JP2004144844A - 現像剤収納容器、現像装置、除去現像剤収納容器、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、電子写真画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】現像剤収納容積を確保したうえで、課題小型化を実現すること。
【解決手段】現像剤収納容器に凹部を有し、該現像剤収納容器が装着される電子写真画像形成装置に設けられた露光装置からの露光が該凹部空間を通過することを特徴とする。
【選択図】 図15
【解決手段】現像剤収納容器に凹部を有し、該現像剤収納容器が装着される電子写真画像形成装置に設けられた露光装置からの露光が該凹部空間を通過することを特徴とする。
【選択図】 図15
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真感光体に形成された静電潜像を現像するために用いる現像剤を収納する現像剤収納容器、現像収納容器を有する現像装置、電子写真感光体から除去した現像剤を収納する除去現像剤収納容器、除去現像剤収納容器を有するクリーニング装置、電子写真画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジ、及び、電子写真画像形成装置に関するものである。
【0002】
ここで、電子写真画像形成装置とは、電子写真画像形成方式を用いて記録媒体に画像を形成するものである。電子写真画像形成装置の例としては、例えば、電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えばレーザープリンタ、LEDプリンタ等)、ファクシミリ装置、ワードプロセッサ及びこれらの複合機(マルチファンクションプリンター等)が含まれる。
【0003】
また、プロセスカートリッジとは、プロセス手段としての帯電手段、現像手段、又は、クリーニング手段と電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを画像形成装置本体に対して着脱可能とするものである。或いは、プロセス手段としての帯電手段、現像手段、クリーニング手段の少なくとも1つと電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化して画像形成装置本体に着脱可能とするものである。更には、少なくとも、プロセス手段としての現像手段と電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化して画像形成装置本体に着脱可能とするものをいう。
【0004】
【従来の技術】
従来、電子写真画像形成プロセスを用いた電子写真画像形成装置においては、電子写真感光体及び前記電子写真感光体に作用するプロセス手段を一体的にカートリッジ化して、このカートリッジを画像形成装置本体に着脱可能とするプロセスカートリッジ方式が採用されている。このプロセスカートリッジ方式によれば、装置のメンテナンスをサービスマンによらずにユーザー自身で行うことができるので、格段に操作性を向上させることができた。そこでこのプロセスカートリッジ方式は、電子写真画像形成装置において広く用いられている。
【0005】
画像形成装置に着脱可能なプロセスカートリッジの構成の一例を図22に示す。
【0006】
また画像形成装置Aに配置されている露光装置1と感光ドラム7の関係を示す上面図を図14に示す。
【0007】
回転もしくは回動される電子写真感光体としての感光ドラム7と、感光ドラム7に形成される潜像を現像する現像装置110(この現像装置は静電潜像を可視像にするための現像剤であるトナーとこれを収納するトナー収納部10aとこのトナー収納部10aを形作る蓋部材52とトナー現像枠体55を有する)と、感光ドラム7の周面を所定の極性に一様帯電する帯電ローラ8と像転写後の感光ドラム表面から除去された現像剤を収納する除去現像剤収納部11cを有するクリーニング枠体(除去現像剤収納容器)11dが配置されているクリーニング装置111を有する。また、感光ドラム7の一方の側面部を光像露光工程部、他方の側面部を像転写工程部とし、感光体の光像露光工程に向う露光路120を中にして該露光路の上側と下側にクリーニング手段を含むクリーニング装置111と、現像手段を有する現像装置110を相対的に上下の位置関係に配置したプロセスカートリッジである。
【0008】
該露光路120を中にしてその上側と下側とに夫々配置するクリーニング装置Cと現像装置Dの両手段はその間に上記の露光路として所要の隙間スペースを確保することができるぎりぎりまで互いに上下に接近させて配置してある。また、感光ドラム7の一方の側面部側に設定した光像露光工程部に向う露光路120のためのスペース51は偏平な隙間で構成されている。
【0009】
感光体の光像露光工程に向う露光路120を中にして該露光路の上側と下側にクリーニング装置111と現像装置110を相対的に上下の位置関係に配置する。これによって、プロセスカートリッジおよびこのプロセスカートリッジを着脱可能な画像形成装置の小型化を達成している(例えば、特許文献1参照。)。
【0010】
【特許文献1】
特公平6−12475号公報(第4頁左欄第57行目〜第6頁左欄11行目、第1図)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来例をさらに発展させたものであり、
1.現像装置に内蔵が有する現像剤収納容器の容量は従来のもの以上に十分に確保したうえで、容器を小型化できる現像剤収納容器を提供することを目的とする。
【0012】
2.カートリッジが有する現像装置の容量は従来のもの以上に十分確保したうえで、装置を小型化できる現像装置を提供することを目的とする。
【0013】
3.クリーニング装置が有する除去現像剤収納容器の容量は従来のもの以上に十分に確保したうえで、容器を小型化できる除去現像収納容器を提供することを目的とする。
【0014】
4.カートリッジが有するクリーニング装置の容量は従来のもの以上に十分に確保したうえで、装置を小型化できるクリーニング装置を提供することを目的とする。
【0015】
5.カートリッジが有する現像装置の容量は従来のもの以上に十分に確保したうえで、装置を小型化できるプロセスカートリッジを提供することを目的とする。
【0016】
6.現像装置、クリーニング装置もしくはプロセスカートリッジに対する異物の侵入を最小限に食い止めることを目的とする。また、プロセスカートリッジを画像形成装置本体外に取り出した際の、電子写真感光体に対する光汚染を防止することを目的とする。
【0017】
7.カートリッジが有す現像装置の容量は従来のもの以上に十分に確保したうえで、プロセスカートリッジを小型化しつつ、プロセスカートリッジを画像形成装置に着脱する際の操作性を向上させたプロセスカートリッジを提供することを目的とする。
【0018】
8.画像形成装置に着脱可能なカートリッジが有する現像装置の容量は従来のもの以上に十分に確保したうえでプロセスカートリッジ及び画像形成装置を小型化しつつ、プロセスカートリッジを画像形成装置に着脱する際の操作性が向上するプロセスカートリッジおよび画像形成装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための代表的な本発明は、露光装置を備えた電子写真形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、
電子写真感光体と、
前記電子写真感光体に形成された静電潜像を現像するための現像剤を収納する現像剤収納容器を有する現像装置であって、該現像剤収納容器が凹部を有し、前記露光装置から発せられる露光が該凹部空間を通過する現像装置と、
を有することを特徴とするプロセスカートリッジである。
【0020】
(作用)
現像剤収納部と露光路とのデッドスペースを現像剤収納部の一部として使用したり、除去現像剤収納部と露光路とのデッドスペースを除去現像剤収納部の一部として使用する。これによって現像装置やクリーニング装置の容量を従来のもの以上に十分に確保したうえで、現像剤収納容器、現像装置、除去現像剤収納容器、クリーニング装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置小型化が実現できる。さらに、小型化のみならず、現像装置、クリーニング装置もしくはプロセスカートリッジに対する異物の侵入を抑止できる。さらに、プロセスカートリッジを画像形成装置の機外に取り出した際の電子写真感光体に対する光汚染を減少できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
(第1の実施例)
以下の本発明に係る一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の説明において、プロセスカートリッジの長手方向とは、プロセスカートリッジを装置本体へ着脱する方向と交差する方向(略直交する方向、電子写真感光体の軸線方向)であり、記録媒体の表面と平行であり、且つ記録媒体の搬送方向と交差(略直交)する方向である。また、左右とは記録媒体の搬送方向に従って記録媒体を上から見て左又は右である。また、プロセスカートリッジの上面とは、プロセスカートリッジを装置本体へ装着した状態で上方に位置する面であり、下面とは下方に位置する面である。
【0022】
先ず、プロセスカートリッジ及びそれを着脱可能な電子写真画像形成装置について、図1及び図2を参照して具体的に説明する。なお、図1はプロセスカートリッジを装着した電子写真画像形成装置の構成模式説明図、図2はプロセスカートリッジの構成模式説明図である。ここでは説明の順序として、先ずプロセスカートリッジ及びこれを用いる電子写真画像形成装置の全体構成を説明し、次に本発明にかかわる詳細の構成について説明する。
【0023】
(全体構成)
この電子写真画像形成装置(レーザービームプリンタ、以下「画像形成装置」という)Aは、図1に示すように、光学手段としての露光装置1から画像情報に基づいた情報光をドラム形状の電子写真感光体(以下「感光ドラム」という)7へ照射して該感光ドラム7に静電潜像を形成する。そして、この静電潜像を現像剤(以下「トナー」という)で現像してトナー像を形成する。そして前記トナー像の形成と同期して、記録媒体(記録紙、OHPシート、布等)2をカセット3aからピックアップローラ3b及びこれに圧接する圧接部材3cで一枚ずつ分離給送する。そして、搬送ガイド3f1に沿って搬送する。そして、感光ドラム7に形成したトナー像を転写手段としての転写ローラ4に電圧印加することによって記録媒体2に転写する。その後、記録媒体2を搬送ガイド3f2に沿って定着手段5へと搬送する。この定着手段5は駆動ローラ5aと、ヒータ5bを内蔵すると共に支持体5cによって回転可能に支持された筒状シートで構成された定着回転体5dからなる。そして、通過する記録媒体2に熱及び圧力を印加して転写トナー像を定着する。そしてこの記録媒体2を排出ローラ3dで搬送し、反転搬送経路を通して排出部6へと排出する如く構成している。なお、本実施形態では、ピックアップローラ3b、圧接部材3c、排出ローラ3d等により搬送手段3を構成している。
【0024】
(プロセスカートリッジ)
一方、前記プロセスカートリッジBは、電子写真感光体と、少なくとも1つのプロセス手段を備えたものである。ここでプロセス手段としては、例えば電子写真感光体を帯電させる帯電手段、電子写真感光体に形成された静電潜像を現像する現像手段、電子写真感光体に残留するトナーをクリーニングするためのクリーニング手段等がある。本実施の形態のプロセスカートリッジBは、図2に示すように、感光層を有する電子写真感光体である感光ドラム7を回転し、帯電手段である帯電ローラ8へ電圧印加して前記感光ドラム7の表面を一様に帯電する。そして、この帯電した感光ドラム7に対して前記露光装置1からの画像情報に基づいた画像情報光(光像)を露光開口9bを通して露光して感光ドラム7表面に静電潜像を形成する。そして、該静電潜像を現像手段10によって現像する。
【0025】
(現像手段)
前記現像手段10ではトナー収容部10a内のトナーをトナー送り手段である回転可能な送り部材10bで送り出す。そして、固定磁石10cを内蔵した現像回転体(現像剤担持体)である現像ローラ10dを回転させると共に、現像ブレード10eによって摩擦帯電電荷を付与したトナー層を現像ローラ10dの表面に形成する。そして、そのトナーを前記静電潜像に応じて感光ドラム7に転移させることによって、感光ドラム7にトナー像を形成する。
【0026】
一方、トナー現像枠体10f1は、現像手段10の現像ローラ10dが感光ドラム7に対し所定の間隔をあけて平行に対向できるようにクリーニング枠体11dに対し回転可能に支持されている。そして、現像ローラ10dと感光ドラム7との間の間隔保持を行うスペーサ10m(図7参照)を現像ローラ10dの両端部に配置してある。
【0027】
トナー現像枠体10f1の両側面にはホルダー部材(端部部材、以下端部部材とする)10gがあり、後述のクリーニングユニットに回転可能に吊る為の結合穴10g8が形成された吊り腕10g7を有する。
【0028】
(現像装置・現像ユニット)
現像装置(現像ユニット)Dは、現像手段10、トナー収納部10aを形成するトナー現像枠体10f1・蓋部材10f2、端部部材10gを有する。さらには、現像ローラ10dに給電するための部品類、現像手段からのトナー漏れを防止するための部品等を有する(図7)。
【0029】
感光ドラム7に転移したトナー像を、転写ローラ4に電圧を印加してトナー像を記録媒体2に転写する。その後、クリーニングブレード11aによって感光ドラム7に残留したトナーを掻き落とす。そして、掻き落としたトナーをスクイシート11bによってすくい取り、除去トナー収納部11cへ集める。
【0030】
(クリーニング手段)
次にクリーニング手段11について図2、3、4、5を用いて構成を詳細に説明する。
【0031】
クリーニング手段11は転写後に感光ドラム7上に残留したトナーを感光体上から除去・収納する手段である。そして、クリーニング手段11は、前述のクリーニングブレード11a、スクイシート11b、除去トナー収納部11cを有する。つぎに、クリーニングブレード11aがクリーニング枠体11dの所定の位置に、ビスで固定されている。そして、すくい取り部材であるスクイシート11bが両面テープ11g等により、クリーニング枠体11dに固定されている。
【0032】
(クリーニング装置、クリーニングユニット)
クリーニングユニット(クリーニング装置)Cは、上述のクリーニング手段11、感光ドラム7、ドラムシャッター12、画像形成装置本体Aから帯電ローラ8に給電するための帯電バイアスを受けるための電極8c、さらに、帯電ローラ8に電極8cから給電し、かつ軸受となるローラ軸受8b、他方の軸受8a等を有する。
【0033】
電極8cはクリーニング枠体11dにはめ込まれている。また、ローラ軸受8b、他方の軸受8aはクリーニング枠体11dに組み込まれ、帯電ローラ8の軸部が前記軸受8b、8aにはめ込まれている。
【0034】
本実施の形態で示すプロセスカートリッジBは、感光ドラム7を回転可能に支持するクリーニング装置C、感光ドラム7可視像を現像する現像装置Dとから成っている。
【0035】
現像装置Dとクリーニング装置Cの間には間隔を保持するために所定の加圧力が与えられている。
【0036】
感光ドラム7は一方に駆動伝達用の三角カップリング部70と現像ローラ10、転写ローラ4に駆動伝達するギヤ、アース接点等々が一体となったドラムギヤ71が結合されている。また、ドラム7の他方には軸受を有するフランジ85が結合されている。感光ドラム7は三角カップリング部70側には軸受18cがビスにより結合されている。また、他方は位置決めピン18dが位置決め18b内に収まるようにクリーニング枠体11dに圧入されて支持されている。
【0037】
本実施形態のカートリッジBには、感光ドラム7の転写ローラ4に対向する転写開口9aと露光開口9bを一体的に覆うことができるドラムシャッター12がクリーニング枠体11dに回転可能に設けられている。
【0038】
次に、ドラムシャッター12の構成を説明する。ドラムシャッター12は、感光ドラム7が転写ローラ4と当接する転写開口9aを覆うことができるドラム保護部12aを有する。クリーニング枠体11dの帯電ローラ8付近で回転可能に支持される為の回転軸12bには、回転軸12bの両端でクリーニング枠体11dと摺動する摺動部12b1と両端の摺動部12b1をつなぐ部分12b3が設けてある。ドラムシャッター12は、ドラム保護部12aの両端部と回転軸12bの外側で両者をつなぐ左右2箇所に設けた連結部12cを有する。そして、回転軸12b1の外側に配置されている。また、右側の連結部12cに設けられたドラムシャッター12の長手方向で外側に延びたリブ12eがある。リブ12eは画像形成装置本体のガイドGbのシャッターガイド面Gb9に受けられ、ドラムシャッター12が開いた姿勢が保持される。
【0039】
このシャッター12にはシャッターバネ12dの弾性力によって、ドラムシャッター12が感光ドラム7を覆う方向に付勢力が加えられている。これにより、カートリッジBが装置本体より取り出されている状態では、シャッター12は、図4または5に示す状態で、感光ドラム7の転写開口9aを覆う閉じた状態を維持する。また、装置本体内にあって画像形成動作可能な状態では、画像形成装置本体側のドラムシャッター開閉手段によって回転する。そして、図1または2に示すような転写開口9aを露出させ感光ドラム7と転写ローラ4が当接可能な姿勢をとる。
【0040】
次にプロセスカートリッジBに組み込まれた現像装置D、及び、現像手段10についてさらに図2、6、7を用いて詳細に説明する。
【0041】
トナー室(トナー収容部)10a及び現像室10iは、トナー現像枠体10f1と蓋部材10f2とを結合して構成している。尚、本実施形態のトナー収納容器とは、トナー室を構成しているトナー現像枠体10f1と蓋部材10f2を指す。
【0042】
トナー現像枠体10f1は、トナーを供給するための攪拌軸10b1と攪拌軸10b2に固定されるシート部材10b2を有する。そして、駆動力の伝達と攪拌軸10b1の長手を規制する搬送ギヤ10b3が、トナー現像枠体10f1外へのトナーの流出を防ぐシール部材10b4とともに、攪拌軸10b1に結合している。
【0043】
トナー収納部10aの上方には露光装置1から感光ドラム7に至る略水平な光像露光路120が構成されている。
【0044】
図14は露光装置1としての偏向走査装置全体を示すものである。レーザ光等の光ビームを発生する光源1aと、前記レーザ光を回転多面鏡1bの反射面1cに線状に集光させるシリンドリカルレンズ1dと有する。そして、前記光ビームを回転多面鏡1bの回転によって偏向走査し、結像レンズ系1eを経て感光ドラム7上に結像させる。また、結像レンズ系1eは球面レンズ1e1、トーリックレンズ1e2等を有する。そして、感光ドラム7上に結像する点像の走査速度等を補正するいわゆるfθ機能を有する。
【0045】
図15は、トナー現像枠体10f1を説明する斜視図である。図16は、トナー現像枠体10f1と露光路120の位置関係を示す斜視図である。図17は、トナー現像枠体10f1と露光路120の位置関係を示す上面図である。
【0046】
トナー現像枠体10f1上面には、長手両端部に2箇所の凸部10f11、およびこの凸部10f11の間に凹部10f12が構成されてる。即ち、前記凹部10f12は、前記現像剤収納部10aの長手方向一端側と他端側とに配置された前記突部10f11によって構成され、前記突部10f11は内部に空間を有する。この凹部10f12の空間を露光装置1からの露光が通過する。この露光路120は露光装置1や画像形成装置Aの部品寸法のばらつきや、組み立てによるばらつきによって、上下方向に光路の幅が生じる。図16、17において露光路120に厚みがあるのはこのためである。凸部10f11と凹部10f12は、この露光路120のばらつきおよびプロセスカートリッジBの本体内での位置のばらつきを考慮した上で、露光路120と干渉しない形状としている。
【0047】
トナー現像枠体10f1の凸部10f11は、トナー収納スペースとして利用することができる。そのため、トナー収納容器の容量は従来のもの以上に十分に確保できる。尚、カートリッジBが装置本体100に装着された際には、この凸部10f11にはトナーが満たされているとは限らない。この凸部10f11は、トナーを充填する際、あるいは、トナーを搬送する際に、トナーが飛散するのを許容する空間を有する。
【0048】
従来であれば凸部10f11の容積分は蓋部材52の天面53を上方に移動して対応していた。このため露光装置1の位置も上方に移動することが必要で、結果として画像形成装置Aが大きくならざるを得なかった。もしくは、トナー現像枠体57をおよびトナー現像枠体後端面54を露光装置1側に移動してトナー現像枠体を大型化してトナー収納容積を確保することになる(図22)。また、トナー現像枠体後端面54と露光装置1の間の空間は、着脱性を考慮して設定してある。そのため、露光装置1の位置を後退する必要がある。これもまた結果として画像形成装置Aを大きくすることになる。
【0049】
しかしながら、本実施の形態を採用すれば、トナー収納容器の容量は従来のもの以上に十分に確保できるため、トナー収納容器であるトナー現像枠体10f1の小型化が可能である。さらには現像装置Dおよび、これを含むプロセスカートリッジおよびこのプロセスカートリッジを着脱可能な画像形成装置の小型化を実現できる。従って、小型化によって軽量化、製造コストの削減も可能となる。
【0050】
また、凹部10f12は露光装置1側が狭くなっている。従って、現像装置、クリーニング装置(帯電装置)もしくはプロセスカートリッジに対する異物の侵入を最小限に食い止めることができる。さらには、プロセスカートリッジを画像形成装置の機外に取り出した際の感光ドラム7に対する光汚染に対しても従来形より有利である。
【0051】
本実施例では、画像形成装置Aに着脱可能なプロセスカートリッジを用いて説明を行ったが、トナー収納部を擁する現像装置のみを画像形成装置本体Aに着脱可能とした構成においても同様の効果がある。
【0052】
トナー現像枠体10f1には、トナー室10aに収納されているトナーが現像ローラ10dに供給される際に通過するトナー通過開口10kが設けられている。
【0053】
上記トナーシール部材27は、図6に示すように、前記トナー通過開口10kの4辺の縁に沿ってシール取付部10hに加熱固定されている。また、トナー現像枠体10f1の長手方向における一端部には、トナー室10aにトナーを充填するためのトナー充填口10uが設けられ、トナー充填後キャップ部材10jで封止される。
【0054】
次に図7を用いて説明する。
【0055】
トナー現像枠体10f1には現像ローラ10dの両端部のトナー漏れを防止する端部シール10rが取り付けられている。また、現像ブレード10eの両端部のトナー漏れを防ぐシール部材10sがトナー現像枠体10f1及び蓋部材10f2に取り付けられている。
【0056】
現像ブレード10eは、トナー現像枠体10f1に板金部10e1両端を現像ローラ10dの端部のトナーを掻きとる掻き取部材10tとともにビスにより固定される。このとき、トナー現像枠体10f1の先端が細くなったリブ10f3は現像ブレードゴム部10e2に必ずくい込む寸法に設定されている。従って、現像ブレードのゴム部10e2とトナー現像枠体10f1は密封されたままとなる。
【0057】
(端部部材の構成)
現像手段10の長手両側に配置された一方の端部部材10gは、感光ドラム7の端部に固定したドラムギア(不図示)に噛み合っている現像ローラの端部に固定した現像ローラギア10n(図8参照)と、該ギア10nから前記トナー送り部材10bの搬送ギア10b3に駆動力を伝達するための二つのアイドラギア10p、10qを有するギアトレインを覆っている。
【0058】
トナーシール部材27の引き出し部27aは、トナー通過開口10kの長手方向一端で折り返され、トナー現像枠体10f1の穴10f11(図6参照)を通って外部へ引き出される。
【0059】
次に以上のようにして構成された現像装置Dとクリーニング装置Cの結合は図8に示すように以下のように結合される。二つの端部部材10gにはクリーニング枠体11dへ向かってアーム部10g7が突出している。そして、該アーム10g7の先端に設けた長手方向の結合穴10g8と、クリーニング枠体に設けた結合穴(不図示)に嵌入するピン60とによりクリーニング枠体11dと端部部材10gは回動可能に結合されている。一方の端部部材10gのバネ止めに内径が嵌入する圧縮コイルバネ10g9aがクリーニング枠体11dとの間に設けられている。また一方では、クリーニング枠体11dと端部部材10gには引っ張りバネ10g9bが掛けられている。従って、現像ローラ10d両側の隙間保持部材10mと感光ドラム7が圧接し、現像ローラ10dと感光ドラム7が所定の隙間をもって保持されている。
【0060】
ユーザーがプロセスカートリッジを購入し使用する際には、図9のトナーシール端部27aを把持し、引き抜く。これによって、トナー現像枠体10f1のトナー通過開口10kが開封される。従って、トナー室をトナー室10aから現像室10iへ送り出し可能となる。これによって、カートリッジBを画像形成装置本体Aへ挿入する準備ができる。
【0061】
(プロセスカートリッジBの画像形成装置本体への着脱)
前述のように組み立てられたカートリッジBは、画像形成のために画像形成装置本体Aへ装着される。その装着態様を図9〜図11を用いて説明する。
【0062】
クリーニング枠体11dに取り付けられる軸受部材18cには、画像形成装置本体Aへの装着ガイドとして、ドラム中心軸と同軸で形成された円弧部(第一の当接部)18c1と、軸受部材18cの角部に位置してプロセスカートリッジBの姿勢を制御するための円弧状とされる回転止め部(第二の当接部)18c2とが設けられている。
【0063】
円弧部18c1は、現像手段10のドラム軸方向において、現像手段10より外側に位置し、かつ、断面上では現像装置Dと少なくとも一部は重なるように配置されている。また、回転止め部18c2は、現像装置Dより外側に位置している。また、回転止め部18c2は、挿入方向で円弧部18c1の後方に配置されている。
【0064】
本実施例によれば、装置本体Aから駆動力を受ける三角カップリング部70は、軸受部材18cよりもドラム軸方向の外側に出っ張らない。
【0065】
装置本体Aには、図10及び図11に示すように、プロセスカートリッジBを画像形成位置(装着位置)まで前述の二つの円弧部18c1と、回転止め部18c2を滑らせながら案内する第一の本体ガイドとしてガイド部材Gaが形成されている。
【0066】
一方、軸受部材18cとはドラム軸方向にて対向した側のクリーニング枠体11dには、ドラム支持軸18dをカバーするための位置決め部18bと、着脱時にプロセスカートリッジBの姿勢を制御する突起11gが構成されている。
【0067】
また、装置本体Aには、図10及び図11に示すように、軸受部材18c側で制御されるカートリッジBの姿勢を対向側でも同様に保ち、ドラム軸方向に対して、斜めにならないように第二の本体ガイドとしてのガイド部材Gbが設けられている。
【0068】
図9〜図13を参照して、カートリッジBの装置本体Aへの装着態様を説明する。
【0069】
先ず、装置本体Aの排出部6を構成している開閉扉部材(不図示)を開け、ガイド部材Ga、Gbを露出させる。そして、プロセスカートリッジBの円弧部18c1が前方となり、回転止め部18c2が後方となるようにして、このガイド部材Gaの、前方が幾分屈曲した第1ガイド面Ga1にカートリッジBの円弧部18c1、18c2を乗せる。従って、他方のガイド部材Gbには、その第1のガイド面Gb1にプロセスカートリッジBの位置決め部18b、突起11gが適合される。
【0070】
この状態で、カートリッジBを、装置本体Aの内方へと挿入する。
【0071】
これによって、円弧部18c1及び回転止め部18c2は、第1ガイド面Ga1に対して略垂直方向に構成された第2ガイド面Ga2と、第2ガイド面Ga2より略水平に形成された第3ガイド面Ga3と、第3ガイド面Ga3に連接して構成された湾曲した第4ガイド面Ga4とにより規定された装着位置へと、滑動して案内される。
【0072】
これにより、カートリッジBは、円弧部18c1が、第一本体受部としての第4ガイド面Ga4に当接する。また、回転止め部18c2の後方湾曲面部が第2ガイド面Ga2に当接した状態で、第3ガイド面Ga3上に載置される。また、この載置状態において、転写ローラ4と感光ドラム7が当接状態になる。カートリッジBには図13の矢印方向に反発力が付与される。この際、Ga3の近傍に位置する第5ガイド面Ga5に第3の当接部18c3が当接し、カートリッジBの位置ずれを防いでいる。第3の当接部18c3は回転止め部である第2の当接部18c2と一体でもよいし、別体でもよい。
【0073】
一方、カートリッジBの反対側の位置決め部18b、突起11gは、第1ガイド面Gb1に連続して構成される第2ガイド面Gb2、第3ガイド面Gb3、第4ガイド面Gb4等々の複数のガイド面により規定された装着位置へと、滑動して案内される。最終的には位置決め部は位置決め位置Gb5まで案内される。
【0074】
以上のようにして、カートリッジBは装置本体100に対する装着位置に装着される。次いで、画像形成装置Aの扉を閉じると、画像形成装置本体Aの、断面が略三角形のねじれた凹部(駆動伝達部材)(不図示)に、カートリッジBの三角カップリング部70が嵌り合う。これによって、画像形成装置本体AからプロセスカートリッジBに回転駆動力が伝達される。
【0075】
そして、カートリッジBは、かみ合った三角カップリング部70、即ち、感光ドラム7の軸を回転中心軸に回転する。この時ガイドと当接していた軸受部材18cの第3の当接部18c3とガイド面Ga5は隙間を有するようになり、前述の軸受部材18cの回転止め部18c2がガイド部材Gaの規定面である第3ガイド面Ga3に当接し回転方向の位置決めがなされる。
【0076】
一方、クリーニング枠体11dの位置決め部18bはカートリッジBの装着により、第4ガイド面Gb4により構成された位置決め部としてのU字型の溝に収まる。そして、転写ローラ4の反発力や駆動時のぶれを抑えるための押さえバネ(不図示)により位置決めされる。
【0077】
また、ドラムシャッター12は上述の装着態様の途中に突起12eがガイドGbに構成された第一のシャッターガイド面Gb7に当接する。これによって、ドラムシャッター12の回転動作が始まる。その後、カートリッジBの装着態様にそって、突起12eは第2のシャッターガイド面Gb8を滑動する。そして、最終的には、第3のガイド面Gb9でドラムシャッター12を図1および2で示した状態に保持する。
【0078】
以上説明した姿勢が画像形成時のカートリッジBの姿勢となり、画像形成が開始される。
【0079】
また、装置本体Aから、カートリッジBを抜き取る場合には、前述の装着動作とは反対の動作にて、対応する装置本体AのガイドGa、Gbに沿って装着位置から装置外へと抜き取られる。そして、同時に、シャッター12も順次感光ドラム7を覆い隠すように回転し閉じていく。
【0080】
(第2の実施例)
図18は第2の実施例におけるカートリッジBの構成模式説明図である。
【0081】
本実施例のカートリッジBも前記第1の実施例のカートリッジと同様に、露光装置1から感光ドラム7に至る略水平な光像露光路120の下側にトナー収納容器であるトナー現像枠体10f1を配置してある現像装置Dを有する。そして、除去トナー収納容器であるクリーニング枠体11d、クリーニング蓋部材11kおよび帯電ローラ8を配置してあるクリーニング装置Cを有する。
【0082】
以下、第2の実施例において特徴となる点についてのみ説明を行う。
【0083】
クリーニング装置Cにおいて、除去トナー収納部11cはクリーニング枠体11dとクリーニング蓋部材11kとを結合している。
【0084】
本実施形態の除去現像剤(トナー)収納容器とは、除去トナー収納部11cを形成しているクリーニング枠体11dとクリーニング蓋部材11kを指す。
【0085】
図19は、除去トナー収納部(クリーニング枠体11dとクリーニング蓋部材11k)を説明する斜視図である。
【0086】
図20は、クリーニング枠体11dと露光路120の位置関係を示す斜視図である。
【0087】
図21は、クリーニング枠体11dと露光路120の位置関係を示す底面図である。
【0088】
クリーニング枠体11d底部には、長手両端部に2箇所の凸部11d1、およびこの凸部11d1の間に凹部11d2が形成されている。この凹部11d2の空間を露光装置1からの露光が通過する。露光路120は露光装置1や画像形成装置Aの部品寸法のばらつきや、組み立てによるばらつきによって、上下方向に光路の幅が生じる。図20、及び、図21において、露光路120に厚みがあるためである。尚、凸部11d1と凹部11d2の形状は、この露光路120のばらつきおよびカートリッジBの本体100内での位置のばらつきを考慮した上で、露光路120と干渉しない形状としている。
【0089】
クリーニング枠体11dの凸部11d1は、除去トナーの収納スペースとして利用することができる。従って、除去トナー収納容器の容量は従来のもの以上に十分に確保できる。
【0090】
従来であれば凸部11d1の容積分はクリーニング蓋部材11kと天面55を上方に移動して対応していた。このため、定着手段5の位置も上方に移動することが必要であった。結果として、画像形成装置Aが大きくならざるを得なかった。もしくは、クリーニング枠体後端面56を露光装置1側に移動しクリーニング枠体11dを大型化してトナー収納容積を確保することになる。というのもクリーニング枠体11dに一体的に形成されているハンドル11mは操作者がプロセスカートリッジBを画像形成装置Aに着脱する時の操作性を考慮しつつ掴み易い形状にしている。そこで、クリーニング枠体後端面56の移動と同時に露光装置1の位置を後退する必要があるためである。これもまた結果として画像形成装置Aが大きくならざるを得ない。
【0091】
しかしながら、本実施の形態を採用することによって、除去トナー収納部11cの容量は従来のもの以上に十分に確保出来る。そのため、除去トナー収納容器であるクリーニング枠体11dおよびクリーニング蓋部材11kの小型化が可能である。さらにはクリーニング装置Cおよび、これを含むカートリッジBおよびこのカートリッジBを着脱可能な画像形成装置Aの小型化を実現できる。従って、小型化によって軽量化、製造コストの削減も可能となる。
【0092】
また、ハンドル11mの設計自由度が上がる。従って、操作者がカートリッジBを画像形成装置Aに着脱する時の操作性が向上する。
【0093】
さらに、凹部11d2は露光装置1側が狭くなっている。よって、現像装置、クリーニング装置もしくはプロセスカートリッジに対する異物の侵入を抑制することができる。さらには、カートリッジを画像形成装置の機外に取り出した際の感光体に対する光汚染に対しても従来形より有利である。
【0094】
本実施例では、画像形成装置Aに着脱可能なプロセスカートリッジを用いて説明を行ったが、除去トナー収納部を擁するクリーニング装置や帯電装置のみを画像形成装置本体Aに着脱可能とした構成においても同様の効果がある。
【0095】
(他の実施例)
また、前述した実施の形態で示したプロセスカートリッジは単色画像を形成する場合を例示したが、本発明に係るプロセスカートリッジは現像手段を複数設け、複数色の画像(例えば2色画像、3色画像あるいはフルカラー等)を形成するカートリッジにも好適に適用することができる。
【0096】
また、電子写真感光体としては、前記感光ドラムに限定されることなく、例えば次のものが含まれる。先ず感光体としては光導電体が用いられ、光導電体としては例えばアモルファスシリコン、アモルファスセレン、酸化亜鉛、酸化チタン及び有機光導電体(OPC)等が含まれる。また前記感光体を搭載する形状として例えばドラム状またはベルト状のものが用いられており、例えばドラムタイプの感光体にあっては、アルミ合金等のシリンダ上に光導電体を蒸着或いは塗工を行ったものである。
【0097】
また現像方法としても、公知の2成分磁気ブラシ現像法、カスケード現像法、タッチダウン現像法、クラウド現像法等の種々の現像法を用いることが可能である。
【0098】
また帯電手段の構成も、前述した実施の形態では所謂接触帯電方法を用いたが、他の構成として従来から用いられているタングスワイヤーの三方周囲にアルミ等の金属シールドを施し、前記タングスワイヤーに高電圧を印加することによって生じた正または負のイオンを感光ドラムの表面に移動させ、該ドラムの表面を一様に帯電する構成を用いても良いことは当然である。
【0099】
尚、前記帯電手段としては前記ローラ型以外にも、ブレード(帯電ブレード)、パッド型、ブロック型、ロッド型、ワイヤ型等のものでも良い。
【0100】
また感光ドラムに残存するトナーのクリーニング方法としても、ブレード、ファーブラシ、磁気ブラシなど用いてクリーニング手段を構成しても良い。
【0101】
また前述したプロセスカートリッジとは、例えば電子写真感光体と、少なくともプロセス手段の1つを備えたものである。従って、そのプロセスカートリッジの態様としては、前述した実施形態のもの以外にも、例えば、電子写真感光体とプロセス手段としての現像手段とを一体的にカートリッジ化し、電子写真画像形成装置本体に着脱可能にするもの。更には電子写真感光体と、プロセス手段としての、現像手段と、帯電手段又はクリーニング手段のいずれかを組み合わせて一体的にカートリッジ化し、装置本体に着脱可能にするもの等がある。
即ち、前述したプロセスカートリッジとは、少なくともプロセス手段としての現像手段と電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化して画像形成装置本体に着脱可能とするものをいう。そして、このプロセスカートリッジは、使用者自身が装置本体に着脱することができる。従って、装置本体のメンテナンスを使用者自身で行うことができる。
【0102】
更に、前述した実施の形態では、電子写真画像形成装置としてレーザービームプリンタを例示したが、本発明はこれに限定する必要はなく、例えば、電子写真複写機、LEDプリンタ等の電子写真プリンタ、ファクシミリ装置、ワードプロセッサ、或いはこれらの複合機(マルチファンクションプリンタ等)等の電子写真画像形成装置に使用することも当然可能である。
【0103】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、現像剤収納部と露光路とのデッドスペースを現像剤収納部の一部として使用することで、現像装置に内蔵させる現像剤収納容器の容量は従来のもの以上に十分に確保したうえで、小型かできる。
【0104】
また、本発明によれば、現像剤収納部あるいは除去現像剤収納部と露光路とのデッドスペースを現像剤収納部あるいは除去現像剤収納容器の一部として使用し、露光装置側の間口を狭くすることで現像装置、クリーニング装置もしくはプロセスカートリッジに対する異物の侵入を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子写真画像形成装置の概要構成を示す断面図。
【図2】プロセスカートリッジの概要構成を示す断面図。
【図3】クリーニング装置の組み立て斜視図。
【図4】クリーニング装置の斜視図1。
【図5】クリーニング装置の斜視図2。
【図6】現像装置の組み立て斜視図1。
【図7】現像装置の組み立て斜視図2。
【図8】プロセスカートリッジの組み立て斜視図。
【図9】プロセスカートリッジの完成斜視図。
【図10】画像形成装置本体の左側ガイド概略斜視図。
【図11】画像形成装置本体の右側ガイド概略斜視図。
【図12】プロセスカートリッジの左側面図。
【図13】プロセスカートリッジの右側面図。
【図14】露光装置全体を説明する模式図。
【図15】トナー現像枠体10f1を説明する斜視図。
【図16】トナー現像枠体10f1と露光路120の位置関係を示す斜視図。
【図17】トナー現像枠体10f1と露光路120の位置関係を示す上面図。
【図18】第2の実施例におけるプロセスカートリッジの構成模式説明図。
【図19】第2の実施例における除去トナー収納部(クリーニング枠体11dとクリーニング部材11k)を示す斜視図。
【図20】第2の実施例におけるクリーニング枠体11dと露光路120の位置関係を示す斜視図。
【図21】第2の実施例におけるクリーニング枠体11dと露光路120の位置関係を示す底面図。
【図22】従来のプロセスカートリッジの側面図。
【符号の説明】
A 電子写真画像形成装置
B プロセスカートリッジ
C クリーニング装置(クリーニングユニット)
D 現像装置(現像ユニット)
1 露光装置
1a 光源
1b 回転多面鏡1b
1c 反射面1c
1d シリンドリカルレンズ1d
1e 結像レンズ系1e
1e1 球面レンズ1e1
1e2 トーリックレンズ1e2
2 記録媒体
3a カセット
3b ピックアップローラ
3c 圧接部材
3d 排出ローラ
3f 搬送ガイド
4 転写ローラ
5 定着手段
5a 駆動ローラ
5b ヒータ
5c 支持体
5d 定着回転体
6 排出開口
7 感光ドラム(電子写真感光体)
8 帯電ローラ
9a 転写開口
9b 露光開口
10 現像手段
10a トナー収納部(現像剤収納部)
10b 送り部材
10c 固定磁石
10d 現像ローラ
10e 現像ブレード
10e1 固定部材である板金部
10e2 ゴム部
10f1 トナー現像枠体
10f11 凸部
10f12 凹部
10f2 蓋部材
10g 端部部材
10g7 アーム部
10g8 結合穴
10g9a 圧縮バネ
10g9b 引張りバネ
10i 現像室
10k トナー通過開口
10m 隙間保持部材
10n 現像ローラギア
10u トナー充填口
11 クリーニング手段
11a クリーニングブレード
11b スクイシート
11c 除去トナー収納部
11d クリーニング枠体
11d1 凸部
11d2 凹部
11g 突起部
11k クリーニング蓋部材
11m ハンドル
12 ドラムシャッター
12a ドラム保護部
12b1、2 回転軸
12d シャッターバネ
12e 突起
18b 位置決め部
18c 軸受部材
18d 位置決めピン
27 トナーシール部材
27a 引き出し部
51 スペース
52 蓋部材
53 トナー収納容器天面
54 トナー収納容器後端面
56 クリーニング枠体後端面
57 トナー現像枠体
60 ピン
70 三角カップリング部
Ga ガイド
Gb ガイド
100 装置本体
110 現像装置
111 クリーニング装置
120 露光路
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真感光体に形成された静電潜像を現像するために用いる現像剤を収納する現像剤収納容器、現像収納容器を有する現像装置、電子写真感光体から除去した現像剤を収納する除去現像剤収納容器、除去現像剤収納容器を有するクリーニング装置、電子写真画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジ、及び、電子写真画像形成装置に関するものである。
【0002】
ここで、電子写真画像形成装置とは、電子写真画像形成方式を用いて記録媒体に画像を形成するものである。電子写真画像形成装置の例としては、例えば、電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えばレーザープリンタ、LEDプリンタ等)、ファクシミリ装置、ワードプロセッサ及びこれらの複合機(マルチファンクションプリンター等)が含まれる。
【0003】
また、プロセスカートリッジとは、プロセス手段としての帯電手段、現像手段、又は、クリーニング手段と電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを画像形成装置本体に対して着脱可能とするものである。或いは、プロセス手段としての帯電手段、現像手段、クリーニング手段の少なくとも1つと電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化して画像形成装置本体に着脱可能とするものである。更には、少なくとも、プロセス手段としての現像手段と電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化して画像形成装置本体に着脱可能とするものをいう。
【0004】
【従来の技術】
従来、電子写真画像形成プロセスを用いた電子写真画像形成装置においては、電子写真感光体及び前記電子写真感光体に作用するプロセス手段を一体的にカートリッジ化して、このカートリッジを画像形成装置本体に着脱可能とするプロセスカートリッジ方式が採用されている。このプロセスカートリッジ方式によれば、装置のメンテナンスをサービスマンによらずにユーザー自身で行うことができるので、格段に操作性を向上させることができた。そこでこのプロセスカートリッジ方式は、電子写真画像形成装置において広く用いられている。
【0005】
画像形成装置に着脱可能なプロセスカートリッジの構成の一例を図22に示す。
【0006】
また画像形成装置Aに配置されている露光装置1と感光ドラム7の関係を示す上面図を図14に示す。
【0007】
回転もしくは回動される電子写真感光体としての感光ドラム7と、感光ドラム7に形成される潜像を現像する現像装置110(この現像装置は静電潜像を可視像にするための現像剤であるトナーとこれを収納するトナー収納部10aとこのトナー収納部10aを形作る蓋部材52とトナー現像枠体55を有する)と、感光ドラム7の周面を所定の極性に一様帯電する帯電ローラ8と像転写後の感光ドラム表面から除去された現像剤を収納する除去現像剤収納部11cを有するクリーニング枠体(除去現像剤収納容器)11dが配置されているクリーニング装置111を有する。また、感光ドラム7の一方の側面部を光像露光工程部、他方の側面部を像転写工程部とし、感光体の光像露光工程に向う露光路120を中にして該露光路の上側と下側にクリーニング手段を含むクリーニング装置111と、現像手段を有する現像装置110を相対的に上下の位置関係に配置したプロセスカートリッジである。
【0008】
該露光路120を中にしてその上側と下側とに夫々配置するクリーニング装置Cと現像装置Dの両手段はその間に上記の露光路として所要の隙間スペースを確保することができるぎりぎりまで互いに上下に接近させて配置してある。また、感光ドラム7の一方の側面部側に設定した光像露光工程部に向う露光路120のためのスペース51は偏平な隙間で構成されている。
【0009】
感光体の光像露光工程に向う露光路120を中にして該露光路の上側と下側にクリーニング装置111と現像装置110を相対的に上下の位置関係に配置する。これによって、プロセスカートリッジおよびこのプロセスカートリッジを着脱可能な画像形成装置の小型化を達成している(例えば、特許文献1参照。)。
【0010】
【特許文献1】
特公平6−12475号公報(第4頁左欄第57行目〜第6頁左欄11行目、第1図)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来例をさらに発展させたものであり、
1.現像装置に内蔵が有する現像剤収納容器の容量は従来のもの以上に十分に確保したうえで、容器を小型化できる現像剤収納容器を提供することを目的とする。
【0012】
2.カートリッジが有する現像装置の容量は従来のもの以上に十分確保したうえで、装置を小型化できる現像装置を提供することを目的とする。
【0013】
3.クリーニング装置が有する除去現像剤収納容器の容量は従来のもの以上に十分に確保したうえで、容器を小型化できる除去現像収納容器を提供することを目的とする。
【0014】
4.カートリッジが有するクリーニング装置の容量は従来のもの以上に十分に確保したうえで、装置を小型化できるクリーニング装置を提供することを目的とする。
【0015】
5.カートリッジが有する現像装置の容量は従来のもの以上に十分に確保したうえで、装置を小型化できるプロセスカートリッジを提供することを目的とする。
【0016】
6.現像装置、クリーニング装置もしくはプロセスカートリッジに対する異物の侵入を最小限に食い止めることを目的とする。また、プロセスカートリッジを画像形成装置本体外に取り出した際の、電子写真感光体に対する光汚染を防止することを目的とする。
【0017】
7.カートリッジが有す現像装置の容量は従来のもの以上に十分に確保したうえで、プロセスカートリッジを小型化しつつ、プロセスカートリッジを画像形成装置に着脱する際の操作性を向上させたプロセスカートリッジを提供することを目的とする。
【0018】
8.画像形成装置に着脱可能なカートリッジが有する現像装置の容量は従来のもの以上に十分に確保したうえでプロセスカートリッジ及び画像形成装置を小型化しつつ、プロセスカートリッジを画像形成装置に着脱する際の操作性が向上するプロセスカートリッジおよび画像形成装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための代表的な本発明は、露光装置を備えた電子写真形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、
電子写真感光体と、
前記電子写真感光体に形成された静電潜像を現像するための現像剤を収納する現像剤収納容器を有する現像装置であって、該現像剤収納容器が凹部を有し、前記露光装置から発せられる露光が該凹部空間を通過する現像装置と、
を有することを特徴とするプロセスカートリッジである。
【0020】
(作用)
現像剤収納部と露光路とのデッドスペースを現像剤収納部の一部として使用したり、除去現像剤収納部と露光路とのデッドスペースを除去現像剤収納部の一部として使用する。これによって現像装置やクリーニング装置の容量を従来のもの以上に十分に確保したうえで、現像剤収納容器、現像装置、除去現像剤収納容器、クリーニング装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置小型化が実現できる。さらに、小型化のみならず、現像装置、クリーニング装置もしくはプロセスカートリッジに対する異物の侵入を抑止できる。さらに、プロセスカートリッジを画像形成装置の機外に取り出した際の電子写真感光体に対する光汚染を減少できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
(第1の実施例)
以下の本発明に係る一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の説明において、プロセスカートリッジの長手方向とは、プロセスカートリッジを装置本体へ着脱する方向と交差する方向(略直交する方向、電子写真感光体の軸線方向)であり、記録媒体の表面と平行であり、且つ記録媒体の搬送方向と交差(略直交)する方向である。また、左右とは記録媒体の搬送方向に従って記録媒体を上から見て左又は右である。また、プロセスカートリッジの上面とは、プロセスカートリッジを装置本体へ装着した状態で上方に位置する面であり、下面とは下方に位置する面である。
【0022】
先ず、プロセスカートリッジ及びそれを着脱可能な電子写真画像形成装置について、図1及び図2を参照して具体的に説明する。なお、図1はプロセスカートリッジを装着した電子写真画像形成装置の構成模式説明図、図2はプロセスカートリッジの構成模式説明図である。ここでは説明の順序として、先ずプロセスカートリッジ及びこれを用いる電子写真画像形成装置の全体構成を説明し、次に本発明にかかわる詳細の構成について説明する。
【0023】
(全体構成)
この電子写真画像形成装置(レーザービームプリンタ、以下「画像形成装置」という)Aは、図1に示すように、光学手段としての露光装置1から画像情報に基づいた情報光をドラム形状の電子写真感光体(以下「感光ドラム」という)7へ照射して該感光ドラム7に静電潜像を形成する。そして、この静電潜像を現像剤(以下「トナー」という)で現像してトナー像を形成する。そして前記トナー像の形成と同期して、記録媒体(記録紙、OHPシート、布等)2をカセット3aからピックアップローラ3b及びこれに圧接する圧接部材3cで一枚ずつ分離給送する。そして、搬送ガイド3f1に沿って搬送する。そして、感光ドラム7に形成したトナー像を転写手段としての転写ローラ4に電圧印加することによって記録媒体2に転写する。その後、記録媒体2を搬送ガイド3f2に沿って定着手段5へと搬送する。この定着手段5は駆動ローラ5aと、ヒータ5bを内蔵すると共に支持体5cによって回転可能に支持された筒状シートで構成された定着回転体5dからなる。そして、通過する記録媒体2に熱及び圧力を印加して転写トナー像を定着する。そしてこの記録媒体2を排出ローラ3dで搬送し、反転搬送経路を通して排出部6へと排出する如く構成している。なお、本実施形態では、ピックアップローラ3b、圧接部材3c、排出ローラ3d等により搬送手段3を構成している。
【0024】
(プロセスカートリッジ)
一方、前記プロセスカートリッジBは、電子写真感光体と、少なくとも1つのプロセス手段を備えたものである。ここでプロセス手段としては、例えば電子写真感光体を帯電させる帯電手段、電子写真感光体に形成された静電潜像を現像する現像手段、電子写真感光体に残留するトナーをクリーニングするためのクリーニング手段等がある。本実施の形態のプロセスカートリッジBは、図2に示すように、感光層を有する電子写真感光体である感光ドラム7を回転し、帯電手段である帯電ローラ8へ電圧印加して前記感光ドラム7の表面を一様に帯電する。そして、この帯電した感光ドラム7に対して前記露光装置1からの画像情報に基づいた画像情報光(光像)を露光開口9bを通して露光して感光ドラム7表面に静電潜像を形成する。そして、該静電潜像を現像手段10によって現像する。
【0025】
(現像手段)
前記現像手段10ではトナー収容部10a内のトナーをトナー送り手段である回転可能な送り部材10bで送り出す。そして、固定磁石10cを内蔵した現像回転体(現像剤担持体)である現像ローラ10dを回転させると共に、現像ブレード10eによって摩擦帯電電荷を付与したトナー層を現像ローラ10dの表面に形成する。そして、そのトナーを前記静電潜像に応じて感光ドラム7に転移させることによって、感光ドラム7にトナー像を形成する。
【0026】
一方、トナー現像枠体10f1は、現像手段10の現像ローラ10dが感光ドラム7に対し所定の間隔をあけて平行に対向できるようにクリーニング枠体11dに対し回転可能に支持されている。そして、現像ローラ10dと感光ドラム7との間の間隔保持を行うスペーサ10m(図7参照)を現像ローラ10dの両端部に配置してある。
【0027】
トナー現像枠体10f1の両側面にはホルダー部材(端部部材、以下端部部材とする)10gがあり、後述のクリーニングユニットに回転可能に吊る為の結合穴10g8が形成された吊り腕10g7を有する。
【0028】
(現像装置・現像ユニット)
現像装置(現像ユニット)Dは、現像手段10、トナー収納部10aを形成するトナー現像枠体10f1・蓋部材10f2、端部部材10gを有する。さらには、現像ローラ10dに給電するための部品類、現像手段からのトナー漏れを防止するための部品等を有する(図7)。
【0029】
感光ドラム7に転移したトナー像を、転写ローラ4に電圧を印加してトナー像を記録媒体2に転写する。その後、クリーニングブレード11aによって感光ドラム7に残留したトナーを掻き落とす。そして、掻き落としたトナーをスクイシート11bによってすくい取り、除去トナー収納部11cへ集める。
【0030】
(クリーニング手段)
次にクリーニング手段11について図2、3、4、5を用いて構成を詳細に説明する。
【0031】
クリーニング手段11は転写後に感光ドラム7上に残留したトナーを感光体上から除去・収納する手段である。そして、クリーニング手段11は、前述のクリーニングブレード11a、スクイシート11b、除去トナー収納部11cを有する。つぎに、クリーニングブレード11aがクリーニング枠体11dの所定の位置に、ビスで固定されている。そして、すくい取り部材であるスクイシート11bが両面テープ11g等により、クリーニング枠体11dに固定されている。
【0032】
(クリーニング装置、クリーニングユニット)
クリーニングユニット(クリーニング装置)Cは、上述のクリーニング手段11、感光ドラム7、ドラムシャッター12、画像形成装置本体Aから帯電ローラ8に給電するための帯電バイアスを受けるための電極8c、さらに、帯電ローラ8に電極8cから給電し、かつ軸受となるローラ軸受8b、他方の軸受8a等を有する。
【0033】
電極8cはクリーニング枠体11dにはめ込まれている。また、ローラ軸受8b、他方の軸受8aはクリーニング枠体11dに組み込まれ、帯電ローラ8の軸部が前記軸受8b、8aにはめ込まれている。
【0034】
本実施の形態で示すプロセスカートリッジBは、感光ドラム7を回転可能に支持するクリーニング装置C、感光ドラム7可視像を現像する現像装置Dとから成っている。
【0035】
現像装置Dとクリーニング装置Cの間には間隔を保持するために所定の加圧力が与えられている。
【0036】
感光ドラム7は一方に駆動伝達用の三角カップリング部70と現像ローラ10、転写ローラ4に駆動伝達するギヤ、アース接点等々が一体となったドラムギヤ71が結合されている。また、ドラム7の他方には軸受を有するフランジ85が結合されている。感光ドラム7は三角カップリング部70側には軸受18cがビスにより結合されている。また、他方は位置決めピン18dが位置決め18b内に収まるようにクリーニング枠体11dに圧入されて支持されている。
【0037】
本実施形態のカートリッジBには、感光ドラム7の転写ローラ4に対向する転写開口9aと露光開口9bを一体的に覆うことができるドラムシャッター12がクリーニング枠体11dに回転可能に設けられている。
【0038】
次に、ドラムシャッター12の構成を説明する。ドラムシャッター12は、感光ドラム7が転写ローラ4と当接する転写開口9aを覆うことができるドラム保護部12aを有する。クリーニング枠体11dの帯電ローラ8付近で回転可能に支持される為の回転軸12bには、回転軸12bの両端でクリーニング枠体11dと摺動する摺動部12b1と両端の摺動部12b1をつなぐ部分12b3が設けてある。ドラムシャッター12は、ドラム保護部12aの両端部と回転軸12bの外側で両者をつなぐ左右2箇所に設けた連結部12cを有する。そして、回転軸12b1の外側に配置されている。また、右側の連結部12cに設けられたドラムシャッター12の長手方向で外側に延びたリブ12eがある。リブ12eは画像形成装置本体のガイドGbのシャッターガイド面Gb9に受けられ、ドラムシャッター12が開いた姿勢が保持される。
【0039】
このシャッター12にはシャッターバネ12dの弾性力によって、ドラムシャッター12が感光ドラム7を覆う方向に付勢力が加えられている。これにより、カートリッジBが装置本体より取り出されている状態では、シャッター12は、図4または5に示す状態で、感光ドラム7の転写開口9aを覆う閉じた状態を維持する。また、装置本体内にあって画像形成動作可能な状態では、画像形成装置本体側のドラムシャッター開閉手段によって回転する。そして、図1または2に示すような転写開口9aを露出させ感光ドラム7と転写ローラ4が当接可能な姿勢をとる。
【0040】
次にプロセスカートリッジBに組み込まれた現像装置D、及び、現像手段10についてさらに図2、6、7を用いて詳細に説明する。
【0041】
トナー室(トナー収容部)10a及び現像室10iは、トナー現像枠体10f1と蓋部材10f2とを結合して構成している。尚、本実施形態のトナー収納容器とは、トナー室を構成しているトナー現像枠体10f1と蓋部材10f2を指す。
【0042】
トナー現像枠体10f1は、トナーを供給するための攪拌軸10b1と攪拌軸10b2に固定されるシート部材10b2を有する。そして、駆動力の伝達と攪拌軸10b1の長手を規制する搬送ギヤ10b3が、トナー現像枠体10f1外へのトナーの流出を防ぐシール部材10b4とともに、攪拌軸10b1に結合している。
【0043】
トナー収納部10aの上方には露光装置1から感光ドラム7に至る略水平な光像露光路120が構成されている。
【0044】
図14は露光装置1としての偏向走査装置全体を示すものである。レーザ光等の光ビームを発生する光源1aと、前記レーザ光を回転多面鏡1bの反射面1cに線状に集光させるシリンドリカルレンズ1dと有する。そして、前記光ビームを回転多面鏡1bの回転によって偏向走査し、結像レンズ系1eを経て感光ドラム7上に結像させる。また、結像レンズ系1eは球面レンズ1e1、トーリックレンズ1e2等を有する。そして、感光ドラム7上に結像する点像の走査速度等を補正するいわゆるfθ機能を有する。
【0045】
図15は、トナー現像枠体10f1を説明する斜視図である。図16は、トナー現像枠体10f1と露光路120の位置関係を示す斜視図である。図17は、トナー現像枠体10f1と露光路120の位置関係を示す上面図である。
【0046】
トナー現像枠体10f1上面には、長手両端部に2箇所の凸部10f11、およびこの凸部10f11の間に凹部10f12が構成されてる。即ち、前記凹部10f12は、前記現像剤収納部10aの長手方向一端側と他端側とに配置された前記突部10f11によって構成され、前記突部10f11は内部に空間を有する。この凹部10f12の空間を露光装置1からの露光が通過する。この露光路120は露光装置1や画像形成装置Aの部品寸法のばらつきや、組み立てによるばらつきによって、上下方向に光路の幅が生じる。図16、17において露光路120に厚みがあるのはこのためである。凸部10f11と凹部10f12は、この露光路120のばらつきおよびプロセスカートリッジBの本体内での位置のばらつきを考慮した上で、露光路120と干渉しない形状としている。
【0047】
トナー現像枠体10f1の凸部10f11は、トナー収納スペースとして利用することができる。そのため、トナー収納容器の容量は従来のもの以上に十分に確保できる。尚、カートリッジBが装置本体100に装着された際には、この凸部10f11にはトナーが満たされているとは限らない。この凸部10f11は、トナーを充填する際、あるいは、トナーを搬送する際に、トナーが飛散するのを許容する空間を有する。
【0048】
従来であれば凸部10f11の容積分は蓋部材52の天面53を上方に移動して対応していた。このため露光装置1の位置も上方に移動することが必要で、結果として画像形成装置Aが大きくならざるを得なかった。もしくは、トナー現像枠体57をおよびトナー現像枠体後端面54を露光装置1側に移動してトナー現像枠体を大型化してトナー収納容積を確保することになる(図22)。また、トナー現像枠体後端面54と露光装置1の間の空間は、着脱性を考慮して設定してある。そのため、露光装置1の位置を後退する必要がある。これもまた結果として画像形成装置Aを大きくすることになる。
【0049】
しかしながら、本実施の形態を採用すれば、トナー収納容器の容量は従来のもの以上に十分に確保できるため、トナー収納容器であるトナー現像枠体10f1の小型化が可能である。さらには現像装置Dおよび、これを含むプロセスカートリッジおよびこのプロセスカートリッジを着脱可能な画像形成装置の小型化を実現できる。従って、小型化によって軽量化、製造コストの削減も可能となる。
【0050】
また、凹部10f12は露光装置1側が狭くなっている。従って、現像装置、クリーニング装置(帯電装置)もしくはプロセスカートリッジに対する異物の侵入を最小限に食い止めることができる。さらには、プロセスカートリッジを画像形成装置の機外に取り出した際の感光ドラム7に対する光汚染に対しても従来形より有利である。
【0051】
本実施例では、画像形成装置Aに着脱可能なプロセスカートリッジを用いて説明を行ったが、トナー収納部を擁する現像装置のみを画像形成装置本体Aに着脱可能とした構成においても同様の効果がある。
【0052】
トナー現像枠体10f1には、トナー室10aに収納されているトナーが現像ローラ10dに供給される際に通過するトナー通過開口10kが設けられている。
【0053】
上記トナーシール部材27は、図6に示すように、前記トナー通過開口10kの4辺の縁に沿ってシール取付部10hに加熱固定されている。また、トナー現像枠体10f1の長手方向における一端部には、トナー室10aにトナーを充填するためのトナー充填口10uが設けられ、トナー充填後キャップ部材10jで封止される。
【0054】
次に図7を用いて説明する。
【0055】
トナー現像枠体10f1には現像ローラ10dの両端部のトナー漏れを防止する端部シール10rが取り付けられている。また、現像ブレード10eの両端部のトナー漏れを防ぐシール部材10sがトナー現像枠体10f1及び蓋部材10f2に取り付けられている。
【0056】
現像ブレード10eは、トナー現像枠体10f1に板金部10e1両端を現像ローラ10dの端部のトナーを掻きとる掻き取部材10tとともにビスにより固定される。このとき、トナー現像枠体10f1の先端が細くなったリブ10f3は現像ブレードゴム部10e2に必ずくい込む寸法に設定されている。従って、現像ブレードのゴム部10e2とトナー現像枠体10f1は密封されたままとなる。
【0057】
(端部部材の構成)
現像手段10の長手両側に配置された一方の端部部材10gは、感光ドラム7の端部に固定したドラムギア(不図示)に噛み合っている現像ローラの端部に固定した現像ローラギア10n(図8参照)と、該ギア10nから前記トナー送り部材10bの搬送ギア10b3に駆動力を伝達するための二つのアイドラギア10p、10qを有するギアトレインを覆っている。
【0058】
トナーシール部材27の引き出し部27aは、トナー通過開口10kの長手方向一端で折り返され、トナー現像枠体10f1の穴10f11(図6参照)を通って外部へ引き出される。
【0059】
次に以上のようにして構成された現像装置Dとクリーニング装置Cの結合は図8に示すように以下のように結合される。二つの端部部材10gにはクリーニング枠体11dへ向かってアーム部10g7が突出している。そして、該アーム10g7の先端に設けた長手方向の結合穴10g8と、クリーニング枠体に設けた結合穴(不図示)に嵌入するピン60とによりクリーニング枠体11dと端部部材10gは回動可能に結合されている。一方の端部部材10gのバネ止めに内径が嵌入する圧縮コイルバネ10g9aがクリーニング枠体11dとの間に設けられている。また一方では、クリーニング枠体11dと端部部材10gには引っ張りバネ10g9bが掛けられている。従って、現像ローラ10d両側の隙間保持部材10mと感光ドラム7が圧接し、現像ローラ10dと感光ドラム7が所定の隙間をもって保持されている。
【0060】
ユーザーがプロセスカートリッジを購入し使用する際には、図9のトナーシール端部27aを把持し、引き抜く。これによって、トナー現像枠体10f1のトナー通過開口10kが開封される。従って、トナー室をトナー室10aから現像室10iへ送り出し可能となる。これによって、カートリッジBを画像形成装置本体Aへ挿入する準備ができる。
【0061】
(プロセスカートリッジBの画像形成装置本体への着脱)
前述のように組み立てられたカートリッジBは、画像形成のために画像形成装置本体Aへ装着される。その装着態様を図9〜図11を用いて説明する。
【0062】
クリーニング枠体11dに取り付けられる軸受部材18cには、画像形成装置本体Aへの装着ガイドとして、ドラム中心軸と同軸で形成された円弧部(第一の当接部)18c1と、軸受部材18cの角部に位置してプロセスカートリッジBの姿勢を制御するための円弧状とされる回転止め部(第二の当接部)18c2とが設けられている。
【0063】
円弧部18c1は、現像手段10のドラム軸方向において、現像手段10より外側に位置し、かつ、断面上では現像装置Dと少なくとも一部は重なるように配置されている。また、回転止め部18c2は、現像装置Dより外側に位置している。また、回転止め部18c2は、挿入方向で円弧部18c1の後方に配置されている。
【0064】
本実施例によれば、装置本体Aから駆動力を受ける三角カップリング部70は、軸受部材18cよりもドラム軸方向の外側に出っ張らない。
【0065】
装置本体Aには、図10及び図11に示すように、プロセスカートリッジBを画像形成位置(装着位置)まで前述の二つの円弧部18c1と、回転止め部18c2を滑らせながら案内する第一の本体ガイドとしてガイド部材Gaが形成されている。
【0066】
一方、軸受部材18cとはドラム軸方向にて対向した側のクリーニング枠体11dには、ドラム支持軸18dをカバーするための位置決め部18bと、着脱時にプロセスカートリッジBの姿勢を制御する突起11gが構成されている。
【0067】
また、装置本体Aには、図10及び図11に示すように、軸受部材18c側で制御されるカートリッジBの姿勢を対向側でも同様に保ち、ドラム軸方向に対して、斜めにならないように第二の本体ガイドとしてのガイド部材Gbが設けられている。
【0068】
図9〜図13を参照して、カートリッジBの装置本体Aへの装着態様を説明する。
【0069】
先ず、装置本体Aの排出部6を構成している開閉扉部材(不図示)を開け、ガイド部材Ga、Gbを露出させる。そして、プロセスカートリッジBの円弧部18c1が前方となり、回転止め部18c2が後方となるようにして、このガイド部材Gaの、前方が幾分屈曲した第1ガイド面Ga1にカートリッジBの円弧部18c1、18c2を乗せる。従って、他方のガイド部材Gbには、その第1のガイド面Gb1にプロセスカートリッジBの位置決め部18b、突起11gが適合される。
【0070】
この状態で、カートリッジBを、装置本体Aの内方へと挿入する。
【0071】
これによって、円弧部18c1及び回転止め部18c2は、第1ガイド面Ga1に対して略垂直方向に構成された第2ガイド面Ga2と、第2ガイド面Ga2より略水平に形成された第3ガイド面Ga3と、第3ガイド面Ga3に連接して構成された湾曲した第4ガイド面Ga4とにより規定された装着位置へと、滑動して案内される。
【0072】
これにより、カートリッジBは、円弧部18c1が、第一本体受部としての第4ガイド面Ga4に当接する。また、回転止め部18c2の後方湾曲面部が第2ガイド面Ga2に当接した状態で、第3ガイド面Ga3上に載置される。また、この載置状態において、転写ローラ4と感光ドラム7が当接状態になる。カートリッジBには図13の矢印方向に反発力が付与される。この際、Ga3の近傍に位置する第5ガイド面Ga5に第3の当接部18c3が当接し、カートリッジBの位置ずれを防いでいる。第3の当接部18c3は回転止め部である第2の当接部18c2と一体でもよいし、別体でもよい。
【0073】
一方、カートリッジBの反対側の位置決め部18b、突起11gは、第1ガイド面Gb1に連続して構成される第2ガイド面Gb2、第3ガイド面Gb3、第4ガイド面Gb4等々の複数のガイド面により規定された装着位置へと、滑動して案内される。最終的には位置決め部は位置決め位置Gb5まで案内される。
【0074】
以上のようにして、カートリッジBは装置本体100に対する装着位置に装着される。次いで、画像形成装置Aの扉を閉じると、画像形成装置本体Aの、断面が略三角形のねじれた凹部(駆動伝達部材)(不図示)に、カートリッジBの三角カップリング部70が嵌り合う。これによって、画像形成装置本体AからプロセスカートリッジBに回転駆動力が伝達される。
【0075】
そして、カートリッジBは、かみ合った三角カップリング部70、即ち、感光ドラム7の軸を回転中心軸に回転する。この時ガイドと当接していた軸受部材18cの第3の当接部18c3とガイド面Ga5は隙間を有するようになり、前述の軸受部材18cの回転止め部18c2がガイド部材Gaの規定面である第3ガイド面Ga3に当接し回転方向の位置決めがなされる。
【0076】
一方、クリーニング枠体11dの位置決め部18bはカートリッジBの装着により、第4ガイド面Gb4により構成された位置決め部としてのU字型の溝に収まる。そして、転写ローラ4の反発力や駆動時のぶれを抑えるための押さえバネ(不図示)により位置決めされる。
【0077】
また、ドラムシャッター12は上述の装着態様の途中に突起12eがガイドGbに構成された第一のシャッターガイド面Gb7に当接する。これによって、ドラムシャッター12の回転動作が始まる。その後、カートリッジBの装着態様にそって、突起12eは第2のシャッターガイド面Gb8を滑動する。そして、最終的には、第3のガイド面Gb9でドラムシャッター12を図1および2で示した状態に保持する。
【0078】
以上説明した姿勢が画像形成時のカートリッジBの姿勢となり、画像形成が開始される。
【0079】
また、装置本体Aから、カートリッジBを抜き取る場合には、前述の装着動作とは反対の動作にて、対応する装置本体AのガイドGa、Gbに沿って装着位置から装置外へと抜き取られる。そして、同時に、シャッター12も順次感光ドラム7を覆い隠すように回転し閉じていく。
【0080】
(第2の実施例)
図18は第2の実施例におけるカートリッジBの構成模式説明図である。
【0081】
本実施例のカートリッジBも前記第1の実施例のカートリッジと同様に、露光装置1から感光ドラム7に至る略水平な光像露光路120の下側にトナー収納容器であるトナー現像枠体10f1を配置してある現像装置Dを有する。そして、除去トナー収納容器であるクリーニング枠体11d、クリーニング蓋部材11kおよび帯電ローラ8を配置してあるクリーニング装置Cを有する。
【0082】
以下、第2の実施例において特徴となる点についてのみ説明を行う。
【0083】
クリーニング装置Cにおいて、除去トナー収納部11cはクリーニング枠体11dとクリーニング蓋部材11kとを結合している。
【0084】
本実施形態の除去現像剤(トナー)収納容器とは、除去トナー収納部11cを形成しているクリーニング枠体11dとクリーニング蓋部材11kを指す。
【0085】
図19は、除去トナー収納部(クリーニング枠体11dとクリーニング蓋部材11k)を説明する斜視図である。
【0086】
図20は、クリーニング枠体11dと露光路120の位置関係を示す斜視図である。
【0087】
図21は、クリーニング枠体11dと露光路120の位置関係を示す底面図である。
【0088】
クリーニング枠体11d底部には、長手両端部に2箇所の凸部11d1、およびこの凸部11d1の間に凹部11d2が形成されている。この凹部11d2の空間を露光装置1からの露光が通過する。露光路120は露光装置1や画像形成装置Aの部品寸法のばらつきや、組み立てによるばらつきによって、上下方向に光路の幅が生じる。図20、及び、図21において、露光路120に厚みがあるためである。尚、凸部11d1と凹部11d2の形状は、この露光路120のばらつきおよびカートリッジBの本体100内での位置のばらつきを考慮した上で、露光路120と干渉しない形状としている。
【0089】
クリーニング枠体11dの凸部11d1は、除去トナーの収納スペースとして利用することができる。従って、除去トナー収納容器の容量は従来のもの以上に十分に確保できる。
【0090】
従来であれば凸部11d1の容積分はクリーニング蓋部材11kと天面55を上方に移動して対応していた。このため、定着手段5の位置も上方に移動することが必要であった。結果として、画像形成装置Aが大きくならざるを得なかった。もしくは、クリーニング枠体後端面56を露光装置1側に移動しクリーニング枠体11dを大型化してトナー収納容積を確保することになる。というのもクリーニング枠体11dに一体的に形成されているハンドル11mは操作者がプロセスカートリッジBを画像形成装置Aに着脱する時の操作性を考慮しつつ掴み易い形状にしている。そこで、クリーニング枠体後端面56の移動と同時に露光装置1の位置を後退する必要があるためである。これもまた結果として画像形成装置Aが大きくならざるを得ない。
【0091】
しかしながら、本実施の形態を採用することによって、除去トナー収納部11cの容量は従来のもの以上に十分に確保出来る。そのため、除去トナー収納容器であるクリーニング枠体11dおよびクリーニング蓋部材11kの小型化が可能である。さらにはクリーニング装置Cおよび、これを含むカートリッジBおよびこのカートリッジBを着脱可能な画像形成装置Aの小型化を実現できる。従って、小型化によって軽量化、製造コストの削減も可能となる。
【0092】
また、ハンドル11mの設計自由度が上がる。従って、操作者がカートリッジBを画像形成装置Aに着脱する時の操作性が向上する。
【0093】
さらに、凹部11d2は露光装置1側が狭くなっている。よって、現像装置、クリーニング装置もしくはプロセスカートリッジに対する異物の侵入を抑制することができる。さらには、カートリッジを画像形成装置の機外に取り出した際の感光体に対する光汚染に対しても従来形より有利である。
【0094】
本実施例では、画像形成装置Aに着脱可能なプロセスカートリッジを用いて説明を行ったが、除去トナー収納部を擁するクリーニング装置や帯電装置のみを画像形成装置本体Aに着脱可能とした構成においても同様の効果がある。
【0095】
(他の実施例)
また、前述した実施の形態で示したプロセスカートリッジは単色画像を形成する場合を例示したが、本発明に係るプロセスカートリッジは現像手段を複数設け、複数色の画像(例えば2色画像、3色画像あるいはフルカラー等)を形成するカートリッジにも好適に適用することができる。
【0096】
また、電子写真感光体としては、前記感光ドラムに限定されることなく、例えば次のものが含まれる。先ず感光体としては光導電体が用いられ、光導電体としては例えばアモルファスシリコン、アモルファスセレン、酸化亜鉛、酸化チタン及び有機光導電体(OPC)等が含まれる。また前記感光体を搭載する形状として例えばドラム状またはベルト状のものが用いられており、例えばドラムタイプの感光体にあっては、アルミ合金等のシリンダ上に光導電体を蒸着或いは塗工を行ったものである。
【0097】
また現像方法としても、公知の2成分磁気ブラシ現像法、カスケード現像法、タッチダウン現像法、クラウド現像法等の種々の現像法を用いることが可能である。
【0098】
また帯電手段の構成も、前述した実施の形態では所謂接触帯電方法を用いたが、他の構成として従来から用いられているタングスワイヤーの三方周囲にアルミ等の金属シールドを施し、前記タングスワイヤーに高電圧を印加することによって生じた正または負のイオンを感光ドラムの表面に移動させ、該ドラムの表面を一様に帯電する構成を用いても良いことは当然である。
【0099】
尚、前記帯電手段としては前記ローラ型以外にも、ブレード(帯電ブレード)、パッド型、ブロック型、ロッド型、ワイヤ型等のものでも良い。
【0100】
また感光ドラムに残存するトナーのクリーニング方法としても、ブレード、ファーブラシ、磁気ブラシなど用いてクリーニング手段を構成しても良い。
【0101】
また前述したプロセスカートリッジとは、例えば電子写真感光体と、少なくともプロセス手段の1つを備えたものである。従って、そのプロセスカートリッジの態様としては、前述した実施形態のもの以外にも、例えば、電子写真感光体とプロセス手段としての現像手段とを一体的にカートリッジ化し、電子写真画像形成装置本体に着脱可能にするもの。更には電子写真感光体と、プロセス手段としての、現像手段と、帯電手段又はクリーニング手段のいずれかを組み合わせて一体的にカートリッジ化し、装置本体に着脱可能にするもの等がある。
即ち、前述したプロセスカートリッジとは、少なくともプロセス手段としての現像手段と電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化して画像形成装置本体に着脱可能とするものをいう。そして、このプロセスカートリッジは、使用者自身が装置本体に着脱することができる。従って、装置本体のメンテナンスを使用者自身で行うことができる。
【0102】
更に、前述した実施の形態では、電子写真画像形成装置としてレーザービームプリンタを例示したが、本発明はこれに限定する必要はなく、例えば、電子写真複写機、LEDプリンタ等の電子写真プリンタ、ファクシミリ装置、ワードプロセッサ、或いはこれらの複合機(マルチファンクションプリンタ等)等の電子写真画像形成装置に使用することも当然可能である。
【0103】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、現像剤収納部と露光路とのデッドスペースを現像剤収納部の一部として使用することで、現像装置に内蔵させる現像剤収納容器の容量は従来のもの以上に十分に確保したうえで、小型かできる。
【0104】
また、本発明によれば、現像剤収納部あるいは除去現像剤収納部と露光路とのデッドスペースを現像剤収納部あるいは除去現像剤収納容器の一部として使用し、露光装置側の間口を狭くすることで現像装置、クリーニング装置もしくはプロセスカートリッジに対する異物の侵入を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子写真画像形成装置の概要構成を示す断面図。
【図2】プロセスカートリッジの概要構成を示す断面図。
【図3】クリーニング装置の組み立て斜視図。
【図4】クリーニング装置の斜視図1。
【図5】クリーニング装置の斜視図2。
【図6】現像装置の組み立て斜視図1。
【図7】現像装置の組み立て斜視図2。
【図8】プロセスカートリッジの組み立て斜視図。
【図9】プロセスカートリッジの完成斜視図。
【図10】画像形成装置本体の左側ガイド概略斜視図。
【図11】画像形成装置本体の右側ガイド概略斜視図。
【図12】プロセスカートリッジの左側面図。
【図13】プロセスカートリッジの右側面図。
【図14】露光装置全体を説明する模式図。
【図15】トナー現像枠体10f1を説明する斜視図。
【図16】トナー現像枠体10f1と露光路120の位置関係を示す斜視図。
【図17】トナー現像枠体10f1と露光路120の位置関係を示す上面図。
【図18】第2の実施例におけるプロセスカートリッジの構成模式説明図。
【図19】第2の実施例における除去トナー収納部(クリーニング枠体11dとクリーニング部材11k)を示す斜視図。
【図20】第2の実施例におけるクリーニング枠体11dと露光路120の位置関係を示す斜視図。
【図21】第2の実施例におけるクリーニング枠体11dと露光路120の位置関係を示す底面図。
【図22】従来のプロセスカートリッジの側面図。
【符号の説明】
A 電子写真画像形成装置
B プロセスカートリッジ
C クリーニング装置(クリーニングユニット)
D 現像装置(現像ユニット)
1 露光装置
1a 光源
1b 回転多面鏡1b
1c 反射面1c
1d シリンドリカルレンズ1d
1e 結像レンズ系1e
1e1 球面レンズ1e1
1e2 トーリックレンズ1e2
2 記録媒体
3a カセット
3b ピックアップローラ
3c 圧接部材
3d 排出ローラ
3f 搬送ガイド
4 転写ローラ
5 定着手段
5a 駆動ローラ
5b ヒータ
5c 支持体
5d 定着回転体
6 排出開口
7 感光ドラム(電子写真感光体)
8 帯電ローラ
9a 転写開口
9b 露光開口
10 現像手段
10a トナー収納部(現像剤収納部)
10b 送り部材
10c 固定磁石
10d 現像ローラ
10e 現像ブレード
10e1 固定部材である板金部
10e2 ゴム部
10f1 トナー現像枠体
10f11 凸部
10f12 凹部
10f2 蓋部材
10g 端部部材
10g7 アーム部
10g8 結合穴
10g9a 圧縮バネ
10g9b 引張りバネ
10i 現像室
10k トナー通過開口
10m 隙間保持部材
10n 現像ローラギア
10u トナー充填口
11 クリーニング手段
11a クリーニングブレード
11b スクイシート
11c 除去トナー収納部
11d クリーニング枠体
11d1 凸部
11d2 凹部
11g 突起部
11k クリーニング蓋部材
11m ハンドル
12 ドラムシャッター
12a ドラム保護部
12b1、2 回転軸
12d シャッターバネ
12e 突起
18b 位置決め部
18c 軸受部材
18d 位置決めピン
27 トナーシール部材
27a 引き出し部
51 スペース
52 蓋部材
53 トナー収納容器天面
54 トナー収納容器後端面
56 クリーニング枠体後端面
57 トナー現像枠体
60 ピン
70 三角カップリング部
Ga ガイド
Gb ガイド
100 装置本体
110 現像装置
111 クリーニング装置
120 露光路
Claims (9)
- 現像剤を収納する現像剤収納容器において、
該現像剤収納容器に凹部を有し、該現像剤収納容器が装着される電子写真画像形成装置に設けられた露光装置からの露光が該凹部空間を通過することを特徴とする現像剤収納容器。 - 現像剤を収納する現像剤収納容器を有する現像装置において、
該現像剤収納容器が凹部を有し、該現像剤収納容器が装着される電子写真画像形成装置に設けられた露光装置からの露光が該凹部空間を通過することを特徴とする現像装置。 - 電子写真感光体上から除去した現像剤を収納する除去現像剤収納容器において、
該除去現像剤収納容器が凹部を有し、該除去現像剤収納容器が装着される電子写真画像形成装置に設けられた露光装置からの露光が該凹部空間を通過することを特徴とする除去現像剤収納容器。 - 電子写真感光体から除去した現像剤を収納する除去現像剤収納容器を有するクリーニング装置において、
該除去現像剤収納容器が凹部を有し、該除去現像剤収納容器が装着される電子写真画像形成装置に設けられた露光装置からの露光が該凹部空間を通過することを特徴とするクリーニング装置。 - 露光装置を備えた電子写真画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、
電子写真感光体と、
前記電子写真感光体に形成された静電潜像を現像するための現像剤を収納する現像剤収納部を有する現像装置であって、該現像剤収納部が凹部を有し、前記露光装置から発せられる露光が該凹部空間を通過する現像装置と、
を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 前記露光装置からの露光が通過する前記凹部は、前記プロセスカートリッジが前記装置本体に装着された際に、前記画像形成装置に設けられた露光装置側を狭く、電子写真感光体側を広くしたことを特徴とする請求項5に記載のプロセスカートリッジ。
- 電子写真画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジにおいて、
該画像形成装置本体に装着された際に、露光路の下側に現像剤収納部が配置され、また、該露光路の上側に除去現像剤収納部が配置されていることを特徴とする請求項5、又は、請求項6に記載のプロセスカートリッジ。 - 前記凹部は、前記現像剤収納部の長手方向一端側と他端側とに配置された突部によって構成され、前記突部は内部に空間を有することを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれか一つに記載のプロセスカートリッジ。
- プロセスカートリッジを着脱可能な電子写真画像形成装置において、露光装置と請求項6に記載のプロセスカートリッジを取り外し可能に装着するための装着部と、
を有することを特徴とする電子写真画像形成装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002307331A JP2004144844A (ja) | 2002-10-22 | 2002-10-22 | 現像剤収納容器、現像装置、除去現像剤収納容器、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、電子写真画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002307331A JP2004144844A (ja) | 2002-10-22 | 2002-10-22 | 現像剤収納容器、現像装置、除去現像剤収納容器、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、電子写真画像形成装置 |
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ID=32453823
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002307331A Withdrawn JP2004144844A (ja) | 2002-10-22 | 2002-10-22 | 現像剤収納容器、現像装置、除去現像剤収納容器、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、電子写真画像形成装置 |
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Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2002
- 2002-10-22 JP JP2002307331A patent/JP2004144844A/ja not_active Withdrawn
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