JP2004153509A - オートゲインコントロール装置 - Google Patents

オートゲインコントロール装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004153509A
JP2004153509A JP2002315577A JP2002315577A JP2004153509A JP 2004153509 A JP2004153509 A JP 2004153509A JP 2002315577 A JP2002315577 A JP 2002315577A JP 2002315577 A JP2002315577 A JP 2002315577A JP 2004153509 A JP2004153509 A JP 2004153509A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
amplitude
average
average amplitude
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002315577A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryoji Abe
良二 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2002315577A priority Critical patent/JP2004153509A/ja
Publication of JP2004153509A publication Critical patent/JP2004153509A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Amplification And Gain Control (AREA)

Abstract

【課題】雑音信号に依存しない適切な増幅率の生成ができるオートゲインコントロール装置およびオートゲインコントロール方法を提供すること。
【解決手段】音声信号のサンプル値の絶対値である振幅絶対値をサンプリング毎に生成する絶対値検出手段103と、振幅絶対値が予め設定された閾値以上か否かを判定する判定手段112と、閾値以上の振幅絶対値を所定のサンプリング数まで累積し、1サンプリング当たりの振幅絶対値の平均値である第1の平均振幅値を生成する手段113、114、115、116、117、118、119と、第1の平均振幅値を順次格納し、格納された第1の平均振幅値のうち最新のものから順番に所定の個数を対象にした平均値である第2の平均振幅値を生成する手段121、122、123と、第2の平均振幅値に基づいて、音声信号の増幅率を決定する手段150、160とによって構成される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声入力のレベルに依存せずに出力信号のレベルを一定にするオートゲインコントロール装置およびオートゲインコントロール方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のオートゲインコントロール装置は、特許文献1に開示されたものが知られている。
【0003】
図7に示す従来のオートゲインコントロール装置500は、外部装置から音声信号を入力する信号入力手段501、音声信号の振幅の絶対値を音声信号の1サンプリング毎に検出する絶対値変換手段502、適正な出力振幅値が格納されているスレッショルドレベル格納手段504、絶対値変換手段502によって検出された振幅の絶対値とスレッショルドレベル格納手段504に格納された適正な出力振幅値とを比較する比較手段505、比較手段505の比較結果に応じて増幅率を生成するゲイン発生手段506、増幅率を徐々に変化させるエンベローブ発生手段507、音声信号の振幅に増幅率を乗算するゲイン乗算手段508、および振幅の調整がなされた音声信号を外部装置に出力する信号出力手段509によって構成される。
【0004】
前述のように構成されたオートゲインコントロール装置500において、増幅率が音声信号の振幅に応じて1サンプリング毎に生成されるため、出力される音声信号の振幅が一定に保たれながら、音声信号が増幅される。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−130180号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のオートゲインコントロール装置では、振幅が0である音声信号または雑音信号と判定される音声信号に応じた増幅率の生成も行われ、雑音信号が入力された直後に生成される増幅率の値が適切でないために、出力される音声信号が過度に増幅されるなど、雑音信号に依存しない適切な増幅率の生成ができないという問題があった。
【0007】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、雑音信号に依存しない適切な増幅率の生成ができるオートゲインコントロール装置およびオートゲインコントロール方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のオートゲインコントロール装置は、音声信号のサンプル値の絶対値である振幅絶対値をサンプリング毎に検出する絶対値検出手段と、前記振幅絶対値が予め設定された閾値以上か否かを判定する判定手段と、前記閾値以上の前記振幅絶対値を所定のサンプリング数まで累積し、1サンプリング当たりの前記振幅絶対値の平均値である第1の平均振幅値を演算する第1の平均振幅値演算手段と、前記第1の平均振幅値を順次格納し、格納された前記第1の平均振幅値のうち最新のものから順番に所定の個数を対象にした平均値である第2の平均振幅値を演算する第2の平均振幅値演算手段と、前記第2の平均振幅値に基づいて、前記音声信号の増幅率を決定する増幅率決定手段とを備えた構成を有している。この構成により、入力された音声信号のうち雑音信号と判定される信号成分以外の音声信号である有効信号の振幅の平均値に基づいて、音声信号の振幅を変更する増幅率を求めるため、雑音信号の振幅に基づいて生成された過大な増幅率によって音声信号の振幅の急激な増加を防止することができる。
【0009】
また、本発明のオートゲインコントロール装置は、音声信号のサンプル値の絶対値である振幅絶対値をサンプリング毎に検出する絶対値検出手段と、前記振幅絶対値が予め設定された閾値以上か否かを判定する判定手段と、前記閾値以上の前記振幅絶対値を所定のサンプリング数まで累積し、1サンプリング当たりの前記振幅絶対値の平均値である第1の平均振幅値を演算する第1の平均振幅値演算手段と、前記第1の平均振幅値を順次格納し、格納された前記第1の平均振幅値のうち最新のものから順番に所定の個数を対象にした平均値である第2の平均振幅値を演算する第2の平均振幅値演算手段と、前記第2の平均振幅値に基づいて、前記音声信号の増幅率を決定する増幅率決定手段とを備え、前記第2の平均振幅値演算手段は、前記格納された第1の平均振幅値に数値が大きい順に順位付けし、最上位から予め設定された第1の順位までに順位付けられた第1の平均振幅値と、最下位から予め設定された第2の順位までに順位付けられた第1の平均振幅値とを除く第1の平均振幅値を前記第2の平均振幅値の演算に用いるようにした構成を有している。この構成により、入力された音声信号のうち雑音信号と判定される信号成分以外の音声信号である有効信号の振幅の平均値である第1の平均振幅値を演算し、さらに、第1の平均振幅値の順位付けに基づいて第2の平均振幅値を算出するために、第1の平均振幅値の急激な変化に依存しない増幅率の生成ができる。
【0010】
また、本発明のオートゲインコントロール装置は、音声信号のサンプル値の絶対値である振幅絶対値をサンプリング毎に検出する絶対値検出手段と、前記振幅絶対値が予め設定された閾値以上か否かを判定する判定手段と、前記閾値以上の前記振幅絶対値を所定のサンプリング数まで累積し、1サンプリング当たりの前記振幅絶対値の平均値である第1の平均振幅値を演算する第1の平均振幅値演算手段と、前記第1の平均振幅値を順次格納し、格納された前記第1の平均振幅値のうち最新のものから順番に所定の個数を対象にした平均値である第2の平均振幅値を演算する第2の平均振幅値演算手段と、前記第2の平均振幅値に基づいて、前記音声信号の増幅率を決定する増幅率決定手段と、前記振幅絶対値が前記閾値以上となるサンプリング数と、前記振幅絶対値が前記閾値未満となるサンプリング数である閾値未満サンプル数との比率を判定する比率判定手段を備え、前記比率判定手段は、前記閾値未満サンプル数の比率が予め設定された値を超えると判定した場合に、前記第1の平均振幅値演算手段によって生成された前記振幅絶対値の累積値を0に初期化させ、前記第2の平均振幅値演算手段に格納された前記各第1の平均振幅値の情報を削除させるようにした構成を有している。この構成により、入力された音声信号のうち雑音信号と判定される信号成分以外の音声信号である有効信号の振幅の平均値に基づいて、音声信号の振幅を変更する増幅率を求めるため、雑音信号の振幅に基づいて生成された過大な増幅率によって音声信号の振幅の急激な増加を防止することができ、さらに、雑音信号が続いて入力されていることを検出することによって音源の変化を予測してデータをリセットするため、音源が変化する毎に、音源の特性に対応した増幅率の生成ができる。
【0011】
また、本発明のオートゲインコントロール装置は、音声信号のサンプル値の絶対値である振幅絶対値をサンプリング毎に検出する絶対値検出手段と、前記振幅絶対値が予め設定された閾値以上か否かを判定する判定手段と、前記閾値を変更するための閾値変更手段と、前記閾値以上の前記振幅絶対値を所定のサンプリング数まで累積し、1サンプリング当たりの前記振幅絶対値の平均値である第1の平均振幅値を演算する第1の平均振幅値演算手段と、前記第1の平均振幅値を順次格納し、格納された前記第1の平均振幅値のうち最新のものから順番に所定の個数を対象にした平均値である第2の平均振幅値を演算する第2の平均振幅値演算手段と、前記第2の平均振幅値に基づいて、前記音声信号の増幅率を決定する増幅率決定手段とを備えた構成を有している。この構成により、入力された音声信号のうち雑音信号と判定される信号成分以外の音声信号である有効信号の振幅の平均値に基づいて、音声信号の振幅を変更する増幅率を求めるため、雑音信号の振幅に基づいて生成された過大な増幅率によって音声信号の振幅の急激な増加を防止することができ、さらに、雑音信号の振幅の大きさに応じて、閾値の設定を変化させるため、雑音信号の振幅が増加しても、雑音信号に影響されない増幅率の生成ができる。
【0012】
また、本発明のオートゲインコントロール方法は、音声信号のサンプル値の絶対値である振幅絶対値をサンプリング毎に演算するステップと、前記振幅絶対値が予め設定された閾値以上か否かを判定するステップと、前記閾値以上の前記振幅絶対値を所定のサンプリング数まで累積し、1サンプリング当たりの前記振幅絶対値の平均値である第1の平均振幅値を演算するステップと、前記第1の平均振幅値を順次格納し、格納された前記第1の平均振幅値のうち最新のものから順番に所定の個数を対象にした平均値である第2の平均振幅値を演算するステップと、前記第2の平均振幅値に基づいて、前記音声信号の増幅率を決定する増幅率決定ステップとを実行している。この方法により、入力された音声信号のうち雑音信号と判定される信号成分以外の音声信号である有効信号の振幅の平均値に基づいて、音声信号の振幅を変更する増幅率を求めるため、雑音信号の振幅に基づいて生成された過大な増幅率によって音声信号の振幅の急激な増加を防止することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態のオートゲインコントロール装置の概略のブロック構成を示す図である。
オートゲインコントロール装置100は、外部装置から音声信号が入力される信号入力手段101、音声信号の特定の周波数帯域成分を抽出する帯域特定手段102、帯域特定手段102によって抽出された音声信号の振幅の絶対値を検出する絶対値検出手段103、閾値を格納している閾値格納手段111、絶対値検出手段103によって算出された振幅の絶対値と閾値格納手段111に格納された閾値を比較する判定手段112、絶対値検出手段103と後述の累積加算手段117との接続を行う第1の接続手段113、後述の累積加算数検出手段116のカウンタの値を増加させるための信号を出力するトリガー出力手段114、トリガー出力手段114と累積加算数検出手段116との接続を行う第2の接続手段115、累積加算手段117によって累積加算されたサンプリング数を検出する累積加算数検出手段116、絶対値検出手段103によって算出された振幅の絶対値を音声信号の1サンプリング毎に累積加算する累積加算手段117、累積加算数検出手段116における処理を制御する値を格納するカウンタ設定値格納手段118、累積加算手段117によって累積加算された値を累積加算数検出手段116によって算出されたサンプリング数で除算した値である第1の平均振幅値を算出する第1の除算手段119、第1の除算手段119によって算出された第1の平均振幅値を格納する平均値格納手段122、予め設定された個数の第1の平均振幅値を全加算する平均値加算手段123、平均値加算手段123に加算演算させる第1の平均振幅値の個数データを格納する個数データ格納手段121、平均値加算手段123によって得られた値を個数データ格納手段121に格納された個数データで除算した値である第2の平均振幅値を算出する第2の除算手段124、第2の除算手段124によって算出された第2の平均振幅値に基づいて信号入力手段101経由で入力された音声信号の振幅を変化させる値である増幅率を生成するゲインデータ生成手段150、増幅率の出力値を調整するゲイン出力遅延手段160、信号入力手段101経由で入力された音声信号に増幅率を乗算するゲイン乗算手段170、および増幅率が乗算された音声信号を外部装置に出力する信号出力手段180によって構成される。
【0014】
なお、第1の接続手段113、トリガー出力手段114、第2の接続手段115、累積加算数検出手段116、累積加算手段117、カウンタ設定値格納手段118、および第1の除算手段119によって、閾値以上の振幅絶対値を所定のサンプリング数まで累積し、1サンプリング当たりの振幅絶対値の平均値である第1の平均振幅値を演算する第1の平均振幅値演算手段が構成される。
【0015】
また、個数データ格納手段121、平均値格納手段122、平均値加算手段123、および第2の除算手段124によって、第1の平均振幅値を順次格納し、格納された第1の平均振幅値のうち最新のものから順番に所定の個数を対象にした平均値である第2の平均振幅値を演算する第2の平均振幅値演算手段が構成される。
また、ゲインデータ生成手段150、およびゲイン出力遅延手段160によって、第2の平均振幅値に基づいて音声信号の増幅率を決定する増幅率決定手段が構成される。
【0016】
信号入力手段101には、外部装置によって音声信号が入力されるようになっている。また、信号入力手段101は、入力された音声信号を帯域特定手段102とゲイン乗算手段170とに出力するようになっている。
【0017】
帯域特定手段102には、信号入力手段101によって出力された音声信号が入力されるようになっている。
また、帯域特定手段102は、入力された音声信号の予め設定された周波数帯域成分である特定帯域音声信号を生成し、生成された特定帯域音声信号を絶対値検出手段103に出力するようになっている。
なお、帯域特定手段102は、特定の周波数帯域の信号成分だけを通過させる帯域通過フィルター等によって実現される。
【0018】
絶対値検出手段103には、帯域特定手段102によって出力された特定帯域音声信号が入力されるようになっている。
また、絶対値検出手段103は、入力された特定帯域音声信号の振幅の絶対値、すなわち振幅絶対値を1サンプリング毎に検出し、検出された振幅絶対値を判定手段112に出力するようになっている。
また、絶対値検出手段103は、検出された振幅絶対値を第1の接続手段113経由で累積加算手段117に出力するようになっている。
【0019】
閾値格納手段111は、閾値を予め格納し、格納された閾値を判定手段112に出力するようになっている。ここで、閾値とは、音声信号が雑音信号であるか否かの判定、すなわち信号判定において基準となる値である。
【0020】
なお、信号判定は、判定手段112によって振幅絶対値と閾値とを比較することによって行われる。信号判定において、音声信号の振幅絶対値が閾値を超えている場合に、音声信号は、雑音信号ではない信号、すなわち有効信号であると判定され、音声信号の振幅絶対値が閾値を超えていない場合に、音声信号は、雑音信号であると判定される。
【0021】
判定手段112には、閾値格納手段111によって出力された閾値と絶対値検出手段103によって出力された振幅絶対値とが入力されるようになっている。また、判定手段112は、入力された振幅絶対値と閾値とに基づいて信号判定を行うようになっている。
【0022】
信号判定において音声信号が有効信号であると判定された場合に、判定手段112は、音声信号が有効信号であることを示す旨の判定信号である有効判定信号を第1の接続手段113、および第2の接続手段115に出力するようになっている。
【0023】
また、信号判定において音声信号が雑音信号であると判定された場合に、判定手段112は、音声信号が雑音信号であることを示す旨の判定信号である雑音判定信号を第1の接続手段113、および第2の接続手段115に出力するようになっている。
ここで、有効判定信号または雑音判定信号は、音声信号の1サンプリング毎に出力される。なお、以下の説明で、有効判定信号および雑音判定信号を総称して判定信号と呼ぶ。
【0024】
第1の接続手段113には、判定手段112によって出力された判定信号が入力されるようになっている。
また、第1の接続手段113は、絶対値検出手段103に接続された端子と累積加算手段117に接続された端子とを有し、入力された判定信号が有効判定信号である場合に、絶対値検出手段103と累積加算手段117とを接続し、入力された判定信号が雑音判定信号である場合に、絶対値検出手段103と累積加算手段117との接続を切断するようになっている。
【0025】
トリガー出力手段114は、累積加算数検出手段116のカウンタを1インクリメントするための信号であるトリガー信号を第2の接続手段115経由で累積加算数検出手段116に出力するようになっている。
なお、トリガー信号は、予め設定された周波数で出力される。また、上記の予め設定された周波数は、音声信号のサンプリング周波数と同一である。例えば、音声信号の1秒当たりのサンプリング数が48000である場合、トリガー出力手段114は、48000分の1秒毎にトリガー信号を出力するようになっている。
【0026】
第2の接続手段115には、判定手段112によって出力された判定信号が入力されるようになっている。
また、第2の接続手段115は、トリガー出力手段114に接続された端子と累積加算数検出手段116に接続された端子とを有し、入力された判定信号が有効判定信号である場合に、トリガー出力手段114と累積加算数検出手段116とを接続し、入力された判定信号が雑音判定信号である場合に、トリガー出力手段114と累積加算数検出手段116との接続を切断するようになっている。
【0027】
累積加算数検出手段116には、トリガー出力手段114によって出力されたトリガー信号が第2の接続手段115経由で入力されるようになっている。
また、累積加算数検出手段116には、カウンタ設定値格納手段118によってカウンタ設定値が入力されるようになっている。
【0028】
また、累積加算数検出手段116は、1つのトリガー信号毎に1インクリメントされるカウンタを有し、カウンタの値が予め設定された値であるカウンタ設定値に達したときに、カウンタの値がカウンタ設定値に達したことを示す信号、すなわちフルカウント信号を累積加算手段117に出力するようになっている。
【0029】
また、累積加算数検出手段116は、累積加算手段117にフルカウント信号を出力すると同時に、カウンタ設定値を第1の除算手段119に出力するようになっている。
さらに、累積加算数検出手段116は、カウンタ設定値を第1の除算手段119に出力した直後に、カウンタを0にリセットするようになっている。
【0030】
累積加算手段117には、第1の接続手段113経由で絶対値検出手段103によって出力された振幅絶対値が入力されるようになっている。
また、累積加算手段117は、入力された振幅絶対値が累積加算された値である累積加算値を生成するようになっている。
【0031】
さらに、累積加算手段117には、累積加算数検出手段116のカウンタの値がカウンタ設定値に達したときに、累積加算数検出手段116によってフルカウント信号が入力される。
また、累積加算手段117は、フルカウント信号が入力されたときの累積加算値を第1の除算手段119に出力するようになっている。
さらに、累積加算手段117は、第1の除算手段119に累積加算値を出力した直後に、累積加算値を0にリセットするようになっている。
【0032】
カウンタ設定値格納手段118は、カウンタ設定値が予め格納され、格納されたカウンタ設定値を累積加算数検出手段116に出力するようになっている。
【0033】
第1の除算手段119には、累積加算数検出手段116によって出力されたカウンタ設定値と累積加算手段117によって出力された累積加算値とが入力されるようになっている。
また、第1の除算手段119は、入力された累積加算値を入力されたカウンタ設定値で割った値である第1の平均振幅値を算出し、算出された第1の平均振幅値を平均値格納手段122に出力するようになっている。
なお、第1の平均振幅値とは、有効信号の振幅絶対値の1サンプリング当たりの平均値のことである。
【0034】
個数データ格納手段121は、平均値格納手段122が平均値加算手段123に出力する第1の平均振幅値の個数を示す個数データを平均値格納手段122に出力するとともに、個数データを第2の除算手段124に出力するようになっている。
なお、個数データは、個数データ格納手段121に予め格納されているものである。
【0035】
平均値格納手段122には、第1の除算手段119によって出力された第1の平均振幅値が入力されるようになっている。
また、平均値格納手段122は、入力された第1の平均振幅値を格納するようになっている。
【0036】
ここで、第1の平均振幅値には、新たな第1の平均振幅値が格納される毎に、格納された順番に関する情報が添付されるようになっており、格納された順番に関する情報は、例えば、第1の平均振幅値が格納された時刻である。
なお、第1の平均振幅値が平均値格納手段122に格納されるアドレスの値が、新たな第1の平均振幅値が格納される毎に順次増加されていくなど、格納された順番が判別可能なのであれば、第1の平均振幅値に格納された順番に関する情報を添付する必要はない。
【0037】
さらに、平均値格納手段122には、個数データ格納手段121によって出力された個数データが入力されるようになっている。
また、平均値格納手段122は、格納された順番に関する情報に基づいて、格納されている第1の平均振幅値の中で新しく格納されたものから順に、入力された個数データで示された個数だけ抽出し、抽出した第1の平均振幅値を平均値加算手段123に出力するようになっている。
【0038】
平均値加算手段123には、平均値格納手段122によって出力された第1の平均振幅値が入力されるようになっている。
また、平均値加算手段123は、入力された第1の平均振幅値を全加算した値である加算振幅値を算出し、算出された加算振幅値を第2の除算手段124に出力するようになっている。
【0039】
第2の除算手段124には、平均値加算手段123によって出力された加算振幅値と個数データ格納手段121に格納された個数データとが入力されるようになっている。
また、第2の除算手段124は、加算振幅値を個数データで割った値である第2の平均振幅値を算出し、算出された第2の平均振幅値をゲインデータ生成手段150に出力するようになっている。
【0040】
ゲインデータ生成手段150には、第2の除算手段124によって出力された第2の平均振幅値が入力されるようになっている。
また、ゲインデータ生成手段150は、第2の平均振幅値に基づいて第1のゲインデータを生成し、生成された第1のゲインデータをゲイン出力遅延手段160に出力するようになっている。なお、ゲインデータ生成手段150は、新たな第2の平均振幅値が入力されるまで、出力した第1のゲインデータを保持するようになっている。
【0041】
ここで、第1のゲインデータの生成は、第1のゲインデータの生成のための第2の平均振幅値の関数を用いた演算によって行われてもよいし、または、第2の平均振幅値と第1のゲインデータとの関係を示すデータテーブルをゲインデータ生成手段150に予め格納して、第2の平均振幅値に基づいてデータテーブルから第1のゲインデータを抽出することによって行われてもよい。
【0042】
ゲイン出力遅延手段160には、ゲインデータ生成手段150によって出力された第1のゲインデータが入力される。
また、ゲイン出力遅延手段160は、入力された第1のゲインデータと、第1のゲインデータが入力されたときにゲイン乗算手段170に出力されていた値である第2のゲインデータとに基づいて、第2のゲインデータから第1のゲインデータまで変更しながら乗算用ゲインデータをゲイン乗算手段170に出力するようになっている。
【0043】
ここで、乗算用ゲインデータとは、ゲイン乗算手段170において信号入力手段101経由で外部装置より入力された音声信号の振幅に乗算するための増幅率のことである。
また、第2のゲインデータから第1のゲインデータまでの変更は、所定の時間をかけた単調増加または単調減少によって行われるようになっているのであれば方法に限定は無く、例えば、所定の放絡線を表す関数による演算によって実現されてもよいし、遅延出力可能な方法であれば他の方法によって実現されてもよい。
【0044】
ゲイン乗算手段170には、外部装置によって出力された音声信号が信号入力手段101経由で入力され、さらに、ゲイン出力遅延手段160によって出力された乗算用ゲインデータが入力されるようになっている。
また、ゲイン乗算手段170は、入力された音声信号の振幅に入力された乗算用ゲインデータを乗算し、振幅に乗算用ゲインデータが乗算された音声信号を信号出力手段180経由で外部装置に出力するようになっている。
【0045】
次に、本発明の第1の実施の形態のオートゲインコントロール装置の動作について説明する。
【0046】
図2は、本発明の第1の実施の形態のオートゲインコントロール装置における、入力された音声信号の特定帯域の振幅絶対値の時間変化の例を示した図である。
【0047】
図2において、縦軸が振幅絶対値を、横軸が時間を、破線が閾値を示している。振幅絶対値が閾値を超えているときに、判定手段112によって音声信号が有効信号であると判定される。音声信号が有効信号であると判定される状態は、「オン」状態と呼ばれ、上記判定に応じて第1の接続手段113によって絶対値検出手段103と累積加算手段117とが接続され、第2の接続手段115によってトリガー出力手段114と累積加算数検出手段116とが接続される。
【0048】
また、振幅絶対値が閾値を超えていないときに、判定手段112によって音声信号が雑音信号であると判定される。音声信号が雑音信号であると判定される状態は、「オフ」状態と呼ばれ、上記判定に応じて第1の接続手段113によって絶対値検出手段103と累積加算手段117との接続が切断され、第2の接続手段115によってトリガー出力手段114と累積加算数検出手段116との接続が切断される。
【0049】
図3は、本発明の第1の実施の形態のオートゲインコントロール方法における、増幅率生成処理の流れを示すフローチャートである。
まず、信号入力手段101に入力された音声信号に基づいた特定帯域音声信号が帯域特定手段102によって1サンプリング毎に生成され(ステップS1)、特定帯域音声信号に基づいた振幅絶対値が絶対値検出手段103によって検出される(ステップS2)。
【0050】
次に、判定手段112によって振幅絶対値と閾値とが比較されることによって、音声信号が有効信号であるか雑音信号であるかについて判定され(ステップS3)、音声信号が有効信号であると判定された場合に、音声信号の振幅絶対値が累積加算手段117によって累積加算され(ステップS4)、累積加算数検出手段116のカウンタが1インクリメントされる(ステップS5)。
【0051】
一方、音声信号が雑音信号であると判定された場合に、音声信号の振幅絶対値は累積加算されず、また、累積加算数検出手段116のカウンタ累積加算数検出手段116のカウンタは1インクリメントされないで、処理の開始に戻る。
【0052】
次に、累積加算数検出手段116のカウンタの値がカウンタ設定値に達したか否かが監視され(ステップS6)、振幅絶対値の累積加算は、累積加算数検出手段116のカウンタの値がカウンタ設定値に達するまで続けられる。累積加算数検出手段116のカウンタの値がカウンタ設定値に達した場合に、振幅絶対値を1サンプリング毎に累積加算した値である累積加算値とカウンタ設定値とに基づいた第1の平均振幅値が第1の除算手段119によって算出され(ステップS7)、算出された第1の平均振幅値が平均値格納手段122によって格納される(ステップS8)。
【0053】
次に、格納されている第1の平均振幅値の中で新しく格納されたものから、個数データで示された個数だけの第1の平均振幅値が平均値格納手段122によって抽出され、抽出された第1の平均振幅値が全加算された値である加算振幅値が平均値加算手段123によって算出され(ステップS9)、加算振幅値と個数データとに基づいた第2の平均振幅値が第2の除算手段124によって算出される(ステップS10)。
【0054】
次に、第2の平均振幅値に基づいた第1のゲインデータがゲインデータ生成手段150によって生成され(ステップS11)、一連の増幅率生成処理は終了する。
なお、上述した増幅率生成処理の後に、第1のゲインデータに基づいた乗算用ゲインデータがゲイン出力遅延手段160によって生成され、乗算用ゲインデータがゲイン乗算手段170によって音声信号に乗算され、乗算用ゲインデータが乗算された音声信号が信号出力手段180によって出力される。
【0055】
なお、本発明の第1の実施の形態のオートゲインコントロール装置は、デジタル信号処理装置(Digital Signal Processor、DSP)の一部分として用いられてもよい。
【0056】
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態のオートゲインコントロール装置、およびオートゲインコントロール方法は、入力された音声信号のうち雑音信号と判定される信号成分以外の音声信号である有効信号の振幅の平均値に基づいて、音声信号の振幅を変更する増幅率を求めるため、雑音信号の振幅に基づいて生成された過大な増幅率によって音声信号の振幅の急激な増加を防止することができる。
【0057】
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の第2の実施の形態のオートゲインコントロール装置の概略のブロック構成を示す図である。
オートゲインコントロール装置200は、外部装置から音声信号が入力される信号入力手段101、音声信号の特定の周波数帯域成分を抽出する帯域特定手段102、帯域特定手段102によって抽出された音声信号の振幅の絶対値を検出する絶対値検出手段103、閾値を格納している閾値格納手段111、絶対値検出手段103によって算出された振幅の絶対値と閾値格納手段111に格納された閾値を比較する判定手段112、絶対値検出手段103と後述の累積加算手段117との接続を行う第1の接続手段113、後述の累積加算数検出手段116のカウンタの値を増加させるための信号を出力するトリガー出力手段114、トリガー出力手段114と累積加算数検出手段116との接続を行う第2の接続手段115、累積加算手段117によって累積加算されたサンプリング数を算出する累積加算数検出手段116、絶対値検出手段103によって算出された振幅の絶対値を音声信号の1サンプリング毎に累積加算する累積加算手段117、累積加算数検出手段116における処理を制御する値を格納するカウンタ設定値格納手段118、累積加算手段117によって累積加算された値を累積加算数検出手段116によって算出されたサンプリング数で除算した値である第1の平均振幅値を算出する第1の除算手段119、後述の平均値格納手段222に格納された第1の平均振幅値の順位付けを行う順位判定手段220、第1の除算手段119によって算出された第1の平均振幅値を格納する平均値格納手段222、予め設定された個数の第1の平均振幅値を全加算する平均値加算手段123、平均値加算手段123に加算演算させる第1の平均振幅値の個数データを格納する個数データ格納手段121、平均値加算手段123によって得られた値を個数データ格納手段121に格納された個数データで除算した値である第2の平均振幅値を算出する第2の除算手段124、第2の除算手段124によって算出された第2の平均振幅値に基づいて信号入力手段101経由で入力された音声信号の振幅を変化させる値である増幅率を生成するゲインデータ生成手段150、増幅率の出力値を調整するゲイン出力遅延手段160、信号入力手段101経由で入力された音声信号に増幅率を乗算するゲイン乗算手段170、および増幅率が乗算された音声信号を外部装置に出力する信号出力手段180によって構成される。
【0058】
なお、第1の接続手段113、トリガー出力手段114、第2の接続手段115、累積加算数検出手段116、累積加算手段117、カウンタ設定値格納手段118、および第1の除算手段119によって、閾値以上の振幅絶対値を所定のサンプリング数まで累積し、1サンプリング当たりの振幅絶対値の平均値である第1の平均振幅値を演算する第1の平均振幅値演算手段が構成される。
【0059】
また、個数データ格納手段121、平均値格納手段222、順位判定手段220、平均値加算手段123、および第2の除算手段124によって、第1の平均振幅値を順次格納し、格納された第1の平均振幅値のうち最新のものから順番に所定の個数を対象にした平均値である第2の平均振幅値を演算する第2の平均振幅値演算手段が構成される。
また、ゲインデータ生成手段150、およびゲイン出力遅延手段160によって、第2の平均振幅値に基づいて音声信号の増幅率を決定する増幅率決定手段が構成される。
【0060】
ここで、本発明の第2の実施の形態のオートゲインコントロール装置200を構成する構成手段のうち、上述した本発明の第1の実施の形態のオートゲインコントロール装置100における構成手段と同様の処理を行うものには同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0061】
順位判定手段220は、平均値格納手段222に格納されている第1の平均振幅値の中で数値が大きい順に順位付けを行い、最上位から予め設定された第1の順位までの第1の平均振幅値と最下位から予め設定された第2の順位までの第1の平均振幅値とを抽出し、抽出された第1の平均振幅値が平均値加算手段123への出力の対象とはならないことを示す情報、すなわち対象外情報を平均値格納手段222に出力するようになっている。
【0062】
なお、対象外情報は、順位判定手段220によって抽出された第1の平均振幅値が平均値格納手段222において格納されているアドレスの値でもよく、抽出された第1の平均振幅値を判別することができるものであれば、他の情報によって実現されてもよい。
【0063】
平均値格納手段222には、第1の除算手段119によって出力された第1の平均振幅値が入力されるようになっている。
また、平均値格納手段222は、入力された第1の平均振幅値を格納するようになっている。
【0064】
ここで、第1の平均振幅値には、新たな第1の平均振幅値が格納される毎に、格納された順番に関する情報が添付されるようになっており、格納された順番に関する情報は、例えば、第1の平均振幅値が格納された時刻である。
なお、第1の平均振幅値が平均値格納手段222に格納されるアドレスの値が、新たな第1の平均振幅値が格納される毎に順次増加されていくなど、格納された順番が判別可能なのであれば、第1の平均振幅値に格納された順番に関する情報を添付する必要はない。
【0065】
さらに、平均値格納手段222には、順位判定手段220によって出力された対象外情報が入力されるようになっている。
また、平均値格納手段222は、入力された対象外情報を順位判定手段220によって抽出された第1の平均振幅値に添付するようになっている。なお、以下の説明において、対象外情報が添付されていない第1の平均振幅値のことを対象データという。
【0066】
さらに、平均値格納手段222には、個数データ格納手段121によって出力された個数データが入力されるようになっている。
また、平均値格納手段222は、格納された順番に関する情報に基づいて、格納されている対象データの中で新しく格納されたものから順に、入力された個数データによって指定された個数だけ抽出し、抽出した第1の平均振幅値を平均値加算手段123に出力するようになっている。
【0067】
以下、本発明の第2の実施の形態のオートゲインコントロール装置の動作について説明する。
まず、信号入力手段101に入力された音声信号に基づいた特定帯域音声信号が帯域特定手段102によって1サンプリング毎に生成され、特定帯域音声信号に基づいた振幅絶対値が絶対値検出手段103によって検出される。
【0068】
次に、判定手段112によって振幅絶対値と閾値とが比較されることによって、音声信号が有効信号であるか雑音信号であるかについて判定され、音声信号が有効信号であると判定された場合に、音声信号の振幅絶対値が累積加算手段117によって累積加算され、累積加算数検出手段116のカウンタが1インクリメントされる。
【0069】
一方、音声信号が雑音信号であると判定された場合に、音声信号の振幅絶対値は累積加算されず、また、累積加算数検出手段116のカウンタ累積加算数検出手段116のカウンタは1インクリメントされないで、処理の開始に戻る。
【0070】
次に、累積加算数検出手段116のカウンタの値がカウンタ設定値に達したか否かが監視され、振幅絶対値の累積加算は、累積加算数検出手段116のカウンタの値がカウンタ設定値に達するまで続けられる。累積加算数検出手段116のカウンタの値がカウンタ設定値に達した場合に、振幅絶対値を1サンプリング毎に累積加算した値である累積加算値とカウンタ設定値とに基づいた第1の平均振幅値が第1の除算手段119によって算出され、算出された第1の平均振幅値が平均値格納手段222によって格納される。
【0071】
次に、格納されている第1の平均振幅値の中から、数値の大きいほうからの順位付けが順位判定手段220によって行われ、最上位から予め設定された第1の順位までの第1の平均振幅値と最下位から予め設定された第2の順位までの第1の平均振幅値とに対象外情報が添付される。
【0072】
次に、対象外情報が添付されたものを除いた第1の平均振幅値の中で新しいものから個数データによって指定される個数だけの第1の平均振幅値が平均値格納手段222によって抽出され、抽出された第1の平均振幅値が全加算された値である加算振幅値が平均値加算手段123によって算出され、加算振幅値と個数データとに基づいた第2の平均振幅値が第2の除算手段124によって算出される。
【0073】
次に、第2の平均振幅値に基づいた第1のゲインデータがゲインデータ生成手段150によって生成され、一連の増幅率生成処理は終了する。
なお、上述した増幅率生成処理の後に、第1のゲインデータに基づいた乗算用ゲインデータがゲイン出力遅延手段160によって生成され、乗算用ゲインデータがゲイン乗算手段170によって音声信号に乗算され、乗算用ゲインデータが乗算された音声信号が信号出力手段180によって出力される。
【0074】
なお、本発明の第2の実施の形態のオートゲインコントロール装置は、デジタル信号処理装置(Digital Signal Processor、DSP)の一部分として用いられてもよい。
【0075】
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態のオートゲインコントロール装置は、入力された音声信号のうち雑音信号と判定される信号成分以外の音声信号である有効信号の振幅の平均値である第1の平均振幅値を演算し、さらに、第1の平均振幅値の順位付けに基づいて第2の平均振幅値を算出するために、第1の平均振幅値の急激な変化に依存しない増幅率の生成ができる。
【0076】
(第3の実施の形態)
図5は、本発明の第3の実施の形態のオートゲインコントロール装置の概略のブロック構成を示す図である。
オートゲインコントロール装置300は、外部装置から音声信号が入力される信号入力手段101、音声信号の特定の周波数帯域成分を抽出する帯域特定手段102、帯域特定手段102によって抽出された音声信号の振幅の絶対値を検出する絶対値検出手段103、閾値を格納している閾値格納手段111、絶対値検出手段103によって算出された振幅の絶対値と閾値格納手段111に格納された閾値を比較する判定手段112、絶対値検出手段103と後述の累積加算手段117との接続を行う第1の接続手段113、後述の累積加算数検出手段116と後述の無加算数検出手段330とのカウンタの値を増加させるための信号を出力するトリガー出力手段314、トリガー出力手段314と累積加算数検出手段116と無加算数検出手段330との接続を切換える第2の接続手段315、累積加算手段117によって累積加算されたサンプリング数を算出する累積加算数検出手段116、絶対値検出手段103によって算出された振幅の絶対値を音声信号の1サンプリング毎に累積加算する累積加算手段117、累積加算数検出手段116における処理を制御する値を格納するカウンタ設定値格納手段118、累積加算手段117によって累積加算されなかったサンプリング数を算出する無加算数検出手段330、累積加算手段117によって累積加算されたサンプリング数と累積加算されなかったサンプリング数の比率を算出する比率判定手段329、累積加算手段117によって累積加算された値を累積加算数検出手段116によって算出されたサンプリング数で除算した値である第1の平均振幅値を算出する第1の除算手段119、第1の除算手段119によって算出された第1の平均振幅値を格納する平均値格納手段122、予め設定された個数の第1の平均振幅値を全加算する平均値加算手段123、平均値加算手段123に加算演算させる第1の平均振幅値の個数データを格納する個数データ格納手段121、平均値加算手段123によって得られた値を個数データ格納手段121に格納された個数データで除算した値である第2の平均振幅値を算出する第2の除算手段124、第2の除算手段124によって算出された第2の平均振幅値に基づいて信号入力手段101経由で入力された音声信号の振幅を変化させる値である増幅率を生成するゲインデータ生成手段150、増幅率の出力値を調整するゲイン出力遅延手段160、信号入力手段101経由で入力された音声信号に増幅率を乗算するゲイン乗算手段170、および増幅率が乗算された音声信号を外部装置に出力する信号出力手段180によって構成される。
【0077】
なお、第1の接続手段113、トリガー出力手段314、第2の接続手段315、累積加算数検出手段116、累積加算手段117、カウンタ設定値格納手段118、および第1の除算手段119によって、閾値以上の振幅絶対値を所定のサンプリング数まで累積し、1サンプリング当たりの振幅絶対値の平均値である第1の平均振幅値を演算する第1の平均振幅値演算手段が構成される。
【0078】
また、個数データ格納手段121、平均値格納手段122、平均値加算手段123、および第2の除算手段124によって、第1の平均振幅値を順次格納し、格納された第1の平均振幅値のうち最新のものから順番に所定の個数を対象にした平均値である第2の平均振幅値を演算する第2の平均振幅値演算手段が構成される。
また、ゲインデータ生成手段150、およびゲイン出力遅延手段160によって、第2の平均振幅値に基づいて音声信号の増幅率を決定する増幅率決定手段が構成される。
【0079】
ここで、本発明の第3の実施の形態のオートゲインコントロール装置300を構成する構成手段のうち、上述した本発明の第1の実施の形態のオートゲインコントロール装置100における構成手段と同様の処理を行うものには同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0080】
トリガー出力手段314は、累積加算数検出手段116のカウンタ、または無加算数検出手段330のカウンタを1インクリメントするための信号であるトリガー信号を第2の接続手段315経由で累積加算数検出手段116、または無加算数検出手段330に出力するようになっている。
【0081】
なお、トリガー信号は、予め設定された周波数で出力される。また、上記の予め設定された周波数は、音声信号のサンプリング周波数と同一である。例えば、音声信号の1秒当たりのサンプリング数が48000である場合、トリガー出力手段314は、48000分の1秒毎にトリガー信号を出力するようになっている。
【0082】
第2の接続手段315には、判定手段112によって出力された判定信号が入力されるようになっている。
また、第2の接続手段315は、トリガー出力手段314に接続された端子と累積加算数検出手段116に接続された端子と無加算数検出手段330に接続された端子とを有し、入力された判定信号が有効判定信号である場合に、トリガー出力手段314と累積加算数検出手段116とを接続し、入力された判定信号が雑音判定信号である場合に、トリガー出力手段314と無加算数検出手段330とを接続するようになっている。
【0083】
なお、信号判定は、判定手段112によって振幅絶対値と閾値とを比較することによって行われる。信号判定において、音声信号の振幅絶対値が閾値を超えている場合に、音声信号は、雑音信号ではない信号、すなわち有効信号であると判定され、音声信号が音声信号の振幅絶対値が閾値を超えていない場合に、音声信号は、雑音信号であると判定される。
【0084】
比率判定手段329には、累積加算数検出手段116によって出力されたカウンタの値である閾値以上サンプル数と、無加算数検出手段330によって出力されたカウンタの値である閾値未満サンプル数とが入力されるようになっている。また、比率判定手段329は、入力された閾値未満サンプル数と閾値以上サンプル数とに基づいて閾値未満サンプル数の比率を算出し、算出した比率をが予め設定された値を超えたか否かを判定するようになっている。
【0085】
また、比率判定手段329は、閾値未満サンプル数の比率が予め設定された値を超えたときに、累積加算手段117の累積加算値を0にさせ、累積加算数検出手段116のカウンタの値を0にさせ、無加算数検出手段330のカウンタの値を0にさせ、および平均値格納手段122に格納されたデータを全て削除させるための信号であるリセット信号を、累積加算数検出手段116、累積加算手段117、無加算数検出手段330、および平均値格納手段122に出力するようになっている。
【0086】
また、比率判定手段329は、閾値以上サンプル数が0である場合には、閾値未満サンプル数の値が所定の値を超えるまで、リセット信号を出力しないものとする。
ここで、累積加算数検出手段116、累積加算手段117、および平均値格納手段122は、比率判定手段329によって出力されるリセット信号に応じて、それぞれ、累積加算値を0にし、カウンタの値を0にし、格納されたデータの全てを削除するようになっているものとする。
【0087】
なお、平均値格納手段122内のデータが全て削除された場合に、第2の平均振幅値は、個数データ格納手段121によって格納された個数データで示された個数の第1の平均振幅値が格納されるまでは、新たに生成されないものとしてもよい。
【0088】
無加算数検出手段330には、トリガー出力手段314によって第2の接続手段315経由で出力されたトリガー信号が入力される。
また、無加算数検出手段330は、入力されたトリガー信号に応じて1つのトリガー信号毎に1インクリメントされるカウンタを有し、トリガー信号が入力される毎にカウンタの値を比率判定手段329に出力するようになっている。
【0089】
さらに、無加算数検出手段330は、比率判定手段329によって出力されるリセット信号が入力されたときに、カウンタを0にリセットするようになっている。
また、無加算数検出手段330は、累積加算数検出手段116のカウンタの値が0になったときに、カウンタを0にするようになっているものとする。
【0090】
以下、本発明の第3の実施の形態のオートゲインコントロール装置の動作について説明する。
まず、信号入力手段101に入力された音声信号に基づいた特定帯域音声信号が帯域特定手段102によって1サンプリング毎に生成され、特定帯域音声信号に基づいた振幅絶対値が絶対値検出手段103によって検出される。
【0091】
次に、判定手段112によって振幅絶対値と閾値とが比較されることによって、音声信号が有効信号であるか雑音信号であるかについて判定され、音声信号が有効信号であると判定された場合に、音声信号の1サンプリング毎に振幅絶対値が累積加算手段117によって累積加算され、累積加算数検出手段116のカウンタが1インクリメントされる。また、音声信号が雑音信号であると判定された場合に、無加算数検出手段330のカウンタが1インクリメントされる。
【0092】
次に、累積加算数検出手段116のカウンタの値がカウンタ設定値に達したか否かが監視され、振幅絶対値の累積加算は、累積加算数検出手段116のカウンタの値がカウンタ設定値に達するまで続けられる。累積加算数検出手段116のカウンタの値がカウンタ設定値に達した場合に、振幅絶対値を1サンプリング毎に累積加算した値である累積加算値とカウンタ設定値とに基づいた第1の平均振幅値が第1の除算手段119によって算出され、算出された第1の平均振幅値が平均値格納手段122によって格納される。
【0093】
ここで、無加算数検出手段330のカウンタの値と累積加算数検出手段116のカウンタの値の比率が比率判定手段329によって常に算出され、無加算数検出手段330のカウンタの値の比率が予め設定された値を超えたか否かが常に監視されている。無加算数検出手段330のカウンタの値の比率が予め設定された値を超えた場合に、累積加算値、累積加算数検出手段116のカウンタの値、無加算数検出手段330のカウンタの値がリセットされ、平均値格納手段122に格納された値が全削除される。
【0094】
次に、格納されている第1の平均振幅値の中で新しく格納されたものから、個数データによって指定される個数だけの第1の平均振幅値が平均値格納手段122によって抽出され、抽出された第1の平均振幅値が全加算された値である加算振幅値が平均値加算手段123によって算出され、加算振幅値と個数データとに基づいた第2の平均振幅値が第2の除算手段124によって算出される。
【0095】
次に、第2の平均振幅値に基づいた第1のゲインデータがゲインデータ生成手段150によって生成され、一連の増幅率生成処理は終了する。
なお、上述した増幅率生成処理の後に、第1のゲインデータに基づいた乗算用ゲインデータがゲイン出力遅延手段160によって生成され、乗算用ゲインデータがゲイン乗算手段170によって音声信号に乗算され、乗算用ゲインデータが乗算された音声信号が信号出力手段180によって出力される。
【0096】
なお、本発明の第3の実施の形態のオートゲインコントロール装置は、デジタル信号処理装置(Digital Signal Processor、DSP)の一部分として用いられてもよい。
【0097】
以上説明したように、本発明の第3の実施の形態のオートゲインコントロール装置は、入力された音声信号のうち雑音信号と判定される信号成分以外の音声信号である有効信号の振幅の平均値に基づいて、音声信号の振幅を変更する増幅率を求めるため、雑音信号の振幅に基づいて生成された過大な増幅率によって音声信号の振幅の急激な増加を防止することができ、さらに、雑音信号が続いて入力されていることを検出することによって音源の変化を予測してデータをリセットするため、音源が変化する毎に、音源の特性に対応した増幅率の生成ができる。
【0098】
(第4の実施の形態)
図6は、本発明の第4の実施の形態のオートゲインコントロール装置の概略のブロック構成を示す図である。
オートゲインコントロール装置400は、外部装置から音声信号が入力される信号入力手段101、音声信号の特定の周波数帯域成分を抽出する帯域特定手段102、帯域特定手段102によって抽出された音声信号の振幅の絶対値を検出する絶対値検出手段103、閾値を入力させる閾値変更手段410、閾値を格納する閾値格納手段411、絶対値検出手段103によって算出された振幅の絶対値と閾値格納手段411に格納された閾値を比較する判定手段112、絶対値検出手段103と後述の累積加算手段117との接続を行う第1の接続手段113、後述の累積加算数検出手段116のカウンタの値を増加させるための信号を出力するトリガー出力手段114、トリガー出力手段114と後述の累積加算数検出手段116との接続を行う第2の接続手段115、絶対値検出手段103によって算出された振幅の絶対値を音声信号の1サンプリング毎に累積加算する累積加算手段117、累積加算手段117によって累積加算されたサンプリング数を算出する累積加算数検出手段116、累積加算数検出手段116における処理を制御する値を格納するカウンタ設定値格納手段118、カウンタ設定値格納手段118に格納されている値を変更する旨のデータを出力するデータ変換手段432、カウンタ設定値格納手段118に格納されている値とデータ変換手段432によって出力された値を乗算する乗算手段433、累積加算手段117によって累積加算された値を累積加算数検出手段116によって算出されたサンプリング数で除算した値である第1の平均振幅値を算出する第1の除算手段119、第1の除算手段119によって算出された第1の平均振幅値を格納する平均値格納手段122、予め設定された個数の第1の平均振幅値を全加算する平均値加算手段123、平均値加算手段123に加算演算させる第1の平均振幅値の個数データを格納する個数データ格納手段121、平均値加算手段123によって得られた値を個数データ格納手段121に格納された個数データで除算した値である第2の平均振幅値を算出する第2の除算手段124、第2の除算手段124によって算出された第2の平均振幅値に基づいて信号入力手段101経由で入力された音声信号の振幅を変化させる値である増幅率を生成するゲインデータ生成手段150、増幅率の出力値を調整するゲイン出力遅延手段160、信号入力手段101経由で入力された音声信号に増幅率を乗算するゲイン乗算手段170、および増幅率が乗算された音声信号を外部装置に出力する信号出力手段180によって構成される。
【0099】
なお、第1の接続手段113、トリガー出力手段114、第2の接続手段115、累積加算数検出手段116、累積加算手段117、カウンタ設定値格納手段118、データ変換手段432、乗算手段433および第1の除算手段119によって、閾値以上の振幅絶対値を所定のサンプリング数まで累積し、1サンプリング当たりの振幅絶対値の平均値である第1の平均振幅値を演算する第1の平均振幅値演算手段が構成される。
【0100】
また、個数データ格納手段121、平均値格納手段122、平均値加算手段123、および第2の除算手段124によって、第1の平均振幅値を順次格納し、格納された第1の平均振幅値のうち最新のものから順番に所定の個数を対象にした平均値である第2の平均振幅値を演算する第2の平均振幅値演算手段が構成される。
また、ゲインデータ生成手段150、およびゲイン出力遅延手段160によって、第2の平均振幅値に基づいて音声信号の増幅率を決定する増幅率決定手段が構成される。
【0101】
なお、本発明の第4の実施の形態のオートゲインコントロール装置400を構成する構成手段のうち、上述した本発明の第1の実施の形態のオートゲインコントロール装置100における構成手段と同様の処理を行うものには同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0102】
閾値変更手段410には、外部装置によって閾値が入力されるようになっている。ここで、閾値とは、音声信号が雑音信号であるか否かの判定、すなわち信号判定において基準となる値のことである。また、信号判定は、判定手段112によって行われる。
【0103】
なお、信号判定は、判定手段112によって振幅絶対値と閾値とを比較することによって行われる。信号判定において、音声信号の振幅絶対値が閾値を超えている場合に、音声信号は、雑音信号ではない信号、すなわち有効信号であると判定され、音声信号が音声信号の振幅絶対値が閾値を超えていない場合に、音声信号は、雑音信号であると判定される。
【0104】
閾値格納手段411には、閾値変更手段410によって出力された閾値が入力されるようになっている。
また、閾値格納手段411は、入力された閾値を格納し、格納された閾値を判定手段112とデータ変換手段432とに出力するようになっている。
【0105】
データ変換手段432には、閾値格納手段411によって出力された閾値が入力されるようになっている。
また、データ変換手段432は、入力された閾値に基づいて、カウンタ設定値格納手段118に格納されているカウンタ値に乗算するための値である乗算値を生成し、乗算手段433に出力するようになっている。
【0106】
ここで、乗算値の生成は、乗算値を生成するための閾値の関数を用いた演算によって行われてもよいし、または、閾値と乗算値との関係を示すデータテーブルをデータ変換手段432に予め格納して、閾値に基づいてデータテーブルから乗算値を抽出することによって行われてもよい。
【0107】
乗算手段433には、カウンタ設定値格納手段118によって出力されたカウンタ値とデータ変換手段432によって出力された乗算値とが入力されるようになっている。
また、乗算手段433は、入力されたカウンタ値と乗算値とを乗算して得られる値であるカウンタ設定値を算出し、算出されたカウンタ設定値を累積加算数検出手段116に出力するようになっている。
【0108】
以下、本発明の第4の実施の形態のオートゲインコントロール装置の動作について説明する。
まず、信号入力手段101に入力された音声信号に基づいた特定帯域音声信号が帯域特定手段102によって1サンプリング毎に生成され、特定帯域音声信号に基づいた振幅絶対値が絶対値検出手段103によって検出される。
【0109】
次に、判定手段112によって振幅絶対値と閾値とが比較されることによって、音声信号が有効信号であるか雑音信号であるかについて判定される。ここで、閾値の設定値が必要に応じて外部から閾値変更手段410に入力され、閾値とカウンタ設定値が変更することができる。
次に、音声信号が有効信号であると判定された場合に、音声信号の振幅絶対値が累積加算手段117によって累積加算され、累積加算数検出手段116のカウンタが1インクリメントされる。
【0110】
一方、音声信号が雑音信号であると判定された場合に、音声信号の振幅絶対値は累積加算されず、また、累積加算数検出手段116のカウンタ累積加算数検出手段116のカウンタは1インクリメントされないで、処理の開始に戻る。
【0111】
次に、累積加算数検出手段116のカウンタの値がカウンタ設定値に達したか否かが監視され、振幅絶対値の累積加算は、累積加算数検出手段116のカウンタの値がカウンタ設定値に達するまで続けられる。累積加算数検出手段116のカウンタの値がカウンタ設定値に達した場合に、振幅絶対値を1サンプリング毎に累積加算した値である累積加算値とカウンタ設定値とに基づいた第1の平均振幅値が第1の除算手段119によって算出され、算出された第1の平均振幅値が平均値格納手段122によって格納される。
【0112】
次に、格納されている第1の平均振幅値の中で新しく格納されたものから、個数データによって指定される個数だけの第1の平均振幅値が平均値格納手段122によって抽出され、抽出された第1の平均振幅値が全加算された値である加算振幅値が平均値加算手段123によって算出され、加算振幅値と個数データとに基づいた第2の平均振幅値が第2の除算手段124によって算出される。
【0113】
次に、第2の平均振幅値に基づいた第1のゲインデータがゲインデータ生成手段150によって生成され、一連の増幅率生成処理は終了する。
なお、上述した増幅率生成処理の後に、第1のゲインデータに基づいた乗算用ゲインデータがゲイン出力遅延手段160によって生成され、乗算用ゲインデータがゲイン乗算手段170によって音声信号に乗算され、乗算用ゲインデータが乗算された音声信号が信号出力手段180によって出力される。
【0114】
なお、本発明の第4の実施の形態のオートゲインコントロール装置は、デジタル信号処理装置(Digital Signal Processor、DSP)の一部分として用いられてもよい。
【0115】
以上説明したように、本発明の第4の実施の形態のオートゲインコントロール装置400は、入力された音声信号のうち雑音信号と判定される信号成分以外の音声信号である有効信号の振幅の平均値に基づいて、音声信号の振幅を変更する増幅率を求めるため、雑音信号の振幅に基づいて生成された過大な増幅率によって音声信号の振幅の急激な増加を防止することができ、さらに、雑音信号の振幅の大きさに応じて、閾値の設定を変化させるため、雑音信号の振幅が増加しても、雑音信号に影響されない増幅率の生成ができる。
【0116】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、雑音信号に依存しない適切な増幅率の生成ができるオートゲインコントロール装置およびオートゲインコントロール方法を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のオートゲインコントロール装置の概略のブロック構成を示す図
【図2】本発明の第1の実施の形態のオートゲインコントロール装置における入力された音声信号の振幅絶対値の時間変化の例を示した図
【図3】本発明の第1の実施の形態のオートゲインコントロール方法における増幅率生成処理の流れを示すフローチャート
【図4】本発明の第2の実施の形態のオートゲインコントロール装置の概略のブロック構成を示す図
【図5】本発明の第3の実施の形態のオートゲインコントロール装置の概略のブロック構成を示す図
【図6】本発明の第4の実施の形態のオートゲインコントロール装置の概略のブロック構成を示す図
【図7】従来のオートゲインコントロール装置の概略のブロック構成を示す図
【符号の説明】
100、200、300、400、500 オートゲインコントロール装置
101、501 信号入力手段
102 帯域特定手段
103 絶対値検出手段
111、411 閾値格納手段
112 判定手段
113 第1の接続手段
114、314 トリガー出力手段
115、315 第2の接続手段
116 累積加算数検出手段
117 累積加算手段
118 カウンタ設定値格納手段
119 第1の除算手段
121 個数データ格納手段
122、222 平均値格納手段
123 平均値加算手段
124 第2の除算手段
150 ゲインデータ生成手段
160 ゲイン出力遅延手段
170、508 ゲイン乗算手段
180、509 信号出力手段
220 順位判定手段
329 比率判定手段
330 無加算数検出手段
410 閾値変更手段
432 データ変換手段
433 乗算手段
502 絶対値変換手段
504 スレッショルドレベル格納手段
505 比較手段
506 ゲイン発生手段
507 エンベローブ発生手段

Claims (5)

  1. 音声信号のサンプル値の絶対値である振幅絶対値をサンプリング毎に検出する絶対値検出手段と、前記振幅絶対値が予め設定された閾値以上か否かを判定する判定手段と、前記閾値以上の前記振幅絶対値を所定のサンプリング数まで累積し、1サンプリング当たりの前記振幅絶対値の平均値である第1の平均振幅値を演算する第1の平均振幅値演算手段と、前記第1の平均振幅値を順次格納し、格納された前記第1の平均振幅値のうち最新のものから順番に所定の個数を対象にした平均値である第2の平均振幅値を演算する第2の平均振幅値演算手段と、前記第2の平均振幅値に基づいて、前記音声信号の増幅率を決定する増幅率決定手段とを備えたことを特徴とするオートゲインコントロール装置。
  2. 前記第2の平均振幅値演算手段は、前記格納された第1の平均振幅値に数値が大きい順に順位付けし、最上位から予め設定された第1の順位までに順位付けられた第1の平均振幅値と、最下位から予め設定された第2の順位までに順位付けられた第1の平均振幅値とを除く第1の平均振幅値を前記第2の平均振幅値の演算に用いることを特徴とする請求項1記載のオートゲインコントロール装置。
  3. 前記振幅絶対値が前記閾値以上となるサンプリング数と、前記振幅絶対値が前記閾値未満となるサンプリング数である閾値未満サンプル数との比率を判定する比率判定手段を備え、前記比率判定手段は、前記閾値未満サンプル数の比率が予め設定された値を超えると判定した場合に、前記第1の平均振幅値演算手段によって生成された前記振幅絶対値の累積値を0に初期化させ、前記第2の平均振幅値演算手段に格納された前記各第1の平均振幅値を削除させることを特徴とする請求項1記載のオートゲインコントロール装置。
  4. 前記閾値を変更するための閾値変更手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のオートゲインコントロール装置。
  5. 音声信号のサンプル値の絶対値である振幅絶対値をサンプリング毎に検出するステップと、前記振幅絶対値が予め設定された閾値以上か否かを判定するステップと、前記閾値以上の前記振幅絶対値を所定のサンプリング数まで累積し、1サンプリング当たりの前記振幅絶対値の平均値である第1の平均振幅値を演算するステップと、前記第1の平均振幅値を順次格納し、格納された前記第1の平均振幅値のうち最新のものから順番に所定の個数を対象にした平均値である第2の平均振幅値を演算するステップと、前記第2の平均振幅値に基づいて、前記音声信号の増幅率を決定するステップとを実行することを特徴とするオートゲインコントロール方法。
JP2002315577A 2002-10-30 2002-10-30 オートゲインコントロール装置 Withdrawn JP2004153509A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002315577A JP2004153509A (ja) 2002-10-30 2002-10-30 オートゲインコントロール装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002315577A JP2004153509A (ja) 2002-10-30 2002-10-30 オートゲインコントロール装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004153509A true JP2004153509A (ja) 2004-05-27

Family

ID=32459531

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002315577A Withdrawn JP2004153509A (ja) 2002-10-30 2002-10-30 オートゲインコントロール装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004153509A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20140266823A1 (en) * 2013-03-15 2014-09-18 Integrated Device Technology, Inc. Systems and methods for estimation of offset and gain errors in a time-interleaved analog-to-digital converter
JP7446653B1 (ja) 2023-08-08 2024-03-11 株式会社Azstoke 調整装置、およびプログラム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20140266823A1 (en) * 2013-03-15 2014-09-18 Integrated Device Technology, Inc. Systems and methods for estimation of offset and gain errors in a time-interleaved analog-to-digital converter
US9154147B2 (en) * 2013-03-15 2015-10-06 Integrated Device Technology Inc. Systems and methods for estimation of offset and gain errors in a time-interleaved analog-to-digital converter
JP7446653B1 (ja) 2023-08-08 2024-03-11 株式会社Azstoke 調整装置、およびプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105812993B (zh) 啸叫检测和抑制方法及其装置
JP2003032780A (ja) ハウリング検出抑圧装置、これを備えた音響装置、及び、ハウリング検出抑圧方法
KR101388540B1 (ko) 클리핑 제어를 위한 방법 및 장치
US8150067B2 (en) Bass enhancing method, signal processing device, and audio reproducing system
US6360199B1 (en) Speech coding rate selector and speech coding apparatus
US7535859B2 (en) Voice activity detection with adaptive noise floor tracking
CN109217834A (zh) 增益调整方法、音频设备及可读存储介质
JP5068373B2 (ja) 信号処理回路
US8300843B2 (en) Sound effect circuit and processing method
EP1439636A1 (en) Automatic gain control method
JP2003259480A (ja) ハウリング検出装置
JP2004153509A (ja) オートゲインコントロール装置
EP3379847B1 (en) Audio device, speaker device, and audio signal processing method
US20100246803A1 (en) Bandwidth extension apparatus for automatically adjusting the bandwidth of inputted signal and a method therefor
JP2004015125A (ja) オートゲインコントロール装置
JP2002198918A (ja) 適応雑音レベル推定器
JP2001352594A (ja) 風音低減方法及び装置
JP6314662B2 (ja) 音声信号処理装置およびそのプログラム
KR101400865B1 (ko) 입력 신호에 따라 파라메트릭 이퀄라이저의 게인을 다이나믹하게 조절하는 방법 및 그 방법을 채용한 다이내믹 파라메트릭 이퀄라이저 시스템
TW201123936A (en) Audio volume controlling circuit and method thereof
US7751573B2 (en) Clip state display method, clip state display apparatus, and clip state display program
JP2003167584A (ja) 能動型消音装置
WO2007069369A1 (ja) 信号処理装置及び信号処理方法
JP6620818B2 (ja) 信号処理装置、スピーカ装置、および信号処理方法
JP2012100195A (ja) 音響処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051013

A761 Written withdrawal of application

Effective date: 20070723

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761