JP2004139994A - キースイッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】キーステム構造を不要として、キーボードの薄型化に対応しつつ、キーストロークを大きく維持することができ、しかも簡単な構成によりキー入力の操作性が良好で、確実なキー入力を可能とするキースイッチ装置を提供する。
【解決手段】キースイッチ装置において、貫通した取付孔107Aが形成されたホルダ部材107の下方にフレキシブル回路基板109を配置するとともに、ラバースプリング106をホルダ部材107の取付孔107A内でフレキシブル回路基板109上に載置してラバースプリング106の上部を取付孔107Aを介して上方に突出させ、また、キートップ102の上下動を案内支持部材103を介して案内するとともに、その案内支持部材103の一部で直接ラバースプリング106の上部を押下することにより、スイッチング動作を行わせるように構成する。
【選択図】図4

Description

 本発明は、キースイッチ装置に関し、特に、ノート型ワードプロセッサ、ノート型パーソナルコンピュータ等に付設される薄型のキーボードに使用して好適なキースイッチ装置に関するものである。
 従来、この種のキーボードに使用されるキースイッチ装置としては、キーステムを一体に有するキートップをホルダプレートに形成されたホルダ部に挿通して案内支持するとともに、キーステムの下方にスイッチング部材を配設したキースイッチ装置が一般に用いられている。かかるキースイッチ装置は、キーステムの上下動をホルダ部を介して摺動案内し、キーステムの下部によりスイッチング部材を押下して、スイッチング動作を行わせるものである。
 また、スペースキーやリターンキー等の大型のキートップを使用するキースイッチ装置としては、キートップの押下時に、そのキートップが傾いた状態で押下されるのを防止すべく、特開昭60−62017号公報、特開昭64−7441号公報や米国特許第4,433,225号明細書に記載されたキースイッチ装置が知られている。
 特開昭60−62017号公報に記載されたキースイッチ装置は、軸によりはさみ状に交叉してなる2つのはさみ状部材にキートップを支持するとともに、キートップの中心部から離れた位置にスイッチング部材を配置している。そして、キートップの押下時には、各はさみ状部材の端部に形成された複数個のピンを水平方向に摺動案内するとともに、キートップの裏面に配設されたキーステムをホルダ部を介して上下に摺動案内しつつ、そのキーステムによりスイッチング部材を押下するようにしたものである。
 特開昭64−7441号公報に記載されたキースイッチ装置は、特開昭60−62017号公報に記載されたキースイッチ装置と基本的構成を同じくするものであり、はさみ状部材に対するキートップの着脱を容易にする点に特徴を有している。
 米国特許第4,433,225号明細書には、L型のキートップを備えたキースイッチ装置が開示される。このキースイッチ装置は、アームの中央部が軸により結合されたはさみ状部材を有している。かかるはさみ状部材は第1、第2、第3、第4の4個の端部を備えており、その第1、第2の端部はL型キートップの出張った部分内で水平方向に摺動可能となっている。しかし、キースイッチ部分は、はさみ状部材とは別のところに位置するため、これだけではキースイッチ装置として成り立たず、キーステムやそのほかの多くの部品が必要となり、構造が複雑化してしまう。
 これら各公報等に記載されたキースイッチ装置は、スペースキー等の大型キーであっても、キートップのどの部分を押下しても、キートップの水平状態を保持しつつ、その上下動を案内できるものである。このように、前記したキースイッチ装置は、いずれにおいても、スイッチング部材を押下するためのキーステムをホルダ部を介して上下に摺動案内しつつ、そのキーステムでスイッチング部材を押下する点で共通している。
 これに対し、実開平2−5236号公報には、上下方向に摺動案内されるキーステム及びホルダ部を備えないキースイッチ装置が記載されている。このキースイッチ装置は、矩形形状の2つの枠体を備え、その2つの枠体をX字状に交叉させて、キートップの支持部材としている。キートップの下面中央部には、下方へ突出する突起が設けられ、その突起により、スイッチング部材であるラバースプリングを押圧するように構成されている。このキースイッチ装置においても、前記したキースイッチ装置と同様に、キートップのどの部分を押下しても、キートップを傾けてしまうことなく、キートップを水平に保持したまま下降させることができる。
特開昭60−62017号公報 特開昭64−7441号公報 米国特許第4,433,225号明細書 実開平2−5236号公報
 しかしながら、近年ワードプロセッサやパーソナルコンピュータ等における小型化、薄型化に伴い、これらに付設されるキーボードも小型化、薄型化が指向されてきている。一方では、キー入力の操作性を向上させるとともにキー入力の確実性を担保すべく大きなストロークが要求されている。このような状況下において、前記した一般に使用されているキースイッチ装置では十分なキーストロークを得ることができないという問題点があった。
 かかる一般に使用されているキースイッチ装置において、キーボードの薄型化を実現しようとすれば、ホルダ部により摺動案内されるキーステムの部分が減少し、これに伴うキートップの傾動に起因してキーステムとホルダ部との間でこじれが生じてしまう。
 逆に、これを防止するためキーステムがホルダ部により摺動案内される部分を大きくすると、キーストロークが減少してしまうというジレンマがある。
 ここに、キートップの押下時にキーステムとホルダ部との間でこじれが生じると、これが摺動ノイズ発生の原因となりキーの操作性を著しく損なうことになる。また、キーステムとホルダ部との間で生じるこじれは、常にキートップの中央部を押下している場合にはキーステムが垂直に押下されることとなるので発生しにくいものである。
 よって、かかるこじれの発生を防止すべく、キーの操作面積を小さくして常にキートップの中央部が押下されるようにすることも考えられるが、この場合もキーの操作性を著しく損なう点では前記のものと変わるところがない。
 また、前記各公報等に記載されたキースイッチ装置は特にキーボードの薄型化を指向するものではない。よって、スイッチング部材を押下するための押下部材をキートップから下方へ突出させて設ける必要があり、これにより薄型化が困難となるという問題点がある。更に、キートップの裏面に押下部材を形成する必要からキースイッチ装置の構造が複雑化して、コストアップの原因となるとともに、その組立が困難になるという問題があった。
 本発明は、前記問題点を解消するためになされたものであり、キーステム構造を不要として、キーボードの薄型化に対応しつつ、キーストロークを大きく維持することができ、しかも簡単な構成によりキー入力の操作性が良好で、確実なキー入力を可能とするキースイッチ装置を提供することを目的とする。
 この目的を達成するために、請求項1に係るキースイッチ装置は、キートップと、キートップの下方位置に配設され、貫通孔が形成されたホルダ部材と、第1リンク部材及び第2リンク部材を有するとともに、両リンク部材を側面視X字状に配置してなり、キートップとホルダ部材とを連結することにより、キートップの上下動を案内支持する案内支持部材と、ホルダ部材の下方に配置された回路基板と、キートップを上方に付勢するとともに、キートップの上下動に伴ってスイッチング動作を行うラバースプリングと、第1リンク部材の下端に形成された第1係止ピンと、第2リンク部材の下端に形成された第2係止ピンと、ホルダ部材に形成され、第1係止ピンを摺動可能に係止する摺動係止部と、ホルダ部材に形成され、第2係止ピンを回動可能に係止する回動係止部とを備えたキースイッチ装置において、ラバースプリングは、ホルダ部材の貫通孔内で回路基板上に載置されるとともに貫通孔を介して上方へ突出しており、キートップの押下時に、ラバースプリングの上部は押圧され、それに伴ってラバースプリングが変形するとともに、第1係止ピンは摺動係止部内で回路基板上を摺動され、且つ、第2係止ピンは前記回動係止部で回動されることを特徴とする。
 上記構成を有する本発明のキースイッチ装置によれば、キートップが非押下の状態では、ラバースプリングによりキートップは上方へ付勢されている。かかる状態からキートップが押下されると、キートップは、ラバースプリングの付勢力に抗して、側面視X字状に配置された第1リンク部材と第2リンク部材とにより下方に案内され、スイッチング動作が行われる。
 一方、キートップの押下が解除されると、キートップはラバースプリングの付勢力により上方へ付勢され、キートップは第1リンク部材及び第2リンク部材に支持されつつ上方へ押し上げられて、元の位置に復帰する。
 本発明に係るキースイッチ装置によれば、ラバースプリングは、ホルダ部材の貫通孔内で回路基板上に載置されているので、ホルダ部材の厚さの有効利用を図ってキースイッチ装置全体の高さを低くすることが可能であり、ラバースプリングがホルダ部材の上面に載置される場合と比較して、よりキースイッチ装置の薄型化を図ることができる。
 また、貫通孔が形成されたホルダ部材の下方に回路基板を配置し、かかる回路基板上にラバースプリングを載置することにより、ラバースプリングの上部が貫通孔を介して上方に突出されているので、ラバースプリングの上部は確実に押圧され、それに伴ってラバースプリングが変形することが可能となる。従って、回路基板がホルダ部材の下方に配置されていても、回路基板上に載置されたラバースプリングの付勢力をキートップに伝えてキートップを上方に付勢することができる。
 更に、キートップの上下動を側面視X字状に配置された両リンク部材を介して案内することにより、スイッチング動作を行わせているので、キーステム構成を不要にして、キーストロークの大きさを維持しつつ、キースイッチ装置の薄型化を実現することができる。
 以下、本発明を具体化した実施例に基づいて図面を参照しつつ詳細に説明する。図1から図3に本発明の第1実施例を示す。図1はキースイッチ装置の側断面図であり、同図において、キートップ1はABS樹脂等の合成樹脂から成型されており、その上面にはアルファベット等の文字が印刷等により形成されている。また、キートップ1の裏面からは、回動係止部2及び摺動係止部3が下方に向けてキートップ1本体と一体に設けられている。
 回動係止部2には、後述する2つのリンク部材7、8のうちの一方のリンク部材7の一端に形成された第1係止ピン13、14を回動可能に係止する係止孔4が穿設されており、また、摺動係止部3には、他方のリンク部材8の一端に形成された第2係止ピン23、24を水平方向に摺動可能に係止する係止溝5が形成されている。
 キートップ1の下方には、キートップ1の上下動を案内支持する案内支持部材6が配設されており、かかる案内支持部材6は2つのリンク部材7、8から構成される。
 一方のリンク部材7は、図2に示すように、基部9の両端に2つの基端部10、11を一体に形成してなるものである。基部9の中央部の一側面からは軸12が延設されており、かかる軸12は後述する他方のリンク部材8に形成された軸孔20に軸支される。
 なお、図1に示すように、リンク部材7の第1係止ピン13、14と第2係止ピン15、16は軸12を中心として一直線上に並び、且つ軸12からの距離が等しくなるように構成される。また、リンク部材8の第1係止ピン21、22と第2係止ピン23、24は軸孔20を中心として一直線上に並び、且つ軸孔20からの距離が等しくなるように構成される。
 そして、これら両リンク部材7、8は、軸12と軸孔20を回動可能に連結した状態において、下基端部11、18の位置で上側に凸となるように屈曲している。そのため、図1に示されるように軸支部Aの下側において大きな空間を有するように構成されるので、後述する側面視略台形のラバースプリング31を効率よく軸支部Aの下側に収納できるのである。
 さらに、図1に示すように、両リンク部材7、8は上基端部10、19の先端部の厚さを小さくしている。このため、キートップ1が押下された場合にも、両リンク部材7、8の上基端部10、19と下基端部11、18はキートップ1の押下の途中で互いに接触することがない。よって、キートップ1はその押下動作を途中で妨げられることがなく、キーストロークを十分に確保できるように構成される。
 また、図2に示すようにリンク部材7は、上基端部10の両端延部10Aの側面からは、第1係止ピン13、14が延設されており、この第1係止ピン13、14は前記したキートップ1の回動係止部2に穿設された係止孔4に回動可能に係止されるものである。更に、下基端部11は平面視でコ字状に形成されており、コ字状の両端延部11Aの側面からは前記と同様の第2係止ピン15、16が延設されている。かかる第2係止ピン15、16は後述するホルダ部材25に形成された摺動係止部26に摺動可能に係止される。
 更に、リンク部材8は、図3に示すように、基部17の両端に2つの上下基端部18、19を一体に形成してなるものである。基部17の中央部には軸孔20が穿設され、この軸孔20には前記のようにリンク部材7の基部9に設けられた軸12が挿通される。
 また、下基端部18は平面視コ字状に形成されており、コ字状の両端延部18Aからは第1係止ピン21、22が延設されている。この第1係止ピン21、22は後述するホルダ部材25に形成された回動係止部27に回動可能に係止される。
 更に、上基端部19の両端延部19Aから前記と同様の第2係止ピン23、24が延設されており、かかる第2係止ピン23、24は前記したキートップ1の摺動係止部3に形成された係止溝5に摺動可能に係止されるものである。
 前記したように案内支持部材6は、一方のリンク部材7の基部9に形成された軸12を他方のリンク部材8の基部17に穿設した軸孔20に挿通して構成されるものであり、両リンク部材7、8は軸12と軸孔20とよりなる軸支部Aを介して相互に回動可能となる。
 次に、案内支持部材6の下方にはホルダ部材25が配設されており、かかるホルダ部材25上には前記リンク部材7の下基端部11に延設された第2係止ピン15、16及び前記リンク部材8の下基端部18に延設された第1係止ピン21、22をそれぞれ係止するための摺動係止部26、及び回動係止部27が設けられている。
 摺動係止部26はホルダ部材25から凸状に一体に形成されるとともに長孔状の係止溝28が設けられており、かかる係止溝28には前記リンク部材7の第2係止ピン15、16が水平方向に摺動可能に係止されている。また、回動係止部27は摺動係止部26と同様にホルダ部材25から凸状に一体に形成されるとともに係止孔29が設けられており、この係止孔29には前記リンク部材8の第1係止ピン21、22が回動可能に係止されている。
 前記構成において、軸支部Aの中心を通る垂線Lを基準として図1における左方側に存在するキートップ1の裏面に形成された回動係止部2及びホルダ部材25に形成された回動係止部27には、それぞれ第1係止ピン13、14及び21、22を回動可能に係止する係止孔4及び係止孔29が設けられていることになる。
 また、垂線Lの図1における右方側に存在するキートップ1の裏面に形成された摺動係止部3及びホルダ部材25に形成された摺動係止部26には、それぞれ第2係止ピン23、24及び15、16を水平方向に摺動可能に係止する係止溝5及び係止溝28が設けられていることになる。
 ホルダ部材25の下方には、スイッチ電極を含む所定の回路パターン(図示せず)が形成されたフレキシブル回路基板30が配設され、スイッチ電極に対応する位置にはスイッチング部材として逆カップ状のラバースプリング31が載置されている。このラバースプリング31は内部に公知の可動電極を有しており、また、その上面の中央部には前記した2つのリンク部材7、8を相互に回動可能に軸支する軸支部Aが対向配置される。
 これにより、キートップ1の押下に伴って軸支部Aが下方に移動すると、軸支部Aはラバースプリング31を押下し、その押下量が一定の限度を超えるとラバースプリング31が挫屈して、ラバースプリング31内の可動電極によりスイッチ電極が短絡される。
 更に、フレキシブル回路基板30の下方にスイッチ支持板32が配設されており、かかるスイッチ支持板32は前記した各フレキシブル回路基板30、ラバースプリング31及びキートップ1を支持した案内支持部材6を支持する。
 続いて、前記実施例を有するキースイッチ装置の動作について説明する。
 キートップ1を下方に押下すると、キートップ1が下方へ移動するのに伴ってリンク部材7の第1係止ピン13、14は回動係止部2の係止孔4内で反時計方向に回動するとともに、リンク部材8の第2係止ピン23、24は摺動係止部3の係止溝5内で水平方向(図1における右方向)に摺動する。
 これと同時に、リンク部材8の第1係止ピン21、22はホルダ部材25における回動係止部27の係止孔29内で時計方向に回動するとともに、リンク部材7の第2係止ピン15、16は摺動係止部26の係止溝28内で水平方向(図1における右方向)に摺動する。
 この結果、リンク部材7及び8を相互に軸支する軸支部Aは下方に移動するとともにラバースプリング31を徐々に押下していき、その押下量が一定の限度を超えた時点でラバースプリング31は挫屈される。これにより、ラバースプリング31内の可動電極がフレキシブル回路基板30上のスイッチ電極を短絡し所定のスイッチング動作が行われる。
 キートップ1の押下を解除すると、両リンク部材7、8の軸支部Aはラバースプリング31の弾性復元力により上方に押し上げられる。これに伴って、前記第1係止ピン13、14、21、22、及び前記第2係止ピン15、16、23、24は前記した動作と逆の動作を行い、この結果、キートップ1は元の位置に復帰される。
 ここに、第1係止ピン13、14、21、22は水平方向には移動されることなく、それぞれ係止孔4、29内で回動するのみであるので、キートップ1は水平方向に移動されることがないため隣合ったキーとぶつかり合うことはなく、キートップ1のキー面の水平状態を保持したまま上下動されるものである。
 前記ラバースプリング31は前述のように側面視略台形であり、その上底の長さと下底の長さ及び高さに起因する側面の角度は、その所望のキータッチに応じて決まる。そして、さらにこの台形部の高さ、即ちラバースプリングの高さは、キーストロークに応じて決定され、高いほうが好まれる。しかし、装置全体の厚さを鑑みれば、このラバースプリングはそれほど大きくすることができないことは自明である。
 そこで、本実施例にあっては、前述のように両リンク部材7、8を屈曲させることにより、軸支部Aの下に大きな空間を取り得るようにした。従って、本実施例にあっては、両リンク部材を側面視略直線状とした特開昭60−62017号公報あるいは特開昭64−7441号公報記載の装置に本発明の構成を適用したものと比べ、より薄型で大きなキーストロークを得ることができる。
 また、前述のように両リンク部材7、8の上基端部10、19の先端側の厚さを側面視において小さくしているため、キーストローク動作をその途中で妨げることなく、十分なストロークを確保できる。
 以上詳細に説明した通り本実施例に係るキースイッチ装置は、2つのリンク部材7及び8を相互に軸支する軸支部Aをラバースプリング31に対応する位置に配設するとともに、かかる軸支部Aを介してラバースプリング31を押下するようにした。よって、従来のキースイッチ装置のようにキーステムをキーホルダ部により案内する構成を全く不要とできると共に、ラバースプリング31を押下するための特別の構成を必要としないキースイッチ装置を実現することができる。
 これにより、キーボードの薄型化に対応してキーストロークを大きくすることができ、よって、キー操作性が良好でキー入力を確実に行い得るとともに、簡単な構造のキートップ1を使用してコストの低いキースイッチ装置を提供することができる。特に、本実施例に係るキースイッチ装置では、キーステムをキーホルダ部により案内する構成を全く不要とすることができるので、従来のキースイッチ装置のようにキーの押下時にキーステムとキーホルダ部との間で摺動ノイズが全く生じることはないとともに、キーの操作面積を小さくしてキーの中央部を押下させるようにする必要性は全くなくなるものである。
 また、本実施例に係るキースイッチ装置では、回動係止部2の係止孔4及び回動係止部27の係止孔29に係止される各第1係止ピン13、14、21、22はキートップ1の押下時にも、水平方向に移動することなく係止孔4、29内で回動するのみであるので、キートップ1が水平方向に移動されることはない。従って、隣接するキーとキーとで衝突することなく、この点からもキー操作性が良好でキー入力を確実に行い得るキースイッチ装置を提供することができるものである。
 尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形、改良が可能である。
 例えば、本実施例におけるリンク部材7、8はパンタグラフ状に組み合わせた同種の部材によっても同様の効果を得られることは勿論である。また、本実施例では、リンク部材7、8の軸支部Aによりラバースプリング31を押下しているが、リンク部材7、8またはキートップ1に設けられた別部材によりラバースプリング31を押下しても同様の効果が得られることは勿論である。
 次に、本発明の第2実施例を図4〜図15を参照して説明する。図4はキースイッチの側断面図を示し、キースイッチ101はキートップ102と、第1リンク104と第2リンク105とを側面視はさみ字状に配置した案内支持部材103と、該案内支持部材103にて押圧されるキャップ状のラバースプリング106と、前記案内支持部材103を支持するための合成樹脂製のホルダ部材107と、該ホルダ部材107の取付け孔107Aにスイッチング部129(図12及び図13参照)が臨むようにホルダ部材107の下面に張設されたフレキシブル回路基板109と、その下面側に張設された補強板110とから構成されている。
 図4及び図12に示すように、ラバースプリング106は、フレキシブル回路基板109におけるスイッチング部(電気接点部)129(図13参照)の上方を覆うように、ホルダ部材107を貫通する取付け孔107A内に嵌挿配置されている。本発明のラバースプリング106は、電気絶縁性のあるシリコーンゴム或いはEPDM(エチレンプロピレンジエンメチレン)等にて構成され、平面視略円板状の厚い頭部106Aと、該頭部の周囲から下向きに延びる截頭円錐状のドーム部106Bと、該ドーム部の外周に略水平に半径外向きに延びる厚肉の鍔部106Cとからなる下向き開放のキャップ状に一体成形されている。
 キートップ102の押下時に、第1リンク104と第2リンク105との押圧部にて押圧されるラバースプリング106の頭部106Aの下面には、前記スイッチング部129の接点部に当接して両スイッチング部を電気的にON・OFFするための導電性を有する導電ゴムからなる可動接点部130を固着する。なお、ラバースプリング106全体に、シリコーンゴムにカーボンブラック等の導電性粒子を分散充填させて導電性を備えるように形成しても良い。
 ABS樹脂等の合成樹脂にて成形されたキートップ102は、その上面(表面)に数字、英字等の文字が刻印または印刷等により付されている。キートップ102の下面には、後述する第1リンク104における上基端部の第2係止ピン111A,111Bを略水平方向でキートップ102の前後方向に摺動可能に係止するための前後長手溝状の摺動係止部116と、第2リンク105における上基端部の第1係止ピン113A,113Bを回動のみ可能に係止するための孔状の回動係止部115とを一体的に備えた前後長手の左右一対の係止部材117を一体成形或いは接着剤等により接着する等して突設させる(図6参照)。
 図7(A),(B)及び図8〜図10を参照して、ガラス繊維強化合成樹脂製等の合成樹脂製の第1リンク104及び第2リンク105を詳細に説明する。図7(A)は第1リンク104の平面図、図7(B)は第2リンク105の平面図である。
 第1リンク104は基部118と上下基端部119,120とにより平面視で実質上略H状に一体成形したものである。基部118の側面には、支持孔121を横向きに穿設し、下基端部120の左右両側端から延びるアーム部120A、120Bの側面には、各々第1係止ピン112A、112Bを横向きに突設し、上基端部119の側面には第2係止ピン111A、111Bを横向きに突設している。
 第2リンク105も基部122と上下基端部123、124とにより平面視で実質上略H状に一体成形したものである。前記基部122の一側面には横向きに枢支軸125を突設し、該枢支軸125を前記第1リンク104における支持孔121に回動可能に嵌挿する。第2リンク105における下基端部124の左右両側端から延びるアーム部124A、124Bの側面には、各々第2係止ピン114A、114Bを横向きに突設し、上基端部123の側面には第1係止ピン113A、113Bを横向きに突設している。
 この実施例では側面視(図4、図5、図8、図9、図10、図14)において、前記第1リンク104の第1係止ピン112A、112Bと支持孔121と第2係止ピン111A、111Bは一直線上に位置し、かつ、第1係止ピン112A、112Bから支持孔121までの距離と第2係止ピン111A、111Bから支持孔121までの距離とが等しくなるように構成される。
 また、前記第2リンク105の第1係止ピン113A、113Bと枢支軸125と第2係止ピン114A、114Bは一直線上に位置し、かつ、第1係止ピン113A、113Bから枢支軸125までの距離と第2係止ピン114A、114Bから枢支軸125までの距離とが等しくなるように構成される。
 このように構成すると、後述のように、第1リンク104の下基端部の第1係止ピン112A、112Bを中心にして案内支持部材103が回動変位することにより、キートップ102はホルダ部材107の上面に対して平行状態を保ったまま昇降動作することができる。
 また、前記第1リンク104の基部118及び第2リンク105の基部122の下面には、下向き凸多角形状の押圧部131、132をそれぞれ形成してあり、この両押圧部131、132でラバースプリング106の頭部106A上面を押圧することになる。
 図4及び図8〜図10の実施例では、第1リンク104における押圧部131と第2リンク105における押圧部132とは、各基部118、122下面の略中央部で鈍角状に屈曲させてつながる2つの平面部131A、131B及び平面部132A、132Bからなる。そして、平面部131A、131B、支持孔121の位置関係と、平面部132A、132B、枢支軸125の位置関係とは同一(但し、左右逆関係)となっている。
 図12及び図13は、ガラス繊維強化合成樹脂製等の合成樹脂製のホルダ部材107の一部を示す図で、該ホルダ部材107には、前記キャップ状のラバースプリング106の一部をなす下端の鍔部が収納配置されるとともに、位置ずれ不能に嵌挿できる略矩形状の取付け孔107Aを穿設し、該取付け孔107Aの左右両側縁には、左右一対の回動係止部127と、前後長手溝状の摺動係止部128とを、その各係止部127,128が下方に開放するように一体的に射出形成されている。
 ここに、回動係止部127、摺動係止部128の下方は、図13に示すように、開放されていることから、所定の上型と下型との間に形成される所定間隙に樹脂を注入してホルダ部材107を樹脂成形した後に、上型と下型とを単純に上下抜きすることができる。
 これにより、第1リンク104の第1係止ピン112A、112Bを係止する回動可能に係止する回動係止部127、及び、第2リンク105の第2係止ピン114A、114Bを摺動可能に係止する摺動係止部128をホルダ部材107に形成するについて、コストの高いスライド型を使用する必要はなく、極めて簡単且つ低いコストをもって形成することができるものである。
 そして、この回動係止部127に対しては、第1リンク104における下基端部の第1係止ピン112A、112Bを下側から回動可能に嵌挿し、摺動係止部128に対しては第2リンク105における下基端部の第2係止ピン114A、114Bを下側から前後摺動するように嵌挿したのち、ホルダ部材107の下面にフレキシブル回路基板109を張設固着する。
 このとき、回動係止部127及び摺動係止部128の下方は開放されているので、回動係止部127に係止される第1係止ピン112A、112B、及び、摺動係止部128に係止される第2係止ピン114A、114Bは、回路基板109の上面に載置されつつ、それぞれ回動、摺動されることとなる。
 これにより、各第1係止ピン112A、112B及び第2係止ピン114A、114Bをホルダ部材107の厚さ内で係止することができ、ホルダ部材107の厚さ分の有効利用を図りつつキースイッチ101の薄型化を実現することができる。また、各回動係止部127及び摺動係止部128には、開放挿入部が設けられていることから、各開放挿入部を介して第1係止ピン112A、112B及び第2係止ピン114A、114Bを容易に挿入することができる。
 図11に示すように、案内支持部材103を構成する第1リンク104及び第2リンク105の第2係止ピン111A、111B、114A、114Bの外側端面は、キートップ102及びホルダ部材107の摺動係止部116、128の側面(内壁面)に接触されており、これにより、キー操作時のキートップ102の図11における左右方向の移動が抑制される。
 また、第1リンク104及び第2リンク105の第1係止ピン113A、113B、112A、112Bの外側端面は、キートップ102及びホルダ部材107の回動係止部115、127の側面(内壁面)に接触されており、これにより前記の作用とも相まってキー操作時のキートップ102の図11における左右方向(回動軸線方向)の移動が規制される。この結果、第1リンク104及び第2リンク105の第2係止ピン111A、111B、114A、114Bが、キートップ102及びホルダ部材107の摺動係止部116、128から外れてしまうことを確実に防止してキートップの操作性を良好に保持することができる。
 また、キートップ102は、図11における左右方向の位置が移動することがないため、キートップ102の押下時においても隣合ったキーと衝突することがない。また、このように両リンク104、105の図11における左右方向の動きが抑制されるため、支持孔121から枢支軸125が抜けでることが防止される。
 また、図4及び図13において、ホルダ部材107における摺動係止部128の摺動溝は前端部300と後端部301を有し、キートップ102が下向きに押圧されていない状態(フリー状態)でキートップ102が最上昇位置にあるときには、第2リンク105の第2係止ピン114A、114Bは、摺動係止部128における摺動溝の前端部300に当接するように構成されている。
 更に、図5に示すように、キートップ102が最上昇位置から案内支持部材103を介してラバースプリング106を最大限に押圧した状態であっても、第2リンク105の第2係止ピン114A、114Bは摺動係止部128における摺動溝の後端部301に当接しないように構成されている。
 前記のような構成を採用することにより、キートップ102の非押下時には、第2リンク105の第2係止ピン114A、114Bが係止溝の前端部300に当接してキートップの最上昇位置を規制し、また、キートップ102の押下時には、第2係止ピン114A、114Bが係止溝の後端部301に当接しないようにして折損等を防止することができる。
 尚、前記構成加えて、図4及び図5に示すように、キートップ102の下面に設けられる係止部材117の摺動溝に前端部302と後端部303を形成し、キートップ102の非押下時には、第1リンク104の第2係止ピン111A、111Bを前端部302に当接してキートップ102の最上昇位置を規制し、また、キートップ102押下時には、第2係止ピン111A、111Bを後端部303に当接しないように構成してもよい。
 次に、図17に案内支持部材103の構成を図解する。図17(A)は図4を図解したものである。
 第1リンク104と第2リンク105は枢支軸125により軸支部Cで軸支される。ここで、第2リンク105の第1係止ピン113A、113B(図17(A)の端部P)から軸支部Cまでの距離R1と、第1リンク104の第1係止ピン112A、112B(図17(A)の端部S)から軸支部Cまでの距離R2と、第2リンク105の第2係止ピン114A、114B(図17(A)の端部T)から軸支部Cまでの距離R3とは等しくなるように構成される。端部Pと軸支部Cと端部Tは一直線上の点となるように構成される。
 また、端部P、Sは図17(A)における矢印X方向に摺動しない回動可能な点であり、端部Pは側面視(図17(A))で端部Sの垂線上の点であるように構成される。このため、キートップ102が押下されて上下動した場合にも、キートップ102の位置が矢印X方向に移動することはなく、正確なキーストロークが確保される(図17(C)X行記載)。
 また、かかる構成に加えて、各端部P、Q、S、Tから軸支部Cまでの距離R1、R2、R3、R4がすべて等しく、かつ、端部Qと軸支部Cと端部Sが一直線上の点となるように構成される場合には、キートップ102はキー押下に伴う上下動の間つねに水平状態を保つことができる(図17(C)H行記載)。
 ところで、図18に示すように、端部Qから軸支部Cまでの距離R4を他の端部P、S、Tから軸支部Cまでの距離R1、R2、R3に対して長くすると、キートップ102を傾斜させた構成とすることができる。この構成においても、キートップ102が押下され上下動した場合にも、キートップ102の位置が矢印X方向に移動することはなく、正確なキーストロークが確保される。
 また、この構成によれば、キートップ102の傾斜角度は端部Qから軸支部Cまでの距離をかえることにより任意に決定できる。このため、各列毎の第1リンク104の端部Qから軸支部Cまでの距離を変化させることにより、カーブドキーボード等において各列毎にキートップ102の傾きに異なった傾斜角度をつけることも容易となる。
 なお、端部Qから軸支部Cまでの距離R4を他の端部P、S、Tから軸支部Cまでの距離R1、R2、R3に対して短くしても、同様に、キートップ102を傾斜させた構成とすることができることは勿論である。
 図17(B)は図12を図解したものである。この図を用いて、図17(B)における矢印Y方向および矢印R方向のキートップ102の位置の移動が生じないことを説明する。
 両リンク104、105の第1係止ピン112A、112B、113A、113Bの矢印Y方向の移動がキートップ102及びホルダ部材107の回動係止部115、127の側面により係止されるため、または、両リンク104、105の第2係止ピン111A、111B、114A、114Bの矢印Y方向の移動がキートップ102及びホルダ部材107の摺動係止部116、128の側面により係止されるため、キートップ102の矢印Y方向の移動は抑制される(図17(C)Y行記載)。
 このため、キートップ102が押下されて上下動した場合にも、キートップ102の位置が矢印Y方向に移動することはなく、正確なキーストロークが確保される(図17(C)Y行記載)。
 また、各係止ピン111A、111B、112A、112B、113A、113B、114A、114Bが各係止部115、116、127、128により係止されることで、キートップ102の矢印R方向の移動は抑制される(図17(C)R行記載)。
 この構成により、キートップ102の押下時に、ホルダ部材107の回動係止部127の箇所を中心として第1リンク104が下向き回動(図4において右回り回動)する一方、第2リンク105は枢支軸125の箇所を中心にして図4において左回り回動する。そうすると、キートップ102の押下の開始時点では、第1リンク104における下基端部120に近い位置の基部118下面の平面部131Aと、第2リンク105における下基端部124に近い位置の基部122下面の平面部132Aとがラバースプリング106の頭部106A上面のうち、図12に斜線で示す押圧領域133、134に当接して、ラバースプリング106を押圧している。
 キートップ102の押下量が増大すると、平面部131A、131B間及び132A、132Bの間の角部近傍の領域が柔らかなラバースプリングの頭部106Aの上面に当接する状態となる。
 さらに、キートップ102の押下量が増大すると、第1リンク104における上基端部119に近い側の平面部131Bと第2リンク105における上基端部123に近い側の平面部132Bとがラバースプリング106の頭部106A上面に当接して押圧することになり、図12に示すように、押圧領域133、134は上下逆転した位置(領域133は頭部106Aの右下半分の区域、領域134は頭部106Aの左上半分の区域)となる。
 次に、本発明の第3実施例を図14を参照して説明する。この実施例では、第1リンク204の基部218下面に形成した押圧部231は、3つの平面部を支持孔221の軸線と略平行な稜線を持つ凸多角形状に連設した形状に形成したものであり、図示しないが第2リンク205にも同様の多平面からなる押圧部232を形成するのである。
 この実施例では、図15(A)に示すように、キートップ102の押下開始時における第1リンク204による押圧領域233と、第2リンク205による押圧領域234とは、ラバースプリングの頭部106A上面の下半分と上半分との箇所で互いに左右に大きく隔たった位置にあるが、キートップ102の押下量の増大につれて、両押圧領域233、234は左右端から中央へと接近し(図15(B)参照)、さらに左右の端の方へと分かれていく(図15(C)参照)。
 このようにして、第1リンク204及び第2リンク205におけるそれぞれの押圧部231,232を下向き凸状の凸多角形平面に形成することにより、ラバースプリングの頭部106A上面を各平面部の角部で押圧する期間が短くなり、キーの操作感、特にタクティル(キートップの押下時の電気接点ON手前からON時にキー作動抵抗力が急激に変動する触覚の感じ)が良好となり、キーによる入力操作を安定させることができるのである。
 また、キートップ102の押圧入力操作に従って、頭部106A上面に対する押圧(当接)領域が互いに反対側に向かって対称的に移動するので、キートップのストーローク中のどの時点においても、ラバースプリングの頭部106Aを図12における上下(図15における左右)に対して略対称な力で略均一に押圧できることになり、ラバースプリングの座屈変形をキャップの周囲で略同時に発生させることができる。
 なお、スイッチング部129を形成するフレキシブル回路基板109に代えて、メンブレンスイッチ回路基板等の基板を使用しても良い。また、前記実施例では、各平面部間を角部としたが、緩やかな曲面で各平面部を連接するようにしても良い。
 ところで、図16にキートップを押下した場合の荷重とストローク量の関係を示す。図16(B)は従来のキースイッチ装置のデータを示すグラフである。これによると、操作者がキートップの中央(1)を押下した場合に比べキートップの端の部分(2)、(3)、(4)、(5)を押下した場合は、操作者のうける荷重はより大きく、かつ、不安定となることがわかる。
 一方、図16(A)は本発明のキースイッチ装置のデータを示すグラフである。これによると、操作者がキートップのどの部分(1)、(2)、(3)、(4)、(5)を押下した場合にも操作者のうける荷重はほぼ均一であることがわかる。このことは、本発明のキースイッチ装置は、操作者のあらゆるキー操作に対して常に一定の感触を操作者に与えるものであり、操作者のスムースなキー入力を可能とするものであることを示している。
 キーステム構造を不要として、キーボードの薄型化に対応しつつ、キーストロークを大きく維持することができ、しかも簡単な構成によりキー入力の操作性が良好で、確実なキー入力を可能とするキースイッチ装置を提供することができる。
第1実施例のキースイッチ装置の側断面図である。 第1実施例の一方のリンク部材の平面図である。 第1実施例の他方のリンク部材の平面図である。 第2実施例のキースイッチ装置の側断面図である。 第2実施例のキートップの押下状態を示す側断面図である。 キートップの下面図である。 (A)は第2実施例の第1リンクの平面図、(B)は第2実施例の第2リンクの平面図である。 図7のVIII−VIII矢視断面図である。 図7のIX−IX矢視断面図である。 図7のX−X矢視断面図である。 図4のXI−XI矢視断面図である。 ラバースプリング及び取付け孔の平面図である。 ホルダ部材の取付け孔部分の斜視図である。 第3実施例の第1リンクの押圧部を示す側面図である。 (A),(B),(C)は、第3実施例のキートップの押下開始から押下量が増大するにつれての押圧領域の変化を示す作用説明図である。 (A)は本発明におけるキースイッチ装置のキー押下時における荷重とキーストローク量の関係を示すグラフであり、(B)は従来のキースイッチ装置のキー押下時における荷重とキーストローク量の関係を示すグラフである。 (A)は図4を図解したものであり、(B)は図12を図解したものであり、(C)はキー押下時にキートップが図中矢印方向に移動することがないための条件を示した表である。 本発明の別の実施例を図解したものである。
符号の説明
 1            キートップ
 2,27         回動係止部
 3,26         摺動係止部
 4,29         係止孔
 5,28         係止溝
 6            案内支持部材
 7,8          リンク部材
 13,14,21,22  第1係止ピン
 15,16,23,24  第2係止ピン
 25           ホルダ部材
 30           フレキシブル回路基板
 31           ラバースプリング
 A            軸支部
 L            垂線
 101          キースイッチ
 102          キートップ
 103          案内支持部材
 104          第1リンク
 105          第2リンク
 106          ラバースプリング
 107          ホルダ部材
 107A         取付け孔
 109          フレキシブル回路基板
 110          補強板
 112A,112B,113A,113B 第1係止ピン
 111A,111B,114A,114B 第2係止ピン
 115,127      回動係止部
 116,128      摺動係止部
 118,122      基部
 121          支持孔
 125          枢支軸
 131,132      押圧部
 133,134      押圧領域

Claims (1)

  1. キートップと、
     前記キートップの下方位置に配設され、貫通孔が形成されたホルダ部材と、
     第1リンク部材及び第2リンク部材を有するとともに、両リンク部材を側面視X字状に配置してなり、前記キートップとホルダ部材とを連結することにより、キートップの上下動を案内支持する案内支持部材と、
     前記ホルダ部材の下方に配置された回路基板と、
     前記キートップを上方に付勢するとともに、キートップの上下動に伴ってスイッチング動作を行うラバースプリングと、
     前記第1リンク部材の下端に形成された第1係止ピンと、
     前記第2リンク部材の下端に形成された第2係止ピンと、
     前記ホルダ部材に形成され、前記第1係止ピンを摺動可能に係止する摺動係止部と、
     前記ホルダ部材に形成され、前記第2係止ピンを回動可能に係止する回動係止部とを備えたキースイッチ装置において、
     前記ラバースプリングは、前記ホルダ部材の貫通孔内で前記回路基板上に載置されるとともに貫通孔を介して上方へ突出しており、
     前記キートップの押下時に、前記ラバースプリングの上部は押圧され、それに伴ってラバースプリングが変形するとともに、前記第1係止ピンは前記摺動係止部内で前記回路基板上を摺動され、且つ、前記第2係止ピンは前記回動係止部で回動されることを特徴とするキースイッチ装置。
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