JP2004154703A - 自走式破砕機及び選別装置並びに切替シュート装置 - Google Patents

自走式破砕機及び選別装置並びに切替シュート装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004154703A
JP2004154703A JP2002323657A JP2002323657A JP2004154703A JP 2004154703 A JP2004154703 A JP 2004154703A JP 2002323657 A JP2002323657 A JP 2002323657A JP 2002323657 A JP2002323657 A JP 2002323657A JP 2004154703 A JP2004154703 A JP 2004154703A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switching
outlets
particle size
fine particles
self
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002323657A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Shiohata
忠 塩畑
Kentaro Hashimoto
謙太郎 橋本
Yoshimi Shiba
好美 柴
Masamichi Tanaka
正道 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2002323657A priority Critical patent/JP2004154703A/ja
Publication of JP2004154703A publication Critical patent/JP2004154703A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Disintegrating Or Milling (AREA)

Abstract

【課題】導入物を漏洩させることなく、目的に応じてその導入物の流れを切替えることができる自走式破砕機及び選別装置並びに切替シュート装置を提供する。
【解決手段】導入物を受け入れる導入口14b、受け入れた導入物を導出する第1及び第2の導出口14c,14d、これら第1及び第2の導出口14c,14dの境界部14fを支点として第1及び第2の導出口14c,14dのいずれかを塞ぐよう回動可能に設けた切替プレート14eを有する切替シュート装置14と、この切替シュート装置14の内壁面のうち、切替プレート14eの先端が接する位置の上部位置に設けた邪魔板邪魔板14i,14iとを備える。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、選別機能を備えたフィーダを有する自走式破砕機や選別装置、またこれらに用いる切替えシュート装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、再生資源促進法(いわゆるリサイクル法)の施行(平成3年10月)以来の廃棄物再利用促進の背景の下、建設現場等で発生する大小様々な岩石・建設廃材、産業廃棄物等といった様々な被破砕物を破砕処理する自走式破砕機のニーズが拡大傾向にある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載の自走式破砕機は、走行体(クローラ)上にホッパ、フィーダ(グリズリ付き振動フィーダ)、ジョークラッシャ、排出コンベア(輸送機)を積載して概略構成されている。また、フィーダの下部には、振動篩が設けられており、グリズリの隙間から落下させた細粒を土砂分から選別するようになっている。そして、ジョークラッシャで破砕された破砕物(破砕産物)及び振動篩で選別された細粒は、それぞれ別々に設けたシュートを介して排出コンベア上に導かれ、振動篩を通過した土砂分は、別途設けたサイドコンベア(補助輸送機)により側方に排出されるようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−115809号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、前述のように、フィーダから篩い落とされた細粒を、土砂分を除去した上で再びジョークラッシャからの破砕物と合流させるようになっている。ところが、通常、この種の自走式破砕機において、篩い落とされた細粒を、必ずしもジョークラッシャからの破砕物に合流させるべきでない場合がある。現場の諸事情や要求される破砕物の品質(粒度)等によっては、上記従来技術において土砂分を分別して排出したように、サイドコンベア等をオプションとして設け、フィーダで篩い分けられた細粒を、サイドコンベア上に導き、破砕物と区別して排出しなければならない場合も多々ある。そのため、フィーダからの細粒を受け入れるシュートには、細粒を排出コンベア上かサイドコンベア上のいずれかに振り分ける機能が要求される場合がある。
【0006】
シュートに上記の振り分け機能を設けるためには、例えば、細粒を受け入れる導入口を1つ、受け入れた細粒を導出する導出口を2つ設け、導入口を2つの導出口のいずれかに接続する(言いかえればいずれかの導出口を塞ぐ)よう構成すれば良い。従って、例えば2つの導出口の境界部を支点として回動するプレートを設け、このプレートを適宜回動させ、いずれかの導出口を塞ぐ構成とすれば良い。
【0007】
しかしながら、通常、シュートに導入される細粒には土砂分や微細粒等も含まれており、これらが上記プレートの先端部分に付着すると、その後細粒の流れを切替える際、プレート先端部に付着成長した土砂分や微細粒が障害となって、プレート先端とシュートのケーシング内壁との間に間隙が生じてしまう場合も起こり得る。その結果、塞ぐべき導出口を十分に塞ぎきれなり、本来、閉塞されるべき方の導出口から、細粒の漏洩が発生する可能性がある。
【0008】
本発明は上記の事柄に鑑みてなされたものであり、その目的は、導入物を漏洩させることなく、目的に応じてその導入物の流れを切替えることができる自走式破砕機及び選別装置並びに切替シュート装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明の自走式破砕機は、走行装置上に設けた本体フレームと、この本体フレームの長手方向一方側上方に設けたホッパと、このホッパの後方側に位置するよう、前記本体フレーム上に設けた破砕装置と、前記ホッパの下方に設けられ、粒径が設定粒度より大きな被破砕物を前記破砕装置に導入すると共に、粒径が設定粒度以下の細粒を篩い落とすフィーダと、このフィーダの下方に設けられ、前記細粒を受け入れる導入口、受け入れた細粒を導出する第1及び第2の導出口、これら第1及び第2の導出口の境界部を支点として前記第1及び第2の導出口のいずれかを塞ぐよう回動可能に設けた切替手段を有する切替シュート装置と、この切替シュート装置の内壁面のうち、前記切替手段の先端が接する位置の上部位置に設けた邪魔板とを備える。
【0010】
本発明においては、フィーダで篩い落とされた細粒(導入物)を受け入れる導入口と、受け入れた導入物を導出する第1及び第2の導出口と、これら第1及び第2の導出口の境界部を支点として前記第1及び第2の導出口のいずれかを塞ぐよう回動可能に設けた切替手段とを備えた切替シュート装置を設けたことにより、目的に応じ導入物の流れを切替えることができる。そして、切替シュート装置の内壁面のうち、前記切替手段の先端が接する位置の上部位置に邪魔板を設けることにより、導入物に含まれる土砂分や微細粒の切替手段先端部への付着を防止することができる。これにより、導入物の流れを切替える際、切替手段の先端部とシュートのケーシング内壁との間に、付着成長した土砂分や微細粒が挟まって間隙が生じることを防止でき、塞ぐべき方の導出口をきっちり塞ぐことができる。従って、閉塞されるべき方の導出口から導入物を漏洩させることなく、目的に応じて導入物の流れを切替えることができる。
【0011】
(2)上記(1)において、好ましくは、前記切替手段を切替操作する操作手段を備える。
【0012】
(3)上記目的を達成するために、本発明の選別装置は、上下が開口した振動可能な略枠状の筒体と、この筒体内に設けられ、投入された選別対象物を粒度に応じて選別する格子と、この格子により選別された選別物を受け入れる導入口、受け入れた選別物を導出する第1及び第2の導出口、これら第1及び第2の導出口の境界部を支点として前記第1及び第2の導出口のいずれかを塞ぐよう回動可能に設けた切替手段を有する切替シュート装置と、この切替シュート装置の内壁面のうち、前記切替手段の先端が接する位置の上部位置に設けた邪魔板とを備える。
【0013】
(4)上記目的を達成するために、本発明の切替シュート装置は、投入物を受け入れる導入口と、受け入れた投入物を導出する第1及び第2の導出口と、これら第1及び第2の導出口の境界部を支点として、前記第1及び第2の導出口のいずれかを塞ぐよう回動可能に設けた切替手段と、前記第1及び第2の導出口の内壁面のうち、前記切替手段の先端が接する位置の上部位置に設けた邪魔板とを備える。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の切替シュート装置の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の切替シュート装置の一実施の形態を備えた自走式破砕機の全体構造を表す側面図、図2はその上面図、図3は図1中左側から見た正面図である。
【0015】
これら図1乃至図3において、1は走行体で、この走行体1は、走行装置2と、この走行装置2の上部にほぼ水平に延設した本体フレーム3とで構成されている。また、4は走行装置2のトラックフレームで、このトラックフレーム4は、本体フレーム3の下部に連設している。5,6はそれぞれこのトラックフレーム4の両端に設けた従動輪(アイドラ)及び駆動輪、7はこれら従動輪5及び駆動輪6に巻回した履帯(無限軌道履帯)、8は駆動輪6に直結した駆動装置(走行用油圧モータ)である。9,10は本体フレーム3の長手方向一方側(図1中左側)に立設した支持ポスト、11はこれら支持ポスト9,10に支持された支持バーである。
【0016】
12は破砕対象となる被破砕物を受入れるホッパで、このホッパ12は、下方に向かって縮径するよう形成されており、上記支持バー11上に複数の支持部材13を介して支持されている。なお、本実施の形態における自走式破砕機は、例えばビル解体時に搬出されるコンクリート塊や道路補修時に排出されるアスファルト塊等の建設現場で発生する大小様々な建設廃材、産業廃棄物、若しくは岩石採掘現場や切羽で採掘される岩石・自然石等を処理対象とし、これらを上記被破砕物として受け入れ破砕処理するものである。
【0017】
15はホッパ12のほぼ直下に位置するフィーダ(グリズリフィーダ)で、このフィーダ15は、ホッパ12に受け入れた被破砕物を後述のジョークラッシャ20に搬送し供給する役割を果たし、ホッパ12とは独立して支持バー11に支持されている。16はフィーダ15の本体で、このフィーダ本体16内には、先端(図2中右側端部)が櫛歯状に形成された櫛歯プレート(グリズリ)17が複数(この例では2枚)階段状に固定されており、複数のばね18を介して支持バー11上に振動可能に支持されている。19はフィーダ15の加振装置(フィーダ用油圧モータ)で、この加振装置19は、投入された櫛歯プレート17上の被破砕物が後方側(図1中右側)に送られるようフィーダ15を加振するようになっている。これにより、粒径が設定粒度より大きな被破砕物を後述のジョークラッシャ20に導入すると共に、粒径が設定粒度以下の細粒を櫛歯プレート17の櫛歯の隙間から篩い落とすようになっている。なお、加振装置19の構成は、特に限定されるものではないが、例えば偏芯軸を回転駆動させる振動モータ等が挙げられる。
【0018】
14は櫛歯プレート17の櫛歯部分のほぼ直下に設けた切替シュート装置(詳細は後述)、23はこの切替シュート装置14の下部に連設したシュートである。
【0019】
20は被破砕物を破砕するジョークラッシャ(破砕装置)で、このジョークラッシャ20は、ホッパ12及びフィーダ15よりも後方側(図1中右側)に位置し、図1に示すように、本体フレーム3の長手方向(図1中左右方向)中央付近に搭載されている。また、ジョークラッシャ20は、公知の構成のものであり、内部には、互いの間隙空間が下方に向かって縮径するよう対向した一対の動歯及び固定歯(共に図示せず)が設けられている。21は駆動装置(破砕用油圧モータ、図2参照)で、この駆動装置21はフライホイール22を回転駆動させ、更にこのフライホイール22の回転運動は、公知の変換機構を介して動歯(図示せず)の揺動運動に変換されるようになっている。即ち、動歯は、静止した固定歯に対して概ね前後方向(図1中左右方向)に揺動するようになっている。なお、本実施の形態において、駆動装置21からフライホイール22への駆動伝達構造は、ベルト(図示せず)を介した構成となっているが、これに限られるものではなく、例えばチェーンを介する構成等、他の構成であっても構わない。
【0020】
25は各作動装置の動力源を内蔵した動力装置(パワーユニット)で、この動力装置25は、図1に示したように、ジョークラッシャ20より更に後方側(図1中右側)に位置し、支持部材26を介し本体フレーム3の長手方向他方側(図1中右側)端部に支持されている。また、繁雑防止のため特に図示しないが、動力装置25内には、動力源となるエンジン(原動機)やこのエンジンによって駆動される油圧ポンプ等が備えられている。30,31はそれぞれ動力装置25に内蔵した燃料タンク及び作動油タンク(共に図示せず)の給油口で、これら給油口30,31は、動力装置25の上部に設けられている。32はエンジンへの吸気中の塵埃を除去するエアクリーナである。また、35は操作者が搭乗する運転席で、この運転席35は、動力装置25の前方側(図1中左側)の区画に設けられている。36は走行装置2の操作レバーである。
【0021】
40は被破砕物を破砕した破砕物やフィーダ15の櫛歯プレート17の櫛歯部分から篩い分けられた細粒或いは土砂分等を機外に搬送し排出する排出コンベアで、この排出コンベア40は、排出側(この場合、図1中右側)の部分が、斜めに立ち上がるよう、支持部材41,42を介し、動力装置25に取りつけたアーム部材43から懸架されている。また、この排出コンベア40は、その排出側と反対側(図1中左側)の部分が本体フレーム3からほぼ水平な状態で吊り下げ支持されている。45は排出コンベア40のコンベアフレーム、46,47はこのコンベアフレーム45の両端に設けた従動輪(アイドラ)及び駆動輪、48は駆動輪47に直結した駆動装置(排出コンベア用油圧モータ、図2参照)である。50は従動輪46及び駆動輪47に巻回した搬送ベルトで、この搬送ベルト50は、駆動装置48によって駆動輪47が回転駆動させられることにより循環駆動するようになっている。
【0022】
55は排出する破砕物中の鉄筋等といった異物(磁性物)を除去する磁選機で、この磁選機55は、支持部材56を介し上記アーム部材43に吊り下げ支持されている。磁選機55は、駆動輪57及び従動輪58に巻回した磁選機ベルト59が、排出コンベア40の搬送ベルト50の搬送面に対しほぼ直交するよう近接配置してある。60は駆動輪57に直結した磁選機55の駆動装置(磁選機用油圧モータ)である。なお、磁選機ベルト59の循環軌跡の内側には、図示しない磁力発生手段が設けられており、搬送ベルト50上の鉄筋等の異物は、磁選機ベルト59越しに作用する磁力発生手段からの磁力により磁選機ベルト59に吸着され、排出コンベア40の側方に搬送され落下させられるようになっている。
【0023】
以上の構成の本実施の形態の自走式破砕機における最も大きな特徴は、前述の切替シュート装置14の構成にある。そこで、その切替シュート装置14の詳細構造を表す側断面図及び斜視図をそれぞれ図4及び図5に示した。但し、図5においては、内部構造を明確に図示するため、図中手前側の側板を取外した状態を図示してある。
【0024】
図4及び図5において、14aは切替シュート装置14のケーシングで、このケーシング14aは、フィーダ15の櫛歯プレート17の櫛歯部分から篩い落とされた細粒を受け入れる導入口14bと、受け入れた細粒を導出する第1及び第2の導出口14c,14dとで構成されている。14eはこれら第1及び第2の導出口14c,14dの境界部14fに設けた支軸14g(図4参照)を支点として回動可能に設けた切替プレート(切替手段)、14hは切替プレート14eを回動動作させる(切替操作する)操作レバー(操作手段、図5参照)である。操作レバー14hは、上記支軸14gに直結しており、なおかつほぼ「L」字型に曲成されている。つまり、この操作レバー14hを図5中矢印A方向に倒すことにより、切替プレート14eにより第2の導出口14dを塞ぎ、導入した細粒が第1の導出口14cから導出されるようになっている。逆に、操作レバー14hを図5中矢印B方向に倒すことにより、切替プレート14eにより第1の導出口14cを塞ぎ、導入した細粒が第2の導出口14dから導出されるようになっている。
【0025】
第1の導出口14cの下部には、上記のシュート23(図1参照)が連設しており、ここから導出される細粒は上記排出コンベア40上に導かれ、ジョークラッシャ20からの破砕物と合流して機外に排出されるようになっている。一方、第2の導出口14dの下方空間には、必要に応じて適宜サイドコンベア(図示せず)がオプション装備され、第2の導出口14dから導出される細粒は、そのサイドコンベア上に導かれ、破砕物とは区別されて自走式破砕機側方に排出されることになる。
【0026】
なお、操作レバー14hにおける支軸14gに対する曲成部分は、切替プレート14eに対応して曲成されており、この操作レバー14hの倒れと切替プレート14eの倒れとが対応するようになっている。これにより、操作レバー14hを見れば、ケーシング14a内における切替プレート14eがどちらに倒れているかが一目で判断できるようになっている。また、本実施の形態においては、切替プレート14eの操作手段として、この操作レバー14eを設けて人力により細粒の流れを切替えるようにしたが、これに限られず、例えば上記支軸14gに電動(或いは油圧)のモータを直結する等して、動力を用いて切替プレート14eを回動動作させるようにしても構わない。
【0027】
14i,14iは邪魔板(付着防止手段)で、これら邪魔板14i,14iは、切替プレート14eが第1及び第2の導出口14c,14dのいずれかを塞いでいるとき、切替プレート14eの先端部の直上に位置するようケーシング14a(厳密には第1及び第2の導出口14c,14d)の内壁面に設けられている。邪魔板14iは、図4に示すように、例えばアングル材等により形成され、本実施の形態においては、断面が「L」字型に形成されているが、特にこれに限られるものではない。但し、その下部側形状が切替プレート14e先端部の回動軌跡Cに干渉せず、なおかつその上部側形状が下方に向かって下り傾斜となるよう形成されていることが望ましい。上部側形状をこうすることにより、切替プレート14eの先端部への細粒の接触を防止しつつも、邪魔板14i自体への細粒の堆積・付着を防止し、かつ邪魔板14iに衝突した細粒が円滑に第1の導出口14c(又は第2の導出口14d)に向かって導かれるようになる。
【0028】
また、14j,14jは第1及び第2の導出口14c,14dに設けた点検口14k(図5に第1の導出口14cのもののみ図示)の蓋で、これら蓋14j,14jは、それぞれ第1及び第2の導出口14c,14dの外壁面に対し、複数のボルト61により締結されている。14lはこれら蓋14j,14jの把手である。
【0029】
次に、上記構成の本実施の形態の自走式破砕機の動作を以下に説明する。
例えば油圧ショベル等によりホッパ12に被破砕物を投入すると、ホッパ12で受け入れられた被破砕物は、フィーダ15によって搬送される。ここでは、粒径が櫛歯プレート17の櫛歯間の間隙以下(設定粒度以下)の土砂分や細粒等は、櫛歯間の隙間から切替シュート装置14に導入される。このとき、土砂分や細粒等を破砕物と共に排出する場合は、操作レバー14hにより切替プレート14eを切り替え操作して第1の導出口14cを開口させ(第2の導出口14dを塞ぎ)、第1の導出口14cからシュート23を介して土砂分や細粒等を排出コンベア40上に導く。それに対し、土砂分や細粒等を破砕物と分別して排出する場合は、操作レバー14hにより切替プレート14eを切り替え操作して第2の導出口14dを開口させ(第1の導出口14cを塞ぎ)、第2の導出口14dから別途設けたサイドコンベア(図示せず)上に土砂分や細粒等を導く。
【0030】
一方、フィーダ15において、粒径が櫛歯プレート17の櫛歯間の間隙よりも大きな(設定粒度より大きな)被破砕物は、ジョークラッシャ20へと搬送され、固定歯及び動歯により所定の粒度に砕かれて下方の排出コンベア40上に落下する。排出コンベア40上に導かれた破砕物は、後方(図1中右側)に向かって搬送される。このとき、切替シュート装置14の第1の導出口14cを開口させている(第2の導出口14dを塞いでいる)場合には、フィーダ15で篩い落とされた土砂分や細粒等が排出コンベア40上で破砕物と合流する。そして、破砕物(又は細粒や土砂分等)は、この排出コンベア40による搬送の途中で上記磁選機55により鉄筋等の異物を吸着除去され、最終的に機外に排出される。なお、切替シュート装置14の第2の導出口14dを開口させている(第1の導出口14cを塞いでいる)場合には、土砂分や細粒等は破砕物とは別にサイドコンベアにより自走式破砕機側方に排出される。
【0031】
本実施の形態によれば、前述のように、導入口14bと、第1及び第2の導出口14c,14dと、切替プレート14eとを備えた切替えシュート装置14を設けたことにより、切替プレート14eにより第1及び第2の導出口14c,14dのいずれかを塞ぎ(即ち、第1及び第2の導出口14c,14dのいずれかを開口させ)、目的に応じ細粒の流れを切替えることができる。そして、切替プレート14eの先端部の直上に位置するよう、ケーシング14a(厳密には第1及び第2の導出口14c,14d)の内壁面に邪魔板14i,14iを設けることにより、細粒に含まれる土砂分や微細粒の切替プレート14eの先端部への付着を防止することができる。これにより、細粒の流れを切替える際、切替プレート14eの先端部とケーシング14aの内壁との間に、切替プレート14eの先端部に付着成長した土砂分や微細粒が挟まって間隙が生じることを防止でき、塞ぐべき方の導出口をきっちり塞ぐことができる。従って、閉塞されるべき方の導出口から細粒を漏洩させることなく、目的に応じて細粒の流れを切替えることができる。これにより、土砂分や細粒の周囲への飛散を防止することができ、メンテナンス性の向上にも寄与する。
【0032】
なお、以上の本実施の形態においては、破砕装置としてジョークラッシャ20を搭載した自走式破砕機を例に挙げて説明したが、これに限られず、本発明の特徴である切替シュート装置14は、その他の種類の破砕装置を搭載した自走式破砕機であっても、例えばグリズリフィーダを採用し、破砕装置への導入前に被破砕物を粒度に応じて選別する機能を有するものであれば、適用可能である。勿論、これら自走式のものに限られず定置式のものであっても適用可能であることは言うまでもない。これらの場合も、上記と同様の効果を得ることができる。
【0033】
また、本発明は、これら自走式破砕機に限られず、導入物(例えば土砂等)を粒度に応じて選別する選別装置にも適用可能である。以下に、選別装置に本発明を適用した例を図6乃至図8を用いて説明する。
【0034】
図6は、本発明の切替シュート装置の一実施の形態を備えた選別装置の全体構造を表す側面図、図7はその上面図、図8は図1中左側から見た正面図である。但し、これら図6乃至図8において、先の各図と同様の部分又は同様と見なすことができる部分には同符号を付し説明を省略する。また図6においては、内部構造を明確に図示するために、本体フレーム3を一部破断して図示してある。
【0035】
図6乃至図8において、70は導入物(選別対象物、例えば土砂等)を粒度に応じて複数の群(この例では3つの群)に選別する篩装置である。71は篩装置70の本体としての上下が開口した筒体、72,73はこの筒体71内にてそれぞれ上下段に設けた第1及び第2の格子(スクリーン)で、これら筒体71、第1及び第2の格子72,73は、それぞれ前方(図6中左側)に向かって下り傾斜となるよう設けられている。但し、第2の格子71の目は第1の格子72の目よりも細かい。また、本実施の形態では、格子を2段にし、導入物を3つの群に選別する構成としているが、更に多段に格子を設けても良い。この場合は、上段から下段に向かって格子の目が細かくなるように構成する。
【0036】
74は本体フレーム3上に立設した複数(この例では4つ)の支持部材、75は各支持部材74上に設けたばねで、篩装置70は、これらばね75を介して支持部材74上に振動可能に支持されている。76は筒体71に設けた加振装置である。これにより、導入物のうち、最も粒径の大きな群、及びその次に粒径の大きな群は、それぞれ第1及び第2の格子72,73に捕集され、振動する第1及び第2の格子72,73上を前方側へ移動するようになっている。一方、第1及ぶ第2の格子72,73を通過した導入物(最も粒径の小さな群)は、シュート77を介して排出コンベア40上に導かれ、機外に排出される。
【0037】
80,81は第1及び第2の格子72,73に捕集された導入物を適宜排出する第1及び第2のサイドコンベアで、選別装置前方側(図6中左側)において、篩装置70から第2のサイドコンベア81、第1のサイドコンベア80の順に近く設けてある。また、これら第1及び第2のサイドコンベア80,81は、それぞれ固定された受入側80a,81aに対し、排出側80b,81bが折れ曲がるよう構成されている。82は第1及び第2のサイドコンベア80,81を折り曲げ駆動させる油圧シリンダ(第1のサイドコンベア80のもののみ図8に図示)、80c,81cはそれぞれ第1及び第2のサイドコンベア80,81の回動角度の範囲を規制するリンク部材である。第1及び第2のサイドコンベア80,81において、その他の構成は、排出コンベア40とほぼ同様で、図7において、83は駆動ローラ及び従動ローラに巻回した搬送ベルト、84は駆動ローラ83に直結した駆動装置である。
【0038】
本例では、上記の切替シュート装置14により、第1の格子72に捕集された導入物を受け入れ、これを第1及び第2のサイドコンベア80,81のいずれかに振り分け、排出するようになっている。そのため、先の図4及び図5においては、導入口を上部に設けたが、本例では、切替え装置14の後方側(図6中右側)側面に、格子72からの導入物を受け入れる導入口(図示せず)を設けてある。そして、切替えシュート装置14の後方側(図6中右側)側面の邪魔板14i(図4参照)は、この導入口よりも低位置に設けてある。これにより、第1のサイドコンベア80にからの導入物は、切替えシュート装置14に受け入れられ、適宜第1及び第2のサイドコンベア80,81のいずれかに排出されるようになっている。一方、第2の格子からの導入物は、上記した切替えシュート装置14の後方側(図6中右側)側面の邪魔板14iよりも低位置に設けた別の導入口(図示せず)から切替えシュート装置14内に導かれ、その切替えの如何に関わらず第2のサイドコンベア81に排出されるようになっている。
【0039】
これにより、本例の選別装置においては、切替シュート装置14により、最も粒径の大きな群を第1のサイドコンベア80に導けば、第1及び第2の格子72,73により選別された導入物は、粒度の異なる3つの群に区別され、排出コンベア40及び第1及び第2のサイドコンベア80,81から排出される。一方、切替シュート装置14により、最も粒径の大きな群を第2のサイドコンベア81に導けば、選別対象となる導入物は、排出コンベア40から排出される最も粒径の小さな群と、それ以外の第2のサイドコンベア81から排出される群とに分別されることになる。
【0040】
本例のように、本発明の切替えシュート装置14を選別装置に適用した場合にも、目的に応じ導入物の流れを切替えることができる。そして、先に図4及び図5で説明した場合と同様に、切替プレートの先端部の直上に位置するよう、切替シュート装置14の内壁面に邪魔板を設けることにより、閉塞されるべき方の導出口から導入物を漏洩させることなく、目的に応じてその流れを切替えることができる。これにより、土砂等の周囲への飛散を防止することができ、メンテナンス性の向上にも寄与する。
【0041】
なお、以上図6乃至図8では、走行装置2を備えた自走式の選別装置に本発明を適用した場合を例示したが、これに限られず、走行機能を有さない定置式の選別装置に対しても適宜可能である。また、第1及び第2のサイドコンベア80,81を折り曲げ式としたが、本発明の本質はサイドコンベアの構成に関わるものではなく、折り曲げ機能は必ずしも必要ないし、サイドコンベア自体は如何に構成してあっても構わない。また、その観点においては、篩装置70についても同様である。例えば、図6のように前方に向かって下る構成とせず、後方(図6中右側)に下る構成とし、第1及び第2のサイドコンベア80,81、切替シュート装置14を篩装置70と運転席35の間にレイアウトしても構わない。これらの場合も、上記と同様の効果を得ることができる。
【0042】
また、以上の各例において、走行装置2として、無限軌道履帯7を備えたいわゆるクローラ式のものを例示したが、これに限られず、例えばホイール式のものに代えても構わない。更に、排出コンベア40を導入物の受け入れ側(前側、図1や図6では左側)と反対側(後側)に延設した機械(いわゆる前入れ後出し型の機械)を例に挙げて説明したが、これに限られず、例えば、排出コンベアをその前方側に延設したいわゆる前入れ前出し型の機械であっても、本発明は適用可能である。これらの場合も同様の効果を得ることができる。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、切替シュート装置にて、第1及び第2の導出口のいずれかを切替手段で塞ぐことにより、目的に応じて導入物の流れを切替えることができる。そして、切替手段の先端部の直上に位置するよう第1及び第2の導出口の内壁面に付着防止手段を設けることにより、導入物に含まれる土砂分や微細粒の切替手段先端部への付着を防止することができるので、導入物の流れを切替える際、切替手段の先端部とシュートのケーシング内壁との間に、付着成長した土砂分や微細粒が挟まって間隙が生じることを防止でき、塞ぐべき方の導出口をきっちり塞ぐことができる。従って、閉塞されるべき方の導出口から導入物を漏洩させることなく、目的に応じて細粒の流れを切替えることができる。その結果、土砂分や微細粒の周囲への飛散を防止できるというメリットが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の切替シュート装置の一実施の形態を備えた自走式破砕機の全体構造を表す側面図である。
【図2】本発明の切替シュート装置の一実施の形態を備えた自走式破砕機の全体構造を表す上面図である。
【図3】本発明の切替シュート装置の一実施の形態を備えた自走式破砕機の全体構造を表す図1中左側から見た正面図である。
【図4】本発明の切替シュート装置の一実施の詳細構造を表す側断面図である。
【図5】本発明の切替シュート装置の一実施の詳細構造を表す斜視図である。
【図6】本発明の切替シュート装置の一実施の形態を備えた選別装置の全体構造を表す側面図である。
【図7】本発明の切替シュート装置の一実施の形態を備えた選別装置の全体構造を表す上面図である。
【図8】本発明の切替シュート装置の一実施の形態を備えた選別装置の全体構造を表す図1中左側から見た正面図である。
【符号の説明】
2 走行装置
3 本体フレーム
12 ホッパ
14 切替シュート装置
14b 導入口
14c 第1の導出口
14d 第2の導出口
14e 切替プレート(切替手段)
14f 境界部
14h 操作レバー(操作手段)
14i 邪魔板
15 フィーダ
20 ジョークラッシャ(破砕装置)
71 筒体
72 第1の格子(格子)
73 第2の格子(格子)

Claims (4)

  1. 走行装置上に設けた本体フレームと、
    この本体フレーム上に設けた破砕装置と、
    前記本体フレームの長手方向一方側上方に設けたホッパと、
    このホッパの下方に設けられ、粒径が設定粒度より大きな被破砕物を前記破砕装置に導入すると共に、粒径が設定粒度以下の細粒を篩い落とすフィーダと、
    このフィーダの下方に設けられ、前記細粒を受け入れる導入口、受け入れた細粒を導出する第1及び第2の導出口、これら第1及び第2の導出口の境界部を支点として前記第1及び第2の導出口のいずれかを塞ぐよう回動可能に設けた切替手段を有する切替シュート装置と、
    この切替シュート装置の内壁面のうち、前記切替手段の先端が接する位置の上部位置に設けた邪魔板と
    を備えたことを特徴とする自走式破砕機。
  2. 請求項1記載の自走式破砕機において、前記切替手段を切替操作する操作手段を備えたことを特徴とする自走式破砕機。
  3. 上下が開口した振動可能な略枠状の筒体と、
    この筒体内に設けられ、投入された選別対象物を粒度に応じて選別する格子と、
    この格子により選別された選別物を受け入れる導入口、受け入れた選別物を導出する第1及び第2の導出口、これら第1及び第2の導出口の境界部を支点として前記第1及び第2の導出口のいずれかを塞ぐよう回動可能に設けた切替手段を有する切替シュート装置と、
    この切替シュート装置の内壁面のうち、前記切替手段の先端が接する位置の上部位置に設けた邪魔板と
    を備えたことを特徴とする選別装置。
  4. 投入物を受け入れる導入口と、
    受け入れた投入物を導出する第1及び第2の導出口と、
    これら第1及び第2の導出口の境界部を支点として、前記第1及び第2の導出口のいずれかを塞ぐよう回動可能に設けた切替手段と、
    前記第1及び第2の導出口の内壁面のうち、前記切替手段の先端が接する位置の上部位置に設けた邪魔板と
    を備えた切替シュート装置。
JP2002323657A 2002-11-07 2002-11-07 自走式破砕機及び選別装置並びに切替シュート装置 Pending JP2004154703A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002323657A JP2004154703A (ja) 2002-11-07 2002-11-07 自走式破砕機及び選別装置並びに切替シュート装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002323657A JP2004154703A (ja) 2002-11-07 2002-11-07 自走式破砕機及び選別装置並びに切替シュート装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004154703A true JP2004154703A (ja) 2004-06-03

Family

ID=32803468

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002323657A Pending JP2004154703A (ja) 2002-11-07 2002-11-07 自走式破砕機及び選別装置並びに切替シュート装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004154703A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5770780B2 (ja) がれき類処理装置
US7121487B2 (en) Screening apparatus with hammermill
JP2012206015A (ja) 破砕機
JPWO2003028892A1 (ja) 自走式リサイクル機械、自走式リサイクル機械のベースユニット及びベースフレーム
JP2004174452A (ja) ジョークラッシャ
JPH11197534A (ja) 自走式破砕機
JP2004154703A (ja) 自走式破砕機及び選別装置並びに切替シュート装置
JP4236474B2 (ja) 自走式破砕機及びこれに用いる選別搬送装置
JP2006328680A (ja) 土石分離装置
JP3717707B2 (ja) 自走式破砕機
JP4031357B2 (ja) 自走式破砕機
JP2006281126A (ja) 自走式処理機械及び自走式コンベア
JP3800566B2 (ja) 自走式破砕機
JP3359650B2 (ja) 移動式クラッシャ
JP2725225B2 (ja) 移動式クラッシャ
JP2005296893A (ja) 自走式スクリーン
JP2004174441A (ja) 破砕装置
JP3151440B2 (ja) 自走式破砕機
JP3709301B2 (ja) 自走式破砕機
JP2002301434A (ja) 可動棒篩い分け装置及びこれを備えた自走式選別機並びに自走式土質改良機
JP4518482B2 (ja) 自走式破砕機
JP3875624B2 (ja) 廃棄物の処理システム及び廃棄物の処理方法
JP2010089033A (ja) 自走式リサイクル機械
JP2001087669A (ja) 自走式破砕機
JP2005219019A (ja) 廃棄物の処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050415

A977 Report on retrieval

Effective date: 20070710

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070717

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070824

A02 Decision of refusal

Effective date: 20080212

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02