JP2004150563A - Supporting structure of spindle and machine tool - Google Patents

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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a supporting structure of a spindle which can be used at a high rotational speed, and a machine tool. <P>SOLUTION: The spindle 40 of a machining center is so constituted that the front end part 40a side, to which a tool is mounted, is rigidly supported by bearings 42, 43, the terminal end part 40b side is supported by a bearing 44 having a damper part 61, and as a result, especially, vibrations on the front end part 40a side, to which the tool is mounted, are effectively suppressed. The damper part 61 is so constituted that oil is sealed between a pair of O-rings provided between a holder 41 and a bearing part. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作機械、特に工具を装着する主軸の支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
マシニングセンタ等をはじめとする各種工作機械において、加工対象となるワークを加工する工具は、主軸(スピンドル)に装着され、この主軸を回転させることで工具を回転させつつ、主軸側やワークを保持する側を動かすことで、所定の加工を行っている。
図12に示すように、工作機械において、工具を装着する主軸1は、通常、3つの軸受け2A、2B、2Cによって支持されている。工具(図示無し)は、主軸1の先端部1aに図示しないチャック機構を介して装着される。また、この主軸1の軸受け2B、2C間には、ロータ3が一体に設けられ、その外周に設けられたステータ4との間に生じる磁気により、主軸1がその軸線周りに回転駆動されるようになっている。
ここで、軸受け2A、2Bには、ラジアル方向、スラスト方向ともに拘束力の大きなものを用い、これに対し、主軸1の終端部1b側の軸受け2Cには、ラジアル方向に対しスラスト方向の拘束力が小さな軸受けを採用している。これにより、主軸1の終端部1b側で、スラスト方向(軸方向)の変位を逃がす構造となっている。
【0003】
マシニングセンタ等では、従来、上記のような主軸1を20000rpm程度で回転させ、加工を行うものが多い。
近年、生産性を向上させるため、主軸1の回転数を30000rpmあるいはそれ以上の高速回転とすることが望まれている。
【0004】
主軸1を高速回転させるにあたり、非常に重要なのは、主軸1のバランス調整である。従来より、工作機械の主軸1に限ったものではないが、高速で回転する物体は、何らかの方法でバランス調整が行われている。主軸1の場合、通常、単体で所定の回転数(例えば500〜600rpm)で回転させたときのアンバランスを計測し、その結果に応じて主軸1の一部に穴をあけたり研削したりすることで、回転バランスを調整している。
上記したような回転バランスは、主軸1の使用回転数に対して非常に低い回転数で計測を行うため、主軸1の、いわば静バランスを調整することになる。
これに対し、主軸1を実際に工作機械に組み込み、この状態で主軸1の回転バランスを取ることも考えられる。そのような方法として、工作機械に組み込んだ主軸1の端部にねじ穴を設け、このねじ穴に重さが調整された錘を挿入した状態で回転バランスを調整するものがある。(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−126588号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、主軸1を従来以上に高速回転としようとすると、例え上記のようなバランス調整を取ったとしても、高速回転化には限界があるのが実状であった。
すなわち、主軸1は、主軸1自体がバネ定数を有し、この主軸1に一体に取りつけられたロータ3を質量とした系において、これらバネ定数と質量によって決まる固有振動数を有している。そして、図13に示すように、この固有振動数に応じ、特定の回転数で共振が生じ(このときの回転数を「危険速度」と言う)、主軸1の振動が大きくなる。主軸1の振動が大きくなれば、主軸1に装着される工具先端の振れが大きくなるので、加工精度の低下に直結する。
このため、従来は、この危険速度を下回る回転数を使用領域として主軸1を回転させるしかなく、これによって主軸1の高速回転化に限界があったのである。
【0007】
また、高速回転化を図ろうとすると、以下のような問題も顕在化しやすくなる。
まず、図12(a)に示したような構成であると、図12(b)に示すように、主軸1は、中間部(図12(b)中(イ)の部分)において振動が小さく、先端部1a、終端部1bにおいて振動が大きなモードとなっている。このため、アンバランスに対する感度が高い(アンバランスを生じさせる要素が作用した時に、大きな振動になりやすい)という欠点がある。
また、主軸1の先端部1aに工具を装着するわけであるが、主軸1だけでなく工具にもアンバランスの生じる要素はあり、また工具を度々付け替えることで、主軸1にアンバランスが生じてしまうこともある。このため、アンバランスに対する感度が高い主軸1の先端部1aにおいて、アンバランスが発生すると、振動が増大する可能性が高いのである。
さらに、加工時に工具で加工対象のワークを切削すると、工具から主軸1に切削力が作用する。すると、アンバランスに対する感度が高い主軸1では、この切削力によって主軸1の振動が増幅されやすく、その結果、加工精度が低下してしまう。
【0008】
また、主軸1は、主軸1単体での静的バランスだけでなく、主軸1を軸受け2A、2B、2Cで支持した状態での回転時における動的バランスを取る必要がある。したがって、当然のことながら、主軸1を軸受け2A、2B、2Cで保持した状態で、そのアライメントが高精度に取れている必要がある。アライメントが正確に取れていないと、高速回転時に主軸1に軸受け2A、2B、2Cから外力が作用し、これも主軸1の振動に影響を与える。
このため、軸受け2A、2B、2Cのそれぞれの部品精度を高めるとともに、軸受け2A、2B、2Cを非常に高精度で取り付けることが要求されるが、軸受け2A、2B、2Cによる3点支持となる主軸1において、軸受け2A、2B、2Cのアライメントを高精度に取るのは困難である。そして、これも主軸1の使用回転数を制限する要因の一つとなっている。
【0009】
ところで、上記したような主軸1の固有振動数に応じた共振点は、図14に示すように、1次、2次、3次、…と複数次のものがある。このため、図15に示すように、実際の回転数に応じて変化する振動モードは、これら複数次全ての影響を受けており、モードは非常に複雑な形態を呈している。
主軸1のバランス調整を取るにしても、これら複数次の振動に対応した調整を行わなければならない。特に主軸1のように軸線方向に長いものの場合、複数の面(軸線に直交する面)においてバランス調整を取る必要がある。しかし、主軸1単体で取る静的バランスはともかく、主軸1を軸受け2A、2B、2Cにセットした状態で取る動的バランスの場合、主軸1の中間部分においてバランス修正を行うのは実質的に困難であり、前記特許文献1でも行っているように、主軸1の先端部1a、終端部1bでのみのバランス修正とならざるを得ず、思うようにバランス調整を行うことができない。
その結果、特に高次モードの影響が残り、所定の精度が得にくいのである。
【0010】
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、より高回転数での使用を可能とする主軸の支持構造、工作機械を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
かかる目的のもと、本発明の主軸の支持構造は、一端に工具が装着される主軸を、ホルダで3以上の軸受けを介して回転可能に支持するとともに、この主軸をモータによってその軸線回りに回転駆動させ、3以上の軸受けのうち、主軸の他端側に位置する軸受けが、主軸の径方向の振動を減衰する振動減衰部を備えることを特徴とする。
この振動減衰部は、主軸の固有振動数に応じた特定周波数領域の振動に対し振動減衰能力を有するのが好ましい。
振動減衰部としては、例えば、間隔を隔てて対向する軸受けとホルダとの間に一対のシール部材を介在させ、この一対のシール部材の間にダンパオイルを封入する構成がある。
また、間隔を隔てて対向する軸受けとホルダの間に斜めに延出し、軸受けとホルダが互いに接近・離間する方向の変位を吸収する変位吸収部を備える構成とすることもできる。このような変位吸収部は、斜めに延出する部分を二つ設け、全体として略く字状の断面形状とすることもできる。
さらに、振動減衰部としては、ホルダに支持され、軸受けの外周面に当接する接触面を有し、接触面に略直交する方向に変形することで軸受けとホルダが互いに接近・離間する方向の変位を吸収するダイヤフラム部を備える構成とすることもできる。
ここで、前記の変位吸収部やダイヤフラム部にスリット等を形成し、その剛性を調整することもできる。
【0012】
また、本発明は、加工対象のワークを保持するワーク保持部と、ワークを加工する工具を一端で保持してその工具を軸線回りに回転させる主軸と、ワーク保持部および主軸の相対移動を制御するコントローラと、を備えた工作機械として捉えることもできる。そしてこの工作機械は、主軸が3以上の軸受けによって回転可能に支持され、かつ3以上の軸受けのうち主軸の他端側に位置する軸受けが、主軸の径方向の振動を減衰する振動減衰部を備えることを特徴とする。
さらにこの工作機械は、主軸が、主軸の固有振動数に基づいて決まる危険速度を超えた回転数で使用されることを特徴とすることもできる。より具体的には、その回転数は30000rpm以上である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態におけるマシニングセンタの構成を説明するための図である。
図1に示すように、マシニングセンタ10は、ワークベンチ20と、加工ヘッド30と、これらワークベンチ20および加工ヘッド30の動作を制御するコントローラ(図示無し)とから構成されている。
ワークベンチ20は、ベースブロック21上に、加工対象となるワークを保持するワーク台(ワーク保持部)22を備え、ベースブロック21の上面には、ワーク台22を水平一方向(これをX方向とする)に移動可能とするリニアガイド23が設けられ、このワーク台22は、図示しない送りモータの駆動により、リニアガイド23に沿って移動する構成となっている。また、このワーク台22に、鉛直軸線回りに回転する回転機構24を備え、これによってマシニングセンタ10を4軸加工機とすることもできる。
【0014】
加工ヘッド30は、ベースブロック31、コラムブロック32、スピンドルブロック33とを備えている。
ベースブロック31上には、ワーク台22の移動方向とは直交する水平方向(これをY方向とする)に延びる二本一対のリニアガイド34が設けられている。コラムブロック32は、ワーク台22に対して鉛直上方に延び、リニアガイド34に沿って図示しない送りモータによって移動可能に設けられている。また、このコラムブロック32には、鉛直方向(これをZ方向とする)に延びる二本一対のリニアガイド35が設けられ、図示しない送りモータの駆動によりリニアガイド35に沿ってスピンドルブロック33が移動可能に設けられている。
スピンドルブロック33は、ワーク台22上に保持されるワークに対し切削等の加工を行うための工具を装着する主軸40を備え、この主軸40は軸線周りに回転駆動されるようになっている。
【0015】
上記したようなワークベンチ20のワーク台22のX方向に沿った移動、加工ヘッド30のコラムブロック32のY方向に沿った移動、スピンドルブロック33のZ方向に沿った移動は、予め入力された数値制御プログラムに基づき図示しない送りモータの作動をコントローラ(図示無し)で制御することによって行われる。これによって、ワーク台22上に保持されるワークと、主軸40に装着される工具とは、X、Y、Zの3方向に相対移動するようになっている。そして、主軸40に装着された工具を主軸40の軸線回りに回転させつつ、予め入力された加工プログラムに基づいてワークと工具を3方向に相対移動させることで、ワーク台22上に保持されるワークに対し所定の加工を施すのである。
【0016】
さて、スピンドルブロック33に備えられた主軸40は、詳細には、図2に示すような支持構造を有している。
この図2に示すように、主軸40は、スピンドルブロック33に固定されたホルダ41に、軸受け42、43、44を介し、その軸線回りに回動自在に支持されている。また、主軸40の中間部に位置する軸受け43と、主軸40の終端部40bに位置する軸受け44の間の部分において、主軸40の外周面にはモータを構成するロータ45が一体に設けられている。そして、ホルダ41の内周面の、ロータ45に対向する位置には、モータを構成するステータ46が設けられている。これらロータ45およびステータ46によって構成されるモータにより、主軸40を、その軸線回りに所定の回転速度で回転駆動させる。
【0017】
さて、主軸40を回動自在に保持する3つの軸受け42、43、44のうち、主軸40の先端部40aに位置する軸受け42と、中間部に位置する軸受け43には、従来と同様、ラジアル方向、スラスト方向ともに拘束力の大きなものが用いられている。例えば、図3に示すように、主軸40の外周面に嵌め合うインナーレース50a、ホルダ41の内周面に嵌め合うアウターレース50b、インナーレース50aとアウターレース50b間で回転するローラ50c、から構成される、いわゆる一般的なベアリング50である。
【0018】
これに対し、図4に示すように、主軸40の終端部40bに位置する軸受け44は、ベアリング部60と、ダンパー部(振動減衰部)61を有している。
ベアリング部60は、主軸40の外周面に嵌め合うインナーレース60a、その外周側に位置するアウターレース60b、インナーレース60aとアウターレース60bの間で回転するローラ60c、から構成されている。
【0019】
一方、ダンパー部61は、以下のような構成となっている。
アウターレース60bの外周側には、主軸40の軸線方向に所定幅を有した短筒状のリングプレート62が嵌め合って設けられている。
このリングプレート62は、その外径が、ホルダ41のリングプレート62に対向する部分の内径よりも所定寸法小さく設定されており、これによって、リングプレート62とホルダ41との間に所定寸法のクリアランスCが形成されている。
リングプレート62の外周面には、その周方向に連続する二本一対の溝62a、62aが形成されている。一方、ホルダ41の内周面には、溝62a、62aに対応する位置に、二本一対の溝41a、41aが形成されている。そして、これらリングプレート62の溝62a、62aと、ホルダ41の溝41a、41aの部分には、例えばゴム系材料からなるO−リング(シール部材)63、63が配設されている。これにより、O−リング63、63は、主軸40の軸線方向に所定間隔を隔てて配置されている。そして、リングプレート62の外周面と、ホルダ41の内周面と、二本のO−リング63、63とで囲まれる空間が形成され、この空間には、オイル(ダンパオイル)64が封入されている。この、封入されたオイル64が、ダンパー部61として機能するのである。
【0020】
このようにダンパー部61を備えた軸受け44では、図5(a)、(b)に示すように、例えばゴム系材料からなるO−リング63、63が弾性係数kを有するバネとして機能し、充填されたオイル64が減衰係数cを有するダッシュポット(減衰部材)として機能する。O−リング63、63およびオイル64は、リングプレート62とホルダ41との間に、全周に渡って介在しているため、主軸40の全周方向に対してサスペンション効果を有していることになる。そして、それぞれの方向において、図5(b)に示すような系を有することになる。
【0021】
図6(a)に示すように、上記のようにして、主軸40を支持する軸受け42、43、44のうち、終端部40b側の軸受け44のみが、ダンパー部61を有した構成となっている。これによって、三点支持されている主軸40は、先端部40a側の二点(軸受け42、43の部分)で「剛」に支持され、これに対して終端部40b側では「柔」に支持された構成となっている。
このような構成において、軸受け44のダンパー部61は、弾性係数kを有するO−リング63、63と、減衰係数cを有するオイル64により、主軸40の振動が大きくなるとそのサスペンション効果を発揮し、特に主軸40の回転時に生じる共振点での振動を抑制する。
【0022】
ここで、一般に、共振の鋭さに対応するQファクタ(Qf)は、図6(b)に示すように、共振点での振幅をa、主軸40の弾性係数をkとすると、
a=k・Qf
である。また、
Qf=1/2ζ
であり(ζは減衰比である。)、
ζ=c/[2・(mk)1/2
である(mはロータ45の等価質量)。
したがって、減衰係数cが大きくなればQファクタ・Qfは小さくなり、それによって共振点での振幅aが小さくなるのである。
つまり、上記のダンパー部61において、オイル64の減衰係数cを適宜設定することで、共振点における振動を有効に抑制できるのである。
【0023】
さて、上記したような主軸40の支持構造により、ダンパー部61によって共振を有効に抑えることができるので、主軸40の固有振動数に応じて決まる危険速度を超えた領域で、主軸40を回転させることが可能となる。
そして、主軸40は、振動が大きくない領域においては、先端部40a側の軸受け42、43の二点で支持されたような状態となっており、高回転となって振動が大きくなる領域になると、ダンパー部61が発揮するサスペンション効果によって軸受け44での支持力が増し、軸受け42、43、44の三点で支持されるような状態となる。つまり静的には二点支持であり、動的には三点支持となるのである。すなわち、この主軸40は、特に動剛性が高い、と言える。
このような支持構造において、主軸40の振動モードは、図6(c)に示すように、先端部40a近傍を節とし、先端部40aおよび中間部で振動が小さく、終端部40b側で大きくなる形態を示す。したがって、工具を装着する先端部40a側では、従来(図12(b)参照)よりも振動が小さくなり、工具先端に生じる振れによる加工精度の低下を抑えることができる。また、図6(c)のような振動モードを有することで、アンバランスに対する感度も低くなり、主軸40の先端部40aに様々な工具を着脱したり、加工時に作用する切削力が入力されても、振動が増大しにくくなる。
【0024】
また、前記したように、主軸40は、共振が生じる危険速度領域を除けば、実質的に先端部40a側の軸受け42、43の二点で強固に支持され、終端部40b側の軸受け44では、より柔軟に支持された構成となっている。したがって、従来の三点支持の構成に比較すれば、主軸40および軸受け42、43、44のアライメントをシビアに取る必要が無く、アライメントを容易に行うことが可能となる。しかも、終端部40b側が軸受け44によって柔軟に支持されているので、主軸40の熱延び等の影響も、従来に比べれば遥かに小さい。
【0025】
さらに、主軸40の終端部40b側を、ダンパー部61を有した軸受け44で支持することで、図7に示すように、1次だけでなく、2次、3次の高次の振動モードも、図15に示したものよりも変曲点の少ないモード形態となる。したがって、特に主軸40を実際にスピンドルブロック33に組み込んだ状態で動的バランスを取る場合でも、例えば主軸40の先端部40aと終端部40b等、少ない修正面でもバランスを修正しやすくなる。
【0026】
上述したように、マシニングセンタ10の主軸40を、工具を装着する先端部40a側を軸受け42、43によって剛に支持し、終端部40b側を、ダンパー部61を有した軸受け44で支持することによって、特に工具を装着する先端部40a側での振動を有効に抑制することが可能となり、高精度の切削性能を有したものとすることができる。しかも、ダンパー部61に封入したオイル64が発揮する減衰効果により、主軸40の共振時振幅を抑えることができるので、従来は困難であった危険速度を超えた、30000〜50000rpmといった超高速回転領域での使用が可能となる。したがって、マシニングセンタ10を、従来に無い高い生産性を有するものとすることができるのである。
【0027】
ところで、上記実施の形態では、ダンパー部61として、ベアリング部60とホルダ41との間に封入したオイル64を用いる構成としたが、減衰効果を有効に発揮することができるのであれば、他の構造を適宜採用することができる。
以下に、そのような構造の他の例を示す。
[他の例]
図8に示すダンパー部(振動減衰部)70は、主軸40の外周部を支持する軸受け44の、ベアリング部60のアウターレース60bと、ホルダ41との間に設けられている。このダンパー部70は、ベアリング部60の幅方向両側に設けられ、それぞれ内周リング71と外周リング72とから形成されている。これら内周リング71と外周リング72は、合わせ面71a、72aにて一体に接合され、断面視すると略「く」字状の形態をなしている。
内周リング71は、基端部71bがアウターレース60bの側面(または外周面)に固定され、断面視するとホルダ41の内周面に向けて斜めに延びるスリ鉢状あるいはテーパ状の中間部(変位吸収部)71cを有し、中間部71cの先端部に合わせ面71aが形成されている。外周リング72は、基端部72bがホルダ41の内周面に固定され、断面視するとベアリング部60側に向けて斜めに延びるスリ鉢状あるいはテーパ状の中間部(変位吸収部)72cを有し、中間部72cの先端部に合わせ面72aが形成されている。
このようなダンパー部70の内周リング71、外周リング72は、主軸40とホルダ41とがその径方向に相対移動しようとすると、スリ鉢状の中間部71c、72cが弾性変形することで、反発力を生じ、これによって主軸40の振動を減衰する。このため、内周リング71、外周リング72は、その材質(弾性係数)、中間部71c、72cの長さや厚さが、主軸40の固有振動数等に応じて目的の振動減衰効果が得られるよう、予め適宜設定・選択される。
【0028】
[さらに他の例]
図9(a)に示すダンパー部(振動減衰部)80は、主軸40の外周部を支持する軸受け44の、ベアリング部60のアウターレース60bと、ホルダ41との間に設けられている。このダンパー部80は、アウターレース60bの外周面に、カラー81を介して接する接触面を有した中間部(ダイヤフラム部)80aと、その両側にて主軸40側(内周側)に向けて延出するフランジ部80bとから形成されている。そして、このダンパー部80は、ホルダ41からその内周側に突出する一対の支持部83に、両側のフランジ部80bが固定されており、支持部83とフランジ部80bとの間には、O−リング84が設けられている。
中間部80aは、アウターレース60bおよびカラー81の幅よりも十分に大きな幅を有し、主軸40とホルダ41とがその径方向に相対移動しようとすると、この中間部80aがダイヤフラムのようにその面と略直交する方向に弾性変形することで反発力を発し、これによって主軸40の振動を減衰する。このため、このダンパー部80は、その材質(弾性係数)、中間部80aの幅や厚さが、主軸40の固有振動数等に応じて目的の振動減衰効果が得られるよう、予め適宜設定・選択される。
さらに、中間部80aとホルダ41との間に形成される空間には、ダンパとして機能するオイル85を充填することもできる。このオイル85は、図示しない注入口から注入される。この注入時には、中間部80aとホルダ41との間に形成される空間に存在する空気を図示しない排出口から排出し、注入後には注入口と排出口を密封することで、この空間にオイル85を封入する。
また、このオイル85は、中間部80aとホルダ41との間に形成される空間だけでなく、主軸40やベアリング部60の潤滑のために循環させる構成とすることもできる。
また、図9(b)に示すように、中間部80aには、上記の弾性変形をしやすくするため、両側のフランジ部80b、80bを結ぶ方向に延在し、中間部80aを貫通しない溝82を形成することもできる。
【0029】
図10に示すダンパー部80は、図9(a)と同様の構成であり、主軸40の外周部を支持する軸受け44の、ベアリング部60のアウターレース60bと、ホルダ41との間に設けられている。このダンパー部80は、アウターレース60bの外周面に、カラー81を介して接する接触面を有した中間部80aと、その両側にて主軸40側に向けて延出するフランジ部80bとから形成されている。
このダンパー部80は、ホルダ41に形成された溝に装着された一対のO−リング86によって支持されている。つまり、主軸40は、これらO−リング86によって位置決めされているのである。
さらに、中間部80a、ホルダ41、O−リング86によって囲まれた空間には、ダンパとして機能するオイルを充填することもできる。このオイルは、図示しない注入口から注入される。この注入時には、中間部80aとホルダ41との間に形成される空間に存在する空気を図示しない排出口から排出し、注入後には注入口と排出口を密封することで、この空間にオイルを封入する。
また、このオイルは、中間部80aとホルダ41との間に形成される空間だけでなく、主軸40やベアリング部60の潤滑のために循環させる構成とすることもできる。
そして、中間部80aは、アウターレース60bおよびカラー81の幅よりも十分に大きな幅を有し、主軸40とホルダ41とがその径方向に相対移動しようとすると、この中間部80aがダイヤフラムのようにその面と略直交する方向に弾性変形することで反発力を発し、これによって主軸40の振動を減衰する。このとき、中間部80a、ホルダ41、O−リング86に囲まれた空間に充填されたオイルによっても振動減衰効果を得ることができる。また、O−リング86も、その材質を適宜設定することで、振動減衰効果が得られる。
【0030】
図11(a)に示すダンパー部80は、主軸40の外周部を支持する軸受け44の、ベアリング部60のアウターレース60bと、ホルダ41との間に設けられている。このダンパー部80は、アウターレース60bの外周面に、カラー81を介して接する接触面を有した中間部80aと、その両側にて主軸40側に向けて延出するフランジ部80bとから形成されている。
図11(b)に示すように、中間部80aには、両側のフランジ部80b、80bを結ぶ方向に延在し、中間部80aを貫通するスリット87が形成されている。
さらに、中間部80aとホルダ41との間の空間には、ダンパとして機能するオイルを充填することもできる。
カラー81の外周面と中間部80aの内周面との間には、スリット87の外側に位置するO−リング88が設けられ、オイルの漏れを防止するようになっている。
そして、中間部80aは、主軸40とホルダ41とがその径方向に相対移動しようとすると、この中間部80aがダイヤフラムのようにその面と略直交する方向に弾性変形することで反発力を発し、これによって主軸40の振動を減衰する。このとき、中間部80aおよびホルダ41に囲まれた空間に充填されたオイルによっても振動減衰効果を得ることができる。
【0031】
なお、上記実施の形態では、3軸のマシニングセンタを例に用いたが、もちろん、4軸、5軸のマシニングセンタや、あるいはさらに他の工作機械の主軸にも、同様の構造を適用することができる。
また、主軸40の支持構造が同様であれば、マシニングセンタや各種工作機械の他の部分の構成はいかなるものであっても良い。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、特に工具を装着する先端部側での主軸の振動を有効に抑制することが可能となり、高精度の加工性能を有した工作機械を実現することができる。また、ダンパー部での減衰効果により主軸の共振を抑えることができるので、従来は困難であった危険速度を超えた超高速回転領域での使用が可能となり、工作機械を、より高い生産性を有するものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における工作機械の概略構成を示す斜視図である。
【図2】主軸の支持構造を示す断面図である。
【図3】主軸の先端側の軸受けを示す図である。
【図4】主軸の終端側に備えたダンパー部付きの軸受けを示す図である。
【図5】ダンパー部を備えた軸受けのモデル図である。
【図6】ダンパー部を有した軸受けによって支持される主軸の、振動の発生状況を示すための図であり、(a)は主軸の支持構造を簡略的に示した図、(b)は回転数と振幅の関係を示す図、(c)は主軸の1次振動モードを示す図である。
【図7】1次、2次、3次の振動モードを示す図である。
【図8】主軸の支持構造の他の例を示す図である。
【図9】主軸の支持構造のさらに他の例を示す図である。
【図10】主軸の支持構造のさらに他の例を示す図である。
【図11】主軸の支持構造のさらに他の例を示す図である。
【図12】(a)は従来の主軸の支持構造を示す図、(b)は主軸の1次振動モードを示す図である。
【図13】従来の主軸の支持構造における、主軸の回転数と振幅の関係を示す図である。
【図14】従来の主軸の支持構造における、複数次の振動を含む回転数と振幅の関係を示す図である。
【図15】従来の主軸の支持構造における、1次、2次、3次の振動モードを示す図である。
【符号の説明】
10…マシニングセンタ、22…ワーク台(ワーク保持部)、30…加工ヘッド、33…スピンドルブロック、40…主軸、40a…先端部、40b…終端部、41…ホルダ、42、43、44…軸受け、45…ロータ、50…ベアリング、60…ベアリング部、61、70、80…ダンパー部(振動減衰部)、63…O−リング(シール部材)、64…オイル(ダンパオイル)、71…内周リング、72…外周リング、71c、72c…中間部(変位吸収部)、80a…中間部(ダイヤフラム部)
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a machine tool, and more particularly, to a support structure for a spindle on which a tool is mounted.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art In various machine tools such as a machining center, a tool for processing a workpiece to be processed is mounted on a spindle (spindle), and the spindle is rotated to rotate the tool and hold the spindle side and the workpiece. By moving the side, predetermined processing is performed.
As shown in FIG. 12, in a machine tool, a spindle 1 on which a tool is mounted is usually supported by three bearings 2A, 2B, and 2C. The tool (not shown) is mounted on the tip 1a of the spindle 1 via a chuck mechanism (not shown). A rotor 3 is integrally provided between the bearings 2B and 2C of the main shaft 1, and the main shaft 1 is rotated around its axis by magnetism generated between the rotor 3 and a stator 4 provided on the outer periphery thereof. It has become.
Here, as the bearings 2A and 2B, those having a large restraining force in both the radial direction and the thrust direction are used, while the bearing 2C on the end portion 1b side of the main shaft 1 has a restraining force in the thrust direction with respect to the radial direction. Use small bearings. Thus, a structure is provided in which the displacement in the thrust direction (axial direction) is released on the end portion 1b side of the main shaft 1.
[0003]
Conventionally, many machining centers or the like perform machining by rotating the main spindle 1 at about 20,000 rpm.
In recent years, in order to improve productivity, it is desired that the rotation speed of the main shaft 1 be set to a high speed rotation of 30,000 rpm or more.
[0004]
What is very important in rotating the spindle 1 at high speed is the balance adjustment of the spindle 1. Conventionally, although not limited to the main spindle 1 of a machine tool, an object rotating at a high speed is adjusted in balance by some method. In the case of the spindle 1, usually, the unbalance is measured when the spindle 1 is rotated at a predetermined rotation speed (for example, 500 to 600 rpm), and a hole is drilled or ground in a part of the spindle 1 according to the result. This adjusts the rotational balance.
Since the rotational balance as described above is measured at a rotational speed very low with respect to the rotational speed of the spindle 1, the so-called static balance of the spindle 1 is adjusted.
On the other hand, it is conceivable to actually incorporate the main spindle 1 into a machine tool and balance the rotation of the main spindle 1 in this state. As such a method, there is a method in which a screw hole is provided at an end of a main spindle 1 incorporated in a machine tool, and a rotation balance is adjusted in a state where a weight whose weight is adjusted is inserted into the screw hole. (For example, refer to Patent Document 1).
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-6-126588
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, if the spindle 1 is to be rotated at a higher speed than before, even if the above-described balance adjustment is performed, there is a limit to the high-speed rotation.
That is, the main shaft 1 has a natural frequency determined by the spring constant and the mass in a system in which the main shaft 1 itself has a spring constant and the rotor 3 integrally attached to the main shaft 1 has a mass. Then, as shown in FIG. 13, resonance occurs at a specific rotation speed according to the natural frequency (the rotation speed at this time is referred to as “critical speed”), and the vibration of the main shaft 1 increases. If the vibration of the main spindle 1 increases, the deflection of the tip of the tool mounted on the main spindle 1 increases, which directly leads to a reduction in machining accuracy.
For this reason, conventionally, the main shaft 1 must be rotated with the number of rotations lower than the critical speed as a use area, and there is a limit to the high-speed rotation of the main shaft 1.
[0007]
In addition, when an attempt is made to increase the rotation speed, the following problems are likely to become apparent.
First, with the configuration shown in FIG. 12A, as shown in FIG. 12B, the main shaft 1 has a small vibration in the middle portion (portion (A) in FIG. 12B). The mode is large in vibration at the tip 1a and the end 1b. For this reason, there is a disadvantage that sensitivity to unbalance is high (when an element causing the unbalance acts, large vibration is likely to occur).
In addition, a tool is mounted on the tip 1a of the main spindle 1. However, not only the main spindle 1 but also the tool has an element that causes an imbalance. It can be lost. For this reason, when the unbalance occurs at the tip 1a of the main shaft 1 having high sensitivity to the unbalance, the possibility that the vibration increases is high.
Furthermore, when a workpiece to be machined is cut by a tool during machining, a cutting force acts on the main shaft 1 from the tool. Then, in the main shaft 1 having high sensitivity to unbalance, the vibration of the main shaft 1 is easily amplified by the cutting force, and as a result, machining accuracy is reduced.
[0008]
In addition, it is necessary to maintain not only the static balance of the main spindle 1 alone but also the dynamic balance at the time of rotation while the main spindle 1 is supported by the bearings 2A, 2B, and 2C. Therefore, as a matter of course, it is necessary that the alignment is performed with high accuracy while the main shaft 1 is held by the bearings 2A, 2B, and 2C. If the alignment is not accurate, an external force acts on the main shaft 1 from the bearings 2A, 2B, 2C during high-speed rotation, which also affects the vibration of the main shaft 1.
For this reason, it is required to increase the precision of each component of the bearings 2A, 2B, and 2C, and to attach the bearings 2A, 2B, and 2C with very high precision. However, the bearings 2A, 2B, and 2C support three points. In the main shaft 1, it is difficult to accurately align the bearings 2A, 2B, 2C. This is also one of the factors that limit the number of rotations of the spindle 1.
[0009]
By the way, as shown in FIG. 14, the resonance points corresponding to the natural frequency of the main shaft 1 include primary, secondary, tertiary,... Therefore, as shown in FIG. 15, the vibration mode that changes according to the actual rotational speed is affected by all of these multiple orders, and the mode has a very complicated form.
Even when the balance of the main shaft 1 is adjusted, it is necessary to perform adjustment corresponding to these plural-order vibrations. In particular, in the case of the main shaft 1 which is long in the axial direction, it is necessary to adjust the balance on a plurality of surfaces (surfaces perpendicular to the axis). However, aside from the static balance taken by the main spindle 1 alone, in the case of the dynamic balance taking the main spindle 1 set in the bearings 2A, 2B, 2C, it is practically difficult to correct the balance in the middle part of the main spindle 1. However, as described in Patent Document 1, the balance must be corrected only at the tip 1a and the end 1b of the spindle 1, and the balance cannot be adjusted as desired.
As a result, the influence of the higher-order mode remains, and it is difficult to obtain a predetermined accuracy.
[0010]
The present invention has been made based on such a technical problem, and an object of the present invention is to provide a spindle support structure and a machine tool that can be used at a higher rotation speed.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
With this object in mind, the spindle support structure of the present invention rotatably supports a spindle to which a tool is attached at one end via three or more bearings with a holder, and rotates the spindle around its axis by a motor. Of the three or more bearings, the bearing located at the other end of the main shaft includes a vibration damping unit that dampens radial vibration of the main shaft.
It is preferable that the vibration damping unit has a vibration damping ability with respect to a vibration in a specific frequency region according to the natural frequency of the main shaft.
As the vibration damping unit, for example, there is a configuration in which a pair of seal members is interposed between a bearing and a holder facing each other at an interval, and damper oil is sealed between the pair of seal members.
In addition, a configuration may be provided in which a displacement absorbing portion that extends obliquely between the bearing and the holder facing each other at an interval and absorbs displacement in a direction in which the bearing and the holder approach and separate from each other is provided. Such a displacement absorbing portion may be provided with two portions that extend obliquely, and may have a substantially rectangular cross section as a whole.
Further, the vibration damping portion has a contact surface that is supported by the holder and abuts on the outer peripheral surface of the bearing, and is deformed in a direction substantially perpendicular to the contact surface, thereby displacing the bearing and the holder in a direction in which the bearing approaches and separates from each other. May be provided with a diaphragm portion for absorbing the pressure.
Here, a slit or the like can be formed in the displacement absorbing portion or the diaphragm portion to adjust the rigidity.
[0012]
The present invention also provides a work holding unit for holding a work to be machined, a main shaft for holding a tool for working the work at one end and rotating the tool around an axis, and controlling relative movement of the work holding unit and the main shaft. And a controller that performs the same. In this machine tool, the main shaft is rotatably supported by three or more bearings, and among the three or more bearings, the bearing located on the other end side of the main shaft includes a vibration damping portion that attenuates radial vibration of the main shaft. It is characterized by having.
Further, the machine tool may be characterized in that the spindle is used at a rotation speed exceeding a critical speed determined based on the natural frequency of the spindle. More specifically, the rotation speed is 30,000 rpm or more.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail based on embodiments shown in the accompanying drawings.
FIG. 1 is a diagram for explaining a configuration of a machining center according to the present embodiment.
As shown in FIG. 1, the machining center 10 includes a workbench 20, a processing head 30, and a controller (not shown) for controlling operations of the workbench 20 and the processing head 30.
The workbench 20 includes a work table (work holding unit) 22 for holding a work to be processed on a base block 21. The work table 22 is configured to move along the linear guide 23 by driving a feed motor (not shown). Further, the work table 22 is provided with a rotation mechanism 24 that rotates about a vertical axis, whereby the machining center 10 can be a four-axis processing machine.
[0014]
The processing head 30 includes a base block 31, a column block 32, and a spindle block 33.
On the base block 31, a pair of two linear guides 34 extending in a horizontal direction (hereinafter referred to as a Y direction) orthogonal to the moving direction of the work table 22 is provided. The column block 32 extends vertically upward with respect to the work table 22, and is movably provided along a linear guide 34 by a feed motor (not shown). The column block 32 is provided with a pair of two linear guides 35 extending in a vertical direction (this is defined as a Z direction), and the spindle block 33 moves along the linear guides 35 by driving a feed motor (not shown). It is provided as possible.
The spindle block 33 includes a main shaft 40 on which a tool for performing processing such as cutting on a work held on the work table 22 is mounted. The main shaft 40 is driven to rotate about an axis.
[0015]
The movement of the work bench 22 of the workbench 20 along the X direction, the movement of the column block 32 of the processing head 30 along the Y direction, and the movement of the spindle block 33 along the Z direction as described above are input in advance. The operation is performed by controlling the operation of a feed motor (not shown) by a controller (not shown) based on a numerical control program. As a result, the work held on the work table 22 and the tool mounted on the spindle 40 relatively move in three directions of X, Y, and Z. Then, while rotating the tool mounted on the spindle 40 about the axis of the spindle 40, the workpiece and the tool are relatively moved in three directions based on a machining program input in advance, so that the workpiece and the tool are held on the work table 22. A predetermined process is performed on the work.
[0016]
The spindle 40 provided in the spindle block 33 has a support structure as shown in FIG. 2 in detail.
As shown in FIG. 2, the main shaft 40 is supported by a holder 41 fixed to a spindle block 33 via bearings 42, 43, 44 so as to be rotatable around its axis. In a portion between the bearing 43 located at the intermediate portion of the main shaft 40 and the bearing 44 located at the end portion 40b of the main shaft 40, a rotor 45 constituting a motor is integrally provided on the outer peripheral surface of the main shaft 40. I have. A stator 46 that constitutes a motor is provided at a position on the inner peripheral surface of the holder 41 that faces the rotor 45. The main shaft 40 is rotationally driven at a predetermined rotation speed around the axis by the motor constituted by the rotor 45 and the stator 46.
[0017]
Now, of the three bearings 42, 43, and 44 that rotatably hold the main shaft 40, the bearing 42 located at the tip end portion 40a of the main shaft 40 and the bearing 43 located at the intermediate portion have the same radial shape as in the related art. Those having a large restraining force in both the direction and the thrust direction are used. For example, as shown in FIG. 3, an inner race 50a fitted on the outer peripheral surface of the main shaft 40, an outer race 50b fitted on the inner peripheral surface of the holder 41, and a roller 50c rotating between the inner race 50a and the outer race 50b. This is a so-called general bearing 50.
[0018]
On the other hand, as shown in FIG. 4, the bearing 44 located at the end portion 40 b of the main shaft 40 has a bearing portion 60 and a damper portion (vibration damping portion) 61.
The bearing part 60 includes an inner race 60a fitted on the outer peripheral surface of the main shaft 40, an outer race 60b located on the outer peripheral side thereof, and a roller 60c rotating between the inner race 60a and the outer race 60b.
[0019]
On the other hand, the damper part 61 has the following configuration.
A short cylindrical ring plate 62 having a predetermined width in the axial direction of the main shaft 40 is fitted on the outer peripheral side of the outer race 60b.
The outer diameter of the ring plate 62 is set to be smaller than the inner diameter of the portion of the holder 41 facing the ring plate 62 by a predetermined dimension, so that the clearance between the ring plate 62 and the holder 41 has a predetermined dimension. C is formed.
On the outer peripheral surface of the ring plate 62, a pair of two grooves 62a, 62a continuous in the circumferential direction are formed. On the other hand, on the inner peripheral surface of the holder 41, two pairs of grooves 41a, 41a are formed at positions corresponding to the grooves 62a, 62a. O-rings (seal members) 63 made of, for example, a rubber material are provided in the grooves 62 a of the ring plate 62 and the grooves 41 a of the holder 41. Thus, the O-rings 63, 63 are arranged at predetermined intervals in the axial direction of the main shaft 40. A space surrounded by the outer peripheral surface of the ring plate 62, the inner peripheral surface of the holder 41, and the two O-rings 63, 63 is formed, and an oil (damper oil) 64 is sealed in this space. ing. The enclosed oil 64 functions as the damper portion 61.
[0020]
As shown in FIGS. 5A and 5B, in the bearing 44 having the damper portion 61, the O-rings 63 made of, for example, a rubber material function as springs having an elastic coefficient k. The filled oil 64 functions as a dashpot (damping member) having a damping coefficient c. Since the O-rings 63, 63 and the oil 64 are interposed over the entire circumference between the ring plate 62 and the holder 41, they have a suspension effect in the entire circumferential direction of the main shaft 40. become. Then, in each direction, a system as shown in FIG. 5B is provided.
[0021]
As shown in FIG. 6A, as described above, of the bearings 42, 43, and 44 that support the main shaft 40, only the bearing 44 on the terminal end 40b side has the damper portion 61. I have. As a result, the main shaft 40, which is supported at three points, is "rigidly" supported at two points (portions of the bearings 42 and 43) on the tip portion 40a side, whereas it is "softly" supported on the end portion 40b side. It is the configuration that was done.
In such a configuration, the damper portion 61 of the bearing 44 exerts its suspension effect when the vibration of the main shaft 40 increases due to the O-rings 63 and 63 having the elastic coefficient k and the oil 64 having the damping coefficient c, In particular, vibration at the resonance point generated when the main shaft 40 rotates is suppressed.
[0022]
Here, generally, as shown in FIG. 6B, the Q factor (Qf) corresponding to the sharpness of the resonance is as follows, where a represents the amplitude at the resonance point and k represents the elastic coefficient of the main shaft 40.
a = k · Qf
It is. Also,
Qf = 1 / 2ζ
(Ζ is the damping ratio),
ζ = c / [2 · (mk) 1/2 ]
(M is the equivalent mass of the rotor 45).
Therefore, as the damping coefficient c increases, the Q factor · Qf decreases, and thereby the amplitude a at the resonance point decreases.
That is, by appropriately setting the damping coefficient c of the oil 64 in the damper section 61, the vibration at the resonance point can be effectively suppressed.
[0023]
Now, with the support structure of the main shaft 40 as described above, the resonance can be effectively suppressed by the damper portion 61. Therefore, the main shaft 40 is rotated in a region exceeding the critical speed determined according to the natural frequency of the main shaft 40. It becomes possible.
In a region where the vibration is not large, the main shaft 40 is in a state where it is supported at two points of the bearings 42 and 43 on the tip portion 40a side. The support effect of the bearing 44 is increased by the suspension effect exerted by the damper portion 61, so that the bearing is supported at three points of the bearings 42, 43 and 44. In other words, statically supports two points, and dynamically supports three points. That is, it can be said that the main shaft 40 has particularly high dynamic rigidity.
In such a support structure, as shown in FIG. 6C, the vibration mode of the main shaft 40 has a node near the distal end portion 40a, small vibration at the distal end portion 40a and the intermediate portion, and increases at the end portion 40b side. The form is shown. Therefore, the vibration at the tip end portion 40a side where the tool is mounted is smaller than that in the related art (see FIG. 12B), and it is possible to suppress a reduction in machining accuracy due to a run-out at the tool tip end. Also, by having the vibration mode as shown in FIG. 6C, the sensitivity to unbalance is reduced, and various tools are attached to and detached from the tip portion 40a of the main shaft 40, and a cutting force acting during machining is input. Also, it is difficult for vibration to increase.
[0024]
Also, as described above, the main shaft 40 is substantially firmly supported at two points of the bearings 42 and 43 on the side of the distal end portion 40a except for the critical speed region where resonance occurs, and the bearing 44 on the side of the end portion 40b is rigidly supported. , And is more flexibly supported. Therefore, compared with the conventional three-point support configuration, there is no need to severely align the main shaft 40 and the bearings 42, 43, 44, and the alignment can be performed easily. Moreover, since the end portion 40b side is flexibly supported by the bearing 44, the influence of the thermal expansion of the main shaft 40 and the like is much smaller than in the conventional case.
[0025]
Further, by supporting the end portion 40b side of the main shaft 40 with the bearing 44 having the damper portion 61, as shown in FIG. , A mode having fewer inflection points than that shown in FIG. Therefore, even when the dynamic balance is obtained particularly in a state where the main shaft 40 is actually incorporated in the spindle block 33, the balance can be easily corrected even with a small correction surface such as the front end portion 40a and the end portion 40b of the main shaft 40.
[0026]
As described above, the main shaft 40 of the machining center 10 is rigidly supported by the bearings 42 and 43 on the tip end 40a side on which the tool is mounted, and supported by the bearing 44 having the damper portion 61 on the end end 40b side. In particular, it is possible to effectively suppress vibration particularly on the tip end portion 40a side where the tool is mounted, and it is possible to achieve high-precision cutting performance. Moreover, the damping effect exerted by the oil 64 sealed in the damper portion 61 can suppress the resonance amplitude of the main shaft 40, so that the ultra-high speed rotation range of 30000 to 50,000 rpm, which exceeds the dangerous speed conventionally difficult, is achieved. It can be used in Therefore, the machining center 10 can have a higher productivity than ever before.
[0027]
By the way, in the above-mentioned embodiment, the oil 64 sealed between the bearing part 60 and the holder 41 is used as the damper part 61. However, if the damping effect can be effectively exerted, other oils may be used. The structure can be appropriately adopted.
The following shows another example of such a structure.
[Other examples]
The damper portion (vibration damping portion) 70 shown in FIG. 8 is provided between the outer race 60 b of the bearing portion 60 and the holder 41 of the bearing 44 supporting the outer peripheral portion of the main shaft 40. The damper portions 70 are provided on both sides of the bearing portion 60 in the width direction, and are formed of an inner peripheral ring 71 and an outer peripheral ring 72, respectively. The inner peripheral ring 71 and the outer peripheral ring 72 are integrally joined at mating surfaces 71a, 72a, and have a substantially "U" shape when viewed in cross section.
The inner peripheral ring 71 has a base end portion 71b fixed to a side surface (or an outer peripheral surface) of the outer race 60b, and a slot-shaped or tapered intermediate portion (which extends obliquely toward the inner peripheral surface of the holder 41 when viewed in cross section). A displacement absorbing portion) 71c, and a mating surface 71a is formed at the tip of the intermediate portion 71c. The outer peripheral ring 72 has a base end 72b fixed to the inner peripheral surface of the holder 41, and has a file-shaped or tapered intermediate portion (displacement absorbing portion) 72c that extends diagonally toward the bearing portion 60 when viewed in cross section. A mating surface 72a is formed at the tip of the intermediate portion 72c.
The inner peripheral ring 71 and the outer peripheral ring 72 of the damper portion 70 are configured such that when the main shaft 40 and the holder 41 are relatively moved in the radial direction, the intermediate portions 71c and 72c in the shape of a chip pot are elastically deformed. A repulsive force is generated, thereby damping the vibration of the main shaft 40. For this reason, for the inner peripheral ring 71 and the outer peripheral ring 72, the desired vibration damping effect can be obtained according to the material (elastic coefficient), the length and thickness of the intermediate portions 71c and 72c, and the natural frequency of the main shaft 40 and the like. Is appropriately set and selected in advance.
[0028]
[Another example]
The damper portion (vibration damping portion) 80 shown in FIG. 9A is provided between the outer race 60 b of the bearing portion 60 and the holder 41 of the bearing 44 supporting the outer peripheral portion of the main shaft 40. The damper portion 80 extends on the outer peripheral surface of the outer race 60b to an intermediate portion (diaphragm portion) 80a having a contact surface that is in contact with the outer race 60b via a collar 81, and extends on both sides toward the main shaft 40 (inner peripheral side). And a protruding flange portion 80b. In this damper portion 80, flange portions 80b on both sides are fixed to a pair of support portions 83 projecting from the holder 41 to the inner peripheral side, and O is provided between the support portion 83 and the flange portion 80b. A ring 84 is provided.
The intermediate portion 80a has a width sufficiently larger than the widths of the outer race 60b and the collar 81, and when the main shaft 40 and the holder 41 attempt to move relative to each other in the radial direction, the intermediate portion 80a is moved like a diaphragm. By resiliently deforming in a direction substantially perpendicular to the surface, a repulsive force is generated, thereby damping the vibration of the main shaft 40. For this reason, the material (elastic coefficient) of the damper portion 80 and the width and thickness of the intermediate portion 80a are appropriately set in advance so that the desired vibration damping effect can be obtained according to the natural frequency of the main shaft 40 and the like. Selected.
Furthermore, the space formed between the intermediate portion 80a and the holder 41 can be filled with oil 85 that functions as a damper. The oil 85 is injected from an inlet (not shown). At the time of the injection, air existing in a space formed between the intermediate portion 80a and the holder 41 is discharged from a discharge port (not shown). After the injection, the injection port and the discharge port are sealed, so that oil 85 Is enclosed.
The oil 85 may be circulated for lubrication of the main shaft 40 and the bearing 60 as well as the space formed between the intermediate portion 80a and the holder 41.
As shown in FIG. 9B, the intermediate portion 80a has a groove extending in a direction connecting the flange portions 80b on both sides and not penetrating the intermediate portion 80a in order to facilitate the elastic deformation. 82 can also be formed.
[0029]
The damper part 80 shown in FIG. 10 has the same configuration as that of FIG. 9A, and is provided between the outer race 60 b of the bearing part 60 and the holder 41 of the bearing 44 supporting the outer peripheral part of the main shaft 40. ing. The damper portion 80 is formed on the outer peripheral surface of the outer race 60b by an intermediate portion 80a having a contact surface in contact with the collar 81 via a collar 81, and flange portions 80b extending toward the main shaft 40 on both sides thereof. ing.
The damper portion 80 is supported by a pair of O-rings 86 mounted in a groove formed in the holder 41. That is, the main shaft 40 is positioned by these O-rings 86.
Further, the space surrounded by the intermediate portion 80a, the holder 41, and the O-ring 86 can be filled with oil that functions as a damper. This oil is injected from an injection port (not shown). At the time of this injection, air existing in a space formed between the intermediate portion 80a and the holder 41 is discharged from a discharge port (not shown), and after the injection, the injection port and the discharge port are sealed, so that oil is injected into this space. Encapsulate.
Further, the oil may be circulated not only for the space formed between the intermediate portion 80a and the holder 41 but also for lubrication of the main shaft 40 and the bearing portion 60.
The intermediate portion 80a has a width that is sufficiently larger than the width of the outer race 60b and the collar 81. When the main shaft 40 and the holder 41 attempt to move relative to each other in the radial direction, the intermediate portion 80a becomes like a diaphragm. As a result, a repulsive force is generated by being elastically deformed in a direction substantially perpendicular to the surface, whereby the vibration of the main shaft 40 is attenuated. At this time, the vibration damping effect can be obtained by the oil filled in the space surrounded by the intermediate portion 80a, the holder 41, and the O-ring 86. Also, the vibration damping effect of the O-ring 86 can be obtained by appropriately setting its material.
[0030]
The damper part 80 shown in FIG. 11A is provided between the outer race 60 b of the bearing part 60 and the holder 41 of the bearing 44 supporting the outer peripheral part of the main shaft 40. The damper portion 80 is formed on the outer peripheral surface of the outer race 60b by an intermediate portion 80a having a contact surface in contact with the collar 81 via a collar 81, and flange portions 80b extending toward the main shaft 40 on both sides thereof. ing.
As shown in FIG. 11B, a slit 87 extending in a direction connecting the flange portions 80b on both sides and penetrating the intermediate portion 80a is formed in the intermediate portion 80a.
Further, the space between the intermediate portion 80a and the holder 41 can be filled with oil that functions as a damper.
An O-ring 88 located outside the slit 87 is provided between the outer peripheral surface of the collar 81 and the inner peripheral surface of the intermediate portion 80a to prevent oil from leaking.
When the main shaft 40 and the holder 41 attempt to move relative to each other in the radial direction, the intermediate portion 80a generates a repulsive force by elastically deforming the intermediate portion 80a in a direction substantially orthogonal to its surface like a diaphragm. Thus, the vibration of the main shaft 40 is attenuated. At this time, the vibration damping effect can be obtained also by the oil filled in the space surrounded by the intermediate portion 80a and the holder 41.
[0031]
In the above-described embodiment, a three-axis machining center is used as an example. However, a similar structure can be applied to a four-axis, five-axis machining center or a spindle of another machine tool. .
Further, as long as the support structure of the main shaft 40 is the same, the configuration of the machining center and other parts of various machine tools may be any.
In addition, the configuration described in the above embodiment can be selected or changed to another configuration as appropriate without departing from the gist of the present invention.
[0032]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to effectively suppress the vibration of the main spindle particularly at the tip end side where a tool is mounted, and to realize a machine tool having high-precision machining performance. it can. In addition, the resonance of the main shaft can be suppressed by the damping effect of the damper part, so it can be used in the ultra-high speed rotation region exceeding the dangerous speed, which was difficult previously, and the machine tool can be more productive. Can be included.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a schematic configuration of a machine tool according to the present embodiment.
FIG. 2 is a sectional view showing a support structure of a main shaft.
FIG. 3 is a view showing a bearing at a tip end side of a main shaft.
FIG. 4 is a view showing a bearing with a damper provided on the end side of the main shaft.
FIG. 5 is a model diagram of a bearing having a damper portion.
FIGS. 6A and 6B are diagrams showing a state of generation of vibration of a main shaft supported by a bearing having a damper portion, wherein FIG. 6A is a diagram schematically showing a main shaft support structure, and FIG. FIG. 3C is a diagram showing the relationship between the number and the amplitude, and FIG.
FIG. 7 is a diagram illustrating first-, second-, and third-order vibration modes.
FIG. 8 is a view showing another example of a main shaft support structure.
FIG. 9 is a view showing still another example of the support structure of the main shaft.
FIG. 10 is a view showing still another example of the support structure of the main shaft.
FIG. 11 is a view showing still another example of the support structure for the main shaft.
12A is a diagram illustrating a conventional spindle support structure, and FIG. 12B is a diagram illustrating a primary vibration mode of the spindle.
FIG. 13 is a diagram showing the relationship between the rotation speed and amplitude of a spindle in a conventional spindle support structure.
FIG. 14 is a diagram illustrating a relationship between a rotation speed including a plurality of vibrations and an amplitude in a conventional spindle support structure.
FIG. 15 is a diagram showing primary, secondary, and tertiary vibration modes in a conventional spindle support structure.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 ... Machining center, 22 ... Work stand (work holding part), 30 ... Processing head, 33 ... Spindle block, 40 ... Spindle, 40a ... Tip part, 40b ... End part, 41 ... Holder, 42, 43, 44 ... Bearing, 45 ... rotor, 50 ... bearing, 60 ... bearing part, 61, 70, 80 ... damper part (vibration damping part), 63 ... O-ring (seal member), 64 ... oil (damper oil), 71 ... inner ring , 72 ... outer peripheral ring, 71c, 72c ... middle part (displacement absorbing part), 80a ... middle part (diaphragm part)

Claims (8)

一端に工具が装着される主軸と、
前記主軸を支持する3以上の軸受けと、
前記主軸を前記軸受けを介して回転可能に支持するホルダと、
前記主軸をその軸線回りに回転駆動させるモータと、
を備え、
前記3以上の軸受けのうち、前記主軸の他端側に位置する軸受けが、当該主軸の径方向の振動を減衰する振動減衰部を備えることを特徴とする主軸の支持構造。
A spindle on which a tool is mounted at one end;
Three or more bearings for supporting the main shaft,
A holder that rotatably supports the main shaft via the bearing,
A motor for rotating the main shaft about its axis,
With
The main shaft support structure, wherein, among the three or more bearings, a bearing located on the other end side of the main shaft includes a vibration damping portion that dampens radial vibration of the main shaft.
前記振動減衰部は、前記主軸の固有振動数に応じた特定周波数領域の振動に対し振動減衰能力を有することを特徴とする請求項1に記載の主軸の支持構造。2. The main shaft support structure according to claim 1, wherein the vibration damping portion has a vibration damping ability with respect to a vibration in a specific frequency region according to a natural frequency of the main shaft. 3. 前記振動減衰部は、間隔を隔てて対向する前記軸受けと前記ホルダとの間に介在する一対のシール部材と、
前記一対のシール部材の間に封入されたダンパオイルと、
を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の主軸の支持構造。
The vibration damping portion, a pair of seal members interposed between the bearing and the holder facing each other at an interval,
A damper oil sealed between the pair of seal members,
The main shaft support structure according to claim 1 or 2, further comprising:
前記振動減衰部は、間隔を隔てて対向する前記軸受けと前記ホルダの間に斜めに延出し、前記軸受けと前記ホルダが互いに接近・離間する方向の変位を吸収する変位吸収部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の主軸の支持構造。The vibration damping unit may include a displacement absorbing unit that extends obliquely between the bearing and the holder facing each other at an interval and absorbs displacement in a direction in which the bearing and the holder approach and separate from each other. The main shaft support structure according to claim 1 or 2, wherein 前記振動減衰部は、前記ホルダに支持され、前記軸受けの外周面に当接する接触面を有し、当該接触面に略直交する方向に変形することで前記軸受けと前記ホルダが互いに接近・離間する方向の変位を吸収するダイヤフラム部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の主軸の支持構造。The vibration damping portion is supported by the holder, has a contact surface that comes into contact with the outer peripheral surface of the bearing, and deforms in a direction substantially perpendicular to the contact surface so that the bearing and the holder approach and separate from each other. The main shaft support structure according to claim 1 or 2, further comprising a diaphragm portion that absorbs displacement in the direction. 加工対象のワークを保持するワーク保持部と、
前記ワークを加工する工具を一端で保持し、当該工具をその軸線回りに回転させる主軸と、
前記ワーク保持部および前記主軸の相対移動を制御するコントローラと、を備え、
前記主軸は、3以上の軸受けによって回転可能に支持され、かつ当該3以上の軸受けのうち前記主軸の他端側に位置する軸受けが、当該主軸の径方向の振動を減衰する振動減衰部を備えることを特徴とする工作機械。
A work holding unit for holding a work to be machined,
A spindle for holding the tool for processing the work at one end, and rotating the tool about its axis;
A controller for controlling the relative movement of the work holding unit and the spindle,
The main shaft is rotatably supported by three or more bearings, and among the three or more bearings, a bearing located on the other end side of the main shaft includes a vibration damping unit that attenuates radial vibration of the main shaft. A machine tool characterized in that:
前記主軸が、当該主軸の固有振動数に基づいて決まる危険速度を超えた回転数で使用されることを特徴とする請求項6に記載の工作機械。The machine tool according to claim 6, wherein the spindle is used at a rotation speed exceeding a critical speed determined based on a natural frequency of the spindle. 前記回転数が30000rpm以上であることを特徴とする請求項7に記載の工作機械。The machine tool according to claim 7, wherein the rotation speed is equal to or greater than 30,000 rpm.
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