JP2004154315A - 洗濯機および振動検出装置 - Google Patents

洗濯機および振動検出装置 Download PDF

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康博 松井
Gichu Ota
義注 太田
Makoto Iitaka
良 飯高
Toshiyasu Kamano
年恭 釜野
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Abstract

【課題】簡単な構成で信頼性の高い振動検出装置を実現する。
【解決手段】厚さが0.1〜0.4mmの金属板185に厚さが0.1〜0.25mmで直径が10〜25mmの円盤状のセラミック圧電素子184を接着して構成した電気機械変換ユニット183の前記金属板の外周縁を支持するようにしてケース181,182に内蔵し、このケースに作用する振動に応じて前記セラミック圧電素子に振動検出信号電圧を発生させるようにした。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗濯機および振動検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平11−14445号公報
この特許文献1に記載された洗濯機における振動検出装置は、圧電素子と圧電素子に加速度に応じた圧力を加えるための錘と、この錘を抑止するばねおよびそれらを収容するケースを備えた構成である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような圧電素子を用いた振動検出装置は、構成が比較的簡素であるので比較的安価であるが、振動検出信号電圧を大きくするために錘とばねを付加していることから、その分だけ複雑で高価となる。また、錘を用いて圧電素子に大きな力を加える構成であることから、大きな加速度が作用すると圧電素子が割れる、という強度的な信頼性の問題がある。家電品である洗濯機等では、より簡素で信頼性の高いものが求められている。
【0004】
圧電素子としては、安価で軽量なセラミック圧電素子が代表的な素子である。
圧電素子は、加えらた力で変形し、その応力歪みに比例した分極電圧(振動検出信号電圧)eを発生する。力Fは錘と圧電素子の質量mと加速度aによりF=maで表され、発生する振動検出信号電圧eは、この力Fに比例する。従って、振動検出信号電圧eと加速度aは比例関係にあり、この原理から圧電素子を用いて加速度の検出を行うことができる。
【0005】
また、加速度を検出するということは、同じ変位に対して、低周波振動域では振動検出信号電圧が小さくなる。従って、洗濯機の脱水起動時などの低回転速度域で発生する低周波振動に応じた振動検出信号電圧に基づいて振動の大きさを検出(判定)することが困難である。圧電素子に付加した前記錘は、この問題を解決している。
【0006】
また、洗濯機に使用する振動検出装置は、水濡れにより発生する錆びや電食による変性での信頼性の低下の問題があるが、従来技術ではこれに対する配慮がなされていない。
【0007】
本発明の1つの目的は、振動の大きさを検出するのに好適な振動検出信号電圧を発生することができる簡素で高信頼性の振動検出装置を提案することにある。
本発明の他の目的は、更に、低周波振動を高精度で検出することができる振動検出装置を提案することにある。
本発明の更に他の目的は、脱水起動時に発生する振動を高精度で検出して防振制御することができる洗濯機を提案することにある。
本発明の更に他の目的は、振動騒音の少ない脱水回転を実現することができる洗濯機を提案することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の振動検出装置は、厚さが0.1〜0.4mmの金属板に厚さが0.1〜0.25mmで直径が10〜25mmの円盤状のセラミック圧電素子を接着して構成した電気機械変換ユニットの前記金属板の外周縁を支持するようにして防水ケースに内蔵し、この防水ケースに作用する振動に応じて前記セラミック圧電素子に振動検出信号電圧を発生させるようにしたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の振動検出装置は、厚さが0.1〜0.4mmの金属板に厚さが0.1〜0.25mmで直径が10〜25mmの円盤状のセラミック圧電素子を接着して構成した電気機械変換ユニットと、この電気機械変換ユニットに圧力を作用させる弾性部材と、前記金属板の外周縁を支持するようにして前記電気機械変換ユニットを内蔵するケースを備え、このケースに作用する振動と前記弾性部材を介して前記電気機械変換ユニットに作用する圧力に応じて前記セラミック圧電素子に振動検出信号電圧を発生させるように構成したことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の振動検出装置は、厚さが0.1〜0.4mmの金属板に厚さが0.1〜0.25mmで直径が10〜25mmの円盤状のセラミック圧電素子を接着し、このセラミック圧電素子と前記金属板の接着周辺を防水材で皮膜して構成した電気機械変換ユニットと、この電気機械変換ユニットの前記金属板の可聴振動音を共鳴させる音響共鳴空間を備えた一端開放の共鳴ケースに前記金属板の外周縁を支持するようにして内蔵し、この共鳴ケースに作用する振動に応じて前記セラミック圧電素子に振動検出信号電圧を発生させると共に前記セラミック圧電素子に駆動電圧を印加することにより該セラミック圧電素子を電歪振動させて発音させるように構成したことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の振動検出装置は、金属板に圧電素子を接着して構成した電気機械変換ユニットと、前記金属板の外周縁を支持するようにして前記電気機械変換ユニットを内蔵するケースを備えた振動検出装置において、前記電気機械変換ユニットに圧力を作用させる弾性部材を設け、高周波振動は、前記ケースに作用する振動による加速度で前記電気機械変換ユニットを振動させて前記圧電素子に振動検出信号電圧を発生させ、低周波振動は、前記弾性部材に作用する振動で前記電気機械変換ユニットに圧力を作用させて前記圧電素子に振動検出信号電圧を発生させるように構成したことを特徴とする。
【0012】
本発明の洗濯機は、洗濯機筐体内で弾性支持される水槽と、この水槽内に回転可能に設けた洗濯槽と、この洗濯槽を回転させるモータと、前記水槽の振動の大きさに応じて振動検出信号電圧を発生する振動検出装置と、この振動検出装置から出力される振動検出信号電圧を参照しながら前記モータを制御する制御装置を備えた洗濯機において、前記振動検出装置は、厚さが0.1〜0.4mmの金属板に厚さが0.1〜0.25mmで直径が10〜25mmの円盤状のセラミック圧電素子を接着して構成した電気機械変換ユニットの前記金属板の外周縁を支持するようにして防水ケースに内蔵して該防水ケースに作用する振動に応じて前記セラミック圧電素子から振動検出信号電圧を発生させるように構成し、前記防水ケースを前記水槽に取り付けたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明の洗濯機は、洗濯機筐体内で弾性支持される水槽と、この水槽内に回転可能に設けられた洗濯槽と、この洗濯槽を回転させるモータと、前記水槽の振動の大きさに応じた振動検出信号電圧を発生する振動検出装置と、この振動検出装置から出力する振動検出信号電圧を参照しながら前記モータを制御する制御装置を備えた洗濯機において、前記振動検出装置は、厚さが0.1〜0.4mmの金属板に厚さが0.1〜0.25mmで直径が10〜25mmの円盤状のセラミック圧電素子を接着し、このセラミック圧電素子と前記金属板の接着周辺を防水材で皮膜して構成した電気機械変換ユニットと、この電気機械変換ユニットの前記金属板の可聴振動音を共鳴させる音響共鳴空間を備えた一端開放の共鳴ケースに前記金属板の外周縁を支持するようにして内蔵して該共鳴ケースに作用する振動に応じて前記セラミック圧電素子に振動検出信号電圧を発生させるように構成し、前記共鳴ケースを前記水槽に取り付けて該水槽の振動の大きさに応じた振動検出信号電圧を前記セラミック圧電素子から発生させると共に前記制御装置から前記セラミック圧電素子に駆動電圧を印加して該セラミック圧電素子を電歪振動させて発音させるように構成したことを特徴とする。
【0014】
また、本発明の洗濯機は、洗濯機筐体内で弾性支持される水槽と、この水槽内に回転可能に設けた洗濯槽と、この洗濯槽を回転させるモータと、前記水槽の振動の大きさに応じた振動検出信号電圧を発生する振動検出装置と、この振動検出装置から出力される振動検出信号電圧を参照しながら前記モータを制御する制御装置を備えた洗濯機において、前記振動検出装置は、金属板にセラミック圧電素子を接着して構成した電気機械変換ユニットと、この電気機械変換ユニットに圧力を作用させる弾性部材と、前記金属板の外周縁を支持するようにして前記電気機械変換ユニットを内蔵するケースを備え、このケースに作用する振動と前記弾性部材を介して前記電気機械変換ユニットに作用する圧力に応じて前記セラミック圧電素子に振動検出信号電圧を発生させるように構成し、前記振動検出装置のケースを前記水槽または洗濯機筐体に取り付け、水槽が自然に懸下されているときに前記弾性部材の自由端が前記洗濯機筐体または水槽と所定の間隔を介在させて対向するように設置したことを特徴とする。
【0015】
そして、前記洗濯機における制御装置は、前記振動検出装置から発生する振動検出信号電圧が所定の値より大きいときにはモータの回転を停止させ、また、脱水工程における洗濯槽の高速回転速度を、振動検出装置から発生する振動検出信号電圧の大きさに応じて設定することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態について、図1〜図3を参照して説明する。図1は、本発明になる振動検出装置を搭載したドラム式洗濯機の内部構成を示す縦断側面図である。図2は、本発明になる振動検出装置の外観斜視図である。図3は、図2に示した振動検出装置の内部構成を示す縦断側面図である。
【0017】
図1に示すように、略四角形の箱型の洗濯機筐体(以下、単に筐体という)1は、前面に洗濯物を出し入れする投入口1aを備え、この投入口1aは、扉2によって開閉可能に塞いでいる。筐体1内に設ける有底円筒状の水槽3は、投入口1aの側を水平より上向きに10〜30度の角度に傾斜させ、開口3aを投入口1aに対向させて設置する。筐体1の投入口1aと水槽3の開口3aは、蛇腹状のゴム質のベローズ4で繋いで洗濯物を出し入れするときに該洗濯物が筐体1内に落ちないようにする。
【0018】
水槽3内には、多数の孔を空けて一端を開口した有底円筒状の洗濯槽5を回転可能に設ける。この洗濯槽5は、底壁の中心に回転軸6を締結し、この回転軸6を前記水槽3の底壁の中心を水密状態にシールすると共に回転可能な状態で貫通させる。水槽3の底壁の外側面にフランジ7を取り付け、洗濯槽5を回転駆動するモータ8を前記フランジ7に固定するように取り付ける。洗濯槽5の回転軸6は、前記モータ8の回転軸に締結する。
【0019】
洗濯槽5およびモータ8を取り付けた水槽3は、筐体1の天井から吊りばね9を介して揺動自在に懸下し、筐体1の底部からダンパ10によって支えて水槽3の振動を抑制するように弾性支持する。
【0020】
筐体1の上部には、給水ユニット11を設置し、洗濯水は、筐体1の上部に設けた給水口12,給水電磁バルブ13,洗剤ケース14および蛇腹状の給水ホース15を通して水槽3の内部に給水する。また、洗濯水および脱水した水は、水槽3の下部に設けた排水電磁バルブ16から排水ホース17を通して機外に排水する。
【0021】
水槽3には、本発明になる振動検出装置18a,18bを取り付ける。
操作パネル19は、筐体1の前面の上部に設置し、制御装置20は、筐体1内の下部空間に設置する。
【0022】
前記制御装置20は、マイクロコンピュータと該マイクロコンピュータが実行する洗濯および脱水制御処理プログラムと駆動回路を内蔵し、前記操作パネル19からの指示入力に従って洗濯および脱水制御定数を設定し、給水電磁バルブ13を開いて水槽3内に洗濯水を給水し、洗濯槽5を回転させて該洗濯槽5内の洗濯物を撹拌(洗濯)するようにモータ8を制御し、排水電磁バルブ16を開いて水槽3内の洗濯水を排水すると共に洗濯槽5を高速回転させて洗濯物を遠心脱水するようにモータ8を制御する。この遠心脱水のために洗濯槽5を回転させると洗濯物の偏りによって該洗濯槽5に偏った遠心力が発生して水槽3が振動する。
振動検出装置18a,18bは、このときの水槽3の振動の大きさに応じた振動検出信号電圧を発生し、制御装置20は、この振動検出信号電圧を参照しながら該振動が過大にならないようにモータ8(洗濯槽5)の回転速度を制御する防振制御を実行する。
【0023】
振動検出装置18a(18b)は、図2および図3に示すように、有底円筒状の下ケース181と上ケース182によって形成する空間内に電気機械変換ユニット183を内蔵して構成する。この電気機械変換ユニット183は、一面に銀などの金属薄膜を蒸着した円盤状のセラミック圧電素子184を円盤状の金属板185に貼り付け、セラミック圧電素子184の金属薄膜蒸着面と金属板185にリード線186a,186bを半田付けにより接続して構成し、金属板185の外周縁部を下ケース181と上ケース182で挟み込んで隙間をシリコンゴム等で塞ぎながらガタが無いような形態で支持して内蔵し、リード線186a,186bをケース外に導出する。また、洗濯機の振動検出に適用するための耐水性を考慮して、下ケース181と上ケース182の間にパッキン187を挟み込み、リード線186a,186bの導出口はシリコンゴム等を充填して防水構造とする。
【0024】
この振動検出装置18a(18b)の加速度検出特性は、主として、金属板185の振動特性とセラミック圧電素子184の圧電特性で決まる。特に周波数特性は、円盤状のセラミック圧電素子184とこれを貼り付けた金属板185の振動モードに支配される。セラミック圧電素子184と金属板185の剛性が略同じであり、金属板185がセラミック圧電素子184より大きい円盤であることから、略金属板185の外周縁固定での振動モードに支配され、円節モード周波数でピークを持つ。この周波数以下では、金属板185は剛体モードであり、周波数に依存しない。振動検出装置18a(18b)は、脱水回転において発生する振動を検出するためには、脱水回転周波数である約20Hz以下で剛体モードであることが望ましい。すなわち、金属板185の直径,材質,厚みはこれを満たすように設計することが必要である。
【0025】
具体的には、円盤状のセラミック圧電素子184は、厚さを0.1〜0.25mm、直径を10〜25mmに形成し、金属板185は、黄銅板を素材として厚さを0.1〜0.4mm、直径を20〜50mmに形成し、電気機械変換ユニット183としての共振周波数が1.0〜7kHzとなるように構成することが望ましい。
【0026】
図4は、この振動検出装置18a(18b)の振動検出特性を示している。この振動検出特性は、周波数20Hz以下での加速度に対する振動検出信号電圧特性である。この振動検出信号電圧特性は、加速度に略比例していることから、この振動検出信号電圧を参照することにより水槽3の振動の大きさを検出することができる。
【0027】
また、この振動検出装置18a,18bから出力される振動検出信号電圧を参照することにより水槽3と筐体1との衝突も検出することができる。図5は、水槽3の振動幅が大きくなって筐体1に衝突したときに振動検出装置18a,18bが発生する振動検出信号電圧を示している。水槽3が共振して筐体1に衝突するときには該衝突により大きな加速度が発生することから、振動検出装置18a,18bから出力する振動検出信号電圧が大きくなる。従って、この衝突により発生する大きな振動検出信号電圧を監視することにより、水槽3と筐体1の衝突を検出することができる。
【0028】
従って、この振動検出装置18a,18bは、縦型の全自動洗濯機において常用されている接触検出レバースイッチとして兼用または代用することができる。
【0029】
このように水槽3の振動の大きさと該水槽3と筐体1の衝突を検出するために使用する振動検出装置18aは、水槽3の前部(開口3a側)において洗濯槽5の回転軸芯よりも下方に位置するように該水槽3に取り付ける。また、水槽3に対する振動検出装置18aの取り付け姿勢は、電気機械変換ユニット183におけるセラミック圧電素子184と金属板185の面が洗濯槽5の回転軸芯に向くようにする。
【0030】
水槽3は、前方を上に向けて傾斜しているので、筐体1内の前方下部には比較的大きな空間が存在する。また、水槽3の振動は、脱水回転起動時において洗濯槽5の回転速度が250〜300rpmに達したときに2次共振現象によって大きくなり易く、特に水槽3の前部での振動が大きくなる。従って、1つの振動検出装置18aは、水槽3の前部の下部に取り付けて2次共振現象による振動を精度良く検出し易く設置することが望ましい。
【0031】
また、他の振動検出装置18bは、水槽3の後部において洗濯槽5の回転軸芯よりも下方に位置するように該水槽3に取り付ける。また、水槽3に対する振動検出装置18の取り付け姿勢は、電気機械変換ユニット183におけるセラミック圧電素子184と金属板185の面が筐体1の側面に向くようにする。
【0032】
筐体1の後方下部にも比較的大きな空間が存在する。また、水槽3の振動は、脱水回転起動時において洗濯槽4の回転速度が150rpm付近に達したときに1次共振現象によって大きくなり易く、特に水槽3の後部で左右に大きく揺れ易い。従って、他の振動検出装置18bは、水槽3の後部の下部に取り付けて1次共振現象による振動を精度良く検出し易く設置することが望ましい。
【0033】
この実施の形態では、2つの振動検出装置18a,18bを取り付けて振動を検出するように構成しているが、何れか一方を省略しても良い。
【0034】
本発明の第2の実施の形態について、図6および図7を参照して説明する。図6は、本発明になる振動検出装置を搭載した縦型の全自動洗濯機の内部構成を示す縦断側面図、図7は、同横断平面図である。第1の実施の形態で説明した洗濯機における構成部品と等価な構成部品には同一の参照符号を付して説明する。
【0035】
図6および図7に示すように、略四角形の箱型の洗濯機筐体である外枠1は、上面に洗濯物を出し入れする投入口1aを備え、この投入口1aは、扉2によって開閉可能に塞いでいる。外枠1内に設ける有底円筒状の水槽3は、開口3aを上向きにして投入口1aに対向させて略鉛直状態となるように、前記外枠1の上部の四隅から垂下させた4本の吊り棒21と緩衝ばね9によって弾性的に吊り下げるように取り付ける。
【0036】
水槽3内には、多数の孔を空けて一端を開口した有底円筒状の洗濯槽5を回転可能に設け、更に、洗濯槽5内の底部には、撹拌翼22を回転可能に設ける。この洗濯槽5の底壁の中心と撹拌翼22には、2重回転軸6を締結し、この2重回転軸6を前記水槽3の底壁の中心を水密状態にシールすると共に回転可能な状態で貫通させる。水槽3の底壁の外側面にフランジ7を取り付け、洗濯槽5を回転駆動するモータ8を前記フランジ7に固定するようにして取り付ける。洗濯槽5と撹拌翼22の2重回転軸6は、前記モータ8の回転軸に締結する。
【0037】
モータ8は、図示説明は省略するが、2重回転軸6に対する回転駆動力の伝達を制御するクラッチ機構と減速機構を内蔵し、洗濯工程では洗濯槽5を静止させた状態で撹拌翼22を緩速回転させるように2重回転軸6を駆動し、遠心脱水工程では洗濯槽5と撹拌翼22を一体的に高速回転させるように2重回転軸6を駆動する。
【0038】
振動検出装置18aは水槽3の上部に取り付け、振動検出装置18bを水槽3の下部に取り付ける。
【0039】
遠心脱水工程において、洗濯物の偏りが洗濯槽5内の上部で発生した場合には、水槽3の上部が大きく振動し、下部の振動は小さい。また、逆に、洗濯物の偏りが下部で発生した場合には、水槽3の下部が大きく振動し、上部の振動は小さい。従って、洗濯槽5内に多様に発生する洗濯物の偏りに基づく水槽3の振動を正確に把握するには、振動検出装置18a,18bは、水槽3の上部と下部に取り付けることが望ましい。
【0040】
また、水槽3は外枠1の四隅から吊り下げるようにして支持されていることから、前後方向の振動だけが大きかったり、左右方向の振動だけが大きかったりするようなことは少なく、振れ回るように振動する。従って、振動検出装置18a,18bの感知方向は、前後方向でも左右方向でも良い。しかし、振動検出装置18a,18bの外形は、図3に示すように、電気機械変換ユニット183の感知する方向が薄くなっていることから、感知する方向が洗濯槽3の回転軸芯に向くように水槽3に取り付けたほうが、水槽3から外側に突出する寸法が小さくなり、筐体1との隙間が広くすることができるので望ましい。
【0041】
また、筐体1と水槽3から突出する振動検出装置18a,18bの隙間を狭くしないためにも、水槽3を吊り下げた状態で筐体1の隅に近いところ、つまり吊り棒21の付近に配置させることが望ましい。
【0042】
この実施の形態においても2つの振動検出装置18a,18bを取り付けているが、何れか一方を省略しても良い。
【0043】
筐体1の上部には、給水ユニット11を設置し、洗濯水は、筐体1の上部に設けた給水口12,給水電磁バルブ13,洗剤ケース14を通して水槽3の内部に給水する。また、洗濯水および脱水した水は、水槽3の下部に設けた排水電磁バルブ16から排水ホース17を通して機外に排水する。
【0044】
操作パネル19は、筐体1の上面の前部に設置し、制御装置20は、筐体1内の上部空間に設置する。そして、制御装置20は、マイクロコンピュータと洗濯および脱水制御プログラムと駆動回路を内蔵し、前記操作パネル19からの指示入力に従って洗濯および脱水制御定数を設定し、給水電磁バルブ13を開いて水槽3内に洗濯水を給水し、撹拌翼22を低速度で正逆回転させて洗濯槽5内の洗濯物を撹拌(洗濯)するようにモータ8を制御し、排水電磁バルブ16を開いて水槽3内の洗濯水を排水すると共に洗濯槽5と撹拌翼22を高速回転させて洗濯物を遠心脱水するようにモータ8を制御する。この遠心脱水のために洗濯槽5を回転させると洗濯物の偏りによって該洗濯槽5に偏った遠心力が発生して水槽3が振動する。振動検出装置18a,18bは、このときの水槽3の振動の大きさに応じた振動検出信号電圧を発生し、制御装置20は、この振動検出信号電圧を参照して該振動が過大にならないように洗濯物の分布を均一化する防振制御を実行する。
【0045】
また、前述したように、振動検出装置18a,18bは、水槽3と筐体1との接触を検出することができるので、接触検出レバースイッチとして兼用して洗濯機の構成を簡素化することができる。
【0046】
本発明の第3の実施の形態について、図8および図9を参照して説明する。この実施の形態は、振動検出装置の他の実施の形態である。図8は、この実施の形態における振動検出装置の縦断側面図、図9は、同横断平面図である。この振動検出装置は、図1および図6に示した実施の形態と同様に水槽3に取り付けて該水槽3の振動を検出するように使用するのに好適である。第1の実施の形態で説明した振動検出装置における構成部品と等価な構成部品には同一の参照符号を付して説明する。
【0047】
この実施の形態における振動検出装置18は、図8および図9に示すように、有底角筒状の下ケース181と上ケース182によって形成する空間内に電気機械変換ユニット183を内蔵して構成する。この電気機械変換ユニット183は、一面に銀などの金属薄膜を蒸着した円盤状のセラミック圧電素子185を長方形の板状の金属板185に貼り付け、セラミック圧電素子184の金属薄膜蒸着面と金属板185にリード線186a,186bを半田付けにより接続して構成し、金属板185の長手方向の一端縁部185aを下ケース181と上ケース182で挟み込んで隙間をシリコンゴム等で塞ぎながらガタが無いような形態で片持ち状態に支持して内蔵し、リード線186a,186bをケース外に導出する。また、洗濯機の振動検出に適用するための耐水性を考慮して、下ケース181と上ケース182の間にパッキン187を挟み込み、リード線186a,186bの導出口はシリコンゴム等を充填して防水構造とする。
【0048】
このように板状の金属板185を片持ちの状態で上下ケース181,182内に固定すれば、同じ加速度が作用しても、円盤状の金属板に比べて金属板185の変形量が大きくなり、結果的に、セラミック圧電素子184から比較的大きな振動検出信号電圧を発生させることができ、振動の大きさを判定することが容易になる。
【0049】
この実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、この片持ち支持構造での電気機械変換ユニット183の振動モードを考慮して、脱水回転速度の範囲で周波数特性にピークを持たないように、セラミック圧電素子184と金属板185の形状,材質,厚みを設計することが必要である。
【0050】
本発明の第4の実施の形態について、図10および図11を参照して説明する。この実施の形態は、ブザーとしても機能する振動検出装置である。図10は、この実施の形態における振動検出装置の縦断側面図、図11は、その制御回路図である。この振動検出装置は、図1および図6に示した実施の形態と同様に、水槽3に取り付けて該水槽3の振動を検出し、更に、警告音などを発音させる圧電ブザーとしても使用するのに好適である。前述した実施の形態で説明した振動検出装置における構成部品と等価な構成部品には同一の参照符号を付して説明する。
【0051】
この実施の形態における振動検出装置18は、図10に示すように、一端を開放した有底円筒状の共鳴ケース188に電気機械変換ユニット183を取り付けて構成する。電気機械変換ユニット183は、一面に銀などの金属薄膜を蒸着した円盤状のセラミック圧電素子184を円盤状の金属板185に貼り付け、セラミック圧電素子184の金属薄膜蒸着面と金属板185にリード線186a,186bを半田付けにより接続し、更に、セラミック圧電素子184と金属板185の接着面周辺はシリコンゴム等の防水材189で皮膜して防水構造に構成し、金属板185の外周縁部を共鳴ケース188にシリコンゴム等で弾性的に固定する。一端を開放した共鳴ケース188は、セラミック圧電素子184の電歪によって発生する可聴周波数音を共鳴させる共鳴空間188aを形成し、発生した可聴周波数音の放射効率を上げるための放音穴188bを備える。
【0052】
電気機械変換ユニット183の防水構造は、これを洗濯機などに適用したときに洗濯水などが付着して接着面が錆びあるいは電食等で変性して剥離するのを防止するためである。
【0053】
この実施の形態における電気機械変換ユニット183は、圧電ブザーとしても機能させることを考慮して、セラミック圧電素子184および金属板185の材質,厚さ,直径等は円節モード共振周波数が可聴周波数、例えば2kHzの周波数になるように設計する。そして、共鳴ケース188の共鳴空間188aの音響共鳴周波数もこの可聴周波数に合わせる。つまり、共鳴空間188aの容積はこの可聴周波数で決められる。これにより、この共鳴空間188aから可聴音を効率的に放射させることができるようになる。
【0054】
次に、このような振動検出装置18のセラミック圧電素子184によって振動(加速度)を高精度で検出し、また、セラミック圧電素子184を電歪させて発音させるための制御回路について、図11を参照して説明する。
【0055】
この制御回路は、振動検出装置18を振動検出機能と圧電ブザー機能に自動的に切り換え、更に、振動検出機能状態では、セラミック圧電素子184に直流電圧が印加されないようにする工夫と、セラミック圧電素子184が発生する振動検出信号電圧を積分増幅する機能を付加した回路である。この制御回路図において、セラミック圧電素子184は、コンデンサスピーカの形で表示する。
【0056】
セラミック圧電素子184は、コンデンサと等価な高抵抗素子であることから数kΩ(例えば1.5kΩ)の抵抗R1を並列に接続した状態でトランジスタQ3をオンオフ動作させることによって電源電圧Vcc1の矩形波をリード線186a,186bを介してセラミック圧電素子184に印加する。
【0057】
トランジスタQ3のベースは、抵抗R4,R5を介してトランジスタQ1のコレクタに接続し、このトランジスタQ1のベースは、例えば洗濯機の制御回路20を構成するマイクロコンピュータ201の出力端子201aに接続し、セラミック圧電素子184を圧電ブザーとして機能させて発音させるときは、マイクロコンピュータ201のソフトウエアで出力端子201aに矩形波信号を出力してトランジスタQ1をオンオフ動作させる。当然、この矩形波信号の周波数は前述した共鳴周波数例えば2kHzとする。
【0058】
トランジスタQ2は、セラミック圧電素子184を振動検出機能状態と圧電ブザー機能状態に切り換えるスイッチの役割を担う。このトランジスタQ2がオンすると抵抗R1がセラミック圧電素子184と並列接続状態となって該抵抗R1がトランジスタQ3の負荷となる。
【0059】
発音のためにマイクロコンピュータ201の出力端子201aから矩形波信号が出力されると、トランジスタQ2のベースに接続されたコンデンサC1と抵抗R2,R3の積分作用によって矩形波信号は略直流電圧となってトランジスタQ2のベース・エミッタ間に印加され、トランジスタQ2がオンする。そして、矩形波信号によってトランジスタQ1がオンオフ動作し、このオンオフ電流によってトランジスタQ3のベース・エミッタ間に接続される抵抗R4に電圧が発生してトランジスタQ3もオンオフ動作する。その結果、トランジスタQ3のコレクタ電圧は抵抗R1が接続された状態で電圧Vcc1の矩形波電圧となる。セラミック圧電素子184のリード線186aはトランジスタQ3のコレクタに接続し、リード線186bは電圧Vcc2を抵抗R6,R7で等分割した電圧Vcc2/2に固定するように接続してある。コンデンサC2は、この矩形波電圧に対して電圧Vcc2/2が変動しないように挿入される。このために、セラミック圧電素子184にはVcc1−Vcc2/2の矩形波電圧が印加されて電歪して発音する。セラミック圧電素子184には、高抵抗例えば1MΩの抵抗R8を並例接続する。この抵抗R8の抵抗値を抵抗R1の抵抗値に比べて十分に高い値例えば数百kΩ以上としておけば、圧電ブザー機能に影響しない。
【0060】
マイクロコンピュータ201の出力端子201aから矩形波信号が出力されない状態では、トランジスタQ1,Q2,Q3は総てオフの状態となり、セラミック圧電素子184には、高抵抗R8のみが接続接続された状態となり、リード線186bは電圧Vcc2/2に固定され、リード線186aは、オペアンプOP1の入力端子に接続され、オペアンプOP1のバイアス電圧としては前記電圧Vcc2/2が印加された状態となり、セラミック圧電素子184には直流電圧が印加されない。前述したように、セラミック圧電素子184の一面には電気的接触を取るために銀等の膜が蒸着してある。このために、直流電圧が常に印加された状態で使用するとセラミック圧電素子184に銀がマイグレーションして性能劣化を起し、信頼性が劣化する。これを防止するためには、振動検出状態ではセラミック圧電素子184自体に直流電圧が印加されないようにする工夫が必要である。
【0061】
セラミック圧電素子184が振動に応じて発生する微少電圧例えば数十mVの電圧は、オペアンプOP1に入力して増幅する。オペアンプOP1は、振動による発生電圧を増幅するために、周波数帯域としては最高脱水回転における周波数までであり、脱水回転数1200rpmとしても20Hzまでで良い。更に、オペアンプOP1でコンデンサC3と帰還抵抗R9で積分回路を構成すれば、異なる周波数の同一振動振幅に対して同じ出力が得られる。オペアンプOP1の出力端子は、マイクロコンピュータ201の入力端子201bに接続し、この出力端子に発生する電圧を振動検出信号電圧として入力させてソフトウエアで振動振幅としてマイクロコンピュータ201に読み込まれせる。そして、マイクロコンピュータ201では、後述するように、モータの回転を制御するための情報として参照する。
【0062】
セラミック圧電素子184は、加えられた力、すなわち加速度に比例する発電素子とみれば、非常に高い出力抵抗値(数百〜数MΩ)を持つ電圧源であり、素子に小さな抵抗値の抵抗が接続されていれば、この抵抗比で発電電圧が分圧される。従って、圧電ブザーとして働かせるために低い抵抗値の抵抗R1(1.5kΩ)を並列接続した状態では、発電電圧は極めて微少となって検出することができない。そこで、制御回路は、振動センサとして機能させるときには抵抗R1をトランジスタQ2によってセラミック圧電素子184から切り離す。
【0063】
このように構成した振動検出装置18は、リード線186a,186b間に電位差Vcc1−Vcc2/2をパルス状に与えるとセラミック圧電素子184が電歪振動しと発音する。また、逆に、セラミック圧電素子184が振動によって歪むことにより、リード線186a,186b間に電位差(振動検出信号電圧)が発生する。
【0064】
従って、このような振動検出装置18を水槽3に取り付けて固定することにより、水槽3の振動を検出すると共に発音(警報)させることができる。このように、発音部品と振動検出部品を兼用させることにより、より安価にすることができる。
【0065】
本発明の第5の実施の形態について、図12および図13を参照して説明する。図12は、この実施の形態における振動検出装置の縦断側面図、図13は、この振動検出装置の振動検出信号電圧特性図である。
【0066】
この実施の形態における振動検出装置18は、図12に示すように、前述した第1および第2の実施の形態における振動検出装置18と同様に、セラミック圧電素子184を接着した円盤状の金属板185の外周縁部を下ケース181に取り付けて固定する。セラミック圧電素子184の外面には絶縁部材1810を介して内端を固定するよう弾性部材であるにコイルばね1811を取り付け、このコイルばね1811の外端から該コイルばね1811を介してセラミック圧電素子184に振動力を作用させるように構成する。セラミック圧電素子184の金属薄膜蒸着面と金属板185にリード線186a,186bを半田付けにより接続して導出し、セラミック圧電素子184と金属板185の接着周辺を防水材189によって被覆して防水する。
【0067】
このような振動検出装置18は、コイルばね1811の外端に外力(振動)が作用すると、この外力でコイルばね1811が伸縮してセラミック圧電素子184に押圧力を作用させることから該セラミック圧電素子184が歪んで振動検出信号電圧を発生する。
【0068】
図13は、様々な周波数で振動する外力でコイルばね1811を伸縮させたときの該コイルばね1811の変位とセラミック圧電素子184が発生する振動検出信号電圧の関係を示しており、セラミック圧電素子184が発生する振動検出信号電圧は、コイルばね1811の伸縮量(変位)に略比例していることがわかる。
【0069】
図3に示す実施の形態におけるような振動検出装置18において発生する振動検出信号電圧は、加速度に比例した大きさの信号電圧であるために、低い周波数(回転速度)において出力する信号電圧は非常に小さく、振動の大きさを判定することが容易ではない。しかしながら、この実施の形態における振動検出信号電圧は、コイルばね1811の変位量に比例しているために、低い周波数の振動においても大きな振動検出信号電圧が発生することから、振動の大きさの判定が容易である。
【0070】
本発明の第6の実施の形態について、図14を参照して説明する。図14は、この実施の形態における振動検出装置の縦断側面図である。この実施の形態における振動検出装置は、前述した第5の実施の形態における振動検出装置と略同じであるが、セラミック圧電素子に振動外力を作用させる弾性部材として、コイルばねではなく、板ばねを使用した構成である。
【0071】
この実施の形態における振動検出装置18は、セラミック圧電素子184に絶縁材1810を介してL字状の板ばね1812の内端を固定するように取り付け、この板ばね1812の外端に振動圧力を作用させる構成である。
【0072】
板ばね1812の外端に外力を作用させると、その変化量に応じてセラミック圧電素子184が歪んで振動検出信号電圧が発生する。このような構成の振動検出装置18は、背丈を低くすることができる。
【0073】
第5および第6の実施の形態において、セラミック圧電素子184を金属板185の下側の面に貼り付け、金属板185にばね1811,1812を取り付けるように変形することも可能である。
【0074】
本発明の第7の実施の形態について、図15を参照して説明する。この実施の形態は、前述した第5の実施の形態における振動検出装置18を用いて振動検出を行うドラム式洗濯機であり、図15は、この実施の形態におけるドラム式洗濯機の内部を正面から示した縦断正面図である。
【0075】
図15おいて、1は筐体、3は水槽、5は洗濯槽、9は吊りばね、10はダンパである。水槽3の側面には、第5の実施の形態で説明した振動検出装置18をコイルばね1811が横向きになって該コイルばね1811の外端が筐体1の側板の内側に間隙を介在させて対向するように取り付ける。コイルばね1811の先端には該コイルばね1811の曲がり方向の変形が無視できる程度に軽量で且つ舟形の滑走部材1813を設ける。この滑走部材1813は、水槽3のどの部分よりも外側に位置するように構成し、この滑走部材1813が対向する筐体1の側板には薄いゴムスポンジの衝突受け板23を貼り付けて設置する。滑走部材1813と衝突受け板23の間に介在させる間隙は、10mm程度に設定する。
【0076】
このようなドラム式洗濯機によれば、脱水起動初期段階の低回転速度において水槽3の横振れの振動幅が大きくなって振動検出装置18のコイルばね1811の先端の滑走部材1813が衝突受け板23に接触すると、コイルばね1811が圧縮されて該コイルばね1811の力によってセラミック圧電素子184が歪んで振動検出信号電圧を発生する。コイルばね1811の圧縮量に応じてセラミック圧電素子184が発生する振動検出信号電圧の大きさが変化することから、この振動検出信号電圧の大きさに基づいて振動の大きさを把握することができる。舟形の滑走部材1813は、衝突受け板23のゴムスポンジ面を滑るために、多少の上下振動が混在しても横振動の検出に及ぼす影響を軽減する。
【0077】
また、脱水定常回転のような高回転速度においては、水槽3の振動幅が小さくなってコイルばね1811の先端の滑走部材1813が衝突受け板23に触れなくなるが、第1の実施の形態における振動検出装置18と同様に、水槽3の加速度に応じた振動検出信号電圧を発生することから、この振動検出信号電圧に基づいて振動の大きさを把握することができる。
【0078】
つまり、脱水起動における共振点通過時に発生する低周波数の大きな振幅の振動に対しては、コイルばね1811の圧縮量に応じて発生する振動検出信号電圧に基づいて振動の大きさを検出し、脱水定常時のような高回転速度において発生する高周波数の振動は、加速度に応じて発生する振動検出信号電圧に基づいて振動の大きさを検出することができる。
【0079】
また、洗濯槽5に投入する洗濯物の量によって水槽3などの懸下部分は上下に変動するので、衝突受け板23は、その上下変動分を考慮した大きさのものを貼るようにする。
【0080】
また、コイルばね1811は、水槽3の振動特性に大きな影響を与えないように、水槽3を支持している部材の剛性に対して、軟らかいばね定数のものを用いる。
【0081】
本発明の第8の実施の形態について、図16を参照して説明する。この実施の形態は、前述した第5の実施の形態における振動検出装置18を用いて振動検出を行うドラム式洗濯機であり、図16は、この実施の形態におけるドラム式洗濯機の内部を正面から示す縦断正面図である。
【0082】
図16おいて、1は筐体、3は水槽、5は洗濯槽、9は吊りばね、10はダンパである。ダンパ10は、水槽3に連結するピストン101を収容するシリンダ102をゴムブッシュ103を介して筐体1の底枠に取り付ける。
【0083】
振動検出装置18は、ダンパ10に対向するように位置させて筐体1の側板の内側に取り付ける。振動検出装置18のコイルばね1811は、その先端をダンパ10のシリンダ102に接合する。
【0084】
このようなドラム式洗濯機では、水槽3が左右に振動するとダンパ10も揺動する。ダンパ10が揺動すると該ダンパ10のシリンダ102に接合したコイルばね1811が伸縮して振動検出装置18におけるセラミック圧電素子184を歪ませて振動検出信号電圧を発生させる。この振動検出信号電圧の大きさは、ダンパ10の揺動量に比例することから、この振動検出信号電圧の大きさに基づいて水槽3の振動を検出することができる。
【0085】
また、洗濯槽5に投入する洗濯物の量によって水槽3などの懸下部分は上下動するが、ダンパ10のシリンダ102は、筐体1の底枠にゴムブッシュ103を介して取り付けられていることから上下に大きく移動することがなく、従って、コイルばね1181の先端は、シリンダ102に固定することができる。この実施の形態は、洗濯物の量によって移動しにくい位置で振動を検出することができる。
【0086】
本発明の第9の実施の形態について、図17を参照して説明する。この実施の形態は、前述した第5の実施の形態における振動検出装置18を用いて振動検出を行う縦型の全自動洗濯機である。この縦型の全自動洗濯機自体は、第2の実施の形態において図6を参照して説明した縦型の全自動洗濯機と同様な構成の洗濯機であり、水槽3の振動に伴う吊り棒21の振動を振動検出装置18によって検出して水槽3の振動の大きさを検出する構成である。図17は、この実施の形態の縦型の全自動洗濯機における振動検出部の横断平面図である。
【0087】
水槽3は、筐体1の四隅から吊り棒21によって吊り下げるようにして支持する。振動検出装置18は、前記吊り棒21に対向するように筐体1に固定して取り付け、前記吊り棒21を挟み込むようにして該吊り棒21に係合するプラスチック製の連結部材1814をコイルばね1811の先端に取り付け、コイルばね1811の先端は前記連結部材1814によって吊り棒21に連結する。この吊り棒21に対するコイルばね1811の連結は、吊り棒21と水槽3の係合位置よりも高い位置で実現する。
【0088】
このように構成した縦型の全自動洗濯機では、水槽3が振動することにより吊り棒21も振動し、この振動が振動検出装置18のコイルばね1811を介してセラミック圧電素子184に伝わって振動検出信号電圧が発生する。水槽3は、洗濯物の量によって上下方向の位置を変えるが、水槽3の上下方向の位置の変化が吊り棒21の振動に与える影響は極めて小さい。従って、この縦型の全自動洗濯機においても水槽3の振動の大きさを検出しながら洗濯槽5の回転速度を制御することができる。
【0089】
本発明の第10の実施の形態について、図18を参照して説明する。この実施の形態は、図14を参照して説明した第6の実施の形態における振動検出装置18を用いて振動検出を行うドラム式洗濯機であり、このドラム式洗濯機自体は、第1の実施の形態において図1を参照して説明したドラム式洗濯機と同様な構成の洗濯機である。図18は、この実施の形態におけるドラム式洗濯機の内部を示す縦断正面図である。
【0090】
図18において、1は筐体、3は水槽、5は洗濯槽、9は吊りばね、10はダンパ、14は洗剤ケース、15は洗剤ケース14から水槽3に洗濯水を供給するための蛇腹状の給水ホースである。また、水槽3の下部には排水電磁バルブ16を取り付け、この排水電磁バルブ16の先に取り付けた蛇腹状の排水ホース17を筐体1の側板に設けた穴を通して筐体1の外へ導出する。この排水ホース17は、排水電磁バルブ16から垂直状態に垂下させた後に水平状態に屈曲させ、筐体1の底板に設けたホース固定具24で途中を固定した形態で筐体1外まで伸ばす。
【0091】
更に、ホース固定具24の付近において、第1の振動検出装置18aを筐体1に固定するように取り付ける。この振動検出装置18aの板ばね1812aは、その先端をホース固定具24の付近において排水ホース17に接合する。また、排水電磁バルブ16の付近において、第2の振動検出装置18bを水槽3固定するように取り付け、その板ばね1812bの先端を排水電磁バルブ16の付近において排水ホース19に接合する。
【0092】
このようなドラム式洗濯機によれば、水槽3が振動すると蛇腹状の排水ホース17が伸縮して板ばね1812a,1812bが撓む。この板ばね1812a,1812bの撓みにより発生する力は、振動検出装置18a,18bにおけるセラミック圧電素子に作用してこれらを歪ませることから該セラミック圧電素子から振動検出信号電圧が発生する。この振動検出信号電圧の大きさは、板ばね1812a,1812bの撓み量(水槽3の振動量)に比例することから、振動検出信号電圧の大きさに基づいて水槽3の振動の大きさを検出することができる。
【0093】
この実施の形態は、2つの振動検出装置18a,18bを使用する構成であるが、何れか一方の振動検出装置を省略することもできる。
【0094】
また、この実施の形態は、2つの振動検出装置18a,18bによって排水ホース17の伸縮を検出するように構成したが、同様に、洗濯水を供給するための蛇腹状の給水ホース15の伸縮を検出するように変形することもできる。
【0095】
以上に説明した各種の洗濯機において制御装置20が振動検出装置18(18a,18b)から出力される振動検出信号電圧を参照して洗濯槽5の回転速度を制御する洗濯機の運転制御について、図19および図20を参照して説明する。
図19は、制御装置20が脱水工程において洗濯槽5を回転駆動するモータの回転速度を制御する制御処理のフローチャート、図20は、そのときのモータの回転速度特性図である。
【0096】
step1
脱水工程を開始する。
【0097】
step2
モータの回転速度を徐々に上げる。
【0098】
step3
モータの回転速度が第1の所定の回転速度W1に達したかどうかを確認し、未達のときにはstep2に戻る。この第1の所定の回転速度W1は、1次共振を起こす回転速度よりも低く設定する。
【0099】
step4
第1の所定の回転速度W1において振動検出装置18から出力する振動検出信号電圧が所定の電圧V1未満かどうかを確認する。
【0100】
step5
振動検出信号電圧が所定の電圧V1未満のときには、モータの回転速度を上昇させて1次共振回転速度を通過させる。
【0101】
step6
振動検出信号電圧が所定の電圧V1以上のときには、モータの回転を停止させる。
【0102】
step7
洗濯槽5内の衣類を撹拌して布ほぐしを行ってからstep1に戻る。
【0103】
step8
モータの回転速度が第2の所定の回転速度W2に達したかどうかを確認し、未達のときにはstep5に戻る。この第2の所定の回転速度W2は、2次共振を起こす回転速度よりも低く設定する。
【0104】
step9
第2の所定の回転速度W2において振動検出装置18から出力する振動検出信号電圧が所定の電圧V2未満かどうかを確認する。振動検出信号電圧が所定の電圧V2以上のときにはstep6に移ってモータを停止し、step7に移って布ほぐしを実行してからstep1に戻る。
【0105】
step10
モータの回転速度を更に上昇させて2次共振回転速度を通過させる。
【0106】
step11
モータの回転速度を更に上げていき、脱水回転速度領域における比較的に低い第1の脱水回転速度W3に達したかどうかを確認する。
【0107】
step12
第1の脱水回転速度W3において振動検出装置18から出力する振動検出信号電圧が所定の電圧V3未満かどうかを確認する。
【0108】
step13
第1の脱水回転速度W3における振動検出信号電圧が所定の電圧V3未満のときには、モータの回転速度を更に上昇させる。
【0109】
step14
モータの回転速度が高脱水回転速度領域における比較的に高い第2の脱水回転速度W4に達したかどうかを確認する。
【0110】
step15
step12における振動検出信号電圧の確認で該振動検出信号電圧が所定の電圧V3以上のときには洗濯槽5の振動が比較的に大きいことから比較的に低い第1の脱水回転速度W3で所定時間が経過するまで脱水回転を継続し、step12における振動検出信号電圧の確認で該振動検出信号電圧が所定の電圧V3未満のときには洗濯槽5の振動が比較的に小さいことから比較的に高い第2の脱水回転速度W4で所定時間が経過するまで脱水回転を継続する。比較的に低い第1の脱水回転速度W3行う脱水回転は、脱水効率が低いことから、継続する所定時間を第2の脱水回転速度W4で継続する脱水回転時間よりも長くして脱水率を高めるようにすることが望ましい。
【0111】
step16
所定の脱水時間を経過するとモータの回転速度を下げる。
【0112】
step17
モータの回転を停止する。
【0113】
step18
脱水工程を終了する。
【0114】
この実施の形態における脱水回転制御では、脱水回転速度領域における設定速度をW3とW4の2段階に設定したが、更に多くの段数に設定することもできる。
【0115】
このように水槽3の振動の大きさに応じて脱水回転を停止したり脱水回転速度を設定することにより、洗濯物の偏りに基づく水槽3の振動による騒音を低減することができる。
【0116】
【発明の効果】
本発明は、薄い金属板に薄いセラミック圧電素子を接着して構成した電気機械変換ユニットの前記金属板の外周縁を支持するようにして防水ケースに内蔵し、この防水ケースに作用する振動に応じて前記セラミック圧電素子に振動検出信号電圧を発生させるようにしたことにより、簡素で高信頼性の振動検出装置を実現することができる。
【0117】
また、前記電気機械変換ユニットに弾性部材を介して振動を伝えるようにすることにより、低周波振動を高精度で検出することができる。
【0118】
また、前記振動検出装置によって水槽の振動を検出するように構成することにより、脱水起動時に発生する振動を高精度で検出して防振制御することができる洗濯機を実現することができる。
【0119】
そして、検出した振動の大きさに応じて脱水回転を停止したり、脱水回転速度を変えることにより、振動騒音の少ない脱水回転を実現することができる。
【0120】
また、前記振動検出装置における電気機械変換ユニットは、発音手段として兼用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すドラム式洗濯機の縦断側面図である。
【図2】第1の実施の形態における振動検出装置の外観斜視図である。
【図3】第1の実施の形態における振動検出装置の縦断側面図である。
【図4】第1の実施の形態における振動検出装置の振動検出特性図である。
【図5】第1の実施の形態における振動検出装置による衝突発生時の検出信号電圧波形図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示す全自動洗濯機の縦断側面図である。
【図7】第2の実施の形態における全自動洗濯機の横断平面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態を示す振動検出装置の縦断側面図である。
【図9】第3の実施の形態における振動検出装置の横断平面図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態を示す振動検出装置の縦断側面図である。
【図11】第4の実施の形態における制御回路図である。
【図12】本発明の第5の実施の形態を示す振動検出装置の縦断側面図である。
【図13】第5の実施の形態における振動検出装置の振動検出特性図である。
【図14】本発明の第6の実施の形態を示す振動検出装置の縦断側面図である。
【図15】本発明の第7の実施の形態を示すドラム式洗濯機の縦断正面図である。
【図16】本発明の第8の実施の形態を示すドラム式洗濯機の縦断正面図である。
【図17】本発明の第9の実施の形態を示す全自動洗濯機における振動検出部の横断平面図である。
【図18】本発明の第10の実施の形態を示すドラム式洗濯機の縦断正面図である。
【図19】本発明の各実施の形態における洗濯機の制御装置が実行するモータ制御処理のフローチャートである。
【図20】本発明の各実施の形態における洗濯機の脱水工程におけるモータの回転速度特性図である。
【符号の説明】
1…筐体、3…水槽、18,18a,18b…振動検出装置、181…下ケース、182…上ケース、183…電気機械変換ユニット、184…セラミック圧電素子、185…金属板、1811…コイルばね、1812…板ばね、20…制御装置。

Claims (9)

  1. 厚さが0.1〜0.4mmの金属板に厚さが0.1〜0.25mmで直径が10〜25mmの円盤状のセラミック圧電素子を接着して構成した電気機械変換ユニットの前記金属板の外周縁を支持するようにして防水ケースに内蔵し、この防水ケースに作用する振動に応じて前記セラミック圧電素子に振動検出信号電圧を発生させるようにしたことを特徴とする振動検出装置。
  2. 厚さが0.1〜0.4mmの金属板に厚さが0.1〜0.25mmで直径が10〜25mmの円盤状のセラミック圧電素子を接着して構成した電気機械変換ユニットと、この電気機械変換ユニットに圧力を作用させる弾性部材と、前記金属板の外周縁を支持するようにして前記電気機械変換ユニットを内蔵するケースを備え、このケースに作用する振動と前記弾性部材を介して前記電気機械変換ユニットに作用する圧力に応じて前記セラミック圧電素子に振動検出信号電圧を発生させるように構成したことを特徴とする振動検出装置。
  3. 厚さが0.1〜0.4mmの金属板に厚さが0.1〜0.25mmで直径が10〜25mmの円盤状のセラミック圧電素子を接着し、このセラミック圧電素子と前記金属板の接着周辺を防水材で皮膜して構成した電気機械変換ユニットと、この電気機械変換ユニットの前記金属板の可聴振動音を共鳴させる音響共鳴空間を備えた一端開放の共鳴ケースに前記金属板の外周縁を支持するようにして内蔵し、この共鳴ケースに作用する振動に応じて前記セラミック圧電素子に振動検出信号電圧を発生させると共に前記セラミック圧電素子に駆動電圧を印加することにより該セラミック圧電素子を電歪振動させて発音させるように構成したことを特徴とする振動検出装置。
  4. 金属板に圧電素子を接着して構成した電気機械変換ユニットと、前記金属板の外周縁を支持するようにして前記電気機械変換ユニットを内蔵するケースを備えた振動検出装置において、
    前記電気機械変換ユニットに圧力を作用させる弾性部材を設け、高周波振動は、前記ケースに作用する振動による加速度で前記電気機械変換ユニットを振動させて前記圧電素子に振動検出信号電圧を発生させ、低周波振動は、前記弾性部材に作用する振動で前記電気機械変換ユニットに圧力を作用させて前記圧電素子に振動検出信号電圧を発生させるように構成したことを特徴とする振動検出装置。
  5. 洗濯機筐体内で弾性支持される水槽と、この水槽内に回転可能に設けた洗濯槽と、この洗濯槽を回転させるモータと、前記水槽の振動の大きさに応じて振動検出信号電圧を発生する振動検出装置と、この振動検出装置から出力される振動検出信号電圧を参照しながら前記モータを制御する制御装置を備えた洗濯機において、
    前記振動検出装置は、厚さが0.1〜0.4mmの金属板に厚さが0.1〜0.25mmで直径が10〜25mmの円盤状のセラミック圧電素子を接着して構成した電気機械変換ユニットの前記金属板の外周縁を支持するようにして防水ケースに内蔵して該防水ケースに作用する振動に応じて前記セラミック圧電素子から振動検出信号電圧を発生させるように構成し、前記防水ケースを前記水槽に取り付けたことを特徴とする洗濯機。
  6. 洗濯機筐体内で弾性支持される水槽と、この水槽内に回転可能に設けられた洗濯槽と、この洗濯槽を回転させるモータと、前記水槽の振動の大きさに応じた振動検出信号電圧を発生する振動検出装置と、この振動検出装置から出力する振動検出信号電圧を参照しながら前記モータを制御する制御装置を備えた洗濯機において、
    前記振動検出装置は、厚さが0.1〜0.4mmの金属板に厚さが0.1〜0.25mmで直径が10〜25mmの円盤状のセラミック圧電素子を接着し、このセラミック圧電素子と前記金属板の接着周辺を防水材で皮膜して構成した電気機械変換ユニットと、この電気機械変換ユニットの前記金属板の可聴振動音を共鳴させる音響共鳴空間を備えた一端開放の共鳴ケースに前記金属板の外周縁を支持するようにして内蔵して該共鳴ケースに作用する振動に応じて前記セラミック圧電素子に振動検出信号電圧を発生させるように構成し、前記共鳴ケースを前記水槽に取り付けて該水槽の振動の大きさに応じた振動検出信号電圧を前記セラミック圧電素子から発生させると共に前記制御装置から前記セラミック圧電素子に駆動電圧を印加して該セラミック圧電素子を電歪振動させて発音させるように構成したことを特徴とする洗濯機。
  7. 洗濯機筐体内で弾性支持される水槽と、この水槽内に回転可能に設けた洗濯槽と、この洗濯槽を回転させるモータと、前記水槽の振動の大きさに応じた振動検出信号電圧を発生する振動検出装置と、この振動検出装置から出力される振動検出信号電圧を参照しながら前記モータを制御する制御装置を備えた洗濯機において、
    前記振動検出装置は、金属板にセラミック圧電素子を接着して構成した電気機械変換ユニットと、この電気機械変換ユニットに圧力を作用させる弾性部材と、前記金属板の外周縁を支持するようにして前記電気機械変換ユニットを内蔵するケースを備え、このケースに作用する振動と前記弾性部材を介して前記電気機械変換ユニットに作用する圧力に応じて前記セラミック圧電素子に振動検出信号電圧を発生させるように構成し、
    前記振動検出装置のケースを前記水槽または洗濯機筐体に取り付け、水槽が自然に懸下されているときに前記弾性部材の自由端が前記洗濯機筐体または水槽と所定の間隔を介在させて対向するように設置したことを特徴とする洗濯機。
  8. 請求項5〜7の1項において、前記制御装置は、前記振動検出装置から発生する振動検出信号電圧が所定の値より大きいときにはモータの回転を停止させることを特徴とする洗濯機。
  9. 請求項5〜8の1項において、前記制御装置は、脱水工程における洗濯槽の高速回転速度を、振動検出装置から発生する振動検出信号電圧の大きさに応じて設定することを特徴とする洗濯機。
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