JP2004142039A - バリ取り工具 - Google Patents

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Toshihiro Yamashita
山下 智弘
Katsuyuki Saji
佐治 勝之
Atsushi Goto
後藤 敦
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Abstract

【課題】バリの除去効率が高く、使用寿命が長く、しかも穴の内面を削って二次バリを発生させるおそれのないバリ取り工具を提供する。
【解決手段】軸1の先端に断面外周を主として円弧面としたヘッド部2を一体に形成する。ヘッド部2は大径の中央部3を備えたもので、軸中心を通る平面で分割されて弾性を付与されている。ヘッド部2の外周面の全部または一部には、ダイヤモンド砥粒や立方晶窒化硼素砥粒などの砥粒7を電着する。ヘッド部2の外周面のうち、大径の中央部3を除く先端部4や基端部5などの部分だけに砥粒7を電着した構造としてもよく、ヘッド部2の両側面に平面部8または溝を形成してもよい。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドリル等による穴あけ加工をした後や鋳抜き抜け穴等に発生するバリを除去するためのバリ取り工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開昭59−110560号公報
【非特許文献1】「バリテクノロジー入門」、102〜104頁、2002年6月21日、桜企画出版、
【0003】
穴の周縁に発生するバリを取り除くために、従来はバリ取りブラシが一般的に使用されていた。バリ取りブラシは金属製あるいは樹脂製の毛材を芯線で捻ることにより固定したブラシであり、毛材の外周面は円筒面または円錐面となっている。このバリ取りブラシは回転工具の先端にチャックされ、回転されながら穴の内部に挿入されてバリ取りを行なう。
【0004】
しかし、このバリ取りブラシは毛先に弾力性があるため、バリの除去効率が悪く、取り残しを生ずることがあった。また毛先が磨耗し易く、磨耗すると外径が小さくなってしまうため、使用寿命が短いという問題があった。
【0005】
そこで本発明者は、特許文献1に示されるような軸の端部外周面にダイヤモンド砥粒や立方晶窒化硼素砥粒を付着させた研削砥石をバリ取りに使用することも検討した。しかしこのような研削砥石は、バリ取りブラシに比較してバリの除去効率が高く、使用寿命も長い利点があるものの、穴の内面を削ってしまい二次バリを発生させる可能性があるため、実用に供することは困難であった。
【0006】
このほか非特許文献1のカタログには、金属棒の端部を2つ割りにするとともに、両先端にブレードを形成したバリ取り工具が記載されている。このバリ取り工具は回転させながら穴に挿入してブレードでバリを削り取るものであるが、ブレードが薄いために寿命が短いうえに、加工物が焼き入れ鋼のような硬い材質の場合には使うことができないという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記した従来の問題点を解決して、バリの除去効率が高く、使用寿命が長く、加工物が焼き入れ鋼のような硬い材質であっても使用することができ、しかも穴の内面を削って二次バリを発生させるおそれのないバリ取り工具を提供するためになされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するためになされた本発明のバリ取り工具は、軸の先端に、軸に対して垂直な断面外周を主として円弧面としたヘッド部を一体に形成するとともに、このヘッド部を軸中心を通る平面で分割して弾性を付与し、このヘッド部の外周面の全部または一部に砥粒を電着したことを特徴とするものである。なお、ヘッド部を大径の中央部を備えた形状とすることが好ましく、またヘッド部の外周面のうち、大径の中央部を除く部分に砥粒を電着した構造とすることができる。さらにヘッド部を、その両側面に平面または溝を備えた形状とすることができる。電着される砥粒としては、ダイヤモンド砥粒や立方晶窒化硼素砥粒を用いることができる。
【0009】
本発明のバリ取り工具は、ヘッド部を軸中心を通る平面で分割することにより弾性を持たせてあるため、ヘッド部は適度な接触圧で穴内面と接触し、ヘッド部の外周面に電着した砥粒によってバリ取りを行うことができる。このため従来のバリ取りブラシに比較してバリの除去効率が高く、穴の内面を削ってしまい二次バリを発生させる可能性も少ないうえ、磨耗しにくく、仮に磨耗しても電着し直すことにより再生できるため、長く使用することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照しつつ、本発明の好ましい実施形態を示す。
図1は本発明の第1の実施形態を示すもので、1は回転工具に取り付けられる棒状の軸、2はこの軸1の先端に一体に形成されたヘッド部である。これらはともにピアノ線(SWP)等の金属材料からなるものである。
【0011】
ヘッド部2は軸に対して垂直な断面形状が図1(A)に示すように略円形であり、図1(B)に示すようにその中央部3は軸1よりも大径となっている。実施形態では先端部4と基端部5は中央部3よりも小径であり、全体として樽状をなしているが、先端部4及び基端部5も中央部3と同一径として円柱状としても、あるいは先端部4のみを中央部3よりも小径としても差し支えない。なお、ヘッド部2の両側面には平面部8が形成され、切り屑の排出を容易にしている。
【0012】
ヘッド部2から軸1の先端部分には、平面状のスリット6が形成されている。その結果、ヘッド部2は軸中心を通る平面で2つに分割され、適度の弾性を付与されている。実施形態では2分割されているが3以上に分割してもよい。なお、スリット6はヘッド部2のみに形成することもできる。
【0013】
このヘッド部2の外周面には、砥粒7が電着されている。砥粒7としては、ダイヤモンド砥粒や立方晶窒化硼素(cBN)砥粒を用いることができる。第1の実施形態では、図1、図2に示すように外周面の全体に砥粒7を電着したが、後述する他の実施形態のように、ヘッド部2の外周面のうち大径の中央部3を除く部分に砥粒7を電着してもよい。
【0014】
このバリ取り工具は、図示を略した回転工具の先端に軸1をチャックさせて用いられるものであり、回転させながら図2に示すように加工物9の穴10を1回通過させるだけで、穴10の入口11、穴内面12、穴出口13のバリを全て効率よく除去することができる。なお、回転速度は加工物9の材質に応じて適宜設定すればよいが、加工物9が焼き入れ鋼である場合には、回転周速度を0.5〜2m/minとすればよい。
【0015】
前記したように、本発明のバリ取り工具のヘッド部2は分割されて適度の弾性が与えられているので、穴10そのものを削ってしまい二次バリを発生させる可能性は少ない。しかしバリ取りブラシに比較して、取り残しを生ずることなく確実にバリを除去することができる。またヘッド部2及び砥粒7は従来のバリ取りブラシに比較して磨耗しにくく、仮に磨耗しても電着し直すことにより容易に再生することができるから、使用寿命は半永久的である。
【0016】
図3に示す第2の実施形態では、ヘッド部2の大径の中央部3を除く部分に砥粒7を電着してある。このような構造にしておけば穴10の内面に接触する部分には砥粒7が電着されていないので、加工物9の穴10を工具が通過しても穴内面12を削ることがなく、2次バリの発生を第1の実施形態のものよりもさらに効果的に抑えることができる。
【0017】
また、図4に示す第3の実施形態では、ヘッド部2の基端部5のみに砥粒7が電着されている。この工具は、図4に示すような複雑形状の穴10の入口側に形成されたバリを除去するために有効である。
【0018】
図5に示す第4の実施形態では、段付き穴14のバリ取りを行うために、ヘッド部2の先端を段付き穴14の形状に合わせて変形させてある。このように、ヘッド部2の形状は様々に変化させることができる。
【0019】
図6は内径が2mmの穴のバリ取りのために設計された本発明の工具の具体例を示すもので、ヘッド部2の中央部3は外径が2.1mmの円筒形であり、先端部4と基端部5はテーパ状として穴に挿入され易い構造としてある。ヘッド部2の両側面には平面部8とともに溝15が形成され、切り屑の排出がより容易に行なえるようになっている。
【0020】
軸1及びヘッド部2の材質はSWP−Aであり、砥粒7として#270のダイヤモンド砥粒が用いられている。砥粒7の粒度は除去するバリの大きさや、要求される加工面の面粗さに応じて選択することができる。この図5の工具は、焼き入れ鋼の穴のバリを1パスで効率よく除去することができる。
【0021】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明のバリ取り工具によれば、下記の通りの優れた作用効果を得ることができる。
▲1▼ 穴の内面と口元のバリを1本の工具、1回の通過(1パス)で確実に除去することができる。
▲2▼ 寸法精度が要求されるバリ取りにも対応できる。
▲3▼ 2次バリの発生を防止することができる。
▲4▼ 砥粒の電着位置を工夫することによって、工具が通過しても内面を削ることがないようにしたり、複雑形状の穴のバリを除去することができる。
▲5▼ 焼き入れ鋼のような硬質の加工物にも使用できる。
▲6▼ 砥粒の摩滅により工具が寿命に達した場合には電着層を剥離し、再び砥粒を電着すれば、繰り返し使用することができる。
▲7▼ 電着する砥粒の粒径を変えることにより、工具の外径を調整することができる。特に小径の工具を製作する場合、1つの外径の工具母材に砥粒の粒径を変えて電着すれば、何種類かの外径の工具を製作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態を示す図であり、(A)は左側面図、(B)は正面図である。
【図2】第1の実施形態の工具の使用状態説明図である。
【図3】第2の実施形態の工具の使用状態説明図である。
【図4】第3の実施形態の工具の使用状態説明図である。
【図5】第4の実施形態の工具の使用状態説明図である。
【図6】第5の実施形態の工具を示す図であり、(A)は左側面図、(B)は正面図である。
【符号の説明】
1 軸
2 ヘッド部
3 中央部
4 先端部
5 基端部
6 スリット
7 砥粒
8 平面部
9 加工物
10 穴
11 穴の入口
12 穴内面
13 穴出口
14 段付き穴
15 溝

Claims (4)

  1. 軸の先端に、軸に対して垂直な断面外周を主として円弧面としたヘッド部を一体に形成するとともに、このヘッド部を軸中心を通る平面で分割して弾性を付与し、このヘッド部の外周面の全部または一部に砥粒を電着したことを特徴とするバリ取り工具。
  2. ヘッド部を、大径の中央部を備えた形状とした請求項1記載のバリ取り工具。
  3. ヘッド部の外周面のうち、大径の中央部を除く部分に砥粒を電着した請求項2記載のバリ取り工具。
  4. ヘッド部を、その両側面に平面または溝を備えた形状とした請求項1〜3の何れかに記載のバリ取り工具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7513721B2 (en) * 2003-06-27 2009-04-07 Jörg Gühring Deburring tool
JP2010221308A (ja) * 2009-03-19 2010-10-07 Honda Motor Co Ltd リーマ加工刃具
JP2015051470A (ja) * 2013-09-05 2015-03-19 加藤木材工業株式会社 バリ取り治具及びバリ取り装置
KR101728339B1 (ko) * 2016-02-05 2017-04-20 명화공업주식회사 인풋 샤프트 제조방법

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