JP2004144228A - ハイブリッド変速機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】差動装置4と共に主軸線O1 上に配置したモータ/ジェネレータ組5の外周に張り出すロータフランジ29a,23a をMG2 の前端部に位置させ、モータ/ジェネレータ収納部を成すハウジング部分2の基本内径を、ディファレンシャルギヤ装置6からのドライブシャフト11を回転自在に支持したハウジング部分2のドライブシャフト支承部35に食い込む大径とする。ハウジング部分2の周壁のうち、ドライブシャフト11と対向する箇所36を、フランジ23a,29a が回転するためのオーバーハング加工部37を残して、主軸線O1 に接近する方向へ上記食い込みの量だけ実線位置まで変形させる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハイブリッド変速機、特に、制約されたスペース内に大径のモータ/ジェネレータを収納し得るよう工夫したハイブリッド変速機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ハイブリッド変速機としては従来、例えば特許文献1に記載のように、主軸線上に差動装置およびモータ/ジェネレータを隣り合わせに配置し、主軸線に対し平行にオフセットした別の軸線上にディファレンシャルギヤ装置を配置し、変速動力を差動装置およびモータ/ジェネレータの間からディファレンシャルギヤ装置に入力するようこのディファレンシャルギヤ装置を差動装置に並置し、これら差動装置、モータ/ジェネレータおよびディファレンシャルギヤ装置を共通なハウジング内に収納したものが知られている。
【0003】
特開2000−14103号公報(図1)
【0004】
一方でディファレンシャルギヤ装置からは車輪までドライブシャフトが延在しており、このドライブシャフトは車幅方向内側(ディファレンシャルギヤ装置側)ジョイントおよび外側(車輪側)ジョイントを有し、車輪のバウンド、リバウンド時にこれらジョイントの箇所でドライブシャフトが軸交角を持ち得るようになす。
これがため車輪のバウンド時において、ドライブシャフトが上記ハウジングのモータ/ジェネレータ収納部に接近する。
【0005】
ところでモータ/ジェネレータは、その外周に張り出すロータフランジを用いてロータの組み立てやハウジングへの組み付けを行うのが常套であり、このロータフランジを差動装置から遠いモータ/ジェネレータの後端に位置させるのでは、ハウジングのモータ/ジェネレータ収納部も差動装置から遠い後端部が径方向外方に大きく張り出して、これに対するドライブシャフトの干渉が懸念される。
【0006】
これがため従来は、上記特許文献1に記載のようにモータ/ジェネレータのロータフランジを差動装置に近いモータ/ジェネレータの前端部に位置させていた。
この場合、モータ/ジェネレータはロータフランジの存在により前端部が大径になることから、ハウジングのモータ/ジェネレータ収納部を差動装置に近い前端部において分割し、ここからモータ/ジェネレータをハウジングのモータ/ジェネレータ収納部内へ挿入することになる。
【0007】
かかる構成によれば、モータ/ジェネレータ収納部の後端部を分割する必要がなくて、当該分割部の結合に必要なフランジが不要であること、またモータ/ジェネレータ収納部の抜き勾配の方向に起因して、モータ/ジェネレータ収納部の後端部が小径になり、これに対してドライブシャフトの干渉する懸念を払拭することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来のようにモータ/ジェネレータのロータフランジを差動装置に近いモータ/ジェネレータの前端部に位置させる場合、
モータ/ジェネレータの前端部自身がロータフランジの存在により大径になるため、また、
モータ/ジェネレータ収納部を差動装置に近い前端部において分割することに起因して当該分割部の結合に必要なフランジがモータ/ジェネレータ収納部の外周に存在することとも相まって、
限られた主軸線およびディファレンシャルギヤ装置軸線間の距離内で確保できるモータ/ジェネレータ収納部の内径が小さくなり、大径のモータ/ジェネレータを収納することができなくなるという別の問題を生ずる。
【0009】
モータ/ジェネレータは、大径であるほど出力トルクが大きく、効率も良いことから、大径であるのが好ましいが、大径のモータ/ジェネレータを収納できない従来のハイブリッド変速機では要求通りの変速特性や伝動効率を得難い。
【0010】
本発明は、上記した従来の構成と同じくモータ/ジェネレータのロータフランジを差動装置に近いモータ/ジェネレータの前端部に位置させる構成を踏襲するが、この場合においてもモータ/ジェネレータ収納部の基本的な内径を大きくし得るようにし、これにより大径のモータ/ジェネレータを採用可能にして良好な変速特性や伝動効率を実現し得るようにしたハイブリッド変速機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この目的のため本発明は、請求項1に記載のごとく、上記形式のハイブリッド変速機において、
モータ/ジェネレータ収納部の基本内径を、ディファレンシャルギヤ装置に結合したドライブシャフトを回転自在に支持するハウジングのドライブシャフト支承部に食い込むような大径とし、
モータ/ジェネレータの外周に張り出すロータフランジを差動装置に近いモータ/ジェネレータの前端部に位置させ、
モータ/ジェネレータ収納部を成す周壁のうち、上記ドライブシャフトと対向する箇所を、上記ロータフランジが回転するためのオーバーハング加工部を残して上記食い込みの量だけ前記した主軸線に接近する方向に変形させたものでする。
【0012】
【発明の効果】
かかる本発明の構成によれば、モータ/ジェネレータ収納部の基本内径がドライブシャフト支承部に食い込むような大径であることから、この基本内径により決まる採用可能なモータ/ジェネレータの直径がその分大きくなり、大径のモータ/ジェネレータが採用可能となって良好な変速特性や伝動効率を実現することができる。
【0013】
しかも、モータ/ジェネレータの外周に張り出すロータフランジを差動装置に近いモータ/ジェネレータの前端部に位置させたから、これがモータ/ジェネレータの後端部に位置する場合における問題、つまり、モータ/ジェネレータの後端部が大径になってドライブシャフトの干渉が懸念されるという問題も生ずることがない。
また、モータ/ジェネレータ収納部を成す周壁のうち、ドライブシャフトと対向する箇所を、ロータフランジが回転するためのオーバーハング加工部を残して上記食い込みの量だけ主軸線に接近する方向に変形させたため、上記の食い込みによっても、ドライブシャフトと対向するモータ/ジェネレータ収納部の周壁箇所にドライブシャフトが干渉することはない。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態になるハイブリッド変速機を示し、これを前輪駆動車(FF車)用のトランスアクスルとして用いるのに有用な以下の構成とする。
【0015】
図1において、1はフロントハウジング部分、2はセンターハウジング部分、3はリヤハウジング部分を示す。
フロントハウジング部分1およびセンターハウジング部分2をハウジング分割面M1において相互に結合し、センターハウジング部分2およびリヤハウジング部分3を分割面M2において相互に結合することによりハイブリッド変速機のハウジングを構成する。
【0016】
かかる変速機ハウジングの軸線方向(図の左右方向)右側(エンジンに近い前側)、詳しくはフロントハウジング部分1およびセンターハウジング部分2間に画成された空所内にラビニョオ型プラネタリギヤセットよりなる差動装置4を内蔵し、また、変速機ハウジングの反対側(エンジンから遠い後側)、詳しくはセンターハウジング部分2およびリヤハウジング部分3で構成されるモータ/ジェネレータ収納部内に例えば複合電流2層モータ5を可とするモータ/ジェネレータ組を内蔵する。
これら差動装置4および複合電流2層モータ5は変速機ハウジングの主軸線O1 上に同軸に配置するが、この主軸線O1 からオフセットさせて平行に図示せざるカウンターシャフトを設けると共に、更にこのカウンターシャフトから平行にオフセットさせた軸線O2 上に配置してディファレンシャルギヤ装置6を設ける。
【0017】
差動装置(ラビニョオ型プラネタリギヤセット)4は、ロングピニオンP1を共有する第1の遊星歯車組7および第2の遊星歯車組8の組み合わせになり、第1の遊星歯車組7はサンギヤSsおよびリングギヤRsにロングピニオンP1を噛合させた構造とし、第2の遊星歯車組8はリングギヤRd、サンギヤSdおよびロングピニオンP1の他に、大径のショートピニオンP2を具え、ショートピニオンP2をリングギヤRdおよびサンギヤSdに噛合させると共にロングピニオンP1に噛合させた構造とする。
この差動装置4の場合、リングギヤRd、ショートピニオンP2、ロングピニオンP1、サンギヤSsで、ダブルピニオン遊星歯車組が構成されている。
そして遊星歯車組7,8のピニオンP1,P2を全て、共通なキャリアCにより回転自在に支持する。
【0018】
以上の構成になるラビニョオ型プラネタリギヤセットで構成した差動装置4は、サンギヤSs、サンギヤSd、リングギヤRs、およびキャリアCの4個の回転メンバを主たる要素とし、これら4個の回転メンバのうち2個のメンバの回転速度を決定すると他のメンバの回転速度が決まる2自由度の差動装置である。
入力軸9へのエンジン回転をクラッチC1を介してリングギヤRsに入力するようになし、キャリアCを、差動装置4およびモータ/ジェネレータ組(複合電流2層モータ)5間の出力歯車10に結合する。
出力歯車10およびディファレンシャルギヤ装置6間は、図示せざる前記したカウンターシャフトを介して駆動結合し、出力歯車10からの変速動力をカウンターシャフトおよびディファレンシャルギヤ装置6を経て左右輪のドライブシャフト11,12に向かわせるものとする。
これがためディファレンシャルギヤ装置6は差動装置4に並置する。
【0019】
なおドライブシャフト11,12はそれぞれ、ドライブシャフト11について説明すると、車幅方向内側ジョイント13および図示せざる外側ジョイントを有し、内側ジョイント13よりも車輪寄りのドライブシャフト部分が車輪のバウンド、リバウンドに応動して図1の上下方向に揺動するものとする。
【0020】
複合電流2層モータ5は、1個の円環状のステータ21と、その内外周にそれぞれ同軸に配置したインナーロータ22およびアウターロータ23とよりなる三重構造とし、これらを、センターハウジング部分2およびリヤハウジング部分3より成るモータ/ジェネレータ収納部内に収納して構成する。
ステータ21とインナーロータ22とで内側の第1モータ/ジェネレータMG1 を構成し、ステータ21とアウターロータ23とで外側のモータ/ジェネレータMG2 を構成する。
モータ/ジェネレータMG1,MG2はそれぞれ、複合電流をモータ側が負荷として供給される時は供給電流に応じた個々の方向の、また供給電流に応じた個々の速度(停止を含む)の回転を出力するモータとして機能し、複合電流を発電機側が負荷として印加した時は外力による回転に応じた電力を発生する発電機として機能する。
【0021】
上記の複合電流2層モータ5をセンターハウジング部分2およびリヤハウジング部分3間の空所内に収納するに当たっては、センターハウジング部分2の前端側にベアリングホルダー24を固設し、これに対してステータ21を取着することによりステータ21を変速機ハウジングに固定する。
インナーロータ22の内周に中空のインナーロータ軸25を結着し、この軸25をベアリングホルダー24に貫通させてセンターハウジング部分2から前方に突出させると共にサンギヤSd に駆動結合する。
【0022】
中空のインナーロータ軸25内にはアウターロータ軸26を回転自在に貫通させて、インナーロータ軸25と同じくセンターハウジング部分2の前端側から突出させると共にサンギヤSs に駆動結合する。
差動装置4から遠いアウターロータ23の後端にはドライブプレート27を結着し、該ドライブプレート27の内周をアウターロータ軸26の後端外周にセレーション嵌合してアウターロータ23をアウターロータ軸26に駆動結合する。
ドライブプレート27の内周部近傍は更に、ベアリング28によりリヤハウジング部分3に対し回転自在に支持し、ドライブプレート27をアウターロータ23の後端側の支承に供する。
【0023】
差動装置4に近いアウターロータ23の前端にはエンドプレート29を設け、この際、エンドプレート29の外周フランジ29a とアウターロータ23の外周フランジ23a とを合わせて両フランジをボルト30により結合することによりエンドプレート29をアウターロータ23の前端に結着する。
エンドプレート29は、その内周をベアリング31によりベアリングホルダー24(センターハウジング部分2)に対し回転自在に支持してアウターロータ23の前端側の支承に供する。
ドライブプレート27の内周部近傍とインナーロータ軸25の後端との間にはベアリング32を介在させ、これによりインナーロータ22の後端をインナーロータ軸25を介してリヤハウジング部分3に回転自在に支持する。
【0024】
なお、センターハウジング部分2に穿った冷却水路32およびベアリングホルダー24に穿った冷却水路33などを含むステータ21の冷却水給排設備、およびステータ21の給電設備34はそれぞれ、差動装置4およびモータ/ジェネレータ(MG1,MG2 )組5との間に配置して、衝突時の安全性を向上させたり、変速機ハウジングの後端部が張り出して車輪転舵角が制限されるのを回避する。
【0025】
本実施の形態においては、外周側モータ/ジェネレータMG2 の外周に張り出すアウターロータフランジ29a,23a を前記したごとく、差動装置4に近いモータ/ジェネレータMG2 の前端部に位置させるほか、
図2〜図4に明示するごとくモータ/ジェネレータ収納部を成すセンターハウジング部分2の基本内径φを、ディファレンシャルギヤ装置6に結合したドライブシャフト11を回転自在に支持するセンターハウジング部分2のドライブシャフト支承部35に食い込むような大径とする。
そして、モータ/ジェネレータ収納部を成すセンターハウジング部分2の周壁のうち、ドライブシャフト11と対向する箇所36を、ロータフランジ23a,29a が回転するためのオーバーハング加工部37を残して、図4の二点鎖線位置から主軸線O1 に接近する方向へ上記食い込みの量だけ実線位置まで変形させる。
【0026】
また図1に示すように、モータ/ジェネレータ収納部を成すセンターハウジング部分2およびリヤハウジング部分3間の分割面M2 を、上記のオーバーハング加工部37よりも差動装置4から遠い軸線方向位置、好ましくは、オーバーハング加工部37とドライブシャフト11の車幅方向内側ジョイント13との間に位置させ、この分割部M2 から軸線方向にモータ/ジェネレータ(MG1,MG2 )組5をセンターハウジング部分2内へ挿入してモータ/ジェネレータ組5の組み込みを行うようになす。
【0027】
かかるモータ/ジェネレータ組5の挿入時にロータフランジ23a,29a が、上記変形によりセンターハウジング部分2に形成された内方張り出し部36と干渉しないようにするための切り欠き38を図3に示すごとくフランジ23a,29a に形成する。
ここで切り欠き38は、当然ボルト30を避けて隣接するボルト30間に形成するが、1個のみとせず円周方向複数箇所、好ましくは図3のごとく、全ての隣り合うボルト30間のスペースに形成するのが良い。
【0028】
上記した構成に成る本実施の形態によれば、モータ/ジェネレータ収納部を成すセンターハウジング部分2の基本内径φがドライブシャフト支承部35に食い込むような大径であることから、
この基本内径φにより決まる採用可能なモータ/ジェネレータ組5の直径がその分大きくなり、大径のモータ/ジェネレータ組が採用可能となって良好な変速特性や伝動効率を実現することができる。
【0029】
しかも、モータ/ジェネレータ組5の外周に張り出すロータフランジ23a,29a を差動装置4に近いモータ/ジェネレータ組5の前端部に位置させたから、
ロータフランジがモータ/ジェネレータ組の後端部に位置する場合に生ずる問題、つまり、モータ/ジェネレータ組の後端部が大径になってドライブシャフトの干渉が懸念されるという問題も生ずることがない。
また、モータ/ジェネレータ収納部を成すセンターハウジング部分2の周壁のうち、ドライブシャフト11と対向する箇所36を、ロータフランジ23a,29a が回転するためのオーバーハング加工部37を残して上記食い込みの量だけ主軸線O1 に接近する方向に変形させたため、上記の食い込みによっても、ドライブシャフト11と対向するモータ/ジェネレータ収納部の周壁箇所36にドライブシャフト11が干渉することはない。
【0030】
更に、モータ/ジェネレータ収納部を成すセンターハウジング部分2およびリヤハウジング部分3間の分割面M2 を、オーバーハング加工部37よりも差動装置4から遠い軸線方向位置に位置させたから、
この分割面においてセンターハウジング部分2およびリヤハウジング部分3を相互に結合するために必須のフランジがロータフランジ23a,29a と同じような軸直角面内に位置することがなく、センターハウジング部分2およびリヤハウジング部分3間の結合フランジがロータフランジ23a,29a と径方向に重なってモータ/ジェネレータ収納部の内径を大きくできなくなる(大径のモータ/ジェネレータ組5を用いることができなくなる)という問題を回避することができる。
【0031】
なお、センターハウジング部分2およびリヤハウジング部分3間の分割面M2 を特に、オーバーハング加工部37とドライブシャフト11の車幅方向内側ジョイント13との間に位置させる場合、
センターハウジング部分2およびリヤハウジング部分3間の結合フランジが、内側ジョイント13よりも車幅方向外側におけるドライブシャフト11の上下方向揺動部分と干渉することのない位置にあることから、ドライブシャフト11の上下方向揺動部分がセンターハウジング部分2およびリヤハウジング部分3間の結合フランジに衝接する事態を回避することができる。
【0032】
センターハウジング部分2およびリヤハウジング部分3間の分割面M2 を上記の配置とする場合、当該分割面M2 の箇所から軸線方向にモータ/ジェネレータ(MG1,MG2 )組5をセンターハウジング部分2内へ挿入することになるが、
かかるモータ/ジェネレータ組5の挿入時にロータフランジ23a,29a が、上記変形によりセンターハウジング部分2に形成された内方張り出し部36と干渉しないようにするための切り欠き38(図3参照)をフランジ23a,29a に形成する。
かかる構成によれば、センターハウジング部分2に内方張り出し部36が存在していても、これに切り欠き38が整列するようなモータ/ジェネレータ組5の回転位置でモータ/ジェネレータ組5をセンターハウジング部分2内へ軸線方向に挿入することにより、モータ/ジェネレータ組5のロータフランジ23a,29a がセンターハウジング部分2の内方張り出し部36と干渉することなくモータ/ジェネレータ組5の上記挿入を行うことができる。
また、分割面M2 を軸方向後方に位置させることで、センターハウジング部分2を大きくとれるため、コントロールバルブ等の配置を容易にすることができる。
【0033】
ところで切り欠き38を図3に示すごとく、全ての隣り合うボルト30間のスペースに形成するのが良く、この場合、内方張り出し部36に切り欠き38が整列するようなモータ/ジェネレータ組5の回転位置が切り欠き38の数だけ存在してモータ/ジェネレータ組5の上記挿入作業が容易になって有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態になるハイブリッド変速機を示す展開縦断側面図である。
【図2】同ハイブリッド変速機の要部を示すオーバーハング加工部およびドライブシャフト支承部の詳細拡大断面図である。
【図3】同ハイブリッド変速機のセンターハウジング部分を軸線方向後方から見て、モータ/ジェネレータ組と共に示す正面図である。
【図4】同センターハウジング部分を主軸線およびディファレンシャルギヤ装置軸線を通る面で断面として示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1 フロントハウジング部分
2 センターハウジング部分(モータ/ジェネレータ収納部)
3 リヤハウジング部分(モータ/ジェネレータ収納部)
M1 分割面
M2 分割面
4 差動装置
5 複合電流2層モータ(モータ/ジェネレータ組)
O1 主軸線
O2 ディファレンシャルギヤ装置軸線
6 ディファレンシャルギヤ装置
7 第1の遊星歯車組
8 第2の遊星歯車組
9 入力軸
10 出力歯車
11 ドライブシャフト
12 ドライブシャフト
13 内側ジョイント
21 ステータ
22 インナーロータ
23 アウターロータ
23a ロータフランジ
MG1 モータ/ジェネレータ
MG2 モータ/ジェネレータ
24 ベアリングホルダー
25 インナーロータ軸
26 アウターロータ軸
27 ドライブプレート
29 エンドプレート
29a ロータフランジ
30 結合ボルト
32 ステータ冷却水路
33 ステータ冷却水路
34 ステータ給電設備
35 ドライブシャフト支承部
36 センターハウジング部分の内方張り出し部
37 オーバーハング加工部
Claims (4)
- 主軸線上に隣り合わせに配した差動装置およびモータ/ジェネレータと、主軸線に対し平行にオフセットした別の軸線上に配したディファレンシャルギヤ装置とを具え、差動装置およびモータ/ジェネレータの間から変速動力がディファレンシャルギヤ装置に入力されるよう該ディファレンシャルギヤ装置を差動装置に並置し、差動装置、モータ/ジェネレータおよびディファレンシャルギヤ装置を共通なハウジング内に収納したハイブリッド変速機において、
前記ハウジングのモータ/ジェネレータ収納部における基本内径を、ディファレンシャルギヤ装置に結合したドライブシャフトを回転自在に支持する前記ハウジングのドライブシャフト支承部に食い込むような大径とし、
モータ/ジェネレータの外周に張り出すロータフランジを差動装置に近いモータ/ジェネレータの前端部に位置させ、
前記ハウジングのモータ/ジェネレータ収納部を成す周壁のうち、前記ドライブシャフトと対向する箇所を、前記ロータフランジが回転するためのオーバーハング加工部を残して前記食い込みの量だけ前記主軸線に接近する方向に変形させたことを特徴とするハイブリッド変速機。 - 請求項1に記載のハイブリッド変速機において、前記ハウジングのモータ/ジェネレータ収納部を前記オーバーハング加工部よりも前記差動装置から遠い軸線方向位置において分割し、この分割部から前記ハウジングのモータ/ジェネレータ収納部内にモータ/ジェネレータを挿入するとき前記フランジが、前記変形により前記ハウジングのモータ/ジェネレータ収納部に形成された内方張り出し部と干渉しないようにするための切り欠きを該フランジに形成したことを特徴とするハイブリッド変速機。
- 請求項2に記載のハイブリッド変速機において、前記ハウジングのモータ/ジェネレータ収納部に係わる前記分割の位置を、前記オーバーハング加工部と前記ドライブシャフトの車幅方向内側ジョイントとの間としたことを特徴とするハイブリッド変速機。
- 請求項2または3に記載のハイブリッド変速機において、前記フランジに形成する前記切り欠きを、該フランジの円周方向複数箇所に形成したことを特徴とするハイブリッド変速機。
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