JP2004138256A - ペレットストーブおよびその運転制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ペレットストーブは上下に開口する燃焼空間36を有する燃焼箱30の下部開口部36Bに配置した灰落とし装置32に特徴がある。灰落とし装置は、水平回転軸線52の回りに回転可能な円筒形状の回転体58と、回転体の半径方向に延出するように該回転体に固定した複数の板60を有する。
ペレットストーブの運転制御方法は運転開始ステップと、その後繰り返し行なわれる定常運転ステップと、運転停止ステップとを有し、定常運転ステップではペレット供給装置26を所定時間間隔で所定時間作動させる動作を所定回数繰り返した後灰落とし装置を所定時間作動させ、運転停止ステップでは灰落とし装置を所定時間作動させる。
【選択図】図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はペレットストーブに係り、特に燃焼により生ずる灰を除去する為の灰落とし装置を有するペレットストーブおよびその運転制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
木質バイオマスの代表例である木質ペレット燃料(以下ペレットと称する。)は、おが屑や樹皮等の製材廃材や間伐材等の林地残材を粉砕、圧縮し、成形した固形燃料であり、長さは例えば5mm〜20mm、直径は例えば6mm〜12mmの円筒形状のものである。ストーブの燃料として用いる場合は直径6mmのものが最良の燃焼状態を実現できると考えられている。
【0003】
このペレットは、石炭や石油等の化石燃料と異なり再生可能な燃料であり、再生の際に光合成により大気中から二酸化炭素を吸収することを考慮すると、その燃焼は大気中の二酸化炭素を増やす要因とはならない。しかもNOxやSOxを殆ど排出しない等、環境に優しいクリーンな燃料である。
【0004】
日本国内で現在製造されている木質ペレットは、樹皮を多く含む。一方、欧米諸国のペレットは主におが粉や心材を原料としたものである。
【0005】
このようなペレットを燃料とするペレットストーブの従来例として、実公昭58−190301号公報には、燃焼室と、上部に開口部を設けられると共に側面部に多数の小孔を設けられた燃焼箱と、前記燃焼箱の開口部へ供給される燃料を貯留する燃料タンクと、前記燃焼箱の多数の小孔から燃焼箱内へ燃焼用空気を送る送風ファンと、前記燃焼室の前面に設けられた扉とを備えたペレットストーブが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
一般的に固形燃料を用いるストーブの場合には灰が燃焼室の下部に堆積するため、これを燃焼室から除去する必要があるが、上記のように樹皮を多く含む日本製の木質ペレットの場合には大量の灰が堆積するので、その除去が大きな課題となっている。
【0007】
上記実公昭58−190301号公報のストーブの場合には燃焼室を高くして燃焼空気口を燃焼室の上部に開口することにより、燃焼室内に収容可能な灰の量を増やしている。このストーブの場合、灰をストーブから取り出すためには、消火後、処理可能な温度まで低下した後、燃焼室全体をストーブから取り除いてから灰を廃棄する必要がある。従って、ストーブを連続的に運転することができない。
【0008】
この問題を解決するため、燃焼箱下部に小さな開口部を多数備えたロストルを設け、このロストルで燃料を支持すると共にロストルの下方には灰箱を設置し、ロストルを揺動させることにより、灰を灰箱に落下させるストーブが提案されている。
【0009】
例えば、実開昭60−128136号公報には、格子状の揺動ロストルを水平軸回りに揺動して格子状の隙間から灰を落下させるペレットストーブが開示されている。また、特公平1−45522号公報に開示されている木質系粉粒状物類を燃料とする熱風供給装置は、外周に多数の傾斜板を間隔的に設けた円筒形ロストルを回転させて灰を傾斜板の間の隙間から燃焼室下方に落下させるもので、このような灰落とし方式をペレットストーブに採用することが考えられる。なお、ロストルの多数の開口部は、実開昭60−128136の場合は格子状の隙間、特公平1−45522号公報の場合は傾斜板の間の隙間として形成されている。
【0010】
しかしながら上記のように多数の開口部を備えたロストルを揺動または回転させることにより灰を落下させようとする場合には、開口部の間隔が広いほど灰が落下し易いのであるが、数mmの直径のペレットの場合には未燃焼の状態で落下し易くなる。一方、ロストルの開口部の間隔を狭くすると、灰が開口部内に詰まってロストルを揺動または回転しても灰が落下しにくくなる。
【0011】
本発明の主な目的は、未燃焼の状態でのペレットの落下を防止しつつ、効果的に灰を落下可能なペレットストーブを提供することにある。
本発明の他の目的は、効果的に灰を落下可能なペレットストーブの運転制御方法を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、以下の説明により明らかとなる。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に係る発明のペレットストーブは、燃焼室34と、上部に開口する燃焼空間36を有すると共に前記燃焼室34内に配置される燃焼箱30と、前記燃焼箱30の上部開口部36Aへ供給される燃料20を貯留する燃料タンク22とを備えたペレットストーブ2において、前記燃焼箱30の前記燃焼空間36を下部に開口させ、水平回転軸線52の回りに回転可能な円筒形状の回転体58と、前記回転体58の半径方向に延出するように該回転体58に固定した複数の板60とを有する灰落とし装置32を前記燃焼箱30の下部開口部36Bに配置したことを特徴とする。
【0013】
請求項2に係る発明の特徴は、請求項1記載のペレットストーブにおいて前記複数の板60は、前記水平回転軸線52に対して傾斜して設けられている点にある。
【0014】
請求項3に係る発明の特徴は、請求項1記載のペレットストーブにおいて前記燃焼箱30の内部に中空の燃焼用空気室38を形成すると共に該燃焼用空気室38と前記燃焼空間36とを連通する多数の小孔40を設け、前記燃焼箱30内の燃焼用空気室38へ燃焼用空気を送る送風ファン44を備えた点にある。
【0015】
請求項4に係る発明の特徴は、請求項1記載のペレットストーブにおいて前記燃料タンク22内の燃料20を視認するための燃料覗き窓6を設けた点にある。
【0016】
請求項5に係る発明のペレットストーブの運転制御方法は、ペレット20を燃料タンク22から燃焼箱30へ供給するペレット供給装置26と、ペレット20を着火させる自動着火装置42と、ペレットの燃焼によって生じた灰を除去する灰落とし装置32と、電源スイッチ7と、運転開始スイッチ8Aと、運転停止スイッチ8Bと、前記ペレット供給装置26を駆動制御するペレット供給制御手段80Aと、前記灰落とし装置32を駆動制御する灰落とし制御手段80Bと、前記自動着火装置42を駆動制御する着火制御手段80Cと、温度設定スイッチ8Dと、室内の温度を検出する温度センサ8Gとを備えたペレットストーブ2の運転制御方法において、前記運転開始スイッチ8Aが押された直後に行なわれる運転開始ステップと、前記運転開始ステップの後繰り返し行なわれる定常運転ステップと、前記運転停止スイッチ8Bの操作に応じて行なわれる運転停止ステップとを有し、前記運転開始ステップは前記着火制御手段80Cにより前記自動着火装置42を作動させるステップを備え、前記定常運転ステップは前記ペレット供給制御手段80Aにより前記ペレット供給装置26を所定時間間隔で所定時間作動させる動作を所定回数繰り返した後前記灰落とし制御手段80Bにより前記灰落とし装置32を所定時間作動させるステップを備え、前記運転停止ステップは前記灰落とし制御手段80Bにより前記灰落とし装置32を所定時間作動させるステップを備えることを特徴とする。
【0017】
請求項6に係る発明の特徴は、請求項5に記載のペレットストーブの運転制御方法において前記ペレットストーブは更に自動モード運転を設定する自動運転スイッチ8Cを備え、自動運転モード時における前記定常運転ステップでの前記ペレット供給装置26を作動させる前記所定時間間隔は、前記温度センサ8Gにより検出された室内温度が前記温度設定スイッチ8Dで設定された設定温度に達するまでは短く、該設定温度を越えた後は長い点にある。
【0018】
請求項7に係る発明の特徴は、請求項5に記載のペレットストーブの運転制御方法において前記ペレットストーブ2は更に強モード運転を設定する強モードスイッチ8Eと、弱モード運転を設定する弱モードスイッチ8Fを備え、強モード運転時または弱モード運転時における前記定常運転ステップでの前記ペレット供給装置を作動させる前記所定時間間隔は、前記強モードの時は短く、前記弱モードの時は長い点にある。
【0019】
請求項8に係る発明の特徴は、請求項5に記載のペレットストーブの運転制御方法において前記運転開始ステップは、前記運転開始スイッチ8Aの操作に応じて前記灰落とし制御手段80Bにより前記灰落とし装置32を所定時間作動させるステップと、前記ペレット供給制御手段80Aにより前記ペレット供給装置26を所定時間作動させるステップと、前記着火制御手段80Cにより前記自動着火装置42を作動させるステップとを備える点にある。
【0020】
請求項9に係る発明の特徴は、請求項5に記載のペレットストーブの運転制御方法において前記ペレットストーブ2は更にペレットへ燃焼用空気を送る送風ファン44と、燃焼空気を室外へ排気する排気ファン66と、送風ファン44を駆動制御する送風制御手段80Dと、排気ファン66を駆動制御する排気制御手段80Eを備え、前記運転停止ステップは、前記運転停止スイッチ8Bが操作された後前記ペレット供給制御手段80Aによるペレットの供給を停止するステップと、更に所定時間経過後、前記送風制御手段80D及び排気制御手段80Eにより送風ファン44及び排気ファン66を停止させるステップと、更にその後、前記灰落とし制御手段80Bにより前記灰落とし装置32を所定時間作動させるステップとを備える点にある。
【0021】
請求項10に係る発明の特徴は、請求項5に記載のペレットストーブの運転制御方法において前記灰落とし装置32は、水平回転軸線52の回りに回転可能な円筒形状の回転体58と、前記回転体58の半径方向に延出するように該回転体58に固定した複数の板60とを有する点にある。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。まず図1〜3に基づいて本実施の形態によるペレットストーブ2の外観構成を説明する。ペレットストーブ2は、正面左側に開放可能な扉4、正面右側にペレットタンク覗き窓6、電源スイッチ(兼非常停止スイッチ)7、スイッチ部8がそれぞれ設けられ、後面に排気口10および吸気口11、上面にペレット投入口用の蓋12が設けられている。ペレットストーブ2の下部には灰ケース14、温水出口16および温水入口18が備えられている。また、正面の上下にはそれぞれ上部暖房用温風吹出口76,下部暖房用温風吹出口74が多数設けられている。温水出口16および温水入口18はペレットストーブ2を用いて床暖房を行なうための温水循環用に用いられる。
【0023】
スイッチ部8には、ペレットストーブ2の運転操作のための各種のスイッチ群が設けられている。このスイッチ部8はタッチ式液晶画面として構成することができるが、各スイッチ群を通常の機械式スイッチとして構成することもできる。
【0024】
次に図4に基づいてペレット20の供給方式および燃焼時のペレット20の支持方式を説明する。ペレット20を貯留するペレットタンク22の下方にはモータ24により駆動されるスクリューコンベア(ペレット供給装置)26が配置されている。このスクリューコンベア26の一端側はペレットタンク22の供給口22Aの下方に位置し、他端側はペレット供給シュート28の上方に位置していて、ペレットタンク22からのペレット20をペレット供給シュート28上に落下する。ペレット供給シュート28に落下したペレット20は、燃焼箱30内の孔(燃焼空間)36に供給される。燃焼箱30下方には灰落とし装置32が配置されている。ペレット20は灰落とし装置32上に支持されて燃焼することになる。この灰落とし装置32は通常の火格子の形状の燃料支持構造と異なり、上下に開口する多数の小孔を備えるものではないので、灰が多数の小孔に詰まるという従来からの問題点は解消される。なお、ペレットタンク22内のペレット20の残量はペレットタンク覗き窓6(図1)から視認することができる。
【0025】
次に図5〜12を参照して、本実施形態のペレットストーブ2の構成をより詳細に説明する。なお、床暖房用の設備は、その図示を省略している。
【0026】
図5および6に示すように、燃焼箱30は燃焼室34内に配置されていて、上下に貫通する燃焼空間36を形成され、ペレット供給シュート28からのペレット20は、この燃焼空間36の上部開口部36Aから燃焼空間36内に供給される。燃焼空間36の下部開口部36Bには灰落とし装置32が配置されている。燃焼箱は薄板、例えばステンレス製の薄板で構成してその内部に燃焼用空気室38を形成すると共にこの燃焼用空気室38と燃焼空間36とを連通する多数の小孔40を形成されている。
【0027】
なお、図4のスクリューコンベア26は、燃焼室34の後方(図5の右方)に配置されていて、ペレット供給シュート28は燃焼室34の後方から前方に傾斜して設けられることにより、ペレット20を燃焼室34内に供給している。
【0028】
自動着火装置42の先端の着火部42Aは通常の状態では燃焼用空気室38内に位置している。この自動着火装置42は、例えばピニオン43の回転により図5の左右方向に移動可能であり、運転開始時にその先端の着火部42Aが燃焼箱30の燃焼空間36内に侵入し、その後ペレット20を約800℃で加熱点火するように構成されている。燃焼箱30の燃焼用空気室38の空気入口38Aには送風ファン44が配置され、この送風ファン44によって燃焼用空気室38へ燃焼用空気が送られる。
【0029】
図7〜9に示すように灰落とし装置32は、水平回転軸線52の回りに回転可能な回転軸54と、この回転軸54に固定された2枚の側板56,56と、回転軸54と同軸状となるように該回転軸54に側板56を介して固定された円筒形状の回転体58と、回転体58の半径方向に延出するように該回転体58に固定された複数の板60とを有する。この複数の板60は、好ましくは水平回転軸線52に対して傾斜して螺旋状に設けられている。回転軸54はモータ59により回転駆動される。
【0030】
灰落とし装置32の板60の部分は燃焼箱30の燃焼空間36の下部開口部36Bを塞ぐように上から見て下部開口部36Bとほぼ同じ大きさ、形状にされている。ペレット供給シュート28から燃焼空間36内へ供給されたペレット20は、灰落とし装置32によって下方への落下を食い止められて燃焼空間36内で燃焼する。
【0031】
上記のように複数の板60を平回転軸線52に対して傾斜して螺旋状に設けることにより、灰落とし動作中に灰から受ける抵抗が少なくなる。従って、板60の変形を防止でき、モータ59の負荷が小さくなる。また、灰と螺旋状に接触するので、その接触部が連続的に変化するため、灰が落下し易くなった。更に、灰落とし装置32が作動していない通常の燃焼時において、各板60の間に入り込んでいるペレット20に対しても燃焼用空気室38からの空気が到達し易いので、確実に燃焼させることができる。
【0032】
燃焼室34を包囲する面は二重構造の薄板、例えばステンレス製の薄板で構成して内部に温風用空気室70を形成し、この温風用空気室70と室内の空気を連通する多数の小孔72,74が形成されている。図示した例では、図5および図10〜12に示すように、燃焼室34は、上面、下面及び側面を薄板で包囲されたほぼ直方体形状として構成されているが、これら各面のうち扉4に対応する側面部分と底面を除いた広範囲の部分を二重構造として内部に温風用空気室70を形成している。そして、ペレットストーブ2の前面の上部と下部に、この温風用空気室70とペレットストーブ2の外部とを連通するために多数の小孔(上部暖房用温風吹出口)72、(下部暖房用温風吹出口)74をそれぞれ形成している。なお、扉4の上部暖房用温風吹出口76は上部暖房用温風吹出口72と連通するように形成されている。
【0033】
図5に示すように温風用空気室70の空気入口70Aは燃焼用空気室38の空気入口38Aと結合されて設けられている。送風ファン44はこの結合部に位置するように配置されていて、この送風ファン44により送風される空気の一部例えば全体の三分の一は前記燃焼用空気室38へ送られるが、残り例えば全体の三分の二は温風用空気室70へ送られる。燃焼用空気室38に送られた空気は小孔40を通って燃焼空間36内に送られ、ペレット20の燃焼用に供される。ペレット20の燃焼により、燃焼室34内の空気は高温となり、温風用空気室70内の空気を暖めた後、燃焼室34上部に設けられた上部排気筒64Aを介して室外に排気される。
【0034】
排気筒64は上部排気筒64Aと燃焼室34下部に設けられた下部排気筒64Bから構成されている。上部排気筒64Aは下方に延長させた後、下部排気筒64Bと合体して室外へ突出させて配置される。なお、この排気筒64内には排気ファン66を設け、該排気ファン66によって強制的に排気される。このように燃焼室34下部にも下部排気筒64Bを設けたことにより、燃焼室34下部から室内への煙の漏出を防止することができる。また上部排気筒64Aを延長して設けたことにより、排気の温度が低下する効果を奏すると共に、下部排気筒64Bからの排気量を上部排気筒64Aからの排気量よりも多くすることができ、燃焼室34下部から室内への煙の漏出を更に効果的に防止することができる。
【0035】
温風用空気室70に送られた空気は、燃焼室34内の燃焼によって暖められて燃焼室34の前面の上部暖房用温風吹出口72、上部暖房用温風吹出口76および下部暖房用温風吹出口74を通ってペレットストーブ2の外に送られ、室内の暖房に供される。本実施形態においては上述のようにペレットストーブ2の上部と下部とに暖房用温風吹出口72,74,76を設けたので、室内の空気を迅速に暖めることができる。特に、下部暖房用温風吹出口74を設けたので、畳等の上に座って暮らすことの多い日本の室内暖房用には好適である。
【0036】
なお、図示した実施形態においては送風ファン44は、ペレットストーブ2の後面の吸気口11から室内の空気を取り入れる方式のものを示しているが、図示しない吸気筒を介して屋外の空気を取入れることができる。この場合は吸気筒内の空気と排気筒64内の空気との熱交換を行なうことが望ましい。
【0037】
空気は温度が高くなると軽くなって上昇するので、ペレットストーブ2の外枠を構成する部分で最も高温となるのは天板9である。本実施形態のペレットストーブ2では燃焼室34と天板9の間には温風用空気室70が設けられているので、温風用空気室70の断熱効果により、ペレットストーブ2の天板9の温度を低下させることができ、火傷等の事故を防ぐことができる。また、温風用空気室70は、燃焼室34の、前面の扉4に対応する部分と下部を除いた広範囲の部分を二重構造として構成したので、燃焼室34と対面する面積が広く、燃焼室34内の熱を効率的に吸収することができる。
【0038】
なお、床暖房用の設備を備える場合には、温風用空気室70と天板9の間に温水循環用の液槽を配置するのが好ましい。
【0039】
図13は上記実施形態の運転制御装置の構成ブロック図である。制御手段80の入力側には運転開始スイッチ8A、運転停止スイッチ8B、自動運転スイッチ8C、温度設定スイッチ8D、強モードスイッチ8E、弱モードスイッチ8F、温度センサ8G等が接続されている。これら各スイッチ群8A〜8Fは図1のスイッチ部8に設けられている。なお、強モードスイッチ8Eは強モード運転(単位時間当りのペレット供給量を増やして室内温度を急速に上昇させる)としたい場合に操作するスイッチで、弱モードスイッチ8Fは弱モード運転(逆に単位時間当りのペレット供給量を少なくする)としたい場合に操作するスイッチである。自動運転スイッチ8Cは、自動モード運転(温度設定スイッチ8Dにより設定された温度と温度センサ8Gによって検出された室内温度とを比較して、単位時間当りのペレット供給量を自動的に決定する)としたい場合に操作するスイッチである。
【0040】
制御手段80の出力側には、スクリューコンベア26を駆動するモータ24、灰落とし装置32を駆動するモータ59、自動着火装置42を移動するためのピニオン43を回転駆動するモータ82、送風ファン44を駆動するモータ86、自動着火装置42に取り付けられた点火コイル88、排気ファン66を駆動するモータ89が接続されている。
【0041】
また、制御手段80の入力側及び出力側の双方に電源スイッチ7が接続されている。この電源スイッチ7をオンとすることによりスイッチ部8が操作可能状態となり、オフとするとスイッチ部8が操作不可能状態となる。また、ペレットストーブ2に例えば過熱、異常動作等の非常事態が生じた時、制御手段80により電源スイッチ7が自動的にオフにされる。この時、オフとなった原因を液晶画面(例えばスイッチ部8と共通の液晶画面)で表示すれば、この非常事態に対処して運転を再開することが容易になる。
【0042】
制御手段80はハードウェアとしては図示しないRAM、ROM等の記憶手段、CPU、入出力インターフェース等から構成されるが、機能面から捉えると図示したようにペレット供給制御手段80A、灰落とし制御手段80B、着火制御手段80C、送風制御手段80D、排気制御手段80E等から構成される。灰落とし制御手段80Bは、運転開始時、定常運転時、運転停止時のそれぞれに応じてあらかじめ定められた時間やタイミング等でモータ59を回転制御して灰落とし装置32を作動させる。着火制御手段80Cは、運転開始時、モータ82および点火コイル88を制御して自動着火装置42を作動させる。送風制御手段80Dはモータ86を制御して運転開始時および定常運転時には送風ファン44を作動させ、運転停止時には送風ファン44の作動を停止させる。排気制御手段80Eはモータ89を制御して運転開始時および定常運転時には排気ファン66を作動させ、運転停止時には排気ファン66の作動を停止させる。
【0043】
以下、図14〜18に基づいて制御手段80によるペレットストーブ2の制御動作すなわち本発明によるペレットストーブの運転制御方法の一実施形態を説明する。各図においてS101〜S503はフローチャートにおける各ステップを示している。図14は運転開始時の動作を示す。ステップS101で運転開始スイッチ8Aがオンにされているかどうかが判断され、オンにされていると図14及び15のステップS102〜S206の動作を行なう。ステップS102ではモータ59を駆動することにより灰落とし装置32を所定時間、例えば10秒間回転する。これは、燃焼箱30の燃焼空間36内に灰84が残っているような場合にその灰84を灰ケース14へ落下させるための動作である。
【0044】
その後、ステップS103でモータ24によりスクリューコンベア26を所定時間例えば25秒間駆動してペレット20を燃焼箱30の燃焼空間36内に供給する。次いでステップS104に進み、モータ82を一方向に回転駆動してピニオン43により自動着火装置42を移動してその先端の着火部42Aを燃焼箱30の燃焼空間36内に侵入させた後ステップS105で点火コイル88へ通電を行なってペレット20を加熱する。さらにステップS106でモータ86およびモータ89を回転駆動して送風ファン44により燃焼用空気室38、小孔40を通って燃焼空間36内のペレット20へ空気を送ると共に排気ファン66により排気筒64を通って室外へ排気する。これによりペレット20が点火し、その後、S107でモータ82によりピニオン43を逆方向に回転駆動して、自動着火装置42の先端の着火部42Aを燃焼箱30の燃焼空間36内から燃焼用空気室38内の元の位置に復帰させる。なお、ステップS105とステップS106は逆の順序で行なってもよい。
【0045】
その後は図15の定常動作に移る。ステップS201で自動運転スイッチ8Cがオンにされているかどうかが判断される。オンにされている場合はステップS206へ進んで自動運転モードで運転を行なう。自動運転スイッチ8Cがオンにされていない場合はステップS202で強モードスイッチ8Eがオンにされているかどうかが判断される。強モードスイッチ8Eがオンにされている場合はステップS203で強モード運転を繰り返し行なう。強モードスイッチ8Eがオンにされていない場合はステップS204で弱モードスイッチ8Fがオンにされているかどうかが判断される。弱モードスイッチ8Fがオンにされている場合にはS205で弱モード運転を繰り返し行なう。弱モードスイッチ8Fがオンにされていない場合、すなわち自動運転スイッチ8C、強モードスイッチ8E、弱モードスイッチ8Fのいずれもオフの場合はS206に進んで自動運転モードを行なう。なお、フローチャートには示されていないが、自動運転モードでの運転中に強モードスイッチ8E或いは弱モードスイッチ8Fがオンにされると自動運転モードが無効になって強モード運転或いは弱モード運転となる。逆に強モード運転或いは弱モード運転での運転中に自動運転スイッチ8Cがオンにされると強モード運転或いは弱モード運転が無効となり自動運転モードとなるよう構成されている。
【0046】
図16は自動運転モードの動作を示すフローチャートである。ステップS301で温度センサ8Gにより検出された室内温度が温度設定スイッチ8Dで設定された設定温度に達したかどうかが判断される。設定温度に達していない場合はステップS302で強モード運転を行なってステップS301に戻り、設定温度に達したらS303で弱モード運転を行なってステップS301に戻る。
【0047】
図17は強モード運転および弱モード運転の動作を示すフローチャートである。ステップS401では制御手段80内の演算手段(図示せず)により変数Nを0にセットする。ステップS402でモータ24によりスクリューコンベア26を所定時間例えば2秒間駆動してペレット20を燃焼箱30に供給する。ステップS403で変数Nに1を加え、ステップS404で変数Nが所定回数NS(例えば90回)に達したかどうかが判断され、達していない場合にはステップS405で所定時間経過を待ってステップS402へ戻る。この所定時間は、強モード運転の場合と弱モード運転の場合とは異なり、例えば強モード運転の場合は10秒間、弱モード運転の場合は20秒間とする。従って強モード運転の場合はペレット供給の間隔が短くなるので供給される量が多くなり、弱モード運転の場合は逆にペレット供給の間隔が長くなるので供給される量が少なくなる。ステップS404で変数Nが所定回数NSに達した場合はステップS406へ進み、モータ59を所定時間、例えば3秒間駆動して灰落とし装置32を作動させて終了する。以上のステップS401〜S406が強モード運転または弱モード運転の1サイクルであり、図15及び16から明らかなように通常は複数回繰り返して実行される。
【0048】
図18は運転停止時の動作を示す。まずステップS501で運転停止スイッチ8Bがオンにされているかどうかが判断される。オンにされている場合はステップS502でペレット供給制御手段80Aによるスクリューコンベア26用のモータ24の作動を停止させる。次いでステップS503で所定時間経過するまで待機する。この所定時間は燃焼箱30の燃焼空間36内に残っているペレット20が全て燃焼するために十分な時間に設定する。次にステップS504で送風ファン44用のモータ86および排気ファン66用のモータ89を停止する。
【0049】
最後にステップS505で灰落とし装置32用のモータ59を所定時間例えば20秒間回転する。これは、灰84を灰ケース14へ落下させるための動作である。この灰落とし動作を怠ると、次に運転を再開する迄の間、灰84が室内の水蒸気を吸って、燃焼空間36内で燃焼箱30に付着した状態で硬化しやすい。その場合、灰落とし装置32を動作させても灰84が完全に落下しない場合も有り得るので、本実施形態のように運転停止時に灰落とし装置32を動作させることは非常に好ましいことである。
【0050】
なお、灰落とし装置32用のモータ59の駆動時期や駆動時間等は、燃焼箱30内の燃焼が継続するような適当な値に定められる。すなわち、燃焼箱30内のおき或いは火種も含めて全部の灰を落下させると、燃焼が継続しないので、おき或いは火種を残すようにしている。
【0051】
また、単位時間当りのペレット20の供給量を2種類設定し、強モードスイッチ8Eおよび弱モードスイッチ8Fの2つのスイッチにより変更可能としているが、3種類以上設定することもできる。例えば、更に中モードスイッチを設け、中モード運転では図17のステップS405における所定時間を例えば15秒間とすることができる。
【0052】
図19〜22は灰落とし装置の他の例である。この灰落とし装置132は複数の板160を水平回転軸線52に沿って平行に設けている点が図7に示した灰落とし装置32と異なり、他の点は同一であるので同一の参照番号を付し、その説明を省略する。この灰落とし装置132は図7に示した灰落とし装置32に比べると構造が簡単なので製造容易である利点がある。
【0053】
図23は灰落とし装置の更に他の例である。この灰落とし装置232は複数の板260を回転軸254に直接取り付けたもので、図7および図19〜22の灰落とし装置32,132の回転体58は設けられていない。この灰落とし装置232の場合、回転軸254が本発明の円筒形状の回転体に相当する。板260は図19〜22の灰落とし装置132の板160のように水平回転軸線52に沿うように設けてもよいし、図7の灰落とし装置32の板60のように水平回転軸線52に対して傾斜させて設けてもよい。
【0054】
以上、本発明のペレットストーブおよびその運転制御方法を主に図面に示した実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれには限定されず、特許請求の範囲に記載した事項の範囲内で種々変形可能である。
【0055】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、水平回転軸線の回りに回転可能な円筒形状の回転体と、回転体の半径方向に延出するように該回転体に固定した複数の板とを有する灰落とし装置を燃焼箱の下部開口部に配置したので、従来例のように多数の開口部から灰を落下させる場合に比べ、灰が詰まりにくく、しかも未燃焼のペレットが落下しにくい。
【0056】
請求項2記載の発明によれば、複数の板は、水平回転軸線方向に対して傾斜して設けられているので、灰落とし動作中に灰から受ける抵抗が少なくなる。従って、板の変形を防止できると共に、駆動モータの負荷が小さくなる。また、灰と螺旋状に接触するので、その接触部が連続的に変化するため、灰が落下し易くなった。更に、灰落とし装置が作動していない通常の燃焼時において、各板の間に入り込んでいるペレットに対しても燃焼用空気室からの空気が到達し易いので、確実に燃焼させることができる。
【0057】
請求項3記載の発明によれば、燃焼箱の内部に中空の燃焼用空気室を形成すると共に該燃焼用空気室と燃焼空間とを連通する多数の小孔を設け、送風ファンによって燃焼箱内の燃焼用空気室へ燃焼用空気を送る、新規な構成の燃焼箱を備えたペレットストーブを提供することができる。
【0058】
請求項4記載の発明によれば、燃料タンク内の燃料を視認するための燃料覗き窓を設けたので、燃料であるペレットの残量を簡単に把握可能となる。
【0059】
請求項5記載の発明によれば、ペレット供給制御手段によりペレット供給装置を所定時間間隔で所定時間作動させる動作を所定回数繰り返した後灰落とし制御手段により灰落とし装置を所定時間作動させる定常運転ステップと、灰落とし制御手段により灰落とし装置を所定時間作動させる運転停止ステップを備えるので、ストーブ運転中の灰落とし動作を適当なタイミングで行なうことができる。また、運転停止の際にも灰落とし動作が行なわれるので、次にペレットストーブの運転を再開する迄の間、灰が室内の水蒸気を吸って、燃焼箱に付着した状態で硬化するおそれがない。
【0060】
請求項6記載の発明によれば、定常運転ステップでのペレット供給装置を作動させる所定時間間隔は、温度センサで検出された室内温度が温度設定スイッチで設定された設定温度に達するまでは短く、該設定温度を越えた後は長いので室内温度を迅速に設定温度に上げることができる。
【0061】
請求項7記載の発明によれば、定常運転ステップでのペレット供給装置を作動させる所定時間間隔は、強モードの時は短く、弱モードの時は長いので、利用者の要求に応じてモードを変更可能となる。
【0062】
請求項8記載の発明によれば、運転開始ステップは、運転開始スイッチの操作に応じて灰落とし制御手段により灰落とし装置を所定時間作動させるステップを備えるので、運転開始時に燃焼箱内に灰が残っていてもその灰を除去することができる。
【0063】
請求項9記載の発明によれば、前記運転停止ステップは、前記運転停止スイッチが操作された後前記ペレット供給制御手段によるペレットの供給を停止するステップと、その後所定時間経過後前記送風制御手段及び排気制御手段により送風ファン及び排気ファンを停止させるステップと、前記送風制御手段及び排気制御手段により送風ファン及び排気ファンを停止させるステップと、更にその後前記灰落とし制御手段により前記灰落とし装置を所定時間作動させるステップとを備えるので、ペレットストーブの運転終了後、燃焼箱の燃焼空間内に残っているペレットを全て燃焼させることが可能となる。
【0064】
請求項10記載の発明によれば、灰落とし装置は、水平回転軸線の回りに回転可能な円筒形状の回転体と、回転体の半径方向に延出するように該回転体に固定した複数の板とを有するのでより簡単な構造の灰落とし装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の正面図である。
【図2】本発明の一実施形態の上面図である。
【図3】本発明の一実施形態の裏面図である。
【図4】ペレットの供給方式および燃焼時のペレットの支持方式を説明するための模式図である。
【図5】本発明の一実施形態の主要部の断面図である。
【図6】図5のB−B断面図であり、一部を省略して示している。
【図7】本発明の一実施形態の灰落とし装置を示す図である。
【図8】図7の灰落とし装置の主要部の斜視図である。
【図9】図7の灰落とし装置の主要部の上面図である。
【図10】図5のD−D断面図であり、一部を省略して示している。
【図11】図5のC−C断面図であり、一部を省略して示している。
【図12】図5のE−E断面図であり、一部を省略して示している。
【図13】本発明の一実施形態の運転制御装置の構成ブロック図である。
【図14】図13の制御手段による運転開始時の動作を示すフローチャートである。
【図15】図13の制御手段による定常運転時の動作を示すフローチャートである。
【図16】図13の制御手段による自動運転モードの動作を示すフローチャートである。
【図17】図13の制御手段による強モードまたは弱モードの動作を示すフローチャートである。
【図18】図13の制御手段による運転停止時の動作を示すフローチャートである。
【図19】本発明のペレットストーブの灰落とし装置の他の例を示す図である。
【図20】図19の灰落とし装置の主要部の斜視図である。
【図21】図19の灰落とし装置の主要部の上面図である。
【図22】図19の灰落とし装置の主要部の断面図である。
【図23】本発明のペレットストーブの灰落とし装置の更に他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
2 ペレットストーブ
6 燃料覗き窓
7 電源スイッチ(兼非常停止スイッチ)
8A 運転開始スイッチ
8B 運転停止スイッチ
8D 温度設定スイッチ
8E 強モードスイッチ
8F 弱モードスイッチ
8G 温度センサ
20 燃料(ペレット)
22 燃料タンク
26 ペレット供給装置
30 燃焼箱
32 灰落とし装置
34 燃焼室
36 燃焼空間
36A 上部開口部
36B 下部開口部
38 燃焼用空気室
40 小孔
42 自動着火装置
44 送風ファン
52 水平回転軸線
58 回転体
60 板
66 排気ファン
80A ペレット供給制御手段
80B 灰落とし制御手段
80C 着火制御手段
80D 送風制御手段
80E 排気制御手段
Claims (10)
- 燃焼室と、上部に開口する燃焼空間を有すると共に前記燃焼室内に配置される燃焼箱と、前記燃焼箱の上部開口部へ供給される燃料を貯留する燃料タンクとを備えたペレットストーブにおいて、
前記燃焼箱の前記燃焼空間を下部に開口させ、
水平回転軸線の回りに回転可能な円筒形状の回転体と、前記回転体の半径方向に延出するように該回転体に固定した複数の板とを有する灰落とし装置を前記燃焼箱の下部開口部に配置したことを特徴とするペレットストーブ。 - 前記複数の板は、前記水平回転軸線方向に対して傾斜して設けられていることを特徴とする、請求項1記載のペレットストーブ。
- 前記燃焼箱の内部に中空の燃焼用空気室を形成すると共に該燃焼用空気室と前記燃焼空間とを連通する多数の小孔を設け、
前記燃焼箱内の燃焼用空気室へ燃焼用空気を送る送風ファンを備えたことを特徴とする、請求項1記載のペレットストーブ。 - 前記燃料タンク内の燃料を視認するための燃料覗き窓を設けたことを特徴とする、請求項1記載のペレットストーブ。
- ペレットを燃料タンクから燃焼箱へ供給するペレット供給装置と、ペレットを着火させる自動着火装置と、ペレットの燃焼によって生じた灰を除去する灰落とし装置と、電源スイッチと、運転開始スイッチと、運転停止スイッチと、前記ペレット供給装置を駆動制御するペレット供給制御手段と、前記灰落とし装置を駆動制御する灰落とし制御手段と、前記自動着火装置を駆動制御する着火制御手段と、温度設定スイッチと、室内の温度を検出する温度センサとを備えたペレットストーブの運転制御方法において、
前記運転開始スイッチが押された直後に行なわれる運転開始ステップと、
前記運転開始ステップの後繰り返し行なわれる定常運転ステップと、
前記運転停止スイッチの操作に応じて行なわれる運転停止ステップとを有し、
前記運転開始ステップは前記着火制御手段により前記自動着火装置を作動させるステップを備え、
前記定常運転ステップは前記ペレット供給制御手段により前記ペレット供給装置を所定時間間隔で所定時間作動させる動作を所定回数繰り返した後前記灰落とし制御手段により前記灰落とし装置を所定時間作動させるステップを備え、
前記運転停止ステップは前記灰落とし制御手段により前記灰落とし装置を所定時間作動させるステップを備えることを特徴とするペレットストーブの運転制御方法。 - 前記ペレットストーブは更に自動モード運転を設定する自動運転スイッチを備え、自動運転モード時における前記定常運転ステップでの前記ペレット供給装置を作動させる前記所定時間間隔は、前記温度センサにより検出された室内温度が前記温度設定スイッチで設定された設定温度に達するまでは短く、該設定温度を越えた後は長いことを特徴とする請求項5記載のペレットストーブの運転制御方法。
- 前記ペレットストーブは更に強モード運転を設定する強モードスイッチと、弱モード運転を設定する弱モードスイッチを備え、強モード運転時または弱モード運転時における前記定常運転ステップでの前記ペレット供給装置を作動させる前記所定時間間隔は、前記強モードの時は短く、前記弱モードの時は長いことを特徴とする請求項5記載のペレットストーブの運転制御方法。
- 前記運転開始ステップは、
前記運転開始スイッチの操作に応じて前記灰落とし制御手段により前記灰落とし装置を所定時間作動させるステップと、
前記ペレット供給制御手段により前記ペレット供給装置を所定時間作動させるステップと、
前記着火制御手段により前記自動着火装置を作動させるステップとを備えることを特徴とする請求項5記載のペレットストーブの運転制御方法。 - 前記ペレットストーブは更にペレットへ燃焼用空気を送る送風ファンと、燃焼空気を室外へ排気する排気ファンと、送風ファンを駆動制御する送風制御手段と、排気ファンを駆動制御する排気制御手段を備え、
前記運転停止ステップは、
前記運転停止スイッチが操作された後前記ペレット供給制御手段によるペレットの供給を停止するステップと、
更に所定時間経過後、前記送風制御手段及び排気制御手段により送風ファン及び排気ファンを停止させるステップと、
更にその後前記灰落とし制御手段により前記灰落とし装置を所定時間作動させるステップとを備えることを特徴とする請求項5記載のペレットストーブの運転制御方法。 - 前記灰落とし装置は、水平回転軸線の回りに回転可能な円筒形状の回転体と、前記回転体の半径方向に延出するように該回転体に固定した複数の板とを有することを特徴とする請求項5記載のペレットストーブの運転制御方法。
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- 2002-10-15 JP JP2002300619A patent/JP2004138256A/ja active Pending
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