JP2004134281A - バックライト装置と液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】直下型のバックライト装置において、密閉されたランプ室10の発熱防止の目的で、主たる熱源である冷陰極管113の電極部をランプ室10の外に配置した場合、有効照明領域よりもバックライト装置が大きくなってしまう。
【解決手段】ランプ室10の背面の反射板112に傾斜をもたせて冷陰極管113の電極部15をランプ室10の外に配置することで、ランプ室10内の発熱の防止と、バックライト装置の大きさを有効照明領域相当とすることを両立した。
【選択図】 図1
【解決手段】ランプ室10の背面の反射板112に傾斜をもたせて冷陰極管113の電極部15をランプ室10の外に配置することで、ランプ室10内の発熱の防止と、バックライト装置の大きさを有効照明領域相当とすることを両立した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は直下型バックライト装置、およびそのバックライト装置を用いた液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
透過型の液晶表示装置に用いられるバックライト装置は、画面の直下に冷陰極管を配置する直下型と、画面周辺部に冷陰極管を配置し、導光板にて画面の中央まで光を導くサイドエッジ型に大別される。直下型のバックライト装置はサイドエッジ型に比べ、導光板がない分軽量で、明るさが容易に得られる特長をもつ。その一方で、厚みの点では不利である。
【0003】
近年、液晶表示装置は大型化、高精細化する傾向にある。大型化により導光板の重さが極端に大きくなることや、高精細化により液晶パネルの開口率、透過率が低下し、一層のバックライト装置の明るさが求められることから、直下型のバックライト装置が多く用いられるようになりつつある。
【0004】
液晶表示装置はバックライト装置の明るさを増すことにより、理論上、無限に表示の明るさを高めることができるが、消費電力、発熱の課題とのトレードオフの関係にある。
【0005】
バックライト装置の発熱は、主に冷陰極管の両端の電極部の発熱によってもたらされていることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
このバックライト装置の過度の発熱は、バックライト装置に近接する液晶パネルの温度を変化させ、表示特性に悪影響を与えるとともに、冷陰極管の発光効率を低下させる。これを改善すべく冷陰極管をファンを用いて冷却すれば、前述の課題は解消が見込まれるが、その反面、埃が冷陰極管面、バックライト装置の内側に付着し、明るさの低下、表示均一性の低下といったさらなる課題を引き起こす。
【0007】
このように、直下型バックライト装置における冷陰極管の存在する空間(以下、ランプ室と記す)は密閉されていることが好ましく、その場合、冷陰極管を直接空冷することはできない。そのため、間接的ではあるが、ランプ室の背面である反射板を冷却することになる。その際、反射板を波型にして冷却効率の改善をする技術等が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−214605号公報(〔0011〕段)
【特許文献2】
特開平10−106342号公報(〔0003〕段、〔0009〕段)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前述の発熱の課題を軽減するには、原因を排除すべく、主たる熱源である冷陰極管の電極部をランプ室に含めないことが得策である。
【0010】
具体的に図面を使って説明すると、図4はバックライト装置を表示する断面図において、単に冷陰極管13の長さを延長することでランプ室10の内部に冷陰極管13の電極部15を含めないようにした場合、冷陰極管13の長手方向の長さがランプ室10の幅よりも大きくなり、そのためにバックライト装置全体の幅が大きくなってしまう。つまり有効照明領域の幅に対してバックライト装置の幅が大きくなり、液晶表示装置への要望の1つである狭額縁化に関して不利となる。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決すべく、本発明のバックライト装置は、1本以上の冷陰極管と、冷陰極管からの光を前面へ反射するための反射板と、この反射板を含み大気から遮断されたランプ室を備え、反射板の冷陰極管の電極近傍となる部分に傾斜を設けることで、前記ランプ室には前記冷陰極管の電極近傍を除く発光領域のみを内部に含むものとした。
【0012】
また本発明のバックライト装置は、1本以上のコの字型の冷陰極管と、前記冷陰極管からの光を前面へ反射するための反射板と、前記反射板を含み大気から遮断されたランプ室を備え、前記ランプ室には前記冷陰極管の電極近傍を除く発光領域のみを内部に含むものとした。
【0013】
つぎに本発明の液晶表示装置は、上述したバックライト装置のそれぞれを備えたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のバックライト装置または液晶表示装置について、構成や効果を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
(実施の形態1)
本発明の第1のバックライト装置の断面図を図1に示す。本実施例では個々の冷陰極管は水平方向に配置されるとともに垂直方向に並べられる。そしてバックライト装置は垂直に立てて使用するものとし、図1はそのバックライト装置の上方向からの断面図である。
【0016】
冷陰極管113は水平方向に配置され、その両端には電極部15があり、さらに電極部15からランプリード16が引き出され、図示しない駆動回路に接続されている。冷陰極管113は駆動回路からの信号をランプリード16を介して電極部15で受けとり、電極部15はその信号に基づいて冷陰極間113を電気的に駆動する。
【0017】
拡散板11はアクリルなどの材質からなる板で、前面からバックライト装置を見た際に冷陰極管113の配置による縞模様がわからぬように光を拡散し、均一な面発光を得るためのものである。照明光17は拡散板11から前面の表示手段(図示せず)へ発せられる。
【0018】
反射板112は冷陰極管113から後方へ照射された光を前面へ反射し、バックライト装置の発光効率を上昇させるためのものであり、一般的には内側を白に塗装した金属製のもである場合が多い。また反射板112は、同時に冷陰極管113を固定するフレームの役割を担う。反射板112はその両端部がまがった形状をなし、そこで冷陰極管113をランプホルダ114を介して保持する。反射板112で保持した位置から短部の電極部15がランプ室10から外に出るようになっている。
【0019】
ランプホルダ114は耐熱性のゴムなど柔軟性のある材質でできており、冷陰極管113を保持し、バックライト装置が振動したときに、冷陰極管113の破損、磨耗を防ぐ。
【0020】
ランプ室10は拡散板11と反射板112から作られる空間で、密閉されており、外部の大気からは遮断されている。冷陰極管113が反射板112を貫通する部分はランプホルダ114の柔軟性により、やはり密閉されている。
【0021】
以上のような構成により、本発明のバックライト装置の第1の実施の形態は、ランプ室10が密閉されているため内部に埃が付着することなく、明るく均一な発光が維持できるとともに、主たる発熱源である冷陰極管113の電極部15がランプ室10に含まれていないため、発熱の課題を大幅に軽減することができる。
【0022】
さらに、有効照明領域とバックライト装置の大きさをほぼ等しいものとすることができ、液晶表示装置に適用した場合、狭額縁の構成をとることができる。
【0023】
なお本実施の形態例では、冷陰極管113は1本しか図示されていないが、本発明は冷陰極管の本数に制限されないものである。例えば長手方向が水平方向に向けて置かれた冷陰極管が、垂直方向に、n本が互いに平行に並べられたバックライト装置であれば、図1の構成がn層存在し、効果も同様に期待できる。
【0024】
(実施の形態2)
本発明の第2のバックライト装置の断面図を図2に示す。本実施の形態例でも(実施の形態1)で説明したものと同様に、冷陰極管213は長手部分が水平方向に配置され、さらに複数本の冷陰極管213が垂直方向に並べられている。そのバックライト装置は立てて使用するものとし、図2は上方向からの断面図に相当する。また、本実施の形態が(実施の形態1)で説明したバックライト装置の構成と異なるのは、冷陰極管213、反射板212およびランプホルダ114の形状であるが、それぞれの機能は同じであり、ここではその機能の詳細な説明は省略する。
【0025】
冷陰極管213は本実施の形態例においては図2の通りコの字型をしている。冷陰極管213はその長手方向が水平方向に配置され、その両端には電極部15があり、さらに電極部15からランプリード16が引き出され、図示しない駆動回路に接続されており、冷陰極管213は電気的に駆動される。
【0026】
拡散板11はアクリルなどの材質からなる板で、前面からバックライト装置を見た際に冷陰極管213の配置による縞模様がわからぬように光を拡散し、均一な面発光を得るためのものである。
【0027】
反射板212は冷陰極管213から後方へ照射された光を前面へ反射し、バックライト装置の発光効率を上昇させるためのものであり、一般的には内側を白に塗装した金属製である場合が多い。また反射板212は、同時に冷陰極管213を固定するフレームの役割を担う。反射板212は両端に冷陰極管213の短辺が貫通できるよう貫通穴があり、電極部15がランプ室から外に出るようになっている。
【0028】
ランプホルダ214は耐熱性のゴムなど柔軟性のある材質でできており、冷陰極管213を保持し、バックライト装置が振動したときに、冷陰極管213の破損、磨耗を防ぐ。
【0029】
拡散板11と反射板212の作る空間をランプ室10と定義する。ランプ室は密閉されており、大気から遮断されている。冷陰極213管の貫通部はランプホルダ214の柔軟性により、やはり密閉されている。
【0030】
以上のような構成により、本発明の第2の実施の形態例であるバックライト装置は、ランプ室が密閉されており内部に埃が付着することなく、明るく均一な発光が維持できるとともに、主たる発熱源である冷陰極管213の電極部15がランプ室に含まれていないため、発熱の課題を大幅に軽減することができる。
【0031】
さらに、有効照明領域とバックライト装置の大きさをほぼ等しいものとすることができ、このバックライト装置を液晶表示装置に利用した場合、狭額縁の構成をとることができる。
【0032】
また、(実施の形態1)のバックライト装置に比べ、ランプ室10内の冷陰極管213の長さを大きくとることができ、その分、発光効率の面で有利となる。
【0033】
なお、本実施の形態例では冷陰極管213は1本しか図示されていないが、本発明は冷陰極管の本数に制限されない。例えばn本の冷陰極管が平行して配置されたバックライト装置であれば、図2の構成がn層存在し、効果も同様に期待できる。
【0034】
(実施の形態3)
本発明の液晶表示装置についてその具体例を説明する。(実施の形態1)で説明したバックライト装置を液晶表示装置として適用した場合の断面図を図3(a)に示す。第1のバックライト装置22に液晶パネル20を組合せ、1つの箱状の筐体21を用いて液晶表示装置を構成した。
【0035】
同様に(実施の形態2)で説明したバックライト装置を液晶表示装置として適用した場合の断面図を図3(b)に示す。
【0036】
さらに図4の従来のバックライト装置を適用した場合の断面図を図3(c)に示す。
【0037】
図3(a)〜図3(c)は液晶パネル20の大きさが等しいものとして同じ縮尺で描かれている。また、各バックライト装置と筐体21のクリアランスや、冷陰極管13、113、213のランプ室からの突出も同等に描かれている。したがって、各バックライト装置を適用した場合の液晶表示装置の筐体21の大きさを一見して比較することができる。
【0038】
図3から明らかな通り、本発明の液晶表示装置図3(a)および図3(b)はそれぞれ第1および第2のバックライト装置を用いることで、同じ表示面積に対して小型化ができる。換言すれば、狭額縁化を実現することができる。
【0039】
【発明の効果】
本発明のバックライト装置は、ランプ室が密閉されており内部に埃が付着することなく、明るく均一な発光が維持できるとともに、主たる発熱源である冷陰極管の電極部がランプ室に含まれていないため、発熱の課題を大幅に軽減することができる。さらに、有効照明領域とバックライト装置の大きさをほぼ等しいものとすることができ、液晶表示装置に適用した場合、狭額縁の構成をとることができる。
【0040】
また本発明のバックライト装置は、ランプ室が密閉されており内部に埃が付着することなく、明るく均一な発光が維持できるとともに、主たる発熱源である冷陰極管の電極部がランプ室に含まれていないため、発熱の課題を大幅に軽減することができる。さらに、有効照明領域とバックライト装置の大きさをほぼ等しいものとすることができ、液晶表示装置に適用した場合、狭額縁の構成をとることができる。また、第1のバックライト装置に比べ、ランプ室内の冷陰極管の長さを大きくとることができ、その分、発光効率の面で有利となる。
【0041】
本発明の液晶表示装置は、第1または第2のバックライト装置を用いることにより、表示面積に対して小型化が可能で、狭額縁化を実現することがきる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の発明のバックライト装置の断面図
【図2】本発明の第2の発明のバックライト装置の断面図
【図3】本発明の第3発明の液晶表示装置の断面図
【図4】従来のバックライト装置の断面図
【符号の説明】
10 ランプ室
11 拡散板
12、112、212 反射板
13、113、213 冷陰極管
14、114、214 ランプホルダ
15 電極部
16 ランプリード
20 液晶パネル
21 筐体
【発明の属する技術分野】
本発明は直下型バックライト装置、およびそのバックライト装置を用いた液晶表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
透過型の液晶表示装置に用いられるバックライト装置は、画面の直下に冷陰極管を配置する直下型と、画面周辺部に冷陰極管を配置し、導光板にて画面の中央まで光を導くサイドエッジ型に大別される。直下型のバックライト装置はサイドエッジ型に比べ、導光板がない分軽量で、明るさが容易に得られる特長をもつ。その一方で、厚みの点では不利である。
【0003】
近年、液晶表示装置は大型化、高精細化する傾向にある。大型化により導光板の重さが極端に大きくなることや、高精細化により液晶パネルの開口率、透過率が低下し、一層のバックライト装置の明るさが求められることから、直下型のバックライト装置が多く用いられるようになりつつある。
【0004】
液晶表示装置はバックライト装置の明るさを増すことにより、理論上、無限に表示の明るさを高めることができるが、消費電力、発熱の課題とのトレードオフの関係にある。
【0005】
バックライト装置の発熱は、主に冷陰極管の両端の電極部の発熱によってもたらされていることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
このバックライト装置の過度の発熱は、バックライト装置に近接する液晶パネルの温度を変化させ、表示特性に悪影響を与えるとともに、冷陰極管の発光効率を低下させる。これを改善すべく冷陰極管をファンを用いて冷却すれば、前述の課題は解消が見込まれるが、その反面、埃が冷陰極管面、バックライト装置の内側に付着し、明るさの低下、表示均一性の低下といったさらなる課題を引き起こす。
【0007】
このように、直下型バックライト装置における冷陰極管の存在する空間(以下、ランプ室と記す)は密閉されていることが好ましく、その場合、冷陰極管を直接空冷することはできない。そのため、間接的ではあるが、ランプ室の背面である反射板を冷却することになる。その際、反射板を波型にして冷却効率の改善をする技術等が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−214605号公報(〔0011〕段)
【特許文献2】
特開平10−106342号公報(〔0003〕段、〔0009〕段)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前述の発熱の課題を軽減するには、原因を排除すべく、主たる熱源である冷陰極管の電極部をランプ室に含めないことが得策である。
【0010】
具体的に図面を使って説明すると、図4はバックライト装置を表示する断面図において、単に冷陰極管13の長さを延長することでランプ室10の内部に冷陰極管13の電極部15を含めないようにした場合、冷陰極管13の長手方向の長さがランプ室10の幅よりも大きくなり、そのためにバックライト装置全体の幅が大きくなってしまう。つまり有効照明領域の幅に対してバックライト装置の幅が大きくなり、液晶表示装置への要望の1つである狭額縁化に関して不利となる。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決すべく、本発明のバックライト装置は、1本以上の冷陰極管と、冷陰極管からの光を前面へ反射するための反射板と、この反射板を含み大気から遮断されたランプ室を備え、反射板の冷陰極管の電極近傍となる部分に傾斜を設けることで、前記ランプ室には前記冷陰極管の電極近傍を除く発光領域のみを内部に含むものとした。
【0012】
また本発明のバックライト装置は、1本以上のコの字型の冷陰極管と、前記冷陰極管からの光を前面へ反射するための反射板と、前記反射板を含み大気から遮断されたランプ室を備え、前記ランプ室には前記冷陰極管の電極近傍を除く発光領域のみを内部に含むものとした。
【0013】
つぎに本発明の液晶表示装置は、上述したバックライト装置のそれぞれを備えたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のバックライト装置または液晶表示装置について、構成や効果を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
(実施の形態1)
本発明の第1のバックライト装置の断面図を図1に示す。本実施例では個々の冷陰極管は水平方向に配置されるとともに垂直方向に並べられる。そしてバックライト装置は垂直に立てて使用するものとし、図1はそのバックライト装置の上方向からの断面図である。
【0016】
冷陰極管113は水平方向に配置され、その両端には電極部15があり、さらに電極部15からランプリード16が引き出され、図示しない駆動回路に接続されている。冷陰極管113は駆動回路からの信号をランプリード16を介して電極部15で受けとり、電極部15はその信号に基づいて冷陰極間113を電気的に駆動する。
【0017】
拡散板11はアクリルなどの材質からなる板で、前面からバックライト装置を見た際に冷陰極管113の配置による縞模様がわからぬように光を拡散し、均一な面発光を得るためのものである。照明光17は拡散板11から前面の表示手段(図示せず)へ発せられる。
【0018】
反射板112は冷陰極管113から後方へ照射された光を前面へ反射し、バックライト装置の発光効率を上昇させるためのものであり、一般的には内側を白に塗装した金属製のもである場合が多い。また反射板112は、同時に冷陰極管113を固定するフレームの役割を担う。反射板112はその両端部がまがった形状をなし、そこで冷陰極管113をランプホルダ114を介して保持する。反射板112で保持した位置から短部の電極部15がランプ室10から外に出るようになっている。
【0019】
ランプホルダ114は耐熱性のゴムなど柔軟性のある材質でできており、冷陰極管113を保持し、バックライト装置が振動したときに、冷陰極管113の破損、磨耗を防ぐ。
【0020】
ランプ室10は拡散板11と反射板112から作られる空間で、密閉されており、外部の大気からは遮断されている。冷陰極管113が反射板112を貫通する部分はランプホルダ114の柔軟性により、やはり密閉されている。
【0021】
以上のような構成により、本発明のバックライト装置の第1の実施の形態は、ランプ室10が密閉されているため内部に埃が付着することなく、明るく均一な発光が維持できるとともに、主たる発熱源である冷陰極管113の電極部15がランプ室10に含まれていないため、発熱の課題を大幅に軽減することができる。
【0022】
さらに、有効照明領域とバックライト装置の大きさをほぼ等しいものとすることができ、液晶表示装置に適用した場合、狭額縁の構成をとることができる。
【0023】
なお本実施の形態例では、冷陰極管113は1本しか図示されていないが、本発明は冷陰極管の本数に制限されないものである。例えば長手方向が水平方向に向けて置かれた冷陰極管が、垂直方向に、n本が互いに平行に並べられたバックライト装置であれば、図1の構成がn層存在し、効果も同様に期待できる。
【0024】
(実施の形態2)
本発明の第2のバックライト装置の断面図を図2に示す。本実施の形態例でも(実施の形態1)で説明したものと同様に、冷陰極管213は長手部分が水平方向に配置され、さらに複数本の冷陰極管213が垂直方向に並べられている。そのバックライト装置は立てて使用するものとし、図2は上方向からの断面図に相当する。また、本実施の形態が(実施の形態1)で説明したバックライト装置の構成と異なるのは、冷陰極管213、反射板212およびランプホルダ114の形状であるが、それぞれの機能は同じであり、ここではその機能の詳細な説明は省略する。
【0025】
冷陰極管213は本実施の形態例においては図2の通りコの字型をしている。冷陰極管213はその長手方向が水平方向に配置され、その両端には電極部15があり、さらに電極部15からランプリード16が引き出され、図示しない駆動回路に接続されており、冷陰極管213は電気的に駆動される。
【0026】
拡散板11はアクリルなどの材質からなる板で、前面からバックライト装置を見た際に冷陰極管213の配置による縞模様がわからぬように光を拡散し、均一な面発光を得るためのものである。
【0027】
反射板212は冷陰極管213から後方へ照射された光を前面へ反射し、バックライト装置の発光効率を上昇させるためのものであり、一般的には内側を白に塗装した金属製である場合が多い。また反射板212は、同時に冷陰極管213を固定するフレームの役割を担う。反射板212は両端に冷陰極管213の短辺が貫通できるよう貫通穴があり、電極部15がランプ室から外に出るようになっている。
【0028】
ランプホルダ214は耐熱性のゴムなど柔軟性のある材質でできており、冷陰極管213を保持し、バックライト装置が振動したときに、冷陰極管213の破損、磨耗を防ぐ。
【0029】
拡散板11と反射板212の作る空間をランプ室10と定義する。ランプ室は密閉されており、大気から遮断されている。冷陰極213管の貫通部はランプホルダ214の柔軟性により、やはり密閉されている。
【0030】
以上のような構成により、本発明の第2の実施の形態例であるバックライト装置は、ランプ室が密閉されており内部に埃が付着することなく、明るく均一な発光が維持できるとともに、主たる発熱源である冷陰極管213の電極部15がランプ室に含まれていないため、発熱の課題を大幅に軽減することができる。
【0031】
さらに、有効照明領域とバックライト装置の大きさをほぼ等しいものとすることができ、このバックライト装置を液晶表示装置に利用した場合、狭額縁の構成をとることができる。
【0032】
また、(実施の形態1)のバックライト装置に比べ、ランプ室10内の冷陰極管213の長さを大きくとることができ、その分、発光効率の面で有利となる。
【0033】
なお、本実施の形態例では冷陰極管213は1本しか図示されていないが、本発明は冷陰極管の本数に制限されない。例えばn本の冷陰極管が平行して配置されたバックライト装置であれば、図2の構成がn層存在し、効果も同様に期待できる。
【0034】
(実施の形態3)
本発明の液晶表示装置についてその具体例を説明する。(実施の形態1)で説明したバックライト装置を液晶表示装置として適用した場合の断面図を図3(a)に示す。第1のバックライト装置22に液晶パネル20を組合せ、1つの箱状の筐体21を用いて液晶表示装置を構成した。
【0035】
同様に(実施の形態2)で説明したバックライト装置を液晶表示装置として適用した場合の断面図を図3(b)に示す。
【0036】
さらに図4の従来のバックライト装置を適用した場合の断面図を図3(c)に示す。
【0037】
図3(a)〜図3(c)は液晶パネル20の大きさが等しいものとして同じ縮尺で描かれている。また、各バックライト装置と筐体21のクリアランスや、冷陰極管13、113、213のランプ室からの突出も同等に描かれている。したがって、各バックライト装置を適用した場合の液晶表示装置の筐体21の大きさを一見して比較することができる。
【0038】
図3から明らかな通り、本発明の液晶表示装置図3(a)および図3(b)はそれぞれ第1および第2のバックライト装置を用いることで、同じ表示面積に対して小型化ができる。換言すれば、狭額縁化を実現することができる。
【0039】
【発明の効果】
本発明のバックライト装置は、ランプ室が密閉されており内部に埃が付着することなく、明るく均一な発光が維持できるとともに、主たる発熱源である冷陰極管の電極部がランプ室に含まれていないため、発熱の課題を大幅に軽減することができる。さらに、有効照明領域とバックライト装置の大きさをほぼ等しいものとすることができ、液晶表示装置に適用した場合、狭額縁の構成をとることができる。
【0040】
また本発明のバックライト装置は、ランプ室が密閉されており内部に埃が付着することなく、明るく均一な発光が維持できるとともに、主たる発熱源である冷陰極管の電極部がランプ室に含まれていないため、発熱の課題を大幅に軽減することができる。さらに、有効照明領域とバックライト装置の大きさをほぼ等しいものとすることができ、液晶表示装置に適用した場合、狭額縁の構成をとることができる。また、第1のバックライト装置に比べ、ランプ室内の冷陰極管の長さを大きくとることができ、その分、発光効率の面で有利となる。
【0041】
本発明の液晶表示装置は、第1または第2のバックライト装置を用いることにより、表示面積に対して小型化が可能で、狭額縁化を実現することがきる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の発明のバックライト装置の断面図
【図2】本発明の第2の発明のバックライト装置の断面図
【図3】本発明の第3発明の液晶表示装置の断面図
【図4】従来のバックライト装置の断面図
【符号の説明】
10 ランプ室
11 拡散板
12、112、212 反射板
13、113、213 冷陰極管
14、114、214 ランプホルダ
15 電極部
16 ランプリード
20 液晶パネル
21 筐体
Claims (3)
- 1本以上の冷陰極管と、前記冷陰極管からの光を前面へ反射するための反射板と、前記反射板を含み大気から遮断されたランプ室を備え、前記反射板の、前記冷陰極管の電極近傍となる部分に傾斜を設けることで、前記ランプ室には前記冷陰極管の電極近傍を除く発光領域のみを内部に含むことを特徴とするバックライト装置。
- 1本以上のコの字型の冷陰極管と、前記冷陰極管からの光を前面へ反射するための反射板と、前記反射板を含み大気から遮断されたランプ室を備え、前記ランプ室には前記冷陰極管の電極近傍を除く発光領域のみを内部に含むことを特徴とするバックライト装置。
- 請求項1または請求項2に記載のバックライト装置を備えた液晶表示装置。
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