JP2004147204A - コンテンツ記録再生装置 - Google Patents
コンテンツ記録再生装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004147204A JP2004147204A JP2002311482A JP2002311482A JP2004147204A JP 2004147204 A JP2004147204 A JP 2004147204A JP 2002311482 A JP2002311482 A JP 2002311482A JP 2002311482 A JP2002311482 A JP 2002311482A JP 2004147204 A JP2004147204 A JP 2004147204A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- content
- data
- signal section
- content data
- video information
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Television Signal Processing For Recording (AREA)
- Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
- Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)
- Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)
Abstract
【課題】自動的に判別されたコンテンツデータの本編の映像情報により、当該コンテンツデータを参照可能なサムネイルデータ(以下、SDと略記する)を作成するコンテンツ記録再生装置を提供する。
【解決手段】コンテンツ入力部2より入力したコンテンツデータ又は記録媒体7から再生した既存コンテンツデータを順次CM検出部5に供給し、シーン毎の映像情報及び/又は音声情報の変化点又は無信号状態により複数の信号区間を識別し、先頭から第2番目の信号区間又は予め定めた特定特徴を含まない信号区間を本編の信号区間と判断し、該信号区間の映像情報を用いてSD作成部8にてSDを作成しSD領域9cに格納すると共に、システム制御部1にて少なくとも当該コンテンツデータの格納場所とSDの格納場所とをコンテンツデータ管理テーブル9a及びSD管理テーブル9bに登録する。また、SDはコンテンツデータと共に記録媒体7に格納することも可能である。
【選択図】 図1
【解決手段】コンテンツ入力部2より入力したコンテンツデータ又は記録媒体7から再生した既存コンテンツデータを順次CM検出部5に供給し、シーン毎の映像情報及び/又は音声情報の変化点又は無信号状態により複数の信号区間を識別し、先頭から第2番目の信号区間又は予め定めた特定特徴を含まない信号区間を本編の信号区間と判断し、該信号区間の映像情報を用いてSD作成部8にてSDを作成しSD領域9cに格納すると共に、システム制御部1にて少なくとも当該コンテンツデータの格納場所とSDの格納場所とをコンテンツデータ管理テーブル9a及びSD管理テーブル9bに登録する。また、SDはコンテンツデータと共に記録媒体7に格納することも可能である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテンツ記録再生装置に関し、例えば、記録媒体に対して、テレビジョン番組等のコンテンツデータを記録する際に、前記コンテンツデータを参照するため、静止画情報又は予め定められた一定時間継続する映像情報からなるサムネイルデータの作成を行なうコンテンツ記録再生装置に関し、特に、前記サムネイルデータとして、前記コンテンツデータに含まれているCM(コマーシャル)区間の情報を含まないコンテンツ記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、テレビジョン番組などの映像情報及び音声情報を含んだコンテンツデータをハードディスクあるいは光ディスクなどのランダムアクセス可能な記録媒体に記録させるコンテンツ記録再生装置が開発され、商品化されてきている。
更に、かかるランダムアクセス可能な記録媒体に記録されているコンテンツデータの検索を容易に行なうことを目的として、コンテンツデータを記録する際に、該コンテンツデータを参照することができるサムネイルデータ(縮小画像)を作成することができるコンテンツ記録再生装置も既に発売されている。
【0003】
即ち、既に発売済みの従来のコンテンツ記録再生装置においては、記録媒体に記録されるコンテンツデータ毎にサムネイルデータを作成し、それらサムネイルデータをモニタに一覧表示して、ユーザが一覧表示されたサムネイルデータの中からいずれかのサムネイルデータを選択することによって、選択されたサムネイルデータが参照しているコンテンツデータをモニタに再生表示するようなインターフェースが提供されている。しかしながら、従来のコンテンツ記録再生装置においては、コンテンツデータを記録する際に作成される前記サムネイルデータとしては、当該コンテンツデータの最初の映像情報あるいは予め定めた一定時間経過後の映像情報を用いて静止画情報を抽出して、縮小画像を生成して用いることとしている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
ところで、かくのごとき従来のコンテンツ記録再生装置は、予めユーザが指定している開始時刻からテレビジョン番組などのコンテンツデータの録画を開始するタイマ録画機能を備えており、ユーザは、該タイマ録画機能を用いて、テレビジョン番組の放送開始時刻を録画開始時刻として設定している場合が多い。しかし、一般に、テレビジョン番組の放送開始時刻近辺は、テレビジョン番組の切り替え時点に相当しているため、比較的長い間継続してCM(コマーシャル)が放送されている。而して、前記タイマ録画機能を用いてテレビジョン番組の放送開始時刻から録画を開始した際に、録画開始時点の当該コンテンツデータ(映像情報)の信号区間としては、テレビジョン番組の本編の信号区間ではなく、CM(コマーシャル)の信号区間となる場合が多く、録画される先頭付近のコンテンツデータの中身は、テレビジョン番組の本編を示す映像情報ではなく、CM(コマーシャル)の映像情報とされている場合が多い。
【0005】
従って、前述したように、従来のコンテンツ記録再生装置を用いて、サムネイルデータ(縮小画像)を作成した場合、録画されるコンテンツデータの先頭の位置にあるCM(コマーシャル)の信号区間の映像情報が静止画情報として抽出されて、サムネイルデータ(縮小画像)として作成されてしまうので、ユーザは、かくのごときCMの信号区間の映像情報に基づいて作成されたサムネイルデータからは、録画したコンテンツデータの本編であるテレビジョン番組の内容を全く把握することができない。
【0006】
かかる問題を解決するために、従来のコンテンツ記録再生装置の中には、コンテンツデータの本編の内容を把握可能なサムネイルデータを作成するために、記録媒体に一旦記録された記録済みのコンテンツデータを再生しながら、再生された映像情報の中から、ユーザがコンテンツデータの内容を想起し易い映像情報を、サムネイルデータを作成するための映像情報として選択して抽出する方法が採用されている。即ち、例えば、記録媒体に記録済みのコンテンツデータを先頭から順次再生していき、再生中に、ユーザが、当該コンテンツデータの内容を把握できると思った場面の映像情報を指定することにより、サムネイルデータを作成するための映像情報として登録する方法が用いられている。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−100167号公報(第3頁)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来のコンテンツ記録再生装置に採用されているように、ユーザがコンテンツデータを視聴しながら、当該コンテンツデータを参照するサムネイルデータ用の映像情報を登録する方法は、記録媒体に記録済みのコンテンツデータを一回以上に亘って再生し直す必要があるため、時間がかかると共に、ユーザの操作も煩雑である。また、ユーザによるサムネイルデータの映像情報の登録作業は、複数の操作手順を必要とするため、コンテンツ記録再生装置の操作に不慣れなユーザにとっては困難なものであり、操作ミスを犯す場合もあった。
【0009】
本発明は、かかる従来のコンテンツ記録再生装置が有していた問題を解決するためになされたものであり、記録媒体に記録されるコンテンツデータ又は記録媒体から再生される既存コンテンツデータの本編の信号区間と本編とは無関係な信号区間(例えば、CM(コマーシャル)の信号区間)とを自動的に識別して、本編の信号区間を形成している映像情報を用いて、当該コンテンツデータを参照するサムネイルデータを自動的に作成せんとするものであり、作成されたサムネイルデータを一覧表示させて、再生を所望するコンテンツデータのサムネイルデータを選択する際に、一覧表示されているサムネイルデータの情報に基づいて、本編のコンテンツデータを容易に識別して選択することを可能とするコンテンツ記録再生装置を提供せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、映像情報から構成されるコンテンツデータの記録媒体に対する記録及び再生を行ない、かつ、前記コンテンツデータを参照することができるサムネイルデータの作成を行なうコンテンツ記録再生装置において、前記コンテンツデータを前記記録媒体に記録する際に、前記コンテンツデータの映像情報のシーンが切り替わることを検出することにより、複数の信号区間からなる前記コンテンツデータの各信号区間を識別する信号区間識別手段と、該信号区間識別手段により識別された先頭から第2番目に位置する信号区間における映像情報を抽出することができる映像情報抽出手段と、該映像情報抽出手段により抽出された映像情報を用いて、前記コンテンツデータの映像情報を代表するサムネイルデータを作成すると共に、該サムネイルデータと前記コンテンツデータとの参照関係を管理テーブルに登録するサムネイルデータ作成手段とを備えているコンテンツ記録再生装置とすることを特徴とするものである。
【0011】
第2の発明は、映像情報から構成されるコンテンツデータの記録媒体に対する記録及び再生を行ない、かつ、前記コンテンツデータを参照することができるサムネイルデータの作成を行なうコンテンツ記録再生装置において、前記コンテンツデータを前記記録媒体に記録する際に、前記コンテンツデータの映像情報のシーンが切り替わることを検出することにより、複数の信号区間からなる前記コンテンツデータの各信号区間を識別する信号区間識別手段と、該信号区間識別手段により識別された前記コンテンツデータの複数の信号区間それぞれの特徴を検出する信号区間特徴検出手段と、該信号区間特徴検出手段によってそれぞれ検出された信号区間毎の特徴が、予め定められた特定特徴を含んでいるか否かを判断する特定区間判断手段と、該特定区間判断手段によって、前記特定特徴と一致する特徴を含んでいると判断された前記コンテンツデータの前記信号区間を示す特定区間情報を有している信号区間であるか否かに基づいて選択された信号区間の前記コンテンツデータの映像情報を用いて、前記コンテンツデータの映像情報を代表するサムネイルデータを作成すると共に、該サムネイルデータと前記コンテンツデータとの参照関係を管理テーブルに登録するサムネイルデータ作成手段とを備えているコンテンツ記録再生装置とすることを特徴とするものである。
【0012】
第3の発明は、前記第1又は第2の発明に記載のコンテンツ記録再生装置において、前記信号区間識別手段が、前記コンテンツデータの映像情報及び/又は音声情報の無信号状態を検出することにより、あるいは、前記コンテンツデータの映像情報シーンの映像情報及び/又は音声情報の信号形式又は信号レベルの変化が、一つ前の映像情報シーンに比し予め定められた閾値を超えていることを検出することにより、前記コンテンツデータの映像情報のシーンが切り替わることを検出するコンテンツ記録再生装置とすることを特徴とするものである。
【0013】
第4の発明は、前記第1乃至第3の発明のいずれかに記載のコンテンツ記録再生装置において、予め前記記録媒体に格納されている既存コンテンツデータを読み出して再生する際に、前記信号区間識別手段により、前記既存コンテンツデータの各信号区間を識別し、前記信号区間識別手段にて識別された先頭から第2番目に位置する信号区間において前記映像情報抽出手段により抽出された映像情報を用いて、あるいは、前記信号区間特徴検出手段により検出された各信号区間の特徴の中から、前記特定区間判断手段により判断された前記特定区間情報を有している信号区間であるか否かに基づいて選択された信号区間の前記既存コンテンツデータの映像情報を用いて、前記サムネイルデータ作成手段により、前記コンテンツデータの映像情報を代表するサムネイルデータを作成すると共に、該サムネイルデータと前記コンテンツデータとの参照関係を管理テーブルに登録するコンテンツ記録再生装置とすることを特徴とするものである。
【0014】
第5の発明は、前記第1乃至第4の発明のいずれかに記載のコンテンツ記録再生装置において、前記コンテンツデータが、2種類の信号区間から構成されるものであって、第1の信号区間がCM(コマーシャル)の情報を構成しているCMの信号区間であり、第2の信号区間がテレビジョン番組内容を含む前記コンテンツデータあるいは前記既存コンテンツデータの本編の情報を構成している本編の信号区間であり、前記信号区間識別手段が識別した先頭から第1番目に位置する信号区間が前記CMの信号区間であり、第2番目に位置する信号区間が前記本編の信号区間であること、あるいは、前記特定区間判断手段により判断された前記特定区間情報を有している信号区間が、前記CMの信号区間であり、前記特定区間情報を有していない信号区間が、前記本編の信号区間であるコンテンツ記録再生装置とすることを特徴とするものである。
【0015】
第6の発明は、前記第5の発明に記載のコンテンツ記録再生装置において、前記CMの信号区間であると判断された前記コンテンツデータあるいは前記既存コンテンツデータの信号区間の映像情報は、前記記録媒体に記録せずに、前記本編の信号区間と判断された前記コンテンツデータあるいは前記既存コンテンツデータの信号区間の映像情報のみを前記記録媒体に記録するコンテンツ記録再生装置とすることを特徴とするものである。
【0016】
第7の発明は、前記第1乃至第6の発明のいずれかに記載のコンテンツ記録再生装置において、前記サムネイルデータ作成手段により作成される前記サムネイルデータとして、前記コンテンツデータあるいは前記既存コンテンツデータの映像情報から生成した静止画情報、あるいは、該映像情報から切り出した予め定められた一定時間継続する映像情報を用いるコンテンツ記録再生装置とすることを特徴とするものである。
【0017】
第8の発明は、前記第1乃至第7の発明のいずれかに記載のコンテンツ記録再生装置において、前記サムネイルデータ作成手段により作成された前記サムネイルデータが、当該コンテンツ記録再生装置内に備えられている記憶手段に記憶されるか、あるいは、前記コンテンツデータあるいは前記既存コンテンツデータを記録する前記記録媒体と同一の記録媒体に記録されるコンテンツ記録再生装置とすることを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るコンテンツ記録再生装置の実施例について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施例においては、コンテンツデータとして、映像情報と音声情報とを組み合わせたものを用いることとし、該コンテンツデータを参照するためのサムネイルデータとしては、該コンテンツデータの映像情報に基づいて作成される静止画情報を使用する場合を例にとって説明する。しかしながら、本発明に係るコンテンツ記録再生装置は、かかる場合に限るものではなく、コンテンツデータが、例えば、映像情報のみからなっている場合であっても構わないし、デジタルスチルカメラにより撮影された場合のように静止画情報の集合体からなっている場合であっても勿論構わない。更には、サムネイルデータとしては、静止画情報のみならず、文字列情報であっても構わないし、予め定められた一定時間の間継続するような映像情報であっても構わない。
【0019】
図1は、本発明に係るコンテンツ記録再生装置の構成例を示すブロック構成図である。図1に示すコンテンツ記録再生装置10において、記録媒体入出力部6においては、システム制御部1から入力されてくるコンテンツデータを記録媒体7に記録可能な形式に変換して、記録媒体7に記録させることができる。また、記録媒体入出力部6においては、逆に、記録媒体7に記録されているコンテンツデータを読み出して、コンテンツ出力部3において再生することができる形式に変換して、システム制御部1へ出力することができる。
コンテンツ入力部2においては、テレビジョン放送などから録画するために選択されたコンテンツデータを受信して、受信した該コンテンツデータをシステム制御部1及びCM検出部5に供給する。
【0020】
コンテンツ出力部3は、システム制御部1から入力されてくるコンテンツデータとサムネイルデータとを再生することが可能であり、コンテンツデータの映像情報とサムネイルデータの静止画情報とをCRTや液晶ディスプレイなどの映像表示装置に表示し、コンテンツデータの音声情報をスピーカなどの音声再生装置により再生する。
【0021】
CM検出部5は、コンテンツ入力部2から入力されてきたコンテンツデータを構成している複数の信号区間を識別すると共に、該コンテンツデータに含まれている複数の信号区間の中から特定特徴を含む特定区間であるCM(コマーシャル)の信号区間を検出し、該コンテンツデータの中から検出されたことを示す特定区間情報であるCM区間情報をシステム制御部1に供給する。ここで、複数の信号区間及び特定区間であるCMの信号区間の検出は、例えば、入力されてきたコンテンツデータの音声情報に基づいて行なわれる。即ち、例えば、音声信号の無音状態の期間(例えば、予め定められた信号レベル以下の音声信号が予め定められた一定期間以上に亘って継続している期間)を検出した時点、あるいは、音声情報の信号形式が変化した時点(例えば、モノラル信号形式からステレオ信号形式に変化した時点や、音声信号レベルや音声周波数成分が予め定められている閾値を超えて変化した時点など)を検出した時点を、コンテンツデータのCMの信号区間と本編の信号区間とが切り替わる時点であるとする。ここで、CM検出部5からシステム制御部1に供給される前記CM区間情報は、例えば、CMの信号区間の開始時点と終了時点とにそれぞれ対応したタイムコードを含む情報により表される。
【0022】
なお、CM検出部5における複数の信号区間の検出やCMの信号区間の検出は、かかる場合に限定されるものではない。例えば、コンテンツデータの映像情報の中から、映像シーンが変化する時点(例えば、連続する2つの映像シーン間の各画素が一致している個数が予め定められた閾値を超えている時点)を検出することにより、あるいは、映像情報の信号形式が変化する時点(例えば、映像信号の輝度成分値や映像周波数成分が予め定められている閾値を超えて変化する時点)を検出することにより、かかる変化時点をコンテンツデータの信号区間即ちCMの信号区間と本編の信号区間とが切り替わる時点としても良い。更には、音声情報と映像情報との双方を用いて、複数の信号区間やCMの信号区間を検出するようにしても良い。例えば、音声情報の信号形式が変化し、かつ、映像情報が変化した時点を検出することにより、コンテンツデータの複数の信号区間を検出し、CMの信号区間と本編の信号区間とが切り替わった時点と判断することとしても良い。
【0023】
更には、前述のごとき音声情報や映像情報に基づいてCMの信号区間と一旦評価された区間が継続している継続時間が、一般にCM提供区間の単位時間である15秒の整数倍であるか否かとの条件を更に付加して判断することとしても良いし、また、CMの一般的な特徴を示す信号区間の特定特徴(信号形式や信号レベル)と照合して、一致している特徴が含まれているか否かを識別するようにしても良い。また、放送されるコンテンツデータの中にCMの信号区間であることを示すCM区間情報(CMの信号区間を示すタイムコードを付加した情報)が含まれている場合には、かかるCM区間情報を抽出して、CMの信号区間を検出することとしても良い。
【0024】
即ち、CM検出部5は、例えば、コンテンツデータの映像情報及び/又は音声情報の無信号状態を検出することにより、あるいは、コンテンツデータの映像情報シーンの映像情報及び/又は音声情報の信号形式又は信号レベルの変化が、一つ前の映像情報シーンに比し予め定められた閾値を超えていることを検出することにより、前記コンテンツデータの映像情報のシーンが切り替わることを検出し、コンテンツデータを構成する映像情報のシーンが切り替わる複数の信号区間それぞれを識別する信号区間識別手段を構成すると共に、更には、該信号区間識別手段により識別された各信号区間の特徴(例えば、信号形式や信号レベルの特徴)を検出する信号区間特徴検出手段と、該信号区間特徴検出手段により検出された各信号区間の特徴が、CMの特徴を示すものとして予め定められている信号区間の特定特徴と一致する特徴を含んでいるか否かを判断する特定区間判断手段とを構成している。
【0025】
而して、例えば、前記信号区間識別手段により最初に識別された信号区間が、放送開始時間付近にて通常放送されているCMの信号区間であり、かかるCM信号区間の次の信号区間が、当該コンテンツデータの本編の信号区間であるものとして、CM区間情報として、CM検出部5がシステム制御部1に送信することにより、システム制御部1において、(映像情報抽出手段を形成している手段を用いて、)該CM区間情報に含まれているタイムコードに基づいて、コンテンツデータの第2番目の信号区間の映像情報を抽出することが可能であり、かかる映像情報を用いて、サムネイルデータ作成部8を制御して、コンテンツデータの本編を容易に把握し得るサムネイルデータを作成することができる。
【0026】
あるいは、前記信号区間識別手段により識別された各信号区間毎の特徴を、信号区間特徴検出手段により検出して、予め定められたCMの特徴を示す特定特徴が含まれているか否かを前記特定区間判断手段により判断し、かかる特定特徴を含む信号区間を示す特定区間情報をCM区間情報として、CM検出部5がシステム制御部1に送信することにより、システム制御部1において(映像情報抽出手段を形成している手段を用いて)、該CM区間情報に含まれているタイムコードに基づいて、コンテンツデータの本編を示す信号区間の映像情報を抽出することが可能であり、かかる映像情報を用いて、サムネイルデータ作成部8を制御して、コンテンツデータの本編を容易に把握し得るサムネイルデータを作成することができる。
【0027】
更に、システム制御部1は(サムネイルデータ作成手段の一部を形成する手段を用いて)、サムネイル作成部8にて作成された該サムネイルデータをワークメモリ9のサムネイルデータ領域9c又は記録媒体7に格納すると共に、該サムネイルデータと前記コンテンツデータとの参照関係をワークメモリ9に設けられている管理テーブル(コンテンツデータ管理テーブル9a及びサムネイル管理テーブル9b)に登録することにより、サムネイルデータから該当するコンテンツデータを容易に参照することができる。
【0028】
サムネイルデータ作成部8においては、前述のごとく、システム制御部1から入力されてきたコンテンツデータの映像情報に基づいて、コンテンツ出力部3にて表示可能な形式のサムネイルデータを作成し、システム制御部1へ供給する。ワークメモリ9は、前述のごとく、サムネイルデータ作成部8にて作成されたサムネイルデータを格納するサムネイルデータ領域9cと、更には、格納された該サムネイルデータと前記コンテンツデータとの参照関係を管理するための管理テーブルであるコンテンツデータ管理テーブル9a、サムネイルデータ管理テーブル9b(双方のテーブルの詳細は後述する)とを格納するための記録装置である。なお、ワークメモリ9内に格納された情報は、システム制御部1への入出力が可能であり、システム制御部1の指示に従って、当該ワークメモリ9内の情報の更新を行なうことができる。
【0029】
システム制御部1は、ユーザ操作部4を介してユーザから入力された操作に基づいて、前述した各ブロックの動作、及び、各ブロック間のデータの入出力を制御する。
ここで、前記記録媒体7としては、光ディスク装置や磁気ディスク装置あるいはメモリカードなどのランダムアクセス可能な記録媒体を用いることが可能であり、また、前記記録媒体7に記憶されるデータの種別としては、前述したような音声情報を伴う動画像からなる映像情報のコンテンツデータのみに限定されるものではない。即ち、映像情報のみあるいは音声情報のみからなるコンテンツデータであっても構わないし、デジタルスチルカメラにより撮影された静止画情報からなるコンテンツデータであっても構わない。
【0030】
次に、図1に示すワークメモリ9に格納されているコンテンツデータ管理テーブル9aの記憶内容を、図2を用いて説明する。ここに、図2は、コンテンツデータ管理テーブル9aの記憶内容の一例を示すメモリ構成図である。図2において、コンテンツデータ管理テーブル9aは、記録媒体7に格納されているコンテンツデータを管理するためのものであり、コンテンツID欄、サムネイルID欄、コンテンツ付属情報欄を含んで構成されている。コンテンツID欄には、一意に識別可能な識別コードとしてのコンテンツID(“CT1”,“CT2”,…)が格納されており、該コンテンツIDを指定することにより、該コンテンツIDに対応したサムネイルID及びコンテンツ付属情報を特定することができる。
【0031】
ここで、サムネイルID欄には、後述するサムネイルデータ管理テーブル9bにおいて、サムネイルデータを特定するための識別コードとしてサムネイルID(“SP1”,“SP2”,…)が格納されている。また、コンテンツ付属情報欄には、コンテンツデータのタイトル、該コンテンツデータを記録した日付、再生時間、該コンテンツデータの形式、記録媒体7上において該コンテンツデータが格納されている位置など、それぞれのコンテンツデータの保管及び再生に必要とする付属情報(“CI1”,“CI2”,…)が格納されている。
【0032】
次に、図1に示すワークメモリ9に格納されているサムネイルデータ管理テーブル9bの記憶内容を、図3を用いて説明する。ここに、図3は、サムネイルデータ管理テーブル9bの記憶内容の一例を示すメモリ構成図である。図3において、サムネイルデータ管理テーブル9bは、ワークメモリ9上のサムネイルデータ領域9cに格納されているサムネイルデータを管理するためのものであり、サムネイルID欄、サムネイル付属情報欄、コンテンツID欄を含んで構成されている。サムネイルID欄には、一意に識別可能な識別コードとしてのサムネイルID(“SP1”,“SP2”,…)が格納されており、該サムネイルIDを指定することにより、該サムネイルIDに対応したサムネイル付属情報及びコンテンツIDを特定することができる。
【0033】
ここで、サムネイル付属情報欄には、サムネイルデータの形式、該サムネイルデータのサイズ、ワークメモリ9上のサムネイルデータ領域9cにおいて該サムネイルデータが格納されている位置情報など、それぞれのサムネイルデータの保管及び再生に必要とする付属情報(“SI1”,“SI2”,…)が格納されている。また、コンテンツID欄には、前述したコンテンツデータ管理テーブル9aにおいて、該当するコンテンツデータを特定するための識別コードであるコンテンツID(“CT1”,“CT2”,…)が格納されており、コンテンツデータ管理テーブル9aとの間を双方向で検索可能としている。
【0034】
前記コンテンツデータ管理テーブル9a及びサムネイルデータ管理テーブル9bを用いることによって、各サムネイルデータのサムネイルIDから、各サムネイルデータが参照しているそれぞれのコンテンツデータを索引して再生することできる。例えば、図3に示すサムネイルデータ管理テーブル9bに登録されているサムネイル付属情報が示すワークメモリ9のサムネイルデータ領域9cのそれぞれに格納されている各サムネイルデータをコンテンツ出力部3に一覧表示し、ユーザが一覧表示されたサムネイルデータの中から所望するサムネイルデータを選択することにより、図3に示すサムネイルデータ管理テーブル9bのサムネイルID(例えば“SP1”)が特定されて、特定されたサムネイルID(例えば“SP1”)に対応しているコンテンツID(例えば“CT1”)が、図3に示すサムネイルデータ管理テーブル9bを用いて決定される。
【0035】
従って、図2に示すコンテンツデータ管理テーブル9aを用いて、決定されたコンテンツID(例えば“CT1”)から、対応するコンテンツ付属情報(例えば“CI1”)が参照され、記録媒体7上において該コンテンツデータが格納されている位置や該コンテンツデータの形式など、決定されたコンテンツID(例えば“CT1”)が示すコンテンツデータの再生に必要なデータが取り出され、記録媒体入出力部6を介して、決定されたコンテンツID(例えば“CT1”)のコンテンツデータが記録媒体7から読み込まれて、コンテンツ出力部3にて再生表示可能な形式に変換され、コンテンツ出力部3において、決定されたコンテンツID“CT1”のコンテンツデータの再生表示が行なわれる。
【0036】
次に、本発明に係るコンテンツ記録再生装置10において使用するコンテンツデータの構成の一例について説明する。ここに、図4は、本発明に係るコンテンツ記録再生装置10において使用するコンテンツデータの構成の一例を示す模式図である。図4において、コンテンツデータは、一連のシーンV1,V2,V3,…,Vn(nは整数)によって構成されており、各シーンは、映像情報と音声情報とから構成されている。ここで、各シーンには、当該シーンを再生するためのタイミングを示す一連のタイムコードT1,T2,T3,…,Tn(nは整数)が付与されており、かかる一連のタイムコードT1,T2,T3,…,Tnが示すタイミングの順番に従って、各シーンを順次再生していくことにより、コンテンツデータの映像情報と音声情報とを正しく再生することができる。更に、特定のタイムコードを指定することによって、指定された特定のタイムコードに対応するシーンの映像情報と音声情報とを取得できるように構成されている。
【0037】
ここで、図4に示すコンテンツデータの構成例においては、コンテンツデータを構成する要素として、シーンとタイムコードとを用いているが、コンテンツデータを構成する各シーンを特定することが可能な形態であれば、かかるタイムコードを用いる場合に限らず、任意の構成を用いることができる。例えば、タイムコードの代わりに、再生時刻に対応して各シーンを格納している記録媒体7上の格納アドレスなどを用いることとしても良い。
【0038】
次に、本発明に係るコンテンツ記録再生装置10に対して、例えば、図5に示すごとき内容から構成されているコンテンツID“CT3”のコンテンツデータ(以下、コンテンツCT3と称する)が入力された場合について、当該コンテンツCT3を参照するためのサムネイルデータを作成する手順を図6に示すフローチャートを用いて説明する。ここに、図5は、本発明に係るコンテンツ記録再生装置10に対して入力されたコンテンツデータの構成内容の一例を示す模式図であり、図6は、図5のごとき構成内容からなるコンテンツデータを参照するためのサムネイルデータを作成する手順を説明するためのフローチャートである。
【0039】
ここで、図5に示す前記コンテンツCT3は、一連の連続するシーンV1,V2,V3,…,V9の9個の映像情報のシーンから構成されており、シーンV1からV4までの4つのシーンがCM(コマーシャル)の信号区間であり、シーンV5以降V9までの5つシーンがコンテンツCT3の本編を示す信号区間からなっている。なお、前記一連のシーンV1,V2,V3,…,V9には、それぞれタイムコードT1,T2,T3,…,T9が付与されている。
ここで、図6のフローチャートの説明に当たって、ワークメモリ9のコンテンツデータ管理テーブル9a及びサムネイルデータ管理テーブル9bには、如何なる情報も登録されていない状態にあり、図5に示すコンテンツデータに関する管理情報を初めてコンテンツデータ管理テーブル9a及びサムネイルデータ管理テーブル9bに登録するものとする。なお、図6に示すフローチャートは、かかる条件を付さなくても適用可能ではあるが、理解を容易にするために、初めての登録であるとの条件を一応設定することとする。
【0040】
図6に示すフローチャートにおいて、最初に、コンテンツCT3を記録媒体7に記録するために、ユーザがユーザ操作部4からシステム制御部1に対してコンテンツデータの記録開始を指示する(ステップS1)。ここで、録画予約時刻を設定することによりコンテンツデータの記録開始の指示がなされている場合にあっては、録画予約時刻に到達したことにより記録動作が開始されるものである。コンテンツデータの記録開始の指示を受けたシステム制御部1は、コンテンツ入力部2に対してコンテンツデータの受信を命令する。コンテンツデータの受信命令を受けたコンテンツ入力部2においては、コンテンツCT3の先頭のシーンV1から順番に受信し、システム制御部1及びCM検出部5へ受信したシーンを順次供給する(ステップS2)。
【0041】
ここで、CM検出部5においては、供給されてきたシーンVi(i=1〜9)が、複数の信号区間に分割されていて、CMの信号区間を示しているか否かを判断し、該判断結果を、CM区間情報としてシステム制御部1へ入力する(ステップS3)。図5に示すコンテンツCT3の例にあっては、CM検出部5において、コンテンツCT3のシーンV1乃至V4がCMの信号区間と判断され、V5乃至V9が本編区間(コンテンツCT3の本編の信号区間)と判断される。
【0042】
次に、システム制御部1において、CM検出部5から供給されてきた前記CM区間情報に基づいて、ステップS2にてコンテンツ入力部2から供給された各シーンがコンテンツCT3の本編の信号区間であるか、あるいは、CMの信号区間であるかによって、処理を分岐する(ステップS4)。ここで、供給された前記シーンがCMの信号区間である場合(ステップS4のYES)、サムネイルデータの作成には無関係な映像情報として、ステップS7の処理へ移行する。ここで、図5に示すコンテンツCT3の例にあっては、コンテンツCT3のシーンV1乃至V4まで各シーンは、ステップS3にてCMの信号区間と判断されているので、ステップS7の処理を実行する。
【0043】
一方、ステップS4において、CM検出部5から供給されてくるCM区間情報に基づいて、コンテンツ入力部2から供給されたシーンが記録媒体7に記録すべき対象であるコンテンツCT3の本編の信号区間であった場合(ステップS4のNO)、記録媒体7に記録するコンテンツCT3を参照するためのサムネイルデータが作成済みであるか否かを判定する(ステップS5)。ここで、コンテンツCT3の記録開始後において、当該コンテンツCT3を参照するためのサムネイルデータが既に作成されている場合(ステップS5のYES)、ステップS7の処理に移行する。
【0044】
一方、サムネイルデータがまだ作成されていない場合は(ステップS5のNO)、ステップS2においてシステム制御部1へ供給されたシーンのうち、例えばCM検出部5が検出したCMの信号区間から本編の信号区間に切り替わった最初のシーンの映像情報をサムネイルデータ作成部8へ供給する。ここに、コンテンツCT3のCM終了後における本編の最初のシーンの映像情報は、CM検出部5が前記CM区間情報に付加して返送してくるタイムコードにより識別することが可能である。システム制御部1から供給された映像情報に基づいてサムネイルデータ作成部8にてサムネイルデータを作成した後、作成されたサムネイルデータは、システム制御部1を介して、ワークメモリ9のサムネイルデータ領域9cへ格納される(ステップS6)。
【0045】
なお、図5に示すコンテンツCT3の例にあっては、コンテンツCT3の本編に関する最初のシーンV5の映像情報がシステム制御部1に供給された段階では、コンテンツCT3を参照するサムネイルデータがまだ作成されていないので、ステップS6の処理が実行され、シーンV5の映像情報に基づいてサムネイルデータがサムネイルデータ作成部8により作成される。シーンV5より後のシーンV6乃至V9がシステム制御部1に供給された場合には、既にコンテンツCT3を参照するサムネイルデータが作成済みの状態とされているので、ステップS6の処理は実行されず、次のステップS7の処理に移行する。即ち、コンテンツデータを参照するサムネイルデータは、CMの信号区間を除く本編の信号区間の最初のシーンの映像情報に基づいて、作成されることとなる。
【0046】
次に、ステップS2にてコンテンツ入力部2からシステム制御部1へ供給されたシーンの映像情報は、CMの信号区間や本編の信号区間の如何に関わらず、シーンV1から開始して順次、記録媒体入出力部6を介して、記録媒体7へ記録される(ステップS7)。なお、ステップS7においては、供給されてきたシーンが、CMの信号期間であった場合も含めて、記録媒体7に記録することとしているが、本発明は、かかる記録動作のみに限ることなく、CMの信号区間は、記録媒体7に記録せずに、コンテンツCT3の本編の信号区間のみを記録するようにしても構わない。
【0047】
更に、コンテンツデータを構成する全てのシーンの受信を完了したかどうかを判定し、完了していない場合は(ステップS8のNO)、前記ステップS2の処理に移行して、前述したステップS2乃至S7の処理を繰り返す。受信したコンテンツデータの全てに対する処理が完了した場合は(ステップS8のYES)、ステップS9の処理を実行する。図5に示すコンテンツCT3の例にあっては、前記ステップS8において、コンテンツCT3のシーンV9までが処理が終了していると判定されるまで、前記ステップS2乃至S7の処理が繰り返され、シーンV9までの処理が全て終了した時点で、コンテンツCT3の受信処理が全て完了することとなるので、以下のステップS9の処理へ移行することとなる。
【0048】
コンテンツCT3のコンテンツデータの記録媒体7への記録がすべて完了した後、記録媒体7に記録したコンテンツデータ及びワークメモリ9のサムネイルデータ領域9cへ格納したサムネイルデータを管理するため、システム制御部1の指示により、ワークメモリ9内のコンテンツデータ管理テーブル9aとサムネイルデータ管理テーブル9bとの内容を更新する。図5に示すコンテンツCT3の例にあっては、コンテンツデータ情報テーブル9aに対しては、コンテンツID“CT3”、サムネイルID“SP3”及びコンテンツ付属情報“CI3”を登録し、サムネイルデータ管理テーブル9bに対しては、サムネイルID“SP3”、サムネイル付属情報“SI3”、コンテンツID“CT3”を登録して、それぞれの管理テーブルを更新する(ステップS9)。
【0049】
更新されたコンテンツデータ管理テーブル9a及びサムネイルデータ管理テーブル9bを図7及び図8に示す。即ち、図7は、図6に示すフローチャートの処理結果としてサムネイルデータ作成後にコンテンツデータ管理テーブル9aに初めてコンテンツデータの管理用の情報が登録された一例を示すメモリ構成図であり、図8は、サムネイルデータ作成後にサムネイルデータ管理テーブル9bに初めてサムネイルデータの管理用の情報が登録された一例を示すメモリ構成図である。なお、記録媒体7へ記録したコンテンツデータに本編の信号区間が全く存在していなかった場合は、受信したコンテンツデータ(即ちCMの信号区間のみからなるコンテンツデータ)の先頭のシーンの映像情報を用いて、サムネイルデータ作成部8においてサムネイルデータを作成し、ワークメモリ9のサムネイルデータ領域9cに格納すると共に、システム制御部1により、ワークメモリ9のコンテンツデータ管理テーブル9aとサムネイルデータ管理テーブル9bとの内容を更新する。
【0050】
以上の処理によって、コンテンツCT3を記録媒体7へ記録した場合において、コンテンツCT3を参照してCM検出部5により判断されたCM区間情報に基づいて、即ち、例えば、コンテンツCT3の本編の信号区間の最初のシーンに該当する映像情報に基づいて、サムネイルデータを作成することができる。
なお、本実施例においては、コンテンツデータとして、映像情報と音声情報とを組み合わせた情報を使用しているが、前述のごとく、本発明においては、かかる情報形式に限定するものではなく、サムネイルデータが作成可能な情報形式であれば、任意の形式を用いることができる。例えば、映像情報のみから構成されたコンテンツデータであっても構わない。
【0051】
また、図6のフローチャートに示す実施例においては、記録媒体7にコンテンツデータを記録する際に、サムネイルデータを作成する例を示しているが、予め記録媒体に格納されている既存コンテンツデータに対しても、該既存コンテンツデータを再生する際に、サムネイルデータを作成する本発明に係るコンテンツ記録再生装置10を適用することも可能である。かかる適用手順について、次に、図9に示すフローチャートを用いて説明する。ここに、図9は、予め記録媒体に格納されている既存コンテンツデータの再生時にサムネイルデータを作成する場合の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【0052】
まず、ユーザがユーザ操作部4から記録媒体7に格納されている既存コンテンツデータの再生を指示し、指示を受けたシステム制御部1は、記録媒体入出力部6を制御して予め記録媒体7に格納されている既存コンテンツデータを記録媒体7より読み取る(ステップS11)。
次に、前述の図6に示すフローチャートのように、当該コンテンツ記録再生装置10とは異なる外部からのコンテンツデータの受信動作の場合と同様の動作を行なわせるために、ステップS11にて読み取られた既存コンテンツデータは、システム制御部1を介して、一旦コンテンツ入力部2に対して順次供給される。コンテンツ入力部2においては、受け取った既存コンテンツデータを、先頭のシーンから順番に、システム制御部1およびCM検出部5へ供給する(ステップS12)。
ここで、CM検出部5においては、供給されてきたコンテンツデータ(即ち既存コンテンツデータ)のシーンが、複数の信号区間に分割されていて、CMの信号区間を示しているか否かを判断し、該判断結果を、CM区間情報としてシステム制御部1へ入力する(ステップS13)。
【0053】
次に、システム制御部1において、CM検出部5から供給されてきた前記CM区間情報に基づいて、ステップS12にてコンテンツ入力部2から供給されたコンテンツデータ(即ち既存コンテンツデータ)の各シーンが該コンテンツデータの本編の信号区間であるか、あるいは、CMの信号区間であるかを判定する(ステップS14)。
ここで、前記ステップS14において、コンテンツ入力部2から供給されてきたコンテンツデータのシーンがCMの信号区間ではない場合(ステップS14のNO)、ステップS14においてシステム制御部1へ供給されたシーンをサムネイルデータ作成部8へ供給し、当該シーンの映像情報(即ち本編の映像情報)に基づいてサムネイルデータを作成した後、作成されたサムネイルデータを、システム制御部1を介して、ワークメモリ9のサムネイルデータ領域9cへ格納する(ステップS15)。しかる後、再生既存コンテンツデータを参照するサムネイルデータの作成が完了したので、ステップS17の処理へ移行する。
【0054】
また、前記ステップS14において、コンテンツ入力部2から供給されてきたコンテンツデータのシーンがCMの信号区間である場合(ステップS14のYES)、コンテンツデータを構成する全てのシーンの再生を完了したかどうかを判定し、完了していない場合は(ステップS16のNO)、まだ、当該既存コンテンツデータを参照するサムネイルデータが作成されていないので、前記ステップS12の処理へ移行し、前述したステップS12乃至S15の処理を繰り返す。コンテンツデータの全てのシーンの再生が完了した場合は(ステップS16のYES)、当該既存コンテンツデータにはサムネイルデータを作成すべき本編の信号区間が存在していなかったものとして、当該既存コンテンツデータの最初のシーンの映像情報に基づいてサムネイル作成部8にてサムネイルデータを作成して、ワークメモリ9のサムネイルデータ領域9cに格納した後、ステップS17の処理を実行する。
【0055】
サムネイルデータの作成が完了するか、又は、コンテンツデータの全てがCMの信号区間に該当していて、コンテンツデータの全てのシーンの再生が完了した後は、記録媒体7に記録されていた既存コンテンツデータに関しては、ワークメモリ9のサムネイルデータ領域9cへ格納したサムネイルデータを管理するため、システム制御部1の指示により、ワークメモリ9内のコンテンツデータ管理テーブル9aとサムネイルデータ管理テーブル9bとの内容を更新する(ステップS17)。
【0056】
なお、再生した既存コンテンツデータに本編の信号区間が全く存在していなかった場合は、前述のごとく、再生した既存コンテンツデータ(即ちCMの信号区間)の先頭のシーンの映像情報を用いて、サムネイルデータ作成部8においてサムネイルデータを作成し、ワークメモリ9のサムネイルデータ領域9cに格納すると共に、システム制御部1により、ワークメモリ9のコンテンツデータ管理テーブル9aとサムネイルデータ管理テーブル9bとの内容を更新することとしているが、かかる場合には、サムネイルデータを全く登録しないようにしても良い。
【0057】
以上のステップS11乃至S17により、予め記録媒体7に記録されている既存コンテンツデータにおいて、当該既存コンテンツデータを参照するサムネイルデータが存在していない場合であっても、当該コンテンツデータを参照するサムネイルデータを作成し、ワークメモリ9のコンテンツデータ管理テーブル9aとサムネイルデータ管理テーブル9bとに登録することができるので、予め記録媒体7に格納されていた既存コンテンツデータに対しても、サムネイルデータを一覧表示して、選択するインターフェースを提供し、適用することができる。
【0058】
ここで、前述した各実施例においては、サムネイルデータを静止画情報としてワークメモリ9のサムネイルデータ領域9cに格納する例を説明したが、前述のごとく、コンテンツデータの内容をユーザが容易に認識可能な情報であれば、任意の形態を用いることができる。例えば、コンテンツデータの本編を示す信号区間の最初のシーンから、予め定められた一定時間継続する動画像(映像情報)を取り出し、かかる動画像(映像情報)をサムネイルデータとしても良い。サムネイルデータとして一定時間継続する動画像をサムネイルデータ領域9cに格納する場合、サムネイルデータの情報量が増加することとなるが、一方、動画像のサムネイルデータをいわば予告編的に表示させることにより、ユーザは、表示されたサムネイルデータからコンテンツデータの内容をより容易に把握することができる。
【0059】
また、前述の各実施例においては、サムネイルデータをワークメモリ9のサムネイルデータ領域9cへ格納する例を示したが、サムネイルデータと、当該サムネイルデータが参照しているコンテンツデータとを組にして、同一の記録媒体7へ格納する形態を用いても良い。つまり、サムネイルデータを当該コンテンツ記録再生装置10内に備えられている記憶手段であるワークメモリ9のサムネイルデータ領域9cへ格納するような場合には、前記記録媒体7が着脱可能な記録媒体であって、例えば、ワークメモリ9が当該記録媒体7の1枚分のサムネイルデータを格納するメモリ容量しかサムネイルデータ領域9cに確保できないような場合、記録媒体7を交換する都度、当該記録媒体7に記憶されていたコンテンツデータを参照していたサムネイルデータを全て破棄し、新たに装着された記録媒体7内のコンテンツデータを参照するためのサムネイルデータを新たに作成し直すことが必要である。
【0060】
かかる操作性の悪化を回避するために、サムネイルデータを記録媒体7へコンテンツデータと一緒に記録してしまうことにより、記録媒体7を交換した際には、交換した記録媒体7内のコンテンツデータを参照しているサムネイルデータを当該記録媒体7よりワークメモリ9のサムネイルデータ領域9cに読み込めば良いので、記録媒体7を交換する都度、交換した記録媒体7に記憶されているコンテンツデータからサムネイルデータを新たに作成し直す手間を不要とすることができる。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るコンテンツ記録再生装置によれば、テレビジョン番組等を録画するために、CM(コマーシャル)の信号区間を含む全ての信号区間又は本編の信号区間のみのコンテンツデータを記録媒体に記録する際に、当該コンテンツデータを参照するためのサムネイルデータを作成する場合において、当該コンテンツデータのCM(コマーシャル)の信号区間と本編の信号区間とを映像信号及び/又は音声情報の特徴の変化点や無信号期間を自動的に検出し、検出された変化点や無信号期間に基づいて、CMとは異なる本編の信号区間を識別し、識別された本編の信号区間を形成している映像情報に基づいてサムネイルデータを自動的に生成することができる。
【0062】
もって、ユーザが、コンテンツデータを参照するサムネイルデータの作成に当たって、コンテンツデータを再生し直すなど煩雑な操作を行なう必要もなく、コンテンツデータの本編の信号区間の映像情報に基づいて、サムネイルデータが自動的に作成されるので、ユーザが記録媒体に記録されたコンテンツデータを参照するサムネイルデータを一覧表示して、一覧表示されたサムネイルデータの中から、ユーザが再生を所望するコンテンツデータを選択する場合に、一覧表示された各サムネイルデータが、それぞれ参照しているコンテンツデータの本編の信号区間の映像情報に基づいて作成されたものであるので、ユーザが一覧表示されたサムネイルデータからコンテンツデータの内容を容易に把握することができ、再生を所望するコンテンツデータを正確に選択することができる。
【0063】
また、予め記録媒体に格納されている既存コンテンツデータに対しても、本発明に係るコンテンツ記録再生装置を用いて、予め記録媒体に格納されている既存コンテンツデータを再生読み取りすることにより、既存コンテンツデータの本編の信号区間の映像情報からサムネイルデータを自動的に作成することができ、テレビジョン番組等の録画のためにコンテンツデータを記録媒体に記録する際にサムネイルデータを作成する場合と全く同様のメリットを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンテンツ記録再生装置の構成例を示すブロック構成図である。
【図2】コンテンツデータ管理テーブルの記憶内容の一例を示すメモリ構成図である。
【図3】サムネイルデータ管理テーブルの記憶内容の一例を示すメモリ構成図である。
【図4】本発明に係るコンテンツ記録再生装置において使用するコンテンツデータの構成の一例を示す模式図である。
【図5】本発明に係るコンテンツ記録再生装置に対して入力されたコンテンツデータの構成内容の一例を示す模式図である。
【図6】図5のごとき構成内容からなるコンテンツデータを参照するためのサムネイルデータを作成する手順を説明するためのフローチャートである。
【図7】サムネイルデータ作成後にコンテンツデータ管理テーブルに初めてコンテンツデータの管理用の情報が登録された一例を示すメモリ構成図である。
【図8】サムネイルデータ作成後にサムネイルデータ管理テーブルに初めてサムネイルデータの管理用の情報が登録された一例を示すメモリ構成図である。
【図9】予め記録媒体に格納されている既存コンテンツデータの再生時にサムネイルデータを作成する場合の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…システム制御部、2…コンテンツ入力部、3…コンテンツ出力部、4…ユーザ操作部、5…CM検出部、6…記録媒体入出力部、7…記録媒体、8…サムネイルデータ作成部、9…ワークメモリ、9a…コンテンツデータ管理テーブル、9b…サムネイルデータ管理テーブル、9c…サムネイルデータ領域、10…コンテンツ記録再生装置。
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテンツ記録再生装置に関し、例えば、記録媒体に対して、テレビジョン番組等のコンテンツデータを記録する際に、前記コンテンツデータを参照するため、静止画情報又は予め定められた一定時間継続する映像情報からなるサムネイルデータの作成を行なうコンテンツ記録再生装置に関し、特に、前記サムネイルデータとして、前記コンテンツデータに含まれているCM(コマーシャル)区間の情報を含まないコンテンツ記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、テレビジョン番組などの映像情報及び音声情報を含んだコンテンツデータをハードディスクあるいは光ディスクなどのランダムアクセス可能な記録媒体に記録させるコンテンツ記録再生装置が開発され、商品化されてきている。
更に、かかるランダムアクセス可能な記録媒体に記録されているコンテンツデータの検索を容易に行なうことを目的として、コンテンツデータを記録する際に、該コンテンツデータを参照することができるサムネイルデータ(縮小画像)を作成することができるコンテンツ記録再生装置も既に発売されている。
【0003】
即ち、既に発売済みの従来のコンテンツ記録再生装置においては、記録媒体に記録されるコンテンツデータ毎にサムネイルデータを作成し、それらサムネイルデータをモニタに一覧表示して、ユーザが一覧表示されたサムネイルデータの中からいずれかのサムネイルデータを選択することによって、選択されたサムネイルデータが参照しているコンテンツデータをモニタに再生表示するようなインターフェースが提供されている。しかしながら、従来のコンテンツ記録再生装置においては、コンテンツデータを記録する際に作成される前記サムネイルデータとしては、当該コンテンツデータの最初の映像情報あるいは予め定めた一定時間経過後の映像情報を用いて静止画情報を抽出して、縮小画像を生成して用いることとしている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
ところで、かくのごとき従来のコンテンツ記録再生装置は、予めユーザが指定している開始時刻からテレビジョン番組などのコンテンツデータの録画を開始するタイマ録画機能を備えており、ユーザは、該タイマ録画機能を用いて、テレビジョン番組の放送開始時刻を録画開始時刻として設定している場合が多い。しかし、一般に、テレビジョン番組の放送開始時刻近辺は、テレビジョン番組の切り替え時点に相当しているため、比較的長い間継続してCM(コマーシャル)が放送されている。而して、前記タイマ録画機能を用いてテレビジョン番組の放送開始時刻から録画を開始した際に、録画開始時点の当該コンテンツデータ(映像情報)の信号区間としては、テレビジョン番組の本編の信号区間ではなく、CM(コマーシャル)の信号区間となる場合が多く、録画される先頭付近のコンテンツデータの中身は、テレビジョン番組の本編を示す映像情報ではなく、CM(コマーシャル)の映像情報とされている場合が多い。
【0005】
従って、前述したように、従来のコンテンツ記録再生装置を用いて、サムネイルデータ(縮小画像)を作成した場合、録画されるコンテンツデータの先頭の位置にあるCM(コマーシャル)の信号区間の映像情報が静止画情報として抽出されて、サムネイルデータ(縮小画像)として作成されてしまうので、ユーザは、かくのごときCMの信号区間の映像情報に基づいて作成されたサムネイルデータからは、録画したコンテンツデータの本編であるテレビジョン番組の内容を全く把握することができない。
【0006】
かかる問題を解決するために、従来のコンテンツ記録再生装置の中には、コンテンツデータの本編の内容を把握可能なサムネイルデータを作成するために、記録媒体に一旦記録された記録済みのコンテンツデータを再生しながら、再生された映像情報の中から、ユーザがコンテンツデータの内容を想起し易い映像情報を、サムネイルデータを作成するための映像情報として選択して抽出する方法が採用されている。即ち、例えば、記録媒体に記録済みのコンテンツデータを先頭から順次再生していき、再生中に、ユーザが、当該コンテンツデータの内容を把握できると思った場面の映像情報を指定することにより、サムネイルデータを作成するための映像情報として登録する方法が用いられている。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−100167号公報(第3頁)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来のコンテンツ記録再生装置に採用されているように、ユーザがコンテンツデータを視聴しながら、当該コンテンツデータを参照するサムネイルデータ用の映像情報を登録する方法は、記録媒体に記録済みのコンテンツデータを一回以上に亘って再生し直す必要があるため、時間がかかると共に、ユーザの操作も煩雑である。また、ユーザによるサムネイルデータの映像情報の登録作業は、複数の操作手順を必要とするため、コンテンツ記録再生装置の操作に不慣れなユーザにとっては困難なものであり、操作ミスを犯す場合もあった。
【0009】
本発明は、かかる従来のコンテンツ記録再生装置が有していた問題を解決するためになされたものであり、記録媒体に記録されるコンテンツデータ又は記録媒体から再生される既存コンテンツデータの本編の信号区間と本編とは無関係な信号区間(例えば、CM(コマーシャル)の信号区間)とを自動的に識別して、本編の信号区間を形成している映像情報を用いて、当該コンテンツデータを参照するサムネイルデータを自動的に作成せんとするものであり、作成されたサムネイルデータを一覧表示させて、再生を所望するコンテンツデータのサムネイルデータを選択する際に、一覧表示されているサムネイルデータの情報に基づいて、本編のコンテンツデータを容易に識別して選択することを可能とするコンテンツ記録再生装置を提供せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、映像情報から構成されるコンテンツデータの記録媒体に対する記録及び再生を行ない、かつ、前記コンテンツデータを参照することができるサムネイルデータの作成を行なうコンテンツ記録再生装置において、前記コンテンツデータを前記記録媒体に記録する際に、前記コンテンツデータの映像情報のシーンが切り替わることを検出することにより、複数の信号区間からなる前記コンテンツデータの各信号区間を識別する信号区間識別手段と、該信号区間識別手段により識別された先頭から第2番目に位置する信号区間における映像情報を抽出することができる映像情報抽出手段と、該映像情報抽出手段により抽出された映像情報を用いて、前記コンテンツデータの映像情報を代表するサムネイルデータを作成すると共に、該サムネイルデータと前記コンテンツデータとの参照関係を管理テーブルに登録するサムネイルデータ作成手段とを備えているコンテンツ記録再生装置とすることを特徴とするものである。
【0011】
第2の発明は、映像情報から構成されるコンテンツデータの記録媒体に対する記録及び再生を行ない、かつ、前記コンテンツデータを参照することができるサムネイルデータの作成を行なうコンテンツ記録再生装置において、前記コンテンツデータを前記記録媒体に記録する際に、前記コンテンツデータの映像情報のシーンが切り替わることを検出することにより、複数の信号区間からなる前記コンテンツデータの各信号区間を識別する信号区間識別手段と、該信号区間識別手段により識別された前記コンテンツデータの複数の信号区間それぞれの特徴を検出する信号区間特徴検出手段と、該信号区間特徴検出手段によってそれぞれ検出された信号区間毎の特徴が、予め定められた特定特徴を含んでいるか否かを判断する特定区間判断手段と、該特定区間判断手段によって、前記特定特徴と一致する特徴を含んでいると判断された前記コンテンツデータの前記信号区間を示す特定区間情報を有している信号区間であるか否かに基づいて選択された信号区間の前記コンテンツデータの映像情報を用いて、前記コンテンツデータの映像情報を代表するサムネイルデータを作成すると共に、該サムネイルデータと前記コンテンツデータとの参照関係を管理テーブルに登録するサムネイルデータ作成手段とを備えているコンテンツ記録再生装置とすることを特徴とするものである。
【0012】
第3の発明は、前記第1又は第2の発明に記載のコンテンツ記録再生装置において、前記信号区間識別手段が、前記コンテンツデータの映像情報及び/又は音声情報の無信号状態を検出することにより、あるいは、前記コンテンツデータの映像情報シーンの映像情報及び/又は音声情報の信号形式又は信号レベルの変化が、一つ前の映像情報シーンに比し予め定められた閾値を超えていることを検出することにより、前記コンテンツデータの映像情報のシーンが切り替わることを検出するコンテンツ記録再生装置とすることを特徴とするものである。
【0013】
第4の発明は、前記第1乃至第3の発明のいずれかに記載のコンテンツ記録再生装置において、予め前記記録媒体に格納されている既存コンテンツデータを読み出して再生する際に、前記信号区間識別手段により、前記既存コンテンツデータの各信号区間を識別し、前記信号区間識別手段にて識別された先頭から第2番目に位置する信号区間において前記映像情報抽出手段により抽出された映像情報を用いて、あるいは、前記信号区間特徴検出手段により検出された各信号区間の特徴の中から、前記特定区間判断手段により判断された前記特定区間情報を有している信号区間であるか否かに基づいて選択された信号区間の前記既存コンテンツデータの映像情報を用いて、前記サムネイルデータ作成手段により、前記コンテンツデータの映像情報を代表するサムネイルデータを作成すると共に、該サムネイルデータと前記コンテンツデータとの参照関係を管理テーブルに登録するコンテンツ記録再生装置とすることを特徴とするものである。
【0014】
第5の発明は、前記第1乃至第4の発明のいずれかに記載のコンテンツ記録再生装置において、前記コンテンツデータが、2種類の信号区間から構成されるものであって、第1の信号区間がCM(コマーシャル)の情報を構成しているCMの信号区間であり、第2の信号区間がテレビジョン番組内容を含む前記コンテンツデータあるいは前記既存コンテンツデータの本編の情報を構成している本編の信号区間であり、前記信号区間識別手段が識別した先頭から第1番目に位置する信号区間が前記CMの信号区間であり、第2番目に位置する信号区間が前記本編の信号区間であること、あるいは、前記特定区間判断手段により判断された前記特定区間情報を有している信号区間が、前記CMの信号区間であり、前記特定区間情報を有していない信号区間が、前記本編の信号区間であるコンテンツ記録再生装置とすることを特徴とするものである。
【0015】
第6の発明は、前記第5の発明に記載のコンテンツ記録再生装置において、前記CMの信号区間であると判断された前記コンテンツデータあるいは前記既存コンテンツデータの信号区間の映像情報は、前記記録媒体に記録せずに、前記本編の信号区間と判断された前記コンテンツデータあるいは前記既存コンテンツデータの信号区間の映像情報のみを前記記録媒体に記録するコンテンツ記録再生装置とすることを特徴とするものである。
【0016】
第7の発明は、前記第1乃至第6の発明のいずれかに記載のコンテンツ記録再生装置において、前記サムネイルデータ作成手段により作成される前記サムネイルデータとして、前記コンテンツデータあるいは前記既存コンテンツデータの映像情報から生成した静止画情報、あるいは、該映像情報から切り出した予め定められた一定時間継続する映像情報を用いるコンテンツ記録再生装置とすることを特徴とするものである。
【0017】
第8の発明は、前記第1乃至第7の発明のいずれかに記載のコンテンツ記録再生装置において、前記サムネイルデータ作成手段により作成された前記サムネイルデータが、当該コンテンツ記録再生装置内に備えられている記憶手段に記憶されるか、あるいは、前記コンテンツデータあるいは前記既存コンテンツデータを記録する前記記録媒体と同一の記録媒体に記録されるコンテンツ記録再生装置とすることを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るコンテンツ記録再生装置の実施例について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施例においては、コンテンツデータとして、映像情報と音声情報とを組み合わせたものを用いることとし、該コンテンツデータを参照するためのサムネイルデータとしては、該コンテンツデータの映像情報に基づいて作成される静止画情報を使用する場合を例にとって説明する。しかしながら、本発明に係るコンテンツ記録再生装置は、かかる場合に限るものではなく、コンテンツデータが、例えば、映像情報のみからなっている場合であっても構わないし、デジタルスチルカメラにより撮影された場合のように静止画情報の集合体からなっている場合であっても勿論構わない。更には、サムネイルデータとしては、静止画情報のみならず、文字列情報であっても構わないし、予め定められた一定時間の間継続するような映像情報であっても構わない。
【0019】
図1は、本発明に係るコンテンツ記録再生装置の構成例を示すブロック構成図である。図1に示すコンテンツ記録再生装置10において、記録媒体入出力部6においては、システム制御部1から入力されてくるコンテンツデータを記録媒体7に記録可能な形式に変換して、記録媒体7に記録させることができる。また、記録媒体入出力部6においては、逆に、記録媒体7に記録されているコンテンツデータを読み出して、コンテンツ出力部3において再生することができる形式に変換して、システム制御部1へ出力することができる。
コンテンツ入力部2においては、テレビジョン放送などから録画するために選択されたコンテンツデータを受信して、受信した該コンテンツデータをシステム制御部1及びCM検出部5に供給する。
【0020】
コンテンツ出力部3は、システム制御部1から入力されてくるコンテンツデータとサムネイルデータとを再生することが可能であり、コンテンツデータの映像情報とサムネイルデータの静止画情報とをCRTや液晶ディスプレイなどの映像表示装置に表示し、コンテンツデータの音声情報をスピーカなどの音声再生装置により再生する。
【0021】
CM検出部5は、コンテンツ入力部2から入力されてきたコンテンツデータを構成している複数の信号区間を識別すると共に、該コンテンツデータに含まれている複数の信号区間の中から特定特徴を含む特定区間であるCM(コマーシャル)の信号区間を検出し、該コンテンツデータの中から検出されたことを示す特定区間情報であるCM区間情報をシステム制御部1に供給する。ここで、複数の信号区間及び特定区間であるCMの信号区間の検出は、例えば、入力されてきたコンテンツデータの音声情報に基づいて行なわれる。即ち、例えば、音声信号の無音状態の期間(例えば、予め定められた信号レベル以下の音声信号が予め定められた一定期間以上に亘って継続している期間)を検出した時点、あるいは、音声情報の信号形式が変化した時点(例えば、モノラル信号形式からステレオ信号形式に変化した時点や、音声信号レベルや音声周波数成分が予め定められている閾値を超えて変化した時点など)を検出した時点を、コンテンツデータのCMの信号区間と本編の信号区間とが切り替わる時点であるとする。ここで、CM検出部5からシステム制御部1に供給される前記CM区間情報は、例えば、CMの信号区間の開始時点と終了時点とにそれぞれ対応したタイムコードを含む情報により表される。
【0022】
なお、CM検出部5における複数の信号区間の検出やCMの信号区間の検出は、かかる場合に限定されるものではない。例えば、コンテンツデータの映像情報の中から、映像シーンが変化する時点(例えば、連続する2つの映像シーン間の各画素が一致している個数が予め定められた閾値を超えている時点)を検出することにより、あるいは、映像情報の信号形式が変化する時点(例えば、映像信号の輝度成分値や映像周波数成分が予め定められている閾値を超えて変化する時点)を検出することにより、かかる変化時点をコンテンツデータの信号区間即ちCMの信号区間と本編の信号区間とが切り替わる時点としても良い。更には、音声情報と映像情報との双方を用いて、複数の信号区間やCMの信号区間を検出するようにしても良い。例えば、音声情報の信号形式が変化し、かつ、映像情報が変化した時点を検出することにより、コンテンツデータの複数の信号区間を検出し、CMの信号区間と本編の信号区間とが切り替わった時点と判断することとしても良い。
【0023】
更には、前述のごとき音声情報や映像情報に基づいてCMの信号区間と一旦評価された区間が継続している継続時間が、一般にCM提供区間の単位時間である15秒の整数倍であるか否かとの条件を更に付加して判断することとしても良いし、また、CMの一般的な特徴を示す信号区間の特定特徴(信号形式や信号レベル)と照合して、一致している特徴が含まれているか否かを識別するようにしても良い。また、放送されるコンテンツデータの中にCMの信号区間であることを示すCM区間情報(CMの信号区間を示すタイムコードを付加した情報)が含まれている場合には、かかるCM区間情報を抽出して、CMの信号区間を検出することとしても良い。
【0024】
即ち、CM検出部5は、例えば、コンテンツデータの映像情報及び/又は音声情報の無信号状態を検出することにより、あるいは、コンテンツデータの映像情報シーンの映像情報及び/又は音声情報の信号形式又は信号レベルの変化が、一つ前の映像情報シーンに比し予め定められた閾値を超えていることを検出することにより、前記コンテンツデータの映像情報のシーンが切り替わることを検出し、コンテンツデータを構成する映像情報のシーンが切り替わる複数の信号区間それぞれを識別する信号区間識別手段を構成すると共に、更には、該信号区間識別手段により識別された各信号区間の特徴(例えば、信号形式や信号レベルの特徴)を検出する信号区間特徴検出手段と、該信号区間特徴検出手段により検出された各信号区間の特徴が、CMの特徴を示すものとして予め定められている信号区間の特定特徴と一致する特徴を含んでいるか否かを判断する特定区間判断手段とを構成している。
【0025】
而して、例えば、前記信号区間識別手段により最初に識別された信号区間が、放送開始時間付近にて通常放送されているCMの信号区間であり、かかるCM信号区間の次の信号区間が、当該コンテンツデータの本編の信号区間であるものとして、CM区間情報として、CM検出部5がシステム制御部1に送信することにより、システム制御部1において、(映像情報抽出手段を形成している手段を用いて、)該CM区間情報に含まれているタイムコードに基づいて、コンテンツデータの第2番目の信号区間の映像情報を抽出することが可能であり、かかる映像情報を用いて、サムネイルデータ作成部8を制御して、コンテンツデータの本編を容易に把握し得るサムネイルデータを作成することができる。
【0026】
あるいは、前記信号区間識別手段により識別された各信号区間毎の特徴を、信号区間特徴検出手段により検出して、予め定められたCMの特徴を示す特定特徴が含まれているか否かを前記特定区間判断手段により判断し、かかる特定特徴を含む信号区間を示す特定区間情報をCM区間情報として、CM検出部5がシステム制御部1に送信することにより、システム制御部1において(映像情報抽出手段を形成している手段を用いて)、該CM区間情報に含まれているタイムコードに基づいて、コンテンツデータの本編を示す信号区間の映像情報を抽出することが可能であり、かかる映像情報を用いて、サムネイルデータ作成部8を制御して、コンテンツデータの本編を容易に把握し得るサムネイルデータを作成することができる。
【0027】
更に、システム制御部1は(サムネイルデータ作成手段の一部を形成する手段を用いて)、サムネイル作成部8にて作成された該サムネイルデータをワークメモリ9のサムネイルデータ領域9c又は記録媒体7に格納すると共に、該サムネイルデータと前記コンテンツデータとの参照関係をワークメモリ9に設けられている管理テーブル(コンテンツデータ管理テーブル9a及びサムネイル管理テーブル9b)に登録することにより、サムネイルデータから該当するコンテンツデータを容易に参照することができる。
【0028】
サムネイルデータ作成部8においては、前述のごとく、システム制御部1から入力されてきたコンテンツデータの映像情報に基づいて、コンテンツ出力部3にて表示可能な形式のサムネイルデータを作成し、システム制御部1へ供給する。ワークメモリ9は、前述のごとく、サムネイルデータ作成部8にて作成されたサムネイルデータを格納するサムネイルデータ領域9cと、更には、格納された該サムネイルデータと前記コンテンツデータとの参照関係を管理するための管理テーブルであるコンテンツデータ管理テーブル9a、サムネイルデータ管理テーブル9b(双方のテーブルの詳細は後述する)とを格納するための記録装置である。なお、ワークメモリ9内に格納された情報は、システム制御部1への入出力が可能であり、システム制御部1の指示に従って、当該ワークメモリ9内の情報の更新を行なうことができる。
【0029】
システム制御部1は、ユーザ操作部4を介してユーザから入力された操作に基づいて、前述した各ブロックの動作、及び、各ブロック間のデータの入出力を制御する。
ここで、前記記録媒体7としては、光ディスク装置や磁気ディスク装置あるいはメモリカードなどのランダムアクセス可能な記録媒体を用いることが可能であり、また、前記記録媒体7に記憶されるデータの種別としては、前述したような音声情報を伴う動画像からなる映像情報のコンテンツデータのみに限定されるものではない。即ち、映像情報のみあるいは音声情報のみからなるコンテンツデータであっても構わないし、デジタルスチルカメラにより撮影された静止画情報からなるコンテンツデータであっても構わない。
【0030】
次に、図1に示すワークメモリ9に格納されているコンテンツデータ管理テーブル9aの記憶内容を、図2を用いて説明する。ここに、図2は、コンテンツデータ管理テーブル9aの記憶内容の一例を示すメモリ構成図である。図2において、コンテンツデータ管理テーブル9aは、記録媒体7に格納されているコンテンツデータを管理するためのものであり、コンテンツID欄、サムネイルID欄、コンテンツ付属情報欄を含んで構成されている。コンテンツID欄には、一意に識別可能な識別コードとしてのコンテンツID(“CT1”,“CT2”,…)が格納されており、該コンテンツIDを指定することにより、該コンテンツIDに対応したサムネイルID及びコンテンツ付属情報を特定することができる。
【0031】
ここで、サムネイルID欄には、後述するサムネイルデータ管理テーブル9bにおいて、サムネイルデータを特定するための識別コードとしてサムネイルID(“SP1”,“SP2”,…)が格納されている。また、コンテンツ付属情報欄には、コンテンツデータのタイトル、該コンテンツデータを記録した日付、再生時間、該コンテンツデータの形式、記録媒体7上において該コンテンツデータが格納されている位置など、それぞれのコンテンツデータの保管及び再生に必要とする付属情報(“CI1”,“CI2”,…)が格納されている。
【0032】
次に、図1に示すワークメモリ9に格納されているサムネイルデータ管理テーブル9bの記憶内容を、図3を用いて説明する。ここに、図3は、サムネイルデータ管理テーブル9bの記憶内容の一例を示すメモリ構成図である。図3において、サムネイルデータ管理テーブル9bは、ワークメモリ9上のサムネイルデータ領域9cに格納されているサムネイルデータを管理するためのものであり、サムネイルID欄、サムネイル付属情報欄、コンテンツID欄を含んで構成されている。サムネイルID欄には、一意に識別可能な識別コードとしてのサムネイルID(“SP1”,“SP2”,…)が格納されており、該サムネイルIDを指定することにより、該サムネイルIDに対応したサムネイル付属情報及びコンテンツIDを特定することができる。
【0033】
ここで、サムネイル付属情報欄には、サムネイルデータの形式、該サムネイルデータのサイズ、ワークメモリ9上のサムネイルデータ領域9cにおいて該サムネイルデータが格納されている位置情報など、それぞれのサムネイルデータの保管及び再生に必要とする付属情報(“SI1”,“SI2”,…)が格納されている。また、コンテンツID欄には、前述したコンテンツデータ管理テーブル9aにおいて、該当するコンテンツデータを特定するための識別コードであるコンテンツID(“CT1”,“CT2”,…)が格納されており、コンテンツデータ管理テーブル9aとの間を双方向で検索可能としている。
【0034】
前記コンテンツデータ管理テーブル9a及びサムネイルデータ管理テーブル9bを用いることによって、各サムネイルデータのサムネイルIDから、各サムネイルデータが参照しているそれぞれのコンテンツデータを索引して再生することできる。例えば、図3に示すサムネイルデータ管理テーブル9bに登録されているサムネイル付属情報が示すワークメモリ9のサムネイルデータ領域9cのそれぞれに格納されている各サムネイルデータをコンテンツ出力部3に一覧表示し、ユーザが一覧表示されたサムネイルデータの中から所望するサムネイルデータを選択することにより、図3に示すサムネイルデータ管理テーブル9bのサムネイルID(例えば“SP1”)が特定されて、特定されたサムネイルID(例えば“SP1”)に対応しているコンテンツID(例えば“CT1”)が、図3に示すサムネイルデータ管理テーブル9bを用いて決定される。
【0035】
従って、図2に示すコンテンツデータ管理テーブル9aを用いて、決定されたコンテンツID(例えば“CT1”)から、対応するコンテンツ付属情報(例えば“CI1”)が参照され、記録媒体7上において該コンテンツデータが格納されている位置や該コンテンツデータの形式など、決定されたコンテンツID(例えば“CT1”)が示すコンテンツデータの再生に必要なデータが取り出され、記録媒体入出力部6を介して、決定されたコンテンツID(例えば“CT1”)のコンテンツデータが記録媒体7から読み込まれて、コンテンツ出力部3にて再生表示可能な形式に変換され、コンテンツ出力部3において、決定されたコンテンツID“CT1”のコンテンツデータの再生表示が行なわれる。
【0036】
次に、本発明に係るコンテンツ記録再生装置10において使用するコンテンツデータの構成の一例について説明する。ここに、図4は、本発明に係るコンテンツ記録再生装置10において使用するコンテンツデータの構成の一例を示す模式図である。図4において、コンテンツデータは、一連のシーンV1,V2,V3,…,Vn(nは整数)によって構成されており、各シーンは、映像情報と音声情報とから構成されている。ここで、各シーンには、当該シーンを再生するためのタイミングを示す一連のタイムコードT1,T2,T3,…,Tn(nは整数)が付与されており、かかる一連のタイムコードT1,T2,T3,…,Tnが示すタイミングの順番に従って、各シーンを順次再生していくことにより、コンテンツデータの映像情報と音声情報とを正しく再生することができる。更に、特定のタイムコードを指定することによって、指定された特定のタイムコードに対応するシーンの映像情報と音声情報とを取得できるように構成されている。
【0037】
ここで、図4に示すコンテンツデータの構成例においては、コンテンツデータを構成する要素として、シーンとタイムコードとを用いているが、コンテンツデータを構成する各シーンを特定することが可能な形態であれば、かかるタイムコードを用いる場合に限らず、任意の構成を用いることができる。例えば、タイムコードの代わりに、再生時刻に対応して各シーンを格納している記録媒体7上の格納アドレスなどを用いることとしても良い。
【0038】
次に、本発明に係るコンテンツ記録再生装置10に対して、例えば、図5に示すごとき内容から構成されているコンテンツID“CT3”のコンテンツデータ(以下、コンテンツCT3と称する)が入力された場合について、当該コンテンツCT3を参照するためのサムネイルデータを作成する手順を図6に示すフローチャートを用いて説明する。ここに、図5は、本発明に係るコンテンツ記録再生装置10に対して入力されたコンテンツデータの構成内容の一例を示す模式図であり、図6は、図5のごとき構成内容からなるコンテンツデータを参照するためのサムネイルデータを作成する手順を説明するためのフローチャートである。
【0039】
ここで、図5に示す前記コンテンツCT3は、一連の連続するシーンV1,V2,V3,…,V9の9個の映像情報のシーンから構成されており、シーンV1からV4までの4つのシーンがCM(コマーシャル)の信号区間であり、シーンV5以降V9までの5つシーンがコンテンツCT3の本編を示す信号区間からなっている。なお、前記一連のシーンV1,V2,V3,…,V9には、それぞれタイムコードT1,T2,T3,…,T9が付与されている。
ここで、図6のフローチャートの説明に当たって、ワークメモリ9のコンテンツデータ管理テーブル9a及びサムネイルデータ管理テーブル9bには、如何なる情報も登録されていない状態にあり、図5に示すコンテンツデータに関する管理情報を初めてコンテンツデータ管理テーブル9a及びサムネイルデータ管理テーブル9bに登録するものとする。なお、図6に示すフローチャートは、かかる条件を付さなくても適用可能ではあるが、理解を容易にするために、初めての登録であるとの条件を一応設定することとする。
【0040】
図6に示すフローチャートにおいて、最初に、コンテンツCT3を記録媒体7に記録するために、ユーザがユーザ操作部4からシステム制御部1に対してコンテンツデータの記録開始を指示する(ステップS1)。ここで、録画予約時刻を設定することによりコンテンツデータの記録開始の指示がなされている場合にあっては、録画予約時刻に到達したことにより記録動作が開始されるものである。コンテンツデータの記録開始の指示を受けたシステム制御部1は、コンテンツ入力部2に対してコンテンツデータの受信を命令する。コンテンツデータの受信命令を受けたコンテンツ入力部2においては、コンテンツCT3の先頭のシーンV1から順番に受信し、システム制御部1及びCM検出部5へ受信したシーンを順次供給する(ステップS2)。
【0041】
ここで、CM検出部5においては、供給されてきたシーンVi(i=1〜9)が、複数の信号区間に分割されていて、CMの信号区間を示しているか否かを判断し、該判断結果を、CM区間情報としてシステム制御部1へ入力する(ステップS3)。図5に示すコンテンツCT3の例にあっては、CM検出部5において、コンテンツCT3のシーンV1乃至V4がCMの信号区間と判断され、V5乃至V9が本編区間(コンテンツCT3の本編の信号区間)と判断される。
【0042】
次に、システム制御部1において、CM検出部5から供給されてきた前記CM区間情報に基づいて、ステップS2にてコンテンツ入力部2から供給された各シーンがコンテンツCT3の本編の信号区間であるか、あるいは、CMの信号区間であるかによって、処理を分岐する(ステップS4)。ここで、供給された前記シーンがCMの信号区間である場合(ステップS4のYES)、サムネイルデータの作成には無関係な映像情報として、ステップS7の処理へ移行する。ここで、図5に示すコンテンツCT3の例にあっては、コンテンツCT3のシーンV1乃至V4まで各シーンは、ステップS3にてCMの信号区間と判断されているので、ステップS7の処理を実行する。
【0043】
一方、ステップS4において、CM検出部5から供給されてくるCM区間情報に基づいて、コンテンツ入力部2から供給されたシーンが記録媒体7に記録すべき対象であるコンテンツCT3の本編の信号区間であった場合(ステップS4のNO)、記録媒体7に記録するコンテンツCT3を参照するためのサムネイルデータが作成済みであるか否かを判定する(ステップS5)。ここで、コンテンツCT3の記録開始後において、当該コンテンツCT3を参照するためのサムネイルデータが既に作成されている場合(ステップS5のYES)、ステップS7の処理に移行する。
【0044】
一方、サムネイルデータがまだ作成されていない場合は(ステップS5のNO)、ステップS2においてシステム制御部1へ供給されたシーンのうち、例えばCM検出部5が検出したCMの信号区間から本編の信号区間に切り替わった最初のシーンの映像情報をサムネイルデータ作成部8へ供給する。ここに、コンテンツCT3のCM終了後における本編の最初のシーンの映像情報は、CM検出部5が前記CM区間情報に付加して返送してくるタイムコードにより識別することが可能である。システム制御部1から供給された映像情報に基づいてサムネイルデータ作成部8にてサムネイルデータを作成した後、作成されたサムネイルデータは、システム制御部1を介して、ワークメモリ9のサムネイルデータ領域9cへ格納される(ステップS6)。
【0045】
なお、図5に示すコンテンツCT3の例にあっては、コンテンツCT3の本編に関する最初のシーンV5の映像情報がシステム制御部1に供給された段階では、コンテンツCT3を参照するサムネイルデータがまだ作成されていないので、ステップS6の処理が実行され、シーンV5の映像情報に基づいてサムネイルデータがサムネイルデータ作成部8により作成される。シーンV5より後のシーンV6乃至V9がシステム制御部1に供給された場合には、既にコンテンツCT3を参照するサムネイルデータが作成済みの状態とされているので、ステップS6の処理は実行されず、次のステップS7の処理に移行する。即ち、コンテンツデータを参照するサムネイルデータは、CMの信号区間を除く本編の信号区間の最初のシーンの映像情報に基づいて、作成されることとなる。
【0046】
次に、ステップS2にてコンテンツ入力部2からシステム制御部1へ供給されたシーンの映像情報は、CMの信号区間や本編の信号区間の如何に関わらず、シーンV1から開始して順次、記録媒体入出力部6を介して、記録媒体7へ記録される(ステップS7)。なお、ステップS7においては、供給されてきたシーンが、CMの信号期間であった場合も含めて、記録媒体7に記録することとしているが、本発明は、かかる記録動作のみに限ることなく、CMの信号区間は、記録媒体7に記録せずに、コンテンツCT3の本編の信号区間のみを記録するようにしても構わない。
【0047】
更に、コンテンツデータを構成する全てのシーンの受信を完了したかどうかを判定し、完了していない場合は(ステップS8のNO)、前記ステップS2の処理に移行して、前述したステップS2乃至S7の処理を繰り返す。受信したコンテンツデータの全てに対する処理が完了した場合は(ステップS8のYES)、ステップS9の処理を実行する。図5に示すコンテンツCT3の例にあっては、前記ステップS8において、コンテンツCT3のシーンV9までが処理が終了していると判定されるまで、前記ステップS2乃至S7の処理が繰り返され、シーンV9までの処理が全て終了した時点で、コンテンツCT3の受信処理が全て完了することとなるので、以下のステップS9の処理へ移行することとなる。
【0048】
コンテンツCT3のコンテンツデータの記録媒体7への記録がすべて完了した後、記録媒体7に記録したコンテンツデータ及びワークメモリ9のサムネイルデータ領域9cへ格納したサムネイルデータを管理するため、システム制御部1の指示により、ワークメモリ9内のコンテンツデータ管理テーブル9aとサムネイルデータ管理テーブル9bとの内容を更新する。図5に示すコンテンツCT3の例にあっては、コンテンツデータ情報テーブル9aに対しては、コンテンツID“CT3”、サムネイルID“SP3”及びコンテンツ付属情報“CI3”を登録し、サムネイルデータ管理テーブル9bに対しては、サムネイルID“SP3”、サムネイル付属情報“SI3”、コンテンツID“CT3”を登録して、それぞれの管理テーブルを更新する(ステップS9)。
【0049】
更新されたコンテンツデータ管理テーブル9a及びサムネイルデータ管理テーブル9bを図7及び図8に示す。即ち、図7は、図6に示すフローチャートの処理結果としてサムネイルデータ作成後にコンテンツデータ管理テーブル9aに初めてコンテンツデータの管理用の情報が登録された一例を示すメモリ構成図であり、図8は、サムネイルデータ作成後にサムネイルデータ管理テーブル9bに初めてサムネイルデータの管理用の情報が登録された一例を示すメモリ構成図である。なお、記録媒体7へ記録したコンテンツデータに本編の信号区間が全く存在していなかった場合は、受信したコンテンツデータ(即ちCMの信号区間のみからなるコンテンツデータ)の先頭のシーンの映像情報を用いて、サムネイルデータ作成部8においてサムネイルデータを作成し、ワークメモリ9のサムネイルデータ領域9cに格納すると共に、システム制御部1により、ワークメモリ9のコンテンツデータ管理テーブル9aとサムネイルデータ管理テーブル9bとの内容を更新する。
【0050】
以上の処理によって、コンテンツCT3を記録媒体7へ記録した場合において、コンテンツCT3を参照してCM検出部5により判断されたCM区間情報に基づいて、即ち、例えば、コンテンツCT3の本編の信号区間の最初のシーンに該当する映像情報に基づいて、サムネイルデータを作成することができる。
なお、本実施例においては、コンテンツデータとして、映像情報と音声情報とを組み合わせた情報を使用しているが、前述のごとく、本発明においては、かかる情報形式に限定するものではなく、サムネイルデータが作成可能な情報形式であれば、任意の形式を用いることができる。例えば、映像情報のみから構成されたコンテンツデータであっても構わない。
【0051】
また、図6のフローチャートに示す実施例においては、記録媒体7にコンテンツデータを記録する際に、サムネイルデータを作成する例を示しているが、予め記録媒体に格納されている既存コンテンツデータに対しても、該既存コンテンツデータを再生する際に、サムネイルデータを作成する本発明に係るコンテンツ記録再生装置10を適用することも可能である。かかる適用手順について、次に、図9に示すフローチャートを用いて説明する。ここに、図9は、予め記録媒体に格納されている既存コンテンツデータの再生時にサムネイルデータを作成する場合の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【0052】
まず、ユーザがユーザ操作部4から記録媒体7に格納されている既存コンテンツデータの再生を指示し、指示を受けたシステム制御部1は、記録媒体入出力部6を制御して予め記録媒体7に格納されている既存コンテンツデータを記録媒体7より読み取る(ステップS11)。
次に、前述の図6に示すフローチャートのように、当該コンテンツ記録再生装置10とは異なる外部からのコンテンツデータの受信動作の場合と同様の動作を行なわせるために、ステップS11にて読み取られた既存コンテンツデータは、システム制御部1を介して、一旦コンテンツ入力部2に対して順次供給される。コンテンツ入力部2においては、受け取った既存コンテンツデータを、先頭のシーンから順番に、システム制御部1およびCM検出部5へ供給する(ステップS12)。
ここで、CM検出部5においては、供給されてきたコンテンツデータ(即ち既存コンテンツデータ)のシーンが、複数の信号区間に分割されていて、CMの信号区間を示しているか否かを判断し、該判断結果を、CM区間情報としてシステム制御部1へ入力する(ステップS13)。
【0053】
次に、システム制御部1において、CM検出部5から供給されてきた前記CM区間情報に基づいて、ステップS12にてコンテンツ入力部2から供給されたコンテンツデータ(即ち既存コンテンツデータ)の各シーンが該コンテンツデータの本編の信号区間であるか、あるいは、CMの信号区間であるかを判定する(ステップS14)。
ここで、前記ステップS14において、コンテンツ入力部2から供給されてきたコンテンツデータのシーンがCMの信号区間ではない場合(ステップS14のNO)、ステップS14においてシステム制御部1へ供給されたシーンをサムネイルデータ作成部8へ供給し、当該シーンの映像情報(即ち本編の映像情報)に基づいてサムネイルデータを作成した後、作成されたサムネイルデータを、システム制御部1を介して、ワークメモリ9のサムネイルデータ領域9cへ格納する(ステップS15)。しかる後、再生既存コンテンツデータを参照するサムネイルデータの作成が完了したので、ステップS17の処理へ移行する。
【0054】
また、前記ステップS14において、コンテンツ入力部2から供給されてきたコンテンツデータのシーンがCMの信号区間である場合(ステップS14のYES)、コンテンツデータを構成する全てのシーンの再生を完了したかどうかを判定し、完了していない場合は(ステップS16のNO)、まだ、当該既存コンテンツデータを参照するサムネイルデータが作成されていないので、前記ステップS12の処理へ移行し、前述したステップS12乃至S15の処理を繰り返す。コンテンツデータの全てのシーンの再生が完了した場合は(ステップS16のYES)、当該既存コンテンツデータにはサムネイルデータを作成すべき本編の信号区間が存在していなかったものとして、当該既存コンテンツデータの最初のシーンの映像情報に基づいてサムネイル作成部8にてサムネイルデータを作成して、ワークメモリ9のサムネイルデータ領域9cに格納した後、ステップS17の処理を実行する。
【0055】
サムネイルデータの作成が完了するか、又は、コンテンツデータの全てがCMの信号区間に該当していて、コンテンツデータの全てのシーンの再生が完了した後は、記録媒体7に記録されていた既存コンテンツデータに関しては、ワークメモリ9のサムネイルデータ領域9cへ格納したサムネイルデータを管理するため、システム制御部1の指示により、ワークメモリ9内のコンテンツデータ管理テーブル9aとサムネイルデータ管理テーブル9bとの内容を更新する(ステップS17)。
【0056】
なお、再生した既存コンテンツデータに本編の信号区間が全く存在していなかった場合は、前述のごとく、再生した既存コンテンツデータ(即ちCMの信号区間)の先頭のシーンの映像情報を用いて、サムネイルデータ作成部8においてサムネイルデータを作成し、ワークメモリ9のサムネイルデータ領域9cに格納すると共に、システム制御部1により、ワークメモリ9のコンテンツデータ管理テーブル9aとサムネイルデータ管理テーブル9bとの内容を更新することとしているが、かかる場合には、サムネイルデータを全く登録しないようにしても良い。
【0057】
以上のステップS11乃至S17により、予め記録媒体7に記録されている既存コンテンツデータにおいて、当該既存コンテンツデータを参照するサムネイルデータが存在していない場合であっても、当該コンテンツデータを参照するサムネイルデータを作成し、ワークメモリ9のコンテンツデータ管理テーブル9aとサムネイルデータ管理テーブル9bとに登録することができるので、予め記録媒体7に格納されていた既存コンテンツデータに対しても、サムネイルデータを一覧表示して、選択するインターフェースを提供し、適用することができる。
【0058】
ここで、前述した各実施例においては、サムネイルデータを静止画情報としてワークメモリ9のサムネイルデータ領域9cに格納する例を説明したが、前述のごとく、コンテンツデータの内容をユーザが容易に認識可能な情報であれば、任意の形態を用いることができる。例えば、コンテンツデータの本編を示す信号区間の最初のシーンから、予め定められた一定時間継続する動画像(映像情報)を取り出し、かかる動画像(映像情報)をサムネイルデータとしても良い。サムネイルデータとして一定時間継続する動画像をサムネイルデータ領域9cに格納する場合、サムネイルデータの情報量が増加することとなるが、一方、動画像のサムネイルデータをいわば予告編的に表示させることにより、ユーザは、表示されたサムネイルデータからコンテンツデータの内容をより容易に把握することができる。
【0059】
また、前述の各実施例においては、サムネイルデータをワークメモリ9のサムネイルデータ領域9cへ格納する例を示したが、サムネイルデータと、当該サムネイルデータが参照しているコンテンツデータとを組にして、同一の記録媒体7へ格納する形態を用いても良い。つまり、サムネイルデータを当該コンテンツ記録再生装置10内に備えられている記憶手段であるワークメモリ9のサムネイルデータ領域9cへ格納するような場合には、前記記録媒体7が着脱可能な記録媒体であって、例えば、ワークメモリ9が当該記録媒体7の1枚分のサムネイルデータを格納するメモリ容量しかサムネイルデータ領域9cに確保できないような場合、記録媒体7を交換する都度、当該記録媒体7に記憶されていたコンテンツデータを参照していたサムネイルデータを全て破棄し、新たに装着された記録媒体7内のコンテンツデータを参照するためのサムネイルデータを新たに作成し直すことが必要である。
【0060】
かかる操作性の悪化を回避するために、サムネイルデータを記録媒体7へコンテンツデータと一緒に記録してしまうことにより、記録媒体7を交換した際には、交換した記録媒体7内のコンテンツデータを参照しているサムネイルデータを当該記録媒体7よりワークメモリ9のサムネイルデータ領域9cに読み込めば良いので、記録媒体7を交換する都度、交換した記録媒体7に記憶されているコンテンツデータからサムネイルデータを新たに作成し直す手間を不要とすることができる。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るコンテンツ記録再生装置によれば、テレビジョン番組等を録画するために、CM(コマーシャル)の信号区間を含む全ての信号区間又は本編の信号区間のみのコンテンツデータを記録媒体に記録する際に、当該コンテンツデータを参照するためのサムネイルデータを作成する場合において、当該コンテンツデータのCM(コマーシャル)の信号区間と本編の信号区間とを映像信号及び/又は音声情報の特徴の変化点や無信号期間を自動的に検出し、検出された変化点や無信号期間に基づいて、CMとは異なる本編の信号区間を識別し、識別された本編の信号区間を形成している映像情報に基づいてサムネイルデータを自動的に生成することができる。
【0062】
もって、ユーザが、コンテンツデータを参照するサムネイルデータの作成に当たって、コンテンツデータを再生し直すなど煩雑な操作を行なう必要もなく、コンテンツデータの本編の信号区間の映像情報に基づいて、サムネイルデータが自動的に作成されるので、ユーザが記録媒体に記録されたコンテンツデータを参照するサムネイルデータを一覧表示して、一覧表示されたサムネイルデータの中から、ユーザが再生を所望するコンテンツデータを選択する場合に、一覧表示された各サムネイルデータが、それぞれ参照しているコンテンツデータの本編の信号区間の映像情報に基づいて作成されたものであるので、ユーザが一覧表示されたサムネイルデータからコンテンツデータの内容を容易に把握することができ、再生を所望するコンテンツデータを正確に選択することができる。
【0063】
また、予め記録媒体に格納されている既存コンテンツデータに対しても、本発明に係るコンテンツ記録再生装置を用いて、予め記録媒体に格納されている既存コンテンツデータを再生読み取りすることにより、既存コンテンツデータの本編の信号区間の映像情報からサムネイルデータを自動的に作成することができ、テレビジョン番組等の録画のためにコンテンツデータを記録媒体に記録する際にサムネイルデータを作成する場合と全く同様のメリットを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコンテンツ記録再生装置の構成例を示すブロック構成図である。
【図2】コンテンツデータ管理テーブルの記憶内容の一例を示すメモリ構成図である。
【図3】サムネイルデータ管理テーブルの記憶内容の一例を示すメモリ構成図である。
【図4】本発明に係るコンテンツ記録再生装置において使用するコンテンツデータの構成の一例を示す模式図である。
【図5】本発明に係るコンテンツ記録再生装置に対して入力されたコンテンツデータの構成内容の一例を示す模式図である。
【図6】図5のごとき構成内容からなるコンテンツデータを参照するためのサムネイルデータを作成する手順を説明するためのフローチャートである。
【図7】サムネイルデータ作成後にコンテンツデータ管理テーブルに初めてコンテンツデータの管理用の情報が登録された一例を示すメモリ構成図である。
【図8】サムネイルデータ作成後にサムネイルデータ管理テーブルに初めてサムネイルデータの管理用の情報が登録された一例を示すメモリ構成図である。
【図9】予め記録媒体に格納されている既存コンテンツデータの再生時にサムネイルデータを作成する場合の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…システム制御部、2…コンテンツ入力部、3…コンテンツ出力部、4…ユーザ操作部、5…CM検出部、6…記録媒体入出力部、7…記録媒体、8…サムネイルデータ作成部、9…ワークメモリ、9a…コンテンツデータ管理テーブル、9b…サムネイルデータ管理テーブル、9c…サムネイルデータ領域、10…コンテンツ記録再生装置。
Claims (8)
- 映像情報から構成されるコンテンツデータの記録媒体に対する記録及び再生を行ない、かつ、前記コンテンツデータを参照することができるサムネイルデータの作成を行なうコンテンツ記録再生装置において、前記コンテンツデータを前記記録媒体に記録する際に、前記コンテンツデータの映像情報のシーンが切り替わることを検出することにより、複数の信号区間からなる前記コンテンツデータの各信号区間を識別する信号区間識別手段と、該信号区間識別手段により識別された先頭から第2番目に位置する信号区間における映像情報を抽出することができる映像情報抽出手段と、該映像情報抽出手段により抽出された映像情報を用いて、前記コンテンツデータの映像情報を代表するサムネイルデータを作成すると共に、該サムネイルデータと前記コンテンツデータとの参照関係を管理テーブルに登録するサムネイルデータ作成手段とを備えていることを特徴とするコンテンツ記録再生装置。
- 映像情報から構成されるコンテンツデータの記録媒体に対する記録及び再生を行ない、かつ、前記コンテンツデータを参照することができるサムネイルデータの作成を行なうコンテンツ記録再生装置において、前記コンテンツデータを前記記録媒体に記録する際に、前記コンテンツデータの映像情報のシーンが切り替わることを検出することにより、複数の信号区間からなる前記コンテンツデータの各信号区間を識別する信号区間識別手段と、該信号区間識別手段により識別された前記コンテンツデータの複数の信号区間それぞれの特徴を検出する信号区間特徴検出手段と、該信号区間特徴検出手段によってそれぞれ検出された信号区間毎の特徴が、予め定められた特定特徴を含んでいるか否かを判断する特定区間判断手段と、該特定区間判断手段によって、前記特定特徴と一致する特徴を含んでいると判断された前記コンテンツデータの前記信号区間を示す特定区間情報を有している信号区間であるか否かに基づいて選択された信号区間の前記コンテンツデータの映像情報を用いて、前記コンテンツデータの映像情報を代表するサムネイルデータを作成すると共に、該サムネイルデータと前記コンテンツデータとの参照関係を管理テーブルに登録するサムネイルデータ作成手段とを備えていることを特徴とするコンテンツ記録再生装置。
- 請求項1又は2に記載のコンテンツ記録再生装置において、前記信号区間識別手段が、前記コンテンツデータの映像情報及び/又は音声情報の無信号状態を検出することにより、あるいは、前記コンテンツデータの映像情報シーンの映像情報及び/又は音声情報の信号形式又は信号レベルの変化が、一つ前の映像情報シーンに比し予め定められた閾値を超えていることを検出することにより、前記コンテンツデータの映像情報のシーンが切り替わることを検出することを特徴とするコンテンツ記録再生装置。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載のコンテンツ記録再生装置において、予め前記記録媒体に格納されている既存コンテンツデータを読み出して再生する際に、前記信号区間識別手段により、前記既存コンテンツデータの各信号区間を識別し、前記信号区間識別手段にて識別された先頭から第2番目に位置する信号区間において前記映像情報抽出手段により抽出された映像情報を用いて、あるいは、前記信号区間特徴検出手段により検出された各信号区間の特徴の中から、前記特定区間判断手段により判断された前記特定区間情報を有している信号区間であるか否かに基づいて選択された信号区間の前記既存コンテンツデータの映像情報を用いて、前記サムネイルデータ作成手段により、前記コンテンツデータの映像情報を代表するサムネイルデータを作成すると共に、該サムネイルデータと前記コンテンツデータとの参照関係を管理テーブルに登録することを特徴とするコンテンツ記録再生装置。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載のコンテンツ記録再生装置において、前記コンテンツデータが、2種類の信号区間から構成されるものであって、第1の信号区間がCM(コマーシャル)の情報を構成しているCMの信号区間であり、第2の信号区間がテレビジョン番組内容を含む前記コンテンツデータあるいは前記既存コンテンツデータの本編の情報を構成している本編の信号区間であり、前記信号区間識別手段が識別した先頭から第1番目に位置する信号区間が前記CMの信号区間であり、第2番目に位置する信号区間が前記本編の信号区間であること、あるいは、前記特定区間判断手段により判断された前記特定区間情報を有している信号区間が、前記CMの信号区間であり、前記特定区間情報を有していない信号区間が、前記本編の信号区間であることを特徴とするコンテンツ記録再生装置。
- 請求項5に記載のコンテンツ記録再生装置において、前記CMの信号区間であると判断された前記コンテンツデータあるいは前記既存コンテンツデータの信号区間の映像情報は、前記記録媒体に記録せずに、前記本編の信号区間と判断された前記コンテンツデータあるいは前記既存コンテンツデータの信号区間の映像情報のみを前記記録媒体に記録することを特徴とするコンテンツ記録再生装置。
- 請求項1乃至6のいずれかに記載のコンテンツ記録再生装置において、前記サムネイルデータ作成手段により作成される前記サムネイルデータとして、前記コンテンツデータあるいは前記既存コンテンツデータの映像情報から生成した静止画情報、あるいは、該映像情報から切り出した予め定められた一定時間継続する映像情報を用いることを特徴とするコンテンツ記録再生装置。
- 請求項1乃至7のいずれかに記載のコンテンツ記録再生装置において、前記サムネイルデータ作成手段により作成された前記サムネイルデータが、当該コンテンツ記録再生装置内に備えられている記憶手段に記憶されるか、あるいは、前記コンテンツデータあるいは前記既存コンテンツデータを記録する前記記録媒体と同一の記録媒体に記録されることを特徴とするコンテンツ記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002311482A JP2004147204A (ja) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | コンテンツ記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002311482A JP2004147204A (ja) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | コンテンツ記録再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004147204A true JP2004147204A (ja) | 2004-05-20 |
Family
ID=32456688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002311482A Pending JP2004147204A (ja) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | コンテンツ記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004147204A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007139121A1 (ja) * | 2006-05-30 | 2007-12-06 | Panasonic Corporation | 放送受信装置 |
JP2008108166A (ja) * | 2006-10-27 | 2008-05-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 楽曲選択装置、楽曲選択方法 |
EP1986419A1 (en) | 2007-04-24 | 2008-10-29 | NEC Electronics Corporation | Scene change detection device, coding device, and scene change detection method |
US7609896B2 (en) | 2004-11-24 | 2009-10-27 | Sony Corporation | Recorder and method therefor, player and therefor, program, and recording medium |
JP2009284527A (ja) * | 2009-08-24 | 2009-12-03 | Victor Co Of Japan Ltd | 映像データ情報生成装置 |
JP2011066483A (ja) * | 2009-09-15 | 2011-03-31 | Ricoh Co Ltd | 動画サムネイル作成装置、方法及びプログラム |
JP2011193387A (ja) * | 2010-03-16 | 2011-09-29 | Fujitsu Toshiba Mobile Communications Ltd | 動画像表示装置および動画像表示方法 |
JP2011249928A (ja) * | 2010-05-24 | 2011-12-08 | Toshiba Corp | 画像信号処理装置及び画像信号処理方法 |
WO2011161820A1 (ja) * | 2010-06-25 | 2011-12-29 | 富士通株式会社 | 映像処理装置、映像処理方法及び映像処理プログラム |
-
2002
- 2002-10-25 JP JP2002311482A patent/JP2004147204A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7609896B2 (en) | 2004-11-24 | 2009-10-27 | Sony Corporation | Recorder and method therefor, player and therefor, program, and recording medium |
WO2007139121A1 (ja) * | 2006-05-30 | 2007-12-06 | Panasonic Corporation | 放送受信装置 |
JP2008108166A (ja) * | 2006-10-27 | 2008-05-08 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 楽曲選択装置、楽曲選択方法 |
EP1986419A1 (en) | 2007-04-24 | 2008-10-29 | NEC Electronics Corporation | Scene change detection device, coding device, and scene change detection method |
JP2009284527A (ja) * | 2009-08-24 | 2009-12-03 | Victor Co Of Japan Ltd | 映像データ情報生成装置 |
JP2011066483A (ja) * | 2009-09-15 | 2011-03-31 | Ricoh Co Ltd | 動画サムネイル作成装置、方法及びプログラム |
JP2011193387A (ja) * | 2010-03-16 | 2011-09-29 | Fujitsu Toshiba Mobile Communications Ltd | 動画像表示装置および動画像表示方法 |
JP2011249928A (ja) * | 2010-05-24 | 2011-12-08 | Toshiba Corp | 画像信号処理装置及び画像信号処理方法 |
WO2011161820A1 (ja) * | 2010-06-25 | 2011-12-29 | 富士通株式会社 | 映像処理装置、映像処理方法及び映像処理プログラム |
JPWO2011161820A1 (ja) * | 2010-06-25 | 2013-08-19 | 富士通株式会社 | 映像処理装置、映像処理方法及び映像処理プログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2008171557A (ja) | 再記録可能記録媒体のオーディオデータ記録管理方法 | |
US11159830B2 (en) | Program, recording medium, and reproducing apparatus | |
JP2006301877A (ja) | 情報管理装置及び情報管理方法 | |
JP2004147204A (ja) | コンテンツ記録再生装置 | |
JP2002101372A (ja) | カメラ一体型データ記録再生装置及びデータ記録再生方法 | |
JP2005284367A (ja) | コンテンツ表示方法およびシステム | |
US20060056797A1 (en) | Method and apparatus for controlling a recording operation of a digital video device | |
JP4953545B2 (ja) | オーバービュー再生モードを有する再生装置 | |
JP2006260178A (ja) | コンテンツ再生装置及びコンテンツ再生方法 | |
JP2004297493A (ja) | デジタルコンテンツ編集システムおよびデジタルコンテンツ編集方法 | |
JP2006033653A (ja) | プレイリスト作成装置、その方法、ダビングリスト作成装置、及びその方法 | |
JP4445700B2 (ja) | 光ディスク記録再生装置 | |
JP2005117083A (ja) | 再生装置、記録装置、再生プログラム、及び再生プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 | |
JP2008294938A (ja) | コンテンツ記録再生装置及びサムネイル作成方法 | |
JP2004326892A (ja) | コンテンツ記録再生装置 | |
JP2009032341A (ja) | プレイリスト編集装置 | |
JP2002008353A (ja) | 再生装置、記録再生装置及び記録装置 | |
JP2009211739A (ja) | 映像再生装置および映像再生方法 | |
JP3096087U (ja) | Dvd再生装置およびディスク再生装置 | |
KR100626492B1 (ko) | 복수의 타이틀 그룹 편집장치 및 방법 | |
KR101061011B1 (ko) | 타이틀 재생 중 이전 및 이후 타이틀 프리뷰 재생방법 | |
JP2004328608A (ja) | 情報検索装置およびそれを備えた記録再生装置 | |
JP2005071417A (ja) | 記録再生装置 | |
KR100596871B1 (ko) | 광디스크 장치에서의 자동 플레이 제어방법 | |
KR101031522B1 (ko) | 복수의 타이틀 부분 편집장치 및 방법 |