JP2004148761A - ペン先取付構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】繊維よりなるペン先2を筒状のペン先保持部3に保持させる。前記ペン先2が、先端に形成した小径部21と、該小径部21の後方に形成した大径部22と、該小径部21と該大径部22との間に形成した段部23とを備える。前記ペン先保持部3が、前方保持部4と、該前方保持部4の後方に固着される後方保持部5とからなる。前記前方保持部4が、前記ペン先2の小径部21を後方から前方に突出させる先端孔41aと、前記ペン先2の段部23に食いつき係止する鋭角に尖成された係止突部41bとを備える。前記後方保持部5が、前記ペン先2の大径部22の後端を支持する規制壁部51を備える。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ペン先取付構造に関する。詳細には、繊維よりなるペン先を筒状のペン先保持部に保持させるペン先取付構造に関する。本発明で、「前」とはペン先側を指し、「後」とはその反対側を指す。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、特許文献1には、軸筒先端部のペン先保持部内周面に垂直方向に向かう平行の複数個の突条を立設し、該突条の先端及び末端を鋭角に尖成し、上方係止部及び下方係止部を形成せる筆記具のペン先固定装置が開示されている。
【0003】
【特許文献1】
実開昭50−54227号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1に記載された構造は、鋭角に尖成された係止部が食い込み係止される段部を、ペン先の中間部を突条により圧搾して形成する構造である。そのため、十分な大きさの段部が形成されず、強固なペン先の取り付けが確実には得られず、ペン先がペン先保持部より僅かの力で脱落するおそれがある。
【0005】
また、前記従来の構造は、ペン先をペン先保持部に内部より圧入する際、ペン先を突条の鋭角に尖成された下方係止部に引っかけて、ペン先を損傷させるおそれがある。
【0006】
特に、前記従来の構造は、軟質の繊維製ペン先の場合、ペン先が僅かの力でペン先保持部より抜けたり、ペン先取付時の損傷が発生しやすい。
【0007】
本発明は前記従来の問題点を解決するものであって、確実に強固なペン先の取り付けが得られ、しかも、ペン先取付時、ペン先の損傷を防止できるペン先取付構造を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
〔1〕本発明は、繊維よりなるペン先2を筒状のペン先保持部3に保持させるペン先取付構造であって、前記ペン先2が、先端に形成した小径部21と、該小径部21の後方に形成した大径部22と、該小径部21と該大径部22との間に形成した段部23とを備え、前記ペン先保持部3が、前方保持部4と、該前方保持部4の後方に固着される後方保持部5とからなり、前記前方保持部4が、前記ペン先2の小径部21を後方から前方に突出させる先端孔41aと、前記ペン先2の段部23に食いつき係止する鋭角に尖成された係止突部41bとを備え、前記後方保持部5が、前記ペン先2の大径部22の後端を支持する規制壁部51を備えたこと(請求項1)を要件とする。
【0009】
前記請求項1のペン先取付構造は、前方保持部4の後方からペン先2を挿入した後、該前方保持部4に後方保持部5を固着させ、それにより、ペン先2の小径部21を前方保持部4の先端孔41aより前方に突出させ、ペン先2の段部23を前方保持部4の係止突部41bに食いつき係止させるとともに、ペン先2の大径部22の後端を後方保持部5の規制壁部51に支持させるものである。
【0010】
即ち、前記請求項1のペン先取付構造は、ペン先2の段部23を圧搾により形成するものではないため、段部23を予め大きく形成することができ、強固なペン先2の取り付けが確実に得られ、しかも、ペン先取付時、ペン先2の損傷を防止できる。
【0011】
〔2〕前記請求項1のペン先取付構造において、前記小径部21の後端の外径Cと前記大径部22の先端の外径Dとの差が、0.5mm以上であること(請求項2)が好ましい。
【0012】
それにより、段部23を十分な大きさに設定でき、強固なペン先取付構造が、より一層確実に得られる。前記小径部21の後端の外径Cと大径部22の先端の外径Dとの差(D−C)が、0.5mmより小さい場合、係止突部41bと段部23との十分な食いつき係止が得られないおそれがある。
【0013】
尚、前記小径部21の後端の外径Cと大径部22の先端の外径Dとの差は、6mm以下が好ましい。なぜなら、前記小径部21の後端の外径Cと大径部22の先端の外径Dとの差が、6mmより大きくなると、段部23が極めて大きく設定されるため、係止突部41bを鋭角に尖らせて、食いつき係止させる必要がなくなるからである。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
【0015】
本発明の一実施例を図1乃至図4に示す。これは、本発明のペン先取付構造を適用した筆記具1の例である。図1は、筆記具1の縦断面図である。図2は、図1のA−A線断面図である。図3は図1のB−B線断面図である。図4は、前方保持筒4、ペン先2、及び後方保持筒5を分解した状態を示す縦断面図であり、(a)は前方保持筒4を示し、(b)はペン先2を示し、(c)は後方保持筒5を示す。
【0016】
本実施例の筆記具1は、ペン先2と、該ペン先2を保持するペン先保持筒3と、該ペン先保持筒3が先端開口部に取り付けられる軸筒6とからなる。
【0017】
・ペン先
前記ペン先2は、軟質の繊維束の棒状の樹脂加工体(例えば、ポリアミド繊維の樹脂加工体)である。前記ペン先2は、先端が曲面状に研削された小径部21と、該小径部21の後方に形成される大径部22と、該小径部21と該大径部22の間に形成される段部23とを備える。尚、本実施例では、前記小径部21の後端の外径Cは7mmに設定され、前記大径部22の外径Dは8mmに設定される。それにより、前記小径部21の後端の外径Cと前記大径部22の先端の外径Dとの差は、1mmに設定され、十分な大きさの段部23が得られる。
【0018】
・ペン先保持筒
前記ペン先保持筒3は、前方保持筒4と、該前方保持筒4に固着される後方保持筒5とからなる。前記前方保持筒4は、合成樹脂(例えば、ABS樹脂)の射出成形体であり、先細状の前部41と、該前部41の後方に形成される後部42と、該前部41と該後部42との間に形成される肩部43とからなる。
【0019】
前記前方保持筒4の先細状の前部41の先端には、先端孔41aが形成される。前記先端孔41aの内面には、鋭角に尖成された係止突部41bが後方に突出される。前記係止突部41bは複数(ここでは3個)に分割されて環状に配置され、前記係止突部41bの相互間に空気孔41cが形成される。前記係止突部41bの角度α(軸線となす角度)は、ペン先2の段部23との十分な食いつきが得られる点で、75度以下が好ましく、さらに、係止突部41bの十分な強度が得られる点で、20度以上が好ましい。本実施例では、前記係止突部41bの角度αは、40度に設定される。
【0020】
前記後方保持筒5は、内面に規制壁部51を備え、該規制壁部51が、ペン先2の後端(即ち大径部22後端)と軸方向に当接する。前記規制壁部51は、複数の凸部からなり、前記凸部相互間に隙間51aが形成される。また、前記規制壁部51の径方向外方の後方保持筒5の側壁には、軸筒6内部と前記隙間51aとを連通させる流通孔52が径方向に貫設される。それにより、筆記時、軸筒6内の塗布液がペン先2の後端に円滑に供給される。
【0021】
前記軸筒6には、塗布液として、水が収容され、水像シートに筆記可能な筆記具として適用される。この他にも、塗布液として、インキ、化粧液、薬液等を収容することもできる。
【0022】
前記後方保持筒5の先端外周縁は、前記前方保持筒4の内周面に固着される。前記固着手段は、例えば、超音波溶着、接着、圧入等が挙げられる。
【0023】
前記前方保持筒4の後部42の内面には、雌ねじ部42aが形成され、それが、軸筒6の先端開口部の雄ねじ部61と着脱自在に螺合される。ペン先保持筒3が軸筒6に螺着された際、前記ペン先保持筒3の肩部43の内面は、軸筒6の先端に当接される。
【0024】
尚、前記ペン先保持筒3(ペン先保持部)は、軸筒6と一体に連設される構成でもよい。
【0025】
尚、本発明によれば、ペン先抜き力(即ち、外部に突出するペン先2の小径部21を引っ張って、ペン先2をペン先保持部より抜く力)は10N(ニュートン)以上に設定され、極めて強固なペン先取付構造となる。
【0026】
【発明の効果】
請求項1により、強固なペン先の取り付けが確実に得られるとともに、ペン先取付時、ペン先の損傷を防止できる。
【0027】
請求項2により、段部を十分な大きさに設定でき、強固なペン先取付構造が、より一層確実に得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】前方保持筒、ペン先、及び後方保持部を分解した状態を示す図である。
【符号の説明】
1 筆記具
2 ペン先
21 小径部
22 大径部
23 段部
3 ペン先保持筒(ペン先保持部)
4 前方保持筒(前方保持部)
41 前部
41a 先端孔
41b 係止突部
41c 空気孔
42 後部
42a 雌ねじ部
43 肩部
5 後方保持筒(後方保持部)
51 規制壁部
51a 隙間
52 流通孔
6 軸筒
61 雄ねじ部
α 係止突部の角度
C 小径部の後端の外径
D 大径部の先端の外径
Claims (2)
- 繊維よりなるペン先を筒状のペン先保持部に保持させるペン先取付構造であって、前記ペン先が、先端に形成した小径部と、該小径部の後方に形成した大径部と、該小径部と該大径部との間に形成した段部とを備え、前記ペン先保持部が、前方保持部と、該前方保持部の後方に固着される後方保持部とからなり、前記前方保持部が、前記ペン先の小径部を後方から前方に突出させる先端孔と、前記ペン先の段部に食いつき係止する鋭角に尖成された係止突部とを備え、前記後方保持部が、前記ペン先の大径部の後端を支持する規制壁部を備えたことを特徴とするペン先取付構造。
- 前記小径部の後端の外径と前記大径部の先端の外径との差が、0.5mm以上である請求項1記載のペン先取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002318856A JP2004148761A (ja) | 2002-10-31 | 2002-10-31 | ペン先取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002318856A JP2004148761A (ja) | 2002-10-31 | 2002-10-31 | ペン先取付構造 |
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JP2004148761A true JP2004148761A (ja) | 2004-05-27 |
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KR20170085446A (ko) * | 2016-01-14 | 2017-07-24 | 미쓰비시 엔피쯔 가부시키가이샤 | 도포구 |
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2002
- 2002-10-31 JP JP2002318856A patent/JP2004148761A/ja active Pending
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KR20170085446A (ko) * | 2016-01-14 | 2017-07-24 | 미쓰비시 엔피쯔 가부시키가이샤 | 도포구 |
KR102626023B1 (ko) | 2016-01-14 | 2024-01-18 | 미쓰비시 엔피쯔 가부시키가이샤 | 도포구 |
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