JP2004149123A - 連続した小袋の分配装置 - Google Patents

連続した小袋の分配装置 Download PDF

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Abstract

【課題】全体の構成を簡素化しながら、吸着パッド20a(20b)による小袋の吸着を安定化し、かつ、一回の支持フレーム15(16)の移動で、複数の容器60に同時に小袋を分配できるようにした小袋分配装置を得る。
【解決手段】内容物を収納した小袋aの複数個が長尺状に連結されている小袋帯状体Aを送り出す送り出し装置50の送り出し側に、複数個の吸着パッド20a(20b)を装着した支持フレーム15(16)を横方向に移動可能に取り付ける。送り出された小袋を吸着パッドに吸着した状態でその小袋を後続する小袋から切断する。その後、支持フレーム15(16)を次の吸着パッドが送り出し位置に来るまで横方向への移動させる。このサイクルを所要回数繰り返すことにより、すべての吸着パッドに分離された小袋を吸着する。そして、小袋を吸着した状態で支持フレーム15(16)を容器60側に移動させ、そこで吸着パッドの真空を破壊して各吸着パッドに吸着した小袋を容器60に分配する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体や粉流体のような内容物を収納した小袋が長尺状に多数連結されている小袋帯状体から、当該小袋を個々に分離した後、コンベア上を移送される容器など、所定の分配目的部に分配するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本体物を収容した容器内に、付加物を収容した小袋を後工程として収納することが行われる。例えば、容器内に納豆を収容した後、適宜のフィルムを敷き、その上に、タレや辛しのような付加物を収容した1個または複数個の小袋が収納される。同様なことは、納豆容器に限らず、例えば、即席ラーメンのような種々のインスタント食品などの包装時に多く行われる。
【0003】
このような小袋は、通常、別工場において長尺状に多数連結した小袋帯状体として製造され、それが、食品などの容器詰め工場に搬入される。食品の容器詰め工場では、帯状に連結した複数の小袋を一個ずつに分離した後、個々の容器等に分配することが行われる。
【0004】
このための分配装置として、従来、いくつかの提案がされている。例えば特許文献1には、図5に示すような装置が記載される。この装置は、内容物を収納した小袋aを長尺状に多数連結した小袋帯状体Aが用いられ、それを順次送り出す送り出し装置50と、該送り出し装置50の送り出し方向に走る搬送面を持つ搬送コンベア81と、送り出し装置50と搬送コンベア81との間に位置する切断装置30を備える。送り出し装置50から1個分の小袋aが送り出されると、それと同期して切断装置30が作動し、該小袋aをそれに繋がる後続の小袋群から切断分離する。分離された小袋aは搬送コンベア81により図で左方向に搬送され、この工程を繰り返すことにより、搬送コンベア81の搬送面には所定間隔で所定個数(図のものでは4個)の小袋aが配置される。搬送コンベア81の上方には、所定の間隔をおいて複数個(図のものでは4個)の吸着パッド20が上下動と前後動ができるように配置されており、吸着パッド20は搬送コンベア81の小袋aを真空吸着した後、前方に位置する分配目的物(例えば納豆容器)60の上に移動し、そこで真空を破壊することにより、4個の小袋aを各容器内に分配するようにしている。
【0005】
上記の装置では、個々に切断された小袋が搬送コンベアにより吸着パッドに対向する位置に順次送られる構成であり、搬送コンベア上での小袋の位置決め(各吸着パッドの間隔と同じ間隔でもって各小袋を搬送コンベア上に位置させること、各吸着バットの中心と各小袋の中心とを一致させること、など)を厳格に行う必要がある。位置決めが不安定となると、吸着ミスや投入漏れ、あるいは小袋の一部が容器からはみ出た状態で落下するなどの不都合が生じ、装置の運転中止を余儀なくされる。
【0006】
他の分配装置として、特許文献2には、図6に示すように、送り出し装置50の送り出し側に吸着パッド20と切断装置30が位置しており、送り出されてくる小袋aを吸着パッド20が吸着した状態で、該吸着された小袋aをそれに繋がる後続の小袋との間で切断し、切断後、吸着パッド20をさらに下降させて容器60の上で真空を破壊し、小袋aを容器60内に投入するようにした分配装置が開示されている。この装置では、送り出された小袋を吸着パッドで直接吸着し、切断後、そのままで容器内に分配するようにしているので、吸着時の位置ズレは少なく、容器内への投入も確実なる。
【0007】
【特許文献1】特開2001−2033号公報
【特許文献2】特公平7−112852号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
近年、この種分配装置を用いた小袋の分配作業を迅速化することが求められている。特許文献2(特公平7−112852号公報)に記載される分配装置では、1つの送り出し装置に1つの吸着パッドを配置する構成であり、吸着の都度、吸着パッドが上下動して吸着した小袋を分配することが必要となる。そのために作業速度には自ずと限界がある。複数個の小袋を送り出した状態で、複数個の吸着パッドと複数個の切断装置を用いて、複数個の小袋の吸着と切断を同時に行い、一回の吸着パッドの上下動により複数個の容器に同時に小袋を分配することが可能となるが、複数個の吸着パッドと複数個の切断装置とを吸着と切断とが確実に行えるように装置中に組み付け配置することは実際には容易でない。また、送り出しされた複数個の小袋を同時に確実に吸着させることも実際には容易でない。そのために、迅速でかつ正確な分配作業を行うには、なお改良の必要がある。
【0009】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、送り出し装置から送り出される小袋を、分配目的部である複数個の容器側に、同時にかつ迅速に分配することのできる小袋の分配装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明による小袋の分配装置は、内容物を収納した小袋の複数個が長尺状に連結されている小袋帯状体を送り出す送り出し装置と、送り出されてくる小袋を吸着する吸着パッドと、吸着パッドで吸着された小袋をそれに繋がる後続の小袋との間で切断する切断装置とを備え、該切断された小袋を吸着パッドの移動により分配目的部に分配するようにされた小袋の分配装置であって、吸着パッドは送り出し装置の送り出し方向に横方向に移動可能とされた支持フレームに複数個が装着されており、送り出し装置から送り出される小袋の吸着パッドによる吸着と、当該小袋の後続する小袋からの切断装置による切断と、切断後の支持フレームの横方向への移動、のサイクルを所要回数繰り返すことにより、所要個数の吸着パッドに個々に分離された小袋が吸着されるようになっており、小袋を吸着した状態で支持フレームを分配目的部に移動させ、そこで吸着パッドの真空を破壊して各吸着パッドに吸着した小袋を分配目的部に分配可能としたことを特徴とする。
【0011】
上記装置では、送り出し装置から送り出される小袋は、送り出し直後に最初の(第1の)吸着パッドに真空吸引され、その状態で切断装置により切断されて後続する小袋群と分離する。次の小袋が送り出される間に、支持フレームが所定距離(次の吸着パッドが送り出し装置の送り出し口に到達する距離)だけ横方向に移動して1つのサイクルは終了する。横移動の後に、次の(第2の)吸着パッドが該送り出されてくる2つ目の小袋を吸着する。そして、その状態で2番目の小袋は後続する小袋群から切断分離される。2つ目の小袋を吸着し切断するまでの過程で、先に切断された小袋(第1の吸着パッドに吸着された小袋)には外的力が作用することなく、当初の吸着姿勢がそのまま維持される。以下、このサイクルが必要回数、最大で支持フレームに取り付けた吸着パッドの個数分だけ繰り返される。
【0012】
必要個数の吸着パッドに小袋を吸着させた後、支持フレームを分配目的物(例えば、同じ個数だけ並置された納豆容器)の上に移動させ、分配目的物の上方に各吸着パッドを位置させる。その状態で吸着パッドの真空を破壊すると、各小袋は吸着パッドに吸着された姿勢を保持して分配目的物の中に分配される。
【0013】
上記ように、本発明による装置では、送り出し装置から出てくる小袋は支持フレームに取り付けた複数個の吸着パッドにより個々に直接吸着されるので、吸着時の姿勢は同じとなり、吸着ミスが生じる可能性はきわめて小さい。一方、後続する小袋群との切断は1つの切断装置により行われるので、全体構成は簡素化される。複数個の吸着パッドに吸着された複数個の小袋は、一回の支持フレームの移動で、複数個の容器などに同時に分配できるので、高い作業効率が得られる。
【0014】
分配目的物の移動は、分配サイクルに同期した間欠的な移動(すなわち、支持フレームが分配目的部の上に移動したときに移動を停止し、その状態で吸着パッドの真空を破壊して小袋を分配目的部に分配し、その後、所定距離だけ移動して次の分配サイクルに備えるような、移動と停止を繰り返す移動態様)であってもよい。しかし、作業を高速化するに際して、間欠的移動態様は必ずしも最適とはいえない。そのために、本発明の装置の好ましい態様では、支持フレームが分配目的物の移動速度に同期した速度で移動できるようになっており、支持フレームは分配目的物に同期した速度で移動をしながら吸着パッドの真空を破壊して各吸着パッドに吸着した小袋を分配目的部に分配することができるようになっている。この態様では、目的分配物の移動を停止することなく、複数サイクルを連続して行うことが可能となり、作業効率の大幅な向上が可能となる。
【0015】
本発明による装置において、1つの送り出し装置に対応して1つの支持フレームを配置して1つの装置としてもよい。この場合には、例えば容器である分配目的物には、1種類の小袋が分配される。1つの容器内に2種以上の小袋を分配することが求められる場合がある。その要求に応えるために、本発明による装置の好ましい態様では、送り出し装置とそれに対応した支持フレームの組みが2組以上配置される。上記したと同様にしてそれぞれの支持フレームに取り付けた吸着パッドに小袋を吸着させた後、各支持フレームを互いの吸着パッド同士が近接し整列した位置となるように移動させ、その後、分配目的物の上で、各支持フレームの吸着パッドの真空を同時に破壊する。それにより、2個以上の小袋を同じ分配目的箇所に同時に分配することが可能となり、作業の一層の迅速化を図ることができる。例えば、分配目的部が納豆容器の場合に、タレの小袋と辛しの小袋とを同時に1つの容器内に分配することができる。
【0016】
本発明において、分配目的部の種類や形状に特に制限はなく任意である。好ましくは、コンベア上で所定の間隔をおいて連続的に移送される容器群であり、該容器の間隔と支持フレームに取り付けた吸着パッドの間隔は同じとされる。限定されるものではないが、容器は、例えば、納豆容器、カップ麺、豆腐容器、などであり、小袋に入れられる物品は、例えば、タレ、辛し、乾燥ネギ、乾燥コーンなどである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明を実施の形態により説明する。図1は本発明による分配装置の要部を示す側面図であり、図2は正面図、図3は上面図である。また、図4は上記装置の作動の一部を説明するための概念図である。
【0018】
分配装置1は、フレーム2に3軸方向に移動自在とされた小袋吸着部10と該小袋吸着部10へ向けて小袋を送り出す送り出し装置50を備える。小袋吸着部10は枠体11を有し、該枠体11はフレーム2の横枠3に対して送りチェーン4などの手段により全体が左右方向(X軸方向)に所要距離だけ往復動するようにされている。枠体11には上下方向(Y軸方向)のY軸アクチュエータ12が備えられ、該Y軸アクチュエータ12の上端には前後方向(Z軸方向)のZ軸アクチュエータ13が備えられる。Z軸アクチュエータ13の前方端(図1で右側)には水平方向の支持枠14が備えられ、該支持枠14には、断面L型である第1の支持フレーム15と第2の支持フレーム16とが、X軸方向に向けて取り付けてある。第1の支持フレーム15と第2の支持フレーム16は同じ形状であり、この例では、図3からわかるように両者はX軸方向にわずかな隙間をおいて、また、図1からもわかるように、Z軸方向にもわずかな距離をおいて配置されている。さらに、第1の支持フレーム15と第2の支持フレーム16とは、それぞれガイドレール17、18に沿ってX軸方向に移動できるようにされている。該移動は、チェーン19など駆動手段により、支持枠14とは独立した移動として行われる。
【0019】
第1の支持フレーム15の水平片部分には、適宜の取り付け部材21aを介して複数個(図の例では6個)の吸着パッド20aが所定の間隔をおいて備えられる。各吸着パッド20aは前記取り付け部材21aに設けた適宜のアクチュエータによりZ軸方向およびY軸方向にわずかに移動できるようにされている。第2の支持フレーム16は、2つの支持フレームがガイドレール17、18に沿いX軸方向に相対的に移動したときに、相互にぶつからない位置(図では第1の支持フレーム15の上方位置)に設けてあり、その水平片部分には、第1の支持フレーム15と同様に、同様な取り付け部材21bを介して複数個(図の例では6個)の吸着パッド20bがZ軸方向およびY軸方向にわずかに移動できるようにして取り付けてある。
【0020】
吸着パッド20b、20b間の間隔は、吸着パッド20a、20a間の間隔と同じであり、また、図1に示すように、吸着パッド20aと吸着パッド20bとは、側方から見たときに、両者がごく近接した位置となるように、かつ、その下端レベルはほぼ同じレベルとなるようにして、第1の支持フレーム15および第2の支持フレーム16にそれぞれ取り付けてある。なお、吸着パッドの構成およびその吸着および真空破壊のための機構は、前記図5あるいは図6に基づき説明した従来の分配装置で用いられるものと同様であってよく、詳細な説明は省略する。
【0021】
本発明において、小袋送り出し装置50も前記した従来の分配装置で用いられるものと同様であってよい。従って、その詳細な説明は省略する。図示の例において、小袋送り出し装置50は、第1の支持フレーム15に対して1個(50a)、および第2の支持フレーム16に対して1個(50b)、それぞれ取り付けてある。取り付け位置は、図3によく示すように、各支持フレーム15、16が最も左側である休止位置にあるときに、その最も先端側(図で右側)に位置する吸着パッド20a、20bに対向した位置とされる。小袋送り出し装置50a、bの小袋送り出し方向は、支持フレーム15、16の移動方向(X軸方向)に直交する方向(Z軸方向)である。そして、その送り出し部と吸着パッド20a、20bの間には、図6に示した従来例の場合と同様に、吸着パッドで吸着した小袋aをそれに繋がる後続の小袋との間で切断するための切断装置30、30が備えられる。
【0022】
この装置1の作動を説明する。作動開始時に、送りチェーン4を制御して2つの支持フレーム15、16を図2、図3に示すその最も左側の位置とする。アクチュエータ12、13を制御して、それぞれの吸着パッド20a、20bの下端位置を、小袋送り出し装置50a、50bの小袋送り出し部に近接した位置にする。小袋送り出し装置50a、50bを作動して小袋を送り出す。それにより、1個の小袋が吸着パッド20aおよび吸着パッド20bの直下にまで送り出される。
【0023】
その位置で、吸着パッド20a、20bを下降させて小袋を吸着する。なお、図1で、31は吸着を安定させるために、送り出される小袋の下に位置させるようにした支持板であり、必要に応じて配置される。吸着パッドの吸着に連動して切断装置30、30が作動し、最初の吸着パッド20a、20bに真空吸引された小袋を、その姿勢を保持した状態で後続する小袋群から切断する。切断終了と同時に、支持フレーム15、16は図で右方向に移動して、右から2番目の吸着パッド20a、20bを小袋送り出し装置50a、50bに対向させる。これにより、1つのサイクルは終了する。
【0024】
上記の右方向への横移動の間に、次の小袋が小袋送り出し装置50a、50bから送り出されており、2番目の吸着パッド20a、20bは同じようにして2つ目の小袋を吸着する。そして、その状態で2番目の小袋は後続する小袋群から切断分離される。以下、このサイクルが必要回数(図示のものでは6回)繰り返されて、支持フレーム15、16に取り付けたすべての吸着パッド20a、20bに小袋が吸着される(場合によっては、2個〜5個の間の任意の数の吸着パッド20a、20bに小袋を吸着させるようにしてもよい)。
【0025】
必要個数の小袋を吸着した後、必要なアクチュエータを作動して、支持フレーム15、16をZ軸方向後方(図1で左側)に引き寄せる(図1にP1で示される)。それと同時に、チェーン19などを動かして、第1の支持フレーム15と第2の支持フレーム16とを、支持枠14とは独立に相対的に移動させ、2つの支持フレーム15、16を前後方向に重なった状態とする。それにより、図4に模式的に示すように、各6個のアクチュエータは、2個づつが対向して位置するようになる。なお、図4aはその状態を模式的に示す上面図であり、図4bは側面図である。図4において、60は目的分配物としての容器とそれを移送するコンベア61である。
【0026】
前記コンベア61を備えた容器搬送手段65は、図1に示すように、支持フレーム15、16をZ軸方向後方(図1で左側)に引き寄せた位置(P1で示される位置)の直下にコンベア61が位置するようにして配置されている。支持フレーム15、16を引き寄せた後、適宜のアクチュエータを作動して、コンベア61上で搬送される多数の容器60のわずか上方まで吸着パッド20a、20bを下降させ(図1にP2で示される)、その位置で吸着パッド20a、20bの真空を破壊する。それにより、各小袋aは吸着パッドに吸着された姿勢を保持して容器60の中に分配される。
【0027】
コンベア61の移動は、支持フレーム15、16が容器60の上に移動したときに移動を停止し、その状態で吸着パッド20a、20bの下降と真空破壊とを行って小袋の分配を行い、その後の支持フレーム15、16の吸着サイクルの間に、所定距離だけ移動して次の分配サイクルに備えるような、間欠的な移動であってもよい。作業のスピードアップを目的として、コンベア61は連続的に移動させ、支持フレーム15、16を分配サイクルの途中でコンベア61の移動速度に同期した速度で移動できるようにしておくこともできる。その際には、支持フレーム15、16が容器60の上に移動したときに、コンベア61の移動に同期した同方向の移動を開始するようにし、同期移動しながら吸着パッド20a、20bの下降と真空破壊とを行って、小袋の分配を行うようにする。なお、上記した移動態様は、コンベアに配設されたエンコーダからのパルス信号を受信するフィードバック制御などの従来知られた制御機構を用いることにより容易に実施することができる。場合によっては、両者を選択的に採用できるような機構としてもよい。いずれかの態様により所要の分配作業を終了した後、支持フレーム15、16および吸着パッド20a、20bを最初の位置に戻し、以下、同じ作動を必要回数繰り返すことにより、本発明の装置による所要の小袋の分配作業は終了する。
【0028】
なお、上記の説明では、2個の支持フレーム15、16を同時に作動させる状態を説明したが、1個の支持フレームのみを作動させ、他方の支持フレームは非作動として分配作業を行うこともできる。また、3個以上の支持フレームを同時作動するようにしてもよい。1個の支持フレームのみで分配装置を組み立てることもできる。
【0029】
【発明の効果】
以上のように、本発明の装置では、送り出し装置から出てくる小袋は支持フレームに取り付けた複数個の吸着パッドにより個々に直接吸着されるので、吸着時の姿勢は同じとなり、吸着ミスが生じる可能性はきわめて小さい。一方、吸着された小袋と後続する小袋群との切断は1つの切断装置により行われるので、全体構成は簡素化される。さらに、複数個の吸着パッドに吸着された複数個の小袋は、一回の支持フレームの移動で、複数個の容器などに同時に分配できるので、高い作業効率が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による分配装置の要部を示す側面図。
【図2】図1に示す装置の正面図。
【図3】図1に示す装置の上面図。
【図4】装置の作動の一部を説明するための概念図。
【図5】従来の連続した小袋の分配装置の一例を説明する図。
【図6】従来の連続した小袋の分配装置の他の例を説明する図。
【符号の説明】
1…分配装置、4…送りチェーン、10…小袋吸着部、12、13…アクチュエータ、15、16…支持フレーム、20…吸着パッド、30…切断装置、50…小袋送り出し装置、60…分配目的物としての容器

Claims (4)

  1. 内容物を収納した小袋の複数個が長尺状に連結されている小袋帯状体を送り出す送り出し装置と、送り出されてくる小袋を吸着する吸着パッドと、吸着パッドで吸着された小袋をそれに繋がる後続の小袋との間で切断する切断装置とを備え、該切断された小袋を吸着パッドの移動により分配目的部に分配するようにされた小袋の分配装置であって、
    吸着パッドは送り出し装置の送り出し方向に横方向に移動可能とされた支持フレームに複数個が装着されており、送り出し装置から送り出される小袋の吸着パッドによる吸着と後続する小袋からの切断装置による切断そして切断後の支持フレームの横方向への移動のサイクルを所要回数繰り返すことにより、所要個数の吸着パッドに個々に分離された小袋が吸着されるようになっており、
    小袋を吸着した状態で支持フレームを分配目的部に移動させ、そこで吸着パッドの真空を破壊して各吸着パッドに吸着した小袋を分配目的部に分配可能としたことを特徴とする小袋の分配装置。
  2. 支持フレームは分配目的物の移動速度に同期した速度で移動できるようになっており、支持フレームは分配目的物に同期した速度で移動をしながら吸着パッドの真空を破壊して各吸着パッドに吸着した小袋を分配目的部に分配可能となっていることを特徴とする請求項1に記載の小袋の分配装置。
  3. 小袋帯状体を送り出す送り出し装置とそれに対応した支持フレームとの組みが2組以上配置されており、それぞれの組みの吸着パッドに小袋を吸着した後、各支持フレームを互いの吸着パッド同士が近接した位置となるように移動させ、その状態で各支持フレームの吸着パッドの真空を破壊することにより、2個以上の小袋を同じ分配目的箇所に同時に分配可能としたことを特徴とする請求項1または2に記載の小袋の分配装置。
  4. 分配目的部はコンベア上で所定の間隔をおいて連続的に移送される容器群であり、各容器間の間隔と支持フレームでの吸着パッドの間隔とは同じとされていることを特徴とする請求項1ないし3いずれかに記載の小袋の分配装置。
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