JP2004136940A - 樹脂シートのシール方法およびその方法によってシールされた袋体 - Google Patents

樹脂シートのシール方法およびその方法によってシールされた袋体 Download PDF

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Koji Takada
高田 康治
Yukiko Kanehata
金端 有紀子
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Abstract

【課題】多大な手間を要するシールバーへのメッシュの貼付を省略し、シール部にシールしわを形成させず、シール強度を高くする樹脂シートのシール方法を提供する。さらには、外観が良好でシール強度の高い袋体を提供する。
【解決手段】樹脂シートのシール方法は、三次元形状に成形された成形樹脂シートと別のシートとを重ね合わせ、その重ね合わせた部分を2つのシールバー5で上下から挟み、加熱して、二次元にシールする樹脂シートのシール方法であって、2つのシールバー5のうち少なくとも前記成形樹脂シートに接する方のシールバー5の接触面に、エンボスが形成されている。その際、エンボス6は、#20〜60のサンドブラスト加工によって形成されていることが好ましい。また、本発明の袋体は、前記シール方法によってシールされたものである。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シール部の外観に優れ、シール強度の高い樹脂シートのシール方法およびそのシール方法によってシールされた袋体に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、三次元形状の成形樹脂シートを平面で二次元にヒートシールする際には、樹脂シートの一部が余分になるため弛みを生じ、シートしわを形成することがある。また、平面同士のヒートシールであっても、異物によるしわ、発泡などによって成形品外観が低下することもある。そこで、図5に示すように、四フッ化ポリエチレン製メッシュ(以下、メッシュと略す)8をシールバー9の成形樹脂シートとの接触面に貼付し、このシールバー9によって成形樹脂シートを挟むことがある(例えば、特許文献1参照)。このようにすると、成形樹脂シートにメッシュにより凹凸が形成され、この凹凸にシールしわや発泡を吸収させることができる。さらに、このメッシュ8のメッシュ間隔を粗くするほど、シールしわを吸収しやすくなり、成形品の外観を良好にできる。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−147319号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、表層に延伸したナイロンや、PET、PPなどが用いられた樹脂シート積層体をシールする場合には、メッシュを用いても、シールしわが形成されやすかった。また、シール部が直線的ではない場合には、シールバーに貼付するメッシュの形状もシールバーに合わせて非直線的で複雑な形状になるが、その場合、シールバーにメッシュを貼りつけるのに多大な手間を要していた。
【0005】
また、非直線的で複雑な形状のシールバーでは、四フッ化ポリエチレン製メッシュを粘着剤で貼付していたが、ヒートシールの際にシールバーは加熱されるので、耐熱温度の低い粘着剤を用いた場合は粘着剤が軟化したり、溶融してしまうことがあった。その場合、均一な圧力で圧着できないので、四フッ化ポリエチレン製メッシュのメッシュ跡が不均一になり、シールしわが形成されることがあった。シールしわが形成されると、最終的に得られる製品の外観を低下させるだけでなく、シール強度を低下させることがあった。
本発明は、前記事情を鑑みて行われたものであり、多大な手間を要するシールバーへのメッシュの貼付を省略し、シール部にシールしわを形成させず、シール強度を高くする樹脂シートのシール方法を提供することを目的とする。さらには、外観が良好でシール強度の高い袋体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の樹脂シートのシール方法は、三次元形状に成形された成形樹脂シートと別のシートとを重ね合わせ、2つのシールバーで上下から挟み、加熱して、二次元にシールする樹脂シートのシール方法であって、2つのシールバーのうち少なくとも前記成形樹脂シートに接するシールバーの接触面に、エンボスが形成されていることを特徴とする。ここで、別のシートとは、必ずしも2枚のシートを意味するものではなく、1枚のシートを二つ折りしたものであってもよい。そして、これらのシートのうち、一方が三次元形状に成形されていれば、他方は、三次元形状に成形された成形樹脂シートであってもよいし、通常の二次元のシートであってもよい。両方のシートが、三次元形状に成形された成形樹脂シートである場合には、いずれか一方のシールバーの接触面にエンボスが形成されていればよいが、2つのシールバーの接触面に、エンボスが形成されていてもよい。
その際、前記エンボスは、#20〜60のサンドブラスト加工によって形成されたものであることが好ましい。
また、本発明の袋体は、上述した樹脂シートのシール方法によってシールされたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について説明する。この実施形態は、家庭用液体洗剤が密封包装される袋体を成形する際に行う樹脂シートのシール方法である。
まず、二軸延伸ナイロン(ON)フィルム、接着剤、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルムの順に積層された積層体からなる樹脂シートを真空成形や圧空成形して、最終的に得られる袋体(図3参照)から内容物を注出する際に注出しやすくなるように、窪みKを流路として三次元形状に成形して、成形樹脂シートを得る。この成形樹脂シートにより最終的に得られる袋体(図3参照)は注出口10になる突起部2を有し、この突起部2は周囲をシールした後、カッター等で打ち抜いて形成される(図2参照)。
【0008】
シールの際には、図4に示すように、このような成形樹脂シート1を、ONフィルム11が外側に位置するように2枚重ね合わせ、重ね合わせられた突起部2周囲のシール部4(図2の二点差線で示す領域)を、図1に示すシールバー5で上下から挟む。そして、成形樹脂シート1の最内層に位置し、接着剤12でONフィルム11に貼り合わされた直鎖状低密度ポリエチレン13を熱溶着させる。続いて、突起部2以外のシール部7(図2参照)を、四フッ化ポリエチレン製メッシュが貼付されたシールバーで挟んでヒートシールする。次いで、成形樹脂シート1の幅方向の中心線T−Tで切断して、最終的な袋体を2つ得る。なお、図2は、シールされる部分と三次元に成形された窪みKとの位置関係を概念的に示している。
このようにして得られた袋体では、図3に示すように、切断箇所を残して端縁がシール部14とされている。前記切断箇所は、製品を充填するための開口部15として利用できる。この開口部15は製品が充填された後、ヒートシールされて塞がれる。
【0009】
ここで用いられるシールバー5は、突起部2のシール部4に対応した形状、すなわち、図1に示すような湾曲形状に形成されている。そして、シールバー5の成形樹脂シート1との接触面には、例えば#30のサンドブラスト加工によって、エンボス6が形成されている。なお、図3におけるシール部14は、直線的に延在しており、メッシュを採用したヒートシールでも十分に美観を確保できる。
【0010】
上述したシール方法において、シールバー5でシールする際の、シールバー5の好ましい温度は140〜180℃である。140℃未満であると、シール部が未融着になる場合があり、180℃を超えると、表面の基材にピンホールが発生する場合がある。
また、好ましい圧力は40〜60MPaである。40MPa未満であると、シール部が未融着になる場合があり、60MPaを超えると、表面の基材にピンホールや亀裂が発生する場合がある。
また、好ましい圧着時間は0.3〜0.5秒である。0.3秒未満であると、シール部が未融着になる場合があり、0.5秒を超えると、表面が白化したり、発泡したりする場合がある。
【0011】
上述した実施形態では、エンボス6は#30のサンドブラスト加工によって形成されている。サンドブラストの目の粗さは、粗くなるほど、シールしわを吸収しやすくなるので、シール部の外観は良好になるが、目が粗くなると、接着していない面の面積が大きくなるので、シール強度が低下することがある。そのため、エンボス6は、#20〜60のサンドブラスト加工によって形成されることが好ましい。
【0012】
上述した実施形態の樹脂シートのシール方法にあっては、成形樹脂シート1に接するシールバー5の接触面にエンボス6が形成されているので、三次元形状に成形された成形樹脂シート1がシールバー5によって平面で二次元にヒートシールされても、シールしわをエンボス6によって形成される凹凸によって吸収できる。そのため、シール部の外観上の不良を防止できる上に、シール強度を高めることができる。また、多大な手間を要するシールバーへのメッシュの貼付を省略できる。また、このシール方法によってシールされた袋体は、外観が良好で、シール強度を十分に確保できるため、注出口を備える液体の包装袋、特に、詰替用の液体、洗剤の包装袋に好適に用いることができる。
【0013】
なお、本発明の樹脂シートのシール方法は、上述した実施形態に限定されるものではなく、トレーやカップに成形加工された蓋材をシールする場合にも行うことができる。
また、原料樹脂シートにおいてはONフィルムの代わりに、例えば、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルムなどを用いることができる。
また、上述した実施形態例では、突起部周囲のシール部4と突起部以外のシール部7とを別々にヒートシールしたが、突起部周囲のシール部4用のヒートシールバーと、突起部以外のシール部7用のヒートシールバーとが一体化したものを用いて、同時にヒートシールすることもできる。
【0014】
また、LLDPEフィルムの代わりには、ヒートシール可能な樹脂フィルムを用いることができる。このような各種樹脂フィルムの樹脂は、例えば、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、無延伸ポリプロピレンなどが挙げられる。
また、LLDPEの中でも、特に、メタロセン系触媒を用いて重合したものは、分子量分布の幅が狭く、共重合比も安定しているので、低温ヒートシール性や、熱間シール性に優れているので、好ましく用いられる。
【0015】
【発明の効果】
本発明の樹脂シートのシール方法によれば、ヒートシールの際に発生するシールしわを、エンボスによって形成される凹凸によって吸収できる。その結果、シール部の外観不良を防止できる上に、シール強度を高くできる。また、多大な手間を要するシールバーへのメッシュの貼付を省略できる。
また、エンボスは、#20〜60のサンドブラスト加工が施されて形成されているので、シール部の外観を良好にしつつ、シール強度をさらに高くできる。
また、本発明の袋体によれば、外観に優れ、シール強度が高いので、注出口を有する包装袋に好適に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の樹脂シートのシール方法の一実施形態に用いられるシールバーの斜視図である。
【図2】本発明においてシールされる部分と三次元に成形された部分との位置関係を示す概念図である。
【図3】本発明の袋体の一実施形態を示す斜視図である。
【図4】本発明の樹脂シートのシール方法の一実施形態において、ヒートシールの様子を示す断面図である。
【図5】従来の樹脂シートのシール方法に用いられるシールバーの一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 成形樹脂シート
4 突起部周囲のシール部
5 シールバー
6 エンボス
K 窪み(三次元形状部)

Claims (3)

  1. 三次元形状に成形された成形樹脂シートと別のシートとを重ね合わせ、その重ね合わせた部分を2つのシールバーで上下から挟み、加熱して、二次元にシールする樹脂シートのシール方法であって、
    2つのシールバーのうち少なくとも前記成形樹脂シートに接する方のシールバーの接触面に、エンボスが形成されていることを特徴とする樹脂シートのシール方法。
  2. 前記エンボスは、#20〜60のサンドブラスト加工によって形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の樹脂シートのシール方法。
  3. 請求項1または2に記載の樹脂シートのシール方法によってシールされたことを特徴とする袋体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006131303A (ja) * 2004-06-22 2006-05-25 Kagayaki:Kk 包装装置
JP2013193320A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Sakai Kagaku Kogyo Kk 包装体及びその製造方法

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