JP7298560B2 - パワーコンディショナ - Google Patents

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Description

本開示は、パワーコンディショナに関するものである。
従来、パワーコンディショナ等の電源装置は、商用電力系統と連系運転する機能と、商用電力系統から商用電力が供給されないときに自立運転する機能とを有している。また、電源装置は、自立運転において許容電流を超える過電流が流れるのを防ぐ保護機能を有している。
例えば、特許文献1には、商用交流電源からの交流負荷に供給するとともに直流に変換して蓄電池を充電し、商用電源の停電時に蓄電池からの直流を交流に変換して負荷に供給する非常用電源装置が開示されている。この非常用電源装置は、過電流を検出した場合に出力を停止し、過電流が回復した後に出力を再開するように構成されている。
特開2010-273493号公報
ところで、電源装置に接続される負荷には、コンデンサを備える負荷があり、コンデンサに電荷が蓄えられていない状態では、その負荷の起動時に大きな突入電流が流れる。自立運転中にこのような負荷を接続した場合、負荷に流れる突入電流が過電流として検出される場合がある。過電流を検出した場合に出力を停止する電源装置では、コンデンサを有する負荷が接続されたときに過電流を検出して出力が停止されるため、電源装置に接続された他の負荷へ電力が供給されない。その後、出力を開始した場合であっても負荷のコンデンサに電荷が溜まっていないので過電流が生じ、出力が停止される。そして、負荷のコンデンサに電荷が溜まるまでは、電源装置の出力の開始と停止とが交互に繰り返されることとなり、元から接続された負荷に対して電力の停止と供給とが交互に繰り返されて十分に使用することができない場合がある。
本開示の目的は、突入電流を抑制可能としたパワーコンディショナを提供することにある。
本開示の一態様であるパワーコンディショナは、直流電源からの直流電力を交流電力に変換し、商用電力系統と並列して前記交流電力を前記商用電力系統に向けて出力する連系運転モードと、前記商用電力系統から解列して前記交流電力を自立運転用出力端子に出力する自立運転モードとを有するパワーコンディショナであって、直流電源からの直流電力を交流電力に変換し、商用電力系統と並列して前記交流電力を前記商用電力系統に向けて出力する連系運転モードと、前記商用電力系統から解列して前記交流電力を自立運転用出力端子に出力する自立運転モードと、を有するパワーコンディショナであって、前記直流電力を前記交流電力に変換するインバータと、前記インバータを制御する制御部と、前記インバータの出力電流を検出する電流センサと、を有し、前記制御部は、前記自立運転モード中に、前記電流センサによって検出した前記出力電流の電流値が判定しきい値を超える過電流を検出した場合に、前記インバータの出力電圧をゼロに近づけるように、前記出力電圧の位相を変更する制御を行う。
この構成によれば、制御部は、自立運転中、インバータの出力電流が判定しきい値を超える過電流を検出した場合に、インバータの出力電圧をゼロに近づけるように出力電圧の位相を変更することで、起動する負荷に流れる突入電流を抑制できる。これにより、自立運転用出力端子に接続される負荷の種類によらず、負荷を駆動できるようになる。
本開示の一態様によれば、突入電流を抑制可能としたパワーコンディショナを提供することができる。
第1実施形態のパワーコンディショナのブロック回路図。 第1実施形態のパワーコンディショナの一部回路図。 パワーコンディショナに接続される負荷の一例を示すブロック図。 位相を変更した出力電圧を示す波形図。 位相を変更した出力電圧を示す波形図。 位相を変更した出力電圧を示す波形図。 位相を変更した出力電圧を示す波形図。 出力電圧に対する不感帯を示す波形図。 第2実施形態のパワーコンディショナのブロック回路図。 第2実施形態のパワーコンディショナの一部回路図。 位相を変更した出力電圧の変更例を示す波形図。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態を説明する。
図1に示すように、パワーコンディショナ11は、太陽光パネル12と接続され、太陽光発電システム13を構成する。太陽光発電システム13は、例えば一般家庭に設置される。なお、太陽光発電システム13は、商業施設や工場等に設置されてもよい。
パワーコンディショナ11は、太陽光パネル12にて発電した直流電力をインバータ32で交流電力に変換して商用電力系統15へ出力する。また、パワーコンディショナ11は、蓄電装置37を備える。パワーコンディショナ11は、直流電力により蓄電装置37を充電する。パワーコンディショナ11は、蓄電装置37から出力される直流電力をインバータ32で交流電力に変換して商用電力系統15へ出力する。
パワーコンディショナ11は、系統連系端子21を有している。系統連系端子21は、図示しない分電盤等を介して一般家庭の系統電力線14に接続される。系統電力線14は商用電力系統15に接続されている。商用電力系統15は、電力会社が電力を伝送する配電系統である。系統電力線14には、負荷16,17が接続される。負荷16,17は、分電盤を介して屋内に敷設された電力線又は屋内に設置されたコンセント(アウトレット)に接続される電気機器である。電気機器は、例えば、照明器具、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、空気調和機、電子レンジ、等の電気機器である。
パワーコンディショナ11は、運転モードして、連系運転モードと自立運転モードとを有している。
連系運転モードは、パワーコンディショナ11を商用電力系統15に並列して商用電力系統15と連系する運転モードである。パワーコンディショナ11は、連系運転モードにおいて、交流電力Paを系統連系端子21に出力する。系統電力線14に接続された負荷16,17は、商用電力系統15から供給される商用交流電力P15、パワーコンディショナ11から供給される交流電力Paにより動作する。
自立運転モードは、パワーコンディショナ11を商用電力系統15から解列してパワーコンディショナ11から交流電圧を負荷に供給する運転モードである。パワーコンディショナ11は、停電等によって商用電力系統15から商用交流電力P15が供給されないとき、連系運転モードから自立運転モードへと運転モードを切替える。パワーコンディショナ11は、自立運転モードにおいて、交流電力Pbを出力する自立運転用出力端子22を有している。パワーコンディショナ11は、この自立運転用出力端子22に接続された負荷17に交流電圧を供給する。つまり、自立運転用出力端子22は、自立運転モードにて動作するパワーコンディショナ11が交流電力Pbを出力する自立運転用出力端子である。
本実施形態において、自立運転用出力端子22は、負荷17が接続される自立運転用コンセント(アウトレット)である。なお、負荷17は、自立運転用出力端子22に対して直接、又は延長コード、テーブルタップ、宅内配線、等を介して間接的に接続できる。使用者は、商用電力系統15の系統電力線14に接続された負荷17を自立運転用出力端子22に接続しなおし、パワーコンディショナ11を自立運転させる。これにより、負荷17は使用可能となる。
[パワーコンディショナの構成]
パワーコンディショナ11は、PVコンバータ(PVC)31、インバータ32、フィルタ33、系統連系リレー(単に「リレー」と表記)34、自立運転リレー(単に「リレー」と表記)35、DC-DCコンバータ36、蓄電装置37、制御部38を有している。PVコンバータ31とインバータ32は、直流電圧バス41を介して互いに接続されている。DC-DCコンバータ36は、直流電圧バス41に接続されている。蓄電装置37は、DC-DCコンバータ36に接続されている。
制御部38は、PVコンバータ31、インバータ32、系統連系リレー34、自立運転リレー35を制御する。パワーコンディショナ11は、制御部38の動作電圧を生成する図示しない電源回路を有している。電源回路は、直流電圧バス41の直流電圧又は商用電力系統15の交流電力により制御部38の動作電圧を生成する。
PVコンバータ31は、制御部38によって制御される昇圧回路である。PVコンバータ31は、太陽光パネル12から入力される直流電圧を昇圧するとともに平滑化して直流電圧バス41に出力する。PVコンバータ31は、スイッチング素子を含む。制御部38は、PVコンバータ31のスイッチング素子をオンオフする制御信号のパルス幅を、例えばパルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)方式により調整する。そして、制御部38は、制御信号S31により、PVコンバータ31から所望の出力電力が直流電圧バス41に出力されるように、PVコンバータ31を制御する。
インバータ32は、制御部38からの制御信号によって動作する直流交流変換回路である。インバータ32は、制御部38からの制御信号により動作し、直流高圧バスの直流電力を交流電力に変換する。
連系運転モードにおいて、制御部38は、直流電力を商用電力系統15と連系可能な交流電力Paに変換するようにインバータ32を制御する。また、自立運転モードにおいて、制御部38は、自立運転用出力端子22に接続される負荷17に交流電力Pbを供給するようにインバータ32を制御する。
インバータ32から出力される交流電力は、フィルタ33と閉状態の系統連系リレー34を介して系統連系端子21に出力され、その系統連系端子21から系統電力線14に出力される。フィルタ33は、インバータ32から出力される交流電力の高周波成分を低減する。また、インバータ32から出力される交流電力は、閉状態の自立運転リレー35を介して自立運転用出力端子22に出力される。
また、インバータ32は、商用電力系統15の交流電力を直流電力に変換して直流電圧バス41に出力する。制御部38は、交流電力と同様に、制御信号によってインバータ32が含む複数のスイッチング素子のオンオフを制御し、所望の直流電力をインバータ32から直流電圧バス41に出力させる。
蓄電装置37は、充放電可能とされた電池(二次電池)を含む。二次電池は、例えばリチウムイオン電池である。蓄電装置37は、直列に接続された複数の二次電池を含む。
DC-DCコンバータ36は、双方向DC-DCコンバータであり、例えば昇降圧回路である。制御部38は、制御信号S36により、DC-DCコンバータ36を制御する。DC-DCコンバータ36は、直流電圧バス41の直流電力を、蓄電装置37に充電する直流電力に変換する。また、DC-DCコンバータ36は、蓄電装置37から放電される直流電力を、直流電圧バス41に応じた電圧の直流電力に変換する。
制御部38は、例えばCPU38a、メモリ38b、周辺回路38cを備え、それらは内部バス38dを介して互いに接続されている。メモリ38bは、ROM、RAMを含む。メモリ38bは、CPU38aが実行する処理プログラム、処理に必要なしきい値等の各種のデータ、処理プログラムの実行により一時的に格納される各種のデータを記憶する。周辺回路38cは、CPU38aが動作するための少なくとも1つの回路を含む。周辺回路38cに含まれる回路には、例えば制御部38の動作のためのクロック信号を生成する回路、時刻を示すクロック回路、パワーコンディショナ11に含まれる各種のセンサや蓄電池の検出信号を入力するインタフェース回路、インターネット等のパワーコンディショナ11の外部と有線又は無線で通信する通信回路、等を含む。CPU38aは、処理プログラムの実行に際して必要となる情報(データ)を、周辺回路38cを直接アクセスする、又は周辺回路38cからメモリ38bに格納された情報(データ)を読み出す。なお、メモリ38bに記憶される情報(データ)は、例えば周辺回路38cに接続される外部端末からメモリ38bに格納されるものを含む。
次に、パワーコンディショナ11の一部の回路構成の一例を説明する。
図2に示すように、インバータ32は、スイッチング素子としてのトランジスタT21,T22,T23,T24を含む。トランジスタT21~T24は、例えばNチャネルMOSFETである。なお、トランジスタT21~T24としてIGBT等を用いてもよい。トランジスタT21,T22のドレイン端子は高圧側の第1電線32aに接続され、トランジスタT21,T22のソース端子はトランジスタT23,T24のドレイン端子に接続され、トランジスタT23,T24のソース端子は低圧側の第2電線32bに接続されている。つまり、インバータ32は、第1電線32aと第2電線32bとの間に直列に接続されたトランジスタT21とトランジスタT23とからなる直列回路と、第1電線32aと第2電線32bとの間に直列に接続されたトランジスタT22とトランジスタT24とからなる直列回路とを含む。トランジスタT21,T22は、ハイサイドスイッチング素子の一例であり、トランジスタT23,T24は、ローサイドスイッチング素子の一例である。各トランジスタT21~T24のゲート端子には、制御部38から制御信号S21~S24が供給される。
第1電線32aと第2電線32bは、直流電圧バス41の第1電力線41aと第2電力線41bとにそれぞれ接続されている。なお、第1電線32aと第1電力線41a、第2電線32bと第2電力線41bは、インバータ32と直流電圧バス41により便宜上分割して示したものであり、一体的であってもよいし、さらに複数の電線に分割されていてもよい。トランジスタT21のソース端子とトランジスタT23のドレイン端子の間の接続点と、トランジスタT22のソース端子とトランジスタT24のドレイン端子の間の接続点は、フィルタ33に接続されている。
フィルタ33は、インダクタ素子33a,33bを含む。フィルタ33は、インバータ32から出力される交流電力の高周波成分を減衰させ、インバータ32の出力電圧と出力電流とを正弦波に近づける。
系統連系リレー34は、第1リレー34aと第2リレー34bとを含む。第1リレー34aと第2リレー34bは、フィルタ33と系統連系端子21との間に接続されている。本実施形態の系統連系端子21は、単相3線式の端子であり、U相端子21UとO相端子21OとW相端子21Wとを含む。
第1リレー34aの第1端子はインダクタ素子33aに接続され、第1リレー34aの第2端子はU相配線42Uを介して系統連系端子21のU相端子21Uに接続されている。第2リレー34bの第1端子はインダクタ素子33bに接続され、第2リレー34bの第2端子は、W相配線42Wを介して系統連系端子21のW相端子21Wに接続されている。第1リレー34a及び第2リレー34bは、制御部38から供給される制御信号S34に基づいて作動し、フィルタ33と系統連系端子21との間を開閉する。
系統連系リレー34のU相端子21U、O相端子21O、W相端子21Wは、系統電力線14のU相電力線14U、O相電力線14O、W相電力線14Wを介して商用電力系統15に接続されている。O相電力線14Oは接地されている。
自立運転リレー35は、第1リレー35aと第2リレー35bと第3リレー35cとを含む。自立運転リレー35は、フィルタ33と自立運転用出力端子22との間に接続されている。本実施形態の自立運転用出力端子22は、単相2線式の端子であり、U相端子22UとW相端子22Wとを含む。
第1リレー35aの第1端子はインダクタ素子33aに接続され、第1リレー35aの第2端子はU相配線43Uを介して自立運転用出力端子22のU相端子22Uに接続されている。第2リレー35bの第1端子はインダクタ素子33bに接続され、第2リレー35bの第2端子はW相配線43Wを介して自立運転用出力端子22のW相端子22Wに接続されている。第3リレー35cの第1端子は接地され、第3リレー35cの第2端子はW相配線43W(W相端子22W)に接続されている。第1リレー35a及び第2リレー35bは、制御部38から供給される制御信号S35に基づいて作動し、フィルタ33と自立運転用出力端子22との間を開閉する。第3リレー35cは、制御信号S35に基づいて作動し、閉状態にてW相端子22Wを接地する。
本実施形態のパワーコンディショナ11は、単相3線式の系統連系端子21と単相2線式の自立運転用出力端子22とを有している。そして、パワーコンディショナ11は、商用電力系統15と連系する連系運転モードでは、実効値200Vの交流電圧を系統連系端子21に出力する。U相電力線14UとO相電力線14Oとの間に、100V系の負荷16が接続される。W相電力線14WとO相電力線14Oとの間に、100V系の負荷17が接続される。なお、U相電力線14UとW相電力線14Wとの間に、200V系の負荷を接続することができる。
また、パワーコンディショナ11は、商用電力系統15から解列された自立運転モードでは、実効値100Vの交流電圧を自立運転用出力端子22に出力する。100V系の負荷17を自立運転用出力端子22に接続して作動させることができる。
インバータ32とフィルタ33との間には、電圧センサ51と電流センサ52とが設けられている。
電圧センサ51は、インバータ32の出力電圧V32を検出するように設けられている。電圧センサ51は、インバータ32の出力電圧V32に応じた電圧検出信号K1を出力する。制御部38は、電圧検出信号K1に基づいて、インバータ32の出力電圧V32を検出する。電流センサ52は、インバータ32の出力電流I32を検出するように設けられている。電流センサ52は、インバータ32の出力電流I32に応じた電流検出信号K2を出力する。制御部38は、電流検出信号K2に基づいて、インバータ32の出力電流I32を検出する。
制御部38は、検出した出力電流I32が過電流の場合にインバータ32を保護する保護機能を有している。制御部38は、メモリ38bにインバータ32の許容電流値(判定しきい値)を記憶している。インバータ32の許容電流値は、例えば60Aである。制御部38は、検出した出力電流I32の電流値と許容電流値とを比較し、出力電流I32の電流値が許容電流値を超える場合に、その出力電流I32を過電流であると判定する。そして、過電流を検出した場合、制御部38は、インバータ32の出力を調整又は停止する。
系統連系リレー34と系統連系端子21との間には電圧センサ53が設けられている。本実施形態において、電圧センサ53は、U相配線42UとW相配線42Wとの間に接続されている。電圧センサ53は、系統連系端子21のU相端子21UとW相端子21Wとの間の電位差に応じた電圧検出信号K3を出力する。制御部38は、電圧検出信号K3に基づいて、U相端子21UとW相端子21Wの間の電圧を検出する。
系統連系端子21は、系統電力線14を介して商用電力系統15に接続されている。したがって、制御部38は、電圧検出信号K3により、商用電力系統15から商用交流電力P15が供給されているか否か、例えば商用電力系統15が停電しているか否かを判定できる。
次に、制御部38が実行する処理の一例を説明する。
図2に示すように、制御部38は、所定の周波数の制御信号S21~S24を生成し、インバータ32のトランジスタT21~T24をオンオフ制御する。制御信号S21~S24の周波数は、パワーコンディショナ11が連系する商用電力系統15の交流電力の周波数(商用周波数:50Hzまたは60Hz)よりも高い周波数に設定され、数十kHz程度(例えば20kHz)に設定される。制御部38は、系統電力線14に出力する交流電力Paを正弦波に近づけるように、制御信号S21~S24のパルス幅を、例えばパルス幅変調(PWM)制御により調整する。
一例として、制御部38は、正弦波信号電位と三角波の搬送波信号電位との比較結果により各制御信号S21~S24のパルス幅を決定する。そして、制御部38は、正弦波信号電位と搬送波信号電位とのタイミングによって、インバータ32の出力電圧の電圧位相を調整する位相調整を行う。また、制御部38は、正弦波信号電位の大きさにより、各制御信号S21~S24のパルス幅を調整し、インバータ32の出力電圧を変更する振幅調整を行う。
系統連系モードにおいて、制御部38は、商用電力系統15の商用交流電圧と同期する周波数の制御信号を出力するとともに、その制御信号のパルス幅を例えばPWM方式によって調整し、スイッチング素子としてのトランジスタT21~T24を駆動する。制御信号のパルス幅により、インバータ32の出力電圧V32が変更される。つまり、制御部38は、インバータ32を制御することにより、所望の出力電圧V32の交流電力Paをインバータ32から出力させる。
制御部38は、商用電力系統15が例えば停電によって商用交流電力P15が供給されないとき、系統連系モードから自立運転モードにモード切替えを行う。
自立運転モードにおいて、制御部38は、所望(例えば、実効値100V)の出力電圧V32をインバータ32から出力するように、インバータ32の各トランジスタT21~T24を制御する制御信号S21~S24を出力する。
自立運転モードにおいて、制御部38は、過電流を検出した場合、制御部38は、インバータ32の出力電圧V32を調整又は停止する。例えば、制御部38は、インバータ32の出力電圧V32の位相をシフトする処理を行う。
制御部38は、インバータ32の出力電圧V32を0V(ゼロボルト)に近づけるように、出力電圧V32の電圧位相をシフトする。電圧位相のシフトは、インバータ32の各トランジスタT21~T24を駆動する制御信号S21~S24によって行うことができる。
制御部38は、過電流を検出したときのインバータ32の出力電圧V32に基づいて、電圧位相をシフトするシフト量を算出する。そして、制御部38は、算出したシフト量にて出力電圧V32の電圧位相をシフトするようにインバータ32(トランジスタT21~T24)を制御する。
なお、出力電圧V32の電圧位相を調整(シフト)しても、過電流を回復できない場合がある。例えば、自立運転用出力端子22に接続された負荷17において、短絡故障等の異常が発生した場合、過電流を解消できない。この場合、制御部38は、インバータ32の出力を停止する。例えば、制御部38は、過電流を検出した検出回数をカウントする。そして、検出回数が一定の判定回数を超えた場合、インバータ32の出力を停止する。これにより、制御部38は、インバータ32を保護する。
(作用)
次に、本実施形態のパワーコンディショナ11の作用を説明する。
図3は、パワーコンディショナ11の自立運転用出力端子22に接続される負荷の一例を示す。
図3に示す電力線19は、図1、図2に示すパワーコンディショナ11の自立運転用出力端子22に接続されるプラグ19aと、複数のコンセント19bを有している。なお、図3では、複数のコンセント19bが一体的に示されているが、電線によって接続された構成であってもよい。
図3において、電力線19には、2つの負荷17a,17bが接続され、これらの負荷17a,17bに対して、パワーコンディショナ11は、交流電力を供給する。
コンセント19bに対して負荷17cを接続する。この負荷17cは、電源回路18に大きな容量値のコンデンサC18を備えた容量性負荷である。この負荷17cが自立運転用出力端子22に接続されると、コンデンサC18に向けて大きな電流が流れる場合がある。交流の出力電圧V32が高い電圧であると、負荷17cに対して大きな突入電流が流れ、その突入電流が過電流となる場合がある。なお、図3は、コンセント19bに対して容量の大きなコンデンサC18を含む負荷17cを接続する場合について示したが、例えば電源スイッチ(起動スイッチ)の操作によって内部のコンデンサに電力が供給される負荷であっても同様の突入電流が流れる。
制御部38は、過電流を検出すると、出力電圧V32を0Vに近づけるように出力電圧V32を位相シフトして出力する。例えば、制御部38は、過電流を検出したときの出力電圧V32の電圧位相に応じて位相シフト量を決定する。そして、制御部38は、決定した位相シフト量だけ出力電圧V32の電圧位相をシフトして出力する。
例えば、図4に示すように、検出時刻taにおいて、過電流を検出する。この時の出力電圧V32aの電圧位相は90°(度)である。制御部38は、このときの電圧位相に基づいて位相シフト量=90°を算出する。そして、制御部38は、検出前の出力電圧V32aに対して、90°位相シフトした出力電圧V32bを出力するようにインバータ32を制御する。これにより、制御部38は、インバータ32の出力電圧V32を停止させることなく、出力させることができる。なお、本明細書において、出力電圧V32の停止とは、交流電圧である出力電圧V32の1周期以上、0Vとならないことを意味している。
このように出力される出力電圧V32は、過電流を検出した検出時刻taから増加する。図4に示す例では、出力電圧V32は、0Vから増加し、それに伴って出力電流I32が増加する。したがって、図3に示す負荷17cのコンデンサC18に対して、徐々に増加する出力電流I32が供給される、つまり負荷17cに対する突入電流が抑制される。このため、インバータ32の出力電流I32が設定しきい値よりも大きくなる過電流が解消される。そして、検出時刻taから徐々に出力電流I32が増加することにより、出力電流I32が過電流となり難い、つまり過電流が抑制される。
そして、制御部38は、インバータ32の出力電圧V32を停止させることなく、出力させる。つまり、パワーコンディショナ11は、自立運転用出力端子22に接続された他の負荷17a,17bに対して出力電力Pbの供給を継続する。このため、負荷17a,17bを継続して使用することができる。
なお、パワーコンディショナ11に接続される負荷の種類(構成)によって、上記したように決定した位相シフト量にて出力電圧V32を出力しても、再び過電流となる場合がある。この場合、制御部38は、再度生じる過電流を検出し、その検出したときの出力電圧V32の電圧位相に基づいて位相シフト量を決定し、その決定した位相シフト量となるようにインバータ32を制御する。
制御部38は、過電流を検出した回数をカウントする。つまり、制御部38は、検出回数NKをメモリ38bに記憶し、過電流を検出する毎に検出回数NKをカウントアップ(+1)する。そして、制御部38は、所定時間(例えば10秒)の間に検出回数NKが所定の設定回数(例えば5回)を超えた場合にインバータ32を停止する。所定時間と設定回数は、パワーコンディショナ11に接続される負荷17に応じて設定される。例えば、図3に示す負荷17cのように、コンデンサC18を備え、そのコンデンサC18の容量値が大きい場合、所定時間の間に突入電流が少なくなり、所定時間の間に設定しきい値よりも大きくなる回数は、設定回数よりの少ない(例えば3回)。このように、正常な負荷17(17c)が接続されているときには、検出回数NKが設定回数を超えないように、その設定回数が設定される。
ところで、負荷17に短絡故障等の異常が発生した場合、検出回数NKが設定回数を超える。この場合、制御部38は、検出回数NKが設定回数を超えるため、インバータ32の出力を停止する。そして、制御部38は、インバータ32を停止した旨を報知する。この報知には、例えば、発光(発光色、点滅)、音声、表示部による表示、等を用いることができる。
以上記述したように、本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1-1)パワーコンディショナ11は、直流電力を交流電力に変換するインバータ32と、インバータ32を制御する制御部38と、を有する。制御部38は、自立運転モード中に、電流センサ52によって検出した出力電流I32の電流値が許容電流値(判定しきい値)を超える過電流を検出した場合に、インバータ32の出力電圧V32を0Vに近づけるように、出力電圧V32の位相をシフトする制御を行う。0Vに近づけるように位相シフトした出力電圧V32により、負荷17に対して流れる出力電流I32も小さくなるため、負荷17に対する突入電流を抑制できる。
(1-2)制御部38は、インバータ32の出力電圧V32を停止させることなく、出力させる。つまり、パワーコンディショナ11は、自立運転用出力端子22に接続された他の負荷17a,17bに対して出力電力Pbの供給を継続する。このため、負荷17a,17bを継続して使用することができる。
(1-3)制御部38は、過電流検出の検出回数NKをカウントし、その検出回数NKが設定回数を超える場合、インバータ32の出力を停止する。検出回数NKが設定回数を超える場合、自立運転用出力端子22に接続された負荷17に異常が発生している場合がある。このため、インバータ32の出力を停止することで、インバータ32等を保護できる。
(第1実施形態の変更例)
上記第1実施形態は、以下の態様で実施してもよい。上記第1実施形態および以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・出力電圧V32の位相シフト量は、出力電圧V32が0Vに近づくように決定されればよい。例えば、図5に示すように、出力電圧V32aの電圧位相90°において過電流を検出した場合、その電圧位相に基づいて、例えば90°よりも小さい位相シフト量(例えば75°)に決定されてもよい。この場合であっても、負荷17cに対する突入電流を抑制することができ、インバータ32の出力電流I32が過電流となることを抑制できる。
また、図5では、過電流を検出したときに、出力電圧V32(V32b)が0V又は0Vに近い値から増加するように位相シフト量を決定したが、出力電圧V32(V32b)が減少するように位相シフト量を決定してもよい。
例えば、図6に示すように、出力電圧V32aが位相90°よりも遅れた位相(例えば135°)にて過電流を検出した場合、その検出した電圧位相に基づいて、検出前の出力電圧V32aの位相よりも出力電圧V32bの位相を遅らせるように、位相シフト量を135°として決定してもよい。また、図7に示すように、検出前の出力電圧V32aに対して進んだ位相(45°)にて出力電圧V32bを出力するように、位相シフト量を決定してもよい。
・上記実施形態では、出力電圧V32の電圧位相に基づいて位相シフト量を決定したが、出力電圧V32の電圧位相と電圧値とに基づいて位相シフト量を決定するようにしてもよい。
・上記実施形態に対し、出力電圧V32に対して、不感帯を設定してもよい。例えば、図8に示すように、不感帯UBは、0Vを中心として所定の電圧範囲に設定される。電圧範囲は、例えば、出力電圧V32の実効値の10%(実効値100Vに対して±10V)に設定される。不感帯UBは、過電流を検出した制御部38が位相シフトを行うことなくインバータ32を停止するための範囲である。例えば、電圧位相が90°の場合、出力電圧V32の実効値は100Vとなる。しかし、このときに図1,図2に示す電圧センサ51により検出された電圧値が0Vとする。この場合、負荷17が異常である(例えば、短絡故障を起こしている)可能性が高い。したがって、過電流を検出した場合に出力電圧V32の電圧値が不感帯UB内(+10V以下、-10V以上)であるとき、制御部38は、位相シフトを行うことなく、インバータ32の出力を停止する。これにより、インバータ32等を保護する。
・上記実施形態において、制御部38は、過電流の検出回数によってインバータ32を停止するようにしたが、所定の期間継続して過電流を検出した場合にインバータ32を停止するようにしてもよい。
なお、不感帯UBは、出力電圧V32の位相に設定されてもよい。例えば、出力電圧V32の電圧位相について、電圧値が0Vとなる位相を中心とした範囲(-15°以上15°以下、165°以上195°以下)の不感帯UBを設定する。これにより、インバータ32の出力を停止し、インバータ32等を保護する。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態を説明する。
図9、図10に示す第2実施形態のパワーコンディショナ11aは、第1実施形態のパワーコンディショナ11の構成に対して、バイパスリレー61と電流センサ62とが追加されている。
図9、図10に示すように、バイパスリレー61は、系統連系端子21と自立運転用出力端子22との間に接続されている。電流センサ62は、バイパスリレー61と自立運転用出力端子22との間に接続されている。なお、電流センサ62は、系統連系端子21とバイパスリレー61との間に接続されてもよい。
図10に示すように、バイパスリレー61は、第1リレー61aと第2リレー61bとを備える。第1リレー61aの第1端子は系統連系端子21のU相端子21U(U相電線41U)に接続され、第1リレー61aの第2端子は自立運転用出力端子22のU相端子22U(U相電線42U)に接続されている。第2リレー61bの第1端子は系統連系端子21のO相端子21Oに接続され、第2リレー61bの第2端子は自立運転用出力端子22のW相端子22W(W相電線43W)に接続されている。バイパスリレー61は制御部38からの制御信号S61に基づいて作動し、系統連系端子21と自立運転用出力端子22との間を開閉する。
電流センサ62は、第2リレー61bと自立運転用出力端子22のW相端子22W(W相電線43W)との間に挿入接続されている。電流センサ62は、バイパスリレー61に流れる電流に応じた検出信号K4を出力する。
本実施形態の制御部38は、系統連系モードにおいてバイパスリレー61を閉状態(オン)とし、自立運転モードにおいてバイパスリレー61を開状態(オフ)とする。
系統連系端子21は、商用電力系統15に接続されている。したがって、系統連系モードにおいて、商用電力系統15から供給される商用交流電力P15は、系統連系端子21からバイパスリレー61を介して自立運転用出力端子22に供給される。この自立運転用出力端子22は、自立運転モードにおいて、パワーコンディショナ11aが交流電力を出力する端子である。このため、自立運転モードにおいて使用する負荷17を自立運転用出力端子22に接続することで、系統連系モードにおいてもその負荷17に商用交流電力P15が供給される。つまり、自立運転モードにおいて使用する予定の負荷17を差替える手間がなくなる。
電流センサ62は、バイパスリレー61に流れる電流に応じた検出信号K4を出力する。したがって、制御部38は、自立運転用出力端子22に接続された負荷17に流れる電流を検出できる。そして、制御部38は、負荷17に流れる電流値に応じた値を許容電流値(判定しきい値)として設定し、その許容電流値をメモリ38bに記憶する。詳しくは、制御部38は、電流センサ62にて検出した電流値において、最大の瞬時値より大きな値を許容電流値に設定する。例えば、制御部38は、最大の瞬時値の2倍の値を許容電流値に設定する。このように、接続された負荷17に応じた許容電流値を設定できる。
出力電流の瞬時値は、例えば自立運転用出力端子22に接続した負荷17を起動したとき等のように、負荷の通常の動作状態により生じる電流値である。したがって、負荷17を起動する等により生じる電流量は、負荷17が正常な状態であっても生じる。このため、制御部38は、このような正常に動作する負荷17により生じる電流値を異常として処理しないように、許容電流値を設定する。
しかしながら、最大の瞬時値よりも遙かに大きな電流が流れる場合には、負荷17において異常が発生している虞がある。このため、制御部38は、最大の瞬時値に応じて設定した許容電流値よりも大きな出力電流I32がインバータ32から出力されるときには、その出力電流を過電流として処理する。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1実施形態の効果に加え、以下の効果を奏する。
(2-1)本実施形態のパワーコンディショナ11aは、系統連系端子21と自立運転用出力端子22との間に接続されたバイパスリレー61を有している。制御部38は、系統連系モードにおいてバイパスリレー61を閉状態(オン)とし、自立運転モードにおいてバイパスリレー61を開状態(オフ)とする。したがって、系統連系モードにおいて、商用電力系統15から供給される商用交流電力P15は、自立運転用出力端子22に接続された負荷17にも供給される。これにより、自立運転モードにおいて使用する予定の負荷17を差替える手間が省くことができる。
(2-2)本実施形態のパワーコンディショナ11aは、バイパスリレー61に対して直列に接続された電流センサ62を有している。バイパスリレー61及び電流センサ62には、自立運転用出力端子22に接続された負荷17による電流が流れる。制御部38は、電流センサ62の検出信号K4により検出した電流値に応じて許容電流値を設定する。これにより、接続された負荷17に応じた許容電流値を設定できる。
(変更例)
上記各実施形態及び各変更例は、以下の態様で実施してもよい。上記各実施形態及び各変更例と以下に示す変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態に対し、過電流を検出したときに、検出前の出力電圧の値と検出後の出力電圧の値との差が大きくなるように、出力電圧V32の位相を変更してもよい。
図11に示すように、時刻taにおいて過電流を検出した場合、その時刻taよりも前の出力電圧V32aの値と、位相を変更した出力電圧V32bの値との差が大きくなるように、出力電圧V32bの位相を変更する。例えば、過電流を検出したときの出力電圧V32aの位相が90°の場合、出力電圧V32bの位相を180°に変更することにより、出力電圧V32bが位相90°のときの出力電圧V32aよりも大きくなる。
次に、時刻tbにおいて過電流を検出した場合、その時刻tbよりも前の出力電圧V32bの値と、位相を変更した出力電圧V32cの値との差が大きくなるように、出力電圧V32cの位相を変更する。また、時刻tcにおいて過電流を検出した場合、その時刻tcよりも前の出力電圧V32cの値と、位相を変更した出力電圧V32dの値との差が大きくなるように、出力電圧V32dの位相を変更する。さらに、時刻tdにおいて過電流を検出した場合、その時刻tdよりも前の出力電圧V32dの値と、位相を変更した出力電圧V32eの値との差が大きくなるように、出力電圧V32eの位相を変更する。
トランスやモータコイル等の巻線を有する負荷の場合、巻線の時期特性によって、巻線に供給される電圧が正又は負に偏ると磁気飽和が発生する可能性があり、励磁電流が過大となってパワーコンディショナ11,11aが停止するおそれがある。上記のように出力電圧V32(V32b~V32e)のように位相を変更することで、負荷の巻線に加える出力電圧V32を正負の双方にバランスさせることができ、励磁電流の増加を抑制できる。これにより、モータ等のように、巻線を含む負荷を起動可能とすることができる。
・上記各実施形態では、系統連系端子21を単相3線式としたが、単相2線式としてもよい。また、三相3線式や三相4線式としてもよい。
・上記各実施形態では、自立運転用出力端子22を単相2線式の出力端子としたが、単相3線式の出力端子としてもよい。また、三相3線式や三相4線式としてもよい。
・上記各実施形態及び変更例では、直流電源としての太陽光パネル12に接続されたパワーコンディショナ11,11aについて説明した。接続される直流電源としては、太陽光パネル12、風力発電装置、ガス発電装置、地熱発電装置、またはこれらを組み合わせて用いることができる。
・上記各実施形態では、停電を検知した制御部38が自動で系統連系モードから自立運転モードへと切り替えるようにしたが、これに限らない。たとえば使用者がパワーコンディショナに設けられたスイッチや携帯端末等のインタフェースを通じて運転モードの切換えを指示した場合に、制御部38が動作モードの切換えを行うようにしてもよい。
11,11a パワーコンディショナ
12 太陽光発電パネル
13 太陽光発電システム
14 系統電力線
15 商用電力系統
16,17,17a~17c 負荷
21 系統連系端子
22 自立運転用出力端子
31 PVコンバータ(PVC)
32 インバータ
33 フィルタ
34 系統連系リレー
35 自立運転リレー
36 DC-DCコンバータ
37 蓄電装置
38 制御部
38b メモリ
51,53 電圧センサ
52,62 電流センサ
61 バイパスリレー
P15 商用交流電力
T21~T24 トランジスタ

Claims (5)

  1. 直流電源からの直流電力を交流電力に変換し、商用電力系統と並列して前記交流電力を前記商用電力系統に向けて出力する連系運転モードと、前記商用電力系統から解列して前記交流電力を自立運転用出力端子に出力する自立運転モードと、を有するパワーコンディショナであって、
    前記直流電力を前記交流電力に変換するインバータと、
    前記インバータを制御する制御部と、
    前記インバータの出力電流を検出する電流センサと、
    前記商用電力系統と前記自立運転用出力端子との間に接続されたバイパスリレーと、
    前記バイパスリレーに流れる電流値を検出する電流センサと、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記自立運転モード中に、前記電流センサによって検出した前記出力電流の電流値が判定しきい値を超える過電流を検出した場合に、前記インバータの出力電圧をゼロボルトに近づけるように、前記出力電圧の位相を変更する制御を行
    前記連系運転モードでは前記バイパスリレーを閉状態とし、前記自立運転モードでは前記バイパスリレーを開状態とし、
    前記連系運転モードにおいて前記電流センサによって前記バイパスリレーに流れる電流値に応じた値を前記判定しきい値として記憶する、
    パワーコンディショナ。
  2. 前記制御部は、前記過電流を検出したときの前記出力電圧の電圧値と、前記位相の変更後の前記出力電圧の電圧値との差が大きくなるように前記出力電圧の位相を変更する、請求項1に記載のパワーコンディショナ。
  3. 前記インバータの出力電圧を検出する電圧センサを備え、
    前記制御部は、前記インバータの出力電圧の0Vを中心とする所定電圧範囲の不感帯が設定され、前記電流値が判定しきい値を超えたとき、前記インバータの出力電圧値が前記不感帯内のときには前記インバータを停止する、
    請求項1又は請求項2に記載のパワーコンディショナ。
  4. 前記制御部は、前記過電流を検出した検出回数をカウントし、所定期間において前記検出回数が設定回数を超えた場合に前記インバータを停止する、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のパワーコンディショナ。
  5. 前記制御部は、所定の期間継続して前記過電流を検出した場合に前記インバータを停止する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のパワーコンディショナ。
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