JP2004145847A - 情報通信装置およびそれを用いた出力装置、ならびに、情報通信システム、ホスト装置、および表示端末装置 - Google Patents

情報通信装置およびそれを用いた出力装置、ならびに、情報通信システム、ホスト装置、および表示端末装置 Download PDF

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Abstract

【課題】インターネットとの間にコンピュータを介する必要がなく、かつ、インターネット上の表示データ等を効率的に取り込むことが可能であり、しかも、ハード規模を小さくすることができる情報通信装置および出力装置を提供する
【解決手段】表示装置20等の出力装置(あるいは情報通信装置)に対し、インターネット上の情報信号と、インターネット上における上記情報信号のアドレスを表すURLデータとをインターネット経由で受信可能な通信部21と、少なくともURLデータの記憶/読み出しが可能なメモリ23と、メモリ23へのURLデータの記憶/読み出しを制御する制御部22とを設け、通信部21が、メモリ23から読み出したURLデータをインターネットに送信し、インターネットに送信されたURLデータが示すアドレスに格納されている表示データ等の情報信号をインターネット経由で受信し、該情報信号に基づいた画面表示等の出力を行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネット上の情報信号を通信する機能に特化した情報通信装置、特にインターネット上のホームページのアドレス信号(URL:Uniform Resource Locator)の記憶/読み出しを行う情報通信装置、それを用いた情報通信機能と表示機能とに特化した表示装置、ならびに、情報通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、インターネットの普及によって、文字や画像等の表示データ及び音声等のデータがインターネットに接続されるコンピュータ間で伝送されている。当然ながら、コンピュータ間で伝送される表示データ等を表示するためには、表示装置とインターネットとの間には、コンピュータを始めとする表示装置を制御するための機器が必要である。
【0003】
それに対し、特開平10−234001号公報、および特開2001−147876号公報には、表示装置にテレビジョンを用い、インターネットから伝送された表示データ等をテレビジョン画面表示に適したコンポジット信号に変換する技術の開示があり、表示装置(テレビジョン)とインターネット間に、それを制御するコンピュータ等の機器は存在しない
更に、特開2001−147876号公報には、コンポジット信号を映像信号として記憶することができることの開示がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特開平10−234001号公報、特開2001−147876号公報ともに、インターネットから伝送される表示データ等をコンポジット信号に変換するためのハードが必要である。
【0005】
また、特開2001−147876号公報では、受信した表示データ等を記憶する機能がないので、表示装置であるテレビジョンを表示し続けるためには、表示データ等を常に受信し続けなければならない。
【0006】
特開平10−234001号公報には、受信した映像信号を記憶することができるが、映像信号のデータ量は膨大であり、それをコンポジット信号のフォーマットで記憶するためには、メモリのハード規模が大きくなってしまう。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、その目的は、インターネットとの間にコンピュータを介する必要がなく、かつ、インターネット上の表示データ等を効率的に取り込むことが可能であり、しかも、ハード規模を小さくすることができる情報通信装置および出力装置、ならびに、情報通信システム、ホスト装置、および表示端末装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報通信装置は、上記の課題を解決するために、インターネットに接続可能であり、インターネット上の情報信号と、インターネット上における上記情報信号のアドレスを表すURLデータとをインターネット経由で受信可能な通信部と、少なくとも上記URLデータの記憶/読み出しが可能なメモリと、該メモリへの上記URLデータの記憶/読み出しを制御する制御部とを有し、上記通信部は、上記メモリから読み出したURLデータをインターネットに送信し、インターネットに送信されたURLデータが示すアドレスに格納されている情報信号をインターネット経由で受信するものであることを特徴としている。
【0009】
ここで、本願明細書における「情報通信装置」は、あくまでも情報信号の送受信を行うものであって、パソコン、ノートパソコン、ディスプレイ一体型パソコン、インターネットテレビ等のような汎用性を持つ装置は含まないものとする。ただし、「情報通信装置」は、ICを含む。したがって、「情報通信装置」は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向けIC)であってもよい。
【0010】
上記構成によれば、一般的なデータ通信装置と同様にコンピュータ等の外部装置へのデータのリクエストが行えるだけでなく、URLデータを格納したことで、コンピュータ等の外部装置内の情報信号(データ)へアクセスして、該情報信号に基づいて表示データの出力や表示データに基づく画面表示、音声データの出力や音声データに基づく音声出力等を行うことが可能となる。
【0011】
パソコン、ノートパソコン、ディスプレイ一体型パソコン等のように汎用性のある装置では、ウェブブラウザソフトウェアを含む多数のアプリケーション・ソフトウェアを動作させる必要があるので、これら多数のアプリケーション・ソフトウェアを制御するCPUは、汎用性のある装置にとって必要不可欠な構成要件である。また、CPUの演算処理により多くのアプリケーションソフトを動作させ、その演算結果をファイルとして管理する必要があれば、ハードディスク(HD)等の大容量記憶媒体も必要となる。
【0012】
これに対し、本発明の構成では、データ通信機能及びメモリの制御機能しか備えておらず、パソコン、ノートパソコン、ディスプレイ一体型パソコン等のように汎用性がないので、多数のアプリケーション・ソフトウェアを動作させる必要性がない。それゆえ、アプリケーション・ソフトウェアを動作させるために必要なCPU、および多数のファイルを記憶させる大容量記憶装置(例えば、ハードディスク)が不要である。また、インターネットテレビではないので、テレビ放送を受信する機能が不要である。したがって、上記構成によれば、ハード規模を小さくすることができ、インターネット上のデータを表示または音声出力できる簡素な構成の情報通信装置を提供できる。
【0013】
なお、上記構成では、出力装置へのURLデータの格納が、上記通信部と接続されたコンピュータ等の外部装置からの操作で行えるようになっていてもよい。その場合、出力装置の初期動作(表示画面等)が、上記通信部と接続された外部装置から遠隔操作で設定可能となる。
【0014】
上記メモリは、情報信号として少なくとも1フレーム分の表示データを記憶可能であってもよい。
【0015】
上記構成によれば、コンピュータ等の外部装置からの表示データを少なくとも1画面分保存できるので、外部装置から表示データが送信されていないときにも表示データの出力や、表示データに基づく画面表示が可能となる。
【0016】
上記メモリは、情報信号として音声データを記憶可能であってもよい。
【0017】
上記構成によれば、コンピュータ等の外部装置からの音声データを記憶しているので、外部装置から音声データが送信されていないときにも音声データの出力や、表示データに基づく画面表示が可能となる。請求項3:音声を聞く度に毎回本体装置から音声データ送信する必要がなくなる。
【0018】
上記メモリは、上記URLデータの記憶/読み出しが可能な第1の記憶領域と、上記情報信号の記憶/読み出しが可能な第2の記憶領域とを有していてもよい。
【0019】
上記構成では、メモリにURLデータを格納する第1の記憶領域以外の格納容量として第2の記憶領域を設けたので、この第2の記憶領域に、コンピュータ等の外部装置からの情報信号(表示データおよび/または音声データ)そのものを格納できる。また、情報信号を第2の記憶領域に格納する際に、これら第2の記憶領域の情報信号(表示データおよび/または音声データ)にリンクするURLデータを同時に第1の記憶領域に格納しておけば、後で、メモリのURLデータ書き込み領域(第1の記憶領域)以外では上書きが可能であり、第2の記憶領域に直接格納した情報信号(表示データおよび/または音声データ)を別の情報信号で上書きすることが可能である。
【0020】
本発明の出力装置は、上記の課題を解決するために、上記構成の情報通信装置と、上記通信部で受信された情報信号に基づいて音声および映像の少なくとも一方を出力する出力部とを備えることを特徴としている。
【0021】
ここで、本願明細書における「出力装置」は、あくまでも音声の出力および/または映像の表示を行うものであって、パソコン、ノートパソコン、ディスプレイ一体型パソコン、インターネットテレビ等のような汎用性を備えた装置は含まないものとする。また、「表示装置」は、あくまで表示(或いはこれに付属する音声)の情報を取り扱う機能だけを有する。
【0022】
上記構成によれば、表示機能などの出力機能と、ブラウザ機能と、通信機能とメモリの制御機能としか備えておらず、パソコン、ノートパソコン、ディスプレイ一体型パソコン等のように汎用性がないので、多数のアプリケーション・ソフトウェアを動作させる必要性がない。それゆえ、アプリケーション・ソフトウェアを動作させるために必要なCPU、および多数のファイルを記憶させる大容量記憶装置(例えば、ハードディスク)が不要である。また、インターネットテレビではないので、テレビ放送を受信する機能が不要である。したがって、上記構成によれば、ハード規模を小さくすることができ、インターネット上のデータを表示または音声出力できる簡素な構成の出力装置を提供できる。
【0023】
上記構成によれば、出力装置と離れた場所にある外部装置とのデータ通信を、今までホストと考えられていた外部装置からだけ行うのではなく、出力装置からも外部装置に対して行うことができる。出力装置から外部装置に直接アクセス可能なシステムを構築することで、これまで外部装置の従属的な役割でしかなかった出力装置がその可能性を広げられる。
【0024】
本発明の出力装置は、上記情報信号が、表示データを含み、上記出力部が、インターネット経由で受信した情報信号中の表示データを基に画面表示を行う表示部を含む構成であってもよい。上記構成によれば、画面表示が可能となる。
【0025】
なお、上記メモリが情報信号として少なくとも1フレーム分の表示データを記憶可能である場合には、インターネット経由で受信した情報信号中の表示データ及び/またはメモリから読み出した表示データを基に画面表示を行うようにしてもよい。これにより、出力装置のメモリ内の表示データに基づく表示が可能である。
【0026】
表示部を含む構成の出力装置では、上記表示部が、URLを表示する第1の表示領域と、表示データに基づく画面表示を行う第2の表示領域とを有すると共に、URLをポインティングデバイスで選択するためのプルダウンメニューを表示できるようになっていることが好ましい。上記構成によれば、構成に必要なハードを、上記メニュー表示に特化することができ、構成を簡素化できる。
【0027】
表示部を含む構成の出力装置は、上記情報信号が、音声データをさらに含み、上記出力部が、インターネット経由で受信した情報信号中の表示データを基に音声出力を行う音声出力部をさらに含む構成であってもよい。上記構成によれば、画面表示に加えて音声出力も可能となる。
【0028】
なお、上記メモリが情報信号として音声データを記憶可能である場合には、上記音声出力部は、インターネット経由で受信した情報信号中の音声データ及び/またはメモリから読み出した音声データを基に音声出力を行うようにしてもよい。これにより、出力装置自体のメモリ内の音声データに基づく音声出力が可能である。
【0029】
本発明の出力装置は、上記情報信号が、音声データを含み、上記出力部が、インターネット経由で受信した情報信号中の表示データを基に音声出力を行う音声出力部を含む構成であってもよい。上記構成によれば、音声出力が可能となる。
【0030】
なお、上記メモリが情報信号として音声データを記憶可能である場合には、上記音声出力部は、インターネット経由で受信した情報信号中の音声データ及び/またはメモリから読み出した音声データを基に音声出力を行うようになっていればよい。
【0031】
本発明の出力装置は、URLデータと関連付けられていない情報信号に対し、該情報信号に対応するURLデータを作成し、作成したURLデータをメモリに記憶させるようになっていてもよい。上記構成によれば、URLデータと関連付けられていない情報信号にも対応可能となる。
【0032】
また、本発明に係る情報通信システムは、ホスト装置と、上記ホスト装置と情報通信可能に接続された、表示部を有する表示端末装置とを備え、上記表示端末装置から、特定の情報に関連づけられたインデックス情報が上記ホスト装置に送信されると、該ホスト装置は、受信したインデックス情報に関連づけられている特定の情報を取得するとともに、該特定の情報を、上記表示端末装置の表示部による表示に適した形式の情報表示データに変換して、上記表示端末装置に対して送信することを特徴としている。
【0033】
上記の構成では、ホスト装置と表示端末装置とが通信可能に接続されており、表示端末装置からインデックス情報が送信されると、ホスト装置が、該インデックス情報に関連づけられている特定の情報を取得して、表示端末装置に送るようになっている。ここで、ホスト装置から表示端末装置に送られる特定の情報は、表示端末装置の表示部による表示に適した形式の情報表示データとなっている。したがって、表示端末装置は、ホスト装置から送られてきた情報表示データをそのまま表示すればよいことになるので、例えばWebページを表示するために通常必要とされるブラウザ機能などは必要ないことになる。つまり、ホスト装置から受信したデータをデコードしたり、データ形式の変換を行ったりというような処理が不要となるので、表示端末装置における処理部の構成を簡素にすることができる。
【0034】
したがって、表示端末装置としては、例えばCPUなどの高性能な演算処理部が不要となり、安価でかつ構成の単純な表示端末装置を提供することが可能となる。
【0035】
また、本発明に係る情報通信システムは、上記の構成において、上記表示端末装置が、利用者からの指示入力を受け付ける入力部と、上記インデックス情報を複数記憶するインデックス情報記憶手段とを備えている構成としてもよい。
【0036】
上記の構成によれば、インデックス情報記憶手段に記憶されているインデックス情報の中から、利用者が入力部を用いてインデックス情報を指定し、ホスト装置に対して指定したインデックス情報に関連づけられている特定の情報の要求を行うことが可能となる。
【0037】
また、インデックス情報は、特定の情報を特定することができる程度の情報量でよいものであるので、インデックス情報記憶手段として必要とされるメモリの容量は、かなり小さいものでよいことになる。よって、表示端末装置としては、容量の大きいメモリを備える必要がないことになるので、安価な表示端末装置を提供することが可能となる。
【0038】
また、本発明に係る情報通信システムは、上記の構成において、上記表示端末装置が、上記ホスト装置から受信した上記情報表示データを1画面分記憶する情報表示データ記憶手段を備えている構成としてもよい。
【0039】
上記の構成によれば、情報表示データ記憶手段に、ホスト装置から受信した情報表示データを1画面分記憶することができるので、例えば、表示端末装置がホスト装置と通信が確立されていない状況であっても、情報表示データ記憶手段に記憶されている情報表示データに基づいて表示を行うことが可能となる。
【0040】
また、表示端末装置がホスト装置と常時通信可能な状況であっても、表示部に表示するための情報表示データを、ホスト装置からではなく、情報表示データ記憶手段から供給することができる。つまり、情報表示データ記憶手段を備えない場合には、同じ情報表示データを表示しつづける場合でも、常にホスト装置から情報表示データを受信しつづけなければならないが、少なくとも1画面分の情報表示データを記憶可能な情報表示データ記憶手段を備えることによって、同じ情報表示データを表示しつづける際には、通信を行うことなく表示部における表示を行うことが可能となる。これにより、通信によって発生する消費電力を削減することができる。
【0041】
また、本発明に係る情報通信システムは、上記の構成において、上記ホスト装置が、表示端末装置から受信したインデックス情報に関連づけられている特定の情報を、上記表示端末装置の表示部による表示に適した形式の情報表示データに変換する制御部と、上記表示端末装置との間で通信を行う第1通信部とを備えている構成としてもよい。
【0042】
上記の構成によれば、第1通信部によって、表示端末装置からのインデックス情報の受信処理、および、表示端末装置に対しての情報表示データの送信処理を行うことが可能となるとともに、制御部によって、要求された情報を情報表示データに変換する処理を行うことが可能となる。
【0043】
また、本発明に係る情報通信システムは、上記の構成において、上記ホスト装置が、外部の通信ネットワークとの間で通信を行う第2通信部をさらに備えている構成としてもよい。
【0044】
上記の構成によれば、ホスト装置は、外部の通信ネットワークとの間で通信を行うことが可能となるので、表示端末装置から受信したインデックス情報に基づいて要求された情報を、外部の通信ネットワークから取得することが可能となる。なお、外部の通信ネットワークとは、例えばインターネットや、その他の通信ネットワーク、ならびにLANなどを含んだものとする。
【0045】
また、本発明に係る情報通信システムは、上記の構成において、上記インデックス情報には、インターネット上のホームページのアドレスデータが含まれている構成としてもよい。
【0046】
上記の構成によれば、ホスト装置は、表示端末装置から受信したインデックス情報に含まれるアドレスデータに基づいて、表示端末装置から要求されている情報を特定し、取得することが可能となる。
【0047】
また、本発明に係る情報通信システムは、上記の構成において、上記インデックス情報には、LANネットワーク・アドレスが含まれている構成としてもよい。
【0048】
上記の構成によれば、ホスト装置は、表示端末装置から受信したインデックス情報に含まれるLAN(Local Area Network)ネットワーク・アドレスに基づいて、そのアドレスによって指定される通信端末装置にアクセスし、要求されている情報を取得することが可能となる。
【0049】
また、本発明に係る情報通信システムは、上記の構成において、上記インデックス情報には、IP(Internet Protocol)アドレスが含まれている構成としてもよい。
【0050】
上記の構成によれば、ホスト装置は、表示端末装置から受信したインデックス情報に含まれるIPアドレスに基づいて、そのアドレスによって指定される通信端末装置にアクセスし、要求されている情報を取得することが可能となる。
【0051】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
ここでは、本発明に係る出力装置を含むシステムの実施の一形態として、パソコン等のインターネット端末10と表示装置20とがインターネットにて接続されている表示システムについて説明する。
【0052】
この場合、インターネット端末10と表示装置20とがインターネットにて接続されるので、図示しないインターネットのためのウェブブラウザ機能が、インターネット端末10と表示装置20とに備えられている。
【0053】
表示装置20のウェブブラウザ機能は、ソフトウェアとハードウェアとの協働によって実現する必要はなく、ハードウェアのみで実現することが可能である。すなわち、表示装置20のブラウザ機能は、Microsoft社の”Microsoft(登録商標) Internet Explorer”等のようなウェブブラウザ・ソフトウェアとハードウェア(CPUやメモリ等)との協働によって実現されているブラウザ機能と同等の機能を備える電気回路(CPU以外)で実現することができる。このようにしてブラウザ機能をハードウェアのみで実現すれば、表示装置20には、多くのアプリケーションソフトを動作させる汎用性が要求されるパソコン等に必要不可欠な構成要素である、ソフトウェアを制御するCPUが不要となる。また、パソコン等のようにCPUの演算処理により多くのアプリケーションソフトを動作させ、その演算結果をファイルとして管理する必要がなくなるので、ハードディスク(HD)等の大規模な記憶媒体が不要となる。
【0054】
インターネット端末10は、図示しないインターネットを経由し、通信が可能な機器であれば、特定の機器に限定する必要がない。すなわち、インターネット端末10は、インターネットのためのブラウザを搭載し、表示装置20との通信が可能な通信プロトコルを有する機器であればよい。インターネット端末10としては、パーソナル・コンピュータが代表的である。インターネット端末10は、インターネット端末10上に搭載された通信部11から、表示装置20上に搭載された通信部21(後述する)に対し、表示データと、該表示データに関連するURLデータを送信できるようになっている。インターネット端末10から表示装置20への送信データは、表示データそのものである必要がなくインターネットに最適な方法であるパケットデータ(表示データであれば、JPEGなどのデータ)であればよい。
【0055】
表示装置20は、インターネット端末10とのデータ通信および表示用信号の出力のための情報通信部(情報通信装置)27と、表示部28(駆動器24および表示器25)とからなっており、CPUやハードディスク等は必須でない。
【0056】
表示部28は、液晶表示パネル等の表示器25と、表示器25を駆動するための駆動器24とを備えている。駆動器24は、後述する表示装置20内の制御部22の後段に設けられており、制御部22から出力された表示用信号を基に、表示器25に対して表示動作を行わせる。
【0057】
情報通信部27は、インターネット端末10とのデータ通信のための通信部21と、メモリ23と、入力部26と、これら通信部21、メモリ23、および入力部26を制御するための制御部22とを備えている。通信部21は、インターネット端末10の通信部11から表示データおよび該表示データに関連するURLデータ(以下、単に「URLデータ」とする)をインターネット経由で受信し、これら表示データおよびURLデータを制御部22に対し出力する。
【0058】
制御部22は、表示データを表示器25に映像として表示するのに適したタイミングを生成し、表示データを表示器25に映像として表示するのに適した表示用信号を生成して駆動器24に出力する。但し、表示データが駆動器24で扱える表示用信号である場合、タイミング信号の生成は不要であり、表示データをそのまま駆動器24に転送すればよい。また、表示データとして動画データを扱う際には、ストリーミング再生機能を制御部22にもたせてもよい。
【0059】
また、制御部22は、メモリ23へのデータ(URLデータ等)の記憶、およびメモリ23からのデータ(URLデータ等)の読み出しを制御するメモリ制御機能を備えている。制御部22は、URLデータをメモリ23に入力させ、URLデータを記憶させる。メモリ23は、URLデータを、例えばテキスト形式で記憶する。
【0060】
表示装置20では、メモリ23へURLデータを記憶させ、このURLデータを用いてインターネット端末10の表示データを取り込むことで、表示データをメモリ23に記憶させることなく表示部28へ表示用信号を送ることができる。したがって、メモリ23へ表示データを記憶させなくともよい。これにより、表示データそのものをメモリ23へ記憶させるよりもメモリ23の容量の削減が図れる。ただし、メモリ23の容量に余裕があれば、URLデータのみならず、上記表示データを直接メモリ23に記憶させてもよい。
【0061】
次に、メモリ23に記憶した表示データの再生について説明する。
【0062】
表示装置20上の表示器25では、インターネット端末10からの表示データに対応する制御部22にて生成された表示用信号に対応する映像(画面)、および制御部22にてメモリ23から読み出したURLデータをURL情報(この場合にはURLを表す文字列)の一方または両方を表示可能である。制御部22から表示器25に至る説明は、既に記載のとおりであるので省略する。メモリ23に記憶した表示データを再生する際には、表示装置20上の制御部22は、メモリ23に記憶されたURLデータを読み出し、上記読み出したURLデータを通信部21からインターネット端末10上の通信部11に対して送信し、該URLデータに対応する表示データをインターネット端末10に要求する。インターネット端末10は、通信部11経由で受信した該URLデータに対応する表示データを通信部11から表示装置20上の通信部21へ送信する。表示装置20では、通信部21経由で受信した表示データに対し、制御部22にて表示器25に表示するのに適したタイミングを生成して、表示器25に表示するのに適した信号(表示用信号)を生成し、駆動器24に出力する。その後の処理は、上述した通りである。また、メモリ23の容量に余裕がある場合は、URLデータのみならず、上記表示データをメモリ23に記憶させてもよいことも同様である。
【0063】
表示装置20は、さらに、上記URLデータ等のメモリ23への記憶や、上記URLデータ等のメモリ23からの読み出しのための操作を行うための入力部26を備える。入力部26は、特定の入力手段に限らず、キーボードやマウス、タッチパネル等のあらゆる入力手段により実現可能である。
【0064】
表示装置20は、さらに、インターネット端末10からの表示データに基づく映像(動画、静止画)の表示と、該表示データに関連するURLデータに基づくURL情報の表示とを行うための表示器25を備える。図2は、表示器25の表示の一例を示す。ここで、表示装置20では、URLデータをメモリ23から読み出したときに、URLデータに基づくURL文字列等のURL情報を表示器25に表示させるようになっている。図2の例では、表示装置20は、URL文字列を表示する上側のウィンドウ(第1の表示領域)と、インターネット端末10からの表示データに基づく映像(動画、静止画)を表示する下側のウィンドウ(第2の表示領域)とを有している。
【0065】
表示装置20は、使用者が表示器25の表示内容を保存したいときには、表示器25の表示内容を保存できるようになっている。すなわち、使用者が表示器25の表示内容を保存したいときには、入力部26の操作により、表示器25の表示内容の保存を指示する。これにより、制御部22が、表示器25に表示されている表示データと該表示データに関連するURLデータとの両方、あるいは、表示データに関連するURLデータのみを、表示装置20上のメモリ23に記憶させる。このとき、記憶させるURLデータに関連するURL情報の表示が分かりやすいようにURLデータを表す表題(URL文字列とは異なる、使用者にとって分かり易い文字列)をつけて該URLデータと一緒に記憶させておくと、記憶した表示データに関連するURLデータの読み出し時に、使用者が、該表題を基にURLデータの検索をしやすくなる。
【0066】
なお、図2は、表示データに基づく映像と、該表示データに関連するURL情報(URL文字列や表題等;図2の場合にはURL文字列)とを同一の表示器25上に表示しているが、URL情報用の表示器を表示器25とは別に設けてもよい。
【0067】
また、表示データに関連するURL情報(URL文字列や表題等)の表示と、表示データに基づく映像の表示とは、常に同時に行う必要がないので、一方のみを表示するようにしてもよい。例えば、URLデータに基づいて表示データを検索し終わるまでは、表示データの表示をまだ行う必要がないので、URLデータに基づいて表示データを検索し終わるまでは、表示器25への表示データの表示を行わないようにしてもよい。また、一旦、URLデータに基づいて表示データを検索し終わって表示データに基づく映像の表示を行ってしまえば、URL情報の表示は、メモリ23への記憶を行うとき以外には必要としないので、一旦、URLデータに基づいて表示データを検索し終わって表示データに基づく映像の表示を行ってしまえば、URL情報の表示を行わないようにしてもよい。このように一方の表示のみを行うことで、表示部28全体の消費電力の低減を図れる。
【0068】
メモリ23に記憶したURLデータに基づく表示データの取り込みは、次のようにして行われる。
【0069】
まず、使用者は、入力部26の操作により、欲しい表示データに対応するURLを指定する。
【0070】
図2の例では、URL文字列(URL情報)を表示するウィンドウの右にプルダウンメニュー表示用ボタン(図2の▽)を表示するようになっている。また、ポインティングデバイス(マウス等)の移動等のような入力部26の操作により表示器25のポインタ100をメニュー表示用ボタンの上に移動させ、ポインティングデバイス(マウス等)のボタンクリック等のような入力部26の操作を行うと、メモリ23に記憶したURLデータに対応する複数のURL文字列をプルダウンメニュー表示させるようになっている。さらに、この例では、使用者がプルダウンメニュー表示された複数のURL文字列の中から欲しい表示データに対応するURL文字列を、ポインティングデバイス(マウス等)のボタンクリック等のような入力部26の操作によって選択すると、選択されたURL文字列に対応するURLが指定URLとして決定される。なお、図2の例において、入力部26が、タッチパネルのような表示器25と一体化されたものである場合、必ずしも表示器25上のポインタ100の表示は必要ない。さらには、URLの指定は、ポインタ100による選択のみならず、直接キーボード等の入力部26の操作により文字入力して、URLデータをメモリ23に記憶させてもよい。
【0071】
URLが指定されると、表示装置20は、メモリ23から通信部21を介してURLデータをインターネット端末10に送信することで、該URLデータに関連する表示データの送信をインターネット端末10へ要求する。インターネット端末10では、この要求に応じて上記URLデータに関連する表示データを通信部11から表示装置20に送信する。表示装置20は、このインターネット端末10からの表示データを通信部11を経由して制御部22に送り、制御部22から表示器25へ、上記表示データに対応する表示用信号を送る。これにより、上記URLデータに関連する表示データに基づく表示を表示器25上に行うことができる。
【0072】
前述したように、メモリ23は、少なくともURLデータを記憶できればよいが、メモリ容量に余裕があれば、メモリ23は、必須のURLデータを記憶する領域(URL記憶領域)と、少なくとも1画面分の表示データを記憶可能な表示記憶領域とに分かれた構成であってもよい。このようなメモリ23の構成例を図3に示す。図3は、表示装置20におけるメモリ23内のメモリマップの概念を示す図である。図3のメモリ23は、URLデータを記憶するURL記憶領域23aと、少なくとも1画面分表示可能な表示データ記憶領域23bとに分かれている。URL記憶領域には、上記URLデータに関連するURL情報(表題等)も、記憶される。この構成例において、URL記憶領域23aに記憶されたURLデータと、表示データ記憶領域23bに記憶された表示データとを関連付けておけば、メモリ23内の表示データを読み出す際に、URL記憶領域23aに記憶されたURLデータから、該URLデータに関連する表示データを検索可能となる。URL記憶領域23aに記憶されたURLデータと、表示データ記憶領域に記憶された表示データとを関連付けるためには、例えば、URLデータをURL記憶領域23aに記憶するときに、該URLデータに関連する表示データが表示データ記憶領域23bのどの場所に記憶されるのかを示すアドレス情報を同時に記憶しておけばよい。これにより、メモリ23内の表示データを読み出す際に、上記アドレス情報を基に該URLデータに関連する表示データを検索可能となる。
【0073】
このようにメモリ23にURL記憶領域23aの他に表示データ記憶領域23bを設けることにより、例えば、表示装置20がインターネット端末10と通信されていない環境下においても、表示データが表示データ記憶領域23bに記憶済であれば、記憶した表示データに基づく表示を行うことが可能となる。また、表示装置20がインターネット端末10と常時通信可能な環境下であっても、表示データが静止画であれば、表示器25に表示するための表示用信号の基となる表示データをインターネット端末10からではなく、メモリ23から供給することにより、上記通信によって発生する通信部21の消費電力を削減できる。また、メモリ23からの表示データの読み出し周期(出力周期)を長くすると、表示装置20全体の消費電力を削減できる。
【0074】
なお、表示装置20とインターネット端末10とが常時通信可能な環境下では、通信部21で受信した表示データをメモリ23に記憶させることなくそのまま表示用信号として表示部28に送信して表示器25に表示させることができる。それゆえ、そのような環境下では、メモリ23にURLデータ記憶領域のみを設ければよい。このようにすることで、メモリ23の容量を必要最小限にとどめることが可能となる。
【0075】
以上のように、本実施形態の表示装置20は、インターネット接続可能な通信部21と、インターネット網経由で通信部21を介して得られる情報信号のうちの少なくともインターネット上のホームページのアドレス信号(URL:Uniform Resource Locator)の記録/再生が可能なメモリ23と、該メモリ23への情報信号の記録/再生を制御する制御部22とを有し、前記通信部21は、前記メモリ23から再生したURLをインターネットに送信し、インターネットに送信した前記URLが示す情報信号を該インターネットから受信するものであり、通信部21からインターネットに送信したURLが示す情報信号中の表示データ及び/またはメモリ23から再生した表示データを基に画面表示を行う構成である。
【0076】
また、本実施形態の表示装置20では、表示装置20への表示データ等をデータそのものを記憶するのではなく、インターネットを介して得ようとする相手(インターネット端末10)のURLの情報を保存して、必要なときに、そのURLに関連する表示データを表示装置20からアクセスすることにより、インターネットを介して、表示データ等を得るようにしている。
【0077】
また、以上のように、本実施形態の表示システムは、上記表示装置20と、その表示装置20と接続されるインターネット端末(コンピュータ)10と、該表示装置20と該インターネット端末10との間を結合するインターネットとを有する表示システムであって、前記表示装置20は、インターネットを介してインターネット端末10の表示データと、それに対応するURLデータとを受信し、かつ、該表示データを基に画面表示を行う構成である。
【0078】
また、以上のように、本実施形態の表示装置20は、必要に応じて前記コンピュータの表示データに対応するURLを少なくとも表示装置20中の情報通信部27内のメモリ23に記録し、必要に応じて該情報通信部27内のメモリ23から再生した表示データ、或いは情報通信部27内のメモリ23から再生したURLをインターネット端末(コンピュータ)10に送信し、該インターネット端末10から該URLに対応する表示データを受信し、受信した該表示データを基に画面表示を行う構成である。
【0079】
なお、上記説明では、インターネット端末10と表示装置20とがインターネットにて接続されていたが、表示装置20は、インターネットに直接または間接的に接続されていればよく、インターネット端末10との接続は特に限定されるものではない。例えば、表示装置20は、インターネット端末10を経由してインターネットと接続されていてもよい。その場合、インターネット端末10上に搭載された通信部11と、表示装置20上に搭載された通信部21との間の通信は、特に限定するものではなく、また、有線/無線の別は問わない。上記通信部11・21間の通信が有線の例としては、IEEE1394、USB、有線によるインターネット等が考えられる。上記通信部11・21間の通信が無線の例としては、Bluetooth(登録商標)、無線LAN、無線によるインターネット等が考えられる。さらには、インターネット端末10と表示装置20との距離が比較的近距離である場合は、通信部11・21間の通信は、Bluetooth(登録商標)のような近距離用通信でも問題なく使用できる。このようにインターネット端末10と表示装置20との間に近距離用通信を用いることの長所は、表示装置の消費電力削減はもちろんのこと、通信に微弱電波を用いるため、インターネット端末10を表示装置20の中継機として、例えば公衆の場から若干離れた場所に設置することで、表示装置20の使用者及びその周辺には微弱電波での通信しか行われなくなるため、表示装置20を公衆の場で用いてもペースメーカ等の機器への影響をなくすことができる。また、表示装置20は、何らかの表示を常時行う必要があるため、常に、通信部11・21を介してインターネット端末10と接続されている(通信可能な状態にある)ことがより望ましい。また、表示装置20がインターネット端末10を経由してインターネットと接続されている場合、インターネット端末10にインターネットのためのブラウザが搭載され、かつ、インターネット端末10がインターネットと接続されていればよい。すなわち、インターネット端末10上に搭載された通信部11は、表示装置20上に搭載された通信部21間の通信を行うと共に、インターネットに対しても通信を行う機能を有していればよい。この場合、表示装置20にインターネットのためのブラウザが搭載されていなくともよい。なお、インターネット端末10上に搭載された通信部11は、表示装置20に対する通信手段と、インターネットに対する通信手段とが必ずしも同一の通信手段である必要はない。
【0080】
また、表示装置20をインターネットに直接接続した場合、通信部11を備えるインターネット端末10に代えて、インターネットに接続されていないコンピュータ等の外部装置(通信部11を備える)を設け、この外部装置と表示装置20との間でデータをやりとりするようにしてもよい。この場合、本体機器と表示装置の直接のやりとりにおいては、送信データがパケット形式である必要がない。
【0081】
また、上記の説明では、本発明を表示装置に適用した場合について説明したが、本発明は、スピーカ内蔵ディスプレイやアンプ内蔵スピーカ等の音声出力装置にも適用可能である。本発明を音声出力装置に適用する場合、表示部28を音声出力部で置き換えて表示装置20を音声出力装置とし、インターネット端末10から音声出力装置に対して音声データを送信させ、この音声データに基づいて音声出力部で音声を出力させるようにすればよい。また、その場合、音声出力装置には、インターネットのためのブラウザが搭載されていなくともよく、また、URL情報を表示する機能が備えられていなくともよい。さらには、表示装置20に音声出力部を追加して、画面表示と音声出力との両方が可能な構成としてもよい。
【0082】
また、上記の説明では、予めURLデータに関連付けられたインターネット上の情報信号をパケット形式等で取り込む場合について説明したが、URLデータと関連付けられていない表示データや音声データ等の情報信号に基づいて画面表示や音声出力を行うことも可能である。この場合、URLデータと関連付けられていない表示データや音声データ等の情報信号に対し、制御部22において、情報信号に対応するURLデータを作成し、作成したURLデータをメモリ23に記憶させればよい。ここで、URLデータと関連付けられていない情報信号とは、例えば、(1)メモリ23に記憶させた表示データや音声データ等の情報信号を直接読み出したもの、(2)インターネットを介さずにインターネット端末10と表示装置20の直接のやりとりによって、インターネット端末10から表示装置20へ送信された表示データや音声データ等の情報信号(パケット形式である必要はない)等が挙げられる。
【0083】
〔実施の形態2〕
本発明の実施の他の形態について図4ないし図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、前記した実施の形態1で説明した構成と同様の機能を有する構成には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0084】
本実施形態に係る情報通信システムは、図4に示すように、ホスト装置40と表示端末装置50とを備えた構成となっている。ホスト装置40は、例えばインターネットなどの外部の通信ネットワークと通信を行うとともに、表示端末装置50との間でもローカルな通信を行うようになっている。
【0085】
ホスト装置40は、第1通信部41、第2通信部42、および制御部43を備えた構成となっている。第1通信部41は、表示端末装置50における通信部51との間で通信を行う際の通信インターフェースとして機能するものである。この第1通信部41と通信部51との間での通信形態は、特に限定するものではなく、有線であっても無線であってもよい。通信形態が有線である場合の例としては、IEEE1394、USB、有線LANなどが挙げられ、無線である場合の例としては、Bluetooth(登録商標)、無線LAN、赤外線通信などが挙げられる。第2通信部42は、インターネットなどの外部の通信ネットワークと通信を行う際の通信インターフェースとして機能するものである。
【0086】
制御部43は、ホスト装置40における動作を制御するブロックである。ホスト装置40が例えばPC(Personal Computer)によって構成される場合には、制御部43は、CPU、主記憶としてのRAM、各種プログラムやデータを記憶するハードディスク、などによって構成され、制御のためのプログラムが実行されることによって制御部43による制御処理が実現されることになる。なお、ホスト装置40は、PCによって構成されることに限定されるものではなく、後述するように、必要とされる機能を実現するための装置であればどのようなものでもよく、例えばASICなどによって制御機能が実現される構成であってもよいし、CPUを用いる場合でも、ハードディスクの代わりに、フラッシュEEPROMなどの不揮発性記録媒体を備えた構成であってもよい。
【0087】
表示端末装置50は、処理部57および表示部58を備えた構成となっている。処理部57は、通信部51、制御部52、メモリ53、および入力部56を備えた構成となっている。一方、表示部58は、駆動器54および表示器55を備えた構成となっている。
【0088】
通信部51は、ホスト装置40における第1通信部41との間で通信を行う際の通信インターフェースとして機能するものである。制御部52は、表示端末装置50における動作、具体的には、通信機能および表示機能に関する制御を行うブロックである。メモリ53は、例えばURLデータなどのインデックス情報、および、表示器55における1画面分の画像データを記憶するメモリである。このメモリ53の詳細については後述する。入力部56は、表示端末装置50の利用者からの入力を受け付けるものであり、例えば表示画面の表面に設けられたタッチパネルや、各種ボタン、マウスなどのポインティングデバイスなどによって構成される。
【0089】
駆動器54は、制御部52から送られてきた表示用信号に基づいて表示器55を駆動するものである。表示器55は、利用者に対して画面表示を提供する表示装置であり、例えばLCD(液晶表示装置)などのフラットパネルディスプレイや、紙のように薄く、折り曲げが可能なフレキシブルディスプレイなどによって構成される。
【0090】
(通信形態の例)
ここで、ホスト装置40と表示端末装置50との間の通信形態について説明しておく。前記したように、両者の通信形態としては、有線であっても無線であってもかまわないが、基本的には、表示端末装置50は、利用者が保持した状態で移動するなどの可搬性に優れていることが好ましいので、無線による通信が行われる形態が好ましいといえる。無線の場合、使用形態として、ホスト装置40と表示端末装置50との距離が比較的近距離である場合が想定される場合、上記したBluetooth(登録商標)のような近距離用通信を用いることが好ましい。このような近距離用通信を用いる場合のメリットとしては、▲1▼消費電力を低減することや、▲2▼公衆の場での利用に好適になるということが挙げられる。
【0091】
上記の▲1▼消費電力の低減は、近距離用通信では強い電波を表示端末装置50が出力する必要がなくなるからである。可搬性を考慮して表示端末装置50を電池駆動とする場合には、消費電力が少ないことは大きなメリットとなる。▲2▼公衆の場での利用に関しては、近距離用通信では微弱電波を用いるために、例えば不特定多数の人が行き交うような公衆の場であっても、ペースメーカなどの機器に対する悪影響を考慮する必要がなくなるという効果がある。この場合に、例えばホスト装置40における外部の通信ネットワークとの通信を有線とすれば、ホスト装置40による電波の影響もなくすことができる。また、例えばホスト装置40における外部の通信ネットワークとの通信を、比較的強い電波を必要とする無線とする必要がある場合には、ホスト装置40を公衆の場から若干離れた場所に設置するなどによって対応することが可能である。
【0092】
(表示画面の説明)
次に、上記表示端末装置50の表示器55における表示画面について図5を参照しながら説明する。図5は、表示器55における表示画面の一例を示している。同図に示すように、表示器55における表示画面上には、ホスト装置40から送信された情報表示データに基づく表示を行う情報表示領域501と、該情報表示データに関連するインデックス情報としてのURLデータを表示するインデックス表示領域502とが設けられている。
【0093】
インデックス表示領域502の右端には、ドロップダウンリストを表示させるためのリストボタン503が配置されている。利用者が、入力部56を用いてポインタ500を移動させ、上記リストボタン503を押せば、その時点でメモリ53に記憶されているインデックス情報のリストが表示されるようになっている。
【0094】
なお、インデックス表示領域502に、利用者が入力部56を用いて直接URLを入力することができるようになっていてもよい。例えば、利用者が雑誌や新聞などの他のメディアからURLを入手し、そのホームページを見ようとする場合などに利用されることが想定される。
【0095】
また、インデックス表示領域502の上側には、URLSAVEボタン504が設けられている。利用者が、その時点でインデックス表示領域502に表示されているURLデータをメモリ53に登録したい場合には、ポインタ500をURLSAVEボタン504上に移動させてボタンを押すことによって、該URLデータをインデックス情報のリストに登録することができる。
【0096】
この際に、記憶させるURLデータに関連する表示が分かりやすいように、該URLデータによって表示される表示内容に基づいた表題をつけて該URLデータと一緒に記憶させるようにしてもよい。そして、インデックス情報のリストの表示の際に、URLデータとともに上記の表題を表示させることによって、利用者が、各URLデータがどのような内容のものだったかを把握することが可能となる。
【0097】
なお、図5に示す例では、情報表示データに基づく表示を行う情報表示領域501と、該情報表示データに関連するURLデータを表示するインデックス表示領域502とを同一の表示器55上に表示しているが、両者をそれぞれ別の表示器に表示させる構成としてもよい。このような構成とした場合、次のようなメリットがある。基本的には、情報表示データのインデックス情報であるURLデータと、情報表示データに基づく表示とは、常に同時に動作させる必要はない。例えば、インデックス情報のリストの中から表示すべきURLデータを検索している間は、情報表示データの表示をまだ行う必要がなく、また、一旦特定されたURLデータに関連する情報表示データに基づく表示が行われれば、URLデータの表示は、メモリ53への記憶を行うとき以外には必要ではないことになる。したがって、URLデータの検索が行われている間は、情報表示データに基づく表示を行わず、また、一旦、指定されたURLデータに基づく情報表示データの表示が行われた後は、URLデータの表示を行わないようにすれば、表示部58全体の消費電力の低減を図ることができる。
【0098】
(メモリの構成)
次に、上記メモリ53の構成について説明する。図6は、表示端末装置50におけるメモリ53内のメモリマップの概要を示す概念図である。同図に示すように、メモリ53は、インデックス情報記憶領域(インデックス情報記憶手段)53aと、情報表示データ記憶領域(情報表示データ記憶手段)53bとを備えている。
【0099】
インデックス情報記憶領域53aは、上記したインデックス情報のリストを記憶する領域である。このインデックス情報の各リストには、上記したように、URLデータと、そのURLデータによって表示される内容を示す表題などのデータが含まれる。また、情報表示データ記憶領域53bは、表示器55における1画面分の画像データとしての情報表示データを記憶する領域である。
【0100】
表示端末装置50とホスト装置40とが常時通信可能に構成されている場合には、メモリ53には、インデックス情報記憶領域53aのみを設ければよい。すなわち、表示すべきURLが決定した時点で、該URLに対応する情報表示データをホスト装置40からその都度受信するようにすればよいことになる。このように、メモリ53に、インデックス情報記憶領域53aのみを設けた構成とした場合、メモリ53に必要とされる記憶容量を極めて小さくすることができる。
【0101】
一方、メモリ53にインデックス情報記憶領域53aの他に、図6に示すように情報表示データ記憶領域53bを設ける構成とした場合、例えば、表示端末装置50がホスト装置40と通信が確立されていない状況であっても、情報表示データ記憶領域53bに記憶されている情報表示データに基づいて表示を行うことが可能となる。
【0102】
また、表示端末装置50がホスト装置40と常時通信可能な状況であっても、表示器55に表示するための表示用信号の基となる情報表示データを、ホスト装置40からではなく、メモリ53から供給することができる。つまり、情報表示データ記憶領域53bを備えない場合には、同じ情報表示データを表示しつづける場合でも、常にホスト装置40から情報表示データを受信しつづけなければならないが、少なくとも1画面分の情報表示データを記憶可能な情報表示データ記憶領域53bを備えることによって、同じ情報表示データを表示しつづける際には、通信を行うことなく表示器55における表示を行うことが可能となる。これにより、通信によって発生する通信部51での消費電力を削減することができる。
【0103】
なお、上記の例では、情報表示データ記憶領域53bには、表示器55における1画面分の情報表示データが記憶されるようになっているが、これに限定されるものではない。例えばメモリの容量に余裕がある場合には、より多くの情報表示データが記憶されるようになっていてもよい。このような構成とする場合、インデックス情報記憶領域53aに記憶されているインデックス情報と、情報表示データ記憶領域53bに記憶されている情報表示データとを関連づける必要が生じる。これに関しては、インデックス情報記憶領域53aにおいて、各インデックス情報に対して、該インデックス情報に関連する情報表示データが情報表示データ記憶領域53bのどの場所に記憶されているかを示すアドレス情報を同時に記憶しておけばよい。これによって、情報表示データ記憶領域53bに記憶されている情報表示データに関連づけられているURLが指定された場合に、メモリ53から該当情報表示データを読み出して画面表示させることが可能となる。
【0104】
メモリ53の具体的な構成としては、例えばRAMによって構成してもよいし、例えばEEPROMやFeRAM、MRAMなどの不揮発性メモリを用いても良い。また、インデックス情報記憶領域53aと情報表示データ記憶領域53bとをそれぞれ別のメモリによって構成してもよい。例えば、インデックス情報記憶領域53aを、表示端末装置50の電源が切れても記憶を失わないような不揮発性メモリで構成し、情報表示データ記憶領域53bを、RAMなどの揮発性メモリによって構成する、などが考えられる。
【0105】
(情報通信システムの動作)
次に、上記情報通信システムにおける動作について説明する。まず、表示端末装置50において、利用者によって、入力部56を介して、表示を行おうとするインデックス情報を、インデックス情報のリストから選択する、あるいは、表示器55におけるインデックス表示領域502にURLを直接入力するなどの、インデックス情報の指定処理が行われる。
【0106】
インデックス情報が指定されると、この情報が制御部52に伝送され、通信部51を介してホスト装置40に、指定されたインデックス情報に関するインデックスデータが送信される。ホスト装置40は、第1通信部41によってインデックスデータが受信されると、これが制御部43に伝えられる。
【0107】
制御部43では、受信したインデックス情報に含まれているURLデータに基づいて、第2通信部42を介して、インターネットから該URLに対応するデータ、例えばHTMLデータなどを受信する。そして、この受信したデータを、表示端末装置50における表示に適したデータ形式に変換し、変換した情報表示データと、対応するURLを示すURLデータとを第1通信部41を介して表示端末装置50に対して送信する。
【0108】
表示端末装置50では、ホスト装置40から情報表示データとURLデータとを受信すると、制御部52は、受信した情報表示データを表示部58に送信する。表示部58では、送られてきた情報表示データに基づいて駆動器54が表示器55を駆動し、表示が行われる。なお、送られてきた情報表示データが、表示器55における表示動作に最適化された信号(表示用信号)である場合には、タイミング調整などを行う必要なく、制御部52から駆動器54に情報表示データを送ればよいことになる。
【0109】
一方、制御部52は、受信したURLデータを、メモリ53におけるインデックス情報記憶領域53aに記憶する。さらに、メモリ53に情報表示データ記憶領域53bが設けられている場合には、受信した情報表示データを該情報表示データ記憶領域53bに記憶する。
【0110】
なお、ホスト装置40から、表示端末装置50に対して、インデックス情報が送信されるようになっていてもよい。詳しく説明すると、例えば表示端末装置50におけるインデックス情報記憶領域53aに記憶されているインデックス情報が少ない、あるいは全くない(初期状態など)場合には、表示端末装置50によって利用者が指定できるURLが限定されていることになる。ここで、ホスト装置40が、自装置によって提供可能なデータに関するインデックス情報のリストを予め表示端末装置50に対して送信するようになっていてもよい。このような処理は、例えば表示端末装置50からの要求によって行われるようになっていてもよいし、ホスト装置40が表示端末装置50との通信接続確立を検出した際に、自動的に送信されるようになっていてもよい。
【0111】
表示端末装置50では、上記のようなインデックス情報のリストをホスト装置40から受信すると、このデータがメモリ53のインデックス情報記憶領域53aに記憶される。以降は、インデックス情報記憶領域53aからインデックス情報のリストを読み出し、所望とするインデックス情報を指定することによって、該インデックス情報に関連する情報表示データをホスト装置40から取得することが可能となる。
【0112】
なお、ホスト装置40から、表示端末装置50に対して、インデックス情報のリストが送信される場合、ホスト装置40側で、各インデックス情報に、該インデックス情報の内容を示す表題を付加するようにしてもよい。この場合、表示端末装置50では、インデックス情報のリストを利用者が見た際に、各インデックス情報がどのような情報に関連したものであるかを把握することが可能となる。
【0113】
(他の通信形態の例)
上記の例では、表示端末装置50は、ホスト装置40に対して指定したURLに関する情報表示データの要求を行うようになっているが、表示端末装置50から要求されたURLに関するデータを実際に取得する装置を、ホスト装置40以外の装置とすることも可能である。
【0114】
例えば、ホスト装置40が、直接インターネットなどの外部の通信ネットワークに接続しておらず、ローカルなネットワークにのみ接続しているシステムが考えられる。そして、このローカルなネットワークに接続されている他の通信端末装置が外部の通信ネットワークに接続している場合が考えられる。このようなシステム構成の場合、表示端末装置50から単にURLを指定したデータをホスト装置40に送信しても、ホスト装置40自身はインターネットには接続されていないので、データを入手することができないことになる。
【0115】
そこで、表示端末装置50から送信するインデックス情報に、URLデータに加えて、データの入手を行う通信端末装置のLANネットワークアドレスあるいはIPアドレスを付加するようにする。ホスト装置40は、このようなインデックス情報を表示端末装置50から受信すると、それに含まれているLANネットワークアドレスあるいはIPアドレスを参照し、該当する通信端末装置に対して、該当URLデータに関するデータの送信要求を行う。該通信端末装置は、このような要求を受信すると、該当URLに関するデータをインターネット上から取得し、これをホスト装置40に対して送信する。ホスト装置40は、受信した該当URLに関するデータを、情報表示データに変換して表示端末装置50に対して送信する。
【0116】
以上のような形態の場合、表示端末装置50におけるメモリ53のインデックス情報記憶領域53aには、URLデータに加えて、実際にデータの取得を行う通信端末装置のLANネットワークアドレスあるいはIPアドレスに関する情報が記録されることになる。
【0117】
(ホスト装置−表示端末装置間での通信データ形式)
図7は、ホスト装置40と、表示端末装置50との間で送受信されるデータの形式の一例を示している。同図において、Aで示される部分は、フレームの先頭を示すヘッダ情報の領域であり、Bで示される部分は、送信先(ホスト装置40、あるいは表示端末装置50)を示すデータの領域であり、Cで示される部分は、インデックス情報、あるいは、インデックス情報およびインデックス情報が示す情報表示データの領域であり、Dで示される部分は、データの最後を示すフッタ情報の領域である。なお、通信データの形式は、ホスト装置40と、表示端末装置50との間の通信プロトコルに準じた形式であれば、どのような形式であってもよい。
【0118】
【発明の効果】
本発明の情報通信装置は、以上のように、インターネットに接続可能であり、インターネット上の情報信号と、インターネット上における上記情報信号のアドレスを表すURLデータとをインターネット経由で受信可能な通信部と、少なくとも上記URLデータの記憶/読み出しが可能なメモリと、該メモリへの上記URLデータの記憶/読み出しを制御する制御部とを有し、上記通信部は、上記メモリから読み出したURLデータをインターネットに送信し、インターネットに送信されたURLデータが示すアドレスに格納されている情報信号をインターネット経由で受信する構成である。
【0119】
本発明の出力装置は、以上のように、上記構成の情報通信装置と、上記通信部で受信された情報信号に基づいて音声および映像の少なくとも一方を出力する出力部とを備える構成である。
【0120】
上記構成によれば、一般的なデータ通信装置と同様にコンピュータ等の外部装置へのデータのリクエストが行えるだけでなく、URLデータを格納したことで、コンピュータ等の外部装置内の情報信号(データ)へアクセスして、該情報信号に基づいて表示データの出力や表示データに基づく画面表示、音声データの出力や音声データに基づく音声出力等を行うことが可能となる。
【0121】
そして、本発明の構成では、データ通信機能及びメモリの制御機能しか備えておらず、パソコン、ノートパソコン、ディスプレイ一体型パソコン、インターネットテレビ等のように汎用性がないので、アプリケーション・ソフトウェアを動作させるために必要なCPU、および多数のファイルを記憶させる大容量記憶装置、テレビ放送を受信する機能等を省くことができる。これにより、ハード規模を小さくすることが可能となる。
【0122】
したがって、本発明は、インターネットとの間にコンピュータを介する必要がなく、かつ、インターネット上の表示データ等を効率的に取り込むことが可能であり、しかも、ハード規模を小さくすることが可能な情報通信装置および出力装置を提供することができるという効果を奏する。
【0123】
また、本発明に係る情報通信システムは、ホスト装置と、上記ホスト装置と情報通信可能に接続された、表示部を有する表示端末装置とを備え、上記表示端末装置から、特定の情報に関連づけられたインデックス情報が上記ホスト装置に送信されると、該ホスト装置は、受信したインデックス情報に関連づけられている特定の情報を取得するとともに、該特定の情報を、上記表示端末装置の表示部による表示に適した形式の情報表示データに変換して、上記表示端末装置に対して送信する構成である。
【0124】
これにより、ホスト装置から受信したデータをデコードしたり、データ形式の変換を行ったりというような処理が不要となるので、表示端末装置における処理部の構成を簡素にすることができるという効果を奏する。
【0125】
したがって、表示端末装置としては、例えばCPUなどの高性能な演算処理部が不要となり、安価でかつ構成の単純な表示端末装置を提供することが可能となるという効果を奏する。
【0126】
また、本発明に係る情報通信システムは、上記表示端末装置が、利用者からの指示入力を受け付ける入力部と、上記インデックス情報を複数記憶するインデックス情報記憶手段とを備えている構成としてもよい。
【0127】
これにより、上記の構成による効果に加えて、インデックス情報記憶手段に記憶されているインデックス情報の中から、利用者が入力部を用いてインデックス情報を指定し、ホスト装置に対して指定したインデックス情報に関連づけられている特定の情報の要求を行うことが可能となるという効果を奏する。
【0128】
また、インデックス情報記憶手段として必要とされるメモリの容量は、かなり小さいものでよいことになるので、安価な表示端末装置を提供することが可能となるという効果を奏する。
【0129】
また、本発明に係る情報通信システムは、上記表示端末装置が、上記ホスト装置から受信した上記情報表示データを1画面分記憶する情報表示データ記憶手段を備えている構成としてもよい。
【0130】
これにより、上記の構成による効果に加えて、例えば、表示端末装置がホスト装置と通信が確立されていない状況であっても、情報表示データ記憶手段に記憶されている情報表示データに基づいて表示を行うことが可能となるという効果を奏する。
【0131】
また、少なくとも1画面分の情報表示データを記憶可能な情報表示データ記憶手段を備えることによって、同じ情報表示データを表示しつづける際には、通信を行うことなく表示部における表示を行うことが可能となる。これにより、通信によって発生する消費電力を削減することができるという効果を奏する。
【0132】
また、本発明に係る情報通信システムは、上記ホスト装置が、表示端末装置から受信したインデックス情報に関連づけられている特定の情報を、上記表示端末装置の表示部による表示に適した形式の情報表示データに変換する制御部と、上記表示端末装置との間で通信を行う第1通信部とを備えている構成としてもよい。
【0133】
これにより、上記の構成による効果に加えて、第1通信部によって、表示端末装置からのインデックス情報の受信処理、および、表示端末装置に対しての情報表示データの送信処理を行うことが可能となるとともに、制御部によって、要求された情報を情報表示データに変換する処理を行うことが可能となるという効果を奏する。
【0134】
また、本発明に係る情報通信システムは、上記ホスト装置が、外部の通信ネットワークとの間で通信を行う第2通信部をさらに備えている構成としてもよい。
【0135】
これにより、上記の構成による効果に加えて、表示端末装置から受信したインデックス情報に基づいて要求された情報を、外部の通信ネットワークから取得することが可能となるという効果を奏する。
【0136】
また、本発明に係る情報通信システムは、上記インデックス情報には、インターネット上のホームページのアドレスデータが含まれている構成としてもよい。
【0137】
これにより、上記の構成による効果に加えて、ホスト装置は、表示端末装置から受信したインデックス情報に含まれるアドレスデータに基づいて、表示端末装置から要求されている情報を特定し、取得することが可能となるという効果を奏する。
【0138】
また、本発明に係る情報通信システムは、上記インデックス情報には、LANネットワーク・アドレスが含まれている構成としてもよい。
【0139】
これにより、上記の構成による効果に加えて、ホスト装置は、表示端末装置から受信したインデックス情報に含まれるLANネットワーク・アドレスに基づいて、そのアドレスによって指定される通信端末装置にアクセスし、要求されている情報を取得することが可能となるという効果を奏する。
【0140】
また、本発明に係る情報通信システムは、上記インデックス情報には、IP(Internet Protocol)アドレスが含まれている構成としてもよい。
【0141】
これにより、上記の構成による効果に加えて、ホスト装置は、表示端末装置から受信したインデックス情報に含まれるIPアドレスに基づいて、そのアドレスによって指定される通信端末装置にアクセスし、要求されている情報を取得することが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る表示装置を含む表示システム示すブロック図である。
【図2】上記表示装置の表示画面を示す図である。
【図3】上記表示装置のメモリ内のメモリマップの概念を示す図である。
【図4】本発明の実施の他の形態に係る情報通信システムを示すブロック図である。
【図5】上記情報通信システムが備える表示端末装置の表示画面を示す図である。
【図6】上記表示端末装置のメモリ内のメモリマップの概念を示す図である。
【図7】ホスト装置−表示端末装置間での通信データ形式を示す図である。
【符号の説明】
20  表示装置
21  通信部
22  制御部
23  メモリ
23a URL記憶領域(第1の記憶領域)
23b 表示データ記憶領域
24  駆動器
25  表示器
26  入力部
27  情報通信部(情報通信装置)
28  表示部
40  ホスト装置
41  第1通信部
42  第2通信部
43  制御部
50  表示端末装置
51  通信部
52  制御部
53  メモリ
53a インデックス情報記憶領域(インデックス情報記憶手段)
53b 情報表示データ記憶領域(情報表示データ記憶手段)
54  駆動器
55  表示器
56  入力部
57  処理部
58  表示部

Claims (20)

  1. インターネットに接続可能であり、インターネット上の情報信号と、インターネット上における上記情報信号のアドレスを表すURLデータとをインターネット経由で受信可能な通信部と、
    少なくとも上記URLデータの記憶/読み出しが可能なメモリと、
    該メモリへの上記URLデータの記憶/読み出しを制御する制御部とを有し、上記通信部は、上記メモリから読み出したURLデータをインターネットに送信し、インターネットに送信されたURLデータが示すアドレスに格納されている情報信号をインターネット経由で受信するものであることを特徴とする情報通信装置。
  2. 上記メモリは、情報信号として少なくとも1フレーム分の表示データを記憶可能であることを特徴とする請求項1に記載の情報通信装置。
  3. 上記メモリは、情報信号として音声データを記憶可能であることを特徴とする請求項1に記載の情報通信装置。
  4. 上記メモリは、上記URLデータの記憶/読み出しが可能な第1の記憶領域と、上記情報信号の記憶/読み出しが可能な第2の記憶領域とを有することを特徴とする請求項1記載の情報通信装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の情報通信装置と、
    上記通信部で受信された情報信号に基づいて音声および映像の少なくとも一方を出力する出力部とを備えることを特徴とする出力装置。
  6. 上記情報信号は、表示データを含み、
    上記出力部は、インターネット経由で受信した情報信号中の表示データを基に画面表示を行う表示部を含むことを特徴とする請求項5記載の出力装置。
  7. 上記表示部は、URLを表示する第1の表示領域と、表示データに基づく画面表示を行う第2の表示領域とを有すると共に、URLをポインティングデバイスで選択するためのプルダウンメニューを表示できるようになっていることを特徴とする請求項5記載の出力装置。
  8. 上記情報信号は、音声データをさらに含み、
    上記出力部は、インターネット経由で受信した情報信号中の表示データを基に音声出力を行う音声出力部をさらに含むことを特徴とする請求項6記載の出力装置。
  9. 上記情報信号は、音声データを含み、
    上記出力部は、インターネット経由で受信した情報信号中の表示データを基に音声出力を行う音声出力部を含むことを特徴とする請求項5記載の出力装置。
  10. URLデータと関連付けられていない情報信号に対し、該情報信号に対応するURLデータを作成し、作成したURLデータをメモリに記憶させるようになっていることを特徴とする請求項5記載の出力装置。
  11. ホスト装置と、
    上記ホスト装置と情報通信可能に接続された、表示部を有する表示端末装置とを備え、
    上記表示端末装置から、特定の情報に関連づけられたインデックス情報が上記ホスト装置に送信されると、該ホスト装置は、受信したインデックス情報に関連づけられている特定の情報を取得するとともに、該特定の情報を、上記表示端末装置の表示部による表示に適した形式の情報表示データに変換して、上記表示端末装置に対して送信することを特徴とする情報通信システム。
  12. 上記表示端末装置が、利用者からの指示入力を受け付ける入力部と、上記インデックス情報を複数記憶するインデックス情報記憶手段とを備えていることを特徴とする請求項11記載の情報通信システム。
  13. 上記表示端末装置が、上記ホスト装置から受信した上記情報表示データを1画面分記憶する情報表示データ記憶手段を備えていることを特徴とする請求項11または12記載の情報通信システム。
  14. 上記ホスト装置が、表示端末装置から受信したインデックス情報に関連づけられている特定の情報を、上記表示端末装置の表示部による表示に適した形式の情報表示データに変換する制御部と、上記表示端末装置との間で通信を行う第1通信部とを備えていることを特徴とする請求項11ないし13のいずれか一項に記載の情報通信システム。
  15. 上記ホスト装置が、外部の通信ネットワークとの間で通信を行う第2通信部をさらに備えていることを特徴とする請求項11ないし14のいずれか一項に記載の情報通信システム。
  16. 上記インデックス情報には、インターネット上のホームページのアドレスデータが含まれていることを特徴とする請求項11ないし15のいずれか一項に記載の情報通信システム。
  17. 上記インデックス情報には、LANネットワーク・アドレスが含まれていることを特徴とする請求項11ないし16のいずれか一項に記載の情報通信システム。
  18. 上記インデックス情報には、IP(Internet Protocol)アドレスが含まれていることを特徴とする請求項11ないし16のいずれか一項に記載の情報通信システム。
  19. 請求項11ないし18のいずれか一項に記載の情報通信システムが備えるホスト装置。
  20. 請求項11ないし18のいずれか一項に記載の情報通信システムが備える表示端末装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014241629A (ja) * 2010-06-04 2014-12-25 三菱電機株式会社 放送受信装置及び放送受信システム

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