JP2004149422A - 育毛剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】発毛、育毛、養毛効果の高い微生物を利用した育毛剤の提供を目的とする。
【解決手段】コリネバクテリウム属に属する細菌を醸造酢を培地として培養し、その細菌を含む培養液を原液とし、約５〜１０ｍＬを、滅菌、殺菌処理した水、約１０００ｍＬに加えて約１週間〜２週間、この細菌を水で増殖させた培養液を育毛剤として使用する。コネリ菌を水で希釈培養したことにより、適度の増殖に保つことが出来て、そのまま、育毛剤として利用できる。
【選択図】 なし
【解決手段】コリネバクテリウム属に属する細菌を醸造酢を培地として培養し、その細菌を含む培養液を原液とし、約５〜１０ｍＬを、滅菌、殺菌処理した水、約１０００ｍＬに加えて約１週間〜２週間、この細菌を水で増殖させた培養液を育毛剤として使用する。コネリ菌を水で希釈培養したことにより、適度の増殖に保つことが出来て、そのまま、育毛剤として利用できる。
【選択図】 なし
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、微生物（細菌）を利用した育毛剤、養毛剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】
頭皮において、薄毛、脱毛等のいわゆる脱毛症に悩む人が多く、育毛剤に対する期待が非常に高い。
しかし、頭髪が抜ける脱毛や、髪の毛が細く、うすい薄毛の原因は複雑であり、充分に育毛効果のある育毛剤が未だに出現していない。
【０００３】
従来から育毛剤として、毛根に浸透して血管を拡張しようとする成分を含むもの、血行促進を目的とする成分、毛乳頭を刺激する成分等、各種成分組成を有するものが提案されている。
また、これらの成分を動植物から抽出する方法のみならず、微生物培養により産生させる方法等も提案されている。
【０００４】
特開２００１−３２８９２３号には、エンターバクター属又はシュードモナス属に属する微生物を液体培地で培養し、その培養溶液から微生物を除いた菌産生物質を含む培養液からなる育毛剤が提案されている。
また、特開２００２−１２８６８４号には、クロサイワイタケ属、又はラシオディプロディア属に属する微生物を培養することにより得られる培養液からなる育毛剤が提案されている。
【０００５】
しかし、これらは微生物を培養後に培養液から微生物を除去しなければならず、また、培養液によっては、培養のための添加成分が育毛剤として好ましくない場合も多い。
【０００６】
【特許文献１】
特開２００１−３２８９２３号公報
【特許文献２】
特開２００２−１２８６８４号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、発毛、育毛、養毛効果の高い微生物を利用した育毛剤の提供を目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、コリネバクテリウム（Ｃｏｒｙｎｅｂａｃｔｅｒｉｕｍ）属に属する細菌を水にて培養して得られる培養液を含有する育毛剤とした。
【０００９】
本発明においては、微生物を培養液から除去することなく、育毛剤として利用できる。
より具体的には、コリネバクテリウム属に属する細菌を醸造酢を培地として培養し、その細菌を含む培養液を原液とし、約５〜１０ｍＬを、滅菌、殺菌処理した水、約１０００ｍＬに加えて約１週間〜２週間、この細菌を水で増殖させた培養液を育毛剤として使用するものである。
なお、上記育毛剤として使用する水培地には、他の菌が混入して水が腐らないように、パラオキシ安息香酸ブチル等の防腐剤を添加するのが好ましい。
ここで、コリネバクテリウムを、醸造酢を培地として培養したものを原液として用いたのは、原液培養中に他の腐敗菌が混入し、腐敗するのを防止したものである。
【００１０】
【発明の実施の形態】
本発明に利用されるコリネバクテリウム（Ｃｏｒｙｎｅｂａｃｔｅｒｉｕｍ）は、グラム陽性を示す桿菌で、非運動性であった。
また、無芽胞性、クタラーゼ陽性を示した。
この細菌を醗酵させて得られる醸造酢を培地として、２０〜６０℃にて２週間〜１ヶ月間以上培養保存した。
【００１１】
上記にて培養した細菌が含まれたままの培養液を原液とし、これを５〜１０ｍＬ取り出し、沸騰処理により殺菌処理した後、約４０〜３０℃以下に冷却した水１０００ｍＬに加えて、よくかき混ぜた。
次に、このまま約１週間〜２週間保存放置した。
また、他の菌が混入して水が腐敗するのを防止するために、パラオキシ安息香酸ブチルを０．１〜０．２質量％加えた。
【００１２】
このようにして得られた育毛剤（細菌が入ったままの培養液）を薄毛、脱毛症で悩んでいる男性数人に依頼して、１日に、２〜３回、頭皮部に滴下して効果を確認した。
その結果、毛根に浸透し、早い人で１〜２週間で細かった毛が太く、濃くなったとの自覚が現れた。
また、数ヶ月間継続使用することで、モニターを依頼した男性全ての人に発毛、育毛、養毛の効果が現われた。
【００１３】
【発明の効果】
本発明においては、コネリ菌を水で希釈培養することで、頭髪の毛根を刺激し、発毛及び育毛効果の高い育毛剤が得られる。
なお、本発明においては、コネリ菌を水で希釈培養したことにより、適度の増殖に保つことが出来て、そのまま、育毛剤として利用できたものである。
【発明の属する技術分野】
本発明は、微生物（細菌）を利用した育毛剤、養毛剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】
頭皮において、薄毛、脱毛等のいわゆる脱毛症に悩む人が多く、育毛剤に対する期待が非常に高い。
しかし、頭髪が抜ける脱毛や、髪の毛が細く、うすい薄毛の原因は複雑であり、充分に育毛効果のある育毛剤が未だに出現していない。
【０００３】
従来から育毛剤として、毛根に浸透して血管を拡張しようとする成分を含むもの、血行促進を目的とする成分、毛乳頭を刺激する成分等、各種成分組成を有するものが提案されている。
また、これらの成分を動植物から抽出する方法のみならず、微生物培養により産生させる方法等も提案されている。
【０００４】
特開２００１−３２８９２３号には、エンターバクター属又はシュードモナス属に属する微生物を液体培地で培養し、その培養溶液から微生物を除いた菌産生物質を含む培養液からなる育毛剤が提案されている。
また、特開２００２−１２８６８４号には、クロサイワイタケ属、又はラシオディプロディア属に属する微生物を培養することにより得られる培養液からなる育毛剤が提案されている。
【０００５】
しかし、これらは微生物を培養後に培養液から微生物を除去しなければならず、また、培養液によっては、培養のための添加成分が育毛剤として好ましくない場合も多い。
【０００６】
【特許文献１】
特開２００１−３２８９２３号公報
【特許文献２】
特開２００２−１２８６８４号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、発毛、育毛、養毛効果の高い微生物を利用した育毛剤の提供を目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、コリネバクテリウム（Ｃｏｒｙｎｅｂａｃｔｅｒｉｕｍ）属に属する細菌を水にて培養して得られる培養液を含有する育毛剤とした。
【０００９】
本発明においては、微生物を培養液から除去することなく、育毛剤として利用できる。
より具体的には、コリネバクテリウム属に属する細菌を醸造酢を培地として培養し、その細菌を含む培養液を原液とし、約５〜１０ｍＬを、滅菌、殺菌処理した水、約１０００ｍＬに加えて約１週間〜２週間、この細菌を水で増殖させた培養液を育毛剤として使用するものである。
なお、上記育毛剤として使用する水培地には、他の菌が混入して水が腐らないように、パラオキシ安息香酸ブチル等の防腐剤を添加するのが好ましい。
ここで、コリネバクテリウムを、醸造酢を培地として培養したものを原液として用いたのは、原液培養中に他の腐敗菌が混入し、腐敗するのを防止したものである。
【００１０】
【発明の実施の形態】
本発明に利用されるコリネバクテリウム（Ｃｏｒｙｎｅｂａｃｔｅｒｉｕｍ）は、グラム陽性を示す桿菌で、非運動性であった。
また、無芽胞性、クタラーゼ陽性を示した。
この細菌を醗酵させて得られる醸造酢を培地として、２０〜６０℃にて２週間〜１ヶ月間以上培養保存した。
【００１１】
上記にて培養した細菌が含まれたままの培養液を原液とし、これを５〜１０ｍＬ取り出し、沸騰処理により殺菌処理した後、約４０〜３０℃以下に冷却した水１０００ｍＬに加えて、よくかき混ぜた。
次に、このまま約１週間〜２週間保存放置した。
また、他の菌が混入して水が腐敗するのを防止するために、パラオキシ安息香酸ブチルを０．１〜０．２質量％加えた。
【００１２】
このようにして得られた育毛剤（細菌が入ったままの培養液）を薄毛、脱毛症で悩んでいる男性数人に依頼して、１日に、２〜３回、頭皮部に滴下して効果を確認した。
その結果、毛根に浸透し、早い人で１〜２週間で細かった毛が太く、濃くなったとの自覚が現れた。
また、数ヶ月間継続使用することで、モニターを依頼した男性全ての人に発毛、育毛、養毛の効果が現われた。
【００１３】
【発明の効果】
本発明においては、コネリ菌を水で希釈培養することで、頭髪の毛根を刺激し、発毛及び育毛効果の高い育毛剤が得られる。
なお、本発明においては、コネリ菌を水で希釈培養したことにより、適度の増殖に保つことが出来て、そのまま、育毛剤として利用できたものである。
Claims (1)
- コリネバクテリウム（Ｃｏｒｙｎｅｂａｃｔｅｒｉｕｍ）属に属する細菌を水にて培養して得られる培養液を含有することを特徴とする育毛剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002313774A JP2004149422A (ja) | 2002-10-29 | 2002-10-29 | 育毛剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002313774A JP2004149422A (ja) | 2002-10-29 | 2002-10-29 | 育毛剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004149422A true JP2004149422A (ja) | 2004-05-27 |
Family
ID=32458275
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002313774A Pending JP2004149422A (ja) | 2002-10-29 | 2002-10-29 | 育毛剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004149422A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20140023618A1 (en) * | 2012-07-23 | 2014-01-23 | Applied Biology | Systems and methods for treatment of androgenetic skin conditions by microbial organisms |
| JP2020059162A (ja) * | 2018-10-05 | 2020-04-16 | Ａｇｃ株式会社 | 木材保存処理液及び木材保存用薬剤付き木材の製造方法 |
| KR20230057733A (ko) * | 2021-10-22 | 2023-05-02 | 주식회사 제노자임 | 트리코데르마 아트로비리데 배양 추출물을 포함하는 탈모 예방 또는 발모 개선용 조성물 |
-
2002
- 2002-10-29 JP JP2002313774A patent/JP2004149422A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20140023618A1 (en) * | 2012-07-23 | 2014-01-23 | Applied Biology | Systems and methods for treatment of androgenetic skin conditions by microbial organisms |
| WO2014018549A2 (en) * | 2012-07-23 | 2014-01-30 | Applied Biology, Inc. | Systems and methods for treatment of androgenetic skin conditions by microbial organisms |
| WO2014018549A3 (en) * | 2012-07-23 | 2014-04-10 | Applied Biology, Inc. | Systems and methods for treatment of androgenetic skin conditions by microbial organisms |
| JP2020059162A (ja) * | 2018-10-05 | 2020-04-16 | Ａｇｃ株式会社 | 木材保存処理液及び木材保存用薬剤付き木材の製造方法 |
| KR20230057733A (ko) * | 2021-10-22 | 2023-05-02 | 주식회사 제노자임 | 트리코데르마 아트로비리데 배양 추출물을 포함하는 탈모 예방 또는 발모 개선용 조성물 |
| KR102613913B1 (ko) | 2021-10-22 | 2023-12-15 | 박은영 | 트리코데르마 아트로비리데 배양 추출물을 포함하는 탈모 예방 또는 발모 개선용 조성물 |
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