JP2004137336A - 室式コークス炉の炉締装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コークス押出時に炭化室底部に作用する押出力に対抗するとともに、押出力の変化に対して柔軟に対応する。
【解決手段】炉体全体をバックステイ3により炉締するとともに、炭化室8の底部付近に燃焼室壁固定端専用の補助炉締装置11を設ける。補助炉締装置11は、バネ(例えば炉締スプリング)またはアクチュエータの少なくとも一方から構成し、炭化室8の底部から天井までの炭化室壁高さの30%以下の範囲に配設する。補助炉締装置11の炉締力は、コークスの押出力情報に基づいて制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】炉体全体をバックステイ3により炉締するとともに、炭化室8の底部付近に燃焼室壁固定端専用の補助炉締装置11を設ける。補助炉締装置11は、バネ(例えば炉締スプリング)またはアクチュエータの少なくとも一方から構成し、炭化室8の底部から天井までの炭化室壁高さの30%以下の範囲に配設する。補助炉締装置11の炉締力は、コークスの押出力情報に基づいて制御する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、室式コークス炉をコークス押出方向に炉締するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
室式コークス炉では、炭化室内に充填した石炭の膨張圧に対抗するため、炉体を炉締する必要がある。このため、従来より、室式コークス炉をコークス押出方向に炉締して炉体構造を強化するための技術が種々提案されている。
例えば、コークス炉のバックステイの一部を部分的にサンプルとして採取し、このサンプルに応力等を測定するための歪みゲージを複数個貼り付けた後、曲げ負荷試験により曲げ応力を測定して応力の分布を求めることにより、バックステイの継続使用の条件を具備するか否かを判断するための技術が提案されている(特許文献1参照)。
また、コークス炉の炉頂煉瓦中に埋設した保護パイプ内にクロスタイロッドを挿通し、バックステイを介して所定加重で炉体煉瓦を締付ける装置において、クロスタイロッド表面の任意位置に任意数の突起片を設ける技術が提案されている(特許文献2参照)。この技術により、保護パイプが位置ずれしても、突起片により保護パイプとクロスタイロッドの直接接触が防止され、クロスタイロッドの温度上昇を抑制して炉締力を安定維持することができ、クロスタイロッドの破損を防止できるとしている。
また、コークス炉の炉頂煉瓦中に埋設した保護管内にクロスタイロッドを挿通し、バックステイを介して所定加重で炉長方向の炉体煉瓦を締付けるコークス炉の炉締装置において、内管の外表面に断熱材を被覆する技術が提案されている(特許文献3参照)。この技術により、火炎吹き出し等に起因する高温クリークによるクロスタイロッドの折損を緩和することができ、コークス炉の炉命を延長できるばかりでなく、クロスアンカー取り替え補修の頻度を減少させることができるとしている。
【0003】
図4を参照して、従来の室式コークス炉の炉締装置の具体的な一例を説明する。図4は、従来の室式コークス炉の炉締装置の長さ方向の縦断面図である。
従来の室式コークス炉は、図4に示すように、基礎コンクリート1上に炉体煉瓦2を設置し、炉体煉瓦2の両側面を複数のバックステイ3により支持している。両側面のバックステイ3は、その上端部付近において、クロスタイロッド4により連結されるとともに、その下端部付近において基礎コンクリート1中に埋設されたアンカーボルト5に連結されている。クロスタイロッド4の一端およびアンカーボルト5の突出端には、それぞれ炉締スプリング6,7を取り付けてある。
また、炭化室8の両側面にはそれぞれ保護板9が取り付けられており、バックステイ3と保護板9との間には複数のディスタンスピース10が配設されている。
このように、炉体煉瓦2の上部は、クロスタイロッド4に取り付けた炉締スプリング6の反発力により炉締されており、また、炉体煉瓦2の下部は、アンカーボルト5に取り付けた炉締スプリング7の反発力により炉締されている。
【0004】
【特許文献1】特開2001−26782号公報
【特許文献2】実開平04−106341号公報
【特許文献3】実開平05−30137号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような従来の炉締装置において、炭化室部分については、ディスタンスピース、押しボルトまたはコイルバネプランジャを用いて、炭化室の高さ方向の炉締力を調整することができるようになっている。
しかしながら、このような従来の炉締装置は、石炭の膨張圧やガス圧等に対して、炭化室壁のほぼ全面に作用する側圧に対抗するものであり、特に炭化室底部に作用する押出力を考慮したものではなかった。
すなわち、コークス押出時には、特に炭化室の底部近傍に集中して押出力が作用し、従来の炉締装置では押出力に対する強度が不足するおそれがあった。また、従来の炉締装置では設計段階で炉体構造の強度が決定されてしまい、操業開始後に微調整を行うことができなかった。
本発明は、上述した従来の技術が有する問題点に鑑み提案されたもので、コークス押出時に炭化室底部に作用する押出力に対抗することができるとともに、押出力の変化に対して柔軟に対応することができる室式コークス炉の炉締装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
<特徴点>
本発明に係る室式コークス炉の炉締装置は、上述した目的を達成するため、以下の特徴点を備えている。
すなわち、本発明に係る室式コークス炉の炉締装置は、炉体全体をバックステイにより炉締するとともに、
炭化室底部付近の燃焼室壁固定端専用として補助炉締装置を設けたことを特徴とするものである。
ここで、前記補助炉締装置は、バネまたはアクチュエータの少なくとも一方により構成することが可能である。
また、前記補助炉締装置は、炭化室底部から炭化室壁高さの30%以下の範囲に配設されることが好ましい。
また、前記補助炉締装置の炉締力は、コークスの押出力情報に基づいて制御することが可能である。
【0007】
<作用>
本発明に係る室式コークス炉の炉締装置では、バックステイにより炉体全体を炉締する。さらに、炭化室底部付近に設けた燃焼室壁固定端専用の補助炉締装置により、炭化室底部付近の炉締力を増強する。このため、コークス押出時に炭化室底部付近に集中的に押出力が作用したとしても、この押出力に対抗することができ、炭化室壁の強度を向上させることができる。
また、本発明に係る室式コークス炉の炉締装置では、バネ、アクチュエータ、あるいはこれらの双方により補助炉締装置を構成することにより、炉締力を容易に調整することができる。
また、本発明に係る室式コークス炉の炉締装置では、特にコークス押出時の押出力が作用する範囲である炭化室底部から炭化室壁高さの30%以下の範囲に補助炉締装置を配設することにより、より効果的に炭化室壁の強度を向上させることができる。
また、本発明に係る室式コークス炉の炉締装置では、補助炉締装置の炉締力は、コークスの押出力情報に基づいて制御されるため、きめ細かな炉締力制御が可能となるとともに、炉締力を遠隔自動制御することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明に係る室式コークス炉の炉締構造の実施の形態について説明する。
図1〜図3は、本発明に係る室式コークス炉の炉締装置の実施形態を示すもので、図1は室式コークス炉の長さ方向の縦断面図、図2は補助炉締装置の一部を断面とした正面図、図3は補助炉締装置の平面図である。
本発明の実施形態に係る室式コークス炉は、図1に示すように、基礎コンクリート1上に炉体煉瓦2を設置し、炉体煉瓦2の両側面を複数のバックステイ3により支持している。前後のバックステイ3は、その上端部付近において、クロスタイロッド4により連結されるとともに、その下端部付近において基礎コンクリート1中に埋設されたアンカーボルト5に連結されている。クロスタイロッド4の一端およびアンカーボルト5の突出端には、それぞれ炉締スプリング6,7を取り付けてある。
また、炭化室8の前後の側壁面にはそれぞれ保護板9が取り付けられており、バックステイ3と保護板9との間には複数のディスタンスピース10が配設されている。
【0009】
さらに、炭化室8の底部から炭化室8の壁高さの30%以下の範囲には、バックステイ3と保護板9との間に補助炉締装置11が取り付けられている。補助炉締装置11をこの範囲に取り付けたのは、特にこの範囲において、コークス押出時における押出力が炭化室8の壁面に作用するためである。
この補助炉締装置11は、図2,図3に示すように、複数の炉締スプリング12(コイルバネ)を備えて構成されている。炉締スプリング12は、スプリングガイドロッド13およびスプリング締付金物14と、炉締ロッド15とにより、バックステイ3に取り付けられている。なお、炉締スプリング12は、左右一対となるようにして、バックステイ3の高さ方向に複数段取り付けられている。以下、バックステイ3において、炭化室8側の部分を内側フランジ3aと称し、これに対向する部分を外側フランジ3bと称して説明を行う。
バックステイ3の外側フランジ3bには、内側フランジ3aへ向かって突出するようにしてスプリングガイドロッド13が固定されている。また、詳細には図示しないが、スプリング締付金物14は、略円盤状の部材で、略中心部にスプリングガイドロッド13にネジで位置決めするための雌ネジ孔が開設されている。また、スプリングガイドロッド13の外周面には、雄ネジ部が形成されており、スプリング締付金物14の雌ネジ孔の内周面には雌ネジ部が形成されている。したがって、スプリングガイドロッド13にスプリング締付金物14をネジ止めすることにより、スプリング締付金物14は、スプリングガイドロッド13のネジ部の長さの範囲内で移動することができる。
【0010】
バックステイ3の内側フランジ3aには、筒状の炉締ロッドガイド16が固定されており、この炉締ロッドガイド16に炉締ロッド15が挿通されている。炉締ロッド15は、円盤状のスプリング押えフランジ15aと、このスプリング押えフランジ15aから突出したロッド部15bとからなる。なお、炉締ロッド15は、スプリング押えフランジ15aがバックステイ3の外側フランジ3b側に位置し、ロッド部15bがバックステイ3の内側フランジ3a側に位置するようにして、炉締ロッドガイド16に挿通されている。また、ロッド部15bの先端は、保護板9に当接している。
この補助炉締装置11では、炉締スプリング12の反発力により、炉締ロッド15の先端(ロッド部15bの先端)が保護板9に押しつけられることにより、炉締力を発生するようになっている。そして、スプリング締付金物14を回転させて炉締スプリング12の反発力を調整することにより、炉締力を調整することができる。
【0011】
上述した実施形態では、炉締スプリング12により補助炉締装置11を構成したが、補助炉締装置11は、空気圧または油圧により作動するアクチュエータにより構成することができる。さらに、炉締スプリング12とアクチュエータを組み合わせて、補助炉締装置11を構成してもよい。
アクチュエータを用いて補助炉締装置11を構成した場合には、コークスの押出力情報に基づいて補助炉締装置11を制御することができる。この押出情報とは、操業毎における窯単位の押出電流のピーク値や押出トルクのことである。この場合、押出中の推移値を用いることもできる。押出機のラムヘッド面圧のピーク値は、押出電流のピーク値あるいは押出トルクに基づいて、通常の設備技術の知識を用いて算出することができる。
【0012】
押出電流は操業工程においてばらつきがあり、このばらつきに対して、本実施形態に係る補助炉締装置11を作動させることにより、炉締力を微調整することができる。例えば、押出電流は、定格(炉高6mのコークス炉において250〜300A程度)に対して、1炉団(約50〜100窯)では、10〜20%のばらつきがあり、また、各窯に対して炉締調整後、日間5%、月間10%、年間30%程度の変動があり、本実施形態に係る補助炉締装置11を作動させることにより、安定した操業を行うことができる。
押出電流に対応して押出力も同様に変動する。したがって、コークス炉の寿命を延長するために、本実施形態に係る補助炉締装置11を作動させる頻度は、手作業の場合に、1回/週〜月程度とすることが好ましい。また、アクチュエータを用いた場合には、毎回の押出電流値をコンピュータにインプットし、毎回の押出後にオンラインにて自動制御することが可能となる。
【0013】
本実施形態に係る炉締装置では、炉体煉瓦2の上部において、クロスタイロッド4に取り付けた炉締スプリング6の反発力より炉締力を作用し、また、炉体煉瓦2の下部においては、アンカーボルト5に取り付けた炉締スプリング7の反発力により炉締力を作用する。したがって、バックステイ3、クロスタイロッド4、およびアンカーボルト5を用いて炉体全体を炉締することができる。さらに、補助炉締装置11により炉底付近に集中的に炉締力を作用し、コークス押出時における押出力に対抗することができる。
【0014】
次に、本実施形態に係る炉締装置を用いた場合の締付け力の調整規模を炉高6mのコークス炉を例に取り具体的に説明する。
炉高6mのコークス炉において、本発明技術適用の場合、バックステイ3の上下部におけるクロスタイロッド4およびアンカーボルト5の締付力は、合計約20tであり、補助炉締装置11により約5tの炉締力を炉底付近に集中的に作用する。従来技術では、この炉底付近の押出力に抗する炉締力を作用することはできず、合計約15t程度の炉締力としている。
また、補助炉締装置11による締付力約5tは、炭化室両側面の各バックステイ3について、炉締スプリング12を3段程度設置し、作用させることとした。この炉締スプリングの設置段数は種々設定可能である。また、本実施形態に係る補助炉締装置では、約250〜1500kgの範囲で締付力を微調整することができる。
【0015】
【発明の効果】
本発明に係る室式コークス炉の炉締装置は、上述した構成を備えているため、以下に説明する効果を奏する。
すなわち、本発明に係る室式コークス炉の炉締装置によれば、バックステイにより炉体全体を炉締するとともに、補助炉締装置により炭化室底部付近の炉締力を増強することができる。
したがって、コークス押出時に炭化室底部付近に集中的に押出力が作用したとしても、この押出力に対抗することができ、炭化室壁の強度を向上させることが可能となる。また、高嵩密度化操業を行った場合や、コークス焼き減り量等の操業変化に対応して押出力も変化するが、このような実際の操業における押出力の変化に対しても柔軟に対応することが可能となる。
また、本発明に係る室式コークス炉の炉締装置によれば、バネ、アクチュエータ、あるいはこれらの双方により補助炉締装置を構成することができる。したがって、バネ、アクチュエータ等を用いて容易に炉締力を調整することが可能となる。
【0016】
また、本発明に係る室式コークス炉の炉締装置によれば、特にコークス押出時の押出力が作用する範囲である炭化室底部から炭化室壁高さの30%以下に補助炉締装置を配設することにより、より効果的に炭化室壁の強度を向上させることが可能となる。
更に、本発明に係る室式コークス炉の炉締装置によれば、コークスの押出力情報に基づいて補助炉締装置の炉締力を制御することができる。したがって、きめ細かな炉締力制御が可能となる。また、アクチュエータを用いた場合には、コークスの押出力情報に基づいてアクチュエータを作動させることにより、炉締力を遠隔自動制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る室式コークス炉の長さ方向の縦断面図。
【図2】補助炉締装置の一部を断面とした正面図。
【図3】補助炉締装置の平面図。
【図4】従来の室式コークス炉の長さ方向の縦断面図。
【符号の説明】
1 基礎コンクリート
2 炉体煉瓦
3 バックステイ
3a 内側フランジ
3b 外側フランジ
4 クロスタイロッド
5 アンカーボルト
6 クロスタイロッドの炉締スプリング
7 アンカーボルトの炉締スプリング
8 炭化室
9 保護板
10 ディスタンスピース
11 補助炉締装置
12 補助炉締装置の炉締スプリング
13 スプリングガイドロッド
14 スプリング締付金物
15 炉締ロッド
15a スプリング押えフランジ
15b ロッド部
16 炉締ロッドガイド
【発明の属する技術分野】
本発明は、室式コークス炉をコークス押出方向に炉締するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
室式コークス炉では、炭化室内に充填した石炭の膨張圧に対抗するため、炉体を炉締する必要がある。このため、従来より、室式コークス炉をコークス押出方向に炉締して炉体構造を強化するための技術が種々提案されている。
例えば、コークス炉のバックステイの一部を部分的にサンプルとして採取し、このサンプルに応力等を測定するための歪みゲージを複数個貼り付けた後、曲げ負荷試験により曲げ応力を測定して応力の分布を求めることにより、バックステイの継続使用の条件を具備するか否かを判断するための技術が提案されている(特許文献1参照)。
また、コークス炉の炉頂煉瓦中に埋設した保護パイプ内にクロスタイロッドを挿通し、バックステイを介して所定加重で炉体煉瓦を締付ける装置において、クロスタイロッド表面の任意位置に任意数の突起片を設ける技術が提案されている(特許文献2参照)。この技術により、保護パイプが位置ずれしても、突起片により保護パイプとクロスタイロッドの直接接触が防止され、クロスタイロッドの温度上昇を抑制して炉締力を安定維持することができ、クロスタイロッドの破損を防止できるとしている。
また、コークス炉の炉頂煉瓦中に埋設した保護管内にクロスタイロッドを挿通し、バックステイを介して所定加重で炉長方向の炉体煉瓦を締付けるコークス炉の炉締装置において、内管の外表面に断熱材を被覆する技術が提案されている(特許文献3参照)。この技術により、火炎吹き出し等に起因する高温クリークによるクロスタイロッドの折損を緩和することができ、コークス炉の炉命を延長できるばかりでなく、クロスアンカー取り替え補修の頻度を減少させることができるとしている。
【0003】
図4を参照して、従来の室式コークス炉の炉締装置の具体的な一例を説明する。図4は、従来の室式コークス炉の炉締装置の長さ方向の縦断面図である。
従来の室式コークス炉は、図4に示すように、基礎コンクリート1上に炉体煉瓦2を設置し、炉体煉瓦2の両側面を複数のバックステイ3により支持している。両側面のバックステイ3は、その上端部付近において、クロスタイロッド4により連結されるとともに、その下端部付近において基礎コンクリート1中に埋設されたアンカーボルト5に連結されている。クロスタイロッド4の一端およびアンカーボルト5の突出端には、それぞれ炉締スプリング6,7を取り付けてある。
また、炭化室8の両側面にはそれぞれ保護板9が取り付けられており、バックステイ3と保護板9との間には複数のディスタンスピース10が配設されている。
このように、炉体煉瓦2の上部は、クロスタイロッド4に取り付けた炉締スプリング6の反発力により炉締されており、また、炉体煉瓦2の下部は、アンカーボルト5に取り付けた炉締スプリング7の反発力により炉締されている。
【0004】
【特許文献1】特開2001−26782号公報
【特許文献2】実開平04−106341号公報
【特許文献3】実開平05−30137号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような従来の炉締装置において、炭化室部分については、ディスタンスピース、押しボルトまたはコイルバネプランジャを用いて、炭化室の高さ方向の炉締力を調整することができるようになっている。
しかしながら、このような従来の炉締装置は、石炭の膨張圧やガス圧等に対して、炭化室壁のほぼ全面に作用する側圧に対抗するものであり、特に炭化室底部に作用する押出力を考慮したものではなかった。
すなわち、コークス押出時には、特に炭化室の底部近傍に集中して押出力が作用し、従来の炉締装置では押出力に対する強度が不足するおそれがあった。また、従来の炉締装置では設計段階で炉体構造の強度が決定されてしまい、操業開始後に微調整を行うことができなかった。
本発明は、上述した従来の技術が有する問題点に鑑み提案されたもので、コークス押出時に炭化室底部に作用する押出力に対抗することができるとともに、押出力の変化に対して柔軟に対応することができる室式コークス炉の炉締装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
<特徴点>
本発明に係る室式コークス炉の炉締装置は、上述した目的を達成するため、以下の特徴点を備えている。
すなわち、本発明に係る室式コークス炉の炉締装置は、炉体全体をバックステイにより炉締するとともに、
炭化室底部付近の燃焼室壁固定端専用として補助炉締装置を設けたことを特徴とするものである。
ここで、前記補助炉締装置は、バネまたはアクチュエータの少なくとも一方により構成することが可能である。
また、前記補助炉締装置は、炭化室底部から炭化室壁高さの30%以下の範囲に配設されることが好ましい。
また、前記補助炉締装置の炉締力は、コークスの押出力情報に基づいて制御することが可能である。
【0007】
<作用>
本発明に係る室式コークス炉の炉締装置では、バックステイにより炉体全体を炉締する。さらに、炭化室底部付近に設けた燃焼室壁固定端専用の補助炉締装置により、炭化室底部付近の炉締力を増強する。このため、コークス押出時に炭化室底部付近に集中的に押出力が作用したとしても、この押出力に対抗することができ、炭化室壁の強度を向上させることができる。
また、本発明に係る室式コークス炉の炉締装置では、バネ、アクチュエータ、あるいはこれらの双方により補助炉締装置を構成することにより、炉締力を容易に調整することができる。
また、本発明に係る室式コークス炉の炉締装置では、特にコークス押出時の押出力が作用する範囲である炭化室底部から炭化室壁高さの30%以下の範囲に補助炉締装置を配設することにより、より効果的に炭化室壁の強度を向上させることができる。
また、本発明に係る室式コークス炉の炉締装置では、補助炉締装置の炉締力は、コークスの押出力情報に基づいて制御されるため、きめ細かな炉締力制御が可能となるとともに、炉締力を遠隔自動制御することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明に係る室式コークス炉の炉締構造の実施の形態について説明する。
図1〜図3は、本発明に係る室式コークス炉の炉締装置の実施形態を示すもので、図1は室式コークス炉の長さ方向の縦断面図、図2は補助炉締装置の一部を断面とした正面図、図3は補助炉締装置の平面図である。
本発明の実施形態に係る室式コークス炉は、図1に示すように、基礎コンクリート1上に炉体煉瓦2を設置し、炉体煉瓦2の両側面を複数のバックステイ3により支持している。前後のバックステイ3は、その上端部付近において、クロスタイロッド4により連結されるとともに、その下端部付近において基礎コンクリート1中に埋設されたアンカーボルト5に連結されている。クロスタイロッド4の一端およびアンカーボルト5の突出端には、それぞれ炉締スプリング6,7を取り付けてある。
また、炭化室8の前後の側壁面にはそれぞれ保護板9が取り付けられており、バックステイ3と保護板9との間には複数のディスタンスピース10が配設されている。
【0009】
さらに、炭化室8の底部から炭化室8の壁高さの30%以下の範囲には、バックステイ3と保護板9との間に補助炉締装置11が取り付けられている。補助炉締装置11をこの範囲に取り付けたのは、特にこの範囲において、コークス押出時における押出力が炭化室8の壁面に作用するためである。
この補助炉締装置11は、図2,図3に示すように、複数の炉締スプリング12(コイルバネ)を備えて構成されている。炉締スプリング12は、スプリングガイドロッド13およびスプリング締付金物14と、炉締ロッド15とにより、バックステイ3に取り付けられている。なお、炉締スプリング12は、左右一対となるようにして、バックステイ3の高さ方向に複数段取り付けられている。以下、バックステイ3において、炭化室8側の部分を内側フランジ3aと称し、これに対向する部分を外側フランジ3bと称して説明を行う。
バックステイ3の外側フランジ3bには、内側フランジ3aへ向かって突出するようにしてスプリングガイドロッド13が固定されている。また、詳細には図示しないが、スプリング締付金物14は、略円盤状の部材で、略中心部にスプリングガイドロッド13にネジで位置決めするための雌ネジ孔が開設されている。また、スプリングガイドロッド13の外周面には、雄ネジ部が形成されており、スプリング締付金物14の雌ネジ孔の内周面には雌ネジ部が形成されている。したがって、スプリングガイドロッド13にスプリング締付金物14をネジ止めすることにより、スプリング締付金物14は、スプリングガイドロッド13のネジ部の長さの範囲内で移動することができる。
【0010】
バックステイ3の内側フランジ3aには、筒状の炉締ロッドガイド16が固定されており、この炉締ロッドガイド16に炉締ロッド15が挿通されている。炉締ロッド15は、円盤状のスプリング押えフランジ15aと、このスプリング押えフランジ15aから突出したロッド部15bとからなる。なお、炉締ロッド15は、スプリング押えフランジ15aがバックステイ3の外側フランジ3b側に位置し、ロッド部15bがバックステイ3の内側フランジ3a側に位置するようにして、炉締ロッドガイド16に挿通されている。また、ロッド部15bの先端は、保護板9に当接している。
この補助炉締装置11では、炉締スプリング12の反発力により、炉締ロッド15の先端(ロッド部15bの先端)が保護板9に押しつけられることにより、炉締力を発生するようになっている。そして、スプリング締付金物14を回転させて炉締スプリング12の反発力を調整することにより、炉締力を調整することができる。
【0011】
上述した実施形態では、炉締スプリング12により補助炉締装置11を構成したが、補助炉締装置11は、空気圧または油圧により作動するアクチュエータにより構成することができる。さらに、炉締スプリング12とアクチュエータを組み合わせて、補助炉締装置11を構成してもよい。
アクチュエータを用いて補助炉締装置11を構成した場合には、コークスの押出力情報に基づいて補助炉締装置11を制御することができる。この押出情報とは、操業毎における窯単位の押出電流のピーク値や押出トルクのことである。この場合、押出中の推移値を用いることもできる。押出機のラムヘッド面圧のピーク値は、押出電流のピーク値あるいは押出トルクに基づいて、通常の設備技術の知識を用いて算出することができる。
【0012】
押出電流は操業工程においてばらつきがあり、このばらつきに対して、本実施形態に係る補助炉締装置11を作動させることにより、炉締力を微調整することができる。例えば、押出電流は、定格(炉高6mのコークス炉において250〜300A程度)に対して、1炉団(約50〜100窯)では、10〜20%のばらつきがあり、また、各窯に対して炉締調整後、日間5%、月間10%、年間30%程度の変動があり、本実施形態に係る補助炉締装置11を作動させることにより、安定した操業を行うことができる。
押出電流に対応して押出力も同様に変動する。したがって、コークス炉の寿命を延長するために、本実施形態に係る補助炉締装置11を作動させる頻度は、手作業の場合に、1回/週〜月程度とすることが好ましい。また、アクチュエータを用いた場合には、毎回の押出電流値をコンピュータにインプットし、毎回の押出後にオンラインにて自動制御することが可能となる。
【0013】
本実施形態に係る炉締装置では、炉体煉瓦2の上部において、クロスタイロッド4に取り付けた炉締スプリング6の反発力より炉締力を作用し、また、炉体煉瓦2の下部においては、アンカーボルト5に取り付けた炉締スプリング7の反発力により炉締力を作用する。したがって、バックステイ3、クロスタイロッド4、およびアンカーボルト5を用いて炉体全体を炉締することができる。さらに、補助炉締装置11により炉底付近に集中的に炉締力を作用し、コークス押出時における押出力に対抗することができる。
【0014】
次に、本実施形態に係る炉締装置を用いた場合の締付け力の調整規模を炉高6mのコークス炉を例に取り具体的に説明する。
炉高6mのコークス炉において、本発明技術適用の場合、バックステイ3の上下部におけるクロスタイロッド4およびアンカーボルト5の締付力は、合計約20tであり、補助炉締装置11により約5tの炉締力を炉底付近に集中的に作用する。従来技術では、この炉底付近の押出力に抗する炉締力を作用することはできず、合計約15t程度の炉締力としている。
また、補助炉締装置11による締付力約5tは、炭化室両側面の各バックステイ3について、炉締スプリング12を3段程度設置し、作用させることとした。この炉締スプリングの設置段数は種々設定可能である。また、本実施形態に係る補助炉締装置では、約250〜1500kgの範囲で締付力を微調整することができる。
【0015】
【発明の効果】
本発明に係る室式コークス炉の炉締装置は、上述した構成を備えているため、以下に説明する効果を奏する。
すなわち、本発明に係る室式コークス炉の炉締装置によれば、バックステイにより炉体全体を炉締するとともに、補助炉締装置により炭化室底部付近の炉締力を増強することができる。
したがって、コークス押出時に炭化室底部付近に集中的に押出力が作用したとしても、この押出力に対抗することができ、炭化室壁の強度を向上させることが可能となる。また、高嵩密度化操業を行った場合や、コークス焼き減り量等の操業変化に対応して押出力も変化するが、このような実際の操業における押出力の変化に対しても柔軟に対応することが可能となる。
また、本発明に係る室式コークス炉の炉締装置によれば、バネ、アクチュエータ、あるいはこれらの双方により補助炉締装置を構成することができる。したがって、バネ、アクチュエータ等を用いて容易に炉締力を調整することが可能となる。
【0016】
また、本発明に係る室式コークス炉の炉締装置によれば、特にコークス押出時の押出力が作用する範囲である炭化室底部から炭化室壁高さの30%以下に補助炉締装置を配設することにより、より効果的に炭化室壁の強度を向上させることが可能となる。
更に、本発明に係る室式コークス炉の炉締装置によれば、コークスの押出力情報に基づいて補助炉締装置の炉締力を制御することができる。したがって、きめ細かな炉締力制御が可能となる。また、アクチュエータを用いた場合には、コークスの押出力情報に基づいてアクチュエータを作動させることにより、炉締力を遠隔自動制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る室式コークス炉の長さ方向の縦断面図。
【図2】補助炉締装置の一部を断面とした正面図。
【図3】補助炉締装置の平面図。
【図4】従来の室式コークス炉の長さ方向の縦断面図。
【符号の説明】
1 基礎コンクリート
2 炉体煉瓦
3 バックステイ
3a 内側フランジ
3b 外側フランジ
4 クロスタイロッド
5 アンカーボルト
6 クロスタイロッドの炉締スプリング
7 アンカーボルトの炉締スプリング
8 炭化室
9 保護板
10 ディスタンスピース
11 補助炉締装置
12 補助炉締装置の炉締スプリング
13 スプリングガイドロッド
14 スプリング締付金物
15 炉締ロッド
15a スプリング押えフランジ
15b ロッド部
16 炉締ロッドガイド
Claims (4)
- 室式コークス炉をコークス押出方向に炉締するための装置であって、
前記炉体全体をバックステイにより炉締するとともに、
炭化室底部付近に燃焼室壁固定端専用の補助炉締装置を設けたことを特徴とする室式コークス炉の炉締装置。 - 前記補助炉締装置は、バネまたはアクチュエータの少なくとも一方からなることを特徴とする請求項1記載の室式コークス炉の炉締装置。
- 前記補助炉締装置は、炭化室底部から炭化室壁高さの30%以下の範囲に配設されることを特徴とする請求項1または2記載の室式コークス炉の炉締装置。
- 前記補助炉締装置の炉締力は、コークスの押出力情報に基づいて制御されることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項記載の室式コークス炉の炉締装置。
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