JP2004138352A - 圧電着火式ライター - Google Patents
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Abstract
【解決手段】操作キャップ41を押し下げることによって圧電ユニット19を作動させる圧電着火式ライターにおいて、上記圧電ユニット19をてこの原理機構31を介して作動させるようにした。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は圧電着火式ライターに関し、特にポケットや手提げバッグ等に入れて携帯できる小型軽量な圧電着火式ライターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に使い捨てライターと言われているライターにも各種の構造のものがあり、特開平7−158852号や特開2001−343122号等の公知文献に開示のものなどがある。
【0003】
そこで、従来の圧電着火式ライターの一例を図6、図7に示して簡単に説明すると(図中符合は本発明の説明と同じ符合を使用する)、この圧電着火式ライターは、操作キャップ41で直接圧電ユニット19を押し下げる構成である。
【0004】
すなわち、この圧電着火式ライターにおいては、図示の操作キャップ41の押し下げて直接圧電ユニット19を押すことにより圧電ユニット19が作動し、同時に一部を支持された通路開閉レバー26も一端部26aが押し下げられて他端部26bが上がり、この他端部26bの上がりによって燃料噴射ノズル17が引き上げられる。この燃料噴射ノズル17の引き上げに連動して燃料供給ユニット16の内部通路が開放され、液体燃料充填室6a、6bの燃料ガスが燃料噴射ノズル17から噴射される。燃料噴射ノズル17から噴射された燃料ガスには、上記した圧電ユニット19の作動による放電端子13からの放電によって着火される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の圧電着火式ライターは、操作キャップ41で直接圧電ユニット19を押して着火させるものであったため、圧電ユニット19を押し下げて着火させるまで強く操作キャップ41を押さえ込まねばならず、その操作は重かった。また、風の強い日などは、屋外で着火した際に炎が吹き消されてしまうことが多々あり、何回も繰り返し操作キャップ41の押し下げ操作を繰り返していると、親指の先が痛くなって疲れてしまうといった問題もあった。
【0006】
本発明はこのような問題点に鑑みて開発されたものであり、その目的とするところは、操作キャップの押し下げに要する力を軽減して操作感を向上させるようにした圧電着火式ライターを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を有効に達成するために、次のような構成にしてある。すなわち、請求項1記載の本発明の圧電着火式ライターは、操作キャップを押し下げることによって圧電ユニットを作動させる圧電着火式ライターにおいて、上記圧電ユニットをてこの原理機構を介して作動させるようにしたことを特徴とする構成である。
【0008】
また、請求項2記載の本発明の圧電着火式ライターは、操作キャップを押し下げることによって圧電ユニットを作動させる圧電着火式ライターにおいて、操作キャップの操作により圧電ユニット、並びに燃料噴射ノズルを備えた燃料供給ユニットの燃料通路を開閉させる通路開閉レバーを、てこの原理機構を介して作動させるようにしたことを特徴とする構成である。
【0009】
また、請求項3記載の本発明の圧電着火式ライターは、操作キャップを押し下げることによって圧電ユニットを作動させる圧電着火式ライターにおいて、上記操作キャップによって、てこの原理機構を介して圧電ユニットを作動させるとともに、上記操作キャップによって燃料噴射ノズルを備えた燃料供給ユニットの燃料通路を開閉させる通路開閉レバーを直接作動させるようにしたことを特徴とする構成である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明に係る一例の圧電着火式ライターの一部分解斜視図であり、図2は図1の要部拡大図であり、図3は図1の斜め後方から見たライター本体側の上部の説明図であり、図4は操作キャップを斜め下方から見上げた斜視図であり、図5は図1の圧電着火式ライターの要部の簡略説明図である。
【0011】
図中符合1は一例の圧電着火式ライターである。2はライター本体であって、透明な樹脂によって手で握れる大きさ形状に成形した有底楕円筒状で上部を開口したものである。
【0012】
このライター本体2の内部は、縦仕切り3によって略中央部分で左右に2分割に仕切られ、また片側を上部水平仕切り4によって上下に燃料供給ユニット収納室5と液状の燃料ガス充填室6aとに仕切られ、更にもう一方の片側を中間水平仕切り7によって上下に圧電ユニット収納室8と液状の燃料ガス充填室6bとに仕切られている。
【0013】
上記縦仕切り3の下端9(図1参照)は、ライター本体2の底部10より少し上方に位置している。したがって、燃料ガス充填室6aと6bとは、縦仕切り3の下方で連通している。
【0014】
このライター本体2の開口した上部には、1対の矩形状の突片12が上部外周端11の中央で対峙するように形成されている。
【0015】
各突片12の圧電ユニット収納室8側の対向する位置には、後述する操作レバー20を揺動自在に支持するための穴21が形成され、また各突片12の圧電ユニット収納室8側の内端側には、後述する操作キャップ41を上下方向に摺動可能にして支持させるための係止部22が形成されている。
【0016】
更に各突片12の外側中央には、着火部分を被う金属カバー23(図1参照)の内側係止凸部24を嵌め合わせる窪み部(図示省略)が形成されている。
【0017】
また、各突片12の燃料供給ユニット収納側5の内側で対峙する根元部分には、後述する通路開閉レバー26を揺動自在に支持する係止穴部(図示省略)が形成されている。
【0018】
また、上記縦仕切り3の上端の中央部には、圧電ユニット19からの細い軸状の放電端子13を載せて支持する支持部14が上方に突出するように形成されている。支持部14(図3参照)の上端中央には、凹部22が形成されていて、この凹部22に放電端子13の先端近傍を係合させて支持するようにしてある。上記放電端子13の先端15は、燃料噴射ノズル17方向を向くようにして支持部14で支持され、燃料噴射ノズル17の先端18の少し斜め上方に位置するようにしてある。
【0019】
また、圧電ユニット収納室8に収納される圧電ユニット19(図1、図2参照)は、一般の使い捨てライター等に使用されている公知のものであって、その構造を簡単に説明すると、圧電ユニット収納室8に収納した場合に上記中間仕切り7に支持される有底筒状の筒部28aを備えた外筒部材28と、この外筒部材28に一部を収納され内蔵したバネ(図示せず)によって外方に付勢される内筒部材29と、外筒部材28の所定位置に内蔵された圧電素子(図示せず)と、内筒部材29の所定位置に内蔵されたハンマー(図示せず)と、このハンマーを圧電素子側に作動させるバネ(図示せず)と、このバネによるハンマーの作動を仮止めさせておくロック機構(図示せず)とからなる。
【0020】
上記圧電素子とハンマーとは、通常は所定間隔を以って対峙している。また、圧電ユニット19を圧電ユニット収納室8に収納した場合、外筒部材28に内蔵されたバネに付勢された内筒部材29の上部30は、ライタ―本体2の上部開口から突出している。
【0021】
次に本発明に係る図示の例のてこの原理機構31は、操作レバー20を上記した突片12に揺動自在に係止した構成からなる。
【0022】
すなわち、操作レバー20は、両側の略L字状の側部32aと繋ぎ部32bからなる平面視コ字状の係止押え部32と、この係止押え部32から側方に突出形成された突起部34と、繋ぎ部32bの上部中央から突出するように形成された略逆く字状の作用杆部35とからなる。
【0023】
操作レバー20の上記各突起部34は各突片12の上記穴21に係合され、係止押え部32の繋ぎ部32bの内側36は、上方から下降させると圧電ユニット19の内筒部材29の上端部37に当る位置に配されることになる。また、コ字状の係止押え部32の間には、上記した支持部14が位置している。
【0024】
上記したてこの原理機構31では、図5に示すように各突起部34を係止した穴21の箇所が支点A、内筒部材29の上端部37を押す作用杆部35の上端部35aの箇所が力点B、繋ぎ部32bの内側36の箇所が作用点Cとなる。
【0025】
通路開閉レバー26(図2、図5参照)は、薄い金属片によって一端の中央に燃料噴射ノズル17に係合する係合部39を有し、この係合部39の後ろに二股形成された押れ杆部40を有し、更に一端寄りの両側から側方に凸片部38(図1参照)が突出され、この凸片部38を上記した各突片12の係止窪み部(図示省略)に載置することによって揺動自在に支持される。
【0026】
上記押れ杆部40は、圧電ユニット19の内筒部材29の両側まで伸びた形状である。この通路開閉レバー26は、全体を長手方向に少し屈曲形成されていて、上記凸片部38を支持されることによって、燃料噴射ノズル17側が上がり、内筒部材29側が少し下がった状態となる。また、通路開閉レバー26の両押れ杆部40の上方には、操作レバー20の各側部32aが位置する。
【0027】
図中符合41は樹脂成形された操作キャップ(図1、図4、図5参照)であって、ライター本体2の上部開口の圧電ユニット19側に取り付けられる。
【0028】
この操作キャップ41は、親指で押える半割り楕円形状の指載置部42と、指載置部42の下に形成した横断面U字状の係合部43と、指載置部42の端の両側から突出し上記突片12の係止部22に摺動自在に係合する係合突部44と、指載置部42の裏側中央に形成した凸部45とからなる。
【0029】
上記係合部43は、突片12の係止部22に係合突部44を係合させながらライター本体2の上部開口から圧電ユニット収納室8内に、内面に沿って摺動自在に係合収納される。この場合、凸部45は上記した操作レバー20の作用杆部35の上端部35aに当接する。
【0030】
次に上記した燃料供給ユニット収納室8に収納する燃料供給ユニット16は、圧電ユニット19と同様に公知のものであって、燃料噴射ノズル17に一端を係止させた上記通路開閉レバー26の作動によって、燃料供給ユニット本体47に内蔵したバネの弾発に抗して燃料噴射ノズル17が少し引き上げられ、燃料噴射ノズル17の底部の載置して閉じていた弁座が開放され、液体燃料充填室6aに入れたチューブ46を介して燃料ガスが燃料噴射ノズル17の先端18から噴射される。
【0031】
48は炎の大きさを調整するためのガス噴射量調整リングであって、回すことにより燃料供給ユニット本体47内の弁機構を介してガス噴射量を調整できる。
【0032】
上述のような構成からなる本発明に係る圧電着火式ライター1(図4参照)では、ライター本体2を握って親指で操作キャップ41の指載置部42を下方に押すことにより、操作キャップ41の裏面の凸部45が操作レバー20の作用杆部35の上端部35aに当たって押し下げられる。
【0033】
このことにより操作レバー20は、各突起部34を係止した穴21の箇所を支点Aに押し下げられ、操作レバー20の繋ぎ部32bが圧電ユニット19の内筒部材29の上端部37に当り、圧電ユニット19に内蔵したバネの弾発に抗して内筒部材29を押し下げる。
【0034】
このことにより操作レバー20の両側の側部32aが通路開閉レバー26の押れ杆部40に上から当たる。更に操作キャップ41を押し下げることにより、通路開閉レバー26の押れ杆部40が下がると共に反対側の係合部39が上がって、燃料噴射ノズル17を少し引き上げる。この動作によって燃料供給ユニット16の内部の燃料ガス通路が開放され、燃料噴射ノズル17の先端18から燃料ガスが噴射させる。
【0035】
この燃料ガスの噴射とほぼ同時に圧電ユニット19の放電端子13の先端15から放電し、上記のようにして噴射した燃料ガスに着火する。すなわち、上記のように操作キャップ40によって通路開閉レバー26を作動させる位置まで操作レバー20を押し下げると、圧電ユニット19内のロック機構が解除されてハンマーが圧電素子を強打する。このことにより高電圧のパルスが発生し、放電端子13の先端15と、圧電ユニット19と導通する燃料噴射ノズル17の先端18との間で放電し、燃料噴射ノズル17の先端18から噴射される燃料ガスに着火する。
【0036】
操作キャップ41の押えるのを解除すれば、内筒部材29もバネの弾発によって元に戻り、また、通路開閉レバー26の燃料噴射ノズル17を引き上げる動作も解除され、燃料ガス充填室6aからの燃料噴射ノズル17への燃料ガスの供給は遮断される。
【0037】
上述のように操作キャップ41を押えることにより、各突片12の突起部34を係止した穴21の箇所を支点Aに、内筒部材29の上端部37を押す作用杆部35の上端部35aの箇所を力点Bとして、操作レバー20の繋ぎ部32bの内側36の箇所を作用点Cとなって、圧電ユニット19の内筒部材29を押し下げるので、この操作レバー20のてこの原理の作用により従来に比べより弱い力(図示の例のものでは半分位の力)で圧電ユニット19を作動させて放電させ着火することができる。勿論、上記各点A、B、Cの間隔(位置関係の長さ)を変えることにより、従来に比べ半分以下の力で圧電ユニット19を作動させて放電させて着火することもできる。
【0038】
なお、本発明の圧電着火式ライターは、図示の例に限定されるものではなく、操作レバーは圧電ユニットの内筒部材のみを押しさげる形状(てこの原理を備えた形状)にして内筒部材のみを押し下げ、開閉弁レバーは操作キャップ41に形成する係合部分によって、通路開閉レバー26の押れ杆部40を押し下げる構成のものであってもよい。
【0039】
更にてこの原理機構は、図示の例に限らず圧電ユニットを押し下げる力を軽減できれば如何なる構成に設計変更するも自由である。したがって操作レバー20の形状も図示の例に限らず他の形状に変更するも自由である。また、本発明の圧電着火式ライターにおいては、ライター本体2の圧電ユニット収納部室8に圧電ユニット10を内筒部材29側から挿入し、操作レバー20によって外筒部28を押し下げて放電させるようにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上、上記した説明でも明らかなように本発明の圧電着火式ライターは、従来のように操作キャップで直接圧電ユニットを作動させるのではなく、てこの原理機構を介して作動させる構成であるため、
従来に比べ操作キャップの押し下げ力をより軽減させることができ、喫煙時のタバコへの着火を容易に行うことができる。また、風が強くて着火した炎が何回も消される場合に、操作キャップの押し下げ操作を繰り返し行っても親指が疲れるのを軽減できる。
【0041】
また、操作キャップを操作することによって原理機構を介して軽く圧電ユニットと燃料供給ユニットを作動させて、燃料噴射ノズルから噴射する燃料ガスにタイミングよく着火させることができる。
【0042】
また、てこの原理機構を介して圧電ユニットを作動させるとともに、操作キャップによって直接通路開閉レバーを作動させるようにしても、上記と同様に操作キャップの押し下げ力を軽減でき、かつタイミングよく着火させることができる。
【0043】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一例の圧電着火式ライターの一部分解斜視図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】圧電着火式ライターの上部を側方からみた説明図である。
【図4】操作キャップを下から見上げた斜視図である。
【図5】図1の圧電着火式ライターの要部の簡略説明図である
【図6】従来の一例の圧電着火式ライターの一部分解斜視図である。
【図7】図6の圧電着火式ライターの要部の簡略説明図である
【符号の説明】
1 圧電着火式ライター
16 燃料供給ユニット
17 燃料噴射ノズル
19 圧電ユニット
31 てこの原理機構
26 通路開閉レバー
41 操作キャップ
Claims (3)
- 操作キャップを押し下げることによって圧電ユニットを作動させる圧電着火式ライターにおいて、上記圧電ユニットをてこの原理機構を介して作動させるようにしたことを特徴とする圧電着火式ライター。
- 操作キャップを押し下げることによって圧電ユニットを作動させる圧電着火式ライターにおいて、操作キャップの操作により圧電ユニット、並びに燃料噴射ノズルを備えた燃料供給ユニットの燃料通路を開閉させる通路開閉レバーを、てこの原理機構を介して作動させるようにしたことを特徴とする圧電着火式ライター。
- 操作キャップを押し下げることによって圧電ユニットを作動させる圧電着火式ライターにおいて、上記操作キャップによっててこの原理機構を介して圧電ユニットを作動させるとともに、上記操作キャップによって燃料噴射ノズルを備えた燃料供給ユニットの燃料通路を開閉させる通路開閉レバーを直接作動させるようにしたことを特徴とする圧電着火式ライター。
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JP2007240139A (ja) * | 2006-03-06 | 2007-09-20 | Xinhua Huang | チャイルド・レジスタント・ガスライター |
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2002
- 2002-10-21 JP JP2002305304A patent/JP3779671B2/ja not_active Expired - Fee Related
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