JP2003259480A - ハウリング検出装置 - Google Patents

ハウリング検出装置

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JP2003259480A JP2002058891A JP2002058891A JP2003259480A JP 2003259480 A JP2003259480 A JP 2003259480A JP 2002058891 A JP2002058891 A JP 2002058891A JP 2002058891 A JP2002058891 A JP 2002058891A JP 2003259480 A JP2003259480 A JP 2003259480A
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howling
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R3/00Circuits for transducers, loudspeakers or microphones
    • H04R3/02Circuits for transducers, loudspeakers or microphones for preventing acoustic reaction, i.e. acoustic oscillatory feedback

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  • Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度良く安定してハウリングを検出すること
ができるハウリング検出装置を提供すること。 【解決手段】 信号入力端子101に入力された信号
は、A/Dコンバータ102によりデジタル信号に変換
され、周波数分割処理部103で複数の周波数信号に分
割され、遅延器104を通って適応フィルタ105で係
数を乗じられ、周波数パワー算出部108で複数の周波
数信号それぞれのパワーを算出され、平滑化処理部10
9でパワーの平滑化をされ、パワー増大判定処理部11
0で各信号のパワーが時間的に増大しているか否かの判
定が行われ、パワー比判定処理部111で特定の信号の
パワーが他の信号のパワーと比較して突出しているか否
かの判定が行われ、ハウリング判定部112がパワー増
大判定処理部110及びパワー比判定処理部111の判
定結果に基づきハウリング発生の判定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロホンとス
ピーカを有する音響装置において、スピーカとマイクロ
ホン間の音響結合により発生するハウリングを自動的に
検出するハウリング検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マイクロホンとスピーカを組み合
わせた音響装置では、スピーカで再生された音がマイク
ロホンに回り込むことによりフィードバックループが形
成され、ハウリングが発生することがある。
【0003】このハウリングを検出する装置として、AE
S東京コンベンション’95予稿集、p112〜115「DSPを使
ったハウリング検出・除去の自動システム」柘植他、に
記載されたものが知られている。
【0004】図12は、従来のハウリング検出装置の構
成例を示すブロック図であり、このハウリング検出装置
は、マイクロホン等に接続される信号入力端子1001
と、信号入力端子1001に入力された時間信号を複数
の周波数帯域に分割する帯域分割処理部1002と、帯
域分割処理部1002で複数の周波数帯域に分割された
時間信号の絶対値を算出する振幅算出部1003と、ハ
ウリングが発生しているか否かの判定を行うハウリング
判定部1004と、ハウリング検出結果を出力する信号
出力端子1005とを備えている。
【0005】このようなハウリング検出装置において、
信号入力端子1001に入力された時間信号は、帯域分
割処理部1002で複数の周波数帯域に分割される。振
幅算出部1003では、各帯域の信号の絶対値を算出す
る。この処理は、時々刻々変化する入力信号の周波数特
性の測定に相当する。ハウリング判定部1004では、
振幅算出部1003から出力された絶対値の全周波数帯
域に対する最大値を常時監視し、最大値が予め設定され
た閾値を超え、かつピークを示す周波数値が複数回連続
した場合にハウリング発生と判定し、判定結果を信号出
力端子1005に出力する。
【0006】このようにして周波数軸上でピークを示す
ハウリングの特徴に着目することにより、ハウリングの
検出を自動的に行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のハウリング検出装置では、各周波数帯域信号の絶対
値の最大値を参照してハウリングの検出を行っているた
め、ハウリング検出処理が入力信号のレベルに大きく依
存してしまい、レベルの大きな信号が継続して入力され
た場合や暗騒音レベルが非常に大きな場合にはハウリン
グの誤検出を引き起こす可能性があるという問題があっ
た。
【0008】本発明はこのような問題を解決するために
なされたもので、精度良く安定してハウリングを検出す
ることができるハウリング検出装置を提供するものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のハウリング検出
装置は、時間信号を複数の周波数信号に分割する周波数
分割処理部と、前記複数の周波数信号を遅延させる遅延
器と、前記遅延器から出力される複数の遅延信号に係数
を乗じる適応フィルタと、前記複数の周波数信号と前記
複数の遅延信号と前記適応フィルタから出力される複数
のフィルタ出力信号とに基づいて、前記適応フィルタの
係数を更新する係数更新処理部と、前記複数のフィルタ
出力信号それぞれのパワーを算出する周波数パワー算出
部と、前記パワーに対して平滑化を行う平滑化処理部
と、前記平滑化処理部から出力される前記複数のフィル
タ出力信号それぞれのパワーが時間的に増大しているか
否かの判定を行うパワー増大判定処理部と、前記平滑化
処理部から出力される前記複数のフィルタ出力信号それ
ぞれのパワーが、他の前記フィルタ出力信号のパワーと
比較して突出しているか否かの判定を行うパワー比判定
処理部と、前記パワー増大判定処理部と前記パワー比判
定処理部の出力結果に基づきハウリング発生か否かの判
定を行うハウリング判定部とを備えた構成を有してい
る。
【0010】この構成により、入力信号が複数の周波数
信号に分割され、それぞれの信号について適応フィルタ
によりハウリング成分である単一正弦波状信号が抽出さ
れ、抽出されたそれぞれの信号のハウリング成分のパワ
ーが他の信号のパワーに比べて突出していないかの判定
と、抽出されたそれぞれの信号のハウリング成分のパワ
ーが時間的に増大しているかの判定とによりハウリング
が検出されることとなる。
【0011】ここで、前記周波数分割処理部が出力する
複数の周波数信号それぞれのパワーを算出する第2の周
波数パワー算出部と、前記第2の周波数パワー算出部が
算出したパワーに対して平滑化を行う第2の平滑化処理
部と、前記第2の平滑化処理部から出力される前記複数
の周波数信号それぞれのパワーが時間的に増大している
か否かの判定を行う第2のパワー増大判定処理部とを備
え、前記ハウリング判定部は、前記パワー増大判定処理
部と前記第2のパワー増大判定処理部と前記パワー比判
定処理部の出力結果に基づきハウリング発生か否かの判
定を行うことは好ましい。
【0012】この構成により、複数の周波数信号に分割
された入力信号のそれぞれの信号のパワーが時間的に増
大しているかの判定も用いてハウリングが検出されるこ
ととなる。
【0013】また、前記周波数分割処理部が出力する複
数の周波数信号に係数を乗じ、前記係数を乗じた複数の
周波数信号を前記第2の周波数パワー算出部に出力する
予測フィルタを備えることは好ましい。
【0014】この構成により、複数の周波数信号に分割
された入力信号は係数を乗じられ、それぞれの信号のパ
ワーが時間的に増大しているかの判定も用いてハウリン
グが検出されることとなる。
【0015】また、前記周波数パワー算出部及び前記第
2の周波数パワー算出部は、入力される複数の信号それ
ぞれに対してバンド化を行い、前記バンド化を行った複
数の信号それぞれのパワーを算出することは好ましい。
【0016】この構成により、分割された信号はバンド
化され、パワーが算出されることとなる。
【0017】本発明のハウリング検出装置は、時間信号
を予め設定された周波数帯域毎の複数の時間信号に分割
する帯域分割処理部と、前記複数の時間信号を遅延させ
る遅延器と、前記遅延器から出力される複数の遅延信号
に係数を畳み込む適応フィルタと、前記複数の時間信号
と前記複数の遅延信号と前記適応フィルタから出力され
る複数のフィルタ出力信号とに基づいて、前記適応フィ
ルタの係数を更新する係数更新処理部と、前記複数のフ
ィルタ出力信号それぞれのパワーを算出する帯域パワー
算出部と、前記パワーに対して平滑化を行う平滑化処理
部と、前記平滑化処理部から出力される前記複数のフィ
ルタ出力信号それぞれのパワーが時間的に増大している
か否かの判定を行うパワー増大判定処理部と、前記平滑
化処理部から出力される前記複数のフィルタ出力信号そ
れぞれのパワーが、他の前記フィルタ出力信号のパワー
と比較して突出しているか否かの判定を行うパワー比判
定処理部と、前記パワー増大判定処理部と前記パワー比
判定処理部の出力結果に基づきハウリング発生か否かの
判定を行うハウリング判定部とを備えた構成を有してい
る。
【0018】この構成により、入力信号が複数の時間信
号に分割され、それぞれの信号について適応フィルタに
よりハウリング成分である単一正弦波状信号が抽出さ
れ、抽出されたそれぞれの信号のハウリング成分のパワ
ーが他の信号のパワーに比べて突出していないかの判定
と、抽出されたそれぞれの信号のハウリング成分のパワ
ーが時間的に増大しているかの判定とによりハウリング
が検出されることとなる。
【0019】ここで、前記帯域分割処理部が出力する複
数の時間信号それぞれのパワーを算出する第2の帯域パ
ワー算出部と、前記第2の帯域パワー算出部が算出した
パワーに対して平滑化を行う第2の平滑化処理部と、前
記第2の平滑化処理部から出力される前記複数の時間信
号それぞれのパワーが時間的に増大しているか否かの判
定を行う第2のパワー増大判定処理部とを備え、前記ハ
ウリング判定部は、前記パワー増大判定処理部と前記第
2のパワー増大判定処理部と前記パワー比判定処理部の
出力結果に基づきハウリング発生か否かの判定を行うこ
とは好ましい。
【0020】この構成により、複数の時間信号に分割さ
れた入力信号のそれぞれの信号のパワーが時間的に増大
しているかの判定も用いてハウリングが検出されること
となる。
【0021】また、前記帯域分割処理部が出力する複数
の時間信号と係数を畳み込み、前記係数を畳み込んだ複
数の時間信号を前記第2の帯域パワー算出部に出力する
予測フィルタを備えることは好ましい。
【0022】この構成により、複数の時間信号に分割さ
れた入力信号は係数を畳み込まれ、それぞれの信号のパ
ワーが時間的に増大しているかの判定も用いてハウリン
グが検出されることとなる。
【0023】また、前記パワー増大判定処理部及び前記
第2のパワー増大判定処理部は、入力された複数の信号
のパワーを遅延させるパワー遅延器と、入力されたパワ
ーと前記パワー遅延器から出力されるパワーとを前記複
数の信号毎に比較するパワー比較部と、前記パワー比較
部の比較結果に基づいて、前記パワー遅延器出力より前
記平滑化処理部出力が大きい場合の処理フレーム数をカ
ウントするパワー増大判定カウンタ部とを備えたことは
好ましい。
【0024】この構成により、分割された入力信号それ
ぞれについて、パワーが時間的に増大しているか否かが
判定され、パワーが時間的に増大しているフレーム数が
カウントされることとなる。
【0025】また、前記パワー増大判定処理部及び前記
第2のパワー増大判定処理部は、入力された複数の信号
の複数の処理フレームの間におけるパワーの最大値を算
出する最大値算出部と、前記複数の信号のパワー最大値
を遅延させるパワー最大値遅延器と、前記最大値算出部
から出力されるパワー最大値と前記パワー最大値遅延器
から出力されるパワー最大値とを前記複数の信号毎に比
較するパワー比較部と、前記パワー比較部の比較結果に
基づいて、前記パワー最大値遅延器から出力されるパワ
ー最大値より前記最大値算出部から出力されるパワー最
大値が大きい場合の処理フレーム数をカウントするパワ
ー増大判定カウンタ部とを備えたことは好ましい。
【0026】この構成により、分割された入力信号それ
ぞれについて、複数の処理フレームの間のパワーの最大
値が増大しているか否かが判定され、パワーの最大値が
増大しているフレーム数がカウントされることとなる。
【0027】また、前記パワー増大判定処理部及び前記
第2のパワー増大判定処理部は、入力された複数の信号
の複数の処理フレームの間におけるパワーの最小値を算
出する最小値算出部と、前記複数の信号のパワー最小値
を遅延させるパワー最小値遅延器と、前記最小値算出部
から出力されるパワー最小値と前記パワー最小値遅延器
から出力されるパワー最小値とを前記複数の信号毎に比
較するパワー比較部と、前記パワー比較部の比較結果に
基づいて、前記パワー最小値遅延器から出力されるパワ
ー最小値より前記最小値算出部から出力されるパワー最
小値が大きい場合の処理フレーム数をカウントするパワ
ー増大判定カウンタ部とを備えたことは好ましい。
【0028】この構成により、分割された入力信号それ
ぞれについて、複数の処理フレームの間のパワーの最小
値が増大しているか否かが判定され、パワーの最小値が
増大しているフレーム数がカウントされることとなる。
【0029】また、前記パワー比判定処理部は、入力さ
れた複数の信号のパワーの平均値を算出する平均パワー
算出部と、前記入力された複数の信号のパワー毎の前記
全周波数平均パワー算出部によって算出された平均値と
の倍率差であるパワー比を算出するパワー比算出部と、
前記パワー比と予め定めたハウリング検出用閾値とを前
記複数の信号毎に比較するパワー比比較部と、前記パワ
ー比比較部の比較結果に基づいて、前記パワー比が前記
ハウリング検出用閾値を超えた処理フレーム数をカウン
トするパワー比判定カウンタ部とを備えたことは好まし
い。
【0030】この構成により、分割された入力信号のい
ずれかの信号のパワーの、全信号のパワーの平均値との
倍率差がハウリング閾値を超えているかが判定され、パ
ワーの平均値との倍率差がハウリング閾値を超えている
フレーム数がカウントされることとなる。
【0031】また、前記パワー増大判定処理部、前記第
2のパワー増大判定処理部、及び前記パワー比判定処理
部は、前記入力される複数の信号の一部の信号に対して
のみ判定処理を行うことは好ましい。
【0032】この構成により、分割された入力信号の一
部の信号に対してのみパワー増大判定及びパワー比判定
が行われることとなる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0034】(第1の実施の形態)図1は本発明の第1
の実施の形態のハウリング検出装置を示すブロック図で
ある。
【0035】図1に示すように、本実施の形態のハウリ
ング検出装置は、図示していないマイクロホン等から信
号が入力される信号入力端子101と、信号入力端子1
01に入力された信号をアナログ信号からディジタル信
号へ変換するA/Dコンバータ102と、A/Dコンバ
ータ102から出力される時間信号を変換して複数の周
波数信号に分割する周波数分割処理部103と、周波数
分割処理部103から出力される各周波数信号を遅延さ
せて後述する適応フィルタ105の参照信号を生成する
遅延器104と、遅延器104から出力される参照信号
に常時更新される係数を乗じる適応フィルタ105と、
周波数分割処理部103から出力される周波数信号と遅
延器104から出力される信号と適応フィルタ105か
ら出力される信号とに基づいて適応フィルタ105の係
数更新を行う係数更新処理部106と、周波数分割処理
部103から出力される信号と適応フィルタ105から
出力される信号の差分をとる加算器107と、適応フィ
ルタ105から出力される複数の周波数信号それぞれの
パワーを算出する周波数パワー算出部108と、周波数
パワー算出部108により算出された各周波数信号のパ
ワーの平滑化を行う平滑化処理部109と、平滑化処理
部109から出力される分割された各信号のパワーが時
間的に増大しているか否かの判定を行うパワー増大判定
処理部110と、特定の信号のパワーが他の信号のパワ
ーと比較して突出しているか否かの判定を行うパワー比
判定処理部111と、パワー増大判定処理部110及び
パワー比判定処理部111の判定結果に基づきハウリン
グ発生か否かの判定を行うハウリング判定部112と、
ハウリング判定部112における判定結果を出力する信
号出力端子113とを備えている。
【0036】また、パワー増大判定処理部110は、平
滑化処理部109によって平滑化された分割された信号
毎のパワー値を遅延させる遅延器121と、平滑化処理
部109から出力されるパワー値と遅延器121から出
力されるパワー値との比較をそれぞれの信号毎に行うパ
ワー比較部122と、パワー比較部122の比較結果に
基づいて、遅延器121から出力されるパワー値より平
滑化処理部109から出力されるパワー値が大きい場合
の処理フレーム数をカウントし、そのカウンタ値を出力
するパワー増大判定カウンタ部123とを備えている。
【0037】また、パワー比判定処理部111は、平滑
化処理部109によって平滑化された分割された信号の
パワーの平均値(以下、パワー平均値という。)を算出
する平均パワー算出部131と、平滑化処理部109に
よって平滑化を行われた分割された信号それぞれのパワ
ー値と平均パワー算出部131によって算出されたパワ
ー平均値との倍率差であるパワー比を算出するパワー比
算出部132と、パワー比算出部132によって算出さ
れた分割された信号それぞれのパワー比と予め定めた第
1のハウリング検出用閾値との比較を行うパワー比比較
部133と、パワー比比較部133の比較結果に基づい
て、パワー比が第1のハウリング検出用閾値を超えた処
理フレーム数をカウントし、そのカウンタ値を出力する
パワー比判定カウンタ部134とを備えている。
【0038】このようなハウリング検出装置において、
図示していないマイクロホン等から信号入力端子101
へ入力された時間信号は、A/Dコンバータ102によ
りアナログ信号からディジタル信号に変換された後、周
波数分割処理部103に入力され、予め設定された周波
数間隔の複数の周波数信号へ変換される。ここで、周波
数分割処理部103で行う複数の周波数信号への分割方
法としては、高速フーリエ変換などの時間−周波数変換
を用いる。
【0039】周波数分割処理部103から出力される信
号を希望信号とし、適応フィルタ105へは希望信号を
遅延器104により遅延させた信号を参照信号として入
力させる。ここで、遅延器104における遅延フレーム
数としては、希望信号と参照信号に含まれている信号成
分が互いに相関を持たなくなるような値に設定する。
【0040】希望信号に対して十分に長い遅延を与えた
場合、遅延器104の入力信号と出力信号の相関は十分
小さくなり、ほぼ無相関とみなすことができるが、単一
正弦波状信号に酷似したハウリング成分は依然として十
分強い相関を有する。このため、遅延器104から出力
される信号を適応フィルタ105のハウリング成分の参
照信号として用いる。
【0041】適応フィルタ105では、参照信号とフィ
ルタ係数を乗じ、係数更新処理部106では、参照信号
と、適応フィルタ105の出力信号と希望信号の差分信
号を出力する加算器107の出力(誤差信号)から、二
乗平均誤差が最小となるよう、適応フィルタ105の係
数の更新を常時行う(図中、適応フィルタ105からの
斜めの太線矢印は、適応フィルタ105の係数が更新さ
れることを示している)。
【0042】これは、二乗平均誤差を最小とすると、希
望信号と参照信号で相関のある信号、すなわちハウリン
グ成分が適応フィルタ105から出力され、入力信号か
らハウリング成分を抽出できるためである。
【0043】なお、適応フィルタ105の係数更新アル
ゴリズムとしては、よく知られている複素LMS(Least M
ean Square)アルゴリズム、複素NLMS(Normalized Lea
st Mean Square)アルゴリズム、複素RLS(Recursive L
east Squares)アルゴリズム、複素FRLS(Fast Recursi
ve Least Squares)アルゴリズム等を用いる。
【0044】例えば、複素NLMSアルゴリズムを用いた場
合、適応フィルタ105の入力信号(参照信号)をX
(k)、希望信号と適応フィルタ105の出力信号との差
分である誤差信号をE(k)、適応フィルタ105の係数
をW(k)とすると、複素NLMSアルゴリズムの更新式は次
の数1で表される。
【0045】
【数1】
【0046】ここで、kはフレーム数、αは係数更新の
大きさを制御するステップサイズパラメータ、δは充分
小さな定数、*は複素共役、Tは転置を表す。
【0047】なお、ここでは例として複素NLMSアルゴリ
ズムを示したが、他のアルゴリズムにおいても数1のよ
うな適応アルゴリズムにより、適応フィルタ105の係
数は、係数更新処理部106により二乗平均誤差を最小
とする規範で自動的に更新される。
【0048】周波数パワー算出部108では、適応フィ
ルタ105の出力を用いて各周波数毎のパワーを算出
し、平滑化処理部109で平滑化を行う。ここで、現在
の処理フレームkにおいて周波数パワー算出部108で
算出された周波数のパワーをP_pre(k)とし、現在の処理
フレームkにおける平滑化した周波数のパワーをP(k)と
すると、平滑化処理部109による平滑化は、忘却係数
FF(Forgetting Factor)を用いた次式で示される移動
平均によって行われる。なお、忘却係数FFは、0<FF≪1
の関係を満たす係数である。 P(k) = FF×P_pre(k)+(1.0-FF)×P(k-1)
【0049】パワー増大判定処理部110の遅延器12
1では、平滑化処理部109で平滑化された分割された
信号それぞれのパワー値を遅延させパワー比較部122
に入力する。
【0050】パワー比較部122では、平滑化処理部1
09から出力される分割された信号それぞれについて現
在の処理フレームのパワー値と遅延器121から出力さ
れた過去の処理フレームのパワー値の比較を行い、ある
信号の過去の処理フレームのパワー値より現在の処理フ
レームのパワー値が大きい場合、パワー増大判定カウン
タ部123にカウンタをインクリメントさせる。
【0051】パワー増大判定カウンタ部123は、イン
クリメントしたカウンタ値をハウリング判定部112に
出力する。
【0052】パワー比判定処理部111の平均パワー算
出部131では、分割された信号のパワーの平均値を算
出し、パワー比算出部132に入力する。
【0053】パワー比算出部132では、各信号のパワ
ー値とパワー平均値との倍率差であるパワー比を算出
し、パワー比比較部133では、分割された信号それぞ
れについてパワー比と予め設定された第1のハウリング
検出用閾値と比較を行い、ある信号におけるパワー比が
第1のハウリング検出用閾値を超えた場合、パワー比判
定カウンタ部134にカウンタをインクリメントさせ
る。
【0054】パワー比判定カウンタ部134は、インク
リメントしたカウンタ値をハウリング判定部112に出
力する。
【0055】ハウリング判定部112では、パワー増大
判定カウンタ部123のカウンタ値が予め定めた第2の
ハウリング検出用閾値を超え、かつパワー比判定カウン
タ部134のカウンタ値が予め定めた第3のハウリング
検出用閾値を超えた場合、ハウリング発生と判定し、判
定結果を信号出力端子113へ出力する。
【0056】なお、パワー増大判定カウンタ部123に
おいてカウンタをインクリメント中にパワー比較部12
2におけるハウリング判定条件を満たさなくなった場
合、パワー比較部122は、パワー増大判定カウンタ部
123にカウンタ値をリセットさせる。
【0057】また、パワー比判定カウンタ部134にお
いてカウンタをインクリメント中にパワー比比較部13
3におけるハウリング判定条件を満たさなくなった場合
には、パワー比比較部133は、パワー比判定カウンタ
部134にカウンタ値をリセットさせる。
【0058】以上のように、本実施の形態においては、
入力された信号に含まれるハウリング成分である単一正
弦波状信号の抽出を適応フィルタ105によって適応的
に行った後、適応フィルタ105から出力される信号を
ハウリングの発生を検出する際の参照信号として用い、
パワー比判定処理部111において、他の周波数のパワ
ーに比べてパワーが突出している周波数が存在するかの
判定を行うことにより、入力信号のレベルのみに依存せ
ず、レベルの大きな信号が継続して入力された場合や暗
騒音レベルが非常に大きな場合においても、従来と比較
してハウリング発生時に精度の高い安定したハウリング
検出を行うことができる。
【0059】また、パワー増大判定処理部110におい
て、各周波数のパワーが時間的に増大しているか否かの
判定を行い、狭帯域成分の強い信号とハウリングを選別
することで、ハウリングの誤検出を低減することができ
る。
【0060】本実施の形態の他の態様としては、図2に
示すように、周波数パワー算出部108に代えて、適応
フィルタ105から出力される分割されたそれぞれの周
波数信号を所定のポイント数ずつ加算することでバンド
化を行い、バンド化を行った信号のパワーを算出する周
波数バンドパワー算出部141を用いる。このように構
成することによって、より少ない演算量でハウリング検
出を行うことができる。
【0061】なお、本実施形態において、パワー増大判
定処理部110における遅延器121、パワー比較部1
22、パワー増大判定カウンタ部123、またパワー比
判定処理部111におけるパワー比算出部132、パワ
ー比比較部133、パワー比判定カウンタ部134、及
びハウリング判定部112の処理を一部の周波数(即
ち、ハウリング発生が予想される周波数)の信号のみに
限定して施すようにすれば、演算量を削減することがで
きる。
【0062】(第2の実施の形態)図3は本発明の第2
の実施の形態のハウリング検出装置を示すブロック図で
ある。なお、本実施の形態は、上述の第1の実施の形態
と略同様に構成されているので、同様な構成には同一の
符号を付して特徴部分のみ説明する。
【0063】本実施の形態においては、周波数分割処理
部103の出力信号のパワーを参照し、周波数分割処理
部103の出力信号の周波数パワーが時間的に増大して
いるか否かをハウリング発生の判定に用いることを特徴
としている。
【0064】具体的には、本実施の形態のハウリング検
出装置は、適応フィルタ105の希望信号である周波数
分割処理部103の出力信号を入力される周波数パワー
算出部108bと、周波数パワー算出部108bにより
算出されたパワーに対し平滑化を行う平滑化処理部10
9bと、平滑化処理部109bから出力される信号のパ
ワーが時間的に増大しているかを判定するパワー増大判
定処理部110bと、パワー比判定処理部111とパワ
ー増大判定処理部110a、110bの判定結果に基づ
きハウリング発生か否かの判定を行うハウリング判定部
201とを備えている。
【0065】パワー増大判定処理部110bの遅延器1
21bは、平滑化処理部109bによって平滑化された
パワー値を遅延させ、パワー比較部122bは、平滑化
処理部109bから出力されるパワー値と遅延器121
bから出力されるパワー値との比較を行い、遅延器12
1bから出力されるパワー値より平滑化処理部109b
から出力されるパワー値が大きい場合、パワー増大判定
カウンタ部123bにカウンタをインクリメントさせ
る。
【0066】パワー増大判定カウンタ部123bは、イ
ンクリメントしたカウンタ値をハウリング判定部201
に出力する。
【0067】ハウリング判定部201は、パワー増大判
定カウンタ部123aのカウンタ値が予め定めた第2の
ハウリング検出用閾値を超え、かつパワー比判定カウン
タ部134のカウンタ値が予め定めた第3のハウリング
検出用閾値を超え、かつパワー増大判定カウンタ部12
3bのカウンタ値が予め定めた第4のハウリング検出用
閾値を超えた場合、ハウリング発生と判定し、判定結果
を信号出力端子113へ出力する。
【0068】なお、パワー増大判定カウンタ部123b
においてカウンタをインクリメント中にパワー比較部1
22bにおけるハウリング判定条件を満たさなくなった
場合、パワー比較部122bは、パワー増大判定カウン
タ部123bにカウンタ値をリセットさせる。
【0069】以上のように、本実施の形態においては、
入力された信号に含まれるハウリング成分である単一正
弦波状信号の抽出を適応フィルタ105によって適応的
に行った後、適応フィルタ105から出力される信号を
ハウリングの発生を検出する際の参照信号として用い、
パワー比判定処理部111において、他の周波数のパワ
ーに比べてパワーが突出している周波数が存在するかの
判定を行うことにより、入力信号のレベルのみに依存せ
ず、レベルの大きな信号が継続して入力された場合や暗
騒音レベルが非常に大きな場合においても、従来と比較
してハウリング発生時に精度の高い安定したハウリング
検出を行うことができる。
【0070】また、適応フィルタ105の希望信号と出
力信号の間で遅延差が生じることを利用し、適応フィル
タ105の出力信号及び希望信号の各周波数のパワーが
時間的に増大しているか否かの判定をパワー増大判定処
理部110a、110bにおいてそれぞれ行うことによ
り、狭帯域成分の強い信号とハウリングの選別精度を向
上させ、ハウリングの誤検出を低減することができる。
【0071】本実施の形態の他の態様としては、図4に
示すように、周波数パワー算出部108a、108bに
代えて、入力される分割されたそれぞれの周波数信号を
所定のポイント数ずつ加算することでバンド化を行い、
バンド化を行った信号のパワーを算出する周波数バンド
パワー算出部141a、141bを用いる。このように
構成することによって、より少ない演算量でハウリング
検出を行うことができる。
【0072】(第3の実施の形態)図5は本発明の第3
の実施の形態のハウリング検出装置を示すブロック図で
ある。なお、本実施の形態は、上述の第2の実施の形態
と略同様に構成されているので、同様な構成には同一の
符号を付して特徴部分のみ説明する。
【0073】本実施の形態においては、周波数分割処理
部103と周波数パワー算出部108bとの間に予測フ
ィルタ301を設け、周波数分割処理部103の出力信
号に係数を乗じることで予測信号を生成することを特徴
としている。
【0074】具体的には、適応フィルタ105は、係数
更新処理部106で設定される係数を予測フィルタ30
1に転送する。予測フィルタ301は、適応フィルタ1
05から転送された係数を周波数分割処理部103の出
力信号に乗じ、予測信号を生成する。この予測信号は、
同時に単一正弦波状信号の抽出処理も施されることにな
る。
【0075】予測フィルタ301から出力された予測信
号は、周波数パワー算出部108bで各周波数毎のパワ
ーを算出され、平滑化処理部109bで平滑化される。
【0076】その後、パワー増大判定処理部110bで
は平滑化処理部109bで平滑化された予測信号のパワ
ー値が時間的に増大しているか否かの判定処理を行う。
【0077】ハウリング判定部201は、パワー増大判
定処理部110a、110b、パワー比判定処理部11
1の判定結果によりハウリング発生の検出を行う。
【0078】以上のように、本実施の形態においては、
入力された信号に含まれるハウリング成分である単一正
弦波状信号の抽出を適応フィルタ105によって適応的
に行った後、適応フィルタ105から出力される信号を
ハウリングの発生を検出する際の参照信号として用い、
パワー比判定処理部111において、他の周波数のパワ
ーに比べてパワーが突出している周波数が存在するかの
判定を行うことにより、入力信号のレベルのみに依存せ
ず、レベルの大きな信号が継続して入力された場合や暗
騒音レベルが非常に大きな場合においても、従来と比較
してハウリング発生時に精度の高い安定したハウリング
検出を行うことができる。
【0079】また、予測フィルタ301において、適応
フィルタ105の係数を用いて現在の信号から未来の単
一正弦波状信号抽出処理を施された予測信号を生成し、
この予測信号の各周波数のパワーが時間的に増大してい
るか否かの判定を行うことにより、狭帯域成分の強い信
号とハウリングの選別精度を向上させ、ハウリングの誤
検出を低減することができる。
【0080】本実施の形態の他の態様としては、図6に
示すように、周波数パワー算出部108a、108bに
代えて、入力される分割されたそれぞれの周波数信号を
所定のポイント数ずつ加算することでバンド化を行い、
バンド化を行った信号のパワーを算出する周波数バンド
パワー算出部141a、141bを用いる。このように
構成することによって、より少ない演算量でハウリング
検出を行うことができる。
【0081】(第4の実施の形態)図7は本発明の第4
の実施の形態のハウリング検出装置を示すブロック図で
ある。なお、本実施の形態は、上述の第1の実施の形態
と略同様に構成されているので、同様な構成には同一の
符号を付して特徴部分のみ説明する。
【0082】本実施の形態においては、入力信号を複数
の帯域に分割し、分割した帯域毎のパワーによりハウリ
ングの発生を検出することを特徴としている。
【0083】具体的には、帯域分割処理部401は、入
力された時間信号を複数のFIR(Finite Impulse Respon
se)型バンドパスフィルタやIIR(Infinite Impulse Re
sponse)型バンドパスフィルタ、または演算量を削減可
能なサブバンド信号処理を用いて予め設定された周波数
帯域別に複数の時間信号に分割する。
【0084】分割された信号は、遅延器104、適応フ
ィルタ105を通って帯域パワー算出部402に入力さ
れる。
【0085】帯域パワー算出部402では、各周波数帯
域に分割された時間信号のパワーを算出してハウリング
検出のための参照信号として平滑化処理部109へ出力
する。
【0086】平滑化処理部109で平滑化されたパワー
値は、パワー増大判定処理部110、パワー比判定処理
部により判定され、その判定結果によりハウリング判定
部112によりハウリングが検出される。
【0087】以上のように、本実施の形態においては、
入力された信号に含まれるハウリング成分である単一正
弦波状信号の抽出を適応フィルタ105によって適応的
に行った後、適応フィルタ105から出力される信号を
ハウリングの発生を検出する際の参照信号として用い、
パワー比判定処理部111において、帯域のパワーが他
の帯域のパワーに比べて突出しているか否かの判定を行
うことにより、入力信号のレベルのみに依存せず、レベ
ルの大きな信号が継続して入力された場合や暗騒音レベ
ルが非常に大きな場合においても、従来と比較してハウ
リング発生時に精度の高い安定したハウリング検出を行
うことができる。
【0088】また、パワー増大判定処理部110におい
て、各帯域のパワーが時間的に増大しているか否かの判
定を行い、狭帯域成分の強い信号とハウリングを選別す
ることで、ハウリングの誤検出を低減させることができ
る。
【0089】また、本実施の形態においては、時間信号
を周波数信号に変換することなく、ハウリングの検出を
行うことができる。
【0090】なお、本実施の形態において、パワー増大
判定処理部110における遅延器121、パワー比較部
122、パワー増大判定カウンタ部123、またパワー
比判定処理部111におけるパワー比算出部132、パ
ワー比比較部133、パワー比判定カウンタ部134、
及びハウリング判定部112の処理を一部の周波数帯域
(即ち、ハウリング発生が予想される周波数帯域)の時
間信号のみに限定して施すようにすれば、演算量を削減
することができる。
【0091】(第5の実施の形態)図8は本発明の第5
の実施の形態のハウリング検出装置を示すブロック図で
ある。なお、本実施の形態は、上述の第2、第4の実施
の形態と略同様に構成されているので、同様な構成には
同一の符号を付して特徴部分のみ説明する。
【0092】本実施の形態においては、帯域分割処理部
401の出力信号のパワーを参照し、帯域分割処理部4
01の出力信号のパワーが時間的に増大しているか否か
をハウリング発生の判定に用いることを特徴としてい
る。
【0093】具体的には、本実施の形態のハウリング検
出装置は、適応フィルタ105の希望信号である帯域分
割処理部401の出力信号を入力される帯域パワー算出
部402bと、帯域パワー算出部402bにより算出さ
れたパワーに対し平滑化を行う平滑化処理部109b
と、平滑化処理部109bから出力される信号のパワー
が時間的に増大しているかを判定するパワー増大判定処
理部110bとを備えている。
【0094】このようなハウリング検出装置において、
適応フィルタ105の希望信号である帯域分割処理部4
01の出力信号は、帯域パワー算出部402bでパワー
を算出される。
【0095】この算出されたパワーは、平滑化処理部1
09bで平滑化された後、パワー増大判定処理部110
bで時間的に増大しているか否かの判定が行われ、ハウ
リング判定部201は、パワー増大判定処理部110b
の判定結果も用いてハウリングの発生を検出する。
【0096】以上のように、本実施の形態においては、
入力された信号に含まれるハウリング成分である単一正
弦波状信号の抽出を適応フィルタ105によって適応的
に行った後、適応フィルタ105から出力される信号を
ハウリングの発生を検出する際の参照信号として用い、
パワー比判定処理部111において、帯域のパワーが他
の帯域のパワーに比べて突出しているか否かの判定を行
うことにより、入力信号のレベルのみに依存せず、レベ
ルの大きな信号が継続して入力された場合や暗騒音レベ
ルが非常に大きな場合においても、従来と比較してハウ
リング発生時に精度の高い安定したハウリング検出を行
うことができる。
【0097】また、適応フィルタの希望信号と出力信号
の間で遅延差が生じることを利用し、適応フィルタの出
力信号及び希望信号の各帯域のパワーが時間的に増大し
ているか否かの判定を、パワー増大判定処理部110
a、110bにおいてそれぞれ行うことにより、狭帯域
成分の強い信号とハウリングの選別精度を向上させ、ハ
ウリングの誤検出を低減させることができる。
【0098】(第6の実施の形態)図9は本発明の第6
の実施の形態のハウリング検出装置を示すブロック図で
ある。なお、本実施の形態は、上述の第3、第5の実施
の形態と略同様に構成されているので、同様な構成には
同一の符号を付して特徴部分のみ説明する。
【0099】本実施の形態においては、帯域分割処理部
401と帯域パワー算出部402bとの間に予測フィル
タ301を設け、周波数分割処理部103の出力信号と
係数を畳み込むことで予測信号を生成することを特徴と
している。
【0100】具体的には、適応フィルタ105は、係数
更新処理部106で設定される係数を予測フィルタ30
1に転送する。予測フィルタ301は、適応フィルタ1
05から転送された係数と帯域分割処理部401の出力
信号を畳み込み、予測信号を生成する。
【0101】予測フィルタ301から出力された予測信
号は、帯域パワー算出部402bで各帯域毎のパワーを
算出される。
【0102】この算出されたパワーは、平滑化処理部1
09bで平滑化された後、パワー増大判定処理部110
bで時間的に増大しているか否かの判定が行われ、ハウ
リング判定部201は、パワー増大判定処理部110b
の判定結果も用いてハウリングの発生を検出する。
【0103】以上のように、本実施の形態においては、
入力された信号に含まれるハウリング成分である単一正
弦波状信号の抽出を適応フィルタ105によって適応的
に行った後、適応フィルタ105から出力される信号を
ハウリングの発生を検出する際の参照信号として用い、
パワー比判定処理部111において、帯域のパワーが他
の帯域のパワーに比べて突出しているか否かの判定を行
うことにより、入力信号のレベルのみに依存せず、レベ
ルの大きな信号が継続して入力された場合や暗騒音レベ
ルが非常に大きな場合においても、従来と比較してハウ
リング発生時に精度の高い安定したハウリング検出を行
うことができる。
【0104】また、予測フィルタ301を用いて現在の
信号から未来の単一正弦波状信号抽出処理を施された予
測信号を生成し、この予測信号の帯域のパワーが時間的
に増大しているか否かの判定をパワー増大判定処理部1
10bにおいて行うことにより、狭帯域成分の強い信号
とハウリングの選別精度を向上させ、ハウリングの誤検
出を低減することができる。
【0105】(第7の実施の形態)図10は本発明の第
7の実施の形態のハウリング検出装置のパワー増大判定
処理部を示すブロック図である。なお、本実施の形態
は、上述の第1から第6の実施の形態のパワー増大判定
処理部の別の構成例を示したものであり、同様な構成に
は同一の符号を付して特徴部分のみ説明する。
【0106】本実施の形態においては、平滑化を行われ
た分割された信号それぞれのパワー値の複数の処理フレ
ームの間における最大値(以下、パワー最大値とい
う。)を算出する最大値算出部701を設け、複数の処
理フレームの間の最大値が増大しているかを判定するこ
とを特徴としている。
【0107】具体的には、最大値算出部701は、信号
入力端子702に入力された分割された信号それぞれの
平滑化されたパワー値を1フレームずつ遅延させ、現在
の処理フレームから過去Nfフレーム前の処理フレーム
までの各パワー値を保持しておき、現在の処理フレーム
からNfフレーム前までの間のそれぞれの信号のパワー
最大値を算出する。
【0108】その後は上述の実施の形態と同様に、最大
値算出部701で算出されたパワー最大値と、遅延器1
21で遅延されたパワー最大値を比較し、遅延器121
から出力されるパワー最大値より最大値算出部701か
ら出力されるパワー最大値が大きい場合の処理フレーム
数をカウントし、そのカウンタ値を信号出力端子703
に出力する。
【0109】以上のように、本実施の形態においては、
複数の処理フレームの間におけるパワー最大値を算出
し、パワー最大値が時間的に増大しているか否かの判定
を行うことにより、パワー値の微少変動を低減すること
ができ、狭帯域成分の強い信号とハウリングの選別精度
を向上させ、ハウリングの誤検出を低減することが可能
となる。
【0110】なお、本実施の形態において、平滑化され
たパワー値の微少変動を低減するために複数の処理フレ
ームの間におけるパワー最大値を算出しているが、同様
にして複数の処理フレームの間におけるパワー最小値を
算出し、パワー最小値によりパワーが時間的に増大して
いるか否かを判定してもよい。
【0111】(第8の実施の形態)図11は、本発明の
第8の実施の形態の音響装置を示すブロック図である。
なお、本実施の形態のハウリング検出装置803は、上
述の第1から第7の実施の形態のいずれかのハウリング
検出装置を使うものである。
【0112】本実施の形態の音響装置は、マイクロホン
801と、マイクロホン801に入力される信号を増幅
するマイクアンプ802と、マイクアンプ802から出
力される信号に対してハウリングの検出処理を行うハウ
リング検出装置803と、ハウリング検出装置803の
ハウリング検出結果に基づいてハウリングの抑圧処理を
行うハウリング抑圧装置804と、ハウリング抑圧装置
804から出力される信号を増幅するパワーアンプ80
5と、パワーアンプ805から出力される信号に基づい
て音を出力するスピーカ806とを備えている。
【0113】このような音響装置において、マイクロホ
ン801へ入力された時間信号は、マイクアンプ802
により増幅された後にハウリング検出装置803及びハ
ウリング抑圧装置804へそれぞれ入力される。ハウリ
ング抑圧装置804から出力される信号は、パワーアン
プ805により増幅された後にスピーカ806によって
出力される。
【0114】ここで、スピーカ806から1.0以上のゲ
インを有する音が再びマイクロホン801へ入力されて
ハウリングが発生した場合、ハウリング検出装置803
ではハウリングの検出を行い、ハウリング抑圧装置80
4ではハウリングが検出された周波数又は周波数バンド
または周波数帯域のゲインを、例えばノッチフィルタ又
はバンドカットフィルタ又はパラメトリックイコライザ
を用いたり、或いは1.0以下の乗数を乗じることで低減
することにより、ハウリングの抑圧を行う。
【0115】以上のように、本実施の形態においては、
ハウリング検出装置803によりハウリングを従来と比
較して精度良く検出し、抑圧することができるので、聴
感上耳障りであったものを改善することができるのに加
え、ハウリングの発生によって制限されていたパワーア
ンプ805の利得を向上することができる。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
入力された信号を複数の周波数信号に分割し、それぞれ
の信号に含まれるハウリング成分である単一正弦波状信
号の抽出を適応的に行った後、特定の周波数信号の抽出
した単一正弦波状信号のパワーが他の周波数信号のパワ
ーに比べて突出しているか否かの判定を行うことによ
り、入力信号のレベルのみに依存せず、レベルの大きな
信号が継続して入力された場合や暗騒音レベルが非常に
大きな場合においても、精度の高い安定したハウリング
検出を行うことができる。
【0117】また、各周波数信号のパワーが時間的に増
大しているか否かの判定を行っているので、狭帯域成分
の強い信号とハウリングを選別することで、ハウリング
の誤検出を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のハウリング検出装
置を示す概略ブロック図
【図2】本発明の第1の実施の形態の他の態様のハウリ
ング検出装置を示す概略ブロック図
【図3】本発明の第2の実施の形態のハウリング検出装
置を示す概略ブロック図
【図4】本発明の第2の実施の形態の他の態様のハウリ
ング検出装置を示す概略ブロック図
【図5】本発明の第3の実施の形態のハウリング検出装
置を示す概略ブロック図
【図6】本発明の第3の実施の形態の他の態様のハウリ
ング検出装置を示す概略ブロック図
【図7】本発明の第4の実施の形態のハウリング検出装
置を示す概略ブロック図
【図8】本発明の第5の実施の形態のハウリング検出装
置を示す概略ブロック図
【図9】本発明の第6の実施の形態のハウリング検出装
置を示す概略ブロック図
【図10】本発明の第7の実施の形態のハウリング検出
装置を示す概略ブロック図
【図11】本発明の第8の実施の形態のハウリング検出
装置を示す概略ブロック図
【図12】従来のハウリング検出装置を示す概略ブロッ
ク図
【符号の説明】
101 信号入力端子 102 A/Dコンバータ 103 周波数分割処理部 104 遅延器 105 適応フィルタ 106 係数更新処理部 107 加算器 108、108a、108b 周波数パワー算出部 109、109a、109b 平滑化処理部 110、110a、110b パワー増大判定処理部 111、111a、111b パワー比判定処理部 112 ハウリング判定部 113 信号出力端子 121、121a、121b 遅延器 122、122a、122b パワー比較部 123、123a、123b パワー増大判定カウンタ
部 131 平均パワー算出部 132 パワー比算出部 133 パワー比比較部 134 パワー比判定カウンタ部 141、141a、141b 周波数バンドパワー算出
部 201 ハウリング判定部 301 予測フィルタ 401 帯域分割処理部 402、402a、402b 帯域パワー算出部 701 最大値算出部 702 信号入力端子 703 信号出力端子 801 マイクロホン 802 マイクアンプ 803 ハウリング検出装置 804 ハウリング抑圧装置 805 パワーアンプ 806 スピーカ 1001 信号入力端子 1002 帯域分割処理部 1003 振幅算出部 1004 ハウリング判定部 1005 信号出力端子

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時間信号を複数の周波数信号に分割する
    周波数分割処理部と、前記複数の周波数信号を遅延させ
    る遅延器と、前記遅延器から出力される複数の遅延信号
    に係数を乗じる適応フィルタと、前記複数の周波数信号
    と前記複数の遅延信号と前記適応フィルタから出力され
    る複数のフィルタ出力信号とに基づいて、前記適応フィ
    ルタの係数を更新する係数更新処理部と、前記複数のフ
    ィルタ出力信号それぞれのパワーを算出する周波数パワ
    ー算出部と、前記パワーに対して平滑化を行う平滑化処
    理部と、前記平滑化処理部から出力される前記複数のフ
    ィルタ出力信号それぞれのパワーが時間的に増大してい
    るか否かの判定を行うパワー増大判定処理部と、前記平
    滑化処理部から出力される前記複数のフィルタ出力信号
    それぞれのパワーが、他の前記フィルタ出力信号のパワ
    ーと比較して突出しているか否かの判定を行うパワー比
    判定処理部と、前記パワー増大判定処理部と前記パワー
    比判定処理部の出力結果に基づきハウリング発生か否か
    の判定を行うハウリング判定部とを備えたことを特徴と
    するハウリング検出装置。
  2. 【請求項2】 前記周波数分割処理部が出力する複数の
    周波数信号それぞれのパワーを算出する第2の周波数パ
    ワー算出部と、前記第2の周波数パワー算出部が算出し
    たパワーに対して平滑化を行う第2の平滑化処理部と、
    前記第2の平滑化処理部から出力される前記複数の周波
    数信号それぞれのパワーが時間的に増大しているか否か
    の判定を行う第2のパワー増大判定処理部とを備え、前
    記ハウリング判定部は、前記パワー増大判定処理部と前
    記第2のパワー増大判定処理部と前記パワー比判定処理
    部の出力結果に基づきハウリング発生か否かの判定を行
    うことを特徴とする請求項1に記載のハウリング検出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記周波数分割処理部が出力する複数の
    周波数信号に係数を乗じ、前記係数を乗じた複数の周波
    数信号を前記第2の周波数パワー算出部に出力する予測
    フィルタを備えることを特徴とする請求項2に記載のハ
    ウリング検出装置。
  4. 【請求項4】 前記周波数パワー算出部及び前記第2の
    周波数パワー算出部は、入力される複数の信号それぞれ
    に対してバンド化を行い、前記バンド化を行った複数の
    信号それぞれのパワーを算出することを特徴とする請求
    項1から3のいずれかに記載のハウリング検出装置。
  5. 【請求項5】 時間信号を予め設定された周波数帯域毎
    の複数の時間信号に分割する帯域分割処理部と、前記複
    数の時間信号を遅延させる遅延器と、前記遅延器から出
    力される複数の遅延信号に係数を畳み込む適応フィルタ
    と、前記複数の時間信号と前記複数の遅延信号と前記適
    応フィルタから出力される複数のフィルタ出力信号とに
    基づいて、前記適応フィルタの係数を更新する係数更新
    処理部と、前記複数のフィルタ出力信号それぞれのパワ
    ーを算出する帯域パワー算出部と、前記パワーに対して
    平滑化を行う平滑化処理部と、前記平滑化処理部から出
    力される前記複数のフィルタ出力信号それぞれのパワー
    が時間的に増大しているか否かの判定を行うパワー増大
    判定処理部と、前記平滑化処理部から出力される前記複
    数のフィルタ出力信号それぞれのパワーが、他の前記フ
    ィルタ出力信号のパワーと比較して突出しているか否か
    の判定を行うパワー比判定処理部と、前記パワー増大判
    定処理部と前記パワー比判定処理部の出力結果に基づき
    ハウリング発生か否かの判定を行うハウリング判定部と
    を備えたことを特徴とするハウリング検出装置。
  6. 【請求項6】 前記帯域分割処理部が出力する複数の時
    間信号それぞれのパワーを算出する第2の帯域パワー算
    出部と、前記第2の帯域パワー算出部が算出したパワー
    に対して平滑化を行う第2の平滑化処理部と、前記第2
    の平滑化処理部から出力される前記複数の時間信号それ
    ぞれのパワーが時間的に増大しているか否かの判定を行
    う第2のパワー増大判定処理部とを備え、前記ハウリン
    グ判定部は、前記パワー増大判定処理部と前記第2のパ
    ワー増大判定処理部と前記パワー比判定処理部の出力結
    果に基づきハウリング発生か否かの判定を行うことを特
    徴とする請求項5に記載のハウリング検出装置。
  7. 【請求項7】 前記帯域分割処理部が出力する複数の時
    間信号と係数を畳み込み、前記係数を畳み込んだ複数の
    時間信号を前記第2の帯域パワー算出部に出力する予測
    フィルタを備えることを特徴とする請求項6に記載のハ
    ウリング検出装置。
  8. 【請求項8】 前記パワー増大判定処理部及び前記第2
    のパワー増大判定処理部は、入力された複数の信号のパ
    ワーを遅延させるパワー遅延器と、入力されたパワーと
    前記パワー遅延器から出力されるパワーとを前記複数の
    信号毎に比較するパワー比較部と、前記パワー比較部の
    比較結果に基づいて、前記パワー遅延器出力より前記平
    滑化処理部出力が大きい場合の処理フレーム数をカウン
    トするパワー増大判定カウンタ部とを備えたことを特徴
    とする請求項1から7のいずれかに記載のハウリング検
    出装置。
  9. 【請求項9】 前記パワー増大判定処理部及び前記第2
    のパワー増大判定処理部は、入力された複数の信号の複
    数の処理フレームの間におけるパワーの最大値を算出す
    る最大値算出部と、前記複数の信号のパワー最大値を遅
    延させるパワー最大値遅延器と、前記最大値算出部から
    出力されるパワー最大値と前記パワー最大値遅延器から
    出力されるパワー最大値とを前記複数の信号毎に比較す
    るパワー比較部と、前記パワー比較部の比較結果に基づ
    いて、前記パワー最大値遅延器から出力されるパワー最
    大値より前記最大値算出部から出力されるパワー最大値
    が大きい場合の処理フレーム数をカウントするパワー増
    大判定カウンタ部とを備えたことを特徴とする請求項1
    から7のいずれかに記載のハウリング検出装置。
  10. 【請求項10】 前記パワー増大判定処理部及び前記第
    2のパワー増大判定処理部は、入力された複数の信号の
    複数の処理フレームの間におけるパワーの最小値を算出
    する最小値算出部と、前記複数の信号のパワー最小値を
    遅延させるパワー最小値遅延器と、前記最小値算出部か
    ら出力されるパワー最小値と前記パワー最小値遅延器か
    ら出力されるパワー最小値とを前記複数の信号毎に比較
    するパワー比較部と、前記パワー比較部の比較結果に基
    づいて、前記パワー最小値遅延器から出力されるパワー
    最小値より前記最小値算出部から出力されるパワー最小
    値が大きい場合の処理フレーム数をカウントするパワー
    増大判定カウンタ部とを備えたことを特徴とする請求項
    1から7のいずれかに記載のハウリング検出装置。
  11. 【請求項11】 前記パワー比判定処理部は、入力され
    た複数の信号のパワーの平均値を算出する平均パワー算
    出部と、前記入力された複数の信号のパワー毎の前記全
    周波数平均パワー算出部によって算出された平均値との
    倍率差であるパワー比を算出するパワー比算出部と、前
    記パワー比と予め定めたハウリング検出用閾値とを前記
    複数の信号毎に比較するパワー比比較部と、前記パワー
    比比較部の比較結果に基づいて、前記パワー比が前記ハ
    ウリング検出用閾値を超えた処理フレーム数をカウント
    するパワー比判定カウンタ部とを備えたことを特徴とす
    る請求項1から10のいずれかに記載のハウリング検出
    装置。
  12. 【請求項12】 前記パワー増大判定処理部、前記第2
    のパワー増大判定処理部、及び前記パワー比判定処理部
    は、前記入力される複数の信号の一部の信号に対しての
    み判定処理を行うことを特徴とする請求項1から11の
    いずれかに記載のハウリング検出装置。
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