JP2004138329A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルタ表面上に付着したゴミを自動的に除去するとともに、回収したゴミを屋外に廃棄できる空気調和機を提供する。
【解決手段】室内機筐体2内に室内機筐体2内の空気の一部を屋外へと排出する排気手段8を設け、この排気手段8の排気経路上にフィルタ6に付着したゴミを回収するゴミ回収箱5を設け、フィルター6に付着したゴミを自動的に回収し、かつ、回収したゴミを排気手段8によって屋外へ廃棄する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルタに付着したゴミを自動的に除去して回収する機能を備えた空気調和機に関し、さらに詳しく言えば、回収したゴミを人手によることなく屋外に排出することができる空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】
空気調和機(室内ユニット)の空気吸込口には、空気中のゴミを除去するフィルタが設けられている。フィルタには空調の運転時間に比例してゴミが堆積し、その量が多くなると熱交換効率が低下するため、適宜フィルタを清掃する必要がある。
【0003】
一般的には、特許文献1のように着脱式のエアフィルタを備え、顧客の手によってフィルタを室内機筐体から取り外して例えば手洗いなどによりゴミを除去した後、再びフィルタを手動で室内機筐体に装着するようにしている。
【0004】
しかしながら、通常の空気調和機は、部屋の高所に設置されているため、高齢者や女性にとってはフィルタの着脱が困難であるため、清掃作業が敬遠されやすいという問題があった。
【0005】
そこで、例えば特許文献2や特許文献3のようにフィルタを自動的に清掃する清掃装置付き空気調和機の提案がなされている。
【0006】
しかしながら、特許文献2では、平板状のフィルタに沿ってブラシを水平方向に移動させながら、フィルタ上に付着した埃を擦り落とす方法を採用しているため、適用が平板状のフィルタに限られる。特に、最近の空気調和機のフィルタは、筐体の小型化に伴い、フィルタ面を湾曲したり、折り曲げたりして収納されているため、この特許文献2では対応できない。
【0007】
特許文献3においては、回転ローラによって空気調和機の外部にフィルタを引き出し、室外機上部に予め設置された吸引筒と吸込パイプからフィルタ上に付着しゴミを吸引した後、再びフィルタを空気調和機の所定場所に戻すというものであり、この方法では、吸引筒と吸込パイプを筐体の外に別途設けなければならず、室内機としての意匠性も欠く。
【0008】
さらに、フィルタから除去したゴミを収納する方法にあっては、例えば特許文献4に示されているように、巻き取り式の円筒状ローラ間にフィルタを張設し、フィルタ上に付着したゴミをフィルタの巻き上げ動作とともに除去する方法がある。
【0009】
しかしながら、この特許文献4の場合、フィルタに付着したゴミをフィルタを一緒に巻き上げてフィルタ収納部内に収納するため、フィルタは使い捨てとなり、しかも大量に巻き付けておかねばならず、結局コスト高となって顧客に負担をかける結果となっていた。また、フィルタ収納部を筐体の両側に設けなくてはならず、室内機全体の寸法が大きくなり、小型化に反するという問題もあった。
【0010】
【特許文献1】
特開平11−159854号公報
【特許文献2】
実開平4−33916号公報
【特許文献3】
実開平4−50320号公報
【特許文献4】
特開平3−122422号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するため、フィルタ表面上に付着したゴミを自動的に除去して回収するとともに、回収したゴミを屋外に廃棄できる空気調和機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、本発明は、空気吸込部と空気吹出部とを結ぶ空気通路内に熱交換器および送風機を配置してなる室内機筐体を備え、上記空気吸込部と上記熱交換器との間に空気中のゴミを捕らえるための除塵手段が設けられた空気調和機において、上記室内機筐体には、上記室内機筐体内の空気の一部を屋外に強制的に排出する排気ファンと、一端が上記排気ファンの吹出側に接続され、他端が屋外に引き出される排気管とを含む排気手段が設けられており、上記排気手段の排気経路上に上記除塵手段のゴミ回収箱が設けられていることを特徴としている。
【0013】
これによれば、フィルターに付着したゴミを自動的に回収できる。また、回収したゴミを排気手段によって屋外に廃棄することができる。さらに、排気手段を駆動させることで、室内の汚れた空気を屋外に排出することもできる。
【0014】
本発明の好ましい態様として、上記除塵手段は、上記熱交換器に沿って配置されたフィルタと、上記フィルタを所定方向に往復的に移動させるフィルタ移動手段とを備え、上記ゴミ回収箱内には、上記フィルタからゴミを掻き出すブラシが設けられていることにより、フィルタ移動手段によってフィルタを移動させ、その移動経路上に設けられたゴミ回収箱内でゴミを回収することができる。
【0015】
一般に上記熱交換器は横長に配置されているため、使用者がフィルターを外したり、洗ったりする際の取扱い性の向上および部品製造上の金型の大型化を避けたい。そこで、上記フィルタは上記熱交換器に対向して複数枚に分割して配置され、上記ゴミ回収箱は、上記フィルタに対向して複数個に分割して形成されていることが好ましい。
【0016】
上記各ゴミ回収箱は、上記排気手段の排気経路の上流側から下流側にかけて互いに直列に連通されていることにより、排気ファンから送り込まれた空気が個々のゴミ収納部で弱められることなく、一定の風圧で通り抜けるため、回収されたゴミを確実に排気管を通じて屋外に廃棄できる。
【0017】
少なくとも上記フィルタ移動手段、上記排気ファンおよび上記送風機の運転を制御する制御手段が設けられており、上記制御手段は、上記フィルタ移動手段の運転中は、上記送風機と上記排気ファンの運転を停止し、上記排気手段の運転中は、上記フィルタ移動手段と上記送風機の運転を停止する。
【0018】
これによれば、ゴミ掻き取り作業中およびフィルタの移動中に送風機によってゴミが吹き飛ばされることなく、また、ゴミ取り作業とフィルタ移動作業とが個別に行われるため、ゴミ取り作業の完璧性を期すことができる。
【0019】
また、必要以上のゴミ取り作業によってフィルターの摩耗などを予防するため、上記制御手段には、上記送風機の運転時間を積算する積算手段が設けられており、上記制御手段は、上記積算手段を介して所定の積算時間をカウントし、上記積算時間が所定の設定時間に達した際、上記送風ファンの運転を停止し、上記フィルタ移動手段を駆動することが好ましい。
【0020】
上記制御手段を遠隔操作するリモコンおよび上記リモコンからの信号を受信する受信部を備え、上記リモコンには、フィルタ清掃ボタンが設けられており、上記フィルタ清掃ボタンを操作することで、上記リモコンは、上記受信部に向けてフィルタ清掃信号を送信し、上記受信部からフィルタ清掃信号を受けた上記制御手段は、上記送風機の運転を停止し、上記フィルタ移動手段を所定時間駆動させて上記フィルタ上のゴミを上記ゴミ回収箱に回収させてから、上記排気ファンを所定時間駆動させる。これによれば、使用者が任意にフィルター清掃を実施できる。
【0021】
さらに、換気を目的とした使用に対応するため、上記リモコンには、さらに換気ボタンが設けられており、上記換気ボタンを操作することで、上記リモコンは、上記受信部に向けて換気信号を送信し、上記受信部から換気信号を受けた上記制御手段は、上記送風機の駆動中の場合でも、上記排気ファンを強制的に駆動させることが好ましい。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態に係る空気調和機の分解斜視図であり、図2は、その要部断面図である。
【0023】
この空気調和機1(室内機)の筐体2は、熱交換器3および送風機4を支持して室内の壁面に固定されるベース21と、少なくとも熱交換器3を覆うようにベース21に取り付けられるパネル22とを備えている。ベース21およびパネル22は、ともに合成樹脂の成型品からなる。
【0024】
ベース21は、壁面に沿ってほぼ平行な設置面210を有し、設置面210の両側には、前方に向けて張り出すように形成された左右一対の側板211,212が設けられている。その側板211,212間に熱交換器3および送風機4が支持されている。
【0025】
この実施形態において、ベース21の各側板211,212と熱交換器3との間には、熱交換器3の端部から突出する冷却パイプのヘアピン部を保護するための空間が形成されており、一方の空間(図1では左側)には、後述する排気手段8の排気ファン81が収納され、他方の空間(図1では右側)には、制御用の電装品箱7が収納されている。
【0026】
ベース21の内面側、すなわち反壁面側には、ベース21側に配置された背面側熱交換器32の結露水を受け止めるドレン溝213と、送風機4から空気吹出口25に向けて空気を吹き出す空気通路24の一部を構成する送風ガイド面214とが一体的に設けられている。ベース21の底面には、ドレンパイプや電源コードなどの各種配管類26および排気手段8の排気管82の一部が収納されている。
【0027】
パネル22は、ベース21の上端部から前方(反壁面方向)に向かって張り出され、先端が少なくとも熱交換器3を覆うように下方に延在された逆L字状を呈し、その前面および上面には、筐体2内に空気を取り込むための空気吸込部221が設けられている。
【0028】
図2に示すように、パネル22前面の下端側には、フィルタ6の先端6aを筐体2外へと排出するための開口部61が設けられている。この開口部61は、フィルタ6の移動軌跡上に開口され、フィルタ6の幅方向に沿ってスリット状に開口されている。
【0029】
この実施形態において、開口部61は、フィルタ6が移動可能な単なるスリット孔からなるが、開口部61に図示しない開閉扉を設けて、埃などが漏洩するのを防止してもよい。
【0030】
パネル22の下端側と空気吹出部25との間には、前面側熱交換器31によって生成されたドレン水を受け止めるドレンパン23が設けられている。この実施形態において、ドレンパン23は、ベース21の側板211,212間に架け渡され、支持されている。
【0031】
ドレンパン23は、熱交換器3の幅とほぼ同じ幅を有する樋状に形成され、底板231が送風機4を挟んで対向する送風ガイド面214とともに空気通路24を形成し、この空気通路24の下流側に空気吹出部25が設けられている。
【0032】
空気吹出部25は、筐体2の下部に形成されており、その内部には空気の上下の吹出方向を変える上下風向板251と、左右の吹出方向を変える左右風向板252とが設けられている。
【0033】
次に、筐体2内部の構成について説明する。筐体2内には、熱交換器3、送風機4、ゴミ回収箱5、フィルタ6および排気手段8がそれぞれ所定位置に配置されている。
【0034】
図2に示すように、熱交換器3は、2つの熱交換器ユニットを上下に連結した前面側熱交換器31と、1つの熱交換器ユニットからなる背面側熱交換器32とを頂部の連結板33を介してほぼΛ(ラムダ)型に連結したものからなり、これら前面側熱交換器31および背面側熱交換器32は、ベース21の側板211,212に支持されている。
【0035】
送風機4は、空気通路24の上流側に配置されたクロスフローファンからなり、熱交換器3と同じくベース21の左右の側板211,212間に支持されている。この送風機4を駆動することで、パネル22の前面および上面の空気吸込部221から空気が吸い込まれ、フィルタ6を通って除塵された後、熱交換器3を経て所定温度に調温され、空気吹出部25から室内に向けて吹き出される。
【0036】
前面側熱交換器31の下端側の前方には、ゴミ回収箱5が配置されている。このゴミ回収箱5に隣接して、フィルタ6を往復的にスライドさせるフィルタ移動手段56が設けられている。
【0037】
図2に示すように、ゴミ回収箱5は、フィルタ6を挟んで互いに対向配置される一対のカバー51,52を有し、各カバー51,52はそれぞれ合成樹脂の成型品からなり、少なくともフィルタ6の幅よりも長尺に成型されている。
【0038】
この実施形態において、ゴミ回収箱5はベース21に対して一体的に設けられているが、メンテナンス性などを考慮して、着脱式としてもよい。
【0039】
各カバー51,52は、ともに合成樹脂の成型品からなるが、より好ましい態様として、この合成樹脂には防かび材や抗菌材などが混合されていることが好ましい。これによれば、カビなどの発生を抑制でき、清潔な状態を維持できる。
【0040】
各カバー51,52の突き合わせ面の端部には、フィルタ挿通部としての開口溝53,54が少なくともフィルタ6の幅よりも広幅に開口されている。
【0041】
開口溝53,54の端縁には、フィルタ6上に付着したゴミがゴミ回収箱5の外に持ち出されるのを防止するスクレーパ55,56が上下一対に形成されている。この実施形態において、スクレーパ54,55は互いに向き合う方向にバネ付勢されている。
【0042】
各カバー51,52内には、それぞれフィルタ6に向けてブラシ511,521が突設されている。この実施形態において、カバー51側に設けられたブラシ511は、ブラシ毛がフィルタ面に対して斜めに植設された傾斜ブラシからなり、カバー521側に設けられたブラシ53はブラシ毛がフィルタ面に対して直交する方向に植設された直線ブラシからなる。
【0043】
これによれば、ブラシ511はフィルタ6の網目に沿って差し込まれるようになるため、フィルタ6に付着したゴミを掻き取る効果が生まれ、より確実にゴミを除去することができる。
【0044】
なお、各ブラシ511,521のブラシ毛は、主にナイロンなどの合成樹脂からなるが、上述したゴミ回収箱5と同様に防かび材や抗菌材を添加および/または塗布してもよいし、帯電防止用の帯電防止剤を添加および/または塗布してもよい。
【0045】
さらには、各ブラシ511,521のブラシ台に例えば圧縮バネなどの押圧手段を設けて、各ブラシ511,521を常にフィルタ6に向けて押圧してもよく、これによれば、フィルタ6に付着したゴミをより確実に捕捉することができる。
【0046】
ゴミ回収箱5は、フィルタ6毎に1箇所ずつ設けられており、この実施形態では、図1に示すように、互いに直列した状態で2箇所併設されている。各ゴミ回収箱5は、排気手段8の排気ファン81と排気管82とを結ぶ、排気経路上に直列方向に互いに連通されており、これにより、排気ファン81から送り込まれた空気によってゴミ回収箱5内に堆積するゴミを排気管82から屋外に排出することができる。
【0047】
フィルタ移動手段56は、フィルタ6を上下方向にスライドさせるための駆動モータ561と、駆動モータ561の出力軸に接続され、フィルタ6の図示しないラック溝に噛合されるギア562とからなり、図示しない制御手段からの制御信号によって駆動される。
【0048】
排気手段8は、ベース21の側板212と熱交換器3との間の空間に設置された排気ファン81と、一端が上述したゴミ回収箱5の下流側に接続され、他端側が各種配管類26とともに屋外に引き出される排気管82とを備えている。
【0049】
排気ファン81は、例えばシロッコファンなどからなり、吹出側は一方のゴミ回収箱5に接続されている。排気ファン81は、図示しない制御手段からの制御信号によって駆動され、吸込口811から室内機筐体2内の空気を吸い込み、回収箱5に向けて、その空気を圧送する。圧送された空気は、各ゴミ回収箱5を経て排気管82に送り出され、屋外へと排気される。
【0050】
この実施形態において、排気ファン81は、空気吹出式のシロッコファンが用いられており、排気経路の先端に設置されているが、これ以外に、排気経路内の空気を吸い出す空気吸込式のファンを排気経路の中間もしくは後端に設けてもよい。
【0051】
フィルタ6は、格子状のフレーム内に網状のフィルタ面が一体成型された合成樹脂製の湾曲可能なものからなり、熱交換器3の前面から頂部を経て上面を覆うように、この実施形態では2枚設けられている。
【0052】
フィルタ6,6は、例えばポリプロピレンなどのベース樹脂からなるが、このベース樹脂に例えば導電性樹脂などの帯電防止剤をさらに添加してもよく、さらには、防かび剤や抗菌剤などを添加してもよい。なお、この実施形態では、フィルタ6は樹脂の成型品からなるが、この限りではない。
【0053】
次に、この空気調和機1の清掃手順の一例について説明する。清掃開始前の初期状態において、フィルタ6は図2に示すように熱交換器3の上面に沿って配置されている。まず、図示しない遠隔操作用のリモコンに設けられたフィルタ清掃ボタンを操作すると、制御手段(図示しない)は、まず送風機4の運転を停止させる。
【0054】
送風機4の停止を確認した後、制御手段はフィルタ移動手段56に指令を出し、ギア562を反時計方向に回転させて初期状態にあるフィルタ6を下方に向けて送り出す。フィルタ移動手段56によって送り出されたフィルタ6は、ゴミ回収箱5内を通過しながら、開口部61から室内機筐体2外へと排出される。
【0055】
フィルタ6のほぼ全面がゴミ回収箱5を通過すると、制御手段はフィルタ移動手段56に指令を出し、ギア562を時計方向に回転させて、フィルタ6を再び初期状態まで引き戻した後、フィルタ移動手段56を停止させる。
【0056】
フィルタ移動手段56の停止を確認した後、次に、制御手段は排気手段8に指令を出し、排気ファン81を駆動させる。制御手段には、排気ファン8の駆動時間を制御する制御タイマー(図示しない)が組み込まれており、この制御タイマーによって一定時間排気ファン81が駆動される。
【0057】
これにより、ゴミ回収箱5内に保管されたゴミは、排気ファン81から送り込まれた空気に乗って排気管82に送り込まれ、そのまま屋外へと排出される。一定時間が経過すると制御タイマーからの指令により制御手段は、排気ファン81を停止させる。
【0058】
排気ファン81の停止後は、制御手段はフィルタ清掃を開始する前の設定状態に戻り、清掃前に空気調和中であったならば、再び送風機を駆動させて運転を再開する。また、清掃前に運転待機状態にあったならば、運転待機状態を維持する。
【0059】
ここで、制御手段にさらに送風機4の運転時間を積算する積算手段(図示しない)を設けてもよい。すなわち、制御手段は積算手段を介して所定の積算時間をカウントし、積算時間が所定の設定時間に達した際、自動的に送風機4の運転を停止し、次にフィルタ移動手段56を駆動することで、上述したフィルタ清掃を完全自動化することができる。このような態様も本発明に含まれる。
【0060】
また、この実施形態において、図示しないリモコンには、換気ボタンが設けられていることがより好ましい。すなわち、換気ボタンを操作すると、制御手段は、送風機4が運転中であろうとなかろうと、強制的に排気ファン81を駆動させて、室内機筐体内2の空気を屋外へと排出するようにしている。これによれば、屋内の汚れた空気を屋外に排出することができる。このような態様も本発明に含まれる。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、室内機筐体に、室内機筐体内の空気の一部を屋外へと排出する排気手段を設け、この排気手段の排気経路上にフィルタに付着したゴミを回収する除塵手段のゴミ回収箱を設けたことにより、フィルターに付着したゴミを自動的に回収でき、回収したゴミを排気手段によって屋外に廃棄することができる。さらに、排気手段を駆動させることで、室内の汚れた空気を屋外に排出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る空気調和機の分解斜視図。
【図2】上記実施形態の空気調和機の要部断面図。
【符号の説明】
1 空気調和機
2 室内機筐体
21 ベース
22 パネル
221 空気吸込部
23 ドレンパン
24 空気通路
25 空気吹出部
3 熱交換器
4 送風機
5 ゴミ回収箱
51,52 カバー
56 フィルタ移動手段
6 フィルタ
61 開口部
7 電装品箱
8 排気手段
81 排気ファン
82 排気管

Claims (8)

  1. 空気吸込部と空気吹出部とを結ぶ空気通路内に熱交換器および送風機を配置してなる室内機筐体を備え、上記空気吸込部と上記熱交換器との間に空気中のゴミを捕らえるための除塵手段が設けられた空気調和機において、
    上記室内機筐体には、上記室内機筐体内の空気の一部を屋外に強制的に排出する排気ファンと、一端が上記排気ファンの吹出側に接続され、他端が屋外に引き出される排気管とを含む排気手段が設けられており、上記排気手段の排気経路上に上記除塵手段のゴミ回収箱が設けられていることを特徴とする空気調和機。
  2. 上記除塵手段は、上記熱交換器に沿って配置されたフィルタと、上記フィルタを所定方向に往復的に移動させるフィルタ移動手段とを備え、上記ゴミ回収箱内には、上記フィルタからゴミを掻き出すブラシが設けられている請求項1に記載の空気調和機。
  3. 上記熱交換器は横長に形成され、上記フィルタは上記熱交換器に対向して複数枚に分割して配置され、上記ゴミ回収箱は、上記フィルタに対向して複数個に分割して形成されている請求項1または2に記載の空気調和機。
  4. 上記各ゴミ回収箱は、上記排気手段の排気経路の上流側から下流側にかけて互いに直列に連通されている請求項3に記載の空気調和機。
  5. 少なくとも上記フィルタ移動手段、上記排気ファンおよび上記送風機の運転を制御する制御手段が設けられており、上記制御手段は、上記フィルタ移動手段の運転中は、上記送風機と上記排気ファンの運転を停止し、上記排気手段の運転中は、上記フィルタ移動手段と上記送風機の運転を停止する請求項2,3または4に記載の空気調和機。
  6. 上記制御手段には、上記送風機の運転時間を積算する積算手段が設けられており、上記制御手段は、上記積算手段を介して所定の積算時間をカウントし、上記積算時間が所定の設定時間に達した際、上記送風ファンの運転を停止し、上記フィルタ移動手段を駆動する請求項5に記載の空気調和機。
  7. 上記制御手段を遠隔操作するリモコンおよび上記リモコンからの信号を受信する受信部を備え、上記リモコンには、フィルタ清掃信号を送信するフィルタ清掃ボタンが設けられており、上記受信部から上記フィルタ清掃信号を受けた上記制御手段は、上記送風機の運転を停止し、上記フィルタ移動手段を所定時間駆動させて上記フィルタ上のゴミを上記ゴミ回収箱に回収させてから、上記排気ファンを所定時間駆動する請求項5または6に記載の空気調和機。
  8. 上記リモコンには、換気信号を送信する換気ボタンがさらに設けられており、上記受信部から上記換気信号を受けた上記制御手段は、上記送風機の駆動中の場合でも、上記排気ファンを強制的に駆動する請求項7に記載の空気調和機。
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