JP2004148295A - 水改質装置 - Google Patents

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賢治 中村
Takahiro Mita
隆浩 三田
Tatsuya Ikegami
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Abstract

【課題】 マグネシウム材からなる電極と不溶性の導電性材料からなる電極とを組み合わせることで、溶存水素濃度の高いアルカリ水に改質する水改質装置を実現する。
【解決手段】 改質する水が導入される電解槽11と、マグネシウム材からなる一対の第1電極12a、12bと、不溶性の導電性材料からなる一対の第2電極13a、13bとを備え、第1電極12a、12b間および第2電極13a、13b間に電圧を印加させて、第1電極12a、12bからMg2+イオンを溶解させるとともに、第2電極13a、13bでOとHとを発生させて、電解槽11内の水を酸化還元電位が低く、かつミネラル成分が含まれるアルカリ水に改質する。これにより、溶存水素濃度の高いアルカリ水に改質できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水道水などの原水を電気分解によりミネラル成分が含まれるアルカリ水に改質する水改質装置に関するものである。
従来のこの種の水改質装置としては、改質する水が導入される電解槽内に第1、第2、第3電極を配置させて、第1,第2電極間に交流を印加して、第3電極を接地し、第1、第2電極と第3電極との間の水に直流電圧を発生させ、第1および第2電極と第3電極間の間の水に直流電流を流して、水を電気分解して該水の酸化還元電位を下げるようにしている。
これは、第1,第2電極間、つまり、第1電極と第2電極では金属イオンの溶解と水素ガスHの発生、および第3電極では水素ガスHと酸素ガスの発生が起きている。しかも、この第3電極で発生する酸素ガスは、被処理水が飽和状態、またはこれに近い場合には、ほとんど水中に溶け込むことはなく大気中に放出される。一方、上記電気分解によって生じた水素ガスHは、ほとんど過飽和の状態で被処理水中に溶け込んでいる。従って、酸化体である酸素に比べて還元体である水素が増加して、被処理水の酸化還元電位が低下するものである(例えば、特許文献1参照。)。
特許公報2615308号明細書
しかしながら、上記特許文献1によれば、第1,第2電極と第3電極との間の水に直流電圧を発生させて水素ガスHを発生するようにしているため、導入される水が電気分解されて酸化還元電位が低下するまでに数分間の時間を要するとともに、第1,第2電極と第3電極との対向面積が大きくとれず、水素ガスHの発生が少ない問題がある。
そこで、本発明の目的は、上記点を鑑みたものであり、マグネシウム材からなる電極と不溶性の導電性材料からなる電極とを組み合わせることで、溶存水素濃度の高いアルカリ水に改質する水改質装置を提供することにある。
上記、目的を達成するために、請求項1ないし請求項8に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、改質する水が導入される電解槽(11)と、この電解槽(11)内に対向して配設されマグネシウム材からなる一対の第1電極(12a、12b)と、電解槽(11)内に対向して配設され不溶性の導電性材料からなる一対の第2電極(13a、13b)とを備え、
第1電極(12a、12b)間および第2電極(13a、13b)間に電圧を印加させて、第1電極(12a、12b)からMg2+イオンを溶解させるとともに、第2電極(13a、13b)でOとHとを発生させて、電解槽(11)内の水を酸化還元電位が低く、かつミネラル成分が含まれるアルカリ水に改質することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、まず、改質された水の良否は、酸化還元電位を低くするのが望ましい。そこで、本発明では、それぞれ一対の第1電極(12a、12b)と一対の第2電極(13a、13b)とを設けて、一方の第1電極(12a、12b)間に電圧を印加させて水を電気分解すると、マグネシウムでからなる第1電極(12a、12b)の高電位側からMg2+イオンが溶解されて、OHイオンと反応して水中にMg(OH)が生成される。このMg(OH)はアルカリ性であるとともに、水酸化マグネシウムよりなるミネラル成分を含んでいる。また、このときに、第1電極(12a、12b)の低電位側近傍では、水素ガスHが発生するが、この水素ガスHは過飽和の状態になるまで水中に溶け込んでいる。
そして、第2電極(13a、13b)の低電位側近傍には、上記同様に水素ガスHが発生して溶存水素濃度が高められる。これにより、酸化体である酸素に比べて還元体である水素が増加することで、電解槽(11)内の水の酸化還元電位が低下できるとともに、ミネラル成分を含んだアルカリ水に改質できる。
また、マグネシウムからなる一対の第1電極(12a、12b)と不溶性の金属材料からなる一対の第2電極(13a、13b)とを電解槽(11)内に配設させて電気分解させることにより、それぞれの電極間の電解能力が充分に発揮されることで、迅速に溶存水素濃度を高めることができる。従って、酸化還元電位の低下を迅速にできる。
請求項2に記載の発明では、改質する水が導入される電解槽(11)と、この電解槽(11)内に対向して配設されマグネシウム材からなる一対の第1電極(12a、12b)と、第1電極(12a、12b)間に配設されマグネシウム材からなる一枚または複数枚の第1中間電極(14)と、電解槽(11)内に対向して配設され、不溶性の導電性材料からなる一対の第2電極(13a、13b)と、この第2電極(13a、13b)間に配設され不溶性の導電性材料からなる一枚または複数枚の第2中間電極(15)とを備え、
第1電極(12a、12b)間および第2電極(13a、13b)間に電圧を印加させて、第1電極(12a、12b)および第1中間電極(14)からMg2+イオンを溶解させるとともに、第2電極(13a、13b)および第2中間電極(15)でOとHとを発生させて、電解槽(11)内の水を酸化還元電位が低く、かつミネラル成分が含まれるアルカリ水に改質することを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、第1電極(12a、12b)間にマグネシウム材からなる一枚または複数枚の第1中間電極(14)を設けることにより、マグネシウム材の電極面積が広く取れ、多量のMg2+イオンを溶解させることができるため、Mg(OH)の生成およびHの発生が活発となり、短時間に電解槽(11)内の水を酸化還元電位が低く、かつミネラル成分が含まれるアルカリ水に改質することができる。
また、マグネシウム材からなる第1中間電極(14)は、マグネシウムの溶解による電極の消耗が大きいため2枚以上の複数枚設けることにより、メンテナンス期間を長くすることができる。
請求項3に記載の発明では、改質する水が導入される電解槽(11)と、この電解槽(11)内に対向して配設され、不溶性の導電性材料からなる一対の第2電極(13a、13b)と、この第2電極(13a、13b)間に配設されマグネシウム材からなる一枚または複数枚の第1中間電極(14)とを備え、
第2電極(13a、13b)間に電圧を印加させて、第1中間電極(14)からMg2+イオンを溶解させるとともに、第2電極(13a、13b)でOとHとを発生させて、電解槽(11)内の水を酸化還元電位が低く、かつミネラル成分が含まれるアルカリ水に改質することを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、不溶性の導電性材料からなる一対の第2電極(13a、13b)の間にマグネシウム材からなる第1中間電極(14)を配設されることにより、第2および第1中間電極(13a、14)が一体に形成できるため、電解槽(11)を小型化できる。
請求項4に記載の発明では、改質する水が導入される電解槽(11)と、この電解槽(11)内に対向して配設されマグネシウム材からなる一対の第1電極(12a、12b)と、電解槽(11)内に対向して配設され不溶性の導電性材料からなる一対の第2電極(13a、13b)とを備え、
第1電極(12a、12b)間に電圧を印加させ、第1電極(12a、12b)からMg2+イオンを溶解させて、電解槽(11)内の水をミネラル成分が含まれるアルカリ水に改質するか、または第2電極(13a、13b)間に電圧を印加させ、第2電極(13a、13b)でOとHとを発生させて、電解槽(11)内の水を酸化還元電位が低いアルカリ水に改質するかのいずれか一方を選択できることを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、上述した請求項1ないし請求項3においては、改質する水を第1電極(12a、12b)から第2電極(13a、13b)に直列に流通させてアルカリ水に改質したが、これに限らず、マグネシウム材からなる第1電極(12a、12b)と不溶性の導電性材料からなる第2電極(13a、13b)とのいずれか一方を選択することでも良い。これにより、ミネラル成分が含まれるアルカリ水、または、酸化還元電位が低いアルカリ水のいずれかを容易に選択できる。従って、ミネラル成分の含有を必要としないで、短時間に酸化還元電位が低いアルカリ水の改質もできる。
請求項5に記載の発明では、改質する水が導入される電解槽(11)と、この電解槽(11)内に対向して配設されマグネシウム材からなる一対の第1電極(12a、12b)と、この第1電極(12a、12b)間に配設されマグネシウム材からなる一枚または複数枚の第1中間電極(14)と、電解槽(11)内に対向して配設され、不溶性の導電性材料からなる一対の第2電極(13a、13b)とを備え、
第1電極(12a、12b)間に電圧を印加させ、第1電極(12a、12b)および第1中間電極(14)からMg2+イオンを溶解させて、電解槽(11)内の水をミネラル成分が含まれるアルカリ水に改質するか、または第2電極(13a、13b)間に電圧を印加させ、第2電極(13a、13b)でOとHとを発生させて、電解槽(11)内の水を酸化還元電位が低いアルカリ水に改質するかのいずれか一方を選択できることを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、請求項2と同様の効果を奏する。
請求項6に記載の発明では、改質する水が導入される電解槽(11)と、この電解槽(11)内に対向して配設され、不溶性の導電性材料からなる一対の第3電極(12c、12d)と、この第3電極(12c、12d)間に配設されマグネシウム材からなる一枚または複数枚の第1中間電極(14)と、電解槽(11)内に対向して配設され、不溶性の導電性材料からなる一対の第2電極(13a、13b)とを備え、
第3電極(12c、12d)間に電圧を印加させ、第1中間電極(14)からMg2+イオンを溶解させて、電解槽(11)内の水をミネラル成分が含まれるアルカリ水に改質するか、または第2電極(13a、13b)間に電圧を印加させ、第2電極(13a、13b)でOとHとを発生させて、電解槽(11)内の水を酸化還元電位が低いアルカリ水に改質するかのいずれか一方を選択できることを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、第3電極(12c、12d)間にマグネシウム材からなる一枚または複数枚の第1中間電極(14)を設けることにより、マグネシウム材の電極面積が広く取れ、多量のMg2+イオンを溶解させることができるため、Mg(OH)の生成が活発となり、短時間に電解槽(11)内の水をミネラル成分が含まれるアルカリ水に改質することができる。
また、マグネシウム材からなる第1中間電極(14)は、マグネシウムの溶解による電極の消耗が大きいため2枚以上の複数枚設けることにより、メンテナンス期間を長くすることができる。
請求項7に記載の発明では、電解槽(11)は、第3電極(12c、12d)のいずれか一方と、第2電極(13a、13b)のいずれか一方とが兼用できるように構成したことを特徴としている。請求項7に記載の発明によれば、電極本数の低減が図れるとともに、電解槽(11)を小型化とすることができる。
請求項8に記載の発明では、電解槽(11)は、浴槽内の浴水を循環させて浄化する浴水浄化装置(30)に設けられたことを特徴としている。請求項8に記載の発明によれば、改質する水を浴水浄化装置(30)に用いることにより、ミネラル成分が含まれるアルカリ水と、酸化還元電位が低いアルカリ水のいずれかを選択することができるため、入浴者(使用者)に体感差を楽しませることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、水道水をアルカリ水に改質するアルカリ整水器に本発明を適用した第1実施形態について図1に基づいて説明する。図1は、本実施形態の水改質装置であるアルカリ整水器10の全体構成を示す模式図である。
アルカリ整水器10は、図1に示すように、改質される水道水が導入される電解槽11と、この電解槽11内に対向して配設される一対の第1電極12a、12bと、この第1電極12a、12bの下流側に配設される一対の第2電極13a、13bと、第1電極12a、12b間、および第2電極13a、13b間に電圧を印加する制御手段である制御装置16と、制御装置に直流電源を供給する電源手段17aとから構成されている。
電解槽11は、耐食性に優れた材料、例えば、アルカリに強いプラスチックなどの材料で形成された管路であり、上流端が図示しない給水配管に開閉弁(図示せず)を介して接続されて、水道水を電解槽11内に流入させる流入口11aと、下流端が開口し改質されたアルカリ水を流通させる流出口11bとが設けられ、電解槽11内に流入された水道水を電気分解させてアルカリ水に改質するための容器である。
また、電解槽11には、連通口11cを設け、この連通口11cにより、電解槽11内を第1電解槽11dと第2電解槽11eとに区画されている。そして、第1電解槽11d内には一対の第1電極12a、12bが配設され、第2電解槽11e内には一対の第2電極13a、13bが配設されている。一対の第1電極12a、12bは、共にマグネシウムの材料で板状に形成され、一方の一対の第2電極13a、13bは、共に不溶性の導電性金属材で板状に形成されている。
因みに、この不溶性の導電性金属材として、例えば、Ti製の基材の表面にPtメッキを施すか、あるいはTi製の基材の表面にPtを焼成したいずれかにより形成している。これにより、電気分解のときに、第1電極12a、12bでは、水中にマグネシウムが溶解されるが、第2電極13a、13bでは、Ti材が溶解されることはない。そして、第1電極12a、12bおよび第2電極13a、13bは、制御装置16に電気的に接続されている。
次に、制御装置16は、電源手段17aから供給される直流電源を第1電極12a、12b間および第2電極13a、13b間に所定の直流電圧を印加するとともに、印加電圧の極性が交互に切り換えられるように制御している。具体的には、一対の第1電極12a、12bおよび第2電極13a、13bのうち、まず、第1電極12aおよび第2電極13aに高電位電圧(例えば、DC24V)を印加するとともに、他方の第1電極12bおよび第2電極13bに低電位電圧(例えば、DC0V)を印加する。
そして、所定時間(例えば、5分)経過後に、第1電極12aおよび第2電極13aに低電位電圧(例えば、DC0V)を印加するとともに、他方の第1電極12bおよび第2電極13bに高電位電圧(例えば、DC24V)を印加する。このように所定時間毎に極性を交互に切り換えるように制御されている。
なお、電源手段17aは、図示しない商用の交流電源に接続させて、その交流電力から所定電圧の直流電力に変換させても良い。また、電解性能は水道水の水質等の条件によって変動するため、性能を安定させるために、第1電極12a、12b間および第2電極13a、13b間に印加する直流電圧を制御装置16により制御させ、それぞれの電極間に流れる直流電流が一定に保つ機構を設けても良い。また、制御装置16は、図示しない操作パネルに接続され、操作パネルからの操作信号に基づいて、第1電極12a、12b間および第2電極13a、13b間に直流電圧の印加がされる。
次に、以上の構成によるアルカリ整水器10の作動について説明する。まず、アルカリ水を生成させたいときには、図示しない操作パネルの運転スイッチを操作させることで、制御装置16により、流入口11aの上流に設けられた開閉弁(図示)が開いて水道水が電解槽11内に導入される。そして、制御装置16により、電圧を印加する開始信号を出力するとともに、第1電極12a、12b間および第2電極13a、13b間に直流電圧の印加がされると、第1電極12a、12b間および第2電極13a、13b間の水道水が以下に示すように電気分解される。
因みに、第1電極12a、12b間および第2電極13a、13b間に印加される電圧の極性は所定時間(例えば、5分)毎に切り換えられるが、説明の便宜上、一方の第1電極12aおよび第2電極13aが陽極、もう一方の第1電極12bおよび第2電極13bが陰極の状態を例に、電気分解による電解水生成の化学反応について説明する。
図1に示すように、まず、マグネシウム材からなる第1電極12a、12bが配設される第1電解槽11d内では、電圧Vが印加されると高電位側の第1電極12aからMg2+イオンが溶解し、下記化学反応式(1)、(2)によって示されるように、Mg2+イオンがOHイオンと反応してMg(OH)が生成し、第1電解槽11d内の水道水がアルカリ性に改質される。なお、このMg(OH)には水酸化マグネシウムよりなるミネラル成分であるため、ミネラル成分を含むアルカリ水に改質される。
(化1) Mg→Mg2++2e
(化2) Mg2++2OH→Mg(OH)
また、一方の低電位側の第1電極12b近傍では、下記化学式(3)、(4)に示すように、水素イオン2Hが電子を受け取って水素ガスHになる反応が起きている。この水素ガスHは、水道水中に過飽和の状態となるまで溶存される。
(化3) 2HO→2H+2OH
(化4) 2H+2e→H
なお、第1電極12a、12bの極性が反転したときには、第1電極12aでは、化学式(3)、(4)に示す水素ガスHになる反応が起き、第1電極12bでは化学式(1)、(2)で示す反応が起こるので、説明は省略する。
これにより、高電位側の電極からMg2+イオンが溶解することにより、第1電極12a、12bの材料であるマグネシウムが消耗してしまうが、本実施形態では、高電位側と低電位側とを交互に極性を切り換えて通電を行なうことにより、第1電極12a、12bが交互に溶解するため均等に消耗するように構成されている。そして、アルカリ水に改質された水道水が連通口11cをオーバーフローして第2電解槽11e内に流出される。
次に、Pt/Tiからなる第2電極13a、13bが配設された第2電解槽11e内では、電圧Vが印加されると高電位側の第1電極12aの近傍には、金属イオンの溶解がないので化学式(3)に示すOHイオンが析出される。このOHイオンは、一部が酸素ガスOになって水道水中にある程度溶存される。
また、一方の低電位側の第2電極13b近傍では、再度化学式(3)、(4)で示す水素ガスHになる反応が起きている。そして、過飽和の状態となるまで水道水中に溶存されるが、過飽和を超えると図示しない排気口から外部に排出される。
従って、第1電解槽11dおよび第2電解槽11eにおいて、それぞれの第1、第2電極に電圧を印加させて電解槽11内の水道水を電気分解することでマグネシウムの溶解により、ミネラル成分を含むMg(OH)が生成されるとともに、アルカリ水に改質された処理水が酸化体である溶存酸素に比べて還元体である溶存水素が高められることで酸化還元電位が低くなるものである。
また、ミネラル成分、特に、マグネシウムの溶けた水は溶存水素濃度が増加し易いとも言われている。なお、この酸化還元電位は、一般的に電位が低いほど水中に含まれる有機化合物を浄化する指標であって、酸化還元電位が低くなるほど濁り度が低下する。また、この水は殺菌力の高い水に改質されている。
従って、電解槽11内を流通した水道水は、第1電極12a、12bと第2電極13a、13bとの電気分解によって、酸化還元電位が低く、かつミネラル成分を含むアルカリ水に改質された水道水が流出口11bから流出される。また、アルカリ水の生成を停止させたいときには、運転スイッチ(図示せず)を停止操作することにより、開閉弁(図示せず)が閉じられるとともに、制御装置16より電圧の印加も停止される。なお、アルカリ水の生成の操作を運転スイッチ(図示せず)を操作させて開閉弁(図示せず)を制御したが、これに限らず、流出口11bの下流端に吐水弁を設けて、この吐水弁を開閉操作することでアルカリ水の生成および停止をさせても良い。
また、本実施形態では、第1電解槽11dと第2電解槽11eとを区画するために連通口11cを設けたが、これに限らず、電解槽11内の上方に連通通路を形成した区画板を配設させて第1電解槽11dと第2電解槽11eとを区画しても良い。
以上の第1実施形態のアルカリ整水器10によれば、改質する水の良否は、濁り度を低下するために酸化還元電位を低くするのが望ましい。そこで、本発明では、マグネシウムからなる一対の第1電極12a、12bと不溶性の金属材料からなる一対の第2電極13a、13bとを設けて、一方の第1電極(12a、12b)間に電圧を印加させて水を電気分解すると、第1電極12a、12bの高電位側からMg2+イオンが溶解されて、OHイオンと反応して水中にMg(OH)が生成される。このMg(OH)はアルカリ性であるとともに、水酸化マグネシウムよりなるミネラル成分を含んでいる。
また、このときに、第1電極12a、12bの低電位側近傍では、水素Hイオンが析出されて水素ガスHが発生するが、この水素ガスHは過飽和の状態になるまで水中に溶け込んでいる。
すなわち、マグネシウムからなる一対の第1電極12a、12bと不溶性の金属材料からなる一対の第2電極13a、13bとを組み合わせることで、それぞれの電極間の電解能力が充分に発揮されることで、導入された水道水を迅速にアルカリ水に改質することができる。しかも、第2電極13a、13bの低電位側近傍には、上記同様に水素ガスHが発生して溶存水素濃度が高められる。これにより、酸化体である溶存酸素に比べて還元体である溶存水素が増加することで、電解槽11内の水の酸化還元電位が低下できるとともに、ミネラル成分を含んだアルカリ水に改質できる。
また、印加電圧の極性を所定時間(例えば、5分)毎に交互に切り換えることにより、マグネシウム材からなる第1電極12a、12bの磨耗が互いに同等レベルとすることができるため第1電極12a、12bの寿命を延長することができる。
(第2実施形態)
以上の第1実施形態では、第1電極12a、12bおよび第2電極13a、13bを一対で構成したが、これに限らず、この一対の電極12a、12bおよび13a、13b間に、中間電極を設けても良い。具体的には、図2に示すように、第1電解槽11d内に配設される第1電極12a、12b間にマグネシウムからなる第1中間電極14が設けられるともに、第2電解槽11e内に配設される第2電極13a、13b間にTi製の基材の表面にPtメッキを施すか、あるいはTi製の基材の表面にPtを焼成したいずれか一方からなる第2中間電極15が設けられている。なお、図中に示す符号は、第1実施形態と同じ構成のものは同一符合で示し説明は省略する。
以上の構成によれば、マグネシウム材の電極面積が広く取れ、多量のMg2+イオンを溶解させることができるため、Mg(OH)の生成および水素ガスHの発生が活発となり、短時間に電解槽11内の水を酸化還元電位が低く、かつミネラル成分が含まれるアルカリ水に改質することができる。
また、本実施形態では、第1中間電極14および第2中間電極15をそれぞれ一枚設けたが2枚以上の複数枚設けても良い。これによると、マグネシウムの溶解による消耗に伴うメンテナンス期間を長くすることができる。
また、第1中間電極14および第2中間電極15は、制御装置16と電気的な接続はしなかったが、図3に示すように、第1中間電極14および第2中間電極15と制御装置16に電気的に接続しても良い。
(第3実施形態)
以上の実施形態では、電解槽11を第1電解槽11dと第2電解槽11eとに区画して、第1電解槽11dに第1電極12a、12bを、第2電解槽11eに第2電極13a、13bを配設させて説明したが、これに限らず、図4に示すように、不溶性の導電性金属材料(Pt/Ti)からなる一対の第2電極13a、13b間にマグネシウム材からなる第1中間電極14を配設させても良い。
また、以上の実施形態では、第2電極13a、13bに印加する電源を直流電源の電源手段17aにより供給したが、本実施形態では、第2電極13a、13bに印加する電源を交流電源とするために交流電源(例えば、AC60HまたはAC30H)を供給する電源手段17bが設けられている。
これにより、直流電圧を印加させた以上の実施形態では、制御装置16により所定時間(例えば、5分)毎に極性を切り換えていたが、交流電源を印加させることで、極性が切り換わるので制御装置16により極性の切換制御が不要となる。また、第2電極13a、13bと第1中間電極14とを一体にすることで、電解槽11内を区画する必要はない。
以上の構成によるアルカリ整水器10の作動は、第2電極13a、13b間に交流電源の交流電圧を印加させて電気分解を行なうと、第1、第2実施形態と同じように、マグネシウムからなる第1中間電極14の高電位側からMg2+イオンが溶解されて、OHイオンと反応して水中にMg(OH)が生成される。
一方の第2電極13a、13bの低電位側近傍には、水素ガスHが発生して溶存水素濃度が高められる。これにより、酸化体である溶存酸素に比べて還元体である溶存水素が増加することで、電解槽11内の水の酸化還元電位が低下できる。ここで、以上の構成によるアルカリ整水器10に交流電源(例えば、AC60HおよびAC30H)を用いて、電気分解を行ない改質された水道水のpH値と酸化還元電位との関係を、交流電源をパラメータとして実験によって測定した実験結果の特性図を図5に示す。
図5に示すように、交流電源がAC30Hの特性が実線で示すIであり、AC60Hの特性が破線で示すIIである。いずれの周波数であってもpH値が8以上のアルカリ水となると酸化還元電位が0以下となって低下している。これにより、不溶性の導電性金属材料(Pt/Ti)からなる一対の第2電極13a、13b間にマグネシウム材からなる第1中間電極14を配設する本実施形態の構成であっても、以上の実施形態と同じように、酸化還元電位の低下を迅速にできるとともに、ミネラル成分を含むアルカリ水に改質できる。
また、以上の構成の方第1、第2実施形態よりも第2電極13a、13b間に第1中間電極14を配設するため電解槽11および装置全体を小型にすることができる。なお、電解槽11は電気分解を行なう容器としたが、これに限らず、流入口11aに対して流出口11bを対向させて配設することで、水道水が流通する管路であっても良い。これにより、第2電極13a、13bおよび第1中間電極14を管路に沿って長手方向に伸ばすように形成することで、コンパクトな電解槽11を形成できる。
さらに、Mg2+イオンの溶解を多くするために、図6に示すように、マグネシウム材からなる第1中間電極14を少なくとも2枚以上複数枚設けて、電極の総面積を増加させても良い。またこのときに、図7に示すように、第1中間電極14と制御装置16とを電気的に接続しても良い。因みに、図6のように、第1中間電極14と制御装置16とを電気的に接続しない方が第1中間電極14の定期的交換時に、その交換作業が容易に行なうことができる。
しかも、複数枚の第1中間電極14を電気絶縁材料、例えば、絶縁樹脂などからなるスペーサに固定してユニット化し、複数枚の第1中間電極14を一体に構成すれば定期的交換時に、その交換作業が容易に行なうことができる。
(第4実施形態)
以上の実施形態では、電解槽11を第1電解槽11dと第2電解槽11eとに区画して、第1電解槽11dに第1電極12a、12bを、第2電解槽11eに第2電極13a、13bを配設させて、改質する水を第1電解槽11dから第2電解槽11eに直列に流通させて電気分解を行なう説明をしたが、これに限らず、図8および図9に示すように、第1電解槽11dと第2電解槽11eとを区画して、第1電解槽11dを迂回して第2電解槽11eに改質する水を流通できるように構成しても良い。
具体的には、図8に示すように、流入口11aの上流側に三方弁19、およびこの三方弁19と連通口11cとに接続される第1電解槽11dを迂回するパイパス経路20を設けるとともに、第2電解槽11e内に隔膜18および流出口11fを配設したものである。
三方弁19は、改質する水道水を第1電解槽11dに流通させるか、第1電解槽11dを迂回させるかの流通方向を必要に応じて切り換えるための切り換え弁であり、制御装置16により制御される。隔膜18は、電気分解により第2電極13a、13b間に生成される陰イオンを透過させる交換膜である。なお、図中に示す符号は、第1実施形態と同じ構成のものは同一符合で示し説明は省略する。
以上の構成による第4実施形態のアルカリ整水器10によれば、第1、第2、第3実施形態と同じように、電解槽11内を流通した水道水は、第1電極12a、12bと第2電極13a、13bとの電気分解によって、酸化還元電位が低く、かつミネラル成分を含むアルカリ水に改質された水道水が得られるとともに、必要に応じて、第2電解槽11eのみに流通させることで、ミネラル成分の含有を必要としない酸化還元電位が低いアルカリ水に改質された水道水を得られることもできる。
なお、図9に示す実施形態は、図8に対して、第1電極12a、12bの間に一枚または2枚以上の複数枚の中間電極14を設けたもので、上述した第2実施形態と同様にマグネシウム材の電極面積が広く取れ、多量のMg2+イオンを溶解させることができるため、Mg(OH)の生成および水素ガスHの発生が活発となり、短時間に電解槽11内の水を酸化還元電位が低く、かつミネラル成分が含まれるアルカリ水に改質することができる。
また、第2電解槽11e内に隔膜18を配設することにより、OHイオンが隔膜18を透過され易いため、水素ガスHになる反応が活発に行なわれより短時間に電解槽11内の水を酸化還元電位が低くすることができる。
(第5実施形態)
本実施形態では、図10に示すように、以上の実施形態のほかに、第1電解槽11dと第2電解槽11eとを区画して、改質する水道水を第1電解槽11dへ流通させるか、または第2電解槽11eへ流通させるかのいずれか一方を選択するように構成したものである。
しかも、図10に示すように、第1電解槽11d内に不溶性の導電性材料からなる一対の第3電極12c、12dと、この第3電極12c、12d間に配設されマグネシウム材からなる一枚または複数枚の第1中間電極14を配設し、第2電解槽11e内に不溶性の導電性材料からなる一対の第2電極13a、13bを配設するとともに、第3電極12c、12dのいずれか一方と、第2電極13a、13bのいずれか一方とが兼用できるように構成したものである。
因みに、兼用となる電極12d、13bは、第1電解槽11dと第2電解槽11eとを区画する区画板11gに、板状の一方の片面が第1電解槽11dに、他方の片面が第2電解槽11eに接するように配設している。なお、本実施形態の三方弁19は、改質する水道水を第1電解槽11dまたは第2電解槽11eのいずれか一方に切り換えるための切り換え弁である。
以上の構成による第5実施形態のアルカリ整水器10によれば、必要に応じて、
つまり、ミネラル成分を含むアルカリ水を得たいときは、第1電解槽11dに流通させ、酸化還元電位が低いアルカリ水を得たいときは、第2電解槽11eに流通させることで両者のいずれかを選択できる。
(第6実施形態)
本実施形態では、第5実施形態によるアルカリ整水器10を浴槽内の浴水を循環させて浄化する浴水浄化装置に設けたものであり、浴槽内の浴水を浴水浄化装置により浄化するとともに、必要に応じて、ミネラル成分を含むアルカリ水か、または酸化還元電位が低いアルカリ水のいずれか一方に改質させるものである。
具体的には、図11に示すように、浴槽35内の浴水を送水する循環ポンプ31、浴水に含まれる浮遊物を濾過する濾過手段32、浴水を加熱する加熱手段33、および浴水を浴槽35からくみ上げて浴槽35に戻す浴水循環経路34から構成される浴水浄化装置30にアルカリ整水器10を配設したものである。
これによれば、必要に応じて、つまり、ミネラル成分を含むアルカリ水か、または酸化還元電位が低いアルカリ水のいずれか一方に濾過された浴水を改質させることができる。因みに、アルカリ水に改質された浴水によって入浴者(使用者)に体感差を楽しませることができる。
なお、本実施形態では、ミネラル成分を含むアルカリ水か、または酸化還元電位が低いアルカリ水のいずれか一方に浴水を改質したが、図12に示すように、流入口11aの上流側に添加剤供給槽21を設けてアルカリ水に改質する浴水にメタケイ酸ナトリウムなどのぬるぬる感創出物質などの添加物を添加させて必要に応じて入浴者(使用者)が体感差を感受できるように構成しても良い。また、本実施形態では、浴水浄化装置にアルカリ整水器10を設けたが、浴水を直にアルカリ整水器10に循環させて浴水をアルカリ水に改質させても良い。
(他の実施形態)
以上の実施形態では、各種電極の形状を板状に形成させたが、これに限らず、板状に限定されることなく、例えば螺旋状など他の形状であっても良い。
また、以上の実施形態では、本発明による水改質装置を主として水道水をアルカリ水に改質するアルカリ整水器10、および浴水を浄化する浴水浄化装置に適用させて説明したが、飲料用水改質装置や浴水浄化装置に限定するものではなく、他の用途、例えば、栽培作物に散水する農業用水改質用などに適用しても良い。
本発明の第1実施形態におけるアルカリ整水器10の全体構成を示す模式図である。 本発明の第2実施形態におけるアルカリ整水器10の全体構成を示す模式図である。 本発明の第2実施形態におけるアルカリ整水器10の全体構成を示す模式図である。 本発明の第3実施形態におけるアルカリ整水器10の全体構成を示す模式図である。 図4に示すアルカリ整水器10を用いたときの電極に印加する電源をパラメータとして、pH値と酸化還元電位との関係を示す特性図である。 本発明の第3実施形態におけるアルカリ整水器10の全体構成を示す模式図である。 本発明の第3実施形態におけるアルカリ整水器10の全体構成を示す模式図である。 本発明の第4実施形態におけるアルカリ整水器10の全体構成を示す模式図である。 本発明の第4実施形態におけるアルカリ整水器10の全体構成を示す模式図である。 本発明の第5実施形態におけるアルカリ整水器10の全体構成を示す模式図である。 本発明の第6実施形態におけるアルカリ整水器10の全体構成を示す模式図である。 本発明の第6実施形態におけるアルカリ整水器10の全体構成を示す模式図である。
符号の説明
11…電解槽
12a、12b…第1電極
12c、12d…第3電極
13a、13b…第2電極
14…第1中間電極
15…第2中間電極
30…浴水浄化装置

Claims (8)

  1. 改質する水が導入される電解槽(11)と、
    前記電解槽(11)内に対向して配設されマグネシウム材からなる一対の第1電極(12a、12b)と、
    前記電解槽(11)内に対向して配設され不溶性の導電性材料からなる一対の第2電極(13a、13b)とを備え、
    前記第1電極(12a、12b)間および前記第2電極(13a、13b)間に電圧を印加させて、前記第1電極(12a、12b)からMg2+イオンを溶解させるとともに、前記第2電極(13a、13b)でOとHとを発生させて、前記電解槽(11)内の水を酸化還元電位が低く、かつミネラル成分が含まれるアルカリ水に改質することを特徴とする水改質装置。
  2. 改質する水が導入される電解槽(11)と、
    前記電解槽(11)内に対向して配設されマグネシウム材からなる一対の第1電極(12a、12b)と、
    前記第1電極(12a、12b)間に配設されマグネシウム材からなる一枚または複数枚の第1中間電極(14)と、
    前記電解槽(11)内に対向して配設され、不溶性の導電性材料からなる一対の第2電極(13a、13b)と、
    前記第2電極(13a、13b)間に配設され不溶性の導電性材料からなる一枚または複数枚の第2中間電極(15)とを備え、
    前記第1電極(12a、12b)間および前記第2電極(13a、13b)間に電圧を印加させて、前記第1電極(12a、12b)および前記第1中間電極(14)からMg2+イオンを溶解させるとともに、前記第2電極(13a、13b)および前記第2中間電極(15)でOとHとを発生させて、前記電解槽(11)内の水を酸化還元電位が低く、かつミネラル成分が含まれるアルカリ水に改質することを特徴とする水改質装置。
  3. 改質する水が導入される電解槽(11)と、
    前記電解槽(11)内に対向して配設され、不溶性の導電性材料からなる一対の第2電極(13a、13b)と、
    前記第2電極(13a、13b)間に配設されマグネシウム材からなる一枚または複数枚の第1中間電極(14)とを備え、
    前記第2電極(13a、13b)間に電圧を印加させて、前記第1中間電極(14)からMg2+イオンを溶解させるとともに、前記第2電極(13a、13b)でOとHとを発生させて、前記電解槽(11)内の水を酸化還元電位が低く、かつミネラル成分が含まれるアルカリ水に改質することを特徴とする水改質装置。
  4. 改質する水が導入される電解槽(11)と、
    前記電解槽(11)内に対向して配設されマグネシウム材からなる一対の第1電極(12a、12b)と、
    前記電解槽(11)内に対向して配設され不溶性の導電性材料からなる一対の第2電極(13a、13b)とを備え、
    前記第1電極(12a、12b)間に電圧を印加させ、前記第1電極(12a、12b)からMg2+イオンを溶解させて、前記電解槽(11)内の水をミネラル成分が含まれるアルカリ水に改質するか、または前記第2電極(13a、13b)間に電圧を印加させ、前記第2電極(13a、13b)でOとHとを発生させて、前記電解槽(11)内の水を酸化還元電位が低いアルカリ水に改質するかのいずれか一方を選択できることを特徴とする水改質装置。
  5. 改質する水が導入される電解槽(11)と、
    前記電解槽(11)内に対向して配設されマグネシウム材からなる一対の第1電極(12a、12b)と、
    前記第1電極(12a、12b)間に配設されマグネシウム材からなる一枚または複数枚の第1中間電極(14)と、
    前記電解槽(11)内に対向して配設され、不溶性の導電性材料からなる一対の第2電極(13a、13b)とを備え、
    前記第1電極(12a、12b)間に電圧を印加させ、前記第1電極(12a、12b)および前記第1中間電極(14)からMg2+イオンを溶解させて、前記電解槽(11)内の水をミネラル成分が含まれるアルカリ水に改質するか、または前記第2電極(13a、13b)間に電圧を印加させ、前記第2電極(13a、13b)でOとHとを発生させて、前記電解槽(11)内の水を酸化還元電位が低いアルカリ水に改質するかのいずれか一方を選択できることを特徴とする水改質装置。
  6. 改質する水が導入される電解槽(11)と、
    前記電解槽(11)内に対向して配設され、不溶性の導電性材料からなる一対の第3電極(12c、12d)と、
    前記第3電極(12c、12d)間に配設されマグネシウム材からなる一枚または複数枚の第1中間電極(14)と、
    前記電解槽(11)内に対向して配設され、不溶性の導電性材料からなる一対の第2電極(13a、13b)とを備え、
    前記第3電極(12c、12d)間に電圧を印加させ、前記第1中間電極(14)からMg2+イオンを溶解させて、前記電解槽(11)内の水をミネラル成分が含まれるアルカリ水に改質するか、または前記第2電極(13a、13b)間に電圧を印加させ、前記第2電極(13a、13b)でOとHとを発生させて、前記電解槽(11)内の水を酸化還元電位が低いアルカリ水に改質するかのいずれか一方を選択できることを特徴とする水改質装置。
  7. 前記電解槽(11)は、前記第3電極(12c、12d)のいずれか一方と、第2電極(13a、13b)のいずれか一方とが兼用できるように構成したことを特徴とする請求項6に記載の水改質装置。
  8. 前記電解槽(11)は、浴槽内の浴水を循環させて浄化する浴水浄化装置(30)に設けられたことを特徴とする請求項4ないし請求項7のいずれか一項に記載の水改質装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008110342A (ja) * 2006-10-26 2008-05-15 E & E Corp ブラウンガスを利用した還元水素水製造装置、還元水素水製造方法および還元水素飲料製造装置並びに還元水素飲料製造方法
JP2012180548A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 酸洗処理方法及び酸洗処理装置

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