JP2004133675A - 文書管理サーバ - Google Patents
文書管理サーバ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004133675A JP2004133675A JP2002297373A JP2002297373A JP2004133675A JP 2004133675 A JP2004133675 A JP 2004133675A JP 2002297373 A JP2002297373 A JP 2002297373A JP 2002297373 A JP2002297373 A JP 2002297373A JP 2004133675 A JP2004133675 A JP 2004133675A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- document
- file
- conversion
- information file
- attribute information
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Information Transfer Between Computers (AREA)
- Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
- Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
Abstract
【課題】様々な形式の文書を効率よく管理し、要求に応じて最適な形式で文書内容や属性情報などを提供することが可能な文書管理サーバを提供する。
【解決手段】文書管理部1は、文書をオリジナルである実体データファイル11と、文書の入力時の情報である属性情報ファイル12とに分けて保持し、また当該文書の出力時の変換規則である変換情報ファイル13を保持管理している。メールクライアント21から文書へのアクセスがあると、電子メール通信管理部3から変換部2に要求が渡され、変換部2において、変換情報ファイル13中の電子メール用の変換規則に従って実体データファイル11及び属性情報ファイル12を電子メール用に変換し、電子メール通信管理部3からメールクライアント21に送信する。他のアクセス方法についても同様であり、それぞれのアクセス方法において最適な形式に変換部2で変換して、文書を提供する。
【選択図】 図1
【解決手段】文書管理部1は、文書をオリジナルである実体データファイル11と、文書の入力時の情報である属性情報ファイル12とに分けて保持し、また当該文書の出力時の変換規則である変換情報ファイル13を保持管理している。メールクライアント21から文書へのアクセスがあると、電子メール通信管理部3から変換部2に要求が渡され、変換部2において、変換情報ファイル13中の電子メール用の変換規則に従って実体データファイル11及び属性情報ファイル12を電子メール用に変換し、電子メール通信管理部3からメールクライアント21に送信する。他のアクセス方法についても同様であり、それぞれのアクセス方法において最適な形式に変換部2で変換して、文書を提供する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、文書を管理するとともに、要求に応じて文書を提供する文書管理サーバに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、LANやインターネットなどに接続されたサーバに文書を格納しておき、必要に応じてサーバにアクセスして文書を取り出すシステムが開発され、利用されている。
【0003】
このようなシステムにおいては、通常はサーバ自体が所定のプロトコルによってアクセスを受け付けるように構成されている。例えばWWWサーバであれば、文書はHTML等のデータ形式で格納され、HTTPなどによるアクセスを受け付けて文書を提供する。また、FTPサーバであれば、文書は任意のデータ形式のファイルとして保存されるが、FTPによるアクセスを受け付けて文書をファイルとして転送する。さらに、文書を添付ファイルとして電子メールにより送信することも考えられる。
【0004】
しかし、いずれの場合にも、それぞれサーバの受け付けるアクセス方法のみでしか、文書にアクセスすることができなかった。そのため、例えばオフィスでWWWブラウザによって参照していた同じ文書を、外出先から携帯端末で電子メールとして受け取って参照することはできず、不便であった。例えば特許文献1に記載されている技術では、ファクシミリ受信した文書のURLは電子メールで送られるが、HTTPなどのアクセス方法でファクシミリ受信した文書を受け取ることなる。しかし、HTTP以外のアクセス方法でファクシミリ受信した文書を受け取ることはできず、URLを受け取る際に用いている電子メールですら、受信文書を受け取ることができなかった。
【0005】
また、その文書の内容以外の文書に関する様々な情報、例えば入力時の条件などについて、参照することができなかった。例えば文書がファクシミリ受信した文書である場合、専用のファクシミリサーバによって特定のアクセス方法でアクセスしないと、その文書の送信元などの情報を参照することができなかった。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−107836号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、様々な形式の文書を効率よく管理し、要求に応じて最適な形式で文書内容や属性情報などを提供することが可能な文書管理サーバを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、文書管理サーバにおいて、文書を保存する実体ファイルと前記文書の入力時の条件を保存する属性情報ファイルと文書へのアクセス方法に対応した出力時の変換規則を保存する変換情報ファイルを管理する管理手段と、文書へのアクセス方法に対応した前記変換情報ファイル中の変換規則に基づいて少なくとも前記実体ファイルを変換し、あるいはさらに属性情報ファイルについても変換して出力する変換手段を有することを特徴とするものである。属性情報ファイルとしては、文書の入力時の条件として、文書が通信回線を通じて入力された場合には通信手順から得られた情報を含めておくことができる。
【0009】
このように、文書に対するアクセス方法に対応した変換情報ファイル中の変換規則を用いて変換を行うことによって、各種のアクセス方法によって同じ文書をそれぞれのアクセス方法において最適な形式で提供することが可能となる。また、このような変換を行うために、文書本体のオリジナルである実体ファイルと、その文書に関する情報、ここでは入力時の条件を保存した属性情報ファイルとを分離して管理しておくことによって、様々なアクセス方法に対応できるようにしている。
【0010】
なお、変換手段は、出力した文書が外部で更新された場合に、文書へのアクセス方法に対応した前記変換情報ファイル中の変換規則あるいは別途用意された変換規則に基づいて、実体ファイル及び属性情報ファイルを必要に応じて更新するように構成することもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の文書管理サーバの実施の一形態を示すブロック図である。図中、1は文書管理部、2は変換部、3は電子メール通信管理部、4はWWW通信管理部、5はファイル通信管理部、11は実体データファイル、12は属性情報ファイル、13は変換情報ファイル、21はメールクライアント、22はネットワーククライアント、23はファイルサーバである。図1に示す例では、文書管理サーバは外部からの文書に対するアクセス方法として、電子メール(SMTP/POPなど)、WWW(HTTPなど)、ファイル(FTPなど)としてのアクセスを受け付ける例を示している。例えばメールクライアント21からPOPによってメールボックスを指定した文書の取り出し要求を受け付ける。また、PDAやブラウザホン、パーソナルコンピュータなどのネットワーククライアント22からHTTPによってURLを指定した文書の取り出し要求を受け付ける。さらに、ファイルサーバ23などからFTPによってファイル名を指定して文書の取り出し要求を受け付ける。もちろんこのほかにも、種々のアクセス方法による文書のアクセスが可能なように構成されていてよい。
【0012】
文書管理サーバは、文書管理部1,変換部2を有するとともに、それぞれのアクセス方法に対応した通信を管理する構成として、ここでは電子メール通信管理部3,WWW通信管理部4,ファイル通信管理部5を含んで構成されている。もちろん、他のアクセス方法にも対応する場合には、それらのアクセス方法について通信を管理する構成を含むことになる。
【0013】
文書管理部1は、文書を実体データファイル11及び属性情報ファイル12によって管理する。実体データファイル11は、文書が入力された時のデータ形式のままのデータファイルであり、データ形式は任意である。例えばテキストデータであったり、あるいは、例えばファクシミリ受信した画像データである場合もある。
【0014】
属性情報ファイル12は、文書が入力されたときの条件など、文書内容以外の種々の情報が格納されている。例えばネットワークを介して文書が登録された場合であれば、登録日時や登録者などが格納される。また、例えばファクシミリ受信した文書であれば、通信日時や通信手順中から得られる相手先情報などを格納しておくことができる。
【0015】
文書管理部1は、実体データファイル11及び属性情報ファイル12の他に、変換情報ファイル13を格納、管理している。変換情報ファイル13は、文書に対するそれぞれのアクセス方法に対応して文書を変換するための変換規則が格納されている。変換情報ファイル13は、すべての文書について共用されてもよいし、文書のデータ形式毎など、文書のグループ毎に設けてもよいし、あるいはそれぞれの文書について個別に設けてもよい。また、変換対象は実体データファイル11または属性情報ファイル12あるいはその両方とすることができる。さらに、それぞれのアクセス方法で送られてくる文書を逆変換するための変換規則を格納しておいてもよい。
【0016】
変換部2は、文書へのアクセス方法に対応した変換情報ファイル13中の変換規則に基づいて、実体データファイル11または属性情報ファイル12あるいはその両方について変換を行い、それぞれのアクセス方法において最適な形式の文書を生成する。そして、それぞれのアクセス方法に従い、ここでは電子メール通信管理部3,WWW通信管理部4,ファイル通信管理部5のいずれかに変換した文書を渡す。
【0017】
また変換部2は、電子メール通信管理部3,WWW通信管理部4,ファイル通信管理部5から文書を受け取ると、それぞれのアクセス方式に対応した変換情報ファイル13中の変換規則(あるいは逆変換のための変換規則)に基づいて、受け取った文書を実体データファイル11及び属性情報ファイル12に変換する。このとき、受け取った文書が新規のものであれば新たに文書管理部1に登録し、既に登録されている文書であれば、文書管理部1に格納されている文書(実体データファイル11及び属性情報ファイル12)を更新する。
【0018】
電子メール通信管理部3は、メールクライアント21に対してメールサーバと同様のインタフェースを提供し、電子メールによる文書の送受信を行うものである。例えばメールクライアント21からPOPにより文書に対応するメールボックスが指定されると、指定されたメールボックスに対応する文書を変換部2に要求し、電子メールに最適なデータ形式(例えばMIMEフォーマットなど)に変換された文書を変換部2から受け取ってメールクライアント21に電子メールとして送信する。これによってメールクライアント21は文書管理部1に格納されている実体データファイル11及び属性情報ファイル12を電子メールに最適なデータ形式で受け取ることができる。また、メールクライアント21からSMTPにより電子メールで文書が送られてきた場合には、その文書を変換部2に渡して、当該文書の登録/更新を依頼する。
【0019】
WWW通信管理部4は、ネットワーククライアント22に対してWWWサーバと同様のインタフェースを提供し、文書の送受信を行うものである。例えばネットワーククライアント22からHTTPにより文書のURLが指定されると、対応する文書を変換部2に要求し、WWWブラウザなどで参照するのに最適なデータ形式(例えばXMLやHTMLなど)に変換された文書を変換部2から受け取って、HTTPに従ってネットワーククライアント22へ例えばWebページとして送信する。これによってネットワーククライアント22は文書管理部1に格納されている実体データファイル11及び属性情報ファイル12をWWWにおいて最適なデータ形式で受け取ることができる。また、ネットワーククライアント22からHTTPにより文書がアップロードされた場合には、その文書を変換部2に渡して、当該文書の登録/更新を依頼する。
【0020】
ファイル通信管理部5は、ファイルサーバ23などに対して文書をファイルとして転送する機能を提供するものである。例えばファイルサーバ23から文書の転送要求を受けたり、あるいは外部からファイルサーバ23への文書の転送が指示されると、指示された文書を変換部2に要求し、TIFFやPDFなどの汎用のファイル形式に変換された文書を変換部2から受け取って、ファイルサーバ23へFTPなどを用いて送信する。これによってファイルサーバ23は文書管理部1に格納されている実体データファイル11及び属性情報ファイル12を一般的なファイルとして受け取ることができる。また、ファイルサーバ23からFTPにより文書のファイルが送られてきた場合には、その文書を変換部2に渡して、当該文書の登録/更新を依頼する。
【0021】
なお、上述の説明では、電子メール通信管理部3、WWW通信管理部4、ファイル通信管理部5に対して文書へのアクセスがあった時に変換部2で文書の変換を行うものとして説明した。しかしこれに限らず、予め変換部2でそれぞれのアクセス方法に従った変換を行って、それぞれ電子メール通信管理部3、WWW通信管理部4、ファイル通信管理部5に格納しておき、外部からのアクセスに従って、格納しておいたそれぞれのアクセス方法に最適な形式の文書を送信するように構成してもよい。
【0022】
次に、具体例を用いながら、本発明の文書管理サーバの実施の一形態における動作の一例を説明する。ここでは一例として、ファクシミリ受信した文書を、電子メール、Webページ、ファイルとして提供する場合について説明する。実体データファイル11は、ファクシミリ受信した画像データであり、ファイル形式はバイナリファイルであるものとする。また、ファイル名は“image1.bin”であるものとする。
【0023】
図2は、属性情報ファイルの具体例の説明図である。図2では、属性情報ファイル12としてXMLで記述された例を示している。上述のように文書がファクシミリ受信したものである場合、属性情報ファイル12には、ファクシミリ受信時に通信手順から得られた情報を含めておくことができる。この例では、通信手段、相手先の電話番号、通信日時、通信時間、受信ページ数、通信結果、それに実体データファイル11に関する情報(データ情報)としてファイル名、解像度、ライン数、用紙サイズ、符号化方式などの情報が属性情報ファイル12に含まれている。このような属性情報ファイル12が実体データファイル11に対応して生成され、文書管理部1に格納される。
【0024】
上述のように文書管理部1には、実体データファイル11及び属性情報ファイル12とともに、変換情報ファイル13が格納されている。図3は、変換情報ファイル13の具体例の説明図である。この例では、上述の実体データファイル11に対応した変換情報ファイル13を示している。なお、この変換情報ファイル13もXMLで記述した例を示している。
【0025】
この例における変換情報ファイル13には、文書を電子メールとして送信する場合の変換規則(▲1▼)と、文書をWebページとして送信する場合の変換規則(▲2▼)と、文書をファイルとして送信する場合の変換規則(▲3▼)が含まれている。例えば文書を電子メールとして送信する場合の変換規則としては、エンコード形式及びメールヘッダ部分の情報が記載され、メール本文として属性情報ファイルの内容を含め、実体データファイル11は添付ファイルで送信するように変換することが定義されている。また文書をWebページとして送信する場合の変換規則としては、トップページにおいて属性情報ファイル12の内容と実体データファイル11を参照するためのリンクを表示させるための定義がなされ、リンク先として実体データファイル11が表示されるように定義している。さらに文書をファイルとして送信する場合の変換規則としては、この例ではPDF形式のファイルに変換することを示すとともに、1ページ目に属性情報ファイル12の内容を含めるように変換することが定義されている。
【0026】
このように、文書管理部1には文書の実体データファイル11とともに、例えば図2に示すような属性情報ファイル12、図3に示すような変換情報ファイル13が格納され、管理されている。
【0027】
メールクライアント21において上述の文書を参照する場合には、メールクライアント21は当該文書に対応するメールボックスからの電子メールの取り出しを行う。実際にはPOPによって電子メール通信管理部3に対してアクセスが発生する。電子メール通信管理部3は、メールクライアント21からのアクセスを受けて、当該文書を変換部2に対して要求する。変換部2は、文書管理部1に格納されている変換情報ファイル13(図3参照)に基づいて、当該文書の実体データファイル11、属性情報ファイル12を電子メール形式に変換する。
【0028】
図4は、変換された電子メールの一例の説明図である。変換部2は、図3に示した変換情報ファイル13のうち、▲1▼として示した電子メール用の変換規則を実体データファイル11及び属性情報ファイル12に対して適用し、電子メールへの変換処理を行う。すなわち、変換情報ファイル13の▲1▼の変換規則に従い、メールヘッダ部のFrom欄に“aaaa@xxxx”が、To欄に“bbbb@xxxx”が、Subject欄に“[FAX受信]”が、それぞれ挿入される。また、メール本文として、属性情報ファイル12の内容のうち、番号、相手先、日時、通信時間、ページ数、結果の情報が挿入される。さらに添付ファイルとして実体データファイル11が添付される。なお、実体データファイル11はイメージ(バイナリ)ファイルであるため、図4では意味のない文字列となっている。
【0029】
このように変換部3で変換された文書が電子メール通信管理部3に送られ、最終的に電子メールとしてメールクライアント21に送信される。図5は、メールクライアントにおける電子メールの表示例の説明図である。メールクライアント21では、電子メールソフトウェアなどを用いて受信した電子メールを表示することによって、例えば図5に示すような表示を得ることができる。この表示例では、画面中央部から下方にかけての表示領域に電子メールの本文が表示されており、文書の属性情報を参照することができる。また、画面右下にaとして示した文書アイコンを指示することによって、添付ファイルを表示させることができ、これにより文書の内容を参照することができる。
【0030】
次に、ネットワーククライアント22において上述の文書を参照する場合には、ネットワーククライアント22は当該文書に対応するURLを用いてWWW通信管理部4にアクセスする。ネットワーククライアント22からのアクセスを受けたWWW通信管理部4は、URLに対応する文書を変換部2に対して要求する。変換部2は、文書管理部1に格納されている変換情報ファイル13(図3参照)に基づいて、当該文書の実体データファイル11、属性情報ファイル12をHTML形式などのWebページの形式に変換する。
【0031】
図6は、変換されたWebページの一例の説明図である。変換部2は、図3に示した変換情報ファイル13のうち、▲2▼として示したWebページ用の変換規則を実体データファイル11及び属性情報ファイル12に対して適用し、Webページへの変換処理を行う。すなわち、変換情報ファイル13の▲2▼の変換規則に従い、タイトルを“FAX受信”とし、属性情報ファイル12の内容のうち、番号、相手先、日時、通信時間、ページ数、結果の情報と、実体データファイル11の内容を参照するためのリンクをテーブル形式にまとめたWebページを生成し、そのURLをここでは図3の変換規則に示すように“www.aaaa.bbbb/faxrx/record.html”としている。
【0032】
このような変換処理によって、例えば図6に示すようなWebページが生成され、ネットワーククライアント22に送られて表示される。図中のbとして示したリンク欄の下線付きの「画像」は、実体データファイル11の内容を参照するためのリンクであり、ここを指示することによって文書の内容を参照することができる。この例では、実体データファイル11はTIFF形式のファイルとして提供される。
【0033】
次に、ファイルサーバ23へ上述の文書を格納する場合には、ファイルサーバ23あるいは外部から当該文書に対応するファイル名を用いてファイル通信管理部5にアクセスする。アクセスを受けたファイル通信管理部5は、指定されたファイル名に対応する文書を変換部2に対して要求する。変換部2は、文書管理部1に格納されている変換情報ファイル13(図3参照)に基づいて、当該文書の実体データファイル11、属性情報ファイル12を一般のファイル形式に変換する。
【0034】
図7は、変換されたファイルの内容の一例の説明図である。変換部2は、図3に示した変換情報ファイル13のうち、▲3▼として示したファイル用の変換規則を実体データファイル11及び属性情報ファイル12に対して適用し、一般的なファイル形式への変換処理を行う。すなわち、変換情報ファイル13の▲3▼の変換規則に従い、ファイル形式をPDF形式とし、1ページ目に属性情報ファイル12の内容のうち、番号、相手先、日時、通信時間、ページ数、結果の情報を記載したページを付加して、2ページ目(以降)に実体データファイル11の内容を含めたファイルを生成する。生成されたファイルは、ファイル通信管理部5からFTPなどを用いてファイルサーバ23に送られる。ファイルサーバ23では、受け取ったファイルを格納し、クライアントからの要求に応じて提供する。
【0035】
ここでは電子メール、Webページ、ファイルの3種類での文書の提供を行う例を示したが、本発明はこれらに限られるものではない。このほかのアクセス方法によって文書へのアクセスが可能であれば、それらのアクセス方法に対しても同様にして変換部2で変換情報ファイル13中の変換規則に従って当該アクセス方法に最適な形式への変換を行い、文書を提供することができる。
【0036】
また、上述の具体例では、文書はファクシミリ受信したものとして、ファクシミリ通信時に取得した情報を属性情報ファイル12として格納した。もちろん文書はファクシミリ受信した画像に限られるものではなく、他の通信手段あるいはネットワーク上の他の装置が備える通信手段により受信したデータ、さらには他の装置において新たに作成された文書など、任意の文書でよい。属性情報ファイル12の内容は、通信手段により受信したものであれば通信時の各種の情報を格納しておくことができるし、新たに作成されたものであれば、作成時の種々の情報を格納しておくことができる。
【0037】
なお、上述の説明では、文書管理部1によって管理されている文書をメールクライアント21やネットワーククライアント22,ファイルサーバ23などへ送信する場合について示した。しかしこれに限らず、メールクライアント21やネットワーククライアント22,ファイルサーバ23などから送られてきた文書を新規に文書管理部1に登録が可能なように構成することもできる。また、一旦、メールクライアント21やネットワーククライアント22,ファイルサーバ23などに送信した文書について、内容を変更後に再び本発明の文書管理サーバへ返送することによって、文書の更新を行うことができるように構成することもできる。この場合、変換部2は上述の変換処理とは逆に、それぞれのアクセス方法に対応した形式のデータから、実体データファイル11あるいは実体データファイル11とともに属性情報ファイル12(あるいはさらに必要に応じて変換情報ファイル13)を生成し、文書管理部1に格納して新規登録あるいは文書の更新を行うことになる。この時用いる変換規則は、変換情報ファイル13を用いたり、あるいは逆変換用の変換規則を定めた別の逆変換情報ファイルを予め文書管理部1に格納しておけばよい。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、文書の管理を、オリジナルである実体ファイル、入力時の情報である属性情報ファイル、出力用の変換規則である変換情報ファイルに分けて保持管理し、それぞれのアクセス方法に対応した変換情報ファイル中の変換規則によって変換して提供するので、様々な形式の文書を効率よく管理し、要求に応じて最適な形式で文書内容や属性情報などを提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の文書管理サーバの実施の一形態を示すブロック図である。
【図2】属性情報ファイルの具体例の説明図である。
【図3】変換情報ファイル13の具体例の説明図である。
【図4】変換された電子メールの一例の説明図である。
【図5】メールクライアントにおける電子メールの表示例の説明図である。
【図6】変換されたWebページの一例の説明図である。
【図7】変換されたファイルの内容の一例の説明図である。
【符号の説明】
1…文書管理部、2…変換部、3…電子メール通信管理部、4…WWW通信管理部、5…ファイル通信管理部、11…実体データファイル、12…属性情報ファイル、13…変換情報ファイル、21…メールクライアント、22…ネットワーククライアント、23…ファイルサーバ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、文書を管理するとともに、要求に応じて文書を提供する文書管理サーバに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、LANやインターネットなどに接続されたサーバに文書を格納しておき、必要に応じてサーバにアクセスして文書を取り出すシステムが開発され、利用されている。
【0003】
このようなシステムにおいては、通常はサーバ自体が所定のプロトコルによってアクセスを受け付けるように構成されている。例えばWWWサーバであれば、文書はHTML等のデータ形式で格納され、HTTPなどによるアクセスを受け付けて文書を提供する。また、FTPサーバであれば、文書は任意のデータ形式のファイルとして保存されるが、FTPによるアクセスを受け付けて文書をファイルとして転送する。さらに、文書を添付ファイルとして電子メールにより送信することも考えられる。
【0004】
しかし、いずれの場合にも、それぞれサーバの受け付けるアクセス方法のみでしか、文書にアクセスすることができなかった。そのため、例えばオフィスでWWWブラウザによって参照していた同じ文書を、外出先から携帯端末で電子メールとして受け取って参照することはできず、不便であった。例えば特許文献1に記載されている技術では、ファクシミリ受信した文書のURLは電子メールで送られるが、HTTPなどのアクセス方法でファクシミリ受信した文書を受け取ることなる。しかし、HTTP以外のアクセス方法でファクシミリ受信した文書を受け取ることはできず、URLを受け取る際に用いている電子メールですら、受信文書を受け取ることができなかった。
【0005】
また、その文書の内容以外の文書に関する様々な情報、例えば入力時の条件などについて、参照することができなかった。例えば文書がファクシミリ受信した文書である場合、専用のファクシミリサーバによって特定のアクセス方法でアクセスしないと、その文書の送信元などの情報を参照することができなかった。
【0006】
【特許文献1】
特開平10−107836号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、様々な形式の文書を効率よく管理し、要求に応じて最適な形式で文書内容や属性情報などを提供することが可能な文書管理サーバを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、文書管理サーバにおいて、文書を保存する実体ファイルと前記文書の入力時の条件を保存する属性情報ファイルと文書へのアクセス方法に対応した出力時の変換規則を保存する変換情報ファイルを管理する管理手段と、文書へのアクセス方法に対応した前記変換情報ファイル中の変換規則に基づいて少なくとも前記実体ファイルを変換し、あるいはさらに属性情報ファイルについても変換して出力する変換手段を有することを特徴とするものである。属性情報ファイルとしては、文書の入力時の条件として、文書が通信回線を通じて入力された場合には通信手順から得られた情報を含めておくことができる。
【0009】
このように、文書に対するアクセス方法に対応した変換情報ファイル中の変換規則を用いて変換を行うことによって、各種のアクセス方法によって同じ文書をそれぞれのアクセス方法において最適な形式で提供することが可能となる。また、このような変換を行うために、文書本体のオリジナルである実体ファイルと、その文書に関する情報、ここでは入力時の条件を保存した属性情報ファイルとを分離して管理しておくことによって、様々なアクセス方法に対応できるようにしている。
【0010】
なお、変換手段は、出力した文書が外部で更新された場合に、文書へのアクセス方法に対応した前記変換情報ファイル中の変換規則あるいは別途用意された変換規則に基づいて、実体ファイル及び属性情報ファイルを必要に応じて更新するように構成することもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の文書管理サーバの実施の一形態を示すブロック図である。図中、1は文書管理部、2は変換部、3は電子メール通信管理部、4はWWW通信管理部、5はファイル通信管理部、11は実体データファイル、12は属性情報ファイル、13は変換情報ファイル、21はメールクライアント、22はネットワーククライアント、23はファイルサーバである。図1に示す例では、文書管理サーバは外部からの文書に対するアクセス方法として、電子メール(SMTP/POPなど)、WWW(HTTPなど)、ファイル(FTPなど)としてのアクセスを受け付ける例を示している。例えばメールクライアント21からPOPによってメールボックスを指定した文書の取り出し要求を受け付ける。また、PDAやブラウザホン、パーソナルコンピュータなどのネットワーククライアント22からHTTPによってURLを指定した文書の取り出し要求を受け付ける。さらに、ファイルサーバ23などからFTPによってファイル名を指定して文書の取り出し要求を受け付ける。もちろんこのほかにも、種々のアクセス方法による文書のアクセスが可能なように構成されていてよい。
【0012】
文書管理サーバは、文書管理部1,変換部2を有するとともに、それぞれのアクセス方法に対応した通信を管理する構成として、ここでは電子メール通信管理部3,WWW通信管理部4,ファイル通信管理部5を含んで構成されている。もちろん、他のアクセス方法にも対応する場合には、それらのアクセス方法について通信を管理する構成を含むことになる。
【0013】
文書管理部1は、文書を実体データファイル11及び属性情報ファイル12によって管理する。実体データファイル11は、文書が入力された時のデータ形式のままのデータファイルであり、データ形式は任意である。例えばテキストデータであったり、あるいは、例えばファクシミリ受信した画像データである場合もある。
【0014】
属性情報ファイル12は、文書が入力されたときの条件など、文書内容以外の種々の情報が格納されている。例えばネットワークを介して文書が登録された場合であれば、登録日時や登録者などが格納される。また、例えばファクシミリ受信した文書であれば、通信日時や通信手順中から得られる相手先情報などを格納しておくことができる。
【0015】
文書管理部1は、実体データファイル11及び属性情報ファイル12の他に、変換情報ファイル13を格納、管理している。変換情報ファイル13は、文書に対するそれぞれのアクセス方法に対応して文書を変換するための変換規則が格納されている。変換情報ファイル13は、すべての文書について共用されてもよいし、文書のデータ形式毎など、文書のグループ毎に設けてもよいし、あるいはそれぞれの文書について個別に設けてもよい。また、変換対象は実体データファイル11または属性情報ファイル12あるいはその両方とすることができる。さらに、それぞれのアクセス方法で送られてくる文書を逆変換するための変換規則を格納しておいてもよい。
【0016】
変換部2は、文書へのアクセス方法に対応した変換情報ファイル13中の変換規則に基づいて、実体データファイル11または属性情報ファイル12あるいはその両方について変換を行い、それぞれのアクセス方法において最適な形式の文書を生成する。そして、それぞれのアクセス方法に従い、ここでは電子メール通信管理部3,WWW通信管理部4,ファイル通信管理部5のいずれかに変換した文書を渡す。
【0017】
また変換部2は、電子メール通信管理部3,WWW通信管理部4,ファイル通信管理部5から文書を受け取ると、それぞれのアクセス方式に対応した変換情報ファイル13中の変換規則(あるいは逆変換のための変換規則)に基づいて、受け取った文書を実体データファイル11及び属性情報ファイル12に変換する。このとき、受け取った文書が新規のものであれば新たに文書管理部1に登録し、既に登録されている文書であれば、文書管理部1に格納されている文書(実体データファイル11及び属性情報ファイル12)を更新する。
【0018】
電子メール通信管理部3は、メールクライアント21に対してメールサーバと同様のインタフェースを提供し、電子メールによる文書の送受信を行うものである。例えばメールクライアント21からPOPにより文書に対応するメールボックスが指定されると、指定されたメールボックスに対応する文書を変換部2に要求し、電子メールに最適なデータ形式(例えばMIMEフォーマットなど)に変換された文書を変換部2から受け取ってメールクライアント21に電子メールとして送信する。これによってメールクライアント21は文書管理部1に格納されている実体データファイル11及び属性情報ファイル12を電子メールに最適なデータ形式で受け取ることができる。また、メールクライアント21からSMTPにより電子メールで文書が送られてきた場合には、その文書を変換部2に渡して、当該文書の登録/更新を依頼する。
【0019】
WWW通信管理部4は、ネットワーククライアント22に対してWWWサーバと同様のインタフェースを提供し、文書の送受信を行うものである。例えばネットワーククライアント22からHTTPにより文書のURLが指定されると、対応する文書を変換部2に要求し、WWWブラウザなどで参照するのに最適なデータ形式(例えばXMLやHTMLなど)に変換された文書を変換部2から受け取って、HTTPに従ってネットワーククライアント22へ例えばWebページとして送信する。これによってネットワーククライアント22は文書管理部1に格納されている実体データファイル11及び属性情報ファイル12をWWWにおいて最適なデータ形式で受け取ることができる。また、ネットワーククライアント22からHTTPにより文書がアップロードされた場合には、その文書を変換部2に渡して、当該文書の登録/更新を依頼する。
【0020】
ファイル通信管理部5は、ファイルサーバ23などに対して文書をファイルとして転送する機能を提供するものである。例えばファイルサーバ23から文書の転送要求を受けたり、あるいは外部からファイルサーバ23への文書の転送が指示されると、指示された文書を変換部2に要求し、TIFFやPDFなどの汎用のファイル形式に変換された文書を変換部2から受け取って、ファイルサーバ23へFTPなどを用いて送信する。これによってファイルサーバ23は文書管理部1に格納されている実体データファイル11及び属性情報ファイル12を一般的なファイルとして受け取ることができる。また、ファイルサーバ23からFTPにより文書のファイルが送られてきた場合には、その文書を変換部2に渡して、当該文書の登録/更新を依頼する。
【0021】
なお、上述の説明では、電子メール通信管理部3、WWW通信管理部4、ファイル通信管理部5に対して文書へのアクセスがあった時に変換部2で文書の変換を行うものとして説明した。しかしこれに限らず、予め変換部2でそれぞれのアクセス方法に従った変換を行って、それぞれ電子メール通信管理部3、WWW通信管理部4、ファイル通信管理部5に格納しておき、外部からのアクセスに従って、格納しておいたそれぞれのアクセス方法に最適な形式の文書を送信するように構成してもよい。
【0022】
次に、具体例を用いながら、本発明の文書管理サーバの実施の一形態における動作の一例を説明する。ここでは一例として、ファクシミリ受信した文書を、電子メール、Webページ、ファイルとして提供する場合について説明する。実体データファイル11は、ファクシミリ受信した画像データであり、ファイル形式はバイナリファイルであるものとする。また、ファイル名は“image1.bin”であるものとする。
【0023】
図2は、属性情報ファイルの具体例の説明図である。図2では、属性情報ファイル12としてXMLで記述された例を示している。上述のように文書がファクシミリ受信したものである場合、属性情報ファイル12には、ファクシミリ受信時に通信手順から得られた情報を含めておくことができる。この例では、通信手段、相手先の電話番号、通信日時、通信時間、受信ページ数、通信結果、それに実体データファイル11に関する情報(データ情報)としてファイル名、解像度、ライン数、用紙サイズ、符号化方式などの情報が属性情報ファイル12に含まれている。このような属性情報ファイル12が実体データファイル11に対応して生成され、文書管理部1に格納される。
【0024】
上述のように文書管理部1には、実体データファイル11及び属性情報ファイル12とともに、変換情報ファイル13が格納されている。図3は、変換情報ファイル13の具体例の説明図である。この例では、上述の実体データファイル11に対応した変換情報ファイル13を示している。なお、この変換情報ファイル13もXMLで記述した例を示している。
【0025】
この例における変換情報ファイル13には、文書を電子メールとして送信する場合の変換規則(▲1▼)と、文書をWebページとして送信する場合の変換規則(▲2▼)と、文書をファイルとして送信する場合の変換規則(▲3▼)が含まれている。例えば文書を電子メールとして送信する場合の変換規則としては、エンコード形式及びメールヘッダ部分の情報が記載され、メール本文として属性情報ファイルの内容を含め、実体データファイル11は添付ファイルで送信するように変換することが定義されている。また文書をWebページとして送信する場合の変換規則としては、トップページにおいて属性情報ファイル12の内容と実体データファイル11を参照するためのリンクを表示させるための定義がなされ、リンク先として実体データファイル11が表示されるように定義している。さらに文書をファイルとして送信する場合の変換規則としては、この例ではPDF形式のファイルに変換することを示すとともに、1ページ目に属性情報ファイル12の内容を含めるように変換することが定義されている。
【0026】
このように、文書管理部1には文書の実体データファイル11とともに、例えば図2に示すような属性情報ファイル12、図3に示すような変換情報ファイル13が格納され、管理されている。
【0027】
メールクライアント21において上述の文書を参照する場合には、メールクライアント21は当該文書に対応するメールボックスからの電子メールの取り出しを行う。実際にはPOPによって電子メール通信管理部3に対してアクセスが発生する。電子メール通信管理部3は、メールクライアント21からのアクセスを受けて、当該文書を変換部2に対して要求する。変換部2は、文書管理部1に格納されている変換情報ファイル13(図3参照)に基づいて、当該文書の実体データファイル11、属性情報ファイル12を電子メール形式に変換する。
【0028】
図4は、変換された電子メールの一例の説明図である。変換部2は、図3に示した変換情報ファイル13のうち、▲1▼として示した電子メール用の変換規則を実体データファイル11及び属性情報ファイル12に対して適用し、電子メールへの変換処理を行う。すなわち、変換情報ファイル13の▲1▼の変換規則に従い、メールヘッダ部のFrom欄に“aaaa@xxxx”が、To欄に“bbbb@xxxx”が、Subject欄に“[FAX受信]”が、それぞれ挿入される。また、メール本文として、属性情報ファイル12の内容のうち、番号、相手先、日時、通信時間、ページ数、結果の情報が挿入される。さらに添付ファイルとして実体データファイル11が添付される。なお、実体データファイル11はイメージ(バイナリ)ファイルであるため、図4では意味のない文字列となっている。
【0029】
このように変換部3で変換された文書が電子メール通信管理部3に送られ、最終的に電子メールとしてメールクライアント21に送信される。図5は、メールクライアントにおける電子メールの表示例の説明図である。メールクライアント21では、電子メールソフトウェアなどを用いて受信した電子メールを表示することによって、例えば図5に示すような表示を得ることができる。この表示例では、画面中央部から下方にかけての表示領域に電子メールの本文が表示されており、文書の属性情報を参照することができる。また、画面右下にaとして示した文書アイコンを指示することによって、添付ファイルを表示させることができ、これにより文書の内容を参照することができる。
【0030】
次に、ネットワーククライアント22において上述の文書を参照する場合には、ネットワーククライアント22は当該文書に対応するURLを用いてWWW通信管理部4にアクセスする。ネットワーククライアント22からのアクセスを受けたWWW通信管理部4は、URLに対応する文書を変換部2に対して要求する。変換部2は、文書管理部1に格納されている変換情報ファイル13(図3参照)に基づいて、当該文書の実体データファイル11、属性情報ファイル12をHTML形式などのWebページの形式に変換する。
【0031】
図6は、変換されたWebページの一例の説明図である。変換部2は、図3に示した変換情報ファイル13のうち、▲2▼として示したWebページ用の変換規則を実体データファイル11及び属性情報ファイル12に対して適用し、Webページへの変換処理を行う。すなわち、変換情報ファイル13の▲2▼の変換規則に従い、タイトルを“FAX受信”とし、属性情報ファイル12の内容のうち、番号、相手先、日時、通信時間、ページ数、結果の情報と、実体データファイル11の内容を参照するためのリンクをテーブル形式にまとめたWebページを生成し、そのURLをここでは図3の変換規則に示すように“www.aaaa.bbbb/faxrx/record.html”としている。
【0032】
このような変換処理によって、例えば図6に示すようなWebページが生成され、ネットワーククライアント22に送られて表示される。図中のbとして示したリンク欄の下線付きの「画像」は、実体データファイル11の内容を参照するためのリンクであり、ここを指示することによって文書の内容を参照することができる。この例では、実体データファイル11はTIFF形式のファイルとして提供される。
【0033】
次に、ファイルサーバ23へ上述の文書を格納する場合には、ファイルサーバ23あるいは外部から当該文書に対応するファイル名を用いてファイル通信管理部5にアクセスする。アクセスを受けたファイル通信管理部5は、指定されたファイル名に対応する文書を変換部2に対して要求する。変換部2は、文書管理部1に格納されている変換情報ファイル13(図3参照)に基づいて、当該文書の実体データファイル11、属性情報ファイル12を一般のファイル形式に変換する。
【0034】
図7は、変換されたファイルの内容の一例の説明図である。変換部2は、図3に示した変換情報ファイル13のうち、▲3▼として示したファイル用の変換規則を実体データファイル11及び属性情報ファイル12に対して適用し、一般的なファイル形式への変換処理を行う。すなわち、変換情報ファイル13の▲3▼の変換規則に従い、ファイル形式をPDF形式とし、1ページ目に属性情報ファイル12の内容のうち、番号、相手先、日時、通信時間、ページ数、結果の情報を記載したページを付加して、2ページ目(以降)に実体データファイル11の内容を含めたファイルを生成する。生成されたファイルは、ファイル通信管理部5からFTPなどを用いてファイルサーバ23に送られる。ファイルサーバ23では、受け取ったファイルを格納し、クライアントからの要求に応じて提供する。
【0035】
ここでは電子メール、Webページ、ファイルの3種類での文書の提供を行う例を示したが、本発明はこれらに限られるものではない。このほかのアクセス方法によって文書へのアクセスが可能であれば、それらのアクセス方法に対しても同様にして変換部2で変換情報ファイル13中の変換規則に従って当該アクセス方法に最適な形式への変換を行い、文書を提供することができる。
【0036】
また、上述の具体例では、文書はファクシミリ受信したものとして、ファクシミリ通信時に取得した情報を属性情報ファイル12として格納した。もちろん文書はファクシミリ受信した画像に限られるものではなく、他の通信手段あるいはネットワーク上の他の装置が備える通信手段により受信したデータ、さらには他の装置において新たに作成された文書など、任意の文書でよい。属性情報ファイル12の内容は、通信手段により受信したものであれば通信時の各種の情報を格納しておくことができるし、新たに作成されたものであれば、作成時の種々の情報を格納しておくことができる。
【0037】
なお、上述の説明では、文書管理部1によって管理されている文書をメールクライアント21やネットワーククライアント22,ファイルサーバ23などへ送信する場合について示した。しかしこれに限らず、メールクライアント21やネットワーククライアント22,ファイルサーバ23などから送られてきた文書を新規に文書管理部1に登録が可能なように構成することもできる。また、一旦、メールクライアント21やネットワーククライアント22,ファイルサーバ23などに送信した文書について、内容を変更後に再び本発明の文書管理サーバへ返送することによって、文書の更新を行うことができるように構成することもできる。この場合、変換部2は上述の変換処理とは逆に、それぞれのアクセス方法に対応した形式のデータから、実体データファイル11あるいは実体データファイル11とともに属性情報ファイル12(あるいはさらに必要に応じて変換情報ファイル13)を生成し、文書管理部1に格納して新規登録あるいは文書の更新を行うことになる。この時用いる変換規則は、変換情報ファイル13を用いたり、あるいは逆変換用の変換規則を定めた別の逆変換情報ファイルを予め文書管理部1に格納しておけばよい。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、文書の管理を、オリジナルである実体ファイル、入力時の情報である属性情報ファイル、出力用の変換規則である変換情報ファイルに分けて保持管理し、それぞれのアクセス方法に対応した変換情報ファイル中の変換規則によって変換して提供するので、様々な形式の文書を効率よく管理し、要求に応じて最適な形式で文書内容や属性情報などを提供することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の文書管理サーバの実施の一形態を示すブロック図である。
【図2】属性情報ファイルの具体例の説明図である。
【図3】変換情報ファイル13の具体例の説明図である。
【図4】変換された電子メールの一例の説明図である。
【図5】メールクライアントにおける電子メールの表示例の説明図である。
【図6】変換されたWebページの一例の説明図である。
【図7】変換されたファイルの内容の一例の説明図である。
【符号の説明】
1…文書管理部、2…変換部、3…電子メール通信管理部、4…WWW通信管理部、5…ファイル通信管理部、11…実体データファイル、12…属性情報ファイル、13…変換情報ファイル、21…メールクライアント、22…ネットワーククライアント、23…ファイルサーバ。
Claims (4)
- 文書を保存する実体ファイルと前記文書の入力時の条件を保存する属性情報ファイルと文書へのアクセス方法に対応した出力時の変換規則を保存する変換情報ファイルを管理する管理手段と、文書へのアクセス方法に対応した前記変換情報ファイル中の変換規則に基づいて少なくとも前記実体ファイルを変換して出力する変換手段を有することを特徴とする文書管理サーバ。
- 前記変換手段は、文書へのアクセス方法に対応した前記変換情報ファイル中の変換規則に基づいて、前記実体ファイルとともに前記属性情報ファイルを変換して出力することを特徴とする請求項1に記載の文書管理サーバ。
- 前記属性情報ファイルは、前記文書の入力時の条件として、前記文書が通信回線を通じて入力された場合には通信手順から得られた情報を含んでいることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の文書管理サーバ。
- 前記変換手段は、出力した文書が外部で更新された場合に、文書へのアクセス方法に対応した前記変換情報ファイル中の変換規則に基づいて前記実体ファイル及び属性情報ファイルを必要に応じて更新することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の文書管理サーバ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002297373A JP2004133675A (ja) | 2002-10-10 | 2002-10-10 | 文書管理サーバ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002297373A JP2004133675A (ja) | 2002-10-10 | 2002-10-10 | 文書管理サーバ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004133675A true JP2004133675A (ja) | 2004-04-30 |
Family
ID=32287095
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002297373A Pending JP2004133675A (ja) | 2002-10-10 | 2002-10-10 | 文書管理サーバ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004133675A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007158687A (ja) * | 2005-12-05 | 2007-06-21 | Nec Corp | キャッシュ管理システム、キャッシュ管理方法、キャッシュ管理プログラムおよびキャッシュ管理サーバ |
JP2014534488A (ja) * | 2011-09-12 | 2014-12-18 | マイクロソフト コーポレーション | 同じタイプの複数のメタデーター表現の効率的な提供 |
-
2002
- 2002-10-10 JP JP2002297373A patent/JP2004133675A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007158687A (ja) * | 2005-12-05 | 2007-06-21 | Nec Corp | キャッシュ管理システム、キャッシュ管理方法、キャッシュ管理プログラムおよびキャッシュ管理サーバ |
JP4622832B2 (ja) * | 2005-12-05 | 2011-02-02 | 日本電気株式会社 | キャッシュ管理システム、キャッシュ管理方法、キャッシュ管理プログラムおよびキャッシュ管理サーバ |
JP2014534488A (ja) * | 2011-09-12 | 2014-12-18 | マイクロソフト コーポレーション | 同じタイプの複数のメタデーター表現の効率的な提供 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7839529B2 (en) | Data communication apparatus and method | |
US6330611B1 (en) | Client peripheral device-based network resource management method and system | |
US6684239B1 (en) | System and method for automatically publishing electronic mail messages on the internet | |
US7386599B1 (en) | Methods and apparatuses for searching both external public documents and internal private documents in response to single search request | |
JPH11224228A (ja) | ネットワークフォトサービスシステム | |
US7266557B2 (en) | File retrieval method and system | |
US20070097394A1 (en) | Data converter, data conversion method, program for making computer function as data converter and recording medium for storing this program | |
US7000023B2 (en) | Information transfer apparatus and method transferring to another terminal information transmitted from server to client, and machine-readable recording medium recorded with program realizing information transfer method | |
JP3470704B2 (ja) | データ送信装置、データ送信方法、データ送信プログラムおよびデータ送信プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 | |
JP2002269017A (ja) | データ送信装置、データ送信方法、データ送信プログラムおよびデータ送信プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 | |
US7991828B2 (en) | Network communication apparatus generating XML responses based on HTTP requests | |
US7133142B2 (en) | Information providing system and apparatus and methods therefor | |
JP3135532B2 (ja) | ネットワークファクシミリ装置 | |
US20040003121A1 (en) | Document server and recording medium recording document processing program | |
JPH10150462A (ja) | ファクシミリサーバ | |
US20040246531A1 (en) | Server device having electronic bulletin board function | |
US20110209051A1 (en) | Document browsing system and document conversion server | |
JP2003169188A (ja) | ファクシミリ装置 | |
JP2004133675A (ja) | 文書管理サーバ | |
JP2001216230A (ja) | ネットワークを利用した文書処理方法および装置 | |
CN101589588A (zh) | 用于电子邮件网关的方法和装置 | |
JP2007013239A (ja) | ネットワークファクシミリ装置 | |
JP3946084B2 (ja) | 電子メール管理システム、電子メールサーバ、コンピュータプログラム、及び記録媒体 | |
JP3724728B2 (ja) | 構造化文書処理装置 | |
JP2002359645A (ja) | ファクシミリサーバ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040507 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070905 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071022 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071114 |