JP2004138273A - 給湯システムおよび給湯制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】利用者が望む温度の温水を速やかに供給することができ、かつ良好な衛生状態を保つことが可能な給湯システムを提供する。
【解決手段】系外から供給される水を給湯装置2によって加熱して高温水を給湯管路102に供給し、サーモスタット付ミキシングバルブ5によって水と高温水とを混合して温水を循環管路103に供給し、循環管路103において温水を循環させる給湯システム1において、制御装置3の制御により、電動バルブ41を循環管路103側に切り替えて循環管路103に高温水を流入させて、循環管路103内を高温に加熱することにより、レジオネラ菌等の病原菌を死滅させ、またはその繁殖を確実に抑える。また、循環管路103内を十分に加熱した後は、制御装置3の制御によって電動バルブ44を解放して循環管路103内の高温水を系外に排出して、通常の状態に復帰する。
【選択図】 図1
【解決手段】系外から供給される水を給湯装置2によって加熱して高温水を給湯管路102に供給し、サーモスタット付ミキシングバルブ5によって水と高温水とを混合して温水を循環管路103に供給し、循環管路103において温水を循環させる給湯システム1において、制御装置3の制御により、電動バルブ41を循環管路103側に切り替えて循環管路103に高温水を流入させて、循環管路103内を高温に加熱することにより、レジオネラ菌等の病原菌を死滅させ、またはその繁殖を確実に抑える。また、循環管路103内を十分に加熱した後は、制御装置3の制御によって電動バルブ44を解放して循環管路103内の高温水を系外に排出して、通常の状態に復帰する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、循環管路内に一時的に高温度の湯を供給し、レジオネラ菌等を殺菌する給湯システム、および一時的に高温度の湯を循環管路内に供給し、レジオネラ菌等を殺菌する給湯制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、一般家庭等における給湯システムとしては、先止め式と呼ばれる方式が主流である。先止め式では、水栓が開かれることで給湯器が作動して温水が供給される。しかしながら、給湯器から水栓までの管路が長い場合等には、給湯器で加熱された温水が水栓に達するまでは冷水が供給されるので、温水が供給されるのを待つ「湯待ち時間」が必要であった。外気温が低い場合などは湯待ち時間が特に長く、非常に効率が悪いという欠点があった。
そこで、給湯器と水栓との間に循環水路を形成し、この循環水路において所定温度の湯を常時循環させる循環給湯システムが提案された(例えば、特許文献1参照。)。循環給湯システムは、水栓の開閉に関係なく常に温水が循環しており、水栓を開くと循環中の湯が供給されるため、湯待ち時間が殆ど無いという利点を有する。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−266359号公報(第3頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の循環給湯システムでは、給水路を循環する湯の温度によって、レジオネラ菌等が繁殖し、衛生状態が悪化しやすいという問題があった。
通常、給湯器は、水を摂氏65度またはそれ以上に加熱することが可能である。しかし、万一の場合のやけど等を防ぐため、摂氏50度位の高温水を供給するよう設定し、湯水混合栓を用いて、給湯器から供給する給湯温度は摂氏40度から50度の範囲に調節することが多い。
ところが、摂氏20度から50度の温度帯は、最近問題になっているレジオネラ菌等の病原菌やその他の雑菌が繁殖するのに好適な環境である。このため、摂氏50度程度の湯を循環させておくと、循環する温水中で病原菌やその他の雑菌が繁殖する可能性が高く、衛生上、好ましくないという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、利用者が望む温度の湯を速やかに供給することができ、良好な衛生状態を保つことが可能な給湯システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、第1の発明の給湯システムは、高温水を供給する給湯装置と、前記給湯装置から供給された高温水の温度を低下させて設定温度の温水を供給する温水供給装置と、前記温水供給装置から供給された温水を循環させる循環管路と、前記循環管路に前記設定温度よりも高温の高温水を一時的に供給して循環させる高温水供給手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
上記の第1の発明によれば、循環管路内を循環する温水を水栓から供給させることで、いつでも速やかに設定温度の温水を得ることが可能な給湯システムにおいて、高温水供給手段によって循環管路内に高温水を循環させて循環管路の内部を一時的に高温にすることができる。循環管路内を循環する温水の温度(設定温度)を、利用者が通常利用する温水の温度、例えば摂氏40度から50度程度に設定すると、利用者にとっては危険が少ない。この場合、循環管路の内部はレジオネラ菌等の病原菌やその他の雑菌が繁殖しやすい環境になってしまうが、高温水供給手段によって一時的に循環管路の内部を高温にすることで、病原菌を含む各種雑菌を死滅させ、またはその繁殖を確実に抑えることができる。さらに、循環管路内の高温水を排出手段によって外部に排出し、循環管路内の高温水を設定温度の温水に入れ替えれば、循環管路内の温水を通常の状態に戻すことができる。このため、循環管路を高温にした後、速やかに通常の状態に復帰することができ、長時間にわたって温水の利用を制限するといったことが無い。
従って、利用者に対して危険のない温度の高温水を循環して供給する給湯システムにおいて、循環管路の内部を一時的に高温にし、その後すぐに通常状態に復帰することで、利用者による温水の利用を制限することなく、レジオネラ菌等の繁殖を防止し、良好な衛生状態を保つことができる。
【0008】
第2の発明は、第1の発明の給湯システムにおいて、さらに、前記給湯装置から供給された高温水を、前記温水供給装置、または前記循環管路のいずれか一方に切り替えて供給する第1の弁と、前記温水供給装置へ水を供給または供給停止する第2の弁と、前記循環管路内の高温水または温水を前記給湯装置または温水供給装置に切替える第3の弁と、前記循環管路内の高温水を外部に排出する第4の弁と、前記循環管路内を循環する高温水または温水の温度を測定する温度センサーと、前記温度センサーから出力される温度値に基づいて、前記の各弁を制御する制御装置とをさらに備えることを特徴とする。
【0009】
上記の第2の発明によれば、4つの弁を備えて、それらを適切な順序で切り替えることによって、循環管路の内部を一時的に高温にし、その後すぐに通常状態に復帰することで、レジオネラ菌等の繁殖を防止し、良好な衛生状態を保つことができる。
【0010】
第3の発明は、第1または第2の発明の給湯システムにおいて、前記循環管路を循環する温水の一部を前記循環管路外へ排出させる循環水排出手段をさらに備えることを特徴とする。
【0011】
上記の第3の発明によれば、給湯装置から供給されている高温水を循環管路から外部に排出させることにより、循環管路内の高温水の温度を急速に低下させることができるので、利用者による温水の利用を制限する時間を短縮することができる。
【0012】
第4の発明は、第1から第3のいずれかの発明の給湯システムにおいて、前記給湯システムは、さらに、前記高温水供給手段の循環管路の戻り口に、循環水バイパス手段を設け、循環する高温水または温水を給湯装置側にバイパスことを特徴とする。
【0013】
上記の第4の発明によれば、循環水バイパス手段が循環管路内を循環する高温水または温水の一部を給湯装置側にバイパスするので、温水供給装置における高温水または温水の循環をスムーズにすることができる。従って、循環する高温水または温水の温度応答特性を良くすることができる。
【0014】
第5の発明は、第1から第4のいずれかの発明の給湯システムにおいて、前記高温水は、摂氏65度以上であることを特徴とする。
【0015】
上記の第5の発明によれば、循環管路内の温度を摂氏65度以上にすることによって、レジオネラ菌等の病原菌やその他の雑菌を死滅させ、またはその繁殖を確実に抑えることができる。従って、給湯システムの衛生状態を確実に良好に保つことができる。
【0016】
第6の発明は、高温水を供給する給湯装置と、前記給湯装置から供給された高温水と系外から供給された水とを混合して設定温度の温水を供給する温水供給装置と、前記温水供給装置から供給された温水を循環させる循環管路と、前記給湯装置から供給された高温水を、前記温水供給装置、または前記循環管路のいずれか一方に切り替えて供給する第1の弁と、前記温水供給装置へ水を供給または供給停止する第2の弁と、前記循環管路内の高温水または温水を前記給湯装置または温水供給装置に切替える第3の弁と、前記循環管路内の高温水を外部に排出する第4の弁と、前記循環管路内を循環する高温水または温水の温度を測定する温度センサーと、前記温度センサーからの出力される温度値に基づいて、前記の各弁を制御する制御装置とを備えた給湯システムを制御する給湯制御方法である。
前記の制御装置は、前記第1の弁は高温水を、前記第2の弁は水を前記温水供給装置へ供給することによって、前記循環管路に温水を供給する第1のステップと、
前記第1の弁は高温水を前記循環管路側へ供給し、前記第2の弁は水を前記温水供給装置へ供給することを停止し、第3の弁は高温水を前記給湯装置側へ供給することによって、前記循環管路に高温水を供給する第2のステップと、
前記第1の弁は高温水を、前記第2の弁は水を前記温水供給装置へ供給し、前記第4の弁は前記循環管路内の高温水を外部に排出することによって、前記循環管路内の高温水の温度を下げる第3のステップと、
前記第3のステップにおいて前記温度センサーの検知温度が所定温度以下になったときに、第4の弁を閉じて循環管路内の温水が外部に排出されるのを停止する第4のステップを備え、
前記第1のステップから第4のステップに順次遷移するように制御することを特徴とする。
【0017】
上記の第6の発明によれば、第1のステップ(通常状態)では、循環管路内に温水を循環させ、循環する温水を水栓から供給することで、いつでも設定温度に調整された温水を得ることが可能であり、第2のステップ(高温状態)においては、循環管路内を所定の高温度に加熱することによって、レジオネラ菌等の病原菌を死滅させ、またはその繁殖を確実に抑えることができる。さらに、第2のステップにおいては、温水供給装置からの温水供給が停止して循環管路には高温水のみが供給されるので、循環管路内は急速に高温に達する。また、第3のステップ(排出状態)においては、循環管路内の高温水が排出されるとともに温水供給装置から温水が供給されるので、循環管路内の高温水を速やかに温水に入れ替えることができる。また、第4のステップ(排出停止状態)においては、循環管路内を循環する温水の温度が所定の温度まで低下すると、第1のステップ(通常状態)に戻る。このような、4つのステップを順次実行することによって、循環管路におけるレジオネラ菌およびその他の雑菌を殺菌し、給湯システムの衛生状態を良好に保つことができる。また、高温状態から通常状態への遷移が迅速に行われるので、利用者による温水の利用を制限することが少ない。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図5の各図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の実施の形態における循環給湯システム1の構成を示す図である。
【0019】
図1に示すように、給湯システム1は、給湯装置2、電動バルブ41(第1の弁),電動バルブ42(第2の弁),電動バルブ43(第3の弁),電動バルブ44(第4の弁)、サーモスタット付ミキシングバルブ5(温水供給装置)、リターンバルブ6(循環水バイパス手段)、循環ポンプ7、バルブ81,82,83,84,85,86、逆止弁87,88、89、混合水栓91,92、水栓93,94の各部と、これらの各部を連結する給水管路101、給湯管路102、循環管路103、帰還管路104、排出管路105、およびバイパス管路106により構成される。また、給湯システム1は制御装置3を備える。制御装置3は、タイマ31を内蔵するとともに、警報装置32、温度センサー33および電動バルブ41,42,43,44に接続される。なお、電動バルブ42,44は、電磁弁とすることもできる。
【0020】
給水管路101は、系外より供給される水を給湯システム1の各部に給水する管路である。給湯管路102は、給湯装置2により加熱された高温水を各部へ供給する管路である。循環管路103は、サーモスタット付ミキシングバルブ5から供給される温水を循環させる管路である。管路104は、循環管路103を流れる温水を給湯装置2に循環させる管路である。排出管路105は、循環管路103から高温水を外部に排出する管路である。また、バイパス管路106は、循環管路103を流れる温水の一部を給湯装置2にバイパスさせる管路である。
【0021】
給湯装置2は、給水管路101から供給される水を所定温度まで加熱し、高温水を給湯管路102へ供給する。なお、給湯管路102が供給する高温水の温度は、摂氏65度以上であることが好ましいが、さらに高い温度であっても良い。給湯装置2の具体的構成としては、スチーム給湯器等の熱交換式給湯装置や火力によって直接水を温めるボイラ等が挙げられる。なお、貯湯機能の有無については任意である。
また、給湯装置2には、帰還管路104を通って温水が帰還されるが、この温水は、給湯装置2によって再び加熱され、給湯管路102へ供給される。
【0022】
制御装置3は、内蔵するタイマ31の動作に基づいて、電動バルブ41,42,43,44の開閉制御を行う。また、制御装置3は、温度センサー33により測定された温度が異常値を示した場合には、警報装置32を鳴動させる。なお、警報装置32は、利用者に種々の警告表示を行う表示装置を備えるものであっても良い。この場合、制御装置3は、温度センサー33により測定された温度が所定の温度より高温である場合に、警報装置32によって警告表示をすることができる。
【0023】
電動バルブ41は三方バルブであり、制御装置3の制御に従って、給湯装置2から供給される高温水の流路を、図中Aで示す循環管路103側、または図中Bで示すサーモスタット付ミキシングバルブ5側へ切り替える。
電動バルブ42は、制御装置3の制御に従って開閉するバルブである。電動バルブ42が開状態のとき、給水管路101からの水がサーモスタット付ミキシングバルブ5に供給され、電動バルブ42が閉状態のとき、サーモスタット付ミキシングバルブ5への水の供給は停止される。
電動バルブ43は、電動バルブ41と同様の三方バルブであり、制御装置3の制御に従って、循環水の流路を、図中Cで示すサーモスタット付ミキシングバルブ5側、または図中Dで示す帰還管路104側へ切り替える。
電動バルブ44は、制御装置3の制御に従って開閉するバルブであって、電動バルブ44が開状態のとき、循環管路103内の高温水が排出管路105を通って系外に排出される。電動バルブ44が閉状態のとき、高温水は系外に排出されない。
【0024】
サーモスタット付ミキシングバルブ5は、給水管路101から供給される水と給湯管路102から供給される高温水とを混合し、予め設定された温度(たとえば、摂氏50度)の温水を循環管路103へ供給する。また、サーモスタット付ミキシングバルブ5には、循環管路103を通って帰還してきた温水が再び供給される構成となっている。サーモスタット付ミキシングバルブ5は、循環管路103から帰還してきた温水と給湯管路102から供給される高温水とを混合し、再び循環管路103側へ供給する。ここで、循環管路103から帰還してきた温水が、サーモスタット付ミキシングバルブ5が供給した量よりも減少している場合、サーモスタット付ミキシングバルブ5には、減少した分に相当する給水管路101からの水と給湯管路102からの高温水が混合されて供給される。
サーモスタット付ミキシングバルブ5には、温度計51,52,53が取り付けられている。温度計51は給湯管路102から供給される高温水の温度を示し、温度計52はサーモスタット付ミキシングバルブ5から循環管路103に供給する温水の温度を示し、温度計52は給水管路101から供給される水の温度または循環管路103を経由して帰還した温水の温度を示す。
【0025】
リターンバルブ6は、循環管路103を循環してサーモスタット付ミキシングバルブ5に入る温水のうちの一部をバイパス管路106側にバイパスさせる。混合水栓91,92等で温水が使用されていないときには、サーモスタット付ミキシングバルブ5から供給される温水が全てサーモスタット付ミキシングバルブ5に帰還されるために、給湯管路102および給水管路101から新たな高温水が供給できなくなる。循環管路103の帰還温水の一部を給湯装置2に戻すことによって、給湯管路102から常に新たな高温水が供給され、循環管路103を循環して温度が下がった循環温水の温度を上げることができるようになる。
【0026】
循環ポンプ7は、循環管路103内を通る循環温水を付勢する。
バルブ81,82,83,84,85,86は、手動により開閉するバルブであって、通常は開状態となっており、給湯システム1の設置時やメンテナンス時に閉じられる。逆止弁87,88は、給水管路101および帰還管路104へ水が逆流するのを防止する役目を有する。
【0027】
混合水栓91,92は、利用者の操作に従って、循環管路103内の温水と給水管路101からの水とを混合して適切な温度の温水を供給する。また、水栓93,94は、循環管路103内の温水を、利用者の操作に従ってそのまま供給する。
【0028】
以上のように構成される給湯システム1は、制御装置3の制御により、通常状態と、循環管路103に高温水を流して循環管路103内を洗浄する高温状態と、高温状態から通常状態に移行するために循環管路103から高温水を排出する排出状態と、温度センサーの検知温度が所定温度以下になったときに、循環管路内の温水が外部に排出されるのを停止する排出停止状態の4つの状態を取る。
【0029】
図2は、制御装置3による制御を示すタイミングチャートであり、(a)は電動バルブ41の切替状態を示し、(b)は電動バルブ42の開閉状態を示し、(c)は電動バルブ43の切替状態を示し、(d)は電動バルブ44の開閉状態を示す。また、(e)は温度センサー33の検知温度を示す。
また、図3は、通常状態における給湯システム1の様子を示し、図4は、高温状態における給湯システム1の様子を示し、図5は、排出状態における給湯システム1の様子を示す。なお、図3〜図5の各図において、黒色部分は高温水を示し、網掛け部分は温水を示し、斜線部分は水を示す。
【0030】
図2に示すように、通常状態においては、電動バルブ41はB側の流路を形成し、電動バルブ43はC側の流路を形成する。電動バルブ42は開状態であり、電動バルブ44は閉状態である。
【0031】
この通常状態では、図3に示すように、系外からの水が、給水管路101を介して、給湯装置2、サーモスタット付ミキシングバルブ5および混合水栓91,92へ供給され、給湯装置2により加熱された高温水は、電動バルブ41を経由してサーモスタット付ミキシングバルブ5へ供給される。
そして、サーモスタット付ミキシングバルブ5により温度調整された温水は、循環管路103を通って混合水栓91,92、水栓93,94へ到達する。さらに、温水は循環ポンプ7により付勢されて循環管路103内を通り、電動バルブ43を経由してリターンバルブ6に達し、リターンバルブ6によって一部がバイパス管路106側に流出し、残りはサーモスタット付ミキシングバルブ5へ戻る。バイパス管路106に流出した温水は給湯装置2に戻り、再び加熱される。
【0032】
従って、通常状態において、利用者は、水栓93,94から、サーモスタット付ミキシングバルブ5によって温度調整された温水を得ることができ、混合水栓91,92によって、さらに温度を下げた温水を得ることもできる。
【0033】
ここで、図2中の、たとえば、利用者が温水を使用しない夜中の時刻t1において、制御装置3の制御により、電動バルブ41をA側に切り替え、電動バルブ43をD側に切り替え、電動バルブ42を閉状態に切り替えると、給湯システム1は高温状態へ移行する。なお、高温状態においては、電動バルブ44は閉状態である。
図4に示すように、高温状態においては、電動バルブ41および電動バルブ42の切替により、サーモスタット付ミキシングバルブ5への高温水および水の供給が停止される。そして、給湯装置2によって加熱された高温水が給湯管路102および電動バルブ41を経由して循環管路103に供給される。循環管路103内を通った高温水は電動バルブ43を経由して帰還管路104を通り、給湯装置2に戻る。
【0034】
この高温状態においては、循環管路103の内部が、給湯装置2から供給される高温水の温度、例えば、摂氏65度以上の温度に加熱される。このような高温環境は、病原菌やその他の雑菌を死滅させる効果があり、一例を挙げると、レジオネラ菌は摂氏65以上の温度下では数分で死滅する。従って、高温状態を、例えば、5分から10分程度継続することにより、病原菌やその他の雑菌を死滅させ、またはその繁殖を確実に抑えることができる。
なお、高温状態においても、混合水栓91,92を使用して高温水の温度を低下させれば、利用者は所望の温度の温水を得ることができる。
【0035】
その後、図2中の、たとえば、時刻t1から数分後の時刻t2において、制御装置3の制御により、電動バルブ41をB側に切り替え、電動バルブ43をC側に切り替え、電動バルブ42を開状態に切り替え、さらに電動バルブ44を開状態に切り替えると、給湯システム1は排出状態へ移行する。
図5に示すように、排出状態において、サーモスタット付ミキシングバルブ5には、電動バルブ41を経由して高温水が供給され、電動バルブ42を経由して水が供給される。これにより、サーモスタット付ミキシングバルブ5から循環管路103に温水が供給される。
そして、サーモスタット付ミキシングバルブ5により温度調整された温水は、循環管路103を通って混合水栓91,92、水栓93,94へ到達し、さらに循環ポンプ7により付勢される。ここで、電動バルブ44が開状態にあるため、以前に循環管路103に供給されていた高温水は電動バルブ44を経由して排出され、循環管路103はサーモスタット付ミキシングバルブ5から供給された温水に入れ替わる。
【0036】
循環管路103内の高温水が全て温水に入れ替わり、図2中の時刻t3で、温度センサー33の測定値が所定の温度まで下がると、制御装置3は電動バルブ44を閉状態に切り替える。
【0037】
なお、制御装置3は、図2の時刻t1で高温状態を開始してから、時刻t3で温度センサー33の測定値が所定の温度に下がるまでの間、温度センサー33の測定値に基づいて、警報装置32によって高温警告表示を行っても良い。
【0038】
電動バルブ44が閉状態に切り替えられることにより、給湯システム1は再度通常状態に移行する。
【0039】
以上のように、本発明の実施の形態における給湯システム1によれば、通常状態において、混合水栓91,92および水栓93,94を開くと、循環管路103を循環する温水が供給される。この際、先止め式給湯システムのような湯待ち時間は必要なく、サーモスタット付ミキシングバルブ5により温度調整された温水が速やかに供給される。また、通常状態においては、循環管路103内の温水の一部がリターンバルブ6によって給湯装置2に帰還されるので、帰還した分の温水がサーモスタット付ミキシングバルブ5から供給される。このため、循環管路103内の温水は、混合水栓91,92等における温水の利用状態や外気温に関係なく、設定温度に保たれる。また、リターンバルブ6によりバイパス管路106を介してバイパスした温水は給湯装置2で暖められ再び利用される。
【0040】
また、サーモスタット付ミキシングバルブ5の設定温度が、例えば、摂氏40度から50度の範囲にある場合、循環管路103内は、レジオネラ菌等の病原菌やその他の雑菌が繁殖しやすい環境となっている。給湯システム1においては、制御装置3の制御によって電動バルブ41,42,43,44を動作させて高温状態に移行することにより、給湯装置2により加熱された、例えば、摂氏65度以上の高温水が循環管路103内を循環するので、レジオネラ菌等の病原菌やその他の雑菌を死滅させ、またはその繁殖を抑制することができる。
【0041】
そして、高温状態が十分に継続した後、制御装置3の制御によって給湯システム1を排出状態とすると、循環管路103内の高温水は速やかに温水に入れ替えられるので、給湯システム1は、すぐに通常状態に復帰する。このため、給湯システム1は、一時的に循環管路103内を高温にすることによって、レジオネラ菌等の病原菌やその他の雑菌を死滅させ、衛生状態を良好に保つことができる。
【0042】
また、制御装置3は、内蔵するタイマによって時刻を計時し、予め指定された時刻に動作を行うことができる。すなわち、図2中に示す時刻t1、t2およびt3を、予め制御装置3に設定しておくことにより、制御装置3は、指定された時刻に、図2に示すように通常状態から高温状態および排出状態を経て通常状態への遷移を実現する。
これにより、例えば、温水の利用が極端に少ない夜中の時間帯において循環管路103内を高温状態にして、病原菌やその他の雑菌を死滅させ、繁殖を抑制する措置を行うことができる。
【0043】
なお、上記実施の形態においては、図5に示す排出状態において、循環管路103内を通った全ての高温水が排出管路105から排出されるものとしたが、本発明はこれに限定されず、循環管路103を通った高温水が電動バルブ43を通ってリターンバルブ6に達するものとしても良い。この場合、リターンバルブ6で高温水の一部がバイパス管路106を介して給湯装置2に帰還され、リターンバルブ6を通過した高温水はサーモスタット付ミキシングバルブ5で水と混合され温水として循環管路103に供給される。しかしながら、排出管路105を介して高温水を排出した方が早く温水に戻すことができることは言うまでもない。
また、給水管路101、給湯管路102、循環管路103、帰還管路104、排出管路105およびバイパス管路106を構成する管は、具体的には、樹脂管と金属管のいずれであっても良く、給湯装置2により加熱された高温水の温度に耐えうるものであればどのような材質のものでも良い。また、サーモスタット付ミキシングバルブ5等の各部の具体的構成も任意であり、サーモスタット付ミキシングバルブ5とリターンバルブ6とを一体として構成しても良いし、その他の細部構成についても適宜変更可能である。
【0044】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、循環管路中で常時温水を循環して供給する給湯システムにおいて、所定の時間、高温水を循環管路中に循環させることによって、レジオネラ菌等の病原菌やその他の雑菌を死滅させ、温水の良好な衛生状態を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における給湯システムの構成を示す図である。
【図2】制御装置による制御を示すタイミングチャートであり、(a),(b),(c),(d)は、各電動バルブの開閉状態を示し、(e)は温度センサーの測定値を示す。
【図3】図2の通常状態における給湯システムの様子を示す図である。
【図4】図2の高温状態における給湯システムの様子を示す図である。
【図5】図2の排出状態における給湯システムの様子を示す図である。
【符号の説明】
1…給湯システム
2…給湯装置
3…制御装置
5…サーモスタット付ミキシングバルブ
6…リターンバルブ(循環水バイパス手段)
7…循環ポンプ
31…タイマ
32…警報装置
33…温度センサー
41…第1の電動バルブ(第1の弁)
42…第2の電動バルブ(第2の弁)
43…第3の電動バルブ(第3の弁)
44…第4の電動バルブ(第4の弁)
81,82,83,84,85,86…バルブ
87,88…逆止弁
91,92…混合水栓
93,94…水栓
101…給水管路
102…給湯管路
103…循環管路
104…帰還管路
105…排出管路
106…バイパス管路
【発明の属する技術分野】
本発明は、循環管路内に一時的に高温度の湯を供給し、レジオネラ菌等を殺菌する給湯システム、および一時的に高温度の湯を循環管路内に供給し、レジオネラ菌等を殺菌する給湯制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、一般家庭等における給湯システムとしては、先止め式と呼ばれる方式が主流である。先止め式では、水栓が開かれることで給湯器が作動して温水が供給される。しかしながら、給湯器から水栓までの管路が長い場合等には、給湯器で加熱された温水が水栓に達するまでは冷水が供給されるので、温水が供給されるのを待つ「湯待ち時間」が必要であった。外気温が低い場合などは湯待ち時間が特に長く、非常に効率が悪いという欠点があった。
そこで、給湯器と水栓との間に循環水路を形成し、この循環水路において所定温度の湯を常時循環させる循環給湯システムが提案された(例えば、特許文献1参照。)。循環給湯システムは、水栓の開閉に関係なく常に温水が循環しており、水栓を開くと循環中の湯が供給されるため、湯待ち時間が殆ど無いという利点を有する。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−266359号公報(第3頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の循環給湯システムでは、給水路を循環する湯の温度によって、レジオネラ菌等が繁殖し、衛生状態が悪化しやすいという問題があった。
通常、給湯器は、水を摂氏65度またはそれ以上に加熱することが可能である。しかし、万一の場合のやけど等を防ぐため、摂氏50度位の高温水を供給するよう設定し、湯水混合栓を用いて、給湯器から供給する給湯温度は摂氏40度から50度の範囲に調節することが多い。
ところが、摂氏20度から50度の温度帯は、最近問題になっているレジオネラ菌等の病原菌やその他の雑菌が繁殖するのに好適な環境である。このため、摂氏50度程度の湯を循環させておくと、循環する温水中で病原菌やその他の雑菌が繁殖する可能性が高く、衛生上、好ましくないという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、利用者が望む温度の湯を速やかに供給することができ、良好な衛生状態を保つことが可能な給湯システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、第1の発明の給湯システムは、高温水を供給する給湯装置と、前記給湯装置から供給された高温水の温度を低下させて設定温度の温水を供給する温水供給装置と、前記温水供給装置から供給された温水を循環させる循環管路と、前記循環管路に前記設定温度よりも高温の高温水を一時的に供給して循環させる高温水供給手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
上記の第1の発明によれば、循環管路内を循環する温水を水栓から供給させることで、いつでも速やかに設定温度の温水を得ることが可能な給湯システムにおいて、高温水供給手段によって循環管路内に高温水を循環させて循環管路の内部を一時的に高温にすることができる。循環管路内を循環する温水の温度(設定温度)を、利用者が通常利用する温水の温度、例えば摂氏40度から50度程度に設定すると、利用者にとっては危険が少ない。この場合、循環管路の内部はレジオネラ菌等の病原菌やその他の雑菌が繁殖しやすい環境になってしまうが、高温水供給手段によって一時的に循環管路の内部を高温にすることで、病原菌を含む各種雑菌を死滅させ、またはその繁殖を確実に抑えることができる。さらに、循環管路内の高温水を排出手段によって外部に排出し、循環管路内の高温水を設定温度の温水に入れ替えれば、循環管路内の温水を通常の状態に戻すことができる。このため、循環管路を高温にした後、速やかに通常の状態に復帰することができ、長時間にわたって温水の利用を制限するといったことが無い。
従って、利用者に対して危険のない温度の高温水を循環して供給する給湯システムにおいて、循環管路の内部を一時的に高温にし、その後すぐに通常状態に復帰することで、利用者による温水の利用を制限することなく、レジオネラ菌等の繁殖を防止し、良好な衛生状態を保つことができる。
【0008】
第2の発明は、第1の発明の給湯システムにおいて、さらに、前記給湯装置から供給された高温水を、前記温水供給装置、または前記循環管路のいずれか一方に切り替えて供給する第1の弁と、前記温水供給装置へ水を供給または供給停止する第2の弁と、前記循環管路内の高温水または温水を前記給湯装置または温水供給装置に切替える第3の弁と、前記循環管路内の高温水を外部に排出する第4の弁と、前記循環管路内を循環する高温水または温水の温度を測定する温度センサーと、前記温度センサーから出力される温度値に基づいて、前記の各弁を制御する制御装置とをさらに備えることを特徴とする。
【0009】
上記の第2の発明によれば、4つの弁を備えて、それらを適切な順序で切り替えることによって、循環管路の内部を一時的に高温にし、その後すぐに通常状態に復帰することで、レジオネラ菌等の繁殖を防止し、良好な衛生状態を保つことができる。
【0010】
第3の発明は、第1または第2の発明の給湯システムにおいて、前記循環管路を循環する温水の一部を前記循環管路外へ排出させる循環水排出手段をさらに備えることを特徴とする。
【0011】
上記の第3の発明によれば、給湯装置から供給されている高温水を循環管路から外部に排出させることにより、循環管路内の高温水の温度を急速に低下させることができるので、利用者による温水の利用を制限する時間を短縮することができる。
【0012】
第4の発明は、第1から第3のいずれかの発明の給湯システムにおいて、前記給湯システムは、さらに、前記高温水供給手段の循環管路の戻り口に、循環水バイパス手段を設け、循環する高温水または温水を給湯装置側にバイパスことを特徴とする。
【0013】
上記の第4の発明によれば、循環水バイパス手段が循環管路内を循環する高温水または温水の一部を給湯装置側にバイパスするので、温水供給装置における高温水または温水の循環をスムーズにすることができる。従って、循環する高温水または温水の温度応答特性を良くすることができる。
【0014】
第5の発明は、第1から第4のいずれかの発明の給湯システムにおいて、前記高温水は、摂氏65度以上であることを特徴とする。
【0015】
上記の第5の発明によれば、循環管路内の温度を摂氏65度以上にすることによって、レジオネラ菌等の病原菌やその他の雑菌を死滅させ、またはその繁殖を確実に抑えることができる。従って、給湯システムの衛生状態を確実に良好に保つことができる。
【0016】
第6の発明は、高温水を供給する給湯装置と、前記給湯装置から供給された高温水と系外から供給された水とを混合して設定温度の温水を供給する温水供給装置と、前記温水供給装置から供給された温水を循環させる循環管路と、前記給湯装置から供給された高温水を、前記温水供給装置、または前記循環管路のいずれか一方に切り替えて供給する第1の弁と、前記温水供給装置へ水を供給または供給停止する第2の弁と、前記循環管路内の高温水または温水を前記給湯装置または温水供給装置に切替える第3の弁と、前記循環管路内の高温水を外部に排出する第4の弁と、前記循環管路内を循環する高温水または温水の温度を測定する温度センサーと、前記温度センサーからの出力される温度値に基づいて、前記の各弁を制御する制御装置とを備えた給湯システムを制御する給湯制御方法である。
前記の制御装置は、前記第1の弁は高温水を、前記第2の弁は水を前記温水供給装置へ供給することによって、前記循環管路に温水を供給する第1のステップと、
前記第1の弁は高温水を前記循環管路側へ供給し、前記第2の弁は水を前記温水供給装置へ供給することを停止し、第3の弁は高温水を前記給湯装置側へ供給することによって、前記循環管路に高温水を供給する第2のステップと、
前記第1の弁は高温水を、前記第2の弁は水を前記温水供給装置へ供給し、前記第4の弁は前記循環管路内の高温水を外部に排出することによって、前記循環管路内の高温水の温度を下げる第3のステップと、
前記第3のステップにおいて前記温度センサーの検知温度が所定温度以下になったときに、第4の弁を閉じて循環管路内の温水が外部に排出されるのを停止する第4のステップを備え、
前記第1のステップから第4のステップに順次遷移するように制御することを特徴とする。
【0017】
上記の第6の発明によれば、第1のステップ(通常状態)では、循環管路内に温水を循環させ、循環する温水を水栓から供給することで、いつでも設定温度に調整された温水を得ることが可能であり、第2のステップ(高温状態)においては、循環管路内を所定の高温度に加熱することによって、レジオネラ菌等の病原菌を死滅させ、またはその繁殖を確実に抑えることができる。さらに、第2のステップにおいては、温水供給装置からの温水供給が停止して循環管路には高温水のみが供給されるので、循環管路内は急速に高温に達する。また、第3のステップ(排出状態)においては、循環管路内の高温水が排出されるとともに温水供給装置から温水が供給されるので、循環管路内の高温水を速やかに温水に入れ替えることができる。また、第4のステップ(排出停止状態)においては、循環管路内を循環する温水の温度が所定の温度まで低下すると、第1のステップ(通常状態)に戻る。このような、4つのステップを順次実行することによって、循環管路におけるレジオネラ菌およびその他の雑菌を殺菌し、給湯システムの衛生状態を良好に保つことができる。また、高温状態から通常状態への遷移が迅速に行われるので、利用者による温水の利用を制限することが少ない。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図5の各図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の実施の形態における循環給湯システム1の構成を示す図である。
【0019】
図1に示すように、給湯システム1は、給湯装置2、電動バルブ41(第1の弁),電動バルブ42(第2の弁),電動バルブ43(第3の弁),電動バルブ44(第4の弁)、サーモスタット付ミキシングバルブ5(温水供給装置)、リターンバルブ6(循環水バイパス手段)、循環ポンプ7、バルブ81,82,83,84,85,86、逆止弁87,88、89、混合水栓91,92、水栓93,94の各部と、これらの各部を連結する給水管路101、給湯管路102、循環管路103、帰還管路104、排出管路105、およびバイパス管路106により構成される。また、給湯システム1は制御装置3を備える。制御装置3は、タイマ31を内蔵するとともに、警報装置32、温度センサー33および電動バルブ41,42,43,44に接続される。なお、電動バルブ42,44は、電磁弁とすることもできる。
【0020】
給水管路101は、系外より供給される水を給湯システム1の各部に給水する管路である。給湯管路102は、給湯装置2により加熱された高温水を各部へ供給する管路である。循環管路103は、サーモスタット付ミキシングバルブ5から供給される温水を循環させる管路である。管路104は、循環管路103を流れる温水を給湯装置2に循環させる管路である。排出管路105は、循環管路103から高温水を外部に排出する管路である。また、バイパス管路106は、循環管路103を流れる温水の一部を給湯装置2にバイパスさせる管路である。
【0021】
給湯装置2は、給水管路101から供給される水を所定温度まで加熱し、高温水を給湯管路102へ供給する。なお、給湯管路102が供給する高温水の温度は、摂氏65度以上であることが好ましいが、さらに高い温度であっても良い。給湯装置2の具体的構成としては、スチーム給湯器等の熱交換式給湯装置や火力によって直接水を温めるボイラ等が挙げられる。なお、貯湯機能の有無については任意である。
また、給湯装置2には、帰還管路104を通って温水が帰還されるが、この温水は、給湯装置2によって再び加熱され、給湯管路102へ供給される。
【0022】
制御装置3は、内蔵するタイマ31の動作に基づいて、電動バルブ41,42,43,44の開閉制御を行う。また、制御装置3は、温度センサー33により測定された温度が異常値を示した場合には、警報装置32を鳴動させる。なお、警報装置32は、利用者に種々の警告表示を行う表示装置を備えるものであっても良い。この場合、制御装置3は、温度センサー33により測定された温度が所定の温度より高温である場合に、警報装置32によって警告表示をすることができる。
【0023】
電動バルブ41は三方バルブであり、制御装置3の制御に従って、給湯装置2から供給される高温水の流路を、図中Aで示す循環管路103側、または図中Bで示すサーモスタット付ミキシングバルブ5側へ切り替える。
電動バルブ42は、制御装置3の制御に従って開閉するバルブである。電動バルブ42が開状態のとき、給水管路101からの水がサーモスタット付ミキシングバルブ5に供給され、電動バルブ42が閉状態のとき、サーモスタット付ミキシングバルブ5への水の供給は停止される。
電動バルブ43は、電動バルブ41と同様の三方バルブであり、制御装置3の制御に従って、循環水の流路を、図中Cで示すサーモスタット付ミキシングバルブ5側、または図中Dで示す帰還管路104側へ切り替える。
電動バルブ44は、制御装置3の制御に従って開閉するバルブであって、電動バルブ44が開状態のとき、循環管路103内の高温水が排出管路105を通って系外に排出される。電動バルブ44が閉状態のとき、高温水は系外に排出されない。
【0024】
サーモスタット付ミキシングバルブ5は、給水管路101から供給される水と給湯管路102から供給される高温水とを混合し、予め設定された温度(たとえば、摂氏50度)の温水を循環管路103へ供給する。また、サーモスタット付ミキシングバルブ5には、循環管路103を通って帰還してきた温水が再び供給される構成となっている。サーモスタット付ミキシングバルブ5は、循環管路103から帰還してきた温水と給湯管路102から供給される高温水とを混合し、再び循環管路103側へ供給する。ここで、循環管路103から帰還してきた温水が、サーモスタット付ミキシングバルブ5が供給した量よりも減少している場合、サーモスタット付ミキシングバルブ5には、減少した分に相当する給水管路101からの水と給湯管路102からの高温水が混合されて供給される。
サーモスタット付ミキシングバルブ5には、温度計51,52,53が取り付けられている。温度計51は給湯管路102から供給される高温水の温度を示し、温度計52はサーモスタット付ミキシングバルブ5から循環管路103に供給する温水の温度を示し、温度計52は給水管路101から供給される水の温度または循環管路103を経由して帰還した温水の温度を示す。
【0025】
リターンバルブ6は、循環管路103を循環してサーモスタット付ミキシングバルブ5に入る温水のうちの一部をバイパス管路106側にバイパスさせる。混合水栓91,92等で温水が使用されていないときには、サーモスタット付ミキシングバルブ5から供給される温水が全てサーモスタット付ミキシングバルブ5に帰還されるために、給湯管路102および給水管路101から新たな高温水が供給できなくなる。循環管路103の帰還温水の一部を給湯装置2に戻すことによって、給湯管路102から常に新たな高温水が供給され、循環管路103を循環して温度が下がった循環温水の温度を上げることができるようになる。
【0026】
循環ポンプ7は、循環管路103内を通る循環温水を付勢する。
バルブ81,82,83,84,85,86は、手動により開閉するバルブであって、通常は開状態となっており、給湯システム1の設置時やメンテナンス時に閉じられる。逆止弁87,88は、給水管路101および帰還管路104へ水が逆流するのを防止する役目を有する。
【0027】
混合水栓91,92は、利用者の操作に従って、循環管路103内の温水と給水管路101からの水とを混合して適切な温度の温水を供給する。また、水栓93,94は、循環管路103内の温水を、利用者の操作に従ってそのまま供給する。
【0028】
以上のように構成される給湯システム1は、制御装置3の制御により、通常状態と、循環管路103に高温水を流して循環管路103内を洗浄する高温状態と、高温状態から通常状態に移行するために循環管路103から高温水を排出する排出状態と、温度センサーの検知温度が所定温度以下になったときに、循環管路内の温水が外部に排出されるのを停止する排出停止状態の4つの状態を取る。
【0029】
図2は、制御装置3による制御を示すタイミングチャートであり、(a)は電動バルブ41の切替状態を示し、(b)は電動バルブ42の開閉状態を示し、(c)は電動バルブ43の切替状態を示し、(d)は電動バルブ44の開閉状態を示す。また、(e)は温度センサー33の検知温度を示す。
また、図3は、通常状態における給湯システム1の様子を示し、図4は、高温状態における給湯システム1の様子を示し、図5は、排出状態における給湯システム1の様子を示す。なお、図3〜図5の各図において、黒色部分は高温水を示し、網掛け部分は温水を示し、斜線部分は水を示す。
【0030】
図2に示すように、通常状態においては、電動バルブ41はB側の流路を形成し、電動バルブ43はC側の流路を形成する。電動バルブ42は開状態であり、電動バルブ44は閉状態である。
【0031】
この通常状態では、図3に示すように、系外からの水が、給水管路101を介して、給湯装置2、サーモスタット付ミキシングバルブ5および混合水栓91,92へ供給され、給湯装置2により加熱された高温水は、電動バルブ41を経由してサーモスタット付ミキシングバルブ5へ供給される。
そして、サーモスタット付ミキシングバルブ5により温度調整された温水は、循環管路103を通って混合水栓91,92、水栓93,94へ到達する。さらに、温水は循環ポンプ7により付勢されて循環管路103内を通り、電動バルブ43を経由してリターンバルブ6に達し、リターンバルブ6によって一部がバイパス管路106側に流出し、残りはサーモスタット付ミキシングバルブ5へ戻る。バイパス管路106に流出した温水は給湯装置2に戻り、再び加熱される。
【0032】
従って、通常状態において、利用者は、水栓93,94から、サーモスタット付ミキシングバルブ5によって温度調整された温水を得ることができ、混合水栓91,92によって、さらに温度を下げた温水を得ることもできる。
【0033】
ここで、図2中の、たとえば、利用者が温水を使用しない夜中の時刻t1において、制御装置3の制御により、電動バルブ41をA側に切り替え、電動バルブ43をD側に切り替え、電動バルブ42を閉状態に切り替えると、給湯システム1は高温状態へ移行する。なお、高温状態においては、電動バルブ44は閉状態である。
図4に示すように、高温状態においては、電動バルブ41および電動バルブ42の切替により、サーモスタット付ミキシングバルブ5への高温水および水の供給が停止される。そして、給湯装置2によって加熱された高温水が給湯管路102および電動バルブ41を経由して循環管路103に供給される。循環管路103内を通った高温水は電動バルブ43を経由して帰還管路104を通り、給湯装置2に戻る。
【0034】
この高温状態においては、循環管路103の内部が、給湯装置2から供給される高温水の温度、例えば、摂氏65度以上の温度に加熱される。このような高温環境は、病原菌やその他の雑菌を死滅させる効果があり、一例を挙げると、レジオネラ菌は摂氏65以上の温度下では数分で死滅する。従って、高温状態を、例えば、5分から10分程度継続することにより、病原菌やその他の雑菌を死滅させ、またはその繁殖を確実に抑えることができる。
なお、高温状態においても、混合水栓91,92を使用して高温水の温度を低下させれば、利用者は所望の温度の温水を得ることができる。
【0035】
その後、図2中の、たとえば、時刻t1から数分後の時刻t2において、制御装置3の制御により、電動バルブ41をB側に切り替え、電動バルブ43をC側に切り替え、電動バルブ42を開状態に切り替え、さらに電動バルブ44を開状態に切り替えると、給湯システム1は排出状態へ移行する。
図5に示すように、排出状態において、サーモスタット付ミキシングバルブ5には、電動バルブ41を経由して高温水が供給され、電動バルブ42を経由して水が供給される。これにより、サーモスタット付ミキシングバルブ5から循環管路103に温水が供給される。
そして、サーモスタット付ミキシングバルブ5により温度調整された温水は、循環管路103を通って混合水栓91,92、水栓93,94へ到達し、さらに循環ポンプ7により付勢される。ここで、電動バルブ44が開状態にあるため、以前に循環管路103に供給されていた高温水は電動バルブ44を経由して排出され、循環管路103はサーモスタット付ミキシングバルブ5から供給された温水に入れ替わる。
【0036】
循環管路103内の高温水が全て温水に入れ替わり、図2中の時刻t3で、温度センサー33の測定値が所定の温度まで下がると、制御装置3は電動バルブ44を閉状態に切り替える。
【0037】
なお、制御装置3は、図2の時刻t1で高温状態を開始してから、時刻t3で温度センサー33の測定値が所定の温度に下がるまでの間、温度センサー33の測定値に基づいて、警報装置32によって高温警告表示を行っても良い。
【0038】
電動バルブ44が閉状態に切り替えられることにより、給湯システム1は再度通常状態に移行する。
【0039】
以上のように、本発明の実施の形態における給湯システム1によれば、通常状態において、混合水栓91,92および水栓93,94を開くと、循環管路103を循環する温水が供給される。この際、先止め式給湯システムのような湯待ち時間は必要なく、サーモスタット付ミキシングバルブ5により温度調整された温水が速やかに供給される。また、通常状態においては、循環管路103内の温水の一部がリターンバルブ6によって給湯装置2に帰還されるので、帰還した分の温水がサーモスタット付ミキシングバルブ5から供給される。このため、循環管路103内の温水は、混合水栓91,92等における温水の利用状態や外気温に関係なく、設定温度に保たれる。また、リターンバルブ6によりバイパス管路106を介してバイパスした温水は給湯装置2で暖められ再び利用される。
【0040】
また、サーモスタット付ミキシングバルブ5の設定温度が、例えば、摂氏40度から50度の範囲にある場合、循環管路103内は、レジオネラ菌等の病原菌やその他の雑菌が繁殖しやすい環境となっている。給湯システム1においては、制御装置3の制御によって電動バルブ41,42,43,44を動作させて高温状態に移行することにより、給湯装置2により加熱された、例えば、摂氏65度以上の高温水が循環管路103内を循環するので、レジオネラ菌等の病原菌やその他の雑菌を死滅させ、またはその繁殖を抑制することができる。
【0041】
そして、高温状態が十分に継続した後、制御装置3の制御によって給湯システム1を排出状態とすると、循環管路103内の高温水は速やかに温水に入れ替えられるので、給湯システム1は、すぐに通常状態に復帰する。このため、給湯システム1は、一時的に循環管路103内を高温にすることによって、レジオネラ菌等の病原菌やその他の雑菌を死滅させ、衛生状態を良好に保つことができる。
【0042】
また、制御装置3は、内蔵するタイマによって時刻を計時し、予め指定された時刻に動作を行うことができる。すなわち、図2中に示す時刻t1、t2およびt3を、予め制御装置3に設定しておくことにより、制御装置3は、指定された時刻に、図2に示すように通常状態から高温状態および排出状態を経て通常状態への遷移を実現する。
これにより、例えば、温水の利用が極端に少ない夜中の時間帯において循環管路103内を高温状態にして、病原菌やその他の雑菌を死滅させ、繁殖を抑制する措置を行うことができる。
【0043】
なお、上記実施の形態においては、図5に示す排出状態において、循環管路103内を通った全ての高温水が排出管路105から排出されるものとしたが、本発明はこれに限定されず、循環管路103を通った高温水が電動バルブ43を通ってリターンバルブ6に達するものとしても良い。この場合、リターンバルブ6で高温水の一部がバイパス管路106を介して給湯装置2に帰還され、リターンバルブ6を通過した高温水はサーモスタット付ミキシングバルブ5で水と混合され温水として循環管路103に供給される。しかしながら、排出管路105を介して高温水を排出した方が早く温水に戻すことができることは言うまでもない。
また、給水管路101、給湯管路102、循環管路103、帰還管路104、排出管路105およびバイパス管路106を構成する管は、具体的には、樹脂管と金属管のいずれであっても良く、給湯装置2により加熱された高温水の温度に耐えうるものであればどのような材質のものでも良い。また、サーモスタット付ミキシングバルブ5等の各部の具体的構成も任意であり、サーモスタット付ミキシングバルブ5とリターンバルブ6とを一体として構成しても良いし、その他の細部構成についても適宜変更可能である。
【0044】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、循環管路中で常時温水を循環して供給する給湯システムにおいて、所定の時間、高温水を循環管路中に循環させることによって、レジオネラ菌等の病原菌やその他の雑菌を死滅させ、温水の良好な衛生状態を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における給湯システムの構成を示す図である。
【図2】制御装置による制御を示すタイミングチャートであり、(a),(b),(c),(d)は、各電動バルブの開閉状態を示し、(e)は温度センサーの測定値を示す。
【図3】図2の通常状態における給湯システムの様子を示す図である。
【図4】図2の高温状態における給湯システムの様子を示す図である。
【図5】図2の排出状態における給湯システムの様子を示す図である。
【符号の説明】
1…給湯システム
2…給湯装置
3…制御装置
5…サーモスタット付ミキシングバルブ
6…リターンバルブ(循環水バイパス手段)
7…循環ポンプ
31…タイマ
32…警報装置
33…温度センサー
41…第1の電動バルブ(第1の弁)
42…第2の電動バルブ(第2の弁)
43…第3の電動バルブ(第3の弁)
44…第4の電動バルブ(第4の弁)
81,82,83,84,85,86…バルブ
87,88…逆止弁
91,92…混合水栓
93,94…水栓
101…給水管路
102…給湯管路
103…循環管路
104…帰還管路
105…排出管路
106…バイパス管路
Claims (6)
- 高温水を供給する給湯装置と、
前記給湯装置から供給された高温水の温度を低下させて設定温度の温水を供給する温水供給装置と、
前記温水供給装置から供給された温水を循環させる循環管路と、
前記循環管路に前記設定温度よりも高温の高温水を一時的に供給して循環させる高温水供給手段と、
を備えたことを特徴とする給湯システム。 - 前記給湯システムは、さらに、
前記給湯装置から供給された高温水を、前記温水供給装置、または前記循環管路のいずれか一方に切り替えて供給する第1の弁と、
前記温水供給装置へ水を供給または供給停止する第2の弁と、
前記循環管路内の高温水または温水を前記給湯装置または温水供給装置に切替える第3の弁と、
前記循環管路内の高温水を外部に排出する第4の弁と、
前記循環管路内を循環する高温水または温水の温度を測定する温度センサーと、
前記温度センサーから出力される温度値に基づいて、前記の各弁を制御する制御装置とを備えたことを特徴とする請求項1記載の給湯システム。 - 前記循環管路を循環する温水の一部を前記循環管路外へ排出させる循環水排出手段をさらに備えることを特徴とする請求項1または2記載の給湯システム。
- 前記給湯システムは、さらに
前記高温水供給手段の循環管路の戻り口に、循環水バイパス手段を設け、循環する高温水または温水を給湯装置側にバイパスことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の給湯システム。 - 前記高温水は、摂氏65度以上であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の給湯システム。
- 高温水を供給する給湯装置と、前記給湯装置から供給された高温水と系外から供給された水とを混合して設定温度の温水を供給する温水供給装置と、前記温水供給装置から供給された温水を循環させる循環管路と、前記給湯装置から供給された高温水を、前記温水供給装置、または前記循環管路のいずれか一方に切り替えて供給する第1の弁と、前記温水供給装置へ水を供給または供給停止する第2の弁と、前記循環管路内の高温水または温水を前記給湯装置または温水供給装置に切替える第3の弁と、前記循環管路内の高温水を外部に排出する第4の弁と、前記循環管路内を循環する高温水または温水の温度を測定する温度センサーと、前記温度センサーからの出力される温度値に基づいて、前記の各弁を制御する制御装置とを備えた給湯システムを制御する給湯制御方法であって、
前記制御装置は、
前記第1の弁は高温水を、前記第2の弁は水を前記温水供給装置へ供給することによって、前記循環管路に温水を供給する第1のステップと、
前記第1の弁は高温水を前記循環管路側へ供給し、前記第2の弁は水を前記温水供給装置へ供給することを停止し、第3の弁は高温水を前記給湯装置側へ供給することによって、前記循環管路に高温水を供給する第2のステップと、
前記第1の弁は高温水を、前記第2の弁は水を前記温水供給装置へ供給し、前記第4の弁は前記循環管路内の高温水を外部に排出することによって、前記循環管路内の高温水の温度を下げる第3のステップと、
前記第3のステップにおいて前記温度センサーの検知温度が所定温度以下になったときに、第4の弁を閉じて循環管路内の温水が外部に排出されるのを停止する第4のステップを備え、
前記第1のステップから第4のステップに順次遷移するように制御することを特徴とする給湯制御方法。
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---|---|---|---|
JP2002301325A JP2004138273A (ja) | 2002-10-16 | 2002-10-16 | 給湯システムおよび給湯制御方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010025396A (ja) * | 2008-07-16 | 2010-02-04 | Tlv Co Ltd | 温水生成装置 |
JP2012220143A (ja) * | 2011-04-12 | 2012-11-12 | Panasonic Corp | 混合即湯システム |
CN104976772A (zh) * | 2015-07-16 | 2015-10-14 | 赵文安 | 一种即开即出热水式水循环流通装置 |
-
2002
- 2002-10-16 JP JP2002301325A patent/JP2004138273A/ja active Pending
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