JP2001191079A - 電解水生成装置 - Google Patents
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Abstract
定まる以上の濃度にでき、該電解水の収量を増加できる
と共に、電解効率を向上できる電解水生成装置を提供す
る。 【解決手段】電極3,4間のイオン透過性の隔膜5によ
り電解室6,7が分離形成された電解槽2と、原水に塩
化物を添加する添加手段14,15と、塩化物水溶液を
電解室6,7に供給する被電解水供給手段9,10と、
陽極側の電解室6から塩素を含む酸性の電解水を取出す
酸性電解水取出し手段16,20とを備える。陽極側の
電解室6内の酸性電解水取出し手段16,20の近傍
に、希釈水供給手段22を備える。被電解水供給手段
9,10は電解室6,7の底部から塩化物水溶液を供給
し、酸性電解水取出し手段16は陽極側の電解室6の上
部から酸性の電解水を取出す。電極3は陽極側の電解室
6の希釈水供給手段22に臨む位置に備えられる。希釈
水供給手段22は希釈水として前記原水を供給する。
Description
電解水を生成する電解水生成装置に関するものである。
オン透過性の隔膜を備え、該隔膜により2つの電解室に
分離形成された電解槽を備える電解水生成装置が知られ
ている。前記電解水生成装置では、各電解室に塩化ナト
リウム等の塩化物を含む水溶液を供給し、両電極間に所
定の電流を通じて前記塩化物水溶液の電解を行うことに
より、陽極側の電解室から塩素、次亜塩素酸等の有効残
留塩素を含む酸性の電解水が得られる。前記酸性の電解
水は前記残留塩素を主体とする殺菌効果により、食器、
食品、水道水等の殺菌、消毒に用いられる。また、前記
残留塩素を主体とする殺菌効果は植物病原菌に対しても
有効であるので、前記酸性の電解水は植物、土壌等の殺
菌、消毒に用いることもできる。
土壌等の殺菌、消毒に用いるために圃場等に散布する場
合には、相当まとまった量を必要とする。しかし、前記
電解水生成装置で一度に大量の電解水を生成させようと
すると、装置を大型化しなければならないとの問題があ
る。また、小型の装置で少量ずつ酸性の電解水を生成さ
せて、該電解水を貯留しておくことも考えられるが、前
記電解水は貯留されている間に殺菌効果が低減するとの
問題がある。
4−42077号公報には、原水に塩化ナトリウムを添
加して得られる塩化ナトリウム水溶液を前記電解槽で電
解して、陽極側の電解室から有効残留塩素を含む酸性の
電解水を得ると共に、前記電解室外で該電解水に原水を
添加して希釈する技術が提案されている。前記公報記載
の技術によれば、前記陽極側の電解室から得られた酸性
の電解水を前記原水で希釈することにより、残留塩素濃
度またはpH値を任意に調整することができると共に、
前記酸性の電解水の収量を増加させることができるとさ
れている。
記陽極側の電解室から取出された酸性の電解水に前記電
解室外で前記原水を添加して希釈するものであるので、
前記電解室から取出された電解水に含まれる残留塩素濃
度を所定の希釈倍率により定まる濃度にできるに過ぎな
い。また、前記公報記載の技術では、前記電解室から取
出された電解水に含まれる残留塩素濃度を所望の濃度に
希釈する際の希釈倍率により定まる以上には電解水の収
量を多くすることができない。
に鑑み、陽極側の電解室から得られた酸性の電解水を希
釈する際に、該電解水に含まれる残留塩素濃度を所定の
希釈倍率により定まる濃度より高くすることができる電
解水生成装置を提供することを目的とする。
出された電解水を前記電解室外で所望の濃度に希釈する
とき以上の希釈倍率で希釈しても該所望の濃度の電解水
を得ることができ、該電解水の収量を増加させることが
できる電解水生成装置を提供することにもある。
させることができる電解水生成装置を提供することにも
ある。
めに、本発明の電解水生成装置は、対向配置された1対
の電極間にイオン透過性の隔膜を備え、該隔膜により2
つの電解室に分離形成された電解槽と、各電解室に供給
される原水に塩化物を添加して塩化物水溶液を調製する
塩化物添加手段と、該塩化物水溶液を被電解水として各
電解室に供給する被電解水供給手段と、陽極側の電解室
から塩素を含む酸性の電解水を取出す酸性電解水取出し
手段とを備える電解水生成装置において、少なくとも前
記陽極側の電解室内の前記酸性電解水取出し手段の近傍
に、生成する電解水を希釈する希釈水を供給する希釈水
供給手段を備えることを特徴とする。
加手段により原水に塩化ナトリウム等の塩化物を添加す
ることにより調製された塩化物水溶液が、前記被電解水
供給手段により前記電解槽の各電解室に供給される。次
に、前記電解槽では前記1対の電極間に所定の電流を通
じることにより、各電解室に供給された前記塩化物水溶
液の電解を行う。
は、次式(1)〜(4)の反応が起きる。
(5)の反応が起きる。
(Cl2)及び次亜塩素酸(HClO)を含む酸性の電解
水が生成し、陰極側の電解室ではアルカリ性の電解水が
生成する。各電解室は前記イオン透過性の隔膜により分
離形成されているため、前記両電解水は相互に混合され
ることが無く、前記酸性の電解水は前記酸性電解水取出
し手段により効率よく取出される。
うに、前記陽極側の電解室で生成する塩素は、その一部
は該電解室で生成する電解液に溶解するが、他の一部は
前記電解液に溶解することなく気体状となる。前記気体
状の塩素は、前記酸性の電解水が前記酸性電解水取出し
手段により前記陽極の電解室外に取出されると、外気中
に放出されるので、通常は残留塩素として作用しない。
希釈水供給手段を前記陽極側の電解室内の前記酸性電解
水取出し手段の近傍に備え、該電解室で生成した酸性の
電解水に希釈水を供給することにより、次式(6)に示
すように、該電解室内で前記気体状の塩素の溶解を促進
する。
に前記電解室外で前記電解水に希釈水を供給する場合に
比較して、同率の希釈率であれば、より残留塩素濃度の
高い電解水を得ることができる。従って、より大きな殺
菌効果を有する電解水を得ることができる。
を得ようとすれば、前記従来技術よりも希釈率を高くす
ることができ、前記酸性の電解水の収率を高めることが
できる。
前記のようにして前記電解室内で前記気体状の塩素を前
記生成した電解水に溶解せしめることにより、該電解水
が該電解室の外に取り出されたときの塩素ガスの量を低
減することができる。
室内の前記酸性電解水取出し手段の近傍に備えられてい
ることが必要である。前記希釈水供給手段を前記酸性電
解水取出し手段から離れた、例えば電解室中央位置に備
えると、該希釈水供給手段により供給される希釈水によ
り電解途中の前記塩化物水溶液を希釈して、電解効率を
低くするので好ましくない。
前記被電解水供給手段は前記各電解室の底部から原水を
供給すると共に、前記酸性電解水取出し手段は前記陽極
側の電解室の上部から前記酸性の電解水を取出すことを
特徴とする。前記気体状の塩素及び酸素は、前記陽極側
の電解室内で気泡を生成し、電極等に付着する。そこ
で、前記被電解水供給手段により前記各電解室の底部か
ら前記塩化物水溶液を供給すると共に、前記酸性電解水
取出し手段により前記陽極側の電解室の上部から前記酸
性の電解水を取出すことにより、前記陽極側の電解室内
に底部から上部に向かう水流が形成される。また、前記
電極等に付着した気体状の塩素及び酸素は該水流により
移動せしめられて前記酸性電解水取出し手段近傍に集め
られ、該酸性電解水取出し手段近傍程、電極に多数付着
した状態となる。
に前記酸性電解水取出し手段近傍に前記希釈水供給手段
を備えるものであるので、前記酸性電解水取出し手段近
傍に集められた前記気体状の塩素を前記希釈水供給手段
から供給される希釈水で攪拌しながら効率よく溶解せし
めることができる。この結果、同率の希釈率であれば更
に残留塩素濃度が高い電解水を得ることができる。
(1)に示すように酸素が発生し、その一部は気体状と
なって、気泡が前記塩素と同様に該電解室内で前記電極
などに付着する。前記電極に前記塩素、酸素等の気泡が
付着して該電極の表面が該気泡により被覆されると、該
電極と前記塩化物水溶液との接触が阻害され、電解効率
が低下する。
述のように前記電極に付着した前記塩素、酸素等の気泡
は前記水流により前記電極に沿って上部へ移動し、該電
極の上部程、多数付着した状態となる。そこで、本発明
の電解水生成装置では、前記電極が前記陽極側の電解室
において前記希釈水供給手段に臨む位置に備えられてい
ることにより、該電極の上部に付着した前記塩素、酸素
等の気泡を該希釈水供給手段から供給される希釈水によ
る水流で攪拌することによって電極表面から除去するこ
とができる。この結果、更に電解効率を向上させること
ができ、また電極への電荷の局部的な集中が緩和される
ため、電極の劣化を抑制して長寿命化を図ることができ
る。
はどのような水であってもよいが、前記各電解室に供給
されるものと同一の原水を用いることにより、構成を簡
素化してコストを低減することができる。前記原水は、
前記各電解室に供給される原水と別に前記希釈水供給手
段に供給されてもよく、前記塩化物添加手段の上流側で
分岐させて、前記希釈水供給手段に供給するようにして
もよい。
本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。図
1は本実施形態の電解水生成装置のシステム構成図であ
り、図2は図1示の電解槽の縦断面図、図3は図2のI
II−III線断面図である。また、図4は電解水生成
装置における電解電流と生成した電解水に含まれる残留
塩素濃度との関係について本実施形態と従来例との比較
を示すグラフであり、図5は電解水生成装置における被
電解水の流量当たりの電荷量と、生成した電解水のpH
との関係について本実施形態と従来例との比較を示すグ
ラフであり、図6は同一濃度の残留塩素を含む電解水を
得るために電解水生成装置において消費される電力につ
いて本実施形態と従来例との比較を示すヒストグラムで
ある。
成装置1において、電解槽2は対向配置された電極3,
4の間にイオン透過性の隔膜5を備え、隔膜5により2
つの電解室6,7が分離形成された構成となっている。
電極3,4は、メッシュ状のチタン電極に白金及びイリ
ジウム酸化物を主とする電解触媒(日本カーリット社
製)が担持されたもので、電源装置8に接続されて例え
ば電極3が陽極、電極4が陰極とされている。
水溶液供給導管9,10が接続されている。塩化ナトリ
ウム水溶液供給導管9,10は原水導管11、電磁弁1
2、減圧弁13を介して図示しない水道管等に接続さ
れ、濃塩化ナトリウム水溶液タンク14からメータリン
グポンプ15により供給される濃塩化ナトリウム水溶液
が原水導管11内で原水と混合されて調製される所定濃
度の塩化ナトリウム水溶液が塩化ナトリウム水溶液供給
導管9,10から各電解室6,7に供給されるようにな
っている。尚、原水導管11にはフローセンサ11aが
備えられ、塩化ナトリウム水溶液供給導管9,10には
それぞれ流量調整弁9a、10aが備えられている。
ム水溶液の電解により生成する酸性またはアルカリ性の
電解水は、各電解室6,7の上部に接続された電解水取
出導管16,17により取り出され、三方弁18,19
により酸性の電解水は酸性電解水取出導管20から、ア
ルカリ性の電解水はアルカリ性電解水取出導管21から
取り出されるようになっている。
管16,17の近傍に希釈水導管22,23が接続され
ており、希釈水導管22,23はバイパス導管24、電
磁弁25、減圧弁26を介して、濃塩化ナトリウム水溶
液タンク14の上流側で原水導管11に接続されてい
る。尚、希釈水導管22,23にはそれぞれ流量調整弁
22a、23a、フローセンサ22b、23bが備えら
れている。
を前記のまま固定しておくと、陰極側の電極4に炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム等の塩基性化合物の析出物
からなるスケールが付着して次第に電解効率が低減す
る。そこで、電解水生成装置1では、これを防止するた
めに、制御手段27により電極3,4の極性を周期的に
交互に切り換えるようになっている。また、電極3,4
の極性を切替えると各電解室6,7で生成する電解水の
液性も切替るので、制御手段27は電極3,4の極性切
り換えに対応して三方弁18,19の接続方向を切替る
制御を行う。
極、電極4を陰極として電解を行うときには、三方弁1
8により電解水取出導管16と酸性電解水取出導管20
とを接続するとともに、三方弁19により電解水取出導
管17とアルカリ性電解水取出導管21とを接続する。
この場合には、電解室6が陽極側となるので電解室6で
酸性の電解水が生成し、陰極側となる電解室7にはアル
カリ性の電解水が生成する。そして、電解室6で生成し
た酸性の電解水は酸性電解水取出導管20から、電解室
7で生成したアルカリ性の電解水は同様にアルカリ性電
解水取出導管21から取り出される。
構成について説明する。
る空洞部31,32を備えるハウジング33,34が、
空洞部31,32が間にイオン透過性の隔膜5を挟んで
対向するように組み合わされた構成を備える。ハウジン
グ33,34は、図3にハウジング33を例として示す
ように略長方形状であり、底部に空洞部31,32に連
通する塩化ナトリウム水溶液導入部35,36、上部に
空洞部31,32に連通する電解水取出部37,38が
設けられている。塩化ナトリウム水溶液導入部35,3
6には、その一方の端部に、図1示の塩化ナトリウム水
溶液供給導管9,10が接続される塩化ナトリウム水溶
液供給導管接続部39,40が設けられている。また、
電解水取出部37,38には、塩化ナトリウム水溶液供
給導管接続部39,40に対してハウジング33,34
の対角線上反対側の端部に、図1示の電解水取出導管1
6,17が接続される電解水取出導管接続部41,42
が設けられ、電解水取出導管接続部41,42の反対側
の端部には図1示の希釈水供給導管22,23が接続さ
れる希釈水供給導管接続部43,44が設けられてい
る。尚、図2では、電解水取出導管接続部41,42は
希釈水供給導管接続部43,44の陰に隠れている。
電解水取出部37,38とは、空洞部31,32の内面
に垂直方向に沿って形成された複数の細い通液路45,
46により連通されており、通液路45,46上にメッ
シュ状の電極3(図3に仮想線示する),4(図示せ
ず)が設けられている。電極3,4はハウジング33,
34を貫通して設けられた電極端子47,48に支持さ
れており、電極3,4の上端は電解水取出部37,38
内で希釈水供給導管接続部43,44に臨んで設けられ
ている。電極端子47,48はハウジング33,34の
外部で図1示の電源装置8に接続されている。
のねじ孔49,50に挿通されるボルト(図示せず)に
より相互に螺着して組み合わせられる。
解水生成装置1の作動について説明する。
して通常の水道水を使用しており、まず、メータリング
ポンプ15により濃塩化ナトリウム水溶液タンク14か
ら濃塩化ナトリウム水溶液を原水導管11に供給し、例
えば0.025〜0.05モル/リットル(1.46〜
2.93g/リットル)の範囲の濃度の塩化ナトリウム
水溶液を調製し、該塩化ナトリウム水溶液を塩化ナトリ
ウム水溶液供給導管9,10から各電解室6,7の塩化
ナトリウム水溶液導入部35,36に供給する。塩化ナ
トリウム水溶液導入部35,36に導入された塩化ナト
リウム水溶液は、通液路45,46により電解水取出部
37,38に至り、電解水取出導管16,17から取出
される。
3を陽極、電極4を陰極として電解を行うと、陽極側の
電解室6では前記式(1)〜(4)示の反応が起き、有
効残留塩素を含む酸性の電解水が生成し、陰極側の電解
室7では前記式(5)示の反応が起きてアルカリ性の電
解水が生成する。このとき、電解水取出部37,38に
は、電解水取出導管接続部41,42が設けられている
端部と反対側の端部に設けられている希釈水供給導管接
続部43,44に接続されている希釈水供給導管22,
23から、塩化ナトリウムを含まない原水が希釈水とし
て供給される。前記希釈水は、例えば塩化ナトリウム水
溶液供給導管9,10から供給される塩化ナトリウム水
溶液と略同等量(1:1)で供給され、この結果前記倍
率で希釈された電解水が得られる。
反応に伴って気体状の塩素及び酸素が生成し、該塩素及
び酸素が気泡を形成して電極3に付着する。一方、塩化
ナトリウム水溶液導入部35に導入された塩化ナトリウ
ム水溶液は、通液路45に沿って電解水取出部37に至
るゆるやかな水流を形成するので、前記塩素及び酸素の
気泡は該水流により電極3の表面に沿って移動し、電解
水取出部37内で希釈水供給導管接続部43に臨んで設
けられている電極3の上端に集められ、電極3の上端部
程、多数付着した状態を形成する。そして、電極3の上
端に集められた前記塩素及び酸素の気泡は、この部分に
直接供給される前記希釈水による新たな水流によって攪
拌され、溶解が促進される。
電解水に含まれる残留塩素濃度が高くなると共に、前記
塩素及び酸素の気泡が電極3の表面から除去されること
により電解効率が向上する。
取出部37内で電解水取出導管接続部41が設けられて
いる端部と反対側の端部に設けられている希釈水供給導
管接続部43に接続されている。従って、希釈水供給導
管22から供給された希釈水が希釈水供給導管接続部4
3側から電解水取出導管接続部41方向に流れる間に、
前記塩素及び酸素の気泡を攪拌しながら効率よく溶解を
促進することができる。
ィスを備えていてもよい。前記希釈水は、前記オリフィ
スを介して電解水取出部37内に供給される結果、流速
が増大し、前記塩素及び酸素の気泡を巻き込んで流れる
ので、前記塩素及び酸素の気泡をさらに効率よい溶解を
促進することができる。
は前記反応に伴って気体状の水素が生成し、該水素が気
泡を形成して電極4に付着する。しかし、この水素の気
泡は陽極側の電解室6の場合と同様に、塩化ナトリウム
水溶液導入部36に導入され通液路46に沿って電解水
取出部38に至るゆるやかな塩化ナトリウム水溶液の水
流により電極4の上端に集められ、電極4の上端部程、
多数付着した状態を形成する。そして、希釈水供給導管
24からこの部分に供給される希釈水による新たな水流
によって、電極4の表面から気泡を除去することができ
る。従って、陰極側の電解室7においても電解効率が向
上する。
は、電解水取出導管接続部41に接続されている電解水
取出導管16により電解室6から取出される。このと
き、制御装置27は、電極3を陽極、電極4を陰極とす
る設定に対応して、三方弁18により電解水取出導管1
6と酸性電解水取出導管20とを接続するとともに、三
方弁19により電解水取出導管17とアルカリ性電解水
取出導管21とを接続している。従って、前記酸性の電
解水が酸性電解水取出導管20から取出される。
従来の電解水生成装置において、電極3,4に通じる電
解電流を変えて、電解電流と、電解室6で得られた酸性
の電解水に含まれる残留塩素濃度との関係を比較した。
前記従来の電解水生成装置は、図1示の本実施形態の電
解水生成装置1において、希釈水供給導管22,23を
それぞれ電解水取出導管16,17に接続し、電解槽2
の外部で希釈水を供給するようにした以外は電解水生成
装置1と全く同一の構成である。塩化ナトリウム水溶液
の濃度、供給量及び希釈水の供給量は、本実施形態の電
解水生成装置1、従来の電解水生成装置とも全く同一条
件である。結果を図4に示す。
によれば、電解室6で得られた酸性の電解水に含まれる
残留塩素濃度は、電解電流の大きさに関らず、従来の電
解水生成装置よりも高くなることが明らかである。これ
は、本実施形態の電解水生成装置1は、希釈率が同一で
あれば、従来の電解水生成装置より高濃度の残留塩素を
含む電解水を得ることができることを示している。
生成装置1によれば、同一濃度の残留塩素を含む電解水
を得ようとすれば、従来の電解水生成装置よりも希釈率
を高くして、前記酸性の電解水の収率を高めることがで
きることを示している。
従来の電解水生成装置において、電解室6,7に供給さ
れる塩化ナトリウム水溶液の流量に対し該塩化ナトリウ
ム水溶液に付与される電荷量の比と、電解室6で生成し
た酸性の電解水のpHとの関係を比較した。結果を図5
に示す。尚、図5では塩化ナトリウム水溶液の流量
(Q)に対する該塩化ナトリウム水溶液に付与される電
荷量(I)の比をI/Qの対数で示している。
によれば、電解室6で得られた酸性の電解水のpHは、
I/Qの値の大きさに関らず、従来の電解水生成装置よ
りも低くなることが明らかである。これは、本実施形態
の電解水生成装置1では、前記式(1)、(4)で示さ
れる反応におけるプロトン(H+)の生成効率が、従来
の電解水生成装置よりも高く、電解効率が向上されてい
ることを示している。
従来の電解水生成装置において、30ppmの残留塩素
を含む電解水を得るために電解水生成装置において消費
される電力を比較した。結果を図6に示す。
によれば、従来の電解水生成装置に比較して消費電力が
少なく、電解効率が向上されていることが明らかであ
る。
極3を陽極、電極4を陰極に設定する場合を例として説
明している。しかし、本実施形態の電解水生成装置1
は、制御装置27により電極3,4の極性が切替えら
れ、電極3が陰極、電極4が陽極となった場合について
も、電極3,4の極性及び電解室6,7で生成する電解
水の液性が逆転する以外は前記実施形態と全く同一に作
動する。
極、電極4を陽極とする設定に対応して、三方弁18に
より電解水取出導管17と酸性電解水取出導管20とを
接続するとともに、三方弁19により電解水取出導管1
6とアルカリ性電解水取出導管21とを接続する。従っ
て、前記酸性の電解水が酸性電解水取出導管20から取
出されることに変わりはない。
リウムを添加する場合を示しているが、塩化ナトリウム
に替えて塩化カリウム等他の塩化物を用いるようにして
もよい。
構成図。
解水に含まれる残留塩素濃度との関係について図1示の
実施形態と従来例との比較を示すグラフ。
の電荷量と、生成した電解水のpHとの関係について図
1示の実施形態と従来例との比較を示すグラフ。
電解水生成装置において消費される電力について図1示
の実施形態と従来例との比較を示すヒストグラム。
5…イオン透過性の隔膜、 6,7…電解室、 9,
10…被電解水供給手段、 14,15…塩化物添加手
段、 16,17,20…酸性電解水取出し手段、 2
2,23…希釈水供給手段。
Claims (4)
- 【請求項1】対向配置された1対の電極間にイオン透過
性の隔膜を備え、該隔膜により2つの電解室に分離形成
された電解槽と、各電解室に供給される原水に塩化物を
添加して塩化物水溶液を調製する塩化物添加手段と、該
塩化物水溶液を被電解水として各電解室に供給する被電
解水供給手段と、陽極側の電解室から塩素を含む酸性の
電解水を取出す酸性電解水取出し手段とを備える電解水
生成装置において、 少なくとも前記陽極側の電解室内の前記酸性電解水取出
し手段の近傍に、生成する電解水を希釈する希釈水を供
給する希釈水供給手段を備えることを特徴とする電解水
生成装置。 - 【請求項2】前記被電解水供給手段は前記各電解室の底
部から前記塩化物水溶液を供給すると共に、前記酸性電
解水取出し手段は前記陽極側の電解室の上部から前記酸
性の電解水を取出すことを特徴とする請求項1記載の電
解水生成装置。 - 【請求項3】前記電極は、前記陽極側の電解室におい
て、前記希釈水供給手段に臨む位置に備えられることを
特徴とする請求項1または請求項2記載の電解水生成装
置。 - 【請求項4】前記希釈水供給手段は前記希釈水として前
記原水を供給することを特徴とする請求項1乃至請求項
3のいずれかの項記載の電解水生成装置。
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