JP2004138654A - 解像度を決定する情報処理装置、情報処理方法、その情報処理方法を実現するためのプログラム、およびそのプログラムを記憶した記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】接続された表示装置に適切な解像度を選択する。
【解決手段】画像処理装置100は、データが入力される入力用インターフェース112と、垂直ライン数を算出する算定部132と、情報を記憶する記憶部118と、データを出力する出力用インターフェース114と、1の解像度を決定する決定部130とを含む。決定部130は、記憶部118に記憶された垂直ライン数を候補として特定し、特定された垂直ライン数の候補のうち最も近い値を推定された垂直ライン数と推定する推定部136と、解像度の候補を選択する選択部138と、選択部138によって選択された解像度の候補の数が1であると、候補として選択された解像度を、1の解像度として確定する確定部140とを含む。
【選択図】 図1
【解決手段】画像処理装置100は、データが入力される入力用インターフェース112と、垂直ライン数を算出する算定部132と、情報を記憶する記憶部118と、データを出力する出力用インターフェース114と、1の解像度を決定する決定部130とを含む。決定部130は、記憶部118に記憶された垂直ライン数を候補として特定し、特定された垂直ライン数の候補のうち最も近い値を推定された垂直ライン数と推定する推定部136と、解像度の候補を選択する選択部138と、選択部138によって選択された解像度の候補の数が1であると、候補として選択された解像度を、1の解像度として確定する確定部140とを含む。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置が接続された情報処理装置に関し、特に他の装置から入力された信号に基づいて、表示装置の解像度を的確に選択するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、複数のモニタタイミング特性に対応し、入力信号を自動判別して正しい表示を行う表示装置(マルチスキャンモニタ)が提供されている。モニタタイミング特性とは、主に垂直ライン数、垂直期間および水平期間を表す概念である。
【0003】
特開2002−14664公報(特許文献1)は、マルチスキャンモニタの解像度を制御するための情報処理装置を開示する。
【0004】
特許文献1に記載された情報処理装置は、装置の外部より複数系統の画像信号を入力するための入力回路と、複数系統の画像信号を処理するための処理回路と、処理回路より出力される複数系統の画像信号を表示装置に出力するための出力回路と、複数系統の画像信号と制御情報とを対応付けて記憶するための記憶回路と、記憶回路に記憶された制御情報に基づいて処理回路による複数系統の画像信号の処理動作を制御するための制御回路とを含む。
【0005】
この発明によると、画像信号と処理制御情報とを対応付けて、記憶回路に記憶させているので、画像信号の変化に対し、柔軟に画像信号の処理動作を変化させて制御し、適切に画像を表示させることができる。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−14664公報(第4−13頁)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述の公報に開示された発明では、異なる解像度であるにもかかわらず、モニタタイミング特性の値が近いために判別が困難な場合、的確に解像度を確定できないという問題点がある。
【0008】
例えば、図11(A)は、上述の公報に開示される情報処理装置の記憶回路に記憶されているモニタタイミング特性の例である。上述の公報に開示される情報処理装置において、入力された信号が図11(B)に示す値を表すとする。その場合、図11(A)のデータのうち、図11(B)の値に最も近いのは、図11(A)において太枠でかこったデータである。上述の公報に開示される情報処理装置が、この結果に基づいて適切な解像度を選択するのは困難である。
【0009】
従来の装置では、画像を表示する場合、単純なアルゴリズムで強制的にいずれかのモニタタイミング特性であると判断して画像を表示していた。あるいは対応できない信号である旨を表示して画面に画像を表示しないなどの動作を行っていた。その結果、誤った解像度で画像が表示されたり、画像の内容が全く表示されないなどの問題点が生じていた。
【0010】
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものである。その目的は、判別が困難な信号が入力された場合に、その信号から演算されるモニタタイミング特性を推定し、解像度を決定する情報処理装置、情報処理方法、その情報処理方法を実現するためのプログラム、およびそのプログラムを記憶した記憶媒体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係る情報処理装置は、複数個の解像度から1の解像度を選択するための情報処理装置である。この装置は、入力手段と、算出手段と、記憶手段と、出力手段と、決定手段とを含む。入力手段は、情報処理装置に接続された表示装置における解像度を規定するための情報を含む画像データを入力する。算出手段は、入力手段に入力された情報に基づいて、表示装置におけるモニタタイミング特性を算出する。記憶手段は、複数個の解像度のそれぞれに対応させてモニタタイミング特性を記憶し、かつ1の解像度を選択するための情報を記憶する。出力手段は、表示装置に、1の解像度を表わすデータとともに、表示データを出力する。決定手段は、出力手段が出力するデータによって表される、1の解像度を決定する。決定手段は、選択手段と、確定手段と、指定手段とを含む。選択手段は、算出手段により算出されたモニタタイミング特性と、記憶手段に記憶された複数のモニタタイミング特性との差をそれぞれ算出し、差が予め定められた値を下回ったモニタタイミング特性に対応して記憶された解像度を、解像度の候補として選択する。確定手段は、選択された解像度の候補の数が1であると、候補として選択された解像度を、1の解像度として確定する。指定手段は、選択手段によって選択された解像度の候補が複数ある場合に、解像度の候補の中から、ユーザによる解像度を指定する情報に応じて、1の解像度を確定する。
【0012】
第1の発明によると、入力手段から入力された情報に基づいて、算出手段がモニタタイミング特性を算出する。選択手段は、算出手段により算出されたモニタタイミング特性と、記憶手段に記憶された複数のモニタタイミング特性との差をそれぞれ算出し、差が例えば算出手段により算出されたモニタタイミング特性の値の10%以内といった、予め定められた値を下回ったモニタタイミング特性に対応して記憶された解像度を、解像度の候補として選択する。複数の解像度の候補を選択するための選択手段が、1つしか候補を選択しないことは、他の解像度に比べ候補とされた解像度に対応するモニタタイミング特性と、算定されたモニタタイミング特性との適合度が特に高いことを表す。これにより、モニタタイミング特性の適合度が特に高いので、確定手段は、その解像度を1の解像度として確定する。選択手段の処理を経ても解像度の候補を1つに絞り込めない場合は、指定手段によって、ユーザの指定を受付る。その結果、表示しようとする情報に最も適した解像度を、的確に選択する情報処理装置を提供することができる。
【0013】
第2の発明に係る情報処理装置は、複数個の解像度から1の解像度を選択するための情報処理装置である。この装置は、入力手段と、算出手段と、記憶手段と、出力手段と、決定手段とを含む。入力手段は、画像データが入力される。この画像データは、接続された表示装置における解像度を規定するための情報を含む。算出手段は、入力手段に入力された情報に基づいて、表示装置における垂直ライン数を算出する。記憶手段は、複数個の解像度のそれぞれに対応させて垂直ライン数を記憶するほか、1の解像度を選択するための情報を記憶する。出力手段は、表示装置に、1の解像度を表わすデータとともに、表示データを出力する。決定手段は、出力手段が出力するデータによって表される、1の解像度を決定する。決定手段は、推定手段と選択手段と確定手段と指定手段とを含む。推定手段は、記憶手段に記憶された垂直ライン数を候補として特定し、特定された垂直ライン数の候補のうち算出された垂直ライン数に最も近い値を推定された垂直ライン数と推定する。推定手段がそのような特定を行うのは、算出手段により算出された垂直ライン数の値が、記憶手段に記憶された複数個の解像度の上限値から下限値までの間に含まれる場合である。推定手段が垂直ラインの候補とするのは、複数個の解像度のうち、算出された垂直ライン数の値より値が小さい解像度に対応する、垂直ライン数である。選択手段は、記憶手段に記憶された解像度から、基準に合致した垂直ライン数に対応する解像度を、解像度の候補として選択する。選択手段による選択の基準は、推定手段により推定された垂直ライン数と、記憶手段に記憶された複数の垂直ライン数との差をそれぞれ算出し、その差のいずれかに係数を乗じた値を含む加算結果が、予め定められた値を下回る場合である。確定手段は、選択された解像度の候補の数が1であると、候補として選択された解像度を、1の解像度として確定する。指定手段は、選択手段によって選択された解像度の候補が複数ある場合に、解像度の候補の中から、ユーザによる解像度を指定する情報に応じて、1の解像度を確定する。
【0014】
第2の発明によると、入力手段から入力された情報に基づいて、算出手段が垂直ライン数を算出する。推定手段は、算出された垂直ライン数の値が、記憶手段に記憶された複数個の解像度の上限値から下限値までの間に含まれる場合には、記憶手段に記憶された垂直ライン数を、垂直ライン数の候補として特定する。垂直ライン数の候補として特定される基準は、対応する解像度の値が、算出された垂直ライン数の値より小さいことである。このとき、垂直ライン数の候補から、垂直ライン数の値が推定される。垂直ライン数は、入力手段に情報を入力するコンピュータの仕様により決定されるため、ある限定された値をとる場合が多い上に、原則として対応する解像度に相当する値を上回る。これにより、推定手段は現実にはありえない垂直ライン数を推定値とせず、的確に垂直ライン数を推定する。選択手段は、推定手段が、垂直ライン数の候補を特定する際の誤りにより、誤った垂直ライン数を推定した場合に対処するため、まず解像度の候補を選択し、確定手段に解像度の確定を行わせる。複数の解像度の候補を選択するための選択手段が、1つしか候補を選択しないことは、他の解像度に比べ候補とされた解像度に対応するモニタタイミング特性と、算定されたモニタタイミング特性との適合度が特に高いことを表す。モニタタイミング特性の適合度が特に高いので、確定手段は、その解像度を1の解像度として確定する。推定手段および選択手段の処理を経ても解像度の候補を1つに絞り込めない場合は、指定手段によって、ユーザの指定を受付る。その結果、表示しようとする情報に最も適した解像度を、的確に選択する情報処理装置を提供することができる。
【0015】
第3の発明に係る情報処理装置は、複数個の解像度から1の解像度を選択するための情報処理装置であって、入力手段と、算出手段と、記憶手段と、出力手段と、決定手段とを含む。入力手段は、画像データを入力する。この画像データは、情報処理装置に接続された表示装置における解像度を規定するための情報を含む。算出手段は、入力手段に入力された情報に基づいて、表示装置における垂直ライン数、垂直期間および水平期間を算出する。記憶手段は、複数個の解像度のそれぞれに対応させて、垂直ライン数と垂直期間および水平期間のいずれかとを記憶し、かつ1の解像度を選択するための情報を記憶する。出力手段は、表示装置に、1の解像度を表わすデータとともに、表示データを出力する。決定手段は、出力手段が出力するデータによって表される、1の解像度を決定する。決定手段は、第1の推定手段と、選択手段と、確定手段と、指定手段とを含む。第1の推定手段は、記憶手段に記憶された垂直ライン数を候補として特定し、特定された垂直ライン数の候補のうち算出された垂直ライン数に最も近い値を推定された垂直ライン数と推定する。第1の推定手段がそのような特定を行うのは、算出手段により算出された垂直ライン数の値が、記憶手段に記憶された複数個の解像度の上限値から下限値までの間に含まれる場合である。第1の推定手段が垂直ラインの候補とするのは、複数個の解像度のうち、算出された垂直ライン数の値より値が小さい解像度に対応する、垂直ライン数である。選択手段は、次の3つの値のうち、第1の推定手段により推定された垂直ライン数と記憶手段に記憶された解像度の候補に対応する垂直ライン数との差に係数を乗じた値を含む少なくとも2つの値の加算結果が、予め定められた値を下回る場合、加算された値に対応する解像度を、解像度の候補として選択する。その3つの値の第1は、第1の推定手段により推定された垂直ライン数と記憶手段に記憶された解像度の候補に対応する垂直ライン数との差に係数を乗じた値である。第2は、記憶手段に記憶された垂直期間と算定手段による算定結果に基づいて定められた垂直期間との差に係数を乗じた値である。第3は、記憶手段に記憶された水平期間と算定手段により算定された水平期間との差に係数を乗じた値である。確定手段は、選択された解像度の候補の数が1であると、候補として選択された解像度を、1の解像度として確定する。指定手段は、選択手段によって選択された解像度の候補が複数ある場合に、解像度の候補の中から、ユーザによる解像度を指定する情報に応じて、1の解像度を確定する。
【0016】
第3の発明によると、入力手段から入力された情報から、算出手段が垂直ライン数を算出する。第1の推定手段は、算出された垂直ライン数の値が、記憶手段に記憶された複数個の解像度の上限値から下限値までの間に含まれる場合には、記憶手段に記憶された垂直ライン数を、垂直ライン数の候補として特定する。垂直ライン数の候補として特定される基準は、対応する解像度の値が、算出された垂直ライン数の値より小さいことである。特定された垂直ライン数の候補から、垂直ライン数の値が推定される。この値は、入力手段に信号を入力する装置の仕様により決定されるため、ある限定された値をとる場合が多い。さらに、垂直ライン数は、原則として対応する解像度に相当する値を上回り、他の条件により影響を受けない。選択手段は、水平期間、垂直ライン数および垂直期間について、算定手段および第1の推定手段により得られた値と、記憶手段に記憶された値との差を求め、これらの差にそれぞれ係数を乗じ、総和を求める。解像度の選択に、水平期間、垂直ライン数および垂直期間のうち少なくとも2つを考慮した場合、選択手段が不適切な解像度を選択する確率は、それらのうちのいずれかのみを用いて選択した場合より少なくなる。しかも、解像度に強い影響を及ぼす値には係数の値を大きく、あまり影響を及ぼさない値には係数を小さく設定することができるので、選択手段は影響度の大小を選択に反映させることができる。さらに、記憶手段に記憶された解像度との適合度を、上述の総和に集約して評価するので、複雑な条件判断を行わなくとも、表示する態様を適切に選択することができる。これにより、第1の推定手段は現実にはありえない垂直ライン数を推定値とせず、的確に垂直ライン数および垂直期間を推定できる。選択手段は、第1の推定手段が、垂直ライン数の候補を特定する際の誤りにより、誤った垂直ライン数を推定した場合に対処するため、まず解像度の候補を選択し、確定手段に解像度の確定を行わせる。確定手段は、選択手段が選択した解像度が1である場合、他の解像度に比べ算定および推定により得られたモニタタイミング特性に対する適合度が高いとして、その解像度を1の解像度として確定することができる。第1の推定手段および選択手段の処理を経ても解像度の候補を1つに絞り込めない場合は、指定手段によって、ユーザの指定を受付る。その結果、表示しようとする情報に最も適した解像度を、的確に選択する情報処理装置を提供することができる。
【0017】
第4の発明に係る情報処理装置は、第3の発明の構成に加えて、記憶手段は、複数個の解像度のそれぞれに対応させて、少なくとも垂直ライン数および垂直期間を記憶する。決定手段は、推定された垂直ライン数と同じ解像度に対応する、記憶手段に記憶された垂直期間を候補として特定し、特定された垂直期間の候補のうち最も近い値を推定された垂直期間と推定するための第2の推定手段をさらに含む。算定手段の算定結果に基づいて定められた垂直期間は、第2の推定手段によって推定された垂直期間を含む。
【0018】
第4の発明によると、垂直期間は、入力手段に信号を入力するコンピュータの仕様により決定されるため、ある限定された値をとる場合が多い。また、垂直期間は、垂直ライン数と同じ解像度に対応する。第2の推定手段は、このことに基づいて、垂直期間を推定する。これにより、第2の推定手段は現実にはありえない垂直期間を推定値とせず、的確に垂直期間の値を推定する。その結果、選択手段が解像度の候補を適切に選択する確率は向上するので、表示しようとする情報に最も適した解像度を、的確に選択する情報処理装置を提供することができる。
【0019】
第5の発明に係る情報処理装置は、第1〜4のいずれかの発明の構成に加えて、追加手段を含む。追加手段は、1の解像度が確定されたことに応答して、1の解像度に対応する垂直ライン数、垂直期間および水平期間のうち、選択手段が解像度の候補に用いるものを、1の解像度と対応させて記憶手段に記憶させる。
【0020】
第5の発明によると、情報処理装置が使用されるにつれ、追加手段は、記憶手段に、垂直ライン数等と解像度との対応関係を蓄積する。これにより、推定手段が、垂直ライン数の値を的確に推定する確率が高くなる。その結果、表示しようとする情報に最も適した解像度を、的確に選択する情報処理装置を提供することができる。
【0021】
第6の発明に係る情報処理方法は、複数個の解像度から1の解像度を選択するための情報処理方法である。この方法は、入力ステップと、算出ステップと、記憶ステップと、出力ステップと、決定ステップとを含む。入力ステップは、この情報処理方法を実施する装置に接続された表示装置における解像度を規定するための情報を含む画像データを入力する。算出ステップは、入力ステップにおいて入力された情報に基づいて、表示装置におけるモニタタイミング特性を算出する。記憶ステップは、複数個の解像度のそれぞれに対応させてモニタタイミング特性を記憶し、かつ1の解像度を選択するための情報を記憶する。出力ステップは、表示装置に、1の解像度を表わすデータとともに、表示データを出力する。決定ステップは、出力ステップにおいて出力するデータによって表される、1の解像度を決定する。決定ステップは、選択ステップと、確定ステップと、指定ステップとを含む。選択ステップは、算出ステップにより算出されたモニタタイミング特性と、記憶ステップに記憶された複数のモニタタイミング特性との差をそれぞれ算出し、差が予め定められた値を下回ったモニタタイミング特性に対応して記憶された解像度を、解像度の候補として選択する。確定ステップは、選択された解像度の候補の数が1であると、候補として選択された解像度を、1の解像度として確定する。指定ステップは、選択ステップにおいて選択された解像度の候補が複数ある場合に、解像度の候補の中から、ユーザによる解像度を指定する情報に応じて、1の解像度を確定する。
【0022】
第6の発明によると、入力ステップにおいて入力された情報に基づいて、算出ステップにおいてモニタタイミング特性を算出する。選択ステップは、算出ステップにより算出されたモニタタイミング特性と、記憶ステップに記憶された複数のモニタタイミング特性との差をそれぞれ算出し、差が例えば算出ステップにおいて算出されたモニタタイミング特性の値の10%以内といった、予め定められた値を下回ったモニタタイミング特性に対応して記憶された解像度を、解像度の候補として選択する。複数の解像度の候補を選択するための選択ステップにおいて、1つしか候補が選択されないことは、他の解像度に比べ候補とされた解像度に対応するモニタタイミング特性と、算定されたモニタタイミング特性との適合度が特に高いことを表す。これにより、モニタタイミング特性の適合度が特に高いので、確定ステップでは、その解像度を1の解像度として確定する。選択ステップの処理を経ても解像度の候補を1つに絞り込めない場合は、指定ステップにおいて、ユーザの指定を受付る。その結果、表示しようとする情報に最も適した解像度を、的確に選択する情報処理方法を提供することができる。
【0023】
第7の発明に係る情報処理方法は、複数個の解像度から1の解像度を選択するための情報処理方法である。この方法は、入力ステップと、算出ステップと、記憶ステップと、出力ステップと、決定ステップとを含む。入力ステップにおいては、画像データが入力される。この画像データは、接続された表示装置における解像度を規定するための情報を含む。算出ステップは、入力ステップにおいて入力された情報に基づいて、表示装置における垂直ライン数を算出する。記憶ステップは、複数個の解像度のそれぞれに対応させて垂直ライン数を記憶するほか、1の解像度を選択するための情報を記憶する。出力ステップは、表示装置に、1の解像度を表わすデータとともに、表示データを出力する。決定ステップは、出力ステップにおいて出力するデータによって表される、1の解像度を決定する。決定ステップは、推定ステップと選択ステップと確定ステップと指定ステップとを含む。推定ステップは、記憶ステップにおいて記憶された垂直ライン数を候補として特定し、特定された垂直ライン数の候補のうち算出された垂直ライン数に最も近い値を推定された垂直ライン数と推定する。推定ステップがそのような特定を行うのは、算出ステップにおいて算出された垂直ライン数の値が、記憶ステップに記憶された複数個の解像度の上限値から下限値までの間に含まれる場合である。推定ステップが垂直ラインの候補とするのは、複数個の解像度のうち、算出された垂直ライン数の値より値が小さい解像度に対応する、垂直ライン数である。選択ステップは、記憶ステップにおいて記憶された解像度から、基準に合致した垂直ライン数に対応する解像度を、解像度の候補として選択する。選択ステップにおける選択の基準は、推定ステップにおいて推定された垂直ライン数と、記憶ステップにおいて記憶された複数の垂直ライン数との差をそれぞれ算出し、その差のいずれかに係数を乗じた値を含む加算結果が、予め定められた値を下回る場合である。確定ステップにおいては、選択された解像度の候補の数が1であると、候補として選択された解像度を、1の解像度として確定する。指定ステップは、選択ステップにおいて選択された解像度の候補が複数ある場合に、解像度の候補の中から、ユーザによる解像度を指定する情報に応じて、1の解像度を確定する。
【0024】
第7の発明によると、入力ステップにおいて入力された情報に基づいて、算出ステップにおいて垂直ライン数を算出する。推定ステップにおいては、算出された垂直ライン数が、記憶ステップにおいて記憶された複数個の解像度の上限値から下限値までの間に含まれる場合には、記憶ステップにおいて記憶された垂直ライン数を、垂直ライン数の候補として特定する。垂直ライン数の候補として特定される基準は、対応する解像度の値が、算出された垂直ライン数の値より小さいことである。このとき、垂直ライン数の候補から、垂直ライン数の値が推定される。垂直ライン数は、入力手段に信号を入力するコンピュータの仕様により決定されるため、ある限定された値をとる場合が多い。垂直ライン数は、原則として対応する解像度に相当する値を上回るものである。これにより、推定ステップにおいて現実にはありえない垂直ライン数を推定値とすることはなく、的確に垂直ライン数を推定する。選択ステップにおいては、推定ステップが、垂直ライン数の候補を特定する際の誤りにより、誤った垂直ライン数を推定した場合に対処するため、まず解像度の候補を選択し、確定ステップにおいて解像度の確定を行う。複数の解像度の候補を選択できる選択ステップにおいて、1つしか候補を選択しないことは、他の解像度に比べ候補とされた解像度に対応するモニタタイミング特性と、算定されたモニタタイミング特性との適合度が特に高いことを表す。モニタタイミング特性の適合度が特に高いので、確定ステップにおいては、その解像度を1の解像度として確定する。推定ステップおよび選択ステップの処理を経ても解像度の候補を1つに絞り込めない場合は、指定ステップにおいて、ユーザの指定を受付る。その結果、表示しようとする情報に最も適した解像度を、的確に選択する情報処理方法を提供することができる。
【0025】
第8の発明に係る情報処理方法は、複数個の解像度から1の解像度を選択するための情報処理方法であって、入力ステップと、算出ステップと、記憶ステップと、出力ステップと、決定ステップとを含む。入力ステップは、画像データを入力される。この画像データは、表示装置における解像度を規定するための情報を含む。算出ステップは、入力ステップにおいて入力された情報に基づいて、表示装置における垂直ライン数、垂直期間および水平期間を算出する。記憶ステップは、複数個の解像度のそれぞれに対応させて、垂直ライン数と垂直期間および水平期間のいずれかとを記憶し、かつ1の解像度を選択するための情報を記憶する。出力ステップは、表示装置に、1の解像度を表わすデータとともに、表示データを出力する。決定ステップは、出力ステップが出力するデータによって表される、1の解像度を決定する。決定ステップは、第1の推定ステップと選択ステップと確定ステップと指定ステップとを含む。第1の推定ステップは、記憶ステップにおいて記憶された垂直ライン数を候補として特定し、特定された垂直ライン数の候補のうち算出された垂直ライン数に最も近い値を推定された垂直ライン数と推定する。第1の推定ステップにおいてそのような特定を行うのは、算出ステップにおいて算出された垂直ライン数の値が、記憶ステップにおいて記憶された複数個の解像度の上限値から下限値までの間に含まれる場合である。第1の推定ステップにおいて垂直ラインの候補とするのは、複数個の解像度のうち、算出された垂直ライン数の値より値が小さい解像度に対応する、垂直ライン数である。選択ステップにおいては、同一の解像度に対応する、次の3つの値のうち、第1の推定ステップにおいて推定された垂直ライン数と記憶ステップにおいて記憶された解像度の候補に対応する垂直ライン数との差に係数を乗じた値を含む少なくとも2つの値の加算結果が、予め定められた値を下回る場合、加算された値に対応する解像度を、解像度の候補として選択する。その3つの値の第1は、第1の推定ステップにおいて推定された垂直ライン数と記憶ステップにおいて記憶された解像度の候補に対応する垂直ライン数との差に係数を乗じた値である。第2は、記憶ステップにおいて記憶された垂直期間と算定ステップにおける算定結果に基づいて定められた垂直期間との差に係数を乗じた値である。第3は、記憶ステップにおいて記憶された水平期間と算定ステップにおいて算定された水平期間との差に係数を乗じた値である。確定ステップは、選択された解像度の候補の数が1であると、候補として選択された解像度を、1の解像度として確定する。指定ステップは、選択ステップにおいて選択された解像度の候補が複数ある場合に、解像度の候補の中から、ユーザによる解像度を指定する情報に応じて、1の解像度を確定する。
【0026】
第8の発明によると、入力ステップにおいて入力された情報から、算出ステップにおいて垂直ライン数を算出する。第1の推定ステップにおいては、算出された垂直ライン数が、記憶ステップにおいて記憶された複数個の解像度の上限値から下限値までの間に含まれる場合には、記憶ステップにおいて記憶された垂直ライン数を、垂直ライン数の候補として特定する。垂直ライン数の候補として特定される基準は、対応する解像度の値が、算出された垂直ライン数の値より小さいことである。特定された垂直ライン数の候補から、垂直ライン数の値が推定される。この値は、入力ステップにおいて情報を入力するコンピュータの仕様により決定されるため、ある限定された値をとる場合が多い上、原則として対応する解像度に相当する値を上回る。選択ステップにおいては、水平期間、垂直ライン数および垂直期間について、算定ステップおよび第1の推定ステップにより得られた値と、記憶ステップにおいて記憶された値との差を求め、これらの差にそれぞれ係数を乗じ、総和を求める。解像度の選択に、水平期間、垂直ライン数および垂直期間の少なくとも2つを考慮した場合、選択ステップにおいて不適切な解像度を選択する確率は、それらのうちのいずれかのみを用いて選択した場合より少なくなる。しかも、解像度に強い影響を及ぼす値には係数の値を大きく、あまり影響を及ぼさない値には係数を小さく設定することができるので、選択ステップにおいては影響度の大小を選択に反映させることができる。さらに、記憶ステップにおいて記憶された解像度との適合度を、上述の総和に集約して評価するので、複雑な条件判断を行わなくとも、表示する態様を適切に選択することができる。これにより、第1の推定ステップにおいては現実にはありえない垂直ライン数を推定値とせず、的確に垂直ライン数および垂直期間を推定できる。第1の推定ステップにおいて、垂直ライン数の候補を特定する際の誤りにより、誤った垂直ライン数を推定した場合に対処するため、選択ステップにおいては、まず解像度の候補を選択し、確定ステップにおいて解像度の確定を行わせる。確定ステップでは、選択ステップにおいて選択した解像度が1である場合、他の解像度に比べ算定ステップおよび第1の推定ステップにより得られたモニタタイミング特性に対する適合度が高いとして、その解像度を1の解像度とすることができる。第1の推定ステップおよび選択ステップの処理を経ても解像度の候補を1つに絞り込めない場合は、指定ステップにおいて、ユーザの指定を受付る。その結果、表示しようとする情報に最も適した解像度を、的確に選択する情報処理方法を提供することができる。
【0027】
第9の発明に係る情報処理方法は、第8の発明の構成に加えて、記憶ステップは、複数個の解像度のそれぞれに対応させて、少なくとも垂直ライン数および垂直期間を記憶する。決定ステップは、推定された垂直ライン数と同じ解像度に対応する、記憶ステップにおいて記憶された垂直期間を候補として特定し、特定された垂直期間の候補のうち最も近い値を推定された垂直期間と推定するための第2の推定ステップをさらに含む。算定ステップの算定結果に基づいて定められた垂直期間は、第2の推定ステップにおいて推定された垂直期間を含む。
【0028】
第9の発明によると、垂直期間は、入力ステップにおいて信号を入力するコンピュータの仕様により決定されるため、ある限定された値をとる場合が多い。また、垂直期間は、垂直ライン数と同じ解像度に対応する。第2の推定ステップにおいては、このことに基づいて、垂直期間を推定する。これにより、第2の推定ステップにおいては現実にはありえない垂直期間を推定値とせず、的確に垂直期間の値を推定する。その結果、選択ステップにおいて解像度の候補を適切に選択する確率は向上するので、表示しようとする情報に最も適した解像度を、的確に選択する情報処理方法を提供することができる。
【0029】
第10の発明に係る情報処理方法は、第6〜9のいずれかの発明の構成に加えて、追加ステップを含む。追加ステップは、1の解像度が確定されたことに応答して、1の解像度に対応する垂直ライン数、垂直期間および水平期間のうち、選択ステップにおいて解像度の候補に用いるものを、1の解像度と対応させて記憶ステップにおいて記憶する。
【0030】
第10の発明によると、情報処理方法が使用されるにつれ、追加ステップにおいては、垂直ライン数等と解像度との対応関係を記憶する。これにより、推定ステップにおいて、垂直ライン数の値を的確に推定する確率が高くなる。その結果、表示しようとする情報に最も適した解像度を、的確に選択する情報処理方法を提供することができる。
【0031】
第11の発明に係るプログラムは、第6〜10の発明のいずれかに記載の情報処理方法をコンピュータに実現させるためのものである。
【0032】
第11の発明によると、この発明を実施するコンピュータは、第6〜10の発明のいずれかの情報処理方法を実施する情報処理装置として動作する。
【0033】
この情報処理装置は、垂直ライン数の値を推定することができる。垂直ライン数は、入力手段に信号を入力するコンピュータの仕様により決定されるため、ある限定された値をとる場合が多く、原則として対応する解像度に相当する値を上回るからである。これにより、推定ステップにおいて現実にはありえない垂直ライン数を推定値とすることはなく、的確に垂直ライン数を推定することができる。確定ステップにおいては、推定ステップにおける推定結果に基づいて選択ステップが選択した解像度の候補が1つである場合、その解像度を1の解像度として確定する。その結果、表示しようとする情報に最も適した解像度を、的確に選択する情報処理方法を実現するプログラムを提供できる。
【0034】
第12の発明に係る記録媒体は、第11の発明に係るプログラムを記録したものである。
【0035】
第12の発明によると、第11の発明に係るプログラムをコンピュータに実行させるための記録媒体を提供することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
【0037】
<第1の実施の形態>
図1を参照して、本実施の形態に係る画像処理装置100は、制御部110、入力用インターフェイス112、出力用インターフェイス114、操作部116、記憶部118、FD駆動部120、およびCD−ROM駆動部122を含む。
【0038】
制御部110は、この画像処理装置100の制御をする。入力用インターフェイス112は、制御部110に接続され、主コンピュータから画像信号を受信する。出力用インターフェイス114は、制御部110に接続され、表示装置102に制御用の信号と画像情報を出力する。操作部116は、制御部110に接続され、ユーザからのキー入力を受付ける。記憶部118は、制御部110に接続され、垂直ライン数、垂直期間および水平期間を含むモニタタイミング特性と、解像度とを対応づけて記憶するほか、解像度の選択に用いるフラグの値を記憶する。FD駆動部120は、フレキシブルディスクから情報を読取る。CD−ROM駆動部122は、CD−ROM(Compact Disc Read−Only Memory)から情報を読取る。
【0039】
制御部110は、決定部130と、算定部132と、追加部134とを含む。決定部130は、解像度を決定する。算定部132は、入力用インターフェース112から入力された信号に基づき、水平期間、垂直期間および垂直ライン数を算定するほか、本実施の形態に係る解像度の確定を実現するプログラムの実行に関する制御を行う。追加部134は、決定部130により決定された、水平期間、垂直期間および垂直ライン数と解像度との対応関係を、記憶部118に記憶させる。垂直期間とは、入力用インターフェース112に入力される垂直同期信号の周期を表わす。水平期間とは、入力用インターフェース112に入力される水平同期信号の周期を表す。垂直ライン数とは、1の垂直期間の間に、水平同期信号が入力される回数を表わす。実用上、この値は垂直期間を水平期間で除した値に等しい。
【0040】
決定部130は、推定部136と、選択部138と、確定部140とを含む。推定部136は、垂直ライン数を推定する。選択部138は、推定部136により推定された垂直ライン数と、記憶部118に記憶された垂直ライン数との差に、あらかじめ定めた係数「1」を乗じ、その値を別途定めた値「0」に加えて評価値を求める。その上で、評価値があるしきい値「5」以下である場合に、対応する解像度を候補として選択する。本実施の形態においては、垂直ライン数のしきい値が「5」以下である場合に、対応する解像度を候補として選択することとなる。ただし、あらかじめ定めた係数、別途定めた値および評価値は、これに限られない。決定する確定部140は、選択部138によって選択された解像度のうちから、表示装置102に情報を表示させる際の解像度を決定する。
【0041】
この画像処理装置100は、コンピュータハードウェアと制御部110により実行されるソフトウェアとにより実現される。一般的にこうしたソフトウェアは、フレキシブルディスク、CD−ROMなどの記憶媒体に格納されて流通し、FD駆動装置120またはCD−ROM駆動装置122などにより記憶媒体から読取られて記憶部118に一旦格納される。図1に示したコンピュータのハードウェア自体は一般的なものである。したがって、本発明の最も本質的な部分は、図示しないフレキシブルディスク、CD−ROMなどの記録媒体に記録されたソフトウェアである。
【0042】
図2を参照して、本実施の形態に係る記憶部118に記憶されたモニタタイミング特性と解像度との対応関係を説明する。この図において、No.1〜18は、画像処理装置100に記憶されていたデータを表し、No.19〜21は、追加部134によって後に追加されたデータを表す。これらのデータにおける解像度とモニタタイミング特性との対応関係が、変化することはない。
【0043】
図3を参照して、本実施の形態について説明する際に用いる、データのサンプルについて説明する。モニタタイミング特性は、入力用インターフェース112により入力された信号を基に、算定部132が算定するため、その値には測定誤差が含まれる。本来モニタタイミング特性のうち垂直期間および垂直ライン数の値は、図示しない主コンピュータの仕様により、ある決まった値を取るはずであるが、測定誤差の存在により、実際に算定部132が算定する値にはバラツキが生じる。したがって、図3に示すデータのサンプルは、図2のデータと必ずしも一致していない。ここでは、実際に算定部132が算定する垂直ライン数の値を、測定ライン数と呼ぶ。なお、設定解像度とは、主コンピュータが入力用インターフェース112に信号を送信したときに、主コンピュータにおいて設定されていた画像の解像度を表わす。
【0044】
図4を参照して、記憶部118に記憶された、図2に示す垂直ライン数と、垂直方向の解像度との関係を説明する。この図に表すように、異なる垂直ライン数が同一の解像度に対応している。また一般的には、垂直ライン数の値は、垂直方向の解像度の値より大きくなる。入力インターフェース112から入力される信号は、図示しない主コンピュータの仕様の関係で、ある決まった値を取ることが多い上に、表示装置102の電子銃のインターバルが必要なためである。
【0045】
図5を参照して、画像処理装置100で実行されるプログラムは、解像度の決定に関し、以下のような制御構造を有する。
【0046】
まず、ステップ100(以下、ステップをSと略す。)にて、記憶部118のデータを、No.順に並べ替えるとともに、記憶されているフラグの値を「0」に設定する。
【0047】
S102にて、算定部132は、入力用インターフェイス112を介して、主コンピュータから、画像を表示するためのデータと同期信号を受付ける。S104にて、算定部132は、受付けた同期信号から、測定ライン数を算定する。
【0048】
S106にて、推定部136は、記憶部118に記憶された図2のデータを参照し、算定部132が算定した測定ライン数の値が、図4に示す解像度の上下限の範囲内(400〜900内)に収まっているか否かを判断する。測定ライン数が図4の解像度の上下限の範囲内に収まっていると判断した場合には(S106にてYES)、処理はS108へと移される。もしそうでないと(S106にてNO)、処理はS112へと移される。
【0049】
S108にて、推定部136は、記憶部118に記憶されたデータを参照し、垂直方向の解像度の値が測定ライン数の値より小さい、垂直ライン数を特定する。S110にて、推定部136は、特定した垂直ライン数のうち、測定ライン数に最も近い垂直ライン数を推定値とする。
【0050】
S112にて、測定ライン数が図4の解像度の上下限の範囲内に収まっていない場合には、推定部136は、記憶部118に記憶された垂直ライン数のうち、最も測定ライン数に近い値を垂直ライン数の推定値とする。
【0051】
S114にて、選択部138は、推定部136が推定した垂直ライン数と、記憶部118に記憶された垂直ライン数との差を求める。S116にて、選択部138は、その差を求めたデータについて、差の順に記憶部118のデータを並べ替えるとともに、その差が5以下のデータについてはフラグの値を「1」とし、記憶部118に記憶させる。
【0052】
S118にて、選択部138は、記憶部118に記憶された垂直ライン数すべてについてS116の演算を行ったか否か判断し、記憶された垂直ライン数すべてについて演算が終了するまで、S114以降の処理を繰り返す。
【0053】
S120にて、確定部140は、候補テーブルに記憶されたデータのうち、推定部136が推定した垂直ライン数と記憶部118に記憶された垂直ライン数との差が5以下のデータが1つか否かを判断する。データが1つと判断した場合には(S120にてYES)、処理はS124へと移される。もしそうでないと(S120にてNO)、処理はS122へと移される。
【0054】
S122にて、算定部132は、選択部138が選択した(フラグの値が「1」である)解像度の候補を表示するためのデータを、出力用インターフェース114を介して表示装置102に出力し、操作部116を介してユーザの入力を受付ける。
【0055】
S124にて、確定部140は、選択部138の選択結果およびユーザからの入力に基づき、表示装置102に表示する画像の解像度を決定し、そのための制御命令を表示装置102に出力する。
【0056】
S126にて、追加部134は、記憶部118に、確定部140が確定した解像度と算出部132が算出したモニタタイミング特性(垂直ライン数、垂直期間、水平期間の全部または一部)の対応関係を記憶させる。S128にて、算定部132はユーザに、記憶部118に記憶されている図2のデータのうち、削除したいデータがあるか否かを聞き、操作部116からの入力を受付ける。S130にて、追加部134は、ユーザが指定したデータを、記憶部118から削除する。
【0057】
図6を参照して、図3に示したサンプルデータに対して、選択部138が解像度の候補を選択した結果について説明する。これらの値は、記憶部118に記憶されたデータを、推定部136が推定した垂直ライン数と記憶部118に記憶された垂直ライン数との差にしたがって並べたものである。選択部138が解像度の候補として選択したデータについてはフラグを「1」として、選択されたデータであることを示す。
【0058】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、画像処理装置100の動作について説明する。
【0059】
[測定ライン数が記憶された解像度の値の範囲内にあり、かつ選択された解像度の候補が1つである場合]
ここでは、図3のサンプルNo.1のデータが算出された場合について説明する。まず、記憶部118のデータを、No.順に並べ替えるとともに、記憶されているフラグの値を「0」に設定する(S100)。算定部132は、入力用インターフェイス112を介して、主コンピュータから、画像を表示するためのデータと同期信号を受付ける(S102)。算定部132は、受付けた同期信号から、測定ライン数を算定する(S104)。この値は、図3のサンプルNo.1に示す通り、「860」である。
【0060】
算定部132が測定ライン数を算定すると、推定部136は、記憶部118に記憶された図2のデータを参照し、算定部132が算定した測定ライン数の値が、図4に示す解像度の上下限の範囲内にあるか否かを判断する(S106)。この場合、測定ライン数は図4に示す通り、記憶部118に記憶された垂直方向の解像度の範囲内にあるので(S106にてYES)、推定部136は、記憶部118に記憶された、図2のデータを参照し、垂直方向の解像度の値が測定ライン数の値より小さい、垂直ライン数を特定する(S108)。すなわち、推定部136は、対応する垂直方向の解像度が「768」以下である垂直ライン数を特定する。推定部136は、特定した垂直ライン数のうち、測定ライン数に最も近い垂直ライン数を推定値とする(S110)ので、垂直ライン数の推定値は「806」となる。
【0061】
選択部138は、推定部136が推定した垂直ライン数「806」と、記憶部118に記憶された垂直ライン数との差を求める(S114)。選択部138は、その差を求めたデータについて、その差の順に記憶部118のデータを順次並べ替えるとともに、その差が5以下のデータについてはフラグの値を「1」とし、記憶部118に記憶させる(S116)。推定部136は、記憶部118のすべての標準データテーブルの垂直ライン数について、以上の作業を繰返す(S118)。これらの作業が終了した段階で、上述した差が小さい順に垂直ライン数や解像度を並べたのが図6(A)である。
【0062】
選択部138は、候補テーブルに、差が5以下のデータが1つだけあるか否か判断する(S120)。図6(A)から明らかなように、差が5以下のデータは、No.13だけなので(S120にてYES)、確定部140は、表示装置102の解像度を1024×768と決定する(S124)。
【0063】
追加部134は、確定部140が決定した表示装置102の解像度、測定ライン数、垂直期間、および水平期間を、No.22として記憶部118に記憶させる(S126)。
【0064】
算定部132はユーザに、記憶部118に記憶されている図2のデータのうち、削除したいデータがあるか否かを聞き、操作部116からの入力を受付ける(S128)。入力を受付けると、追加部134は、ユーザが指定したデータを、記憶部118から削除する(S130)。
【0065】
[測定ライン数が記憶された解像度の値の範囲内にあり、かつ選択された解像度の候補が複数ある場合]
ここでは、図3のサンプルNo.2のデータが算出された場合について説明する。S100から、S106までは、上述の場合と同様である。この場合の測定ライン数は、図3のサンプルNo.2に示す通り、「479」である。
【0066】
測定ライン数が記憶部118に記憶された垂直方向の解像度の範囲内にあると判断すると(S106にてYES)、推定部136は、記憶部118に記憶された、図4のデータを参照し、垂直方向の解像度の値が測定ライン数の値より小さい、垂直ライン数を特定する(S108)。すなわち、推定部136は、対応する垂直方向の解像度が「400」である垂直ライン数を特定する。推定部136は、特定した垂直ライン数のうち、測定ライン数に最も近い垂直ライン数を推定値とする(S110)ので、垂直ライン数の推定値は「449」となる。
【0067】
S114から、S118までは、上述の場合と同様である。推定部136が、差の計算を終了すると(S118にてYES)、選択部138は、候補テーブルに、差が5以下のデータが1つだけあるか否か判断する(S120)。図6(B)から明らかなように、差が5以下のデータは、No.3およびNo.4の2つなので(S120にてNO)、算定部132は、選択部138が選択した解像度の候補を表示するためのデータを、出力用インターフェース114を通じて表示装置102に出力し、操作部116を介してユーザの入力を受付ける(S122)。図7は、表示装置102に、画像106と重ねて解像度の候補を示すOSD(On Screen Display)104を表示した状況の図である。ユーザは操作部116を操作してカーソル108を操作し、解像度を選択する。この場合ユーザは、No.3の640×400を指定するので、その指定に基づき、確定部140は、表示装置102に表示する画像の解像度を決定し、そのための制御命令を表示装置102に出力する(S124)。S126からS130までの動作は、上述の場合と同様である。
【0068】
[測定ライン数が記憶された解像度の値の範囲内になく、かつ選択された解像度の候補が1つである場合]
ここでは、図3のサンプルNo.3のデータが算出された場合について説明する。S100から、S104までは、上述の場合と同様である。この場合の測定ライン数は、図3のサンプルNo.3に示す通り、「390」である。
【0069】
測定ライン数を算定すると、推定部136は、記憶部118に記憶された、図2のデータを参照し、算定部132が算定した測定ライン数の値が、図4に示す解像度の範囲内に収まっているか否かを判断する(S106)。この場合、測定ライン数は記憶部118に記憶された垂直方向の解像度の範囲内にないので(S106にてNO)、推定部136は、測定ライン数に最も近い垂直ライン数を推定値とする(S112)。垂直ライン数の推定値は「395」となる。
【0070】
S114から、S118までは、上述の場合と同様である。選択部138は、候補テーブルに、差が5以下のデータが1つだけあるか否か判断する(S120)。図6(C)から明らかなように、差が5以下のデータは、No.21だけなので(S120にてYES)、確定部140は、表示装置102の解像度を640×400と決定する(S124)。S126からS130までの動作は、上述の場合と同様である。
【0071】
[測定ライン数が記憶された解像度の値の範囲内になく、かつ選択された解像度の候補が複数である場合]
ここでは、図3のサンプルNo.4のデータが算出された場合について説明する。S100から、S118までは、上述の場合と同様である。この場合の測定ライン数は、図3のサンプルNo.4に示す通り、「944」である。垂直ライン数の推定値は、「943」である。
【0072】
垂直ライン数の差の計算が終了すると、選択部138は、候補テーブルに、差が5以下のデータが1つだけあるか否か判断する(S120)。図6(D)から明らかなように、差が5以下のデータは、No.18、19、20なので(S120にてNO)、算定部132は、選択部138が選択した解像度の候補を表示するためのデータを、出力用インターフェース114を通じて表示装置102に出力し、操作部116を介してユーザの入力を受付ける(S122)。この場合ユーザは、No.18の1152×900を指定するので、その指定に基づき、確定部140は、表示装置102に表示する画像の解像度を決定し、そのための制御命令を表示装置102に出力する(S124)。S126からS130までの動作は、上述の場合と同様である。
【0073】
以上のようにして、本実施の形態に係る画像処理装置は、モニタタイミング特性について、算定された値から適切な値を推定し、解像度の候補を選択するので、解像度の決定の処理をすることができる。その結果、的確に解像度を決定することができる装置を提供できる。
【0074】
なお上記説明では、選択部138は、推定部136が推定した垂直ライン数と記憶部118に記憶された垂直ライン数との差を求めているが、これを算定部132が算定した垂直ライン数と記憶部118に記憶された垂直ライン数との差を求め、この差に基づいて解像度の候補を選択するようにしてもよい。
【0075】
また、垂直ライン数の差ではなく、垂直期間の差、あるいは水平期間の差を求め、この差に基づいて解像度の候補を選択するようにしてもよい。
【0076】
<第2の実施の形態>
本実施の形態に係る画像処理装置は、前述の第1の実施の形態と異なり、推定部136に垂直期間を推定する機能を含む。選択部138は、垂直ライン数に加え、垂直期間、水平期間にそれぞれあらかじめ定めた係数を乗じてそれらの総和である評価値を求め、評価値が2以下の場合に、対応する解像度を候補として選択する機能を含む。本実施の形態においては、水平期間に対する係数が「0.05」、垂直期間に対する係数が「0.45」、垂直ライン数に対する係数が「0.5」である。なお、その他のハードウェア構成については前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0077】
図8は、本実施の形態において、記憶部118に記憶された、垂直ライン数と、対応する垂直期間との関係を表わす図である。
【0078】
図9を参照して、本実施の形態に係る画像処理装置で実行されるプログラムは、解像度の決定に関し、以下のような制御構造を有する。
【0079】
S150にて、算定部132は、入力用インターフェイス112を介して受付けた同期信号から、水平期間、垂直期間および測定ライン数を算定する。
【0080】
S152にて、推定部136は、記憶部118に記憶された、図2のデータを参照し、垂直方向の解像度の値が測定ライン数の値より小さい垂直ライン数のうち、測定ライン数に最も近い値を推定値とする。
【0081】
S154にて、推定部136は、推定された垂直ライン数に対応する解像度を特定し、特定された解像度に対応する垂直期間のうち、算定部132が算定した垂直期間に最も近い値を、垂直期間の推定値とする。
【0082】
S156にて、選択部138は、算定部132が算定した水平期間、ならびに推定部136が推定した垂直期間および垂直ライン数と、記憶部118に記憶された水平期間、垂直期間、および垂直ライン数との差を求める。
【0083】
S158にて、上述した差にあらかじめ定めた係数を乗じ、その総和を求めて、評価値とする。S160にて、選択部138は、評価値を求めたデータについて、評価値の順に記憶部118のデータを並べ替えるとともに、評価値が2以下のデータについてはフラグの値を「1」とし、記憶部118に記憶させる。S162にて、S156以降の作業を、すべてのデータについて評価値の計算が終了するまで繰返す。
【0084】
S164にて、評価値が2以下のデータが1つだけあるか否か判断する。評価値が2以下のデータが1つだけあると判断した場合には(S164にてYES)、処理はS124へと移される。そうでない場合には、処理はS166へと移される。
【0085】
S166にて、算定部132は、選択部138が選択した解像度の候補を表示するためのデータを、出力用インターフェース114を通じて評価値が小さい順に表示装置102に出力し、操作部116を介してユーザの入力を受付ける。
【0086】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、画像処理装置の動作について説明する。
【0087】
[測定ライン数が記憶された解像度の値の範囲内にあり、評価値が2以下のデータが1つだけある場合]
ここでは、図3のサンプルNo.1のデータが算出された場合について説明する。算定部132は、入力用インターフェイス112が受付けた同期信号から、測定ライン数、垂直期間および水平期間を算定する(S150)。この場合の測定ライン数、垂直期間および水平期間は、図3のサンプルNo.1に示す通り、それぞれ「860」、「13.3」および「16.4」である。
【0088】
測定ライン数が、記憶部118に記憶された垂直方向の解像度の範囲内にあると判断されると、推定部136は、記憶部118に記憶された、図2のデータを参照し、垂直方向の解像度の値が測定ライン数の値より小さい垂直ライン数のうち、測定ライン数に最も近い値を推定値とする(S152)。垂直ライン数の推定値は、「806」である。
【0089】
推定値を求めると、推定部136は、推定された垂直ライン数に対応する解像度を特定し、特定された解像度に対応する垂直期間のうち、算定部132が算定した垂直期間に最も近い値を、垂直期間の推定値とする(S154)。垂直期間の推定値は、「13.3」である。
【0090】
垂直期間が推定されると、選択部138は、算定部132が算定した水平期間、ならびに推定部136が推定した垂直期間および垂直ライン数と、記憶部118に記憶された水平期間、垂直期間、および垂直ライン数との差を求める(S156)。
【0091】
差を求めると、選択部138は、水平期間、垂直期間、垂直ライン数それぞれについて、上述した差にあらかじめ定めた係数を乗じ、その総和を求めて、評価値とする(S158)。
【0092】
評価値を求めると、選択部138は、評価値を求めたデータについて、評価値の順に記憶部118のデータを並べ替えるとともに、評価値が2以下のデータについてはフラグの値を「1」とし、記憶部118に記憶させる(S160)。その並べ替えられた結果を図10(A)に示す。
【0093】
以上の作業を、S156以降の作業を、すべてのデータについて評価値の計算が終了するまで繰返す(S162)。
【0094】
評価値の計算が終了すると、確定部140は、評価値が2以下のデータが1つか否か判断する(S164)。図10(A)から明らかなように、評価値が2以下のデータはNo.13のみなので(S164にてYES)、確定部140は、表示装置102の解像度を1024×768と決定する(S124)。解像度が決定されると、追加部134は、決定した解像度などを記憶させる(S126)。
【0095】
[測定ライン数が記憶された解像度の値の範囲内にあり、評価値が2以下のデータが複数ある場合または評価値が2以下のデータがない場合]
ここでは、図3のサンプルNo.2のデータが算出された場合について説明する。S100から、S162までは、上述の場合と同様である。この場合の測定ライン数、垂直期間および水平期間は、図3のサンプルNo.2に示す通り、それぞれ「479」、「14.1」および「29.9」である。垂直ライン数および垂直期間の推定値は、それぞれ「449」および「14.3」である。
【0096】
評価値の計算が終了すると、確定部140は、評価値が2以下のデータが1つか否か判断する(S164)。図10(B)から明らかなように、評価値が2以下のデータはNo.4およびNo.3の2つなので(S164にてNO)、算定部132は、選択部138が選択した解像度の候補を表示するためのデータを、出力用インターフェース114を通じて評価値が小さい順に表示装置102に出力し、操作部116を介してユーザの入力を受付ける(S166)。この場合ユーザは、No.2の640×400を指定するので、その指定に基づき、確定部140は、表示装置102に表示する画像の解像度を決定し、そのための制御命令を表示装置102に出力する(S124)。S126の動作については、上述の場合と同様である。
【0097】
[測定ライン数が記憶された解像度の値の範囲内になく、評価値が2以下のデータが1つある場合]
ここでは、図3のサンプルNo.3のデータが算出された場合について説明する。S100から、S150までは、上述の場合と同様である。この場合の測定ライン数、垂直期間および水平期間は、図3のサンプルNo.3に示す通り、それぞれ「390」、「14.6」および「37.5」である。
【0098】
算定部132が、水平期間、垂直期間および測定ライン数を算定すると(S150)、推定部136は、記憶部118に記憶されたデータを参照し、算定部132が算定した測定ライン数の値が、図4に示す解像度の値の範囲内に収まっているか否かを判断する(S106)。この場合、測定ライン数は記憶部118に記憶された垂直方向の解像度の範囲内にないので(S106にてNO)、推定部136は、記憶部118に記憶された垂直ライン数のうち、測定ライン数に最も近い値を推定値とする(S112)。したがって、垂直ライン数の推定値は395となる。推定値を求めると、推定部136は、推定された垂直ライン数に対応する解像度を特定し、特定された解像度に対応する垂直期間のうち、算定部132が算定した垂直期間に最も近い値を、垂直期間の推定値とする(S154)。垂直期間の推定値は、「14.3」である。
【0099】
S156から、S162までは、上述の場合と同様である。評価値の計算が終了すると、確定部140は、評価値が2以下のデータが1つか否か判断する(S164)。図10(C)から明らかなように、評価値が2以下のデータはNo.21の1つなので(S164にてYES)、確定部140は、表示装置102の解像度を640×400と決定する(S124)。S126の動作については、上述の場合と同様である。
【0100】
[測定ライン数が記憶された解像度の値の範囲内になく、評価値が2以下のデータが複数ある場合または評価値が2以下のデータがない場合]
ここでは、図3のサンプルNo.4のデータが算出された場合について説明する。S100から、S162までは、上述の場合と同様である。この場合の測定ライン数、垂直期間および水平期間は、図3のサンプルNo.4に示す通り、それぞれ「944」、「13.1」および「13.8」である。垂直ライン数および垂直期間の推定値は、それぞれ「943」および「13.2」である。
【0101】
評価値の計算が終了すると、確定部140は、評価値が2以下のデータが1つか否か判断する(S164)。図10(D)から明らかなように、評価値が2以下のデータはNo.18およびNo.19の2つなので(S164にてNO)、算定部132は、選択部138が選択した解像度の候補を表示するためのデータを、出力用インターフェース114を通じて評価値が小さい順に表示装置102に出力し、操作部116を介してユーザの入力を受付ける(S166)。この場合ユーザは、No.18の1152×900を指定するので、その指定に基づき、確定部140は、表示装置102に表示する画像の解像度を決定し、そのための制御命令を表示装置102に出力する(S124)。S126の動作については、上述の場合と同様である。
【0102】
以上のようにして、本実施の形態に係る画像処理装置は、評価値に基づいて解像度の候補を選択し、1の解像度を決定する処理をすることができる。その結果的確に解像度を決定することができる装置を提供できる。
【0103】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置の制御ブロック図である。
【図2】本実施の形態に係る記憶部に記憶された、モニタタイミング特性と解像度との対応関係を表す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る、画像処理装置に入力される信号から算出されたモニタタイミング特性のサンプル例である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る記憶部に記憶された垂直ライン数と、対応する解像度との関係を表わす図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る、解像度を決定する処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る選択部によって求められた、垂直ライン数の差と対応する解像度との関係を表す図である。
【図7】表示装置に画像と重ねて解像度の候補を示すOSDを表示した状況を表す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る記憶部に記憶された垂直期間と、対応する解像度との関係を表わす図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る、解像度を決定する処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る選択部によって求められた、評価値と対応する解像度との関係を表す図である。
【図11】従来の情報処理装置の記憶回路に記憶されているモニタタイミング特性および入力された信号の例である。
【符号の説明】
100 画像処理装置、102 表示装置、104 OSD、106 画像、108 カーソル、110 制御部、112 入力用インターフェイス、114出力用インターフェイス、116 操作部、118 記憶部、120 FD駆動部、122 CD−ROM駆動部、130 決定部、132 算定部、134
追加部、136 推定部、138 選択部、140 確定部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置が接続された情報処理装置に関し、特に他の装置から入力された信号に基づいて、表示装置の解像度を的確に選択するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、複数のモニタタイミング特性に対応し、入力信号を自動判別して正しい表示を行う表示装置(マルチスキャンモニタ)が提供されている。モニタタイミング特性とは、主に垂直ライン数、垂直期間および水平期間を表す概念である。
【0003】
特開2002−14664公報(特許文献1)は、マルチスキャンモニタの解像度を制御するための情報処理装置を開示する。
【0004】
特許文献1に記載された情報処理装置は、装置の外部より複数系統の画像信号を入力するための入力回路と、複数系統の画像信号を処理するための処理回路と、処理回路より出力される複数系統の画像信号を表示装置に出力するための出力回路と、複数系統の画像信号と制御情報とを対応付けて記憶するための記憶回路と、記憶回路に記憶された制御情報に基づいて処理回路による複数系統の画像信号の処理動作を制御するための制御回路とを含む。
【0005】
この発明によると、画像信号と処理制御情報とを対応付けて、記憶回路に記憶させているので、画像信号の変化に対し、柔軟に画像信号の処理動作を変化させて制御し、適切に画像を表示させることができる。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−14664公報(第4−13頁)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述の公報に開示された発明では、異なる解像度であるにもかかわらず、モニタタイミング特性の値が近いために判別が困難な場合、的確に解像度を確定できないという問題点がある。
【0008】
例えば、図11(A)は、上述の公報に開示される情報処理装置の記憶回路に記憶されているモニタタイミング特性の例である。上述の公報に開示される情報処理装置において、入力された信号が図11(B)に示す値を表すとする。その場合、図11(A)のデータのうち、図11(B)の値に最も近いのは、図11(A)において太枠でかこったデータである。上述の公報に開示される情報処理装置が、この結果に基づいて適切な解像度を選択するのは困難である。
【0009】
従来の装置では、画像を表示する場合、単純なアルゴリズムで強制的にいずれかのモニタタイミング特性であると判断して画像を表示していた。あるいは対応できない信号である旨を表示して画面に画像を表示しないなどの動作を行っていた。その結果、誤った解像度で画像が表示されたり、画像の内容が全く表示されないなどの問題点が生じていた。
【0010】
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものである。その目的は、判別が困難な信号が入力された場合に、その信号から演算されるモニタタイミング特性を推定し、解像度を決定する情報処理装置、情報処理方法、その情報処理方法を実現するためのプログラム、およびそのプログラムを記憶した記憶媒体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係る情報処理装置は、複数個の解像度から1の解像度を選択するための情報処理装置である。この装置は、入力手段と、算出手段と、記憶手段と、出力手段と、決定手段とを含む。入力手段は、情報処理装置に接続された表示装置における解像度を規定するための情報を含む画像データを入力する。算出手段は、入力手段に入力された情報に基づいて、表示装置におけるモニタタイミング特性を算出する。記憶手段は、複数個の解像度のそれぞれに対応させてモニタタイミング特性を記憶し、かつ1の解像度を選択するための情報を記憶する。出力手段は、表示装置に、1の解像度を表わすデータとともに、表示データを出力する。決定手段は、出力手段が出力するデータによって表される、1の解像度を決定する。決定手段は、選択手段と、確定手段と、指定手段とを含む。選択手段は、算出手段により算出されたモニタタイミング特性と、記憶手段に記憶された複数のモニタタイミング特性との差をそれぞれ算出し、差が予め定められた値を下回ったモニタタイミング特性に対応して記憶された解像度を、解像度の候補として選択する。確定手段は、選択された解像度の候補の数が1であると、候補として選択された解像度を、1の解像度として確定する。指定手段は、選択手段によって選択された解像度の候補が複数ある場合に、解像度の候補の中から、ユーザによる解像度を指定する情報に応じて、1の解像度を確定する。
【0012】
第1の発明によると、入力手段から入力された情報に基づいて、算出手段がモニタタイミング特性を算出する。選択手段は、算出手段により算出されたモニタタイミング特性と、記憶手段に記憶された複数のモニタタイミング特性との差をそれぞれ算出し、差が例えば算出手段により算出されたモニタタイミング特性の値の10%以内といった、予め定められた値を下回ったモニタタイミング特性に対応して記憶された解像度を、解像度の候補として選択する。複数の解像度の候補を選択するための選択手段が、1つしか候補を選択しないことは、他の解像度に比べ候補とされた解像度に対応するモニタタイミング特性と、算定されたモニタタイミング特性との適合度が特に高いことを表す。これにより、モニタタイミング特性の適合度が特に高いので、確定手段は、その解像度を1の解像度として確定する。選択手段の処理を経ても解像度の候補を1つに絞り込めない場合は、指定手段によって、ユーザの指定を受付る。その結果、表示しようとする情報に最も適した解像度を、的確に選択する情報処理装置を提供することができる。
【0013】
第2の発明に係る情報処理装置は、複数個の解像度から1の解像度を選択するための情報処理装置である。この装置は、入力手段と、算出手段と、記憶手段と、出力手段と、決定手段とを含む。入力手段は、画像データが入力される。この画像データは、接続された表示装置における解像度を規定するための情報を含む。算出手段は、入力手段に入力された情報に基づいて、表示装置における垂直ライン数を算出する。記憶手段は、複数個の解像度のそれぞれに対応させて垂直ライン数を記憶するほか、1の解像度を選択するための情報を記憶する。出力手段は、表示装置に、1の解像度を表わすデータとともに、表示データを出力する。決定手段は、出力手段が出力するデータによって表される、1の解像度を決定する。決定手段は、推定手段と選択手段と確定手段と指定手段とを含む。推定手段は、記憶手段に記憶された垂直ライン数を候補として特定し、特定された垂直ライン数の候補のうち算出された垂直ライン数に最も近い値を推定された垂直ライン数と推定する。推定手段がそのような特定を行うのは、算出手段により算出された垂直ライン数の値が、記憶手段に記憶された複数個の解像度の上限値から下限値までの間に含まれる場合である。推定手段が垂直ラインの候補とするのは、複数個の解像度のうち、算出された垂直ライン数の値より値が小さい解像度に対応する、垂直ライン数である。選択手段は、記憶手段に記憶された解像度から、基準に合致した垂直ライン数に対応する解像度を、解像度の候補として選択する。選択手段による選択の基準は、推定手段により推定された垂直ライン数と、記憶手段に記憶された複数の垂直ライン数との差をそれぞれ算出し、その差のいずれかに係数を乗じた値を含む加算結果が、予め定められた値を下回る場合である。確定手段は、選択された解像度の候補の数が1であると、候補として選択された解像度を、1の解像度として確定する。指定手段は、選択手段によって選択された解像度の候補が複数ある場合に、解像度の候補の中から、ユーザによる解像度を指定する情報に応じて、1の解像度を確定する。
【0014】
第2の発明によると、入力手段から入力された情報に基づいて、算出手段が垂直ライン数を算出する。推定手段は、算出された垂直ライン数の値が、記憶手段に記憶された複数個の解像度の上限値から下限値までの間に含まれる場合には、記憶手段に記憶された垂直ライン数を、垂直ライン数の候補として特定する。垂直ライン数の候補として特定される基準は、対応する解像度の値が、算出された垂直ライン数の値より小さいことである。このとき、垂直ライン数の候補から、垂直ライン数の値が推定される。垂直ライン数は、入力手段に情報を入力するコンピュータの仕様により決定されるため、ある限定された値をとる場合が多い上に、原則として対応する解像度に相当する値を上回る。これにより、推定手段は現実にはありえない垂直ライン数を推定値とせず、的確に垂直ライン数を推定する。選択手段は、推定手段が、垂直ライン数の候補を特定する際の誤りにより、誤った垂直ライン数を推定した場合に対処するため、まず解像度の候補を選択し、確定手段に解像度の確定を行わせる。複数の解像度の候補を選択するための選択手段が、1つしか候補を選択しないことは、他の解像度に比べ候補とされた解像度に対応するモニタタイミング特性と、算定されたモニタタイミング特性との適合度が特に高いことを表す。モニタタイミング特性の適合度が特に高いので、確定手段は、その解像度を1の解像度として確定する。推定手段および選択手段の処理を経ても解像度の候補を1つに絞り込めない場合は、指定手段によって、ユーザの指定を受付る。その結果、表示しようとする情報に最も適した解像度を、的確に選択する情報処理装置を提供することができる。
【0015】
第3の発明に係る情報処理装置は、複数個の解像度から1の解像度を選択するための情報処理装置であって、入力手段と、算出手段と、記憶手段と、出力手段と、決定手段とを含む。入力手段は、画像データを入力する。この画像データは、情報処理装置に接続された表示装置における解像度を規定するための情報を含む。算出手段は、入力手段に入力された情報に基づいて、表示装置における垂直ライン数、垂直期間および水平期間を算出する。記憶手段は、複数個の解像度のそれぞれに対応させて、垂直ライン数と垂直期間および水平期間のいずれかとを記憶し、かつ1の解像度を選択するための情報を記憶する。出力手段は、表示装置に、1の解像度を表わすデータとともに、表示データを出力する。決定手段は、出力手段が出力するデータによって表される、1の解像度を決定する。決定手段は、第1の推定手段と、選択手段と、確定手段と、指定手段とを含む。第1の推定手段は、記憶手段に記憶された垂直ライン数を候補として特定し、特定された垂直ライン数の候補のうち算出された垂直ライン数に最も近い値を推定された垂直ライン数と推定する。第1の推定手段がそのような特定を行うのは、算出手段により算出された垂直ライン数の値が、記憶手段に記憶された複数個の解像度の上限値から下限値までの間に含まれる場合である。第1の推定手段が垂直ラインの候補とするのは、複数個の解像度のうち、算出された垂直ライン数の値より値が小さい解像度に対応する、垂直ライン数である。選択手段は、次の3つの値のうち、第1の推定手段により推定された垂直ライン数と記憶手段に記憶された解像度の候補に対応する垂直ライン数との差に係数を乗じた値を含む少なくとも2つの値の加算結果が、予め定められた値を下回る場合、加算された値に対応する解像度を、解像度の候補として選択する。その3つの値の第1は、第1の推定手段により推定された垂直ライン数と記憶手段に記憶された解像度の候補に対応する垂直ライン数との差に係数を乗じた値である。第2は、記憶手段に記憶された垂直期間と算定手段による算定結果に基づいて定められた垂直期間との差に係数を乗じた値である。第3は、記憶手段に記憶された水平期間と算定手段により算定された水平期間との差に係数を乗じた値である。確定手段は、選択された解像度の候補の数が1であると、候補として選択された解像度を、1の解像度として確定する。指定手段は、選択手段によって選択された解像度の候補が複数ある場合に、解像度の候補の中から、ユーザによる解像度を指定する情報に応じて、1の解像度を確定する。
【0016】
第3の発明によると、入力手段から入力された情報から、算出手段が垂直ライン数を算出する。第1の推定手段は、算出された垂直ライン数の値が、記憶手段に記憶された複数個の解像度の上限値から下限値までの間に含まれる場合には、記憶手段に記憶された垂直ライン数を、垂直ライン数の候補として特定する。垂直ライン数の候補として特定される基準は、対応する解像度の値が、算出された垂直ライン数の値より小さいことである。特定された垂直ライン数の候補から、垂直ライン数の値が推定される。この値は、入力手段に信号を入力する装置の仕様により決定されるため、ある限定された値をとる場合が多い。さらに、垂直ライン数は、原則として対応する解像度に相当する値を上回り、他の条件により影響を受けない。選択手段は、水平期間、垂直ライン数および垂直期間について、算定手段および第1の推定手段により得られた値と、記憶手段に記憶された値との差を求め、これらの差にそれぞれ係数を乗じ、総和を求める。解像度の選択に、水平期間、垂直ライン数および垂直期間のうち少なくとも2つを考慮した場合、選択手段が不適切な解像度を選択する確率は、それらのうちのいずれかのみを用いて選択した場合より少なくなる。しかも、解像度に強い影響を及ぼす値には係数の値を大きく、あまり影響を及ぼさない値には係数を小さく設定することができるので、選択手段は影響度の大小を選択に反映させることができる。さらに、記憶手段に記憶された解像度との適合度を、上述の総和に集約して評価するので、複雑な条件判断を行わなくとも、表示する態様を適切に選択することができる。これにより、第1の推定手段は現実にはありえない垂直ライン数を推定値とせず、的確に垂直ライン数および垂直期間を推定できる。選択手段は、第1の推定手段が、垂直ライン数の候補を特定する際の誤りにより、誤った垂直ライン数を推定した場合に対処するため、まず解像度の候補を選択し、確定手段に解像度の確定を行わせる。確定手段は、選択手段が選択した解像度が1である場合、他の解像度に比べ算定および推定により得られたモニタタイミング特性に対する適合度が高いとして、その解像度を1の解像度として確定することができる。第1の推定手段および選択手段の処理を経ても解像度の候補を1つに絞り込めない場合は、指定手段によって、ユーザの指定を受付る。その結果、表示しようとする情報に最も適した解像度を、的確に選択する情報処理装置を提供することができる。
【0017】
第4の発明に係る情報処理装置は、第3の発明の構成に加えて、記憶手段は、複数個の解像度のそれぞれに対応させて、少なくとも垂直ライン数および垂直期間を記憶する。決定手段は、推定された垂直ライン数と同じ解像度に対応する、記憶手段に記憶された垂直期間を候補として特定し、特定された垂直期間の候補のうち最も近い値を推定された垂直期間と推定するための第2の推定手段をさらに含む。算定手段の算定結果に基づいて定められた垂直期間は、第2の推定手段によって推定された垂直期間を含む。
【0018】
第4の発明によると、垂直期間は、入力手段に信号を入力するコンピュータの仕様により決定されるため、ある限定された値をとる場合が多い。また、垂直期間は、垂直ライン数と同じ解像度に対応する。第2の推定手段は、このことに基づいて、垂直期間を推定する。これにより、第2の推定手段は現実にはありえない垂直期間を推定値とせず、的確に垂直期間の値を推定する。その結果、選択手段が解像度の候補を適切に選択する確率は向上するので、表示しようとする情報に最も適した解像度を、的確に選択する情報処理装置を提供することができる。
【0019】
第5の発明に係る情報処理装置は、第1〜4のいずれかの発明の構成に加えて、追加手段を含む。追加手段は、1の解像度が確定されたことに応答して、1の解像度に対応する垂直ライン数、垂直期間および水平期間のうち、選択手段が解像度の候補に用いるものを、1の解像度と対応させて記憶手段に記憶させる。
【0020】
第5の発明によると、情報処理装置が使用されるにつれ、追加手段は、記憶手段に、垂直ライン数等と解像度との対応関係を蓄積する。これにより、推定手段が、垂直ライン数の値を的確に推定する確率が高くなる。その結果、表示しようとする情報に最も適した解像度を、的確に選択する情報処理装置を提供することができる。
【0021】
第6の発明に係る情報処理方法は、複数個の解像度から1の解像度を選択するための情報処理方法である。この方法は、入力ステップと、算出ステップと、記憶ステップと、出力ステップと、決定ステップとを含む。入力ステップは、この情報処理方法を実施する装置に接続された表示装置における解像度を規定するための情報を含む画像データを入力する。算出ステップは、入力ステップにおいて入力された情報に基づいて、表示装置におけるモニタタイミング特性を算出する。記憶ステップは、複数個の解像度のそれぞれに対応させてモニタタイミング特性を記憶し、かつ1の解像度を選択するための情報を記憶する。出力ステップは、表示装置に、1の解像度を表わすデータとともに、表示データを出力する。決定ステップは、出力ステップにおいて出力するデータによって表される、1の解像度を決定する。決定ステップは、選択ステップと、確定ステップと、指定ステップとを含む。選択ステップは、算出ステップにより算出されたモニタタイミング特性と、記憶ステップに記憶された複数のモニタタイミング特性との差をそれぞれ算出し、差が予め定められた値を下回ったモニタタイミング特性に対応して記憶された解像度を、解像度の候補として選択する。確定ステップは、選択された解像度の候補の数が1であると、候補として選択された解像度を、1の解像度として確定する。指定ステップは、選択ステップにおいて選択された解像度の候補が複数ある場合に、解像度の候補の中から、ユーザによる解像度を指定する情報に応じて、1の解像度を確定する。
【0022】
第6の発明によると、入力ステップにおいて入力された情報に基づいて、算出ステップにおいてモニタタイミング特性を算出する。選択ステップは、算出ステップにより算出されたモニタタイミング特性と、記憶ステップに記憶された複数のモニタタイミング特性との差をそれぞれ算出し、差が例えば算出ステップにおいて算出されたモニタタイミング特性の値の10%以内といった、予め定められた値を下回ったモニタタイミング特性に対応して記憶された解像度を、解像度の候補として選択する。複数の解像度の候補を選択するための選択ステップにおいて、1つしか候補が選択されないことは、他の解像度に比べ候補とされた解像度に対応するモニタタイミング特性と、算定されたモニタタイミング特性との適合度が特に高いことを表す。これにより、モニタタイミング特性の適合度が特に高いので、確定ステップでは、その解像度を1の解像度として確定する。選択ステップの処理を経ても解像度の候補を1つに絞り込めない場合は、指定ステップにおいて、ユーザの指定を受付る。その結果、表示しようとする情報に最も適した解像度を、的確に選択する情報処理方法を提供することができる。
【0023】
第7の発明に係る情報処理方法は、複数個の解像度から1の解像度を選択するための情報処理方法である。この方法は、入力ステップと、算出ステップと、記憶ステップと、出力ステップと、決定ステップとを含む。入力ステップにおいては、画像データが入力される。この画像データは、接続された表示装置における解像度を規定するための情報を含む。算出ステップは、入力ステップにおいて入力された情報に基づいて、表示装置における垂直ライン数を算出する。記憶ステップは、複数個の解像度のそれぞれに対応させて垂直ライン数を記憶するほか、1の解像度を選択するための情報を記憶する。出力ステップは、表示装置に、1の解像度を表わすデータとともに、表示データを出力する。決定ステップは、出力ステップにおいて出力するデータによって表される、1の解像度を決定する。決定ステップは、推定ステップと選択ステップと確定ステップと指定ステップとを含む。推定ステップは、記憶ステップにおいて記憶された垂直ライン数を候補として特定し、特定された垂直ライン数の候補のうち算出された垂直ライン数に最も近い値を推定された垂直ライン数と推定する。推定ステップがそのような特定を行うのは、算出ステップにおいて算出された垂直ライン数の値が、記憶ステップに記憶された複数個の解像度の上限値から下限値までの間に含まれる場合である。推定ステップが垂直ラインの候補とするのは、複数個の解像度のうち、算出された垂直ライン数の値より値が小さい解像度に対応する、垂直ライン数である。選択ステップは、記憶ステップにおいて記憶された解像度から、基準に合致した垂直ライン数に対応する解像度を、解像度の候補として選択する。選択ステップにおける選択の基準は、推定ステップにおいて推定された垂直ライン数と、記憶ステップにおいて記憶された複数の垂直ライン数との差をそれぞれ算出し、その差のいずれかに係数を乗じた値を含む加算結果が、予め定められた値を下回る場合である。確定ステップにおいては、選択された解像度の候補の数が1であると、候補として選択された解像度を、1の解像度として確定する。指定ステップは、選択ステップにおいて選択された解像度の候補が複数ある場合に、解像度の候補の中から、ユーザによる解像度を指定する情報に応じて、1の解像度を確定する。
【0024】
第7の発明によると、入力ステップにおいて入力された情報に基づいて、算出ステップにおいて垂直ライン数を算出する。推定ステップにおいては、算出された垂直ライン数が、記憶ステップにおいて記憶された複数個の解像度の上限値から下限値までの間に含まれる場合には、記憶ステップにおいて記憶された垂直ライン数を、垂直ライン数の候補として特定する。垂直ライン数の候補として特定される基準は、対応する解像度の値が、算出された垂直ライン数の値より小さいことである。このとき、垂直ライン数の候補から、垂直ライン数の値が推定される。垂直ライン数は、入力手段に信号を入力するコンピュータの仕様により決定されるため、ある限定された値をとる場合が多い。垂直ライン数は、原則として対応する解像度に相当する値を上回るものである。これにより、推定ステップにおいて現実にはありえない垂直ライン数を推定値とすることはなく、的確に垂直ライン数を推定する。選択ステップにおいては、推定ステップが、垂直ライン数の候補を特定する際の誤りにより、誤った垂直ライン数を推定した場合に対処するため、まず解像度の候補を選択し、確定ステップにおいて解像度の確定を行う。複数の解像度の候補を選択できる選択ステップにおいて、1つしか候補を選択しないことは、他の解像度に比べ候補とされた解像度に対応するモニタタイミング特性と、算定されたモニタタイミング特性との適合度が特に高いことを表す。モニタタイミング特性の適合度が特に高いので、確定ステップにおいては、その解像度を1の解像度として確定する。推定ステップおよび選択ステップの処理を経ても解像度の候補を1つに絞り込めない場合は、指定ステップにおいて、ユーザの指定を受付る。その結果、表示しようとする情報に最も適した解像度を、的確に選択する情報処理方法を提供することができる。
【0025】
第8の発明に係る情報処理方法は、複数個の解像度から1の解像度を選択するための情報処理方法であって、入力ステップと、算出ステップと、記憶ステップと、出力ステップと、決定ステップとを含む。入力ステップは、画像データを入力される。この画像データは、表示装置における解像度を規定するための情報を含む。算出ステップは、入力ステップにおいて入力された情報に基づいて、表示装置における垂直ライン数、垂直期間および水平期間を算出する。記憶ステップは、複数個の解像度のそれぞれに対応させて、垂直ライン数と垂直期間および水平期間のいずれかとを記憶し、かつ1の解像度を選択するための情報を記憶する。出力ステップは、表示装置に、1の解像度を表わすデータとともに、表示データを出力する。決定ステップは、出力ステップが出力するデータによって表される、1の解像度を決定する。決定ステップは、第1の推定ステップと選択ステップと確定ステップと指定ステップとを含む。第1の推定ステップは、記憶ステップにおいて記憶された垂直ライン数を候補として特定し、特定された垂直ライン数の候補のうち算出された垂直ライン数に最も近い値を推定された垂直ライン数と推定する。第1の推定ステップにおいてそのような特定を行うのは、算出ステップにおいて算出された垂直ライン数の値が、記憶ステップにおいて記憶された複数個の解像度の上限値から下限値までの間に含まれる場合である。第1の推定ステップにおいて垂直ラインの候補とするのは、複数個の解像度のうち、算出された垂直ライン数の値より値が小さい解像度に対応する、垂直ライン数である。選択ステップにおいては、同一の解像度に対応する、次の3つの値のうち、第1の推定ステップにおいて推定された垂直ライン数と記憶ステップにおいて記憶された解像度の候補に対応する垂直ライン数との差に係数を乗じた値を含む少なくとも2つの値の加算結果が、予め定められた値を下回る場合、加算された値に対応する解像度を、解像度の候補として選択する。その3つの値の第1は、第1の推定ステップにおいて推定された垂直ライン数と記憶ステップにおいて記憶された解像度の候補に対応する垂直ライン数との差に係数を乗じた値である。第2は、記憶ステップにおいて記憶された垂直期間と算定ステップにおける算定結果に基づいて定められた垂直期間との差に係数を乗じた値である。第3は、記憶ステップにおいて記憶された水平期間と算定ステップにおいて算定された水平期間との差に係数を乗じた値である。確定ステップは、選択された解像度の候補の数が1であると、候補として選択された解像度を、1の解像度として確定する。指定ステップは、選択ステップにおいて選択された解像度の候補が複数ある場合に、解像度の候補の中から、ユーザによる解像度を指定する情報に応じて、1の解像度を確定する。
【0026】
第8の発明によると、入力ステップにおいて入力された情報から、算出ステップにおいて垂直ライン数を算出する。第1の推定ステップにおいては、算出された垂直ライン数が、記憶ステップにおいて記憶された複数個の解像度の上限値から下限値までの間に含まれる場合には、記憶ステップにおいて記憶された垂直ライン数を、垂直ライン数の候補として特定する。垂直ライン数の候補として特定される基準は、対応する解像度の値が、算出された垂直ライン数の値より小さいことである。特定された垂直ライン数の候補から、垂直ライン数の値が推定される。この値は、入力ステップにおいて情報を入力するコンピュータの仕様により決定されるため、ある限定された値をとる場合が多い上、原則として対応する解像度に相当する値を上回る。選択ステップにおいては、水平期間、垂直ライン数および垂直期間について、算定ステップおよび第1の推定ステップにより得られた値と、記憶ステップにおいて記憶された値との差を求め、これらの差にそれぞれ係数を乗じ、総和を求める。解像度の選択に、水平期間、垂直ライン数および垂直期間の少なくとも2つを考慮した場合、選択ステップにおいて不適切な解像度を選択する確率は、それらのうちのいずれかのみを用いて選択した場合より少なくなる。しかも、解像度に強い影響を及ぼす値には係数の値を大きく、あまり影響を及ぼさない値には係数を小さく設定することができるので、選択ステップにおいては影響度の大小を選択に反映させることができる。さらに、記憶ステップにおいて記憶された解像度との適合度を、上述の総和に集約して評価するので、複雑な条件判断を行わなくとも、表示する態様を適切に選択することができる。これにより、第1の推定ステップにおいては現実にはありえない垂直ライン数を推定値とせず、的確に垂直ライン数および垂直期間を推定できる。第1の推定ステップにおいて、垂直ライン数の候補を特定する際の誤りにより、誤った垂直ライン数を推定した場合に対処するため、選択ステップにおいては、まず解像度の候補を選択し、確定ステップにおいて解像度の確定を行わせる。確定ステップでは、選択ステップにおいて選択した解像度が1である場合、他の解像度に比べ算定ステップおよび第1の推定ステップにより得られたモニタタイミング特性に対する適合度が高いとして、その解像度を1の解像度とすることができる。第1の推定ステップおよび選択ステップの処理を経ても解像度の候補を1つに絞り込めない場合は、指定ステップにおいて、ユーザの指定を受付る。その結果、表示しようとする情報に最も適した解像度を、的確に選択する情報処理方法を提供することができる。
【0027】
第9の発明に係る情報処理方法は、第8の発明の構成に加えて、記憶ステップは、複数個の解像度のそれぞれに対応させて、少なくとも垂直ライン数および垂直期間を記憶する。決定ステップは、推定された垂直ライン数と同じ解像度に対応する、記憶ステップにおいて記憶された垂直期間を候補として特定し、特定された垂直期間の候補のうち最も近い値を推定された垂直期間と推定するための第2の推定ステップをさらに含む。算定ステップの算定結果に基づいて定められた垂直期間は、第2の推定ステップにおいて推定された垂直期間を含む。
【0028】
第9の発明によると、垂直期間は、入力ステップにおいて信号を入力するコンピュータの仕様により決定されるため、ある限定された値をとる場合が多い。また、垂直期間は、垂直ライン数と同じ解像度に対応する。第2の推定ステップにおいては、このことに基づいて、垂直期間を推定する。これにより、第2の推定ステップにおいては現実にはありえない垂直期間を推定値とせず、的確に垂直期間の値を推定する。その結果、選択ステップにおいて解像度の候補を適切に選択する確率は向上するので、表示しようとする情報に最も適した解像度を、的確に選択する情報処理方法を提供することができる。
【0029】
第10の発明に係る情報処理方法は、第6〜9のいずれかの発明の構成に加えて、追加ステップを含む。追加ステップは、1の解像度が確定されたことに応答して、1の解像度に対応する垂直ライン数、垂直期間および水平期間のうち、選択ステップにおいて解像度の候補に用いるものを、1の解像度と対応させて記憶ステップにおいて記憶する。
【0030】
第10の発明によると、情報処理方法が使用されるにつれ、追加ステップにおいては、垂直ライン数等と解像度との対応関係を記憶する。これにより、推定ステップにおいて、垂直ライン数の値を的確に推定する確率が高くなる。その結果、表示しようとする情報に最も適した解像度を、的確に選択する情報処理方法を提供することができる。
【0031】
第11の発明に係るプログラムは、第6〜10の発明のいずれかに記載の情報処理方法をコンピュータに実現させるためのものである。
【0032】
第11の発明によると、この発明を実施するコンピュータは、第6〜10の発明のいずれかの情報処理方法を実施する情報処理装置として動作する。
【0033】
この情報処理装置は、垂直ライン数の値を推定することができる。垂直ライン数は、入力手段に信号を入力するコンピュータの仕様により決定されるため、ある限定された値をとる場合が多く、原則として対応する解像度に相当する値を上回るからである。これにより、推定ステップにおいて現実にはありえない垂直ライン数を推定値とすることはなく、的確に垂直ライン数を推定することができる。確定ステップにおいては、推定ステップにおける推定結果に基づいて選択ステップが選択した解像度の候補が1つである場合、その解像度を1の解像度として確定する。その結果、表示しようとする情報に最も適した解像度を、的確に選択する情報処理方法を実現するプログラムを提供できる。
【0034】
第12の発明に係る記録媒体は、第11の発明に係るプログラムを記録したものである。
【0035】
第12の発明によると、第11の発明に係るプログラムをコンピュータに実行させるための記録媒体を提供することができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
【0037】
<第1の実施の形態>
図1を参照して、本実施の形態に係る画像処理装置100は、制御部110、入力用インターフェイス112、出力用インターフェイス114、操作部116、記憶部118、FD駆動部120、およびCD−ROM駆動部122を含む。
【0038】
制御部110は、この画像処理装置100の制御をする。入力用インターフェイス112は、制御部110に接続され、主コンピュータから画像信号を受信する。出力用インターフェイス114は、制御部110に接続され、表示装置102に制御用の信号と画像情報を出力する。操作部116は、制御部110に接続され、ユーザからのキー入力を受付ける。記憶部118は、制御部110に接続され、垂直ライン数、垂直期間および水平期間を含むモニタタイミング特性と、解像度とを対応づけて記憶するほか、解像度の選択に用いるフラグの値を記憶する。FD駆動部120は、フレキシブルディスクから情報を読取る。CD−ROM駆動部122は、CD−ROM(Compact Disc Read−Only Memory)から情報を読取る。
【0039】
制御部110は、決定部130と、算定部132と、追加部134とを含む。決定部130は、解像度を決定する。算定部132は、入力用インターフェース112から入力された信号に基づき、水平期間、垂直期間および垂直ライン数を算定するほか、本実施の形態に係る解像度の確定を実現するプログラムの実行に関する制御を行う。追加部134は、決定部130により決定された、水平期間、垂直期間および垂直ライン数と解像度との対応関係を、記憶部118に記憶させる。垂直期間とは、入力用インターフェース112に入力される垂直同期信号の周期を表わす。水平期間とは、入力用インターフェース112に入力される水平同期信号の周期を表す。垂直ライン数とは、1の垂直期間の間に、水平同期信号が入力される回数を表わす。実用上、この値は垂直期間を水平期間で除した値に等しい。
【0040】
決定部130は、推定部136と、選択部138と、確定部140とを含む。推定部136は、垂直ライン数を推定する。選択部138は、推定部136により推定された垂直ライン数と、記憶部118に記憶された垂直ライン数との差に、あらかじめ定めた係数「1」を乗じ、その値を別途定めた値「0」に加えて評価値を求める。その上で、評価値があるしきい値「5」以下である場合に、対応する解像度を候補として選択する。本実施の形態においては、垂直ライン数のしきい値が「5」以下である場合に、対応する解像度を候補として選択することとなる。ただし、あらかじめ定めた係数、別途定めた値および評価値は、これに限られない。決定する確定部140は、選択部138によって選択された解像度のうちから、表示装置102に情報を表示させる際の解像度を決定する。
【0041】
この画像処理装置100は、コンピュータハードウェアと制御部110により実行されるソフトウェアとにより実現される。一般的にこうしたソフトウェアは、フレキシブルディスク、CD−ROMなどの記憶媒体に格納されて流通し、FD駆動装置120またはCD−ROM駆動装置122などにより記憶媒体から読取られて記憶部118に一旦格納される。図1に示したコンピュータのハードウェア自体は一般的なものである。したがって、本発明の最も本質的な部分は、図示しないフレキシブルディスク、CD−ROMなどの記録媒体に記録されたソフトウェアである。
【0042】
図2を参照して、本実施の形態に係る記憶部118に記憶されたモニタタイミング特性と解像度との対応関係を説明する。この図において、No.1〜18は、画像処理装置100に記憶されていたデータを表し、No.19〜21は、追加部134によって後に追加されたデータを表す。これらのデータにおける解像度とモニタタイミング特性との対応関係が、変化することはない。
【0043】
図3を参照して、本実施の形態について説明する際に用いる、データのサンプルについて説明する。モニタタイミング特性は、入力用インターフェース112により入力された信号を基に、算定部132が算定するため、その値には測定誤差が含まれる。本来モニタタイミング特性のうち垂直期間および垂直ライン数の値は、図示しない主コンピュータの仕様により、ある決まった値を取るはずであるが、測定誤差の存在により、実際に算定部132が算定する値にはバラツキが生じる。したがって、図3に示すデータのサンプルは、図2のデータと必ずしも一致していない。ここでは、実際に算定部132が算定する垂直ライン数の値を、測定ライン数と呼ぶ。なお、設定解像度とは、主コンピュータが入力用インターフェース112に信号を送信したときに、主コンピュータにおいて設定されていた画像の解像度を表わす。
【0044】
図4を参照して、記憶部118に記憶された、図2に示す垂直ライン数と、垂直方向の解像度との関係を説明する。この図に表すように、異なる垂直ライン数が同一の解像度に対応している。また一般的には、垂直ライン数の値は、垂直方向の解像度の値より大きくなる。入力インターフェース112から入力される信号は、図示しない主コンピュータの仕様の関係で、ある決まった値を取ることが多い上に、表示装置102の電子銃のインターバルが必要なためである。
【0045】
図5を参照して、画像処理装置100で実行されるプログラムは、解像度の決定に関し、以下のような制御構造を有する。
【0046】
まず、ステップ100(以下、ステップをSと略す。)にて、記憶部118のデータを、No.順に並べ替えるとともに、記憶されているフラグの値を「0」に設定する。
【0047】
S102にて、算定部132は、入力用インターフェイス112を介して、主コンピュータから、画像を表示するためのデータと同期信号を受付ける。S104にて、算定部132は、受付けた同期信号から、測定ライン数を算定する。
【0048】
S106にて、推定部136は、記憶部118に記憶された図2のデータを参照し、算定部132が算定した測定ライン数の値が、図4に示す解像度の上下限の範囲内(400〜900内)に収まっているか否かを判断する。測定ライン数が図4の解像度の上下限の範囲内に収まっていると判断した場合には(S106にてYES)、処理はS108へと移される。もしそうでないと(S106にてNO)、処理はS112へと移される。
【0049】
S108にて、推定部136は、記憶部118に記憶されたデータを参照し、垂直方向の解像度の値が測定ライン数の値より小さい、垂直ライン数を特定する。S110にて、推定部136は、特定した垂直ライン数のうち、測定ライン数に最も近い垂直ライン数を推定値とする。
【0050】
S112にて、測定ライン数が図4の解像度の上下限の範囲内に収まっていない場合には、推定部136は、記憶部118に記憶された垂直ライン数のうち、最も測定ライン数に近い値を垂直ライン数の推定値とする。
【0051】
S114にて、選択部138は、推定部136が推定した垂直ライン数と、記憶部118に記憶された垂直ライン数との差を求める。S116にて、選択部138は、その差を求めたデータについて、差の順に記憶部118のデータを並べ替えるとともに、その差が5以下のデータについてはフラグの値を「1」とし、記憶部118に記憶させる。
【0052】
S118にて、選択部138は、記憶部118に記憶された垂直ライン数すべてについてS116の演算を行ったか否か判断し、記憶された垂直ライン数すべてについて演算が終了するまで、S114以降の処理を繰り返す。
【0053】
S120にて、確定部140は、候補テーブルに記憶されたデータのうち、推定部136が推定した垂直ライン数と記憶部118に記憶された垂直ライン数との差が5以下のデータが1つか否かを判断する。データが1つと判断した場合には(S120にてYES)、処理はS124へと移される。もしそうでないと(S120にてNO)、処理はS122へと移される。
【0054】
S122にて、算定部132は、選択部138が選択した(フラグの値が「1」である)解像度の候補を表示するためのデータを、出力用インターフェース114を介して表示装置102に出力し、操作部116を介してユーザの入力を受付ける。
【0055】
S124にて、確定部140は、選択部138の選択結果およびユーザからの入力に基づき、表示装置102に表示する画像の解像度を決定し、そのための制御命令を表示装置102に出力する。
【0056】
S126にて、追加部134は、記憶部118に、確定部140が確定した解像度と算出部132が算出したモニタタイミング特性(垂直ライン数、垂直期間、水平期間の全部または一部)の対応関係を記憶させる。S128にて、算定部132はユーザに、記憶部118に記憶されている図2のデータのうち、削除したいデータがあるか否かを聞き、操作部116からの入力を受付ける。S130にて、追加部134は、ユーザが指定したデータを、記憶部118から削除する。
【0057】
図6を参照して、図3に示したサンプルデータに対して、選択部138が解像度の候補を選択した結果について説明する。これらの値は、記憶部118に記憶されたデータを、推定部136が推定した垂直ライン数と記憶部118に記憶された垂直ライン数との差にしたがって並べたものである。選択部138が解像度の候補として選択したデータについてはフラグを「1」として、選択されたデータであることを示す。
【0058】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、画像処理装置100の動作について説明する。
【0059】
[測定ライン数が記憶された解像度の値の範囲内にあり、かつ選択された解像度の候補が1つである場合]
ここでは、図3のサンプルNo.1のデータが算出された場合について説明する。まず、記憶部118のデータを、No.順に並べ替えるとともに、記憶されているフラグの値を「0」に設定する(S100)。算定部132は、入力用インターフェイス112を介して、主コンピュータから、画像を表示するためのデータと同期信号を受付ける(S102)。算定部132は、受付けた同期信号から、測定ライン数を算定する(S104)。この値は、図3のサンプルNo.1に示す通り、「860」である。
【0060】
算定部132が測定ライン数を算定すると、推定部136は、記憶部118に記憶された図2のデータを参照し、算定部132が算定した測定ライン数の値が、図4に示す解像度の上下限の範囲内にあるか否かを判断する(S106)。この場合、測定ライン数は図4に示す通り、記憶部118に記憶された垂直方向の解像度の範囲内にあるので(S106にてYES)、推定部136は、記憶部118に記憶された、図2のデータを参照し、垂直方向の解像度の値が測定ライン数の値より小さい、垂直ライン数を特定する(S108)。すなわち、推定部136は、対応する垂直方向の解像度が「768」以下である垂直ライン数を特定する。推定部136は、特定した垂直ライン数のうち、測定ライン数に最も近い垂直ライン数を推定値とする(S110)ので、垂直ライン数の推定値は「806」となる。
【0061】
選択部138は、推定部136が推定した垂直ライン数「806」と、記憶部118に記憶された垂直ライン数との差を求める(S114)。選択部138は、その差を求めたデータについて、その差の順に記憶部118のデータを順次並べ替えるとともに、その差が5以下のデータについてはフラグの値を「1」とし、記憶部118に記憶させる(S116)。推定部136は、記憶部118のすべての標準データテーブルの垂直ライン数について、以上の作業を繰返す(S118)。これらの作業が終了した段階で、上述した差が小さい順に垂直ライン数や解像度を並べたのが図6(A)である。
【0062】
選択部138は、候補テーブルに、差が5以下のデータが1つだけあるか否か判断する(S120)。図6(A)から明らかなように、差が5以下のデータは、No.13だけなので(S120にてYES)、確定部140は、表示装置102の解像度を1024×768と決定する(S124)。
【0063】
追加部134は、確定部140が決定した表示装置102の解像度、測定ライン数、垂直期間、および水平期間を、No.22として記憶部118に記憶させる(S126)。
【0064】
算定部132はユーザに、記憶部118に記憶されている図2のデータのうち、削除したいデータがあるか否かを聞き、操作部116からの入力を受付ける(S128)。入力を受付けると、追加部134は、ユーザが指定したデータを、記憶部118から削除する(S130)。
【0065】
[測定ライン数が記憶された解像度の値の範囲内にあり、かつ選択された解像度の候補が複数ある場合]
ここでは、図3のサンプルNo.2のデータが算出された場合について説明する。S100から、S106までは、上述の場合と同様である。この場合の測定ライン数は、図3のサンプルNo.2に示す通り、「479」である。
【0066】
測定ライン数が記憶部118に記憶された垂直方向の解像度の範囲内にあると判断すると(S106にてYES)、推定部136は、記憶部118に記憶された、図4のデータを参照し、垂直方向の解像度の値が測定ライン数の値より小さい、垂直ライン数を特定する(S108)。すなわち、推定部136は、対応する垂直方向の解像度が「400」である垂直ライン数を特定する。推定部136は、特定した垂直ライン数のうち、測定ライン数に最も近い垂直ライン数を推定値とする(S110)ので、垂直ライン数の推定値は「449」となる。
【0067】
S114から、S118までは、上述の場合と同様である。推定部136が、差の計算を終了すると(S118にてYES)、選択部138は、候補テーブルに、差が5以下のデータが1つだけあるか否か判断する(S120)。図6(B)から明らかなように、差が5以下のデータは、No.3およびNo.4の2つなので(S120にてNO)、算定部132は、選択部138が選択した解像度の候補を表示するためのデータを、出力用インターフェース114を通じて表示装置102に出力し、操作部116を介してユーザの入力を受付ける(S122)。図7は、表示装置102に、画像106と重ねて解像度の候補を示すOSD(On Screen Display)104を表示した状況の図である。ユーザは操作部116を操作してカーソル108を操作し、解像度を選択する。この場合ユーザは、No.3の640×400を指定するので、その指定に基づき、確定部140は、表示装置102に表示する画像の解像度を決定し、そのための制御命令を表示装置102に出力する(S124)。S126からS130までの動作は、上述の場合と同様である。
【0068】
[測定ライン数が記憶された解像度の値の範囲内になく、かつ選択された解像度の候補が1つである場合]
ここでは、図3のサンプルNo.3のデータが算出された場合について説明する。S100から、S104までは、上述の場合と同様である。この場合の測定ライン数は、図3のサンプルNo.3に示す通り、「390」である。
【0069】
測定ライン数を算定すると、推定部136は、記憶部118に記憶された、図2のデータを参照し、算定部132が算定した測定ライン数の値が、図4に示す解像度の範囲内に収まっているか否かを判断する(S106)。この場合、測定ライン数は記憶部118に記憶された垂直方向の解像度の範囲内にないので(S106にてNO)、推定部136は、測定ライン数に最も近い垂直ライン数を推定値とする(S112)。垂直ライン数の推定値は「395」となる。
【0070】
S114から、S118までは、上述の場合と同様である。選択部138は、候補テーブルに、差が5以下のデータが1つだけあるか否か判断する(S120)。図6(C)から明らかなように、差が5以下のデータは、No.21だけなので(S120にてYES)、確定部140は、表示装置102の解像度を640×400と決定する(S124)。S126からS130までの動作は、上述の場合と同様である。
【0071】
[測定ライン数が記憶された解像度の値の範囲内になく、かつ選択された解像度の候補が複数である場合]
ここでは、図3のサンプルNo.4のデータが算出された場合について説明する。S100から、S118までは、上述の場合と同様である。この場合の測定ライン数は、図3のサンプルNo.4に示す通り、「944」である。垂直ライン数の推定値は、「943」である。
【0072】
垂直ライン数の差の計算が終了すると、選択部138は、候補テーブルに、差が5以下のデータが1つだけあるか否か判断する(S120)。図6(D)から明らかなように、差が5以下のデータは、No.18、19、20なので(S120にてNO)、算定部132は、選択部138が選択した解像度の候補を表示するためのデータを、出力用インターフェース114を通じて表示装置102に出力し、操作部116を介してユーザの入力を受付ける(S122)。この場合ユーザは、No.18の1152×900を指定するので、その指定に基づき、確定部140は、表示装置102に表示する画像の解像度を決定し、そのための制御命令を表示装置102に出力する(S124)。S126からS130までの動作は、上述の場合と同様である。
【0073】
以上のようにして、本実施の形態に係る画像処理装置は、モニタタイミング特性について、算定された値から適切な値を推定し、解像度の候補を選択するので、解像度の決定の処理をすることができる。その結果、的確に解像度を決定することができる装置を提供できる。
【0074】
なお上記説明では、選択部138は、推定部136が推定した垂直ライン数と記憶部118に記憶された垂直ライン数との差を求めているが、これを算定部132が算定した垂直ライン数と記憶部118に記憶された垂直ライン数との差を求め、この差に基づいて解像度の候補を選択するようにしてもよい。
【0075】
また、垂直ライン数の差ではなく、垂直期間の差、あるいは水平期間の差を求め、この差に基づいて解像度の候補を選択するようにしてもよい。
【0076】
<第2の実施の形態>
本実施の形態に係る画像処理装置は、前述の第1の実施の形態と異なり、推定部136に垂直期間を推定する機能を含む。選択部138は、垂直ライン数に加え、垂直期間、水平期間にそれぞれあらかじめ定めた係数を乗じてそれらの総和である評価値を求め、評価値が2以下の場合に、対応する解像度を候補として選択する機能を含む。本実施の形態においては、水平期間に対する係数が「0.05」、垂直期間に対する係数が「0.45」、垂直ライン数に対する係数が「0.5」である。なお、その他のハードウェア構成については前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
【0077】
図8は、本実施の形態において、記憶部118に記憶された、垂直ライン数と、対応する垂直期間との関係を表わす図である。
【0078】
図9を参照して、本実施の形態に係る画像処理装置で実行されるプログラムは、解像度の決定に関し、以下のような制御構造を有する。
【0079】
S150にて、算定部132は、入力用インターフェイス112を介して受付けた同期信号から、水平期間、垂直期間および測定ライン数を算定する。
【0080】
S152にて、推定部136は、記憶部118に記憶された、図2のデータを参照し、垂直方向の解像度の値が測定ライン数の値より小さい垂直ライン数のうち、測定ライン数に最も近い値を推定値とする。
【0081】
S154にて、推定部136は、推定された垂直ライン数に対応する解像度を特定し、特定された解像度に対応する垂直期間のうち、算定部132が算定した垂直期間に最も近い値を、垂直期間の推定値とする。
【0082】
S156にて、選択部138は、算定部132が算定した水平期間、ならびに推定部136が推定した垂直期間および垂直ライン数と、記憶部118に記憶された水平期間、垂直期間、および垂直ライン数との差を求める。
【0083】
S158にて、上述した差にあらかじめ定めた係数を乗じ、その総和を求めて、評価値とする。S160にて、選択部138は、評価値を求めたデータについて、評価値の順に記憶部118のデータを並べ替えるとともに、評価値が2以下のデータについてはフラグの値を「1」とし、記憶部118に記憶させる。S162にて、S156以降の作業を、すべてのデータについて評価値の計算が終了するまで繰返す。
【0084】
S164にて、評価値が2以下のデータが1つだけあるか否か判断する。評価値が2以下のデータが1つだけあると判断した場合には(S164にてYES)、処理はS124へと移される。そうでない場合には、処理はS166へと移される。
【0085】
S166にて、算定部132は、選択部138が選択した解像度の候補を表示するためのデータを、出力用インターフェース114を通じて評価値が小さい順に表示装置102に出力し、操作部116を介してユーザの入力を受付ける。
【0086】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、画像処理装置の動作について説明する。
【0087】
[測定ライン数が記憶された解像度の値の範囲内にあり、評価値が2以下のデータが1つだけある場合]
ここでは、図3のサンプルNo.1のデータが算出された場合について説明する。算定部132は、入力用インターフェイス112が受付けた同期信号から、測定ライン数、垂直期間および水平期間を算定する(S150)。この場合の測定ライン数、垂直期間および水平期間は、図3のサンプルNo.1に示す通り、それぞれ「860」、「13.3」および「16.4」である。
【0088】
測定ライン数が、記憶部118に記憶された垂直方向の解像度の範囲内にあると判断されると、推定部136は、記憶部118に記憶された、図2のデータを参照し、垂直方向の解像度の値が測定ライン数の値より小さい垂直ライン数のうち、測定ライン数に最も近い値を推定値とする(S152)。垂直ライン数の推定値は、「806」である。
【0089】
推定値を求めると、推定部136は、推定された垂直ライン数に対応する解像度を特定し、特定された解像度に対応する垂直期間のうち、算定部132が算定した垂直期間に最も近い値を、垂直期間の推定値とする(S154)。垂直期間の推定値は、「13.3」である。
【0090】
垂直期間が推定されると、選択部138は、算定部132が算定した水平期間、ならびに推定部136が推定した垂直期間および垂直ライン数と、記憶部118に記憶された水平期間、垂直期間、および垂直ライン数との差を求める(S156)。
【0091】
差を求めると、選択部138は、水平期間、垂直期間、垂直ライン数それぞれについて、上述した差にあらかじめ定めた係数を乗じ、その総和を求めて、評価値とする(S158)。
【0092】
評価値を求めると、選択部138は、評価値を求めたデータについて、評価値の順に記憶部118のデータを並べ替えるとともに、評価値が2以下のデータについてはフラグの値を「1」とし、記憶部118に記憶させる(S160)。その並べ替えられた結果を図10(A)に示す。
【0093】
以上の作業を、S156以降の作業を、すべてのデータについて評価値の計算が終了するまで繰返す(S162)。
【0094】
評価値の計算が終了すると、確定部140は、評価値が2以下のデータが1つか否か判断する(S164)。図10(A)から明らかなように、評価値が2以下のデータはNo.13のみなので(S164にてYES)、確定部140は、表示装置102の解像度を1024×768と決定する(S124)。解像度が決定されると、追加部134は、決定した解像度などを記憶させる(S126)。
【0095】
[測定ライン数が記憶された解像度の値の範囲内にあり、評価値が2以下のデータが複数ある場合または評価値が2以下のデータがない場合]
ここでは、図3のサンプルNo.2のデータが算出された場合について説明する。S100から、S162までは、上述の場合と同様である。この場合の測定ライン数、垂直期間および水平期間は、図3のサンプルNo.2に示す通り、それぞれ「479」、「14.1」および「29.9」である。垂直ライン数および垂直期間の推定値は、それぞれ「449」および「14.3」である。
【0096】
評価値の計算が終了すると、確定部140は、評価値が2以下のデータが1つか否か判断する(S164)。図10(B)から明らかなように、評価値が2以下のデータはNo.4およびNo.3の2つなので(S164にてNO)、算定部132は、選択部138が選択した解像度の候補を表示するためのデータを、出力用インターフェース114を通じて評価値が小さい順に表示装置102に出力し、操作部116を介してユーザの入力を受付ける(S166)。この場合ユーザは、No.2の640×400を指定するので、その指定に基づき、確定部140は、表示装置102に表示する画像の解像度を決定し、そのための制御命令を表示装置102に出力する(S124)。S126の動作については、上述の場合と同様である。
【0097】
[測定ライン数が記憶された解像度の値の範囲内になく、評価値が2以下のデータが1つある場合]
ここでは、図3のサンプルNo.3のデータが算出された場合について説明する。S100から、S150までは、上述の場合と同様である。この場合の測定ライン数、垂直期間および水平期間は、図3のサンプルNo.3に示す通り、それぞれ「390」、「14.6」および「37.5」である。
【0098】
算定部132が、水平期間、垂直期間および測定ライン数を算定すると(S150)、推定部136は、記憶部118に記憶されたデータを参照し、算定部132が算定した測定ライン数の値が、図4に示す解像度の値の範囲内に収まっているか否かを判断する(S106)。この場合、測定ライン数は記憶部118に記憶された垂直方向の解像度の範囲内にないので(S106にてNO)、推定部136は、記憶部118に記憶された垂直ライン数のうち、測定ライン数に最も近い値を推定値とする(S112)。したがって、垂直ライン数の推定値は395となる。推定値を求めると、推定部136は、推定された垂直ライン数に対応する解像度を特定し、特定された解像度に対応する垂直期間のうち、算定部132が算定した垂直期間に最も近い値を、垂直期間の推定値とする(S154)。垂直期間の推定値は、「14.3」である。
【0099】
S156から、S162までは、上述の場合と同様である。評価値の計算が終了すると、確定部140は、評価値が2以下のデータが1つか否か判断する(S164)。図10(C)から明らかなように、評価値が2以下のデータはNo.21の1つなので(S164にてYES)、確定部140は、表示装置102の解像度を640×400と決定する(S124)。S126の動作については、上述の場合と同様である。
【0100】
[測定ライン数が記憶された解像度の値の範囲内になく、評価値が2以下のデータが複数ある場合または評価値が2以下のデータがない場合]
ここでは、図3のサンプルNo.4のデータが算出された場合について説明する。S100から、S162までは、上述の場合と同様である。この場合の測定ライン数、垂直期間および水平期間は、図3のサンプルNo.4に示す通り、それぞれ「944」、「13.1」および「13.8」である。垂直ライン数および垂直期間の推定値は、それぞれ「943」および「13.2」である。
【0101】
評価値の計算が終了すると、確定部140は、評価値が2以下のデータが1つか否か判断する(S164)。図10(D)から明らかなように、評価値が2以下のデータはNo.18およびNo.19の2つなので(S164にてNO)、算定部132は、選択部138が選択した解像度の候補を表示するためのデータを、出力用インターフェース114を通じて評価値が小さい順に表示装置102に出力し、操作部116を介してユーザの入力を受付ける(S166)。この場合ユーザは、No.18の1152×900を指定するので、その指定に基づき、確定部140は、表示装置102に表示する画像の解像度を決定し、そのための制御命令を表示装置102に出力する(S124)。S126の動作については、上述の場合と同様である。
【0102】
以上のようにして、本実施の形態に係る画像処理装置は、評価値に基づいて解像度の候補を選択し、1の解像度を決定する処理をすることができる。その結果的確に解像度を決定することができる装置を提供できる。
【0103】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像処理装置の制御ブロック図である。
【図2】本実施の形態に係る記憶部に記憶された、モニタタイミング特性と解像度との対応関係を表す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る、画像処理装置に入力される信号から算出されたモニタタイミング特性のサンプル例である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る記憶部に記憶された垂直ライン数と、対応する解像度との関係を表わす図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る、解像度を決定する処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る選択部によって求められた、垂直ライン数の差と対応する解像度との関係を表す図である。
【図7】表示装置に画像と重ねて解像度の候補を示すOSDを表示した状況を表す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る記憶部に記憶された垂直期間と、対応する解像度との関係を表わす図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る、解像度を決定する処理の制御の手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る選択部によって求められた、評価値と対応する解像度との関係を表す図である。
【図11】従来の情報処理装置の記憶回路に記憶されているモニタタイミング特性および入力された信号の例である。
【符号の説明】
100 画像処理装置、102 表示装置、104 OSD、106 画像、108 カーソル、110 制御部、112 入力用インターフェイス、114出力用インターフェイス、116 操作部、118 記憶部、120 FD駆動部、122 CD−ROM駆動部、130 決定部、132 算定部、134
追加部、136 推定部、138 選択部、140 確定部。
Claims (12)
- 複数個の解像度から1の解像度を選択するための情報処理装置であって、
前記情報処理装置に接続された表示装置における解像度を規定するための情報を含む画像データを入力するための入力手段と、
前記入力手段に入力された情報に基づいて、前記表示装置におけるモニタタイミング特性を算出するための算出手段と、
前記複数個の解像度のそれぞれに対応させてモニタタイミング特性を記憶し、かつ前記1の解像度を選択するための情報を記憶するための記憶手段と、
前記表示装置に、前記1の解像度を表わすデータとともに、表示データを出力するための出力手段と、
前記出力手段が出力するデータによって表される、前記1の解像度を決定するための決定手段とを含み、
前記決定手段は、
前記算出手段により算出された前記モニタタイミング特性と、前記記憶手段に記憶された複数のモニタタイミング特性との差をそれぞれ算出し、前記差が予め定められた値を下回ったモニタタイミング特性に対応して記憶された解像度を、解像度の候補として選択するための選択手段と、
前記選択された解像度の候補の数が1であると、前記候補として選択された解像度を、前記1の解像度として確定するための確定手段と、
前記選択手段によって選択された解像度の候補が複数ある場合に、前記解像度の候補の中から、ユーザによる前記解像度を指定する情報に応じて、前記1の解像度を確定するための指定手段とを含む、情報処理装置。 - 複数個の解像度から1の解像度を選択するための情報処理装置であって、
前記情報処理装置に接続された表示装置における解像度を規定するための情報を含む画像データを入力するための入力手段と、
前記入力手段に入力された情報に基づいて、前記表示装置における垂直ライン数を算出するための算出手段と、
前記複数個の解像度のそれぞれに対応させて垂直ライン数を記憶し、かつ前記1の解像度を選択するための情報を記憶するための記憶手段と、
前記表示装置に、前記1の解像度を表わすデータとともに、表示データを出力するための出力手段と、
前記出力手段が出力するデータによって表される、前記1の解像度を決定するための決定手段とを含み、
前記決定手段は、
前記算出手段により算出された垂直ライン数の値が、前記記憶手段に記憶された複数個の解像度の上限値から下限値までの間に含まれる場合には、前記複数個の解像度のうち、前記算出された垂直ライン数の値より値が小さい解像度に対応する、前記記憶手段に記憶された垂直ライン数を候補として特定し、特定された垂直ライン数の候補のうち前記算出された垂直ライン数に最も近い値を推定された垂直ライン数と推定するための推定手段と、
前記推定手段により推定された垂直ライン数と、前記記憶手段に記憶された複数の垂直ライン数との差をそれぞれ算出し、前記差のいずれかに係数を乗じた値を含む加算結果が、予め定められた値を下回ると、前記差が下回った垂直ライン数に対応して記憶された解像度を、解像度の候補として選択するための選択手段と、
前記選択された解像度の候補の数が1であると、前記候補として選択された解像度を、前記1の解像度として確定するための確定手段と、
前記選択手段によって選択された解像度の候補が複数ある場合に、前記解像度の候補の中から、ユーザによる前記解像度を指定する情報に応じて、前記1の解像度を確定するための指定手段とを含む、情報処理装置。 - 複数個の解像度から1の解像度を選択するための情報処理装置であって、
情報処理装置に接続された表示装置における解像度を規定するための情報を含む画像データを入力するための入力手段と、
前記入力手段に入力された情報に基づいて、前記表示装置における垂直ライン数、垂直期間および水平期間を算出するための算出手段と、
前記複数個の解像度のそれぞれに対応させて、垂直ライン数と垂直期間および水平期間のいずれかとを記憶し、かつ前記1の解像度を選択するための情報を記憶するための記憶手段と、
前記表示装置に、前記1の解像度を表わすデータとともに、表示データを出力するための出力手段と、
前記出力手段が出力するデータによって表される、前記1の解像度を決定するための決定手段とを含み、
前記決定手段は、
前記算出手段により算出された垂直ライン数の値が、前記記憶手段に記憶された複数個の解像度の上限値から下限値までの間に含まれる場合には、前記複数個の解像度のうち、前記算出された垂直ライン数の値より値が小さい解像度に対応する、前記記憶手段に記憶された垂直ライン数を候補として特定し、特定された垂直ライン数の候補のうち前記算出された垂直ライン数に最も近い値を推定された垂直ライン数と推定するための第1の推定手段と、
前記第1の推定手段により推定された垂直ライン数と前記記憶手段により記憶された解像度の候補に対応する垂直ライン数との差に係数を乗じた値、前記記憶手段により記憶された前記解像度の候補に対応する垂直期間と前記算定手段の算定結果に基づいて定められた垂直期間との差に係数を乗じた値および前記記憶手段により記憶された前記解像度の候補に対応する水平期間と前記算定手段により算定された水平期間との差に係数を乗じた値の3つの値のうち、前記第1の推定手段により推定された垂直ライン数と前記記憶手段により記憶された解像度の候補に対応する垂直ライン数との差に係数を乗じた値を含む少なくとも2つの値の加算結果が、予め定められた値を下回ると、前記垂直ライン数に対応して記憶された解像度を、解像度の候補として選択するためための選択手段と、
前記選択された解像度の候補の数が1であると、前記候補として選択された解像度を、前記1の解像度として確定するための確定手段と、
前記選択手段によって選択された解像度の候補が複数ある場合に、前記解像度の候補の中から、ユーザによる前記解像度を指定する情報に応じて、前記1の解像度を確定するための指定手段とを含む、情報処理装置。 - 前記記憶手段は、前記複数個の解像度のそれぞれに対応させて、少なくとも垂直ライン数および垂直期間を記憶し、
前記決定手段は、前記推定された垂直ライン数と同じ解像度に対応する、前記記憶手段に記憶された垂直期間を候補として特定し、特定された垂直期間の候補のうち最も近い値を推定された垂直期間と推定するための第2の推定手段をさらに含み、
前記算定手段の算定結果に基づいて定められた垂直期間は、前記第2の推定手段によって推定された垂直期間を含む、請求項3に記載の情報処理装置。 - 前記情報処理装置は、前記1の解像度が確定されたことに応答して、前記1の解像度に対応する垂直ライン数、前記垂直期間および前記水平期間のうち、前記選択手段が前記解像度の候補を選択するために用いる情報を、前記1の解像度と対応させて前記記憶手段に記憶させるための追加手段を含む、請求項1〜4に記載の情報処理装置。
- 複数個の解像度から1の解像度を選択する情報処理方法であって、
前記情報処理方法を実施する装置に接続された表示装置における解像度を規定するための情報を含む画像データを入力する入力ステップと、
前記入力ステップにおいて入力された情報に基づいて、前記表示装置におけるモニタタイミング特性を算出する算出ステップと、
前記複数個の解像度のそれぞれに対応させてモニタタイミング特性を記憶し、かつ前記1の解像度を選択するための情報を記憶する記憶ステップと、
前記表示装置に、前記1の解像度を表わすデータとともに、表示データを出力する出力ステップと、
前記出力ステップにおいて出力するデータによって表される、前記1の解像度を決定する決定ステップとを含み、
前記決定ステップは、
前記算出ステップにおいて算出された前記モニタタイミング特性と、前記記憶ステップにおいて記憶された複数のモニタタイミング特性との差をそれぞれ算出し、前記差が予め定められた値を下回ったモニタタイミング特性に対応して記憶された解像度を、解像度の候補として選択する選択ステップと、
前記選択された解像度の候補の数が1であると、前記候補として選択された解像度を、前記1の解像度として確定する確定ステップと、
前記選択ステップにおいて選択された解像度の候補が複数ある場合に、前記解像度の候補の中から、ユーザによる前記解像度を指定する情報に応じて、前記1の解像度を確定する指定ステップとを含む、情報処理方法。 - 複数個の解像度から1の解像度を選択するための情報処理方法において、
前記情報処理装置に接続された表示装置における解像度を規定するための情報を含む画像データを入力する入力ステップと、
前記入力ステップにおいて入力された情報に基づいて、前記表示装置における垂直ライン数を算出する算出ステップと、
前記複数個の解像度のそれぞれに対応させて垂直ライン数を記憶し、かつ前記1の解像度を選択するための情報を記憶する記憶ステップと、
前記表示装置に、前記1の解像度を表わすデータとともに、表示データを出力する出力ステップと、
前記出力ステップにおいて出力するデータによって表される、前記1の解像度を決定する決定ステップとを含み、
前記決定ステップは、
前記算出ステップにより算出された垂直ライン数の値が、前記記憶ステップにおいて記憶された複数個の解像度の上限値から下限値までの間に含まれる場合には、前記複数個の解像度のうち、前記算出された垂直ライン数の値より値が小さい解像度に対応する、前記記憶ステップにおいて記憶された垂直ライン数を候補として特定し、特定された垂直ライン数の候補のうち前記算出された垂直ライン数に最も近い値を推定された垂直ライン数と推定する推定ステップと、
前記推定ステップにより推定された垂直ライン数と、前記記憶ステップにおいて記憶された複数の垂直ライン数との差をそれぞれ算出し、前記差のいずれかに係数を乗じた値を含む加算結果が、予め定められた値を下回ると、前記差が下回った垂直ライン数に対応して記憶された解像度を、解像度の候補として選択する選択ステップと、
前記選択された解像度の候補の数が1であると、前記候補として選択された解像度を、前記1の解像度として確定する確定ステップと、
前記選択ステップにおいて選択された解像度の候補が複数ある場合に、前記解像度の候補の中から、ユーザによる前記解像度を指定する情報に応じて、前記1の解像度を確定する指定ステップとを含む、情報処理方法。 - 複数個の解像度から1の解像度を選択するための情報処理方法において、
情報処理装置に接続された表示装置における解像度を規定するための情報を含む画像データを入力する入力ステップと、
前記入力ステップにおいて入力された情報に基づいて、前記表示装置における垂直ライン数、垂直期間および水平期間を算出する算出ステップと、
前記複数個の解像度のそれぞれに対応させて、垂直ライン数と垂直期間および水平期間のいずれかとを記憶し、かつ前記1の解像度を選択するための情報を記憶する記憶ステップと、
前記表示装置に、前記1の解像度を表わすデータとともに、表示データを出力する出力ステップと、
前記出力ステップが出力するデータによって表される、前記1の解像度を決定するための決定ステップとを含み、
前記決定ステップは、
前記算出ステップにより算出された垂直ライン数の値が、前記記憶ステップにおいて記憶された複数個の解像度の上限値から下限値までの間に含まれる場合には、前記複数個の解像度のうち、前記算出された垂直ライン数の値より値が小さい解像度に対応する、前記記憶ステップにおいて記憶された垂直ライン数を候補として特定し、特定された垂直ライン数の候補のうち前記算出された垂直ライン数に最も近い値を推定された垂直ライン数と推定する第1の推定ステップと、
前記第1の推定手段により推定された垂直ライン数と前記記憶ステップにおいて記憶された解像度の候補に対応する垂直ライン数との差に係数を乗じた値、前記記憶ステップにおいて記憶された前記解像度の候補に対応する垂直期間と前記算定ステップによる算定結果に基づいて定められた垂直期間との差に係数を乗じた値および前記記憶ステップにおいて記憶された前記解像度の候補に対応する水平期間と前記算定ステップにおいて算定された水平期間との差に係数を乗じた値の3つの値のうち、前記第1の推定手段により推定された垂直ライン数と前記記憶ステップにおいて記憶された解像度の候補に対応する垂直ライン数との差に係数を乗じた値を含む少なくとも2つの値の加算結果が、予め定められた値を下回ると、前記垂直ライン数に対応して記憶された解像度を、解像度の候補として選択する選択ステップと、
前記選択された解像度の候補の数が1であると、前記候補として選択された解像度を、前記1の解像度として確定する確定ステップと、
前記選択ステップにおいて選択された解像度の候補が複数ある場合に、前記解像度の候補の中から、ユーザによる前記解像度を指定する情報に応じて、前記1の解像度を確定する指定ステップとを含む、情報処理方法。 - 前記記憶ステップは、前記複数個の解像度のそれぞれに対応させて、少なくとも垂直ライン数および垂直期間を記憶し、
前記決定ステップは、前記推定された垂直ライン数と同じ解像度に対応する、前記記憶ステップにおいて記憶された垂直期間を候補として特定し、特定された垂直期間の候補のうち最も近い値を推定された垂直期間と推定する第2の推定ステップをさらに含み、
前記算定ステップにおける算定結果に基づいて定められた垂直期間は、前記第2の推定ステップにおいて推定された垂直期間を含む、請求項8に記載の情報処理方法。 - 前記情報処理方法は、前記1の解像度が確定されたことに応答して、前記1の解像度に対応する垂直ライン数、前記垂直期間および前記水平期間のうち、前記選択ステップにおいて前記解像度の候補を選択するために用いる情報を、前記1の解像度と対応させて前記記憶ステップにて記憶させる追加ステップを含む、請求項6〜9のいずれかに記載の情報処理方法。
- 請求項6〜10のいずれかに記載の情報処理方法を前記コンピュータに実現させるためのプログラム。
- 請求項11に記載のプログラムを記録した記録媒体。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060110 |