JP2004138321A - 液位調整機構付き恒温液循環装置 - Google Patents

液位調整機構付き恒温液循環装置 Download PDF

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Abstract

【課題】運転開始時及び運転終了時、あるいは保守管理時などに、タンク内の恒温液の液位を一定に調整することができる、簡単な構成の液位調整機構付き恒温液循環装置を得る。
【解決手段】サブタンク12をメインタンク2よりも低い位置に配設して、これらメインタンク2とサブタンク12とを、該メインタンク2内の恒温液1を一定の液位でオーバーフローさせてサブタンク12内に流入させる液位調整管13で連通すると共に、サブタンク12内の恒温液1をメインタンク2内に汲み上げて供給するための調整用ポンプ14を設ける。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば熱負荷を恒温液で冷却する場合のように、負荷に恒温液を循環的に供給するための循環装置に関するものであり、更に詳しくは、運転開始時や運転終了時等にタンク内の恒温液の液位を一定高さに調整することができる、液位調整機構付き恒温液循環装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の循環装置で例えば負荷を冷却する場合、タンク内に温度調整された恒温液を収容し、この恒温液をポンプで負荷に循環的に供給することによって該負荷を冷却するようにしており、負荷の冷却により昇温してタンクに還流してくる恒温液は、熱交換器において冷媒と熱交換することにより温度調整される。
【0003】
上記負荷は通常、ユーザー側が用意する外部配管によって循環装置に接続されているが、負荷の種類や設置場所等はユーザー毎に異なっている。このため、外部配管の長さや口径も異なり、それらが大きい場合には外部配管を含めた負荷の容積が大きくなり、循環装置の運転が始まって外部配管及び熱負荷に冷却液が供給されるとタンク内の液位が大きく低下することになり、場合によってはタンク内の液位の低下によってポンプの運転に支障を来す可能性がある。
【0004】
一方、上記循環装置の運転終了時や保守点検時等には、負荷や配管中に充満している恒温液をタンクに全量回収することが望ましいが、このように恒温液を回収する場合、タンク内に装置の運転状態で適正な液位となるような量の恒温液を入れておいた場合、恒温液の回収によってタンク内の液位が上昇して溢れ出すおそれがある。
【0005】
したがって、運転開始時に恒温液がタンクから負荷に供給されるときや、運転終了時に恒温液がタンクに回収されるときなどに、該タンク内の恒温液の液位が低下しすぎたり上昇しすぎたりすることのないように、その液位を一定に調整することが必要である。このように液位を調整することができる循環装置として、特開平2002−181427号には、タンク内に底部で該タンクの内部と連通する液位調整室を設けて、この液位調整室内に圧縮ガスを供給しまたは排出することにより、恒温液を該液位調整室からタンク内に流出させたり、またはタンクから液位調整室内に流入させて、タンク内の恒温液の液位を調整するものが開示されている。
【0006】
上記循環装置は、運転開始時や運転終了時等にタンク内の恒温液の液位が大きく変化することがなく、しかも、少量の恒温液を効率的に運用することができるという利点がある。
しかしながら、上記液位調整室内に圧縮ガスを供給したり排出したりするためのガス供給系や、このガス供給系中に接続された電磁弁を制御するための制御系等を必要として、装置構成がやや複雑化するきらいがあり、装置全体の構成をより一層簡略化することが望まれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の技術的課題は、運転開始時に恒温液がタンクから負荷に供給されるときや、運転終了時や保守管理時に恒温液がタンクに回収されるときなどに、該タンク内の恒温液の液位を一定に調整することができる、簡単な構成の液位調整機構付き恒温液循環装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明の液位調整機構付き恒温液循環装置は、温度管理された恒温液を収容するためのメインタンクと、このメインタンク内の恒温液の液位を調整するためのサブタンクと、上記メインタンクと恒温液を供給すべき負荷とを接続する送り管及び戻り管と、これら送り管及び戻り管を通じて負荷に恒温液を循環的に供給するための循環用ポンプとを備え、上記サブタンクがメインタンクよりも低い位置に配設されていて、これらメインタンクとサブタンクとが、該メインタンク内の恒温液を一定の液位でオーバーフローさせてサブタンク内に流入させる液位調整管で連通されると共に、サブタンク内の恒温液をメインタンク内に汲み上げて供給するための調整用ポンプを有していることを特徴とするものである。
【0009】
上記構成を有する循環装置において、その運転開始によってメインタンク内の恒温液が送り管から負荷及び戻り管に流入すると、該メインタンク内の恒温液の液位は低下する。一方、運転終了後に上記送り管、負荷及び戻り管の各内部に充満している恒温液がメインタンク内に回収されると、該メインタンク内の恒温液の液位は上昇する。そこで、運転開始時には、サブタンク内に収容されている恒温液を調整用ポンプでメインタンク内に汲み上げることにより、該メインタンク内の恒温液の減少分を補ってその液位を循環用ポンプの運転に支障がない高さに維持する。逆に、恒温液の回収時には、負荷等からの恒温液がメインタンク内に還流して液位が一定の高さ以上に達すると、余剰な恒温液が液位調整管をオーバーフローしてサブタンク内に流入し、メインタンク内の恒温液の液位は常に一定に保たれる。
【0010】
これにより、恒温液の負荷への循環時及び負荷からの回収時にタンク内の恒温液の液位が大きく変化することがなくなり、装置の運転を安定的且つ効率的に行うことができる。さらに、上記メインタンク内の恒温液の減少分はサブタンクから調整用ポンプ汲み上げて補給し、余剰分はオーバーフローによってサブタンクに流入させるという比較的単純な構成であるため、圧縮ガスによって液位を調整する従来のものに比べて、ガス供給系やその制御系等を省略してそれらの系統に使用される電磁弁等の制御用部品を省略することができ、装置全体の構成を簡単化することができる。
【0011】
本発明の具体例によれば、上記メインタンクとサブタンクとが上下一体に形成されていて、仕切板によって相互に仕切られると共に、上記液位調整管が、メインタンクの内部に、該仕切板を通してサブタンクの内部と連通するように縦向きに設けられている。
【0012】
この場合に上記液位調整管は、仕切板を貫通することなく、該仕切板の上面からメインタンク内に立ち上がっていても良いが、上記仕切板を貫通して下端部がサブタンク内の恒温液に浸漬する位置まで延びていても良い。この場合に該液位調整管には、上記サブタンク内の気相部に臨む部分に、該気相部に開口する通気孔を設けることが望ましい。
【0013】
また、本発明においては、上記調整用ポンプがメインタンクの蓋板上に設置されていて、サブタンク内に収容された恒温液を吸入してメインタンク内に吐出する供給管を備え、該供給管が、上記液位調整管の管内を通してメインタンクからサブタンクに達するように配設されている。
【0014】
さらに、本発明においては、上記循環装置に、上記送り管と負荷及び戻り管内の恒温液を上記メインタンク内に強制的に還流させるための回収機構を付設することができる。この循環機構は、上記回収機構が、上記送り管にガス供給源を接続する管路と、該管路中に接続されたレギュレータ、電磁弁、及びチェック弁とを有している。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る液位調整機構付き恒温液循環装置の一実施例を示すものである。この循環装置は、温度管理された恒温液1を収容するためのメインタンク2と、該メインタンク2と負荷3とを接続する送り管4及び戻り管5とを備えている。また、上記送り管4のメインタンク2に近接する位置には、ガスの圧入による恒温液の回収時に、該送り管4からメインタンク2へと向かう恒温液及び回収用ガスの逆流を防止するためのチェック弁6が接続されている。
【0016】
上記メインタンク2には、その上面を覆う蓋板2a上に、上記送り管4及び戻り管5を通じて負荷3に恒温液1を循環的に供給するための循環用ポンプ7が、その吐出口7aを送り管4に連通させた状態で配設されている。また、この蓋板2aには、メインタンク2の気相部2bの圧力が一定の大きさを越えた場合にその圧力を外部にリリースする第1の安全用チェック弁8と、逆に圧力が一定の大きさ以下になった場合に内部圧力を回復させる第2の安全用チェック弁9とが取付けられている。一方、メインタンク2の側面下端部には、該タンク2内の恒温液1を外に排出するためドレインポート10が設けられ、排出用のバルブ11が接続されている。
【0017】
上記負荷3は、例えば熱負荷であり、この場合の恒温液1は冷却液である。この冷却液としての恒温液1には、例えば完全フッ素化液や純水、エチレングリコールなどが使用される。上記恒温液1は、負荷3を通ることにより昇温するが、メインタンク2に還流した恒温液1は、図示しない熱交換器やヒーター等の温度調節機構により設定温度となるように温度調節される。
【0018】
上記循環装置には、上記メインタンク2内の恒温液1の液位を一定に保つための液位調整機構が設けられている。この液位調整機構は、サブタンク12と、メインタンク2内の恒温液1の過剰収容分を該サブタンク12内に流入させるための液位調整管13と、該サブタンク12内の恒温液をメインタンク2内に供給するための調整用ポンプ14とを有している。
【0019】
上記サブタンク12は、メインタンク2よりも低い位置に配設されている。この実施例においては、これらメインタンク2とサブタンク12とが上下一体に形成されていて、仕切板15によって相互に仕切られている。また、上記サブタンク12は、恒温液1の液面の面積がメインタンク2内の液面面積より大きくなるように、メインタンク2より大きい平面形状を有している。
【0020】
上記液位調整管13は、上記仕切板15を貫通してメインタンク2とサブタンク12とを相互に連通するように縦向きに設けられ、その下端部13bは、サブタンク12内の恒温液1に常に浸漬するように該サブタンク12の底部近傍まで延び、上端部13cは、メインタンク2の中央よりやや上方の位置まで延びている。この上端部13cは、メインタンク2内の恒温液1の液位の上限を規定するもので、負荷3から恒温液1がメインタンク2内に回収されて液位が上昇し、この上端部13cを越えたとき、過剰な恒温液1が該上端部13cをオーバーフローしてサブタンク12内に流入し、メインタンク2内の液位が一定に保たれるようになっている。
【0021】
上記液位調整管13には、上記サブタンク12内の気相部12bに対応する位置に、該気相部12bに向けて開口する通気口13aが設けられ、この液位調整管13を通じてメインタンク2内の気相部2bとサブタンク12内の気相部12bとが相互に連通している。
なお、上記液位調整管13は、鉛直であることが望ましいが、正確に鉛直である必要はなく、恒温液が自由流下できる範囲内で若干傾いていても構わない。
【0022】
上記調整用ポンプ14は、装置の運転開始によってメインタンク2内の恒温液1の液位が低下した場合に、サブタンク12内の恒温液1をメインタンク2内に汲み上げて供給し、該メインタンク2内の恒温液1の液位を上記循環用ポンプ7の運転に支障を来さない程度に回復・維持させるもので、メインタンク2の蓋板2a上に設置されていている。この調整用ポンプ14は、サブタンク12内に収容された恒温液1を吸引してメインタンク2内に吐出する供給管16を備えている。この供給管16は、上記液位調整管13の管内を通してメインタンク2からサブタンク12の底部に達するように配設され、その下端部に吸引口16aを有し、上記液位調整管13の上端部13cより高い位置に、メインタンク2の気相部2bに開口する吐出口16bを有している。
【0023】
また、上記メインタンク2の内部には、該メインタンク2内の恒温液1の液位を検出する複数のレベルスイッチ17a,17b,17cが、蓋板2aに吊支された状態で互いに異なる高さに設けられ、サブタンク12には、該サブタンク12内の恒温液1の液位を検出するローレベルスイッチ18が設けられている。さらに、これらのメインタンク2及びサブタンク12の側面には、各タンク内の恒温液の液位を直接目で確認するためのレベルゲージ19,20がそれぞれ設けられ、サブタンク12のレベルゲージ20に上記ローレベルスイッチ18が設けられている。
【0024】
上記レベルスイッチ17a,17b,17cは、恒温液1の液位の検出によって上記循環用ポンプ7や調整用ポンプ14、あるいは装置全体の駆動または制御を行うためのものである。
【0025】
具体的に、上記レベルスイッチのうち一番上に位置する第1レベルスイッチ17aは、メインタンク2内の恒温液1の液位が上限に達したことを検知し、後述する恒温液回収機構における圧縮ガスの供給を停止して恒温液回収動作を終了させる。また、通常の運転時に、メインタンク2内の恒温液1の液位が異常上昇した場合にそれを検知して警告を発する。
【0026】
中段に位置する第2レベルスイッチ17bは、運転開始時に上記循環用ポンプ7で負荷3に恒温液1を循環させる場合に、メインタンク2内の恒温液1の液位がこの第2レベルスイッチ17bの位置まで下がったことを検知し、上記調整用ポンプ14を駆動させてサブタンク12からメインタンク2に恒温液1を供給させる。また、通常の運転時に、メインタンク2内の恒温液1の液位が低下した場合にそれを検知して警告を発する。
【0027】
さらに、下段に位置する第3レベルスイッチ17cは、メインタンク2内の恒温液1の液位が循環用ポンプ7の最低吸込口の位置まで低下したとき、それを検知し、警告を発すると共に循環装置の運転を停止させる。
【0028】
また、上記ローレベルスイッチ18は、サブタンク12内の恒温液1の液位が最低レベルまで下がった場合にそれを検知し、調整用ポンプ14を停止させてメインタンク2への恒温液1の供給動作を終了させる。
【0029】
上記サブタンク12の側面の気相部に対応する位置には、補助ポート21が設けられ、図示しない圧縮ガス供給源に接続できるようになっている。そして、上記調整用ポンプ14が故障してメインタンク2への恒温液1の供給が行えなくなった場合でも、この補助ポート21からサブタンク12内に窒素ガスやエア等の圧縮ガスを供給することにより、該サブタンク12内の恒温液1をメインタンク2内へ供給することができる。具体的には、上記メインタンク2の各チェック弁8,9の機能を停止させた上で、上記補助ポート21から圧縮ガスをサブタンク12内に供給すると、両タンク2及び12の気相部2b及び12bは上記液位調整管13及び通気口13aを通じて相互に連通しているため、両タンク内の圧力は同じになるが、サブタンク12の平面形状がメインタンク2より大きいために恒温液1の液面の面積もサブタンク12の方が大きく、それらの受圧面積の差分だけサブタンク12内の恒温液1の液面が強く押される。このため、該サブタンク12内の恒温液1は、調整用ポンプ14の供給管16を通じて押し上げられ、吐出口16bからメインタンク2内に流出する。
【0030】
上記循環装置にはさらに、運転終了時や保守点検時等に、上記送り管4と負荷3及び戻り管5内の恒温液1を上記メインタンク2内に強制的に還流させるための恒温液回収機構26が設けられている。この回収機構26は、上記送り管4のチェック弁6よりも負荷3側の位置に接続された管路23に、圧縮ガスを供給するためのガス供給源22を接続すると共に、上記管路23中に、ガス圧力を設定圧に保つためのレギュレータ28、圧力計P、電磁弁25、及び送り管4からの圧縮ガスの逆流を防ぐチェック弁24が順次接続されている。
【0031】
上記圧縮ガスとしては、窒素ガスのような不活性のガスかあるいはエアが好適に使用される。また、上記電磁弁25は、オンの切換状態のときに、圧縮ガスがガス供給源22から送り管4側に向けて流れるのを許容するが、オフの切換状態のときには、ガス供給源22から送り管4側へ向かう圧縮流体の流れを止め、逆向きの流れを許容するチェック機能付きのものである。
【0032】
また、上記メインタンク2の気相部2bには、上記回収装置の動作に関連して動作する開放用の電磁弁27が接続されている。この電磁弁27は、上記回収装置が動作する際にオンとなって気相部2bを外気に開放するもので、オンの切換状態のときには、上記気相部2bから外部に向かう排気の流れを許容するが、オフの切換状態のときには、気相部2bから外部に向かう排気の流れを止め、逆向きの流れは許容するチェック機能付きのものである。
【0033】
上記回収機構16の運転は以下のように行われる。即ち、循環装置の運転が終了して送り管4と負荷3及び戻り管5の各内部に充填されている恒温液1を回収する場合には、まず、上記開放用の電磁弁27がオン状態に切り換えられてメインタンク2の気相部2bが外部に開放され、そのあと、上記電磁弁25が開弁してガス供給源22から圧縮ガスが、管路23を通じて送り管4に供給される。このとき、該送り管4内に供給された圧縮ガス及び恒温液は、上記チェック弁6によってメインタンク2側に向けて逆流するのが防止されるため、該送り管4と負荷3及び戻り管5の内部に滞留している恒温液は、上記圧縮ガスに押されて戻り管5の方向に流動し、該戻り管5を通じてメインタンク2内に還流し、回収される。
【0034】
上記構成を有する循環装置において、その運転開始と共にメインタンク2内の恒温液1が循環用ポンプ7によって送り管4から負荷3及び戻り管5に送り出されると、該メインタンク2内の恒温液1の液位は低下する。そして、第2レベルスイッチ17bが液位を検出すると、上記調整用ポンプ14が作動してサブタンク12内の恒温液1をメインタンク2内に汲み上げて供給することにより、該メインタンク2内の恒温液1の減少分を補ってその液位を循環用ポンプ7の運転に支障がない高さに維持する。
【0035】
一方、運転終了後は、上記回収機構26が作動し、上記送り管4と負荷3及び戻り管5の各内部に充満している恒温液1を圧縮ガスにより押圧してメインタンク2内に回収する。これにより、該メインタンク2内の恒温液1の液位は上昇するが、その液位が液位調整管13の上端部13bを越えると、過剰な恒温液1が液位調整管13をオーバーフローしてサブタンク12内に流入し、メインタンク2内の必要以上の液位上昇分が吸収される。
【0036】
かくして、恒温液1の負荷3への供給時や負荷3からの回収時等に、メインタンク2内の恒温液1の液位が大きく変化することなく、ほぼ一定に保たれることになる。この結果、メインタンク2内の液位の低下によって循環用ポンプ7の運転に支障を来すのを確実に防止することができ、循環装置の安定的な運転が可能となる。しかも、循環用ポンプ7の浸漬部分を短くすることができるため、ポンプ7の全長を短縮して設計可能であるなど、ポンプ自体の構造上の信頼性、安定性の向上にも寄与することができる。
【0037】
また、上記メインタンク2の液位の調整を、液位調整管13を通じたサブタンク12へのオーバーフローと、調整用ポンプ14によるサブタンク12からの恒温液1の汲み上げとによって行うようにしているため、その機構が非常に簡単であり、圧縮ガスを用いた従来の液位調整方式に比べ、部品点数を大幅に省略することができて装置全体の構造が簡単になり、装置全体のコンパクト化も図ることができる。しかも、上記調整用ポンプ14は、その供給管16が上記液位調整管13の管内を通じてメインタンク2からサブタンク12に達するように配設されているため、タンクの外部に上記供給管を配管する場合に必要なタンクとの間のシール構造を必要とせず、これにより、装置全体の構成をより簡単化することができる。しかしながら、上記調整用ポンプ14の供給管16は、必ずしも液位調整管13の管内を通さなくてもよく、上記仕切板15を単独で貫通させた状態で配設したり、あるいはメインタンク2及びサブタンク12の外部を通した状態で配設してもよい。
【0038】
さらに、上記メインタンク2とサブタンク12は上下一体に形成することにより、装置の設置面積を小さくすることが可能になる。しかも、これらのメインタンク2とサブタンク12との間を仕切板15によって仕切ったことにより、各タンクの個々の体積が小さくなるだけでなく、上記仕切板15が強度付与部材となるため、タンク全体の剛性が高められて耐圧が向上する。
しかし、上記メインタンク2とサブタンク12とは必ずしも上下一体に形成する必要はなく、互いに別体に形成してもよい。この場合、サブタンク12がメインタンク2より低い位置に設置されていれば、それらの位置関係は問わない。例えば、メインタンク2の真下にサブタンク12を配置しても、メインタンク2の横の領域にサブタンク12を配置してもよい。
【0039】
上記実施例では、液位調整管13の下端部13cがサブタンク12内の恒温液1に浸漬する位置まで延びているが、必ずしもこのような構成である必要はなく、上記下端部13cは、恒温液1に浸漬することなく気相部12b内で止まっていてもよい。あるいは、液位調整管13の下端部をサブタンク12内に突出させることなく、該液位調整管13を仕切板15の上面から単に立ち上がった形に設置することもできる。
さらに、この液位調整管13は、レベルゲージ19,20のように、メインタンク2とサブタンク12との外部で連通するものであってもよい。
【0040】
また、上記実施例では、上記液位調整管13のサブタンク12内の気相部12bに対応する位置に、該気相部12bに向けて開口する通気口13aが設けられているが、この通気口13aとは別に、またはこの通気口13aを省略して、メインタンク2の気相部2bとサブタンク12の気相部12bとを相互に連通させる気相部連通管を設けてもよく、さらに、この気相部連通管はタンク内部またはタンク外部のどちらに設けてもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上に詳述したように、本発明の液位調整機構付き恒温液循環装置によれば、運転開始時に恒温液がメインタンクから負荷に供給されるときや、運転終了時や保守管理時等に恒温液がメインタンクに回収されるときなどに、該メインタンク内の液位の変動を吸収して該液位を一定に保つことができる。
また、上記液位の調整に当たり、メインタンク内の液位が上昇したときには、過剰な恒温液が液位調整管をオーバーフローしてサブタンク内に流入するようにし、上記メインタンク内の液位が低下したときには、不足分の恒温液を調整用ポンプでサブタンクからメインタンクに汲み上げるようにしているため、液位調整機構が非常に簡易であって、装置全体を簡単かつ小形化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液位調整機構付き恒温液循環装置の一実施例を簡略的に示す構成図である。
【符号の説明】
1  恒温液
2  メインタンク
2a  蓋体
2b  気相部
3  負荷
4  送り管
5  戻り管
6  チェック弁
7  循環用ポンプ
12  サブタンク
12b  気相部
13  液位調整管
13a  通気口
13b  上端部
13c  下端部
14  調整用ポンプ
15  仕切板
16  供給管
22  ガス供給源
23  管路
25  チェック弁
26  回収機構

Claims (6)

  1. 温度管理された恒温液を収容するためのメインタンクと、このメインタンク内の恒温液の液位を調整するためのサブタンクと、上記メインタンクと恒温液を供給すべき負荷とを接続する送り管及び戻り管と、これら送り管及び戻り管を通じて負荷に恒温液を循環的に供給するための循環用ポンプとを備え、
    上記サブタンクがメインタンクよりも低い位置に配設されていて、これらメインタンクとサブタンクとが、該メインタンク内の恒温液を一定の液位でオーバーフローさせてサブタンク内に流入させる液位調整管で連通されると共に、サブタンク内の恒温液をメインタンク内に汲み上げて供給するための調整用ポンプを有している、
    ことを特徴とする液位調整機構付き恒温液循環装置。
  2. 請求項1に記載の循環装置において、上記メインタンクとサブタンクとが上下一体に形成されていて、仕切板によって相互に仕切られると共に、上記液位調整管が、メインタンクの内部に、該仕切板を通してサブタンクの内部と連通するように縦向きに設けられているもの。
  3. 請求項2に記載の循環装置において、上記液位調整管の下端部が上記仕切板を貫通してサブタンク内の恒温液に浸漬する位置まで延びていて、該サブタンク内の気相部に開口する通気孔を有するもの。
  4. 請求項2または請求項3に記載の循環装置において、上記調整用ポンプが、メインタンクの蓋板上に設置されていて、サブタンク内に収容された恒温液を吸入してメインタンク内に吐出する供給管を備え、該供給管が、上記液位調整管の管内を通してメインタンクからサブタンクに達するように配設されているもの。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれかに記載の循環装置において、該循環装置が、上記送り管と負荷及び戻り管内の恒温液を上記メインタンク内に強制的に還流させるための回収機構を有するもの。
  6. 請求項5に記載の循環装置において、上記回収機構が、上記送り管にガス供給源を接続する管路と、該管路中に接続されたレギュレータ、電磁弁、及びチェック弁とを有することを特徴とするもの。
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