JP2004145635A - 登記情報変更申請支援方法および登記情報変更支援システム - Google Patents

登記情報変更申請支援方法および登記情報変更支援システム Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、登記を行うにあたって、当事者が強いられている負担、不安を軽減するよう支援することにある。
【解決手段】登記簿に登録されている情報(登記情報)の変更の申請がなされた時、登記情報が格納されているデータベースとは別に、仮の登記情報を格納するデータベースを設ける。そこに、新たなレコードを作成し、変更前の内容および変更後の内容を登録するとともに、当事者、利害関係者の承認を登録する。登記情報の変更に必要な全ての情報がこの仮のレコードに登録された後、登記情報が格納されているデータベースのレコードを変更する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、法務局で管理されている登記情報の変更申請をオンラインで行う技術に関する。特に、不動産の所有権移転登記の申請をオンラインで行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
不動産を取得した場合、法務局に備え付けられた登記簿に登記が必要である。登記簿は、高額な金銭の取引対象となる不動産の権利関係を表示する帳簿として極めて重要な役割を果たすものである。
【0003】
そのため、不動産の売買が成立して、当事者から登記簿の権利者を変更したい旨申請があった場合、法務局は、その申請内容を厳密に調査し、処理を行っている。そして、変更の申請人側でも、様々な書類を提出しなければならない。
【0004】
以下に、一般的な不動産登記である、個人間の不動産の売買による所有権移転を例にあげて、必要な書類、処理の手順を説明する。
【0005】
なお、厳密には、売買の対象となる不動産を所有している側である売主を、登記義務者と呼び、購入者側を登記権利者と呼ぶが、以下においては、登記義務者を売主、登記権利者を買主と呼ぶこととする。
【0006】
現在、所有権移転登記に必要な書類は下記のとおりである。
【0007】
買主:住民票
売主:登記済証、印鑑証明書、評価証明書
住民票は、今後の課税などの関係で、買主が実在の人物であることを証明するためのもので、課税を行う行政機関からの要請によるものである。印鑑証明書は、売主がその登記済証が真正の持ち主であることを証明するためのものである。評価証明書は、売買を行う不動産の価値を証明するためのものである。
【0008】
現在のしくみでは、これらの原本を登記申請書に添付し、所有権移転登記の申請として法務局に提出する。
【0009】
受け取った法務局では、1)申請当事者の確認、2)申請意思の確認、3)申請内容に影響を与える事実関係につき、官公庁の証明による担保、を主として調査し、書類に、不備、不正などの却下事由がなければ、申請された内容の登記を実行する。そして、変更後の新たな登記内容に基づいた登記済証を発行し、買主に返却する、という手順を踏んでいる。
【0010】
以上の書類の処理は、代金の決済とは独立しているため、売主は、登記済証を渡すにあたって、その代金を確実に取得できるか不安があり、また、買主は、代金の支払いにあたって、売主の提出した書類に不備不正がなく、登記が実行されるかどうか不安がある。
【0011】
このため、通常は、専門家である司法書士を介し、売主、買主、司法書士の3者が一同に会し、書類内容の確認、決済処理などを行っている。この場合、さらに、売買の意思を確認するための売買契約書、および、司法書士に登記の申請を委任したという意思を証明するための、委任状の提出が買主、売主両者ともに必要となる。
【0012】
さらに、不動産は高額であるがゆえに、その不動産を担保にお金を融資する金融機関などの利害関係人が存在することがある。
【0013】
例えば、上記の不動産の売買にあたり、売主が、この不動産を担保に金融機関から融資を受けていて、それを完済していないことがある。この場合、この金融機関は、抵当権者と呼ばれ、登記簿にも記載されている。そして、買主も、購入にあたり、その不動産を担保に金融機関から融資を受ける予定である場合がある。以下、売主に融資をしている金融機関を売主側銀行、買主に融資を予定している銀行を買主側銀行と呼ぶこととする。これらの売主側銀行および買主側銀行は、それぞれ、複数の場合も有り得る。
【0014】
特に売主側銀行では、この不動産を担保に融資し、この債権を担保するために抵当権の設定登記をしている。融資額を完済してもらわないと、抵当権を抹消することに不安がある。
【0015】
また、買主側は、抵当権が抹消されていない不動産に全額を支払うことに不安がある。そして、買主側銀行も抵当権が抹消されていない不動産を担保に融資をすることに不安がある。
【0016】
このような場合は、所有権移転の登記にあたって、売主、買主、売主側銀行、買主側銀行の少なくとも4者の合意が必要となる。
【0017】
このように、現状では、お互いが一同に介したり、各種の書類を取得したりと、手間も時間も費用もかかっている。そして、決済にも不安がある。
【0018】
なお、本願発明は、先行技術調査を行うことなくなされたものであり、記載すべき先行技術情報はない。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
平成12年の「法務省申請・届出等手続の電子化推進アクションプラン」が発表され、現在書面で行われている登記制度を変更し、申請をオンライン化することとなった。
【0020】
これに伴い、各管轄法務局ごとに、別々に管理されていた、登記情報もデータベース化され、一元管理される可能性が高い。
【0021】
しかしながら、ここで考えられているのは、現在紙で添付することが必要とされている書類をできる限りデータ化し、これらのデータを司法書士の元に集め、一元化し、司法書士が作った申請データとともにデータとして法務局に送信するというものである。
【0022】
各種書類を取得したり提出したりするために、異なる行政機関に出向いたり、支払いの不安、登記の不安を抱えたまま、手続を進めたりしなければならないという問題は依然として残る。
【0023】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、登記を行うにあたって、当事者が強いられている負担、不安を軽減するよう支援することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、コンピュータシステムを用いて、登記の申請、実行を支援する。
【0025】
具体的には、コンピュータシステムを用いてデータベースに登録されている登記簿の登録内容(登記情報)の変更を支援する登記情報変更支援方法であって、前記コンピュータシステムは、ネットワークを介して当該コンピュータシステムに接続された端末より、登記情報の変更後の権利者に関する情報を含む登記情報の変更申請を受け付けて、第1の記憶装置に記憶する変更申請ステップと、ネットワークを介して当該コンピュータシステムに接続された端末より、前記変更申請のあった登記情報の変更後の抵当権の設定に関する情報を受け付けて、前記第1の記憶装置に記憶する抵当権設定ステップと、ネットワークを介して当該コンピュータシステムに接続された端末より、前記変更申請のあった登記情報の既存の抵当権の抹消の指示を受け付けて、前記第1の記憶装置に記憶する抵当権抹消ステップと、ネットワークを介して当該コンピュータシステムに接続された端末より、前記変更申請のあった登記情報の登記情報変更に係わる関係者の承認を受け付けて、前記第1の記憶装置に記憶する承認ステップと、前記変更申請のあった登記情報の登記情報変更に係わる全関係者の承認が前記第1の記憶装置に登録された場合に、前記データベースにアクセスし、前記変更申請のあった登記情報の権利者および抵当権者をそれぞれ前記変更後の権利者および前記変更後の抵当権者に置き換える置換ステップとを備える。
【0026】
さらに、ネットワークを介して当該コンピュータシステムに接続された金融機関の端末から決済代金の入金を示すデータを受け付け、第2の記憶装置に記憶する預託ステップと、ネットワークを介して当該コンピュータシステムに接続された端末より、前記金融機関の口座の指定を受け付けて、前記第2の記憶装置に記憶する支払先指定ステップと、ネットワークを介して当該コンピュータシステムに接続された端末より、前記入金された決済金額の確認を受け付け、前記第2の記憶装置に記憶する確認ステップとをさらに行い、前記置換ステップは、前記登記情報を置き換えた後に、ネットワークを介して当該コンピュータシステムに接続された端末より、支払いの指示を受け付け、前記金融機関の端末に前記口座への前記決済代金の振込を示すデータを転送するステップを有することを備える。
【0027】
以上により、当事者は必要書類を取得するために各行政機関に出向く必要がなくなる。また、売主、売主側の金融機関は決済の不安が軽減される。そして、買主、および買主への融資機関は、書類の不正に関する心配が軽減される。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について説明する。
【0029】
本実施の形態においては、不動産の売買に伴う所有権の移転登記を支援する登記支援システムを例に挙げ、説明を行う。本実施形態で説明のために取り上げる具体的な事例は以下のとおりである。
【0030】
売主Aが所有する土地Zを買主Bに販売する。売主Aは、売主側銀行Cから融資を受けており、この債権を担保するために、順位1番にて抵当権設定登記をうけており、弁済は完了していない。売主Aは、買主Bへの売却金額の一部をこの弁済に充てて、完済するつもりである。
【0031】
また、買主Bにおいても、土地Zの購入にあたり、自身で用意する頭金以外の不動産の購入資金を買主側銀行Dより融資を受けることとする。
【0032】
現在、登記簿の形で各管轄法務局ごとに管理されている登記情報に関するデータ(以後、登記情報データと呼ぶ)は、全国の不動産のものが一元的に管理されているものとする。
【0033】
従来、登記情報は、その土地の「地番」を基に管理されているが、本システムにおいては、登記の対象ごとに物件コードというものを付与し、これにより一元管理を実現している。
【0034】
また、本システムでは、登録免許税の支払い処理も同時に実現している。登録免許税とは、登記を受けることによって生じる利益に課税される税金であり、売主A、買主Bの一方または両者が共同して支払う税金である。これは、売買対象の不動産の評価額から算出されるものである。
【0035】
現在では、各不動産の評価額は、登記簿を管理している法務局とは独立した機関において査定され、管理されている。しかしながら、本システムでは、この評価額に関するデータも登記情報データに含める。そして、独立した機関の評価額の査定と連動させ、その独立した機関において評価額が更新されると同時に本システムの評価額も更新されるよう管理するものとする。
【0036】
さらに、本システムにおいては、今まで住民票、印鑑証明書などの文書によって証明されていた本人認証を、市役所などの専門の認証機関が発行し、証明するID番号、または、それを登録したICカードを用いて行うものとする。市役所がその役割を担うものとして以下にその方法を説明する。
【0037】
1)住所のある場所を管轄する市役所に出向き、身分証明書などを提示し、担当者と面談の上、パスワード、住所、氏名、通信用メールアドレスを含む個人情報を提出する。
【0038】
2)市役所は、提出された個人情報をデータベースに登録し、データごとに一意的に定まるID番号を得る。なお、個人情報に関するデータは、個人情報管理サーバにより、全国的に一元管理しているものとする。
【0039】
3)市役所は登録された住所に、そのID番号を郵送する。この場合、ID番号をICカードに登録し、それを郵送するようにしてもよい。
【0040】
外部の予め定められたサーバからID番号とパスワードとが送信された場合、個人情報管理サーバは、個人情報が格納されているデータベースにアクセスし、合致するか否かを判断し、その結果を送信元に返す。
【0041】
以上の手順で、本人の認証が行われる。なお、以上の本人認証のための登録は、売主A、買主Bのような個人だけでなく、売主側銀行C、買主側銀行Dなどのような法人であっても、本システムにアクセスする限りは、予め行うものとし、これらの機関も、アクセス時は必ず認証を受けるものとする。
【0042】
さらに、売主Aと買主Bとは予め売買契約を締結するものとする。売買契約においては、売買価格、売主A、買主B双方のID、登録免許税の支払割合、売買予定日など、所有権の登記に必要な情報が定められているものとする。
【0043】
そして、買主Bは、予め買主側銀行Dと抵当権設定に関し、契約を締結するものとする。設定契約書には、買主側銀行DのID、債権額など、所有権の登記に必要な情報が定められているものとする。なお、買主側銀行Dが複数の場合は、抵当権設定の優先順位も予め定めておく。
【0044】
本願の理解を容易にするための、本願のシステムを用いて行われる登記処理の流れについて、概略を以下に説明する。
【0045】
売主Aから法務局のコンピュータシステムに対してデータベース内の登記情報の変更の申し出があると、その申し出に対し、法務局は当該登記情報の変更に関与する買主B,買主側銀行D、売主側銀行Cといった当事者および利害関係人をデータベース内の情報から抽出し、その変更の可否を打診する。打診を受けた当事者および利害関係人は、その変更予定内容を確認し、必要な情報を追加するなどの後、承諾の意思を法務局に返す。
【0046】
最終的に売主を含む全当事者および全利害関係人の承諾の意思を受け、法務局は登記の変更を実行する。
【0047】
ここで、決済に関し、エスクロと呼ばれるシステムを導入する。エスクロとは、「第三寄託」を意味する法律用語で、売り手と買い手との間に第三者が入り、お金と物の流れを仲介するサービスである。
【0048】
すなわち、買い手側が代金をエスクロサービス業者に予め預け、売り手に購入の意思表示をする。買い手が無事に物を受け取り、売り手への支払いの指示をしない限り、代金はエスクロサービス業者が保有したままとなるサービスである。
【0049】
本来ならば、所有権の移転である登記と、決済とは同時に行われることが望ましい。しかしながら、本システムのように、関係者が一同に介すことなく処理が進む場合は、それが難しい。このような事態を解決するものとして、本システムでは、上記のエスクロシステムを利用する。
【0050】
このエスクロシステムは、この不動産売買に係わる全ての当事者および利害関係人から独立した第三者機関として存在するものである。
【0051】
買主Bおよび買主側銀行Dは、登記情報が変更される前に、不動産売買の決済金額をエスクロシステムが管理する口座に振り込む。これにより、第三者に売買代金の全額に該当する金額が保管されることとなる。
【0052】
売主Aおよび売主側銀行Cは、これを確認して、抵当権を抹消したり、登記簿情報の変更を承認することができる。
【0053】
そして、買主Bおよび買主側銀行Dは、所有権の移転の登記が終了したのを確認した後、エスクロシステムに支払の指示を行う。本指示によりエスクロシステムは、売主Aおよび売主側銀行Cが予め登録しておいた振込先に振り込み処理を行う。
【0054】
これにより、買主Bおよび買主側銀行Dは、登記が変更される前に支払いが実行されてしまう不安は払拭でき、また、売主Aおよび売主側銀行Cは、買主Bおよび買主側銀行Dの無資力および債務不履行のリスクを排除できる。
【0055】
次に、本実施形態における登記支援システムについて以下に説明する。
【0056】
図1は、この具体的な事例の場合の登記支援システムの概略図である。
【0057】
本図に示すように、登記支援システムは、登記支援サーバ1と、エスクロサーバ4と、登録免許税サーバ5と、1つ以上のクライアント端末3a〜3nとが、インターネットなどのネットワーク6を介してそれぞれ接続されている。
【0058】
そして、登記支援サーバ1には、個人情報を管理する個人情報管理サーバ2および登録免許税サーバ5がそれぞれ専用線で接続されている。また、エスクロサーバ4および登録免許税サーバ5は、銀行のネットワーク7と接続されている。
【0059】
また、エスクロサーバ4は、個人情報管理サーバ2と専用線で接続されている。
【0060】
本実施形態では、登記に係わる当事者が売主Aと、買主Bと、売主側銀行Cと、買主側銀行Dとであるため、売主Aのクライアント端末をクライアント端末3a、買主Bのクライアント端末をクライアント端末3b、売主側銀行Cのクライアント端末をクライアント端末3c、買主側銀行Dのクライアント端末をクライアント端末3dとし、以下説明する。
【0061】
ここで、クライアント端末3a〜3nは、ネットワーク6への接続機能を備えたPC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)などの情報処理装置である。これらのクライアント端末3a〜3nには、Webブラウザなどの情報を閲覧する機能や、CGI(Common Gateway Interface)やJava(登録商標)を利用して情報を送信する機能や、電子メールの送受信機能やFTP(File Transfer Protocol)等の情報送受機能などを備えた、既存のネットワーク端末を利用することができる。そこで、これらの端末3a〜3nについての詳細な説明は省略する。
【0062】
次に、登記支援サーバ1について説明する。
【0063】
登記支援サーバ1は、売主Aから登記情報の変更の申請を受け付け、その申請内容に対して買主B、買主側銀行D、売主側銀行Cからの承認を取り付け、最終的に売主Aの承認を得て登記情報の変更を行うものである。
【0064】
図2は、登記支援サーバ1の機能構成図である。
【0065】
本図に示すように、第1通信部110と、第2通信部120と、認証処理部130と、登記情報閲覧処理部140と、登記情報変更申請処理部150と、予定登記処理部160と、登記処理部170とを備える。これらの機能は、それぞれ独立したサーバによって実現されてもよい。
【0066】
第1通信部110は、ネットワーク6を介してクライアント端末3a〜3n、に情報を提示したり、クライアント端末3a〜3nから情報を受信したりする。また、ネットワーク6を介して、エスクロサーバ4と情報の授受を行う。
【0067】
具体的には、Webサーバ等の情報公開機能、および、電子メールやFTPなどの情報送受信機能を備えており、ネットワーク6を介して、アクセスしてきたクライアント端末3a〜3nに、後述する各機能部よりの指示に従った画面を表示したり、CGIやJava(登録商標)を利用してクライアント端末3a〜3nから情報を受け取ったり、電子メールやFTPを利用してクライアント端末3a〜3nやエスクロサーバ4と情報の送受を行う。
【0068】
第2通信部120は、専用線を介して、個人情報管理サーバ2および登録免許税サーバ5と情報を送受する。
【0069】
認証処理部130は、クライアント端末3a〜3nから送信されたIDの認証を行うものである。
【0070】
認証処理部130は、第1通信部110を介してクライアント端末3a〜3nより各クライアントが予め取得しているIDとパスワードとの入力を受け付け、これを、第2通信部120を介して、個人情報管理サーバ2に送信する。また、個人情報管理サーバ2から、認証結果を受信し、認証成立であれば、初期メニュー画面データを、認証不成立であれば、パスワードの再入力画面データを、送信元のクライアント端末3a〜3nに送信する。本実施形態では、認証が成立したもののみ、登記支援サーバ1によるサービスを利用できるように構成されている。
【0071】
登記情報閲覧処理部140は、クライアント端末3a〜3nから受信した閲覧の指示に従い、所定の登記情報のデータを送信元に提示するものである。具体的には、第1通信部110を介してクライアント端末3a〜3nから閲覧希望物件の物件コードの送信を受け付け、登記情報が格納されている後述する登記情報データベース180から該当レコードを抽出し、これを第1通信部110を介して送信元のクライアント端末3a〜3nに送信する。
【0072】
登記情報変更申請処理部150は、売主Aのクライアント端末3aから受信した登記情報変更の申請の指示に従い、変更予定後の登記情報を入力するためのデータを作成するものである。また、登記情報の変更の申請があったことを、後述する登録免許税サーバ5に通知するものである。
【0073】
具体的には、第1通信部110を介してクライアント端末3aから変更したい登記情報の物件コードを受け付け、登記情報データベース180から該当するレコードを1つ抽出する。ここで、認証処理部130で認証処理を行う際に取得したIDが、抽出したレコードの所定のフィールドに登録されている場合、すなわち、変更の申請者が売主Aである場合、抽出したレコードを仮の登記情報として、仮登記情報データベース190に登録する。
【0074】
図3は、登記情報データベース180の登録内容例を示す図である。本図に示すように、登記情報のレコード1800は、登記されている物件を特定するための情報を登録するための表題部フィールド1810と、所有者のID、所有した日といった、当該物件を現在所有する者の情報を登録するための甲区フィールド1820と、債権額、抵当権者のID、抵当権の優先順位など、当該物件の抵当権者の情報を登録するための乙区フィールド1830とを備える。
【0075】
所有者、抵当権者が複数いる場合は、その数だけフィールドが用意され、登録される。
【0076】
また、図4は、仮登記情報データベース190の登録内容例を示す図である。本図に示すように、仮登記情報のレコード1900は、レコードを特定するための情報である受付番号を登録する受付番号フィールド1911と、登記する物件を特定するための情報を登録するための表題部フィールド1910と、当該レコードの登記変更に係る登録免許税の支払が済んだことを示す情報を登録する登録免許税フィールド1912と、変更前の所有者(売主A)の情報を登録するための甲区フィールド1920と、売主Aの承認を登録するための売主承認フィールド1921と、変更前の抵当権者(売主側銀行C)の情報を登録するための乙区フィールド1930と、売主側銀行Cが抵当権を抹消した日を登録するための売主側銀行承認フィールド1931と、変更後の所有者のIDや売買予定日といった変更後の所有者(買主B)の情報を登録するための新甲区フィールド1940と、買主Bの承認を登録するための買主承認フィールド1941と、債権額、変更後の抵当権者のID,抵当権の優先順位など、変更後の当該物件の抵当権者(買主側銀行D)の情報を登録するための新乙区フィールド1950と、買主側銀行Dの承認を登録するための買主側銀行承認フィールド1951とを備える。
【0077】
所有者、抵当権者、新たな所有者、新たな抵当権者が複数いる場合は、必要数のフィールドが用意され、登録される。
【0078】
ここで、仮登記情報データベース190の受付番号フィールド1911に登録される受付番号は、新たなレコード1900が登録されるごとに、自動的に付与されるレコード参照番号である。また、表題部1910、甲区フィールド1920、乙区フィールド1930には、それぞれ、登記情報データベース180の、表題部1810、甲区フィールド1820、乙区フィールド1830の情報が登録される。
【0079】
さらに、登記情報変更申請処理部150は、クライアント端末3aから買主Bの情報の送信を受け付け、新甲区フィールド1940に登録する。
【0080】
登録を終えると、仮登記情報データベース190に登録された新たなレコード1900の受付番号および評価額を後述する登録免許税サーバ5に通知する。
【0081】
予定登記処理部160は、クライアント端末3a〜3nから受信した予定登記を行う旨の指示に従い、処理を行うものである。ここで、予定登記とは、登記情報変更申請処理部150において作成された仮の登記情報レコードに、変更後の登記情報を登録するために必要な情報および承認情報を登録していくものである。予定登記処理部160は、さらに、後述する登録免許税サーバ5から、登録免許税の支払が完了した旨の通知を受けると、その旨を仮登記情報データベース190の該当レコードに登録する。
【0082】
具体的には、第1通信部110を介してクライアント端末3a〜3nから受付番号の送信を受け付け、該当する受付番号を有するレコードを仮登記情報データベース190から抽出する。そして、抽出したレコードの記録内容を送信元のクライアント端末3a〜3nに提示するとともに、受付番号を送信者してきた者の立場に応じた入力を受け付けるための画面を提示する。
【0083】
具体的には、受付番号を送信してきた者のIDが、抽出されたレコードのどのフィールドに登録されているかを確認する。そして、新甲区フィールド1940ならば、買主Bであると判断し、承認を受けるとともに新たな抵当権者となる買主側銀行Dの情報を入力するための情報を送信する。新乙区フィールド1950ならば、買主側銀行Dであると判断し、承認を受けるための情報を送信する。乙区フィールド1930ならば、売主側銀行Cであると判断し、抵当権の抹消の指示を受けるための情報を送信する。甲区フィールド1920ならば、売主Aと判断し、最終承認を受けるための情報を送信する。
【0084】
また、第2通信部120を介して、後述する登録免許税サーバ5から登録免許税の支払が完了した旨の通知を、その受付番号とともに受け取ると、当該受付番号を有するレコードの登録免許税フィールド1912に完了を示す情報を登録する。
【0085】
登記処理部170は、売主A、買主B、買主側銀行D、売主側銀行Cといった当事者および利害関係者全員の承認を受けた仮の登記情報を、正式な登記情報として登録する処理を行うものである。
【0086】
具体的には、仮登記情報のレコード1900の各承認フィールド、1921、1931、1941、1951全てが入力されたこと、および、登録免許税の支払が完了したことを示すフィールド1912が入力されていることを受けて、仮登記情報データベース190の新甲区フィールド1940および新乙区フィールド1950の登録内容を、同じ物件コードを有する登記情報データベース180のそれぞれ甲区フィールド1820および乙区フィールド1830に登録(上書き)する。
【0087】
以上、登記支援サーバ1について説明した。
【0088】
次に登録免許税サーバ5について説明する。
【0089】
登録免許税サーバ5は、登録免許税の支払いを受け付けるものである。
【0090】
登記支援サーバ1から登記情報の変更の申請があったことを受けて、新たな口座を設け、振込処理を受け付けるものである。
【0091】
図5は、登録免許税サーバ5の機能構成図である。
【0092】
本図に示すように、登録免許税サーバ5は、第2通信部520と、第3通信部530と、新規口座作成部550と、振込受付部560と、支払完了通知部570とを備える。
【0093】
第2通信部520は、専用線を介して、登記支援サーバ1および個人情報管理サーバ2と情報を送受する。
【0094】
第3通信部530は、銀行間のネットワーク7を介して、銀行などの金融機関と、金銭のやり取りを含めた情報を送受するものである。
【0095】
新規口座作成部550は、第2通信部520を介して登記支援サーバ1から、受付番号および評価額の通知を受け取ると、受け取った受付番号を付与した新たなレコードを、登録免許税の支払い口座として、登録免許税データベース580に作成する。
【0096】
ここで、登録免許税データベース580は、登録免許税の支払い口座への支払い状況を登録するものである。
【0097】
図6は、登録免許税データベース580の登録内容例を示す図である。本図に示すように、登録免許税のレコード5800は、受付番号、評価額、評価額から算出した税額などを登録するためのフィールド5810と、支払の記録を登録するための支払記録フィールド5840と、支払われた金額の累計を登録する支払累計フィールド5820と、支払が完了した情報を登録する完了フィールド5830とを備える。
【0098】
新規口座作成部550は、新たなレコードを作成すると、登記支援サーバ1から受け取った受付番号および評価額を、フィールドの所定欄に登録する。そして、所定の算出方法に従って、評価額から税額を算出して税額を登録する。
【0099】
振込受付部560は、売主Aまたは買主Bが自身の口座のある銀行から第3通信部530を介して、受付番号を口座として指定して振り込んできた金額を示す情報を受け付ける。そして、受付番号に対応するレコードを登録免許税データベース580から抽出し、支払記録フィールド5840に振込者名(IDでもよい)、振込金額、振込日を登録する。そして、それまでに当該レコードに振り込まれた金額の累計を算出し、支払累計フィールド5820を更新する。次に、振り込まれた金額の累計が税額以上となった場合、当該処理が行われた日付を、コンピュータから取得し、完了フィールドに登録する。
【0100】
支払通知部570は、完了フィールドに日付が登録されると、当該レコードの受付番号を第2通信部520を介して登記支援サーバ1に受付番号を通知することで、登録免許税の支払が完了したことを通知する。
【0101】
次に、エスクロサーバ4について説明する。
【0102】
エスクロサーバ4は、前述のエスクロシステムを実現するもので、買主Bおよび買主側銀行Dなどの買い手からの不動産売買代金の入金の寄託を受け、買い手の了解を得てから売主Aおよび売主側銀行Cなどの売り手に支払いを行うものである。
【0103】
図7は、エスクロサーバ4の機能構成図である。
【0104】
本図に示すように、エスクロサーバ4は、第1通信部410と、第3通信部430と、認証処理部440と、新規口座作成部450と、振込受付部460と、振込口座受付部470と、閲覧および承認受付部490とを備える。
【0105】
第1通信部410は、ネットワーク6を介してクライアント端末3a〜3n、に情報を提示したり、クライアント端末3a〜3nから情報を受信したりする。また、ネットワーク6を介して、登記支援サーバ1と情報の授受を行う。
【0106】
基本的には、登記支援サーバ1の第1通信部110と同様の機能を有するものである。
【0107】
第2通信部420は、専用線を介して、個人情報管理サーバ2と情報を送受するものである。
【0108】
第3通信部430は、銀行間のネットワーク7を介して、銀行などの金融機関と、金銭のやり取りを含めた情報を送受するものである。
【0109】
認証処理部440は、クライアント端末3a〜3nから送信されたIDの認証を行うものであり、基本的には登記支援サーバ1の認証処理部130と同様の機能を有するものである。
【0110】
新規口座作成部450は、第1通信部410を介して、クライアント端末3a〜3nから、口座開設の指示を受け付けた場合に、処理を行うものである。具体的には、登記情報変更を申請した際に取得した受付番号の入力を受け付け、新たな口座を開設する、すなわち、エスクロデータベース480に新たなレコードを登録するものである。
【0111】
図8は、エスクロデータベース480の登録内容例を示す図である。本図に示すように、レコード4800は、受付番号、総支払金額などを登録するためのフィールド4810と、売り手側の振込先、振込金額を登録するための振込先フィールド4820と、買い手側の入金額、および、その累計を登録する入金フィールド4830とを備える。振込先フィールド4820および入金フィールドは、必要数用意される。
【0112】
なお、新規の口座開設の指示は、売り手が行っても買い手が行ってもよい。
【0113】
振込受付部460は、買主Bまたは買主側銀行Dが、自身の口座のある銀行から、受付番号を口座として指定して振り込んできた金額を示す情報を、第3通信部430を介して受け付けると、当該受付番号を有するレコードをエスクロデータベース480から抽出し、入金フィールド4820に入金者ID、金額、入金日、を登録し、それまでに当該レコードに登録された入金額の累計を更新する。
【0114】
振込口座受付部470は、売主Aまたは売主側銀行Cが、エスクロサーバ4から売買金額を振り込んでもらう振込口座を登録するものである。すなわち、クライアント端末3a〜3nから口座開設の指示を受信した場合に処理を行う。
【0115】
具体的には、第1通信部410を介して、受付番号、振込口座および振り込み金額の入力を受け付け、エスクロデータベース480の該当レコードに登録するものである。
【0116】
閲覧および承認受付部490は、閲覧の操作をクライアント端末3a〜3nから受信した場合、エスクロデータベース480に登録されている指定された受付番号を有するレコード4800を抽出し、送信元に提示するものである。また、承認の操作をクライアント端末3a〜3nから受信した場合、振込先フィールド4820に登録されている振込先に振込を行うものである。
【0117】
具体的には、第1通信部410を介して、受付番号とともに承認の入力を受け付け、アクセス者のIDと合致する入金フィールドの入金者IDの承認欄への承認を登録する。その後、他の承認欄の承認の有無を確認し、全ての承認欄が承認されていた場合、振込フィールドに登録されている振込先に登録されている金額をそれぞれ振り込む。
【0118】
なお、本実施形態においては、エスクロサーバ2は完全に独立したものとして説明したが、登記の変更申請があった時点で登記支援サーバ1から直接受付番号の通知を受け、その時点で、エスクロデータベース480に新たなレコードを作成するように構成してもよい。
【0119】
次に、個人情報管理サーバ2について説明する。
【0120】
前提で説明したように、登記支援サーバ1からID番号とパスワードの組からなるデータを受け取り、自身が管理している個人情報データベース210にアクセスし、登録されているデータと合致しているものがあるか、照合する。そして、その結果を送信元に返すものである。
【0121】
以上、登記支援サーバ1、登録免許税サーバ5、エスクロサーバ4、および、個人情報管理サーバ2について説明した。
【0122】
なお、上記の登記支援サーバ1、登録免許税サーバ5、エスクロサーバ4、および、個人情報管理サーバ2は、例えば、図9に示すようなCPU901と、メモリ902と、ハードディスク装置などの外部記憶装置903と、CD−ROMやDVD−ROM等の可搬性を有する記憶媒体904とからデータを読み取る読取装置905と、キーボードやマウスなどの入力装置906と、CRTやLCDなどの出力装置907と、ネットワーク8および専用回線9を介して通信を行う通信装置908と、これらの各装置を接続するバス909とを備えた、一般的な構成を有するコンピュータシステム、あるいは、このようなコンピュータシステムを複数備えたネットワークシステム上に構築することができる。このようなコンピュータシステムあるいはネットワークシステム上に、上記の各サーバを構築するためのプログラムは、外部記憶装置903から、あるいは、読取装置905を介して記憶媒体904から、メモリ902上にロードして、CPU901に実行させるようにしてもよい。もしくは、通信装置908を介してネットワーク8などからメモリ902上にロードしてCPUに実行させるようにしてもよい。この場合、各データベースは、外部記憶装置903やメモリ902に構築される。
【0123】
次に、上記構成のシステムを用いて、実際に登記情報データを変更する際の、処理の流れを説明する。図10に概略を示す。
【0124】
なお、以下では、売主Aと買主Bとが登録免許税の支払を折半し、エスクロシステムへのデータの登録は売主Aが行う場合を例に上げて説明する。
【0125】
本図に示すように、売買契約がまとまると、売主Aが自身のクライアント端末3aに指示を入力する。すると、クライアント端末3aは、登記支援サーバ1にアクセスし、登記情報の変更申請の処理(以下、変更申請処理と呼ぶ)を依頼する(S1001)。また、クライアント端末3a〜3n、または、金融機関の端末は、売主Aからの指示に従い、売主Aの銀行口座を管理している金融機関のコンピュータに、登録免許税の振込み処理(以下、登録免許税支払処理と呼ぶ)を依頼する(S1002)。次に、クライアント端末3aは、エスクロサーバ4にアクセスし、口座の開設(以下、エスクロ口座開設処理と呼ぶ)を依頼する(S1003)とともに、金額、振込み口座の登録(以下、振込口座指定処理と呼ぶ)を依頼する(S1004)。
【0126】
登記支援サーバ1から変更申請が行われた旨の通知を受けた買主Bのクライアント端末3bは、その旨を買主Bに通知する。これを受けて、買主Bは、クライアント端末3bに指示を入力する。すると、クライアント端末3bは、登記支援サーバ1にアクセスし、売主Aの申請した変更予定内容の確認、その承認、および、抵当権の設定(以下、買主承認処理と呼ぶ)を依頼する(S1005)。そして、売主Bの指示に従い、売主Bの銀行口座を管理している金融機関のコンピュータに登録免許税支払処理を依頼する(S1006)。次に、クライアント端末3bは、買主Bの銀行口座を管理している金融機関のコンピュータに、エスクロサーバ4の口座への振込み処理(以下、エスクロ振込処理と呼ぶ)を依頼する(S1007)。
【0127】
登記支援サーバ1から通知を受けた買主側銀行Dのクライアント端末3dは、それを、買主側銀行Dに通知する。これを受けて、買主側銀行Dは、クライアント端末3dに指示を入力する。すると、クライアント端末3dは、登記支援サーバ1にアクセスし、変更予定内容と買主Bの設定した抵当権の内容の確認および承認(以下、買主側銀行承認処理と呼ぶ)を依頼する(S1008)。そして、クライアント端末3dは、買主銀行Dの口座を管理しているコンピュータに、エスクロ振込処理を依頼する(S1009)。
【0128】
登記支援サーバ1から通知を受けた売主側銀行Cのクライアント端末3cは、それを、売主側銀行Cに通知する。これを受けて、売主側銀行Cは、クライアント端末3cに指示を入力する。すると、クライアント端末3cは、エスクロサーバ4にアクセスし、支払い預託状況の確認(以下、支払確認処理と呼ぶ)を依頼する(S1010)とともに振込口座指定処理を依頼する(S1011)。そして、登記支援サーバ1にアクセスし、変更予定内容の確認とともに抵当権の設定の抹消(以下、売主側銀行承認処理と呼ぶ)を依頼する(S1012)。
【0129】
買主B、買主側銀行D、売主側銀行Cの承認が登録されたことを登記支援サーバ1から通知を受けた売主Aのクライアント端末3aは、その旨を売主Aに通知する。これを受けて売主Aは、クライアント端末3aに指示を入力する。すると、クライアント端末3aは、エスクロサーバ4にアクセスし、支払確認処理を依頼する(S1013)。そして、登記支援サーバ1にアクセスし、変更内容を確認して最終承認(以下、売主最終承認処理と呼ぶ)を依頼する(S1014)。
【0130】
売主最終承認処理後、登記支援サーバ1は、登記処理を行う。
【0131】
登記支援サーバ1から、登記がなされた旨の通知を受けた買主Bのクライアント端末3bは、その旨を買主Bに通知する。これを受けて買主Bは、クライアント端末3bに指示を入力する。すると、クライアント端末3bは、登記支援サーバ1にアクセスし、登記内容の確認(以下、登記閲覧処理と呼ぶ)を依頼する(S1015)。そして、買主Bの入力に従い、クライアント端末3bは、エスクロサーバ7にアクセスし、振込みの指示(以下、振込指示処理と呼ぶ)を依頼する(S1016)。
【0132】
以上のような流れで、登記情報データの変更は完了する。
【0133】
以下に、上記各処理に関し、詳細な手順を説明する。
【0134】
ここで、登録支援サーバ1およびエスクロサーバ4にクライアント端末3a〜3nからアクセスする際には、必ず、そのアクセス者が真正の操作者によるものであることを確認するための認証処理を行う。まず、その認証処理の手順について説明する。
【0135】
認証処理は、クライアント端末3a〜3nから、ID番号とパスワードの入力を受け、個人情報管理データベース210に登録されているものと照合し、合致すれば、当該サーバが提供するメニューを示した初期画面データを送信元のクライアント端末3a〜3nに送信する処理である。
【0136】
図11に認証処理の動作シーケンスを示す。
【0137】
以下は、登記支援サーバ1における認証処理を例にあげ、説明する。エスクロサーバ4における認証処理も同様である。
【0138】
本図に示すように、登記支援サーバ1の第1通信部150は、ネットワーク6を介してクライアント端末3a〜3nよりアクセスされると、アクセスしたクライアント端末3a〜3n(以下アクセス端末と呼ぶ)に、IDとパスワードとを入力するログイン画面のデータを送信する(S1101)。
【0139】
これを受けて、アクセス端末は、表示装置にログイン画面を表示して、クライアント端末3a〜3nの操作者よりIDとパスワードとの入力を受け付ける(S1102)。図12は、アクセス端末に表示されるログイン画面の一例を示す図である。本図に示すように、ログイン画面には、ID番号を入力する入力欄1202およびパスワードを入力する入力欄1203とが表示される。ユーザは、キーボード、マウス等の入力装置を用いてカーソル990を操作して所望の入力欄を選択し、情報を入力することができる。
【0140】
図12において、符号999は、各入力欄に入力した情報を確定するための確定ボタンであり、符号998は、取り消すための取消ボタンである。カーソル990、確定ボタン999、取消ボタン998は、以下の入力画面において共通である。
【0141】
なお、ここで、アクセス端末にIDカード読取装置を備える構成とし、IDの入力は、IDが登録されたICカードを本装置に読み込ませる構成としてもよい。
【0142】
ログイン画面を介して、IDとパスワードとが入力され、確定ボタン999が操作されると、アクセス端末は、入力された情報を登録支援サーバ1に送信する(S1103)。
【0143】
以下の各種の入力画面においても、確定ボタン999を有するものは、確定ボタン999の操作をきっかけに、入力された情報が送信されるものとする。
【0144】
登記支援サーバ1の認証処理部130は、第1通信部150を介して、アクセス端末より、IDおよびパスワード情報を受け取ると、第2通信部160を介して個人情報管理サーバ2に送信する。(S1104)。
【0145】
IDおよびパスワード情報を受け付けた個人情報管理サーバ2は、受け付けたIDおよびパスワードの組が個人情報管理データベース210に登録されているか否かを調べることで、ユーザ認証を行う(S1105)。
【0146】
受け取ったIDおよびパスワードの組が個人情報管理データベース210に登録されていないため、認証が成立しなかった場合は、その旨を示すメッセージを、認証が成立した場合は、当該IDに対応するメールアドレスを、それぞれ、登記支援サーバ1に送信する(S1106)。
【0147】
登記支援サーバ1は、第1の通信部110を介して認証が不成立のメッセ−ジを受け取った場合、再度図12に示すログイン画面をアクセス端末に表示させ、入力を促す(S1107)。
【0148】
認証が成立した場合は、登記支援サーバ1で処理可能な操作を示す初期メニュー画面をアクセス端末に表示させるとともに、当該IDおよびメールアドレスをこの接続が切断されるまで、一時的に保持する(S1107)。
【0149】
次に、変更申請処理について、その手順を説明する。
【0150】
図13に、変更申請処理の動作シーケンスを示す。
【0151】
売主Aのクライアント端末3a(アクセス端末)は、操作者の指示に従い、上述した認証処理を行う(S1301)。そして、登録支援サーバ1から前述の初期メニュ−画面データの送信を受け付けると、アクセス端末は、表示装置に初期メニュー画面を表示して、操作者よりの入力を受け付ける(S1302)。
【0152】
ここで、図14は、初期メニュー画面の一例である。本図に示すように、メニュー画面には、選択可能な処理の一覧1402(この例では、「登記情報閲覧」、「登記情報変更申請」、「予定登記入力」)が表示される。操作者は、入力装置を用いて、カーソル990を動かし、所望の項目1402を選択することができる。
【0153】
ここで、登記情報閲覧とは、登記情報を物件コードあるいは地番により閲覧するサービスである。登記情報変更申請とは、登記情報を変更する申請のための処理を行うサービスであり、現在の権利者である売主Aのみが許可される処理である。
【0154】
予定登記入力とは、売主が変更の申請をした後に、将来の権利者となる買主、利害関係者である買主側銀行および売主側銀行が変更予定内容を確定するために入力したり、売主、買主および全利害関係者が変更内容承認の入力をするサービスである。変更前後の内容を登録するデータに一意的に付与される受付番号を基に入力などが行われるため、この受付番号を知っているもののみに許可される処理である。
【0155】
初期メニュー画面を介して、操作者によって項目「登記情報変更申請」が選択されると、アクセス端末は、その旨を登記支援サーバ1に送信する(S1303)。登記支援サーバ1の第1通信部110は、アクセス端末より項目「登記情報変更申請」が選択された旨の通知を受け取ると、登記情報変更処理部150にその旨を通知する。すると、登記情報変更処理部150は、本処理に必要な入力項目を受け付ける登記情報変更申請画面を第1通信部110を介してアクセス端末に送信する(S1304)。
【0156】
送信を受けたアクセス端末は、表示装置にその画面を表示して、操作者より入力を受け付ける。
【0157】
図15は、アクセス端末の表示装置に表示される登記情報変更申請画面の一例を示す図である。本図に示すように、登記情報変更申請画面は、物件コードを入力するフィールド1502を備えたものである。操作者は入力装置を用いて物件コードを入力することができる。アクセス端末は、入力されたデータを登記支援サーバ1に送信する(S1305)。
【0158】
登記情報変更処理部150は、第1通信部110を介してデータを受け取り、登記情報データベース180にアクセスし、受け付けた物件コードに対応するレコード1800を抽出する(S1306)。対応するレコードがない場合は、第1通信部150を介して、その旨をアクセス端末に通知するとともに、再度、物件コードの入力を促す。
【0159】
対応するレコードを抽出すると、仮登記情報データベース190に新たなレコード1900を追加する。そして、フィールド1911に新たに生成した一意的な受付番号を付与するとともに、登記情報データベース180から抽出されたレコード1800に登録されている表題部フィールド1810、甲区フィールド1820、乙区フィールド1830のそれぞれの情報を登録する(S1308)。
【0160】
そして、レコード1900に記録された内容を提示するとともに変更内容の入力を行わせるための変更入力画面データを構築して、アクセス端末に送信する(S1308)。
【0161】
これを受けて、アクセス端末は、表示装置に変更入力画面を表示して、操作者より変更内容の入力を受け付ける。
【0162】
図16は、アクセス端末の表示装置に表示される変更入力画面の一例を示す図である。本図に示すように、変更入力画面には、対象物件の詳細が表示されるフィールド1602と、買主のID、売買予定日などの入力を受け付けるための入力欄1603、1604とが設けられ、操作者は、カーソル990を操作して所望の入力欄を選択し、情報を入力することができる。
【0163】
変更入力画面を介して、操作者により情報が入力されて、確定ボタン999が操作されると、アクセス端末は、入力された情報を登記支援サーバ1に送信する(S1309)。
【0164】
登記情報変更申請処理部150は、受け取った情報を、仮登記情報データベース190の現在処理中のレコードの新甲区フィールドに登録する(S1310)。そして、登録内容とともに、仮登記情報データベース190のレコードの受付番号をアクセス端末に通知する(S1311)。
【0165】
次に、登記情報変更申請処理部150は、乙区フィールドの抵当権者のIDと新甲区フィールドの買主IDとを用いて、第2通信部160を介して個人情報管理サーバ2にアクセスし、それらのIDに対応する連絡先メールアドレスを取得する(S1312)。登記情報変更申請処理部150は、入手したメールアドレスに、受付番号とともに、登記情報の変更申請があったことを通知する(S1313)。
【0166】
次に、登記情報変更処理部150は、第2通信部160を介して、登録免許税サーバ5に受付番号および評価額を通知する(S1314)。
【0167】
通知を受けた登録免許税サーバ5は、新規口座作成部550に、登録免許税データベース580に新たなレコードを追加し、フィールド5810に受付番号、評価額、および、評価額から算出した税額を登録させる(S1315)。その後、登録免許税の支払いに必要な情報を登記情報変更処理部150に返し、登記情報変更処理部150は、受け取った情報をアクセス端末に通知する。
【0168】
以上、変更申請処理の手順について説明した。
【0169】
次に、登録免許税支払い処理について、その手順を以下に説明する。
【0170】
図17に、登録免許税支払処理の動作シーケンスを示す。
【0171】
登録免許税を払い込む者は、自身のクライアント端末3a〜3n、あるいは、銀行に出向き、銀行のATM(アクセス端末)に指示を入力する。これを受けて、アクセス端末は、口座を管理しているコンピュータに、登記情報変更申請時に取得した口座宛に所定の金額の振り込み処理を行うよう依頼する(S1701)。
【0172】
銀行間ネットワーク7を介して振り込みの情報を受け付けた登録免許税サーバ5は、振込受付部560に、処理を行わせ、登録免許税データベース580の該当するレコードの支払記録フィールド5840および支払累計フィールド5820を更新する(S1702、S1703)。
【0173】
ここで、支払累計フィールド5820の金額と税額を比較し、支払累計フィールド5820の値が税額を越えた場合、支払受付部560は、完了フィールド5830に、コンピュータより取得した処理当日の日付を登録する(S1704)。そして、支払通知部570は、登記支援サーバ1に支払いが完了した旨通知する(S1705)。
【0174】
以上、登録免許税支払処理の手順について説明した。
【0175】
次に、エスクロ口座開設処理について以下に説明する。エスクロ口座開設処理と振込口座指定処理を連続して行う場合を例にあげ、以下に説明する。
【0176】
図18に、エスクロ口座開設処理および振込口座指定処理の動作シーケンスを示す。
【0177】
売主のクライアント端末3a(アクセス端末)は、操作者の指示に従い、上述した認証処理を行う(S1801)。そして、前述の初期メニュ−画面データの送信を受け付けると、アクセス端末は、表示装置に初期メニュー画面を表示して、操作者よりの入力を受け付ける(S1802)。
【0178】
図19は、初期メニュー画面の一例である。本図に示すように、メニュー画面には、選択可能な処理の一覧1902(この例では、「口座開設」、「振込口座指定」、「閲覧」、および、「承認入力」)が表示される。操作者は、入力装置を用いて、カーソル990を動かし、所望の項目1902を選択することができる。
【0179】
初期メニュー画面を介して、操作者により項目「口座開設」が選択されると、アクセス端末は、その旨をエスクロサーバ4に送信する。新規口座作成部450は、アクセス端末より項目「口座開設」が選択された旨の通知を受け取る(S1803)と、本処理に必要な入力項目を受け付ける新規口座作成画面を、送信元のアクセス端末に送信する(S1804)。
【0180】
送信を受けたアクセス端末は、表示装置にその画面を表示して、操作者より入力を受け付ける。
【0181】
図20は、アクセス端末の表示装置に表示される新規口座作成画面の一例を示す図である。本図に示すように、新規口座作成画面は、受付番号および金額を入力するフィールド2002、2003を備えたものである。操作者は入力装置を用いて受付番号および金額を入力することができる。アクセス端末は、入力されたデータをエスクロサーバ4に送信する(S1805)。
【0182】
新規口座作成部450は、第1通信部410を介してデータを受け取り、エスクロデータベース480にアクセスし、受け付けた物件コードに対応するレコード4800が既に存在するか否かを確認する。対応するレコードがある場合は、第1通信部450を介して、その旨をアクセス端末に通知する。
【0183】
対応するレコードがないことを確認すると、エスクロデータベース480に新たなレコード4800を追加する。そして、フィールド4810受け付けた受付番号および金額を登録する。(S1806)。
【0184】
そして、新規口座作成部450は、レコード4800に記録された内容を提示する(S1807)とともに、初期メニュー画面を提示するための画面データを構築して、アクセス端末に送信する(S1808)。
【0185】
以上、エスクロ口座開設処理の手順を説明した。
【0186】
次に、振込口座指定処理の処理手順を続けて説明する。
【0187】
ただし、エスクロ口座の開設と連続して行わない場合は、ここで、承認処理を行う。
【0188】
初期メニュー画面を介して、操作者により項目「振込口座指定」が選択されると、アクセス端末は、その旨をエスクロサーバ4に送信する(S1809)。振込口座受付部470は、アクセス端末より項目「振込口座指定」が選択された旨の通知を受け取ると、受付番号を入力する受付番号入力画面を送信元のアクセス端末に送信する(S1810)。
【0189】
送信を受け付けたアクセス端末は、表示装置に受付番号入力画面を表示して、操作者より受付番号の入力を受け付ける(S1811)。
【0190】
図21は、アクセス端末に表示させる受付番号入力画面の一例を示す図である。本図に示すように、受付番号入力画面は、受付番号を入力するフィールド2102を備えるものである。操作者は、入力装置を用いて受付番号を入力することができる。
【0191】
振込口座受付部470は、第1通信部410を介して、データを受け取り、エスクロデータベース480にアクセスし、受け付けた受付番号に該当するレコードを抽出する。ここで、該当するレコードが無い場合は、その旨と再度受付番号の入力を促すデータを送信元のアクセス端末に送信する(S1812)。
【0192】
受付番号に対応するレコードを抽出後、振込口座を指定するために必要な入力項目を受け付ける振込口座指定画面を、送信元のアクセス端末に送信する(S1813)。
【0193】
送信を受けたアクセス端末は、表示装置にその画面を表示して、操作者より入力を受け付ける。
【0194】
図22は、アクセス端末の表示装置に表示される振込口座指定画面の一例を示す図である。本図に示すように、振込口座指定画面は、口座番号および振込金額を入力するフィールド2002を備えたものである。操作者は入力装置を用いて受付番号および金額を入力することができる。アクセス端末は、入力されたデータをエスクロサーバ4に送信する(S1814)。
【0195】
振込口座受付部470は、第1通信部410を介してデータを受け取り、エスクロデータベース480の振込先フィールド4820に登録する(S1815)。そして、登録内容を送信元アクセス端末に送信する(S1816)。
【0196】
以上、振込口座指定処理の手順について説明した。
【0197】
次に、買主承認処理について、以下に説明する。
【0198】
図23に、買主承認処理の動作シーケンスを示す。
【0199】
買主Bのクライアント端末3b(アクセス端末)は、操作者の指示に従い、上述した認証処理を行う(S2301)。そして、前述の初期メニュ−画面データの送信を受け付けると、アクセス端末は、表示装置に初期メニュー画面を表示して、操作者よりの入力を受け付ける(S2302)。
【0200】
初期メニュー画面を介して、操作者により項目「予定登記入力」が選択されると、アクセス端末は、その旨を登記支援サーバ1に送信する(S2303)。登記支援サーバ1は、アクセス端末より項目「予定登記入力」が選択された旨の通知を受け取ると、予定登記処理部160に受付番号を入力するための受付番号入力画面を送信させる(S2304)。
【0201】
送信を受けたアクセス端末は、表示装置にその画面を表示して、操作者より受付番号の入力を受け付け、登記支援サーバ1に送信する(S2305)。予定登記処理部160は、受け付けた受付番号を有するレコードを仮登記情報データベース190から抽出する(S2306)。対応するレコードがない場合は、第1通信部150を介して、その旨をアクセス端末に通知するとともに、再度、受付番号の入力を促す(S2307)。
【0202】
抽出できた場合は、承認処理時に入力されたIDから、新甲区フィールド1940に登録されている者のアクセスであることを判断し、承認を受け付けるとともに新たな抵当権者となる買主側銀行の情報を入力するための承認および抵当権者入力画面のデータを構築してアクセス端末に送信する(S2307)。
【0203】
承認および抵当権者入力画面のデータを受信したアクセス端末は、表示装置にその画面を表示して、操作者よりの入力を受け付ける。
【0204】
図24は、アクセス端末の表示装置に表示される承認および抵当権者入力画面の一例を示す図である。本図に示すように、承認および抵当権者入力画面は、現在当該レコードに登録されている内容を提示するフィールド2402と、承認の意思を入力するフィールド2403と、抵当権者ID、債権額、優先順位など新たな抵当権者の情報を入力する抵当権者入力フィールド2404とを備えたものである。
【0205】
ここで、符号997は、承認せずに処理を終了するための終了ボタンである。これは、以下の画面においても、同様である。
【0206】
なお、終了ボタン997が操作されたことをアクセス端末から受け取ると、各サーバは、処理を行わずに終了する。
【0207】
操作者は入力装置を用いてそれぞれのフィールドに入力することができる。入力を受け付けると、アクセス端末は、入力されたデータを登記支援サーバ1に送信する(S2308)。
【0208】
予定登記処理部160は、第1通信部110を介してデータを受け取り、受け取った情報を仮登記情報データベース190の現在処理中のレコード1900の新甲区の承認フィールド1941および新乙区フィールド1950に登録する(S2309)。
【0209】
そして、レコード1900に記録された内容を提示するデータを構築して、アクセス端末に送信する(S2310)。
【0210】
さらに、予定登記処理部160は、新乙区フィールド1950に登録された、買主側銀行IDをもとに、個人情報管理サーバ2に問い合わせ、当該IDに対応して登録されているメールアドレスを取得する(S2311)。取得したメールアドレスに、登記情報の変更があった旨を、受付番号とともに通知する(S2312)。
【0211】
以上、買主承認処理の手順を説明した。
【0212】
次に、買主および買主側銀行が行う、エスクロ振込処理の処理手順を以下に説明する。
【0213】
図25にエスクロ振込処理の動作シーケンスを示す。
【0214】
エスクロサーバ4に払い込む者は、自身のクライアント端末3a〜3nから、あるいは、銀行に出向き、銀行のATMから、登記支援サーバ1から通知を受けた受付番号の口宛に所定の金額の振り込み処理を行う(S2501)。
【0215】
銀行間ネットワーク7を介して振り込みの情報を受け付けたエスクロサーバ4は、振込受付部460に、処理を行わせ、エスクロデータベース480の該当するレコードの入金フィールド4830に登録し、入金累計を更新する(S2502、S2503)。
【0216】
以上、エスクロ振込処理の手順について説明した。
【0217】
次に、買主側銀行承認処理について、以下に説明する。
【0218】
図26に、買主側銀行承認処理の動作シーケンスを示す。
【0219】
買主側銀行Dのクライアント端末3d(アクセス端末)は、操作者の指示に従い、上述した認証処理を行う(S2601)。そして、前述の初期メニュ−画面データの送信を受け付けると、アクセス端末は、表示装置に初期メニュー画面を表示して、操作者よりの入力を受け付ける(S2602)。
【0220】
初期メニュー画面を介して、操作者により項目「予定登記入力」が選択されると、アクセス端末は、その旨を登記支援サーバ1に送信する(S2603)。登記支援サーバ1は、アクセス端末より項目「予定登記入力」が選択された旨の通知を受け取ると、予定登記処理部160に受付番号を入力するための受付番号入力画面を送信させる(S2604)。
【0221】
送信を受けたアクセス端末は、表示装置にその画面を表示して、操作者より受付番号の入力を受け付け、登記支援サーバ1に送信する(S2605)。予定登記処理部160は、受け付けた受付番号を有するレコードを仮登記情報データベース190から抽出する(S2606)。
【0222】
対応するレコードがない場合は、第1通信部150を介して、その旨をアクセス端末に通知するとともに、再度、受付番号の入力を促す(S2607)。
【0223】
抽出できた場合は、承認処理時に入力されたIDから、新乙区フィールド1950に登録されている者のアクセスであることを判断し、承認を受けるための入力画面のデータを構築してアクセス端末に送信する(S2607)。
【0224】
承認のための入力画面のデータを受信したアクセス端末は、表示装置にその画面を表示して、操作者よりの入力を受け付ける。
【0225】
図27は、アクセス端末の表示装置に表示される承認のための入力画面の一例を示す図である。本図に示すように、承認のための入力画面は、現在当該レコードに登録されている内容を提示するフィールド2702と、承認の意思を入力するフィールド2703とを備えたものである。操作者は入力装置を用いてそれぞれのフィールドに入力することができる。
【0226】
アクセス端末は、入力されたデータを登記支援サーバ1に送信する(S2608)。
【0227】
予定登記処理部160は、第1通信部110を介してデータを受け取り、受け取った情報を仮登記情報データベース190の現在処理中のレコード1900の新乙区の承認フィールド1941に登録する(S2609)。
【0228】
そして、レコード1900に記録された内容を提示するデータを構築して、アクセス端末に送信する(S2610)。
【0229】
さらに、予定登記処理部160は、レコード1900の各フィールドに登録された、IDをもとに、個人情報管理サーバ2に問い合わせ、当該IDに対応して登録されているメールアドレスを取得する(S2611)。取得したメールアドレスそれぞれに、登記情報の変更があった旨を、受付番号とともに通知する(S2612)。
【0230】
以上、買主側銀行承認処理の手順を説明した。
【0231】
次に売主Aおよび売主側銀行Cが行う、支払確認処理について説明する。
【0232】
図28に、支払確認処理の動作シーケンスを示す。ここでは、売主Aが行う場合を例にあげ、説明する。
【0233】
本図に示すように、売主のクライアント端末3a(アクセス端末)から、エスクロサーバ4にアクセスし、承認処理を行う(S2801)。初期メニュー画面データの送信を受け付けると、アクセス端末は、表示装置に初期メニュー画面を表示して、操作者よりの入力を受け付ける。(S2802)。
【0234】
初期メニュー画面から「閲覧」が選択された旨の情報をアクセス端末から受信すると、閲覧および承認受付部490は、受付番号を入力する受付番号入力画面のデータをアクセス端末に送信する(S2803)。
【0235】
アクセス端末から受付番号の入力を受け付ける(S2805)と、該当する受付番号を有するレコードをエスクロサーバ4から抽出し(S2806)、登録内容をアクセス端末に送信する(S2807)。
【0236】
次に、売主側銀行が行う、売主側銀行承認処理について説明する。
【0237】
図29に、売主側銀行承認処理の動作シーケンスを示す。
【0238】
売主側銀行Cのクライアント端末3c(アクセス端末)は、操作者の指示に従い、上述した認証処理を行う(S2901)。そして、前述の初期メニュ−画面データの送信を受け付けると、アクセス端末は、表示装置に初期メニュー画面を表示して、操作者よりの入力を受け付ける(S2902)。
【0239】
初期メニュー画面を介して、操作者により項目「予定登記入力」が選択されると、アクセス端末は、その旨を登記支援サーバ1に送信する(S2903)。登記支援サーバ1は、アクセス端末より項目「予定登記入力」が選択された旨の通知を受け取ると、予定登記処理部160に受付番号を入力するための受付番号入力画面を送信させる(S2904)。
【0240】
送信を受けたアクセス端末は、表示装置にその画面を表示して、操作者より受付番号の入力を受け付け、登記支援サーバ1に送信する(S2905)。そして、予定登記処理部160は、受け付けた受付番号を有するレコードを仮登記情報データベース190から抽出する(S2906)。
【0241】
対応するレコードがない場合は、第1通信部150を介して、その旨をアクセス端末に通知するとともに、再度、受付番号の入力を促す(S2907)。
【0242】
抽出できた場合は、承認処理時に入力されたIDから、乙区フィールド1930に登録されている者のアクセスであることを判断し、抵当権を抹消するための入力画面のデータを構築してアクセス端末に送信する(S2907)。
【0243】
抵当権抹消のための入力画面のデータを受信したアクセス端末は、表示装置にその画面を表示して、操作者よりの入力を受け付ける。
【0244】
図30は、アクセス端末の表示装置に表示される抵当権抹消のための入力画面の一例を示す図である。本図に示すように、抵当権抹消のための入力画面は、現在当該レコードに登録されている内容を提示するフィールド3002と、承認し抵当権を抹消する意思を入力するフィールド3003とを備えたものである。操作者は入力装置を用いてそれぞれのフィールドに入力することができる。
【0245】
アクセス端末は、入力されたデータを登記支援サーバ1に送信する(S2908)。
【0246】
予定登記処理部160は、第1通信部110を介してデータを受け取ると、本処理が行われた日の日付けをコンピュータから取得し、仮登記情報データベース190の現在処理中のレコード1900の乙区の売主側銀行承認フィールド1931に登録する(S2909)。そして、レコード1900に記録された内容を提示するデータを構築して、アクセス端末に送信する(S2910)。
【0247】
さらに、予定登記処理部160は、レコード1900の各フィールドに登録された、IDをもとに、個人情報管理サーバ2に問い合わせ、当該IDに対応して登録されているメールアドレスを取得する(S2911)。取得したメールアドレスそれぞれに、登記情報の変更があった旨を、受付番号とともに通知する(S2912)。
【0248】
以上、売主側銀行承認処理の手順を説明した。
【0249】
次に、売主最終処理手順を説明する。
【0250】
図31に、売主最終処理手順の動作シーケンスを示す。
【0251】
売主のクライアント端末3a(アクセス端末)は、操作者の指示に従い、上述した認証処理を行う(S3101)。そして、前述の初期メニュ−画面データの送信を受け付けると、アクセス端末は、表示装置に初期メニュー画面を表示して、操作者よりの入力を受け付ける(S3102)。
【0252】
初期メニュー画面を介して、操作者により項目「予定登記入力」が選択されると、アクセス端末は、その旨を登記支援サーバ1に送信する(S3103)。登記支援サーバ1は、アクセス端末より項目「予定登記入力」が選択された旨の通知を受け取ると、予定登記処理部160に受付番号を入力するための受付番号入力画面を送信させる(S3104)。
【0253】
送信を受けたアクセス端末は、表示装置にその画面を表示して、操作者より受付番号の入力を受け付け、登記支援サーバ1に送信する(S3105)。
【0254】
予定登記処理部160は、受け付けた受付番号を有するレコードを仮登記情報データベース190から抽出する(S3106)。
【0255】
対応するレコードがない場合は、第1通信部150を介して、その旨をアクセス端末に通知するとともに、再度、受付番号の入力を促す(S3107)。
【0256】
抽出できた場合は、承認処理時に入力されたIDから、甲区フィールド1920に登録されている者のアクセスであることを判断し、承認を入力するための画面のデータを構築してアクセス端末に送信する(S3107)。
【0257】
承認を入力するための画面のデータを受信したアクセス端末は、表示装置にその画面を表示して、操作者よりの承認の入力を受け付ける。アクセス端末は、受け付けたデータを登記支援サーバ1に送信する(S3108)。
【0258】
予定登記処理部160は、第1通信部110を介してデータを受け取ると、本処理が行われた日の日付けをコンピュータから取得し、仮登記情報データベース190の現在処理中のレコード1900の甲区の売主承認フィールド1921に登録する(S3109)。
【0259】
そして、予定登記処理部160は、仮登記情報のレコード1900の各承認フィールド、1921、1931、1941、1951が全て入力されたこと、および、登録免許税フィールド1912が入力されていることを確認し、その旨を登記処理部170に通知する(S3110)
さらに、予定登記処理部160は、レコード1900の各フィールドに登録された、IDをもとに、個人情報管理サーバ2に問い合わせ、当該IDに対応して登録されているメールアドレスを取得する(S3111)。取得したメールアドレスそれぞれに、新たな登記がなされた旨を、受付番号とともに通知する(S3112)。
【0260】
以上、売主最終確認処理について説明した。
【0261】
次に、登記閲覧処理について説明する。
【0262】
図32に、登記閲覧処理の動作シーケンスを示す。これは、登記情報データベース180に登録されたデータのうち、操作者から指定されたものを提示するものである。
【0263】
クライアント端末3a〜3n(アクセス端末)は、操作者の指示に従い、上述した承認処理を行う(S3201)。
【0264】
そして、前述の初期メニュ−画面データの送信を受け付けると、アクセス端末は、表示装置に初期メニュー画面を表示して、操作者よりの入力を受け付ける(S3202)。
【0265】
初期メニュー画面を介して、操作者により項目「登記情報閲覧」が選択されると、アクセス端末は、その旨を登記支援サーバ1に送信する(S3203)。
【0266】
登記情報閲覧処理部140は、アクセス端末より項目「登記情報閲覧」が選択された旨の通知を受け取ると、物件コードを入力する画面を送信元のアクセス端末に送信する(S3204)。
【0267】
送信を受けたアクセス端末は、表示装置にその画面を表示して、操作者より物件コードの入力を受け付ける。アクセス端末は、入力されたデータを登記支援サーバ1に送信する(S3205)。
【0268】
登記情報閲覧処理部140は、第1通信部110を介してデータを受け取り、登記情報データベース180にアクセスし、受け付けた物件コードに対応するレコード1800を抽出する(S3206)。
【0269】
対応するレコードがない場合は、第1通信部110を介して、その旨をアクセス端末に通知する(S3207)。
【0270】
対応するレコードを抽出できた場合は、当該レコードに登録されている内容を表示する画面を構築し、そのデータをアクセス端末に送信する(S3207)。
【0271】
次に、振込指示処理について、以下に説明する。
【0272】
図33に、振込指示処理の動作シーケンスを示す。これは、買主Bおよび買主側銀行Dといった預託金を振り込んだ者全員が行う処理である。ここでは、買主Bが行う場合を例にあげ、説明する。
【0273】
買主Bのクライアント端末3b(アクセス端末)は、操作者の指示に従い、上述した認証処理を行う(S3301)。そして、前述の初期メニュ−画面データの送信を受け付けると、アクセス端末は、表示装置に初期メニュー画面を表示して、操作者よりの入力を受け付ける(S3302)。
【0274】
初期メニュー画面を介して、操作者により項目「承認入力」が選択されると、アクセス端末は、その旨をエスクロサーバ4に送信する(S3303)。閲覧および承認受付部490は、アクセス端末より項目「承認入力」が選択された旨の通知を受け取ると、受付番号入力画面を送信元のアクセス端末に送信する(S3304)。
【0275】
送信を受けたアクセス端末は、表示装置にその画面を表示して、操作者より受付番号の入力を受け付ける。アクセス端末は、入力されたデータをエスクロサーバ4に送信する(S3305)。
【0276】
閲覧および承認受付部490は、第1通信部410を介してデータを受け取り、エスクロデータベース480にアクセスし、受け付けた受付番号に対応するレコード4800を抽出する(S3306)。
【0277】
対応するレコードがない場合は、第1通信部410を介して、その旨をアクセス端末に通知する(S3307)。
【0278】
対応するレコードを抽出できた場合は、現在当該レコードに登録されている内容を表示するとともに承認の入力を受け付ける画面を構築し、そのデータをアクセス端末に送信する(S3307)。
【0279】
アクセス端末は、受信した画面を表示装置に表示し、操作者より承認の指示を受け付け、それをエスクロサーバ4に送信する(S3308)。
【0280】
受信した閲覧および承認受付部490は、承認処理で受け付けた操作者のIDが存在するフィールドの承認欄に、コンピュータから取得した本処理がなされた日付を登録する(S3309)。
【0281】
その後、他の承認欄の入力の有無を確認し(S3310)、全ての承認欄に入力されていた場合は、第3通信部430から、銀行間ネットワーク7を介して、振込先フィールド4820に登録されている振込先に、振込処理を行う(S3311)。
【0282】
以上、振込指示処理の手順を説明した。
【0283】
なお、以上の処理手順の中で、ネットワークを介してのデータの送受は、暗号化するなどのセキュリティ対策を施すものとする。
【0284】
以上、本発明の一実施形態について、所有権の移転登記を例にあげて説明した。
【0285】
本実施形態によれば、登記情報の変更の申請がなされた時、登記情報が格納されているデータベースとは別に、仮の登記情報を格納するデータベースを設ける。そこに、新たなレコードを作成し、変更前の内容および変更後の内容を登録するとともに、当事者、利害関係者の承認を登録する。登記情報の変更に必要な全ての情報がこの仮のレコードに登録された後、登記情報のレコードを変更する。
【0286】
以上の構成および手法を用いるため、本実施形態によれば、不動産の所有権の移転登記を行うにあたって、売主、買主、買主側銀行、売主側銀行などの、本人および利害関係者が一同に介する必要がなくなる。また、全員から独立した第三者であるエスクロサービスを利用するため、決済の不安も軽減される。
【0287】
従って、本実施形態によれば、不動産の売買に伴う所有権の移転登記を行うにあたって、売主、買主、買主側銀行、売主側銀行などの、本人および利害関係者に強いられている負担を軽減することができる。
【0288】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形が可能である。
【0289】
例えば、上記の実施形態では、売主と買主との不動産売買(所有権移転)およびこれに伴う抵当権の設定および抹消を例にあげて説明した。しかしながら、登記変更申請の形態は、他のパターンも存在する。
【0290】
例えば、上記実施形態において、売主、買主以外の利害関係者が存在しない場合であっても、本発明は適用可能である。また、登記の変更を実施した結果、誰も何の権利も取得しないような申請、例えば、住所変更、氏名変更などにも、本発明は適用可能である。
【0291】
また、上記の実施形態では、登録免許税サーバ7やエスクロサーバ4を、登記支援サーバ1外に設け、ネットワークで接続する構成とした。しかし、本発明はこれに限定されない。登記支援サーバ1内に、登録免許税処理サーバ7やエスクロサーバ4が行っている機能を持たせるようにしてもよい。このようにすると、クライアント端末3a〜3nから見て、アクセス先が一つになり、使い勝手がさらに向上する。
【0292】
また、上記の実施形態においては、売主は買主のIDを予め入手し、それを用いて変更申請のデータを入力し、それを基に登記支援サーバ1から買主に変更申請があったことを通知する構成としたが、これに限られない。
【0293】
例えば、売主は、変更申請にあたって、売買予定日などのみ入力するようにし、仮登記情報データベース190に登録されることで得られる受付番号を、売主から買主に直接何らかの方法で連絡するようにしてもよい。この場合、連絡を受けた買主がこの受付番号を用い、登記支援サーバ1にアクセスし、自身に関する情報を入力するようにしてもよい。
【0294】
また、上記の実施形態においては、必要な入力項目を一つ一つクライアント端末3a〜3nの入力装置を用いて入力する構成としたが、これに限られない。例えば、売買契約書、銀行からの融資関連書類などのフォーマットを予め規定しておき、電子的に作成したファイルを所定の場所にドラッグアンドドロップするなどの方法をとってもよい。
【0295】
さらに、クライアント端末3a〜3nにICカードドライブを備え、ICカードを読み取ることができるよう構成してもよい。この場合、例えば、入力装置から入力していたID番号などのデータを、ICカードに予め登録しておき、そこから読み取らせることで入力することができる。
【0296】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、登記に必要な各種手続のために、当事者、利害関係者に強いられている負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、登記支援システムの概略図を示す。
【図2】図2は、登記支援サーバ1の機能構成図である。
【図3】図3は、登記情報データベース180の登録内容例を示す図である。
【図4】図4は、仮登記情報データベース190の登録内容例を示す図である。
【図5】図5は、登録免許税サーバ5の機能構成図である。
【図6】図6は、登録免許税データベース580の登録内容例を示す図である。
【図7】図7は、エスクロサーバ4の機能構成図である。
【図8】図8は、エスクロデータベース480の登録内容例を示す図である。
【図9】図9は、各サーバのハードウエア構成図である。
【図10】図10は、登記情報を変更する処理の流れを説明するための図である。
【図11】図11に認証処理の動作シーケンスを示す。
【図12】図12は、アクセス端末の表示装置に表示されるログイン画面の一例を示す図である。
【図13】図13は、変更申請処理の動作シーケンスを示す図である。
【図14】図14は、アクセス端末の表示装置に表示される登記支援サーバ1の初期メニュー画面の一例である。
【図15】図15は、アクセス端末の表示装置に表示される登記情報変更申請画面の一例を示す図である。
【図16】図16は、アクセス端末の表示装置に表示される変更入力画面の一例を示す図である。
【図17】図17は、登録免許税支払処理の動作シーケンスを示す図である。
【図18】図18は、エスクロ口座開設処理および振込口座指定処理の動作シーケンスを示す図である。
【図19】図19は、アクセス端末の表示装置に表示されるエスクロサーバ1の初期メニュー画面の一例である。
【図20】図20は、アクセス端末の表示装置に表示される新規口座作成画面の一例を示す図である。
【図21】図21は、アクセス端末に表示させる受付番号入力画面の一例を示す図である。
【図22】図22は、アクセス端末の表示装置に表示される振込口座指定画面の一例を示す図である。
【図23】図23は、買主承認処理の動作シーケンスを示す図である。
【図24】図24は、アクセス端末の表示装置に表示される承認および抵当権者入力画面の一例を示す図である。
【図25】図25は、エスクロ振込処理の動作シーケンスを示す図である。
【図26】図26は、買主側銀行承認処理の動作シーケンスを示す図である。
【図27】図27は、アクセス端末の表示装置に表示される承認のための入力画面の一例を示す図である。
【図28】図28は、支払確認処理の動作シーケンスを示す図である。
【図29】図29は、売主側銀行承認処理の動作シーケンスを示す図である。
【図30】図30は、アクセス端末の表示装置に表示される抵当権抹消のための入力画面の一例を示す図である。
【図31】図31は、売主最終処理手順の動作シーケンスを示す図である。
【図32】図32は、登記閲覧処理の動作シーケンスを示す図である。
【図33】図33は、振込指示処理の動作シーケンスを示す図である。
【符号の説明】
1・・・登記支援サーバ1、2・・・個人情報管理サーバ、3a〜3n・・・クライアント端末、4・・・エスクロサーバ、5・・・登録免許税サーバ、6・・・ネットワーク、7・・・銀行間ネットワーク、110・・・第1通信部、120・・・第2通信部、130・・・認証処理部、140・・・登記情報閲覧処理部、150・・・登記情報変更申請処理部、160・・・予定登記処理部、170・・・登記処理部、180・・・登記情報データベース、190・・・仮登記情報データベース、520・・・第2通信部、530・・・第3通信部、550・・・新規口座作成部、560・・・振込受付部、570・・・支払通知部、580・・・登録免許税データベース、410・・・第1通信部、420・・・第2通信部、430・・・第3通信部、440・・・認証処理部、450・・・新規口座作成部、460・・・振込受付部、470・・・振込口座受付部、480・・・エスクロデータベース、490・・・閲覧および承認受付部、

Claims (6)

  1. コンピュータシステムを用いてデータベースに登録されている登記簿の登録内容(登記情報)の変更を支援する登記情報変更支援方法であって、
    前記コンピュータシステムは、
    ネットワークを介して当該コンピュータシステムに接続された端末より、登記情報の変更後の権利者に関する情報を含む登記情報の変更申請を受け付けて、第1の記憶装置に記憶する変更申請ステップと、
    ネットワークを介して当該コンピュータシステムに接続された端末より、前記変更申請のあった登記情報の変更後の抵当権の設定に関する情報を受け付けて、前記第1の記憶装置に記憶する抵当権設定ステップと、
    ネットワークを介して当該コンピュータシステムに接続された端末より、前記変更申請のあった登記情報の既存の抵当権の抹消の指示を受け付けて、前記第1の記憶装置に記憶する抵当権抹消ステップと、
    ネットワークを介して当該コンピュータシステムに接続された端末より、前記変更申請のあった登記情報の登記情報変更に係わる関係者の承認を受け付けて、前記第1の記憶装置に記憶する承認ステップと、
    前記変更申請のあった登記情報の登記情報変更に係わる全関係者の承認が前記第1の記憶装置に登録された場合に、前記データベースにアクセスし、前記変更申請のあった登記情報の権利者および抵当権者をそれぞれ前記変更後の権利者および前記変更後の抵当権者に置き換える置換ステップとを行うこと
    を特徴とする登記情報変更支援方法。
  2. 請求項1記載の登記情報変更支援方法であって、
    前記コンピュータシステムは、
    ネットワークを介して当該コンピュータシステムに接続された金融機関の端末から決済代金の入金を示すデータを受け付け、第2の記憶装置に記憶する預託ステップと、
    ネットワークを介して当該コンピュータシステムに接続された端末より、前記金融機関の口座の指定を受け付けて、前記第2の記憶装置に記憶する支払先指定ステップと、
    ネットワークを介して当該コンピュータシステムに接続された端末より、前記入金された決済金額の確認を受け付け、前記第2の記憶装置に記憶する確認ステップとをさらに行い、
    前記置換ステップは、
    前記登記情報を置き換えた後に、ネットワークを介して当該コンピュータシステムに接続された端末より、支払いの指示を受け付け、前記金融機関の端末に前記口座への前記決済代金の振込を示すデータを転送するステップを有すること
    を特徴とする登記情報変更支援方法。
  3. 請求項1または2記載の登記情報変更支援方法であって、
    前記コンピュータシステムは、
    前記変更申請に伴う登録免許税の算出を行うステップと、
    ネットワークを介して当該コンピュータシステムに接続された金融機関の端末より、前記登録免許税の入金を示すデータを受け付け、第3の記憶装置に記憶するとともに、前記データベースに支払い済みであることを示す情報を、前記第1の記憶装置に記憶する免許税支払ステップと、をさらに行い、
    前記支払い済みであることを示す情報が前記第1の記憶装置に登録された場合に、前記置換ステップが行われること
    を特徴とする登記情報変更支援方法。
  4. 登記情報データベースに登録されている登記簿の登録内容(登記情報)の変更を支援する登記情報変更支援システムであって、
    前記登記情報の変更申請を、当該変更申請の識別番号(受付番号)と対応付けて登録するための仮登記情報データベースと、
    ネットワークを介して当該登記情報変更支援システムに接続された端末より、前記登記情報の変更後の権利者の情報を含む登記情報の変更申請を受け付け、これを前記仮登記情報データベースに登録するとともに前記受付番号を付与する登記情報変更申請手段と、
    ネットワークを介して当該登記情報変更支援システムに接続された端末より、前記受付番号とともに受け付けた前記変更申請のあった登記情報の変更に関する情報の入力を前記仮登記情報データベース内の前記受付番号に対応するレコードに登録する予定登記手段と、
    前記予定登記手段からの指示に従い、前記登記情報データベースに登録されている前記変更申請のあった登記情報を置き換える登記手段とを備え、
    前記予定登記手段が受け付ける前記登記情報の変更に関する情報は、前記変更申請のあった登記情報の変更後の抵当権者の指定、変更前の抵当権の抹消の指示、前記申請のあった登記情報の登記情報変更に係わる関係者の承認を含み、
    前記予定登記手段は、前記抵当権者の指定、前記抹消の指示、前記承認の全てが入力されたことを受けて、前記登記手段に置き換えの指示を行い、
    前記登記手段は、前記申請の指示のあった登記情報の権利者および抵当権者の情報を、前記仮登記情報データベースに登録されている前記変更後の権利者および前記変更後抵当権者に置き換えること、
    を特徴とする登記情報変更支援システム。
  5. 請求項1記載の登記情報変更支援システムであって、
    ネットワークを介して接続された金融機関の端末から前記登記情報の変更に係わる決済代金の振込を示す情報を受け付け、ネットワークを介して接続された端末から前記決済代金の支払い先を受け付け、前記決済金額の振込を示す情報および前記支払先をエスクロデータベースに登録するとともに、ネットワークを介して接続された端末からの指示に従って、前記エスクロデータベースに登録された前記支払先に前記決済金額を示す情報を送信するエスクロ手段をさらに備え、
    前記登記手段は、
    登記情報を変更後のものに置き換えた後に、置き換えたことを、前記ネットワークを介して接続された前記変更後の権利者および変更後の抵当権者それぞれの端末に通知すること、
    を特徴とする登記情報変更支援システム。
  6. 請求項4または5記載の登記情報変更支援システムであって、
    前記変更申請に伴う登録免許税の算出を行い、前記登録免許税の全額の支払を示す情報を、ネットワークを介して接続された金融機関の端末から受け付けた後、前記登録免許税の支払が完了したことを前記予定登記手段に通知する登録免許税処理手段をさらに備え、
    前記予定登記手段は、前記登録免許税処理手段からの通知を待って、前記登記処理部に置き換えの指示を行うこと、
    を特徴とする登記情報変更支援システム。
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