JP2004145189A - 画像形成装置およびその方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】現像ローラ31は、感光体11に対して接離方向に移動可能に支持されている。すなわち、例えばソレノイドまたはモータなどからなるアクチュエータが接離駆動部118によって駆動されると、接触位置と離間位置との間で往復移動する。接触位置は、現像ローラ31上に担持されている現像液が感光体11に接触して感光体11へのトナー供給が可能な現像可能位置であり、離間位置は、上記現像液が感光体11に接触しない位置である。そして、中間転写ベルト41の一周に2枚の画像が転写される2枚取り制御で、かつ2枚目の画像が転写されないときは、その非画像転写領域に対応する間は、現像ローラ31を離間位置に退避させる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、複写機やファクシミリ装置などの電子写真方式の画像形成技術に係り、特に現像方式として湿式現像を採用した画像形成技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、帯電している感光体を露光手段により露光して当該感光体に静電潜像を形成し、現像手段によりトナーを感光体に付着させて静電潜像を顕像化してトナー像を形成し、このトナー像を転写媒体に転写して所定の画像を得るようにした電子写真方式の画像形成装置が実用化されている。ここで、現像手段の現像方式として、液体キャリアにトナーを分散した現像液を用いる湿式現像方式が知られている。この湿式現像方式は、トナーの平均粒子径が0.1〜2μmと小さいので高解像度の画像が得られる、液体のため流動性が高いことから均一な画像が得られる、などの利点を有しているため、種々の装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。この装置は、高粘度で高濃度の現像液を現像ローラ上に塗布し、その現像液を感光体に接触させることにより感光体の潜像面に現像液を供給している。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−209922号公報(段落[0038]、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、現像ローラ上の現像液が感光体に接触した状態のときに、例えば帯電トナーが現像ローラに向けて移動するようなバイアスを印加しておけば、帯電トナーの感光体への移動を阻止することはできる。しかしながら、液体キャリアの場合には、感光体に接触すると付着してしまうのは避けられないため、液体キャリアの感光体への移動を阻止することはできない。上記従来の特許文献1に記載の装置でも、現像ローラ上の現像液が常に感光体に接触しているために、液体キャリアは常に現像ローラから感光体に移動することとなる。その結果、トナー像形成の態様によって現像液が不要な状態のときは、液体キャリアが無駄に消費されることになる。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、液体キャリアが無駄に消費されるのを未然に防止することができる画像形成装置およびその方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明にかかる画像形成装置は、その表面に静電潜像を担持しながら移動方向に移動する潜像担持体に対して現像手段を所定の現像可能位置に位置決めすることにより、液体キャリアにトナーを分散した現像液を前記現像手段から前記潜像担持体に供給して前記静電潜像を顕像化してトナー像を形成する画像形成装置において、N(Nは2以上の整数)個のトナー像を前記移動方向に対応する方向に担持可能となっている像担持体と、前記潜像担持体上に形成されたトナー像を前記像担持体に転写する転写手段とを備え、前記現像手段は、前記現像可能位置と、前記潜像担持体から離間して前記潜像担持体に現像液が接触しない離間位置との間で移動自在となっており、しかも、前記像担持体に(N−1)個以下のトナー像を担持させるときには、トナー像を担持しない非担持領域に対応して前記現像手段が前記離間位置に位置決めされることを特徴としている。
【0007】
また、上記目的を達成するために、本発明にかかる画像形成方法は、その表面に静電潜像を担持しながら移動方向に移動する潜像担持体に対して現像手段を所定の現像可能位置に位置決めすることにより、液体キャリアにトナーを分散した現像液を前記現像手段から前記潜像担持体に供給して前記静電潜像を顕像化してトナー像を形成するとともに、該トナー像を像担持体上に転写する画像形成方法において、前記像担持体上では、最大N(Nは2以上の整数)個のトナー像を前記移動方向に対応する方向に担持させることが可能となっており、しかも、前記像担持体に(N−1)個以下のトナー像を担持させるときには、トナー像を担持しない非担持領域に対応して前記現像手段を前記潜像担持体から離間して前記潜像担持体に現像液を接触させないことを特徴としている。
【0008】
これらの構成によれば、その表面に静電潜像を担持しながら移動方向に移動する潜像担持体に対して現像手段が所定の現像可能位置に位置決めされて、液体キャリアにトナーを分散した現像液が、現像手段から潜像担持体に供給され、静電潜像が顕像化されてトナー像が形成されるとともに、該トナー像が像担持体上に転写される。ここで、像担持体上では、最大N(Nは2以上の整数)個のトナー像を移動方向に対応する方向に担持させることが可能となっており、しかも、像担持体に(N−1)個以下のトナー像を担持させるときには、トナー像を担持しない非担持領域に対応して現像手段を潜像担持体から離間することにより、潜像担持体に現像液が接触しない。これによって、液体キャリアが無駄に消費されるのを未然に防止することができる。なお、非担持領域ではトナーが不要であることから、非担持領域に対応して潜像担持体に現像液が接触しないことにより現像液が潜像担持体に供給されなくても、支障を来すことはない。
【0009】
また、上記目的を達成するために、本発明にかかる画像形成装置は、その表面に静電潜像を担持可能に構成された潜像担持体と、液体キャリアにトナーを分散した現像液を、その表面に担持しながら前記潜像担持体と対向する現像位置に搬送し、当該現像位置において前記潜像担持体に接触させることで前記潜像担持体に供給する現像液担持体と、前記現像液担持体から前記潜像担持体に供給される現像液中のトナーを前記潜像担持体に付着させ、前記静電潜像を顕像化してトナー像を形成する像形成手段と、前記潜像担持体上に形成されたトナー像をその表面に担持可能に構成された像担持体と、前記潜像担持体上に形成されたトナー像を所定の転写位置で前記像担持体の表面に転写する転写手段とを備え、前記現像液担持体は、前記現像位置で当該現像液担持体上の現像液を前記潜像担持体に接触させる現像可能位置と、当該現像液担持体上の現像液が前記潜像担持体に接触しない離間位置との間で移動可能に構成され、前記像担持体は、回転することによりその表面が前記転写位置を通過する回転体からなり、その一周にN(Nは2以上の整数)個のトナー像を回転方向に並んで担持可能に構成されており、前記転写手段により前記像担持体の一周にN個未満のトナー像が転写されるときは、前記像担持体上の非転写領域に対応する間は、前記現像液担持体を前記現像可能位置から前記離間位置に退避させることを特徴としている。
【0010】
この構成によれば、現像液担持体は、現像可能位置と離間位置との間で移動可能に構成され、液体キャリアにトナーを分散した現像液を、その表面に担持しながら潜像担持体と対向する現像位置に搬送し、当該現像位置において潜像担持体に接触させることで潜像担持体に供給する。そして、現像液担持体から潜像担持体に供給される現像液中のトナーが潜像担持体に付着し、潜像担持体上の静電潜像が顕像化されてトナー像が形成され、その形成されたトナー像が所定の転写位置で像担持体の表面に転写される。ここで、像担持体は、回転することによりその表面が転写位置を通過する回転体からなり、その一周にN(Nは2以上の整数)個のトナー像を回転方向に並んで担持可能に構成されており、転写手段により像担持体の一周にN個未満のトナー像が転写されるときは、像担持体上の非転写領域に対応する間は、現像液担持体が現像可能位置から離間位置に退避する。これによって、潜像担持体に現像液担持体上の現像液が接触しないことから、液体キャリアが無駄に消費されるのを未然に防止することができる。なお、トナー像が転写されない非転写領域ではトナーが不要であることから、その非転写領域に対応する間、潜像担持体に現像液が接触しないことにより現像液が潜像担持体に供給されなくても、支障を来すことはない。
【0011】
また、前記現像液として、それぞれ互いに異なる色のトナーを含む複数の現像液を前記潜像担持体に供給してカラートナー像を形成するようにすると、各現像液に含まれる液体キャリアが、それぞれ無駄に消費されるのを未然に防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は本発明に係る画像形成装置の第1実施形態であるプリンタの内部構成を示す図、図2は同プリンタの電気的構成を示すブロック図、図3は中間転写ベルトの展開図である。このプリンタは、ブラック(K)のトナーを含む現像液を用いて単色画像を形成する湿式現像方式の画像形成装置であり、ホストコンピュータなどの外部装置から画像信号を含む印字指令信号が主制御部100に与えられると、この主制御部100からの制御信号に応じてエンジン制御部110がエンジン部1の各部を制御して、装置本体2の下部に配設された給紙カセット3から搬送した転写紙、複写紙および用紙(以下「転写紙」という)4に上記画像信号に対応する画像を印字出力する。
【0013】
上記エンジン部1は、感光体ユニット10、露光ユニット20、現像ユニット30、転写ユニット40などを備えている。これらのユニットのうち、感光体ユニット10は感光体11、帯電部12、除電部13およびクリーニング部14を備えている。また、現像ユニット30は現像ローラ31などを備えている。さらに、転写ユニット40は中間転写ベルト41などを備えている。
【0014】
感光体ユニット10では、感光体11が図1の矢印方向15(図中、時計回り方向)に回転自在に設けられている。そして、この感光体11の周りには、その回転方向15に沿って、帯電部12、現像ローラ31、中間転写ベルト41、除電部13およびクリーニング部14が配設されている。また、帯電部12と現像ローラ31との間の表面領域が露光ユニット20からの光ビーム21の照射領域となっている。帯電部12は、本実施形態では帯電ローラからなり、帯電バイアス発生部111から帯電バイアスが印加されて、感光体11の外周面を所定の表面電位Vd(例えばVd=DC+600V)に均一に帯電するもので、帯電手段としての機能を有する。
【0015】
この帯電部12によって均一に帯電された感光体11の外周面に向けて露光ユニット20から例えばレーザで形成される光ビーム21が照射される。この露光ユニット20は、露光制御部112から与えられる制御指令に応じて光ビーム21により感光体11を露光して、感光体11上に画像信号に対応する静電潜像を形成するもので、露光手段としての機能を有する。例えば、ホストコンピュータなどの外部装置よりインターフェース102を介して主制御部100のCPU101に画像信号を含む印字指令信号が与えられると、主制御部100のCPU101からの指令に応じてCPU113が露光制御部112に対し所定のタイミングで画像信号に対応した制御信号を出力する。そして、この露光制御部112からの制御指令に応じて露光ユニット20から光ビーム21が感光体11に照射されて、画像信号に対応する静電潜像が感光体11上に形成される。このように、この実施形態では、感光体11が本発明の「潜像担持体」に相当する。
【0016】
こうして形成された静電潜像は現像ユニット30の現像ローラ31から供給されるトナーによって顕像化される。現像ユニット30は、現像ローラ31に加えて、現像液32を貯留するタンク33、タンク33に貯留された現像液32を汲み上げて現像ローラ31に塗布する塗布ローラ34、塗布ローラ34上の現像液層の厚さを均一に規制する規制ブレード35、感光体11へのトナー供給後に現像ローラ31上に残留した現像液を除去するクリーニングブレード36および後述するメモリ37(図2)を備えている。
【0017】
現像ローラ31は感光体11に従動する方向(図1中、反時計回り)に感光体11とほぼ等しい周速で回転する。塗布ローラ34は現像ローラ31と同一方向(同図中、反時計回り)に約2倍の周速で回転する。この現像ローラ31は、感光体11に対して接離方向に移動可能に支持されている。すなわち、例えばソレノイドまたはモータなどからなるアクチュエータ39(図2)が接離駆動部118(図2)によって駆動されると、接触位置(図1中、実線)と離間位置(図1中、破線)との間で往復移動する。接触位置は、現像ローラ31上に担持されている現像液が感光体11に接触して感光体11へのトナー供給が可能な現像可能位置であり、離間位置は、上記現像液が感光体11に接触しない位置である。なお、現像ローラ31の位置制御については後述する。
【0018】
現像液32は、本実施形態では、着色顔料、この着色顔料を接着するエポキシ樹脂などの接着剤、トナーに所定の電荷を与える荷電制御剤、着色顔料を均一に分散させる分散剤等からなるトナーが、液体キャリア中に分散されてなる。本実施形態では、液体キャリアとして例えばポリジメチルシロキサンオイルなどのシリコーンオイルを用いており、トナー濃度を5〜40重量%として、湿式現像方式で多く用いられる低濃度現像液(トナー濃度が1〜2重量%)に比べて高濃度にしている。なお、液体キャリアの種類はシリコーンオイルに限定されるものではなく、また、現像液32の粘度は、使用する液体キャリアやトナーを構成する各材料、トナー濃度などによって決まるが、本実施形態では、例えば粘度を50〜6000mPa・sとしている。
【0019】
感光体11と現像ローラ31との間隔(現像ギャップ=現像液層の厚さ)は、本実施形態では例えば5〜40μmに設定し、現像ニップ距離(現像液層が感光体11および現像ローラ31の双方に接触している周方向の距離)は、本実施形態では例えば5mmに設定している。上述した低濃度現像液の場合にはトナー量を稼ぐべく100〜200μmの現像ギャップを必要とするのに比べて、高濃度現像液を用いる本実施形態では現像ギャップを短縮することができる。従って、現像液中を電気泳動によって移動するトナーの移動距離が短縮するとともに、同一の現像バイアスを印加してもより高い電界が発生するので、現像効率を向上することができ、現像を高速に行えることとなる。
【0020】
このような構成の現像ユニット30において、タンク33に貯留された現像液32が塗布ローラ34により汲み上げられ、規制ブレード35により塗布ローラ34上の現像液層の厚さが均一に規制され、この均一な現像液32が現像ローラ31の表面に付着し、現像ローラ31の回転に伴って感光体11に対向する現像位置16に搬送される。現像液中のトナーは、荷電制御剤などの作用によって例えば正に帯電している。
【0021】
そして、現像位置16において現像ローラ31に担持されている現像液が現像ローラ31から供給されて感光体11に付着し、現像バイアス発生部114から現像ローラ31に印加される現像バイアスVb(例えばVb=DC+400V)によってトナーが現像液中を現像ローラ31から感光体11に移動して、静電潜像が顕像化される。また、感光体11に付着せずに現像ローラ31上に残った現像液は、クリーニングブレード36により掻き落とされ、自重でタンク33に戻る。このように、この実施形態では、現像ローラ31が本発明の「現像液担持体」に相当し、現像バイアス発生部114が本発明の「像形成手段」に相当する。
【0022】
上記のようにして感光体11上に形成されたトナー像は、感光体11の回転に伴って中間転写ベルト41に対向する1次転写位置44に搬送される。中間転写ベルト41は、テンションローラ41A,41B、駆動ローラ41C、従動ローラ41Dに掛け渡されている。駆動ローラ41Cは、感光体駆動用モータ(図示省略)によって感光体11とともに回転駆動される。中間転写ベルト41は、感光体11に従動する方向(図1中、矢印52)に感光体11とほぼ等しい周速で回転し、転写バイアス発生部115から1次転写バイアス(例えばDC−400V)が印加されると、感光体11上のトナー像が中間転写ベルト41に1次転写される。1次転写後における感光体11上の残留電荷はLEDなどからなる除電部13により除去され、残留現像液はクリーニング部14により除去される。
【0023】
中間転写ベルト41は、図3に示すように、ほぼ矩形のシート体が継ぎ目51で継ぎ合わされて形成された無端ベルトからなる。図3において、矢印52は回転駆動方向を示し、矢印53は回転軸方向を示している。この中間転写ベルト41は、回転軸方向53の一端側(図3中、上側)に設けられた突起部54を有するとともに、転写禁止領域55および転写許可領域56を有している。転写禁止領域55は、継ぎ目51の両側のそれぞれ所定寸法の範囲に、回転軸方向53に一端から他端に亘って設定されている。転写許可領域56は、転写禁止領域55以外の領域であって、回転軸方向53の一端部および他端部を除く矩形の領域に設定されており、この転写許可領域56にトナー像が1次転写される。
【0024】
図3(A)に示すように、転写許可領域56には、回転駆動方向52に長辺方向となるA3サイズのトナー像57が転写可能になっている。また、図3(B)に示すように、転写許可領域56を2つのサブ領域56A,56Bに分割設定し、中間転写ベルト41の一周に、回転駆動方向52に短辺方向となるA4サイズ以下(例えばA4,B5サイズ)のトナー像を2個1次転写することが可能になっている。以下において、中間転写ベルト41の一周でトナー像を2個1次転写する像形成制御を「2枚取り制御」と称する。なお、図3(B)ではA4サイズのトナー像58を示している。
【0025】
垂直同期センサ46は、例えば互いに対向配置された発光部(例えばLED)および受光部(例えばフォトダイオード)を有するフォトインタラプタからなり、回転する中間転写ベルト41の回転軸方向53の一端側に配置され、突起部54の通過を検出して検出信号を出力するものである。この垂直同期センサ46から出力される検出信号が、エンジン制御部110による画像形成制御の基準となる垂直同期信号Vsyncとして使用される。
【0026】
中間転写ベルト41の適所(図1では従動ローラ41Cの鉛直下方)に2次転写ローラ42が対向配置されており、中間転写ベルト41に1次転写された1次転写トナー像は中間転写ベルト41の回転に伴って2次転写ローラ42に対向する2次転写位置45に搬送される。一方、給紙カセット3に収容されている転写紙4は、1次転写トナー像の搬送に同期して搬送駆動部(図示省略)により2次転写位置45に搬送される。そして、2次転写ローラ42は中間転写ベルト41に従動する方向(図1中、時計回り)に中間転写ベルト41と等しい周速で回転しており、転写バイアス発生部115から2次転写バイアス(例えば定電流制御で−100μA)が印加されると、中間転写ベルト41上のトナー像が転写紙4に2次転写される。2次転写後における中間転写ベルト41上の残留現像液はクリーニング部43により除去される。
【0027】
こうしてトナー像が2次転写された転写紙4は、所定の転写紙搬送経路5(図1中、一点鎖線)に沿って搬送され、定着ユニット6によってトナー像が定着され、装置本体2の上部に設けられた排出トレイに排出される。また、装置本体2の上面には、例えば液晶ディスプレイおよびタッチパネルからなる操作表示パネル7が配設されており、使用者による操作指示を受け付けるとともに、所定の情報を表示して使用者に報知する。このように、この実施形態では、中間転写ベルト41が本発明の「像担持体」に相当し、転写バイアス発生部115が本発明の「転写手段」に相当する。
【0028】
図2において、主制御部100は、インターフェース102を介して外部装置から与えられた画像信号を記憶するための画像メモリ103を備えており、CPU101は、外部装置から画像信号を含む印字指令信号をインターフェース102を介して受信すると、エンジン部1の動作指示に適した形式のジョブデータに変換し、エンジン制御部110に送出する。
【0029】
エンジン制御部110のメモリ116は、予め設定された固定データを含むCPU113の制御プログラムを記憶するROMや、エンジン部1の制御データやCPU113による演算結果などを一時的に記憶するRAMなどからなる。CPU113はCPU101を介して外部装置から送られた画像信号に関するデータをメモリ116に格納する。
【0030】
現像ユニット30のメモリ37は、当該現像ユニット30の製造ロット、使用履歴、内蔵トナーの特性、現像液32の残量やトナー濃度などに関するデータを記憶するものである。このメモリ37は通信部38と電気的に接続されており、通信部38は例えばタンク33に取り付けられている。そして、現像ユニット30が装置本体2に装着されると、通信部38がエンジン制御部110の通信部117と所定距離以内、例えば10mm以内に対向配置されるように構成されており、赤外線などの無線通信により互いに非接触状態でデータを送受信可能となっている。これによって、CPU113により現像ユニット30に関する消耗品管理等の各種情報の管理が行われる。
【0031】
なお、この実施形態では無線通信等の電磁的手段を用いて非接触にてデータ送受信を行うようにしているが、例えば装置本体2および現像ユニット30にそれぞれコネクタを設けておき、装置本体2に現像ユニット30を装着すると、両コネクタが機械的に嵌合することで相互にデータ送受信を行うようにしてもよい。また、メモリ37は、電源オフ状態や現像ユニット30が装置本体2から取り外された状態でもそのデータを保存できる不揮発性メモリであることが望ましく、このような不揮発性メモリとしては、例えばフラッシュメモリなどのEEPROMや強誘電体メモリなどを用いることができる。
【0032】
図4は2つのローラ(ここでは感光体11と現像ローラ31)間における液体キャリアの移動を説明する図である。領域Aの現像液層は、塗布ローラ34により現像液32が現像ローラ31に塗布された状態のままである。すなわち領域Aの現像液32は、液体キャリア321にトナー322が分散された状態になっている。領域Bの現像液層は、現像ローラ31上の現像液32が感光体11に接触して、双方のローラ31,11にニップされた状態になっている。そして、領域Bにおいて双方のローラ31,11にニップされていた現像液層がローラ31,11の回転に伴って分離して、感光体11側の領域Cの現像液層と、現像ローラ31側の領域Dの現像液層とが形成される。
【0033】
領域Bにおいて、感光体11から現像ローラ31に向けて正帯電トナーが移動するようなバイアス電圧を印加しておけば、現像ローラ31に接する部分のトナー濃度が最も高く、現像ローラ31から離れるに従って徐々にトナー濃度が低下して、感光体11に接する部分にはトナーを含まない液体キャリア321の層を形成することができる。そして、トナーを含まない液体キャリア321の層が最も粘度が低いので、その液体キャリア321の層で現像液32が分離すると考えられる。そこで、液体キャリア321が感光体11に移動して液体キャリア321のみからなる領域Cが形成される一方、トナー322を含む現像液32が現像ローラ31に担持された領域Dが形成される。
【0034】
このように、現像ローラ31が接触位置に配置されているときには、バイアス電圧の印加によってトナー322の感光体11への移動を阻止することはできるものの、現像ローラ31に担持されている現像液32の表層の液体キャリア321が感光体11に移動することは避けられず、液体キャリア321は消費されることになる。そこで、本実施形態では、現像液32が不要なタイミングで現像ローラ31を離間位置に退避させることで、液体キャリア321が無駄に消費されるのを未然に防止している。
【0035】
図5はエンジン部1の各部の動作シーケンスの一例を示すタイミングチャートである。ここでは、2枚取り制御で3個の画像を形成する印字指令信号が与えられたとする。ホストコンピュータなどの外部装置から画像信号を含む印字指令信号が主制御部100に与えられると、この主制御部100からの制御信号に応じてエンジン制御部110がエンジン部1の各部の動作を開始する。
【0036】
すなわち、中間転写ベルト41が所定の周速で回転し、垂直同期信号Vsyncが周期的に出力される。垂直同期信号Vsyncの立下り時点t1から所定時間T1後に1枚目の画像要求信号Vreqが出力され、この画像要求信号Vreqの立下りに同期して、1枚目の画像信号VK1が出力されて静電潜像の形成が開始され、垂直同期信号Vsyncの立下り時点t1から所定時間T2(>T1)後に2枚目の画像要求信号Vreqが出力され、この画像要求信号Vreqの立下りに同期して、2枚目の画像信号VK2が出力されて静電潜像の形成が開始される。
【0037】
時刻t1から所定時間T3,T4後にそれぞれ現像バイアスがオンにされ、さらに転写紙サイズによって予め決められている所定時間後にオフにされる。これによって、トナー像TK1が、中間転写ベルト41の転写許可領域56のうち回転駆動方向52の下流側であるサブ領域56Aに1次転写され、トナー像TK2が、中間転写ベルト41の転写許可領域56のうち回転駆動方向52の上流側であるサブ領域56Bに1次転写される。
【0038】
一方、この1次転写に同期して給紙カセット3から2次転写位置45に向けて転写紙4が給紙されており、垂直同期信号Vsyncの立下り時点t1から所定時間後に2次転写ローラ42への2次転写バイアスの印加がオンにされる。これによって、中間転写ベルト41の転写許可領域56のうち回転駆動方向52の下流側であるサブ領域56Aに1次転写されているトナー像TK1が1枚目の転写紙4に2次転写される。さらに、次のトナー像TK2にタイミングを合わせて、給紙カセット3から次の転写紙4が搬送され、時刻t1から所定時間後に2次転写バイアスの印加がオンにされる。これによって、中間転写ベルト41の転写許可領域56のうち回転駆動方向52の上流側であるサブ領域56Bに1次転写されている、トナー像TK2が2枚目の転写紙4に転写される。これで、2個の画像形成が終了することとなる。
【0039】
そして、次の垂直同期信号Vsyncの立下り時点t2に同期して、以上と同様にして1枚目(全体で3個目)の画像形成が行われる。すなわち時刻t2から所定時間T1後に画像要求信号Vreqが出力され、この画像要求信号Vreqの立下りに同期して画像信号VK3が出力される。また、時刻t2から、所定時間T3後に現像バイアスがオンにされ、転写紙サイズによって決められている時間だけオンが継続され、1枚目のトナー像TK3が形成され、その後、現像バイアスはオフにされる。
【0040】
これで印字指令信号による3個の画像形成は終了したので、垂直同期信号Vsyncの立下り時点t2から所定時間T2後に、2枚目のための画像要求信号Vreqが出力されることはない。そこで、トナー像TK3の形成のための現像バイアスをオフにした後(例えば垂直同期信号Vsyncの立下り時点t2から所定時間T2後)の時刻t3に、アクチュエータ39が駆動されて、現像ローラ31が接触位置から離間位置に退避する。
【0041】
図6は現像ローラの位置制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。エンジン制御部110のメモリ116には予め現像ローラの位置制御プログラムが記憶されている。そして、CPU113が該プログラムにしたがって装置各部を制御することで、以下の位置制御が実行される。
【0042】
まず、主制御部100(CPU101)を介して外部装置から受信した印字指令信号が2枚取り制御であるか否かが判別され(#10)、2枚取り制御であれば(#10でYES)、奇数枚であるか否かが判別される(#12)。そして、2枚取り制御でなければ(#10でNO)、または奇数枚でなければ(#12でNO)、このルーチンを終了する。一方、奇数枚であれば(#12でYES)、中間転写ベルト41の最終周の1枚目が終了するまで待機し(#14でNO)、最終周の1枚目の現像が終了すると(#14でYES)、アクチュエータ39を駆動して現像ローラ31を移動させて離間位置に退避し(#16)、このルーチンを終了する。
【0043】
この図6に示す位置制御ルーチンを実行することにより、図5に示す現像ローラ31の移動動作のシーケンスが実現される。なお、現像ローラ31を離間位置に配置した後については、次の印字指令信号が入力されるまで、そのまま離間位置に現像ローラ31を待機させるようにしてもよい。
【0044】
以上説明したように、第1実施形態によれば、現像ローラ31を接触位置と離間位置との間で移動可能に構成し、形成されるトナー像の態様に応じて現像ローラ31の位置制御を行うようにしている。すなわち、形成されるトナー像の態様として、2枚取り制御において2枚目が形成されない態様のときには、その2枚目(トナー像が転写されない非転写領域)に対応する間、現像ローラ31を離間位置に退避させている。これによって、液体キャリア321が無駄に消費されるのを未然に防止することができる。
【0045】
(第2実施形態)
図7は本発明に係る画像形成装置の第2実施形態であるプリンタの内部構成を示す図である。この第2実施形態が第1実施形態と大きく相違する点は、カラー画像を形成するためにブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色について現像ユニットを有している点であり、その他の構成は基本的に第1実施形態と同一である。したがって、ここでは同一構成について同一符号を付して説明を省略する。
【0046】
この第2実施形態では、各トナー色に対応して現像ユニット30K,30C,30M,30Yが設けられている。これらの現像ユニット30K,30C,30M,30Yは、アクチュエータ39(図2)によって、それぞれ独立して接触位置と離間位置との間で移動可能に構成されている。ここで、接触位置は、現像ユニット30K,30C,30M,30Yの現像ローラ31K,31C,31M,31Y上の現像液が感光体11に接触する現像可能位置であり、離間位置は、上記現像液が感光体11に接触しない位置である。
【0047】
そして、例えばイエロー色については、主制御部100からのジョブデータに基づきイエロー色に対応する静電潜像を感光体11に形成するとともに、現像ユニット30Yが選択的に接触位置に配置されて感光体11に現像液を供給して静電潜像を現像してトナー像を形成した後、このトナー像を1次転写位置44で中間転写ベルト41の表面に1次転写して1次転写トナー像を得る。なお、他のトナー色についても全く同様である。
【0048】
このように構成されたプリンタでは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色ごとにトナー像を形成するとともに、それらのトナー像を中間転写ベルト41の表面上で重ね合わせてフルカラーの1次転写トナー像を形成する。そして、4色のトナー像が重ね合わされた段階で2次転写ローラ42が離間位置(図7中、破線)から転写可能位置(図7中、実線)に移動する。そして、1次転写トナー像は2次転写位置45に搬送される一方、中間転写ベルト41の走行動作に同期して給紙カセット3中の転写紙4が2次転写位置45に搬送され、上記第1実施形態と同様にして1次転写トナー像が転写紙4に2次転写される。このように、この第2実施形態では、現像ユニット30K,30C,30M,30Yが、それぞれ本発明の「現像手段」に相当し、現像ローラ31K,31C,31M,31Yが、それぞれ本発明の「現像液担持体」に相当する。
【0049】
図8は第2実施形態の動作シーケンスを示すタイミングチャートである。ここでも、第1実施形態と同様に、2枚取り制御で3個の画像を形成する印字指令信号が与えられたとする。図8の時刻t1までにエンジン部1の各部の動作は既に開始されており、中間転写ベルト41上で、1個目の画像に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の1枚目のトナー像が重ね合わされ、2個目の画像に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の2枚目のトナー像が重ね合わされている。
【0050】
そして、垂直同期信号Vsyncの立下り時点t1から所定時間T1後に1枚目の画像要求信号Vreqが出力され、この画像要求信号Vreqの立下りに同期して、1枚目のブラック(K)の画像信号VK1が出力されて静電潜像の形成が開始される。また、垂直同期信号Vsyncの立下り時点t1から所定時間T2(>T1)後に2枚目のブラック(K)の画像要求信号Vreqが出力され、この画像要求信号Vreqの立下りに同期して、2枚目の画像信号VK2が出力されて静電潜像の形成が開始される。また、時刻t1から所定時間T3後に1枚目のための現像バイアスがオンにされ、転写紙サイズによって予め決められている所定時間後にオフにされる。さらに、時刻t1から所定時間T4後に2枚目のための現像バイアスがオンにされ、所定時間後にオフにされる。これによって、トナー像TK1,TK2がさらに重ね合わされて、フルカラーの1次転写トナー像が形成される。
【0051】
一方、トナー像TK1の1次転写に同期して給紙カセット3から2次転写位置45に向けて転写紙4が搬送されており、垂直同期信号Vsyncの立下り時点t1から所定時間後に2次転写ローラ42への2次転写バイアスの印加がオンにされる。これによって、中間転写ベルト41の転写許可領域56のうち回転駆動方向52の下流側であるサブ領域56Aに1次転写されているカラートナー像が1枚目の転写紙4に2次転写される。さらに、次のトナー像TK2にタイミングを合わせて、給紙カセット3から次の転写紙4が搬送され、時刻t1から所定時間後に2次転写バイアスの印加がオンにされる。これによって、中間転写ベルト41の転写許可領域56のうち回転駆動方向52の上流側であるサブ領域56Bに1次転写されているカラートナー像が2枚目の転写紙4に転写される。
【0052】
このとき、現像ユニット30Kは、時刻t1から所定時間T5後に離間位置から接触位置に移動し、現像バイアスの印加終了後に対応する所定時間T6後に離間位置に退避する。
【0053】
そして、次の垂直同期信号Vsyncの立下り時点t2に同期して、以上と同様にして、1枚目(3個目の画像に対応)のトナー像TY3の形成が行われる。すなわち時刻t2から所定時間T1後に画像要求信号Vreqが出力され、この画像要求信号Vreqの立下りに同期して画像信号VY3が出力される。また、時刻t2から、所定時間T3後に現像バイアスがオンにされ、転写紙サイズによって決められている時間だけオンが継続されて1枚目のトナー像TY3が形成され、その後、現像バイアスはオフにされる。これで印字指令信号による3個の画像形成は終了したので、垂直同期信号Vsyncの立下り時点t2から所定時間T2後に、2枚目のための画像要求信号Vreqが出力されることはない。
【0054】
このとき、現像ユニット30Yは、時刻t1から所定時間T5後に離間位置から接触位置に移動して1枚目の現像を行い、2枚目の現像は行われないので、現像バイアスの印加終了後に対応する所定時間T7(<T6)後に離間位置に退避する。
【0055】
以下、同様にして、1枚目のトナー像TM3,TC3,TK3の形成が行われる。すなわち、時刻t3,t4,t5から所定時間T1後に、それぞれ画像要求信号Vreqが出力され、この画像要求信号Vreqの立下りに同期して画像信号VM3,VC3,VK3が出力される。また、時刻t3,t4,t5から、それぞれ所定時間T3後に現像バイアスがオンにされ、転写紙サイズによって決められている時間だけオンが継続されて1枚目のトナー像TM3,TC3,TK3が形成され、その後、現像バイアスはオフにされる。
【0056】
このとき、現像ユニット30M,30C,30Kは、時刻t3,t4,t5からそれぞれ所定時間T5後に離間位置から接触位置に移動して1枚目の現像を行い、それぞれ2枚目の現像は行われないので、現像バイアスの印加終了後に対応する所定時間T7後に離間位置に退避する。
【0057】
以上説明したように、第2実施形態によれば、現像ユニット30Y,30M,30C,30Kを接触位置と離間位置との間で移動可能に構成し、形成されるトナー像の態様に応じて現像ユニット30Y,30M,30C,30Kの位置制御を行うようにしている。すなわち、形成されるトナー像の態様として、2枚取り制御において2枚目が形成されない態様のときには、その2枚目に対応する間、現像ユニット30Y,30M,30C,30Kを離間位置に退避させている。これによって、第1実施形態と同様に、液体キャリア321が無駄に消費されるのを未然に防止することができる。
【0058】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したものに対して種々の変更を加えることが可能であり、例えば上記実施形態では、中間転写ベルト41は、一周で2枚の画像を転写可能としているが、これに限られない。例えば中間転写ベルトが一周でn(nは3以上の整数)枚可能な場合には、最終周でn枚未満の画像を転写する際に、その転写終了からその最終周が終了するまでの非画像転写領域に対応する間だけ、現像ローラ31を離間位置に退避しておけばよい。
【0059】
また、上記第1実施形態では、現像ローラ31のみを移動可能に構成しているが、これに限られず、現像ユニット30の全体を移動可能に構成することにより、現像ローラ31を接触位置と離間位置の間で移動可能としてもよい。この形態では、現像ユニット30が本発明の「現像手段」に相当する。また、上記第2実施形態では、現像ユニット30Y,30M,30C,30Kの全体をそれぞれ移動可能に構成しているが、これに限られず、現像ローラ31Y,31M,31C,31Kのみをそれぞれ接触位置と離間位置の間で移動可能に構成してもよい。
【0060】
さらに、上記実施形態では、ホストコンピュータなどの外部装置より与えられた画像を転写紙に印刷するプリンタを用いて説明しているが、本発明はこれに限られず、複写機やファクシミリ装置などを含む一般の電子写真方式の画像形成装置に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるプリンタの内部構成を示す図。
【図2】同プリンタの電気的構成を示すブロック図。
【図3】中間転写ベルトの展開図。
【図4】2つのローラ間における液体キャリアの移動を説明する図。
【図5】動作シーケンスの一例を示すタイミングチャート。
【図6】位置制御ルーチンの一例を示すフローチャート。
【図7】本発明の第2実施形態であるプリンタの内部構成を示す図。
【図8】第2実施形態の動作シーケンスを示すタイミングチャート。
【符号の説明】11…感光体(潜像担持体)、30,30Y,30M,30C,30K…現像ユニット(現像手段)、31,31Y,31M,31C,31K…現像ローラ(現像液担持体)、41…中間転写ベルト(像担持体)、113…CPU、114…現像バイアス発生部(像形成手段)、115…転写バイアス発生部(転写手段)
Claims (4)
- その表面に静電潜像を担持しながら移動方向に移動する潜像担持体に対して現像手段を所定の現像可能位置に位置決めすることにより、液体キャリアにトナーを分散した現像液を前記現像手段から前記潜像担持体に供給して前記静電潜像を顕像化してトナー像を形成する画像形成装置において、
N(Nは2以上の整数)個のトナー像を前記移動方向に対応する方向に担持可能となっている像担持体と、
前記潜像担持体上に形成されたトナー像を前記像担持体に転写する転写手段とを備え、
前記現像手段は、前記現像可能位置と、前記潜像担持体から離間して前記潜像担持体に現像液が接触しない離間位置との間で移動自在となっており、しかも、前記像担持体に(N−1)個以下のトナー像を担持させるときには、トナー像を担持しない非担持領域に対応して前記現像手段が前記離間位置に位置決めされることを特徴とする画像形成装置。 - その表面に静電潜像を担持可能に構成された潜像担持体と、液体キャリアにトナーを分散した現像液を、その表面に担持しながら前記潜像担持体と対向する現像位置に搬送し、当該現像位置において前記潜像担持体に接触させることで前記潜像担持体に供給する現像液担持体と、
前記現像液担持体から前記潜像担持体に供給される現像液中のトナーを前記潜像担持体に付着させ、前記静電潜像を顕像化してトナー像を形成する像形成手段と、
前記潜像担持体上に形成されたトナー像をその表面に担持可能に構成された像担持体と、
前記潜像担持体上に形成されたトナー像を所定の転写位置で前記像担持体の表面に転写する転写手段とを備え、
前記現像液担持体は、前記現像位置で当該現像液担持体上の現像液を前記潜像担持体に接触させる現像可能位置と、当該現像液担持体上の現像液が前記潜像担持体に接触しない離間位置との間で移動可能に構成され、
前記像担持体は、回転することによりその表面が前記転写位置を通過する回転体からなり、その一周にN(Nは2以上の整数)個のトナー像を回転方向に並んで担持可能に構成されており、
前記転写手段により前記像担持体の一周にN個未満のトナー像が転写されるときは、前記像担持体上の非転写領域に対応する間は、前記現像液担持体を前記現像可能位置から前記離間位置に退避させることを特徴とする画像形成装置。 - 前記現像液として、それぞれ互いに異なる色のトナーを含む複数の現像液を前記潜像担持体に供給してカラートナー像を形成する請求項1または2記載の画像形成装置。
- その表面に静電潜像を担持しながら移動方向に移動する潜像担持体に対して現像手段を所定の現像可能位置に位置決めすることにより、液体キャリアにトナーを分散した現像液を前記現像手段から前記潜像担持体に供給して前記静電潜像を顕像化してトナー像を形成するとともに、該トナー像を像担持体上に転写する画像形成方法において、
前記像担持体上では、最大N(Nは2以上の整数)個のトナー像を前記移動方向に対応する方向に担持させることが可能となっており、しかも、
前記像担持体に(N−1)個以下のトナー像を担持させるときには、トナー像を担持しない非担持領域に対応して前記現像手段を前記潜像担持体から離間して前記潜像担持体に現像液を接触させないことを特徴とする画像形成方法。
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