JP2004143872A - シャッタ構造付きシリンダ錠 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シリンダキャップ6によってシャッタ板7を一体的にベース5に収容させたシャッタ部材4と、キー12が挿通可能なキー孔3cと、シャッタ部材7を取り付け可能な前端面3aを設けたシリンダインナ3と、シャッタ部材4とシリンダインナ3とを回動可能に収容する略円筒状の収容部2cを設けたシリンダアウタ2を備え、キー挿通孔5bにキー12が差し込まれたときにシャッタ板7が進入可能な切欠部11をガイドリブ8に設け、シャッタ部材4の外径をシリンダインナ3の外径以下とした。
【選択図】 図1
Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、塵や埃などの侵入による機能劣化を防止するシャッタ構造付きシリンダ錠に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平11−159207号公報
【特許文献2】
特開2000−64684号公報
【0003】
従来、車両のアウタドアパネル等の外部に露出して取り付けられているシリンダ錠のキー穴には、塵や埃などの侵入を防止するために、シャッタ板を取り付けたシャッタ構造が設けられている。このようなシャッタ構造には、例えば、上記特許文献1に示されるように円柱状のプロテクタブロックの上部に略四角形の収容部を設け、この収容部にシャッタ板を嵌め込み、キャップを被せたものがある。また、上記特許文献2に示されるシャッタ構造を有する保護リングが設けられた車両用ステアリングロック装置のように、ドリル等の工具を用いてロータを破壊しようとしても、ロータの上部に設けられた硬質金属製の保護リングとロータが一体的に回転するように設けられ、ロータを破壊することはきわめて困難なものとされているものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1の発明はシャッタをプロテクタブロックの収容部の壁面で囲っているため、厚み方向に対しては薄型化することができても、外径を小さくすることができない。そのため、上記特許文献2の発明のように車両用ステアリングロック装置にそのようなシャッタ構造を設定しようとすると、ボディの内径をシャッタ構造の外径に合わせて大きくしなければならず、シャッタ構造が設定されていない車両用ステアリングロック装置のボディとして共用化することができないものとなってしまっていた。
【0005】
さらに、上記特許文献2の発明ではロータとシャッタ構造を有する保護リングをボディの前面から組み付けなければならないため、保護リングをボディに取り付けるためのシリンダキャップを設けなければならず、また、このシリンダキャップをロータの不正な引き抜きを防止するためにボディの外表面を覆うように大きなものとしてボディにネジ等で強固に取り付ける必要があった。また、ロータをシリンダキャップと一体的に空転するような構成としなければならないため、構造が複雑なものとなってしまっていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明の第1のシャッタ構造付きシリンダ錠は、キー挿通孔を備えたベースと、前記キー挿通孔を塞ぐように付勢され、キーの先端によりスライド可能なシャッタ板と、前記ベースに設けられ、前記シャッタ板をガイドするガイドリブと、その前面にキー挿入口を有し、前記シャッタ板を覆うように前記ベースに装着されるシャッタキャップとを備え、前記シリンダキャップによって前記シャッタ板を一体的に前記ベースに収容させたシャッタ部材と、前記キーが挿通可能なキー孔と、前記シャッタ部材を取り付け可能な前端面を設けたシリンダインナと、前記シャッタ部材と前記シリンダインナとを回動可能に収容する略円筒状の収容部を設けたシリンダアウタを備えたシャッタ構造付きシリンダ錠おいて、前記キー挿通孔にキーが差し込まれたときに前記シャッタ板が進入可能な切欠部を前記ガイドリブに設け、前記シャッタ部材の外径を前記シリンダインナの外径以下とした構成としている。
【0007】
この第1のシャッタ構造付きシリンダ錠によれば、シャッタ部材の外径をシリンダインナの外径以下とすることにより、シリンダアウタの収容部の内径をシリンダインナの外径を基準としたものとすることができるので、シリンダアウタをシャッタ構造の設定されていないシリンダ錠のシリンダアウタとして共用化することが可能となる。
【0008】
また、上記した第1のシャッタ構造付きシリンダ錠の前記収容部に前記キー挿入口を露出する開口部を設け、前記開口部を前記シリンダインナの外径よりも小径とし、前記シャッタ部材を前記開口部の裏面に当接させた構成としている。
【0009】
このようにシャッタ部材とシリンダインナをシリンダアウタに内蔵させることにより、特別に盗難防止構造を付加することなく、シャッタ部材とシリンダインナを不正に引き抜くことを防止したものである。
【0010】
そして、本発明の第2のシャッタ構造付きシリンダ錠は、キー挿通孔を備えたベースと、前記キー挿通孔を塞ぐように付勢され、キーの先端によりスライド可能なシャッタ板と、前記ベースに設けられ、前記シャッタ板をガイドするガイドリブと、その前面にキー挿入口を有し、前記シャッタ板を覆うように前記ベースに装着されるシャッタキャップとを備え、前記シリンダキャップによって前記シャッタ板を一体的に前記ベースに収容させたシャッタ部材と、前記キーが挿通可能なキー孔と、前記シャッタ部材を取り付け可能な前端面を設けたシリンダインナと、前記シャッタ部材と前記シリンダインナとを回動可能に収容する略円筒状の収容部を設けたボディと、前記シリンダインナの回転に連動してロックボルトを作動させるカムシャフトを有する車両用ステアリングロック装置に設けられたシャッタ構造付きシリンダ錠において、前記キー挿通孔にキーが差し込まれたときに前記シャッタ板が進入可能な切欠部を前記ガイドリブに設け、前記シャッタ部材の外径を前記シリンダインナの外径以下とした構成としている。
【0011】
この第2のシャッタ構造付きシリンダ錠によれば、ボディをシャッタ構造の設定されていないステアリングロック装置のボディとして共用化することが可能となる。
【0012】
また、上記した第2のシャッタ構造付きシリンダ錠の前記収容部に前記キー挿入口を露出する開口部を設け、前記開口部を前記シリンダインナの外径よりも小径とし、前記シャッタ部材を前記開口部の裏面に当接させた構成としている。
【0013】
すなわち、堅牢な盗難防止構造となっている車両用ステアリングロック装置のボディにシャッタ部材とシリンダインナを内蔵することができる。
【0014】
そして、上記した第2のシャッタ構造付きシリンダ錠の前記シリンダインナの後端が係合する前記カムシャフトの連結部に作動スプリングを設け、前記作動スプリングの付勢力によって、前記シャッタ部材を前記開口部の裏面に当接させたことを特徴とする請求項4に記載のシャッタ構造付きシリンダ錠。
【0015】
したがって、車両用ステアリングロック装置の2モーション機構に用いられる作動スプリングを利用して、シャッタ部材をガタツキなくボディの開口部の裏面とシリンダインナの前端面の間に保持することができる。
【0016】
そして、上記した第2のシャッタ構造付きシリンダ錠のシリンダインナの前端面に突出させて設けたヒューズ部と、前記シャッタ部材の前記ベースの底面に前記ヒューズ部と嵌合可能な嵌合孔を設け、前記ヒューズ部の外周と前記嵌合部の内周には、前記シャッタ部材が回転されたときに相互に接触する傾斜した側面部を設けた構成としている。
【0017】
このように構成することによって、キー穴にドリルやドライバー等を不正に差し込まれてシリンダインナを無理やり回転しようとしても、シャッタ部材だけが空転することになるため、シリンダインナが破壊されることはない。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1のシャッタ構造付きシリンダ錠における実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
【0019】
図1は第1のシャッタ構造付きシリンダ錠に係るシリンダ錠1の一部断面図であり、図2はそのシリンダ錠1の分解一部断面図である。シリンダ錠1はシリンダアウタ2と、その内部に回転可能に設けられるシリンダインナ3とシャッタ部材4によって構成されている。
【0020】
前記シリンダアウタ2は、亜鉛やアルミニウム等の金属性材料を略円筒状に成形することにより得られる。そのシリンダアウタ2の中央には、前記シリンダインナ3が収容される略筒状の収容部2cが形成されており、この収容部2cの一端側にはシリンダアウタ2の後方(図2中、左側)からシリンダインナ3を挿入可能な挿入口2dが形成されている。また、収容部2cには挿入口2dに対抗するように開口部2aが形成され、この開口部2aから後述するシャッタ部材4のシリンダキャップ6に形成されたキー挿入口6cが露出するように構成されている。なお、開口部2aの周囲には収容部2cの内径方向に突出した周壁2bが設けられ、その周壁2bの裏面に前記シャッタ部材4が当接するように構成されている。
【0021】
シリンダインナ3にはキー挿入方向と直交する方向に付勢され、キー12が挿入されない状態で、シリンダアウタ2の内溝2eに係合してシリンダインナ3の回転を規制し、キー12の挿入により整列してシリンダインナ3内に没入し、シリンダインナ3のシリンダアウタ2に対する回転方向の規制を解除する複数のタンブラ13が設けられている。このシリンダインナ3の前端面3aには略円柱状に突出したヒューズ部3bが設けられており、後述するシャッタ部材4の嵌合孔5aに嵌合してシャッタ部材4がシリンダインナ3に一体的に固定されるように構成されている。また、キー孔3cが前端面3aに設けられた図示しない開口孔からタンブラ13に前記キー12が挿通可能に貫通して設けられている。
【0022】
図3及び図4は本発明のシャッタ部材4を示すものであり、図3(a)は平面図、図3(b)は正面図、図3(c)は底面図、図3(d)は図3(a)における3A−3A線断面図を示したものである。図4はシャッタキャップ6を取り外した場合のシャッタ部材4の平面図であり、キー非挿入時とキー挿入時のシャッタ板7の作動状態を示したものである。
【0023】
図3に示すように、シャッタ部材4は前記シリンダインナ3のキー孔3cに連通するキー挿通孔5bが形成されたベース部材5にキー挿通孔5bに連通するキー挿入穴6cを有するシャッタキャップ6を被せることによって一体的に構成されている。そのベース部材5の上部(図3(d)中、上側)に所定の空間を形成された略四角形状の空間部5cが設けられている。この空間部5cはシャッタ板7を移動方向にガイドする側面ガイドリブ8aと、キー未挿入時にシャッタ板7と当接する前面ガイドリブ8bと、前記圧縮ばね10を装着する凹部9を形成した背面ガイドリブ8cとによってガイドリブ8に囲まれるように設けられ、シャッタ板7はその空間部5cの周囲に形成されたガイドリブ8によって作動範囲が規制されており、シャッタ板7の背面側(図4中、左側)に位置する背面ガイドリブ8cの凹部9に装着された圧縮ばね10により、キー挿通孔5bを塞ぐように一方向に付勢された状態で収容されている。なお、シャッタ部材7はシャッタキャップ6のキー挿入穴6cを塞ぐように位置し、シャッタキャップ6及びシャッタ板7に下方(図4(d)中、下側)に向かって設けられた湾曲した凹溝部6b、7cによって、キー12が接触することにより、シャッタ板7を開方向に円滑にスライドさせ、キー挿入穴6cからキー挿通孔5bに導くように構成されている。
【0024】
図4(b)に示すように空間部5cはキー挿通孔5bにキー12を挿入した状態でシャッタ板7を収容できる広さを有するようにガイドリブ8に囲まれて構成され、また、側面ガイドリブ8aはキー挿通孔5bにキー12を挿入した状態で、シャッタ板7の短側面7aを受けてシャッタ板7の傾きを防止するように延設されている。また、本実施例では、背面ガイドリブ8cと側面ガイドリブ8aとの間に切欠部11を設け、キー12をキー挿通孔5bに挿入したときにシャッタ板7の角部7bが、その切欠部11に進入してガイドリブ8との干渉を防止するように構成されている。このように切欠部11を設けることによって、キー挿通孔5bにキー12を挿入したときのシャッタ板7の角部7bを基準としてガイドリブ8の外周を設定することができるようになるため、ガイドリブ8を薄くすることなく、ベース5を直径方向に小さくすることができる。
【0025】
つまり、ベース5の外径を全体的に小さくすることによって、図1に示すようにシリンダインナ3の外径以下にシャッタ部材4を小さくすることができるので、シャッタ部材4をシリンダインナ3に一体的に取り付けて、シリンダアウタ2の後方の挿入口2dから組み付けることが可能となる。さらに、シリンダアウタ2の開口部2aにシリンダインナ3の前端面3aと重複するように周壁2bが設けられている。そして、この周壁2bの裏面にシャッタ部材4を当接させて取り付けるようにすれば、シャッタ部材4をシリンダアウタ2の内部に収容させることができるので、シリンダアウタ2を覆うような部材を設けることなく、開口部2aからシリンダインナ3を不正に引き抜くことを防止することができる。
【0026】
また、図3に示すようにベース5の側面には段部5dが設けられ、そこにシャッタキャップ6の側面に形成された係合爪部6aを係合させることによって、シャッタ部材4を一体的に組み立てることができるようになっている。この係合爪部6aは段部5dに係合した状態で、シリンダインナ3の外径よりも突出しないように形成されており、シリンダアウタ2の収容部2cに収容されることによって、前記係合爪部6aが段部5dと収容部2cの内面の間に挟み込まれるので、開口部2aからシャッタキャップ6を不正に取り外すことはできない。
【0027】
そして、図3に示すようにベース5の底面5eには2つの嵌合孔5aが設けられており、この嵌合孔5aはシリンダインナ3の前端面3aに設けられたヒューズ部3bと嵌合してシャッタ部材4をシリンダインナ3に一体的に固定できるようになっている。これにより、シャッタ部材4をシリンダインナ3に組み付けた状態でシリンダアウタ2に容易に組み込むことができる。なお、ヒューズ部3bをシャッタ部材4の底面部5eに設け、嵌合孔をシリンダインナ3の前端部3aに設けてもよい。
【0028】
上記のようにシャッタ部材4をシリンダアウタ2及びシリンダインナ3と別部品として一体的に構成すると共に、シャッタ部材4の外径をシリンダインナ3の外径以下とすることによって、シリンダアウタ2の収容部2cの内径をシリンダインナ3の外径にあわせたものとすることができるので、シャッタ部材4の設定されていないシリンダ錠としてもシリンダアウタ2及びシリンダインナ3を使用することが可能となる。なお、シャッタ部材4のないシリンダ錠に用いる場合には、シャッタ部材4の代りに鋼板等で形成された盗難防止用のロックシールをシリンダインナ3の前端面3aに取り付けるようにする。
【0029】
このシャッタ構造付きシリンダ錠の組み付けについて説明する。まず、ベース5の空間部5cにシャッタ板7と圧縮ばね10を組み込む。このとき、圧縮ばね10は凹部9に嵌合させるように組み付ける。そして、段部5dに係合爪部6aを係合させるようにベース5にシャッタキャップ6を一体的に取り付け、シャッタ部材4とする。そして、シリンダインナ3の前端面3aに設けられたヒューズ部3bに嵌合孔5aを嵌合させて、シャッタ部材4をシリンダインナ3に一体的に取り付け、シリンダアウタ2の挿入孔5dから挿入させて組み付ければよい。すなわち、シャッタ部材4を一つの部品として構成することができるので、シャッタ構造の設けられていないシリンダ錠を組み立てる場合と同じように組み付けることができる。
【0030】
次に図5及び図6において、本発明を車両用ステアリングロック装置30に用いた第2のシャッタ構造付きシリンダ錠における実施形態について説明する。図5(a)はキー未挿入時におけるシリンダインナ3がLOCK位置にある状態を示し、図5(b)キー挿入時におけるACC位置に回転し、シリンダインナ3を押し込んだときの状態を示したものである。図6(a)はドライバー等がキー挿通孔5bに差し込まれて不正にシャッタ部材4が回転されたときの状態を示した一部断面図であり、図6(b)は、そのシャッタ部材4の周辺の一部を拡大した拡大図を示したものである。なお、図中、上記した第1のシャッタ構造付きシリンダ錠と同様の部材については同一の符号で示す。
【0031】
31は亜鉛ダイカスト等によって形成されたボディであり、図示しない車両のステアリングコラムにボルト等によって取り付けられる。そのボディ31の前面には、シリンダインナ3の回転位置を示すLOCK、ACC、ON及びSTARTの表示(図示せず)が設けられており、シリンダインナ3を回転することによって、カムシャフト33を一体的に回転し、ボディ31の後方(図5中、左側)に固定されたイグニッションスイッチ34がONされるようになっている。
【0032】
そして、ボディ31の開口部31aには、その内径方向に突出するように周壁31bが設けられており、前記作動スプリング38によって、シリンダインナ3が、その周壁31aの裏面に当接するように付勢され、シャッタ部材4は周壁31bとシリンダインナ3の前端面3aとの間に保持されるようになっている。すなわち、シャッタ部材4を装着するためにボディ31の収容部31cの一部を大径とするような特別な構造とする必要がなく、堅牢に構成されたボディ31にシャッタ部材4とシリンダインナ3を内蔵することによって、シリンダインナ3を不正に引き抜くことを防止することができる。
【0033】
また、ボディ31にはロックボルト35が摺動孔36にスライド可能に内蔵されている。このロックボルト35は、摺動孔36に配置されたロックスプリング37によって図示しないステアリングシャフトに係合する方向に付勢され、シリンダインナ3の回転に連動して、上記したステアリングシャフトにロックボルト35が係脱可能にスライドするようになっている。
【0034】
一方、シリンダインナ3の後端には後述するカムシャフト33と連結する突出した柱状部32が設けられていると共に、その前端面3aに設けられたヒューズ部3bが傾斜した外周面3dを有する円錐状に形成されている。また、シャッタ部材4の嵌合孔5aはヒューズ部3bの外周面3dと同様に傾斜した内周面5eを有する断面台形状の凹状部に形成されている。なお、シリンダインナ3及びシャッタ部材4のその他の部分は上記の第1のシャッタ構造付きシリンダ錠と同様に構成されている。
【0035】
そして、シリンダインナ3の後方にはカムシャフト33が設けられ、そのカムシャフト33にはシリンダインナ3の後端に設けられた柱状部32と回転方向に連動し、軸方向では非連動となる略円筒状の連結部33aが設けられており、柱状部32は連結部33a内で軸方向に移動可能に嵌合されている。その連結部33aと柱状部32の間には作動スプリング38が設けられており、シリンダインナ3は開口部31a側に常時付勢されている。そして、キー12によってシリンダインナ3をACC位置に位置させたときにのみ、ボディ31との係合が外れて作動スプリング38に抗して軸方向に押し込むことが可能になっている。なお、上記したようにカムシャフト33の後端がイグニッションスイッチ34に連結されており、キー12によってシリンダインナ3をON位置からSTART位置に回転にすれば、イグニッションスイッチ34内に設けられた図示しない接点がONし、エンジンを始動させることができる。
【0036】
また、カムシャフト33の略中央に設けられたカム部33bが前記ロックボルト35の略中央部に形成された連動孔35aに係合されており、シリンダインナ3の回転に連動してロックボルト35を摺動孔36に沿ってスライドさせるようになっている。すなわち、カム部33bはシリンダインナ3がLOCK位置にあるときにはロックスプリング37の付勢力によって図示しないステアリングシャフトに係合する位置にロックボルト35が突出するように許容し、シリンダインナ3がLOCK位置からACC位置に回動されることによって、ロックスプリング37の付勢力に抗してロックボルト35を押し込み、ロックボルト35を摺動孔36内に没入させて上記したステアリングシャフトとロックボルト35との係合を解除するように構成されている。
【0037】
さらに、本実施例の車両用ステアリングロック装置30には車両が走行中に誤ってキー12が回転され、キー12が不用意に抜けてしまうことを防止するため、シリンダインナ3をLOCK位置からSTART位置に回動した後、再度LOCK位置にするときにはシリンダインナ3の回動が規制される2モーション機構が設けられている。
【0038】
この2モーション機構は、図5(b)に示すようにシリンダインナ3を再度LOCK位置に戻すためにはACC位置でシリンダインナ3を軸方向に作動スプリング38の付勢力に抗して押し込むことによって、シリンダインナ3とボディ31に設けられた図示しないロックピンとの係合を解除し、シリンダインナ3のACC位置からLOCK位置への回動を許容するように構成されている。
【0039】
次にこの車両用ステアリングロック装置30の組み付けについて説明する。まず、上記した第1のシャッタ構造付きシリンダ錠と同様にシャッタ部材4を組み立て、シリンダインナ3の前端面3aに一体的に取り付けた後、シャッタ部材4とシリンダインナ3を一体的にボディ31の挿入孔31bから組み付ける。その後、ロックボルト35とロックスプリング37を摺動孔36に組み込み、カムシャフト33をロックボルト35の連動孔35aに貫挿させると共に、連結部33aをシリンダインナ3の柱状部32に係合させる。このとき、作動スプリング38を柱状部32と連結部33aの間に組み込む。そして、イグニッションスイッチ34をカムシャフト33の後端部に連結させるようにボディ31に取り付ければよい。このように、シャッタ部材4を一つの部品として構成しておけば、シャッタ構造が設けられていない車両用ステアリングロック装置30を組み立てるのと、全く同じ手順で行うことができる。
【0040】
また、図6に示すようにドライバー等の工具がキー挿通孔5eに差し込まれて、シャッタ部材4が不正に回転された場合には、嵌合孔5aの内周面5eがヒューズ部3bの外周面3dに接触してヒューズ部3bが滑るように押し出されることになる。すなわち、シリンダインナ3が作動スプリング38の付勢力に抗して押し込まれて、シャッタ部材4がシリンダインナ3と分離されて回転可能な状態となり、シャッタ部材4だけが空転してステアリングシャフトに係合しているロックボルト35を不正に解除することはできないように構成されている。そのため、シリンダインナ3が破壊されることはないので、不正操作された場合でも車両用ステアリングロック装置30を交換することなく、車両用ステアリングロック装置30を元に復帰させて上記したステアリングシャフトとロックボルト35との係合を解除し、エンジンを始動させることができる。
【0041】
また、シャッタ部材4がシリンダインナ3から分離して、シャッタ部材4だけが空転するように構成されているため、ボディ31とシリンダインナ3との間に連結と切り離しを行う連結機構を設けることなく、簡単な構成で防犯性を向上させることができる。
【0042】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の第1のシャッタ構造付きシリンダ錠は、キー挿通孔を備えたベースと、前記キー挿通孔を塞ぐように付勢され、キーの先端によりスライド可能なシャッタ板と、前記ベースに設けられ、前記シャッタ板をガイドするガイドリブと、その前面にキー挿入口を有し、前記シャッタ板を覆うように前記ベースに装着されるシャッタキャップとを備え、前記シリンダキャップによって前記シャッタ板を一体的に前記ベースに収容させたシャッタ部材と、前記キーが挿通可能なキー孔と、前記シャッタ部材を取り付け可能な前端面を設けたシリンダインナと、前記シャッタ部材と前記シリンダインナとを回動可能に収容する略円筒状の収容部を設けたシリンダアウタを備えたシャッタ構造付きシリンダ錠おいて、前記キー挿通孔に前記キーが差し込まれたときに前記シャッタ板が進入可能な切欠部を前記ガイドリブに設け、前記シャッタ部材の外径を前記シリンダインナの外径以下としたものであるため、シリンダアウタの収容部の内径をシリンダインナの外径よりも大きくする必要がなく、シリンダインナやシリンダアウタをシャッタ構造の有無にかかわらず共通化して使用することができる。
【0043】
さらに。前記収容部に前記キー挿入口を露出する開口部を設け、前記開口部を前記シリンダインナの外径よりも小径とし、前記シャッタ部材を前記開口部の裏面に当接させることによってシリンダアウタの外側から、シャッタ部材を覆うカバー等を設ける必要がなく、シリンダアウタによってシャッタ部材を保護し、シリンダインナの引き抜きを効果的に防止することができる。また、シャッタ部材を一体的にシリンダインナに取り付け、シリンダアウタに組み付ければよいので、シャッタ構造が設定されていないシリンダ錠と同じように簡単に組み付けることができる。
【0044】
そして、キー挿通孔を備えたベースと、前記キー挿通孔を塞ぐように付勢され、キーの先端によりスライド可能なシャッタ板と、前記ベースに設けられ、前記シャッタ板をガイドするガイドリブと、その前面にキー挿入口を有し、前記シャッタ板を覆うように前記ベースに装着されるシャッタキャップとを備え、前記シリンダキャップによって前記シャッタ板を一体的に前記ベースに収容させたシャッタ部材と、前記キーが挿通可能なキー孔と、前記シャッタ部材を取り付け可能な前端面を設けたシリンダインナと、前記シャッタ部材と前記シリンダインナとを回動可能に収容する略円筒状の収容部を設けたボディと、前記シリンダインナの回転に連動してロックボルトを作動させるカムシャフトを有する車両用ステアリングロック装置に設けられたシャッタ構造付きシリンダ錠において、前記キー挿通孔にキーが差し込まれたときに前記シャッタ板が進入可能な切欠部を前記ガイドリブに設け、前記シャッタ部材の外径を前記シリンダインナの外径以下とした構成とすれば、ステアリングロック装置にシャッタ構造付きシリンダ錠を設けた場合でもボディの収容部の内径をシリンダインナの外径よりも大きくする必要がないため、シリンダインナやボディをシャッタ構造の有無にかかわらずステアリングロック装置に共通化して使用することができる。
【0045】
また、前記収容部に前記キー挿入口を露出する開口部を設け、前記開口部を前記シリンダインナの外径よりも小径とし、前記シャッタ部材を前記開口部の裏面に当接させた構成することによって、堅牢な盗難防止構造となっている車両用ステアリングロック装置のボディにシャッタ部材とシリンダインナを内蔵させることができる
【0046】
そして、前記シリンダインナの後端が係合する前記カムシャフトの連結部に作動スプリングを設け、前記作動スプリングの付勢力によって、前記シャッタ部材を前記開口部の裏面に当接させることによって、車両用ステアリングロック装置の2モーション機構に用いられる作動スプリングを利用して、シャッタ部材をガタツキなくボディの開口部の裏面とシリンダインナの前端面の間に保持することができる。
【0047】
さらに、前記シリンダインナの前端面に突出させて設けたヒューズ部と、前記シャッタ部材の前記ベースの底面に前記ヒューズ部と嵌合可能な嵌合孔を設け、前記ヒューズ部の外周と前記嵌合部の内周には、前記シャッタ部材が回転されたときに相互に接触する傾斜した側面部を設けることによって、キー挿通孔にドリルやドライバー等によって不正に回転操作された場合でも、シャッタ部材のみが空転してシリンダインナやシャッタ部材が破壊されることはないので、車両用ステアリングロック装置が操作不能となることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1のシャッタ構造付きシリンダ錠に係るシリンダ錠1の一部断面図である。
【図2】上記シリンダ錠1の分解一部断面図である。
【図3】本発明に係るシャッタ部材4の(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は背面図、(d)は3a−3a線断面図である。
【図4】上記シャッタ部材4におけるシャッタキャップ6を取り外した場合のシャッタ部材4の平面図であり、(a)はキー非挿入時のシャッタ板7の作動状態を示し、(b)はキー挿入時のシャッタ板7の作動状態を示したものである。る。
【図5】第2のシャッタ構造付きシリンダ錠に係るステアリング装置30の一部断面図であり、(a)はキー未挿入時におけるシリンダインナがLOCK位置にある状態を示す。(b)キー挿入時におけるACC位置に回転し、シリンダインナを押し込んだときの状態を示す。
【図6】(a)は第2のシャッタ構造付きシリンダ錠においてドライバー等がキー挿通孔に差し込まれて不正にシャッタ部材4が回転されたときの状態を示した一部断面図であり、(b)は、そのシャッタ部材4の周辺の一部を拡大した拡大図である。
【符号の説明】
1 シリンダ錠
2 シリンダアウタ
2a,31a 開口部
2c,31c 収容部
3 シリンダインナ
3a 前端面
3b ヒューズ部
3c キー孔
3d 外周面
4 シャッタ部材
5 ベース
5a 嵌合孔
5b キー挿通孔
5e 内周面
6 シャッタキャップ
6c キー挿入口
7 シャッタ板
8 ガイドリブ
8a 側面ガイドリブ
8b 前面ガイドリブ
8c 背面ガイドリブ
11 切欠部
30 車両用ステアリングロック装置
31 ボディ
35 ロックボルト
33 カムシャフト
38 作動スプリング
Claims (6)
- キー挿通孔を備えたベースと、前記キー挿通孔を塞ぐように付勢され、キーの先端によりスライド可能なシャッタ板と、前記ベースに設けられ、前記シャッタ板をガイドするガイドリブと、その前面にキー挿入口を有し、前記シャッタ板を覆うように前記ベースに装着されるシャッタキャップとを備え、前記シリンダキャップによって前記シャッタ板を一体的に前記ベースに収容させたシャッタ部材と、
前記キーが挿通可能なキー孔と、前記シャッタ部材を取り付け可能な前端面を設けたシリンダインナと、
前記シャッタ部材と前記シリンダインナとを回動可能に収容する略円筒状の収容部を設けたシリンダアウタを備えたシャッタ構造付きシリンダ錠おいて、
前記キー挿通孔に前記キーが差し込まれたときに前記シャッタ板が進入可能な切欠部を前記ガイドリブに設け、前記シャッタ部材の外径を前記シリンダインナの外径以下としたことを特徴とするシャッタ構造付きシリンダ錠。 - 前記収容部に前記キー挿入口を露出する開口部を設け、前記開口部を前記シリンダインナの外径よりも小径とし、前記シャッタ部材を前記開口部の裏面に当接させたことを特徴とする請求項1に記載のシャッタ構造付きシリンダ錠。
- キー挿通孔を備えたベースと、前記キー挿通孔を塞ぐように付勢され、キーの先端によりスライド可能なシャッタ板と、前記ベースに設けられ、前記シャッタ板をガイドするガイドリブと、その前面にキー挿入口を有し、前記シャッタ板を覆うように前記ベースに装着されるシャッタキャップとを備え、前記シリンダキャップによって前記シャッタ板を一体的に前記ベースに収容させたシャッタ部材と、
前記キーが挿通可能なキー孔と、前記シャッタ部材を取り付け可能な前端面を設けたシリンダインナと、
前記シャッタ部材と前記シリンダインナとを回動可能に収容する略円筒状の収容部を設けたボディと、
前記シリンダインナの回転に連動してロックボルトを作動させるカムシャフトを有する車両用ステアリングロック装置に設けられたシャッタ構造付きシリンダ錠において、
前記キー挿通孔に前記キーが差し込まれたときに前記シャッタ板が進入可能な切欠部を前記ガイドリブに設け、前記シャッタ部材の外径を前記シリンダインナの外径以下としたことを特徴とするシャッタ構造付きシリンダ錠。 - 前記収容部に前記キー挿入口を露出する開口部を設け、前記開口部を前記シリンダインナの外径よりも小径とし、前記シャッタ部材を前記開口部の裏面に当接させたことを特徴とする請求項3に記載のシャッタ構造付きシリンダ錠。
- 前記シリンダインナの後端が係合する前記カムシャフトの連結部に作動スプリングを設け、前記作動スプリングの付勢力によって、前記シャッタ部材を前記開口部の裏面に当接させたことを特徴とする請求項4に記載のシャッタ構造付きシリンダ錠。
- 前記シリンダインナの前端面に突出させて設けたヒューズ部と、前記シャッタ部材の前記ベースの底面に前記ヒューズ部と嵌合可能な嵌合孔を設け、前記ヒューズ部の外周と前記嵌合部の内周には、前記シャッタ部材が回転されたときに相互に接触する傾斜した側面部を設けたことを特徴とする請求項5に記載のシャッタ構造付きシリンダ錠。
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