JP2004134214A - 防水コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】端子収容室内の端子金具が腐食されることを防止できる防水コネクタを提供する。
【解決手段】防水コネクタ1はコネクタハウジング2と雌端子3と円管部材4と第1の防水ゴム栓5と第2の防水ゴム栓6とを備えている。コネクタハウジング2は端子収容室17,17aとアーム18,18cとを備えている。端子収容室17は雌端子3を収容する。アーム18は雌端子3に係止する。雌端子3は電線22が取り付けられる。円管部材4は一端部4aが端子収容室17a内に挿入され他端部4bが防水ケース26内と連通している。一端部4aにはアーム18cが係止する。第1の防水ゴム栓5は電線22の外面と端子収容室17の内面との間を水密に保つ。第2の防水ゴム栓6は円管部材4の一端部4aの外面と端子収容室17aの内面との間を水密に保つ。
【選択図】 図1
【解決手段】防水コネクタ1はコネクタハウジング2と雌端子3と円管部材4と第1の防水ゴム栓5と第2の防水ゴム栓6とを備えている。コネクタハウジング2は端子収容室17,17aとアーム18,18cとを備えている。端子収容室17は雌端子3を収容する。アーム18は雌端子3に係止する。雌端子3は電線22が取り付けられる。円管部材4は一端部4aが端子収容室17a内に挿入され他端部4bが防水ケース26内と連通している。一端部4aにはアーム18cが係止する。第1の防水ゴム栓5は電線22の外面と端子収容室17の内面との間を水密に保つ。第2の防水ゴム栓6は円管部材4の一端部4aの外面と端子収容室17aの内面との間を水密に保つ。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両としての自動車などのエンジンルーム内などに位置付けられる防水コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両としての自動車は、各種の電子機器を搭載している。このため、前記自動車は、前記電子機器に各種の信号や電力などを伝送するためにワイヤハーネスを配索している。ワイヤハーネスは、複数の電線と、この電線に取り付けられたコネクタなどを備えている。電線は、導電性の芯線と、この芯線を被覆する被覆部とを備えている。芯線は、複数の素線が撚り合わされ構成されている。被覆部は、絶縁性の合成樹脂からなる。
【0003】
コネクタは、導電性の板金などからなる端子金具と、前記端子金具を収容するコネクタハウジングなどを備えている。端子金具は、電線の端部に取り付けられて、該電線の芯線と電気的に接続する。コネクタハウジングは、絶縁性の合成樹脂からなり箱状に形成されている。コネクタハウジングは、端子金具を収容する端子収容室を備えている。コネクタハウジングは、相手側のコネクタと結合可能である。
【0004】
前述したワイヤハーネスは、電線の端部に端子金具が取り付けられて、これらの端子金具が端子収容室内に挿入され、コネクタと相手側のコネクタなどが結合して組み立てられる。ワイヤハーネスは、前記自動車などに配索されて、各種の電子機器に所定の信号や電力を伝える。また、ワイヤハーネスは、電線同士を直接接続するジョイント部を備えている。ジョイント部は、電線の所望箇所の被覆部が除去され、露出した芯線同士が周知のジョイント端子などで加締められて得られる。
【0005】
さらに、前述したワイヤハーネスでは、水などが付着して前記端子金具などが腐食されることを防止するために、前述したコネクタとして防水コネクタ(例えば、特許文献1参照)を用いることがある。防水コネクタは、前述した端子金具とコネクタハウジングとを備えているとともに、さらに防水手段としての防水ゴム栓などを備えている。
【0006】
防水ゴム栓は、電線の端部と端子収容室との間を水密に保つ。防水コネクタと結合する相手側のコネクタも当然前述した防水ゴム栓などを備えた防水コネクタとなっている。このため、防水コネクタが相手側のコネクタと結合すると、端子収容室内に水などの液体が浸入することを防止して、端子金具などに水などの液体が付着することを防止する。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−184508号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の防水コネクタでは、防水ゴム栓が電線の外面と端子収容室の内面との間を水密に保っている。このため、端子収容室の気密性は、高くなっている。このため、前述した防水コネクタをエンジンルームなどに配置すると、前記端子収容室内の温度は、エンジンルーム内の温度とともに上昇・下降する。
【0009】
例えば、前述した自動車が走行すると、エンジンなどによりエンジンルーム内の温度が上昇して、端子収容室内の気体の温度が上昇する。すると、端子収容室内の気体が膨張して、電線の芯線を構成する複数の素線間を通って前記ジョイント部などから端子収容室内の気体がコネクタハウジング外に出る。
【0010】
そして、前述した自動車のエンジンを停止すると、前記エンジンルーム内の温度が徐々に下がるとともに端子収容室内の温度が徐々に下がる。すると、端子収容室内の気体が収縮して、前記素線間を通って前記ジョイント部などから端子収容室内に外部の気体が流れる。すると、前述した外部の気体とともに水蒸気や水分などが、端子収容室内に素線間を通って浸入しようとする。
【0011】
前述したエンジンの運転及び停止を繰り返すと、前記ジョンイント部などから水蒸気や水分などが徐々に端子収容室に浸入しようとする。すると、前記端子収容室に浸入した水蒸気などが結露(液化)して、端子収容室内に溜まる虞があった。端子収容室内に溜まった水により、端子金具などが腐食される虞があった。
【0012】
したがって、本発明の目的は、端子収容室内の端子金具が腐食されることを防止できる防水コネクタを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の防水コネクタは、電線の端部に取り付けられた端子金具と、箱状に形成されかつ前記端子金具を収容する端子収容室を備えたコネクタハウジングと、前記端子収容室の内面と端子金具に取り付けられた電線の外面との間を水密に保つ第1のシール部材と、前記コネクタハウジング内に形成されかつ前記端子収容室と連なるキャビティと、管状に形成されかつ一端部が前記キャビティ内に挿入されているとともに他端部が乗員室又は防水ケース内に連なる管部材と、前記管部材の一端部に取り付けられかつ前記キャビティの内面と前記管部材の外面との間を水密に保つ第2のシール部材とを備えたことを特徴としている。
【0014】
請求項2に記載の本発明の防水コネクタは、請求項1に記載の防水コネクタにおいて、前記コネクタハウジングは、前記キャビティの内面から該キャビティの内側に向かって延在しかつ前記管部材の外面に係止する係止アームを備えたことを特徴としている。
【0015】
請求項3に記載の本発明の防水コネクタは、請求項2に記載の防水コネクタにおいて、前記管部材は、前記一端部の外面から凹に形成されかつ前記係止アームが係止する係止受け部を備えたことを特徴としている。
【0016】
請求項4に記載の本発明の防水コネクタは、請求項1に記載の防水コネクタにおいて、前記第2のシール部材は、ゴムからなりかつ前記管部材の外面との間を水密に保つ第1のシール部と、前記第1のシール部からキャビティの内面に向かって延びかつ前記キャビティの内面との間を水密に保つ第2のシール部と、を一体に備え、前記管部材は、第1のシール部より前記キャビティの奥に位置付けられかつ前記一端部から該管部材の外周方向に突出して前記第1のシール部と接触可能な突起を備えたことを特徴としている。
【0017】
請求項5に記載の本発明の防水コネクタは、請求項1に記載の防水コネクタにおいて、前記第2のシール部材は、合成樹脂からなりかつ前記管部材の一端部の外面と前記キャビティの内面との間に充填されていることを特徴としている。
【0018】
請求項1に記載した本発明の防水コネクタによれば、管部材によりキャビティと乗員室または防水ケース内とが連通し、キャビティが端子収容室と連なっている。このため、端子収容室内の気体が膨張した後、収縮しても、自動車のエアコンディショナ(Air Conditioner)などにより温度及び湿度が調整された乗員室や、水などが浸入しない防水ケース内の気体が端子収容室内に浸入する。さらに、第2のシール部材が管部材の外面とキャビティの内面との間を水密に保つ。このため、端子収容室内に浸入する水蒸気の量を抑制できる。また、液化する前であれば、端子収容室内に浸入した気体に含まれる水蒸気を、管部材を通して乗員室又は防水ケース内に排出できる。
【0019】
本明細書に記した防水ケースとは、例えば、ヒューズボックスなどの電気接続箱のケース、ヘッドランプ(前照灯)などの前照灯ユニットケース、エアクリーナ(乾式エアクリーナ)などのケースなどである。則ち、本明細書に記した防水ケースとは、前述した自動車などに装備される各種の装備品の外殻を構成しかつ内側に水などの液体の浸入が防止されたケースなどを示している。
【0020】
請求項2に記載した本発明の防水コネクタによれば、管部材に係止する係止アームを備えている。このため、管部材がコネクタハウジングから不意に脱落することを防止でき、キャビティ則ち端子収容室内に浸入する水蒸気の量を確実に抑制できる。
【0021】
請求項3に記載した本発明の防水コネクタによれば、管部材の外面に係止アームが係止する係止受け部が形成されている。このため、管部材がコネクタハウジングから不意に脱落することを確実に防止でき、キャビティ則ち端子収容室内に浸入する水蒸気の量を確実に抑制できる。
【0022】
請求項4に記載した本発明の防水コネクタによれば、管部材が第2のシール部材の第1のシール部よりキャビティの奥に位置付けられかつ管部材から外周方向に突出しているとともに第1のシール部と接触可能な突起を備えている。このため、管部材をキャビティから引き抜こうとしても、突起と第1のシール部とが干渉する。このため、管部材がコネクタハウジングから不意に脱落することをより確実に防止でき、キャビティ則ち端子収容室内に浸入する水蒸気の量をより確実に抑制できる。
【0023】
請求項5に記載した本発明の防水コネクタによれば、第2のシール部材が管部材とキャビティとの間に充填された合成樹脂である。このため、管部材の外面とキャビティの内面との間を確実に水密に保つことができ、キャビティ則ち端子収容室内に浸入する水蒸気の量をより一層確実に抑制できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態にかかる防水コネクタを、図1ないし図3を参照して説明する。本発明の第1の実施形態にかかる防水コネクタ1は、図1及び図3に示すように、コネクタハウジング2と、端子金具としての雌型の端子金具(以下雌端子と呼ぶ)3と、管部材としての円管部材4と、複数の第1の防水ゴム栓5と、第2の防水ゴム栓6とを備え、図3に示す相手側のコネクタ7と結合する。
【0025】
相手側のコネクタ7は、図3に示すように、相手側のコネクタハウジング8と、相手側の端子金具としての雄型の端子金具(以下雄端子と呼ぶ)9と、シール部材としての防水ゴム栓10とを備えている。相手側のコネクタハウジング8は、合成樹脂からなり筒状に形成されている。相手側のコネクタハウジング8は、複数の端子収容室11を備えている。
【0026】
雄端子9は、導電性の板金などからなり電線12が接続される電線接続部13と、電気接触部としてのタブ14とを一体に備えている。電線接続部13は、電線12を加締めるかしめ片15を複数備えている。電線接続部13は、かしめ片15で電線12を加締めることにより前記電線12の芯線と電気的に接続する。タブ14は、平板状または棒状に形成されかつ電線接続部13に連なっている。タブ14は、雌端子3の電気接触部24内に侵入することで、雌端子3と電気的に接続する。
【0027】
防水ゴム栓10は、端子収容室11内の開口11a寄りに設けられている。防水ゴム栓10は、弾性変形自在なゴムなどの合成樹脂からなる。防水ゴム栓10は、円管状に形成されかつ内側に雄端子9に取り付けられる電線12を通している。防水ゴム栓10は、雄端子9に取り付けられた電線12の外面と端子収容室11の内面との双方に密に接触する。防水ゴム栓10は、電線12の外面と端子収容室11の内面との間を水密に保って、端子収容室11内に水などの液体が浸入することを防止する。
【0028】
さらに、防水コネクタ1と結合すると、複数の端子収容室11のうち後述の一つの端子収容室17aと略同一線上に位置する端子収容室11(以下符号11bで示す)内には雄端子9が挿入されていない。端子収容室11bには、防水ゴム栓10が挿入されており、この防水ゴム栓10内には、ダミー栓16(図3に示す)の円柱部16aが挿入されている。円柱部16aの外径は、電線12の外径と略等しい。そして、前記防水ゴム栓10は、ダミー栓16の外面と端子収容室11bとの間を水密に保ち、端子収容室11b内に水などの液体が浸入することを防止する。
【0029】
コネクタハウジング2は、合成樹脂からなりかつ箱状に形成されている。コネクタハウジング2は、図1などに示すように、複数の端子収容室17と、複数のアーム18とを備えている。端子収容室17は、コネクタハウジング2内に設けられた隔壁19により区画されている。
【0030】
端子収容室17は、それぞれ、コネクタハウジング2内に形成された空間であり、直線状に延びている。複数の端子収容室17は、互いに平行である。これらの端子収容室17は、互いに連なっている(連通している)。端子収容室17の両端は、コネクタハウジング2の外表面に開口している。端子収容室17の図1中右側に位置する一方の開口20を通して、雌端子3が端子収容室17内に挿入される。
【0031】
コネクタハウジング2が相手側のコネクタハウジング8と結合すると、端子収容室17の図1中左側に位置する他方の開口21を通して、雄端子9のタブ14が端子収容室17内に侵入する。複数の端子収容室17のうち図1中最も下側に位置する一つの端子収容室17(以下符号17aで示す)は、本明細書に記したキャビティをなしている。一つの端子収容室17aには、雌端子3は挿入されない。
【0032】
アーム18は、端子収容室17それぞれに一つ設けられている。アーム18の一端部18aは、隔壁19などと一体である。アーム18は、棒状に形成されかつ隔壁19などから端子収容室17の内側に向かって延びている。
【0033】
アーム18は、前記一端部18aが前記一方の開口20寄りに位置し、前記他端部18bが前記他方の開口21寄りに位置している。さらに、アーム18は、一端部18aから他端部18bに向かうにしたがって徐々に端子収容室17の内側に向かうように、端子収容室17の長手方向に対し傾斜している。則ち、アーム18は、端子収容室17の内面から端子収容室17の内側に向かって延在している。
【0034】
アーム18は、弾性変形自在となっており、他端部18bが端子収容室17の長手方向に交差する方向に沿って変位自在となっている。アーム18は、一方の開口20を通して端子収容室17内に挿入された雌端子3と接触して他端部18bが一旦隔壁19などに近づく方向に弾性変形する。そして、端子収容室17の所定の位置まで雌端子3が挿入されると、弾性復元力により他端部18bが隔壁19から離れる方向に変位して、雌端子3に係止する。こうして、アーム18は、雌端子3に係止して、雌端子3が端子収容室17から抜け出ることを防止する。
【0035】
また、前記アーム18のうちキャビティに相当する一つの端子収容室17a内に設けられた一つのアーム18(以下符号18cで示す)は、本明細書に記した係止アームをなしている。このため、係止アームとしての一つのアーム18cは、キャビティとしての一つの端子収容室17aの内面からこの端子収容室17aの内側に向かって延在している(延びている)。また、係止アームとしての一つのアーム18cの他端部18bは、円管部材4の外面に設けられた後述する係止受け部としての凹溝27に係止する。こうして、係止アームとしての一つのアーム18cの他端部18bは、円管部材4の外面に係止する。
【0036】
雌端子3は、導電性の板金などからなる。雌端子3は、電線22と接続される電線接続部23と、相手側のコネクタ7の相手側のコネクタハウジング8内に挿入される雄端子9と接続する電気接触部24とを備えている。前記電線22は、導電性の芯線と、芯線を被覆する絶縁性の被覆部とを備えている。芯線は、複数の素線が撚り合わされて構成されている。被覆部は、絶縁性の合成樹脂からなる。
【0037】
電線接続部23は、電線22などを加締めるかしめ片25などを備えている。電線接続部23は、かしめ片25で電線22を加締めることにより電線22の芯線と電気的に接続する。電気接触部24は、筒状に形成されており、内側に前記タブ14が侵入することにより雄端子9と電気的に接続する。
【0038】
円管部材4は、円管状に形成されている。円管部材4は、弾性変形自在な合成樹脂などからなる。円管部材4は、一端部4aが前述した一つの端子収容室17a内に挿入され、他端部4bが自動車などに装備される防水ケース26内に連通している(連なるともいう)。円管部材4は、一つの端子収容室17aと防水ケース26内とを連通している(つなげているともいう)。円管部材4の一端部4aには係止受け部としての凹溝27が形成されている。凹溝27は、円管部材4の外面から凹に形成され円管部材4の全周に亘って設けられている。
【0039】
なお、本明細書に記した防水ケース26とは、例えば、ヒューズボックスなどの電気接続箱のケース、ヘッドランプ(前照灯)などの前照灯ユニットケース、エアクリーナ(乾式エアクリーナ)などのケースなどである。則ち、本明細書に記した防水ケースとは、前述した自動車などに装備される各種の装備品の外殻を構成しかつ内側への水などの液体の浸入が防止されたケースなどを示している。
【0040】
第1の防水ゴム栓5と第2の防水ゴム栓6とは、互いに構成が等しいので、同一符号を付して以下説明する。第1の防水ゴム栓5は、本明細書に記した第1のシール部材をなし、第2の防水ゴム栓6は、本明細書に記した第2のシール部材をなしている。第1の防水ゴム栓5は電線22の端部などに取り付けられて端子収容室17内に挿入される。第2の防水ゴム栓6は円管部材4の一端部4aなどに取り付けられて、一つの端子収容室17a内に挿入される。
【0041】
シール部材5,6は、弾性変形自在なゴムなどの合成樹脂からなる。シール部材5,6は、端子収容室17,17a内に挿入されかつ前述した開口20寄りの端部に設けられている。
【0042】
シール部材5,6は、円管状に形成されかつ内側に電線22や円管部材4を通す円管部28と、円管部28から外周方向に突出した環部29とを一体に備えている。円管部28は、本明細書に記した第1のシール部をなしており、環部29は、本明細書に記した第2のシール部をなしている。
【0043】
円管部28の内径は、電線22や円管部材4の外径より若干小さい。円管部28は、内側に電線22や円管部材4を通すと、これらの外面に密に(隙間無く)接触する。また、第1の防水ゴム栓5の円管部28は、電線22とともにかしめ片25により雌端子3の電線接続部23に加締められる。
【0044】
環部29は、円管部28の全周に亘って設けられている。環部29は、端子収容室17より若干大きい。環部29は、端子収容室17内に挿入されると、端子収容室17の内面に密に(隙間無く)接触する。
【0045】
第1の防水ゴム栓5は、円管部28内に電線22を通した状態でかしめ片25により電線22とともに雌端子3に加締められる。第1の防水ゴム栓5は、端子収容室17内に挿入される。すると、円管部28が電線22の外面との間を水密に保ち、環部29が端子収容室17の内面との間を水密に保つ。こうして、第1の防水ゴム栓5は、電線22の外面と端子収容室17の内面との間を水密に保つ。第1の防水ゴム栓5は、端子収容室17内に水などの液体が浸入することを防止する。
【0046】
第2の防水ゴム栓6は、円管部28内に円管部材4を通した状態で端子収容室17a内に挿入される。すると、円管部28が円管部材4の外面との間を水密に保ち、環部29が一つの端子収容室17aの内面との間を水密に保つ。こうして、第2の防水ゴム栓6は、円管部材4の外面と一つの端子収容室17aの内面との間を水密に保つ。第2の防水ゴム栓6は、端子収容室17a内に水などの液体が浸入することを防止する。
【0047】
前述した防水コネクタ1のコネクタハウジング2と、相手側のコネクタ7の相手側のコネクタハウジング8には、互いに係脱自在な係合部と係合受け部とが設けられている。
【0048】
前述した防水コネクタ1を組み立てる際には、まず、電線22の端部を第1の防水ゴム栓5の円管部28内に圧入するとともに、円管部材4の一端部4aを第2の防水ゴム栓6の円管部28内に圧入する。かしめ片25を加締めて、雌端子3に電線22の端部と第1の防水ゴム栓5の円管部28を加締める。アーム18が雌端子3に係止するまで、雌端子3を前記開口20を通して端子収容室17に挿入する。
【0049】
アーム18cが円管部材4の凹溝27則ち外面に係止するまで、円管部材4の一端部4aを前記開口20を通して端子収容室17aに挿入する。アーム18,18cが係止して、雌端子3及び円管部材4が端子収容室17,17aから抜け出ることが防止され、前述した構成の防水コネクタ1が組立られる。
【0050】
そして、相手側のコネクタ7と結合する際には、係合部と係合受け部とが互いに係合するまで、相手側のコネクタハウジング8内にコネクタハウジング2を徐々に挿入していく。すると、雄端子9のタブ14が、前記開口21を通して端子収容室17内に徐々に侵入していく。
【0051】
そして、タブ14が電気接触部24内に侵入して、タブ14と電気接触部24とが電気的に接続するとともに、係合部と係合受け部とが互いに係合する。係合部と係合受け部とが係合して、図3に示すように、相手側のコネクタ7と防水コネクタ1とが結合する。図3に示すように、相手側のコネクタ7と防水コネクタ1とが結合すると、前述した防水ゴム栓5,6,10などにより端子収容室17,17a内に水などの液体が浸入することを防止できる。
【0052】
本実施形態によれば、円管部材4により一つの端子収容室17aと防水ケース26内とが連通し、端子収容室17,17a同士が連なっている。このため、一つの端子収容室17a内の気体が膨張した後、収縮しても、水などの液体が侵入しない防水ケース26内の気体が端子収容室17,17a内に浸入する。
【0053】
さらに、第2の防水ゴム栓6が円管部材4の外面と一つの端子収容室17aの内面との間を水密に保つ。このため、一つの端子収容室17a内に浸入する水蒸気の量を抑制できる。また、液化する前であれば、一つの端子収容室17a内に浸入した気体に含まれる水蒸気を、円管部材4を通して防水ケース26内に排出できる。
【0054】
また、円管部材4に係止するアーム18と、アーム18が係止する凹溝27とを備えている。このため、円管部材4がコネクタハウジング2から不意に脱落することを防止できるので、端子収容室17aと防水ケース26内とを確実に連通できるとともに、これらの中に水などの液体が浸入することを防止できる。
【0055】
したがって、端子収容室17,17a内に浸入する水蒸気の量を抑制できるので、端子収容室17,17a内が結露することを防止できる。則ち、端子収容室17,17a内に水などが溜まることを防止できる。したがって、端子収容室17,17a内の雌端子3が腐食されることを防止できる。
【0056】
また、前述した第1の実施形態では、図2に示すように、円管部材4の他端部4bは、乗員室30(客室ともいい、コックピットともいう)内と連通しても良い。乗員室30とは、前記自動車の車体のなかで運転者及び乗客(乗員)を収容する空間である。図2に示す場合、円管部材4を通して自動車のエアコンディショナ(Air Conditioner)などにより温度及び湿度が調整された乗員室30内の気体が端子収容室17,17a内に浸入する。
【0057】
このため、端子収容室17,17a内に浸入する水蒸気などの量を抑制できる。したがって、端子収容室17,17a内が結露することを防止できる。則ち、端子収容室17,17a内に水などが溜まることを防止できる。したがって、端子収容室17内の雌端子3が腐食されることを防止できる。こうして、円管部材4の他端部4bは、乗員室30内または防水ケース26内に連なっている。
【0058】
次に、本発明の第2の実施形態にかかる防水コネクタ1を、図4を参照して説明する。なお、前述した第1の実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0059】
本実施形態では、一つの端子収容室17aに係止アームとしてのアーム18cが複数設けられている。また、円管部材4には係止受け部としての凹溝27は設けられていない。他の構成は、前述した第1の実施形態と同一である。さらに、本実施形態においても、前述した第1の実施形態と同様に、円管部材4の他端部4bは、乗員室30内または防水ケース26内に連なっている。
【0060】
本実施形態によれば、円管部材4により一つの端子収容室17aと防水ケース26又は乗員室30内とが連通し、端子収容室17,17a同士が連なっている。このため、一つの端子収容室17a内の気体が膨張した後、収縮しても、水などの液体が浸入しない防水ケース26内の気体や、湿度や温度などが調整された乗員室30内の気体が端子収容室17,17a内に浸入する。
【0061】
さらに、第2の防水ゴム栓6が円管部材4の外面と一つの端子収容室17aの内面との間を水密に保つ。このため、一つの端子収容室17a内に浸入する水蒸気の量を抑制できる。また、液化する前であれば、一つの端子収容室17a内に浸入した気体に含まれる水蒸気を、円管部材4を通して防水ケース26又は乗員室30内に排出できる。
【0062】
また、円管部材4に係止するアーム18cを複数備えている。このため、円管部材4がコネクタハウジング2から不意に脱落することを防止できるので、端子収容室17aと防水ケース26又は乗員室30内とを確実に連通できるとともに、これらの中に水などの液体が浸入することを防止できる。
【0063】
したがって、端子収容室17,17a内に浸入する水蒸気の量を抑制できるので、端子収容室17,17a内が結露することを防止できる。則ち、端子収容室17,17a内に水などが溜まることを防止できる。したがって、端子収容室17,17a内の雌端子3が腐食されることを防止できる。
【0064】
次に、本発明の第3の実施形態にかかる防水コネクタ1を、図5を参照して説明する。なお、前述した第1の実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0065】
本実施形態では、円管部材4の一端部4aに突起31が設けられている。突起31は、円管部材4の外面から外周方向に突出している。突起31は、第2の防水ゴム栓6の円管部28と、前記円管部材4の長手方向に沿って間隔をあけて相対する。突起31は、第2の防水ゴム栓6の円管部28より前記開口20寄りに配されている。
【0066】
このように、前記突起31は、第2の防水ゴム栓6より端子収容室17aの奥に位置している。突起31が端子収容室17aの奥に位置するとは、前記突起31が第2の防水ゴム栓6より開口21寄りに位置することである。円管部材4を端子収容室17aから引き抜こうとすると、突起31は第2の防水ゴム栓6の円管部28と接触する。このように、突起31は、第2の防水ゴム栓6の円管部28に接触可能で円管部材4が端子収容室17aから抜け出ることを防止する。本実施形態では、突起31が第2の防水ゴム栓6の円管部28と接触して、円管部材4の一端部4aが端子収容室17a内から抜け出ること防止する。更に、コネクタハウジング2には、第2の防水ゴム栓6の抜けを防止するリヤホルダ32が取り付けられている。他の構成は、前述した第1の実施形態と同一である。さらに、本実施形態においても、前述した第1の実施形態と同様に、円管部材4の他端部4bは、乗員室30内または防水ケース26内に連なっている。
【0067】
本実施形態によれば、円管部材4により一つの端子収容室17aと防水ケース26又は乗員室30内とが連通し、端子収容室17,17a同士が連なっている。このため、一つの端子収容室17a内の気体が膨張した後、収縮しても、水などの液体が浸入しない防水ケース26内の気体や、湿度や温度などが調整された乗員室30内の気体が端子収容室17a内に浸入する。
【0068】
さらに、第2の防水ゴム栓6が円管部材4の外面と一つの端子収容室17aの内面との間を水密に保つ。このため、一つの端子収容室17a内に浸入する水蒸気の量を抑制できる。また、液化する前であれば、一つの端子収容室17a内に浸入した気体に含まれる水蒸気を、円管部材4を通して防水ケース26又は乗員室30内に排出できる。
【0069】
円管部材4が第2の防水ゴム栓6の円管部28より端子収容室17aの奥に位置付けられかつ円管部材4から外周方向に突出しているとともに円管部28と接触する突起31を備えている。このため、円管部材4を端子収容室17aから引き抜こうとしても、突起31と円管部28とが干渉する。
【0070】
このため、円管部材4がコネクタハウジング2から不意に脱落することをより確実に防止できる。したがって、円管部材4が端子収容室17aと防水ケース26又は乗員室30内とを確実に連通できるとともに、これらの中に水などの液体が浸入することを防止できる。
【0071】
したがって、端子収容室17,17a内に浸入する水蒸気の量を抑制できるので、端子収容室17,17a内が結露することを防止できる。則ち、端子収容室17,17a内に水などが溜まることを防止できる。したがって、端子収容室17内の雌端子3が腐食されることを防止できる。
【0072】
次に、本発明の第4の実施形態にかかる防水コネクタ1を、図6を参照して説明する。なお、前述した第1の実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0073】
本実施形態では、円管部材4の一端部4aには凹溝27も突起31も設けられいない。さらに、第2の防水ゴム栓6は、液状またはゲル状の合成樹脂が円管部材4の一端部4aの外面と端子収容室17aの内面との間に充填された後、硬化して構成されている。第2の防水ゴム栓6は、円管部材4の一端部4aの外面と端子収容室17aの内面との双方に密に接触するとともに、これらと接着している。
【0074】
さらに、第2の防水ゴム栓6は、円管部材4の一端部4aの外面と端子収容室17aの内面との間を水密に保っている。他の構成は、前述した第1の実施形態と同一である。さらに、本実施形態においても、前述した第1の実施形態と同様に、円管部材4の他端部4bは、乗員室30内または防水ケース26内に連なっている。
【0075】
本実施形態によれば、円管部材4により一つの端子収容室17aと防水ケース26又は乗員室30内とが連通し、端子収容室17,17a同士が連なっている。このため、一つの端子収容室17a内の気体が膨張した後、収縮しても、水などの液体が浸入しない防水ケース26内の気体や、湿度や温度などが調整された乗員室30内の気体が端子収容室17a内に浸入する。
【0076】
さらに、第2の防水ゴム栓6が円管部材4の外面と一つの端子収容室17aの内面との間を水密に保つ。このため、一つの端子収容室17a内に浸入する水蒸気の量を抑制できる。また、液化する前であれば、一つの端子収容室17a内に浸入した気体に含まれる水蒸気を、円管部材4を通して防水ケース26又は乗員室30内に排出できる。
【0077】
第2の防水ゴム栓6が円管部材4と端子収容室17aとの間に充填された合成樹脂である。このため、円管部材4の外面と端子収容室17aの内面との間を確実に水密に保つことができ、端子収容室17a内に浸入する水蒸気の量をより一層確実に抑制できる。
【0078】
したがって、端子収容室17,17a内に浸入する水蒸気の量を抑制できるので、端子収容室17,17a内が結露することを防止できる。則ち、端子収容室17,17a内に水などが溜まることを防止できる。したがって、端子収容室17内の雌端子3が腐食されることを防止できる。
【0079】
また、本発明では、図7に示すように、円管部材4と電線22とに粘着テープ33を巻き付けて、これらを固定することにより、円管部材4がコネクタハウジング2からより不意に脱落しにくくしても良い。さらに、前述した第1ないし第4の実施形態では、一つの端子収容室17aに、第2の防水ゴム栓6と円管部材4の一端部4aを挿入している。しかしながら、本発明では、円管部材4と第2の防水ゴム栓6とを挿入する専用のキャビティ(勿論、端子収容室17と連通する)を設けても良いことは勿論である。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の本発明は、管部材によりキャビティと乗員室または防水ケース内とが連通し、キャビティが端子収容室と連なっている。このため、端子収容室内の気体が膨張した後、収縮しても、自動車のエアコンディショナ(Air Conditioner)などにより温度及び湿度が調整された乗員室や、水などの液体が浸入しない防水ケース内の気体が端子収容室内に浸入する。
【0081】
さらに、第2のシール部材が管部材の外面とキャビティの内面との間を水密に保つ。このため、キャビティ則ち端子収容室内に浸入する水蒸気の量を抑制できる。また、液化する前であれば、端子収容室内に浸入した気体に含まれる水蒸気を、管部材を通して乗員室又は防水ケース内に排出できる。
【0082】
したがって、端子収容室内に浸入する水蒸気の量を抑制できるので、端子収容室内が結露することを防止できる。則ち、端子収容室内に水などが溜まることを防止できる。したがって、端子収容室内の端子金具が腐食されることを防止できる。
【0083】
請求項2に記載の本発明は、管部材に係止する係止アームを備えている。このため、管部材がコネクタハウジングから不意に脱落することを防止できるので、、キャビティ則ち端子収容室内に浸入する水蒸気の量を確実に抑制できる。したがって、端子収容室内が結露することを防止できる。則ち、端子収容室内に水などが溜まることを防止できる。したがって、端子収容室内の端子金具が腐食されることを防止できる。
【0084】
請求項3に記載の本発明は、管部材の外面に係止アームが係止する係止受け部が形成されている。このため、管部材がコネクタハウジングから不意に脱落することを確実に防止できるので、キャビティ則ち端子収容室内に浸入する水蒸気の量を確実に抑制できる。したがって、端子収容室内が結露することを防止できる。則ち、端子収容室内に水などが溜まることを防止できる。したがって、端子収容室内の端子金具が腐食されることを防止できる。
【0085】
請求項4に記載の本発明は、管部材が第2のシール部材の第1のシール部よりキャビティの奥に位置付けられかつ管部材から外周方向に突出しているとともに第1のシール部と接触可能で管部材が抜け出ることを防止する突起を備えている。このため、管部材をキャビティから引き抜こうとしても、突起と第1のシール部とが干渉する。
【0086】
このため、管部材がコネクタハウジングから不意に脱落することをより確実に防止できるので、キャビティ則ち端子収容室内に浸入する水蒸気の量をより確実に抑制できる。したがって、端子収容室内が結露することを防止できる。則ち、端子収容室内に水などが溜まることを防止できる。したがって、端子収容室内の端子金具が腐食されることを防止できる。
【0087】
請求項5に記載の本発明は、第2のシール部材が管部材とキャビティとの間に充填された合成樹脂である。このため、管部材の外面とキャビティの内面との間を確実に水密に保つことができ、キャビティ則ち端子収容室内に浸入する水蒸気の量をより一層確実に抑制できる。したがって、端子収容室内が結露することを防止できる。則ち、端子収容室内に水などが溜まることを防止できる。したがって、端子収容室内の端子金具が腐食されることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる防水コネクタの断面図である。
【図2】図1に示された防水コネクタの他の使用例を示す断面図である。
【図3】図1に示された防水コネクタが相手側のコネクタと結合した状態を示す断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態にかかる防水コネクタの要部の断面図である。
【図5】本発明の第3の実施形態にかかる防水コネクタの要部の断面図である。
【図6】本発明の第4の実施形態にかかる防水コネクタの断面図である。
【図7】本発明の防水コネクタの変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 防水コネクタ
2 コネクタハウジング
3 雌端子(端子金具)
4 円管部材(管部材)
4a 一端部
4b 他端部
5 第1の防水ゴム栓(第1のシール部材)
6 第2の防水ゴム栓(第2のシール部材)
17 端子収容室
17a 一つの端子収容室(キャビティ)
18c 一つのアーム(係止アーム)
22 電線
26 防水ケース
27 凹溝(係止受け部)
28 円管部(第1のシール部)
29 環部(第2のシール部)
30 乗員室
31 突起
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両としての自動車などのエンジンルーム内などに位置付けられる防水コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
車両としての自動車は、各種の電子機器を搭載している。このため、前記自動車は、前記電子機器に各種の信号や電力などを伝送するためにワイヤハーネスを配索している。ワイヤハーネスは、複数の電線と、この電線に取り付けられたコネクタなどを備えている。電線は、導電性の芯線と、この芯線を被覆する被覆部とを備えている。芯線は、複数の素線が撚り合わされ構成されている。被覆部は、絶縁性の合成樹脂からなる。
【0003】
コネクタは、導電性の板金などからなる端子金具と、前記端子金具を収容するコネクタハウジングなどを備えている。端子金具は、電線の端部に取り付けられて、該電線の芯線と電気的に接続する。コネクタハウジングは、絶縁性の合成樹脂からなり箱状に形成されている。コネクタハウジングは、端子金具を収容する端子収容室を備えている。コネクタハウジングは、相手側のコネクタと結合可能である。
【0004】
前述したワイヤハーネスは、電線の端部に端子金具が取り付けられて、これらの端子金具が端子収容室内に挿入され、コネクタと相手側のコネクタなどが結合して組み立てられる。ワイヤハーネスは、前記自動車などに配索されて、各種の電子機器に所定の信号や電力を伝える。また、ワイヤハーネスは、電線同士を直接接続するジョイント部を備えている。ジョイント部は、電線の所望箇所の被覆部が除去され、露出した芯線同士が周知のジョイント端子などで加締められて得られる。
【0005】
さらに、前述したワイヤハーネスでは、水などが付着して前記端子金具などが腐食されることを防止するために、前述したコネクタとして防水コネクタ(例えば、特許文献1参照)を用いることがある。防水コネクタは、前述した端子金具とコネクタハウジングとを備えているとともに、さらに防水手段としての防水ゴム栓などを備えている。
【0006】
防水ゴム栓は、電線の端部と端子収容室との間を水密に保つ。防水コネクタと結合する相手側のコネクタも当然前述した防水ゴム栓などを備えた防水コネクタとなっている。このため、防水コネクタが相手側のコネクタと結合すると、端子収容室内に水などの液体が浸入することを防止して、端子金具などに水などの液体が付着することを防止する。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−184508号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来の防水コネクタでは、防水ゴム栓が電線の外面と端子収容室の内面との間を水密に保っている。このため、端子収容室の気密性は、高くなっている。このため、前述した防水コネクタをエンジンルームなどに配置すると、前記端子収容室内の温度は、エンジンルーム内の温度とともに上昇・下降する。
【0009】
例えば、前述した自動車が走行すると、エンジンなどによりエンジンルーム内の温度が上昇して、端子収容室内の気体の温度が上昇する。すると、端子収容室内の気体が膨張して、電線の芯線を構成する複数の素線間を通って前記ジョイント部などから端子収容室内の気体がコネクタハウジング外に出る。
【0010】
そして、前述した自動車のエンジンを停止すると、前記エンジンルーム内の温度が徐々に下がるとともに端子収容室内の温度が徐々に下がる。すると、端子収容室内の気体が収縮して、前記素線間を通って前記ジョイント部などから端子収容室内に外部の気体が流れる。すると、前述した外部の気体とともに水蒸気や水分などが、端子収容室内に素線間を通って浸入しようとする。
【0011】
前述したエンジンの運転及び停止を繰り返すと、前記ジョンイント部などから水蒸気や水分などが徐々に端子収容室に浸入しようとする。すると、前記端子収容室に浸入した水蒸気などが結露(液化)して、端子収容室内に溜まる虞があった。端子収容室内に溜まった水により、端子金具などが腐食される虞があった。
【0012】
したがって、本発明の目的は、端子収容室内の端子金具が腐食されることを防止できる防水コネクタを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の防水コネクタは、電線の端部に取り付けられた端子金具と、箱状に形成されかつ前記端子金具を収容する端子収容室を備えたコネクタハウジングと、前記端子収容室の内面と端子金具に取り付けられた電線の外面との間を水密に保つ第1のシール部材と、前記コネクタハウジング内に形成されかつ前記端子収容室と連なるキャビティと、管状に形成されかつ一端部が前記キャビティ内に挿入されているとともに他端部が乗員室又は防水ケース内に連なる管部材と、前記管部材の一端部に取り付けられかつ前記キャビティの内面と前記管部材の外面との間を水密に保つ第2のシール部材とを備えたことを特徴としている。
【0014】
請求項2に記載の本発明の防水コネクタは、請求項1に記載の防水コネクタにおいて、前記コネクタハウジングは、前記キャビティの内面から該キャビティの内側に向かって延在しかつ前記管部材の外面に係止する係止アームを備えたことを特徴としている。
【0015】
請求項3に記載の本発明の防水コネクタは、請求項2に記載の防水コネクタにおいて、前記管部材は、前記一端部の外面から凹に形成されかつ前記係止アームが係止する係止受け部を備えたことを特徴としている。
【0016】
請求項4に記載の本発明の防水コネクタは、請求項1に記載の防水コネクタにおいて、前記第2のシール部材は、ゴムからなりかつ前記管部材の外面との間を水密に保つ第1のシール部と、前記第1のシール部からキャビティの内面に向かって延びかつ前記キャビティの内面との間を水密に保つ第2のシール部と、を一体に備え、前記管部材は、第1のシール部より前記キャビティの奥に位置付けられかつ前記一端部から該管部材の外周方向に突出して前記第1のシール部と接触可能な突起を備えたことを特徴としている。
【0017】
請求項5に記載の本発明の防水コネクタは、請求項1に記載の防水コネクタにおいて、前記第2のシール部材は、合成樹脂からなりかつ前記管部材の一端部の外面と前記キャビティの内面との間に充填されていることを特徴としている。
【0018】
請求項1に記載した本発明の防水コネクタによれば、管部材によりキャビティと乗員室または防水ケース内とが連通し、キャビティが端子収容室と連なっている。このため、端子収容室内の気体が膨張した後、収縮しても、自動車のエアコンディショナ(Air Conditioner)などにより温度及び湿度が調整された乗員室や、水などが浸入しない防水ケース内の気体が端子収容室内に浸入する。さらに、第2のシール部材が管部材の外面とキャビティの内面との間を水密に保つ。このため、端子収容室内に浸入する水蒸気の量を抑制できる。また、液化する前であれば、端子収容室内に浸入した気体に含まれる水蒸気を、管部材を通して乗員室又は防水ケース内に排出できる。
【0019】
本明細書に記した防水ケースとは、例えば、ヒューズボックスなどの電気接続箱のケース、ヘッドランプ(前照灯)などの前照灯ユニットケース、エアクリーナ(乾式エアクリーナ)などのケースなどである。則ち、本明細書に記した防水ケースとは、前述した自動車などに装備される各種の装備品の外殻を構成しかつ内側に水などの液体の浸入が防止されたケースなどを示している。
【0020】
請求項2に記載した本発明の防水コネクタによれば、管部材に係止する係止アームを備えている。このため、管部材がコネクタハウジングから不意に脱落することを防止でき、キャビティ則ち端子収容室内に浸入する水蒸気の量を確実に抑制できる。
【0021】
請求項3に記載した本発明の防水コネクタによれば、管部材の外面に係止アームが係止する係止受け部が形成されている。このため、管部材がコネクタハウジングから不意に脱落することを確実に防止でき、キャビティ則ち端子収容室内に浸入する水蒸気の量を確実に抑制できる。
【0022】
請求項4に記載した本発明の防水コネクタによれば、管部材が第2のシール部材の第1のシール部よりキャビティの奥に位置付けられかつ管部材から外周方向に突出しているとともに第1のシール部と接触可能な突起を備えている。このため、管部材をキャビティから引き抜こうとしても、突起と第1のシール部とが干渉する。このため、管部材がコネクタハウジングから不意に脱落することをより確実に防止でき、キャビティ則ち端子収容室内に浸入する水蒸気の量をより確実に抑制できる。
【0023】
請求項5に記載した本発明の防水コネクタによれば、第2のシール部材が管部材とキャビティとの間に充填された合成樹脂である。このため、管部材の外面とキャビティの内面との間を確実に水密に保つことができ、キャビティ則ち端子収容室内に浸入する水蒸気の量をより一層確実に抑制できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施形態にかかる防水コネクタを、図1ないし図3を参照して説明する。本発明の第1の実施形態にかかる防水コネクタ1は、図1及び図3に示すように、コネクタハウジング2と、端子金具としての雌型の端子金具(以下雌端子と呼ぶ)3と、管部材としての円管部材4と、複数の第1の防水ゴム栓5と、第2の防水ゴム栓6とを備え、図3に示す相手側のコネクタ7と結合する。
【0025】
相手側のコネクタ7は、図3に示すように、相手側のコネクタハウジング8と、相手側の端子金具としての雄型の端子金具(以下雄端子と呼ぶ)9と、シール部材としての防水ゴム栓10とを備えている。相手側のコネクタハウジング8は、合成樹脂からなり筒状に形成されている。相手側のコネクタハウジング8は、複数の端子収容室11を備えている。
【0026】
雄端子9は、導電性の板金などからなり電線12が接続される電線接続部13と、電気接触部としてのタブ14とを一体に備えている。電線接続部13は、電線12を加締めるかしめ片15を複数備えている。電線接続部13は、かしめ片15で電線12を加締めることにより前記電線12の芯線と電気的に接続する。タブ14は、平板状または棒状に形成されかつ電線接続部13に連なっている。タブ14は、雌端子3の電気接触部24内に侵入することで、雌端子3と電気的に接続する。
【0027】
防水ゴム栓10は、端子収容室11内の開口11a寄りに設けられている。防水ゴム栓10は、弾性変形自在なゴムなどの合成樹脂からなる。防水ゴム栓10は、円管状に形成されかつ内側に雄端子9に取り付けられる電線12を通している。防水ゴム栓10は、雄端子9に取り付けられた電線12の外面と端子収容室11の内面との双方に密に接触する。防水ゴム栓10は、電線12の外面と端子収容室11の内面との間を水密に保って、端子収容室11内に水などの液体が浸入することを防止する。
【0028】
さらに、防水コネクタ1と結合すると、複数の端子収容室11のうち後述の一つの端子収容室17aと略同一線上に位置する端子収容室11(以下符号11bで示す)内には雄端子9が挿入されていない。端子収容室11bには、防水ゴム栓10が挿入されており、この防水ゴム栓10内には、ダミー栓16(図3に示す)の円柱部16aが挿入されている。円柱部16aの外径は、電線12の外径と略等しい。そして、前記防水ゴム栓10は、ダミー栓16の外面と端子収容室11bとの間を水密に保ち、端子収容室11b内に水などの液体が浸入することを防止する。
【0029】
コネクタハウジング2は、合成樹脂からなりかつ箱状に形成されている。コネクタハウジング2は、図1などに示すように、複数の端子収容室17と、複数のアーム18とを備えている。端子収容室17は、コネクタハウジング2内に設けられた隔壁19により区画されている。
【0030】
端子収容室17は、それぞれ、コネクタハウジング2内に形成された空間であり、直線状に延びている。複数の端子収容室17は、互いに平行である。これらの端子収容室17は、互いに連なっている(連通している)。端子収容室17の両端は、コネクタハウジング2の外表面に開口している。端子収容室17の図1中右側に位置する一方の開口20を通して、雌端子3が端子収容室17内に挿入される。
【0031】
コネクタハウジング2が相手側のコネクタハウジング8と結合すると、端子収容室17の図1中左側に位置する他方の開口21を通して、雄端子9のタブ14が端子収容室17内に侵入する。複数の端子収容室17のうち図1中最も下側に位置する一つの端子収容室17(以下符号17aで示す)は、本明細書に記したキャビティをなしている。一つの端子収容室17aには、雌端子3は挿入されない。
【0032】
アーム18は、端子収容室17それぞれに一つ設けられている。アーム18の一端部18aは、隔壁19などと一体である。アーム18は、棒状に形成されかつ隔壁19などから端子収容室17の内側に向かって延びている。
【0033】
アーム18は、前記一端部18aが前記一方の開口20寄りに位置し、前記他端部18bが前記他方の開口21寄りに位置している。さらに、アーム18は、一端部18aから他端部18bに向かうにしたがって徐々に端子収容室17の内側に向かうように、端子収容室17の長手方向に対し傾斜している。則ち、アーム18は、端子収容室17の内面から端子収容室17の内側に向かって延在している。
【0034】
アーム18は、弾性変形自在となっており、他端部18bが端子収容室17の長手方向に交差する方向に沿って変位自在となっている。アーム18は、一方の開口20を通して端子収容室17内に挿入された雌端子3と接触して他端部18bが一旦隔壁19などに近づく方向に弾性変形する。そして、端子収容室17の所定の位置まで雌端子3が挿入されると、弾性復元力により他端部18bが隔壁19から離れる方向に変位して、雌端子3に係止する。こうして、アーム18は、雌端子3に係止して、雌端子3が端子収容室17から抜け出ることを防止する。
【0035】
また、前記アーム18のうちキャビティに相当する一つの端子収容室17a内に設けられた一つのアーム18(以下符号18cで示す)は、本明細書に記した係止アームをなしている。このため、係止アームとしての一つのアーム18cは、キャビティとしての一つの端子収容室17aの内面からこの端子収容室17aの内側に向かって延在している(延びている)。また、係止アームとしての一つのアーム18cの他端部18bは、円管部材4の外面に設けられた後述する係止受け部としての凹溝27に係止する。こうして、係止アームとしての一つのアーム18cの他端部18bは、円管部材4の外面に係止する。
【0036】
雌端子3は、導電性の板金などからなる。雌端子3は、電線22と接続される電線接続部23と、相手側のコネクタ7の相手側のコネクタハウジング8内に挿入される雄端子9と接続する電気接触部24とを備えている。前記電線22は、導電性の芯線と、芯線を被覆する絶縁性の被覆部とを備えている。芯線は、複数の素線が撚り合わされて構成されている。被覆部は、絶縁性の合成樹脂からなる。
【0037】
電線接続部23は、電線22などを加締めるかしめ片25などを備えている。電線接続部23は、かしめ片25で電線22を加締めることにより電線22の芯線と電気的に接続する。電気接触部24は、筒状に形成されており、内側に前記タブ14が侵入することにより雄端子9と電気的に接続する。
【0038】
円管部材4は、円管状に形成されている。円管部材4は、弾性変形自在な合成樹脂などからなる。円管部材4は、一端部4aが前述した一つの端子収容室17a内に挿入され、他端部4bが自動車などに装備される防水ケース26内に連通している(連なるともいう)。円管部材4は、一つの端子収容室17aと防水ケース26内とを連通している(つなげているともいう)。円管部材4の一端部4aには係止受け部としての凹溝27が形成されている。凹溝27は、円管部材4の外面から凹に形成され円管部材4の全周に亘って設けられている。
【0039】
なお、本明細書に記した防水ケース26とは、例えば、ヒューズボックスなどの電気接続箱のケース、ヘッドランプ(前照灯)などの前照灯ユニットケース、エアクリーナ(乾式エアクリーナ)などのケースなどである。則ち、本明細書に記した防水ケースとは、前述した自動車などに装備される各種の装備品の外殻を構成しかつ内側への水などの液体の浸入が防止されたケースなどを示している。
【0040】
第1の防水ゴム栓5と第2の防水ゴム栓6とは、互いに構成が等しいので、同一符号を付して以下説明する。第1の防水ゴム栓5は、本明細書に記した第1のシール部材をなし、第2の防水ゴム栓6は、本明細書に記した第2のシール部材をなしている。第1の防水ゴム栓5は電線22の端部などに取り付けられて端子収容室17内に挿入される。第2の防水ゴム栓6は円管部材4の一端部4aなどに取り付けられて、一つの端子収容室17a内に挿入される。
【0041】
シール部材5,6は、弾性変形自在なゴムなどの合成樹脂からなる。シール部材5,6は、端子収容室17,17a内に挿入されかつ前述した開口20寄りの端部に設けられている。
【0042】
シール部材5,6は、円管状に形成されかつ内側に電線22や円管部材4を通す円管部28と、円管部28から外周方向に突出した環部29とを一体に備えている。円管部28は、本明細書に記した第1のシール部をなしており、環部29は、本明細書に記した第2のシール部をなしている。
【0043】
円管部28の内径は、電線22や円管部材4の外径より若干小さい。円管部28は、内側に電線22や円管部材4を通すと、これらの外面に密に(隙間無く)接触する。また、第1の防水ゴム栓5の円管部28は、電線22とともにかしめ片25により雌端子3の電線接続部23に加締められる。
【0044】
環部29は、円管部28の全周に亘って設けられている。環部29は、端子収容室17より若干大きい。環部29は、端子収容室17内に挿入されると、端子収容室17の内面に密に(隙間無く)接触する。
【0045】
第1の防水ゴム栓5は、円管部28内に電線22を通した状態でかしめ片25により電線22とともに雌端子3に加締められる。第1の防水ゴム栓5は、端子収容室17内に挿入される。すると、円管部28が電線22の外面との間を水密に保ち、環部29が端子収容室17の内面との間を水密に保つ。こうして、第1の防水ゴム栓5は、電線22の外面と端子収容室17の内面との間を水密に保つ。第1の防水ゴム栓5は、端子収容室17内に水などの液体が浸入することを防止する。
【0046】
第2の防水ゴム栓6は、円管部28内に円管部材4を通した状態で端子収容室17a内に挿入される。すると、円管部28が円管部材4の外面との間を水密に保ち、環部29が一つの端子収容室17aの内面との間を水密に保つ。こうして、第2の防水ゴム栓6は、円管部材4の外面と一つの端子収容室17aの内面との間を水密に保つ。第2の防水ゴム栓6は、端子収容室17a内に水などの液体が浸入することを防止する。
【0047】
前述した防水コネクタ1のコネクタハウジング2と、相手側のコネクタ7の相手側のコネクタハウジング8には、互いに係脱自在な係合部と係合受け部とが設けられている。
【0048】
前述した防水コネクタ1を組み立てる際には、まず、電線22の端部を第1の防水ゴム栓5の円管部28内に圧入するとともに、円管部材4の一端部4aを第2の防水ゴム栓6の円管部28内に圧入する。かしめ片25を加締めて、雌端子3に電線22の端部と第1の防水ゴム栓5の円管部28を加締める。アーム18が雌端子3に係止するまで、雌端子3を前記開口20を通して端子収容室17に挿入する。
【0049】
アーム18cが円管部材4の凹溝27則ち外面に係止するまで、円管部材4の一端部4aを前記開口20を通して端子収容室17aに挿入する。アーム18,18cが係止して、雌端子3及び円管部材4が端子収容室17,17aから抜け出ることが防止され、前述した構成の防水コネクタ1が組立られる。
【0050】
そして、相手側のコネクタ7と結合する際には、係合部と係合受け部とが互いに係合するまで、相手側のコネクタハウジング8内にコネクタハウジング2を徐々に挿入していく。すると、雄端子9のタブ14が、前記開口21を通して端子収容室17内に徐々に侵入していく。
【0051】
そして、タブ14が電気接触部24内に侵入して、タブ14と電気接触部24とが電気的に接続するとともに、係合部と係合受け部とが互いに係合する。係合部と係合受け部とが係合して、図3に示すように、相手側のコネクタ7と防水コネクタ1とが結合する。図3に示すように、相手側のコネクタ7と防水コネクタ1とが結合すると、前述した防水ゴム栓5,6,10などにより端子収容室17,17a内に水などの液体が浸入することを防止できる。
【0052】
本実施形態によれば、円管部材4により一つの端子収容室17aと防水ケース26内とが連通し、端子収容室17,17a同士が連なっている。このため、一つの端子収容室17a内の気体が膨張した後、収縮しても、水などの液体が侵入しない防水ケース26内の気体が端子収容室17,17a内に浸入する。
【0053】
さらに、第2の防水ゴム栓6が円管部材4の外面と一つの端子収容室17aの内面との間を水密に保つ。このため、一つの端子収容室17a内に浸入する水蒸気の量を抑制できる。また、液化する前であれば、一つの端子収容室17a内に浸入した気体に含まれる水蒸気を、円管部材4を通して防水ケース26内に排出できる。
【0054】
また、円管部材4に係止するアーム18と、アーム18が係止する凹溝27とを備えている。このため、円管部材4がコネクタハウジング2から不意に脱落することを防止できるので、端子収容室17aと防水ケース26内とを確実に連通できるとともに、これらの中に水などの液体が浸入することを防止できる。
【0055】
したがって、端子収容室17,17a内に浸入する水蒸気の量を抑制できるので、端子収容室17,17a内が結露することを防止できる。則ち、端子収容室17,17a内に水などが溜まることを防止できる。したがって、端子収容室17,17a内の雌端子3が腐食されることを防止できる。
【0056】
また、前述した第1の実施形態では、図2に示すように、円管部材4の他端部4bは、乗員室30(客室ともいい、コックピットともいう)内と連通しても良い。乗員室30とは、前記自動車の車体のなかで運転者及び乗客(乗員)を収容する空間である。図2に示す場合、円管部材4を通して自動車のエアコンディショナ(Air Conditioner)などにより温度及び湿度が調整された乗員室30内の気体が端子収容室17,17a内に浸入する。
【0057】
このため、端子収容室17,17a内に浸入する水蒸気などの量を抑制できる。したがって、端子収容室17,17a内が結露することを防止できる。則ち、端子収容室17,17a内に水などが溜まることを防止できる。したがって、端子収容室17内の雌端子3が腐食されることを防止できる。こうして、円管部材4の他端部4bは、乗員室30内または防水ケース26内に連なっている。
【0058】
次に、本発明の第2の実施形態にかかる防水コネクタ1を、図4を参照して説明する。なお、前述した第1の実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0059】
本実施形態では、一つの端子収容室17aに係止アームとしてのアーム18cが複数設けられている。また、円管部材4には係止受け部としての凹溝27は設けられていない。他の構成は、前述した第1の実施形態と同一である。さらに、本実施形態においても、前述した第1の実施形態と同様に、円管部材4の他端部4bは、乗員室30内または防水ケース26内に連なっている。
【0060】
本実施形態によれば、円管部材4により一つの端子収容室17aと防水ケース26又は乗員室30内とが連通し、端子収容室17,17a同士が連なっている。このため、一つの端子収容室17a内の気体が膨張した後、収縮しても、水などの液体が浸入しない防水ケース26内の気体や、湿度や温度などが調整された乗員室30内の気体が端子収容室17,17a内に浸入する。
【0061】
さらに、第2の防水ゴム栓6が円管部材4の外面と一つの端子収容室17aの内面との間を水密に保つ。このため、一つの端子収容室17a内に浸入する水蒸気の量を抑制できる。また、液化する前であれば、一つの端子収容室17a内に浸入した気体に含まれる水蒸気を、円管部材4を通して防水ケース26又は乗員室30内に排出できる。
【0062】
また、円管部材4に係止するアーム18cを複数備えている。このため、円管部材4がコネクタハウジング2から不意に脱落することを防止できるので、端子収容室17aと防水ケース26又は乗員室30内とを確実に連通できるとともに、これらの中に水などの液体が浸入することを防止できる。
【0063】
したがって、端子収容室17,17a内に浸入する水蒸気の量を抑制できるので、端子収容室17,17a内が結露することを防止できる。則ち、端子収容室17,17a内に水などが溜まることを防止できる。したがって、端子収容室17,17a内の雌端子3が腐食されることを防止できる。
【0064】
次に、本発明の第3の実施形態にかかる防水コネクタ1を、図5を参照して説明する。なお、前述した第1の実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0065】
本実施形態では、円管部材4の一端部4aに突起31が設けられている。突起31は、円管部材4の外面から外周方向に突出している。突起31は、第2の防水ゴム栓6の円管部28と、前記円管部材4の長手方向に沿って間隔をあけて相対する。突起31は、第2の防水ゴム栓6の円管部28より前記開口20寄りに配されている。
【0066】
このように、前記突起31は、第2の防水ゴム栓6より端子収容室17aの奥に位置している。突起31が端子収容室17aの奥に位置するとは、前記突起31が第2の防水ゴム栓6より開口21寄りに位置することである。円管部材4を端子収容室17aから引き抜こうとすると、突起31は第2の防水ゴム栓6の円管部28と接触する。このように、突起31は、第2の防水ゴム栓6の円管部28に接触可能で円管部材4が端子収容室17aから抜け出ることを防止する。本実施形態では、突起31が第2の防水ゴム栓6の円管部28と接触して、円管部材4の一端部4aが端子収容室17a内から抜け出ること防止する。更に、コネクタハウジング2には、第2の防水ゴム栓6の抜けを防止するリヤホルダ32が取り付けられている。他の構成は、前述した第1の実施形態と同一である。さらに、本実施形態においても、前述した第1の実施形態と同様に、円管部材4の他端部4bは、乗員室30内または防水ケース26内に連なっている。
【0067】
本実施形態によれば、円管部材4により一つの端子収容室17aと防水ケース26又は乗員室30内とが連通し、端子収容室17,17a同士が連なっている。このため、一つの端子収容室17a内の気体が膨張した後、収縮しても、水などの液体が浸入しない防水ケース26内の気体や、湿度や温度などが調整された乗員室30内の気体が端子収容室17a内に浸入する。
【0068】
さらに、第2の防水ゴム栓6が円管部材4の外面と一つの端子収容室17aの内面との間を水密に保つ。このため、一つの端子収容室17a内に浸入する水蒸気の量を抑制できる。また、液化する前であれば、一つの端子収容室17a内に浸入した気体に含まれる水蒸気を、円管部材4を通して防水ケース26又は乗員室30内に排出できる。
【0069】
円管部材4が第2の防水ゴム栓6の円管部28より端子収容室17aの奥に位置付けられかつ円管部材4から外周方向に突出しているとともに円管部28と接触する突起31を備えている。このため、円管部材4を端子収容室17aから引き抜こうとしても、突起31と円管部28とが干渉する。
【0070】
このため、円管部材4がコネクタハウジング2から不意に脱落することをより確実に防止できる。したがって、円管部材4が端子収容室17aと防水ケース26又は乗員室30内とを確実に連通できるとともに、これらの中に水などの液体が浸入することを防止できる。
【0071】
したがって、端子収容室17,17a内に浸入する水蒸気の量を抑制できるので、端子収容室17,17a内が結露することを防止できる。則ち、端子収容室17,17a内に水などが溜まることを防止できる。したがって、端子収容室17内の雌端子3が腐食されることを防止できる。
【0072】
次に、本発明の第4の実施形態にかかる防水コネクタ1を、図6を参照して説明する。なお、前述した第1の実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0073】
本実施形態では、円管部材4の一端部4aには凹溝27も突起31も設けられいない。さらに、第2の防水ゴム栓6は、液状またはゲル状の合成樹脂が円管部材4の一端部4aの外面と端子収容室17aの内面との間に充填された後、硬化して構成されている。第2の防水ゴム栓6は、円管部材4の一端部4aの外面と端子収容室17aの内面との双方に密に接触するとともに、これらと接着している。
【0074】
さらに、第2の防水ゴム栓6は、円管部材4の一端部4aの外面と端子収容室17aの内面との間を水密に保っている。他の構成は、前述した第1の実施形態と同一である。さらに、本実施形態においても、前述した第1の実施形態と同様に、円管部材4の他端部4bは、乗員室30内または防水ケース26内に連なっている。
【0075】
本実施形態によれば、円管部材4により一つの端子収容室17aと防水ケース26又は乗員室30内とが連通し、端子収容室17,17a同士が連なっている。このため、一つの端子収容室17a内の気体が膨張した後、収縮しても、水などの液体が浸入しない防水ケース26内の気体や、湿度や温度などが調整された乗員室30内の気体が端子収容室17a内に浸入する。
【0076】
さらに、第2の防水ゴム栓6が円管部材4の外面と一つの端子収容室17aの内面との間を水密に保つ。このため、一つの端子収容室17a内に浸入する水蒸気の量を抑制できる。また、液化する前であれば、一つの端子収容室17a内に浸入した気体に含まれる水蒸気を、円管部材4を通して防水ケース26又は乗員室30内に排出できる。
【0077】
第2の防水ゴム栓6が円管部材4と端子収容室17aとの間に充填された合成樹脂である。このため、円管部材4の外面と端子収容室17aの内面との間を確実に水密に保つことができ、端子収容室17a内に浸入する水蒸気の量をより一層確実に抑制できる。
【0078】
したがって、端子収容室17,17a内に浸入する水蒸気の量を抑制できるので、端子収容室17,17a内が結露することを防止できる。則ち、端子収容室17,17a内に水などが溜まることを防止できる。したがって、端子収容室17内の雌端子3が腐食されることを防止できる。
【0079】
また、本発明では、図7に示すように、円管部材4と電線22とに粘着テープ33を巻き付けて、これらを固定することにより、円管部材4がコネクタハウジング2からより不意に脱落しにくくしても良い。さらに、前述した第1ないし第4の実施形態では、一つの端子収容室17aに、第2の防水ゴム栓6と円管部材4の一端部4aを挿入している。しかしながら、本発明では、円管部材4と第2の防水ゴム栓6とを挿入する専用のキャビティ(勿論、端子収容室17と連通する)を設けても良いことは勿論である。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の本発明は、管部材によりキャビティと乗員室または防水ケース内とが連通し、キャビティが端子収容室と連なっている。このため、端子収容室内の気体が膨張した後、収縮しても、自動車のエアコンディショナ(Air Conditioner)などにより温度及び湿度が調整された乗員室や、水などの液体が浸入しない防水ケース内の気体が端子収容室内に浸入する。
【0081】
さらに、第2のシール部材が管部材の外面とキャビティの内面との間を水密に保つ。このため、キャビティ則ち端子収容室内に浸入する水蒸気の量を抑制できる。また、液化する前であれば、端子収容室内に浸入した気体に含まれる水蒸気を、管部材を通して乗員室又は防水ケース内に排出できる。
【0082】
したがって、端子収容室内に浸入する水蒸気の量を抑制できるので、端子収容室内が結露することを防止できる。則ち、端子収容室内に水などが溜まることを防止できる。したがって、端子収容室内の端子金具が腐食されることを防止できる。
【0083】
請求項2に記載の本発明は、管部材に係止する係止アームを備えている。このため、管部材がコネクタハウジングから不意に脱落することを防止できるので、、キャビティ則ち端子収容室内に浸入する水蒸気の量を確実に抑制できる。したがって、端子収容室内が結露することを防止できる。則ち、端子収容室内に水などが溜まることを防止できる。したがって、端子収容室内の端子金具が腐食されることを防止できる。
【0084】
請求項3に記載の本発明は、管部材の外面に係止アームが係止する係止受け部が形成されている。このため、管部材がコネクタハウジングから不意に脱落することを確実に防止できるので、キャビティ則ち端子収容室内に浸入する水蒸気の量を確実に抑制できる。したがって、端子収容室内が結露することを防止できる。則ち、端子収容室内に水などが溜まることを防止できる。したがって、端子収容室内の端子金具が腐食されることを防止できる。
【0085】
請求項4に記載の本発明は、管部材が第2のシール部材の第1のシール部よりキャビティの奥に位置付けられかつ管部材から外周方向に突出しているとともに第1のシール部と接触可能で管部材が抜け出ることを防止する突起を備えている。このため、管部材をキャビティから引き抜こうとしても、突起と第1のシール部とが干渉する。
【0086】
このため、管部材がコネクタハウジングから不意に脱落することをより確実に防止できるので、キャビティ則ち端子収容室内に浸入する水蒸気の量をより確実に抑制できる。したがって、端子収容室内が結露することを防止できる。則ち、端子収容室内に水などが溜まることを防止できる。したがって、端子収容室内の端子金具が腐食されることを防止できる。
【0087】
請求項5に記載の本発明は、第2のシール部材が管部材とキャビティとの間に充填された合成樹脂である。このため、管部材の外面とキャビティの内面との間を確実に水密に保つことができ、キャビティ則ち端子収容室内に浸入する水蒸気の量をより一層確実に抑制できる。したがって、端子収容室内が結露することを防止できる。則ち、端子収容室内に水などが溜まることを防止できる。したがって、端子収容室内の端子金具が腐食されることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる防水コネクタの断面図である。
【図2】図1に示された防水コネクタの他の使用例を示す断面図である。
【図3】図1に示された防水コネクタが相手側のコネクタと結合した状態を示す断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態にかかる防水コネクタの要部の断面図である。
【図5】本発明の第3の実施形態にかかる防水コネクタの要部の断面図である。
【図6】本発明の第4の実施形態にかかる防水コネクタの断面図である。
【図7】本発明の防水コネクタの変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 防水コネクタ
2 コネクタハウジング
3 雌端子(端子金具)
4 円管部材(管部材)
4a 一端部
4b 他端部
5 第1の防水ゴム栓(第1のシール部材)
6 第2の防水ゴム栓(第2のシール部材)
17 端子収容室
17a 一つの端子収容室(キャビティ)
18c 一つのアーム(係止アーム)
22 電線
26 防水ケース
27 凹溝(係止受け部)
28 円管部(第1のシール部)
29 環部(第2のシール部)
30 乗員室
31 突起
Claims (5)
- 電線の端部に取り付けられた端子金具と、
箱状に形成されかつ前記端子金具を収容する端子収容室を備えたコネクタハウジングと、
前記端子収容室の内面と端子金具に取り付けられた電線の外面との間を水密に保つ第1のシール部材と、
前記コネクタハウジング内に形成されかつ前記端子収容室と連なるキャビティと、
管状に形成されかつ一端部が前記キャビティ内に挿入されているとともに他端部が乗員室又は防水ケース内に連なる管部材と、
前記管部材の一端部に取り付けられかつ前記キャビティの内面と前記管部材の外面との間を水密に保つ第2のシール部材と、
を備えたことを特徴とする防水コネクタ。 - 前記コネクタハウジングは、前記キャビティの内面から該キャビティの内側に向かって延在しかつ前記管部材の外面に係止する係止アームを備えたことを特徴とする請求項1記載の防水コネクタ。
- 前記管部材は、前記一端部の外面から凹に形成されかつ前記係止アームが係止する係止受け部を備えたことを特徴とする請求項2記載の防水コネクタ。
- 前記第2のシール部材は、ゴムからなり、かつ前記管部材の外面との間を水密に保つ第1のシール部と、前記第1のシール部からキャビティの内面に向かって延びかつ前記キャビティの内面との間を水密に保つ第2のシール部と、を一体に備え、
前記管部材は、第1のシール部より前記キャビティの奥に位置付けられかつ前記一端部から該管部材の外周方向に突出して前記第1のシール部と接触可能な突起を備えたことを特徴とする請求項1記載の防水コネクタ。 - 前記第2のシール部材は、合成樹脂からなりかつ前記管部材の一端部の外面と前記キャビティの内面との間に充填されていることを特徴とする請求項1記載の防水コネクタ。
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2002
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