JP2004135238A - 光分岐挿入装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、入力ポート及び挿入ポートからの信号光を任意の出力ポート又は分岐ポートに方路変更できる光マトリクススイッチと、第一の光伝送路からの波長多重された信号光を波長毎の信号光に分波して前記光マトリクススイッチの入力ポートに出力する光分波器と、前記光マトリクススイッチの出力ポートからの信号光を合波して第二の光伝送路に送出する光合波器と、を利用して光レベルでパスの変更を行う。
【選択図】 図5
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、波長多重ネットワークにおいて信号光を挿抜する光分岐挿入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光分岐挿入装置の適用される光分岐挿入型リングネットワークの構成を図1に示す。図1において、81は光分岐挿入装置、82は各光分岐挿入装置を接続する光伝送路、83はネットワークの外から各光分岐挿入装置にアクセスする光又は電気の挿入側信号、84は各光分岐挿入装置からネットワークの外に送出される光又は電気の分岐側信号である。複数の光分岐挿入装置81は光伝送路82で接続され、リングネットワークを構成している。
【0003】
光分岐挿入装置81に入力された光又は電気の挿入側信号は、当該光分岐挿入装置81においてネットワーク内を伝達するのに適切な信号光に変換された後、波長多重された信号光として光伝送路82に送出される。当該波長多重された信号光は光伝送路82を伝達して隣接する光分岐挿入装置に入力する。当該隣接する光分岐挿入装置では、当該波長多重された信号光から目的の信号光が分波され、分岐側信号83として出力される。図1では、光伝送路の向きは反時計回りだけが記載されているが、信頼性向上のために、時計回りの光伝送路も用いたネットワークもある。
【0004】
従来の光分岐挿入装置の構成(例えば、特許文献1参照。)を図2に示す。図2は片方向回りの光伝送路を使用する場合の装置構成を示している。図2において、83はネットワークの外から各光分岐挿入装置にアクセスする光又は電気の挿入側信号、84は各光分岐挿入装置からネットワークの外に送出される光又は電気の分岐側信号、91は隣接する光分岐挿入装置からの波長多重された信号光を伝達する光伝送路、92は波長多重された信号光を分離する光分波器、93は光信号を挿入したり分岐したりする光分岐挿入スイッチ、94は異なる波長の信号光を波長多重する光合波器、95は隣接する光分岐挿入装置に波長多重された信号光を伝達する光伝送路、96はネットワークの外から入力される信号を、ネットワークを伝達する光信号に変換する挿入側インタフェース部、97はネットワーク内を伝達する信号光をネットワークの外に出力する分岐側インタフェース部である。
【0005】
光分岐挿入スイッチ93−1乃至93−4は2×2の光スイッチである。その構成を図3に示す。図3において、93は光分岐挿入スイッチ、98−1は入力ポート、98−2は挿入ポート、98−3は出力ポート、98−4は分岐ポートである。この光分岐挿入スイッチは2つの接続状態を持つ。即ち、through状態とadd & drop状態である。through状態では入力ポート98−1と出力ポート98−3が接続され、add & drop状態では挿入ポート98−2と出力ポート98−3とが接続され、入力ポート98−1と分岐ポート98−4とが接続される。
【0006】
図2において、各光分岐挿入スイッチ93の入力ポートには、光分波器92の出力線が接続され、挿入ポートには挿入側インタフェース部96が接続される。挿入側インタフェース部96には挿入側信号83が入力される。各光分岐挿入スイッチ93の出力ポートは、光合波器94の入力線に接続され、分岐ポートは、分岐側インタフェース部97に接続される。分岐側インタフェース部97からは分岐側信号84が出力される。
【0007】
波長多重された信号光が第一の光伝送路91を介して、光分岐挿入装置に入力されると、必要な場合は前置増幅器によって増幅される。ここでは、前置増幅器は図示していない。増幅された信号光は光分波器92によって個々の波長の信号光に分離される。分離された信号光は、その波長に従って光分岐挿入スイッチ93の1つに入力される。光分岐挿入スイッチ93がthrough状態のときは、入力された信号光は光合波器94に出力され、他の光分岐挿入スイッチからの信号光と多重されて、第二の光伝送路95に送信される。必要であれば、後置光増幅器で増幅される。ここでは、後置増幅器は図示していない。光分岐挿入スイッチ93がadd & drop状態のときは、光分波器92から光分岐挿入スイッチ93に入力された信号光は分岐側インタフェース部97に出力され、ネットワークの外に伝達される。また、挿入側インタフェース部96から光分岐挿入スイッチ93に入力された信号光は、光合波器94に出力され、他の光分岐挿入スイッチからの信号光と多重されて、第二の光伝送路95に送信される。
【0008】
光分波器92の各出力線から出力される信号光の波長、及び光合波器94の各入力線に入力される信号光の波長は固定されており、固定された波長以外の波長を持つ信号光は伝達することができない。例えば、図2において光分岐挿入スイッチ93−1に接続する光分波器92の出力線からの信号光の波長をλ1とすれば、光分岐挿入スイッチ93−1が接続する光合波器94の入力線に入力できる信号光の波長はλ1でなければならないため、光分岐挿入スイッチ93−1を介して分岐挿入できる信号光の波長はλ1に限定され、他の波長は分岐挿入することができない。λ1と異なる波長の信号光は該当する光分岐挿入スイッチ93を介して分岐挿入されなければならない。従って、それぞれの挿入側インタフェース部96から光分岐挿入スイッチ93に出力する信号光の波長は、接続する光分岐挿入スイッチによって決定され、それ以外の波長に変更することは不可能である。
【0009】
ネットワーク内の光分岐挿入装置間に新規に光パスを設定する場合に、当該光分岐挿入装置間を結ぶ経路の途中にある既設の光パスの波長を変更することが必要な場合がある。光パスの変更例を図4に示す。図4はλ1乃至λ4の波長を収容可能なリングネットワークの一部を示している。図4において、81−1乃至81−4は光分岐挿入装置、白丸は光パスの始点、黒丸は光パスの終点である。図4(1)では、光分岐挿入装置81−1から81−3までλ1の光パス、光分岐挿入装置81−2から81−3までλ2の光パス、光分岐挿入装置81−2から81−4までλ3の光パス、光分岐挿入装置81−3から81−4までλ4の光パスが設定さている。この状態では光分岐挿入装置81−1から81−4まで新規に光パスを設定する余裕がない。そこで、図4(2)に示すように、光分岐挿入装置81−3と81−4を接続している波長λ4の光パスを、当該区間で未使用となっている波長λ2の光パスに移設することにより、光分岐挿入装置81−1から81−4までの光パスを確保できる。その結果、図4(3)に示すように、光分岐挿入装置81−1から81−4まで波長λ4の光パスを設定することができる。
【0010】
しかし、既設の光パスを異なる波長に移設する必要が生じた場合に、従来構成の光分岐挿入装置では挿入側インタフェース部の波長が固定されているため、光パスを移設することができない。実効的に信号の流れを変更するためには、挿入側インタフェース部の前段と分岐側インタフェース部の後段に、電気信号で行うクロスコネクト機能を新設して、電気信号でパスの入れ替えを行わなければならない。しかし、近年は信号光の速度が高速であり、高速の時間スイッチや空間スイッチの実現が困難であるため、高速の電気信号でクロスコネクト機能を実現することができない。電気信号でクロスコネクトを行う替わりに、手動で接続線を変更することも考えられる。しかし、手動変更では遠隔制御もできず、また、ネットワークの制御保守に多大の稼動を要する。
【0011】
【特許文献1】
特開2000−354006号公報 (第(7)頁〜第(8)頁、第1図)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような問題を解決するために、光レベルでパスの変更が可能な光分岐挿入装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本願第一発明は、入力ポート及び挿入ポートからの信号光を任意の出力ポート又は分岐ポートに方路変更できる光マトリクススイッチと、第一の光伝送路からの波長多重された信号光を波長毎の信号光に分波して前記光マトリクススイッチの入力ポートに出力する光分波器と、前記光マトリクススイッチの出力ポートからの信号光を合波して第二の光伝送路に送出する光合波器と、前記光マトリクススイッチの分岐ポートからの信号光を外部に出力する信号に変換する分岐側インタフェース部と、光伝送路に送出する信号を光伝送路で伝達される信号光に変換して出力する挿入側インタフェース部と、該挿入側インタフェース部から出力される信号光を光伝送路で伝達される任意の波長に変換して前記光マトリクススイッチの挿入ポートに出力する波長変換部と、を備える光分岐挿入装置である。
【0014】
本願第二発明は、入力ポート及び挿入ポートからの信号光を任意の出力ポート又は分岐ポートに方路変更できる光マトリクススイッチと、第一の光伝送路からの波長多重された信号光を波長毎の信号光に分波して前記光マトリクススイッチの入力ポートに出力する光分波器と、前記光マトリクススイッチの出力ポートからの信号光を合波して第二の光伝送路に送出する光合波器と、前記光マトリクススイッチの分岐ポートからの信号光を外部に出力する信号に変換する分岐側インタフェース部と、光伝送路に送出する信号を変換して光伝送路で伝達される任意の波長で前記光マトリクススイッチの挿入ポートに出力する挿入側信号変換部と、を備える光分岐挿入装置である。
【0015】
本願第三発明は、入力ポートからの信号光を対応する通過ポート又は任意の分岐ポートに方路変更できる光分岐スイッチ部、及び、該光分岐スイッチ部の通過ポートが対応する結合ポートに接続され、かつ、出力ポートには前記対応する結合ポート又は任意の挿入ポートからの信号光が方路変更できる光挿入スイッチ部で構成される光マトリクススイッチと、第一の光伝送路からの波長多重された信号光を波長毎の信号光に分波して前記光マトリクススイッチの入力ポートに出力する光分波器と、前記光マトリクススイッチの出力ポートからの信号光を合波して第二の光伝送路に送出する光合波器と、前記光マトリクススイッチの分岐ポートからの信号光を外部に出力する信号に変換する分岐側インタフェース部と、光伝送路に送出する信号を光伝送路で伝達される信号光に変換して出力する挿入側インタフェース部と、該挿入側インタフェース部から出力される信号光を光伝送路で伝達される任意の波長に変換して前記光マトリクススイッチの挿入ポートに出力する波長変換部と、を備える光分岐挿入装置である。
【0016】
本願第四発明は、入力ポートからの信号光を対応する通過ポート又は任意の分岐ポートに方路変更できる光分岐スイッチ部、及び、該光分岐スイッチ部の通過ポートが対応する結合ポートに接続され、かつ、出力ポートには前記対応する結合ポート又は任意の挿入ポートからの信号光が方路変更できる光挿入スイッチ部で構成される光マトリクススイッチと、第一の光伝送路からの波長多重された信号光を波長毎の信号光に分波して前記光マトリクススイッチの入力ポートに出力する光分波器と、前記光マトリクススイッチの出力ポートからの信号光を合波して第二の光伝送路に送出する光合波器と、前記光マトリクススイッチの分岐ポートからの信号光を外部に出力する信号に変換する分岐側インタフェース部と、光伝送路に送出する信号を変換して光伝送路で伝達される任意の波長で前記光マトリクススイッチの挿入ポートに出力する挿入側信号変換部と、を備える光分岐挿入装置である。
【0017】
本願第五の発明は、本願第三又は第四発明の光分岐挿入装置において、前記光マトリクススイッチは入力ポートからの信号光を対応する出力ポート又は任意の分岐ポートに方路変更でき、さらに、出力ポートには前記対応する入力ポート又は任意の挿入ポートからの信号光が方路変更できるように、前記光分岐スイッチ部と前記光挿入スイッチ部とが一体化されていることを特徴とする光分岐挿入装置である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態である光分岐挿入装置の構成を図5に示す。図5は、信号光伝達の片方向分の光分岐挿入装置の構成である。図5において、11は隣接する光分岐挿入装置からの波長多重された信号光が入力される第一の光伝送路、12は波長多重された信号光を分離する光分波器、13は自由に方路設定の可能な光マトリクススイッチ、14は波長の異なる信号光を波長多重する光合波器、15は隣接する光分岐挿入装置に向かって波長多重された信号光を送出する第二の光伝送路、16はネットワークの外から入力される信号をネットワークを伝達する信号光に変換する挿入側インタフェース部、17はネットワークからの信号光をネットワークの外に出力する分岐側インタフェース部、20は挿入側インタフェース部16からの信号光をネットワークで使用する任意の波長に変換する波長変換部である。光マトリクススイッチ13はノンブロッキングのマトリクス構成であり、そのクロスポイントの切替は外部の制御装置から制御できる。波長変換部20の変換する波長も外部の制御装置から制御できる。
【0019】
ここでは、光分波器12の出力線数、光合波器14の入力線数、挿入側インタフェース部16の数、分岐側インタフェース部17の数、波長変換部20の数はそれぞれ4とし、光マトリクススイッチ13の入力ポートの数と挿入ポートの数との合計及び出力ポートの数と分岐ポートの数との合計はその2倍の8としている。この結果、光分波器12の総ての出力線からの信号光の波長を任意に変換して、光合波器14の出力線に出力することができる。以下の実施の形態でも同様である。なお、発明の実施は、これらの数に限定されるものではない。
【0020】
図5において、光分波器12から出力された信号光は、光マトリクススイッチ13の入力ポートに入力し、出力ポートから光合波器14に出力されるか、光マトリクススイッチ13の方路設定によって、分岐ポートから分岐側インタフェース部17に出力される。挿入側インタフェース部16から出力された信号光は、波長変換部20によって所定の波長に波長変換され、光マトリクススイッチ13の挿入ポートから入力し、光マトリクススイッチ13の方路設定により、出力ポートから出力し、波長変換部20で変換された波長に対応する光合波器14の入力線に入力され、第二の光伝送路15に送出される。
【0021】
従って、本実施の形態の光分岐挿入装置では、光マトリクススイッチ13により、光レベルで自由にパスの設定を行うことができるため、制御装置からの遠隔制御により光パスの設定、変更が可能となり、ネットワークの制御保守稼動を軽減することができた。
【0022】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態である光分岐挿入装置の構成を図6に示す。図6は、信号光伝達の片方向分の光分岐挿入装置の構成である。図6において、11は隣接する光分岐挿入装置からの波長多重された信号光が入力される第一の光伝送路、12は波長多重された信号光を分離する光分波器、13は自由に方路設定の可能な光マトリクススイッチ、14は波長の異なる信号光を波長多重する光合波器、15は隣接する光分岐挿入装置に向かって波長多重された信号光を送出する第二の光伝送路、16はネットワークの外から入力される信号をネットワークを伝達する信号光に変換する挿入側インタフェース部、17はネットワークからの信号光をネットワークの外に出力する分岐側インタフェース部、20は挿入側インタフェース部16からの信号光をネットワークで使用する任意の波長に変換する波長変換部である。光マトリクススイッチ13はノンブロッキングのマトリクス構成であり、そのクロスポイントの切替は外部の制御装置から制御できる。波長変換部20の変換する波長も外部の制御装置から制御できる。
【0023】
本実施の形態では、挿入側インタフェース部16の数、分岐側インタフェース部17の数、波長変換部20の数は、光分波器12の出力線数や光合波器14の入力線数よりも少なくしている。また、光マトリクススイッチ13の入力ポートの数と挿入ポートの数との合計は光分波器12の出力線数と挿入側インタフェース部16の数との合計と同じくし、光マトリクススイッチ13の出力ポートの数と分岐ポートの数との合計は光合波器14の入力線数と分岐側インタフェース部17の数との合計と同じくしている。
【0024】
一般に、光マトリクススイッチは、その入出力数を少なくして規模を小さくすれば、低価格、高信頼になる。本実施の形態では、挿入側インタフェース部16の数、及び分岐側インタフェース部17の数が光分波器12の出力線数又は光合波器14の入力線数よりも少ないため、光マトリクススイッチ13の入力ポート数と挿入ポート数、又は出力ポート数と分岐ポート数を削減することができ、装置の低価格化、高信頼化を実現することができた。
【0025】
ここでは、光分波器12の出力線数、光合波器14の入力線数はそれぞれ4とし、挿入側インタフェース部16の数、分岐側インタフェース部17の数、波長変換部20の数はそれぞれ3とし、光マトリクススイッチ13の入力ポートの数と挿入ポートの数との合計、及び出力ポートの数と分岐ポートの数との合計はそれぞれ7としている。つまり、光マトリクススイッチ13の入力ポートの数と挿入ポートの数との合計が光分波器12の出力線数よりも多く、且つその2倍以下であり、さらに、光マトリクススイッチ13の出力ポートの数と分岐ポートの数との合計が光合波器12の入力線数よりも多く、且つその2倍以下としている。この結果、光分波器12の一部の出力線からの信号光の波長を任意に変換して、光合波器14の出力線に出力することができるが、ポート数を削減することはできる。以下の実施の形態でも同様である。なお、発明の実施は、これらの数に限定されるものではない。
【0026】
図6において、光分波器12から出力された信号光は、光マトリクススイッチ13の入力ポートに入力し、出力ポートから光合波器14に出力されるか、光マトリクススイッチ13の方路設定によって、分岐ポートから分岐側インタフェース部17に出力される。挿入側インタフェース部16から出力された信号光は、波長変換部20によって所定の波長に波長変換され、光マトリクススイッチ13の挿入ポートから入力し、光マトリクススイッチ13の方路設定により、出力ポートから出力し、波長変換部20で変換された波長に対応する光合波器14の入力線に入力され、第二の光伝送路15に送出される。
【0027】
従って、本実施の形態の光分岐挿入装置では、光レベルで自由にパスの設定を行うことができるため、制御装置からの遠隔制御により光パスの設定、変更が可能となり、ネットワークの制御保守稼動を軽減することができた。
【0028】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態である光分岐挿入装置の構成を図7に示す。図7は、信号光伝達の片方向分の光分岐挿入装置の構成である。図7において、11は隣接する光分岐挿入装置からの波長多重された信号光が入力される第一の光伝送路、12は波長多重された信号光を分離する光分波器、13は自由に方路設定の可能な光マトリクススイッチ、14は波長の異なる信号光を波長多重する光合波器、15は隣接する光分岐挿入装置に向かって波長多重された信号光を送出する第二の光伝送路、17はネットワークからの信号光をネットワークの外に出力する分岐側インタフェース部、18はネットワークの外から入力される信号を、ネットワークを伝達する信号形式であって、ネットワークで使用する任意の波長の信号光で出力する挿入側信号変換部である。光マトリクススイッチ13はノンブロッキングのマトリクス構成であり、そのクロスポイントの切替は外部の制御装置から制御できる。挿入側信号変換部18の出力する波長も外部の制御装置から制御できる。
【0029】
ここでは、光分波器12の出力線数、光合波器14の入力線数、挿入側信号変換部18の数、分岐側インタフェース部17の数はそれぞれ4とし、光マトリクススイッチ13の入力ポートの数と挿入ポートの数との合計及び出力ポート数の数と分岐ポートの数との合計はその2倍の8としている。この結果、光分波器12の総ての出力線からの信号光の波長を任意に変換して、光合波器14の出力線に出力することができる。なお、発明の実施は、これらの数に限定されるものではない。
【0030】
図7において、光分波器12から出力された信号光は、光マトリクススイッチ13の入力ポートに入力し、出力ポートから光合波器14に出力されるか、光マトリクススイッチ13の方路設定によって、分岐ポートから分岐側インタフェース部17に出力される。挿入側信号変換部18は所定の波長で信号光を出力し、出力された信号光は、光マトリクススイッチ13の挿入ポートから入力し、光マトリクススイッチ13の方路設定により、出力ポートから出力し、挿入側信号変換部で出力された信号光の波長に対応する光合波器14の入力線に入力され、第二の光伝送路15に送出される。
【0031】
従って、本実施の形態の光分岐挿入装置では、光レベルで自由にパスの設定を行うことができるため、制御装置からの遠隔制御により光パスの設定、変更が可能となり、ネットワークの制御保守稼動を軽減することができた。さらに、本実施の形態では、挿入側信号変換部18が所定の波長で信号光を出力するため、波長変換部を不要とすることができた。
【0032】
本実施の形態においても、実施の形態2と同様に、挿入側信号変換部18の数、分岐側インタフェース部17の数を、光分波器12の出力線数、光合波器14の入力線数よりも少なくし、また、光マトリクススイッチ13の入力ポートの数と挿入ポートの数との合計を光分波器12の出力線数と挿入側信号変換部18の数との合計と同じくし、光マトリクススイッチ13の出力ポートの数と分岐ポートの数との合計を光合波器14の入力線数と分岐側インタフェース部17の数との合計と同じくすれば、光マトリクススイッチ13の入力ポートの数と挿入ポートの数、及び出力ポートの数と分岐ポートの数を削減することができ、装置の低価格化、光信頼化を実現することができる。
【0033】
(実施の形態4)
本願発明の実施の形態における光マトリクススイッチは、ノンブロキングでかつ信号光のまま方路設定ができる構成であれば適用が可能である。このような光マトリクススイッチとしては、2次元MEMS(Micro Electro−Mechanical Switch)、3次元MEMS、石英導波路上に熱光学効果型光スイッチ(TO−SW)を集積した構成がある。またoliveスイッチ(参考文献:佐藤誠他、“熱毛細管現象を用いた交差導波路型マイクロ光スイッチの開発”、NTT R&D、Vol.48、1月号、pp.9−14)、跳ね橋型スイッチ(参考文献:Takeshi Saito他、”Mechanical optical switch using flexible polymeric waveguide”, Technical Digest, OFC2002, TuC2, pp.14−15)等のクロス状に配置された導波路の各叉点において、信号光をそのまま直進させるか、又は交叉する導波路に反射結合させるかを切り替える構造の光マトリクススイッチであれば、本発明に適用することができる。
【0034】
5×4の2次元MEMSの構成を図8に示す。図8において、30はMEMSミラー素子、31乃至33は入出力ポートである。これらの入出力ポートはいずれも光ファイバコリメータを備える。光ファイバコリメータは光ファイバからの光線を平行光線として出射したり、平行光線を光ファイバに収束させたりする機能を持つ。光ファイバコリメータにより、各入出力ポートからの信号光は平行光線で出射し、平行光線が光ファイバコリメータに入射すると、接続する光ファイバに集光されるように調整されている。MEMSミラー素子30は各入出力ポートの交点に配置され、外部からの制御でOn状態にしたり、Off状態にしたりすることができる。ここでは、5×4の2次元MEMSの構成を示したが、MEMSの構成はこの例に限定されるものではない。なお、図8において、行側の入出力ポート数と列側の入出力ポート数が等しい場合は正方2次元MEMSの構成となる。3次元MEMSは立体的に構成されたものである。
【0035】
MEMSミラー素子30がOn状態の場合、ミラーが露出し、信号光を交差する入出力ポートに反射する。MEMSミラー素子30がOff状態の場合、ミラーは隠蔽されて信号を対向する入出力ポートに通過させる。光路上のMEMSミラー30がすべてOff状態になると、入出力ポート31からの信号光は直進して、入出力ポート32に入射する。例えば、図8におけるMEMSミラー30をマトリクス(m、n)で表現する。(1、2)MEMSミラーがOn状態とすると、入出力ポート31−1から出射した信号光はMEMSミラーで反射されて、入出力ポート33−2に入射する。反対に、入出力ポート33−2から出射した信号光はMEMSミラーで反射されて、入出力ポート31−1に入射する。(4、1)〜(4、4)MEMSミラーがすべてOff状態とすると、入出力ポート31−4から出射した信号光は入出力ポート32−4に入射する。反対に、入出力ポート32−4から出射した信号光は入出力ポート31−4に入射する。
【0036】
従って、MEMSを光マトリクススイッチとして使用すると、先の実施の形態で説明した光分岐挿入装置を構成することができる。
【0037】
(実施の形態5)
2次元MEMSを適用した光分岐挿入装置の構成を図9に示す。図9は、信号光伝達の片方向分の光分岐挿入装置の構成である。図9において、11は隣接する光分岐挿入装置からの波長多重された信号光が入力される第一の光伝送路、12は波長多重された信号光を分離する光分波器、14は波長の異なる信号光を波長多重する光合波器、15は隣接する光分岐挿入装置に向かって波長多重された信号光を送出する第二の光伝送路、16はネットワークの外から入力される信号をネットワークを伝達する信号光に変換する挿入側インタフェース部、17はネットワークからの信号光をネットワークの外に出力する分岐側インタフェース部、20は挿入側インタフェース部16からの信号光をネットワークで使用する任意の波長に変換する波長変換部、41は光合波器12からの信号光を通過、分岐する分岐用MEMS、42は光合波器への信号光を通過、挿入する挿入用MEMSである。
【0038】
波長変換部20の変換する波長は外部の制御装置から制御できる。分岐用MEMS41、挿入用MEMS42のクロスポイントの切替も外部の制御装置から制御できる。光分波器12、挿入用MEMS42、分岐側インタフェース部17と接続される分岐用MEMS41の各入出力ポートは、それぞれ図8における入出力ポート31、32、33が対応する。分岐用MEMS41、光合波器14、波長変換部20と接続される挿入用MEMS42の各入出力ポートは、それぞれ図8における入出力ポート31、32、33が対応する。
【0039】
実施の形態2で説明した光マトリクススイッチで、本実施の形態2と同等の機能を実現しようとすると9×9の光マトリクススイッチが必要になる。その叉点の数は81になる。本実施の形態では5×4の光マトリクススイッチが2組である。その叉点の数は20が2組となり、叉点の数を半減することができた。
【0040】
図9において、光分波器12から出力された信号光は、分岐用MEMS41の入力ポートに入力し、通過ポートから出力して挿入用MEMS42の結合ポートに入力し、挿入用MEMS42の出力ポートを通過して光合波器14に出力されるか、分岐用MEMS41の方路設定によって、分岐ポートから分岐側インタフェース部17に出力される。挿入側インタフェース部16から出力された信号光は、波長変換部20によって所定の波長に波長変換され、挿入用MEMS42の挿入ポートから入力し、挿入用MEMS42の方路設定により、出力ポートから出力し、波長変換部20で変換された波長に対応する光合波器14の入力線に入力され、第二の光伝送路15に送出される。
【0041】
なお、波長変換部20及び挿入側インタフェース部16を図7の挿入側信号変換部18に置き換えても同等の動作が可能である。
従って、本実施の形態の光分岐挿入装置では、光レベルで自由にパスの設定を行うことができるため、制御装置からの遠隔制御により光パスの設定、変更が可能となり、また、ネットワークの制御保守稼動を軽減することができた。
【0042】
本実施の形態において、挿入側インタフェース部16の数あるいは分岐側インタフェース部17の数が、光分波器12の出力線数あるいは光合波器14の入力線数に等しい場合、本光分岐挿入装置を通過するすべての信号光を任意に分岐、挿入することができる。挿入側インタフェース部16の数あるいは分岐側インタフェース部17の数を、光分波器12の出力線数あるいは光合波器14の入力線数に比較して少なくした場合、本光分岐挿入装置を通過する一部の信号光のみが分岐、挿入できる反面、分岐用MEMS41及び挿入用MEMS42のポート数を少なくすることができるため、装置の低価格化、高信頼化を実現することができた。以下の実施の形態でも同様である。
【0043】
ここでは、光分波器12の出力線数、光合波器14の入力線数を5とし、挿入側インタフェース部16の数、分岐側インタフェース部17の数、波長変換部20の数はそれぞれ4としているが、これらの数に限定されるものではない。
【0044】
(実施の形態6)
先の実施の形態では、光マトリクススイッチとして2次元MEMSを適用した場合を示したが、本発明では光マトリクススイッチが入力光を通過させるか分岐するか、又は2つの入力光のいずれかを出力させるかの機能を有していることが要件であり、光マトリクススイッチの種類について限定するものではない。図8に示す2次元MEMSと同等の機能を有する光マトリクススイッチを図9に示す本光分岐挿入装置に適用できれば足りる。
【0045】
このような光マトリクススイッチとして石英系光導波路で光マトリクススイッチを構成した例を図10に示す。図10において、35乃至37は入出力ポート、39は本光マトリクススイッチの構成要素である2×2光スイッチである。入出力ポート35、36、37はいずれも光ファイバコリメータを備える。2×2光スイッチ38は熱によって石英系導波路の光学定数が変化して切替動作をする熱光学効果型光スイッチである。切替動作は2×2光スイッチ38がバー状態とクロス状態のいずれかによって決定される。
【0046】
2×2光スイッチ39の切替動作を図11で説明する。図11において、38−1、38−2は入力端子、38−3、38−4は出力端子である。図11において、バー状態では入力端子38−1は出力端子38−3に接続され、入力端子38−2は出力端子38−4に接続される。クロス状態では、入力端子38−1は出力端子38−4に接続され、入力端子38−2は出力端子38−3に接続される。
【0047】
図10において、2×2光スイッチが総てクロス状態のときは、入出力ポート35−1乃至35−4はそれぞれ入出力ポート36−1乃至36−4に接続される。2×2光スイッチが総てバー状態のときは、入出力ポート35−1乃至35−4はそれぞれ入出力ポート37−1乃至37−4に接続される。それぞれの2×2光スイッチの切替動作を制御することにより、入出力ポート35は任意の入出力ポート36又は入出力ポート37と接続できる。この光マトリクススイッチの動作は、2×2光スイッチのバー状態とクロス状態をそれぞれ、図8におけるMEMSミラー素子のOn状態、Off状態と対応させれば、図8の2次元MEMSの動作と全く等価となる。従って、図9における、分岐用MEMS41と挿入用MEMS42に代えて、図10の光マトリクススイッチを適用すると、同等の機能を持つ光分岐挿入装置を実現することができた。ここでは、4×4の光マトリクススイッチで説明したが、4×4に限定されるものではない。なお、図10において、入出力ポート35の数と入出力ポート37の数が等しい場合は正方マトリクスの光マトリクススイッチの構成となる。
【0048】
また、前記oliveスイッチ、跳ね橋型スイッチ等のクロス状に配置された導波路の各叉点において、信号光を通過させるか、交叉する導波路に反射結合させるかを切り替える構造の光マトリクススイッチも、図8のMEMSのように、3方に入出力ポートを持たせれば、MEMSと同等の機能を持つ光マトリクススイッチを構成することができる。従って、このような構成の光マトリクススイッチを図9の光分岐挿入装置に適用すると、MEMSを適用した光分岐挿入装置と同等の機能を実現することができる。
【0049】
(実施の形態7)
本発明の他の実施の形態を図12に示す。図12は2次元MEMSを適用した信号光伝達の片方向分の光分岐挿入装置の構成例である。図12において、11は隣接する光分岐挿入装置からの波長多重された信号光が入力される第一の光伝送路、12は波長多重された信号光を分離する光分波器、14は波長の異なる信号光を波長多重する光合波器、15は隣接する光分岐挿入装置に向かって波長多重された信号光を送出する第二の光伝送路、16はネットワークの外から入力される信号をネットワークを伝達する信号光に変換する挿入側インタフェース部、17はネットワークからの信号光をネットワークの外に出力する分岐側インタフェース部、20は挿入側インタフェース部16からの信号光をネットワークで使用する任意の波長に変換する波長変換部、43は信号光を通過、分岐、挿入するMEMSである。MEMS43のクロスポイントの切替は外部の制御装置から制御できる。波長変換部20の変換する波長も外部の制御装置から制御できる。
【0050】
分岐、挿入用のMEMS43の構造を図13に示す。図13において、30はMEMSミラー素子、51は入力ポート、52は出力ポート、53は分岐ポート、54は挿入ポートである。これらの入出力ポートはいずれも光ファイバコリメータを備える。入力ポート51は図12の光分波器12の出力線に、分岐ポート53は図12の分岐側インタフェース部17に、出力ポート52は図12の光合波器14に、挿入ポート54は図12の波長変換部20にそれぞれ接続される。MEMSミラーは外部からOn状態かOff状態かを制御することができる。図13では、入力ポート51からの信号光を切り替えるMEMSミラー素子と、挿入ポート54からの信号光を切り替えるMEMSミラー素子は対称に傾斜させているが、図14に示すように、総てのMEMSミラー素子を同一方向に傾斜させても同じ機能が得られる。
【0051】
図13又は図14に示す2次元MEMSの構成は、図8に示した2次元MEMSを2個、入出力ポート32同士を接続した形で一体化したものである。従って、図12に示したMEMS43は、図9における分岐用MEMS41及び挿入用MEMS42を一体化したものと同等の機能を有している。
【0052】
図12では、光分波器12の出力線数、光合波器14の入力線数を4とし、挿入側インタフェース部16の数、分岐側インタフェース部17の数、波長変換部20の数はそれぞれ3としているが、これらの数に限定されるものではない。
【0053】
実施の形態2で説明した光マトリクススイッチで、本実施の形態2と同等の機能を実現しようとすると7×7の光マトリクススイッチが必要になる。その叉点の数は49になる。本実施の形態では4×3の光マトリクススイッチが2組である。その叉点の数は12が2組となり、叉点の数を半減することができた。
【0054】
図12において、光分波器12から出力された信号光は、MEMS43の入力ポートから入力し、MEMS43を通過して出力ポートから光合波器14に出力されるか、MEMS43の方路設定によって、分岐ポートから分岐側インタフェース部17に出力される。挿入側インタフェース部16から送出された信号光は、波長変換部20によって所定の波長に波長変換され、MEMS43の挿入ポートから入力し、MEMS43の方路設定により出力ポートから出力し、波長変換部20で変換された波長に対応する光合波器14の入力線に入力され、第二の光伝送路15に送出される。
【0055】
なお、波長変換部20及び挿入側インタフェース部16を図7の挿入側信号変換部18に置き換えても同等の動作が可能である。
従って、本実施の形態の光分岐挿入装置では、光レベルで自由にパスの設定を行うことができるため、制御装置からの遠隔制御により光パスの設定、変更が可能となり、また、ネットワークの制御保守稼動を軽減することができた。
【0056】
本実施の形態において、挿入側インタフェース部16の数あるいは分岐側インタフェース部17の数が、光分波器12の出力線数あるいは光合波器14の入力線数に等しい場合、本光分岐挿入装置を通過するすべての信号光を任意に分岐、挿入することができる。挿入側インタフェース部16の数あるいは分岐側インタフェース部17の数を、光分波器12の出力線数あるいは光合波器14の入力線数に比較して少なくした場合、本光分岐挿入装置を通過する一部の信号光のみが分岐、挿入できる反面、MEMS43のポート数を少なくすることができるため、装置の低価格化、高信頼化を実現することができた。
【0057】
本実施の形態では光マトリクススイッチとして2次元MEMSを適用した場合について説明しているが、本実施の形態の特徴は、分岐用MEMSと挿入用MEMSとを一体化して用いることにあり、光マトリクススイッチの種類について特に限定するものではない。従って、図10に示したような石英系光導波路技術を適用した2個の光マトリクススイッチを同一の基板上に作成し、分岐用光導波路マトリクススイッチと挿入用光導波路マトリクススイッチを一体化すれば、図13又は図14に示したMEMSと同等の構成が実現できる。また、前記oliveスイッチ、跳ね橋型スイッチ等のクロス状に配置された導波路の各叉点において、信号光をそのまま直進させるか、又は交叉する導波路に反射結合させるか切り替える構造の光マトリクススイッチにおいても、分岐用光マトリクススイッチと挿入用光マトリクススイッチとを一体化することにより、図13又は図14のMEMSと同等の機能を持たせることができる。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、光分岐挿入装置において光レベルで自由にパスの設定ができるため、制御装置からの遠隔制御により光パスの設定、変更が可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】光分岐挿入型リングネットワークの構成を説明する図である。
【図2】従来の光分岐挿入装置の構成を説明する図である。
【図3】従来の光分岐挿入スイッチを説明する図である。
【図4】光分岐挿入装置間を結ぶ経路の途中にある既設の光パスの波長を変更する例を説明する図である。
【図5】本発明の実施の形態である光分岐挿入装置の構成を説明する図である。
【図6】本発明の他の実施の形態である光分岐挿入装置の構成を説明する図である。
【図7】本発明の他の実施の形態である光分岐挿入装置の構成を説明する図である。
【図8】2次元MEMSの構成を説明する図である。
【図9】本発明の他の実施の形態である光分岐挿入装置の構成を説明する図である。
【図10】石英系光導波路で光マトリクススイッチを構成した例を説明する図である。
【図11】石英系光導波路の2×2光スイッチの動作を説明する図である。
【図12】本発明の他の実施の形態である光分岐挿入装置の構成を説明する図である。
【図13】分岐用MEMSと挿入用のMEMSとを一体化した光マトリクススイッチの構造を説明する図である。
【図14】分岐用MEMSと挿入用のMEMSとを一体化した光マトリクススイッチの構造を説明する図である
【符号の説明】
11:第一の光伝送路
12:光分波器
13:光マトリクススイッチ
14:光合波器
15:第二の光伝送路
16:挿入側インタフェース部
17:分岐側インタフェース部
18:挿入側信号変換部
20:波長変換部
30:MEMSミラー素子
31〜33:入出力ポート
35〜37:入出力ポート
38:入力端子、出力端子
39:2×2光スイッチ
41:分岐用MEMS
42:挿入用MEMS
43:MEMS
51:入力ポート
52:出力ポート
53:分岐ポート
54:挿入ポート
81:光分岐挿入装置
82:光伝送路
83:挿入側信号
84:分岐側信号
91:第一の光伝送路
92:光分波器
93:光分岐挿入スイッチ
94:光合波器
95:第二の光伝送路
96:挿入側インタフェース部
97:分岐側インタフェース部
Claims (14)
- 入力ポート及び挿入ポートからの信号光を任意の出力ポート又は分岐ポートに方路変更できる光マトリクススイッチと、
第一の光伝送路からの波長多重された信号光を波長毎の信号光に分波して前記光マトリクススイッチの入力ポートに出力する光分波器と、
前記光マトリクススイッチの出力ポートからの信号光を合波して第二の光伝送路に送出する光合波器と、
前記光マトリクススイッチの分岐ポートからの信号光を外部に出力する信号に変換する分岐側インタフェース部と、
光伝送路に送出する信号を光伝送路で伝達される信号光に変換して出力する挿入側インタフェース部と、
該挿入側インタフェース部から出力される信号光を光伝送路で伝達される任意の波長に変換して前記光マトリクススイッチの挿入ポートに出力する波長変換部と、を備える光分岐挿入装置。 - 入力ポート及び挿入ポートからの信号光を任意の出力ポート又は分岐ポートに方路変更できる光マトリクススイッチと、
第一の光伝送路からの波長多重された信号光を波長毎の信号光に分波して前記光マトリクススイッチの入力ポートに出力する光分波器と、
前記光マトリクススイッチの出力ポートからの信号光を合波して第二の光伝送路に送出する光合波器と、
前記光マトリクススイッチの分岐ポートからの信号光を外部に出力する信号に変換する分岐側インタフェース部と、
光伝送路に送出する信号を変換して光伝送路で伝達される任意の波長で前記光マトリクススイッチの挿入ポートに出力する挿入側信号変換部と、を備える光分岐挿入装置。 - 請求項1又は2に記載の光分岐挿入装置において、前記光マトリクススイッチの入力ポートの数と挿入ポートの数との合計が前記光分波器の出力線数よりも多く、且つその2倍以下であり、さらに、前記光マトリクススイッチの出力ポートの数と分岐ポートの数との合計が前記光合波器の入力線数よりも多く、且つその2倍以下であることを特徴とする光分岐挿入装置。
- 請求項1乃至3に記載の前記光マトリクススイッチが、2次元MEMS又は3次元MEMSで構成されていることを特徴とする光分岐挿入装置。
- 請求項1乃至3に記載の前記光マトリクススイッチが、石英導波路型光スイッチで構成されていることを特徴とする光分岐挿入装置。
- 請求項1乃至3に記載の前記光マトリクススイッチが、導波路がクロス状に交叉された叉点であって、信号光を直進させるか、又は交叉する導波路に反射結合させるかを切り替える叉点を有することを特徴とする光分岐挿入装置。
- 入力ポートからの信号光を対応する通過ポート又は任意の分岐ポートに方路変更できる光分岐スイッチ部、及び、該光分岐スイッチ部の通過ポートが対応する結合ポートに接続され、さらに、出力ポートには前記対応する結合ポート又は任意の挿入ポートからの信号光が方路変更できる光挿入スイッチ部を有する光マトリクススイッチと、
第一の光伝送路からの波長多重された信号光を波長毎の信号光に分波して前記光マトリクススイッチの入力ポートに出力する光分波器と、
前記光マトリクススイッチの出力ポートからの信号光を合波して第二の光伝送路に送出する光合波器と、
前記光マトリクススイッチの分岐ポートからの信号光を外部に出力する信号に変換する分岐側インタフェース部と、
光伝送路に送出する信号を光伝送路で伝達される信号光に変換して出力する挿入側インタフェース部と、
該挿入側インタフェース部から出力される信号光を光伝送路で伝達される任意の波長に変換して前記光マトリクススイッチの挿入ポートに出力する波長変換部と、を備える光分岐挿入装置。 - 入力ポートからの信号光を対応する通過ポート又は任意の分岐ポートに方路変更できる光分岐スイッチ部、及び、該光分岐スイッチ部の通過ポートが対応する結合ポートに接続され、さらに、出力ポートには前記対応する結合ポート又は任意の挿入ポートからの信号光が方路変更できる光挿入スイッチ部を有する光マトリクススイッチと、
第一の光伝送路からの波長多重された信号光を波長毎の信号光に分波して前記光マトリクススイッチの入力ポートに出力する光分波器と、
前記光マトリクススイッチの出力ポートからの信号光を合波して第二の光伝送路に送出する光合波器と、
前記光マトリクススイッチの分岐ポートからの信号光を外部に出力する信号に変換する分岐側インタフェース部と、
光伝送路に送出する信号を変換して光伝送路で伝達される任意の波長で前記光マトリクススイッチの挿入ポートに出力する挿入側信号変換部と、を備える光分岐挿入装置。 - 請求項7又は8に記載の光分岐挿入装置において、前記光分波器の出力線数と、前記光マトリクススイッチの入力ポート数と、前記光マトリクススイッチの通過ポート数と、前記光マトリクススイッチの結合ポート数と、前記光マトリクススイッチの出力ポート数と、前記光合波器の入力線数とが等しく、かつ、前記光マトリクススイッチの分岐ポート数及び前記光マトリクススイッチの挿入ポート数が前記光分波器の出力線数よりも少ないことを特徴とする光分岐挿入装置。
- 請求項7又は8に記載の光分岐挿入装置において、前記光マトリクススイッチは入力ポートからの信号光を対応する出力ポート又は任意の分岐ポートに方路変更でき、さらに、出力ポートには前記対応する入力ポート又は任意の挿入ポートからの信号光が方路変更できるように、前記光分岐スイッチ部と前記光挿入スイッチ部とが一体化されていることを特徴とする光分岐挿入装置。
- 請求項10に記載の光分岐挿入装置において、前記光分波器の出力線数と、前記光マトリクススイッチの入力ポート数と、前記光マトリクススイッチの出力ポート数と、前記光合波器の入力線数とが等しく、かつ、前記光マトリクススイッチの分岐ポート数及び前記光マトリクススイッチの挿入ポート数が前記光分波器の出力線数よりも少ないことを特徴とする光分岐挿入装置。
- 請求項7乃至11に記載の前記光マトリクススイッチが、2次元MEMSで構成されていることを特徴とする光分岐挿入装置。
- 請求項7乃至11に記載の前記光マトリクススイッチが、石英導波路型光スイッチで構成されていることを特徴とする光分岐挿入装置。
- 請求項7乃至11に記載の前記光マトリクススイッチが、導波路がクロス状に交叉された叉点であって、信号光を直進させるか、又は交叉する導波路に反射結合させるかを切り替える叉点を有することを特徴とする光分岐挿入装置。
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Cited By (2)
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CN101754060A (zh) * | 2008-12-16 | 2010-06-23 | 株式会社日立制作所 | 光分插复用系统、光分插复用装置及光路径迂回程序 |
WO2017018034A1 (ja) * | 2015-07-27 | 2017-02-02 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 光スイッチ装置及びその設計方法 |
-
2002
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