JP2004131748A - ステーブクーラーの冷却水管保護管と鉄皮との密封構造 - Google Patents

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Takaaki Okuda
奥田 隆昭
Hirotomo Morimitsu
森光 啓友
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Abstract

【課題】ステーブクーラーが熱変形しても鉄皮とのガスシールが維持される柔軟な密封構造で、冷却水配管および保護管の鉄皮からの突き出し長さを短縮でき、さらにステーブクーラーが過度に熱変形することを拘束する機能を有する密封構造を提供する。
【解決手段】ステーブクーラー1の冷却水管保護管3と鉄皮4との密封構造において、前記給水管保護管に外装して溶接する内筒5と前記鉄皮に溶接する円筒型シールボックス6との間に、同芯円状に凹凸を有する波型薄板7を設けることを特徴とするステーブクーラーの冷却水管保護管と鉄皮との密封構造。好ましくは、前記冷却水保護管に外装して溶接する内筒の最大外径(d1)が、 前記鉄皮に溶接する円筒型シールボックスの最小内径(d2)より大きく、かつ、前記内筒の最大外径の径部が円筒型シールボックスの最小内径の径部よりも炉外側にある。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、高炉の炉壁等の冷却に利用されるステーブクーラーにおける冷却水管保護管と鉄皮との密封構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は、高炉の炉壁等を冷却するステーブクーラーの構造を示す図である。
図4において、鉄皮4の内側にステーブクーラー本体1を配し、そのステーブクーラー本体1に設けた冷却水路に冷却水を流し、炉内の高熱が鉄皮4に伝わることを防止しており、2は冷却水管、3は保護管、8は不定形耐火物、9は鉄皮を固定するボルト、10はガスシールボックス、11はダブリングプレート、12はシールプレートをそれぞれ示している。
この、ステーブクーラーの冷却水管の鉄皮への取付け構造に関しては、従来から種々の提案がなされている。
【0003】
例えば、実開昭55−13960号公報には、冷却水管保護管を板状材のみで高炉鉄皮に取り付ける構造が開示されている。
また、実開平1−161244号公報には、冷却水管保護管と保護管の周囲を取り囲む不定形耐火物との間に可縮性材料層または空間部を設けることによって、ステーブクーラー本体の熱変形に起因した保護管の破断を防止する構造が開示されている。
【0004】
また、実開平2−51241号公報には、冷却水管と保護管の間に可縮性を有する材料装填することにより、保護管同士の間隙を確保するとともに、この間隙への耐火物の侵入を防止する構造が開示されている。
また、実開平5−5839号公報には、保護管のうち上方または下方2本を炉体鉄皮と完全固定とし、他方の2本を伸縮管による自由支持構造とする方法が開示されている。
また、実開平10−219320号公報には、図5に示すようにラッパ状の筒状シール部材15を保護管3と鉄皮4に溶接することにより、ステーブクーラー1の熱膨張による保護管3の変位に容易に追従し、保護管3との溶接部に発生する局部応力をおさえる構造が開示されている。
さらに、別の事例では、図6に示すようにステーブクーラー1の冷却水管2と鉄皮4とを伸縮管13で接合し、伸縮管部を円筒状の保護カバー14で保護したものがある。
【0005】
しかし、以上の従来技術においては、図2に示すようなガスシールボックス10の構造あるいは、図3に示すようなダブリングプレート11の構造を設け、冷却水管2の保護管3との間には、シールプレート12を溶接することでガスシールを行ってきた。このシールプレート12は同芯円状の平板であり、ステーブクーラーが炉内の高温変動によって熱変形する際には、保護管との溶接部に高い局部応力が発生し、場合によっては亀裂発生に到ることがあった。
ステーブクーラーの熱膨張は火入れ直後に最も大きいが、稼動後も炉内の熱変動に追従してステーブクーラー本体が熱変形を繰り返す。特に、羽口からの微粉炭吹き込み量が 多くなってきてからはステーブクーラーへの熱負荷が増大し、その傾向が顕著となり、シールプレート部の亀裂発生が多発してきている。
【0006】
この局部応力は保護管付け根部からシールプレート溶接部までの距離が短いダブリングプレート構造の方がさらに大きくなる。
また、図6に示すような別の例のようにステーブクーラー1の冷却水管2と鉄皮4を伸縮管13で接合する場合には、冷却水管2の長さを長くせざるを得ず、高炉廻りの保守点検スペースを圧迫するという問題があった。
さらに、ステーブクーラーが熱塑性変形して炉内側に弓形に反る場合にはこれを拘束する機能はなかった。
【0007】
【特許文献1】実開昭55−13960号公報
【特許文献2】実開平1−161244号公報
【特許文献3】実開平2−51241号公報
【特許文献4】実開平5−5839号公報
【特許文献5】実開平10−219320号
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前述のような従来技術の問題点を解決し、ステーブクーラーが熱変形しても鉄皮とのガスシールが維持される柔軟な密封構造で、冷却水配管および保護管の鉄皮からの突き出し長さを短縮でき、さらにステーブクーラーが過渡に熱変形することを拘束する機能を有する密封構造を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決する手段】
本発明は、前述の課題を解決するために鋭意検討の結果なされたものであり、その要旨とするところは特許請求の範囲に記載した通りの下記内容である。
(1)ステーブクーラーの冷却水管保護管と鉄皮との密封構造において、前記給水管保護管に外装して溶接する内筒と前記鉄皮に溶接する円筒型シールボックスとの間に、同芯円状に凹凸を有する波型薄板を設けることを特徴とするステーブクーラーの冷却水管保護管と鉄皮との密封構造。
(2)前記冷却水保護管に外装して溶接する内筒の最大外径(d1)が、前記鉄皮に溶接する円筒型シールボックスの最小内径(d2)より大きく、かつ、前記内筒の最大外径の径部が円筒型シールボックスの最小内径の径部よりも炉外側にあることを特徴とする(1)に記載のステーブクーラーの冷却水管保護管と鉄皮との密封構造。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図1により詳細に説明する。
図1は、本発明におけるステーブクーラーの冷却水管保護管と鉄皮との密封構造の実施形態を例示する図である。
図1において、ステーブクーラー1の冷却水管2の保護管3に外装して現場溶接される内筒5と鉄皮4に現場溶接される円筒型シールボックス6との間に同芯円状に凹凸を有する波型薄板7が設けられている。
本実施形態では、内筒5の最大外径部は円筒型シールボックス6の最大内径部の内にあって、それらの径差は約10mmとし、同芯円状に凹凸を有する波型薄板7は内筒5と円筒型シールボックス6に全周工場溶接する。
【0011】
ステーブクーラーの熱変動によってその冷却管保護管3が角変位を生じても、同芯円状に凹凸を有する波型薄板7が柔軟に変形することで変位を吸収する。同芯円状に凹凸を有する波型薄板7は火入れ直後の軸直角変位にも対応することができ、図6に示す従来の伸縮管構造よりも軸方向長さが短くて済む。
次に、図1に示すように、内筒5の最大外径(d1)が、円筒型シールボックス6の最小内径(d2)より大きく、かつ、内筒5の最大外径の径部が円筒型シールボックス6の最小内径の径部よりも炉外側に設けられている。
本実施形態では、内筒5の最大外径部は円筒型シールボックス6の最小内径部の炉外側にあって、それらの軸方向の隙間(a)は約5mmである。ステーブクーラーが熱変動によって弓形に変形しようとする場合に、同芯円状に凹凸を有する波型薄板7がその軸方向変位を吸収する。そして軸方向の隙間(a)以上の変形は保護管3を介して拘束されるので、ステーブクーラー自体の過大な変形を抑制することができる。
【0012】
近年、銅製ステーブクーラーが普及するようになり、鋳鉄製ステーブクーラーほどの変形は生じないが、変形を完全に無くすことはできない。発明者等はステーブクーラーの変形を抑制するのに、できるだけ多くの分散点で鉄皮とステーブクーラーを連結することが有効であると考え、取付ボルト以外で保護管にもその機能を分担させる構造を提案するものである。
なお、本発明に関連して、同芯円状に凹凸を有する波型薄板に保護カバーを付けたり、同芯円状に凹凸を有する波型薄板に代えて、シリコン樹脂のような弾性材を用いてもよい。
【0013】
【発明の効果】
本発明によれば、ステーブクーラー冷却水管保護管に外装して溶接する内筒と鉄皮に溶接する円筒型シールボックスとの間に同芯円状に凹凸のある波型薄板を設け、好ましくは、内筒の最大外径(d1)が、 前記鉄皮に溶接する円筒型シールボックスの最小内径(d2)より大きく、かつ、前記内筒の最大外径の径部が円筒型シールボックスの最小内径の径部よりも炉外側にあることによって、ステーブクーラーが熱変形しても鉄皮とのガスシールが維持される柔軟な密封構造で、冷却水配管および保護管の鉄皮からの突き出し長さを短縮でき、さらにステーブクーラーが過渡に熱変形することを拘束する機能を有する密封構造を提供することができ、具体的には以下のような産業上有用な著しい効果を奏する。
【0014】
1)構成部品の多くがパイプ材から製作でき、その製作や検査に要する期間と費用が従来のシールボックス方式よりも大幅に削減できる。
2)ステーブクーラー本体から突き出す冷却水管の長さが短くなり、輸送時の梱包外形寸法を小さくできる。また、据付工事の際に取り扱いが容易になる。
3)1本の保護管に1つの鉄皮開孔を設けることで鉄皮の開孔面積を従来よりも少なくでき、保護管の集約状態に関わらずすべて円形の開孔形状とできるので鉄皮の開孔部周辺での応力集中係数が結果として小さくなり、鉄皮の強度上有利となる。また、開孔作業も容易となる。
4)鉄皮から突き出す冷却管および保護管の長さを短くでき、冷却水配管を鉄皮近傍で接続できることから高炉廻りの保守・点検スペースを確保することができる。
5)長期間にわたって炉のガスシール性が維持され、点検時の安全性が高まり、修繕費も低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるステーブクーラー冷却水管保護管と鉄皮との密封構造の実施形態を例示する部分拡大縦断面図である。
【図2】従来の冷却水管保護管と鉄皮との密封構造例(A)を示す部分拡大縦断面図である。
【図3】従来の冷却水管保護管と鉄皮との密封構造例(B)を示す部分拡大縦断面図である。
【図4】従来の冷却水管保護管と鉄皮との密封構造例(A)、(B)を有するステーブクーラーと鉄皮との取付状態を示す縦断面図である。
【図5】従来の冷却水管保護管と鉄皮との密封構造例(C)を示す部分拡大縦断面図である。
【図6】従来の冷却水管保護管と鉄皮との密封構造例(D)を示す部分拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1;ステーブクーラー本体、
2;冷却水管、
3;保護管、
4;鉄皮、
5;内筒、
6;円筒型シールボックス、
7;同心円上に凹凸を有する波型薄板、
d1;内筒の最大外径、
d2;円筒型シールボックスの最小内径、
8;不定形耐火物、
9;ボルト、
10;ガスシールボックス、
11;ダブリングプレート、
12;シールプレート、
13;伸縮管、
14;保護カバー、
15;シール部材

Claims (2)

  1. ステーブクーラーの冷却水管保護管と鉄皮との密封構造において、前記給水管保護管に外装して溶接する内筒と前記鉄皮に溶接する円筒型シールボックスとの間に、同芯円状に凹凸を有する波型薄板を設けることを特徴とするステーブクーラーの冷却水管保護管と鉄皮との密封構造。
  2. 前記冷却水保護管に外装して溶接する内筒の最大外径(d1)が、前記鉄皮に溶接する円筒型シールボックスの最小内径(d2)より大きく、かつ、前記内筒の最大外径の径部が円筒型シールボックスの最小内径の径部よりも炉外側にあることを特徴とする請求項1に記載のステーブクーラーの冷却水管保護管と鉄皮との密封構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017066482A (ja) * 2015-09-30 2017-04-06 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 銅製ステーブクーラーおよび製造方法
CN107817056A (zh) * 2017-12-13 2018-03-20 江苏五洲机械有限公司 膨化机夹套及其生产工艺

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