JP2004133221A - マルチ旗立て装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】多数の旗竿を同時に支持して多数の旗を同時に掲揚できるマルチ旗立て装置の提供。
【解決手段】マルチ旗立て装置は、旗竿の下端部を把持して固定自在な支持部としてのパイプ14,24を多数併設し、支持部14,24間を一体的に連結する。より詳細には、マルチ旗立て装置は、地面に水平に配置自在な基部を構成する基板11,21と、基部に多数併設して一体的に固定されたパイプ状の支持部14,24とを備える。ここで、基部は、例えば、右本体10の基板11及び左本体20の基板21として、2以上に分割自在であり、基部を分割することにより、多数の支持部14,24を基部11,21の分割数に応じた数(例えば2分割で4本、4本)に分割することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】マルチ旗立て装置は、旗竿の下端部を把持して固定自在な支持部としてのパイプ14,24を多数併設し、支持部14,24間を一体的に連結する。より詳細には、マルチ旗立て装置は、地面に水平に配置自在な基部を構成する基板11,21と、基部に多数併設して一体的に固定されたパイプ状の支持部14,24とを備える。ここで、基部は、例えば、右本体10の基板11及び左本体20の基板21として、2以上に分割自在であり、基部を分割することにより、多数の支持部14,24を基部11,21の分割数に応じた数(例えば2分割で4本、4本)に分割することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数本の旗竿を同時に支持して多数の旗を掲揚するために使用するマルチ旗立て装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、楽隊や楽団等の演奏チームは、野外等での演奏時に、楽隊旗や楽団旗等のチーム旗を掲揚して演奏することがある。この場合、チーム旗を掲揚するために、旗竿を支持して地面に固定する装置(旗立て装置)が必要である。通常、一つの楽隊が多数の異なる旗を使用するため、多数のチーム旗を同時に掲揚するためには、多数の旗立て装置が必要となる。なお、特許庁電子図書館の公報検索を利用して、かかる目的の旗立て装置を簡易に検索したが、関連の先行技術文献は発見されなかった。よって、本願に関して記載する先行技術文献情報はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、旗立て装置として、チーム旗を1つずつ掲揚するものを作成することも考えられるが、この場合、多数の旗立て装置を作成して用意することが必要となり、その持ち運びや整理、格納が面倒で、かつ、コストも高くなるという問題がある。
【0004】
そこで、本発明は、多数の旗竿を同時に支持して多数の旗を同時に掲揚できるマルチ旗立て装置の提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係るマルチ旗立て装置は、旗竿の下端部を把持して固定自在な支持部を多数併設し、前記支持部間を一体的に連結した。
【0006】
請求項2に係るマルチ旗立て装置は、地面に水平に配置自在な基部と、前記基部に多数併設して一体的に固定されたパイプ状の支持部とを備える。
【0007】
請求項3に係るマルチ旗立て装置は、請求項2の構成において、前記基部が、2以上に分割自在であり、前記基部を分割することにより、前記多数の支持部を前記基部の分割数に応じた数に分割する。
【0008】
請求項4に係るマルチ旗立て装置は、請求項2または3の構成において、更に、前記基部を地面に沿って滑動自在とする滑動手段と、前記滑動手段による滑動を停止する滑動停止手段と、前記基部を地面に牽引固定する牽引固定手段とを備える。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、各実施の形態を通じ、同一の部材、要素または部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0010】
実施の形態1
図1に示すように、実施の形態1に係るマルチ旗立て装置は、対をなす右本体10及び左本体20と、対をなす右脚部30及び左脚部40とを備えている。図2〜図9に示すように、右本体10は、ステンレス鋼板等からなる左右に延びる長方形平板状の基板11を有している。基板11の一端(図2,5,8中の右端)より若干内側の位置には、前後一対の挿通孔11aが貫通形成されている。基板11の前端縁及び後端縁には、それぞれ、小径の金属パイプ等からなる前筒状部12及び後筒状部13が、溶接等により一体的に固着されている。前筒状部12及び後筒状部13の内部は軸方向に延びる中空空間となっている。前筒状部12の左端側には、金属製等の連結ロッド12aの一部が挿入されて溶接やかしめ等により固着され、連結ロッド12aの残りの部分が前筒状部12から左方に突出している。基板11の上面には複数本(図の例では4本)のパイプ14が溶接等により立設して固定されている。具体的には、これらのパイプ14は、最も内側(左側)のパイプ14から外側(右側)のパイプ14へと所定角度間隔で略半扇形となるよう並設されている。4本のパイプ14は、ほぼ同様の長さであるが、正確には、最も内側のパイプ14の長さが最も長く、中央の2本のパイプ14の長さをそれより若干短く、さらに、最も外側のパイプ14の長さをさらに若干短くなっている。これにより、全体がきれいな半扇形となるようにしている。パイプ14間の上端部には、それぞれ、金属等からなる板状の補強片15が溶接等により介装固定され、パイプ14間を連結してそれらの強度を補強している。最も外側のパイプ14の外周面の右端位置には、金属等からなる板状の接続片16が溶接等により固定されている。接続片16には孔16aが貫通形成され、孔16aには留め具17が装着されている。留め具17は、先端に環状部を有している。留め具17の環状部は、例えば、キーホルダやキーリングやクイッククリップ等のように開閉自在な機構となっており、環状部にアンカー付ロープ等の紐状素材の一端を容易に装着できるようになっている。最も内側のパイプ14の外周面の左端位置には、金属等からなる連結片18が溶接等により固定されている。連結片18は、補強片14の約半分の長さの四角筒状をなし、その幅方向一端(上端側の半分)には円柱または四角柱ロッド状の雄部18aが固着されて左方に突出している。また、連結片18の幅方向他端(下端側の半分)は単なる空間とされて雌部18bとなっている。前記3個の補強片15、支持片16及び連結片18は、全て同一幅であり、全体として略円弧状となるよう配置される。
【0011】
一方、左本体20は、基本的には前記右本体10を左右対称にした構造である。詳細には、左本体20は、基板11と同様の基板21を有している。基板21の一端(図2,6,9中の左端)より若干内側の位置には、前後一対の挿通孔21aが貫通形成されている。基板21の前端縁及び後端縁には、それぞれ、前筒状部12及び後筒状部13と同様の前筒状部22及び後筒状部23が、同様にして一体的に固着されている。後筒状部23の右端側には、連結ロッド12aと同様の連結ロッド23aが、同様にして固着され、後筒状部23から右方に突出している。基板21の上面には、4本のパイプ14と同様の4本のパイプ24が、パイプ14と左右対称となるよう、溶接等により立設して固定されている。パイプ24間の上端部間は、それぞれ、補強片15と同様の補強片25により、同様にして連結して強度を補強している。最も外側のパイプ24の外周面の左端位置には、接続片16と同様の接続片26が、同様にして固定され、接続片26の孔26aには留め具17と同様の留め具27が装着されている。最も内側のパイプ24の外周面の右端位置には、連結片18の場合と同様の連結片28が、同様にして固定されている。連結片28の上端側の半分は単なる空間とされ、雌部28aとなっている。また、連結片28の下端側の半分には雄部18aと同様の雄部28bが同様に固着されて右方に突出している。前記右本体10の雄部18aは左本体20の雌部28aに、左本体20の雄部28bは右本体10の雌部18bに、それぞれ挿入自在であり、それらの挿入状態で、連結片18と連結片28とが一体的に連結される。前記3個の補強片25、支持片26及び連結片28も、全て同一幅であり、全体として略円弧状となるよう配置される。左本体20の基板21の底面には、更に、収容箱29が固着されている。収容箱29は、上端を開口した長方形箱状をなし、その左半分を基板21に固着すると共に、右半分を基板21から露出し、右半分の開口を解して、内部にネジ等の部品等を収容自在となっている。
【0012】
右脚部30は、ステンレス鋼板等からなる前後に延びる長方形平板状の基板31を有している。基板31は、例えば、右本体10の基板11の長さより若干長い長さとされる。基板31の前後及び左右の中央部には、前後一対の挿通孔31aが貫通形成されている。挿通孔31aは、前記右本体10の基板11の前後一対の挿通孔11aに整合する。基板31の右端縁及び左端縁には、それぞれ、小径の金属パイプ等からなる右筒状部32及び左筒状部33が、溶接等により一体的に固着されている。右筒状部32及び左筒状部33の内部は軸方向に延びる中空空間となっている。基板31の下面の前端部及び後端部には、それぞれ、キャスター34がボルト等により固着されている。なお、前後一対のキャスター34のうち少なくとも一方は、回転固定(滑動停止)機構付のキャスターとすることが好ましい。上記構成の右脚部30は、前記右本体10の基板11の下面に基板31を配置し、基板31の挿通孔31aを基板11の挿通孔11aに整合させて、それらをボルト51及び蝶ネジ52により締結固定することにより、右本体10に対して着脱自在に一体化することができる。このとき、右脚部30の基板31は、その右端が右本体10の基板11の右端と略同一位置に位置し、基板31が基板11に直交した状態となると共に、基板11から同一長さ前後に突出する。
【0013】
左脚部40は、右脚部30と同一の構成であるが、左本体20に装着されるものであることを特定するために、便宜上、右脚部30の各要素の部材番号を40番代に置き換えて表示している。即ち、基板41は基板31と、挿通孔41aは挿通孔31aと、左筒状部42は、左筒状部32と、右筒状部43は右筒状部33と、キャスター44はKャスター34と同一構成である。上記構成の左脚部40は、前記左本体20の基板21の下面に基板41を配置し、基板41の挿通孔41aを基板21の挿通孔21aに整合させて、それらをボルト51及び蝶ネジ52により締結固定することにより、左本体20に対して着脱自在に一体化することができる。このとき、左脚部40の基板41は、その右端が左本体20の基板21の左端と略同一位置に位置し、基板41が基板21に直交した状態となると共に、基板21から同一長さ前後に突出する。
【0014】
図4に示すように、右脚部30及び左脚部40の前端には、それぞれ、前拡張板60が着脱自在に装着される。前拡張板60は、ステンレス鋼板等からなる前後に延びる長方形平板状の基板61を有している。基板61は、例えば、右脚部30または左足部40の約半分の長さとされる。基板61の右端縁及び左端縁には、それぞれ、小径の金属パイプ等からなる右筒状部62及び左筒状部63が、溶接等により一体的に固着されている。右筒状部62及び左筒状部63の内部は軸方向に延びる中空空間となっている。右筒状部62及び左筒状部63の後端側には、それぞれ、金属製等の連結ロッド64の一部が挿入されて溶接やかしめ等により固着され、連結ロッド64の残りの部分が、右筒状部62及び左筒状部63の後端側から、それぞれ、後方に突出している。一方、右筒状部62及び左筒状部63の前端側には、それぞれ、金属製等のアンカーロッド65の一部(後端側直線部)が挿入されて溶接やかしめ等により固着され、アンカーロッド65の残りの部分(前端側屈曲部)が、右筒状部62及び左筒状部63の前端側から、それぞれ、前方に突出している。アンカーロッド65の屈曲部分は、それぞれ、右筒状部62及び左筒状部63の前端付近から略直交して下方へと屈曲している。アンカーロッド65の屈曲部分の長さは、右脚部30及び左脚部40のキャスター34,44の高さより若干長い長さとされている。なお、アンカーロッド65の屈曲部分の先端は、地面に打ち込みやすいよう先鋭化することが好ましい。上記構成の左右一対の前拡張板60は、それらの連結ロッド64を、それぞれ、前記右脚部30及び左脚部40の右筒状部62及び左筒状部63の前端側に完全に挿入することにより、右脚部30及び左脚部40の前端側に対して着脱自在に一体化することができる。このとき、前拡張板60の基板61は右脚部30及び左脚部40の基板31,41と面一となる。
【0015】
一方、右脚部30及び左脚部40の後端には、それぞれ、後拡張板70が着脱自在に装着される。後拡張板70は、前拡張版60と同一の構成であるが、右脚部30及び左脚部40の後端に装着されるものであることを特定するために、便宜上、前拡張版60の各要素の部材番号を70番代に置き換えて表示している。即ち、基板71は基板61と、右筒状部72は右筒状部62と、左筒状部73は左筒状部63と、連結ロッド74は連結ロッド64と、アンカーロッド75はアンカーロッド65と同一構成である。上記構成の左右一対の後拡張板70は、それらの連結ロッド74を、それぞれ、前記右脚部30及び左脚部40の右筒状部62及び左筒状部63の後端側に完全に挿入することにより、右脚部30及び左脚部40の後端側に対して着脱自在に一体化することができる。このとき、後拡張板70の基板71は右脚部30及び左脚部40の基板31,41と面一となる。
【0016】
上記のように構成した実施の形態1に係るマルチ旗立て装置は、非使用時には、右本体10、左本体20、右脚部30、左脚部40、前拡張板60、後拡張板70を分解した状態で収納及び持ち運びできる。その結果、収納時及び持ち運び時等にかさばらず、収納及び持ち運びを簡単に行うことができる。また、ボルト51や蝶ネジ52等の小さな部品は、収容箱29に収容した状態で一体的に持ち運ぶことができ、便利である。なお、この際のボルト51や蝶ネジ52等の散逸を防止するため、収容箱29の開口を着脱自在にふさぐ蓋を用意することが好ましい。
【0017】
一方、実施の形態1に係るマルチ旗立て装置を使用するには、まず、右本体10及び左本体20を一体化する。即ち、右本体10及び左本体20を左右対称に配置した状態から、右本体10の連結ロッド12aを左本体20の前筒状部22に、左本体20の連結ロッド23aを左本体20の後筒状部13に、それぞれ完全に挿入する。同時に、右本体10の雄部18aを左本体20の雌部28aに、左本体20の雄部28bを右本体10の雌部18bに、それぞれ完全に挿入する。これにより、右本体10と左本体20とが、連結ロッド12a及び連結ロッド23aと前筒状部22及び後筒状部13との連結による係合並びに雄部18a及び雄部28bと雌部28a及び雌部18bとの連結による係合により、強固に一体化される。このとき、収容箱29の右半部は右本体10の基板11に完全に遮蔽され、全体が、一体化された右本体10及び左本体20の中央に位置する。
【0018】
次に、ボルト51及び蝶ネジ52を使用して、右脚部30及び左脚部40を、それぞれ、右本体10及び左本体20に締結固定する。これにより、図1に示すように、一体化されて扇形となった右本体10及び左本体20を、右脚部30及び左脚部40が下方から滑動自在に支持して前後左右への移動自在とする。なお、右脚部30及び左脚部40は、右本体10及び左本体20の一体化前(分割時)に、右本体10及び左本体20に対して締結固定してもよい。この場合、右脚部30及び左脚部40のキャスター34,44による地面への安定支持機能により、右本体10及び左本体20の一体化をより簡単に行えるという効果がある。
【0019】
次に、本実施の形態のマルチ旗立て装置の固定位置(旗の掲揚位置)で、右脚部30及び左脚部40の前後両端に、それぞれ、前拡張板60及び後拡張板70を装着する。そして、アンカーロッド65及び75をそれぞれ地面に食い込ませる。また、固定側のキャスター34,44を固定する。これにより、実施の形態1のマルチ旗立て装置を定位置に安定して固定することができる。そして、かかるマルチ旗立て装置のパイプ14、24の各々に、掲揚する旗の旗竿を挿入して固定することにより、多数(合計8本)の旗を同時に一つの位置にて固定することができる。このとき、掲揚される多数の旗は、扇形に展開され、独特な美しい意匠をかもし出す。更に、キャンプ用テントを固定するために使用するアンカー付ロープ等の一端を前記留め具17,27に固定し、更に、ロープを緊張した状態で他端のアンカーを地面に打ち込むことにより、アンカー付ロープにより、風によるマルチ旗立て装置の位置ずれ等を有効に防止することができる。このとき、アンカー付ロープは、マルチ旗立て装置の左右両端からそれぞれ2本ずつ前後逆方向に延びるよう展張したり、斜め方向(対角線方向)に延びるよう展張したりする。
【0020】
このように、実施の形態1に係るマルチ旗立て装置は、旗竿の下端部を把持して固定自在な支持部としてのパイプ14,24を多数併設し、前記支持部14,24間を一体的に連結したものである。より詳細には、マルチ旗立て装置は、地面に水平に配置自在な基部を構成する基板11,21と、前記基部に多数併設して一体的に固定されたパイプ状の支持部14,24とを備える。ここで、前記基部は、例えば、右本体10の基板11及び左本体20の基板21として、2以上に分割自在であり、前記基部を分割することにより、前記多数の支持部14,24を前記基部11,21の分割数に応じた数(例えば2分割で4本、4本)に分割することができる。更に、マルチ旗立て装置は、前記基部を地面に沿って滑動自在とする滑動手段としてのキャスター34,44を有する右脚部30及び左脚部40と、前記滑動手段による滑動を停止する滑動停止手段(キャスター34,44の固定機構またはアンカーロッド65,75)と、前記基部を地面に牽引固定する牽引固定手段(アンカーロッド65,75または留め具17,27を牽引するアンカー付ロープ等)とを備える。したがって、上記のような特有の作用及び効果を発揮し、多数の旗竿を同時に支持して多数の旗を同時に掲揚することができる。
【0021】
実施の形態2
図10に示すように、実施の形態2に係るマルチ旗立て装置は、実施の形態1と比較して、右本体10の代わりに右本体80を、左本体20の代わりに左本体90を使用する。右本体80は、基本的に右本体10と同様の構成であるが、ほぼ同様の長さの4本のパイプ14ではなく、1本の長いパイプ81と、3本の同一長さの短いパイプ82とを使用する。パイプ82はパイプ81の約半分の長さとする。そして、パイプ81を基板11の右端付近に所定角度で傾斜して固着し、前記補強片15を介して、3本のパイプ82を左方へと所定角度間隔で連結する。補強片15はパイプ81,82間の上端側を連結する。そして、パイプ82をパイプ81の上半分に対応するよう配置し、それらの上端が所定の円弧を描くようにする。更に、パイプ82間の下端側は、更に、補強片15と同様の補強片83により連結して補強する。加えて、最も内側のパイプ82の上端部に前記連結片18が固着されると共に、下端部にも連結片18と同様の構成の連結片84が固着される。ここで、3個の補強片83及び連結片84は、全て同一幅であり、全体として略円弧状となるよう配置される。
【0022】
一方、左本体90は、基本的には左本体20と同様の構成であり、前記右本体80を左右対称にした構造である。詳細には、パイプ81と同様のパイプ91を基板11の右端付近に同様にして固着し、前記補強片15を介して、パイプ82と同様の3本のパイプ92を、上記と同様にして、右方へと所定角度間隔で連結して配置する。また、パイプ92間の下端側は、更に、補強片83と同様の補強片93により同様に連結して補強する。加えて、最も内側のパイプ92の上端部に前記連結片28が固着されると共に、下端部にも連結片28と同様の構成の連結片94が固着される。ここで、3個の補強片83及び連結片84は、全て同一幅であり、全体として略円弧状となるよう配置される。
【0023】
上記右本体80及び左本体90は、実施の形態1と同様にして一体化され、右脚部30及び左脚部40とを組み付けて使用する。このように構成した実施の形態2に係るマルチ旗立て装置も、実施の形態1に係るマルチ旗立て装置と同様にして使用され、同様の作用及び効果を発揮する。また、中央のパイプ82及び92の下半分が完全に開放され、全体として、本物の扇のような印象を与え、独特の意匠を呈する。
【0024】
実施の形態3
図11及び図12に示すように、実施の形態3に係るマルチ旗立て装置は、実施の形態1と比較して、右本体10の代わりに右本体100を、左本体20の代わりに左本体110を使用する。右本体100は、基本的に右本体10と同様の構成であるが、基板11に対し、4本のパイプ101を交互に前後に所定角度間隔で傾斜離間し、千鳥格子状となるように配置している。これにより、基板11の前端側に2本のパイプ101(最も内側のパイプ101と内側から3番目のパイプ)が並設して所定角度間隔で配置されると共に、基板11の後端側に残りの2本のパイプ101(内側から2番目のパイプ101と4番目のパイプ)が並設して所定角度間隔で配置される。そして、前側の2本のパイプ101と後側の2本のパイプ101とは、V字状となる。前側の2本のパイプ101の上端部間は、補強片15の約2倍の長さの補強片102により連結補強されている。また、前側の2本のパイプ101のうちの右側のパイプ101の外周面右端には、接続片16の約2倍の長さの接続片103が溶接等により固定されている。一方、前側の2本のパイプ101のうちの左側のパイプ101の外周面左端には、連結片18の2倍の長さの連結片104が溶接等により固定されている。連結片104は連結片18と同様の構成である。同様に、後側の2本のパイプ101の上端部間は、補強片102により連結補強されている。また、後側の2本のパイプ101のうちの左側のパイプ101の外周面左端には、前記連結片104が溶接等により固定されている。
【0025】
一方、左本体110は、基本的には前記右本体100を左右対称にした構造である。詳細には、左本体110は、基本的に右本体20と同様の構成であるが、右本体100の場合と同様、基板21に対して4本のパイプ111を千鳥格子状となるように配置している。これにより、前側の2本のパイプ111と後側の2本のパイプ111とは、図12に示すように、V字状となる。前側の2本のパイプ111の上端部間は、補強片102と同様の補強片112により連結補強されている。また、前側の2本のパイプ111のうちの右側のパイプ101の外周面右端には、連結片28の約2倍の長さの連結片114が溶接等により固定されている。同様に、後側の2本のパイプ111の上端部間は、補強片112により連結補強されている。また、後側の2本のパイプ111のうちの左側のパイプ111の外周面左端には、連結片28の2倍の長さの接続片114が溶接等により固定されている。更に、後側の2本のパイプ101のうちの左側のパイプ111の外周面右端には、前記連結片104が溶接等により固定されている。
【0026】
上記右本体100及び左本体110は、実施の形態1と同様にして一体化され、右脚部30及び左脚部40とを組み付けて使用する。このように構成した実施の形態3に係るマルチ旗立て装置も、実施の形態1に係るマルチ旗立て装置と同様にして使用され、同様の作用及び効果を発揮する。また、パイプ102及び112が4本ずつ前後に離れて傾斜し、前後V字状となるような独特の意匠を呈する。更に、前後一対の連結片104及び114を介して右本体100及び左本体110を強固に連結できる。
【0027】
実施の形態4
図13に示すように、実施の形態4に係るマルチ旗立て装置は、実施の形態3のマルチ旗立て装置がパイプ101,111を前後にV字状に配置するのに対し、実施の形態4に係るマルチ旗立て装置は、右本体120のパイプ121を前後に逆V字状(富士山状)となるよう配置する。なお、左本体は図示しないが、右本体120を対称にした構成である。その他の構成は実施の形態3と同様である。
【0028】
このように構成した実施の形態4に係るマルチ旗立て装置も、実施の形態1に係るマルチ旗立て装置と同様にして使用され、同様の作用及び効果を発揮する。また、パイプ121が4本ずつ前後両端から近づくように傾斜し、前後逆V字状となるような独特の意匠を呈する。
【0029】
なお、本発明に係るマルチ旗立て装置は、上記各実施の形態以外にも、パイプの長さを種々設定したり、パイプの傾斜態様を種々変更したり、パイプの配置態様を種々変更したり、その他の様々な変更を行うことができ、必要に応じて、様々なタイプの外観及び意匠を有するマルチ旗立て装置とすることができる。
【0030】
【発明の効果】
本発明に係るマルチ旗立て装置は、上記のように構成したため、多数の旗竿を同時に支持して多数の旗を同時に掲揚できるという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の形態1に係るマルチ旗立て装置の要部を組み立てた状態を示す斜視図である。
【図2】図2は本発明の実施の形態1に係るマルチ旗立て装置の要部を組み立てた状態を示す正面図である。
【図3】図3は本発明の実施の形態1に係るマルチ旗立て装置の要部を組み立てた状態を示す底面図である。
【図4】図4は本発明の実施の形態1に係るマルチ旗立て装置の分解斜視図である。
【図5】図5は本発明の実施の形態1に係るマルチ旗立て装置の右本体を示す正面図である。
【図6】図6は本発明の実施の形態1に係るマルチ旗立て装置の左本体を示す正面図である。
【図7】図7は本発明の実施の形態1に係るマルチ旗立て装置の左本体を示す平面図である。
【図8】図8は本発明の実施の形態1に係るマルチ旗立て装置の右本体を示す底面図である。
【図9】図9は本発明の実施の形態1に係るマルチ旗立て装置の左本体を示す底面図である。
【図10】図10は本発明の実施の形態2に係るマルチ旗立て装置の要部を組み立てた状態を示す正面図である。
【図11】図11は本発明の実施の形態3に係るマルチ旗立て装置の要部を組み立てた状態を示す正面図である。
【図12】図12は本発明の実施の形態3に係るマルチ旗立て装置の左本体を示す側面図である。
【図13】図13は本発明の実施の形態4に係るマルチ旗立て装置の右本体を示す側面図である。
【符号の説明】
14,24:パイプ(支持部)
11,21:基板(基部)
34,44:キャスター(滑動手段)
65,75:アンカーロッド(滑動停止手段、牽引固定手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、多数本の旗竿を同時に支持して多数の旗を掲揚するために使用するマルチ旗立て装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、楽隊や楽団等の演奏チームは、野外等での演奏時に、楽隊旗や楽団旗等のチーム旗を掲揚して演奏することがある。この場合、チーム旗を掲揚するために、旗竿を支持して地面に固定する装置(旗立て装置)が必要である。通常、一つの楽隊が多数の異なる旗を使用するため、多数のチーム旗を同時に掲揚するためには、多数の旗立て装置が必要となる。なお、特許庁電子図書館の公報検索を利用して、かかる目的の旗立て装置を簡易に検索したが、関連の先行技術文献は発見されなかった。よって、本願に関して記載する先行技術文献情報はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、旗立て装置として、チーム旗を1つずつ掲揚するものを作成することも考えられるが、この場合、多数の旗立て装置を作成して用意することが必要となり、その持ち運びや整理、格納が面倒で、かつ、コストも高くなるという問題がある。
【0004】
そこで、本発明は、多数の旗竿を同時に支持して多数の旗を同時に掲揚できるマルチ旗立て装置の提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係るマルチ旗立て装置は、旗竿の下端部を把持して固定自在な支持部を多数併設し、前記支持部間を一体的に連結した。
【0006】
請求項2に係るマルチ旗立て装置は、地面に水平に配置自在な基部と、前記基部に多数併設して一体的に固定されたパイプ状の支持部とを備える。
【0007】
請求項3に係るマルチ旗立て装置は、請求項2の構成において、前記基部が、2以上に分割自在であり、前記基部を分割することにより、前記多数の支持部を前記基部の分割数に応じた数に分割する。
【0008】
請求項4に係るマルチ旗立て装置は、請求項2または3の構成において、更に、前記基部を地面に沿って滑動自在とする滑動手段と、前記滑動手段による滑動を停止する滑動停止手段と、前記基部を地面に牽引固定する牽引固定手段とを備える。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、各実施の形態を通じ、同一の部材、要素または部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0010】
実施の形態1
図1に示すように、実施の形態1に係るマルチ旗立て装置は、対をなす右本体10及び左本体20と、対をなす右脚部30及び左脚部40とを備えている。図2〜図9に示すように、右本体10は、ステンレス鋼板等からなる左右に延びる長方形平板状の基板11を有している。基板11の一端(図2,5,8中の右端)より若干内側の位置には、前後一対の挿通孔11aが貫通形成されている。基板11の前端縁及び後端縁には、それぞれ、小径の金属パイプ等からなる前筒状部12及び後筒状部13が、溶接等により一体的に固着されている。前筒状部12及び後筒状部13の内部は軸方向に延びる中空空間となっている。前筒状部12の左端側には、金属製等の連結ロッド12aの一部が挿入されて溶接やかしめ等により固着され、連結ロッド12aの残りの部分が前筒状部12から左方に突出している。基板11の上面には複数本(図の例では4本)のパイプ14が溶接等により立設して固定されている。具体的には、これらのパイプ14は、最も内側(左側)のパイプ14から外側(右側)のパイプ14へと所定角度間隔で略半扇形となるよう並設されている。4本のパイプ14は、ほぼ同様の長さであるが、正確には、最も内側のパイプ14の長さが最も長く、中央の2本のパイプ14の長さをそれより若干短く、さらに、最も外側のパイプ14の長さをさらに若干短くなっている。これにより、全体がきれいな半扇形となるようにしている。パイプ14間の上端部には、それぞれ、金属等からなる板状の補強片15が溶接等により介装固定され、パイプ14間を連結してそれらの強度を補強している。最も外側のパイプ14の外周面の右端位置には、金属等からなる板状の接続片16が溶接等により固定されている。接続片16には孔16aが貫通形成され、孔16aには留め具17が装着されている。留め具17は、先端に環状部を有している。留め具17の環状部は、例えば、キーホルダやキーリングやクイッククリップ等のように開閉自在な機構となっており、環状部にアンカー付ロープ等の紐状素材の一端を容易に装着できるようになっている。最も内側のパイプ14の外周面の左端位置には、金属等からなる連結片18が溶接等により固定されている。連結片18は、補強片14の約半分の長さの四角筒状をなし、その幅方向一端(上端側の半分)には円柱または四角柱ロッド状の雄部18aが固着されて左方に突出している。また、連結片18の幅方向他端(下端側の半分)は単なる空間とされて雌部18bとなっている。前記3個の補強片15、支持片16及び連結片18は、全て同一幅であり、全体として略円弧状となるよう配置される。
【0011】
一方、左本体20は、基本的には前記右本体10を左右対称にした構造である。詳細には、左本体20は、基板11と同様の基板21を有している。基板21の一端(図2,6,9中の左端)より若干内側の位置には、前後一対の挿通孔21aが貫通形成されている。基板21の前端縁及び後端縁には、それぞれ、前筒状部12及び後筒状部13と同様の前筒状部22及び後筒状部23が、同様にして一体的に固着されている。後筒状部23の右端側には、連結ロッド12aと同様の連結ロッド23aが、同様にして固着され、後筒状部23から右方に突出している。基板21の上面には、4本のパイプ14と同様の4本のパイプ24が、パイプ14と左右対称となるよう、溶接等により立設して固定されている。パイプ24間の上端部間は、それぞれ、補強片15と同様の補強片25により、同様にして連結して強度を補強している。最も外側のパイプ24の外周面の左端位置には、接続片16と同様の接続片26が、同様にして固定され、接続片26の孔26aには留め具17と同様の留め具27が装着されている。最も内側のパイプ24の外周面の右端位置には、連結片18の場合と同様の連結片28が、同様にして固定されている。連結片28の上端側の半分は単なる空間とされ、雌部28aとなっている。また、連結片28の下端側の半分には雄部18aと同様の雄部28bが同様に固着されて右方に突出している。前記右本体10の雄部18aは左本体20の雌部28aに、左本体20の雄部28bは右本体10の雌部18bに、それぞれ挿入自在であり、それらの挿入状態で、連結片18と連結片28とが一体的に連結される。前記3個の補強片25、支持片26及び連結片28も、全て同一幅であり、全体として略円弧状となるよう配置される。左本体20の基板21の底面には、更に、収容箱29が固着されている。収容箱29は、上端を開口した長方形箱状をなし、その左半分を基板21に固着すると共に、右半分を基板21から露出し、右半分の開口を解して、内部にネジ等の部品等を収容自在となっている。
【0012】
右脚部30は、ステンレス鋼板等からなる前後に延びる長方形平板状の基板31を有している。基板31は、例えば、右本体10の基板11の長さより若干長い長さとされる。基板31の前後及び左右の中央部には、前後一対の挿通孔31aが貫通形成されている。挿通孔31aは、前記右本体10の基板11の前後一対の挿通孔11aに整合する。基板31の右端縁及び左端縁には、それぞれ、小径の金属パイプ等からなる右筒状部32及び左筒状部33が、溶接等により一体的に固着されている。右筒状部32及び左筒状部33の内部は軸方向に延びる中空空間となっている。基板31の下面の前端部及び後端部には、それぞれ、キャスター34がボルト等により固着されている。なお、前後一対のキャスター34のうち少なくとも一方は、回転固定(滑動停止)機構付のキャスターとすることが好ましい。上記構成の右脚部30は、前記右本体10の基板11の下面に基板31を配置し、基板31の挿通孔31aを基板11の挿通孔11aに整合させて、それらをボルト51及び蝶ネジ52により締結固定することにより、右本体10に対して着脱自在に一体化することができる。このとき、右脚部30の基板31は、その右端が右本体10の基板11の右端と略同一位置に位置し、基板31が基板11に直交した状態となると共に、基板11から同一長さ前後に突出する。
【0013】
左脚部40は、右脚部30と同一の構成であるが、左本体20に装着されるものであることを特定するために、便宜上、右脚部30の各要素の部材番号を40番代に置き換えて表示している。即ち、基板41は基板31と、挿通孔41aは挿通孔31aと、左筒状部42は、左筒状部32と、右筒状部43は右筒状部33と、キャスター44はKャスター34と同一構成である。上記構成の左脚部40は、前記左本体20の基板21の下面に基板41を配置し、基板41の挿通孔41aを基板21の挿通孔21aに整合させて、それらをボルト51及び蝶ネジ52により締結固定することにより、左本体20に対して着脱自在に一体化することができる。このとき、左脚部40の基板41は、その右端が左本体20の基板21の左端と略同一位置に位置し、基板41が基板21に直交した状態となると共に、基板21から同一長さ前後に突出する。
【0014】
図4に示すように、右脚部30及び左脚部40の前端には、それぞれ、前拡張板60が着脱自在に装着される。前拡張板60は、ステンレス鋼板等からなる前後に延びる長方形平板状の基板61を有している。基板61は、例えば、右脚部30または左足部40の約半分の長さとされる。基板61の右端縁及び左端縁には、それぞれ、小径の金属パイプ等からなる右筒状部62及び左筒状部63が、溶接等により一体的に固着されている。右筒状部62及び左筒状部63の内部は軸方向に延びる中空空間となっている。右筒状部62及び左筒状部63の後端側には、それぞれ、金属製等の連結ロッド64の一部が挿入されて溶接やかしめ等により固着され、連結ロッド64の残りの部分が、右筒状部62及び左筒状部63の後端側から、それぞれ、後方に突出している。一方、右筒状部62及び左筒状部63の前端側には、それぞれ、金属製等のアンカーロッド65の一部(後端側直線部)が挿入されて溶接やかしめ等により固着され、アンカーロッド65の残りの部分(前端側屈曲部)が、右筒状部62及び左筒状部63の前端側から、それぞれ、前方に突出している。アンカーロッド65の屈曲部分は、それぞれ、右筒状部62及び左筒状部63の前端付近から略直交して下方へと屈曲している。アンカーロッド65の屈曲部分の長さは、右脚部30及び左脚部40のキャスター34,44の高さより若干長い長さとされている。なお、アンカーロッド65の屈曲部分の先端は、地面に打ち込みやすいよう先鋭化することが好ましい。上記構成の左右一対の前拡張板60は、それらの連結ロッド64を、それぞれ、前記右脚部30及び左脚部40の右筒状部62及び左筒状部63の前端側に完全に挿入することにより、右脚部30及び左脚部40の前端側に対して着脱自在に一体化することができる。このとき、前拡張板60の基板61は右脚部30及び左脚部40の基板31,41と面一となる。
【0015】
一方、右脚部30及び左脚部40の後端には、それぞれ、後拡張板70が着脱自在に装着される。後拡張板70は、前拡張版60と同一の構成であるが、右脚部30及び左脚部40の後端に装着されるものであることを特定するために、便宜上、前拡張版60の各要素の部材番号を70番代に置き換えて表示している。即ち、基板71は基板61と、右筒状部72は右筒状部62と、左筒状部73は左筒状部63と、連結ロッド74は連結ロッド64と、アンカーロッド75はアンカーロッド65と同一構成である。上記構成の左右一対の後拡張板70は、それらの連結ロッド74を、それぞれ、前記右脚部30及び左脚部40の右筒状部62及び左筒状部63の後端側に完全に挿入することにより、右脚部30及び左脚部40の後端側に対して着脱自在に一体化することができる。このとき、後拡張板70の基板71は右脚部30及び左脚部40の基板31,41と面一となる。
【0016】
上記のように構成した実施の形態1に係るマルチ旗立て装置は、非使用時には、右本体10、左本体20、右脚部30、左脚部40、前拡張板60、後拡張板70を分解した状態で収納及び持ち運びできる。その結果、収納時及び持ち運び時等にかさばらず、収納及び持ち運びを簡単に行うことができる。また、ボルト51や蝶ネジ52等の小さな部品は、収容箱29に収容した状態で一体的に持ち運ぶことができ、便利である。なお、この際のボルト51や蝶ネジ52等の散逸を防止するため、収容箱29の開口を着脱自在にふさぐ蓋を用意することが好ましい。
【0017】
一方、実施の形態1に係るマルチ旗立て装置を使用するには、まず、右本体10及び左本体20を一体化する。即ち、右本体10及び左本体20を左右対称に配置した状態から、右本体10の連結ロッド12aを左本体20の前筒状部22に、左本体20の連結ロッド23aを左本体20の後筒状部13に、それぞれ完全に挿入する。同時に、右本体10の雄部18aを左本体20の雌部28aに、左本体20の雄部28bを右本体10の雌部18bに、それぞれ完全に挿入する。これにより、右本体10と左本体20とが、連結ロッド12a及び連結ロッド23aと前筒状部22及び後筒状部13との連結による係合並びに雄部18a及び雄部28bと雌部28a及び雌部18bとの連結による係合により、強固に一体化される。このとき、収容箱29の右半部は右本体10の基板11に完全に遮蔽され、全体が、一体化された右本体10及び左本体20の中央に位置する。
【0018】
次に、ボルト51及び蝶ネジ52を使用して、右脚部30及び左脚部40を、それぞれ、右本体10及び左本体20に締結固定する。これにより、図1に示すように、一体化されて扇形となった右本体10及び左本体20を、右脚部30及び左脚部40が下方から滑動自在に支持して前後左右への移動自在とする。なお、右脚部30及び左脚部40は、右本体10及び左本体20の一体化前(分割時)に、右本体10及び左本体20に対して締結固定してもよい。この場合、右脚部30及び左脚部40のキャスター34,44による地面への安定支持機能により、右本体10及び左本体20の一体化をより簡単に行えるという効果がある。
【0019】
次に、本実施の形態のマルチ旗立て装置の固定位置(旗の掲揚位置)で、右脚部30及び左脚部40の前後両端に、それぞれ、前拡張板60及び後拡張板70を装着する。そして、アンカーロッド65及び75をそれぞれ地面に食い込ませる。また、固定側のキャスター34,44を固定する。これにより、実施の形態1のマルチ旗立て装置を定位置に安定して固定することができる。そして、かかるマルチ旗立て装置のパイプ14、24の各々に、掲揚する旗の旗竿を挿入して固定することにより、多数(合計8本)の旗を同時に一つの位置にて固定することができる。このとき、掲揚される多数の旗は、扇形に展開され、独特な美しい意匠をかもし出す。更に、キャンプ用テントを固定するために使用するアンカー付ロープ等の一端を前記留め具17,27に固定し、更に、ロープを緊張した状態で他端のアンカーを地面に打ち込むことにより、アンカー付ロープにより、風によるマルチ旗立て装置の位置ずれ等を有効に防止することができる。このとき、アンカー付ロープは、マルチ旗立て装置の左右両端からそれぞれ2本ずつ前後逆方向に延びるよう展張したり、斜め方向(対角線方向)に延びるよう展張したりする。
【0020】
このように、実施の形態1に係るマルチ旗立て装置は、旗竿の下端部を把持して固定自在な支持部としてのパイプ14,24を多数併設し、前記支持部14,24間を一体的に連結したものである。より詳細には、マルチ旗立て装置は、地面に水平に配置自在な基部を構成する基板11,21と、前記基部に多数併設して一体的に固定されたパイプ状の支持部14,24とを備える。ここで、前記基部は、例えば、右本体10の基板11及び左本体20の基板21として、2以上に分割自在であり、前記基部を分割することにより、前記多数の支持部14,24を前記基部11,21の分割数に応じた数(例えば2分割で4本、4本)に分割することができる。更に、マルチ旗立て装置は、前記基部を地面に沿って滑動自在とする滑動手段としてのキャスター34,44を有する右脚部30及び左脚部40と、前記滑動手段による滑動を停止する滑動停止手段(キャスター34,44の固定機構またはアンカーロッド65,75)と、前記基部を地面に牽引固定する牽引固定手段(アンカーロッド65,75または留め具17,27を牽引するアンカー付ロープ等)とを備える。したがって、上記のような特有の作用及び効果を発揮し、多数の旗竿を同時に支持して多数の旗を同時に掲揚することができる。
【0021】
実施の形態2
図10に示すように、実施の形態2に係るマルチ旗立て装置は、実施の形態1と比較して、右本体10の代わりに右本体80を、左本体20の代わりに左本体90を使用する。右本体80は、基本的に右本体10と同様の構成であるが、ほぼ同様の長さの4本のパイプ14ではなく、1本の長いパイプ81と、3本の同一長さの短いパイプ82とを使用する。パイプ82はパイプ81の約半分の長さとする。そして、パイプ81を基板11の右端付近に所定角度で傾斜して固着し、前記補強片15を介して、3本のパイプ82を左方へと所定角度間隔で連結する。補強片15はパイプ81,82間の上端側を連結する。そして、パイプ82をパイプ81の上半分に対応するよう配置し、それらの上端が所定の円弧を描くようにする。更に、パイプ82間の下端側は、更に、補強片15と同様の補強片83により連結して補強する。加えて、最も内側のパイプ82の上端部に前記連結片18が固着されると共に、下端部にも連結片18と同様の構成の連結片84が固着される。ここで、3個の補強片83及び連結片84は、全て同一幅であり、全体として略円弧状となるよう配置される。
【0022】
一方、左本体90は、基本的には左本体20と同様の構成であり、前記右本体80を左右対称にした構造である。詳細には、パイプ81と同様のパイプ91を基板11の右端付近に同様にして固着し、前記補強片15を介して、パイプ82と同様の3本のパイプ92を、上記と同様にして、右方へと所定角度間隔で連結して配置する。また、パイプ92間の下端側は、更に、補強片83と同様の補強片93により同様に連結して補強する。加えて、最も内側のパイプ92の上端部に前記連結片28が固着されると共に、下端部にも連結片28と同様の構成の連結片94が固着される。ここで、3個の補強片83及び連結片84は、全て同一幅であり、全体として略円弧状となるよう配置される。
【0023】
上記右本体80及び左本体90は、実施の形態1と同様にして一体化され、右脚部30及び左脚部40とを組み付けて使用する。このように構成した実施の形態2に係るマルチ旗立て装置も、実施の形態1に係るマルチ旗立て装置と同様にして使用され、同様の作用及び効果を発揮する。また、中央のパイプ82及び92の下半分が完全に開放され、全体として、本物の扇のような印象を与え、独特の意匠を呈する。
【0024】
実施の形態3
図11及び図12に示すように、実施の形態3に係るマルチ旗立て装置は、実施の形態1と比較して、右本体10の代わりに右本体100を、左本体20の代わりに左本体110を使用する。右本体100は、基本的に右本体10と同様の構成であるが、基板11に対し、4本のパイプ101を交互に前後に所定角度間隔で傾斜離間し、千鳥格子状となるように配置している。これにより、基板11の前端側に2本のパイプ101(最も内側のパイプ101と内側から3番目のパイプ)が並設して所定角度間隔で配置されると共に、基板11の後端側に残りの2本のパイプ101(内側から2番目のパイプ101と4番目のパイプ)が並設して所定角度間隔で配置される。そして、前側の2本のパイプ101と後側の2本のパイプ101とは、V字状となる。前側の2本のパイプ101の上端部間は、補強片15の約2倍の長さの補強片102により連結補強されている。また、前側の2本のパイプ101のうちの右側のパイプ101の外周面右端には、接続片16の約2倍の長さの接続片103が溶接等により固定されている。一方、前側の2本のパイプ101のうちの左側のパイプ101の外周面左端には、連結片18の2倍の長さの連結片104が溶接等により固定されている。連結片104は連結片18と同様の構成である。同様に、後側の2本のパイプ101の上端部間は、補強片102により連結補強されている。また、後側の2本のパイプ101のうちの左側のパイプ101の外周面左端には、前記連結片104が溶接等により固定されている。
【0025】
一方、左本体110は、基本的には前記右本体100を左右対称にした構造である。詳細には、左本体110は、基本的に右本体20と同様の構成であるが、右本体100の場合と同様、基板21に対して4本のパイプ111を千鳥格子状となるように配置している。これにより、前側の2本のパイプ111と後側の2本のパイプ111とは、図12に示すように、V字状となる。前側の2本のパイプ111の上端部間は、補強片102と同様の補強片112により連結補強されている。また、前側の2本のパイプ111のうちの右側のパイプ101の外周面右端には、連結片28の約2倍の長さの連結片114が溶接等により固定されている。同様に、後側の2本のパイプ111の上端部間は、補強片112により連結補強されている。また、後側の2本のパイプ111のうちの左側のパイプ111の外周面左端には、連結片28の2倍の長さの接続片114が溶接等により固定されている。更に、後側の2本のパイプ101のうちの左側のパイプ111の外周面右端には、前記連結片104が溶接等により固定されている。
【0026】
上記右本体100及び左本体110は、実施の形態1と同様にして一体化され、右脚部30及び左脚部40とを組み付けて使用する。このように構成した実施の形態3に係るマルチ旗立て装置も、実施の形態1に係るマルチ旗立て装置と同様にして使用され、同様の作用及び効果を発揮する。また、パイプ102及び112が4本ずつ前後に離れて傾斜し、前後V字状となるような独特の意匠を呈する。更に、前後一対の連結片104及び114を介して右本体100及び左本体110を強固に連結できる。
【0027】
実施の形態4
図13に示すように、実施の形態4に係るマルチ旗立て装置は、実施の形態3のマルチ旗立て装置がパイプ101,111を前後にV字状に配置するのに対し、実施の形態4に係るマルチ旗立て装置は、右本体120のパイプ121を前後に逆V字状(富士山状)となるよう配置する。なお、左本体は図示しないが、右本体120を対称にした構成である。その他の構成は実施の形態3と同様である。
【0028】
このように構成した実施の形態4に係るマルチ旗立て装置も、実施の形態1に係るマルチ旗立て装置と同様にして使用され、同様の作用及び効果を発揮する。また、パイプ121が4本ずつ前後両端から近づくように傾斜し、前後逆V字状となるような独特の意匠を呈する。
【0029】
なお、本発明に係るマルチ旗立て装置は、上記各実施の形態以外にも、パイプの長さを種々設定したり、パイプの傾斜態様を種々変更したり、パイプの配置態様を種々変更したり、その他の様々な変更を行うことができ、必要に応じて、様々なタイプの外観及び意匠を有するマルチ旗立て装置とすることができる。
【0030】
【発明の効果】
本発明に係るマルチ旗立て装置は、上記のように構成したため、多数の旗竿を同時に支持して多数の旗を同時に掲揚できるという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の形態1に係るマルチ旗立て装置の要部を組み立てた状態を示す斜視図である。
【図2】図2は本発明の実施の形態1に係るマルチ旗立て装置の要部を組み立てた状態を示す正面図である。
【図3】図3は本発明の実施の形態1に係るマルチ旗立て装置の要部を組み立てた状態を示す底面図である。
【図4】図4は本発明の実施の形態1に係るマルチ旗立て装置の分解斜視図である。
【図5】図5は本発明の実施の形態1に係るマルチ旗立て装置の右本体を示す正面図である。
【図6】図6は本発明の実施の形態1に係るマルチ旗立て装置の左本体を示す正面図である。
【図7】図7は本発明の実施の形態1に係るマルチ旗立て装置の左本体を示す平面図である。
【図8】図8は本発明の実施の形態1に係るマルチ旗立て装置の右本体を示す底面図である。
【図9】図9は本発明の実施の形態1に係るマルチ旗立て装置の左本体を示す底面図である。
【図10】図10は本発明の実施の形態2に係るマルチ旗立て装置の要部を組み立てた状態を示す正面図である。
【図11】図11は本発明の実施の形態3に係るマルチ旗立て装置の要部を組み立てた状態を示す正面図である。
【図12】図12は本発明の実施の形態3に係るマルチ旗立て装置の左本体を示す側面図である。
【図13】図13は本発明の実施の形態4に係るマルチ旗立て装置の右本体を示す側面図である。
【符号の説明】
14,24:パイプ(支持部)
11,21:基板(基部)
34,44:キャスター(滑動手段)
65,75:アンカーロッド(滑動停止手段、牽引固定手段)
Claims (4)
- 旗竿の下端部を把持して固定自在な支持部を多数併設し、前記支持部間を一体的に連結したことを特徴とするマルチ旗立て装置。
- 地面に水平に配置自在な基部と、
前記基部に多数併設して一体的に固定されたパイプ状の支持部と
を備えることを特徴とするマルチ旗立て装置。 - 前記基部は、2以上に分割自在であり、前記基部を分割することにより、前記多数の支持部を前記基部の分割数に応じた数に分割することを特徴とする請求項2記載のマルチ旗立て装置。
- 更に、前記基部を地面に沿って滑動自在とする滑動手段と、前記滑動手段による滑動を停止する滑動停止手段と、前記基部を地面に牽引固定する牽引固定手段とを備えることを特徴とする請求項2または3記載のマルチ旗立て装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002298109A JP2004133221A (ja) | 2002-10-10 | 2002-10-10 | マルチ旗立て装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002298109A JP2004133221A (ja) | 2002-10-10 | 2002-10-10 | マルチ旗立て装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004133221A true JP2004133221A (ja) | 2004-04-30 |
Family
ID=32287629
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002298109A Withdrawn JP2004133221A (ja) | 2002-10-10 | 2002-10-10 | マルチ旗立て装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004133221A (ja) |
-
2002
- 2002-10-10 JP JP2002298109A patent/JP2004133221A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060110 |