JP2004140943A - パワーコンディショナ装置およびその起動方法 - Google Patents

パワーコンディショナ装置およびその起動方法 Download PDF

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Kenichi Inoue
井上 健一
Nobuyuki Toyoura
豊浦 信行
Seiji Oka
岡 誠治
Masao Mabuchi
馬渕 雅夫
Kotaro Nakamura
中村 耕太郎
Yuji Tsurukawa
鶴川 優治
Katsutaka Tanabe
田邊 勝隆
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Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

【課題】PWM(パルス幅変調)のデューティ比と周波数を同時に低い値から高い値に変化させ、交流電源が確実に起動する安定性に優れたパワーコンディショナ装置を提供する。
【解決手段】インバータ4から出力される交流電源VACの電圧および周波数を時間経過に従い変化させて起動する起動手段9を備え、交流電力を電圧および周波数の増加に伴い、徐々に増加させることができ、負荷が重くても交流電源が確実に起動し、安定性の向上を実現する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は直流電源を交流電源に変換して負荷を駆動するパワーコンディショナ装置に係り、特に電圧(デューティ比)および周波数を時間的に変化させて掃引した起動信号を印加することにより、交流電源を起動するパワーコンディショナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術は、本願出願人が「特許文献1」に開示したように、PWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)を用いてパルス電圧を制御し、交流電源の起動時に、ポンプやモータ等の負荷に流れる過電流を抑制し、徐々に交流電源を起動(ソフトスタート)させるインバータ装置が知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−201484号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
「特許文献1」に開示された従来のインバータ装置は、PWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)を用いてパルス電圧を制御(出力電流を制限)する構成のため、ポンプ等のような負荷が重い場合には、徐々に電圧を増加しても、周波数が一定であるために起動トルクが確保できないため、交流電源が定格値(例えば、100V)まで上昇せず、起動させることができない場合がある。
【0005】
この発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的はPWM(パルス幅変調)のデューティ比(電圧)と周波数を同時に低い値から高い値に変化させ、交流電源が確実に起動する安定性に優れたパワーコンディショナ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するためこの発明に係るパワーコンディショナ装置は、発電システムが発電した直流電源を交流電源に変換して負荷を駆動するものであって、インバータから出力される交流電源の電圧および周波数を時間経過に従い変化させて起動する起動手段を備えたことを特徴とする。
【0007】
この発明に係るパワーコンディショナ装置は、インバータから出力される交流電源の電圧および周波数を時間経過に従い変化させて起動する起動手段を備えたので、交流電力を電圧および周波数の増加に伴い、徐々に増加させることができ、ポンプのような負荷の場合でも交流電源が確実に起動し、安定性の向上を実現することができる。
【0008】
また、この発明に係る起動手段は、周波数を変更する周波数設定手段と、電圧を変化するデューティ比設定手段と、スイープ時間を設定する時間設定手段と、所定時間内に電圧および周波数をスイープした起動信号を出力する掃引手段と、起動手段全体の動作を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
この発明に係る起動手段は、周波数を変更する周波数設定手段と、電圧を変化するデューティ比設定手段と、スイープ時間を設定する時間設定手段と、所定時間内に電圧および周波数をスイープした起動信号を出力する掃引手段と、起動手段全体の動作を制御する制御手段とを備えたので、デューティ比および周波数を同時に低い値から高い値(定格値)まで所定時間内でスイープ(掃引)する起動信号でインバータを起動することができ、交流電源を定格値(定格電圧:100V、定格周波数:50Hzまたは60Hz)に確実に起動することができる。
【0010】
さらに、この発明に係る起動手段は、インバータが起動した時の電圧(デューティ比)および周波数のスイープパターンを記憶する記憶手段を備えたことを特徴とする。
【0011】
この発明に係る起動手段は、インバータが起動した時の電圧(デューティ比)および周波数のスイープパターンを記憶する記憶手段を備えたので、同じ負荷の場合には、記憶したスイープパターンで起動をかけることができ、交流電源を短時間で起動することができる。
【0012】
また、この発明に係る掃引手段は、電圧(デューティ比)および周波数を所定時間内に定格値までスイープする起動信号を出力することを特徴とする。
【0013】
さらに、この発明に係る掃引手段は、電圧(デューティ比)および周波数を定格値を超えて増加し、インバータが起動すると直ちに定格値に戻す起動信号を出力することを特徴とする。
【0014】
この発明に係る掃引手段は、電圧(デューティ比)および周波数を所定時間内に定格値までスイープする起動信号および電圧(デューティ比)および周波数を定格値を超えて増加し、インバータが起動すると直ちに定格値に戻す起動信号を出力するので、電圧(デューティ比)および周波数を所定時間内に定格値までスイープ(掃引)しても起動しない場合には、定格値を超えて増加してスイープさせ、インバータが起動すると直ちに定格値に戻す起動信号を出力するので、負荷が重い場合でも交流電源を安定して起動することができる。
【0015】
また、この発明に係る発電システムが発電した直流電源は、燃料電池であることを特徴とする。
【0016】
さらに、この発明に係る発電システムが発電した直流電源は、ガスコージェネレーションであることを特徴とする。
【0017】
この発明に係る発電システムが発電した直流電源は、燃料電池またはガスコージェネレーションであるので、環境変化や経時変化の少ない安定した直流電源を供給することができ、パワーコンディショナ装置から安定した交流電源を発生することができる。
【0018】
また、この発明に係るパワーコンディショナ装置の起動方法は、発電システムが発電した直流電源を交流電源に変換して負荷を駆動する起動方法であって、定格周波数、電圧を増加して起動するステップ(S1)と、定格周波数、定格電圧で、設定時間内に起動したか否かを判定するステップ(S2)と、周波数および電圧を一定の割合で増加して起動するステップ(S3)と、定格周波数、定格電圧で、設定時間内に起動したか否かを判定するステップ(S4)と、周波数および電圧をトルクバーストで増加して起動するステップ(S5)と、定格周波数、定格電圧で、設定時間内に起動したか否かを判定するステップ(S5)と、定格周波数、定格電圧で、設定時間内に起動したか否かを判定するステップ(S6)と、周波数および電圧の定格値を超えて起動するステップ(S7)と、定格値を超えた周波数および電圧で起動したか否かを判定するステップ(S8)と、定格周波数および定格電圧で継続して駆動するステップ(S9)とを備えたことを特徴とする。
【0019】
この発明に係るパワーコンディショナ装置の起動方法は、定格周波数、電圧を増加して起動するステップ(S1)と、定格周波数、定格電圧で、設定時間内に起動したか否かを判定するステップ(S2)と、周波数および電圧を一定の割合で増加して起動するステップ(S3)と、定格周波数、定格電圧で、設定時間内に起動したか否かを判定するステップ(S4)と、周波数および電圧をトルクバーストで増加して起動するステップ(S5)と、定格周波数、定格電圧で、設定時間内に起動したか否かを判定するステップ(S6)と、周波数および電圧の定格値を超えて起動するステップ(S7)と、定格値を超えた周波数および電圧で起動したか否かを判定するステップ(S8)と、定格周波数および定格電圧で継続して駆動するステップ(S9)とを備えたので、周波数一定で電圧を可変して起動するVVCF制御、周波数および電圧を共に可変して起動するVVVF制御、モータ等の負荷の場合に低速領域で周波数変化に対して電圧を増加させるトルクブースト量を増加するVVVFトルクバースト制御、周波数および電圧を定格値を超える制御の起動をかけて、ポンプのような負荷の場合でも交流電源を確実に起動させることができ、安定性の向上を実現することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。図1はこの発明に係るパワーコンディショナ装置の一実施の形態要部ブロック構成図である。図1において、パワーコンディショナ装置1は、直流フィルタ2、コンバータ3、インバータ4、交流フィルタ5、電流トランス6、電流検出器7、電圧検出器8、起動手段9を備え、入力端子A1,A2に二次電池20の直流電源VDCを印加して出力端子B1,B2から負荷21に交流電源VACを供給する。
【0021】
二次電池20から入力端子A1,A2に印加される直流電源VDCは、直流フィルタ2でフィルタリングを施され、コンバータ3で昇圧された直流電源がインバータ4に供給される。
【0022】
コンバータ3から供給される直流電源は、インバータ4で周波数50Hzまたは60Hz、電圧100Vの交流電源に変換され、交流フィルタ5でフィルタリングを施され、出力端子B1,B2から安定した交流電源VACが負荷21に供給される。
【0023】
電流トランス6は、インバータ4から流れる交流電流を非接触で検出し、電流検出器7に供給する。電流検出器7は、電流トランス6から供給される交流電流を直流の検出電流IDに変換し、検出電流IDを起動手段9に提供する。電圧検出器8は、出力端子B1,B2の交流電圧VACを検出して直流の検出電圧VDに変換し、検出電圧VDを起動手段9に提供する。
【0024】
起動手段9は、マイクロプロセッサとソフトウェア、DSP(Digital SignalProcessor)とファームウェア等を基本に構成し、起動時に起動信号Skをインバータ4に供給し、インバータ4が確実に起動し、安定した交流電源VACを負荷21に供給するように制御する。
【0025】
また、起動手段9は、電流検出器7から提供される検出電流IDおよび電圧検出器8から提供される検出電圧VDに基づいてインバータ4からの交流電源VACが過電流、過電圧または定格電圧に到達しない等の正常に起動しない場合、インバータ4から出力される交流電源の電圧および周波数を時間経過に従い変化させて起動する起動信号Skを発生してインバータ4を起動する。
【0026】
このように、この発明に係るパワーコンディショナ装置1は、インバータ4から出力される交流電源VACの電圧および周波数を時間経過に従い変化させて起動する起動手段9を備えたので、交流電力を電圧および周波数の増加に伴い、徐々に増加させることができ、負荷21が重くても交流電源VACが確実に起動し、安定性の向上を実現することができる。
【0027】
図2はこの発明に係る起動手段の一実施の形態要部機能ブロック構成図である。図2において、起動手段9は、制御手段10、周波数設定手段11、デューティ比設定手段12、時間設定手段13、掃引手段14、記憶手段15、入力手段16を備える。
【0028】
制御手段10は、記憶手段15に格納された定格デューティ比(定格電圧に相当)および定格周波数を呼出して制御情報Scを掃引手段14に供給し、掃引手段14から定格デューティ比および定格周波数の起動信号Skを発生させ、起動信号Skでインバータ4を起動するように制御する。
【0029】
また、制御手段10は、入力手段16から供給されるキー情報Jkに基づいて周波数設定手段11、デューティ比設定手段12および時間設定手段13の駆動を制御し、周波数設定手段11から提供される周波数情報Sf、デューティ比設定手段12から提供されるデューティ情報Sdおよび時間設定手段13から提供される時間情報Stに基づいて設定周波数範囲および設定デューティ比範囲を設定時間でスイープさせるスイープパターンを生成し、生成したスイープパターンを記憶手段15に格納する。
【0030】
さらに、制御手段10は、電流検出器7から提供される検出電流IDと記憶手段15に予め記憶した基準電流IKを比較し、検出電流IDが基準電流IKを超える(ID>IK)、つまり過電流が流れた場合、または電圧検出器8から提供される検出電圧VDと記憶手段15に予め記憶した基準電圧VK(例えば、定格電圧100Vよりも僅かに大きな値)を比較し、検出電圧VDが基準電圧VKを超える(VD>VK)、つまり過電圧になった場合には、記憶手段15に格納された電圧および周波数のスイープパターンを呼出し、このスイープパターンの制御情報Scを掃引手段14に供給し、掃引手段14から低周波数および低デューティ比から定格周波数および定格デューティ比まで所定のスイープ時間で変化する起動信号Skを発生させ、起動信号Skでインバータ4を起動するように制御する。
【0031】
また、制御手段10は、定格デューティ比および定格周波数の起動信号Sk、または低周波数および低デューティ比から定格周波数および定格デューティ比まで所定のスイープ時間で変化するスイープパターンの起動信号Skでもインバータ4が正常に起動しない場合には、記憶手段15に格納された低周波数および低デューティ比から定格周波数および定格デューティ比を超える周波数およびデューティ比までの他のスイープ時間で変化するスイープパターンの起動信号Skでインバータ4を起動するよう制御し、インバータ4が起動した場合には、直ちに定格デューティ比および定格周波数に戻し、定格デューティ比および定格周波数の起動信号Skを継続して発生するように掃引手段14を制御する。
【0032】
さらに、制御手段10は、あるスイープパターンの起動信号Skでインバータ4が正常に起動した場合、このスイープパターンを記憶手段15に格納し、次回に同じ負荷21が接続された場合に、このスイープパターンの起動信号Skでインバータ4を起動するよう制御し、インバータ4の起動をスムースに実行させる。
【0033】
また、制御手段10は、記憶手段15に予め格納されたトルクブースト量を呼びだし、モータ等の負荷の場合に低速領域で周波数変化に対して電圧を増加させるトルクブースト量を増加するように制御し、トルクブースト量を付加したスイープパターンの起動信号Skでインバータ4を起動するよう制御する。
【0034】
周波数設定手段11は、制御手段10からの指令に基づいて入力手段16から供給されるキー情報Jkで指定された周波数の間隔、周波数範囲(下限周波数、上限周波数)の周波数情報Sfを生成し、周波数情報Sfを制御手段10に供給する。
【0035】
デューティ比設定手段12は、制御手段10からの指令に基づいて入力手段16から供給されるキー情報Jkで指定されたパルスのデューティ比(オン時間)の間隔、デューティ比範囲(下限デューティ比、上限デューティ比)のデューティ情報Sdを生成し、デューティ情報Sdを制御手段10に供給する。
【0036】
時間設定手段13は、制御手段10からの指令に基づいて入力手段16から供給されるキー情報Jkで指定されたスイープ時間(掃引時間間隔)の時間情報Stを生成し、時間情報Stを制御手段10に供給する。
【0037】
掃引手段14は、信号生成機能、信号出力機能を備え、制御手段10から供給される制御情報Scに基づいて起動信号Skを生成し、生成した起動信号Skをインバータ4に出力する。
【0038】
また、掃引手段14は、電圧(デューティ比)および周波数を所定時間内に定格値までスイープする起動信号を出力する。さらに、掃引手段14は、電圧(デューティ比)および周波数を定格値を超えて増加し、インバータ4が起動すると直ちに定格値に戻した起動信号Skを出力する。
【0039】
図3はこの発明に係る起動信号の一実施の形態波形イメージ図である。(a)図に周波数(周期T1〜TN)および電圧(パルス幅:D1〜DN)を低い値から定格値までスイープ時間Tw1でスイープする起動信号Skを示し、(b)図に周波数(周期T1〜To)および電圧(パルス幅:D1〜Do)を低い値から定格値を超えてスイープ時間Twoでスイープする起動信号Skを示す。
【0040】
(a)図の起動信号Skは、周波数(周期)および電圧(パルス幅=デューティ比)を低い値から定格値まで次第に増加しながらスイープ時間Tw1でスイープ(掃引)したものである。
【0041】
また、(b)図の起動信号Skは、周波数(周期)および電圧(パルス幅=デューティ比)を低い値から定格値を超えた高い値まで次第に増加しながらスイープ時間Twoでスイープ(掃引)したものである。
【0042】
本発明の起動手段9は、(a)図に示す起動信号Skでインバータ4を起動できない場合には、制御手段10の制御により掃引手段14から自動的に(b)図の起動信号Skに切り替えてインバータ4を起動することができる。そして、インバータ4が正常に起動すると、起動信号Skを定格の周波数(周期TN)および電圧(デューティ比=パルス幅DN)に戻し、定格の起動信号Skで継続してインバータ4を駆動する。
【0043】
なお、本実施の形態では、周波数(周期)および電圧(パルス幅=デューティ比)を低い値から高い値にスイープする起動信号Skとしたが、負荷21の状態により、周波数(周期)を高い値から低い値、電圧(パルス幅=デューティ比)を低い値から高い値に変化するスイープパターン、(a)図および(b)図の周波数(周期)および電圧(パルス幅=デューティ比)のそれぞれを複数回ずつ繰り返してスイープ時間Tw1,Twoを長い時間に設定することもできる。
【0044】
記憶手段15は、ROM等の固定メモリ、RAM等の書換え可能なメモリで構成し、基準電流IKおよび基準電圧VKを記憶する。また、記憶手段15は、入力手段16から設定され、制御手段10から供給される設定周波数範囲および設定デューティ比範囲を設定時間でスイープさせる複数のスイープパターン、およびインバータ4が正常に起動した場合のスイープパターンを格納する。
【0045】
入力手段16は、起動設定のための複数のキーを備え、起動信号Skのスイープパターンを発生するためのキー情報Jkを制御手段10に供給する。
【0046】
このように、この発明に係る起動手段9は、周波数を変更する周波数設定手段11と、電圧を変化するデューティ比設定手段12と、スイープ時間を設定する時間設定手段13と、所定時間内に電圧および周波数をスイープした起動信号Skを出力する掃引手段14と、起動手段9全体の動作を制御する制御手段10とを備えたので、デューティ比および周波数を同時に低い値から高い値(定格値)まで所定時間内でスイープ(掃引)する起動信号Skでインバータ4を起動することができ、交流電源VACを定格値(定格電圧:100V、定格周波数:50または60Hz)に確実に起動することができる。
【0047】
また、この発明に係る起動手段9は、インバータ4が起動した時の電圧(デューティ比)および周波数のスイープパターンを記憶する記憶手段15を備えたので、同じ負荷21の場合には、記憶したスイープパターンで起動をかけることができ、交流電源VACを短時間で起動することができる。
【0048】
さらに、この発明に係る掃引手段14は、電圧(デューティ比)および周波数を所定時間内に定格値までスイープする起動信号Skおよび電圧(デューティ比)および周波数を定格値を超えて増加し、インバータが起動すると直ちに定格値に戻す起動信号Skを出力するので、電圧(デューティ比)および周波数を所定時間内に定格値までスイープ(掃引)しても起動しない場合には、定格値を超えて増加してスイープさせ、インバータ4が起動すると定格値に戻す起動信号Skを出力するので、負荷21が重い場合でも交流電源VACを安定して起動することができる。
【0049】
図4はこの発明に係るパワーコンディショナ装置に適用される発電システムが発電した直流電源のイメージ図である。図4において、パワーコンディショナ装置1に適用される直流電源は、(a)図に示す燃料電池22、(b)図に示すガスコージェネレーション23を採用する。
【0050】
燃料電池22およびガスコージェネレーション23は、動作時には太陽電池などのように、天候や温度等の環境変化や経時変化の影響が少なく、常に安定した直流電源VDCをパワーコンディショナ装置1に供給することができるので、パワーコンディショナ装置1から安定した交流電源VACを得ることができる。
【0051】
このように、この発明に係る発電システムが発電した直流電源20の直流電源VDCは、燃料電池22またはガスコージェネレーション23であるので、環境変化や経時変化の少ない安定した直流電源VDCを供給することができ、パワーコンディショナ装置1から安定した交流電源VACを発生することができる。
【0052】
次に、この発明に係るパワーコンディショナ装置の一起動方法について説明する。図5はこの発明に係るパワーコンディショナ装置の起動方法の一実施の形態要部動作フロー図である。動作フロー図は、図2を参照して説明する。
【0053】
図5において、ステップS1で、定格周波数、電圧を増加して起動する。ステップS2では、定格周波数、定格電圧で、設定時間内に起動したか否かを判定し、起動した場合にはステップS9に移行する。一方、起動しない場合にはステップS3に移行する。なお、ステップS1およびステップS2は、周波数一定で電圧を可変して起動するVVCF制御を適用する。
【0054】
ステップS3で、周波数および電圧を一定の割合で増加して起動する。続いて、ステップS4では、定格周波数、定格電圧で、設定時間内に起動したか否かを判定し、起動した場合にはステップS9に移行する。一方、起動しない場合にはステップS5に移行する。なお、ステップS3およびステップS4は、周波数および電圧を共に可変して起動するVVVF制御を適用する。
【0055】
ステップS5で、周波数および電圧をトルクバーストで増加して起動する。続いてステップS6では、定格周波数、定格電圧で、設定時間内に起動したか否かを判定し、起動した場合にはステップS9に移行する。一方、起動しない場合にはステップS7に移行する。なお、ステップS5およびステップS6は、モータ等の負荷の場合に低速領域で周波数変化に対して電圧を増加させるトルクブースト量を増加するVVVFトルクバースト制御を適用する。
【0056】
ステップS7で、周波数および電圧の定格値を超えて起動する。続いて、ステップS8では、定格値を超えた周波数および電圧で起動したか否かを判定し、起動した場合にはステップS9に移行する。一方、起動しない場合にはステップS10に移行する。なお、ステップS7およびステップS8は、周波数および電圧を一時的に定格値を超える制御を適用する。
【0057】
ステップS9では、インバータ(交流電源が)が確実に起動するので、定格周波数および定格電圧で継続して駆動する制御を実行する。
【0058】
一方、ステップS10では、周波数一定で電圧を可変して起動するVVCF制御、周波数および電圧を共に可変して起動するVVVF制御、モータ等の負荷の場合に低速領域で周波数変化に対して電圧を増加させるトルクブースト量を増加するVVVFトルクバースト制御、周波数および電圧を定格値を超える制御の起動をかけても起動しないので、起動を停止する制御を実行する。
【0059】
このように、この発明に係るパワーコンディショナ装置の起動方法は、定格周波数、電圧を増加して起動するステップS1と、定格周波数、定格電圧で、設定時間内に起動したか否かを判定するステップS2と、周波数および電圧を一定の割合で増加して起動するステップS3と、定格周波数、定格電圧で、設定時間内に起動したか否かを判定するステップS4と、周波数および電圧をトルクバーストで増加して起動するステップS5と、定格周波数、定格電圧で、設定時間内に起動したか否かを判定するステップS6と、周波数および電圧の定格値を超えて起動するステップS7と、定格値を超えた周波数および電圧で起動したか否かを判定するステップS8と、定格周波数および定格電圧で継続して駆動するステップS9とを備えたので、周波数一定で電圧を可変して起動するVVCF制御、周波数および電圧を共に可変して起動するVVVF制御、モータ等の負荷の場合に低速領域で周波数変化に対して電圧を増加させるトルクブースト量を増加するVVVFトルクバースト制御、周波数および電圧の定格値を超える制御の起動をかけて、ポンプのような負荷の場合でも交流電源を確実に起動させることができ、安定性の向上を実現することができる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明に係るパワーコンディショナ装置は、インバータから出力される交流電源の電圧および周波数を時間経過に従い変化させて起動する起動手段を備えたので、交流電力を電圧および周波数の増加に伴い、徐々に増加させることができ、ポンプのような負荷の場合でも交流電源が確実に起動し、安定性の向上を実現することができる。
【0061】
また、この発明に係る起動手段は、周波数を変更する周波数設定手段と、電圧を変化するデューティ比設定手段と、スイープ時間を設定する時間設定手段と、所定時間内に電圧および周波数をスイープした起動信号を出力する掃引手段と、起動手段全体の動作を制御する制御手段とを備えたので、デューティ比および周波数を同時に低い値から高い値(定格値)まで所定時間内でスイープ(掃引)する起動信号でインバータを起動することができ、交流電源を定格値(定格電圧:100V、定格周波数:50または60Hz)に確実に起動することができる。
【0062】
さらに、この発明に係る起動手段は、インバータが起動した時の電圧(デューティ比)および周波数のスイープパターンを記憶する記憶手段を備えたので、同じ負荷の場合には、記憶したスイープパターンで起動をかけることができ、交流電源を短時間で起動することができる。
【0063】
また、この発明に係る掃引手段は、電圧(デューティ比)および周波数を所定時間内に定格値までスイープする起動信号および電圧(デューティ比)および周波数を定格値を超えて増加し、インバータが起動すると直ちに定格値に戻す起動信号を出力するので、電圧(デューティ比)および周波数を所定時間内に定格値までスイープ(掃引)しても起動しない場合には、定格値を超えて増加してスイープさせ、インバータが起動すると直ちに定格値に戻す起動信号を出力するので、負荷が重い場合でも交流電源を安定して起動することができる。
【0064】
さらに、この発明に係る発電システムが発電した直流電源は、燃料電池またはガスコージェネレーションであるので、環境変化や経時変化の少ない安定した直流電源を供給することができ、パワーコンディショナ装置から安定した交流電源を発生することができる。
【0065】
また、この発明に係るパワーコンディショナ装置の起動方法は、定格周波数、電圧を増加して起動するステップ(S1)と、定格周波数、定格電圧で、設定時間内に起動したか否かを判定するステップ(S2)と、周波数および電圧を一定の割合で増加して起動するステップ(S3)と、定格周波数、定格電圧で、設定時間内に起動したか否かを判定するステップ(S4)と、周波数および電圧をトルクバーストで増加して起動するステップ(S5)と、定格周波数、定格電圧で、設定時間内に起動したか否かを判定するステップ(S6)と、周波数および電圧の定格値を超えて起動するステップ(S7)と、定格値を超えた周波数および電圧で起動したか否かを判定するステップ(S8)と、定格周波数および定格電圧で継続して駆動するステップ(S9)とを備えたので、周波数一定で電圧を可変して起動するVVCF制御、周波数および電圧を共に可変して起動するVVVF制御、モータ等の負荷の場合に低速領域で周波数変化に対して電圧を増加させるトルクブースト量を増加するVVVFトルクバースト制御、周波数および電圧を定格値を超える制御の起動をかけて、ポンプのような負荷の場合でも交流電源を確実に起動させることができ、安定性の向上を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るパワーコンディショナ装置の一実施の形態要部ブロック構成図
【図2】この発明に係る起動手段の一実施の形態要部機能ブロック構成図
【図3】この発明に係る起動信号の一実施の形態波形イメージ図
【図4】この発明に係るパワーコンディショナ装置に適用される発電システムが発電した直流電源のイメージ図
【図5】この発明に係るパワーコンディショナ装置の起動方法の一実施の形態要部動作フロー図
【符号の説明】
1 パワーコンディショナ装置
2 直流フィルタ
3 コンバータ
4 インバータ
5 交流フィルタ
6 電流トランス
7 電流検出器
8 電圧検出器
9 起動手段
10 制御手段
11 周波数設定手段
12 デューティ比設定手段
13 時間設定手段
14 掃引手段
15 記憶手段
16 入力手段
20 二次電池
21 負荷
22 燃料電池
23 ガスコージェネレーション
ID  検出電流
VD  検出電圧
Dm 記憶データ
Jk キー情報
Sc 制御情報
Sd デューティ情報
Sf 周波数情報
Sk 起動信号
St 時間情報
T1,Tk,TN,To  周期
D1,Dk,DN,Do  パルス幅
Tw1,Two スイープ時間

Claims (8)

  1. 発電システムが発電した直流電源を交流電源に変換して負荷を駆動するパワーコンディショナ装置であって、
    インバータから出力される交流電源の電圧および周波数を時間経過に従い変化させて起動する起動手段を備えたことを特徴とするパワーコンディショナ装置。
  2. 前記起動手段は、周波数を変更する周波数設定手段と、電圧を変化するデューティ比設定手段と、スイープ時間を設定する時間設定手段と、所定時間内に電圧および周波数をスイープした起動信号を出力する掃引手段と、起動手段全体の動作を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項1記載のパワーコンディショナ装置。
  3. 前記起動手段は、前記インバータが起動した時の電圧および周波数のスイープパターンを記憶する記憶手段を備えたことを特徴とする請求項2記載のパワーコンディショナ装置。
  4. 前記掃引手段は、電圧(デューティ比)および周波数を所定時間内に定格値までスイープする起動信号を出力することを特徴とする請求項2記載のパワーコンディショナ装置。
  5. 前記掃引手段は、電圧(デューティ比)および周波数を定格値を超えて増加し、前記インバータが起動すると直ちに定格値に戻す起動信号を出力することを特徴とする請求項2記載のパワーコンディショナ装置。
  6. 前記発電システムが発電した直流電源は、燃料電池であることを特徴とする請求項1記載のパワーコンディショナ装置。
  7. 前記発電システムが発電した直流電源は、ガスコージェネレーションであることを特徴とする請求項1記載のパワーコンディショナ装置。
  8. 発電システムが発電した直流電源を交流電源に変換して負荷を駆動するパワーコンディショナ装置の起動方法であって、
    定格周波数、電圧を増加して起動するステップ(S1)と、
    定格周波数、定格電圧で、設定時間内に起動したか否かを判定するステップ(S2)と、
    周波数および電圧を一定の割合で増加して起動するステップ(S3)と、
    定格周波数、定格電圧で、設定時間内に起動したか否かを判定するステップ(S4)と、
    周波数および電圧をトルクバーストで増加して起動するステップ(S5)と、
    定格周波数、定格電圧で、設定時間内に起動したか否かを判定するステップ(S6)と、
    周波数および電圧の定格値を超えて起動するステップ(S7)と、
    定格値を超えた周波数および電圧で起動したか否かを判定するステップ(S8)と、
    定格周波数および定格電圧で継続して駆動するステップ(S9)と、
    を備えたことを特徴とするパワーコンディショナ装置の起動方法。
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