JP2004146855A - 半導体装置とその実装方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】低価格かつ高信頼性の半導体装置を提供する。
【解決手段】(a)、(b)で、デバイスホール12、折曲ホール13が形成されたべース樹脂2にインナーリード3を形成し、絶縁樹脂4をコーティングし、この絶縁樹脂4を開孔して外部電極パッド5を形成し、折曲部1dにてインナーリード3に弾性樹脂6をコーティングして、パッケージフィルム1を作成する。次に(c)で、インナーリード形成面1AをLSIチップ8側にして、チップ電極パッド8aにインナーリード3を熱圧着により一括ボンディングし、封止樹脂9によりデバイス実装フィルム部1bにLSIチップ8を固定実装する。次に(d)で、パッケージフィルム1の外部接続フィルム部1cを180°折り曲げ、接着剤10によりデバイス実装フィルム部1bに固定する。
【選択図】図1

Description

 本発明は、半導体チップとほぼ同じ大きさであり、特に多出力の半導体チップに適するパッケージを有する半導体装置と、その製造方法および実装方法に関するものである。
 従来、この種の半導体チップとほぼ同じ大きさのパッケージは、チップサイズパッケージ、μ−BGA、チップスケールパッケージ、CSP等と称され、さまざまなタイプのものが開発されている。図24は従来のモールドタイプのパッケージを有する半導体装置の一部破断斜視図である。この半導体装置は、LSIチップ241の電極パッドにバンプ242を形成し、次にトランスファー成形金型を用いて、略LSIと同じ大きさのモールド樹脂243により樹脂封止し、最後に外部電極に半田ボール244を搭載することにより製造される。
 また、図25は従来のフィルム(フィルムキャリアテープ)タイプのパッケージを有する半導体装置の断面図である。この半導体装置は、LSIチップ251の表面に弾性接着剤(エラストマ)252をコーティングし、インナーリード253および外部接続パッド254が形成されたポリイミドフィルム255を弾性接着剤252によりLSIチップ251表面に固定し、LSIチップ251のチップ電極パッドにインナーリード253をボンディングし、外部接続パッド254に半田ボール256を搭載することにより製造される。
 また、図26は従来のフリップチップボンディングタイプのパッケージを有する半導体装置の断面図である。この半導体装置は、LSIチップ261の表面にバンプ262を形成し、次にLSIチップ261をセラミックまたは有機系材料の基板263にフェースダウンボンディングし、次に封止樹脂264を用いて封止することにより製造される。基板263の裏面には半田ボール265が搭載される。図24〜図26に示すいずれのタイプのパッケージを用いても、略LSIと同じ大きさのパッケージを有する半導体装置を製造することができる。
 しかしながら、図24に示す半導体装置では、専用のトランスファー金型を必要とし、このことが低価格化の障害となっていた。
 また、図25に示す半導体装置では、LSIチップとテープの中間に特殊な弾性接着剤を用いるため、LSIチップ表面の汚染やダメージ等が発生し、信頼性が劣化する恐れがあった。またLSΙチップとインナーリードを接続する際に、にリードを一本ずつボンディングするシングルポイントボンディングを用いており、多出力パッケージにおいてはボンディング時間が長くなり、低価格化の障害となっていた。
 また、図26に示す半導体装置では、多出力パッケージにおいては基板が多層で高価格となり、またサイズの大きいLSIチップにおいては基板とLSΙチップの熱膨張差により、信頼性上問題になることがあった。
 本発明は、このような従来の問題を除去するものであり、多出力のLSIチップを用いる場合に好適な、低価格かつ高信頼性の半導体装置とその製造方法および実装方法を提供することを目的とする。
 本発明の半導体装置は、半導体チップが実装されたデバイス実装フィルム部と、前記デバイス実装フィルム部上に配置され、外部電極パッドが形成された外部接続フィルム部と、前記デバイス実装フィルム部の端部と前記外部接続フィルム部の端部との間に設けられた折曲部と、前記折曲部を経由して前記半導体チップの電極パッドと前記外部電極パッドとを電気的に接続するインナーリードとを有するパッケージフィルムを備えたことを特徴とする。
 また、半導体チップの表面と対面するように、前記半導体チップが実装されたデバイス実装フィルム部と、前記半導体チップの裏面に配置され、外部電極パッドが形成された外部接続フィルム部と、前記デバイス実装フィルム部の端部と前記外部接続フィルム部の端部との間に設けられた折曲部と、前記折曲部を経由して前記半導体チップの電極パッドと前記外部電極パッドとを電気的に接続するインナーリードとを有するパッケージフィルムを備えたことを特徴とする。
 また、チップの中央部あるいはチップの中心線に沿った領域にパッド電極が配置された半導体チップが実装されたパッケージフィルムを備え、前記パッケージフィルムが、前記半導体チップのパッド電極形成領域に対応して、中央部あるいは中心線に沿った領域に形成されたデバイスホールと、前記デバイスホールの形成領域以外の領域に形成された外部電極パッドと、前記半導体チップの電極パッドと前記外部電極パッドとを接続するインナーリードとを有することを特徴とする。
 また、チップの周辺部にパッド電極が配置された半導体チップが実装されたパッケージフィルムを備え、前記パッケージフィルムが、前記半導体チップのパッド電極形成領域に対応して、周辺部に形成されたデバイスホールと、前記デバイスホールの形成領域以外の領域に形成された外部電極パッドと、前記半導体チップのパッド電極と前記外部電極とを接続するインナーリードとを有し、前記パッケージフィルムと前記半導体チップの表面との間を封止樹脂により固定したことを特徴とする。
 また、所定の領域に電極パッドが配置された半導体チップの表面と対面するように、前記半導体チップが実装されたデバイス実装フィルム部と、前記半導体チップの裏面に配置され、外部電極パッドが形成された外部接続フィルム部と、前記デバイス実装フィルム部の端部と前記外部接続フィルム部の端部との間に設けられた折曲部と、インナーリードとを有するパッケージフィルムを備え、前記デバイス実装フィルム部が、前記半導体チップのパッド電極形成領域に対応して、所定の領域に形成されたデバイスホールと、前記デバイスホールの形成領域以外の領域に形成された外部電極パッドとを有し、前記インナーリードが、前記半導体チップの電極パッドと前記デバイス実装フィルム部の外部電極パッドとを電気的に接続するとともに、前記折曲部を経由して前記半導体チップの電極パッドと前記外部接続フィルム部とを電気的に接続することを特徴とする。
 次に、本発明の半導体装置の製造方法は、デバイスホールが形成されたデバイス実装フィルム部と、外部接続フィルム部と、前記デバイス実装フィルム部と前記外部接続フィルム部の間に位置する折曲部とに領域分割される平面形状を有し、第1面側の前記外部接続フィルム部に外部電極パッドが形成され、前記デバイスホールから折曲部を経由して前記外部電極パッドに至るようにインナーリードが形成されたパッケージフィルムを用い、前記デバイスホール形成領域において前記インナーリードを半導体チップの電極パッドにボンディングして、前記第1面側の前記デバイス実装フィルム部に前記半導体チップを実装する工程と、前記外部接続フィルム部を折曲部にて第2面側に180゜折り曲げて固定する工程とを順次実施することを特徴とする。
 また、デバイスホールが形成されたデバイス実装フィルム部と、外部接続フィルム部と、前記デバイス実装フィルム部と外部接続フィルム部の間に位置する折曲部とに領域分割される平面形状を有し、第1面側の前記外部接続フィルム部に外部電極パッドが形成され、前記デバイスホールから折曲部を経由して前記外部電極パッドに至るようにインナーリードが形成されたパッケージフィルムを用い、前記デバイスホール形成領域において前記インナーリードを半導体チップ表面の電極パッドにボンディングし、前記第2面側の前記デバイス実装フィルム部に前記半導体チップを実装する工程と、前記外部接続フィルム部を折曲部にて前記半導体チップの裏面側に180゜折り曲げ、前記裏面に固定する工程とを順次実施することを特徴とする。
 また、チップの中央部あるいはチップの中心線に沿った領域に電極パッドが配置された半導体チップと、前記半導体チップの電極パッド形成領域に対応して、中央部あるいは中心線に沿った領域にデバイスホールが形成され、前記デバイスホール形成領域以外の領域の外部接続面側に外部電極パッドが形成され、前記デバイスホールから前記外部電極に至るようにインナーリードが形成されたパッケージフィルムとを用い、前記デバイスホール形成領域において前記インナーリードを半導体チップの電極パッドにボンディングして、前記半導体チップを前記パッケージフィルムのデバイス実装面側に実装する工程を実施することを特徴とする。
 また、チップの周辺部に電極パッドが配置された半導体チップと、前記半導体チップのパッド電極形成領域に対応して、周辺部にデバイスホールが形成され、前記デバイスホール形成領域以外の領域の外部接続面側に外部電極パッドが形成され、前記デバイスホールから前記外部電極に至るようにインナーリードが形成されたパッケージフィルムとを用い、前記デバイスホール形成領域において前記インナーリードを半導体チップの電極パッドにボンディングし、前記パッケージフィルムと前記半導体チップ表面の間に封止樹脂を流し込んで、前記半導体チップを前記パッケージフィルムのデバイス実装面側に実装する工程を実施することを特徴とする。
 また、所定の領域に電極パッドが配置された半導体チップと、前記半導体チップのパッド電極形成領域に対応して、所定の領域にデバイスホールが形成されたデバイス実装フィルム部と、外部接続フィルム部と、前記デバイス実装フィルム部と前記外部接続フィルム部の間に位置する折曲部とに領域分割される平面形状を有し、第1面側の前記外部接続フィルム部および第1面側の前記デバイス実装フィルム部のデバイスホール形成領域以外の領域に外部電極パッドが形成され、前記デバイスホールから前記それぞれの外部電極パッドに至るようにインナーリードが形成されたパッケージフィルムとを用い、前記デバイスホール形成領域において前記インナーリードを前記半導体チップ表面の電極パッドにボンディングし、第2面側の前記デバイス実装フィルム部に前記半導体チップを実装する工程と、前記外部接続フィルム部を折曲部にて前記半導体チップの裏面側に180゜折り曲げ、前記裏面に固定する工程とを順次実施することを特徴とする。
 次に、本発明の半導体装置の実装方法は、上記本発明の半導体装置をマザーボードに密着実装する半導体装置の実装方法であって、前記マザーボードの電極パッドに半田ボールを搭載し、このマザーボード上に前記半導体装置を載置し、前記半田ボールを溶解させて、前記マザーボードの電極パッドと前記半導体装置の外部電極パッドとを電気的に接続することを特徴とする。
 また、上記本発明の半導体装置を複数積層してマザーボードに実装する半導体装置の実装方法であって、前記マザーボードの電極パッドに、第1の半導体装置の外部接続フィルム部またはデバイス実装フィルム部のいずれか一方に形成された外部電極パッドを重ね、さらに第1の半導体装置の他方のフィルム部に形成された外部電極パッドに、第2の半導体装置の外部接続フィルム部またはデバイス実装フィルム部のいずれか一方に形成された外部電極パッドを重ね、前記重なり合った電極どうしを電気的に接続することを特徴とする。
 本発明によれば、インナーリードを半導体チップの電極パッドにボンディングして半導体チップをデバイス実装フィルム部に実装し、外部接続フィルム部を折曲部にて180゜折曲げて固定することにより、特殊な弾性接着剤や半導体チップと熱膨張率のことなる基板を用いないため、半導体装置の信頼性を向上させることができ、かつ専用の金型を必要としないため、製造コストを低減することができ、従って半導体装置の低価格化を図ることができるという効果がある。
 また、デバイス実装フィルム部と外部接続フィルム部の間に平板を取り付けることにより、外部接続フィルム部の平坦性を向上させることができるので、マザーボードへの実装性を向上させることができるという効果がある。また平板として金属板等を用いた場合には、パッケージの熱放散性を向上させることができるという効果がある。
 また、デバイス実装フィルム部と外部接続フィルム部との間に取り付けられた導電性平板と、基準電源用インナーリードとをスルーホールを介して電気的に接続して、外部接続フィルム部を2層両面導電層構造とすることにより、外部接続フィルム部の平坦性を向上させ、半導体チップの熱放散性を向上させることができることに加えて、クロストークノイズを低減させることができるので、半導体チップの動作を高速化することができるという効果がある。
 また、コの字板の底板の内面に半導体チップを取り付け、天板の外面に外部接続フィルム部を取り付けることにより、外部接続フィルム部の平坦性を向上させることができるとともに、半導体チップを保護することができるという効果がある。またコの字板として金属板等を用いた場合には、パッケージの熱放散性をさらに向上させることができるという効果がある。
 また、半導体装置の低価格化および信頼性の向上を図ることができるとともに、外部接続フィルム部を半導体チップの裏面に固定することにより、半導体チップの裏面および側面を保護することができ、外部接続フィルム部の平坦化を図ることができるという効果がある。
 また、半導体チップの電極パッド形成領域に対応した位置にデバイスホールを有するパッケージフィルムに実装することにより、特殊な弾性接着剤や熱膨張率が半導体チップと異なる基板を用いないため、信頼性を向上させることができ、また加工工数および材料費を削減できるので、さらにパッケージの低価格化を図ることができるという効果がある。
 また、半導体チップの側面および底面、あるいは側面を覆うように保護枠を取り付けることにより、半導体チップの側面および裏面を保護することができるという効果がある。
 また、半導体装置の低価格化および信頼性の向上を図ることができるとともに、デバイス実装フィルム部にも外部電極パッド5を設け、外部接続フィルム部を半導体チップの裏面に固定することにより、配線長の短縮、半導体チップ裏面の保護、および外部接続フィルム部の平坦化を図ることができるという効果がある。また、マザーボードにおける実装スペースの省スペース化等を目的とした半導体装置の積層が可能となるという効果がある。
 また、絶縁樹脂突起を設けたことにより、封止樹脂を流れ易くさせることができ、またパッケージフィルムの平担度を向上することができるので、半導体装置の品質を向上させることができるという効果がある。
 また、外部接続フィルム部を複数設けることにより、チップ電極パッドから外部電極パッドまでの配線(インナーリード)長を短くすることができ、より効率的な配線の引き回しが可能となるので、半導体チップの動作を高速化することができるという効果がある。
 また、パッケージフィルムの折曲部において、インナーリードを弾性樹脂でコーティングすることにより、折曲部でのインナーリードの強度劣化あるいは断線を防止することができるという効果がある。
 また、半導体チップの電極パッドにバンプを形成する工程が不要となるので、製造コストを削減でき、パッケージの低価格化を図ることができる。
 また、インナーリードを半導体チップの電極パッドに一括ボンディングすることにより、加工工数が削減され、製造コストを低減することができるので、パッケージの低価格化を図ることができる。
 また、マザーボード側に半田ボールを供給することにより、複数のパッケージを同時に実装することが可能となるので、半導体装置のマザーボードに対する実装工数を削減することができるという効果があり、また半導体装置の製造工程においては、外部電極パッドに半田ボールを搭載する工程が不要となるので、加工工数を削減でき、パッケージの低価格化をさらに図ることができるという効果がある。
 また、半導体装置を積層実装することにより、マザーボードの省スペース化を図ることができるという効果がある。
第1の実施形態
 図1は本発明の第1の実施形態の半導体装置の構造および製造工程を示す図である。図1において、(a)はこの半導体装置に用いられるパッケージフィルム1をインナーリード形成面(第1面)1Aから見た上面図、(b)は(a)のA−A’間の断面図、(c)および(d)は第1の実施形態の半導体装置の製造途中における断面構造図、(e)は第1の実施形態の半導体装置の断面構造図である。
 まず、図1(a)および(b)に示すように、パッケージフィルム1を作成する。すなわち、プレスパンチング加工により、デバイス実装フィルム部予定領域にデバイスホール12が形成され、折曲部予定領域に折曲ホール13が形成されたポリイミドのベース樹脂2に、インナーリード3を形成する。ここで、インナーリード3は、例えば、ベース樹脂2の表面に銅箔を貼り付け、この銅箔をフォトリソエッチングによりパターニングし、半田またはスズをメッキ処理したものである。尚、図中の3aはダミーインナーリードである。次に、この上に絶縁樹脂4をコーティングし、フォトリソエッチングにより、絶縁樹脂4に電極パッドホール4aを開孔してインナーリード3を露出させ、外部電極パッド5を形成する。尚、印刷法により絶縁樹脂4を選択的にコーティング(パターニング)して、外部電極パッド5を形成しても良い。また、インナーリード3の強度劣化あるいは断線を防止することを目的として、折曲部1dにおけるインナーリード3の片面または両面にポリイミド系の弾性樹脂6をコーティングすることが望ましい。以上により、パッケージフィルム1が作成される。尚、TAB(Tape Automated Bonding)製造技術を用いる場合には、パッケージフィルム1は、フィルムキャリアテープ1aに複数作り込まれて供給される。
 次に、図1(c)に示すように、パッケージフィルム1のインナーリード形成面1A(第1面)をLSΙチップ8の表面に対面させて、パッケージフィルム1のデバイス実装フィルム部1bにLSΙチップ8を実装する。すなわち、パッケージフィルム1のデバイス実装フィルム部1bにおいて、金メッキ等が施されたバンプ7が形成されたLSΙチップ8のチップ電極パッド8aに、熱圧着法によりインナーリード3およびダミーインナーリード3aを一括ボンディングし、デバイス実装フィルム部1bとLSΙチップ8の表面とにより形成される空間にエポキシ樹脂等の封止樹脂9を流し込み、デバイス実装フィルム部1bに対してLSΙチップ8を固定実装する。ここで、ボンディングされたダミーインナーリード3aは、インナーリード3がボンディングされてからLSΙチップ8が固定されるまでに、インナーリード3が断線したり、ボンディング部が剥離することを防止する機能を有する。尚、TAB技術を用いる場合には、LSΙチップ8の実装終了後に、パンチング加工によりフィルムキャリアテープ1aからパッケージフィルム1を分離する。
 次に、図1(d)に示すように、パッケージフィルム1の外部接続フィルム部1cを、折曲部1dにてベース樹脂面1B(第2面)側に180゜折り曲げ、接着剤10によってデバイス実装フィルム部1bにおける封止樹脂9表面に固定する。ここで折り曲げるポイントは、例えばLSIチップ8の側面の外側約1[mm]程度の所とする。最後に図1(e)に示すように、外部電極パッド5に半田ボール11を搭載する。
 このように第1の実施形態によれば、デバイス実装フィルム部1bのデバイスホール12に突き出して形成されたインナーリード3(およびダミーインナーリード3a)をLSIチップ8のチップ電極パッド8aに一括ボンディングしてLSIチップ8をデバイス実装フィルム部1bに実装し、外部接続フィルム部1cを折曲部1d(LSIチップ8の外側約1[mm])を境にして180゜折曲げ、デバイス実装フィルム部1bに固定することにより、特殊な弾性接着剤を用いないので信頼性を向上させることができ、また専用のトランスファー金型を用いず、インナーリードをLSIチップに一括ボンディングするので、製造コストを低減することができ、従って低価格化を図ることができる。
 尚、図1(e)に示す工程を実施せずに、図1(d)に示すように、外部電極パッド5に半田ボール11が搭載されていない構造としても良い。このチップサイズパッケージをマザーボードに実装する際は、マザーボード側に半田ボールを供給することにより良好な接続が可能である。マザーボードへの半田ボールの供給には、例えば印刷技術を用いる。このようにマザーボード側に半田ボールを供給することにより、複数のパッケージを同時に実装することが可能となるので、パッケージのマザーボードに対する実装工数を削減することができ、またパッケージの製造工程においては、外部電極パッドに半田ボールを搭載する工程が不要となるので、加工工数を削減でき、半導体装置の低価格化をさらに図ることができる。
第2の実施形態
 第2の実施形態は、ベース樹脂をプレスパンチング加工して外部電極パッドを形成することを特徴とするものである。図2は本発明の第2の実施形態の半導体装置の構造および製造工程を示す図である。図2において、(a)はこの半導体装置に用いられるパッケージフィルム21の断面図であり、(b)は第2の実施形態の半導体装置の断面構造図である。
 まず、図2(a)に示すように、パッケージフィルム21を形成する。すなわち、ベース樹脂2をプレスパンチング加工して、デバイスホール12、折曲ホール13、および外部電極パッド22となる電極パッドホール2aを形成する。次に、第1の実施形態と同じ手順で、この樹脂テープ2にインナーリード3およびダミーインナーリード3aを形成し、絶縁樹脂4をコーティングする。また、折曲部21dに弾性樹脂6をコーティングすることが望ましい。以上により、ベース樹脂面21B(第1面)側に開孔した外部電極パッド22を有するパッケージフィルム21が作成される。
 次に、図2(b)に示すように、ベース樹脂面21BをLSΙチップ8側にしてパッケージフィルム21のデバイス実装フィルム部21bにLSΙチップ8を実装する。すなわち、上記第1の実施形態と同じ手順で、バンプ7が形成されたLSΙチップ8のチップ電極パッド8aにインナーリード3およびダミーインナーリード3aをボンディングし、封止樹脂9によりLSΙチップ8をデバイス実装フィルム部21bに固定実装し、さらに外部接続フィルム部21cを、折曲部21dにてインナーリード形成面21A(第2面)側に180゜折り曲げ、接着剤10によりデバイス実装フィルム部21bの封止樹脂9表面に固定し、最後に外部電極パッド22に半田ボール11を搭載する。
 このように第2の実施形態によれば、パッケージフィルムの作成工程において、デバイスホール12等のプレスパンチング加工時に外部電極パッドホール2aを形成しておき、この外部電極パッドホール2a上にインナーリード3をパターニングして外部電極パッド22を形成することにより、パッケージフィルムの作成工数(絶縁樹脂のフォトリソエッチングの加工工数)を削減でき、材料費(絶縁樹脂)を削減できるので、さらに半導体装置の低価格化を図ることができる。
 尚、図2(b)において、外部電極パッド22に半田ボール11を搭載しない構造としても良い。
第3の実施形態
 第3の実施形態は、バンプを形成しないでインナーリードをLSIチップの電極パッドに直接ボンディングすることを特徴とするものである。図3は本発明の第3の実施形態の半導体装置の断面構造図であり、(a)は全体断面図、(b)は(a)の領域Eの部分断面図を示す。尚、下記以外の構造および製造工程は、上記第1の実施形態と同じである。
 図3において、インナーリード31は、銅箔31aに金メッキ31bを施し、150℃、30分程度のアニール処理をしたものである(ダミーインナーリードも同じである)。インナーリード31およびダミーインナーリードは、LSIチップ8のチップ電極パッド8aにバンプを介さずに熱圧着法により直接一括ボンディングされる。
 通常、バンプがないとLSIチップの電極パッドのダメージが大きく、パッド下にクラック等が発生する。しかしながら、銅箔31aに金メッキ31bを施したインナーリード31は、アニール処理等によりその硬度を下げることができるので、この軟化したインナーリード31を用いることによりチップ電極パッドへのダメージを緩和し、パッド下にクラック等が発生しない直接ボンディングが可能となる。
 このように第3の実施形態によれば、LSIチップの電極パッドにバンプを形成する工程が不要となるので、製造コストを削減でき、低価格化を図ることができる。
 尚、この第3の実施形態は、上記第2の実施形態に対しても適用可能であることは言うまでもない。また外部電極パッド5に半田ボール11を搭載しない構造としても良い。
第4の実施形態
 第4の実施形態は、LSIチップの側面および裏面を保護するための保護枠を設けたことを特徴とするものである。図4は本発明の第4の実施形態の半導体装置を示す断面構造図である。図4に示す半導体装置は、上記第1の実施形態の半導体装置に、図4(a)に示す箱型の保護枠41、あるいは図4(b)に示す底部がない保護枠42を取り付けたものである。保護枠41はLSIチップ8の側面および裏面を覆うように取り付けられ、また保護枠42はLSIチップ8の側面を覆うように取り付けらている。これらの保護枠41、42は、樹脂、金属等の絶縁材料または導電性材料を成形加工したものであり、パッケージフィルム1のデバイス実装フィルム部1bに接着剤10bを用いて固定される。
 このように第4の実施形態によれば、保護枠41または42を取り付けることにより、LSIチップ8の側面および裏面を保護することができるので、ハンドリング時にLSIチップ8の側面およびチップ裏面の欠けが発生しなくなり、実装時の歩留まり向上が期待できる。
 尚、この第4の実施形態は、上記第2の実施形態または上記第3の実施形態に対しても適用可能であることは言うまでもない。また外部電極パッド5に半田ボール11を搭載しない構造としても良い。
第5の実施形態
 第5の実施形態は、外部接続フィルム部の平坦性を向上させるための平板を設けたことを特徴とするものである。図5は本発明の第5の実施形態の半導体装置の断面構造図である。図5に示す半導体装置は、上記第1の実施形態の半導体装置において、パッケージフィルム1のデバイス実装フィルム部1bと外部接続フィルム部1cの間に、絶縁材料または金属等の導電性材料からなる平板51を取り付けたものである。この平板51は、接着剤10aおよび10bを用いてデバイス実装フィルム部1bの封止樹脂9表面と外部接続フィルム部1cとの間に固定される。平板51の取り付け手順としては、例えば、図1(b)に示す工程終了後に、接着剤10aにより平板51をデバイス実装フィルム部1bの封止樹脂9形成部上に固定し、次に外部接続フィルム部1cを180°折り曲げ、平板51上に接着剤10bにより固定する。
 このように第5の実施形態によれば、デバイス実装フィルム部1bと外部接続フィルム部1cの間に平板51を取り付けることにより、外部接続フィルム部1cおよび半田ボール11の平坦性を向上させることができるので、マザーボードへの実装性を向上させることができる。また平板として金属板等を用いた場合には、半導体装置の熱放散性を向上させることができる。
 尚、この第5の実施形態は、上記第2の実施形態、第3の実施形態、または第4の実施形態に対しても適用可能であることは言うまでもない。また外部電極パッド5に半田ボール11を搭載しない構造としても良い。
第6の実施形態
 第6の実施形態は、外部接続フィルム部の平坦性を向上させるとともに、LSIチップの裏面を保護するコの字板を設けたことを特徴とするものである。図6は本発明の第6の実施形態の半導体装置の断面構造図である。図6に示す半導体装置は、上記第1の実施形態の半導体装置に、絶縁材料または金属等の導電性材料からなる、コの字型に成形加工されたコの字板61を取り付けたものである。コの字板61の底板61aのコの字内面には、LSIチップ8が取り付けられ(従ってデバイス実装フィルム部1bおよびLSIチップ8は底板61aと天板61bの間に位置する)、天板61bのコの字外面には、外部接続フィルム部1cが取り付けられている。コの字板61の装着手順としては、例えば、図1の(b)に示す工程を終了後に、LSIチップ8の底面を接着剤10aを用いて底板61aに固定し、次に外部接続フィルム部1cを180°折り曲げ、接着剤10bを用いて天板61bに固定する。あるいは、コの字板61として金属板等を用いる場合には、平板にLSIチップ8を固定し、次にこの平板を180゜折り返してコの字板61を形成し、最後に外部接続部1cを180゜折り曲げ、天板61bに固定する。尚、図6においては、パッケージフィルム1の折曲部1dの内面の向き(右から左)とコの字板61の湾曲部61cの内面の向き(左から右)とは180゜異なる位置関係にあるが、これを90゜異なる位置関係としても良い。
 このように第6の実施形態によれば、コの字板61を用い、その底板61aの内面にLSIチップ8を取り付け、天板61bの外面に外部接続フィルム部1cを取り付けることにより、外部接続フィルム部1cおよび半田ボール11の平坦性を向上させることができ、またLSIチップを保護することができる。またコの字板61として金属板等を用いた場合には、パッケージの熱放散性をさらに向上させることができる。
 尚、この第6の実施形態は、上記第2の実施形態または第3の実施形態に対しても適用可能であることは言うまでもない。また外部電極パッド5に半田ボール11を搭載しない構造としても良い。
第7の実施形態
 第7の実施形態は、外部接続フィルム部を2層両面導電層構造とすることを特徴とするものである。図7は本発明の第7の実施形態の半導体装置の構造および製造工程を示す図である。
 まず、図7(a)に示すように、外部接続フィルム部71bに基準電源(接地電源)用のスルーホール2bを有するパッケージフィルム71を作成する。すなわち、ベース樹脂2にデバイスホールおよび折曲ホールを形成する際に同時にスルーホール2bをプレスパンチング加工により形成しておき、このスルーホール2bに至るように基準(接地)電源インナーリード3bを形成し、以下、上記第1の実施形態と同じ手順でパッケージフィルム71を作成する。次に、上記第1の実施形態と同じ手順で、パッケージフィルム71にLSΙチップ8を実装する。次に、上記第5の実施形態と同じ手順で、外部接続フィルム部71cを折り曲げ、接着剤10a、10bによりデバイス実装フィルム部71bと外部接続フィルム部71cとの間に導電性平板72を取り付け、スルーホール2bの底部の接着剤10bを除去する。
 次に、図7(b)に示すように、スルーホール2bに半田ボール11a(導電性材料)を搭載する(このとき、外部電極パッド5に半田ボール11を搭載する)。次にこのチップサイズパッケージを熱処理して半田ボール11aを溶解させ、基準電源インナーリード3bと平板72(基準電源となる)とを電気的に接続する。尚、ここでスルーホール2bの容積と半田ボール11aの体積はほぼ一致していることが好ましい。
 このように第7の実施形態によれば、デバイス実装フィルム部71bと外部接続フィルム部71cとの間に取り付けられた導電性平板72と、基準電源インナーリード3bとをスルーホール2bを介して電気的に接続して、外部接続フィルム部を2層両面導電層構造とすることにより、外部接続フィルム部の平坦性を向上させ、LSIチップの熱放散性を向上させることができるとともに、クロストークノイズを低減させることができるので、LSIチップの動作を高速化することができる。
 尚、上記第2の実施形態のように、パッケージフィルムのベース樹脂面側に外部電極パッドを形成しても良い。また、上記第3の実施形態のように、バンプを用いずにインナーリードをチップ電極パッドに直接ボンディングしても良い。また導電性平板を用いずに、上記第6の実施形態のような導電性のコの字板を用いても良い。また、外部電極パッド5に半田ボール11を搭載しない構造としても良い。
第8の実施形態
 第8の実施形態は、外部接続フィルム部をLSIチップの裏面に折り曲げて固定することを特徴とするものである。図8は本発明の第8の実施形態の半導体装置の構造および製造工程を示す図である。尚、図8において、図1ないし図7に示したものと同じものには同じ符号を付してある。
 まず、図8(a)に示すように、上記第1の実施形態におけるパッケージフィルム1(図1(a)、(b)参照)を用い、図8(a)に示すように、パッケージフィルム1のベース樹脂面1B(第2面)をLSΙチップ8側にして、デバイス実装フィルム部1bのベース樹脂面1BにLSΙチップ8を実装する。すなわち、パッケージフィルム1のデバイス実装フィルム部1bにおいて、バンプ7が形成されたLSΙチップ8のチップ電極パッド8aに、熱圧着法によりインナーリード3およびダミーインナーリード3aを一括ボンディングし、デバイス実装フィルム部1bとLSΙチップ8の表面により形成される空間に封止樹脂9を流し込み、デバイス実装フィルム部1bに対してLSΙチップ8を固定実装する。
 次に、図8(b)に示すように、外部接続フィルム部1cを、折曲部1dにてLSIチップ8の裏面8b側に180゜折り曲げ、接着剤10によってチップ裏面8bに固定する。最後に、外部電極パッド5に半田ボール11を搭載する。
 このように第8の実施形態によれば、外部接続フィルム部1cをLSIチップ8の裏面8bに折り曲げて固定することにより、保護枠等を用いずに、LSIチップ8の裏面8bおよび側面を保護することができる。また、平板を用いずに外部接続フィルム部1cの平坦化を図ることができる。
 尚、上記第2の実施形態のように、パッケージフィルムのベース樹脂面側に外部電極パッドを形成しても良い。この場合は外部接続フィルム部のインナーリード形成面がLSIチップ8の裏面に接着される。また、上記第3の実施形態のように、バンプを用いずにインナーリードをチップ電極パッド8aに直接ボンディングしても良い。また、外部電極パッド5に半田ボール11を搭載しない構造としても良い。
第9の実施形態
 第9の実施形態は、両側に外部接続フィルム部を有するパッケージフィルムを用い、これらの外部接続フィルム部をそれぞれ折り曲げることを特徴とするものである。図9は本発明の第9の実施形態の半導体装置の構造および製造工程を示す図である。図9において、(a)はこの半導体装置に用いられるパッケージフィルム91をインナーリード形成面から見た正面図であり、(b)は(a)のA−A’間断面を含む第9の実施形態の半導体装置の断面構造図である。尚、図9において、図1ないし図8に示したものと同じものには同じ符号を付してある。
 まず、上記第1の実施形態と同様に手順により、図9(a)に示すパッケージフィルム91を作成する。すなわち、デバイスホール12と2つの折曲ホール13aおよび13bとが形成されたベース樹脂2にインナーリード3をパターニング形成し、さらにこの上に絶縁樹脂4をパターニング形成することにより外部電極パッド5を形成する。尚、ダミーインナーリードは必要ない。また、折曲部91d、91f(折曲ホール13a、13bの形成部)におけるインナーリード3の強度劣化を防止するために弾性樹脂6をコーティングすることが望ましい。以上により、パッケージフィルム91が作成される。
 次に、図9(b)に示すように、パッケージフィルム91のデバイス実装フィルム部91bのインナーリード形成面91A(第1面)側をLSΙチップ8の表面に対面させて、デバイス実装フィルム部91bにLSΙチップ8を実装する。すなわち、パッケージフィルム91のデバイス実装フィルム部91bにおいて、バンプ7が形成されたLSΙチップ8のチップ電極パッド8aに、熱圧着法によりインナーリード3を一括ボンディングし、デバイス実装フィルム部91bとLSΙチップ8の表面とにより形成される空間に封止樹脂9を流し込み、デバイス実装フィルム部91bに対してLSΙチップ8を固定実装する。次に、外部接続フィルム部91cおよび91eを、折曲部91dおよび91fにおいて、それぞれデバイス実装フィルム部91bのベース樹脂面1B(第2面)側に180゜折り曲げ、接着剤10a、10bによって封止樹脂9表面に固定する。最後に、外部電極パッド5に半田ボール11を搭載する。
 このように第9の実施形態によれば、デバイス実装フィルム部91bの両側に外部接続フィルム部91c、91eを設けたことにより、チップ電極パッドから外部電極パッドまでの配線(インナーリード)長を上記第1の実施形態よりも短くすることができ、より効率的な配線の引き回しが可能となるので、LSIチップの動作を高速化することができる。
 尚、上記第2の実施形態のように、パッケージフィルムのベース樹脂面側に外部電極パッドを形成しても良い。この場合は、デバイス実装フィルム部のベース樹脂面側をLSIチップ8の表面に対面させて、LSIチップ8を固定実装する。また、外部電極パッド5に半田ボール11を搭載しない構造としても良い。
第10の実施形態
 第10の実施形態は、パッケージフィルムの両側に形成された外部接続フィルム部を折り曲げてから封止樹脂を流し込み、パッケージフィルムにLSIチップを実装することを特徴とするものである。図10は本発明の第10の実施形態の半導体装置を示す断面構造図である。尚、図10において、図1ないし図9に示したものと同じものには同じ符号を付してある。
 まず、上記第9の実施形態のパッケージフィルム91(図9(a)参照)を用い、このパッケージフィルム91のインナーリード形成面91A(第1面)をLSΙチップ8側にして、パッケージフィルム91のデバイス実装フィルム部91bにおいて、バンプ7が形成されたLSΙチップ8のチップ電極パッド8aに、熱圧着法によりインナーリード3およびダミーインナーリード3aを一括ボンディングする。次に、外部接続フィルム部91cおよび91eを、折曲部91dおよび91fにてそれぞれベース樹脂面1B側に180゜折り曲げる。
 次に、折曲げられた外部接続フィルム部91cと91eのすき間91gから封止樹脂9を注入し、この封止樹脂9により、LSIチップ8をデバイス実装フィルム部91bに固定実装するとともに、折り曲げられた外部接続フィルム部91cと91eをデバイス実装フィルム部91bに対して固定する。そして最後に、外部電極パッド5に半田ボール11を搭載する。
 このように第10の実施形態によれば、外部接続フィルム部91cと91eを折り曲げ、これら外部接続フィルム部のすき間91gから封止樹脂9を注入して、LSIチップ8を固定実装するとともに、外部接続フィルム部91cおよび91eを固定することにより、外部接続フィルム部を固定するための接着剤、および外部接続フィルム部を接着剤で固定する工程が不要となるので、より低コスト化を図ることができる。
 尚、上記第2の実施形態のように、パッケージフィルムのベース樹脂面側に外部電極パッドを形成しても良い。また、外部電極パッド5に半田ボール11を搭載しない構造としても良い。
第11の実施形態
 第11の実施形態は、両側に外部接続フィルム部を有するパッケージフィルムに形成されたインナーリードを、バンプを形成しないでLSIチップの電極パッドに直接ボンディングすることを特徴とするものである。図11は本発明の第11の実施形態の半導体装置を示す断面構造図である。尚、図11において、図1ないし図10に示したものと同じものには同じ符号を付してある。
 まず、パッケージフィルム111を作成する。このパッケージフィルム111は、上記第9の実施形態のパッケージフィルム91(図9(a)参照)において、インナーリード3ではなく、上記第3の実施形態で用いた銅箔に金メッキを施したインナーリード31をパターニング形成し、このインナーリード31の硬度を下げるために、上記第3の実施形態と同様に、150℃、30分程度のアニール処理を施したものである。インナーリード31は、LSIチップ8のチップ電極パッド8aにバンプを介さずに熱圧着法により直接一括ボンディングされる。尚、これ以降以外の製造工程は、上記第9の実施形態と同じである。
 このように第11の実施形態によれば、LSIチップの電極パッドにバンプを形成する工程が不要となるので、上記第9の実施形態よりもさらに製造コストを削減でき、低価格化を図ることができる。
 尚、この第11の実施形態は、上記第10の実施形態に対しても適用可能であることは言うまでもない。また、外部電極パッド5に半田ボール11を搭載しない構造としても良い。
第12の実施形態
 第12の実施形態は、パッケージフィルムの両側に形成された2つの外部接続フィルム部を折り曲げた構造の半導体装置に、LSIチップの側面および裏面を保護するための保護枠を設けたことを特徴とするものである。図12は本発明の第12の実施形態の半導体装置を示す断面構造図である。尚、図12において、図1ないし図11に示したものと同じものには同じ符号を付してある。
 図12に示す半導体装置は、上記第9の実施形態の半導体装置に、図12(a)に示す箱型の保護枠41、あるいは図12(b)に示す底部がない保護枠42を取り付けたものである。これらの保護枠41および42は、上記第4の実施形態で用いたものと同じであり、パッケージフィルム91のデバイス実装フィルム部91bに接着剤10cを用いて固定される。
 このように第12の実施形態によれば、2つの外部接続フィルム部を折り曲げた構造の半導体装置に、保護枠41または42を取り付けることにより、LSIチップ8の側面および裏面を保護することができるので、ハンドリング時にLSIチップ8の側面およびチップ裏面の欠けが発生しなくなり、実装時の歩留まり向上が期待できる。
 尚、この第12の実施形態は、上記第10の実施形態または上記第11の実施形態に対しても適用可能であることは言うまでもない。また外部電極パッド5に半田ボール11を搭載しない構造としても良い。
第13の実施形態
 第13の実施形態は、パッケージフィルムの両側に形成され、LSIチップのパッケージフィルムへの実装の際に、それぞれ折り曲げられる外部接続フィルム部の平坦性を向上させるための板を設けたことを特徴とするものである。図13は本発明の第13の実施形態の半導体装置の断面構造図である。尚、図13において、図1ないし図12に示したものと同じものには同じ符号を付してある。
 図13に示す半導体装置は、上記第9の実施形態の半導体装置において、パッケージフィルム91のデバイス実装フィルム部91bと外部接続フィルム部91cおよび91eの間に、上記第5の実施形態で用いた絶縁材料または金属等の導電性材料からなる平板51を取り付けたものである。この平板51は、接着剤10a、10b、10cを用いてデバイス実装フィルム部91bの封止樹脂9表面と外部接続フィルム部91cおよび91eとの間に固定される。
 このように第13の実施形態によれば、デバイス実装フィルム部91bと外部接続フィルム部91cおよび91eとの間に平板51を取り付けることにより、外部接続フィルム部91cおよび91eの平坦性すなわち半田ボール11の平坦性を向上させることができるので、マザーボードへの実装性を向上させることができる。また平板として金属板等を用いた場合には、半導体装置の熱放散性を向上させることができる。
 尚、この第13の実施形態は、上記第11の実施形態または第12の実施形態に対しても適用可能であることは言うまでもない。また、外部電極パッド5に半田ボール11を搭載しない構造としても良い。また、平板を用いずに、上記第6の実施形態のようなコの字板を用いても良い。
 さらに、導電性の平板またはコの字板を用い、上記第7の実施形態のように、パッケージフィルム91に基準電源インナーリードを形成するとともに、外部接続フィルム部91cおよび91eにそれぞれスルーホールを設け、このスルーホールを介して基準電源インナーリードと導電性の平板またはコの字板とを電気的に接続することにより、外部接続フィルム部を2層両面導電層構造としても良い。これにより、クロストークノイズを低減させることができるので、LSIチップの動作をさらに高速化することができる。
第14の実施形態
 第14の実施形態は、パッケージフィルムの両側に形成された外部接続フィルム部を、それぞれLSIチップの裏面に折り曲げて固定することを特徴とするものである。図14は本発明の第14の実施形態の半導体装置を示す断面構造図である。尚、図14において、図1ないし図13に示したものと同じものには同じ符号を付してある。
 図14において、まず、上記第9の実施形態におけるパッケージフィルム91(図9(a)参照)を用い、パッケージフィルム91のデバイス実装フィルム部91bのベース樹脂面91B(第2面)側をLSΙチップ8の表面に対面させて、デバイス実装フィルム部91bにLSΙチップ8を実装する。すなわち、パッケージフィルム91のデバイス実装フィルム部91bにおいて、バンプ7が形成されたLSΙチップ8のチップ電極パッド8aに、熱圧着法によりインナーリード3を一括ボンディングし、デバイス実装フィルム部1bとLSΙチップ8の表面により形成される空間に封止樹脂9を流し込み、デバイス実装フィルム部1bに対してLSΙチップ8を固定実装する。
 次に、外部接続フィルム部91cおよび91eを、折曲部91dおよび91fにてそれぞれLSIチップ8の裏面8b側に180゜折り曲げ、接着剤10a、10bによってチップ裏面8bに固定する。最後に、外部電極パッド5に半田ボール11を搭載する。
 このように第14の実施形態によれば、外部接続フィルム部91c、91eをLSIチップ8の裏面8bに折り曲げて固定することにより、保護枠等を用いずに、LSIチップ8の裏面8bおよび側面を保護することができる。また、平板を用いずに外部接続フィルム部91c、91eの平坦化を図ることができる。
 尚、上記第2の実施形態のように、パッケージフィルムのベース樹脂面側に外部電極パッドを形成しても良い。この場合は外部接続フィルム部のインナーリード形成面がLSIチップ8の裏面に接着される。また、上記第3の実施形態および第11の実施形態のように、バンプを用いずにインナーリードをチップ電極パッド8aに直接ボンディングしても良い。また、外部電極パッド5に半田ボール11を搭載しない構造としても良い。
第15の実施形態
 第15の実施形態は、4つの外部接続フィルム部を四方に有するパッケージフィルムを用い、これらの外部接続フィルム部をそれぞれ折り曲げることを特徴とするものである。図15は本発明の第15の実施形態の半導体装置の構造および製造工程を示す図である。図15において、(a)はこの半導体装置に用いられるパッケージフィルム151をインナーリード形成面151Aから見た正面図であり、(b)は(a)のA−A’間断面を含む第15の実施形態の半導体装置の断面構造図である。尚、図15において、図1ないし図14に示したものと同じものには同じ符号を付してある。
 まず、上記第1の実施形態と同様な手順により、図15(a)に示すパッケージフィルム151を作成する。すなわち、デバイスホール12が形成され、さらにこのデバイスホール12を取り囲んで折曲ホール13cが枠状に形成されたベース樹脂2に、インナーリード3をパターニング形成し、さらにこの上に絶縁樹脂4をパターニング形成することにより外部電極パッド5を形成する。尚、ダミーインナーリードは必要ない。また、折曲部151d、151f、151j、151k(四角形の枠状に形成された折曲ホール13cの4辺にそれぞれ対応する部分)におけるインナーリード3の強度劣化を防止するために弾性樹脂6をコーティングすることが望ましい。以上により、パッケージフィルム151が作成される。
 次に、図15(b)に示すように、パッケージフィルム151のデバイス実装フィルム部151bのインナーリード形成面151A(第1面)をLSIチップ8の表面に対面させて、デバイス実装フィルム部151bにLSIチップ8を実装する。すなわち、パッケージフィルム151のデバイス実装フィルム部151bにおいて、バンプ7が形成されたLSIチップ8のチップ電極パッド8aに、熱圧着法によりインナーリード3を一括ボンディングし、デバイス実装フィルム部151bとLSΙチップ8の表面とにより形成される空間に封止樹脂9を流し込み、デバイス実装フィルム部151bに対してLSΙチップ8を固定実装する。次に、外部接続フィルム部151c、151e、151h、151iを、折曲部151d、151f、151j、151kにおいて、それぞれデバイス実装フィルム部151bのベース樹脂面151B(第2面)側に180゜折り曲げ、接着剤10a、10bによって封止樹脂9表面に固定する。最後に、外部電極パッド5に半田ボール11を搭載する。
 このように第15の実施形態によれば、デバイス実装フィルム部151bの四方にそれぞれ外部接続フィルム部を設けたことにより、チップ電極パッドから外部電極パッドまでの配線(インナーリード)長を上記第9の実施形態よりもさらに短くすることができ、より効率的な配線の引き回しが可能となるので、LSIチップの動作をさらに高速化することができる。
 尚、上記第10の実施形態のように、4つの外部接続フィルム部を折り曲げ、そのすき間から封止樹脂9を流し込こむようにしても良い。また、上記第3の実施形態および第11の実施形態のように、バンプを用いずにインナーリードをチップ電極パッド8aに直接ボンディングしても良い。また、外部電極パッド5に半田ボール11を搭載しない構造としても良い。
第16の実施形態
 第16の実施形態は、4つの外部接続フィルム部を折り曲げた構造の半導体装置に、LSIチップの側面および裏面を保護するための保護枠を設けたこと、あるいは折り曲げらる外部接続フィルム部の平坦性を向上させるための平板を設けたことを特徴とするものである。図16は本発明の第16の実施形態の半導体装置を示す断面構造図である。尚、図16において、図1ないし図15に示したものと同じものには同じ符号を付してある。
 図16に示す半導体装置は、上記第15の実施形態の半導体装置に、図16(a)に示す箱型の保護枠41、あるいは図16(b)に示すように底部がない保護枠42を取り付けたものである。これらの保護枠41および42は、上記第4の実施形態で用いたものと同じであり、パッケージフィルム151のデバイス実装フィルム部151bに接着剤10cを用いて固定される。
 このように第16の実施形態によれば、4つの外部接続フィルム部を折り曲げた構造の半導体装置に保護枠41または42を取り付けることにより、LSIチップ8の側面および裏面を保護することができるので、ハンドリング時にLSIチップ8の側面およびチップ裏面の欠けが発生しなくなり、実装時の歩留まり向上が期待できる。
 尚、保護枠41または42ではなく、上記第5の実施形態のような平板を4つの外部接続フィルム部と封止樹脂9表面の間に設けた構成、あるいは保護枠41または42と上記の平板とをともに設けた構成としても良い。さらに、導電性平板を用い、上記第7の実施形態のように、パッケージフィルム151に基準電源インナーリードを形成するとともに、4つの外部接続フィルム部にそれぞれスルーホールを設け、このスルーホールを介して基準電源インナーリードと導電性平板とを電気的に接続することにより、外部接続フィルム部を2層両面導電層構造としても良い。また、外部電極パッド5に半田ボール11を搭載しない構造としても良い。
第17の実施形態
 第17の実施形態は、パッケージフィルムの四方に形成された外部接続フィルム部を、それぞれLSIチップの裏面に折り曲げて固定することを特徴とするものである。図17は本発明の第17の実施形態の半導体装置を示す断面構造図である。尚、図17において、図1ないし図16に示したものと同じものには同じ符号を付してある。
 図17において、まず、上記第15の実施形態におけるパッケージフィルム151(図15(a)参照)を用い、パッケージフィルム151のデバイス実装フィルム部151bのベース樹脂面151B(第2面)側をLSΙチップ8の表面に対面させて、上記第14の実施形態と同様の手順で、デバイス実装フィルム部151bにLSΙチップ8を固定実装する。次に、外部接続フィルム部151c、151hを含む4つの外部接続フィルムを、折曲部151dおよび151fを含む4つの折曲部において、それぞれLSIチップ8の裏面8b側に180゜折り曲げ、接着剤10a、10bによってチップ裏面8bに固定する。最後に、外部電極パッド5に半田ボール11を搭載する。
 このように第17の実施形態によれば、4つの外部接続フィルム部をLSIチップ8の裏面8bに折り曲げて固定することにより、保護枠等を用いずに、LSIチップ8の裏面8bおよび側面を保護することができる。また、平板を用いずに外部接続フィルム部の平坦化を図ることができる。
 尚、上記第2の実施形態のように、パッケージフィルムのベース樹脂面側に外部電極パッドを形成しても良い。この場合は外部接続フィルム部のインナーリード形成面がLSIチップ8の裏面に接着される。また、上記第3の実施形態のように、バンプを用いずにインナーリードをチップ電極パッド8aに直接ボンディングしても良い。また、外部電極パッド5に半田ボール11を搭載しない構造としても良い。
第18の実施形態
 第18の実施形態は、チップ電極パッドがチップ表面の中心線付近に形成されたLSIチップを用いることを特徴とするものである。図18は本発明の第18の実施形態の半導体装置の構造および製造工程を示す図である。図18において、(a)はこの半導体装置に用いるパッケージフィルム181の外部接続面181Aから見た上面図、(b)は(a)におけるA−A’間の断面図、(c)はこの半導体装置の断面構造図である。尚、図18において、図1ないし図17に示したものと同じものには同じ符号を付してある。
 図18(a)および(b)に示すように、チップ電極パッド182aがチップ中心線に沿った領域に形成されたLSIチップ182に対して、上記第2の実施形態と同様の手順で、LSI182のチップ電極パッド形成領域に対応して、中心線Fに沿った領域にデバイスホール183を有するパッケージフィルム181を作成する。このとき折曲ホールは形成せず、またパッケージフィルム181の大きさは、略LSIチップと同じとする。
 次に図18(c)に示すように、上記第2の実施形態と同様の手順で、LSIチップ182のチップ電極パッド182aにインナーリード3をボンディングしてパッケージフィルム181にLSIチップ182を実装し(ただし、パッケージフィルムを折り曲げる工程はない)、外部電極パッド22に半田ボール11を搭載する。
 このように第18の実施形態によれば、チップ電極パッド182aがチップ中心線に沿って形成されたLSIチップ182を、チップ電極パッド形成領域に対応した位置にデバイスホール183を有し、LSIチップ182と略同じ大きさのパッケージフィルム181に実装することにより、特殊な弾性接着剤や熱膨張率がLSIチップと異なる基板を用いないため、半導体装置の信頼性を向上させることができる。また、加工工数(パッケージフィルムの折り曲げ工数等)および材料費を削減できるので、さらに半導体装置の低価格化を図ることができる。また、上記第1の実施形態と比較して小型化、軽量化が可能である。
 尚、上記第3の実施形態のように、インナーリードをチップ電極パッドに直接ボンディングするようにしても良い。また、外部電極パッド22に半田ボール11を搭載しない構造としても良い。
第19の実施形態
 第19の実施形態は、チップ電極パッドがチップ表面の中央部に形成されたLSIチップを用いることを特徴とするものである。図19は本発明の第19の実施形態の半導体装置の構造および製造工程を示す図である。図19において、(a)はこの半導体装置に用いるパッケージフィルム191の外部接続面191Aから見た上面図であり、(b)は(a)におけるA−A’間の断面を含む第19の実施形態の半導体装置の断面構造図である。尚、図19において、図1ないし図18に示したものと同じものには同じ符号を付してある。
 まず、図19(a)に示すように、チップ電極パッド192aがチップ中心付近に形成されたLSIチップ192に対し、上記第1の実施形態と同様の手順で、LSIチップ192のチップ電極パッド形成領域に対応して、中央部にデバイスホール193を有するパッケージフィルム191を作成する。パッケージフィルム191の大きさはLSIチップ192と略同じであり、またデバイスホール193は、LSIチップ192のチップ電極パッド形成領域に対応した位置および形状に形成されている。パッケージフィルム191においては、インナーリード形成面側に外部電極パッド5が形成されており、インナーリード形成面が外部接続面191Aとなる。またパッケージフィルム191の樹脂面は、LSIチップ191が実装される側であるデバイス実装面191Bとなる。
 次に、図19(b)に示すように、上記第1の実施形態と同様の手順で、LSIチップ192のチップ電極パッド192aにインナーリード3を一括ボンディングして、パッケージフィルム191のデバイス実装面191B側にLSIチップ192を実装し(ただしパッケージフィルムを折り曲げる工程はない)、外部電極パッド5に半田ボール11を搭載する。
 このように第19の実施形態によれば、チップ電極パッド192aがチップ中央部に形成されたLSIチップ192を、チップ電極パッド形成領域に対応した位置にデバイスホール193を有し、LSIチップ192と略同じ大きさのパッケージフィルム191に実装することにより、特殊な弾性接着剤や熱膨張率がLSIチップと異なる基板を用いないため、半導体装置の信頼性を向上させることができる。また、加工工数(パッケージフィルムの折り曲げ工数等)および材料費を削減できるので、さらに半導体装置の低価格化を図ることができる。また、上記第1の実施形態と比較して小型化、軽量化が可能である。
 尚、上記第3の実施形態のように、インナーリードをチップ電極パッドに直接ボンディングするようにしても良い。また、外部電極パッド5に半田ボール11を搭載しない構造としても良い。
第20の実施形態
 第20の実施形態は、上記第18の実施形態または第19の実施形態において、デバイス実装面に絶縁樹脂突起を有するパッケージフィルムを用いることを特徴とするものである。図20は本発明の第20の実施形態の半導体装置を示す断面構造図である。尚、図20において、図1ないし図19に示したものと同じものには同じ符号を付してある。
 図20に示す半導体装置は、上記第18の実施形態の半導体装置において、パッケージフィルム181ではなく、デバイス実装面に絶縁樹脂突起を有するパッケージフィルム201を用いたものである。パッケージフィルム201のデバイス実装面201B側には、絶縁樹脂突起202が設けられている。この絶縁樹脂突起202は、インナーリード3がパターニングされたベース樹脂2に絶縁樹脂をコーティングし、この絶縁樹脂にフォトリソエッチングを施すことにより、容易に形成することが可能である。
 次に、上記第18の実施形態と同じ手順で、LSIチップ182のチップ電極パッド182aにインナーリード3をボンディングし、封止樹脂9をLSIチップ182の表面とパッケージフィルム201との空間に流し込み、LSIチップ182を固定実装する。このとき、絶縁樹脂突起202の頂部202aがLSIチップ182の表面に接触するようにパッケージフィルム201とLSIチップ182を配置して、封止樹脂9を流し込む。また、絶縁樹脂突起202は、封止樹脂9を流れ易くさせ、パッケージフィルム201の平坦度を向上させる機能を有する。
 このように第20の実施形態によれば、パッケージフィルム201のデバイス実装面201Bに絶縁樹脂突起202を設けたことにより、封止樹脂9を流れ易くさせることができ、またパッケージフィルム201の平担度を向上することができるので、パッケージの品質を向上させることができる。
 尚、第20の実施形態は、上記第19の実施形態にも適用可能であることは言うまでもない。また、外部電極パッド5に半田ボール11を搭載しない構造としても良い。
第21の実施形態
 第21の実施形態は、中心部あるいは中心線に沿った領域にデバイスホールを設けたパッケージフィルムを用いた半導体装置に、LSIチップの側面および裏面を保護するための保護枠を設けたことを特徴とするものである。図21は本発明の第21の実施形態の半導体装置を示す断面構造図である。尚、図21において、図1ないし図20に示したものと同じものには同じ符号を付してある。
 図21に示す半導体装置は、上記第19の実施形態の半導体装置に、図21(a)に示す箱型の保護枠211、あるいは図21(b)に示す底部がない保護枠212を取り付けたものである。これらの保護枠211および212は、パッケージフィルム191のデバイス実装面191Bに接着剤10を用いて固定される。
 このように第21の実施形態によれば、保護枠211または212を取り付けることにより、LSIチップ192の側面および裏面を保護することができるので、ハンドリング時にLSIチップ192の側面およびチップ裏面の欠けが発生しなくなり、実装時の歩留まり向上が期待できる。
 尚、第21の実施形態は、上記第18の実施形態または第20の実施形態にも適用可能であることは言うまでもない。また、外部電極パッド5に半田ボール11を搭載しない構造としても良い。
第22の実施形態
 図22は本発明の第22の実施形態の半導体装置を示す断面構造図である。尚、図22において、図1ないし図21に示したものと同じものには同じ符号を付してある。
 図22に示す半導体装置は、パッケージフィルム221と、上記第19の実施形態で用いたLSIチップ192からなる。パッケージフィルム221は、デバイス実装フィルム部221bの四方に、上記第15の実施形態のパッケージフィルム151(図15(a)参照)のように、折曲部221d、221jを含む4つの折り曲げ部を介して、外部接続フィルム部221c、221hを含む4つの外部接続フィルム部を有する。
 まず、パッケージフィルム221を作成する。すなわち、LSIチップ192のチップ電極パッド形成領域に対応して、中心部にデバイスホール193が形成され、さらにこのデバイスホール193を取り囲んで折曲ホールが枠状に形成されたベース樹脂2に、上記第1の実施形態と同様の手順で、インナーリード3をパターニング形成し、さらにこの上に絶縁樹脂4をパターニング形成することにより外部電極パッド5を形成する。デバイス実装フィルム部221bのインナーリード形成面(第1面)側にも外部電極パッド5が形成されている。デバイス実装フィルム部221bは、上記第19の実施形態のパッケージフィルム191(図19(a)参照)と同じ構造であり、パッケージフィルム221は、上記第19の実施形態のパッケージフィルム191に4つの外部接続フィルム部を設けた構造である(ただし、デバイス実装フィルム部221bにおけるバイスホール193は、パッケージフィルム191におけるバイスホール193を45゜回転させたものとして図示してある)。尚、4つの折曲部におけるインナーリード3の強度劣化を防止するために弾性樹脂6をコーティングすることが望ましい。以上により、パッケージフィルム221が作成される。
 次に、デバイス実装フィルム部221bのベース樹脂面(第2面)をLSIチップ192の表面に対面させて、上記第19の実施形態と同様にして、デバイス実装フィルム部221bにLSIチップ192を実装する。すなわち、バンプ7が形成されたLSIチップ192のチップ電極パッド192aに、熱圧着法によりインナーリード3を一括ボンディングし、デバイス実装フィルム部221bとLSIチップ192の表面とにより形成される空間に封止樹脂9を流し込み、デバイス実装フィルム部221bにLSIチップ192を固定実装する。
 次に、4つの外部接続フィルム部(外部接続フィルム部221c、221h等)を、4つの折曲部(折曲部221d、221j等)において、それぞれLSIチップ192の裏面192b側に180゜折り曲げ、接着剤10a、10b等によってチップ裏面192bに固定する。最後に、4つの外部接続フィルム部の外部電極パッド5にそれぞれ半田ボール11を搭載する。ここでは、デバイス実装フィルム部221bの外部電極パッド5には半田ボール11を搭載しない。
 図22に示す半導体装置は、次のようにして複数積層することができる。積層個数をN(Nは2以上の整数)とする。第1の半導体装置の外部接続フィルム部と、第2の半導体装置のデバイス実装フィルム部221bを対面させ、それぞれの外部電極パッド5が重なり合うように、2つの半導体装置を積層し、第1の半導体装置の外部電極パッド5に搭載されている半田ボール11を溶解させて、重なり合った外部電極どうしを電気的に接続する。また、これにより、第2の半導体装置は、第1の半導体装置上に積層固定される。同様にして第3〜第Nの半導体装置を積層する。半田ボール11の溶解は、N個の半導体装置を積み重ねてから一括して行うようにしても良い。ただし、上記のように、第1の半導体装置の外部接続フィルム部と、第2の半導体装置のデバイス実装フィルム部221bを対面させる場合には、デバイス実装フィルム部221bの外部電極パッド5の形成位置に対応するように、外部接続フィルム部の外部電極パッド5を形成しておく必要がある。尚、デバイス実装フィルム部221bどうし、あるいは外部接続フィルム部どうしを対面させて積層しても良い。もちろん、上記と同様の手順により、図22に示す半導体装置を、マザーボードに複数積層して実装することも可能である。
 このように第22の実施形態によれば、デバイス実装フィルム部221bにも外部電極パッド5を設け、外部接続フィルム部をLSIチップの裏面に固定することにより、配線長の短縮、LSIチップ裏面の保護、および外部接続フィルム部の平坦化を図ることができるとともに、マザーボードへの積層実装(立体実装)が可能となるので、マザーボードにおける実装スペースの省スペース化を図ることができる。
 尚、上記第9の実施形態のように、外部接続フィルム部をデバイス実装フィルム部221bの両側に2つ設けても良い。また、デバイス実装フィルム部のみに半田ボール11を搭載しても良い。また、外部接続フィルム部とデバイス実装フィルム部に、ともに半田ボール11を搭載する、あるいはともに半田ボール11を搭載しないようにしても良い。また、上記第3の実施形態のようにインナーリードをチップ電極パッドに直接ボンディングするようにしても良い。また、デバイス実装フィルム部221bの第2面に、上記第20の実施形態のように絶縁樹脂突起を設けても良い。
第23の実施形態
 図23は本発明の第23の実施形態の半導体装置を示す断面構造図である。尚、図22において、図1ないし図21に示したものと同じものには同じ符号を付してある。
 図23に示す半導体装置は、パッケージフィルム231と、チップ表面の周辺部にチップ電極パッド232aが形成されたLSIチップ232からなる。パッケージフィルム231は、デバイス実装フィルム部231bと、外部接続フィルム部231cと、これらの間に位置する折曲部231dにより構成される。
 まず、パッケージフィルム221を作成する。すなわち、LSIチップ232のチップ電極パッド形成領域に対応して、周辺部にデバイスホール233が形成され、さらに折曲ホールが形成されたベース樹脂2に、上記第1の実施形態と同様の手順で、インナーリード3をパターニング形成し、さらにこの上に絶縁樹脂4をパターニング形成することにより外部電極パッド5を形成する。デバイス実装フィルム部231bのインナーリード形成面側にも外部電極パッド5が形成されている。尚、デバイスホール233は、「ホール」ではなく、周辺部に設けた切り欠きであるが、機能としては上記第18の実施形態のデバイスホール183等と同じであるので、「ホール」と称することとする。また、折曲部におけるインナーリード3の強度劣化を防止するために弾性樹脂6をコーティングすることが望ましい。以上により、パッケージフィルム231が作成される。
 次に、デバイス実装フィルム部231bのベース樹脂面をLSIチップ232の表面に対面させて、上記第19の実施形態と同様にして、デバイス実装フィルム部231bにLSIチップ232を実装する。すなわち、バンプ7が形成されたLSIチップ232のチップ電極パッド232aに、熱圧着法によりインナーリード3を一括ボンディングし、デバイス実装フィルム部231bとLSIチップ232の表面とにより形成される空間に封止樹脂9を流し込み、デバイス実装フィルム部231bにLSIチップ232を固定実装する。
 次に、外部接続フィルム部231cを折曲部231dにおいてLSIチップ232の裏面232b側に180゜折り曲げ、接着剤10によってチップ裏面192bに固定する。最後に、外部接続フィルム部232cの外部電極パッド5に半田ボール11を搭載する。ここでは、デバイス実装フィルム部231bの外部電極パッド5には半田ボール11を搭載しない。
 図23に示す半導体装置も、上記第22の実施形態と同様にして、複数積層することができる。従って、図22に示す半導体装置を、マザーボードに複数積層して実装することも可能である。
 このように第23の実施形態によれば、デバイス実装フィルム部231bにも外部電極パッド5を設け、外部接続フィルム部231cをLSIチップの裏面に固定することにより、配線長の短縮、LSIチップ裏面の保護、および外部接続フィルム部の平坦化を図ることができるとともに、マザーボードへの積層実装(立体実装)が可能となるので、マザーボードにおける実装スペースの省スペース化を図ることができる。さらに、外部接続フィルム部が1つなので、上記第22の実施形態と比較して、外部電極パッド5の位置精度を向上させることができる。
 尚、デバイス実装フィルム部231bのみに半田ボール11を搭載しても良い。また、外部接続フィルム部231cとデバイス実装フィルム部231bに、ともに半田ボール11を搭載する、あるいはともに半田ボール11を搭載しないようにしても良い。また、上記第3の実施形態のようにインナーリードをチップ電極パッドに直接ボンディングするようにしても良い。また、外部接続フィルム部を複数設けても良い。また、デバイス実装フィルム部221bの第2面に、上記第20の実施形態のように絶縁樹脂突起を設けても良い。また、上記第18の実施形態または第19の実施形態のように、外部接続フィルム部および折曲部がない構造としても良い。
本発明の第1の実施形態の半導体装置の構造および製造工程を示す図である。 本発明の第2の実施形態の半導体装置の構造および製造工程を示す図である。 本発明の第3の実施形態の半導体装置の断面構造図である。 本発明の第4の実施形態の半導体装置の断面構造図である。 本発明の第5の実施形態の半導体装置の断面構造図である。 本発明の第6の実施形態の半導体装置の断面構造図である。 本発明の第7の実施形態の半導体装置の構造および製造工程を示す図である。 本発明の第8の実施形態の半導体装置の構造および製造工程を示す図である。 本発明の第9の実施形態の半導体装置の構造および製造工程を示す図である。 本発明の第10の実施形態の半導体装置の断面構造図である。 本発明の第11の実施形態の半導体装置の断面構造図である。 本発明の第12の実施形態の半導体装置の断面構造図である。 本発明の第13の実施形態の半導体装置の断面構造図である。 本発明の第14の実施形態の半導体装置の断面構造図である。 本発明の第15の実施形態の半導体装置の構造および製造工程を示す図である。 本発明の第16の実施形態の半導体装置の断面構造図である。 本発明の第17の実施形態の半導体装置の断面構造図である。 本発明の第18の実施形態の半導体装置の構造および製造工程を示す図である。 本発明の第19の実施形態の半導体装置の構造および製造工程を示す図である。 本発明の第20の実施形態の半導体装置の断面構造図である。 本発明の第21の実施形態の半導体装置の断面構造図である。 本発明の第22の実施形態の半導体装置の断面構造図である。 本発明の第23の実施形態の半導体装置の断面構造図である。 従来のモールドタイプのパッケージを有する半導体装置の一部破断斜視図である。 従来のフィルムタイプのパッケージを有する半導体装置の断面構造図である。 従来のフリップチップボンディングタイプのパッケージを有する半導体装置の断面構造図である。
符号の説明
 1,21,71,91,111,151,181,191,201,221,231 パッケージフィルム、 1A,21A,91A,151A インナーリード形成面、 1B,21B,91B,151B ベース樹脂面、 1b,21b,71b,91b,151b,221b デバイス実装フィルム部、 1c,21c,71c,91c,91e,151c,151e,151h,151i,221c,221h,231c 外部接続フィルム部、 1d,21d,91d,91f,151d,151f,151j,151k,221d,221f,231d 折曲部、 2 ベース樹脂、 2a,4a 電極パッドホール、 2b スルーホール、 3,31 インナーリード、 3b 基準電源インナーリード、 4 絶縁樹脂、 5,22 外部電極パッド、 6 弾性樹脂、 8,182,192,232 LSIチップ、 8a,182a,192a,232a チップ電極パッド、 8b チップ裏面、 9 封止樹脂、 10,10a,10b,10c 接着剤、 11,11a 半田ボール、 12,183,193,233 デバイスホール、 31a 銅箔、 31b 金メッキ、 41,42 保護枠、 51 平板、 61 コの字板、 61a 底板、 61b 天板、 61c 湾曲部、 72 導電性平板、 91g すき間、 181A,191A,201A 外部接続面、 181B,191B,201B デバイス実装面、 202 絶縁樹脂突起、 202a 頂部。

Claims (13)

  1.  電極パッドが配置される第1領域と、この第1領域を囲む第2領域とにより構成される表面を有する半導体チップと、
     前記表面の前記第2領域上に設けられ、前記表面の前記第1領域を露出する絶縁樹脂と、
     前記第1領域と前記第2領域上にわたって延在するように前記絶縁樹脂上に設けられ、前記半導体チップの前記電極パッドに接続される複数のインナーリードと、
     前記半導体チップの前記表面に対向して配置されるとともに、前記第2領域上の前記絶縁樹脂上に設けられる第1の表面、およびこの第1の表面と向かい合う第2の表面とを備え、かつ前記第1領域を露出するデバイスホールを有するベース樹脂フィルムと、
     前記デバイスホール外の前記第2領域上の前記ベース樹脂フィルムに設けられ、前記ベース樹脂フィルムから前記インナーリードを露出する電極パッドホールと、
     前記電極パッドホールにより露出された前記インナーリードと接続される外部電極パッドと
     を有する
     ことを特徴とする半導体装置。
  2.  前記絶縁樹脂は、絶縁性の樹脂突起を有していることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3.  前記半導体チップの中央部側における前記ベース樹脂フィルムの端部から前記半導体チップの中心線の距離は、前記半導体チップの中央部側における前記絶縁樹脂の端部から前記半導体チップの中心線の距離よりも短いことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4.  電極パッドが配置される第1領域と、この第1領域を囲む第2領域とにより構成される表面を有する半導体チップと、
     前記表面の前記第2領域上に設けられ、前記表面の前記第1領域を露出するデバイスホールを有するベース樹脂フィルムと、
     前記第1領域と前記第2領域上にわたって延在するように前記ベース樹脂フィルム上に設けられ、前記半導体チップの前記電極パッドに接続される複数のインナーリードと、
     前記半導体チップの前記表面に対向して配置されるとともに、前記第2領域上の前記絶縁樹脂上に設けられる第1の表面、およびこの第1の表面と向かい合う第2の表面とを備え、かつ前記第1領域を露出する絶縁樹脂と、
     前記デバイスホール外の前記第2領域上の前記絶縁樹脂に設けられ、前記絶縁樹脂から前記インナーリードを露出する電極パッドホールと、
     前記電極パッドホールにより露出された前記インナーリードと接続される外部電極パッドと
     を有する
     ことを特徴とする半導体装置。
  5.  前記ベース樹脂フィルムは、絶縁性の樹脂突起を有していることを特徴とする請求項4記載の半導体装置。
  6.  前記半導体チップの側面、あるいは側面および裏面を覆うように、保護枠を取り付けたことを特徴とする請求項1から5までのいずれか1つに記載の半導体装置。
  7.  前記インナーリードは、前記半導体チップの前記電極パッドに直接ボンディングされていることを特徴とする請求項1から6までのいずれか1つに記載の半導体装置。
  8.  前記インナーリードは、金メッキした銅箔をアニール処理したものであることを特徴とする請求項7記載の半導体装置。
  9.  前記電極パッドホール内に前記インナーリードの前記外部電極パッドと接続される半田ボールが形成されていることを特徴とする請求項1から8までのいずれか1つに記載の半導体装置。
  10.  前記デバイスホールを封止する封止樹脂を含むことを特徴とする請求項1から9までのいずれか1つに記載の半導体装置。
  11.  前記絶縁樹脂および前記ベース樹脂フィルムの大きさは、前記半導体チップの大きさと同じであることを特徴とする請求項1から10までのいずれか1つに記載の半導体装置。
  12.  前記デバイスホールは矩形状であり、前記デバイスホールの四辺には前記インナーリードが延在して設けられていることを特徴とする請求項1から11までのいずれか1つに記載の半導体装置。
  13.  請求項1から12までのいずれか1つに記載の半導体装置をマザーボードに密着実装する半導体装置の実装方法であって、
     前記マザーボードの電極パッドに半田ボールを搭載し、前記半田ボールを溶解させて、前記マザーボードの電極パッドと前記半導体装置の前記外部電極パッドとを電気的に接続する
     ことを特徴とする半導体装置の実装方法。
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