JP2004138961A - 教習システムおよびサーバ - Google Patents

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Abstract

【課題】生徒の上達に関与した講師の貢献度に応じて講師報酬を決定できる教習システムおよびサーバを実現する。
【解決手段】サーバ3は生徒端末1から送付される評価依頼データおよび講師端末2から送付される評価データを記憶管理する。サーバ3では一定期間経過する毎に、その期間中の最古/最新の評価依頼データの内容から、その期間中の練習時間、練習回数、上達度(演奏ミス回数の差)を形成する一方、講師端末2から送付される評価データの数(アドバイス回数)をカウントする。こうして得た練習時間、練習回数、上達度およびアドバイス回数に基づき、講師指導が生徒の上達に寄与した貢献度を評価し、その評価レベルに応じて講師の報酬額を決定する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネット等のネットワークを利用して通信教育サービスを提供する教習システムおよびサーバに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネット利用人口の増加に伴い、様々なビジネスモデルが生れつつあり、その一つとしてネットワークを利用した通信教育サービスがある。例えばネットワーク上に仮想的な音楽教室を開設すれば、講師と生徒とが遠隔していても従来の音楽教室と同様なレッスンが受けられ、通学に必要な時間、コストを削減し、しかも時間の制約を受けずに好きな時に教習を行うことができる教習システムが知られている。
【0003】
この種の技術として、例えば特許文献1にはネットワーク介して接続される生徒端末、講師端末およびサーバから構成され、サーバの管理の下に、講師端末からの評価情報と伝言情報とを生徒端末側の指定した端末(保護者端末)に送信するようにして、生徒の保護者に対して所望の情報を伝達可能にした教習システムが開示されている。
また、特許文献2には通常の教習で一定のレベルに達しない場合に生徒の希望により補習を容易に行えるようにすると共に、その補習の課金も合せて行う教習システムが、さらに特許文献3には生徒の学習進捗状況や学習態度を保護者が適切に把握できるようにしたシステムが、特許文献4には課題の提出やメール通信のない生徒に対して教習を促すと共に、会員登録の取り消しを適正に行うシステムがそれぞれ開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特許公開2002−99203号公報
【特許文献2】
特許公開2002−108192号公報
【特許文献3】
特許公開2002−108195号公報
【特許文献4】
特許公開2002−109079号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の教習システムでは、サーバを運営管理するサービス事業者が生徒側から料金徴収した収益の一部を講師に報酬として支払う形態としている。通常、講師の報酬は契約に従って個々に支払われるが、より高い品質の教習サービスを提供する為には講師の意欲を高めるインセンティブとして、生徒の上達の度合いに応じて講師報酬をアップさせる仕組みも必要になる。
しかしながら、従来の教習システムにおいては、生徒の上達の度合いが果して生徒個人の努力によるものなのか、あるいは講師の適切なアドバイスによるものなのかを判別できない。この為、生徒の上達に関与した講師の貢献度に応じてその講師の報酬を決定することができない、という弊害がある。また、こうした弊害により講師の意欲を高めるインセンティブを与えられず、高い品質の教習サービスを生徒に提供することが難しくなる、という問題も生じる。
【0006】
そこで本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、生徒の上達に関与した講師の貢献度に応じて講師報酬を決定でき、しかも講師の意欲を高めるインセンティブを与えて高い品質の教習サービスを生徒に提供することができる教習システムおよびサーバを実現することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、ネットワークに接続されるサーバ、このサーバにネットワークを介してアクセスする生徒端末および講師端末から構成される教習システムにおいて、前記サーバに設けられ、課題を記憶する課題記憶手段と、前記生徒端末に設けられ、前記サーバの課題記憶手段から入手した課題を解決するための練習で得た練習成果を記憶する記憶手段と、前記生徒端末に設けられ、前記記憶手段に記憶された練習成果を含む評価依頼を前記サーバに送出する評価依頼手段と、前記サーバに設けられ、生徒端末から受領した評価依頼を記憶する評価依頼記憶手段と、前記講師端末に設けられ、前記サーバの評価依頼記憶手段から入手した評価依頼に含まれる練習成果を向上させるための評価を前記サーバに送出する評価手段と、前記サーバに設けられ、講師端末から受領した評価を記憶する評価記憶手段と、前記サーバに設けられ、前記評価依頼記憶手段に記憶された評価依頼と、前記評価記憶手段に記憶された評価とから生徒の練習成果向上に関与した講師の貢献度を判定し、その貢献度に応じて当該講師に支払う報酬額を決定する報酬決定手段とを具備することを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明では、生徒端末および講師端末がネットワークを介してアクセスしてくるサーバにおいて、課題を記憶する課題記憶手段と、課題を解決するための練習で得た練習成果を含む評価依頼を、生徒端末から受領して記憶する評価依頼記憶手段と、前記評価依頼に含まれる練習成果を向上させるための評価を、講師端末から受領して記憶する評価記憶手段と、前記評価依頼記憶手段に記憶された評価依頼と、前記評価記憶手段に記憶された評価とから生徒の練習成果向上に関与した講師の貢献度を判定し、その貢献度に応じて当該講師に支払う報酬額を決定する報酬決定手段とを具備することを特徴とする。
【0009】
上記請求項2に従属する請求項3に記載の発明では、前記報酬決定手段は、一定期間を隔てて前記評価依頼記憶手段に記憶された第1および第2の評価依頼に各々含まれる第1および第2の練習成果と、第1の練習成果から第2の練習成果に至るまでに前記評価記憶手段に記憶される評価の回数とから一定期間中における生徒の上達具合が生徒自らの努力によるものなのか、あるいは講師指導によるものなのかを区別して講師指導が生徒の上達に寄与した貢献度を判定することを特徴とする。
【0010】
本発明では、課題を解決するための練習で得た練習成果を含む評価依頼を生徒端末から受領して記憶しておく一方、評価依頼に含まれる練習成果を向上させるための評価を講師端末から受領して記憶しておき、記憶された評価依頼と評価とから生徒の練習成果向上に関与した講師の貢献度を判定し、その貢献度に応じて当該講師に支払う報酬額を決定するので、生徒の上達に関与した講師の貢献度に応じて講師報酬を決定でき、しかも講師の意欲を高めるインセンティブを与えて高い品質の教習サービスを生徒に提供し得るようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の一形態について説明する。
A.概要
図1は実施の一形態による教習システム100の概略構成を示すブロック図である。この図に示す教習システム100は、インターネット等のネットワークNWを介してサーバ3(サイト)にアクセスする生徒端末1−1〜1−nおよび講師端末2−1〜2−nからなる。以下の説明では、生徒端末1−1〜1−nを生徒端末1と総称し、講師端末2−1〜2−nを講師端末2と総称する。
生徒端末1は、サーバ3を運営するサイト事業者とサービス契約し、例えば所定のカリキュラムに沿ってピアノ演奏などの音楽レッスンを受講するための通信教育ソフトウェアを備える。通信教育ソフトウェアは、後述する通信処理、練習処理および録音処理を含む。
【0012】
生徒端末1では通信教育ソフトウェアを実行して音楽教習を進める。すなわち、まず通信処理を実行して、ネットワークNWを介してサーバ3にアクセスして課題曲の練習曲データをダウンロードする。サーバ3に記憶される練習曲データには、レッスンに必要な時間および回数を定めた規定時間および規定回数が付加される。次に練習処理を実行し、ダウンロードした練習曲データに基づき押鍵案内される課題曲の演奏操作を練習する。この際、練習した時間および回数を累計した練習時間および練習回数が生成される。続いて録音処理を実行し、練習した課題曲をユーザ自ら演奏して生成する演奏曲データを記録する。そして、通信処理を実行して、練習時間、練習回数および演奏曲データを含む評価依頼データをサーバ3に送出する。
【0013】
講師端末2は評価処理および通信処理を実行する講師端末ソフトウェアを具備する。講師端末2では先ず通信処理を実行して、ネットワークNWを介してサーバ3にアクセスして担当する生徒端末1からの評価依頼データをダウンロードする。次に評価処理を実行し、ダウンロードした評価依頼データに含まれる演奏曲データを再生して生徒の演奏を聴いて評価する。この際、演奏に関するアドバイス等を記述した評価文を含む評価データを作成する。そして、通信処理を実行して、上記評価データをサーバ3に送出する。
【0014】
サーバ3は生徒端末1から送付される評価依頼データおよび講師端末2から送付される評価データを記憶管理する。サーバ3では一定期間経過する毎に、その一定期間中の最も古い評価依頼データと最も新しい評価依頼データとを検索し、検索した両評価依頼データの内容に基づき、その期間中に行われた練習時間、練習回数、上達度(演奏ミス回数の差)を形成する一方、上記一定期間中に講師端末2から送付される評価データの数(アドバイス回数)をカウントする。こうして求めた練習時間、練習回数、上達度およびアドバイス回数に基づき、上記一定期間中における生徒の上達具合が生徒自らの努力によるものなのか、あるいは講師指導によるものなのかを区別して講師指導が生徒の上達に寄与した貢献度を評価し、その評価レベルに応じて講師の報酬額を決定する。
これにより、生徒の上達に関与した講師の貢献度に応じて講師報酬を決定でき、しかも講師の意欲を高めるインセンティブを与えて高い品質の教習サービスを生徒に提供し得るようになっている。
【0015】
B.システム構成
次に、図2〜図9を参照して教習システム100の構成について説明する。
(1)端末構成
図2は生徒端末1の構成を示すブロック図である。なお、講師端末2は生徒端末1と略同一なので、その構成については説明を省略する。図2において、11は押離鍵操作に応じたキーオン/キーオフイベント、ノートナンバおよび押鍵速度(強度)に対応したベロシティ等の演奏情報を発生する鍵盤である。この鍵盤11には、押鍵すべき鍵を案内表示する押鍵ガイド部11a(不図示)が設けられている。押鍵ガイド部11aは、例えば半透明樹脂材等で形成された各鍵下部に対向配置されるLED(発光素子)と、これら各鍵毎に配設されるLEDを点灯駆動するドライバとから構成され、後述するCPU14の指示に応じて点灯制御されて押鍵案内するようになっている。
【0016】
12は操作パネル(不図示)に配設されるスイッチ群であり、各スイッチ操作に対応したスイッチイベントを発生する。このスイッチ群12には、後述する練習処理の開始・停止を指示するスタートスイッチSTSや、後述する録音処理の開始・停止を指示する録音スイッチRECの他、入力操作に用いるカーソルキーあるいはテンキー、発生楽音の音色など楽音パラメータを設定するパラメータ設定キーを備える。13はLCDパネルおよびドライバ等から構成される表示部であり、後述するCPU14から供給される表示制御信号に従って各種設定および動作状態を画面表示したり、後述の通信処理にてサーバ3側から供給されるWebページを画面表示する。CPU14は、パネルスイッチ2から供給されるスイッチイベントに応じて端末各部を制御して楽器として動作させたり、通信端末として動作させるものであり、本発明の要旨に係わる処理動作については追って詳述する。15はCPU14にロードされる各種の制御プログラムを記憶するROMである。
【0017】
16はワークエリアおよびデータエリアを備えるRAMである。RAM16のワークエリアはCPU14の作業領域として用いられ、各種のレジスタやフラグデータを一時記憶する。
一方、RAM16のデータエリアは、図3に図示するように、再生エリアSE、録音エリアREおよびパラメータエリアPEから構成される。再生エリアSEには、後述する通信処理によってサーバ3側からダウンロードする課題曲の練習曲データが格納される。練習曲データは、例えばテンポクロック値で発音タイミングを表すタイムTと、練習曲を形成する各音符の音高およびノートオン(発音)・ノートオフ(消音)を区別するイベントEVNTとを曲進行に応じた時系列のアドレス順に記憶したデータ形式で構成される。
【0018】
録音エリアREには、課題曲を演奏して発生する演奏曲データが後述する録音処理によって記憶される。この演奏曲データは、練習曲データと同様のデータ形式で構成される。パラメータエリアPEには、レジスタKN、LTIMEおよびCOUNTが設けられる。レジスタKNには、再生エリアSEに格納される練習曲データを識別する曲番号が記憶される。レジスタLTIMEには、後述する練習処理によって課題曲の練習曲データを用いて演奏レッスンした練習時間(累計値)が格納される。レジスタCOUNTには、演奏レッスンを行った練習回数(累計値)が格納される。
なお、以後の説明では、上記レジスタKN、LTIMEおよびCOUNTの内容をそれぞれ曲番号KN、練習時間LTIMEおよび練習回数COUNTと記す場合もある。
【0019】
次に、再び図2を参照して生徒端末1の構成について説明を進める。図2において、17は周知の波形メモリ読み出し方式にて構成される音源である。音源17は、自己の内部メモリに記憶する波形データの内、CPU14から供給されるパラメータにて指定される音色の波形データを読み出し、読み出した波形データについてCPU14から供給される演奏情報に応じて波形修飾を施して楽音出力を発生する。18は音源17が発生する楽音出力をアナログ波形信号に変換して不要ノイズを除去する等のフィルタリングを施した後、これを増幅してスピーカから発音させるサウンドシステムである。19はCPU14の指示に従い、ネットワークNWを介してサーバ3との通信を制御するモデムである。
【0020】
(2)サーバ3の構成
サーバ3は、アクセス認証した正当なユーザ、つまり、ユーザ登録した生徒端末装置1あるいは講師端末2からの閲覧要求に応じてWebページを閲覧させたり、あるいは正当ユーザからの要求に対応する各レスポンスを該当端末に返送する。サーバ3は、正当ユーザからの要求に対応する各レスポンスを該当端末に返送する為、各種データを記憶管理するデータベースを備える。
ここで、図4〜図9を参照して、データベースとして記憶管理される各データエリアの内容について説明する。図4に図示するように、データベースは曲データエリアE1、送受信エリアE2および生徒データエリアE3に大別される。以下、各エリアE1〜E3の構成について述べる。
【0021】
a.曲データエリアE1の構成
曲データエリアE1には、各種課題曲に対応する練習曲データ(1)〜(N)が格納される。これら練習曲データは、曲番号KNおよび曲データKDから構成される。なお、曲データKDは、前述したように、発音タイミングを表すタイムTと、練習曲を形成する各音符の音高およびノートオン(発音)・ノートオフ(消音)を区別するイベントEVNTとを曲進行に応じた時系列のアドレス順に記憶したデータ形成で構成されている。
【0022】
b.送受信エリアE2の構成
送受信エリアE2は、図5に図示するように、ユーザ登録された各生徒端末1−1〜1−n毎の生徒エリアSE(1)〜SE(n)から構成される。さらに、生徒エリアSEは、図6に図示する通り、評価依頼エリアHIEおよび評価エリアHEを備える。評価依頼エリアHIEには生徒端末1からサーバ3にアップロードされる評価依頼データHIDが格納される。評価エリアHEには、講師端末2からサーバ3側にアップロードされ、さらにサーバ3から生徒端末1にダウンロードされる評価データHDが格納される。
評価依頼データHIDは、図7に図示するように、通し番号など本データを識別するためのID、生徒を識別する生徒ID、練習曲の曲番号KN、曲データKD、練習時間LTIMEおよび練習回数COUNTから構成される。
【0023】
なお、上記の評価依頼データHIDに含まれる曲データKDとは、課題曲を演奏して生成される演奏曲データであり、発音タイミングを表すタイムTと、練習曲を形成する各音符の音高およびノートオン(発音)・ノートオフ(消音)を区別するイベントEVNTとを曲進行に応じた時系列のアドレス順に記憶したデータ形成で構成されている。
評価データHDは、講師端末2側で作成されてサーバ3にアップロードされるデータであり、図8に図示するように、通し番号など本データを識別するためのID、生徒を識別する生徒ID、曲番号KNおよびアドバイス等を記述した評価文HBからなる。この評価データHDは、評価依頼に基づき講師端末2がサーバ3にアップロードしたものであり、生徒端末1からの評価受信要求に応じて、サーバ3からその要求をした生徒端末1にダウンロードされる。
【0024】
c.生徒データエリアE3の構成
生徒データエリアE3は、図9に図示するように、ユーザ登録された各生徒(1)〜(n)毎の個人データから構成される。各生徒の個人データは、生徒ID、パスワード、名前、住所、メールアドレスおよびその他付帯データから構成される。なお、付帯データとは、例えば課金処理に用いられるクレジットアカウント番号などを指す。
【0025】
C.動作
次に、上記構成による教習システム100の動作として、図10〜図20を参照して生徒端末1の動作を、図21〜図27を参照してサーバ3の動作を、図28〜図34を参照して講師端末2の動作をそれぞれ説明する。
【0026】
(1)生徒端末1の動作(概略動作)
生徒端末1にて通信教育ソフトウェアが実行されると、CPU14は図10に示すステップSA1にて端末各部を初期化するイニシャライズを実行する。続いて、ステップSA2では、練習処理の開始・停止を指示するスタートスイッチSTSがオン操作され、開始状態に設定されていると、後述する通信処理にてサーバ3からダウンロードした練習曲データに基づき押鍵案内される課題曲の演奏操作を練習する練習処理を行う。
【0027】
次いで、ステップSA3では、録音処理の開始・停止を指示する録音スイッチRECがオン操作され、開始状態に設定されていると、練習した課題曲をユーザ自ら演奏して生成する演奏曲データを記録する録音処理を実行する。次に、ステップSA4では、ユーザの実行指示操作に従い、ネットワークNWを介してサーバ3にアクセスして課題曲の練習曲データをダウンロードしたり、練習時間LTIME、練習回数COUNTおよび演奏曲データを含む評価依頼データHIDをサーバ3に送出する通信処理を行う。そして、ステップSA5では、例えば動作モードが楽器モードに設定されている場合、鍵盤11の押離鍵操作に応じた楽音を発生させる楽音発生処理等の、その他の処理を実行する。以後、電源がオフされるまでステップSA2〜SA5を繰り返す。
【0028】
(2)練習処理の動作
次に、図11〜図13を参照して練習処理の動作について説明する。なお、以下の説明では、後述の通信処理によってダウンロードした課題曲の練習曲データが既にRAM16の再生エリアSE(図3参照)に格納されていることを前提としている。
こうした前提の下で上述したステップSA2(図10参照)を介して本処理が実行されると、生徒端末1(CPU14)は図11に示すステップSB1に処理を進め、スタートスイッチSTSのオン操作の有無を判断する。スタートスイッチSTSがオン操作されていなければ、判断結果は「NO」となり、図12に示すステップSB14に進む。ステップSB14では、スタートフラグSTFが「1」、すなわち開始状態に設定されているかどうかを判断する。そして、スタートフラグSTFが「0」となる停止状態に設定されていれば、判断結果は「NO」となり、何も処理せずに本ルーチンを完了させる。
【0029】
一方、スタートスイッチSTSがオン操作されると、図11に示すステップSB1の判断結果は「YES」となり、次のステップSB2に進み、スタートフラグSTFを反転させる。続いて、ステップSB3では、反転されたスタートフラグSTFが「1」、すなわち開始状態に設定されているかどうかを判断する。ここで、反転されたスタートフラグSTFが「0」となり、停止状態に設定されていれば、ステップSB4に進み、前述した押鍵ガイド部11aに表示消灯を指示して本処理を完了させる。
これに対し、反転されたスタートフラグSTFが「1」となり、開始状態に設定されると、上記ステップSB3の判断結果が「YES」となり、ステップSB5に処理を進める。ステップSB5では、練習曲データを読み出すアドレスポインタを、RAM16の再生エリアSE中のスタート位置(曲頭)にセットする。
【0030】
次いで、ステップSB6では、練習曲データの再生に先立ってレジスタTIMEおよびレジスタTをそれぞれゼロリセットする。なお、レジスタTIMEとは、練習曲データ中のタイムTを累算するレジスタ、レジスタTはテンポクロックを累算するレジスタである。
次に、ステップSB7に進むと、アドレスポインタに応じて読み出される練習曲データが「タイムT」、「ノートオンイベント」および「その他イベント」のいずれであるかを判断する。「タイムT」が読み出された場合には、ステップSB8に進み、アドレスポインタに応じて読み出された「タイムT」をレジスタTIMEに加算する。そして、ステップSB9に進み、アドレスポインタを歩進させた後に上記ステップSB7へ処理を戻す。「その他イベント」が読み出された場合には、ステップSB9に進み、アドレスポインタを歩進させてからステップSB7に処理を戻す。
【0031】
「ノートオンイベント」が読み出された場合には、ステップSB10に進み、そのノートオンイベント中のノートナンバをレジスタNEXTNOTEにストアする。次いで、ステップSB11では、RAM16のパラメータエリアPEに設けられる練習回数COUNTをインクリメントする。次のステップSB12では、レジスタNEXTNOTEにストアされたノートナンバに対応する押鍵位置を案内表示するよう押鍵ガイド部11aに指示する。この後、ステップSB13では、待ちフラグWAITをゼロリセットして一旦、本処理を完了させる。
【0032】
さて、以上のようにして、スタートスイッチSTSのオン操作に応じて練習曲データの再生が進行し始めた状態で再び本処理が実行されると、上記ステップSB1の判断結果が「NO」となり、図12に示すステップSB14に処理を進め、スタートフラグSTFが「1」であるか否かを判断する。この場合、練習曲データの再生が進行しているので、判断結果は「YES」となり、ステップSB15に進む。
【0033】
ステップSB15では、再生テンポに応じた単位時間が経過したかどうかを判断する。つまり、CPU14ではタイマ割込み処理(不図示)によって、再生テンポに応じたテンポクロックを発生しており、このテンポクロック1周期分の時間(単位時間)が経過したかどうかを判断している。
単位時間が経過していなければ、判断結果は「NO」となり、後述するステップSB25に処理を進めるが、単位時間が経過すると、判断結果は「YES」となり、次のステップSB16に処理を進め、RAM16のパラメータエリアPEに設けられる練習回数LTIMEをインクリメントする。続いて、ステップSB17では、待ちフラグWAITが「0」、すなわち押鍵案内された通りに正しい押鍵が行われているかどうかを判断する。
【0034】
押鍵案内された通りの押鍵がなされていないと、判断結果が「NO」となり、後述のステップSB25に処理を進めるが、正しい押鍵が行われていれば、判断結果は「YES」となり、ステップSB18に進む。ステップSB18では、テンポクロックを累算するレジスタTをインクリメントして歩進させ、続くステップSB19では、歩進したレジスタTの値がレジスタTIMEの値に一致するか、つまり練習曲データの発音タイミングに達したかどうかを判断する。
【0035】
発音タイミングに達していなければ、判断結果が「NO」となり、ステップSB25に進む。ステップSB25では、押鍵案内に応じた押鍵操作が行われたか否かを判断する。押鍵操作が行われない場合には、判断結果は「NO」となり、一旦、本処理を完了させる。押鍵操作された場合には、判断結果が「YES」となり、ステップSB26に進む。
ステップSB26では、押鍵された鍵のノートナンバとレジスタNEXTNOTEに格納されるノートナンバとが一致するか、つまり押鍵案内された通りに正しく押鍵されたかどうかを判断する。正しい押鍵でなければ、判断結果は「NO」となり、一旦、本処理を完了させるが、正しい押鍵であると、判断結果が「YES」となり、次のステップSB27に進み、待ちフラグWAITをゼロリセットしてから一旦、本処理を完了させる。
【0036】
一方、発音タイミング下にあると、上記ステップSB19の判断結果は「YES」となり、ステップSB20に進み、待ちフラグWAITに「1」をセットして待ち状態に設定する。次いで、ステップSB21では、レジスタTおよびレジスタTIMEをゼロリセットし、続くステップSB22では、アドレスポインタをインクリメントして歩進させる。そして、ステップSB23では、歩進されたアドレスポインタに応じて読み出される練習曲データが「タイムT」、「ノートオンイベント」および「その他イベント」のいずれであるかを判断する。
【0037】
「タイムT」が読み出された場合には、ステップSB24に進み、その読み出された「タイムT」をレジスタTIMEに加算した後、上述のステップSB22に処理を戻す。「その他イベント」が読み出された場合には、ステップSB22に処理を戻す。
「ノートオンイベント」が読み出された場合には、図13に示すステップSB28に処理を進める。ステップSB28では、レジスタNEXTNOTEにストアされるノートナンバに対応した押鍵位置での案内表示を停止(消灯)するよう押鍵ガイド部11aに指示する。続いて、ステップSB29では、新たに読み出されたノートナンバをレジスタNEXTNOTEにストアする。次いで、ステップSB30では、レジスタNEXTNOTEにストアされたノートナンバに対応する押鍵位置を案内表示するよう押鍵ガイド部11aに指示した後、本処理を完了させる。
【0038】
このように、練習処理ではRAM16の再生エリアSEに格納された課題曲の練習曲データを再生して押鍵案内を行い、その際、押鍵案内された通りの正しい押鍵が行われるのに応じて曲再生を進行させる。そして、このような練習処理を行っている過程で、練習回数COUNTを歩進させる一方、本処理の実行期間中はレ練習時間LTIMEを累算して練習実績を履歴として保持するようになっている。
【0039】
(3)録音処理の動作
次に、図14〜図15を参照して録音処理の動作について説明する。前述したステップSA3(図10参照)を介して本処理が実行されると、生徒端末1(CPU14)は図14に示すステップSC1に処理を進め、録音スイッチRECのオン操作の有無を判断する。
録音スイッチRECがオン操作されていなければ、判断結果は「NO」となり、図15に示すステップSC6に進み、録音フラグRECFが「1」、すなわち録音開始状態に設定されているかどうかを判断する。そして、録音フラグRECFが「0」となる録音停止状態に設定されていれば、判断結果は「NO」となり、何も処理せずに本処理を完了させる。
【0040】
一方、録音スイッチRECがオン操作されると、図14に示すステップSC1の判断結果は「YES」となり、次のステップSC2に進み、録音フラグRECFを反転させる。続いて、ステップSC3では、反転された録音フラグRECFが「1」、すなわち録音開始状態に設定されたかどうかを判断する。ここで、反転された録音フラグRECFが「0」となり、録音停止状態に設定された場合には判断結果が「NO」となって本処理を完了させる。
【0041】
これに対し、反転された録音フラグRECFが「1」となり、録音開始状態に設定された場合には、上記ステップSC3の判断結果が「YES」になり、ステップSC4に処理を進め、テンポクロックを累算するレジスタTをゼロリセットする。続いて、ステップSC5では、RAM16の録音エリアREの先頭にアドレスポインタをセットして一旦、本処理を完了させる。なお、ここで言うアドレスポインタとは、RAM16の録音エリアREに演奏曲データを書き込むための書き込みアドレスである。
【0042】
さて、以上のようにして録音スイッチRECのオン操作に応じて録音開始状態に設定された後に再び本処理が実行されると、上記ステップSC1の判断結果が「NO」になり、図15に示すステップSC6に処理を進め、録音フラグRECFが「1」であるか否かを判断する。この場合、録音開始状態に設定されている為、判断結果は「YES」となり、ステップSC7に進む。ステップSC7では、指定テンポに応じた単位時間が経過したかどうかを判断する。つまり、CPU14ではタイマ割込み処理(不図示)によって、指定テンポに応じたテンポクロックを発生しており、このテンポクロック1周期分の時間(単位時間)が経過したかどうかを判断している。
単位時間が経過していなければ、判断結果は「NO」となり、後述するステップSC9に処理を進めるが、単位時間が経過すると、判断結果は「YES」になり、次のステップSC8に処理を進め、レジスタTに格納されるテンポクロック累算値をインクリメントする。
【0043】
ステップSC9では鍵変化の有無を判断する。押離鍵操作が行われず、鍵変化が無い場合には、何も処理せずに本処理を完了させる。押鍵操作に応じたキーオンイベントが発生した場合には、ステップSC10に処理を進め、押鍵された鍵の音高などを含むノートオンイベントを作成した後、次のステップSC12に進む。
一方、離鍵操作に応じたキーオフイベントが発生した場合には、ステップSC11に処理を進め、離鍵された鍵の音高などを含むノートオフイベントを作成してからステップSC12に進む。
【0044】
ステップSC12では、レジスタTに格納されるテンポクロック累算値を演奏曲データのタイムT(発音タイミング)として、アドレスポインタに従いRAM16の録音エリアREに書き込む。次いで、ステップSC13ではレジスタTをゼロリセットし、続くステップSC14ではアドレスポインタを歩進させる。そして、ステップSC15では、上記ステップSC10にて作成したノートオンイベントもしくはステップSC11にて作成したノートオフイベントのいずれかを、アドレスポインタに従ってRAM16の録音エリアREに書き込んだ後、本処理を完了させる。
以後、録音スイッチRECのオン操作により録音停止状態に設定されるまで上述したステップSC1、ステップSC6〜SC15の動作を繰り返し、演奏操作に応じて生成される演奏曲データをRAM16の録音エリアREに記録して行く。
【0045】
(4)通信処理の動作
次に、図16〜図20を参照して、サーバ3側の動作を交えながら生徒端末1において実行される通信処理の動作を説明する。前述したステップSA4(図10参照)を介して本処理が実行されると、生徒端末1は図16に示すステップSD1に処理を進め、ネットワークNWを介してサーバ3との通信を確立させる接続処理を実行する。サーバ3との通信が確立すると、サーバ3は認証画面NGのデータを、アクセスしてきた生徒端末1へ送付する(ステップSD2)。
図17に認証画面NGの一例を図示する。この認証画面NGには、生徒IDおよびパスワードからなる認証データを入力する入力フィールドIF1,IF2と、入力された認証データの送付を指示する送付ボタンSBを備える。
【0046】
認証画面NGのデータをサーバ3から受領した生徒端末1は、認証画面NGを表示部13に画面表示し(ステップSD3)、認証画面NGの入力フィールドIF1,IF2に認証データ(生徒IDおよびパスワード)を入力する(ステップSD4)。そして、認証データ入力後、認証画面NGの送付ボタンSBをボタン操作して認証データをサーバ3へ送付する(ステップSD5)。
なお、ここで言うボタン操作とは、カーソルキーを操作してボタンを選択し、その状態でリターンキーを押下する操作を指す。生徒端末1がポインティング操作子としてマウスを具備する場合には、ボタン操作ではなく、送付ボタンSBにマウスカーソルをポインティングした状態でマウスの左ボタンを押下する、所謂クリック操作が行われる。
【0047】
サーバ3は、生徒端末1からの認証データを受領すると、その認証データに対応する生徒が前述した生徒データエリアE3(図9参照)に登録されているかどうかを検索して個人認証する(ステップSD6)。この結果、正当ユーザとして認証されると、メニュー画面MGのデータを返送する(ステップSD7)。
図18にメニュー画面MGの一例を図示する。メニュー画面MGには、課題曲のダウンロードを要求する曲購入ボタンKB、演奏曲データの評価を依頼する評価依頼ボタンHIB、講師からの評価を受信する評価受信ボタンHJBおよびサーバ3との通信(セッション)を終了させる終了ボタンEBを備える。
【0048】
メニュー画面MGのデータをサーバ3から受領した生徒端末1は、メニュー画面MGを表示部13に画面表示する(ステップSD8)。以下、このメニュー画面MGにおいて「曲購入ボタンKB」、「評価依頼ボタンHIB」、「評価受信ボタンHJB」および「終了ボタンEB」をそれぞれボタン操作した場合の動作に分けて説明を進める。
【0049】
a.曲購入ボタンKBをボタン操作した場合
メニュー画面MGの曲購入ボタンKBをボタン操作すると、ステップSD9の判断結果が「YES」となり、ステップSD10に進み、曲購入要求をサーバ3へ送付する。すると、サーバ3はその曲購入要求に応じて、曲データエリアE1(図4参照)に格納される課題曲の曲名および曲番号を一覧表示するための曲リスト画面データを形成し、曲購入要求を出した生徒端末2に返送する(ステップSD11)。
【0050】
生徒端末1では、受領した曲リスト画面データを表示部13に画面表示し、画面表示された曲リスト画面(不図示)からダウンロードしたい曲名を指定してボタン操作する。これにより曲リスト画面から指定された課題曲の曲番号がサーバ3に送付される(ステップSD12)。
サーバ3では、生徒端末1から曲番号を受領すると、ステップSD13にてダウンロード料金を決済する課金処理を行う。課金処理では、例えば生徒データエリアE3(図9参照)から該当する生徒の付帯データを検索し、その付帯データに含まれるクレジットアカウント番号に基づきオンラインバンキング処理したり、あるいは付帯データに、ネット上で使用可能なプリペイドカード番号が含まれていれば、そのプリペイドカード番号を用いて代金決済する。
【0051】
課金処理が完了すると、サーバ3は図19に図示するステップSD14に処理を進め、受領した曲番号で指定される課題曲の練習曲データを曲データエリアE1から検索し、続くステップSD15では検索した練習曲データを生徒端末1にダウンロードする。
すると、生徒端末1では、ステップSD16〜SD17において、サーバ3からダウンロードされる練習曲データを受信してRAM16の再生エリアSEにストアする。この後、ステップSD8(図16参照)のメニュー画面MGを画面表示する状態に戻る。
【0052】
b.評価依頼ボタンHIBをボタン操作した場合
メニュー画面MGの評価依頼ボタンHIBをボタン操作すると、ステップSD18の判断結果が「YES」となり、ステップSD19に進む。ステップSD21では、前述した録音処理にて録音エリアREに記録された曲データKD(演奏曲データ)と共に、パラメータエリアPEに設けられる曲番号KN、練習時間LITME、練習回数COUNTおよび生徒IDを含む評価依頼要求をサーバ3に送付する。
すると、サーバ3は受領した評価依頼要求に含まれる生徒IDに対応した送受信エリアE2中の生徒エリアSE下に、新たな評価依頼データHIDを格納するための評価依頼エリアHIEを確保する。そして、新たな評価依頼データHIDを識別する為にインクリメントしたIDを当該エリアHIEの先頭アドレスにストアする(ステップSD20)。
【0053】
続いて、サーバ3はステップSD21に処理を進め、生徒端末1から受領した評価依頼要求に含まれる曲データKD(演奏曲データ)、曲番号KN、練習時間LITME、練習回数COUNTおよび生徒IDを、新たに確保した評価依頼エリアHIEに格納する。これにより、生徒IDに対応した生徒エリアSE下の評価依頼エリアHIEに評価依頼データHIDがストアされる。次いで、ステップSD22では、この評価依頼エリアHIEにストアした評価依頼データHIDを含む評価依頼を講師端末2に送付する。この後、サーバ3はステップSD23に進み、講師評価に要する代金を生徒側から徴収する課金処理を実行する。この後、サーバ3はその他の処理を実行する。
【0054】
c.評価受信ボタンHJBをボタン操作した場合
メニュー画面MGの評価受信ボタンHJBをボタン操作すると、図20に図示するステップSD24の判断結果が「YES」になり、ステップSD25に進み、曲番号KNを含む評価受信要求をサーバ3に送付する。
すると、サーバ3は、評価受信要求を送出した生徒端末1に関する評価データHDが送受信エリアE2中の評価エリアHE(図6参照)に存在するか否か、すなわち、担当講師が評価を終えているかどうかを判断する(ステップSD26)。そして、担当講師が評価を終えていれば、送受信エリアE2に該当する評価データHDが格納されているので、判断結果が「YES」となり、評価画面(不図示)を作成し、その画面データを生徒端末1に返送する(ステップSD27,SD29)。
一方、担当講師が評価を終えておらず、送受信エリアE2中の評価エリアHEに該当する評価データHDが格納されていない場合には、上記ステップSD26の判断結果が「NO」となり、サーバ3は評価無し画面(不図示)を作成し、その画面データを生徒端末1に返送する(ステップSD28,SD29)。
【0055】
これにより、生徒端末1では、受領した評価画面(あるいは評価無し画面)のデータを画面表示し(ステップSD30)、評価画面が画面表示された場合には当該画面に表示される内容に基づき演奏に係わる評価あるいはアドバイスを受ける。一方、評価無し画面が画面表示された場合には講師の評価が完了していない旨を確認する。
そして、評価画面(あるいは評価無し画面)に設けられる戻るボタンMBがボタン操作されると、ステップSD31の判断結果が「YES」となり、ステップSD8(図16参照)のメニュー画面MGを画面表示する状態に戻る。
【0056】
d.終了ボタンEBをボタン操作した場合
メニュー画面MGの終了ボタンEBをボタン操作すると、生徒端末1では図20に図示するステップSD32の判断結果が「YES」となり、ステップSD33に進み、サーバ3との通信を切断して通信処理を完了させる。
【0057】
(5)インタラプト処理の動作
次に、図21〜図25を参照してサーバ3が実行するインタラプト処理の動作について説明する。本処理は一定期間毎に割込み実行されるものであり、その実行タイミングになると、サーバ3は図21のステップSE1に処理を進める。ステップSE1では、現在の日時が、一定期間経過する毎に自動更新される指定日時になったか否かを判断する。現在日時が指定日時でなければ、判断結果は「NO」となり、何も処理せずに本処理を完了させるが、指定日時になると、判断結果が「YES」になり、ステップSE2に処理を進める。
【0058】
ステップSE2では、前回指定日時の有無を判断する。前回指定日時が無い場合には、判断結果が「NO」となり、ステップSE3に進む。ステップSE3では、送受信エリアE2に設けられる各生徒エリアSE毎の評価依頼エリアHIEにそれぞれ格納される評価依頼データHID(図6参照)の内、最初から今回指定日時の間に、生徒1側から送付された評価依頼データHIDを検索した後、ステップSE5に処理を進める。
一方、前回指定日時が有る場合には、上記ステップSE2の判断結果が「YES」となり、ステップSE4に進み、送受信エリアE2に設けられる各生徒エリアSE毎の評価依頼エリアHIEにそれぞれ格納される評価依頼データHIDの内、前回指定日時から今回指定日時の間に、生徒1側から送付された評価依頼データHIDを検索した後、ステップSE5に処理を進める。
【0059】
ステップSE5では、上記ステップSE3あるいはステップSE4において該当する評価依頼データHIDが検索されたかどうかを判断する。評価依頼データHIDが検索されない場合には判断結果が「NO」となり、ステップSE7に進み、レジスタHYOKAをゼロリセットして後述するステップSE36に進む。
一方、該当する評価依頼データHIDが検索されると、判断結果は「YES」になり、次のステップSE6に進み、検索された評価依頼データHIDが複数存在するかどうかを判断する。そして、複数存在しなければ、判断結果は「NO」となり、ステップSE7に処理を進め、レジスタHYOKAをゼロリセットして後述するステップSE36に進む。なお、レジスタHYOKAの値とは、後述するように、講師に支払う報酬を規定するものである。
【0060】
これに対し、検索された評価依頼データHIDが複数存在すると、上記ステップSE6の判断結果は「YES」になり、ステップSE8に進む。ステップSE8では、検索された複数の評価依頼データHIDの内、最も古い評価依頼データHID中に含まれる曲データKD(演奏曲データ)の先頭にアドレスポインタを指定する。続いて、ステップSE9では、曲データエリアE1に格納される各種練習曲データの内、最も古い評価依頼データHID中に含まれる曲番号KNに一致する練習曲データの先頭にアドレスポインタを指定する。
こうして、最も古い評価依頼データHID中に含まれる曲データKD(演奏曲データ)と、それに対応する練習曲データとの読み出し準備が整うと、ステップSE10に進み、比較処理(後述する)を実行する。比較処理では、曲データKD(演奏曲データ)と練習曲データとを交互に読み出して比較し、模範演奏を表す練習曲データに対して曲データKD(演奏曲データ)が相違する演奏ミス回数MISCOUNTを計数する処理であり、その内容については追って詳述する。次いで、ステップSE11では、後述する比較処理にて計数される演奏ミス回数MISCOUNTを、レジスタMISCOUNT1にストアする。
【0061】
次に、図22に示すステップSE12に進み、検索された評価依頼データHIDの内、最も新しい評価依頼データHID中に含まれる曲データKD(演奏曲データ)の先頭にアドレスポインタを指定する。続いて、ステップSE13では、曲データエリアE1に格納される各種練習曲データの内、最も新しい評価依頼データHID中に含まれる曲番号KNに一致する練習曲データの先頭にアドレスポインタを指定する。
こうして、最も新しい評価依頼データHID中に含まれる曲データKD(演奏曲データ)と、それに対応する練習曲データとの読み出し準備が整うと、ステップSE14に進み、上述のステップSE10と同様に比較処理を実行する。そして、ステップSE15では、比較処理にて計数される演奏ミス回数MISCOUNTを、レジスタMISCOUNT2にストアする。
【0062】
次いで、ステップSE16では、レジスタMISCOUNT1とレジスタMISCOUNT2との差分、すなわち演奏ミス回数の差で表される上達度をレジスタSA1にストアする。続くステップSE17では、最も新しい評価依頼データHID中に含まれる練習時間LTIMEと最も古い評価依頼データHID中に含まれる練習時間LTIMEとの差分、すなわち指定期間内に行われた練習時間をレジスタSA2にストアする。さらにステップSE18では、最も新しい評価依頼データHID中に含まれる練習回数COUNTと最も古い評価依頼データHID中に含まれる練習回数COUNTとの差分、すなわち指定期間内に行われた練習回数をレジスタSA3にストアする。そして、ステップSE19では、前回指定日時から今回指定日時までの間に講師端末2から受領した評価データHDの数、すなわちアドバイス回数をレジスタADにストアする。
なお、以下の説明では、レジスタSA1の内容を上達度SA1、レジスタSA2の内容を練習時間SA2、レジスタSA3の内容を練習回数SA3およびレジスタADの内容をアドバイス回数ADと記す。
【0063】
次に、サーバ3は図23に示すステップSE20以降に処理を進め、上達度SA1、練習時間SA2、練習回数SA3およびアドバイス回数ADに基づき、生徒の上達具合が生徒自らの努力によるものなのか、あるいは講師指導によるものなのかを区別して講師指導が生徒の上達に寄与した貢献度を評価し、その評価に応じて講師の報酬額を決定する。
以下では、「専ら生徒自らの努力で上達した場合」、「練習回数は少ないが講師指導で上達した場合」、「練習時間は少ないが講師指導で上達した場合」、「専ら講師指導で上達した場合」、「生徒は努力しているが上達しない場合」、「練習回数が不足して上達しない場合」、「練習時間が不足して上達しない場合」および「生徒が努力せず上達もしない場合」にそれぞれ分けて動作説明を進める。
【0064】
a.専ら生徒自らの努力で上達した場合
この場合、上達度SA1(演奏ミス回数の差)が所定値以下で、練習時間SA2および練習回数SA3が規定以上になるので、図23に示すステップSE20〜SE22の各判断結果がそれぞれ「YES」となり、ステップSE23に進む。ステップSE23では、アドバイス回数ADが規定回数以下であるかどうかを判断する。規定回数以下であると、判断結果は「YES」となり、ステップSE25に進み、講師の評価レベルを保持するレジスタHYOKAに「1」をストアする。一方、規定回数を超えたアドバイス回数ADであれば、判断結果が「NO」となり、ステップSE24に進み、レジスタHYOKAに「2」をストアする。
【0065】
b.練習回数は少ないが講師指導で上達した場合
この場合、上記ステップSE22の判断結果が「NO」となり、ステップSE26に進む。ステップSE26では、アドバイス回数ADが規定回数以下であるかどうかを判断し、規定回数以下であると、判断結果は「YES」となり、ステップSE28に進み、講師の評価レベルを保持するレジスタHYOKAに「2」をストアする。一方、規定回数を超えたアドバイス回数ADであれば、判断結果が「NO」となり、ステップSE27に進み、レジスタHYOKAに「3」をストアする。
【0066】
c.練習時間は少ないが講師指導で上達した場合
この場合、上記ステップSE21の判断結果が「NO」となり、ステップSE29に進み、ステップSE29の判断結果が「YES」となってステップSE30に進む。ステップSE30では、アドバイス回数ADが規定回数以下であるかどうかを判断し、規定回数以下であると、判断結果は「YES」となり、ステップSE32に進み、講師の評価レベルを保持するレジスタHYOKAに「2」をストアする。一方、規定回数を超えたアドバイス回数ADであれば、判断結果が「NO」となり、ステップSE31に進み、レジスタHYOKAに「3」をストアする。
【0067】
d.専ら講師指導で上達した場合
この場合、上達度SA1(演奏ミス回数の差)が所定値以下で、練習時間SA2および練習回数SA3が規定未満なので、図25に示すステップSE48に進む。ステップSE48では、アドバイス回数ADが規定回数以下であるかどうかを判断し、規定回数以下であると、判断結果は「YES」となり、ステップSE50に進み、講師の評価レベルを保持するレジスタHYOKAに「3」をストアする。一方、規定回数を超えたアドバイス回数ADであれば、判断結果が「NO」となり、ステップSE49に進み、レジスタHYOKAに「4」をストアする。
【0068】
e.生徒は努力しているが上達しない場合
この場合、上達度SA1(演奏ミス回数の差)が所定値を超えるので、図23に示すステップSE20の判断結果が「NO」になり、図24に示すステップSE33に進む。そして、練習時間SA2および練習回数SA3は規定以上なので、ステップSE33,SE34の各判断結果がそれぞれ「YES」となり、ステップSE35に進む。ステップSE35では、アドバイス回数ADが規定回数以下であるかどうかを判断する。規定回数以下であると、判断結果は「YES」になり、ステップSE37に進み、講師の評価レベルを保持するレジスタHYOKAに「0」をストアする。一方、規定回数を超えたアドバイス回数ADであれば、判断結果が「NO」となり、ステップSE36に進み、レジスタHYOKAに「0」をストアする。
このように、生徒は努力しているが上達しない場合には、講師の指導に原因があると見做し、アドバイス回数ADが規定回数以下であろうが超えようがいずれも評価レベルは「0」に設定される。
【0069】
f.練習回数が不足して上達しない場合
この場合、上記ステップSE34の判断結果が「NO」になり、ステップSE38に進む。ステップSE38では、アドバイス回数ADが規定回数以下であるかどうかを判断し、規定回数以下であると、判断結果は「YES」となり、ステップSE40に進み、講師の評価レベルを保持するレジスタHYOKAに「0」をストアする。一方、規定回数を超えたアドバイス回数ADであれば、判断結果が「NO」となり、ステップSE39に進み、レジスタHYOKAに「1」をストアする。
【0070】
g.練習時間が不足して上達しない場合
この場合、上記ステップSE33の判断結果が「NO」となり、ステップSE41に進み、ここでの判断結果が「YES」となってステップSE42に進む。ステップSE42では、アドバイス回数ADが規定回数以下であるかどうかを判断し、規定回数以下であると、判断結果は「YES」になり、ステップSE44に進み、講師の評価レベルを保持するレジスタHYOKAに「0」をストアする。一方、規定回数を超えたアドバイス回数ADであれば、判断結果が「NO」となり、ステップSE43に進み、レジスタHYOKAに「1」をストアする。
【0071】
h.生徒が努力せず上達もしない場合
この場合、上記ステップSE33およびステップSE41の各判断結果がいずれも「NO」になり、ステップSE45に進む。ステップSE45では、アドバイス回数ADが規定回数以下であるかどうかを判断し、規定回数以下であると、判断結果は「YES」となり、ステップSE47に進み、講師の評価レベルを保持するレジスタHYOKAに「1」をストアする。一方、規定回数を超えたアドバイス回数ADであれば、判断結果が「NO」になり、ステップSE46に進み、レジスタHYOKAに「2」をストアする。
【0072】
以上のようにして、上達度SA1、練習時間SA2、練習回数SA3およびアドバイス回数ADに基づいて講師の評価が定まると、サーバ3は図25に示すステップSE51に処理を進め、レジスタHYOKAに格納された評価レベルに基づき講師に支払う報酬金額を決定し、続くステップSE52にてその決定された報酬金額を講師の口座に送金する送金処理を実行して本処理を完了させる。
【0073】
(6)比較処理の動作
次に、図26〜図27を参照してサーバ3が実行する比較処理の動作について説明する。上述したインタラプト処理のステップSE10(図21参照)あるいはステップSE14(図22参照)を介して本処理が実行されると、サーバ3は図26に示すステップSF1,SF2にてレジスタT1,T2,T3およびレジスタMISCOUNTをそれぞれゼロリセットする。次いで、ステップSF3では練習曲データの有無、つまり練習曲データの終端に達したかどうかを判断する。練習曲データの終端に達していなければ、判断結果は「YES」になり、次のステップSF4に進み、レジスタT1の値が「0」、すなわち練習曲データの読み出しタイミング下にあるかどうかを判断する。
練習曲データの読み出しタイミング下にあれば、判断結果は「YES」となり、次のステップSF5に進み、一方、そのタイミング下になければ、判断結果が「NO」になり、後述するステップSF11に進む。なお、最初のパスでは、レジスタT1はゼロリセットされているので、判断結果は「YES」となり、次のステップSF5に進む。
【0074】
ステップSF5では、アドレスポインタに応じて練習曲データを読み出す。最初のパスでは、前述したステップSE9(図21参照)にて設定されるアドレスポインタに従い練習曲データの先頭データ(タイムT)が指定される。そして、ステップSF6では、アドレスポインタに応じて読み出されたデータ種が、タイムTおよびイベントEVNTのいずれであるかを判断する。最初のパスでは、タイムTが読み出されるので、ステップSF7に進み、レジスタT1にタイムTをセットする。イベントEVNTが読み出された場合には、ステップSF8に進み、レジスタEVENT1にイベントEVNTをセットする。次いで、ステップSF9に進むと、アドレスポインタを歩進させた後、上述のステップSF3に処理を戻す。
【0075】
こうして、練習曲データから先頭のタイムTが読み出されると、ステップSF4の判断結果が「NO」になり、図27のステップSF11に進む。ステップSF11では、演奏曲データの有無、つまり演奏曲データの終端に達したかどうかを判断する。演奏曲データの終端に達していなければ、判断結果は「YES」となり、次のステップSF12に進み、レジスタT2の値が「0」、すなわち演奏曲データの読み出しタイミング下にあるかどうかを判断する。
演奏曲データの読み出しタイミング下にあれば、判断結果は「YES」になり、次のステップSF13に進み、一方、そのタイミング下になければ、判断結果が「NO」となり、後述するステップSF19に進む。なお、最初のパスでは、レジスタT2はゼロリセットされているので、判断結果は「YES」となり、次のステップSF13に進む。
【0076】
ステップSF13では、アドレスポインタに応じて演奏曲データを読み出す。最初のパスでは、前述したステップSE13(図22参照)にて設定されるアドレスポインタに従い演奏曲データの先頭データ(タイムT)が指定される。そして、ステップSF14では、アドレスポインタに応じて読み出されたデータ種が、タイムTおよびイベントEVNTのいずれであるかを判断する。最初のパスでは、タイムTが読み出されるので、ステップSF15に進み、レジスタT2にタイムTをセットする。イベントEVNTが読み出された場合には、ステップSF16に進み、レジスタEVENT2にイベントEVNTをセットする。次いで、ステップSF17に進むと、アドレスポインタを歩進させた後、上述のステップSF11に処理を戻す。
【0077】
こうして、演奏曲データから先頭のタイムTが読み出されると、ステップSF12の判断結果が「NO」となり、ステップSF19に進む。ステップSF19では単位時間が経過したかどうかを判断する。つまり、サーバ3ではタイマ割込み処理(不図示)によって、読み出しクロックを発生しており、このクロック1周期分の時間(単位時間)が経過したかどうかを判断している。
単位時間が経過していなければ、判断結果は「NO」となり、前述したステップSF3(図26参照)に処理を戻すが、単位時間が経過すると、判断結果は「YES」になり、ステップSF20に進む。ステップSF20では、レジスタT1,T2の値をデクリメントし、続くステップSF21ではレジスタT3をインクリメントして歩進させる。次いで、ステップSF22では、歩進されたレジスタT3の値が所定値以上に達したか、つまり練習曲データと演奏曲データとを比較するタイミングに達したかどうかを判断する。そして、そのタイミングに達していなければ、判断結果は「NO」となり、前述のステップSF3に処理を戻す。
【0078】
以後、単位時間が経過する毎にデクリメントされるレジスタT1あるいはレジスタT2が「0」、すなわち、練習曲データの読み出しタイミングあるいは演奏曲データの読み出しタイミングになると、上述のステップSF4あるいはステップSF12の判断結果が「YES」となり、練習曲データのイベントEVNTが読み出されてレジスタEVENT1に、あるいは演奏曲データのイベントEVNTが読み出されてレジスタEVENT2にストアされる。
そして、練習曲データと演奏曲データとを比較するタイミングに達すると、上述のステップSF22の判断結果が「YES」となり、ステップSF23に進み、レジスタT3をゼロリセットする。この後、ステップSF24に進み、レジスタEVENT1に格納される練習曲データのイベントEVNTと、レジスタEVENT2に格納される演奏曲データのイベントEVNTとが不一致であるか否かを判断する。
【0079】
ここで、両イベントが不一致であると、判断結果が「YES」となり、ステップSF25に進み、レジスタMISCOUNTに格納される演奏ミス回数をインクリメントして歩進させた後、図26のステップSF3に処理を戻す。一方、両イベントが一致すると、ステップSF24の判断結果は「NO」となり、図26のステップSF3に処理を戻す。
以上のように、比較処理では、演奏曲データと練習曲データとを交互に読み出し、読み出した双方のイベントEVNTを比較し、模範演奏を表す練習曲データに対して演奏曲データが相違する場合に演奏ミス回数MISCOUNTを歩進するようになっている。
【0080】
なお、こうした比較処理において、練習曲データの読み出しが進行して曲終端に達した場合には、図26のステップSF3の判断結果が「NO」となり、ステップSF10に進み、演奏曲データの有無を判断する。演奏曲データの読み出しが曲終端に達していたら判断結果は「YES」となり、本処理を完了させるが、そうでない場合には判断結果が「NO」となり、図27のステップSF11に進む。
また、演奏曲データの読み出しが進行して曲終端に達した場合には、ステップSF11の判断結果が「NO」となり、ステップSF18に進み、練習曲データの有無を判断する。練習曲データの読み出しが進行して曲終端に達していたら、判断結果は「YES」となり、本処理を完了させるが、そうでない場合には判断結果が「NO」となり、ステップSF19に処理を進めるようになっている。
【0081】
(7)講師端末2の動作(概略動作)
講師端末処理ソフトウェアが実行されると、講師端末2(CPU14)は図28に示すステップSG1にて端末各部を初期化するイニシャライズを実行する。続いて、ステップSG2では、評価処理の開始・停止を指示するスタートスイッチSTSがオン操作され、開始状態に設定されていると、後述する通信処理にてサーバ3から入手した評価依頼データHIDに含まれる曲データKD(演奏曲データ)を再生させて生徒の演奏を評価する評価処理を実行する。
次いで、ステップSG3では、ネットワークNWを介してサーバ3にアクセスして評価依頼データHIDを入手したり、評価データHDをサーバ3に送出する通信処理を行う。そして、ステップSG4では、例えば動作モードが楽器モードに設定されている場合、鍵盤11の押離鍵操作に応じた楽音を発生させる楽音発生処理等の、その他の処理を実行する。以後、電源がオフされるまでステップSG2〜SG4を繰り返す。
【0082】
(8)評価処理の動作
次に、図29〜図30を参照して講師端末2で実行される評価処理の動作について説明する。なお、以下の説明では後述する通信処理によってサーバ3よりダウンロードした評価依頼データHIDが既にRAM16の再生エリアSE(図3参照)に格納されていることを前提としている。
このような前提の下で上述したステップSG2(図28参照)を介して本処理が実行されると、CPU14は図29に示すステップSH1に処理を進め、スタートスイッチSTSのオン操作の有無を判断する。なお、講師端末2のスイッチ群12に設けられるスタートスイッチSTSとは、評価処理の開始・停止を指示するスイッチである。
【0083】
スタートスイッチSTSがオン操作されていなければ、判断結果は「NO」となり、図30に示すステップSH11に進む。ステップSH11では、スタートフラグSTFが「1」、すなわち開始状態に設定されているかどうかを判断する。そして、スタートフラグSTFが「0」となる停止状態に設定されていれば、判断結果は「NO」になり、何も処理せずに本ルーチンを完了させる。
一方、スタートスイッチSTSがオン操作されていると、図29に示すステップSH1の判断結果は「YES」となり、次のステップSH2に進み、スタートフラグSTFを反転させる。続いて、ステップSH3では、反転されたスタートフラグSTFが「1」、すなわち開始状態に設定されているかどうかを判断する。
【0084】
ここで、反転されたスタートフラグSTFが「0」となり、停止状態に設定された場合、判断結果は「NO」になり、ステップSH4〜SH7からなる評価入力処理を実行する。
すなわち、ステップSH4では、評価入力画面を表示部13に画面表示する。評価入力画面は、図示していないが、評価文HBを入力する入力欄および評価入力モードを終了するための終了ボタンを備えている。こうした評価入力画面が画面表示されると、ステップSH5に処理を進め、評価入力画面に設けられた入力欄に、文字入力を行う為のカーソルがセットされているか否か、つまり入力状態に設定されているかどうかを判断する。
【0085】
講師がアドバイス内容を評価文HBとして入力すべく、入力欄にカーソルをセットして入力状態に設定すると、判断結果は「YES」となり、ステップSH6に進み、入力された内容を入力欄に表示する。続く、ステップSH7では、終了ボタンがボタン操作されたか否かを判断する。ボタン操作されなければ、判断結果は「NO」となり、上記ステップSH5に進む。以後、評価文HBを入力し終えるまでステップSH5〜SH7を繰り返す。
そして、評価文HBを入力し終え、カーソルを入力欄から終了ボタンに移動させると、上記ステップSH5の判断結果が「NO」となり、ステップSH7に進み、終了ボタンにカーソルが位置している状態でエンターキーを押下するボタン操作が行われると、ステップSH7の判断結果が「YES」となり、評価入力処理を完了させる。
【0086】
これに対し、反転されたスタートフラグSTFが「1」となり、開始状態に設定された場合には、上述のステップSH3の判断結果が「YES」となり、ステップSH8以降の演奏評価処理を実行する。すなわち、ステップSH8では、RAM16の再生エリアSEに格納された評価依頼データHID中の曲データKDを読み出すアドレスポインタをスタート位置(曲頭)にセットする。続くステップSH9では、そのアドレスポインタに応じて読み出される先頭の曲データKD、つまりタイムTを読み出す。次いで、ステップSH10では、読み出されたタイムTをレジスタTにストアした後、一旦、本処理を完了させる。
【0087】
こうにして、曲データKDの再生が進行し始めた状態で再び本処理が実行されると、上記ステップSH1の判断結果が「NO」となり、図30に示すステップSH11に処理を進め、スタートフラグSTFが「1」であるか否かを判断する。この場合、曲データKDの再生が進行しているので、判断結果は「YES」となり、ステップSH12に進む。ステップSH12では、再生テンポに応じた単位時間が経過したかどうかを判断する。つまり、CPU14ではタイマ割込み処理(不図示)によって、再生テンポに応じたテンポクロックを発生しており、このテンポクロック1周期分の時間(単位時間)が経過したかどうかを判断している。単位時間が経過していなければ、判断結果は「NO」となり、一旦、本処理を完了させるが、単位時間が経過すると、判断結果は「YES」となり、次のステップSH13に処理を進める。
【0088】
ステップSH13ではレジスタTをデクリメントし、続くステップSH14では、デクリメントしたレジスタTの値が「0」、つまり曲データKDのイベントタイミングに達したかどうかを判断する。イベントタイミングに達していなければ、判断結果は「NO」となり、一旦、本処理を完了させる。
一方、イベントタイミング下にあると、判断結果が「YES」となり、次のステップSH15に進み、アドレスポインタを歩進させる。そして、ステップSH16では、歩進されたアドレスポインタに応じて読み出される曲データKDのデータ種を判別する。
【0089】
イベントEVNTが読み出された場合には、ステップSH17に進み、読み出されたイベント種に対応したイベント処理、すなわちノートオンイベントであれば、ノートナンバに対応した楽音を発音させるノートオン処理や、ノートオフイベントであれば、ノートナンバに対応した楽音を消音させるノートオフ処理などを実行した後、上記ステップSH15に処理を戻す。
タイムTが読み出された場合には、ステップSH18に進み、レジスタTにタイムTをストアした後、上述のステップSH12に処理を戻す。
曲データKDの終端に達して読み出すべき曲データが無い場合には、ステップSH19に進み、アドレスポインタを曲スタート位置にリセットした後、ステップSH16に処理を戻す。
【0090】
以上のように、評価処理では、スタートスイッチSTSのオン操作に応じて開始状態に設定されると、評価依頼データHIDに含まれる曲データKD(演奏曲データ)を順次読み出して再生し、その再生される曲データKDを聴いて生徒の演奏を評価する演奏評価処理が実行され、一方、スタートスイッチSTSのオン操作に応じて停止状態に設定されると、演奏アドバイスなどを記した評価文HBを作成する評価入力処理が実行されるようになっている。
【0091】
(9)通信処理の動作
次に、図31〜図34を参照して、サーバ3側の動作を交えながら講師端末2で実行される通信処理の動作を説明する。前述のステップSG3(図28参照)を介して本処理が実行されると、講師端末2は図31に示すステップSJ1に処理を進め、ネットワークNWを介してサーバ3との通信を確立させる接続処理を実行する。サーバ3との通信が確立すると、サーバ3は認証画面NG(図17参照)のデータを、アクセスしてきた講師端末2に送付する(ステップSJ2)。
講師端末2は認証画面NGのデータを受領して、その認証画面NGを表示部13に画面表示し(ステップSJ3)、認証画面NGの入力フィールドIF1,IF2に認証データ(講師IDおよびパスワード)を入力する(ステップSJ4)。そして、認証データ入力後、認証画面NGの送付ボタンSBをボタン操作して認証データをサーバ3へ送付する(ステップSJ5)。
【0092】
これにより、サーバ3は講師端末2からの認証データに基づき個人認証し(ステップSJ6)、正当なユーザとして認証されると、メニュー画面KMGのデータを返送する(ステップSJ7)。
図32にメニュー画面KMGの一例を図示する。メニュー画面KMGには、評価依頼データHIDの入手を要求する評価依頼入手ボタンHNB、作成した評価データHDを送付する評価送付ボタンHSBおよびサーバ3との通信を終了させる終了ボタンEBを備える。
このようなメニュー画面KMGのデータをサーバ3から受領した講師端末2は、メニュー画面KMGを表示部13に画面表示し(ステップSJ8)、以後、メニュー画面KMGに設けられた評価依頼入手ボタンHNB、評価送付ボタンHSBおよび終了ボタンEBの各ボタン操作に対応した処理を実行する。以下では、「評価依頼入手ボタンHNB」、「評価送付ボタンHSB」および「終了ボタンEB」をそれぞれボタン操作した場合の動作に分けて説明を進める。
【0093】
a.評価依頼入手ボタンHNBをボタン操作した場合
メニュー画面KMGの評価依頼入手ボタンHNBをボタン操作すると、ステップSJ9の判断結果が「YES」になり、ステップSJ10に進み、評価依頼入手要求をサーバ3へ送付する。すると、サーバ3はその要求に応じて、送受信エリアE2に設けられる評価依頼エリアHIEの内から該当する評価依頼データHIDを検索する(ステップSJ11)。そして、サーバ3は図33に示すステップSJ12に進み、該当する評価依頼データHIDの有無を判断する。該当する評価依頼データHIDが有れば、判断結果は「YES」となり、ステップSJ13に進み、その評価依頼データHIDを講師端末2に送付するが、該当する評価依頼データHIDが無いと、判断結果は「NO」になり、ステップSJ14に進み、依頼無し画面のデータを講師端末2に送付する。
【0094】
講師端末2では、サーバ3から依頼無し画面のデータを受領したか否かを判断し(ステップSJ15)、受領した場合には判断結果が「YES」となり、次のステップSJ16に進み、受領した依頼無し画面のデータに基づき、生徒からの評価依頼が無いことを表す依頼無し画面(不図示)を画面表示する。そして、依頼無し画面が画面表示されている状態において、当該画面に設けられる表示終了ボタンがボタン操作されると、ステップSJ17の判断結果が「YES」となり、前述したステップSJ8(図31参照)のメニュー画面KMGを画面表示する状態に復帰する。
一方、サーバ3から評価依頼データHIDを受領した場合には、上記ステップSJ15の判断結果が「NO」になり、ステップSJ18に進み、サーバ3から受領した評価依頼データHIDをRAM16の再生エリアSE(図3参照)にストアした後、前述したステップSJ8(図31参照)のメニュー画面KMGを画面表示する状態に復帰する。
【0095】
b.評価送付ボタンHSBをボタン操作した場合
メニュー画面KMGの評価送付ボタンHSBをボタン操作すると、図34に示すステップSJ19の判断結果が「YES」になり、ステップSJ20に進む。ステップSJ20では、評価送付要求をサーバ3へ送付する。すると、サーバ3はその要求に応じて、送付用画面のデータを講師端末2に送付する。
講師端末2では、送付用画面のデータを受領して送付用画面を表示部13に画面表示する(ステップSJ22)。続くステップSJ23では、前述の評価処理にて作成した評価文HB、曲番号KNおよび生徒IDなどの必要事項を、送付用画面に設けられた入力欄に入力する。次いで、ステップSJ24では、必要事項が入力された送付用画面のデータを、前述した評価データHDとしてサーバ3に送付する。
【0096】
サーバ3では講師端末2から送付された評価データHDを受領すると、その評価データHDに含まれる生徒IDを参照して、送受信エリアE2内の対応する生徒エリアSEを検索し、検索した生徒エリアSE下の評価エリアHEに、受信した評価データHDをストアする(ステップSJ25)。なお、サーバ3では評価データHDを生徒エリアSEにストアする際に、講師から評価データHDを受領した旨を通知する電子メールを該当する生徒端末1宛に送付する形態にすることも可能である。
一方、評価データHDを送出し終えた後の講師端末2では送付用画面に設けられる表示終了ボタンがボタン操作されると、ステップSJ26の判断結果が「YES」となり、前述したステップSJ8(図31参照)のメニュー画面KMGを画面表示する状態に復帰する。
【0097】
c.終了ボタンEBをボタン操作した場合
メニュー画面KMGの終了ボタンEBをボタン操作すると、ステップSJ27の判断結果が「YES」となり、ステップSJ28に進み、サーバ3との通信を切断して通信処理を完了させる。
【0098】
以上説明したように、本実施の形態によれば、生徒端末1から送付される評価依頼データHIDと講師端末2から送付される評価データHDとをサーバ3が記憶管理しておき、一定期間経過する毎に、その一定期間中の最も古い評価依頼データHIDと最も新しい評価依頼データHIDとを検索する。そして、検索した両評価依頼データHIDの内容に基づき、その期間中に行われた練習時間SA2、練習回数SA3、上達度(演奏ミス回数の差)SA1を形成する一方、上記一定期間中に講師端末2から送付される評価データHDの数、つまりアドバイス回数ADをカウントする。
こうして求めた上達度SA1、練習時間SA2、練習回数SA3およびアドバイス回数ADを勘案して上記一定期間中における生徒の上達具合が生徒自らの努力によるものなのか、あるいは講師指導によるものなのかを区別して講師指導が生徒の上達に寄与した貢献度を評価し、その評価レベルに応じて講師の報酬額を決定するようにしたので、生徒の上達に関与した講師の貢献度に応じて講師報酬を決定でき、しかも講師の意欲を高めるインセンティブを与えて高い品質の教習サービスを生徒に提供することが可能になっている。
【0099】
なお、本実施の形態では、上達度SA1、練習時間SA2、練習回数SA3およびアドバイス回数ADに基づき講師指導が生徒の上達に寄与した貢献度を評価するようにしたが、これに限らず、例えば講師端末2にて作成される評価データHDに含まれ、アドバイス内容を記述した評価文HBのデータサイズも貢献度を評価する指標として扱うようにしても構わない。
また、生徒側から担当講師の評価を貰い、それも勘案して生徒の上達に関与した講師の貢献度を評価する態様にすることも可能である。さらに、生徒側が担当講師を自由に選任できるようにし、講師が担任する生徒の数で講師の報酬を決める形態とすることも可能である
【0100】
さらに、本実施の形態では、演奏操作を教習させる音楽教室を想定した教習システムに言及したが、本発明の要旨はこれに限定されず、例えば添削指導が可能な翻訳家養成教室、各種資格試験や入学試験の為の受験指導教室などを想定した教習システムにも勿論適用可能であることは言うまでもない。
【0101】
【発明の効果】
請求項1,2に記載の発明によれば、課題を解決するための練習で得た練習成果を含む評価依頼を生徒端末から受領して記憶しておく一方、評価依頼に含まれる練習成果を向上させるための評価を講師端末から受領して記憶しておき、記憶された評価依頼と評価とから生徒の練習成果向上に関与した講師の貢献度を判定し、その貢献度に応じて当該講師に支払う報酬額を決定するので、生徒の上達に関与した講師の貢献度に応じて講師報酬を決定でき、しかも講師の意欲を高めるインセンティブを与えて高い品質の教習サービスを生徒に提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、一定期間を隔てて評価依頼記憶手段に記憶された第1および第2の評価依頼に各々含まれる第1および第2の練習成果と、第1の練習成果から第2の練習成果に至るまでに評価記憶手段に記憶される評価の回数とから一定期間中における生徒の上達具合が生徒自らの努力によるものなのか、あるいは講師指導によるものなのかを区別して講師指導が生徒の上達に寄与した貢献度を判定するので、生徒の上達に関与した講師の貢献度に対応した報酬を決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態による教習システム100の概略構成を示すブロック図である。
【図2】生徒端末1の構成を示すブロック図である。
【図3】生徒端末1が備えるRAM16の構成を示すメモリマップ図である。
【図4】サーバ3の曲データエリアE1の構成を示すメモリマップ図である。
【図5】サーバ3の送受信エリアE2の構成を示すメモリマップ図である。
【図6】サーバ3の送受信エリアE2下に設けられる生徒エリアSEの構成を示すメモリマップ図である。
【図7】評価依頼データHIDの構成を示すメモリマップ図である。
【図8】評価データHDの構成を示すメモリマップ図である。
【図9】サーバ3の生徒データエリアE3の構成を示すメモリマップ図である。
【図10】生徒端末1で実行される通信教育ソフトウェアの動作を示すフローチャートである。
【図11】生徒端末1で実行される練習処理の動作を示すフローチャートである。
【図12】生徒端末1で実行される練習処理の動作を示すフローチャートである。
【図13】生徒端末1で実行される練習処理の動作を示すフローチャートである。
【図14】生徒端末1で実行される録音処理の動作を示すフローチャートである。
【図15】生徒端末1で実行される録音処理の動作を示すフローチャートである。
【図16】生徒端末1で実行される通信処理およびサーバ3の動作を示すフローチャートである。
【図17】認証画面NGの一例を示す図である。
【図18】メニュー画面MGの一例を示す図である。
【図19】生徒端末1で実行される通信処理およびサーバ3の動作を示すフローチャートである。
【図20】生徒端末1で実行される通信処理およびサーバ3の動作を示すフローチャートである。
【図21】サーバ3で実行されるインタラプト処理の動作を示すフローチャートである。
【図22】サーバ3で実行されるインタラプト処理の動作を示すフローチャートである。
【図23】サーバ3で実行されるインタラプト処理の動作を示すフローチャートである。
【図24】サーバ3で実行されるインタラプト処理の動作を示すフローチャートである。
【図25】サーバ3で実行されるインタラプト処理の動作を示すフローチャートである。
【図26】サーバ3で実行される比較処理の動作を示すフローチャートである。
【図27】サーバ3で実行される比較処理の動作を示すフローチャートである。
【図28】講師端末2で実行される講師端末処理の動作を示すフローチャートである。
【図29】講師端末2で実行される評価処理の動作を示すフローチャートである。
【図30】講師端末2で実行される評価処理の動作を示すフローチャートである。
【図31】講師端末2で実行される通信処理およびサーバ3の動作を示すフローチャートである。
【図32】講師端末2で画面表示されるメニュー画面KMGの一例を示す図である。
【図33】講師端末2で実行される通信処理およびサーバ3の動作を示すフローチャートである。
【図34】講師端末2で実行される通信処理およびサーバ3の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 生徒端末
2 講師端末
3 サーバ
11 鍵盤
11a 押鍵ガイド部
12 スイッチ群
13 表示部
14 CPU
15 ROM
16 RAM
17 音源
18 サウンドシステム
19 モデム
100 教習システム

Claims (3)

  1. ネットワークに接続されるサーバ、このサーバにネットワークを介してアクセスする生徒端末および講師端末から構成される教習システムにおいて、
    前記サーバに設けられ、課題を記憶する課題記憶手段と、
    前記生徒端末に設けられ、前記サーバの課題記憶手段から入手した課題を解決するための練習で得た練習成果を記憶する記憶手段と、
    前記生徒端末に設けられ、前記記憶手段に記憶された練習成果を含む評価依頼を前記サーバに送出する評価依頼手段と、
    前記サーバに設けられ、生徒端末から受領した評価依頼を記憶する評価依頼記憶手段と、
    前記講師端末に設けられ、前記サーバの評価依頼記憶手段から入手した評価依頼に含まれる練習成果を向上させるための評価を前記サーバに送出する評価手段と、
    前記サーバに設けられ、講師端末から受領した評価を記憶する評価記憶手段と、
    前記サーバに設けられ、前記評価依頼記憶手段に記憶された評価依頼と、前記評価記憶手段に記憶された評価とから生徒の練習成果向上に関与した講師の貢献度を判定し、その貢献度に応じて当該講師に支払う報酬額を決定する報酬決定手段と
    を具備することを特徴とする教習システム。
  2. 生徒端末および講師端末がネットワークを介してアクセスしてくるサーバにおいて、
    課題を記憶する課題記憶手段と、
    課題を解決するための練習で得た練習成果を含む評価依頼を、生徒端末から受領して記憶する評価依頼記憶手段と、
    前記評価依頼に含まれる練習成果を向上させるための評価を、講師端末から受領して記憶する評価記憶手段と、
    前記評価依頼記憶手段に記憶された評価依頼と、前記評価記憶手段に記憶された評価とから生徒の練習成果向上に関与した講師の貢献度を判定し、その貢献度に応じて当該講師に支払う報酬額を決定する報酬決定手段と
    を具備することを特徴とするサーバ。
  3. 前記報酬決定手段は、一定期間を隔てて前記評価依頼記憶手段に記憶された第1および第2の評価依頼に各々含まれる第1および第2の練習成果と、第1の練習成果から第2の練習成果に至るまでに前記評価記憶手段に記憶される評価の回数とから一定期間中における生徒の上達具合が生徒自らの努力によるものなのか、あるいは講師指導によるものなのかを区別して講師指導が生徒の上達に寄与した貢献度を判定することを特徴とする請求項2記載のサーバ。
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