JP2022019158A - パワーコンディショナ - Google Patents

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Abstract

Figure 2022019158000001
【課題】多様な負荷が接続された場合であっても起動して負荷の駆動可能としたパワーコンディショナを提供する。
【解決手段】パワーコンディショナ11は、直流電力を交流電力に変換するインバータ32と、インバータ32を制御する制御部38と、を有する。制御部38は、連系運転モードから自立運転モードに移行したときに、インバータ32の出力電圧V32を自立運転用出力端子22に出力させ、出力電圧V32の振幅値を所定速度で増加させる。制御部38は、インバータ32の出力電流I32が過電流か否かを判定し、出力電流I32が過電流であると判定した場合に、インバータ32の出力電圧V32をゼロにし、その後、出力電圧V32の振幅値を増加させる速度を所定速度と異なる速度に変更する。
【選択図】図2

Description

本開示は、パワーコンディショナに関するものである。
従来、パワーコンディショナ等の電源装置は、商用電力系統と連系運転する機能と、商用電力系統から商用電力が供給されないときに自立運転する機能とを有している。また、電源装置は、自立運転において許容電流を超える過電流が流れるのを防ぐ保護機能を有している。
例えば、特許文献1には、商用電力系統に系統連系可能な自立運転機能つき系統連系電源装置が開示されている。この系統連系電源装置は、自立用電力取出部の出力電圧を絶縁するために設けられた変圧器に対して自立運転に切替えたときに流れる突入電流によって保護機能が作動するのを防ぐため、自立運転の起動時に出力電圧を徐々に増加させる機能を有している。
特開2009-131056号公報
ところで、上記のように、突入電流を抑制するために出力電圧を徐々に増加させる電源装置では、モータ等の負荷を起動できない場合がある。一方で、出力電圧を徐々に増加させない電源装置では、入力側にコンデンサを有する負荷に対しては、コンデンサに電荷が溜まるまでの間に一時的に大きな電流が流れ、電源装置が過電流と判断して起動しない場合がある。したがって、突入電流の抑制に改善の余地がある。
本開示の目的は、多様な負荷が接続された場合であっても起動して負荷の駆動可能としたパワーコンディショナを提供することにある。
本開示の一態様であるパワーコンディショナは、直流電源からの直流電力を交流電力に変換し、商用電力系統と並列して前記交流電力を前記商用電力系統に向けて出力する連系運転モードと、前記商用電力系統から解列して前記交流電力を自立運転用出力端子に出力する自立運転モードとを有するパワーコンディショナであって、前記直流電力を前記交流電力に変換するインバータと、前記インバータを制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記連系運転モードから前記自立運転モードに移行したときに、前記インバータから前記自立運転用出力端子に出力電圧を出力させ、前記出力電圧の振幅値を所定速度で増加させ、前記インバータの出力電流が過電流か否かを判定し、前記出力電流が過電流であると判定した場合に、前記出力電圧をゼロにし、その後、前記自立運転用出力端子に出力する前記出力電圧の振幅値を増加させる速度を、前記所定速度と異なる速度に変更する。
この構成によれば、制御部は、自立運転モードにおいて、出力電圧の振幅値を所定速度で増加させる。そして、出力電流が過電流であると判定した場合に、出力電圧をゼロにした後、出力電圧の振幅値を増加させる速度を所定速度と異なる速度に変更する。これにより、自立運転用出力端子に多様な負荷が接続された場合であっても起動して負荷を駆動できるようになる。
また、別の一態様であるパワーコンディショナは、直流電源からの直流電力を交流電力に変換し、商用電力系統と並列して前記交流電力を前記商用電力系統に向けて出力する連系運転モードと、前記商用電力系統から解列して前記交流電力を自立運転用出力端子に出力する自立運転モードとを有するパワーコンディショナであって、前記直流電力を前記交流電力に変換するインバータと、前記インバータを制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記連系運転モードから前記自立運転モードに移行したときに、前記インバータの出力電圧を前記自立運転用出力端子に出力させ、前記インバータの出力電流が過電流か否かを判定し、前記出力電流が過電流であると判定した場合に、前記出力電圧をゼロにし、その後、前記インバータの出力電圧の周波数を、前記商用電力系統が供給する商用交流電圧の周波数以下の範囲で変化させる。
この構成によれば、制御部は、自立運転モードにおいて、出力電流が過電流であると判定した場合に、出力電圧をゼロにした後、周波数調整した出力電圧を出力するように、インバータを制御する。これにより、自立運転用出力端子に多様な負荷が接続された場合であっても起動して負荷を駆動できるようになる。
本開示の一態様によれば、多様な負荷が接続された場合であっても起動して負荷の駆動を抑制可能としたパワーコンディショナを提供することができる。
第1実施形態の太陽光発電システムのブロック回路図。 第1実施形態のパワーコンディショナの一部回路図。 パワーコンディショナの出力電圧の波形図。 比較例の出力電圧の波形図。 負荷の一例を示すブロック図。 出力電圧の振幅調整の一例を示す説明図。 出力電圧の振幅調整の一例を示す説明図。 出力電圧の振幅調整の一例を示す説明図。 第1実施形態の自立運転モードの開始時の処理を示すフローチャート。 第2実施形態の自立運転モードの開始時の処理を示すフローチャート。 第3実施形態の自立運転モードの開始時の処理を示すフローチャート。 第4実施形態の自立運転モードの開始時の処理を示すフローチャート。 第4実施形態の周波数調整処理における出力電圧の一例を示す波形図。 第5実施形態の太陽光発電システムのブロック回路図。 第5実施形態のパワーコンディショナの一部回路図。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態を説明する。
図1に示すように、パワーコンディショナ11は、太陽光パネル12と接続され、太陽光発電システム13を構成する。太陽光発電システム13は、例えば一般家庭に設置される。なお、太陽光発電システム13は、商業施設や工場等に設置されてもよい。
パワーコンディショナ11は、太陽光パネル12にて発電した直流電力をインバータ32で交流電力に変換して商用電力系統15へ出力する。また、パワーコンディショナ11は、蓄電装置37を備える。パワーコンディショナ11は、直流電力により蓄電装置37を充電する。パワーコンディショナ11は、蓄電装置37から出力される直流電力をインバータ32で交流電力に変換して商用電力系統15へ出力する。
パワーコンディショナ11は、系統連系端子21を有している。系統連系端子21は、図示しない分電盤等を介して一般家庭の系統電力線14に接続される。系統電力線14は商用電力系統15に接続されている。商用電力系統15は、電力会社が電力を伝送する配電系統である。系統電力線14には、負荷16,17が接続される。負荷16,17は、分電盤を介して屋内に敷設された電力線又は屋内に設置されたコンセント(アウトレット)に接続される電気機器である。電気機器は、例えば、照明器具、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、空気調和機、電子レンジ、等の電気機器である。
パワーコンディショナ11は、運転モードして、連系運転モードと自立運転モードとを有している。
連系運転モードは、パワーコンディショナ11を商用電力系統15に並列して商用電力系統15と連系する運転モードである。パワーコンディショナ11は、連系運転モードにおいて、交流電力Paを系統連系端子21に出力する。系統電力線14に接続された負荷16,17は、商用電力系統15から供給される商用交流電力P15、パワーコンディショナ11から供給される交流電力Paにより動作する。
自立運転モードは、パワーコンディショナ11を商用電力系統15から解列してパワーコンディショナ11から交流電圧を負荷に供給する運転モードである。パワーコンディショナ11は、停電等によって商用電力系統15から商用交流電力P15が供給されないとき、連系運転モードから自立運転モードへと運転モードを切替える。パワーコンディショナ11は、自立運転モードにおいて、交流電力Pbを出力する自立運転用出力端子22を有している。パワーコンディショナ11は、この自立運転用出力端子22に接続された負荷17に交流電圧を供給する。つまり、自立運転用出力端子22は、自立運転モードにて動作するパワーコンディショナ11が交流電力Pbを出力する自立運転用出力端子である。
本実施形態において、自立運転用出力端子22は、負荷17が接続される自立運転用コンセント(アウトレット)である。なお、負荷17は、自立運転用出力端子22に対して直接、又は延長コード、テーブルタップ、宅内配線、等を介して間接的に接続できる。使用者は、商用電力系統15の系統電力線14に接続された負荷17を自立運転用出力端子22に接続しなおし、パワーコンディショナ11を自立運転させる。これにより、負荷17は使用可能となる。
[パワーコンディショナの構成]
パワーコンディショナ11は、PVコンバータ(PVC)31、インバータ32、フィルタ33、系統連系リレー(単に「リレー」と表記)34、自立運転リレー(単に「リレー」と表記)35、DC-DCコンバータ36、蓄電装置37、制御部38を有している。PVコンバータ31とインバータ32は、直流電圧バス41を介して互いに接続されている。DC-DCコンバータ36は、直流電圧バス41に接続されている。蓄電装置37は、DC-DCコンバータ36に接続されている。
制御部38は、PVコンバータ31、インバータ32、系統連系リレー34、自立運転リレー35を制御する。パワーコンディショナ11は、制御部38の動作電圧を生成する図示しない電源回路を有している。電源回路は、直流電圧バス41の直流電圧又は商用電力系統15の交流電力により制御部38の動作電圧を生成する。
PVコンバータ31は、制御部38によって制御される昇圧回路である。PVコンバータ31は、太陽光パネル12から入力される直流電圧を昇圧するとともに平滑化して直流電圧バス41に出力する。PVコンバータ31は、スイッチング素子を含む。制御部38は、PVコンバータ31のスイッチング素子をオンオフする制御信号のパルス幅を、例えばパルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)方式により調整する。そして、制御部38は、制御信号S31により、PVコンバータ31から所望の出力電力が直流電圧バス41に出力されるように、PVコンバータ31を制御する。
インバータ32は、制御部38からの制御信号によって動作する直流交流変換回路である。インバータ32は、制御部38からの制御信号により動作し、直流高圧バスの直流電力を交流電力に変換する。
連系運転モードにおいて、制御部38は、直流電力を商用電力系統15と連系可能な交流電力Paに変換するようにインバータ32を制御する。また、自立運転モードにおいて、制御部38は、自立運転用出力端子22に接続される負荷17に交流電力Pbを供給するようにインバータ32を制御する。
インバータ32から出力される交流電力は、フィルタ33と閉状態の系統連系リレー34を介して系統連系端子21に出力され、その系統連系端子21から系統電力線14に出力される。フィルタ33は、インバータ32から出力される交流電力の高周波成分を低減する。また、インバータ32から出力される交流電力は、閉状態の自立運転リレー35を介して自立運転用出力端子22に出力される。
また、インバータ32は、商用電力系統15の交流電力を直流電力に変換して直流電圧バス41に出力する。制御部38は、交流電力と同様に、制御信号によってインバータ32が含む複数のスイッチング素子のオンオフを制御し、所望の直流電力をインバータ32から直流電圧バス41に出力させる。
蓄電装置37は、充放電可能とされた電池(二次電池)を含む。二次電池は、例えばリチウムイオン電池である。蓄電装置37は、直列に接続された複数の二次電池を含む。
DC-DCコンバータ36は、双方向DC-DCコンバータであり、例えば昇降圧回路である。制御部38は、制御信号S36により、DC-DCコンバータ36を制御する。DC-DCコンバータ36は、直流電圧バス41の直流電力を、蓄電装置37に充電する直流電力に変換する。また、DC-DCコンバータ36は、蓄電装置37から放電される直流電力を、直流電圧バス41に応じた電圧の直流電力に変換する。
制御部38は、例えばCPU38a、メモリ38b、周辺回路38cを備え、それらは内部バス38dを介して互いに接続されている。メモリ38bは、ROM、RAMを含む。メモリ38bは、CPU38aが実行する処理プログラム、処理に必要なしきい値等の各種のデータ、処理プログラムの実行により一時的に格納される各種のデータを記憶する。周辺回路38cは、CPU38aが動作するための少なくとも1つの回路を含む。周辺回路38cに含まれる回路には、例えば制御部38の動作のためのクロック信号を生成する回路、時刻を示すクロック回路、パワーコンディショナ11に含まれる各種のセンサや蓄電池の検出信号を入力するインタフェース回路、インターネット等のパワーコンディショナ11の外部と有線又は無線で通信する通信回路、等を含む。CPU38aは、処理プログラムの実行に際して必要となる情報(データ)を、周辺回路38cを直接アクセスする、又は周辺回路38cからメモリ38bに格納された情報(データ)を読み出す。なお、メモリ38bに記憶される情報(データ)は、例えば周辺回路38cに接続される外部端末からメモリ38bに格納されるものを含む。
次に、パワーコンディショナ11の一部の回路構成の一例を説明する。
図2に示すように、インバータ32は、スイッチング素子としてのトランジスタT21,T22,T23,T24を含む。トランジスタT21~T24は、例えばNチャネルMOSFETである。なお、トランジスタT21~T24としてIGBT等を用いてもよい。トランジスタT21,T22のドレイン端子は高圧側の第1電線32aに接続され、トランジスタT21,T22のソース端子はトランジスタT23,T24のドレイン端子に接続され、トランジスタT23,T24のソース端子は低圧側の第2電線32bに接続されている。つまり、インバータ32は、第1電線32aと第2電線32bとの間に直列に接続されたトランジスタT21とトランジスタT23とからなる直列回路と、第1電線32aと第2電線32bとの間に直列に接続されたトランジスタT22とトランジスタT24とからなる直列回路とを含む。トランジスタT21,T22は、ハイサイドスイッチング素子の一例であり、トランジスタT23,T24は、ローサイドスイッチング素子の一例である。各トランジスタT21~T24のゲート端子には、制御部38から制御信号S21~S24が供給される。
第1電線32aと第2電線32bは、直流電圧バス41の第1電力線41aと第2電力線41bとにそれぞれ接続されている。なお、第1電線32aと第1電力線41a、第2電線32bと第2電力線41bは、インバータ32と直流電圧バス41により便宜上分割して示したものであり、一体的であってもよいし、さらに複数の電線に分割されていてもよい。トランジスタT21のソース端子とトランジスタT23のドレイン端子の間の接続点と、トランジスタT22のソース端子とトランジスタT24のドレイン端子の間の接続点は、フィルタ33に接続されている。
フィルタ33は、インダクタ素子33a,33bを含む。フィルタ33は、インバータ32から出力される交流電力の高周波成分を減衰させ、インバータ32の出力電圧と出力電流とを正弦波に近づける。
系統連系リレー34は、第1リレー34aと第2リレー34bとを含む。第1リレー34aと第2リレー34bは、フィルタ33と系統連系端子21との間に接続されている。本実施形態の系統連系端子21は、単相3線式の端子であり、U相端子21UとO相端子21OとW相端子21Wとを含む。
第1リレー34aの第1端子はインダクタ素子33aに接続され、第1リレー34aの第2端子はU相配線42Uを介して系統連系端子21のU相端子21Uに接続されている。第2リレー34bの第1端子はインダクタ素子33bに接続され、第2リレー34bの第2端子は、W相配線42Wを介して系統連系端子21のW相端子21Wに接続されている。第1リレー34a及び第2リレー34bは、制御部38から供給される制御信号S34に基づいて作動し、フィルタ33と系統連系端子21との間を開閉する。
系統連系リレー34のU相端子21U、O相端子21O、W相端子21Wは、系統電力線14のU相電力線14U、O相電力線14O、W相電力線14Wを介して商用電力系統15に接続されている。O相電力線14Oは接地されている。
自立運転リレー35は、第1リレー35aと第2リレー35bと第3リレー35cとを含む。自立運転リレー35は、フィルタ33と自立運転用出力端子22との間に接続されている。本実施形態の自立運転用出力端子22は、単相2線式の端子であり、U相端子22UとW相端子22Wとを含む。
第1リレー35aの第1端子はインダクタ素子33aに接続され、第1リレー35aの第2端子はU相配線43Uを介して自立運転用出力端子22のU相端子22Uに接続されている。第2リレー35bの第1端子はインダクタ素子33bに接続され、第2リレー35bの第2端子はW相配線43Wを介して自立運転用出力端子22のW相端子22Wに接続されている。第3リレー35cの第1端子は接地され、第3リレー35cの第2端子はW相配線43W(W相端子22W)に接続されている。第1リレー35a及び第2リレー35bは、制御部38から供給される制御信号S35に基づいて作動し、フィルタ33と自立運転用出力端子22との間を開閉する。第3リレー35cは、制御信号S35に基づいて作動し、閉状態にてW相端子22Wを接地する。
本実施形態のパワーコンディショナ11は、単相3線式の系統連系端子21と単相2線式の自立運転用出力端子22とを有している。そして、パワーコンディショナ11は、商用電力系統15と連系する連系運転モードでは、実効値200Vの交流電圧を系統連系端子21に出力する。U相電力線14UとO相電力線14Oとの間に、100V系の負荷16が接続される。W相電力線14WとO相電力線14Oとの間に、100V系の負荷17が接続される。なお、U相電力線14UとW相電力線14Wとの間に、200V系の負荷を接続することができる。
また、パワーコンディショナ11は、商用電力系統15から解列された自立運転モードでは、実効値100Vの交流電圧を自立運転用出力端子22に出力する。100V系の負荷17を自立運転用出力端子22に接続して作動させることができる。
インバータ32とフィルタ33との間には、電流センサ51が設けられている。電流センサ51は、インバータ32の出力電流に応じた電流検出信号K1を出力する。制御部38は、電流検出信号K1に基づいて、インバータ32の出力電流I32を検出する。そして、制御部38は、検出した出力電流I32が過電流の場合にインバータ32を保護する保護機能を有している。制御部38は、メモリ38bにインバータ32の許容電流値(判定しきい値)を記憶している。インバータの許容電流値は、例えば60Aである。制御部38は、検出した出力電流I32の電流値と許容電流値とを比較し、出力電流I32の電流値が許容電流値を超える場合に、その出力電流I32を過電流であると判定する。そして、過電流を判定した場合に、インバータ32の出力を停止することで、インバータ32を保護する。
系統連系リレー34と系統連系端子21との間には電圧センサ52が設けられている。本実施形態において、電圧センサ52は、U相配線42UとW相配線42Wとの間に接続されている。電圧センサ52は、系統連系端子21のU相端子21UとW相端子21Wとの間の電位差に応じた電圧検出信号K2を出力する。制御部38は、電圧検出信号K2に基づいて、U相端子21UとW相端子21Wの間の電圧を検出する。
系統連系端子21は、系統電力線14を介して商用電力系統15に接続されている。したがって、制御部38は、電圧検出信号K2により、商用電力系統15から商用交流電力P15が供給されているか否か、例えば商用電力系統15が停電しているか否かを判定できる。
次に、制御部38が実行する処理の一例を説明する。
図2に示すように、制御部38は、所定の周波数の制御信号S21~S24を生成し、インバータ32のトランジスタT21~T24をオンオフ制御する。制御信号S21~S24の周波数は、パワーコンディショナ11が連系する商用電力系統15の交流電力の周波数(商用周波数:50Hzまたは60Hz)よりも高い周波数に設定され、数十kHz程度(例えば20kHz)に設定される。制御部38は、系統電力線14に出力する交流電力Paを正弦波に近づけるように、制御信号S21~S24のパルス幅を、例えばパルス幅変調(PWM)制御により調整する。
一例として、制御部38は、正弦波信号電位と三角波の搬送波信号電位との比較結果により各制御信号S21~S24のパルス幅を決定する。そして、制御部38は、正弦波信号電位と搬送波信号電位とのタイミングによって、インバータ32の出力電圧の電圧位相を調整する位相調整を行う。また、制御部38は、正弦波信号電位の大きさにより、各制御信号S21~S24のパルス幅を調整し、インバータ32の出力電圧を変更する振幅調整を行う。
系統連系モードにおいて、制御部38は、商用電力系統15の商用交流電圧と同期する周波数の制御信号を出力するとともに、その制御信号のパルス幅を例えばPWM方式によって調整し、スイッチング素子としてのトランジスタT21~T24を駆動する。制御信号のパルス幅により、インバータ32の出力電力が変更される。つまり、制御部38は、インバータ32を制御することにより、所望の交流電力をインバータ32から出力させる。
[自立運転開始処理]
制御部38は、商用電力系統15が例えば停電によって商用交流電力P15が供給されないとき、系統連系モードから自立運転モードにモード切替えを行い、自立運転用出力端子22に対して交流電力を出力する。
図9は、本実施形態のパワーコンディショナ11における自立運転開始時の処理を示す。
制御部38は、図9に示すステップ101からステップ107の処理を行い、系統連系モードから自立運転モードに動作モードを切替える。
先ず、ステップ101において、制御部38は、系統連系リレー34を開状態(オフ)とする。
次に、ステップ102において、制御部38は、インバータ32の出力を停止する。
次に、ステップ103において、制御部38は、自立運転リレー35を閉状態(オン)とする。
そして、ステップ104において、制御部38は、インバータ32の位相調整処理を行う。制御部38は、インバータ32から位相調整を行った出力電圧V32を出力させる。詳しくは、制御部38は、出力電圧V32の電圧位相を零(ゼロ)から出力電圧V32を出力するように、制御信号S21~S24を生成する。
次に、ステップ105において、制御部38は、過電流検出か否かを判定する。詳述すると、制御部38は、電流センサ51の電流検出信号K1に基づいてインバータ32の出力電流の電流値を検出し、その検出した電流値と許容電流値とを比較する。制御部38は、検出した電流値が許容電流値以下の場合に過電流を検出しないと判定し、検出した電流値が許容電流値を超える場合に過電流を検出したと判定する。過電流を検出しない場合、制御部38は、自立運転を継続する。一方、過電流を検出した場合、制御部38は、ステップ106に移行する。
ステップ106において、制御部38は、インバータ32の出力を停止する。つまり、制御部38は、インバータ32の出力電圧をゼロにする。
次に、ステップ107において、制御部38は、インバータ32の振幅調整処理を行う。制御部38は、インバータ32の出力電圧の振幅を増加するようにインバータ32の各トランジスタT21~T24を制御し、インバータ32から出力電圧V32を出力させる。そして、制御部38は、自立運転を継続する。
(作用)
次に、本実施形態のパワーコンディショナ11の作用を説明する。
制御部38は、自立運転モードに切替え、インバータ32の位相調整を行って出力電圧V32の位相を調整する。位相が調整されていても、所定(実効値100V)の出力電圧V32が出力されるため、例えばモータ等の負荷17を起動できる。そして、位相調整を行うことにより、負荷17に対する突入電流を低減できる。
図3に示すように、自立運転開始において、出力電圧V32は、0Vから出力されるようになる。このため、自立運転用出力端子22に接続される負荷17の種類に応じて、負荷17に対する突入電流を低減できる。
ところで、位相調整した出力電圧V32により、制御部38の保護機能が働いてしまう場合がある。
図5に示すように、負荷18は、電源回路18aに大きな容量値のコンデンサC18を備えた容量性負荷である。この負荷18が自立運転用出力端子22に接続されている場合、コンデンサC18に向けて大きな電流が流れる場合がある。例えば、図4に示すように、自立運転開始において、高い電圧の出力電圧V32が出力されていると、負荷18に対して大きな突入電流が流れ、その突入電流が過電流となる場合がある。
この場合、制御部38は、例えばインバータ32のスイッチング素子を開状態にしてインバータ32の出力電圧をゼロにし、その後、振幅調整を行う。振幅の調整によって、インバータ32から出力される電圧がゼロから所定の電圧になるまでの時間を短くしたり長くしたりすることができる。例えば、インバータ32から出力される電圧がゼロから所定の電圧になるまでの時間を短くした場合には、モータなどの負荷に対して単位時間あたりに印加する電圧が高くなるため、駆動させやすくなる。そして、インバータ32から出力される電圧がゼロから所定の電圧になるまでの時間を長くした場合には、コンデンサを有する電源などの負荷に対して、単位時間あたりに印加する電圧が低くなるので、突入電流を低くすることができる。
具体的には、インバータ32の出力電圧の振幅を増加させる速度を変化させる。図6、図7、図8は出力電圧の振幅を増加させる速度について、10V/msec、20V/msec、30V/msecを示す例である。
実施例について、例えば、出力電圧の振幅を増加させる速度を遅くしていく場合は、自立運転モードに移行したときの出力電圧の振幅を増加させる速度を20V/msecとし、1回目の過電流を検出した場合は出力電圧をゼロにした後に出力電圧の振幅を増加させる速度を5V/msecに変更する。その後、過電流を検出する毎に出力電圧をゼロにしその後、1V/msec、0.2V/msec、0.1V/msecといったように、出力電圧の振幅を増加させる速度を遅くする。そして、出力電圧の振幅を増加させる速度を早くしていく場合は、自立運転モードに移行したときの出力電圧の振幅を増加させる速度を0.1V/msecとし、1回目の過電流を検出した場合は出力電圧をゼロにした後に出力電圧の振幅を増加させる速度を0.2V/msecに変更する。その後、過電流を検出する毎に出力電圧をゼロにしその後、1V/msec、5V/msec、20V/msecといったように、出力電圧の振幅を増加させる速度を早くする。なお、上記の速度は一例であり、これに限定されるものではない。
制御部38は、インバータ32の出力電圧の振幅を増加するようにインバータ32の各トランジスタT21~T24を制御する。例えば、制御部38は、インバータ32の出力電圧の振幅を、出力開始からの時間経過にしたがって徐々に大きくするように各トランジスタT21~T24を制御する。この場合、出力電圧V32の電圧値が徐々に大きくなるため、図5に示すように、容量値の大きなコンデンサC18を備えた負荷18の場合、コンデンサC18に対する突入電流が低減されるため、インバータ32の出力電流が許容電流値を超えることが低減される。このため、インバータ32の出力を停止することが抑制される。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1-1)パワーコンディショナ11は、直流電力を交流電力に変換するインバータ32と、インバータ32を制御する制御部38と、を有する。制御部38は、連系運転モードから自立運転モードに移行したときに、インバータ32の出力電圧V32の電圧位相を調整して自立運転用出力端子22に対する出力を開始する。そして、制御部38は、インバータ32の出力電流I32が過電流か否かを判定し、出力電流I32が過電流であると判定した場合に、インバータ32の出力電圧V32の振幅値を調整して自立運転用出力端子22に対して出力する。これにより、自立運転用出力端子22に接続される負荷17の種類によらず、負荷17を駆動できるようになる。
(1-2)制御部38は、インバータ32の出力電圧V32を自立運転用出力端子22に出力させ、出力電圧V32の振幅値を所定速度で増加させる。そして、制御部38は、インバータ32の出力電流I32が過電流か否かを判定し、出力電流I32が過電流であると判定した場合に、インバータ32の出力電圧V32をゼロにし、その後、出力電圧V32の振幅値を増加させる速度を所定速度と異なる速度に変更させる。これにより、自立運転用出力端子22に接続される負荷17の種類によらず、負荷17を駆動できるようになる。
(1-3)制御部38は、自立運転モードに切替え、インバータ32の位相調整を行って出力電圧V32の位相を調整する。位相が調整されていても、所定(実効値100V)の出力電圧V32が出力されるため、例えばモータ等の負荷17を起動できる。そして、位相調整を行うことにより、負荷17に対する突入電流を低減できる。
(1-4)制御部38は、インバータ32の出力電圧の振幅調整を行う。制御部38は、インバータ32の出力電圧の振幅を増加するようにインバータ32を制御する。例えば、制御部38は、インバータ32の出力電圧の振幅を、出力開始からの時間経過にしたがって徐々に大きくするように各インバータ32を制御する。自立運転用出力端子22に接続された負荷17が容量値の大きなコンデンサC18を備えた負荷18の場合、コンデンサC18に対する突入電流が低減されるため、インバータ32の出力電流が許容電流値を超えることが抑制される。このため、インバータ32の出力を停止することが抑制される。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態を説明する。
第2実施形態は、第1実施形態に対して、自立運転処理が相違する。このため、構成に係る図面及び説明を省略し、第1実施形態のパワーコンディショナ11の構成要素を用いて自立運転処理について説明する。
図10は、本実施形態のパワーコンディショナ11における自立運転開始時の処理を示す。
制御部38は、図10に示すステップ201~210の処理を実行する。
本実施形態において、ステップ201~205の処理は、第1実施形態の図9に示すステップ101~105の処理と同じである。このため、本実施形態において、各ステップ201~205の処理に係る説明を省略する。
ステップ206において、制御部38は、過電流検出の検出回数Nkが設定回数を超えたか否かを判定する。設定回数は、例えば図1、図2に示すメモリ38bに格納される。設定回数は、パワーコンディショナ11の仕様等によって設定され、例えば「10」である。検出回数Nkは、例えば自立運転の開始時に初期値(例えば「0」)に設定される。
制御部38は、過電流検出した場合に、検出回数Nkをカウントアップ(+1)する。制御部38は、検出回数Nkが設定値を超えていない場合にステップ207に移行し、検出回数Nkが設定値を超えた場合にステップ209に移行する。
ステップ207において、制御部38は、インバータ32の出力を停止する。
次に、ステップ208において、制御部38は、検出回数Nkに応じた単位時間当りの増加量で出力電圧V32の振幅を増加するようにインバータ32の振幅調整処理を行い、出力電圧V32を出力させる。制御部38は、検出回数Nkが大きいほど小さな増加量に設定し、その増加量となるように出力電圧V32の振幅を調整する。例えば、制御部38は、検出回数Nkに対して増加量が反比例するように増加量を設定する。そして、制御部38は、ステップ205に移行する。
一方、ステップ209に移行した制御部38は、インバータ32の出力を停止する。
次に、ステップ210において、インバータ32の出力を停止した旨を報知する。報知は、例えば、発光(発光色、点滅)、音声、表示部による表示、等を用いることができる。そして、制御部38は、自立運転を終了する。
本実施形態のパワーコンディショナ11の場合、過電流検出の検出回数をカウントし、その検出回数に応じて出力電圧V32の振幅の増加量を変更するようにした。これにより、図5に示す負荷18のように、コンデンサC18に対する突入電流を抑制できる。突入電流の大きさは、コンデンサC18の容量値に依存する。したがって、コンデンサC18の容量値が異なる負荷18の場合、規定の増加量で振幅値を増加させる出力電圧V32では、その負荷18に対する突入電流が許容電流値を超えてしまう場合がある。この点、増加量を調整することにより、負荷18に対する突入電流が低減されるため、突入電流が許容電流値を超えることが抑制され、インバータ32の出力を停止することが抑制される。
以上記述したように、本実施形態によれば、上記第1実施形態の効果に加え、以下の効果を奏する。
(2-1)本実施形態のパワーコンディショナ11は、過電流検出の検出回数をカウントし、その検出回数に応じて出力電圧V32の振幅の増加量を変更するようにした。自立運転用出力端子22に接続された負荷18が備えるコンデンサC18の容量値によらず、コンデンサC18に対する突入電流を低減できる。このため、インバータ32の出力電流が許容電流値を超えることを抑制でき、インバータ32の出力を停止することを抑制できる。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態を説明する。
第3実施形態は、第1実施形態に対して、自立運転処理が相違する。このため、構成に係る図面及び説明を省略し、第1実施形態のパワーコンディショナ11の構成要素を用いて自立運転処理について説明する。
図11は、本実施形態のパワーコンディショナ11における自立運転開始時の処理を示す。
制御部38は、図11に示すステップ301~312の処理を実行する。
先ず、制御部38は、ステップ301において、系統連系リレー34を閉状態(オフ)とし、ステップ302において、インバータ32の出力を停止する。
次に、ステップ303において、制御部38は、インバータ32を起動する。
そして、ステップ304において、制御部38は、インバータ32の出力電流を確認する。出力電流の確認は、インバータ32とフィルタ33との間に接続された電流センサ51により行うことができる。
制御部38は、電流センサ51の電流検出信号K1により、インバータ32の出力電流を検出する。この出力電流が所定の電流値となれば、インバータ32が正常と判定でき、出力電流が所定の電流値と異なる場合、インバータ32が異常と判定できる。インバータ32に含まれるトランジスタT21~T24にオン故障やオフ故障の異常が発生した場合、出力電流が所定の電流値よりも小さくなる、又は所定の電流値よりも大きくなる。なお、このステップ304において、インバータ32の出力電流が確認できればよく、出力電圧は、負荷17に供給する電圧値と同じであっても小さい値であってもよい。
制御部38は、ステップ304において、出力電流I32が正常に出力されると確認した場合、ステップ305に移行する。
ステップ305において、制御部38は、インバータ32の出力を停止し、ステップ306に移行する。
次に,ステップ306において、制御部38は、自立運転リレー35を閉状態(オン)とする。
なお、本実施形態において、ステップ306~310の処理は、第1実施形態にて図9に示すステップ103~107と同じであるため、説明を省略する。
一方、ステップ304において、出力電流が異常であると確認した場合、制御部38はステップ311に移行する。
ステップ311において、制御部38は、インバータ32の出力を停止する。
そして、ステップ312において、制御部38は、インバータ32の停止した旨を報知する。報知は、例えば、発光(発光色、点滅)、音声、表示部による表示、等を用いることができる。そして、制御部38は、自立運転を終了する。
この実施形態において、パワーコンディショナ11は、インバータ32の出力電流を確認した後、自立運転リレー35を閉状態(オン)としてインバータ32の出力電圧を自立運転用出力端子22に対して出力するようにした。したがって、インバータ32が故障等して異常な出力電圧が自立運転用出力端子22に対して出力されることを防止できる。これにより、自立運転用出力端子22に接続された負荷17に対する影響を防止できる。
以上記述したように、本実施形態によれば、第1実施形態の効果に加え、以下の効果を奏する。
(3-1)パワーコンディショナ11は、インバータ32の出力電流を確認した後、自立運転リレー35を閉状態(オン)としてインバータ32の出力電圧を自立運転用出力端子22に対して出力するようにした。したがって、インバータ32が故障等して異常な出力電圧が自立運転用出力端子22に対して出力されることを防止できる。これにより、自立運転用出力端子22に接続された負荷17に対する影響を防止できる。
(第4実施形態)
以下、第4実施形態を説明する。
第4実施形態は、第1実施形態に対して、自立運転処理が相違する。このため、構成に係る図面及び説明を省略し、第1実施形態のパワーコンディショナ11の構成要素を用いて自立運転処理について説明する。
図11は、本実施形態のパワーコンディショナ11における自立運転開始時の処理を示す。
制御部38は、図12に示すステップ401~407の処理を実行する。
本実施形態において、ステップ401~406の処理は、第1実施形態の図9に示すステップ101~106の処理と同じである。このため、本実施形態において、各ステップ401~406の処理に係る説明を省略する。
ステップ407において、制御部38は、インバータ32の周波数調整処理を行う。制御部38は、インバータ32の出力電圧の周波数を増加するようにインバータ32の各トランジスタT21~T24を制御し、インバータ32から出力電圧V32を出力させる。
第1実施形態と同様に、制御部38は、正弦波信号電位と三角波の搬送波信号電位との比較結果により各制御信号S21~S24のパルス幅を決定する。インバータ32の出力電圧の周波数は、正弦波信号電位の周波数に依存する。したがって、制御部38は、正弦波信号電位の周波数を調整することにより、インバータ32の出力電圧の周波数を調整する。
制御部38は、インバータ32の出力電圧V32の周波数を高くしていくようにインバータ32を制御する。制御部38は、商用電力系統15の商用交流電力P15の周波数(例えば60Hz)よりも低い周波数(例えば0Hz)から商用交流電力P15の周波数まで、出力電圧V32の周波数を変更する。出力電圧V32の周波数は、例えば0、5,10、・・・、60(50)Hzのようにステップ的に変更しもよく、連続的に変更してもよい。
図13には、2つの周波数の電圧波形Vw1,Vw2を示す。電圧波形Vw1の周波数は例えば50Hzであり、電圧波形Vw2の周波数は例えば60Hzである。電圧波形Vw2に比べ、電圧波形Vw1のほうが電圧上昇が緩やかである。制御部38は、インバータ32の出力電圧V32を、電圧波形Vw1、電圧波形Vw2の順番となるようにインバータ32を制御する。これにより、自立運転用出力端子22に接続される負荷17による突入電流を抑制できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(4-1)第1実施形態の(1-2)と同様の効果を奏する。
(4-2)制御部38は、自立運転モードにおいて、位相調整した出力電圧V32を出力するようにインバータ32を制御する。また、制御部38は、周波数調整した出力電圧V32を出力するように、インバータ32を制御する。これにより、自立運転用出力端子22に接続される負荷17の種類によらず、負荷17を駆動できるようになる。
(4-3)制御部38は、インバータ32の出力電圧の周波数調整を行う。制御部38は、インバータ32の出力電圧の周波数を増加するようにインバータ32を制御する。例えば、制御部38は、インバータ32の出力電圧の周波数を、商用電力系統15の商用交流電力P15の周波数(例えば60Hz)よりも低い周波数(例えば20Hz)から商用交流電力P15の周波数まで、出力電圧V32の周波数を変更するように各インバータ32を制御する。自立運転用出力端子22に接続された負荷17が容量値の大きなコンデンサC18を備えた負荷18の場合、コンデンサC18に対する突入電流が低減されるため、インバータ32の出力電流が許容電流値を超えることが抑制される。このため、インバータ32の出力を停止することが抑制される。
(第5実施形態)
以下、第5実施形態を説明する。
図14、図15に示す第5実施形態のパワーコンディショナ11aは、第1実施形態のパワーコンディショナ11の構成に対して、バイパスリレー61と電流センサ62とが追加されている。
図14、図15に示すように、バイパスリレー61は、系統連系端子21と自立運転用出力端子22との間に接続されている。電流センサ62は、バイパスリレー61と自立運転用出力端子22との間に接続されている。なお、電流センサ62は、系統連系端子21とバイパスリレー61との間に接続されてもよい。
図15に示すように、バイパスリレー61は、第1リレー61aと第2リレー61bとを備える。第1リレー61aの第1端子は系統連系端子21のU相端子21U(U相電線41U)に接続され、第1リレー61aの第2端子は自立運転用出力端子22のU相端子22U(U相電線42U)に接続されている。第2リレー61bの第1端子は系統連系端子21のO相端子21Oに接続され、第2リレー61bの第2端子は自立運転用出力端子22のW相端子22W(W相電線43W)に接続されている。バイパスリレー61は制御部38からの制御信号S61に基づいて作動し、系統連系端子21と自立運転用出力端子22との間を開閉する。
電流センサ62は、第2リレー61bと自立運転用出力端子22のW相端子22W(W相電線43W)との間に挿入接続されている。電流センサ62は、バイパスリレー61に流れる電流に応じた検出信号K3を出力する。
本実施形態の制御部38は、系統連系モードにおいてバイパスリレー61を閉状態(オン)とし、自立運転モードにおいてバイパスリレー61を開状態(オフ)とする。
系統連系端子21は、商用電力系統15に接続されている。したがって、系統連系モードにおいて、商用電力系統15から供給される商用交流電力P15は、系統連系端子21からバイパスリレー61を介して自立運転用出力端子22に供給される。この自立運転用出力端子22は、自立運転モードにおいて、パワーコンディショナ11aが交流電力を出力する端子である。このため、自立運転モードにおいて使用する負荷17を自立運転用出力端子22に接続することで、系統連系モードにおいてもその負荷17に商用交流電力P15が供給される。つまり、自立運転モードにおいて使用する予定の負荷17を差替える手間がなくなる。
電流センサ62は、バイパスリレー61に流れる電流に応じた検出信号K3を出力する。したがって、制御部38は、自立運転用出力端子22に接続された負荷17に流れる電流を検出できる。そして、制御部38は、負荷17に流れる電流値に応じた値を許容電流値(判定しきい値)として設定し、その許容電流値をメモリ38bに記憶する。詳しくは、制御部38は、電流センサ62にて検出した電流値において、最大の瞬時値より大きな値を許容電流値に設定する。例えば、制御部38は、最大の瞬時値の2倍の値を許容電流値に設定する。このように、接続された負荷17に応じた許容電流値を設定できる。
出力電流の瞬時値は、例えば自立運転用出力端子22に接続した負荷17を起動したとき等のように、負荷の通常の動作状態により生じる電流値である。したがって、負荷17を起動する等により生じる電流量は、負荷17が正常な状態であっても生じる。このため、制御部38は、このような正常に動作する負荷17により生じる電流値を異常として処理しないように、許容電流値を設定する。
しかしながら、最大の瞬時値よりも遙かに大きな電流が流れる場合には、負荷17において異常が発生している虞がある。このため、制御部38は、最大の瞬時値に応じて設定した許容電流値よりも大きな出力電流I32がインバータ32から出力されるときには、その出力電流を過電流として処理する。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(5-1)本実施形態のパワーコンディショナ11aは、系統連系端子21と自立運転用出力端子22との間に接続されたバイパスリレー61を有している。制御部38は、系統連系モードにおいてバイパスリレー61を閉状態(オン)とし、自立運転モードにおいてバイパスリレー61を開状態(オフ)とする。したがって、系統連系モードにおいて、商用電力系統15から供給される商用交流電力P15は、自立運転用出力端子22に接続された負荷17にも供給される。これにより、自立運転モードにおいて使用する予定の負荷17を差替える手間が省くことができる。
(5-2)本実施形態のパワーコンディショナ11aは、バイパスリレー61に対して直列に接続された電流センサ62を有している。バイパスリレー61及び電流センサ62には、自立運転用出力端子22に接続された負荷17による電流が流れる。制御部38は、電流センサ62の検出信号K3により検出した電流値に応じて許容電流値を設定する。これにより、接続された負荷17に応じた許容電流値を設定できる。
(変更例)
上記実施形態は、以下の態様で実施してもよい。上記実施形態および以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・各実施形態において、制御部38は、インバータ32から出力を開始するときの出力電圧の位相を、過電流を検出する毎に変更してもよい。たとえば、1回目の過電流の検出時の位相を0度として、2回目は30度、3回目は60度といったように、30度ずつずらしてもよい。このような制御によって、単位時間あたりに負荷に印加される電圧を変化させることが可能であり、振幅の変更だけでは駆動しなかったモータなどの負荷を駆動させることができる。
・第4実施形態において、商用周波数(60Hz)から、商用周波数よりも低い周波数に変更させても良い。モータなどの負荷は、最初に駆動条件に定められている商用周波数の電圧を印加することにより駆動しやすくなるため、モータ等の負荷を駆動しやすくなる。
・上記各実施形態では、系統連系端子21を単相3線式としたが、単相2線式としてもよい。また、三相3線式や三相4線式としてもよい。
・上記各実施形態では、自立運転用出力端子22を単相2線式の出力端子としたが、単相3線式の出力端子としてもよい。また、三相3線式や三相4線式としてもよい。
・上記各実施形態及び変更例では、直流電源としての太陽光パネル12に接続されたパワーコンディショナ11,11aについて説明した。接続される直流電源としては、太陽光パネル12、風力発電装置、ガス発電装置、地熱発電装置、またはこれらを組み合わせて用いることができる。
・上記各実施形態では、停電を検知した制御部38が自動で系統連系モードから自立運転モードへと切り替えるようにしたが、これに限らない。たとえば使用者がパワーコンディショナに設けられたスイッチや携帯端末等のインタフェースを通じて運転モードの切換えを指示した場合に、制御部38が動作モードの切換えを行うようにしてもよい。
11,11a パワーコンディショナ
12 太陽光発電パネル
13 太陽光発電システム
14 系統電力線
15 商用電力系統
16,17,18 負荷
21 系統連系端子
21u,21o、21w 端子
22 自立運転用出力端子
22u,22w 端子
31 PVコンバータ(PVC)
32 インバータ
33 フィルタ
34 系統連系リレー
34a 第1リレー
34b 第2リレー
35 自立運転リレー
35a 第1リレー
35b 第2リレー
35c 第3リレー
36 DC-DCコンバータ
37 蓄電装置
38 制御部
51、62 電流センサ
61 バイパスリレー
P15 商用交流電力
T21~T24 トランジスタ

Claims (11)

  1. 直流電源からの直流電力を交流電力に変換し、商用電力系統と並列して前記交流電力を前記商用電力系統に向けて出力する連系運転モードと、前記商用電力系統から解列して前記交流電力を自立運転用出力端子に出力する自立運転モードとを有するパワーコンディショナであって、
    前記直流電力を前記交流電力に変換するインバータと、
    前記インバータを制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記連系運転モードから前記自立運転モードに移行したときに、前記インバータから前記自立運転用出力端子に出力電圧を出力させ、前記出力電圧の振幅値を所定速度で増加させ、
    前記インバータの出力電流が過電流か否かを判定し、
    前記出力電流が過電流であると判定した場合に、前記出力電圧をゼロにし、その後、前記自立運転用出力端子に出力する前記出力電圧の振幅値を増加させる速度を、前記所定速度と異なる速度に変更する、
    パワーコンディショナ。
  2. 前記制御部は、前記出力電圧が過電流であると判定する毎に、前記出力電圧をゼロにし、その後、前記自立運転用出力端子に出力する前記出力電圧の振幅値を増加させる速度を速くする、請求項1に記載のパワーコンディショナ。
  3. 前記制御部は、前記出力電圧が過電流であると判定する毎に、前記出力電圧をゼロにし、その後、前記自立運転用出力端子に出力する前記出力電圧の振幅値を増加させる速度を遅くする、請求項1に記載のパワーコンディショナ。
  4. 前記制御部は、前記出力電流が過電流であると判定する毎に、前記出力電圧をゼロにし、その後、前記自立運転用出力端子に出力する前記出力電圧の位相を変化させる、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のパワーコンディショナ。
  5. 前記インバータと前記商用電力系統との間に接続された系統連系用リレーと、
    前記インバータと前記自立運転用出力端子との間に接続された自立運転用リレーと、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記連系運転モードでは前記系統連系用リレーを閉状態とするとともに前記自立運転用リレーを開状態とし、
    前記系統連系用リレーを開状態として前記自立運転モードに移行したとき、前記インバータから前記出力電圧が出力されるか否かを判定し、前記出力電圧の出力を確認した後に前記自立運転用リレーを閉状態とする、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のパワーコンディショナ。
  6. 前記商用電力系統と前記自立運転用出力端子との間に接続されたバイパスリレーと、
    前記バイパスリレーに流れる電流値を検出する電流センサと、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記連系運転モードでは前記バイパスリレーを閉状態とし、前記自立運転モードでは前記バイパスリレーを開状態とし、
    前記連系運転モードにおいて前記電流センサによって前記バイパスリレーに流れる電流値に応じた値を判定しきい値として記憶する、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のパワーコンディショナ。
  7. 前記制御部は、前記過電流を検出したときに、前記電流センサによって検出した前記電流値に基づいて、前記出力電圧の振幅を増加する速度を変更する、
    請求項6に記載のパワーコンディショナ。
  8. 前記制御部は、前記電流センサによって検出した前記電流値が小さいほど前記出力電圧の振幅を増加する速度を速くする、請求項7に記載のパワーコンディショナ。
  9. 直流電源からの直流電力を交流電力に変換し、商用電力系統と並列して前記交流電力を前記商用電力系統に向けて出力する連系運転モードと、前記商用電力系統から解列して前記交流電力を自立運転用出力端子に出力する自立運転モードとを有するパワーコンディショナであって、
    前記直流電力を前記交流電力に変換するインバータと、
    前記インバータを制御する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記連系運転モードから前記自立運転モードに移行したときに、前記インバータの出力電圧を前記自立運転用出力端子に出力させ、
    前記インバータの出力電流が過電流か否かを判定し、
    前記出力電流が過電流であると判定した場合に、前記出力電圧をゼロにし、その後、前記インバータの出力電圧の周波数を、前記商用電力系統が供給する商用交流電圧の周波数以下の範囲で変化させる、
    パワーコンディショナ。
  10. 前記制御部は、前記出力電流が過電流であると判定した場合に、前記出力電圧をゼロにし、その後、前記インバータの出力電圧の周波数を、商用周波数よりも低い周波数から商用周波数へ変化させる、請求項9に記載のパワーコンディショナ。
  11. 前記制御部は、前記出力電流が過電流であると判定した場合に、前記出力電圧をゼロにし、その後、前記インバータの出力電圧の周波数を、商用周波数よりも低い周波数から商用周波数へ変化させる、請求項9に記載のパワーコンディショナ。
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