JP2004142021A - 熱変位抑制装置及び工作機械 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱変位抑制装置及び工作機械において、簡単な構成により特別な制御などを必要とせずに熱変位を抑制可能とする。
【解決手段】それぞれ対向する面板の厚さが異なる中空のコラム16にて、厚いほうの面板の内面に断面積を変えず、且つ、前面側の面板と後面側の面板における熱コンダクタンスの比率と熱容量の比率を同様に設定するような複数のリブ26,27を形成する。
【選択図】 図3
【解決手段】それぞれ対向する面板の厚さが異なる中空のコラム16にて、厚いほうの面板の内面に断面積を変えず、且つ、前面側の面板と後面側の面板における熱コンダクタンスの比率と熱容量の比率を同様に設定するような複数のリブ26,27を形成する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、中空構造物の熱変位を抑制する熱変位抑制装置、並びにこの熱変位抑制装置を用いてコラムやベッド等の構造物の熱変位を抑制する工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、マシニングセンタ等の工作機械には、中空構造物としてコラムが設けられており、コラムの前面には主軸ヘッドを有するヘッドストックが移動自在に支持されている。そのため、このコラムは前面側の面板の板厚を後面側の面板の板厚より厚く設定し、ヘッドストックの支持剛性を高く確保している。従って、周囲温度の変化に対して、コラムは前面側の面板と後面側の面板とで温度追従速度が異なり、コラムは前面側の後面側との温度変化により前後方向にたわみ(熱変位)が生じ、加工精度が悪化してしまうという問題がある。このような問題に対して、コラム内にエアを循環して熱変位を抑制するものとして、下記特許文献1の記載された技術がある。
【0003】
【特許文献1】
特開平1−140945号公報
【0004】
この特許文献1の記載された技術は、工作機械の機体内部の室温にさらされにくい部分に室温空気を積極的に流すことで、機体各部の温度差をなくして熱変位を防止するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した従来の熱変位を防止する技術(特許文献1)では、単にコラム内に室温空気を所定量流すだけであり、十分な時間の経過後はコラムの前面側と後面側は共に空気温度に接近して温度差がなくなるものの、それに接近する速度の差により一時的に前後の温度差が生じた結果、この間に熱変位が生じて加工精度が低下してしまう。
【0006】
本発明はこのような問題を解決するものであって、簡単な構成により特別な制御などを必要とせずに熱変位を抑制可能とした熱変位抑制装置及び工作機械を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するための請求項1の発明の熱変位抑制装置は、中空構造物における対向する少なくとも一方の内面に凹凸部を設けたことを特徴とするものである。
【0008】
請求項2の発明の熱変位抑制装置では、前記中空構造物の対向する一対の面板にて、熱コンダクタンスの比率と熱容量の比率を同様に設定したことを特徴としている。
【0009】
請求項3の発明の熱変位抑制装置では、前記熱コンダクタンスは、前記中空構造物内の内部流体と前記面板との熱伝達率に伝熱表面積を乗算して算出することを特徴としている。
【0010】
請求項4の発明の熱変位抑制装置では、前記熱容量は、前記面板の厚さと比熱と密度とを乗算して算出することを特徴としている。
【0011】
請求項5の発明の熱変位抑制装置では、前記中空構造物内に空気を流通させることを特徴としている。
【0012】
請求項6の発明の熱変位抑制装置では、前記中空構造物内に空気供給手段が連結されたパイプを挿通し、該パイプに前記凹凸部に対向して空気噴射孔を形成したことを特徴としている。
【0013】
請求項7の発明の熱変位抑制装置では、前記凹凸部は、駆動部材を有する移動部材が移動自在に支持された面板に形成されたことを特徴としている。
【0014】
また、請求項8の発明の工作機械は、ヘッドストックが支持されるコラムを中空形状とし、該コラムにおける前記ヘッドストックが支持される側の面板の内面に凹凸部を設けたことを特徴とするものである。
【0015】
また、請求項9の発明の工作機械は、テーブルが支持されるベッドを中空形状とし、該ベッドにおける前記テーブルが支持される側の面板の内面に凹凸部を設けたことを特徴とするものである。
【0016】
請求項10の発明の工作機械では、前記凹凸部側の面板と該凹凸部に対向する面板にて、熱コンダクタンスの比率と熱容量の比率を同様に設定したことを特徴としている。
【0017】
請求項11の発明の工作機械では、前記コラムまたはベッド内に空気供給手段が連結されたパイプを挿通し、該パイプに前記凹凸部に対向して空気噴射孔を形成したことを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0019】
図1に本発明の一実施形態に係る熱変位抑制装置を適用した工作機械としてのマシニングセンタの概略、図2にコラムの縦断面、図3にコラムの水平断面、図4にコラムの断面形状を設定するための概略説明、図5にコラムにおける前後の温度差を表すグラフを示す。
【0020】
本実施形態の熱変位抑制装置が適用されたマシニングセンタにおいて、図1に示すように、ベッド11上には左右の水平レール12を介してテーブル13がベッド11の長手方向に沿って移動自在に支持されており、このテーブル13上には図示しない被加工物を保持するクランプ台14が装着されている。また、このベッド11の一端部には水平レール12と直交する前後のクロスレール15が設けられ、このクロスレール15によりコラム16が移動自在に支持されている。そして、このコラム16には垂直レール17が設けられ、この垂直レール17の前面にヘッドストック18が昇降自在に支持されており、このヘッドストック18に主軸19が装着され、図示しない工具が着脱自在となっている。
【0021】
従って、このマシニングセンタを用いて所定の加工を行うには、主軸19に所定の工具を取付ける一方、テーブル13のクランプ台14上に被加工物を固定する。この状態でテーブル13を送り移動しながら、コラム16を左右に移動すると共にヘッドストック18を上下左右に移動することで、主軸19に装着された工具に切り込みを与え、被加工物を所定形状に加工することができる。
【0022】
このように構成されたマシニングセンタでは、中空構造物としてのコラム16は前面側でヘッドストック18を昇降自在に支持するため、その支持剛性を高く確保できような板厚の設定となっている。また、気温の変化に対する熱変位を抑制するため、この前面側の面板の内面に凹凸部を設け、前面側の面板と後面側の面板にて、熱コンダクタンスの比率と熱容量の比率を同様に設定している。そして、コラム16内に空気供給手段としてのパイプを挿通し、このパイプにより内部に冷却空気を流通させ、面板の凹凸部にエアを噴射してコラム16を冷却するようにしている。
【0023】
即ち、図2及び図3に示すように、コラム16は左右の中空壁部21,22が複数の連結壁23により連結されて構成されている。そして、各中空壁部21,22には前後を区画する縦壁21a,22aが形成されると共に、上下を複数に区画する横壁21b,22bが形成されることで、コラム16の前面側に複数の前部区画室24a,25aが設けられると共に、後面側に複数の後部区画室24b,25bが設けられている。そして、縦壁21a,22a及び横壁21b,22bに連通孔21c,22c及び21d,22dが形成され、中空壁部21にて各前部区画室24aと各後部区画室24bとが連通すると共に、中空壁部22にて各前部区画室25aと各後部区画室25bとが連通している。更に、中空壁部21,22の対向する面板及び後面側の面板に貫通孔21e,22eが形成されている。
【0024】
そして、コラム16の中空壁部21,22にて、各複数の前部区画室24a,25aの前面側の面板の厚さは後面側の面板(あるいは縦壁21a,22a)の厚さに対して厚く形成され、且つ、前面側の面板の内面に凹凸部としての複数のリブ26,27が形成されている。そして、このリブ26,27が形成された前面側の面板とリブのない後面側の面板にて、熱コンダクタンスの比率と熱容量の比率を同様に設定している。
【0025】
ここで、コラムの前面側と後面側の各面板にて、熱コンダクタンスの比率と熱容量の比率を同様に設定するためのコラムの断面形状について説明する。図4に示すように、例えば、コラム101の断面形状が矩形断面であり、一方の面板102の板厚をt1 、表面積をa1 とし、他方の面板103の内面に凹凸部としての複数のリブ104を形成することで、その板厚をt2 、表面積をa2 とする。面板102,103の熱コンダクタンスC1 ,C2 は、コラム101内のエア(内部流体)と各面板102,103との熱伝達率に伝熱表面積a1 ,a2 を乗算して算出するものであり、熱容量Q1 ,Q2 は、面板102,103の板厚t1 ,t2 と比熱と密度とを乗算して算出するものである。
【0026】
従って、面板102,103に対して、熱伝達率、比熱、密度は同様であることから、熱コンダクタンスの比率C1 /C2 はa1 /a2 であり、熱容量の比率Q1 /Q2 はt1 /t2 となる。即ち、(a1 /a2 )=(t1 /t2 )とすることで、熱コンダクタンスの比率と熱容量の比率を同様に設定することができる。また、(a1 /t1 )=(a2 /t2 )として表すこともできる。図4に示すコラム101の場合、一方の面板102の板厚をt、表面積をaとし、他方の面板103の内面の板厚を2t、表面積を2aとすることで、熱コンダクタンスの比率と熱容量の比率を同様に設定している。
【0027】
なお、図4では、コラム101を単純な断面形状として前面側と後面側の各面板102,103にて、熱コンダクタンスの比率と熱容量の比率を同様に設定するようにしたが、本実施形態のコラム16の中空壁部21,22であっても、コラム101と同様、熱コンダクタンスの比率と熱容量の比率を同様となるように、前面側の面板と後面側の面板との板厚と表面積をそれぞれ設定している。
【0028】
また、図2及び図3に示すように、コラム16の中空壁部21,22の下部には、それぞれ前後区画室24a,24b、25a,25bを水平に挿通して第1エアパイプ28,29が配管されると共に、各前部区画室24a,25a及び各後部区画室24b,25bを鉛直に挿通して第2エアパイプ30,31,32,33が配管され、下部が第1エアパイプ28,29に連結されている。第2エアパイプ30,32には、各前部区画室24a,25aにてリブ26,27に対向するエア噴射孔30a,32aが前面側を向いて形成されている。また、第2エアパイプ31,33には、各後部区画室24b,25bにてエア噴射孔31a,33aが後面側を向いて形成されている。この場合、第2エアパイプ30,32に形成されたエア噴射孔30a,32aは各前部区画室24a,25aにてらせん状に複数形成されている。そして、第1エアパイプ28,29の基端部に空気供給手段としてのファン34,35が装着されている。
【0029】
このように構成されたマシニングセンタでは、ファン34,35を駆動することで、エアが第1エアパイプ28,29から第2エアパイプ30,31,32,33に送給され、各エア噴射孔30a,31a,32a,33aから中空壁部21,22の各区画室24a,24b、25a,25bに供給される。このとき、前部区画室24a,25aでは、前側の面板の内面、つまり、リブ26,27に向かってエアが噴射し、後部区画室24b,25bでは、後側の面板の内面に向かってエアが噴射することで前後の面板を冷却すると共に、前後の区画室24a,24b、25a,25b内をエアにより攪拌することで、温度分布の偏りを抑制している。そして、各区画室24a,24b、25a,25bに供給されたエアは、貫通孔21e,22eなどから外部に排出される。
【0030】
そして、コラム16の中空壁部21,22は、ヘッドストック18を支持する前面側の面板の厚さが後面側の面板の厚さに対して厚く形成され、且つ、この前面側の面板の内面に複数のリブ26,27が形成されることで、前面側の面板と後面側の面板にて、熱コンダクタンスの比率と熱容量の比率を同様に設定しており、前後の面板の温度差がなくなって熱膨張率と同様となり、気温の変化による熱変形を防止することができる。
【0031】
即ち、図5には、一日の気温の変化(±5℃)に対するコラムにおける前後の面板の温度変化及び熱変位を表すグラフである。この図5のグラフに示すように、従来のコラムは、一日の気温の変化に対して±1℃程度の温度変化があり、±10μm程度の熱変位が発生している。一方、本実施形態のコラム16は温度変化及び熱変位の発生がほとんどないことはわかる。
【0032】
なお、上述の実施形態では、中空構造物としてコラム16を適用し、このコラム16にて、気温の変化に対する熱変位を抑制するため、前面側の面板の内面にリブ26,27を設けることで、前面側の面板と後面側の面板における熱コンダクタンスの比率と熱容量の比率が同様となるように設定したが、この技術を適用する空構造物はコラム16に限るものではない。例えば、本実施形態のベッド11は上面部にてテーブル13を移動自在に支持しており、このベッド11を中空構造物とし、上面側の面板の内面に凹凸部を設けることで、上面側の面板と下面側の面板における熱コンダクタンスの比率と熱容量の比率が同様となるように設定してもよく、このベッド11内にエアを供給可能なパイプを挿通することも可能である。
【0033】
また、本発明の熱変位抑制装置は、例えば、ホブ盤、歯車型削り盤、歯車研削盤等の歯車加工機械やボール盤、旋盤、円筒以外の研削盤等、他の工作機械に適用することが可能である。また、工作機械以外でも、発熱体により変形が生じる中空構造物を備えた機器に本発明の熱変位抑制装置を適用して、熱伝達率を高めることで温度差を低減することが可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上、実施形態において詳細に説明したように請求項1の発明の熱変位抑制装置によれば、中空構造物における対向する少なくとも一方の内面に凹凸部を設けたので、気温の変化による前後の面板の温度差をなくし、簡単な構成により特別な制御などを必要とせずに熱変位を確実に抑制することができる。
【0035】
請求項2の発明の熱変位抑制装置によれば、中空構造物の対向する一対の面板にて、熱コンダクタンスの比率と熱容量の比率を同様に設定したので、簡単な手法により前後の面板の温度差をなくすことができる。
【0036】
請求項3の発明の熱変位抑制装置によれば、熱コンダクタンスを中空構造物内の内部流体と面板との熱伝達率に伝熱表面積を乗算して算出するので、簡単な手法により面板の熱コンダクタンスを算出することができる。
【0037】
請求項4の発明の熱変位抑制装置によれば、熱容量を面板の厚さと比熱と密度とを乗算して算出するので、簡単な手法により面板の熱容量を算出することができる。
【0038】
請求項5の発明の熱変位抑制装置によれば、中空構造物内に冷却空気を流通させるので、空気により中空構造物の熱伝達率を高めて温度差を低減することができる。
【0039】
請求項6の発明の熱変位抑制装置によれば、中空構造物内に空気供給手段が連結されたパイプを挿通し、このパイプに凹凸部に対向して空気噴射孔を形成したので、凹凸部周辺の空気を効率よく循環することで、面板全体の熱伝達率を高めることができる。
【0040】
請求項7の発明の熱変位抑制装置によれば、凹凸部を駆動部材を有する移動部材が移動自在に支持された面板に形成したので、十分な支持剛性を確保する必要がある側の面板の表面積を拡大することで冷却効率を向上することができる。
【0041】
また、請求項8の発明の工作機械によれば、ヘッドストックが支持されるコラムを中空形状とし、このコラムにおけるヘッドストックが支持される側の面板の内面に凹凸部を設けたので、コラムにおける板厚が厚い側の表面積を拡大することで前後の面板における温度差を低減することで、簡単な構成により特別な制御を必要とせずにコラムの熱変位を抑制することが可能になり、熱変位による加工誤差を低減することができる。
【0042】
請求項9の発明の工作機械によれば、テーブルが支持されるベッドを中空形状とし、このベッドにおけるテーブルが支持される側の面板の内面に凹凸部を設けたので、ベッドにおける板厚が厚い側の表面積を拡大することで前後の面板における温度差を低減することで、簡単な構成により特別な制御を必要とせずにコラムの熱変位を抑制することが可能になり、熱変位による加工誤差を低減することができる。
【0043】
請求項10の発明の工作機械によれば、凹凸部側の面板とこの凹凸部に対向する面板にて、熱コンダクタンスの比率と熱容量の比率を同様に設定したので、簡単な手法により前後の面板の温度差をなくすことができる。
【0044】
請求項11の発明の工作機械によれば、コラムまたはベッド内に空気供給手段が連結されたパイプを挿通し、このパイプに凹凸部に対向して空気噴射孔を形成したので、コラムまたはベッドの内部に空気を噴射して熱伝達率を高め、気温の変化による温度差を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る熱変位抑制装置を適用した工作機械としてのマシニングセンタの概略図である。
【図2】コラムの縦断面図である。
【図3】コラムの水平断面図である。
【図4】コラムの断面形状を設定するための概略説明図である。
【図5】コラムにおける前後の温度差を表すグラフである。
【符号の説明】
11 ベッド(中空構造物)
13 テーブル
16 コラム(中空構造物)
18 ヘッドストック(移動部材)
19 主軸(駆動部材)
21,22 中空壁部
24a,25a 前部区画室
24b,25b 後部区画室
26,27 リブ(凹凸部)
28,29 第1エアパイプ
30,31,32,33 第2エアパイプ
30a,31a,32a,33a エア噴射孔
34,35 ファン(空気供給手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、中空構造物の熱変位を抑制する熱変位抑制装置、並びにこの熱変位抑制装置を用いてコラムやベッド等の構造物の熱変位を抑制する工作機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、マシニングセンタ等の工作機械には、中空構造物としてコラムが設けられており、コラムの前面には主軸ヘッドを有するヘッドストックが移動自在に支持されている。そのため、このコラムは前面側の面板の板厚を後面側の面板の板厚より厚く設定し、ヘッドストックの支持剛性を高く確保している。従って、周囲温度の変化に対して、コラムは前面側の面板と後面側の面板とで温度追従速度が異なり、コラムは前面側の後面側との温度変化により前後方向にたわみ(熱変位)が生じ、加工精度が悪化してしまうという問題がある。このような問題に対して、コラム内にエアを循環して熱変位を抑制するものとして、下記特許文献1の記載された技術がある。
【0003】
【特許文献1】
特開平1−140945号公報
【0004】
この特許文献1の記載された技術は、工作機械の機体内部の室温にさらされにくい部分に室温空気を積極的に流すことで、機体各部の温度差をなくして熱変位を防止するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した従来の熱変位を防止する技術(特許文献1)では、単にコラム内に室温空気を所定量流すだけであり、十分な時間の経過後はコラムの前面側と後面側は共に空気温度に接近して温度差がなくなるものの、それに接近する速度の差により一時的に前後の温度差が生じた結果、この間に熱変位が生じて加工精度が低下してしまう。
【0006】
本発明はこのような問題を解決するものであって、簡単な構成により特別な制御などを必要とせずに熱変位を抑制可能とした熱変位抑制装置及び工作機械を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するための請求項1の発明の熱変位抑制装置は、中空構造物における対向する少なくとも一方の内面に凹凸部を設けたことを特徴とするものである。
【0008】
請求項2の発明の熱変位抑制装置では、前記中空構造物の対向する一対の面板にて、熱コンダクタンスの比率と熱容量の比率を同様に設定したことを特徴としている。
【0009】
請求項3の発明の熱変位抑制装置では、前記熱コンダクタンスは、前記中空構造物内の内部流体と前記面板との熱伝達率に伝熱表面積を乗算して算出することを特徴としている。
【0010】
請求項4の発明の熱変位抑制装置では、前記熱容量は、前記面板の厚さと比熱と密度とを乗算して算出することを特徴としている。
【0011】
請求項5の発明の熱変位抑制装置では、前記中空構造物内に空気を流通させることを特徴としている。
【0012】
請求項6の発明の熱変位抑制装置では、前記中空構造物内に空気供給手段が連結されたパイプを挿通し、該パイプに前記凹凸部に対向して空気噴射孔を形成したことを特徴としている。
【0013】
請求項7の発明の熱変位抑制装置では、前記凹凸部は、駆動部材を有する移動部材が移動自在に支持された面板に形成されたことを特徴としている。
【0014】
また、請求項8の発明の工作機械は、ヘッドストックが支持されるコラムを中空形状とし、該コラムにおける前記ヘッドストックが支持される側の面板の内面に凹凸部を設けたことを特徴とするものである。
【0015】
また、請求項9の発明の工作機械は、テーブルが支持されるベッドを中空形状とし、該ベッドにおける前記テーブルが支持される側の面板の内面に凹凸部を設けたことを特徴とするものである。
【0016】
請求項10の発明の工作機械では、前記凹凸部側の面板と該凹凸部に対向する面板にて、熱コンダクタンスの比率と熱容量の比率を同様に設定したことを特徴としている。
【0017】
請求項11の発明の工作機械では、前記コラムまたはベッド内に空気供給手段が連結されたパイプを挿通し、該パイプに前記凹凸部に対向して空気噴射孔を形成したことを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0019】
図1に本発明の一実施形態に係る熱変位抑制装置を適用した工作機械としてのマシニングセンタの概略、図2にコラムの縦断面、図3にコラムの水平断面、図4にコラムの断面形状を設定するための概略説明、図5にコラムにおける前後の温度差を表すグラフを示す。
【0020】
本実施形態の熱変位抑制装置が適用されたマシニングセンタにおいて、図1に示すように、ベッド11上には左右の水平レール12を介してテーブル13がベッド11の長手方向に沿って移動自在に支持されており、このテーブル13上には図示しない被加工物を保持するクランプ台14が装着されている。また、このベッド11の一端部には水平レール12と直交する前後のクロスレール15が設けられ、このクロスレール15によりコラム16が移動自在に支持されている。そして、このコラム16には垂直レール17が設けられ、この垂直レール17の前面にヘッドストック18が昇降自在に支持されており、このヘッドストック18に主軸19が装着され、図示しない工具が着脱自在となっている。
【0021】
従って、このマシニングセンタを用いて所定の加工を行うには、主軸19に所定の工具を取付ける一方、テーブル13のクランプ台14上に被加工物を固定する。この状態でテーブル13を送り移動しながら、コラム16を左右に移動すると共にヘッドストック18を上下左右に移動することで、主軸19に装着された工具に切り込みを与え、被加工物を所定形状に加工することができる。
【0022】
このように構成されたマシニングセンタでは、中空構造物としてのコラム16は前面側でヘッドストック18を昇降自在に支持するため、その支持剛性を高く確保できような板厚の設定となっている。また、気温の変化に対する熱変位を抑制するため、この前面側の面板の内面に凹凸部を設け、前面側の面板と後面側の面板にて、熱コンダクタンスの比率と熱容量の比率を同様に設定している。そして、コラム16内に空気供給手段としてのパイプを挿通し、このパイプにより内部に冷却空気を流通させ、面板の凹凸部にエアを噴射してコラム16を冷却するようにしている。
【0023】
即ち、図2及び図3に示すように、コラム16は左右の中空壁部21,22が複数の連結壁23により連結されて構成されている。そして、各中空壁部21,22には前後を区画する縦壁21a,22aが形成されると共に、上下を複数に区画する横壁21b,22bが形成されることで、コラム16の前面側に複数の前部区画室24a,25aが設けられると共に、後面側に複数の後部区画室24b,25bが設けられている。そして、縦壁21a,22a及び横壁21b,22bに連通孔21c,22c及び21d,22dが形成され、中空壁部21にて各前部区画室24aと各後部区画室24bとが連通すると共に、中空壁部22にて各前部区画室25aと各後部区画室25bとが連通している。更に、中空壁部21,22の対向する面板及び後面側の面板に貫通孔21e,22eが形成されている。
【0024】
そして、コラム16の中空壁部21,22にて、各複数の前部区画室24a,25aの前面側の面板の厚さは後面側の面板(あるいは縦壁21a,22a)の厚さに対して厚く形成され、且つ、前面側の面板の内面に凹凸部としての複数のリブ26,27が形成されている。そして、このリブ26,27が形成された前面側の面板とリブのない後面側の面板にて、熱コンダクタンスの比率と熱容量の比率を同様に設定している。
【0025】
ここで、コラムの前面側と後面側の各面板にて、熱コンダクタンスの比率と熱容量の比率を同様に設定するためのコラムの断面形状について説明する。図4に示すように、例えば、コラム101の断面形状が矩形断面であり、一方の面板102の板厚をt1 、表面積をa1 とし、他方の面板103の内面に凹凸部としての複数のリブ104を形成することで、その板厚をt2 、表面積をa2 とする。面板102,103の熱コンダクタンスC1 ,C2 は、コラム101内のエア(内部流体)と各面板102,103との熱伝達率に伝熱表面積a1 ,a2 を乗算して算出するものであり、熱容量Q1 ,Q2 は、面板102,103の板厚t1 ,t2 と比熱と密度とを乗算して算出するものである。
【0026】
従って、面板102,103に対して、熱伝達率、比熱、密度は同様であることから、熱コンダクタンスの比率C1 /C2 はa1 /a2 であり、熱容量の比率Q1 /Q2 はt1 /t2 となる。即ち、(a1 /a2 )=(t1 /t2 )とすることで、熱コンダクタンスの比率と熱容量の比率を同様に設定することができる。また、(a1 /t1 )=(a2 /t2 )として表すこともできる。図4に示すコラム101の場合、一方の面板102の板厚をt、表面積をaとし、他方の面板103の内面の板厚を2t、表面積を2aとすることで、熱コンダクタンスの比率と熱容量の比率を同様に設定している。
【0027】
なお、図4では、コラム101を単純な断面形状として前面側と後面側の各面板102,103にて、熱コンダクタンスの比率と熱容量の比率を同様に設定するようにしたが、本実施形態のコラム16の中空壁部21,22であっても、コラム101と同様、熱コンダクタンスの比率と熱容量の比率を同様となるように、前面側の面板と後面側の面板との板厚と表面積をそれぞれ設定している。
【0028】
また、図2及び図3に示すように、コラム16の中空壁部21,22の下部には、それぞれ前後区画室24a,24b、25a,25bを水平に挿通して第1エアパイプ28,29が配管されると共に、各前部区画室24a,25a及び各後部区画室24b,25bを鉛直に挿通して第2エアパイプ30,31,32,33が配管され、下部が第1エアパイプ28,29に連結されている。第2エアパイプ30,32には、各前部区画室24a,25aにてリブ26,27に対向するエア噴射孔30a,32aが前面側を向いて形成されている。また、第2エアパイプ31,33には、各後部区画室24b,25bにてエア噴射孔31a,33aが後面側を向いて形成されている。この場合、第2エアパイプ30,32に形成されたエア噴射孔30a,32aは各前部区画室24a,25aにてらせん状に複数形成されている。そして、第1エアパイプ28,29の基端部に空気供給手段としてのファン34,35が装着されている。
【0029】
このように構成されたマシニングセンタでは、ファン34,35を駆動することで、エアが第1エアパイプ28,29から第2エアパイプ30,31,32,33に送給され、各エア噴射孔30a,31a,32a,33aから中空壁部21,22の各区画室24a,24b、25a,25bに供給される。このとき、前部区画室24a,25aでは、前側の面板の内面、つまり、リブ26,27に向かってエアが噴射し、後部区画室24b,25bでは、後側の面板の内面に向かってエアが噴射することで前後の面板を冷却すると共に、前後の区画室24a,24b、25a,25b内をエアにより攪拌することで、温度分布の偏りを抑制している。そして、各区画室24a,24b、25a,25bに供給されたエアは、貫通孔21e,22eなどから外部に排出される。
【0030】
そして、コラム16の中空壁部21,22は、ヘッドストック18を支持する前面側の面板の厚さが後面側の面板の厚さに対して厚く形成され、且つ、この前面側の面板の内面に複数のリブ26,27が形成されることで、前面側の面板と後面側の面板にて、熱コンダクタンスの比率と熱容量の比率を同様に設定しており、前後の面板の温度差がなくなって熱膨張率と同様となり、気温の変化による熱変形を防止することができる。
【0031】
即ち、図5には、一日の気温の変化(±5℃)に対するコラムにおける前後の面板の温度変化及び熱変位を表すグラフである。この図5のグラフに示すように、従来のコラムは、一日の気温の変化に対して±1℃程度の温度変化があり、±10μm程度の熱変位が発生している。一方、本実施形態のコラム16は温度変化及び熱変位の発生がほとんどないことはわかる。
【0032】
なお、上述の実施形態では、中空構造物としてコラム16を適用し、このコラム16にて、気温の変化に対する熱変位を抑制するため、前面側の面板の内面にリブ26,27を設けることで、前面側の面板と後面側の面板における熱コンダクタンスの比率と熱容量の比率が同様となるように設定したが、この技術を適用する空構造物はコラム16に限るものではない。例えば、本実施形態のベッド11は上面部にてテーブル13を移動自在に支持しており、このベッド11を中空構造物とし、上面側の面板の内面に凹凸部を設けることで、上面側の面板と下面側の面板における熱コンダクタンスの比率と熱容量の比率が同様となるように設定してもよく、このベッド11内にエアを供給可能なパイプを挿通することも可能である。
【0033】
また、本発明の熱変位抑制装置は、例えば、ホブ盤、歯車型削り盤、歯車研削盤等の歯車加工機械やボール盤、旋盤、円筒以外の研削盤等、他の工作機械に適用することが可能である。また、工作機械以外でも、発熱体により変形が生じる中空構造物を備えた機器に本発明の熱変位抑制装置を適用して、熱伝達率を高めることで温度差を低減することが可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上、実施形態において詳細に説明したように請求項1の発明の熱変位抑制装置によれば、中空構造物における対向する少なくとも一方の内面に凹凸部を設けたので、気温の変化による前後の面板の温度差をなくし、簡単な構成により特別な制御などを必要とせずに熱変位を確実に抑制することができる。
【0035】
請求項2の発明の熱変位抑制装置によれば、中空構造物の対向する一対の面板にて、熱コンダクタンスの比率と熱容量の比率を同様に設定したので、簡単な手法により前後の面板の温度差をなくすことができる。
【0036】
請求項3の発明の熱変位抑制装置によれば、熱コンダクタンスを中空構造物内の内部流体と面板との熱伝達率に伝熱表面積を乗算して算出するので、簡単な手法により面板の熱コンダクタンスを算出することができる。
【0037】
請求項4の発明の熱変位抑制装置によれば、熱容量を面板の厚さと比熱と密度とを乗算して算出するので、簡単な手法により面板の熱容量を算出することができる。
【0038】
請求項5の発明の熱変位抑制装置によれば、中空構造物内に冷却空気を流通させるので、空気により中空構造物の熱伝達率を高めて温度差を低減することができる。
【0039】
請求項6の発明の熱変位抑制装置によれば、中空構造物内に空気供給手段が連結されたパイプを挿通し、このパイプに凹凸部に対向して空気噴射孔を形成したので、凹凸部周辺の空気を効率よく循環することで、面板全体の熱伝達率を高めることができる。
【0040】
請求項7の発明の熱変位抑制装置によれば、凹凸部を駆動部材を有する移動部材が移動自在に支持された面板に形成したので、十分な支持剛性を確保する必要がある側の面板の表面積を拡大することで冷却効率を向上することができる。
【0041】
また、請求項8の発明の工作機械によれば、ヘッドストックが支持されるコラムを中空形状とし、このコラムにおけるヘッドストックが支持される側の面板の内面に凹凸部を設けたので、コラムにおける板厚が厚い側の表面積を拡大することで前後の面板における温度差を低減することで、簡単な構成により特別な制御を必要とせずにコラムの熱変位を抑制することが可能になり、熱変位による加工誤差を低減することができる。
【0042】
請求項9の発明の工作機械によれば、テーブルが支持されるベッドを中空形状とし、このベッドにおけるテーブルが支持される側の面板の内面に凹凸部を設けたので、ベッドにおける板厚が厚い側の表面積を拡大することで前後の面板における温度差を低減することで、簡単な構成により特別な制御を必要とせずにコラムの熱変位を抑制することが可能になり、熱変位による加工誤差を低減することができる。
【0043】
請求項10の発明の工作機械によれば、凹凸部側の面板とこの凹凸部に対向する面板にて、熱コンダクタンスの比率と熱容量の比率を同様に設定したので、簡単な手法により前後の面板の温度差をなくすことができる。
【0044】
請求項11の発明の工作機械によれば、コラムまたはベッド内に空気供給手段が連結されたパイプを挿通し、このパイプに凹凸部に対向して空気噴射孔を形成したので、コラムまたはベッドの内部に空気を噴射して熱伝達率を高め、気温の変化による温度差を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る熱変位抑制装置を適用した工作機械としてのマシニングセンタの概略図である。
【図2】コラムの縦断面図である。
【図3】コラムの水平断面図である。
【図4】コラムの断面形状を設定するための概略説明図である。
【図5】コラムにおける前後の温度差を表すグラフである。
【符号の説明】
11 ベッド(中空構造物)
13 テーブル
16 コラム(中空構造物)
18 ヘッドストック(移動部材)
19 主軸(駆動部材)
21,22 中空壁部
24a,25a 前部区画室
24b,25b 後部区画室
26,27 リブ(凹凸部)
28,29 第1エアパイプ
30,31,32,33 第2エアパイプ
30a,31a,32a,33a エア噴射孔
34,35 ファン(空気供給手段)
Claims (11)
- 中空構造物における対向する少なくとも一方の内面に凹凸部を設けたことを特徴とする熱変位抑制装置。
- 請求項1記載の熱変位抑制装置において、前記中空構造物の対向する一対の面板にて、熱コンダクタンスの比率と熱容量の比率を同様に設定したことを特徴とする熱変位抑制装置。
- 請求項2記載の熱変位抑制装置において、前記熱コンダクタンスは、前記中空構造物内の内部流体と前記面板との熱伝達率に伝熱表面積を乗算して算出することを特徴とする熱変位抑制装置。
- 請求項2記載の熱変位抑制装置において、前記熱容量は、前記面板の厚さと比熱と密度とを乗算して算出することを特徴とする熱変位抑制装置。
- 請求項1記載の熱変位抑制装置において、前記中空構造物内に空気を流通させることを特徴とする熱変位抑制装置。
- 請求項5記載の熱変位抑制装置において、前記中空構造物内に空気供給手段が連結されたパイプを挿通し、該パイプに前記凹凸部に対向して空気噴射孔を形成したことを特徴とする熱変位抑制装置。
- 請求項1記載の熱変位抑制装置において、前記凹凸部は、駆動部材を有する移動部材が移動自在に支持された面板に形成されたことを特徴とする熱変位抑制装置。
- ヘッドストックが支持されるコラムを中空形状とし、該コラムにおける前記ヘッドストックが支持される側の面板の内面に凹凸部を設けたことを特徴とする工作機械。
- テーブルが支持されるベッドを中空形状とし、該ベッドにおける前記テーブルが支持される側の面板の内面に凹凸部を設けたことを特徴とする工作機械。
- 請求項8または9記載の工作機械おいて、前記凹凸部側の面板と該凹凸部に対向する面板にて、熱コンダクタンスの比率と熱容量の比率を同様に設定したことを特徴とする工作機械。
- 請求項8または9記載の工作機械おいて、前記コラムまたはベッド内に空気供給手段が連結されたパイプを挿通し、該パイプに前記凹凸部に対向して空気噴射孔を形成したことを特徴とする工作機械。
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JP2012035396A (ja) * | 2010-08-11 | 2012-02-23 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 工作機械 |
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-
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