JP2004139918A - ソケット - Google Patents
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Abstract
【課題】受金の部品を追加することなく、ランプの口金径の差異に対応したソケットを実現する。
【解決手段】絶縁物からなる外郭1と、この外郭1の内部に配置された略筒状のねじ部2と中心接触片3からなる受金4とを有し、ねじ込み式ランプの口金をねじ部2および中心接触片3に接触させて、ランプを受金4に保持、通電するソケットであって、ランプの口金径に応じてねじ部2が弾性変形可能である。これにより、受金4の部品を追加することなく、ランプ口金寸法の微小な差異に対応したソケットを得ることができる。また、ねじ部2はランプ口金に対し弾性により圧着されるため、安定した電気接続が可能である。また、ねじ部2は周方向に少なくとも1箇所不連続であり、径方向に弾性変形可能であるので、ねじ部2がその弾性によりランプ口金に対して常に径方向の力を加えることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】絶縁物からなる外郭1と、この外郭1の内部に配置された略筒状のねじ部2と中心接触片3からなる受金4とを有し、ねじ込み式ランプの口金をねじ部2および中心接触片3に接触させて、ランプを受金4に保持、通電するソケットであって、ランプの口金径に応じてねじ部2が弾性変形可能である。これにより、受金4の部品を追加することなく、ランプ口金寸法の微小な差異に対応したソケットを得ることができる。また、ねじ部2はランプ口金に対し弾性により圧着されるため、安定した電気接続が可能である。また、ねじ部2は周方向に少なくとも1箇所不連続であり、径方向に弾性変形可能であるので、ねじ部2がその弾性によりランプ口金に対して常に径方向の力を加えることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ねじ込みソケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ねじ込みソケットの受金には、径の違いにより複数の種類が存在する。従来のねじ込みソケットには1種類の受金が付いており、これと同径の口金を有するランプを装着していた。
【0003】
また、ねじ込みソケットの受金は、周側壁がランプ装着方向に沿って縦に分割されているものもある(例えば、特許文献1参照)。この場合、受金の側壁外面にはランプ装着開口端寄りに、弾性リングがはめられていて、ランプ非装着状態では受金の径が小さくなって小径部を形成し、ランプが装着されるとランプの口金により受金が弾性リング等に抗して開き、受金がランプの口金を弾性的に保持する。
【0004】
【特許文献1】
特開平4−357687号公報(段落0025〜0027、図12、図18)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば、商用電源から電力を供給して点灯するランプには、白熱灯、電球形蛍光灯があり、それぞれE17口金のものとE26口金のものとが存在する。これらのランプはそれぞれ同径のソケットを有する照明器具にしか使用できなかった。異なる受金径のソケットに装着するためには、受金径のサイズを変換する部品を追加する必要があった。
【0006】
なお、特許文献1では、ランプ非装着状態と装置着状態で受金の径が変化するが、これはランプの緩み止めを図ったものであり、ランプの口金径が異なる場合には対応できない。
【0007】
さらに近年、複数の負荷に対応したマルチバラストが増加している。また海外とは径の種類が異なる。これらへの対応のため、複数の口金径に対応したソケットの需要が予測される。
【0008】
したがって、この発明の目的は、受金の部品を追加することなく、ランプの口金径の差異に対応できるソケットを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためにこの発明の請求項1記載のソケットは、絶縁物からなる外郭と、この外郭の内部に配置された略筒状のねじ部と中心接触片からなる受金とを有し、ねじ込み式ランプの口金を前記ねじ部および前記中心接触片に接触させて、前記ランプを前記受金に保持、通電するソケットであって、前記ランプの口金径に応じて前記ねじ部が弾性変形可能である。
【0010】
このように、ランプの口金径に応じてねじ部が弾性変形可能であるので、受金の部品を追加することなく、ランプ口金寸法の微小な差異に対応したソケットを得ることができる。また、ねじ部はランプ口金に対し弾性により圧着されるため、安定した電気接続が可能である。
【0011】
請求項2記載のソケットは、請求項1記載のソケットにおいて、ねじ部は周方向に少なくとも1箇所不連続であり、径方向に弾性変形可能である。このように、ねじ部は周方向に少なくとも1箇所不連続であり、径方向に弾性変形可能であるので、ねじ部がそれ自体の弾性によりランプ口金に対して常に径方向の力を加えることができ、請求項1の作用効果を容易に得ることができる。
【0012】
請求項3記載のソケットは、請求項2記載のソケットにおいて、ねじ部は、外郭に固定された弾性体によって径方向に力を受けている。このように、ねじ部は、外郭に固定された弾性体によって径方向に力を受けているので、ねじ部が弾性体の弾性によりランプ口金に対して常に径方向の力を加えることができ、請求項1の作用効果を容易に得ることができる。さらに、弾性体によりねじ部の変形量を大きくできるので、異なる口金径のランプに対応したソケットを得ることができる。
【0013】
請求項4記載のソケットは、絶縁物からなる外郭と、この外郭の内部に配置された略筒状のねじ部と中心接触片からなる受金とを有し、ねじ込み式ランプの口金を前記ねじ部および前記中心接触片に接触させて、前記ランプを前記受金に保持、通電するソケットであって、前記受金は、前記ねじ部の内側に、別のねじ部として機能するコイルスプリングを有する。
【0014】
このように、受金は、ねじ部の内側に、別のねじ部として機能するコイルスプリングを有するので、ランプ口金の径が小さいときはコイルスプリングを用いることで、ねじ部の数を増やさず、対応するランプ口金の種類を増やすことができる。また、ランプ口金の径が大きいときはねじ部を用い、小さい径のねじ部を沈み込ませる必要があるが、小さい径のコイルスプリングが軸方向に変形して圧縮することで、ねじ部の沈み込みスペースを確保する必要がなく、小型化が可能である。その他、コイルスプリングの弾性により請求項1と同様の作用効果が得られる。
【0015】
請求項5記載のソケットは、絶縁物からなる外郭と、この外郭の内部に配置された略筒状のねじ部と中心接触片からなる受金とを有し、ねじ込み式ランプの口金を前記ねじ部および前記中心接触片に接触させて、前記ランプを前記受金に保持、通電するソケットであって、前記受金は、径の異なる2種以上のねじ部を有し、径が小さいねじ部ほど内側に配置するとともに、最大径のねじ部より径が小さい各ねじ部は同一軸方向に出没可能である。
【0016】
このように、受金は、径の異なる2種以上のねじ部を有し、径が小さいねじ部ほど内側に配置するとともに、最大径のねじ部より径が小さい各ねじ部は同一軸方向に出没可能であるので、異なる口金径のランプに対応したソケットを得ることができる。
【0017】
請求項6記載のソケットは、請求項5記載のソケットにおいて、最大径のねじ部より径が小さい各ねじ部は、弾性体を介して外郭に固定されている。このように、最大径のねじ部より径が小さい各ねじ部は、弾性体を介して外郭に固定されているので、各ねじ部にランプを挿入した際、ランプ口金は内側に配置される弾性体により常にランプ抜去方向の荷重を受け、受金のねじ部に押さえ付けられ、安定した電気接続が可能である。
【0018】
請求項7記載のソケットは、絶縁物からなる外郭と、この外郭の内部に配置された略筒状のねじ部と中心接触片からなる受金とを有し、ねじ込み式ランプの口金を前記ねじ部および前記中心接触片に接触させて、前記ランプを前記受金に保持、通電するソケットであって、前記受金のねじ部は、前記外郭の開口端部側が最大径であり、前記中心接触片側に向かって径が小さくなる。
【0019】
このように、受金のねじ部は、外郭の開口端部側が最大径であり、中心接触片側に向かって径が小さくなるので、異なる口金径のランプに対応したソケットを得ることができる。また、滑らかに径を小さくすることができるため、口金寸法の微小な差異に対応した受金を得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
この発明の第1の実施の形態を図1および図2に基づいて説明する。図1はこの発明の第1の実施の形態のソケットの一部破断斜視図、図2は第1の実施の形態のソケットの平面図である。
【0021】
図1および図2に示すように、このソケットは、絶縁物からなる外郭1と、この外郭1の内部に配置された略筒状のねじ部2と中心接触片3からなる受金4とを有し、ねじ込み式ランプの口金(図示せず)をねじ部2および中心接触片3に接触させて、ランプを受金4に保持、通電する。また、ランプの口金径に応じてねじ部2が弾性変形可能である。
【0022】
外郭1は筒体であり、内部に支持片1aが形成されている。受金4のねじ部2は、周方向に少なくとも1箇所不連続とした部分(不連続部5)があり、径方向に弾性変形可能である。また、不連続部5と対向するねじ部2の下端に固定部6が形成されている。この固定部6に設けた穴にビス等の固着具を挿通して外郭1の支持片1aに固定することができる。また、支持片1aには受金4の中心接触片3が取り付けられている。
【0023】
上記のように構成したソケットにランプをねじ込み装着する。この際、図2に示すように、ねじ部2は固定部6を中心にして不連続部5が広がり、矢印Aのように径方向に弾性変形して径を調節できる。したがって、受金4の部品を追加することなく、ランプ口金寸法の微小な差異(E26とE27、E39とE40等)に対応することができる。また、ランプ装着状態で、ねじ部2はランプ口金に対し弾性により圧着される。この場合、ねじ部2がそれ自体の弾性によりランプ口金に対して常に径方向の力を加えることができるため、安定した電気接続が可能である。
【0024】
この発明の第2の実施の形態を図3および図4に基づいて説明する。図3はこの発明の第2の実施の形態のソケットの一部破断斜視図、図4は第2の実施の形態のソケットの断面側面図である。
【0025】
図3および図4に示すように、第1の実施の形態において、受金4aのねじ部8は、外郭1に固定された弾性体9によって径方向に力を受けている。
【0026】
外郭1は第1の実施の形態と同様に筒体であり、内部に支持片1aが形成されている。受金4aのねじ部8は、周方向の少なくとも2箇所で分割された複数の分割部8aからなり、各分割部8aは弾性体9により径方向に弾性変形可能である。弾性体9は、コイルスプリング等の圧縮ばねからなり、一端が外郭1の内側面、他端がねじ部8の外側面にそれぞれ固着されている。また、外郭1の支持片1aには受金4aの中心接触片3が取り付けられている。
【0027】
上記のように構成したソケットにランプをねじ込み装着する。この際、図3に示すように、弾性体9が圧縮して、ねじ部8の各分割部8aは、矢印Bのように径方向に可動して径を調節できる。したがって、ランプ口金寸法の微小な差異(E26とE27、E39とE40等)に対応することができる。また、ランプ装着状態で、ねじ部8はランプ口金に対し弾性により圧着される。この場合、ねじ部8が弾性体9の弾性によりランプ口金に対して常に径方向の力を加えることができるため、安定した電気接続が可能である。さらに、弾性体9によりねじ部8の変形量を大きくできるので、異なる口金径(E17とE26等)のランプに対応したソケットを得ることができる。
【0028】
なお、この実施の形態では、ランプをねじ込まないで差し込みによる装着も可能である。
【0029】
この発明の第3の実施の形態を図5ないし図8に基づいて説明する。図5はこの発明の第3の実施の形態のソケットの一部破断斜視図、図6は第3の実施の形態のソケットの斜視図である。
【0030】
図5および図6に示すように、このソケットは、絶縁物からなる外郭1と、この外郭1の内部に配置された略筒状のねじ部11と中心接触片3からなる受金4bとを有し、ねじ込み式ランプの口金(図示せず)をねじ部11および中心接触片3に接触させて、ランプを受金4bに保持、通電する。また、受金4bは、ねじ部11の内側に、別のねじ部として機能するコイルスプリング12を有する。
【0031】
外郭1は第1の実施の形態と同様に筒体であり、内部に支持片1aが形成されている。受金4bのねじ部11は、例えばE26のランプ口金に対応するねじ溝が設けてある。コイルスプリング12は、ピッチの隙間に例えばE17のランプ口金のねじ山が入るようなスプリングとする。ねじ部11とコイルスプリング12は、同軸となるように外郭1の支持片1aに固着されている。支持片1aには受金4aの中心接触片3が取り付けられている。
【0032】
次にこのソケットの作用について説明する。図7および図8はこの発明の第3の実施の形態のソケットにランプを装着する作用説明図である。
【0033】
上記構成のソケットにランプをねじ込み装着する。すなわち、図7に示すように、E17口金ランプ13を装着する場合、ランプ口金13aとコイルスプリング12とが接触する。このとき、受金4bのねじ部11は機能しない。また、図8に示すように、E26口金ランプ14を装着する場合、ランプ口金14aと受金4bのねじ部11とが接触する。このとき、コイルスプリング12はランプ口金14aによって押し縮められる。
【0034】
このように、ランプ口金13aの径が小さいときはコイルスプリング12を用いることで、ねじ部の数を増やさず、対応するランプ口金の種類を増やすことができる。また、ランプ口金14aの径が大きいときは、上記のようにコイルスプリング12が軸方向に変形して圧縮することで、ねじ部の沈み込みスペースを確保する必要がなく、小型化が可能である。
【0035】
その他、コイルスプリング12の弾性により、ランプ口金寸法の微小な差異に対応することができるとともに、コイルスプリング12に接続されるランプ口金13aに対して常に径方向の力を加えることができるため、安定した電気接続が可能である。また、受金4bのねじ部11に接続されるランプ口金14aに対してはコイルスプリング12により軸方向の力を加えて、ねじ部11に押し付けることができるため、安定した電気接続が可能である。
【0036】
この発明の第4の実施の形態を図9ないし図12に基づいて説明する。図9はこの発明の第4の実施の形態のソケットの分解斜視図、図10は第4の実施の形態のソケットの上から見た斜視図である。
【0037】
図9および図10に示すように、このソケットは、絶縁物からなる外郭15と、この外郭15の内部に配置された略筒状のねじ部と中心接触片3からなる受金4cとを有し、ねじ込み式ランプの口金をねじ部および中心接触片3に接触させて、ランプを受金4cに保持、通電する。また、受金4cは、径の異なる2種以上のねじ部16,17を有し、径が小さいねじ部ほど内側に配置するとともに、最大径のねじ部17より径が小さい各ねじ部は同一軸方向に出没可能とする。
【0038】
外郭15は、第1の実施の形態と同様に筒体で内部に支持片15aが形成されているが、支持片15aを厚さ方向に大きくして、上面に開口したドーナツ形の収納凹部15bが設けてある。受金4cは2種のねじ部16,17を有する。一方のねじ部16は例えばE17のランプ口金に対応するねじ溝が設けてあり、他方のねじ部17は例えばE26のランプ口金に対応するねじ溝が設けてある。
【0039】
また、最大径のねじ部17より径が小さいねじ部16は、弾性体18を介して外郭15に固定されている。この場合、図11に示すように、2種のねじ部16,17は、同軸となるように外郭15の内部に配置され、最大径となる他方のねじ部17は支持片15aに固着されている。また、一方のねじ部16は弾性体18に支持されている。この弾性体18はコイルスプリング等からなり、外郭15の収納凹部15bに収納されている。収納凹部15bの中央部の支持片15aには受金4cの中心接触片3が取り付けられている。
【0040】
次にこのソケットの作用について説明する。図11および図12はこの発明の第4の実施の形態のソケットにランプを装着する作用説明図である。
【0041】
上記構成のソケットにランプをねじ込み装着する。すなわち、図11に示すように、E17口金ランプ13を装着する場合、ランプ口金13aと一方のねじ部16とが接触する。このとき、ねじ部16は弾性体18にて押し上げられている。他方のねじ部17は機能しない。また、図12に示すように、E26口金ランプ14を装着する場合、ランプ口金14aと他方のねじ部17とが接触する。このとき、一方のねじ部16はランプ口金14aによって押され、弾性体18が収縮して収納凹部15bに沈み込んでいる。
【0042】
このように、2種以上のねじ部16,17を用いることにより、異なる口金径のランプに対応したソケットを得ることができる。また、ねじ部17にランプ14を挿入した際、ランプ口金14aは内側に配置される弾性体18により常にランプ抜去方向の荷重を受け、ねじ部17に押さえ付けられ、安定した電気接続が可能である。
【0043】
なお、ねじ部は3種以上で構成してもよい。この場合、最大径のねじ部を除いて、各ねじ部に対応する弾性体、収納凹所を設ける。
【0044】
この発明の第5の実施の形態を図13に基づいて説明する。図13はこの発明の第5の実施の形態のソケットの断面図である。
【0045】
図13に示すように、このソケットは、絶縁物からなる外郭1と、この外郭1の内部に配置された略筒状のねじ部20と中心接触片3からなる受金4dとを有し、ねじ込み式ランプの口金をねじ部20および中心接触片3に接触させて、ランプを受金4dに保持、通電する。また、受金4dのねじ部20は、外郭1の開口端部側が最大径であり、中心接触片3側に向かって径が小さくなる。
【0046】
外郭1は第1の実施の形態と同様に筒体であり、内部に支持片1aが形成されている。受金4dのねじ部20は、例えばE17,E26,E39のランプ口金に対応するねじ溝20a,20b,20cが設けてある。この場合、ねじ部20は、上記3種のランプ口金に対してそれぞれ2山程度接触するように、ねじ溝20a,20b,20cを段状に形成している。このねじ部20は、外郭1の支持片1aに固着されている。支持片1aには受金4dの中心接触片3がスプリング21により取り付けられている。ランプを装着しない状態で、中心接触片3はスプリング21により最上段のねじ溝20c付近に配置される。
【0047】
次にこのソケットの作用について説明する。上記構成のソケットにランプをねじ込み装着する。すなわち、図13に示すように、E17口金ランプを装着する場合、ランプ口金13aとねじ溝20aとが接触する。このとき、ランプ口金13aが中心接触片3に当接してスプリング21により弾発付勢されている。他のねじ溝20b,20cは機能しない。次に、E26口金ランプを装着する場合、ランプ口金14aとねじ溝20bとが接触する。このとき、ランプ口金14aの位置が高くなるため、それに応じて中心接触片3の位置がスプリング21の弾性により押し上げられる。他のねじ溝20a,20cは機能しない。次に、E39口金ランプを装着する場合、ランプ口金22aとねじ溝20cとが接触する。このとき、ランプ口金22aの位置がさらに高くなるため、それに応じて中心接触片3の位置がスプリング21の弾性によりさらに押し上げられる。他のねじ溝20a,20bは機能しない。
【0048】
このように、受金4dのねじ部20は、径を変化させたねじ溝20a,20b,20cを設けることで、異なる口金径のランプに対応したソケットを得ることができる。また、滑らかに径を小さくすることができるため、口金寸法の微小な差異に対応した受金を得ることができる。また、各種ランプ口金がスプリング21により弾発付勢されてねじ部20に押さえ付けられるため、安定した電気接続が可能である。
【0049】
なお、ねじ部20は、滑らかに径が変化する形状としてもよい。
【0050】
【発明の効果】
この発明の請求項1記載のソケットによれば、ランプの口金径に応じてねじ部が弾性変形可能であるので、受金の部品を追加することなく、ランプ口金寸法の微小な差異に対応したソケットを得ることができる。また、ねじ部はランプ口金に対し弾性により圧着されるため、安定した電気接続が可能である。
【0051】
請求項2では、ねじ部は周方向に少なくとも1箇所不連続であり、径方向に弾性変形可能である。このように、ねじ部は周方向に少なくとも1箇所不連続であり、径方向に弾性変形可能であるので、ねじ部がそれ自体の弾性によりランプ口金に対して常に径方向の力を加えることができ、請求項1の作用効果を容易に得ることができる。
【0052】
請求項3では、ねじ部は、外郭に固定された弾性体によって径方向に力を受けているので、ねじ部が弾性体の弾性によりランプ口金に対して常に径方向の力を加えることができ、請求項1の作用効果を容易に得ることができる。さらに、弾性体によりねじ部の変形量を大きくできるので、異なる口金径のランプに対応したソケットを得ることができる。
【0053】
この発明の請求項4記載のソケットによれば、受金は、ねじ部の内側に、別のねじ部として機能するコイルスプリングを有するので、ランプ口金の径が小さいときはコイルスプリングを用いることで、ねじ部の数を増やさず、対応するランプ口金の種類を増やすことができる。また、ランプ口金の径が大きいときはねじ部を用い、小さい径のねじ部を沈み込ませる必要があるが、小さい径のコイルスプリングが軸方向に変形して圧縮することで、ねじ部の沈み込みスペースを確保する必要がなく、小型化が可能である。その他、コイルスプリングの弾性により請求項1と同様の作用効果が得られる。
【0054】
この発明の請求項5記載のソケットによれば、受金は、径の異なる2種以上のねじ部を有し、径が小さいねじ部ほど内側に配置するとともに、最大径のねじ部より径が小さい各ねじ部は同一軸方向に出没可能であるので、異なる口金径のランプに対応したソケットを得ることができる。
【0055】
請求項6では、最大径のねじ部より径が小さい各ねじ部は、弾性体を介して外郭に固定されているので、各ねじ部にランプを挿入した際、ランプ口金は内側に配置される弾性体により常にランプ抜去方向の荷重を受け、受金のねじ部に押さえ付けられ、安定した電気接続が可能である。
【0056】
この発明の請求項7記載のソケットによれば、受金のねじ部は、外郭の開口端部側が最大径であり、中心接触片側に向かって径が小さくなるので、異なる口金径のランプに対応したソケットを得ることができる。また、滑らかに径を小さくすることができるため、口金寸法の微小な差異に対応した受金を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態のソケットの一部破断斜視図である。
【図2】第1の実施の形態のソケットの平面図である。
【図3】この発明の第2の実施の形態のソケットの一部破断斜視図である。
【図4】第2の実施の形態のソケットの断面側面図である。
【図5】この発明の第3の実施の形態のソケットの一部破断斜視図である。
【図6】第3の実施の形態のソケットの斜視図である。
【図7】この発明の第3の実施の形態のソケットにランプを装着する作用説明図である。
【図8】この発明の第3の実施の形態のソケットにランプを装着する作用説明図である。
【図9】この発明の第4の実施の形態のソケットの分解斜視図である。
【図10】第4の実施の形態のソケットの上から見た斜視図である。
【図11】この発明の第4の実施の形態のソケットにランプを装着する作用説明図である。
【図12】この発明の第4の実施の形態のソケットにランプを装着する作用説明図である。
【図13】この発明の第5の実施の形態のソケットの断面図である。
【符号の説明】
1 外郭
2 ねじ部
3 中心接触片
4,4a,4b,4c,4d 受金
5 不連続部
8 ねじ部
9 弾性体
11 ねじ部
12 コイルスプリング
15 外郭
16,17 ねじ部
18 弾性体
20 ねじ部
【発明の属する技術分野】
この発明は、ねじ込みソケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ねじ込みソケットの受金には、径の違いにより複数の種類が存在する。従来のねじ込みソケットには1種類の受金が付いており、これと同径の口金を有するランプを装着していた。
【0003】
また、ねじ込みソケットの受金は、周側壁がランプ装着方向に沿って縦に分割されているものもある(例えば、特許文献1参照)。この場合、受金の側壁外面にはランプ装着開口端寄りに、弾性リングがはめられていて、ランプ非装着状態では受金の径が小さくなって小径部を形成し、ランプが装着されるとランプの口金により受金が弾性リング等に抗して開き、受金がランプの口金を弾性的に保持する。
【0004】
【特許文献1】
特開平4−357687号公報(段落0025〜0027、図12、図18)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、例えば、商用電源から電力を供給して点灯するランプには、白熱灯、電球形蛍光灯があり、それぞれE17口金のものとE26口金のものとが存在する。これらのランプはそれぞれ同径のソケットを有する照明器具にしか使用できなかった。異なる受金径のソケットに装着するためには、受金径のサイズを変換する部品を追加する必要があった。
【0006】
なお、特許文献1では、ランプ非装着状態と装置着状態で受金の径が変化するが、これはランプの緩み止めを図ったものであり、ランプの口金径が異なる場合には対応できない。
【0007】
さらに近年、複数の負荷に対応したマルチバラストが増加している。また海外とは径の種類が異なる。これらへの対応のため、複数の口金径に対応したソケットの需要が予測される。
【0008】
したがって、この発明の目的は、受金の部品を追加することなく、ランプの口金径の差異に対応できるソケットを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためにこの発明の請求項1記載のソケットは、絶縁物からなる外郭と、この外郭の内部に配置された略筒状のねじ部と中心接触片からなる受金とを有し、ねじ込み式ランプの口金を前記ねじ部および前記中心接触片に接触させて、前記ランプを前記受金に保持、通電するソケットであって、前記ランプの口金径に応じて前記ねじ部が弾性変形可能である。
【0010】
このように、ランプの口金径に応じてねじ部が弾性変形可能であるので、受金の部品を追加することなく、ランプ口金寸法の微小な差異に対応したソケットを得ることができる。また、ねじ部はランプ口金に対し弾性により圧着されるため、安定した電気接続が可能である。
【0011】
請求項2記載のソケットは、請求項1記載のソケットにおいて、ねじ部は周方向に少なくとも1箇所不連続であり、径方向に弾性変形可能である。このように、ねじ部は周方向に少なくとも1箇所不連続であり、径方向に弾性変形可能であるので、ねじ部がそれ自体の弾性によりランプ口金に対して常に径方向の力を加えることができ、請求項1の作用効果を容易に得ることができる。
【0012】
請求項3記載のソケットは、請求項2記載のソケットにおいて、ねじ部は、外郭に固定された弾性体によって径方向に力を受けている。このように、ねじ部は、外郭に固定された弾性体によって径方向に力を受けているので、ねじ部が弾性体の弾性によりランプ口金に対して常に径方向の力を加えることができ、請求項1の作用効果を容易に得ることができる。さらに、弾性体によりねじ部の変形量を大きくできるので、異なる口金径のランプに対応したソケットを得ることができる。
【0013】
請求項4記載のソケットは、絶縁物からなる外郭と、この外郭の内部に配置された略筒状のねじ部と中心接触片からなる受金とを有し、ねじ込み式ランプの口金を前記ねじ部および前記中心接触片に接触させて、前記ランプを前記受金に保持、通電するソケットであって、前記受金は、前記ねじ部の内側に、別のねじ部として機能するコイルスプリングを有する。
【0014】
このように、受金は、ねじ部の内側に、別のねじ部として機能するコイルスプリングを有するので、ランプ口金の径が小さいときはコイルスプリングを用いることで、ねじ部の数を増やさず、対応するランプ口金の種類を増やすことができる。また、ランプ口金の径が大きいときはねじ部を用い、小さい径のねじ部を沈み込ませる必要があるが、小さい径のコイルスプリングが軸方向に変形して圧縮することで、ねじ部の沈み込みスペースを確保する必要がなく、小型化が可能である。その他、コイルスプリングの弾性により請求項1と同様の作用効果が得られる。
【0015】
請求項5記載のソケットは、絶縁物からなる外郭と、この外郭の内部に配置された略筒状のねじ部と中心接触片からなる受金とを有し、ねじ込み式ランプの口金を前記ねじ部および前記中心接触片に接触させて、前記ランプを前記受金に保持、通電するソケットであって、前記受金は、径の異なる2種以上のねじ部を有し、径が小さいねじ部ほど内側に配置するとともに、最大径のねじ部より径が小さい各ねじ部は同一軸方向に出没可能である。
【0016】
このように、受金は、径の異なる2種以上のねじ部を有し、径が小さいねじ部ほど内側に配置するとともに、最大径のねじ部より径が小さい各ねじ部は同一軸方向に出没可能であるので、異なる口金径のランプに対応したソケットを得ることができる。
【0017】
請求項6記載のソケットは、請求項5記載のソケットにおいて、最大径のねじ部より径が小さい各ねじ部は、弾性体を介して外郭に固定されている。このように、最大径のねじ部より径が小さい各ねじ部は、弾性体を介して外郭に固定されているので、各ねじ部にランプを挿入した際、ランプ口金は内側に配置される弾性体により常にランプ抜去方向の荷重を受け、受金のねじ部に押さえ付けられ、安定した電気接続が可能である。
【0018】
請求項7記載のソケットは、絶縁物からなる外郭と、この外郭の内部に配置された略筒状のねじ部と中心接触片からなる受金とを有し、ねじ込み式ランプの口金を前記ねじ部および前記中心接触片に接触させて、前記ランプを前記受金に保持、通電するソケットであって、前記受金のねじ部は、前記外郭の開口端部側が最大径であり、前記中心接触片側に向かって径が小さくなる。
【0019】
このように、受金のねじ部は、外郭の開口端部側が最大径であり、中心接触片側に向かって径が小さくなるので、異なる口金径のランプに対応したソケットを得ることができる。また、滑らかに径を小さくすることができるため、口金寸法の微小な差異に対応した受金を得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
この発明の第1の実施の形態を図1および図2に基づいて説明する。図1はこの発明の第1の実施の形態のソケットの一部破断斜視図、図2は第1の実施の形態のソケットの平面図である。
【0021】
図1および図2に示すように、このソケットは、絶縁物からなる外郭1と、この外郭1の内部に配置された略筒状のねじ部2と中心接触片3からなる受金4とを有し、ねじ込み式ランプの口金(図示せず)をねじ部2および中心接触片3に接触させて、ランプを受金4に保持、通電する。また、ランプの口金径に応じてねじ部2が弾性変形可能である。
【0022】
外郭1は筒体であり、内部に支持片1aが形成されている。受金4のねじ部2は、周方向に少なくとも1箇所不連続とした部分(不連続部5)があり、径方向に弾性変形可能である。また、不連続部5と対向するねじ部2の下端に固定部6が形成されている。この固定部6に設けた穴にビス等の固着具を挿通して外郭1の支持片1aに固定することができる。また、支持片1aには受金4の中心接触片3が取り付けられている。
【0023】
上記のように構成したソケットにランプをねじ込み装着する。この際、図2に示すように、ねじ部2は固定部6を中心にして不連続部5が広がり、矢印Aのように径方向に弾性変形して径を調節できる。したがって、受金4の部品を追加することなく、ランプ口金寸法の微小な差異(E26とE27、E39とE40等)に対応することができる。また、ランプ装着状態で、ねじ部2はランプ口金に対し弾性により圧着される。この場合、ねじ部2がそれ自体の弾性によりランプ口金に対して常に径方向の力を加えることができるため、安定した電気接続が可能である。
【0024】
この発明の第2の実施の形態を図3および図4に基づいて説明する。図3はこの発明の第2の実施の形態のソケットの一部破断斜視図、図4は第2の実施の形態のソケットの断面側面図である。
【0025】
図3および図4に示すように、第1の実施の形態において、受金4aのねじ部8は、外郭1に固定された弾性体9によって径方向に力を受けている。
【0026】
外郭1は第1の実施の形態と同様に筒体であり、内部に支持片1aが形成されている。受金4aのねじ部8は、周方向の少なくとも2箇所で分割された複数の分割部8aからなり、各分割部8aは弾性体9により径方向に弾性変形可能である。弾性体9は、コイルスプリング等の圧縮ばねからなり、一端が外郭1の内側面、他端がねじ部8の外側面にそれぞれ固着されている。また、外郭1の支持片1aには受金4aの中心接触片3が取り付けられている。
【0027】
上記のように構成したソケットにランプをねじ込み装着する。この際、図3に示すように、弾性体9が圧縮して、ねじ部8の各分割部8aは、矢印Bのように径方向に可動して径を調節できる。したがって、ランプ口金寸法の微小な差異(E26とE27、E39とE40等)に対応することができる。また、ランプ装着状態で、ねじ部8はランプ口金に対し弾性により圧着される。この場合、ねじ部8が弾性体9の弾性によりランプ口金に対して常に径方向の力を加えることができるため、安定した電気接続が可能である。さらに、弾性体9によりねじ部8の変形量を大きくできるので、異なる口金径(E17とE26等)のランプに対応したソケットを得ることができる。
【0028】
なお、この実施の形態では、ランプをねじ込まないで差し込みによる装着も可能である。
【0029】
この発明の第3の実施の形態を図5ないし図8に基づいて説明する。図5はこの発明の第3の実施の形態のソケットの一部破断斜視図、図6は第3の実施の形態のソケットの斜視図である。
【0030】
図5および図6に示すように、このソケットは、絶縁物からなる外郭1と、この外郭1の内部に配置された略筒状のねじ部11と中心接触片3からなる受金4bとを有し、ねじ込み式ランプの口金(図示せず)をねじ部11および中心接触片3に接触させて、ランプを受金4bに保持、通電する。また、受金4bは、ねじ部11の内側に、別のねじ部として機能するコイルスプリング12を有する。
【0031】
外郭1は第1の実施の形態と同様に筒体であり、内部に支持片1aが形成されている。受金4bのねじ部11は、例えばE26のランプ口金に対応するねじ溝が設けてある。コイルスプリング12は、ピッチの隙間に例えばE17のランプ口金のねじ山が入るようなスプリングとする。ねじ部11とコイルスプリング12は、同軸となるように外郭1の支持片1aに固着されている。支持片1aには受金4aの中心接触片3が取り付けられている。
【0032】
次にこのソケットの作用について説明する。図7および図8はこの発明の第3の実施の形態のソケットにランプを装着する作用説明図である。
【0033】
上記構成のソケットにランプをねじ込み装着する。すなわち、図7に示すように、E17口金ランプ13を装着する場合、ランプ口金13aとコイルスプリング12とが接触する。このとき、受金4bのねじ部11は機能しない。また、図8に示すように、E26口金ランプ14を装着する場合、ランプ口金14aと受金4bのねじ部11とが接触する。このとき、コイルスプリング12はランプ口金14aによって押し縮められる。
【0034】
このように、ランプ口金13aの径が小さいときはコイルスプリング12を用いることで、ねじ部の数を増やさず、対応するランプ口金の種類を増やすことができる。また、ランプ口金14aの径が大きいときは、上記のようにコイルスプリング12が軸方向に変形して圧縮することで、ねじ部の沈み込みスペースを確保する必要がなく、小型化が可能である。
【0035】
その他、コイルスプリング12の弾性により、ランプ口金寸法の微小な差異に対応することができるとともに、コイルスプリング12に接続されるランプ口金13aに対して常に径方向の力を加えることができるため、安定した電気接続が可能である。また、受金4bのねじ部11に接続されるランプ口金14aに対してはコイルスプリング12により軸方向の力を加えて、ねじ部11に押し付けることができるため、安定した電気接続が可能である。
【0036】
この発明の第4の実施の形態を図9ないし図12に基づいて説明する。図9はこの発明の第4の実施の形態のソケットの分解斜視図、図10は第4の実施の形態のソケットの上から見た斜視図である。
【0037】
図9および図10に示すように、このソケットは、絶縁物からなる外郭15と、この外郭15の内部に配置された略筒状のねじ部と中心接触片3からなる受金4cとを有し、ねじ込み式ランプの口金をねじ部および中心接触片3に接触させて、ランプを受金4cに保持、通電する。また、受金4cは、径の異なる2種以上のねじ部16,17を有し、径が小さいねじ部ほど内側に配置するとともに、最大径のねじ部17より径が小さい各ねじ部は同一軸方向に出没可能とする。
【0038】
外郭15は、第1の実施の形態と同様に筒体で内部に支持片15aが形成されているが、支持片15aを厚さ方向に大きくして、上面に開口したドーナツ形の収納凹部15bが設けてある。受金4cは2種のねじ部16,17を有する。一方のねじ部16は例えばE17のランプ口金に対応するねじ溝が設けてあり、他方のねじ部17は例えばE26のランプ口金に対応するねじ溝が設けてある。
【0039】
また、最大径のねじ部17より径が小さいねじ部16は、弾性体18を介して外郭15に固定されている。この場合、図11に示すように、2種のねじ部16,17は、同軸となるように外郭15の内部に配置され、最大径となる他方のねじ部17は支持片15aに固着されている。また、一方のねじ部16は弾性体18に支持されている。この弾性体18はコイルスプリング等からなり、外郭15の収納凹部15bに収納されている。収納凹部15bの中央部の支持片15aには受金4cの中心接触片3が取り付けられている。
【0040】
次にこのソケットの作用について説明する。図11および図12はこの発明の第4の実施の形態のソケットにランプを装着する作用説明図である。
【0041】
上記構成のソケットにランプをねじ込み装着する。すなわち、図11に示すように、E17口金ランプ13を装着する場合、ランプ口金13aと一方のねじ部16とが接触する。このとき、ねじ部16は弾性体18にて押し上げられている。他方のねじ部17は機能しない。また、図12に示すように、E26口金ランプ14を装着する場合、ランプ口金14aと他方のねじ部17とが接触する。このとき、一方のねじ部16はランプ口金14aによって押され、弾性体18が収縮して収納凹部15bに沈み込んでいる。
【0042】
このように、2種以上のねじ部16,17を用いることにより、異なる口金径のランプに対応したソケットを得ることができる。また、ねじ部17にランプ14を挿入した際、ランプ口金14aは内側に配置される弾性体18により常にランプ抜去方向の荷重を受け、ねじ部17に押さえ付けられ、安定した電気接続が可能である。
【0043】
なお、ねじ部は3種以上で構成してもよい。この場合、最大径のねじ部を除いて、各ねじ部に対応する弾性体、収納凹所を設ける。
【0044】
この発明の第5の実施の形態を図13に基づいて説明する。図13はこの発明の第5の実施の形態のソケットの断面図である。
【0045】
図13に示すように、このソケットは、絶縁物からなる外郭1と、この外郭1の内部に配置された略筒状のねじ部20と中心接触片3からなる受金4dとを有し、ねじ込み式ランプの口金をねじ部20および中心接触片3に接触させて、ランプを受金4dに保持、通電する。また、受金4dのねじ部20は、外郭1の開口端部側が最大径であり、中心接触片3側に向かって径が小さくなる。
【0046】
外郭1は第1の実施の形態と同様に筒体であり、内部に支持片1aが形成されている。受金4dのねじ部20は、例えばE17,E26,E39のランプ口金に対応するねじ溝20a,20b,20cが設けてある。この場合、ねじ部20は、上記3種のランプ口金に対してそれぞれ2山程度接触するように、ねじ溝20a,20b,20cを段状に形成している。このねじ部20は、外郭1の支持片1aに固着されている。支持片1aには受金4dの中心接触片3がスプリング21により取り付けられている。ランプを装着しない状態で、中心接触片3はスプリング21により最上段のねじ溝20c付近に配置される。
【0047】
次にこのソケットの作用について説明する。上記構成のソケットにランプをねじ込み装着する。すなわち、図13に示すように、E17口金ランプを装着する場合、ランプ口金13aとねじ溝20aとが接触する。このとき、ランプ口金13aが中心接触片3に当接してスプリング21により弾発付勢されている。他のねじ溝20b,20cは機能しない。次に、E26口金ランプを装着する場合、ランプ口金14aとねじ溝20bとが接触する。このとき、ランプ口金14aの位置が高くなるため、それに応じて中心接触片3の位置がスプリング21の弾性により押し上げられる。他のねじ溝20a,20cは機能しない。次に、E39口金ランプを装着する場合、ランプ口金22aとねじ溝20cとが接触する。このとき、ランプ口金22aの位置がさらに高くなるため、それに応じて中心接触片3の位置がスプリング21の弾性によりさらに押し上げられる。他のねじ溝20a,20bは機能しない。
【0048】
このように、受金4dのねじ部20は、径を変化させたねじ溝20a,20b,20cを設けることで、異なる口金径のランプに対応したソケットを得ることができる。また、滑らかに径を小さくすることができるため、口金寸法の微小な差異に対応した受金を得ることができる。また、各種ランプ口金がスプリング21により弾発付勢されてねじ部20に押さえ付けられるため、安定した電気接続が可能である。
【0049】
なお、ねじ部20は、滑らかに径が変化する形状としてもよい。
【0050】
【発明の効果】
この発明の請求項1記載のソケットによれば、ランプの口金径に応じてねじ部が弾性変形可能であるので、受金の部品を追加することなく、ランプ口金寸法の微小な差異に対応したソケットを得ることができる。また、ねじ部はランプ口金に対し弾性により圧着されるため、安定した電気接続が可能である。
【0051】
請求項2では、ねじ部は周方向に少なくとも1箇所不連続であり、径方向に弾性変形可能である。このように、ねじ部は周方向に少なくとも1箇所不連続であり、径方向に弾性変形可能であるので、ねじ部がそれ自体の弾性によりランプ口金に対して常に径方向の力を加えることができ、請求項1の作用効果を容易に得ることができる。
【0052】
請求項3では、ねじ部は、外郭に固定された弾性体によって径方向に力を受けているので、ねじ部が弾性体の弾性によりランプ口金に対して常に径方向の力を加えることができ、請求項1の作用効果を容易に得ることができる。さらに、弾性体によりねじ部の変形量を大きくできるので、異なる口金径のランプに対応したソケットを得ることができる。
【0053】
この発明の請求項4記載のソケットによれば、受金は、ねじ部の内側に、別のねじ部として機能するコイルスプリングを有するので、ランプ口金の径が小さいときはコイルスプリングを用いることで、ねじ部の数を増やさず、対応するランプ口金の種類を増やすことができる。また、ランプ口金の径が大きいときはねじ部を用い、小さい径のねじ部を沈み込ませる必要があるが、小さい径のコイルスプリングが軸方向に変形して圧縮することで、ねじ部の沈み込みスペースを確保する必要がなく、小型化が可能である。その他、コイルスプリングの弾性により請求項1と同様の作用効果が得られる。
【0054】
この発明の請求項5記載のソケットによれば、受金は、径の異なる2種以上のねじ部を有し、径が小さいねじ部ほど内側に配置するとともに、最大径のねじ部より径が小さい各ねじ部は同一軸方向に出没可能であるので、異なる口金径のランプに対応したソケットを得ることができる。
【0055】
請求項6では、最大径のねじ部より径が小さい各ねじ部は、弾性体を介して外郭に固定されているので、各ねじ部にランプを挿入した際、ランプ口金は内側に配置される弾性体により常にランプ抜去方向の荷重を受け、受金のねじ部に押さえ付けられ、安定した電気接続が可能である。
【0056】
この発明の請求項7記載のソケットによれば、受金のねじ部は、外郭の開口端部側が最大径であり、中心接触片側に向かって径が小さくなるので、異なる口金径のランプに対応したソケットを得ることができる。また、滑らかに径を小さくすることができるため、口金寸法の微小な差異に対応した受金を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態のソケットの一部破断斜視図である。
【図2】第1の実施の形態のソケットの平面図である。
【図3】この発明の第2の実施の形態のソケットの一部破断斜視図である。
【図4】第2の実施の形態のソケットの断面側面図である。
【図5】この発明の第3の実施の形態のソケットの一部破断斜視図である。
【図6】第3の実施の形態のソケットの斜視図である。
【図7】この発明の第3の実施の形態のソケットにランプを装着する作用説明図である。
【図8】この発明の第3の実施の形態のソケットにランプを装着する作用説明図である。
【図9】この発明の第4の実施の形態のソケットの分解斜視図である。
【図10】第4の実施の形態のソケットの上から見た斜視図である。
【図11】この発明の第4の実施の形態のソケットにランプを装着する作用説明図である。
【図12】この発明の第4の実施の形態のソケットにランプを装着する作用説明図である。
【図13】この発明の第5の実施の形態のソケットの断面図である。
【符号の説明】
1 外郭
2 ねじ部
3 中心接触片
4,4a,4b,4c,4d 受金
5 不連続部
8 ねじ部
9 弾性体
11 ねじ部
12 コイルスプリング
15 外郭
16,17 ねじ部
18 弾性体
20 ねじ部
Claims (7)
- 絶縁物からなる外郭と、この外郭の内部に配置された略筒状のねじ部と中心接触片からなる受金とを有し、ねじ込み式ランプの口金を前記ねじ部および前記中心接触片に接触させて、前記ランプを前記受金に保持、通電するソケットであって、前記ランプの口金径に応じて前記ねじ部が弾性変形可能であることを特徴とするソケット。
- ねじ部は周方向に少なくとも1箇所不連続であり、径方向に弾性変形可能である請求項1記載のソケット。
- ねじ部は、外郭に固定された弾性体によって径方向に力を受けている請求項2記載のソケット。
- 絶縁物からなる外郭と、この外郭の内部に配置された略筒状のねじ部と中心接触片からなる受金とを有し、ねじ込み式ランプの口金を前記ねじ部および前記中心接触片に接触させて、前記ランプを前記受金に保持、通電するソケットであって、前記受金は、前記ねじ部の内側に、別のねじ部として機能するコイルスプリングを有することを特徴とする請求項1記載のソケット。
- 絶縁物からなる外郭と、この外郭の内部に配置された略筒状のねじ部と中心接触片からなる受金とを有し、ねじ込み式ランプの口金を前記ねじ部および前記中心接触片に接触させて、前記ランプを前記受金に保持、通電するソケットであって、前記受金は、径の異なる2種以上のねじ部を有し、径が小さいねじ部ほど内側に配置するとともに、最大径のねじ部より径が小さい各ねじ部は同一軸方向に出没可能であることを特徴とするソケット。
- 最大径のねじ部より径が小さい各ねじ部は、弾性体を介して外郭に固定されている請求項5記載のソケット。
- 絶縁物からなる外郭と、この外郭の内部に配置された略筒状のねじ部と中心接触片からなる受金とを有し、ねじ込み式ランプの口金を前記ねじ部および前記中心接触片に接触させて、前記ランプを前記受金に保持、通電するソケットであって、前記受金のねじ部は、前記外郭の開口端部側が最大径であり、前記中心接触片側に向かって径が小さくなることを特徴とするソケット。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101068133B1 (ko) | 2009-07-06 | 2011-09-27 | 동부라이텍 주식회사 | 램프 에이징용 소켓 |
-
2002
- 2002-10-21 JP JP2002305380A patent/JP2004139918A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101068133B1 (ko) | 2009-07-06 | 2011-09-27 | 동부라이텍 주식회사 | 램프 에이징용 소켓 |
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