JP2004139834A - 電磁調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】アンテナを介して行う通信を良好に行うことができ、安定した通信機能を得ることができるようにする。
【解決手段】電磁調理器1において、本体2の前面部の操作パネル部5に、通信装置27とアンテナ31を設ける。アンテナ31は合成樹脂製のスイッチ飾り枠21の内部に保持固定し、スイッチ飾り枠21は、金属板製の固定ベース12に着脱可能に取り付ける。アンテナ31を、他の機器などが設置され難い本体2の前面部に配置するようにしたので、アンテナ31を介して行う通信が他の機器に影響され難い。
【選択図】 図1
【解決手段】電磁調理器1において、本体2の前面部の操作パネル部5に、通信装置27とアンテナ31を設ける。アンテナ31は合成樹脂製のスイッチ飾り枠21の内部に保持固定し、スイッチ飾り枠21は、金属板製の固定ベース12に着脱可能に取り付ける。アンテナ31を、他の機器などが設置され難い本体2の前面部に配置するようにしたので、アンテナ31を介して行う通信が他の機器に影響され難い。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信手段及びアンテナを備えた電磁調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、加熱手段として高周波電磁誘導コイルを備えた電磁調理器において、前記加熱手段を制御する制御装置を、ICカードを装着可能な構成とし、その制御装置に、調理ソフトを記憶させたICカードを装着することにより、設定された調理に適した、加熱温度、加熱速度、加熱時間を自動的に制御すると共に調理用の材料および調味料を入れるタイミングを指示するようにした構成としたものが提案されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
一方、電子レンジにおいては、加熱制御、或いは調理のレシピや方法などの情報の取得や、制御用プログラムのバージョンアップ等を目的として、電子レンジと家庭内端末(いわゆるホーム端末)との間で家庭内無線通信ネットワーク(家庭内無線LAN)を構築し、家庭内端末は、公衆回線及びインターネットを介してサーバーから上述の情報を得て、電子レンジに転送するようにすることが提案されている。この場合、電子レンジには通信手段とアンテナが必要である。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−322181号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、電磁調理器においても、上記電子レンジと同様な機能(家庭内端末と無線通信を行う機能)を設けることが考えられる。このためには、電磁調理器においても通信手段とアンテナを設ける必要があるが、当該電磁調理器の周囲に設置される他の機器の影響を受けて、通信が良好に行われないおそれがあり、特にアンテナの配置が問題となる。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、アンテナを介して行う通信を良好に行うことができ、安定した通信機能を得ることができる電磁調理器を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明の電磁調理器は、前面部に操作パネル部を備えて構成された本体と、この本体に設けられ、調理情報を含む情報を通信する通信手段と、この通信を無線で行うためのアンテナとを備え、前記アンテナを前記本体の前面部に設けたことを特徴とする。
【0008】
本体の前面部には、操作を行うための操作パネル部が存しているため、本体の前面部の近くには、他の機器などが設置され難い。本発明はこの点に着目している。上記した手段においては、他の機器などが設置され難い本体の前面部にアンテナを設ける構成としているため、そのアンテナを介して行う通信が他の機器に影響され難い。よって、アンテナを介して行う通信を良好に行うことができ、安定した通信機能を得ることが可能となる。
【0009】
請求項2の発明は、通信手段及びアンテナは操作パネル部に配置され、この操作パネル部は、本体に対し着脱可能であることを特徴とする。これによれば、操作パネル部を代えることで、通信手段及びアンテナを必要とする機種と、それらを必要としない機種とに容易に対応できる。
請求項3の発明は、通信手段及びアンテナは後付けが可能であることを特徴とする。これにおいても、通信機能を必要とする機種と必要としない機種とに容易に対応できる。また、通信機能がない機種でも、通信機能が必要となったときに設置することが可能となる。
【0010】
請求項4の発明は、アンテナは、合成樹脂製のカバーにより覆われていることを特徴とする。これによれば、カバーにより、アンテナに水や誇りが付着することを防止できる共に保護できる。また、カバーは合成樹脂製であるから、通信の妨げにならない。
請求項5の発明は、カバーは着脱可能であることを特徴とする。これによれば、アンテナの保守点検などが容易にできる。
【0011】
請求項6の発明は、アンテナはカバーにより固定されていることを特徴とする。これによれば、アンテナの固定が容易にできる。
請求項7の発明は、アンテナの背面に金属板が配置されていることを特徴とする。これによれば、アンテナの背面に金属板が配置されていることで、アンテナは、本体の電磁誘導コイル側からの電磁波の影響を受け難くなり、一層安定した通信機能を得ることが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施例について図1ないし図5を参照して説明する。まず、図2には、ビルトインタイプの電磁調理器1の外観が示されている。この電磁調理器1は、図示しない台所のキャビネットに組み込まれて使用される。この電磁調理器1の本体2は、金属板製の本体ケース3と、この本体ケース3の上面部に装着されたトッププレート4と、本体ケース3の右前部に設けられた操作パネル部5と、本体ケース3の左部に設けられたロースタ6と、操作パネル部5の右前部及びロースタ6の左前部に配置された側面スペーサ7,8とを備えて構成されている。
【0013】
上記トッププレート4には、3個の円形の鍋載置部9,10,11が表示されている。本体ケース3の内部には、いずれも図示はしないが、前部の左右の鍋載置部9,10の下方に位置させて、2個の電磁誘導コイルが配設されていると共に、後部中央の鍋載置部11の下方に位置させて、ラジェントヒータからなる中央ヒータが配設されている。また、ロースタ6の内部にもロースタ用ヒータ(図示せず)が配設されている。
【0014】
上記本体ケース3の前部には、図3に示すように金属板製の固定ベース12がねじ止めされている。本体ケース3の前部の右部には、操作パネル装着部13が設けられていて、ここに、電子部品が実装されたプリント基板ユニット(図示せず)が配設されている。図1に示すように、固定ベース12の裏側には、電源スイッチ14、表示ランプ15、アンテナ接続端子16が設けられていて、これらが固定ベース12の前方に臨んでいる。プリント基板ユニットには、図示はしないがマイクロコンピュータからなる制御装置が設けられている。
【0015】
固定ベース12には、表示ランプ15とアンテナ接続端子16との間に位置させて、通信手段収容部17が設けられていると共に、2個の係合孔18が形成されている。固定ベース12の前部において、操作パネル装着部13の前部に位置させて上記操作パネル部5が着脱可能に装着されている。
【0016】
この操作パネル部5は、操作パネル本体20と、プラスチック製のカバーであるスイッチ飾り枠21とから構成されている。操作パネル本体20には、上記2個の電磁誘導コイル、中央ヒータ、ロースタ用ヒータに対応して、これらを操作するための4個の操作摘み22〜25が設けられている。スイッチ飾り枠21は、左右両側の係合爪26を上記係合孔18へ係合させることによって、固定ベース12に着脱可能に取り付けられている。
【0017】
上記通信手段収容部17には、図5に示すように、通信手段を構成する通信装置27が着脱可能に挿入されている。この通信装置27は、図示しないホーム端末と無線通信を行うためのものであり、例えば、近距離無線通信手段であるBluetooth(登録商標)を用いている。この通信装置27を通信手段収容部17に挿入することで、通信装置27は、当該通信手段収容部17の後部に設けられたコネクタ28に接続される。上記ホーム端末は、例えば、加熱手段の加熱制御、調理のレシピや方法などの情報の取得や、制御用プログラムのバージョンアップ等を目的として、公衆回線及びインターネットを介してサーバーから上述の情報を得て、その情報を電磁調理器1に転送したり、電磁調理器1側で必要な要求があると、その情報を得て電磁調理器1に転送したりできるようになっている。
【0018】
そして、上記スイッチ飾り枠21の内部には、図4に示すように、アンテナ保持部29,30が一体に設けられていて、ここにアンテナ31が保持固定されている。アンテナ31に接続された電線31aの端部にコネクタ32が接続されていて、このコネクタ32が、上記アンテナ接続端子16に着脱可能に接続されるようになっている。
【0019】
この場合、通信装置27を通信手段収容部17に挿入すると共に、アンテナ31をスイッチ飾り枠21のアンテナ保持部29,30に保持させた状態で、スイッチ飾り枠21の係合爪26を固定ベース12の係合孔18に係合させることにより、スイッチ飾り枠21を固定ベース12の前部に取り付ける。これにより、通信装置27及びアンテナ31がスイッチ飾り枠21により前方から覆われた状態となる。このとき、スイッチ飾り枠21に形成された矩形状の開口部33に電源スイッチ14が挿入されると共に、円形の開口部34に表示ランプ15が挿入される。
【0020】
上記左右の側面スペーサ7,8は、共に合成樹脂により形成されていて、図4に示すように、背面が開口した矩形箱状をなしている。これら側面スペーサ7,8は、操作パネル部5の右前部及びロースタ6の左前部に配置される。
【0021】
上記した第1実施例によれば、次のような作用効果を得ることができる。
まず、通信装置27のアンテナ31を、電磁調理器1において、他の機器などが設置され難い本体2の前面部に配置するようにしたので、そのアンテナ31を介して行う通信が他の機器に影響され難い。よって、アンテナ31を介して行う通信を良好に行うことができ、安定した通信機能を得ることが可能となる。
【0022】
通信装置27及びアンテナ31は操作パネル部5に設け、この操作パネル部5を、本体2に対して着脱可能な構成としたので、その操作パネル部5を代えることで、通信装置27及びアンテナ31を必要とする機種と、それらを必要としない機種とに容易に対応できる。
【0023】
通信装置27及びアンテナ31は後付けが可能な構成としたので、通信機能を必要とする機種と必要としない機種とに容易に対応できる。また、通信機能がない機種でも、通信機能が必要となったときに設置することが可能となる。
【0024】
アンテナ31及び通信装置27は、合成樹脂製のカバーであるスイッチ飾り枠21により覆う構成としたので、それらに水や誇りが付着することを防止できる共に保護できる。また、スイッチ飾り枠21は合成樹脂製であるから、通信の妨げにならない。スイッチ飾り枠21は着脱可能であるから、アンテナ31及び通信装置27の保守点検などが容易にできる。さらに、アンテナ31は、スイッチ飾り枠21のアンテナ保持部29,30により保持固定するようにしたので、アンテナ31の固定が容易にできる。
【0025】
アンテナ31の背面には、金属板製の固定ベース12を配置しているので、本体ケース3内の電磁誘導コイルや中央ヒータからの電磁波の影響を受け難くなり、一層安定した通信機能を得ることが可能となる。
【0026】
図6及び図7は本発明の第2実施例を示したものであり、この第2実施例は、アンテナ31の配置場所が上記した第1実施例とは異なっている。すなわち、図6における右側の側面スペーサ39は合成樹脂製であり、これの内部に、図7に示すようにアンテナ保持部40,41を設け、このアンテナ保持部40,41にアンテナ31を保持させるようにしている。従って、その側面スペーサ39は、アンテナ31を覆うカバーを構成している。
【0027】
アンテナ31に接続された電線31aは、第1実施例の場合よりも長くし、側面スペーサ39及びスイッチ飾り枠21に形成した孔42,43に挿通し、コネクタ32は、第1実施例と同様にアンテナ接続端子16に接続する構成とする。このような構成とした第2実施例においても、上記した第1実施例とほぼ同様な作用効果を得ることができる。
【0028】
本発明は、上記した各実施例にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張できる。
電磁調理器としては、ビルトインタイプに限られず、据え置きタイプであっても良い。
【0029】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、アンテナを本体の前面部に設けたことにより、アンテナを介して行う通信を良好に行うことができ、安定した通信機能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す要部の分解斜視図
【図2】全体の外観斜視図
【図3】分解斜視図
【図4】スイッチ飾り枠及び側面スペーサの後ろ側から見た斜視図
【図5】要部の縦断側面図
【図6】本発明の第2実施例を示す図2相当図
【図7】図4相当図
【符号の説明】
図面中、1は電磁調理器、2は本体、5は操作パネル部、12は固定ベース(金属板)、16はアンテナ接続端子、17は通信手段収容部、20は操作パネル本体、21はスイッチ飾り枠(カバー)、27は通信装置(通信手段)、29,30はアンテナ保持部、31はアンテナ、32はコネクタ、39は側面スペーサ(カバー)、40,41はアンテナ保持部を示す。
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信手段及びアンテナを備えた電磁調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、加熱手段として高周波電磁誘導コイルを備えた電磁調理器において、前記加熱手段を制御する制御装置を、ICカードを装着可能な構成とし、その制御装置に、調理ソフトを記憶させたICカードを装着することにより、設定された調理に適した、加熱温度、加熱速度、加熱時間を自動的に制御すると共に調理用の材料および調味料を入れるタイミングを指示するようにした構成としたものが提案されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
一方、電子レンジにおいては、加熱制御、或いは調理のレシピや方法などの情報の取得や、制御用プログラムのバージョンアップ等を目的として、電子レンジと家庭内端末(いわゆるホーム端末)との間で家庭内無線通信ネットワーク(家庭内無線LAN)を構築し、家庭内端末は、公衆回線及びインターネットを介してサーバーから上述の情報を得て、電子レンジに転送するようにすることが提案されている。この場合、電子レンジには通信手段とアンテナが必要である。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−322181号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、電磁調理器においても、上記電子レンジと同様な機能(家庭内端末と無線通信を行う機能)を設けることが考えられる。このためには、電磁調理器においても通信手段とアンテナを設ける必要があるが、当該電磁調理器の周囲に設置される他の機器の影響を受けて、通信が良好に行われないおそれがあり、特にアンテナの配置が問題となる。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、アンテナを介して行う通信を良好に行うことができ、安定した通信機能を得ることができる電磁調理器を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1の発明の電磁調理器は、前面部に操作パネル部を備えて構成された本体と、この本体に設けられ、調理情報を含む情報を通信する通信手段と、この通信を無線で行うためのアンテナとを備え、前記アンテナを前記本体の前面部に設けたことを特徴とする。
【0008】
本体の前面部には、操作を行うための操作パネル部が存しているため、本体の前面部の近くには、他の機器などが設置され難い。本発明はこの点に着目している。上記した手段においては、他の機器などが設置され難い本体の前面部にアンテナを設ける構成としているため、そのアンテナを介して行う通信が他の機器に影響され難い。よって、アンテナを介して行う通信を良好に行うことができ、安定した通信機能を得ることが可能となる。
【0009】
請求項2の発明は、通信手段及びアンテナは操作パネル部に配置され、この操作パネル部は、本体に対し着脱可能であることを特徴とする。これによれば、操作パネル部を代えることで、通信手段及びアンテナを必要とする機種と、それらを必要としない機種とに容易に対応できる。
請求項3の発明は、通信手段及びアンテナは後付けが可能であることを特徴とする。これにおいても、通信機能を必要とする機種と必要としない機種とに容易に対応できる。また、通信機能がない機種でも、通信機能が必要となったときに設置することが可能となる。
【0010】
請求項4の発明は、アンテナは、合成樹脂製のカバーにより覆われていることを特徴とする。これによれば、カバーにより、アンテナに水や誇りが付着することを防止できる共に保護できる。また、カバーは合成樹脂製であるから、通信の妨げにならない。
請求項5の発明は、カバーは着脱可能であることを特徴とする。これによれば、アンテナの保守点検などが容易にできる。
【0011】
請求項6の発明は、アンテナはカバーにより固定されていることを特徴とする。これによれば、アンテナの固定が容易にできる。
請求項7の発明は、アンテナの背面に金属板が配置されていることを特徴とする。これによれば、アンテナの背面に金属板が配置されていることで、アンテナは、本体の電磁誘導コイル側からの電磁波の影響を受け難くなり、一層安定した通信機能を得ることが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施例について図1ないし図5を参照して説明する。まず、図2には、ビルトインタイプの電磁調理器1の外観が示されている。この電磁調理器1は、図示しない台所のキャビネットに組み込まれて使用される。この電磁調理器1の本体2は、金属板製の本体ケース3と、この本体ケース3の上面部に装着されたトッププレート4と、本体ケース3の右前部に設けられた操作パネル部5と、本体ケース3の左部に設けられたロースタ6と、操作パネル部5の右前部及びロースタ6の左前部に配置された側面スペーサ7,8とを備えて構成されている。
【0013】
上記トッププレート4には、3個の円形の鍋載置部9,10,11が表示されている。本体ケース3の内部には、いずれも図示はしないが、前部の左右の鍋載置部9,10の下方に位置させて、2個の電磁誘導コイルが配設されていると共に、後部中央の鍋載置部11の下方に位置させて、ラジェントヒータからなる中央ヒータが配設されている。また、ロースタ6の内部にもロースタ用ヒータ(図示せず)が配設されている。
【0014】
上記本体ケース3の前部には、図3に示すように金属板製の固定ベース12がねじ止めされている。本体ケース3の前部の右部には、操作パネル装着部13が設けられていて、ここに、電子部品が実装されたプリント基板ユニット(図示せず)が配設されている。図1に示すように、固定ベース12の裏側には、電源スイッチ14、表示ランプ15、アンテナ接続端子16が設けられていて、これらが固定ベース12の前方に臨んでいる。プリント基板ユニットには、図示はしないがマイクロコンピュータからなる制御装置が設けられている。
【0015】
固定ベース12には、表示ランプ15とアンテナ接続端子16との間に位置させて、通信手段収容部17が設けられていると共に、2個の係合孔18が形成されている。固定ベース12の前部において、操作パネル装着部13の前部に位置させて上記操作パネル部5が着脱可能に装着されている。
【0016】
この操作パネル部5は、操作パネル本体20と、プラスチック製のカバーであるスイッチ飾り枠21とから構成されている。操作パネル本体20には、上記2個の電磁誘導コイル、中央ヒータ、ロースタ用ヒータに対応して、これらを操作するための4個の操作摘み22〜25が設けられている。スイッチ飾り枠21は、左右両側の係合爪26を上記係合孔18へ係合させることによって、固定ベース12に着脱可能に取り付けられている。
【0017】
上記通信手段収容部17には、図5に示すように、通信手段を構成する通信装置27が着脱可能に挿入されている。この通信装置27は、図示しないホーム端末と無線通信を行うためのものであり、例えば、近距離無線通信手段であるBluetooth(登録商標)を用いている。この通信装置27を通信手段収容部17に挿入することで、通信装置27は、当該通信手段収容部17の後部に設けられたコネクタ28に接続される。上記ホーム端末は、例えば、加熱手段の加熱制御、調理のレシピや方法などの情報の取得や、制御用プログラムのバージョンアップ等を目的として、公衆回線及びインターネットを介してサーバーから上述の情報を得て、その情報を電磁調理器1に転送したり、電磁調理器1側で必要な要求があると、その情報を得て電磁調理器1に転送したりできるようになっている。
【0018】
そして、上記スイッチ飾り枠21の内部には、図4に示すように、アンテナ保持部29,30が一体に設けられていて、ここにアンテナ31が保持固定されている。アンテナ31に接続された電線31aの端部にコネクタ32が接続されていて、このコネクタ32が、上記アンテナ接続端子16に着脱可能に接続されるようになっている。
【0019】
この場合、通信装置27を通信手段収容部17に挿入すると共に、アンテナ31をスイッチ飾り枠21のアンテナ保持部29,30に保持させた状態で、スイッチ飾り枠21の係合爪26を固定ベース12の係合孔18に係合させることにより、スイッチ飾り枠21を固定ベース12の前部に取り付ける。これにより、通信装置27及びアンテナ31がスイッチ飾り枠21により前方から覆われた状態となる。このとき、スイッチ飾り枠21に形成された矩形状の開口部33に電源スイッチ14が挿入されると共に、円形の開口部34に表示ランプ15が挿入される。
【0020】
上記左右の側面スペーサ7,8は、共に合成樹脂により形成されていて、図4に示すように、背面が開口した矩形箱状をなしている。これら側面スペーサ7,8は、操作パネル部5の右前部及びロースタ6の左前部に配置される。
【0021】
上記した第1実施例によれば、次のような作用効果を得ることができる。
まず、通信装置27のアンテナ31を、電磁調理器1において、他の機器などが設置され難い本体2の前面部に配置するようにしたので、そのアンテナ31を介して行う通信が他の機器に影響され難い。よって、アンテナ31を介して行う通信を良好に行うことができ、安定した通信機能を得ることが可能となる。
【0022】
通信装置27及びアンテナ31は操作パネル部5に設け、この操作パネル部5を、本体2に対して着脱可能な構成としたので、その操作パネル部5を代えることで、通信装置27及びアンテナ31を必要とする機種と、それらを必要としない機種とに容易に対応できる。
【0023】
通信装置27及びアンテナ31は後付けが可能な構成としたので、通信機能を必要とする機種と必要としない機種とに容易に対応できる。また、通信機能がない機種でも、通信機能が必要となったときに設置することが可能となる。
【0024】
アンテナ31及び通信装置27は、合成樹脂製のカバーであるスイッチ飾り枠21により覆う構成としたので、それらに水や誇りが付着することを防止できる共に保護できる。また、スイッチ飾り枠21は合成樹脂製であるから、通信の妨げにならない。スイッチ飾り枠21は着脱可能であるから、アンテナ31及び通信装置27の保守点検などが容易にできる。さらに、アンテナ31は、スイッチ飾り枠21のアンテナ保持部29,30により保持固定するようにしたので、アンテナ31の固定が容易にできる。
【0025】
アンテナ31の背面には、金属板製の固定ベース12を配置しているので、本体ケース3内の電磁誘導コイルや中央ヒータからの電磁波の影響を受け難くなり、一層安定した通信機能を得ることが可能となる。
【0026】
図6及び図7は本発明の第2実施例を示したものであり、この第2実施例は、アンテナ31の配置場所が上記した第1実施例とは異なっている。すなわち、図6における右側の側面スペーサ39は合成樹脂製であり、これの内部に、図7に示すようにアンテナ保持部40,41を設け、このアンテナ保持部40,41にアンテナ31を保持させるようにしている。従って、その側面スペーサ39は、アンテナ31を覆うカバーを構成している。
【0027】
アンテナ31に接続された電線31aは、第1実施例の場合よりも長くし、側面スペーサ39及びスイッチ飾り枠21に形成した孔42,43に挿通し、コネクタ32は、第1実施例と同様にアンテナ接続端子16に接続する構成とする。このような構成とした第2実施例においても、上記した第1実施例とほぼ同様な作用効果を得ることができる。
【0028】
本発明は、上記した各実施例にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張できる。
電磁調理器としては、ビルトインタイプに限られず、据え置きタイプであっても良い。
【0029】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、アンテナを本体の前面部に設けたことにより、アンテナを介して行う通信を良好に行うことができ、安定した通信機能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す要部の分解斜視図
【図2】全体の外観斜視図
【図3】分解斜視図
【図4】スイッチ飾り枠及び側面スペーサの後ろ側から見た斜視図
【図5】要部の縦断側面図
【図6】本発明の第2実施例を示す図2相当図
【図7】図4相当図
【符号の説明】
図面中、1は電磁調理器、2は本体、5は操作パネル部、12は固定ベース(金属板)、16はアンテナ接続端子、17は通信手段収容部、20は操作パネル本体、21はスイッチ飾り枠(カバー)、27は通信装置(通信手段)、29,30はアンテナ保持部、31はアンテナ、32はコネクタ、39は側面スペーサ(カバー)、40,41はアンテナ保持部を示す。
Claims (7)
- 前面部に操作パネル部を備えて構成された本体と、
この本体に設けられ、調理情報を含む情報を通信する通信手段と、
この通信を無線で行うためのアンテナとを備え、
前記アンテナを前記本体の前面部に設けたことを特徴とする電磁調理器。 - 通信手段及びアンテナは操作パネル部に配置され、この操作パネル部は、本体に対し着脱可能であることを特徴とする請求項1記載の電磁調理器。
- 通信手段及びアンテナは後付けが可能であることを特徴とする請求項1または2記載の電磁調理器。
- アンテナは、合成樹脂製のカバーにより覆われていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電磁調理器。
- カバーは着脱可能であることを特徴とする請求項4記載の電磁調理器。
- アンテナはカバーにより固定されていることを特徴とする請求項4または5記載の電磁調理器。
- アンテナの背面に金属板が配置されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の電磁調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002303143A JP2004139834A (ja) | 2002-10-17 | 2002-10-17 | 電磁調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002303143A JP2004139834A (ja) | 2002-10-17 | 2002-10-17 | 電磁調理器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004139834A true JP2004139834A (ja) | 2004-05-13 |
Family
ID=32451020
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002303143A Pending JP2004139834A (ja) | 2002-10-17 | 2002-10-17 | 電磁調理器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004139834A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009071527A (ja) * | 2007-09-12 | 2009-04-02 | Mitsubishi Electric Corp | 加熱調理器及び通信アダプタ装置 |
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- 2002-10-17 JP JP2002303143A patent/JP2004139834A/ja active Pending
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