JP2004137213A - 水性スティック状メイクアップ化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】安定性が良好で、肌に塗布した際に清涼感を有し、かつ高い保湿性を有する水性スティック状メイクアップ化粧料を提供する。
【解決手段】水性スティック状メイクアップ化粧料において、水溶性多価アルコールを25〜90重量%、高級脂肪酸塩を0.5〜5重量%、水溶性高分子を0.001〜1重量%、粉体を0.1〜40重量%、精製水を5〜73重量%それぞれ配合する。
【選択図】 なし
【解決手段】水性スティック状メイクアップ化粧料において、水溶性多価アルコールを25〜90重量%、高級脂肪酸塩を0.5〜5重量%、水溶性高分子を0.001〜1重量%、粉体を0.1〜40重量%、精製水を5〜73重量%それぞれ配合する。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、安定性が良好で、肌に塗布した際に清涼感を有し、かつ高い保湿性を有する水性スティック状メイクアップ化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
水性スティック状化粧料は、携帯に便利であること、部分的に使用することが可能であること、使用時に高い清涼感が得られること、使用後のべたつき,ギラツキが少なく、あっさりとした使用感であること等から、様々な商品が上市,提案されている。
【0003】
例えば、ヒドロコロイドとカラギーナンを含有する水性の固体化粧品組成物(特許文献1)、水と脂肪酸石鹸と油分と粉末を含有する固形状水中油型メーキャップ化粧料(特許文献2)、アルキル及び/またはアルケニルオリゴグリコシド、油性物質、及びノニオン性乳化剤を含有するスティック状の水性化粧品(特許文献3)等が開示されている。
【0004】
しかしながら、これらのスティック状化粧料は、水溶性高分子を多量に含むため仕上がりが粉浮きする、保存中及び使用中に水分が蒸発しひび割れを生じる、使用後に皮膚が乾燥する、等の問題があった。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−246353号公報
【特許文献2】
特開平3−279319号公報
【特許文献3】
特表2002−516818号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明においては、上記のような問題点を解決し、安定性が良好で、肌に塗布した際に清涼感を有し、かつ高い保湿性を有する水性スティック状メイクアップ化粧料を提供することを目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するにあたり、種々検討を行ったところ、水性スティック状メイクアップ化粧料において、水溶性多価アルコールを25〜90重量%、高級脂肪酸塩を0.5〜5重量%、水溶性高分子を0.001〜1重量%、粉体を0.1〜40重量%、精製水を5〜73重量%それぞれ配合することにより、安定性が良好で、肌に塗布した際に清涼感を有し、かつ高い保湿性を有する水性スティック状メイクアップ化粧料を得られることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を説明する。
【0009】
本発明においては、水溶性多価アルコールを、水性スティック状メイクアップ化粧料全量に対して、25〜90重量%配合する。かかる水溶性多価アルコールとしては、通常メイクアップ化粧料に配合し得る水溶性多価アルコールであれば特に限定されず、例えば、グリセリン,ジグリセリン,ポリグリセリン,エリトリトール,アラビトール,キシリトール,1,3−ブチレングリコール,1,2−ペンタンジオール,ポリエチレングリコール,ジプロピレングリコール,プロピレングリコール等が例示される。なお、水溶性多価アルコールの配合量が25重量%未満若しくは90重量%を超えると、スティック状に成形することができない。
【0010】
本発明においては、高級脂肪酸塩を水性スティック状メイクアップ化粧料全量に対して、1〜50重量%配合する。高級脂肪酸塩は、高級脂肪酸塩として配合しても、系内で塩基性物質と反応させて生成させてもよい。高級脂肪酸塩を形成する高級脂肪酸としては、炭素数12〜26の直鎖若しくは分岐を有する、飽和若しくは不飽和の脂肪酸を用いることができるが、スティック状の外観を形成させるためには、融点が40℃以上の脂肪酸が好ましく、具体的には、パルミチン酸,ステアリン酸,ベヘニン酸を用いることが好ましい。また、塩としては、ナトリウム塩,カリウム塩,L−アルギニン塩,トリエタノールアミン塩,アミノメチルプロパンジオール塩等が例示されるが、スティック形状を安定に保つためには、ナトリウム塩を用いることが好ましい。
【0011】
本発明においては、水溶性高分子を水性スティック状メイクアップ化粧料全量に対して、0.001〜1重量%配合する。水溶性高分子の配合量が0.001重量%未満では、スティック状に成形することができなくなり、逆に1重量%以上では、塗布後に白っぽく粉浮きする。かかる水溶性高分子としては、特に限定されず、グアーガム,ローカストビンガム,クインスシード,カラギーナン,ガラクタン,アラビアガム,トラガガントガム,ペクチン,マンナン,デンプン,タマリンドガム,寒天等の植物系多糖類、キサンタンガム,デキストラン,サクシノグルカン,カードラン,ヒアルロン酸,β−グルカン等の微生物系多糖類、ゼラチン,カゼイン,アルブミン,コラーゲン等の動物系蛋白質類、メチルセルロース,エチルセルロース,ヒドロキシエチルセルロース,ヒドロキシプロピルセルロース,カルボキシメチルセルロース,メチルヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース系半合成高分子、可溶性デンプン,カルボキシメチルデンプン,メチルデンプン等のデンプン系半合成高分子、アルギン酸プロピレングリコール,アルギン酸塩等のアルギン酸系半合成高分子、ポリビニルアルコール,ポリビニルピロリドン,ポリビニルメチルエーテル,カルボキシビニルポリマー,ポリアクリル酸塩等のビニル系合成高分子等が例示される。これらの水溶性高分子の中でも、多糖類、特にキサンタンガム、カラギーナンを用いることが保存安定性の点から好ましい。
【0012】
本発明においては、水性スティック状メイクアップ化粧料にメイクアップ効果発現のため、粉体を水性スティック状メイクアップ化粧料全量に対して、0.1〜40重量%配合する。本発明に配合可能な粉体は、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造などに特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的には、着色剤として、酸化チタン、黒酸化チタン、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、タール系色素等;感触調整剤として、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、合成セリサイト、セリサイト、タルク、炭化珪素、窒化硼素、ナイロンパウダー、ポリメチルメタクリレート、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体パウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セルロース、N−アシルリジン等;光輝性粉体として、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄コーティング雲母、酸化鉄処理雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、アルミニウムパウダー,酸化チタン被覆ガラスビーズ等;紫外線遮断剤として、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン等の複合粉体等が挙げられる。これら粉体は一種又は二種以上を配合することができる。なお、これら粉体は、化粧持ちを改良するために、シリコーン類、フッ素化合物類、金属石鹸類、油剤類等の通常公知の方法により、表面処理して用いても良い。
【0013】
本発明においては、精製水を水性スティック状メイクアップ化粧料全量に対して、5〜73重量%配合する。精製水の配合量が5重量%未満では水性化粧料たり得ず、逆に73重量%を超えて配合すると、十分な保湿効果を得ることができない。
【0014】
なお、本発明に係る水性スティック状メイクアップ化粧料には、上述の成分の他に、通常医薬品,医薬部外品,化粧料に配合される、油性成分,乳化剤,可溶化剤,薬剤,香料,樹脂,アルコールなどを本発明の効果,特徴を損なわない範囲において適宜配合することができる。
【0015】
【実施例】
本発明の詳細について、実施例を用いて説明する。
【0016】
【表1】
【0017】
表1に示した処方にて、スティック状ファンデーションを調製した。かかるファンデーションは、精製水から黒酸化鉄までの成分を75℃に加熱して、均一に溶解し、同様に均一に加熱溶解したパルミチン酸からジメチルポリシロキサンまでの成分を添加して乳化した後、金型に充填して冷却し、容器に装填することにより行った。
【0018】
[実施例6] スティック状コンシーラー
(1)精製水 51.91(重量%)
(2)グリセリン 20.00
(3)1,3−ブチレングリコール 17.00
(4)キサンタンガム 0.05
(5)カラギーナン 0.03
(6)水酸化ナトリウム 0.51
(7)ジメチコンコポリオール 0.60
(8)酸化チタン 15.00
(9)タルク 5.00
(10)ベンガラ 1.10
(11)黄酸化鉄 2.60
(12)黒酸化鉄 0.10
(13)パルミチン酸 1.40
(14)ステアリン酸 2.50
製法:(1)〜(7)の成分を75℃に加熱して、均一に溶解し、(8)〜(12)の成分を添加して、ホモミキサーにて分散させる。均一に加熱溶解した(13),(14)の成分を添加して乳化した後、金型に充填して冷却し、容器に装填する。
【0019】
[実施例7] スティック状リップ
(1)グリセリン 20.00(重量%)
(2)1,3−ブチレングリコール 20.00
(3)精製水 36.13
(4)キサンタンガム(1重量%水溶液) 5.00
(5)カラギーナン(0.5重量%水溶液) 5.00
(6)水酸化ナトリウム(5重量%水溶液) 7.87
(7)赤色226号 3.00
(8)ステアリン酸 2.00
(9)パルミチン酸 1.00
製法:(1)〜(6)の成分を75℃に加熱して、均一に溶解し、(7)を添加してホモミキサーにて分散させる。均一に加熱溶解したパルミチン酸及びステアリン酸を添加して乳化した後、金型に充填して冷却し、容器に装填する。
【0020】
[実施例8] リップグロス
(1)グリセリン 20.00(重量%)
(2)1,3−ブチレングリコール 20.00
(3)精製水 33.93
(4)キサンタンガム(1重量%水溶液) 5.00
(5)カラギーナン(0.5重量%水溶液) 5.00
(6)水酸化ナトリウム(5重量%水溶液) 7.87
(7)カルミン処理雲母チタン 1.00
(8)酸化チタン被覆雲母 4.00
(9)赤色202号 0.20
(10)ステアリン酸 2.00
(11)パルミチン酸 1.00
製法:(1)〜(6)の成分を75℃に加熱して、均一に溶解し、(7)〜(9)を添加してホモミキサーにて分散させる。均一に加熱溶解したパルミチン酸及びステアリン酸を添加して乳化した後、金型に充填して冷却し、容器に装填する。
【0021】
[実施例9] スティック状アイシャドウ
(1)グリセリン 15.00(重量%)
(2)1,3−ブチレングリコール 15.00
(3)精製水 20.03
(4)キサンタンガム(1重量%水溶液) 5.00
(5)カラギーナン(0.5重量%水溶液) 5.00
(6)水酸化ナトリウム(5重量%水溶液) 7.87
(7)雲母チタン 8.00
(8)ベンガラ被覆雲母チタン 8.00
(9)赤色226号 0.10
(10)球状ウレタン粉末 12.00
(11)針状軽質炭酸カルシウム 1.00
(12)パルミチン酸 1.00
(13)ステアリン酸 2.00
製法:(1)〜(6)の成分を75℃に加熱して、均一に溶解し、(7)〜(11)を添加してホモミキサーにて分散させる。均一に加熱溶解したパルミチン酸及びステアリン酸を添加して乳化した後、金型に充填して冷却し、容器に装填する。
【0022】
実施例1〜実施例9においては、成形性が良好で、塗布時に清涼感,塗布後にしっとりとした保湿効果を発揮した。また、実施例1〜実施例9を、25℃又は50℃で1ヶ月間保存したものに関して、状態の変化は認められず、保存安定性が良好であった。
【0023】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明により、安定性が良好で、肌に塗布した際に清涼感を有し、かつ高い保湿性を有する水性スティック状メイクアップ化粧料を提供することができた。
【発明の属する技術分野】
この発明は、安定性が良好で、肌に塗布した際に清涼感を有し、かつ高い保湿性を有する水性スティック状メイクアップ化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
水性スティック状化粧料は、携帯に便利であること、部分的に使用することが可能であること、使用時に高い清涼感が得られること、使用後のべたつき,ギラツキが少なく、あっさりとした使用感であること等から、様々な商品が上市,提案されている。
【0003】
例えば、ヒドロコロイドとカラギーナンを含有する水性の固体化粧品組成物(特許文献1)、水と脂肪酸石鹸と油分と粉末を含有する固形状水中油型メーキャップ化粧料(特許文献2)、アルキル及び/またはアルケニルオリゴグリコシド、油性物質、及びノニオン性乳化剤を含有するスティック状の水性化粧品(特許文献3)等が開示されている。
【0004】
しかしながら、これらのスティック状化粧料は、水溶性高分子を多量に含むため仕上がりが粉浮きする、保存中及び使用中に水分が蒸発しひび割れを生じる、使用後に皮膚が乾燥する、等の問題があった。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−246353号公報
【特許文献2】
特開平3−279319号公報
【特許文献3】
特表2002−516818号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明においては、上記のような問題点を解決し、安定性が良好で、肌に塗布した際に清涼感を有し、かつ高い保湿性を有する水性スティック状メイクアップ化粧料を提供することを目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するにあたり、種々検討を行ったところ、水性スティック状メイクアップ化粧料において、水溶性多価アルコールを25〜90重量%、高級脂肪酸塩を0.5〜5重量%、水溶性高分子を0.001〜1重量%、粉体を0.1〜40重量%、精製水を5〜73重量%それぞれ配合することにより、安定性が良好で、肌に塗布した際に清涼感を有し、かつ高い保湿性を有する水性スティック状メイクアップ化粧料を得られることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を説明する。
【0009】
本発明においては、水溶性多価アルコールを、水性スティック状メイクアップ化粧料全量に対して、25〜90重量%配合する。かかる水溶性多価アルコールとしては、通常メイクアップ化粧料に配合し得る水溶性多価アルコールであれば特に限定されず、例えば、グリセリン,ジグリセリン,ポリグリセリン,エリトリトール,アラビトール,キシリトール,1,3−ブチレングリコール,1,2−ペンタンジオール,ポリエチレングリコール,ジプロピレングリコール,プロピレングリコール等が例示される。なお、水溶性多価アルコールの配合量が25重量%未満若しくは90重量%を超えると、スティック状に成形することができない。
【0010】
本発明においては、高級脂肪酸塩を水性スティック状メイクアップ化粧料全量に対して、1〜50重量%配合する。高級脂肪酸塩は、高級脂肪酸塩として配合しても、系内で塩基性物質と反応させて生成させてもよい。高級脂肪酸塩を形成する高級脂肪酸としては、炭素数12〜26の直鎖若しくは分岐を有する、飽和若しくは不飽和の脂肪酸を用いることができるが、スティック状の外観を形成させるためには、融点が40℃以上の脂肪酸が好ましく、具体的には、パルミチン酸,ステアリン酸,ベヘニン酸を用いることが好ましい。また、塩としては、ナトリウム塩,カリウム塩,L−アルギニン塩,トリエタノールアミン塩,アミノメチルプロパンジオール塩等が例示されるが、スティック形状を安定に保つためには、ナトリウム塩を用いることが好ましい。
【0011】
本発明においては、水溶性高分子を水性スティック状メイクアップ化粧料全量に対して、0.001〜1重量%配合する。水溶性高分子の配合量が0.001重量%未満では、スティック状に成形することができなくなり、逆に1重量%以上では、塗布後に白っぽく粉浮きする。かかる水溶性高分子としては、特に限定されず、グアーガム,ローカストビンガム,クインスシード,カラギーナン,ガラクタン,アラビアガム,トラガガントガム,ペクチン,マンナン,デンプン,タマリンドガム,寒天等の植物系多糖類、キサンタンガム,デキストラン,サクシノグルカン,カードラン,ヒアルロン酸,β−グルカン等の微生物系多糖類、ゼラチン,カゼイン,アルブミン,コラーゲン等の動物系蛋白質類、メチルセルロース,エチルセルロース,ヒドロキシエチルセルロース,ヒドロキシプロピルセルロース,カルボキシメチルセルロース,メチルヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース系半合成高分子、可溶性デンプン,カルボキシメチルデンプン,メチルデンプン等のデンプン系半合成高分子、アルギン酸プロピレングリコール,アルギン酸塩等のアルギン酸系半合成高分子、ポリビニルアルコール,ポリビニルピロリドン,ポリビニルメチルエーテル,カルボキシビニルポリマー,ポリアクリル酸塩等のビニル系合成高分子等が例示される。これらの水溶性高分子の中でも、多糖類、特にキサンタンガム、カラギーナンを用いることが保存安定性の点から好ましい。
【0012】
本発明においては、水性スティック状メイクアップ化粧料にメイクアップ効果発現のため、粉体を水性スティック状メイクアップ化粧料全量に対して、0.1〜40重量%配合する。本発明に配合可能な粉体は、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造などに特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的には、着色剤として、酸化チタン、黒酸化チタン、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、タール系色素等;感触調整剤として、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、合成セリサイト、セリサイト、タルク、炭化珪素、窒化硼素、ナイロンパウダー、ポリメチルメタクリレート、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体パウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セルロース、N−アシルリジン等;光輝性粉体として、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄コーティング雲母、酸化鉄処理雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、アルミニウムパウダー,酸化チタン被覆ガラスビーズ等;紫外線遮断剤として、微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン等の複合粉体等が挙げられる。これら粉体は一種又は二種以上を配合することができる。なお、これら粉体は、化粧持ちを改良するために、シリコーン類、フッ素化合物類、金属石鹸類、油剤類等の通常公知の方法により、表面処理して用いても良い。
【0013】
本発明においては、精製水を水性スティック状メイクアップ化粧料全量に対して、5〜73重量%配合する。精製水の配合量が5重量%未満では水性化粧料たり得ず、逆に73重量%を超えて配合すると、十分な保湿効果を得ることができない。
【0014】
なお、本発明に係る水性スティック状メイクアップ化粧料には、上述の成分の他に、通常医薬品,医薬部外品,化粧料に配合される、油性成分,乳化剤,可溶化剤,薬剤,香料,樹脂,アルコールなどを本発明の効果,特徴を損なわない範囲において適宜配合することができる。
【0015】
【実施例】
本発明の詳細について、実施例を用いて説明する。
【0016】
【表1】
【0017】
表1に示した処方にて、スティック状ファンデーションを調製した。かかるファンデーションは、精製水から黒酸化鉄までの成分を75℃に加熱して、均一に溶解し、同様に均一に加熱溶解したパルミチン酸からジメチルポリシロキサンまでの成分を添加して乳化した後、金型に充填して冷却し、容器に装填することにより行った。
【0018】
[実施例6] スティック状コンシーラー
(1)精製水 51.91(重量%)
(2)グリセリン 20.00
(3)1,3−ブチレングリコール 17.00
(4)キサンタンガム 0.05
(5)カラギーナン 0.03
(6)水酸化ナトリウム 0.51
(7)ジメチコンコポリオール 0.60
(8)酸化チタン 15.00
(9)タルク 5.00
(10)ベンガラ 1.10
(11)黄酸化鉄 2.60
(12)黒酸化鉄 0.10
(13)パルミチン酸 1.40
(14)ステアリン酸 2.50
製法:(1)〜(7)の成分を75℃に加熱して、均一に溶解し、(8)〜(12)の成分を添加して、ホモミキサーにて分散させる。均一に加熱溶解した(13),(14)の成分を添加して乳化した後、金型に充填して冷却し、容器に装填する。
【0019】
[実施例7] スティック状リップ
(1)グリセリン 20.00(重量%)
(2)1,3−ブチレングリコール 20.00
(3)精製水 36.13
(4)キサンタンガム(1重量%水溶液) 5.00
(5)カラギーナン(0.5重量%水溶液) 5.00
(6)水酸化ナトリウム(5重量%水溶液) 7.87
(7)赤色226号 3.00
(8)ステアリン酸 2.00
(9)パルミチン酸 1.00
製法:(1)〜(6)の成分を75℃に加熱して、均一に溶解し、(7)を添加してホモミキサーにて分散させる。均一に加熱溶解したパルミチン酸及びステアリン酸を添加して乳化した後、金型に充填して冷却し、容器に装填する。
【0020】
[実施例8] リップグロス
(1)グリセリン 20.00(重量%)
(2)1,3−ブチレングリコール 20.00
(3)精製水 33.93
(4)キサンタンガム(1重量%水溶液) 5.00
(5)カラギーナン(0.5重量%水溶液) 5.00
(6)水酸化ナトリウム(5重量%水溶液) 7.87
(7)カルミン処理雲母チタン 1.00
(8)酸化チタン被覆雲母 4.00
(9)赤色202号 0.20
(10)ステアリン酸 2.00
(11)パルミチン酸 1.00
製法:(1)〜(6)の成分を75℃に加熱して、均一に溶解し、(7)〜(9)を添加してホモミキサーにて分散させる。均一に加熱溶解したパルミチン酸及びステアリン酸を添加して乳化した後、金型に充填して冷却し、容器に装填する。
【0021】
[実施例9] スティック状アイシャドウ
(1)グリセリン 15.00(重量%)
(2)1,3−ブチレングリコール 15.00
(3)精製水 20.03
(4)キサンタンガム(1重量%水溶液) 5.00
(5)カラギーナン(0.5重量%水溶液) 5.00
(6)水酸化ナトリウム(5重量%水溶液) 7.87
(7)雲母チタン 8.00
(8)ベンガラ被覆雲母チタン 8.00
(9)赤色226号 0.10
(10)球状ウレタン粉末 12.00
(11)針状軽質炭酸カルシウム 1.00
(12)パルミチン酸 1.00
(13)ステアリン酸 2.00
製法:(1)〜(6)の成分を75℃に加熱して、均一に溶解し、(7)〜(11)を添加してホモミキサーにて分散させる。均一に加熱溶解したパルミチン酸及びステアリン酸を添加して乳化した後、金型に充填して冷却し、容器に装填する。
【0022】
実施例1〜実施例9においては、成形性が良好で、塗布時に清涼感,塗布後にしっとりとした保湿効果を発揮した。また、実施例1〜実施例9を、25℃又は50℃で1ヶ月間保存したものに関して、状態の変化は認められず、保存安定性が良好であった。
【0023】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明により、安定性が良好で、肌に塗布した際に清涼感を有し、かつ高い保湿性を有する水性スティック状メイクアップ化粧料を提供することができた。
Claims (1)
- 水性スティック状メイクアップ化粧料において、水溶性多価アルコールを25〜90重量%、高級脂肪酸塩を0.5〜50重量%、水溶性高分子を0.001〜1重量%、粉体を0.1〜40重量%、精製水を5〜73重量%含有する。
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---|---|---|---|
JP2002304473A JP2004137213A (ja) | 2002-10-18 | 2002-10-18 | 水性スティック状メイクアップ化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002304473A JP2004137213A (ja) | 2002-10-18 | 2002-10-18 | 水性スティック状メイクアップ化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004137213A true JP2004137213A (ja) | 2004-05-13 |
Family
ID=32451885
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002304473A Pending JP2004137213A (ja) | 2002-10-18 | 2002-10-18 | 水性スティック状メイクアップ化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004137213A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008105492A1 (ja) * | 2007-03-01 | 2008-09-04 | Shiseido Company Ltd. | 水系唇用下地化粧料および化粧方法 |
-
2002
- 2002-10-18 JP JP2002304473A patent/JP2004137213A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008105492A1 (ja) * | 2007-03-01 | 2008-09-04 | Shiseido Company Ltd. | 水系唇用下地化粧料および化粧方法 |
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