JP2004150399A - 切換弁装置及びそれを用いた排気ガス後処理装置 - Google Patents

切換弁装置及びそれを用いた排気ガス後処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004150399A
JP2004150399A JP2002318900A JP2002318900A JP2004150399A JP 2004150399 A JP2004150399 A JP 2004150399A JP 2002318900 A JP2002318900 A JP 2002318900A JP 2002318900 A JP2002318900 A JP 2002318900A JP 2004150399 A JP2004150399 A JP 2004150399A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
piston
switching
exhaust gas
switching valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002318900A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Furuya
雄二 古谷
Yasuo Yokota
康雄 横田
Fumihiro Kuroki
史宏 黒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Original Assignee
Bosch Automotive Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bosch Automotive Systems Corp filed Critical Bosch Automotive Systems Corp
Priority to JP2002318900A priority Critical patent/JP2004150399A/ja
Publication of JP2004150399A publication Critical patent/JP2004150399A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Processes For Solid Components From Exhaust (AREA)

Abstract

【課題】気密性が高く、小型で低エネルギー消費型の切換弁装置を提供すること。
【解決手段】入口ポート4Aと第1及び第2出口ポート4B、4Cとを有するハウジング41を備えた切換弁装置4において、ハウジング41内に、リターンスプリング57を備えた第1ピストン弁50とリターンスプリング67を備えた第2ピストン弁60とを設けると共に、各ピストン弁50、60をエアピストン型のアクチュエータ54、64によりそれぞれ閉状態に駆動できるようにし、三方電磁弁70により何れか一方のアクチュエータに駆動用の圧縮空気を切換供給し、入口ポート4Aに供給される流体を第1又は第2の出口ポート4B、4Cのいずれかより選択的に取り出すように構成した。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【特許文献1】
特開平5−187949号公報
【0002】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排気ガス等の流体の流れを切り換えるのに好適な切換弁装置及びそれを用いた排気ガス後処理装置に関するものである。
【0003】
【従来の技術】
ディーゼルエンジンの排気ガス中に含まれる微粒子が大気中に拡散されるのを防止するため、近年、ディーゼルエンジンの排気系統に装着して排気ガス中のディーゼルパティキュレートを後処理するための種々の装置が開発されてきている。この種の排気ガス後処理装置として、パティキュレート捕集用のフィルタを2つ用意しておき、一方のフィルタのパティキュレート捕集量が規定の値に達すると他方のフィルタに排気ガスの流路を切り換え、他方のフィルタによりパティキュレートを捕集している間に一方のフィルタの再生処理を実施するようにした切換再生方式のものが公知である。したがって、切換再生方式の排気ガス後処理装置には排気ガスを2つのフィルタのうちの所要の一方に送るための排気ガス流路切換弁が必要であり、一般に、排気ブレーキ用のバタフライ弁やシャッター弁がこの目的で使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしバタフライ弁は、構造上閉弁時の気密性が悪く、個体差でのバラツキが大きいのでパティキュレートの再生時に悪影響を及ぼすという問題がある。例えばバーナーでパティキュレートを燃焼させる場合、漏れた排気ガスによりバーナーの空燃比が変化し着火しない、または仮に着火してもパティキュレートが燃焼するに十分な酸素が供給出来ず、フィルタの再生ができない等の不具合が生じている。また、漏れる排気ガス量は運転条件で異なり、場合によっては再生出来る運転範囲が限られるという問題も生じている。
【0005】
さらに、バタフライ弁の場合には、アクチュエータとしてエアーシリンダーが用いられることが多いが、この場合リンク機構によりバルブの回転運動に変換される。したがって、アクチュエータ部分が大きくなり小型化が困難である上に、回転部等のシールや軸受けに樹脂材が必要となり、高温状態に適さないという別の問題も生じている。
【0006】
一方、シャッター弁は閉弁時の気密性は高いが、エアーシリンダーがバルブ部に直結されているため、排気流路のラジアル方向に非常に長いアクチュエータ部が必要で、大型で高価であるという問題点を有している。そして、いずれの弁の場合も、排気ガス後処理装置に適用しようとすると切換弁は2個必要であるから、大型化は避けられない。
【0007】
特許文献1の図2及び図4には、一枚の通路変更板を用いて排気ガスを所要の一方のフィルタへ送るよう排気ガスの切換を行うようにしたバルブが開示されている。このバルブによれば部品点数を削減することができるが、弁体として働く通路変更板と通路の内壁面との間が線接触であり、シート性が悪く排気ガスの切り換えを確実に行うことができない上に、通路変更板の支持軸の支点部分からのガス漏れを防ぐのが難しく、流体の切換弁としての切換特性が良いとは言えない。
【0008】
本発明の目的は、したがって、従来技術における上述の問題点を解決することができる切換弁装置、及びそれを用いた排気ガス後処理装置を提供することにある。
【0009】
本発明の目的は、また、気密性が高く、小型で低エネルギー消費型の切換弁装置、及びそれを用いた排気ガス後処理装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、ピストン弁を採用することにより、面シールによる確実な切換弁としての気密性を確保すると共に、切換動作のためのピストンストローク量を小さくして小型化を図るようにしたものである。
【0011】
請求項1の発明によれば、1つの入口ポートと第1及び第2の出口ポートとを有するハウジングを備え、前記入口ポートより供給される流体を前記第1又は第2の出口ポートのいずれか一方から選択的に取り出すように構成された切換弁装置において、前記入口ポートと前記第1の出口ポートとの間の連通状態を制御するため前記ハウジング内に設けられた第1ピストン弁と、前記入口ポートと前記第2の出口ポートとの間の連通状態を制御するため前記ハウジング内に設けられた第2ピストン弁と、前記第1ピストン弁を開状態に保持しておくための第1ばね部材と、前記第2ピストン弁を開状態に保持しておくための第2ばね部材と、前記第1ピストン弁を前記第1ばね部材のばね力に抗して閉状態にするためのエアピストン型の第1アクチュエータと、前記第2ピストン弁を前記第2ばね部材のばね力に抗して閉状態にするためのエアピストン型の第2アクチュエータと、前記第1又は第2アクチュエータのいずれかに駆動用の圧縮空気を切換供給するための切換供給装置とを備えたことを特徴とする切換弁装置が提供される。
【0012】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明において、前記第1及び第2ピストン弁の各弁シート部が板ばね材から成り、各弁シート部が閉弁時に対応する弁体に対してばね圧力によって圧接できるようになっている切換弁装置が提案される。
【0013】
請求項3の発明によれば、請求項2の発明において、前記板ばね材に被制御流体が通過できる孔が形成されている切換弁装置が提案される。
【0014】
請求項4の発明によれば、請求項1の発明において、前記第1及び第2ピストン弁の各弁体が中空構造である切換弁装置が提案される。
【0015】
請求項5の発明によれば、請求項4の発明において、前記弁体には弁体中空部をアクチュエータ側空間に連通させるための連通孔が設けられている切換弁装置が提案される。
【0016】
請求項6の発明によれば、請求項1の発明において、前記切換供給装置が三方型磁弁である切換弁装置が提案される。
【0017】
請求項7の発明によれば、請求項1の発明において、前記第1及び第2ピストン弁に所定レベルの背圧が与えられるようになっている切換弁装置が提案される。
【0018】
請求項8の発明によれば、請求項7の発明において、前記背圧が対応するアクチュエータを介して与えられるようになっている切換弁装置が提案される。
【0019】
請求項9の発明によれば、請求項1乃至8に記載されたいずれか1つの切換弁装置を用いて排気ガスの切換を行うようにした切換再生方式の排気ガス後処理装置が提案される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例につき詳細に説明する。
【0021】
図1は、本発明による切換弁装置を備えた排気ガス後処理の実施の形態の一例を示す概略構成図である。排気ガス後処理装置1は、ディーゼル機関101の排気マニホールド102に連結されている排気管103に取り付けられており、排気管103からの排気ガス中に含まれているパティキュレートを捕集する切換再生型の装置である。
【0022】
排気ガス後処理装置1において、2は第1通路部、3は第2通路部、4は排気管103からの排気ガスを第1通路部2又は第2通路部3のいずれか一方へ選択的に送り込むことができるようにするための切換弁装置である。
【0023】
切換弁装置4は、入口ポート4Aと第1出口ポート4Bと第2出口ポート4Cとを有しており、排気管103からの排気ガスは入口ポート4Aに供給される。第1出口ポート4Bからの排気ガスは第1通路部2に送られ、第2出口ポート4Cからの排気ガスは第2通路部3に送られるように構成されている。5、6はそれぞれパティキュレート捕集用のフィルタであり、第1通路部2を通過することによってフィルタ5によりパティキュレートが除去された排気ガス、及び第2通路部3を通過することによってフィルタ6によりパティキュレートが除去された排気ガスは、いずれも排気通路7を通って大気中に放出される。
【0024】
符号8で示されるのは、マイクロコンピュータを含んで成る制御ユニットで、切換弁装置4の切換制御及びフィルタ再生のための燃焼装置9の燃焼制御を行う構成となっている。
【0025】
排気ガス後処理装置1においては、排気管103からの排気ガスが第1通路部2又は第2通路部3のいずれか一方に流れるよう切換弁装置4が制御ユニット8によって切換制御され、これにより一方のフィルタによってパティキュレートの捕集を行い、その捕集量が所定レベルに達したことが公知の適宜の手段によって検出された場合には、排気ガスを他方のフィルタに流すように切換弁装置4が切換制御されると共に燃焼装置9によって一方のフィルタの再生を行うように動作する、切換再生式の排気ガス後処理装置として構成されている。
【0026】
図2には、図1に示した切換弁装置4が断面して詳細に示されている。41はハウジングで、ハウジング41に入口ポート4A、第1出口ポート4B、及び第2出口ポート4Cが形成されている。ハウジング41内には、分配板42が入口ポート4Aと、第1出口ポート4B及び第2出口ポート4Cとを仕切るように設けられており、分配板42には、開口42A、42Bが形成されている。
【0027】
ハウジング41内には、さらに、入口ポート4Aから流入した排気ガスを、開口42Aから第1出口ポート4Bに導くための第1分配ハウジング43、及び開口42Bから第2出口ポート4Cに導くための第2分配ハウジング44が設けられている。
【0028】
そして、第1分配ハウジング43には、開口42Aを開閉して入口ポート4Aと第1出口ポート4Bとの間の連通状態を制御するための第1ピストン弁50が設けられており、第2分配ハウジング44には開口42Bを開閉して入口ポート4Aと第2出口ポート4Cとの間の連通状態を制御するための第2ピストン弁60が設けられている。
【0029】
第1ピストン弁50において、51は中空円筒状の形態の弁体であり、弁体51は第1分配ハウジング43に一体に設けられている案内部材52によってその軸線方向に沿って運動可能なように支持、案内されている。
【0030】
本実施の形態では、弁体51は、円管にシート部材を溶接して形成されているが、どのような形態であってもよいことは勿論である。弁体51の外周面51Aと案内部材52の内周面との間には面シールが形成されており、弁体51が開口42Aに向けて前進し、弁体51の前端面51Bの周縁部が開口42Aのまわりのシート部として働く縁部42Aaに密着するようにして圧接することにより面シールが形成され、開口42Aを塞ぐことができる構成となっている。
【0031】
弁体51は、第1分配ハウジング43の貫通孔43Aを貫通しているプッシュロッド53によってエアアクチュエータ54に連結されている。エアアクチュエータ54は、第1分配ハウジング43に図示の如く固定されているエアシリンダ55内にエアピストン56を収容して成り、エアシリンダ55に設けられているエア供給口55Aから圧縮空気をエアシリンダ55内に送り込むことにより弁体51を前進させることができる構成となっている。57はリターンスプリングであり、リターンスプリング57はプッシュロッド53に固着された円板部材58と第1分配ハウジング43の外面との間に弾発的に装着されており、これにより弁体51を常時エアアクチュエータ54側に弾発的に付勢している。
【0032】
したがって、エアアクチュエータ54に圧縮空気が供給されていない場合には、弁体51はリターンスプリング57によって後退しており(図2に示す状態)、開口42Aは開いた状態となっている。この結果、排気管103からの排気ガスは入口ポート4Aから第1出口ポート4Bへと流れ、第1通路部2に供給される。
【0033】
一方、エアアクチュエータ54に所定圧以上の圧縮空気が供給されると、弁体51はリターンスプリング57のばね力による引っ張り力に打ち勝って前進し、弁体51によって開口42Aが塞がれ、第1ピストン弁50は閉状態となり、排気ガスが入口ポート4Aから第1出口ポート4Bへと流れるのが禁止される。
【0034】
以上、第1ピストン弁50に関連した構成について説明したが、第2ピストン弁60に関連した構成も、これと同様である。したがって、第2ピストン弁60に関連した構成の各部のうち、第1ピストン弁50に関連した構成の各部に対応する部分には、60番台の符号を同様にして用いて付し、それらの構成についての説明を省略する。なお、図2では、弁体61の前端面61Bの周縁部が開口43Aのまわりのシート部として働く縁部43Aaに密着するようにして圧接することにより開口43Aが塞がれている、第2ピストン弁60の閉状態が示されている。
【0035】
符号70で示されるのは、図示しない圧縮空気源よりの圧縮空気をエアアクチュエータ54又は64のいずれか一方に供給するための三方電磁弁であり、圧縮空気はオリフィス71を介して三方電磁弁70に供給されている。なお、72は圧縮空気逃し用の一方向弁で、73はエアアクチュエータ54への配管、74はエアアクチュエータ64への配管である。
【0036】
エアシリンダ55、65の間には、連結通路80が設けられており、これによりエアシリンダ55内のリターンスプリング57を収容している空間S1とエアシリンダ65内のリターンスプリング67を収容している空間S2とが連通している。空間S1は、このほか、プッシュロッド53を貫通させるために第1分配ハウジング43に形成されている貫通孔43Aを介して第1分配ハウジング43と弁体51とによって形成される空間S3と連通しているだけである。同様に、空間S2についても、貫通孔44Aを介して空間S4と連通している。なお、一方向弁72のセット圧P2は、エアピストン56、66の停止時においても残圧が生じるように定められている。
【0037】
連結通路80には一方向弁81が設けられており、この一方向弁81の開弁圧は排気ガス圧よりも少し高い値にセットされている。そして、エアアクチュエータ54はエアシリンダ55とエアピストン56との間のシート面に若干の隙間が生じるように構成されている。同様に、エアアクチュエータ64もまた、エアシリンダ65とエアピストン66との間のシート面に若干の隙間が生じるように構成されている。
【0038】
この結果、一方のエアシリンダに圧縮空気が送られた場合、上記隙間を介して圧縮空気が対応するリターンスプリング側に漏れ出し、この漏れ出した圧縮空気は連結通路80を介して他方のエアシリンダのリターンスプリング側に送られ、対応するピストン弁の弁体の背圧を排気ガス圧より少し高い圧力とすることができる。このため、開状態にあるピストン弁において、排気ガスが弁体と案内部材との間のシート面からリターンスプリング側にもれるのを有効に防止することができるという効果を得ることができる。
【0039】
なお、本実施の形態では、弁体51には、エアシリンダ55内であってリターンスプリング57が収容されている空間と弁体51内とを連通させるための孔51Cが形成されており、これによりエアアクチュエータ54による駆動時にダンパ効果が生じるように構成されている。弁体61にも、同様の趣旨で、孔61Cが形成されている。
【0040】
切換弁装置4は以上のように構成されているので、三方電磁弁70によって圧縮空気をエアアクチュエータ64のみに送り、エアアクチュエータ54のエア供給口55Aの圧力を一方向弁72で設定した設定圧力とすることにより、第1ピストン弁50を開状態とし、且つ第6ピストン弁60を閉状態とすることができる(図2に示す状態)。この場合には、排気管103からの排気ガスは第1通路部2にのみ送られる。一方、三方電磁弁70によって圧縮空気をエアアクチュエータ54のみに送り、エアアクチュエータ64のエア供給口66Aの圧力を一方向弁72で設定した設定圧力とすれば、排気管103からの排気ガスを第2通路部3にのみに送ることができる。
【0041】
ここでは、ピストン弁が用いられているので、確実な気密シールが行われるため、フィルタの再生時にフィルタ中を排気ガスが通過するのを確実に抑えることができ、エンジンの運転条件の影響を受けにくくなるので、フィルタの再生を安定して行うことができる。また、アクチュエータとしてエアピストン型のものを用いたので、ピストンストロークが小さく、エアー圧を直接作用させるのエアピストン後を小さくできるため、小型化を図ることができる。さらに、ピストン弁の駆動に必要な圧縮空気量を減らすことができるので、大きなエアタンクが不必要であり、小型化に便利である。
【0042】
三方電磁弁70は、他の構成に代えることもできるが、三方電磁弁を用いれば、切換時にのみ通電すればよいので消費電力の節約となり、省エネかを図ることができる。
【0043】
本実施の形態による他の利点は次の通りである。ピストン弁の閉動作期間中に、排気ガス圧より若干高い背圧を与えているため、その摺動部に排気ガスが侵入するのを有効に防止でき、摺動部にカーボン等が付着して作動不良を起こす虞を極めて小さくできる。また、各構成部品の材料として樹脂やゴムを用いることが必ずしも必要でない構成となっているため、高温状態においても材料の劣化の心配なしに良好に作動させることができる。
【0044】
なお、始動時には、圧縮空気の供給がないため、第1ピストン弁50及び第2ピストン弁60は共に開状態となる。したがって、始動時に排気ガスの排出が出来ないという事態を確実に回避できるので、極めて安全性に優れている。
【0045】
図3及び図4には、本発明による切換弁装置の他の実施の形態の要部が示されている。図3及び図4を参照すると、ハウジング41中に設けられるピストン弁の弁体を支持、案内するための案内部材52’が円筒状になっており、案内部材52’の端部の周りには環状溝201が形成され、環状溝201の一部に第1通路部2の一端部2Aが開口している。
【0046】
この構成によれば、ピストン弁が開いたときに排気管103から流入した排気ガスは案内部材52’の端部付近において環状溝201に案内されて円滑に第1通路部2内に流入することができる。
【0047】
以上の説明は、第1ピストン弁50側についてその変形例として説明した。しかし、第2ピストン弁60側においても同様の構成とすることができ、同様の効果が得られるものである。
【0048】
図5には、ピストン弁のシート部の変形例が示されている。ここでは、分配板42の開口42Aの周縁に板ばね材210を全周溶接することによって設け、板ばね材210を第1ピストン弁50のシート部材としたものである。板ばね材210には、開口211が設けられており、開口211の周縁部212は開口42Aの周縁から内方に突出し、円環状のシート部として働くように構成されている。
【0049】
したがって、図6に示すように、弁体51の前端面51Bの周縁部が開口211の周縁部212に圧接できるように構成すれば、その閉弁時において板ばね材210のばね力で周縁部212が弁体51に適度の力で圧接し、より効果的なシールが形成されるので、第1ピストン弁50としての閉弁特性をより向上させることができる。以上の説明は第1ピストン弁50の変形例について説明したが、第2ピストン弁60についても同様にして適用することができる。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、上述の如く、エアシリンダを用いたので弁の開閉のための駆動ストロークが短く、小型化を図ることができる。また、本発明による切換弁装置を再生切換方式の排気ガス後処理装置の排気ガス流路切換のために用いれば、その確実なシール性のため、エンジン運転状態の影響を排除してフィルタの再生を安定に行うことができる。また、始動時等において圧縮空気圧が送給去れない場合には、2つのピストン弁はいずれも開状態となるので、排気ガスの排出が不可能となるとがなく、安全性に優れたシステムを構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による切換弁装置を備えた排気ガス後処理の実施の形態の一例を示す概略構成図。
【図2】図1に示した切換弁装置の断面詳細図。
【図3】本発明による切換弁装置の他の実施の形態の要部を示す図。
【図4】図3に示した他の実施の形態の要部の左側面図。
【図5】ピストン弁のシート部の変形例の要部を示す図。
【図6】図5に示すピストン弁の着座状態を示す図。
【符号の説明】
1 排気ガス後処理装置
4 切換弁装置
4A 入口ポート
4B 第1出口ポート
4C 第2出口ポート
5、6 フィルタ
41 ハウジング
42 分配板
42A、42B 開口
43 第1分配ハウジング
44 第2分配ハウジング
50 第1ピストン弁
51、61 弁体
52、62 案内部材
54、64 エアアクチュエータ
57、67 リターンスプリング
60 第2ピストン弁
70 三方電磁弁
80 連結通路
81 一方向弁
210 板ばね材
211 開口
212 周縁部

Claims (9)

  1. 1つの入口ポートと第1及び第2の出口ポートとを有するハウジングを備え、前記入口ポートより供給される流体を前記第1又は第2の出口ポートのいずれか一方から選択的に取り出すように構成された切換弁装置において、
    前記入口ポートと前記第1の出口ポートとの間の連通状態を制御するため前記ハウジング内に設けられた第1ピストン弁と、
    前記入口ポートと前記第2の出口ポートとの間の連通状態を制御するため前記ハウジング内に設けられた第2ピストン弁と、
    前記第1ピストン弁を開状態に保持しておくための第1ばね部材と、
    前記第2ピストン弁を開状態に保持しておくための第2ばね部材と、
    前記第1ピストン弁を前記第1ばね部材のばね力に抗して閉状態にするためのエアピストン型の第1アクチュエータと、
    前記第2ピストン弁を前記第2ばね部材のばね力に抗して閉状態にするためのエアピストン型の第2アクチュエータと、
    前記第1又は第2アクチュエータのいずれかに駆動用の圧縮空気を切換供給するための切換供給装置と
    を備えたことを特徴とする切換弁装置。
  2. 前記第1及び第2ピストン弁の各弁シート部が板ばね材から成り、各弁シート部が閉弁時に対応する弁体に対してばね圧力によって圧接できるようになっている請求項1記載の切換弁装置。
  3. 前記板ばね材に被制御流体が通過できる孔が形成されている請求項2記載の切換弁装置。
  4. 前記第1及び第2ピストン弁の各弁体が中空構造である請求項1記載の切換弁装置。
  5. 前記弁体には弁体中空部をアクチュエータ側空間に連通させるための連通孔が設けられている請求項4記載の切換弁装置。
  6. 前記切換供給装置が三方型磁弁である請求項1記載の切換弁装置。
  7. 前記第1及び第2ピストン弁に所定レベルの背圧が与えられるようになっている請求項1記載の切換弁装置。
  8. 前記背圧が対応するアクチュエータを介して与えられるようになっている請求項7記載の切換弁装置。
  9. 請求項1乃至8に記載されたいずれか1つの切換弁装置を用いて排気ガスの切換を行うようにした切換再生方式の排気ガス後処理装置。
JP2002318900A 2002-10-31 2002-10-31 切換弁装置及びそれを用いた排気ガス後処理装置 Pending JP2004150399A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002318900A JP2004150399A (ja) 2002-10-31 2002-10-31 切換弁装置及びそれを用いた排気ガス後処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002318900A JP2004150399A (ja) 2002-10-31 2002-10-31 切換弁装置及びそれを用いた排気ガス後処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004150399A true JP2004150399A (ja) 2004-05-27

Family

ID=32461916

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002318900A Pending JP2004150399A (ja) 2002-10-31 2002-10-31 切換弁装置及びそれを用いた排気ガス後処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004150399A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104596619A (zh) * 2013-10-30 2015-05-06 独立行政法人产业技术综合研究所 三通切换阀

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104596619A (zh) * 2013-10-30 2015-05-06 独立行政法人产业技术综合研究所 三通切换阀

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4715396B2 (ja) 流体制御弁
JPH10121996A (ja) 三方弁及びそれを用いた排気ガス処理装置
CN106401817B (zh) 单向阀装置及蒸汽燃料供应系统
JP2010059975A (ja) エンジンの弁機構
JP2010242618A (ja) 内燃機関の吸気装置
KR101180940B1 (ko) 배기가스 재순환 장치 및 이를 구비한 차량
US5822984A (en) Alternate valve assembly for smoke re-combustion device
US20080314037A1 (en) Exhaust Gas Diverter
CN112282886B (zh) 一种发动机停缸液压系统及车辆
SU889878A1 (ru) Двигатель внутреннего сгорани
JPH0972250A (ja) 排気還流装置
JP2004150399A (ja) 切換弁装置及びそれを用いた排気ガス後処理装置
US5634333A (en) Exhaust pipe opening and closing apparatus
JP2016534271A (ja) 燃焼機関及びそのためのマントルアセンブリ
FI123325B (fi) Mäntäpolttomoottorin ahtamisjärjestelmä ja menetelmä mäntäpolttomoottorin käyttämiseksi
KR20000076220A (ko) 밸브 장치
JP2009108725A (ja) 排気圧力制御弁
JPH09144608A (ja) 排気ガス再循環装置
JP2006503212A (ja) 内燃機関用の燃料供給装置
JP5671097B2 (ja) 排気ガス再循環装置
GB2246842A (en) Non-return valve
EP1060331B1 (en) System for the intermittent and/or sequential introduction of a gaseous fuel
JPH06213016A (ja) 排気通路の開閉バルブ装置
JPH11210444A (ja) 内燃機関の排気ガス浄化装置
JP3453655B2 (ja) 触媒装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050509

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060707

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060718

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061205