JP2004134109A - コネクタ - Google Patents

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JP2004134109A
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Hiroshi Endo
遠藤 宏
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Abstract

【課題】係止バネ片が外力により変形しないように保護すること。
【解決手段】コンタクト11の係止部13は、変位方向Zで変位する係止バネ片21と、ベース板部16から前記変位方向Zに沿って延びている第1保護側板部23aと、該第1保護側板部23aから曲げられて前記係止バネ片21を覆っている第2保護側板部23bとを有し、インシュレータ31は、前記コンタクト11をコンタクト収容部32aへ挿入する途中で前記係止バネ片21を前記変位方向Zへ押圧しかつ前記コンタクト11を前記コンタクト収容部32aに収容した状態で前記係止バネ片21の先端に対向し前記コンタクト11の前記第2の方向Bへの移動を規制する係止突起部34を設けた。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インシュレータに一方向から挿入されるコンタクトを、インシュレータに収容して保持するコネクタに属する。
【0002】
【従来の技術】
先行技術におけるコネクタは、図8に示すように、導電性のコンタクト311と、コンタクト311を保持しているインシュレータ331とを有している。コンタクト311は、インシュレータ331内へ挿入される相手側コネクタの導電性の相手コンタクト(図示せず)に接触する接触部312と、ケーブル361の芯線362を接続する芯線接続部334と、ケーブル361を保持する保持部335とを有している。
【0003】
インシュレータ331は、コンタクト331を所定位置に保持するように、壁面335によって囲まれているコンタクト収容部337を有している。
【0004】
インシュレータ331には、壁面335からコンタクト収容部337へ延びているランス401が形成されている。ランス401の先端は、接触部312の後部に掛かり、コンタクト311を係止している。インシュレータ331は、通常、プラスチック材料で形成加工され製作されるが、ランス401の形状が細長いものであることから成型時には十分な材料を充填する必要がある。
【0005】
また、ランス401は、コンタクト収容部337へコンタクト311を挿入して保持するときに、接触部312によって押圧されて変位し、ランス401の先端が接触部312の後部に位置したときに、元の状態に戻り、接触部312の後部で係止するものである(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
実用新案登録第2524365号公報(第2頁第4列、図2(d))
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、インシュレータ331のランス401の形状は、弾性を有するように細長い形状に成型されるものであることから、成型時には十分な材料が充填されないことがあり未充填部分がある場合にコンタクト311を係止する位置が変わってしまうという問題がある。
【0008】
また、ランス401は、コンタクト収容部337へコンタクト311を挿入して保持するときに、接触部312によって押圧されて変位するので、形状、厚み寸法を大きく設定しなければならず、インシュレータ331そのものが大きくなってしまうという問題がある。
【0009】
それ故に本発明の課題は、係止バネ片が外力により変形しないように保護することができ、十分にコンタクトを保持することができ、さらに小形化が可能なコネクタを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、導電性のコンタクトと、該コンタクトが一軸線に沿って第1の方向で挿入され保持されているインシュレータとを有し、前記コンタクトは、前記第1の方向とは逆向きの第2の方向から前記インシュレータ内へ挿入される相手側コネクタの導電性の相手コンタクトに接触する接触部と、前記インシュレータに係止するよう該接触部の前記第2の方向における一端に前記一軸線に沿って連接している係止部とを含み、前記接触部及び前記係止部が前記一軸線に沿って延びている互いに共通なベース板部を有し、前記インシュレータは、前記第1及び第2の方向の両端を開放しかつ前記コンタクトが前記一軸線回りへ移動するのを規制して前記インシュレータの所定位置に保持するよう前記一軸線に沿って延びている壁面によって囲まれているコンタクト収容部を有しているコネクタにおいて、前記係止部は、前記ベース板部に対向しかつ前記ベース板部に対して近づく向きの変位方向で変位する係止バネ片と、前記一軸線を直交する前記ベース板部の幅方向の一辺側から前記係止バネ片の前記変位方向に沿って延びている第1保護側板部と、該第1保護側板部から曲げられて前記係止バネ片の前記変位方向で対向するよう前記係止バネ片を覆っている第2保護側板部とを有し、前記壁面には、前記コンタクトを前記コンタクト収容部へ挿入する途中で前記係止バネ片及び前記第2保護側板部間に受け入れて前記係止バネ片を前記変位方向へ押圧しかつ前記コンタクトを前記コンタクト収容部の所定位置に収容した状態で前記係止バネ片の前記第2の方向における先端に対向し前記コンタクトの前記第2の方向への移動を規制するよう前記コンタクト収容部へ突出している係止突起部が設けられていることを特徴とするコネクタが得られる。
【0011】
【作用】
本発明では、コンタクトを第1の方向でコンタクト収容部に挿入する途中で、係止突起部に係止バネ片が当接する。さらに、コンタクトを第1の方向Aへ挿入していくと、係止バネ片が係止突起部によって押圧されて撓み変位する。このとき、係止部は、係止突起部を摺接して第1の方向へ移動する。
【0012】
そして、さらに、コンタクトを第1の方向へ挿入していくと、係止バネ片が係止突起部を乗り越えて、係止突起部から係止バネ片が外れることによって押圧が解除され、係止バネ片がバネ復元力によって元の位置へ戻る。この状態では、係止バネ片の先端が係止突起部に限りなく近づいて対向するか、互いに当接するように位置させることができるので、コンタクトの第2の方向への移動が阻止される。
【0013】
第1保護側板部及び第2保護側板部は、コンタクトを搬送するときや、インシュレータへコンタクトを挿入するとき係止バネ片が外力により変形しないように保護することができる。
【0014】
また、コンタクトは、導電板をプレス打ち抜き加工を行った後、曲げ加工を施すことによって製作することができ、インシュレータの係止突起部は、プラスチック材によってインシュレータを成型するときに同時に成型することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るコネクタの第1実施の形態例を示している。図2は、図1に示したコンタクトを示している。なお、図1は、コンタクトをインシュレータへ挿入する途中の状態と、コンタクトを挿入後の状態とを示している。
【0016】
図1及び図2を参照して、コネクタは、一軸線X(図2を参照)に長い寸法の導電性のコンタクト11と、コンタクト11を収容するインシュレータ31とを有している。コンタクト11は、コンタクト11の一軸線Xにおける第1の方向A端を前方としてインシュレータ31の後述する複数のコンタクト収容部32a,32b,33c,33dへ一対一に挿入して収容される。ここで、第1の方向Aは、コンタクト11をインシュレータ31へ挿入する方向と同じ方向である。
【0017】
コンタクト11は、一軸線Xを直交する断面が略四角形状を呈している筒形状の接触部12と、接触部12から第1の方向Aとは逆向きの第2の方向(コンタクト11をインシュレータ31から離脱する離脱方向に相当)Bに連接されている係止部13と、係止部12から第2の方向に連接されている芯線接続部14と、芯線接続部14から第2の方向Bに連接されている被覆圧着部15とを有している。
【0018】
接触部12、係止部13、芯線接続部14、及び被覆圧着部15は、これらが一軸線Xに沿って長い寸法に形成した互いに共通する長板形状の連結板部16によって一体に連接されている。
【0019】
接触部12は、ベース板部16の一部と、一軸線Xを直交するベース板部16の幅方向Y(図2を参照)の一対の辺からベース板部16の一面上方へ相対向して延びている一対の接触側板部12a,12bと、ベース板部16に平行に対向しかつ一方の接触側板部12aに接続されている接触支持部12cとを有している。
【0020】
さらに、接触部12は、一対の接触側板部12a,12bの一方に第1の方向Aの一端側で接続されて一対の接触側板部12a,12b間で一端側から第2の方向Bへ延びている第1の接触バネ片12fと、一対の接触側板部12a,12bのもう一方に第2の方向Bの一端側で接続されて一対の接触側板部12a,12b間で第1の方向Aへ延びている第2の接触バネ片12gとを有している。
【0021】
第1の接触バネ片12fと第2の接触バネ片12gとは、これらの先端部分が、第1の接触バネ片12fをベース板部16側として重ね合わされている。第1の接触バネ片12fには、第2の方向Bからインシュレータ31内へ挿入されて接触部12へ入り込む相手側コネクタ(図示せず)の導電性の相手コンタクト51に接触する。
【0022】
なお、接触部12を構成するベース板部16、一対の接触側板部12a,12b及び接触支持部12cは、外力に対して第1の接触バネ片12fと第2の接触バネ片12gを保護する役目も果たしている。
【0023】
係止部13は、ベース板部16に対向しかつベース板部16に対して近づく向きの変位方向Z(図2に示した矢印Z方向)に変位する板バネ形状の係止バネ片21と、一軸線Xを直交するベース板部16の幅方向Yの一辺側から係止バネ片21の変位方向Zに沿って延びている第1保護側板部23aと、第1保護側板部23aから曲げられて係止バネ片21に対向するように係止バネ片21の上方に対向して覆っている第2保護側板部23bとを有している。
【0024】
さらに、係止部13は、一軸線Xを直交するベース板部16の幅方向Yのもう一辺側から第1バネ保護部23aに対向するように係止バネ片21の変位方向Zに沿って延びている第3保護側板部24を有している。第2保護側板部23b及び第3保護側板部24間には、後述する係止突起部34が入り込む第1の隙間Gを有している。なお、第1の隙間Gの寸法は、係止バネ片21の変位方向Zにおける係止突起部34の突出寸法よりも少し大きい寸法である。
【0025】
なお、第1及び第2保護側板部23a,第3保護側板部24は、コンタクト11を搬送するときや、インシュレータ31へコンタクト11を挿入するときに薄板形状の係止バネ片21が外力により変形しないように保護する役目を果たす。
【0026】
係止バネ片21は、接触支持板12cの一端に接続されているバネ基部21aと、第2の方向Bにおけるバネ基部21aの一端に接続されているバネ傾斜部21bと、バネ傾斜部21bの先端側で第2保護側板部23bに平行に形成されているバネ端部21cとを有している。
【0027】
なお、この実施の形態例では、第2保護側板部24に第1及第2保護側板部23a,23bを形成するようにしてもよい。この際、第1及第2保護側板部23a,23bは、第2保護側板部24に変更する。係止バネ片21は、第2保護側板部23bの下側でベース板部16に対向するように延びており、ベース板部16から見ると接触支持部12cよりも高い位置に第2保護側板部23bが形成されている。
【0028】
芯線接続部14は、ベース板部16から接触支持板12cよりも上方へ位置するように延びて相対向している一対の接続片14a,14bを有している。被覆圧着部15は、ベース板部16側から接触支持板12cよりも上方へ位置するように延びて相対向している一対の圧着片15a,15bを有している。
【0029】
一対の接続片14a,14bは、図3に示すように、ケーブル61の芯線62に接続するように先端部分を曲げることによって接続される。また、ケーブル61の芯線62を被覆している絶縁性の被覆部63は、芯線62とともにケーブル61を保持するために先端部分を曲げることによって保持される。
【0030】
なお、コンタクト11は、薄い金属板のような導電板をプレス打ち抜き加工することによってコンタクト展開形状を形成した後、曲げ加工を施すことによって作ることができる。この際、接触部12の接触支持板部12cと一方の接触側板12bは、幅方向Yを直交する各辺で合わせるように曲げることによって接触部12が筒形状をなすように形成する。
【0031】
インシュレータ31は、図1及び図4に示すように、一軸線Xで長い寸法の複数のコンタクト収容部32a,32b,32c,32dを有している。
【0032】
コンタクト収容部32a〜32dは、コンタクト11の一軸線X方向の寸法よりも長い寸法となっている。コンタクト収容部32a〜32dは、一軸線Xの第1及び第2の方向における両端が開放されており、一軸線X回りの方向における移動を規制してコンタクト11を一軸線Xに沿って第1の方向Aへ挿入するように周囲を複数の壁部36,37,38,39,40,42,43(壁部43は図4を参照)の壁面36b,38a,38b,39a,39b,40a,40b,37a,43a(壁面43aは図4を参照)によって一軸線Xを直交する断面で略四角形状に囲まれている。
【0033】
図1に示した4つのコンタクト収容部32a〜32dでは、図示の最上段のコンタクト収容部32aが、コンタクト11のベース板部16を設置する第1壁面38aと、第1壁面38aに対向している第2壁面36bと、第1及び第2壁面38a,36b間を接続している第3壁面42a及び第4壁面43aによって形成されている。なお、第3壁面42a及び第4壁面43aは、コンタクト収容部32a〜32dに共通している壁面である。
【0034】
2段目のコンタクト収容部32bでは、コンタクト11のベース板部16を設置する第1壁面39aと、第1壁面39aに対向している第2壁面38bと、第1及び第2壁面39a,38b間を接続している第3壁面42a及び第4壁面43aによって形成されている。
【0035】
3段目のコンタクト収容部32cでは、コンタクト11のベース板部16を設置する第1壁面40aと、第1壁面40aに対向している第2壁面39bと、第1及び第2壁面40a,39b間を接続している第3壁面42a及び第4壁面43aによって形成されている。
【0036】
4段目のコンタクト収容部32dでは、コンタクト11のベース板部16を設置する第1壁面37aと、第1壁面37aに対向している第2壁面40bと、第1及び第2壁面37a,40b間を接続している第3壁面42a及び第4壁面43aによって形成されている。
【0037】
4つのコンタクト収容部32a〜32dのそれぞれには、第4壁面43aに略楔形状をなす係止突起部34が各コンタクト収容部32a〜32dに1つづつ設けられている。
【0038】
係止突起部34は、インシュレータ31をプラスチック材によって成型加工するときに同時に成型される。係止突起部34及び第2壁面36b,38b,39b,40b間は、コンタクト11をコンタクト収容部32a〜32dのそれぞれに収容する途中で第2保護側板部23bが入り込む第2の隙間Sを有している。なお、第2の隙間Sの寸法は、係止バネ片21の変位方向Zにおける第2保護側板部23bの板厚寸法よりも少し大きい寸法である。
【0039】
係止突起部34は、コンタクト11をコンタクト収容部32a〜32dの所定位置へ収容した状態で、係止バネ片21が係止してコンタクト11の第2の方向Bへの移動を規制するように第4壁面43aからコンタクト収容部32a〜32dへ突出している。
【0040】
係止突起部34は、コンタクト収容部へコンタクト11が第1の方向Aで挿入されて第2の隙間Sに第2保護側板部23bが受け入れられ、かつ第2保護側板部23b及び係止バネ片21間に係止突起部24が位置したときに係止バネ片21の板面に当接する平面形状のテーパ面34aと、さらにコンタクト11が第1の方向Aへ挿入されたときにテーパ面34aに引き続き係止バネ片21の板面が摺接しつつベース板部16側へ押圧しつつ変位させる平面形状の第1摺接面34bとを有している。
【0041】
さらに、係止突起部34は、第2保護側板部23b及び係止バネ片21間に係止突起部34が位置したときに第2保護側板部23bに摺接する平面形状の第2摺接面34cと、コンタクト11が所定位置に位置したときに係止バネ片21の先端が対向してコンタクト11の第2の方向Bへの移動を阻止する係止面34dとを有している。
【0042】
テーパ面34aは、第2の方向Bの先端から第1の方向Aへかつ第1壁面38a,39a,40a,37a側へ下向きに傾斜している。第1摺接面34bと第2摺接面34cとは、これらが隣接しており、第1壁面38a,39a,40a,37a及び第2壁面36b,38b,39b,40bに対してそれぞれが平行に形成されている。
【0043】
以下、図1を参照して、コンタクト11をインシュレータ31のコンタクト収容部32a〜32dへ挿入し、インシュレータ31にコンタクト11を保持する操作について説明する。なお、図1では、図3によって説明したケーブル61を省略した状態で示している。 図1において、最上段のコンタクト収容部32aでは、コンタクト11が挿入されていない状態を示している。2段目及び3段目のコンタクト収容部32b,32cでは、コンタクト11を挿入している途中の状態を示している。最下段のコンタクト収容部32dでは、コンタクト11が収容されて係止突起部34に係止バネ片21が係止されている状態を示している。
【0044】
今、最上段のコンタクト収容部32aにコンタクト11が挿入されていない状態から、2段目のコンタクト収容部32bにおいて示すようにコンタクト11を第1の方向Aでコンタクト収容部32bに挿入すると、第2保護側板部23b及び第3保護側板部24間の第1の隙間Gに係止突起部34が位置し、係止突起部34の第2摺接面34c及び第2壁面36b間における第2の隙間Sに第2保護側板部23bが入り込む。このとき、係止突起部34のテーパ面34aに係止バネ片21のバネ傾斜部21bが当接する。
【0045】
さらに、コンタクト11を第1の方向Aへ挿入していくと、3段目のコンタクト収容部32cにおいて示すように、バネ傾斜部21bが係止突起部34の第1摺接面34bから離れ、係止バネ片21のバネ端部21cが第1摺接面34bによって押圧されて撓み図1の下方、即ちベース板部16側へ変位する。このとき、係止部13の第2保護側板部23bは、係止突起部34の第2摺接面34cを摺接して第2保護側板部23bが第1の方向Aへ移動する。
【0046】
そして、さらに、4段目のコンタクト収容部32dにおいて示すように、コンタクト11を第1の方向Aへ挿入していくと、係止バネ片21のバネ端部21cが係止突起部34を乗り越えて、4段目のコンタクト収容部32dに示すように、バネ端部21cが係止突起部34の第1摺接面34bから係止バネ片21のバネ端部21cが外れることによって押圧が解除され、図1の上方へ係止バネ片21がバネ復元力によって元の位置へ戻る。このときの係止バネ片21の形態及び位置は、2段目の係止バネ片21の形態と同じである。この状態では、係止バネ片21のバネ端部21cの先端が係止突起部34の係止面34dに限りなく近づいて対向するか、互いに当接するように位置させることができるので、ケーブル63を第2の方向Bへ引き抜こうとしても係止バネ片21、係止突起部34などが破壊されない限り引き抜くことができず、コンタクト11の第2の方向Bへの移動が阻止される。
【0047】
また、4段目のコンタクト収容部32dにおいては、係止突起部34の第2摺接面34cに摺接して第2保護側板部23bが第1の方向Aへ同時に移動し、コンタクト11をコンタクト収容部32a〜32dの所定位置に収容した状態では、係止突起部34の第1摺接面34cに第2保護側板部23bの第2の方向Bにおける端部が対向している。
【0048】
なお、インシュレータ31には、第1の方向Aの先端面側に相手コンタクト51を各コンタクト収容部32a〜32dから接触部12へ正しい姿勢で挿入できるようにガイドするガイド穴31eが形成されている。また、各コンタクト収容部32a〜32dには、インシュレータ31内にガイド穴31eを形成しているガイド壁面31mが形成されているので接触部12の第1の方向Aにおける先端がガイド壁面31mに当ることでコンタクト収容部32a〜32dの所定位置に位置決めされる。
【0049】
以上に説明したインシュレータ31のコンタクト収容部32a〜32dへコンタクト11を挿入する過程では、壁面36b,38a,38b,39a,39b,40a,40b,37a,43aに対して第1及び第2保護側板部23a,第3保護側板部24が当ることが想定される。しかし、係止バネ片21は、第1及び第2保護側板部23a,第3保護側板部24の内側となるように覆われて保護されているので、作業時における外力による係止バネ片21の変形を防止することができる。
【0050】
図5乃至図7は、本発明に係るコネクタの第2実施の形態例を示している。なお、第2実施の形態例におけるコネクタを説明するにあたり、第1実施の形態例の係止部13における係止バネ片21のみであることから、図1乃至図3によって説明した係止部13の係止バネ片21を除く各部分の説明については、同じ符号を付して説明を省略する。
【0051】
図5乃至図7を参照して、第2実施の形態例における係止部13の係止バネ片121は、第3保護側板部24に接続されている。係止バネ片121は、接触支持板112cの一端に接続されているバネ基部121aと、第2の方向Bにおけるバネ基部121aの一端に接続されているバネ傾斜部121bと、バネ傾斜部121bの先端側で第2保護側板部123bに平行に形成されているバネ端部121cとを有している。
【0052】
以下、図5を参照して、コンタクト11をインシュレータ31のコンタクト収容部32a〜32dへ挿入し、インシュレータ31にコンタクト11を保持する操作について説明する。
【0053】
図5において、最上段のコンタクト収容部32aでは、コンタクト11が挿入されていない状態を示している。2段目及び3段目のコンタクト収容部32b,32cでは、コンタクト11を挿入している途中の状態を示している。最下段のコンタクト収容部32dでは、コンタクト11が収容されて係止突起部34に係止バネ片121が係止されている状態を示している。
【0054】
今、最上段のコンタクト収容部32aにコンタクト11が挿入されていない状態から、2段目のコンタクト収容部32bにおいて示すようにコンタクト11を第1の方向Aでコンタクト収容部32bに挿入すると、第2保護側板部23b及び第3保護側板部24間の第1の隙間Gに係止突起部34が位置し、係止突起部34の第2摺接面34cと第2壁面36bとの間の第2の隙間Sに第2保護側板部23bが入り込む。このとき、係止突起部34のテーパ面34aに係止バネ片121のバネ傾斜部121bが当接する。
【0055】
さらに、コンタクト11を第1の方向Aへ挿入していくと、3段目のコンタクト収容部32cにおいて示すように、バネ傾斜部121bが係止突起部34の第1摺接面34bから離れ、係止バネ片121のバネ端部121cが第1摺接面34bによって押圧されて撓み図5の下方、即ちベース板部16側へ変位する。このとき、係止部13の第2保護側板部23bは、係止突起部34の第2摺接面34cを摺接して23bが第1の方向Aへ移動する。
【0056】
そして、さらに、4段目のコンタクト収容部32dにおいて示すように、コンタクト11を第1の方向Aへ挿入していくと、係止バネ片121のバネ端部121cが係止突起部34を乗り越えて、4段目のコンタクト収容部32dに示すように、バネ端部121cが係止突起部34の第1摺接面34bから係止バネ片121のバネ端部121cが外れることによって押圧が解除され、図5の上方へ係止バネ片121がバネ復元力によって元の位置へ戻る。この位置は、2段目の係止バネ片121の形態と同じである。この状態では、係止バネ片121のバネ端部121cの先端が係止突起部34の係止面34dに限りなく近づいて対向するか、互いに当接するように位置させることができるので、ケーブル63を第2の方向Bへ引き抜こうとしても係止バネ片121、係止突起部34などが破壊されない限り引き抜くことができず、コンタクト11の第2の方向Bへの移動が阻止される。
【0057】
また、4段目のコンタクト収容部32dにおいては、係止突起部34の第2摺接面34cに摺接して第2保護側板部23bが第1の方向Aへ同時に移動し、コンタクト11をコンタクト収容部32a〜32dの所定位置に収容した状態では、係止突起部34の第1摺接面34cに第2保護側板部23bの第2の方向Bにおける端部が対向している。
【0058】
なお、第1及び第2実施の形態例では、コンタクト11の形状を一般に筒形状(ソケット状)の接触部12をもつソケット型コンタクトと呼ばれているコンタクト11によって説明したが、インシュレータに挿入してコンタクトをインシュレータに係止しインシュレータ内でコンタクトを保持する周知なコンタクトにおいても、係止部13を形成することによって本発明を適用できることはいうまでもない。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るコネクタによれば、係止部はベース板部に対して近づく向きの変位方向で変位する係止バネ片と、係止バネ片の変位方向に沿って延びている第1保護側板部と、第1保護側板部から曲げられて係止バネ片の変位方向で対向するよう係止バネ片を覆っている第2保護側板部とを有し、インシュレータの壁面には、コンタクトをコンタクト収容部へ挿入する途中で係止バネ片及び第2保護側板部間に受け入れて係止バネ片を変位方向へ押圧しかつコンタクトをコンタクト収容部の所定位置に収容した状態で係止バネ片の第2の方向における先端に対向しコンタクトの第2の方向への移動を規制するようにコンタクト収容部へ突出している係止突起部が設けられているので、第1保護側板部及び第2保護側板部は、コンタクトを搬送するときや、インシュレータへコンタクトを挿入するとき係止バネ片が外力により変形しないように保護することができる。
【0060】
また、コンタクトは、導電板をプレス打ち抜き加工を行った後、曲げ加工を施すことによって製作することができ、インシュレータの係止突起部は、プラスチック材によってインシュレータを成型するときに同時に成型することができるので、プラスチック材料によってインシュレータを成型する際に、同時に成型される係止突起部の未充填を防止することができるので、十分にコンタクトの保持ができる係止突起部が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタの第1実施の形態例を示しており、コンタクトを挿入し保持するまでの過程を示す断面図である。
【図2】図1に示したコンタクトを、ケーブルを接続する前の状態で拡大して示した斜視図である。
【図3】図1に示したコンタクトにケーブルを接続する状態を示した側面図である。
【図4】図1に示した係止突起部を拡大しインシュレータの一部を断面して示した断面図である。
【図5】本発明に係るコネクタの第2実施の形態例を示しており、コンタクトを挿入し保持するまでの過程を示す断面図である。
【図6】図5に示したコンタクトを、ケーブルを接続する前の状態で拡大して示した斜視図である。
【図7】図5に示したコンタクトにケーブルを接続する状態を示した側面図である。
【図8】従来のコネクタの要部を示した断面図である。
【符号の説明】
11,311  コンタクト
12,312  接触部
13,334  係止部
16  ベース板部
21,121  係止バネ片
21b,121b  バネ傾斜部
21c,121c  バネ端部
23a  第1保護側板部
23b  第2保護側板部
24  第3保護側板部
31,331  インシュレータ
32a,32b,33c,33d,337  コンタクト収容部
34  係止突起部
34a  テーパ面
34b  第1摺接面
34c  第2摺接面
34d  係止面
36b,38b,39b,40b  第2壁面
37a,38a,39a,40a  第1壁面
42a  第3壁面
43a  第4壁面
51  相手コンタクト
401  ランス
A  第1の方向
B  第2の方向
G  隙間
S  隙間
X  一軸線
Y  幅方向

Claims (8)

  1. 導電性のコンタクトと、該コンタクトが一軸線に沿って第1の方向で挿入され保持されているインシュレータとを有し、前記コンタクトは、前記第1の方向とは逆向きの第2の方向から前記インシュレータ内へ挿入される相手側コネクタの導電性の相手コンタクトに接触する接触部と、前記インシュレータに係止するよう該接触部の前記第2の方向における一端に前記一軸線に沿って連接している係止部とを含み、前記接触部及び前記係止部が前記一軸線に沿って延びている互いに共通なベース板部を有し、前記インシュレータは、前記第1及び第2の方向の両端を開放しかつ前記コンタクトが前記一軸線回りへ移動するのを規制して前記インシュレータの所定位置に保持するよう前記一軸線に沿って延びている壁面によって囲まれているコンタクト収容部を有しているコネクタにおいて、
    前記係止部は、前記ベース板部に対向しかつ前記ベース板部に対して近づく向きの変位方向で変位する係止バネ片と、前記一軸線を直交する前記ベース板部の幅方向の一辺側から前記係止バネ片の前記変位方向に沿って延びている第1保護側板部と、該第1保護側板部から曲げられて前記係止バネ片の前記変位方向で対向するよう前記係止バネ片を覆っている第2保護側板部とを有し、前記壁面には、前記コンタクトを前記コンタクト収容部へ挿入する途中で前記係止バネ片及び前記第2保護側板部間に受け入れて前記係止バネ片を前記変位方向へ押圧しかつ前記コンタクトを前記コンタクト収容部の所定位置に収容した状態で前記係止バネ片の前記第2の方向における先端に対向し前記コンタクトの前記第2の方向への移動を規制するよう前記コンタクト収容部へ突出している係止突起部が設けられていることを特徴とするコネクタ。
  2. 請求項1記載のコネクタにおいて、前記係止部は、前記ベース板部の前記幅方向のもう一辺側から前記第1バネ保護部に対向するよう前記係止バネ片の前記変位方向に沿って延びている第3保護側板部を有し、該第2保護側板部及び前記第3保護側板部間に前記係止突起部が入り込む第1の隙間を有していることを特徴とするコネクタ。
  3. 請求項2記載のコネクタにおいて、前記接触部は、前記ベース板部の前記一辺側から延びている接触側板部と、前記ベース板部に対向しかつ前記接触側板部に接続されている接触支持板部とを有し、前記係止バネ片は、前記接触支持片の前記第2の方向における一端から前記第2の方向へ延びて前記第2保護側板部に対向しており、前記第2保護側板部が前記ベース板部から前記接触支持板部までの高さ寸法よりも高い寸法に設定されていることを特徴とするコネクタ。
  4. 請求項2記載のコネクタにおいて、前記接触部は、前記ベース板部の前記一辺側から延びている接触側板部と、前記ベース板部に対向しかつ前記接触側板部に接続されている接触支持板部とを有し、前記係止バネ片は、前記第3保護側板部に接続されて前記第2保護側板部に対向しており、前記第2保護側板部が前記ベース板部から前記接触支持板部までの高さ寸法よりも高い寸法に設定されていることを特徴とするコネクタ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のコネクタにおいて、前記壁面は前記ベース板部を設置する第1壁面と、該第1壁面に対向している第2壁面と、前記第1及び第2壁面を接続している第3の壁面及び第4壁面を有し、前記第1乃至第4壁面によって前記コンタクト収容部が形成されており、前記第3及び第4壁面のいずれか一方に前記係止突起部が設けられており、前記係止突起部及び前記第2壁面間は、前記コンタクトを前記コンタクト収容部へ収容する途中で前記第2保護側板部が入り込む第2の隙間を有していることを特徴とするコネクタ。
  6. 請求項2乃至5のいずれか1項に記載のコネクタにおいて、前記係止突起部は、前記コンタクト収容部へ前記コンタクトが前記第1の方向で挿入されて前記第1の隙間に前記第2保護側板部が入り込みかつ前記第2保護側板部及び前記係止バネ片間に前記係止突起部が位置したときに前記係止バネ片に当接するテーパ面と、さらに前記コンタクトが前記第1の方向へ挿入されたときに前記テーパ面に引き続き前記係止バネ片が摺接しつつ前記ベース板部側へ押圧して変位させる第1摺接面と、前記第2保護側板部及び前記係止バネ片間に前記係止突起部が位置したときに前記第2保護側板部に摺接する第2摺接面と、前記コンタクトが前記所定位置に位置したときに前記係止バネ片の先端が対向して前記コンタクトの前記第2の方向への移動を阻止する係止面とを有していることを特徴とするコネクタ。
  7. 請求項6記載のコネクタにおいて、前記係止バネ片は、前記テーパ面に対応するようテーパ形状に形成したバネ傾斜部と、前記テーパ面及び前記第1の摺接面を摺動するよう前記バネ傾斜部の先端側に形成したバネ端部とを有していることを特徴とするコネクタ。
  8. 請求項6記載のコネクタにおいて、前記コンタクトを前記コンタクト収容部の所定位置に収容した状態で、前記係止突起部の第2摺接面に前記第2保護側板部の前記第2の方向における端部が対向していることを特徴とするコネクタ。
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