JP2008180507A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】フィルタ表面上に付着したゴミを自動的に除去するとともに、除去したゴミを長期間保管でき、しかも簡単に回収することができる空気調和機を提供する。
【解決手段】空気調和機の除塵手段として、空気吸込部221に対向して熱交換器3の上流側のほぼ全面を覆う除塵位置に配置される湾曲変形可能な平板状のフィルタ6と、フィルタ6を室内機筐体2の外側に出すことなく除塵位置からベース21側に向けて可逆的に移動させるフィルタ移動手段56と、フィルタ6のパネル上面側の他端付近に配置され、フィルタ6の移動に伴ってフィルタ6からゴミを掻き取るゴミ取り部5とを備え、フィルタ6を室内機筐体2の外に引き出すことなくゴミを自動的に掻き取る。
【選択図】図6
【解決手段】空気調和機の除塵手段として、空気吸込部221に対向して熱交換器3の上流側のほぼ全面を覆う除塵位置に配置される湾曲変形可能な平板状のフィルタ6と、フィルタ6を室内機筐体2の外側に出すことなく除塵位置からベース21側に向けて可逆的に移動させるフィルタ移動手段56と、フィルタ6のパネル上面側の他端付近に配置され、フィルタ6の移動に伴ってフィルタ6からゴミを掻き取るゴミ取り部5とを備え、フィルタ6を室内機筐体2の外に引き出すことなくゴミを自動的に掻き取る。
【選択図】図6
Description
本発明は、フィルタに付着したゴミを自動的に除去する機能を備えた空気調和機に関し、さらに詳しく言えば、除去したゴミを長期間保管しておくことができ、かつ、容易に回収可能な空気調和機に関する。
空気調和機(室内ユニット)の空気吹出口には、空気中のゴミを除去するフィルタが設けられている。フィルタには空調の運転時間に比例してゴミが堆積し、その量が多くなると熱交換効率が低下するため、適宜フィルタを清掃する必要がある。
一般的には、顧客の手によってフィルタを室内機筐体から取り外して例えば手洗いなどによりゴミを除去した後、再びフィルタを手動で室内機筐体に装着するようにしていた。
しかしながら、通常の空気調和機は、部屋の高所に設置されているため、高齢者や女性にとってはフィルタの着脱が困難であるため、清掃作業が敬遠されやすいという問題があった。
そこで、例えば特許文献1や特許文献2に記載されているようなフィルタを自動的に清掃する清掃装置付き空気調和機の提案がなされている。
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、平板状のフィルタに沿ってブラシを水平方向に移動させながら、フィルタ上に付着した埃を擦り落とす方法を採用しているため、適用が平板状のフィルタに限られる。特に、最近の空気調和機のフィルタは、筐体の小型化に伴い、フィルタ面を湾曲したり、折り曲げたりして収納されているため、特許文献1に記載された発明では対応できない。
特許文献2に記載された発明においては、回転ローラによって空気調和機の外部にフィルタを引き出し、室外機上部に予め設置された吸引筒と吸込パイプからフィルタ上に付着しゴミを吸引した後、再びフィルタを空気調和機の所定場所に戻すというものであり、この方法では、吸引筒と吸込パイプを筐体の外に別途設けなければならず、室内機としての意匠性も欠くことになる。
さらに、フィルタから除去したゴミを収納する方法にあっては、例えば特許文献3に記載されているように、巻き取り式の円筒状ローラ間にフィルタを張設し、フィルタ上に付着したゴミをフィルタの巻き上げ動作とともに除去する方法がある。
しかしながら、特許文献3に記載された発明の場合、フィルタに付着したゴミをフィルタを一緒に巻き上げてフィルタ収納部内に収納するため、フィルタは使い捨てとなり、しかも大量に巻き付けておかねばならず、結局コスト高となって顧客に負担をかける結果となっていた。また、フィルタ収納部を筐体の両側に設けなくてはならず、室内機全体の寸法が大きくなり、小型化に反するという問題もあった。
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するため、フィルタ表面上に付着したゴミを自動的に除去するとともに、除去したゴミを長期間保管でき、しかも簡単に回収することができる空気調和機を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、熱交換器および送風機を支持して室内の壁面に固定されるベースと、少なくとも上記熱交換器を覆うように上記ベースに取り付けられるパネルとを含む室内機筐体を備え、上記パネルには上記熱交換器と対向する部位に空気吸込部が形成され、上記送風機の下流側に空気吹出部が設けられているとともに、上記空気吸込部と上記熱交換器との間に空気中のゴミを捕らえる除塵手段が配置されている空気調和機において、上記除塵手段として、上記空気吸込部に対向して上記熱交換器の上流側のほぼ前面側を覆う位置と上面側を覆う位置に配置されるフィルタと、上記フィルタを上記室内機筐体の外側に出すことなく所定方向に往復的に移動させるフィルタ移動手段と、上記フィルタの上記前面側を覆う位置と上記上面側を覆う位置との間に配置され、上記フィルタの移動に伴って上記フィルタからゴミを除去するゴミ取り部とを備え、上記フィルタ移動手段は、上記前面側を覆うフィルタ部分を清掃する際には、上記フィルタを上記ベース側に向けて移動させ、上記上面側を覆うフィルタ部分を清掃する際には、上記フィルタを上記前面側に向けて移動させることを特徴としている。
本発明の好ましい態様によれば、上記ベース側には、上記フィルタをほぼ全長にわたって受け入れ可能なフィルタ収納スペースが確保されており、さらに上記フィルタ収納スペースがゴミ収納部と兼用される。
また、上記熱交換器は、上記送風機を挟んでその両側に配置された前面側熱交換器と背面側熱交換器とを含み、上記フィルタ収納スペースは、上記背面側熱交換器のドレン溝の背面側に設けられることが好ましい。
本発明によれば、フィルタを室内機筐体の外へ引き出すことなく、室内機筐体内で往復的に移動させて清掃することができ、しかも室内機筐体の意匠性を欠くこともない。
また、ベース側にフィルタをほぼ全長にわたって受け入れ可能なフィルタ収納スペースを確保し、さらにフィルタ収納スペースをゴミ収納部と兼用することにより、筐体スペースを有効利用できるばかりでなく、収納部を別に設置する必要もないため、組立工数やコストを低減できる。
次に、図1〜図7に示す各実施形態により本発明をより詳しく説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る空気調和機の室内機の内部構造を模式的に示した断面図であり、図2は室内機をパネルを外して上側から見た状態の模式図である。
図1に示すように、この空気調和機1(室内機)の筐体2は、熱交換器3および送風機4を支持して室内の壁面に固定されるベース21と、少なくとも熱交換器3を覆うようにベース21に取り付けられるパネル22とを備えている。ベース21およびパネル22はともに合成樹脂の成型品からなる。
筐体2は、図1の切断面に対して直交する方向、すなわち紙面に対して垂直方向に延在する横長の筐体からなり(図2参照)、図示されていないが、筐体2内には送風機4の支持部や制御用の電装品箱などが設けられている。
ベース21は、壁面に沿ってほぼ平行な設置面210を有し、設置面210の両側には前方に張り出すように形成された図示しない左右一対の側板が設けられている。その側板間に熱交換器3および送風機4が取り付けられている。
ベース21の内面(反壁面)側には、ベース21側に配置された背面側熱交換器32の結露水を受け止めるドレン溝211と、送風機4から空気吹出口25に向けて空気を吹き出す空気通路24の一部を構成する送風ガイド面212とが一体的に設けられている。
ベース21の底部には、仕切り板27が底部から設置面210に向けて斜めに立設されており、この仕切り板27と設置面210との間に形成された空間にドレンパイプなどの配管類26が収納されている。
ベース21には、フィルタ6の後端(後述の他端Fb)をベース21と壁面との間に形成されたスペース(第1フィルタ収納スペースS1)に引き込むための第1フィルタ案内溝61が設けられている。第1フィルタ案内溝61は、フィルタ6の幅方向に沿ってほぼ平行に開口されたスリット状の孔からなり、ベース21のフィルタ6の移動軌跡上に開口されている。
第1フィルタ収納スペースS1は、ゴミ取り部5からフィルタ6のパネル22前面側の一端Faに至るまでの長さ(図1では、ゴミ取り部5よりも左側の長さ)をL1とし、ゴミ取り部5からフィルタ6のパネル22上面側の他端Fbに至るまでの長さ(図1では、ゴミ取り部5よりも右側の長さ)をL2とした場合、フィルタ6の少なくとも長さL1分を受け入れ可能なスペースに形成されている。
この第1実施形態において、ベース21の背面のドレン溝211と送風ガイド面212との間に位置する場所には、リブ213が所定間隔をもって複数立設されているが、このリブ213は、ベース21の補強用としてだけでなく、フィルタ6のガイド機能も兼ねている。
パネル22は、ベース21の上端部から前方(反壁面方向)に張り出され、先端が少なくとも熱交換器3を覆うように下方に延在された逆L字状を呈し、その前面および上面には、筐体2内に空気を取り込むための空気吸込部221が設けられている。
パネル22の下端側と空気吹出部25との間には、前面側熱交換器31によって生成された結露水を受け止めるドレンパン23が設けられている。この実施形態において、ドレンパン23はベース21の側板間に支持されている。
図1に示すように、ドレンパン23は、熱交換器3の幅とほぼ同じ幅を有する底板231と、底板231の前端および後端から熱交換器3方向に折り曲げられた受け板232,233とを有する雨どい状に形成されている。
底板231内には、仕切り板234が設けられており、この仕切り板234を介してドレンパン23内がドレン水を受ける樋部235と、フィルタ6の移動をガイドするガイド部236とに区画されている。
ガイド部236に面する底板231には、フィルタ6の先端を空気吹出部25に引き込むための第2フィルタ案内溝62が設けられている。この第2フィルタ案内溝62も上述した第1フィルタ案内溝61と同じくフィルタ6の幅方向に沿って平行なスリット状の孔からなり、フィルタ6の移動軌跡上に開口されている。
この実施形態において、前端側の受け板232と底板231との間には、補強用としてのリブ237が幅方向に所定間隔をもって複数枚立設されているが、このリブ237は、ガイド部236内に引き込まれたフィルタ6を第2フィルタ案内溝62に確実に引き込むための案内役も兼ねている。
ドレンパン23の底板231と受け板233の外周面は、送風機4を挟んで対向する送風ガイド面212とともに空気通路24を形成し、この空気通路24の下流側に空気吹出部25が設けられている。
空気吹出部25は、筐体2の下部に開口されており、その内部には空気の上下の吹出方向を変える上下風向板251と、左右の吹出方向の変える左右風向板252とが設けられている。
この空気吹出部25の上下風向板251と左右風向板252との間に形成された空間(第2フィルタ収納スペースS2)にフィルタ6の先端側が収納される。第2フィルタ収納スペースS2は、フィルタ6の少なくとも長さL2分を受け入れ可能な大きさが確保されていることが好ましい。
これによれば、室内機筐体2の前面側と背面側とにフィルタ1枚分の長さに相当する移動スペースが確保されているため、室内機筐体2内でフィルタを移動させることができる。
この実施形態において、第2フィルタ収納スペースS2には、ドレンパン23のガイド部236の空間も含まれており、このガイド部236での移動分を含んでL2に相当する長さが確保されている。
フィルタ6の清掃時には、フィルタの清掃状況が顧客の目に晒されないようにしたい。そこで、フィルタ移動手段6によってフィルタ6が第2フィルタ収納スペースS2に向けて移動する際、空気吹出部25に設けられている上下風向板251が閉じられることが好ましい。この実施形態において、フィルタ清掃は空気調和機1の運転停止時に行われ、上下風向板251は閉状態となる。
次に、筐体2内部の構成について説明する。筐体2内には熱交換器3、送風機4、ゴミ取り部5およびフィルタ6とが所定位置に配置されている。
図1に示すように、熱交換器3は2つの熱交換器ユニットを上下に連結した前面側熱交換器31と、1つの熱交換器ユニットからなる背面側熱交換器32とをほぼΛ(ラムダ)型に連結したものからなり、これら前面側熱交換器31および背面側熱交換器32は、その左右の側板33,34を介してベース21に固定されている。
送風機4は、空気通路24の上流側に配置されたクロスフローファンからなり、熱交換器3と同じくベース21の左右の側板33,34間に支持されている。この送風機4を駆動することで、パネル22の前面および上面に形成された空気吸込部221から空気が吸い込まれ、フィルタ6を通って除塵された後、熱交換器3で所定温度に調温され、空気吹出部25から室内に向けて吹き出される。
熱交換器3の頂部近傍には、ゴミ取り部5が配置されている。図1に示すように、ゴミ取り部5はフィルタ6上に付着したゴミを回収する箱体51を備え、この箱体51に隣接して、フィルタ6を往復的にスライドさせるフィルタ移動手段56が設けられている。
箱体51は、フィルタ6を挟んで上方に配置されるトップカバー511と、フィルタ6を挟んで下方に配置されるアンダーカバー512とを有し、図2に示すように、トップカバー511およびアンダーカバー512は少なくともフィルタ6の幅よりも長尺に成型されている。
箱体51は、トップカバー511およびアンダーカバー512ともに合成樹脂の成型品からなるが、より好ましい態様として、この合成樹脂には防かび材や抗菌材などが混合されていることが好ましい。これによれば、カビなどの発生を抑制でき、清潔な状態を維持できる。
トップカバー511およびアンダーカバー512の対向面間にはフィルタ挿通部としての開口溝513,514が少なくともフィルタ6の幅よりも広幅に開口されている。
開口溝513,514の端縁は、それぞれ内側に向けて折り曲げられており、フィルタ6上に付着したゴミが箱体51の外に持ち出されるのを防止するスクレーパ54,55が上下一対に形成されている。この実施形態において、スクレーパ54,55は固定式の舌片からなるが、例えばスライド時に開閉する可動片としてもよい。
この実施形態において、アンダーカバー512は、下方(熱交換器3方向)に向けてすり鉢状に形成された断面U字状を有し、その底部には、回収されたゴミをゴミ収納部582へと送り出すゴミ送り手段58が設けられている。
これらトップカバー511およびアンダーカバー512内には、それぞれフィルタ6に向けてブラシ52,53が突設されている。この第1実施形態において、トップカバー511側に設けられたブラシ52は、ブラシ毛がフィルタ面に対して斜めに植設された傾斜ブラシからなり、アンダーカバー512側に設けられたブラシ53はブラシ毛がフィルタ面に対して直交する方向に植設された直線ブラシからなる。
これによれば、ブラシ52はフィルタ6の網目に沿って差し込まれるようになるため、フィルタ6に付着したゴミを掻き取る効果が生まれ、より確実にゴミを除去することができる。
なお、各ブラシ52,53のブラシ毛は主にナイロンなどの合成樹脂からなるが、上述した箱体51と同様に防かび材や抗菌材を添加および/または塗布してもよいし、帯電防止用の帯電防止剤を添加および/または塗布してもよい。
さらには、各ブラシ52,53の底部側に例えば圧縮バネなどの押圧手段を設けて、各ブラシ52,53を常にフィルタ6に向けて押圧してもよく、これによれば、フィルタ6に付着したゴミをより確実に捕捉することができる。
図2および図3に示すように、ゴミ送り手段58は、アンダーカバー512とほぼ同じ長さのスクリューコンベアからなり、その一端側(図2では左端部)にはスクリューコンベアを回転させる回転モータ581が設けられている。他端側(図2では右端部)には、ゴミ送り手段58によって送られたゴミを収納するゴミ収納部582が設けられている。
この第1実施形態において、ゴミ送り手段58はスクリューコンベア方式が採用されているが、これ以外の手段として、図4に示すように、アンダーカバー512の底部にベルトコンベア方式のゴミ送り手段58を採用してもよく、ゴミを確実に送ることができれば、ゴミ送り手段58は適宜選択できる。
ゴミ収納部582は、熱交換器3のいずれか一方の側板(図2では側板34)とパネル22の側面222との間に収納されている。通常、熱交換器3の側面には冷却パイプを保護する目的からある程度余剰スペースが設けられているため、ここにゴミ収納部582を配置することで、室内機筐体2内のスペースをより有効利用できるとともに、ゴミ収納部582の容積も大きく取れる。
この実施形態において、回転モータ581およびゴミ収納部582は、スクリューコンベアを挟んで左右に別々に設けられているが、スクリューコンベアのいずれか一端側の同じ位置に設置してもよい。
フィルタ送り手段56は、図示しない制御部によって制御されるモータからなり、その回転軸561にはフィルタ6のフィルタ面に接触してフィルタ6を所定方向に送り出すための駆動輪562が設けられている。
駆動輪562は例えばゴムなどの高摩擦体からなり、この実施形態ではその表面にフィルタ6面に対するグリップ力を増すための凹凸が設けられている。駆動輪562のフィルタ6を挟んだ対向位置には、駆動輪562に対して対となる従動ローラ57が設けられている。
図2に示すように、回転軸561には、各フィルタ6毎に駆動輪562と従動ローラ57との対がそれぞれ2対ずつ設けられている。
次に、図5に示すように、フィルタ6は、格子状のフレーム内にフィルタ面が一体成型されたものからなり、この場合、フィルタ面は前端側Faのフィルタ面63と、後端側Fbのフィルタ面64とを有し、各フィルタ面63,64間の幅方向に沿って上面側のゴミをゴミ送り手段58に落下させるための開口部65が形成されている。
この実施形態において、フィルタ6は例えばポリプロピレンなどのベース樹脂からなるが、このベース樹脂に例えば導電性樹脂などの帯電防止材をさらに添加した方がより好ましい。すなわち、フィルタ6は、ナイロン製のブラシ52,53との摩擦によって帯電しやすいため、帯電による埃の吸着を防止するためである。なお、これ以外に防かび材や抗菌材をさらに添加してもよい。
次に、この第1実施形態の空気調和機1のフィルタ6の清掃手順の一例について説明する。まず、リモコンなどに設けられたフィルタ清浄ボタンを操作すると、図示しない制御部がモータ56に駆動指令を出し、モータ56をフィルタ6が往方向に移動する方向に回転させる。
モータ56の例えば正回転に伴い、フィルタ6が往方向(図1では左方向)に移動を開始する。フィルタ6は箱体51内のブラシ52,53間を通過しながら移動することにより、フィルタ6上に付着したゴミが払拭される。さらに、往方向に移動していくと、フィルタ6の先端Faは、第2フィルタ案内溝62を通って空気吹出部25の上下風向板251と左右風向板252との間にある第2フィルタ収納スペースS2に導かれる。
このとき、空気吹出部25の上下風向板251は「閉」状態となっており、回動状況にあるフィルタ6が外部に露出することなく、清掃を行うことができる。
往方向への所定の移動量(L2分)を確認した後、制御部はモータ56に逆転指令を出し、モータ56をフィルタ6が復方向に移動する方向に逆回転させる。復方向へと送り出されたフィルタ6は、再び箱体51内の上下の各ブラシ52,53間を通って清掃されつつ、今度は後端Fbが第1フィルタ案内溝61を通ってベース21の背面側にある第1フィルタ収納スペースS2に導かれる。なお、復方向へのフィルタ6の移動量は、往方向の移動量L2にL1分の長さを合算した長さに相当する。
このとき、フィルタ6の上面側には、掻き取られたゴミが多数堆積した状態となっているが、フィルタ6に設けられた開口部67が箱体51の直下に位置したときに、上部に溜まったゴミは開口部67を通って箱体51の底部(ボトムカバー512)側に落下する。
フィルタ6の移動制御と同時に、制御部はゴミ送り手段58を駆動させ、ボトムカバー512の底部に蓄積したゴミをスクリューコンベアによって側面に設けられたゴミ収納部582に送り出す。
最後に、制御部はモータ56を再び正方向に回転させて、フィルタ6を初期位置まで移動させて、一連のフィルタ清掃作業が終了する。
これにより、フィルタ6を筐体2の外に引き出すことなく、筐体2内でフィルタ清掃を行うことができる。また、除去されたゴミはゴミ収納部内に収納され、長期間保管することができる。この第1実施形態において、フィルタ清掃は、往方向および復方向の1往復について説明したが、移動順序は逆であってもよく、その往復回数および速度は、適宜選択可能である。
次に、図6〜図8を参照して、本発明の第2実施形態に係る空気調和機について説明する。なお、この第2実施形態の空気調和機1は、基本的な構成および機能は第1実施形態の空気調和機と同じであり、共通の箇所には同じ参照符号を付すとともに、その説明は省略する。
この第2実施形態における特徴事項は、フィルタ6を清掃するゴミ取り部5の配置位置にある。すなわち、この第2実施形態において、ゴミ取り部5は筐体2の背面側、すなわちベース21の上部に設けられている。
ゴミ取り部5の配置に伴い、ベース21側には、フィルタ6をほぼ全長にわたって受け入れ可能なフィルタ収納スペースS3が確保されている。
ゴミ取り部5を構成する箱体51は、トップカバー511とボトムカバー512との組み合わせ体からなるが、この第2実施形態において、トップカバー511とボトムカバー512との一端側(図6では後端側)はベース21背面のフィルタ収納スペースS3に向けて開放されている。
これによれば、箱体51内で掻き取られたゴミは、箱体51の後端側からベース21の底部に向かって落下し、ベース21の送風ガイド面212と仕切り板27との間に形成された空間に堆積される。
この実施形態において、フィルタ収納スペースS3の底部には、例えば掃除機などの負圧吸引手段が接続可能な接続ポート214が設けられている。
図6に示すように、接続ポート214は、ベース21の底部に開閉可能な蓋部材からなり、接続ポート214を開けて、そこに例えば掃除機などの吸込パイル9を差し込むことにより、ベース21の底部に蓄積したゴミを簡単に除去することができる。このような態様も本発明に含まれる。
図7には、ゴミ取り部5の変形例が示されている。この変形例においてゴミ取り部5は、フィルタ収納スペースS3と兼用されている。フィルタ収納部S3内には、予め帯電処理された起毛繊維54がフィルタ6と接触するように配置されている。
この変形例において、起毛繊維54は、ベースシートに起毛繊維54を多数植設したシート状のものをフィルタ収納スペースS3に沿って貼り付けたものからなるが、これ以外に着毛処理などで起毛繊維を直接植設形成してもよい。また、起毛繊維54以外にブラシであってもよく、ゴミを捕捉できるものであれば、適宜選択できる。
これによれば、フィルタ6に付着したゴミをフィルタ6のスライドとともに捕捉空間内で捕らえることができ、その構成も簡略かつ安価にできる。
なお、接続ポート214をベース21の下部に設けると、接続ポート214を開くと同時に埃がまとまって落下してくるおそれがあるため、接続ポート214の開口部にゴム片などの舌片を設けて仮塞ぎしておき、ゴミの落下を防止するようにしてもよい。
上述した各実施形態において、フィルタ清掃は運転停止時に行われるものであるが、制御方法によっては運転時にフィルタ清掃を行うこともできる。また、フィルタの回動作業は、単に1往復だけでなく、複数回行ってもよい。
1 空気調和機
2 筐体
21 ベース
212 送風ガイド面
22 パネル
221 空気吸込部
23 ドレンパン
24 空気通路
25 空気吹出部
251 上下風向板
252 左右風向板
3 熱交換器
31 前面側熱交換器
32 背面側熱交換器
33,34 側板
4 送風機
5 ゴミ取り手段
51 箱体
511 トップカバー
512 アンダーカバー
52,53 ブラシ
54,55 スクレーパ
56 フィルタ送り手段(モータ)
58 ゴミ送り手段
581 回転モータ
582 ゴミ収納部
6 フィルタ
61 第1フィルタ案内溝
62 第2フィルタ案内溝
63,64 フィルタ面
65 開口部
S1 第1フィルタ収納スペース
S2 第2フィルタ収納スペース
2 筐体
21 ベース
212 送風ガイド面
22 パネル
221 空気吸込部
23 ドレンパン
24 空気通路
25 空気吹出部
251 上下風向板
252 左右風向板
3 熱交換器
31 前面側熱交換器
32 背面側熱交換器
33,34 側板
4 送風機
5 ゴミ取り手段
51 箱体
511 トップカバー
512 アンダーカバー
52,53 ブラシ
54,55 スクレーパ
56 フィルタ送り手段(モータ)
58 ゴミ送り手段
581 回転モータ
582 ゴミ収納部
6 フィルタ
61 第1フィルタ案内溝
62 第2フィルタ案内溝
63,64 フィルタ面
65 開口部
S1 第1フィルタ収納スペース
S2 第2フィルタ収納スペース
Claims (4)
- 熱交換器および送風機を支持して室内の壁面に固定されるベースと、少なくとも上記熱交換器を覆うように上記ベースに取り付けられるパネルとを含む室内機筐体を備え、上記パネルには上記熱交換器と対向する部位に空気吸込部が形成され、上記送風機の下流側に空気吹出部が設けられているとともに、上記空気吸込部と上記熱交換器との間に空気中のゴミを捕らえる除塵手段が配置されている空気調和機において、
上記除塵手段として、上記空気吸込部に対向して上記熱交換器の上流側のほぼ前面側を覆う位置と上面側を覆う位置に配置されるフィルタと、上記フィルタを上記室内機筐体の外側に出すことなく所定方向に往復的に移動させるフィルタ移動手段と、上記フィルタの上記前面側を覆う位置と上記上面側を覆う位置との間に配置され、上記フィルタの移動に伴って上記フィルタからゴミを除去するゴミ取り部とを備え、
上記フィルタ移動手段は、上記前面側を覆うフィルタ部分を清掃する際には、上記フィルタを上記ベース側に向けて移動させ、上記上面側を覆うフィルタ部分を清掃する際には、上記フィルタを上記前面側に向けて移動させることを特徴とする空気調和機。 - 上記ベース側には、上記フィルタをほぼ全長にわたって受け入れ可能なフィルタ収納スペースが確保されていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
- 上記フィルタ収納スペースがゴミ収納部と兼用されていることを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。
- 上記熱交換器は、上記送風機を挟んでその両側に配置された前面側熱交換器と背面側熱交換器とを含み、上記フィルタ収納スペースは、上記背面側熱交換器のドレン溝の背面側に設けられている請求項2または3に記載の空気調和機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008110053A JP2008180507A (ja) | 2008-04-21 | 2008-04-21 | 空気調和機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008110053A JP2008180507A (ja) | 2008-04-21 | 2008-04-21 | 空気調和機 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002203963A Division JP4182328B2 (ja) | 2002-07-12 | 2002-07-12 | 空気調和機 |
Publications (1)
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