JP2004135405A - 急傾斜搬送台車用動力供給装置 - Google Patents

急傾斜搬送台車用動力供給装置 Download PDF

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Shigeo Inoue
井上 繁夫
Akitomo Yamazaki
山崎 章伴
Noritaka Ota
大田 法隆
Tomomi Adachi
安達 智巳
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Abstract

【課題】急傾斜地へ工事用資材等を搬送する急傾斜搬送台車用動力供給装置を小型化して装置コストを低減すると共に、軌道に沿って架設する給電導体の架設コストを低減する。
【解決手段】搬送台車が自重で降下走行する際、搬送台車を走行させるモータから放電される電力を取り込んでコンバータによりDC−DC変換し、出力される回生電力をバッテリーに蓄電し、バッテリーに蓄電された回生電力によりモータを単独又は補完して駆動し得る充放電装置を設けて急傾斜搬送台車用動力供給装置を構成した。又、給電導体は軌道が平坦または比較的緩い範囲にのみ架設するようにした。
【選択図】      図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、山間地等の急傾斜地に敷設された軌道上を走行する搬送台車の動力供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は、山間地等の急傾斜地へ工事用資材等を搬送する従来の方法の一例を示す側面図で、図5は図4における矢視A−A線に沿った拡大断面図である。
【0003】
従来、山間地等の急傾斜地へ工事用資材等を搬送するには、図4及び図5に示すように、急傾斜地7に脚柱9を建ててその上に軌道3を敷設し、搬送台車1をこの軌道3に沿って走行させて資材台車2を押し上げ、資材や作業員を搬送するようにしている。
【0004】
図6は軌道3に沿って走行する図4に示す搬送台車1の正面図で、ここでは、搬送台車1の駆動方式としてピニオン・ラック方式の例を示している。図7は従来一般的に使用されているピニオン・ラック部分の側面図で、ピニオン・ラック駆動方式は、図5〜図7に示すように、軌道3に沿って走行レール5およびラック12が等間隔に植設されたラックレール4を敷設し、搬送台車1には、ラック12と噛み合うピニオン11、ラックレール4と接してピニオン11の対象位置に設置されたバックアップロール13、ピニオン・ラック駆動装置10、ピニオン・ラック駆動装置10駆動用の動力源(モータ)6、走行レール5と係合するガイド車輪8などが装備されており、動力源6によりピニオン・ラック駆動装置10のピニオン11を回転駆動させると、搬送台車1は、ガイド車輪8にガイドされながら軌道3に沿って急傾斜地を走行するようになっている。
【0005】
従来、上記した動力源6としては、一般に、ガソリンまたは軽油を燃料とするエンジンや、軽油などを燃料とする発電機より得た電力で駆動されるモータなどが使用されており、燃料を燃焼した際に排ガスを発生する。ところが近年は、排ガス規制が厳しく、山間地でも特に、国立公園内の区域での使用が難しくなっており、これらの理由により、排ガス規制を受けず環境にやさしい他の動力源の開発が切望されている。
【0006】
図8はその要望に答えて開発を検討した急傾斜搬送台車用動力供給装置の原理説明図である。図に示すように、急傾斜搬送台車用動力供給装置は軌道3に沿って給電導体18を架設し、また、搬送台車1に受電コイル21を取付け、一次電源(商用電源)16から給電導体18へ送られた電力を、受電コイル21を介して電磁誘導方式により非接触で受電し、負荷抵抗19即ちここではモータを駆動し、搬送台車1を走行させるようにしている。
【0007】
図9は、図8に示す原理を採用して開発を検討した急傾斜搬送台車用動力供給装置の構成を示す説明図である。
【0008】
図に示すように、動力供給装置14は、軌道3に沿って架設されて一次電源(商用電源)16と接続された給電導体18、一次電源16と給電導体18との間に設置された高周波インバータ17より成り、地上側に設置される電源装置15と、給電導体18と近接して対向・設置されて搬送台車1と共に移動する受電コイル21、受電された電力を整流する整流回路22、整流回路22の出力を制御してモータ25側へ供給する制御装置23より成り、搬送台車1に搭載される受電装置20とで構成され、一次電源16から供給された電力を給電導体18から非接触で受電コイル21により受電し、この電力をモータ用インバータ24を介して周波数変換してモータ25を駆動し、搬送台車1を走行させるようにしている。
【0009】
図10は、搬送台車1の駆動方式として、図7に示すピニオン・ラック駆動方式を採用し、図9に示す動力供給装置14を適用した搬送台車の正面図で、図11は図10に示す搬送台車の側面図である。
【0010】
図に示すように、軌道3に沿って走行レール5およびラックレール4が敷設され、走行レール5上には、ガイド車輪8を介して搬送台車1が載置され、ラックレール4のラック12には、動力供給装置14によって駆動されるラック・ピニオン駆動装置10のピニオン11が嵌合・設置され、搬送台車1上には動力供給装置14の受電装置20が設置されている。そして、走行レール5に沿い、支持部材26で支持された給電導体18が架設されているが、この給電導体18と近接して搬送台車1上の受電装置20のE字型の受電コイル21が対向・設置されている。
【0011】
図12は、図9に示す動力供給装置14を構成する地上側の電源装置15の具体的架設例を示す説明図である。図に示すように、複数組の所定長さの給電導体18が、搬送台車1に載置する走行レール5が敷設された軌道3に沿って架設され、その各組に対して一組の高周波コンバータ17が配置され、それぞれ、変換トランス29を介して一次電源ケーブル16aと接続されている。
【0012】
図9に示す動力供給装置14を適用した搬送台車1においては、一次電源16より一次電源ケーブル16aを介し、変換トランス29、高周波インバータ17を経て、軌道3に沿って架設された給電導体18に対して電力が供給されると、給電導体18に近接して対向・設置された搬送台車1上の受電コイル21がこれを非接触で受電する。受電された電力は整流回路22で直流変換され、ついで制御装置23によってモータ用インバータ24へ送られて周波数変換された後モータ25へ送られ、これによってピニオン・ラック駆動装置10のピニオン11がモータ25により回転駆動され、搬送台車1が走行レール5に沿って走行を開始する。
【0013】
上記給電導体18からの受電は、搬送台車1と共に移動する受電コイル21によって継続して行われ、こうして搬送台車1は走行を続行することができる。
【0014】
このような、搬送台車への非接触給電の考え方についてはすでに提案されており(例えば特許文献1、特許文献2参照)、さらに、その非接触給電の受電側を分割して迂回部を乗り継いだり、切り替え部を乗り継ぐようにしたものも提案されている(特許文献3、特許文献4参照)。
【0015】
【特許文献1】
特開平8−175232号公報(第2−5頁、図1、図2、部5、図6)
【特許文献2】
特開平8−340603号公報(第2−6頁、図1、図2)
【特許文献3】
特開平10−225024号公報(第2−3頁、図1、図2)
【特許文献4】
特開平11−122847号公報(第2−5頁、図1)
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
開発を検討した搬送台車用の動力供給装置14によると、一次電源16から供給された電力を、軌道3に沿って架設された給電導体18より搬送台車1上の受電コイルを介して非接触で受電し、受電した電力でピニオン・ラック駆動装置10のピニオン11を回転させるモータ25を駆動し、搬送台車1を走行させるようにしているので、従来のガソリンまたは軽油エンジンのように、排ガスを排出して環境を害することがなく、したがって排ガス規制を受けることなく、安全に急傾斜地を走行して資材等の搬送を行うことができ、また、電源装置15を、所定長さの給電導体18に対して一組の高周波コンバータ17を配置し、この一組または複数組の電源装置15を軌道に沿って連続させて架設することができるので、一次電源16からの電力の給・受電が極力損失を抑えて効率よく行うことができる。
【0017】
しかしながら、上記の搬送台車用の動力供給装置においては、搬送台車が急傾斜地を自重で降下走行する際に、モータから放電される電力を効率的に使用していないため、動力供給装置を小型化することができず、装置コストが高くなると言う問題があった。
【0018】
又、上記の動力供給装置においては、急傾斜地の途中等において、平坦または比較的傾斜の緩い範囲があっても、給電導体を軌道に沿って全範囲に架設しているため、給電導体の架設コストが高くなると言う問題があった。
【0019】
本発明は開発を検討した急傾斜搬送台車用の動力供給装置の上記問題点に鑑み、搬送台車が急傾斜地を自重で降下走行する際に、モータから放電される電力をできるだけ効率的に使用して、動力供給装置を小型化し、装置コストを低減すると共に、平坦または比較的傾斜の緩い範囲においては、給電導体を軌道に沿って架設する必要がなく、給電導体の架設コストを低減し得る急傾斜搬送台車用動力供給装置を提供するものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、軌道に沿って架設されて一次電源と接続された給電導体、一次電源と給電導体との間に設置された高周波インバータより成る電源装置と、搬送台車に搭載され、前記給電導体と近接して対向・設置されて搬送台車と共に移動し、給電導体から電力を非接触で受電する受電コイル、受電された電力を整流する整流回路、同整流回路の出力を制御してモータ側へ供給する制御装置、同制御装置からの電力を周波数変換するモータ用インバータより成る受電装置とで構成された急傾斜搬送台車用動力供給装置において、前記制御装置と接続され、搬送台車が自重で降下走行する際、前記モータから放電される電力を、前記制御装置を介して取り込んでDC−DC変換するコンバータ、同コンバータから出力される回生電力を蓄電するバッテリーより成る充放電装置を設け、バッテリーに蓄電された回生電力を適宜出力し、単独または定格電力を補完して前記モータを駆動し、搬送台車を走行させることを特徴とする急傾斜搬送台車用動力供給装置とした。
【0021】
これにより、搬送台車が急傾斜地を自重で降下走行する際に、モータから放電される電力を、充放電装置のバッテリー内に蓄電し、蓄電された回生電力を適宜出力し、単独または定格電力を補完してモータを駆動し、搬送台車を走行させることができるので、動力供給装置の出力を無駄に消費することなく効率的に使用して、動力供給装置を小型化し、装置コストを低減することができる。
【0022】
また、請求項2の発明は、前記給電導体を軌道に沿って架設する際、軌道が平坦または比較的傾斜の緩い範囲には架設せず、急傾斜した範囲にのみ架設するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の急傾斜搬送台車用動力供給装置とした。
【0023】
これにより、地上側の給電導体を急傾斜地にのみ架設して、搬送台車は、急傾斜地では定格電力で駆動し、平坦または比較的傾斜が緩やかな所は、充放電装置に蓄電された回生電力で駆動するようにしたので、給電導体の設備コストを低減することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の急傾斜搬送台車用動力供給装置の一実施形態について、図1〜図3により説明する。
【0025】
図1は、本発明の一実施形態に係る急傾斜搬送台車用動力供給装置の構成を示す説明図である。
【0026】
図に示す本発明の一実施形態に係る急傾斜搬送台車用動力供給装置は、図9に示す開発を検討した急傾斜搬送台車用の動力供給装置に、回生電力を蓄電および放電する充放電装置を追設したものである。
【0027】
図1に示すように、本実施形態においては、動力供給装置14は、図9に示す動力供給装置14と同様、軌道3に沿って架設されて一次電源(商用電源)16と接続された給電導体18、一次電源16と給電導体18との間に設置された高周波インバータ17より成り、地上側に設置される電源装置15と、給電導体18と近接して対向・設置されて搬送台車1と共に移動する受電コイル21、受電された電力を整流する整流回路22、整流回路22の出力を制御してモータ25側へ供給する制御装置23より成り、搬送台車1に搭載される受電装置20とで構成すると共に、前記制御装置23と接続され、搬送台車1を走行させるモータ25から放電される電力を、前記制御装置23を介して取り込んでDC−DC変換するコンバータ26、同コンバータ26から出力される回生電力を蓄電するバッテリー27より成る充放電装置28を追設・装備しており、受電装置20からの電力およびバッテリー27からの電力を、モータ用インバータ24を介して周波数変換してモータ25を駆動し、搬送台車1を走行するようにしている。
【0028】
充放電装置28は、搬送台車1が急傾斜の軌道3を自重で降下走行する際、モータ25から放電される電力を蓄電しておき、搬送台車1が平坦地を走行または急傾斜地を上昇する際に、蓄電した回生電力を使用し、回生電力単独で、あるいは定格電力を補完してモータ25によりピニオン・ラック駆動装置10のピニオン11を回転駆動し、搬送台車1を走行させるようにしている。
【0029】
充放電装置28を装備した本実施形態の動力供給装置14を搭載した搬送台車1の場合、給電導体18の架設方法を、効率性、経済性を配慮して、軌道3の傾斜条件に応じて適宜設定することが望ましい。
【0030】
図2は、図1に示す動力供給装置の給電導体の架設要領を示す説明図である。
【0031】
図2に示す架設要領は、出発地mから目的地nまでのルートに、傾斜角θ1 の傾斜部Aと、傾斜角θ1 の傾斜部Cと、平坦部B、Dとが存在する場合で、給電導体18を傾斜部A、Cにのみ架設した場合を示す。
【0032】
また図3は、図1に示す動力供給装置の給電導体の他の架設要領を示す説明図である。図3に示す架設要領は、ルートに、傾斜角θ2 の傾斜部Eと、この傾斜部Eから分岐し、三つの目的地n1 ,n2 ,n3 へ通ずる平坦部F,G,Hが存在する場合で、給電導体18を傾斜部Eにのみ架設した場合を示す。
【0033】
充放電装置28を設けた本実施形態の動力供給装置14を搭載した搬送台車1を使用する場合、予め、搬送台車1が自重で急傾斜地を降下走行する際に、回生電力を充放電装置28のバッテリー27内に蓄電しておく、なお、最初に走行させるときは、事前に充電装置(図示しない)によってバッテリー27は満充電しておく。
【0034】
そして、この搬送台車1を図2に示すルートを走行させる場合、傾斜部A,Cを走行する際は、各傾斜部A,Cに架設された給電導体18から受電コイル21を介して非接触で受電した定格電力を使用し、ピニオン・ラック駆動装置10のピニオン11を回転駆動して搬送台車1を走行させ、平坦部B,Dを走行させる際は、予め蓄電しておいた回生電力を充放電装置28のバッテリー27から取出し、ピニオン・ラック駆動装置10のピニオン11を回転駆動して搬送台車1を走行させる。こうして資材等を無事目的地へ搬送することができる。
【0035】
また、目的地nから出発地mへの帰途、搬送台車1が傾斜部A,Cを降下走行する際、搬送台車1は自重によって降下走行してモータ25から電力が放電されるので、上記のように、この電力を制御装置23を制御して充放電装置28のバッテリー27内に蓄電する。
【0036】
次に、搬送台車1を図3に示すルートを走行させる場合、傾斜部Eを走行する際は、傾斜部Eに架設された給電導体18から受電コイル21を介して非接触で受電した定格電力を使用し、ピニオン・ラック駆動装置10のピニオン11を回転駆動して搬送台車1を走行させる。また傾斜部Eより分岐して、各目的地へ通ずる平坦部F,G,Hを走行する際は、上記と同様、予め蓄電しておいた回生電力を充放電装置28のバッテリー27から取出し、ピニオン・ラック駆動装置10のピニオン11を回転駆動して搬送台車1を走行させる。
【0037】
また、目的地nから出発地mへの帰途、搬送台車1が傾斜部A,Cを自重で降下走行する際、上記同様、モータ25から放電される電力を制御装置23を制御して充放電装置28のバッテリー27内に蓄電する。
【0038】
このように、充放電装置28を設けた本実施形態の動力供給装置14によると、搬送台車1が急傾斜地を自重で降下走行する際にモータ25から放電される電力を、充放電装置28のバッテリー27内に蓄電し、蓄電された回生電力を適宜出力し、単独または定格電力を補完して前記モータを駆動し、搬送台車1を走行させるようにしているので、動力供給装置14の出力を無駄に消費することなく、効率的に使用することができ、したがって動力供給装置14を小型化することができ、装置コストが低減できる。
【0039】
また、地上側の給電導体18を急傾斜地にのみ設置して、搬送台車1は、急傾斜地では定格電力で駆動し、平坦地または比較的傾斜が緩やかな所は、充放電装置28に蓄電された回生電力で駆動するようにしているので、設備コストを低減することができる等の効果がある。
【0040】
なお、本実施形態においては、搬送台車1の駆動方式として、モータにより駆動されるピニオン・ラック駆動方式の例を示したが、モータにより駆動される方式であれば、他の駆動方式を採用して搬送台車を走行させるようにしてもよいことは言うまでもない。
【0041】
又、動力供給装置の給電導体の架設要領は、図2又は図3に示す要領に限定されるものではなく、現場の状況に応じて適宜対処することが可能である。
【0042】
【発明の効果】
請求項1に係る急傾斜搬送台車用動力供給装置は、軌道に沿って架設されて一次電源と接続された給電導体、一次電源と給電導体との間に設置された高周波インバータより成る電源装置と、搬送台車に搭載され、前記給電導体と近接して対向・設置されて搬送台車と共に移動し、給電導体から電力を非接触で受電する受電コイル、受電された電力を整流する整流回路、同整流回路の出力を制御してモータ側へ供給する制御装置、同制御装置からの電力を周波数変換するモータ用インバータより成る受電装置とで構成された急傾斜搬送台車用動力供給装置において、前記制御装置と接続され、搬送台車が自重で降下走行する際、前記モータから放電される電力を、前記制御装置を介して取り込んでDC−DC変換するコンバータ、同コンバータから出力される回生電力を蓄電するバッテリーより成る充放電装置を設け、バッテリーに蓄電された回生電力を適宜出力し、単独または定格電力を補完して前記モータを駆動し、搬送台車を走行させることを特徴として構成されているので、搬送台車が急傾斜地を自重で降下走行する際に、モータから放電される電力を、充放電装置のバッテリー内に蓄電し、蓄電された回生電力を適宜出力し、単独または定格電力を補完してモータを駆動し、搬送台車を走行させることができるので、動力供給装置の出力を無駄に消費することなく効率的に使用して、動力供給装置を小型化し、装置コストを低減することができる。
【0043】
また、請求項2に係る急傾斜搬送台車用動力供給装置は、前記給電導体を軌道に沿って架設する際、軌道が平坦または比較的傾斜の緩い範囲には架設せず、急傾斜した範囲にのみ架設するようにしたことを特徴として構成されているので、地上側の給電導体を急傾斜地にのみ架設して、搬送台車は、急傾斜地では定格電力で駆動し、平坦または比較的傾斜が緩やかな所は、充放電装置に蓄電された回生電力で駆動するようにしたので、給電導体の設備コストを低減することができる。
【0044】
本願発明は以上のような効果を有し、山間地等の傾斜地へ工事用資材等を搬送する上で、実用上きわめて有効な急傾斜搬送台車用動力供給装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る急傾斜搬送台車用動力供給装置の構成を示す説明図である。
【図2】図1に示す動力供給装置の給電導体の架設要領を示す説明図である。
【図3】図1に示す動力供給装置の給電導体の他の架設要領を示す説明図である。
【図4】山間地等の急傾斜地へ工事用資材等を搬送する従来の方法の一例を示す側面図である。
【図5】図4における矢視A−A線に沿った拡大断面図である。
【図6】軌道に沿って走行する図4に示す搬送台車の正面図である。
【図7】従来一般的に使用されているピニオン・ラック部分の側面図である。
【図8】開発を検討した急傾斜搬送台車用動力供給装置の原理説明図である。
【図9】図8に示す原理を採用して開発を検討した急傾斜搬送台車用動力供給装置の構成を示す説明図である。
【図10】ピニオン・ラック駆動方式を採用し、図9に示す動力供給装置を適用した搬送台車の正面図である。
【図11】図10に示す搬送台車の側面図である。
【図12】図9に示す動力供給装置を構成する地上側の電源装置の具体的架設例を示す説明図である。
【符号の説明】
1   搬送台車
2   資材台車
3   軌道
4   ラックレール
5   走行レール
6   動力源
7   急傾斜地
8   ガイド車輪
9   脚柱
10  ピニオン・ラック駆動装置
11  ピニオン
12  ラック
13  バックアップロール
14  動力供給装置
15  電源装置
16  一次電源
16a 一次電源ケーブル
17  高周波インバータ
18  給電導体
19  負荷抵抗
20  受電装置
21  受電コイル
22  整流回路
23  制御装置
24  モータ用インバータ
25  モータ
26  DC−DCコンバータ
27  バッテリー
28  充放電装置
29  変換トランス

Claims (2)

  1. 軌道に沿って架設されて一次電源と接続された給電導体、一次電源と給電導体との間に設置された高周波インバータより成る電源装置と、搬送台車に搭載され、前記給電導体と近接して対向・設置されて搬送台車と共に移動し、給電導体から電力を非接触で受電する受電コイル、受電された電力を整流する整流回路、同整流回路の出力を制御してモータ側へ供給する制御装置、同制御装置からの電力を周波数変換するモータ用インバータより成る受電装置とで構成された急傾斜搬送台車用動力供給装置において、前記制御装置と接続され、搬送台車が自重で降下走行する際、前記モータから放電される電力を、前記制御装置を介して取り込んでDC−DC変換するコンバータ、同コンバータから出力される回生電力を蓄電するバッテリーより成る充放電装置を設け、バッテリーに蓄電された回生電力を適宜出力し、単独または定格電力を補完して前記モータを駆動し、搬送台車を走行させることを特徴とする急傾斜搬送台車用動力供給装置。
  2. 前記給電導体を軌道に沿って架設する際、軌道が平坦または比較的傾斜の緩い範囲には架設せず、急傾斜した範囲にのみ架設するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の急傾斜搬送台車用動力供給装置。
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