JP2004148216A - 集塵機 - Google Patents

Abstract

【課題】本発明は、集塵機の適所に配置したリモコン受信器で信号を受信し駆動装置を介してモータの起動・停止ができ、数ｍ間を往復する必要がないため大幅に作業能率のアップを図ることである。また、随時必要に応じて集塵機の運転・停止ができることから騒音等の問題も解消し作業環境を大幅に改善することである。
【解決手段】駆動源であるモータ１と、モータ１によって回転される集塵ファン２と、ファン２を収容するヘッド部１１と、ヘッド部１１の下方に位置し且つ集塵ファン２により搬送される粉塵を収納するための集塵タンク部３と、信号を送信するリモコン送信器９と、リモコン送信器９からの信号を受信し駆動装置を介してモータ１を制御するリモコン受信器１０を設けた集塵機において、ヘッド部１１内のモータ端面より上側に受信アンテナ１４を配置する。
【選択図】 図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、切りくずや切り粉等の粉塵を発生源から吸引し、周囲を汚さないようにする集
塵機のリモートコントロール装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
本件出願人が先に出願した集塵機、例えば特許文献１には、リモートコントロール装置搭載の集塵機が記載されている。しかし実用において、周波数帯域が３ＭＨＺ〜３ＧＨＺに属する周波数を用いた微弱電波の信号を判別して受信するリモコン受信器と前記リモコン受信器の受信した信号内容に基づき前記集塵機の制御をする制御手段とを設けた集塵機本体と、前記集塵機本体を操作する操作部と前記微弱電波の信号を前記受信部へ送信するリモコン送信器の構成とするとリモートコントロール可能な距離が制限されることが生じた。また、駆動源であるモータとしてブラシ付のユニバーサルモータを採用すると、モータからのノイズにより、リモートコントロール可能な距離が大幅に制限されることが生じた。
【特許文献１】
特願２００２−２４１１２５
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、リモートコントロール可能な距離が制限されることや駆動源であるモータとしてブラシ付のユニバーサルモータを採用すると、モータからのノイズにより、リモートコントロール可能な距離が大幅に制限されるという問題があった。また、モータの高さ内に受信部または受信アンテナが設けられているため、リモコン送信器の使用方向によっては、モータが送信電波を邪魔し電波を減衰させてしまうことから、受信部で電波をキャッチすることができず集塵機のオン／オフ等を確実に行えないという問題があった。
【０００４】
本発明の目的は、上記問題を解消し、集塵機の適所に配置したリモコン受信器で信号を受信し駆動装置を介してモータの起動・停止ができ、数ｍ間を往復する必要がないため大幅に作業能率のアップを図ることである。更に随時必要に応じて集塵機の運転・停止ができることから騒音等の問題も解消し作業環境を大幅に改善することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、駆動源であるモータと、モータによって回転される集塵ファンと、ファンを収容するヘッド部と、ヘッド部の下方に位置し且つ集塵ファンにより搬送される粉塵を収納するための集塵タンク部と、信号を送信するリモコン送信器と、リモコン送信器からの信号を受信し駆動装置を介して前記モータを制御するリモコン受信器を設けた集塵機において、モータの影響を受けない範囲内に受信アンテナを配置することにより達成される。
【０００６】
【発明の実施の形態】
本実施例におけるリモコン付き集塵機を図１〜図３用いて説明する。図１は本実施例におけるリモコン付き集塵機と電動工具の一つである丸鋸を組み合わせ切断作業している状態を示す外観斜視図、図２はリモコン付き集塵機の上面図、図３はリモコン付き集塵機の側面図である。
【０００７】
図１〜図３において、モータ１、集塵ファン２及び集塵タンク３を内蔵した集塵機４から手持ち形電動工具の一つである丸鋸５の切断粉排出部６までホース７が接続されている。それぞれの電源コード８は元電源に接続されている。信号を送信するリモコン送信器９と該リモコン送信器９からの信号処理を行い、図示してない駆動装置を介して前記モータ１の起動・停止をするリモコン受信器１０をヘッド部１１に配置する。なお、周波数帯域としては、３ＭＨＺ〜３ＧＨＺ、より好ましくは３ＭＨＺ〜３２２ＭＨＺが好ましい。
【０００８】
受信アンテナ１４は、例えば半波長ダイポールアンテナを用い、ヘッド部１１の上部でモータ１の端面より上側に配置する。モータ１の端面より上側に配置することにより、アンテナが張る平面Ａ−Ａ内に似送信機から到達する電波がモータ１により遮られる方向がなくなり、いかなる方向からの電波も直接アンテナにより受信することができる。よって、モータからのノイズの影響を軽減し受信感度を高めることができる。また、モータ１がアンテナ１４の面Ａ−Ａ内に存在する場合は、モータ１が導体であるためアンテナ１４に指向性が生じてしまうという欠点も存在する。同軸ケーブル１５は、モータ１のノイズの影響を軽減して、受信アンテナとリモコン受信器１０を接続する。
【０００９】
上記構成において、図示しない丸鋸５のスイッチをＯＮすると丸鋸５が起動する。その場所でリモコン送信器９を操作すると、数ｍ離れた集塵機４のヘッド部１１に配置したリモコン受信器１０により、信号を受信し図示してない駆動装置を介してモータ１、集塵ファン２が回転して、ホース７内に吸引力が発生する。被削材１２上を矢印方向に向け丸鋸５を移動させ切断作業を開始すると、切断により発生した切断粉がホース７内の吸引力により集塵機４の集塵タンク３内に搬送される。この切断作業を繰り返し行い作業終了後、図示しないスイッチをＯＦＦして丸鋸５を停止させる。次に丸鋸５の位置からリモコン送信器９を操作し数ｍ離れたリモコン受信器１０が信号を受信し、駆動装置を介して集塵機４のモータ１、集塵ファン２が停止しホース７内の吸引力がなくなる。上記したように、受信アンテナ１４の位置を感度よく且つモータ１のノイズの影響を避けるように配置したため、集塵機４から数ｍ離れた丸鋸５の位置からリモコン送信器９を操作することで、集塵機４の起動・停止できる。
【００１０】
上述した実施例では、モータ１の影響を受けない範囲として、ヘッド部１１内のモータ端面より上側（ヘッド部における反集塵タンク側）に受信アンテナを配置したが、上記受信アンテナは、モータ１等の影響を受けない位置であれば集塵機の何処に設けても良い。例えばモータ１の影響を受けない範囲として、ヘッド部１１内のモータ１より下側であったり、具体的には集塵タンク部３の外周或いは内側に設けても良い。
【００１１】
なお、電動工具として丸鋸５を例に説明したが、粉塵等を伴う電動工具であれば丸鋸以外の電動工具でも良い。
【００１２】
【発明の効果】
本発明によれば、信号を送信するリモコン送信器と該リモコン送信器からの信号を信号処理し駆動装置を介してモータの起動・停止をするリモコン受信器と受信アンテナを集塵機の適所に感度よく且つモータ１のノイズの影響を避けるように配置したため、集塵機から数ｍ延長したホースで接続された電動工具の使用場所からリモコン送信器を操作することで、集塵機の適所に配置したリモコン受信器で信号を受信し駆動装置を介してモータの起動・停止ができ、数ｍ間を往復する必要がないため大幅に作業能率のアップを図ることができる。更に随時必要に応じ集塵機の運転・停止ができることから騒音等の問題も解消され、作業環境も大幅に改善される。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明になる集塵機と電動工具の一つである丸のこを組み合わせ、切断作業をしている状態の一実施形態を示す外観斜視図である。
【図２】本発明になる集塵機の上面図である。
【図３】本発明になる集塵機の側面図である。
【符号の説明】
１はモータ、２は集塵ファン、３は集塵タンク、４は集塵機、６は屑排出口、７はホース、８は電源コード、９はリモコン送信器、１０はリモコン受信器、１１はヘッド部、１３はスイッチ、１４は受信アンテナ、１５は同軸ケーブルである。

Claims (5)

1. 駆動源であるモータと、該モータによって回転される集塵ファンと、該ファンを収容するヘッド部と、前記ヘッド部の下方に位置し且つ前記集塵ファンにより搬送される粉塵を収納するための集塵タンク部と、信号を送信するリモコン送信器と、該リモコン送信器からの信号を受信し駆動装置を介して前記モータを制御するリモコン受信器を設けた集塵機において、前記モータの影響を受けない範囲内に受信アンテナを配置することを特徴とする集塵機。
2. 前記モータの影響を受けない範囲とは、前記ヘッド部内の前記モータより上側であることを特徴とする請求項１記載の集塵機。
3. 前記モータの影響を受けない範囲とは、前記ヘッド部内の前記モータより下側であることを特徴とする請求項１記載の集塵機。
4. 前記モータの影響を受けない範囲とは、前記集塵タンク部であることを特徴とする請求項１記載の集塵機。
5. 前記受信アンテナと前記リモコン受信器の接続を、前記モータの周辺から距離をおいて配置した同軸ケーブルで行うことを特徴とする請求項１乃至請求項４の何れか記載の集塵機。

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