JP2004146993A - カメラ一体型記録再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】カメラ一体型記録再生装置において、絞り位置やNDフィルタの回折現象の影響により周波数特性が変化し、その変化した信号をそのまま映像信号処理を施していたので、周波数特性が悪い方向に変化したところでは画質が劣化することがあった。
【解決手段】光量制御部13の絞り形状やNDフィルタの回折現象により変化した信号の周波数特性だけの情報で映像信号処理を施すだけでなく、補正信号発生部15によってその変化した信号の周波数特性を絞り変化に連動させて電気回路で逆補正することにより、解像感のある高画質が実現できる。
【選択図】 図1
【解決手段】光量制御部13の絞り形状やNDフィルタの回折現象により変化した信号の周波数特性だけの情報で映像信号処理を施すだけでなく、補正信号発生部15によってその変化した信号の周波数特性を絞り変化に連動させて電気回路で逆補正することにより、解像感のある高画質が実現できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラの絞り位置による信号の周波数特性の変化を補正し画質の改善を目的としたカメラ一体型記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、カメラ一体型記録再生装置は小型化、ディジタル化が進み、高性能、高画質が求められており、小型化することにより高画質化が困難になりつつある。
【0003】
以下に従来のカメラ一体型記録再生装置について説明する。
【0004】
従来のカメラ一体型記録再生装置を図3に示す。図3は従来のカメラ一体型記録再生装置のブロック図を示すものである。図3において、22は入射される光学信号を集光するレンズ部、23はレンズ部22で集光された光学信号の光量を制御する光量制御部で、一般的な絞り手段に相当し、NDフィルタ(減光フィルタ)を備えたものも考えられる。21は光量制御部23を介して入射される光学信号を電気信号に変換する光電変換部で、固体撮像素子(CCD)などから構成される。24は光電変換部21で変換された電気信号を映像信号に変換するための信号処理を行う信号処理部である。
【0005】
以上のように構成された従来のカメラ一体型記録再生装置について、以下その動作について説明する。
【0006】
まず、レンズ部22から入った光は光量制御部23でその光量が制御され、光電変換部21に入射する。光電変換部21では入射される光学信号を電気信号に変換し、信号処理部24に出力する。信号処理部24で光電変換部21からの電気信号に基づき信号処理を行い映像信号を出力することで、映像信号を得ることができる。
【0007】
この際、光量制御部23で制御された信号は、光量制御部23の内部にある絞り位置やNDフィルタ(減光フィルタ)の回折現象の影響で周波数特性が、図4に示すように変化する。
【0008】
図4は従来のカメラ一体型記録再生装置において光量制御部23の絞り値と信号減衰量(信号レベル)の関係を示すグラフで、同図(a)は光量制御部23の絞り手段にNDフィルタを設けた時の特性、同図(b)はNDフィルタを設けない時の特性である。それぞれ、横軸は光量制御部23における絞り量(または絞り位置)を示し、縦軸は映像信号の減衰量(または信号レベル)を示している。
【0009】
一般に、小型化が特に要求されない業務用撮影機器ではレンズ径が十分にあるため、レンズのコントラストの伝導率の空間周波数特性(MTF値)は、絞り値に応じて画質が低下するようなことはなく、良好な画質が得られる。しかし、小型化が要求される撮影機器(家庭用ビデオカメラや家庭用デジタルスチルカメラなど)では、レンズの径が小型化され、それによりMTF値が低いレンズとなってしまう。このようにMTF値が低いレンズを用いると、絞り手段の絞り量が開き方向ではさほど画質に影響は出ないが、絞り量が閉じるにつれて著しく画質が低下する(図4(b))。
【0010】
そこで、光量制御部23の絞り手段にNDフィルタを設けて、部分的な画質の改善を図っている。その特性が図4(a)である。図示のように、絞り値が全開からL1までの間は、前述の図4(b)の特性のように信号レベルが減衰する。しかしL1以降L2前後まで、NDフィルタを設けたことにより信号レベルが上昇し、画質を改善することができている。
【0011】
従来技術は、図4(a)に示すような特性の映像信号を出力している。
【0012】
【特許文献1】
特開平6−86154号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の従来の構成では、図4(a)に示すような特性の映像信号を出力しているため、周波数特性が悪い方向に変化したところでは画質が劣化するという問題点を有していた。つまり、図4において絞り位置L1及びL3では信号レベルが著しく低下するような特性となっているため、撮影中の絞り値がL1またはL3であった場合は信号レベルが低下し、解像感(くっきり感)が無い画質となってしまうという問題点があった。
【0014】
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、絞り位置やNDフィルタの回折現象による信号の周波数特性だけの情報で映像信号処理を施すだけでなく、その変化した信号の周波数特性を絞り変化に連動させて電気回路で逆補正することにより、解像感のある高画質なカメラ一体型記録再生装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明のカメラ一体型記録再生装置は、外部から入射する光学信号を集光するレンズ部と、前記レンズ部で集光された光学信号の光量を制御する光量制御手段と、前記光量制御手段からの光学信号を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段で変換された電気信号を映像信号に変換するよう信号処理する信号処理手段と、前記光量制御手段からの絞り値に応じた補正信号を前記信号処理手段に出力する補正信号発生部とを備え、前記補正信号は映像信号の周波数特性を補正する信号である。
【0016】
この構成によって、絞り位置やNDフィルタの回折現象による信号の周波数特性だけの情報で映像信号処理を施すだけでなく、その変化した信号の周波数特性を絞り変化に連動させて電気回路で逆補正することにより、解像感のある高画質なカメラ一体型記録再生装置が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、外部から入射する光学信号を集光するレンズ部と、前記レンズ部で集光された光学信号の光量を制御する光量制御手段と、前記光量制御手段からの光学信号を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段で変換された電気信号を映像信号に変換するよう信号処理する信号処理手段と、前記光量制御手段からの絞り値に応じた補正信号を前記信号処理手段に出力する補正信号発生部とを備え、前記補正信号は映像信号の周波数特性を補正する信号であり、これにより、解像感のある高画質を実現させるという作用を有する。
【0018】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0019】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態のカメラ一体型記録再生装置のブロック図であり、図1において、12は外部から入射する光学信号を集光するレンズ部、13はレンズ部12で集光された光学信号の光量を制御する光量制御手段である光量制御部で、一般的にカメラなどに使用される絞り手段に相当する。また、この光量制御部12にはNDフィルタ(減光フィルタ)を設けたものもある。11は光量制御部13からの光学信号を電気信号に変換する光電変換手段である光電変換部で、例えば固体撮像素子(CCD)で構成される。14は光電変換部11で変換された電気信号を映像信号に変換するよう信号処理を行う信号処理手段である信号処理部で、後述する補正信号発生部15から発生した補正信号に基づき、映像信号レベル(以下、周波数特性と記す)を補正し出力するよう信号処理する。15は光量制御部13における絞り値に基づき信号処理部14において特性を補正するよう制御する補正信号を発生する補正手段である補正信号発生部により構成される。
【0020】
以上のように構成された本実施の形態のカメラ一体型記録再生装置について、その動作を説明する。
【0021】
まず、レンズ部12から入った光は光量制御部13で光量を制御され、光電変換部11に入射され、電気信号に変換される。光量制御部13における絞り量は、別途設けられた信号検出手段により映像信号の輝度信号レベルを検出し、入射される光量が適切な光量となるように自動制御される構成となっている。光電変換部11から出力された電気信号は、信号処理部14で映像信号になるよう信号処理され、映像信号として外部に出力される。
【0022】
この際、光量制御部13で光量が制御された信号は、光量制御部13の内部にある絞り形状やNDフィルタの回折現象の影響で信号の周波数特性が変化する。その変化した信号が光電変換部11を通して、信号処理部14で映像信号処理が施されるが、その際に補正信号発生部15から出力される補正信号と乗算することにより、映像信号の減衰した部分を回復させることができる。補正信号は、補正信号発生部15において、光量制御部13から出力される絞り値信号に基づき生成するものであり、光量制御部13の出力信号に対して逆特性からなるものである。
【0023】
図2は本実施の形態のカメラ一体型記録再生装置の特性図を示す。同図(a)は絞り値(絞り位置)に対する信号減衰量の特性図であり、縦軸は信号減衰量(信号レベル)、横軸は絞り値(または絞り位置)を示す。縦軸の信号減衰量は絞りが最大に開いている時を「1」とし、それを基準に減衰量を数値化している。例えば、絞り値L11の時の信号減衰量は0.5である。同図(b)は補正信号発生部15にて発生する補正信号の特性図であり、縦軸は補正信号の補正量、横軸は絞り値(または絞り位置)を示す。縦軸の補正量は、絞りが最大に開いている時の補正量を「1」とし(補正する必要がないため)、それを基準に補正量を数値化している。例えば、絞り値L11の時の補正量は2である。同図(c)は信号処理部14で補正された後の映像信号の特性図であり、縦軸は映像信号レベル量(周波数特性)、横軸は絞り値(または絞り位置)を示す。
【0024】
図2を用いて、信号処理部14における補正動作の概略について説明する。まず、レンズ部12から入った信号は、光量制御部13において絞り位置が変われば、図2(a)に示すような特性になるため、従来は特性が悪くなったところはそのまま出力されていた。しかし、本実施の形態は図2(a)とは逆特性である(b)に示す補正信号を補正信号発生部15で保持しておき、光量制御部13から出力される絞り値に応じた補正信号を信号処理部14に出力する。信号処理部14では、補正信号発生部15からの補正信号により、映像信号の周波数特性を補正することができる。例えば、光量制御部13における絞り値が全開の時は、特に補正する必要はないため補正信号発生部15から出力される補正信号は「1」で、信号処理部14でこの補正信号と映像信号とを乗算しても、映像信号はそのままの周波数特性で出力されることとなる。一方、周波数特性が著しく減衰したL11では、補正信号は図2(b)のL11に示すように補正量が大きな信号(本実施の形態では、この時の補正量は「2」)を信号処理部14に出力する。信号処理部14では、この補正信号と映像信号とを乗算し、周波数特性が回復した映像信号を出力する。
【0025】
このように、光量制御部13における絞り値に応じて映像信号の周波数特性の補正をかけることにより、最終的には図2(c)に示すように絞り全開から全閉に渡って一定の周波数特性で映像信号を出力することができる。
【0026】
以上のように本実施の形態によれば、絞り値(絞り位置)やNDフィルタの回折現象による信号の周波数変化を補正する補正信号発生部15を設けることにより、絞り値(絞り位置)に対する映像信号の周波数特性を改善し、解像感(くっきり感)を向上させ画質を改善することができる。
【0027】
なお、図2(a)の特性は一例であり、すべてのレンズや絞り装置がこのような特性を持つものではなく、レンズの種類や絞り装置の種類によって違うものである。
【0028】
また、補正信号発生部15は、レンズの光学特性や、絞り開度に応じた信号レベルの特性、NDフィルターの有無や特性などを考慮し、補正信号として図2(b)の特性を持つ信号を予め保持している。例えば、本カメラ一体型記録再生装置の設計段階で光電変換部11の出力信号の特性を測定し、その特性に対応した補正信号を作成し、補正信号発生部15に保持させる方法がある。補正信号発生部15において補正信号を保持する方法は如何なる方法でもよいが、例えばROM(読み出し専用メモリ)に補正信号を書き込んでおくなどすればよい。
【0029】
【発明の効果】
以上のように本発明は、解像感のある高画質の映像信号を得ることができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるカメラ一体型記録再生装置のブロック図
【図2】本実施の形態における絞りの輝度に対する周波数特性、補正信号発生部特性図、補正処理された映像信号特性図
【図3】従来のカメラ一体型記録再生装置のブロック図
【図4】従来のカメラ一体型記録再生装置による信号特性を示す特性図
【符号の説明】
11 光電変換部
12 レンズ部
13 光量制御部
14 信号処理部
15 補正信号発生部
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラの絞り位置による信号の周波数特性の変化を補正し画質の改善を目的としたカメラ一体型記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、カメラ一体型記録再生装置は小型化、ディジタル化が進み、高性能、高画質が求められており、小型化することにより高画質化が困難になりつつある。
【0003】
以下に従来のカメラ一体型記録再生装置について説明する。
【0004】
従来のカメラ一体型記録再生装置を図3に示す。図3は従来のカメラ一体型記録再生装置のブロック図を示すものである。図3において、22は入射される光学信号を集光するレンズ部、23はレンズ部22で集光された光学信号の光量を制御する光量制御部で、一般的な絞り手段に相当し、NDフィルタ(減光フィルタ)を備えたものも考えられる。21は光量制御部23を介して入射される光学信号を電気信号に変換する光電変換部で、固体撮像素子(CCD)などから構成される。24は光電変換部21で変換された電気信号を映像信号に変換するための信号処理を行う信号処理部である。
【0005】
以上のように構成された従来のカメラ一体型記録再生装置について、以下その動作について説明する。
【0006】
まず、レンズ部22から入った光は光量制御部23でその光量が制御され、光電変換部21に入射する。光電変換部21では入射される光学信号を電気信号に変換し、信号処理部24に出力する。信号処理部24で光電変換部21からの電気信号に基づき信号処理を行い映像信号を出力することで、映像信号を得ることができる。
【0007】
この際、光量制御部23で制御された信号は、光量制御部23の内部にある絞り位置やNDフィルタ(減光フィルタ)の回折現象の影響で周波数特性が、図4に示すように変化する。
【0008】
図4は従来のカメラ一体型記録再生装置において光量制御部23の絞り値と信号減衰量(信号レベル)の関係を示すグラフで、同図(a)は光量制御部23の絞り手段にNDフィルタを設けた時の特性、同図(b)はNDフィルタを設けない時の特性である。それぞれ、横軸は光量制御部23における絞り量(または絞り位置)を示し、縦軸は映像信号の減衰量(または信号レベル)を示している。
【0009】
一般に、小型化が特に要求されない業務用撮影機器ではレンズ径が十分にあるため、レンズのコントラストの伝導率の空間周波数特性(MTF値)は、絞り値に応じて画質が低下するようなことはなく、良好な画質が得られる。しかし、小型化が要求される撮影機器(家庭用ビデオカメラや家庭用デジタルスチルカメラなど)では、レンズの径が小型化され、それによりMTF値が低いレンズとなってしまう。このようにMTF値が低いレンズを用いると、絞り手段の絞り量が開き方向ではさほど画質に影響は出ないが、絞り量が閉じるにつれて著しく画質が低下する(図4(b))。
【0010】
そこで、光量制御部23の絞り手段にNDフィルタを設けて、部分的な画質の改善を図っている。その特性が図4(a)である。図示のように、絞り値が全開からL1までの間は、前述の図4(b)の特性のように信号レベルが減衰する。しかしL1以降L2前後まで、NDフィルタを設けたことにより信号レベルが上昇し、画質を改善することができている。
【0011】
従来技術は、図4(a)に示すような特性の映像信号を出力している。
【0012】
【特許文献1】
特開平6−86154号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の従来の構成では、図4(a)に示すような特性の映像信号を出力しているため、周波数特性が悪い方向に変化したところでは画質が劣化するという問題点を有していた。つまり、図4において絞り位置L1及びL3では信号レベルが著しく低下するような特性となっているため、撮影中の絞り値がL1またはL3であった場合は信号レベルが低下し、解像感(くっきり感)が無い画質となってしまうという問題点があった。
【0014】
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、絞り位置やNDフィルタの回折現象による信号の周波数特性だけの情報で映像信号処理を施すだけでなく、その変化した信号の周波数特性を絞り変化に連動させて電気回路で逆補正することにより、解像感のある高画質なカメラ一体型記録再生装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明のカメラ一体型記録再生装置は、外部から入射する光学信号を集光するレンズ部と、前記レンズ部で集光された光学信号の光量を制御する光量制御手段と、前記光量制御手段からの光学信号を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段で変換された電気信号を映像信号に変換するよう信号処理する信号処理手段と、前記光量制御手段からの絞り値に応じた補正信号を前記信号処理手段に出力する補正信号発生部とを備え、前記補正信号は映像信号の周波数特性を補正する信号である。
【0016】
この構成によって、絞り位置やNDフィルタの回折現象による信号の周波数特性だけの情報で映像信号処理を施すだけでなく、その変化した信号の周波数特性を絞り変化に連動させて電気回路で逆補正することにより、解像感のある高画質なカメラ一体型記録再生装置が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、外部から入射する光学信号を集光するレンズ部と、前記レンズ部で集光された光学信号の光量を制御する光量制御手段と、前記光量制御手段からの光学信号を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段で変換された電気信号を映像信号に変換するよう信号処理する信号処理手段と、前記光量制御手段からの絞り値に応じた補正信号を前記信号処理手段に出力する補正信号発生部とを備え、前記補正信号は映像信号の周波数特性を補正する信号であり、これにより、解像感のある高画質を実現させるという作用を有する。
【0018】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0019】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態のカメラ一体型記録再生装置のブロック図であり、図1において、12は外部から入射する光学信号を集光するレンズ部、13はレンズ部12で集光された光学信号の光量を制御する光量制御手段である光量制御部で、一般的にカメラなどに使用される絞り手段に相当する。また、この光量制御部12にはNDフィルタ(減光フィルタ)を設けたものもある。11は光量制御部13からの光学信号を電気信号に変換する光電変換手段である光電変換部で、例えば固体撮像素子(CCD)で構成される。14は光電変換部11で変換された電気信号を映像信号に変換するよう信号処理を行う信号処理手段である信号処理部で、後述する補正信号発生部15から発生した補正信号に基づき、映像信号レベル(以下、周波数特性と記す)を補正し出力するよう信号処理する。15は光量制御部13における絞り値に基づき信号処理部14において特性を補正するよう制御する補正信号を発生する補正手段である補正信号発生部により構成される。
【0020】
以上のように構成された本実施の形態のカメラ一体型記録再生装置について、その動作を説明する。
【0021】
まず、レンズ部12から入った光は光量制御部13で光量を制御され、光電変換部11に入射され、電気信号に変換される。光量制御部13における絞り量は、別途設けられた信号検出手段により映像信号の輝度信号レベルを検出し、入射される光量が適切な光量となるように自動制御される構成となっている。光電変換部11から出力された電気信号は、信号処理部14で映像信号になるよう信号処理され、映像信号として外部に出力される。
【0022】
この際、光量制御部13で光量が制御された信号は、光量制御部13の内部にある絞り形状やNDフィルタの回折現象の影響で信号の周波数特性が変化する。その変化した信号が光電変換部11を通して、信号処理部14で映像信号処理が施されるが、その際に補正信号発生部15から出力される補正信号と乗算することにより、映像信号の減衰した部分を回復させることができる。補正信号は、補正信号発生部15において、光量制御部13から出力される絞り値信号に基づき生成するものであり、光量制御部13の出力信号に対して逆特性からなるものである。
【0023】
図2は本実施の形態のカメラ一体型記録再生装置の特性図を示す。同図(a)は絞り値(絞り位置)に対する信号減衰量の特性図であり、縦軸は信号減衰量(信号レベル)、横軸は絞り値(または絞り位置)を示す。縦軸の信号減衰量は絞りが最大に開いている時を「1」とし、それを基準に減衰量を数値化している。例えば、絞り値L11の時の信号減衰量は0.5である。同図(b)は補正信号発生部15にて発生する補正信号の特性図であり、縦軸は補正信号の補正量、横軸は絞り値(または絞り位置)を示す。縦軸の補正量は、絞りが最大に開いている時の補正量を「1」とし(補正する必要がないため)、それを基準に補正量を数値化している。例えば、絞り値L11の時の補正量は2である。同図(c)は信号処理部14で補正された後の映像信号の特性図であり、縦軸は映像信号レベル量(周波数特性)、横軸は絞り値(または絞り位置)を示す。
【0024】
図2を用いて、信号処理部14における補正動作の概略について説明する。まず、レンズ部12から入った信号は、光量制御部13において絞り位置が変われば、図2(a)に示すような特性になるため、従来は特性が悪くなったところはそのまま出力されていた。しかし、本実施の形態は図2(a)とは逆特性である(b)に示す補正信号を補正信号発生部15で保持しておき、光量制御部13から出力される絞り値に応じた補正信号を信号処理部14に出力する。信号処理部14では、補正信号発生部15からの補正信号により、映像信号の周波数特性を補正することができる。例えば、光量制御部13における絞り値が全開の時は、特に補正する必要はないため補正信号発生部15から出力される補正信号は「1」で、信号処理部14でこの補正信号と映像信号とを乗算しても、映像信号はそのままの周波数特性で出力されることとなる。一方、周波数特性が著しく減衰したL11では、補正信号は図2(b)のL11に示すように補正量が大きな信号(本実施の形態では、この時の補正量は「2」)を信号処理部14に出力する。信号処理部14では、この補正信号と映像信号とを乗算し、周波数特性が回復した映像信号を出力する。
【0025】
このように、光量制御部13における絞り値に応じて映像信号の周波数特性の補正をかけることにより、最終的には図2(c)に示すように絞り全開から全閉に渡って一定の周波数特性で映像信号を出力することができる。
【0026】
以上のように本実施の形態によれば、絞り値(絞り位置)やNDフィルタの回折現象による信号の周波数変化を補正する補正信号発生部15を設けることにより、絞り値(絞り位置)に対する映像信号の周波数特性を改善し、解像感(くっきり感)を向上させ画質を改善することができる。
【0027】
なお、図2(a)の特性は一例であり、すべてのレンズや絞り装置がこのような特性を持つものではなく、レンズの種類や絞り装置の種類によって違うものである。
【0028】
また、補正信号発生部15は、レンズの光学特性や、絞り開度に応じた信号レベルの特性、NDフィルターの有無や特性などを考慮し、補正信号として図2(b)の特性を持つ信号を予め保持している。例えば、本カメラ一体型記録再生装置の設計段階で光電変換部11の出力信号の特性を測定し、その特性に対応した補正信号を作成し、補正信号発生部15に保持させる方法がある。補正信号発生部15において補正信号を保持する方法は如何なる方法でもよいが、例えばROM(読み出し専用メモリ)に補正信号を書き込んでおくなどすればよい。
【0029】
【発明の効果】
以上のように本発明は、解像感のある高画質の映像信号を得ることができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるカメラ一体型記録再生装置のブロック図
【図2】本実施の形態における絞りの輝度に対する周波数特性、補正信号発生部特性図、補正処理された映像信号特性図
【図3】従来のカメラ一体型記録再生装置のブロック図
【図4】従来のカメラ一体型記録再生装置による信号特性を示す特性図
【符号の説明】
11 光電変換部
12 レンズ部
13 光量制御部
14 信号処理部
15 補正信号発生部
Claims (1)
- 外部から入射する光学信号を集光するレンズ部と、前記レンズ部で集光された光学信号の光量を制御する光量制御手段と、前記光量制御手段からの光学信号を電気信号に変換する光電変換手段と、前記光電変換手段で変換された電気信号を映像信号に変換するよう信号処理する信号処理手段と、前記光量制御手段からの絞り値に応じた補正信号を前記信号処理手段に出力する補正信号発生部とを備え、
前記補正信号は映像信号の周波数特性を補正する信号であることを特徴とするカメラ一体型記録再生装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002308210A JP2004146993A (ja) | 2002-10-23 | 2002-10-23 | カメラ一体型記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002308210A JP2004146993A (ja) | 2002-10-23 | 2002-10-23 | カメラ一体型記録再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004146993A true JP2004146993A (ja) | 2004-05-20 |
Family
ID=32454410
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2002
- 2002-10-23 JP JP2002308210A patent/JP2004146993A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9282257B2 (en) | 2013-01-07 | 2016-03-08 | Olympus Corporation | Image apparatus and imaging method |
CN103916594B (zh) * | 2013-01-07 | 2017-04-12 | 奥林巴斯株式会社 | 拍摄装置和拍摄方法 |
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