JP2004131590A - ポリエチレン系多孔質フィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ポリエチレン系樹脂100重量部に対し、無機充填剤50〜200重量部、酸化チタン0.5〜20重量部、分子量1500〜4500かつピペリジン環が第3級アミンであるヒンダードアミン系光安定剤0.2〜5重量部からなる樹脂組成物を、少なくとも一軸方向以上に延伸して多孔化した多孔質フィルム及び該多孔質フィルムの少なくとも片側に通気性補強材を積層してなる積層シート。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、多孔質フィルムに関する。詳しくは、建材用途、農業用途、廃棄物処理用途に最適な耐候性および耐光性の改良された多孔質フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、水蒸気などの気体透過性や液体防漏性を併持した多孔質フィルムは、紙オムツや生理用ナプキンなどの衛生材料、乾燥剤や使い捨てカイロなどの機能包装材料、使い捨て手袋や雨合羽などの簡易衣料、ハウスラップなどの防水建材、マルチ農法用シートなどの農業用途、堆肥被覆シートなどの廃棄物処理用途などに広く使用されてきた。とくに、防水建材、農業用途、廃棄物処理用途は、多孔質フィルムの防水と透湿との性能の有用性が認知されるに従って、様々の使用方法が開発されている。
【0003】
こうした多孔質フィルムの最も汎用的な製造方法は、充填剤を充填した樹脂組成物を押出機で熱溶融させてフィルム成形し、一軸延伸ないしは二軸延伸により充填剤と樹脂との界面剥離を起こさせる方法である。この方法により、低コストで気体透過性や液体防漏性を併持した多孔質フィルムを得ることができるため、広く用いられている。
【0004】
さらに、樹脂としてポリエチレン系樹脂を選択すると、特に延伸工程における製膜安定性に優れ、良好な気体透過性を発現することから、多く用いられている。
【0005】
しかしながら、多孔質フィルムに前述の防水建材、農業用途、廃棄物処理用途で必要とされる耐候性および耐光性を付与しようとしても、多孔質であるために酸素との接触表面積が大きいことや安定剤がブリードアウトしやすいこと、安定剤と無機フィラーとの相互作用などによって、通常の安定剤配合では十分な効果を上げることができない。
【0006】
こうしたことから、多孔質フィルムの耐候性付与に関していくつかの検討がなされてきた。ポリオレフィンにヒンダードアミンとベンゾトリアゾール又はベンゾフェノン又はベンゾエートとの複合(例えば、特許文献1参照)が提案されている。しかしながら、屋外用途では繰り返し使用をされることも多く、耐候性に改良の余地があった。
【0007】
【特許文献1】
特開平7−256809号公報(請求項1)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、従来の防水透湿性に、高い耐候性および耐光性を兼ね備えた多孔質フィルム及びその積層シートが望まれていた。
【0009】
したがって、本発明の目的は、防水透湿性が良好で、かつ高い耐候性および耐光性を有するポリエチレン系多孔質フィルム及び積層シートを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明者らは防水透湿性に優れ、かつ高い耐候性および耐光性を有したポリエチレン系多孔質フィルムの開発について鋭意検討した結果、ポリエチレン系多孔質フィルムに酸化チタンと特定のヒンダードアミン系光安定剤を配合することにより、上記の課題が解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
すなわち、本発明は、フィルムを少なくとも一軸方向に延伸して多孔化した多孔質フィルムであって、
a)ポリエチレン系樹脂 100重量部
b)無機充填剤 50〜200重量部
c)酸化チタン 0.5〜20重量部
d)ヒンダードアミン系光安定剤 0.2〜5重量部
からなり、ヒンダードアミン系光安定剤が分子量1500〜4500であり、かつヒンダードアミン系光安定剤のピペリジン環が第3級アミンであることを特徴とするポリエチレン系多孔質フィルムである。
【0012】
また、本発明は、該ポリエチレン系多孔質フィルムの少なくとも片側に通気性補強材を積層してなる積層シートをも提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明について、詳細に説明する。
【0014】
本発明の多孔質フィルムは、ポリエチレン系樹脂に無機充填剤、酸化チタン、および特定のヒンダードアミン系光安定剤を配合したポリエチレン系樹脂組成物からなる、防水透湿性に優れかつ高い耐候性および耐光性を有する多孔質フィルムである。
【0015】
本発明において、多孔質フィルムが有する耐候性および耐光性は、サンシャインカーボンアーク灯で264MJ/m2の紫外線(300〜400nm)を照射する耐侯促進試験を行い、試験後の多孔質フィルムの引張伸度によって評価したものである。本耐候促進試験の条件設定における根拠を説明する。一般に、建材用途、農業用途、廃棄物処理用途等のように屋外で使用する通気性資材は、太陽光に直接曝露されるため、耐候性および耐光性が求められる。その耐候性および耐光性の必要レベルは、各用途や使用環境によって異なるが、建材用途のハウスラップ、農業用途のマルチシート、廃棄物処理用途の堆肥被覆シートで最低限2ヶ月〜1年間の品質保持が必要とされており、さらに、前述した期間を繰り返し使用できることが望まれている。そこで、本用途に適応できる多孔質フィルムの耐候性および耐光性レベルを屋外使用1年間に設定し、1年間の平均太陽紫外線量に相当する264MJ/m2の紫外線を照射することとした。耐候性および耐光性の評価は、耐侯促進試験後の多孔質フィルムのMD方向における引張伸度が100%以上であることをもって評価することとした。引張伸度は、紫外線劣化による分子量低下度合いを物性面から判断する1つの指標であり、100%以上伸度を保持していれば、実用上必要とされる性能は十分満足するレベルと言える。
【0016】
本発明で使用されるポリエチレン系樹脂は、公知のものが特に制限されることなく使用できるが、代表的なものとして、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン(エチレン−α−オレフィン共重合体)、エチレンとビニルアルコール脂肪酸エステルとの共重合体、エチレンとビニルアルコールとの共重合体、エチレンとビニル基含有脂肪酸アルキルエステルとの共重合体、およびこれら重合体の混合物等を使用できる。上記線状低密度ポリエチレンとしては、例えば、エチレンと1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン等の炭素数4〜8のα−オレフィンとの共重合体が挙げられる。また、本発明の効果を阻害しない範囲であれば、必要に応じて上記ポリエチレン系樹脂以外のポリオレフィン系樹脂を添加してもかまわない。
【0017】
これらの中でも、コストパフォーマンスやフィラーとの剥離性に優れる低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンおよび線状低密度ポリエチレンが好ましいが、特に線状低密度ポリエチレンまたは線状低密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンとの組合せが、成膜安定性、強度、柔軟性などのバランスのよい多孔質フィルムを得ることができるため、より好適である。
【0018】
また、上記ポリエチレンの密度が0.910〜0.935g/cm3であり、メルトインデックスが0.5〜15g/10分である時、特に成膜安定性および機械強度、透湿性のバランスの良好な多孔質フィルムが得られるため、好ましい。
【0019】
本発明において、無機充填剤の配合量はポリエチレン系樹脂100重量部に対して50重量部〜200重量部である。無機充填剤の添加量が50重量部未満の場合、フィルムを延伸した際の多孔化が十分でなく透湿性が十分発現しない可能性があり、また、無機充填剤の添加量が200重量部を超えると、フィルム成形時に破れ等が発生しやすく生産性が低下するとともに、得られたフィルムの強度も低下するため好ましくない。
【0020】
本発明において、無機充填剤には別途添加する酸化チタンは含まないが、それ以外には特に制限されることなく、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、炭酸バリウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウムなどの無機塩類、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、シリカ等の無機酸化物、マイカ、バーミキュライト、タルク等のケイ酸塩類および有機金属塩を用いることができる。これらは単独または複数種混合して使用することもできる。これらの中で、コストパフォーマンスおよび樹脂との剥離性を勘案すると、炭酸カルシウムが特に好ましい。
【0021】
ここで、炭酸カルシウムとしては、純度の良好なカルサイト型の結晶質の石灰石を機械的に粉砕、分級して製造した重質炭酸カルシウムや、炭酸ガス化合法、塩化カルシウムソーダ法、石灰ソーダ等の化学反応により湿式で製造した軽質炭酸カルシウム等の粒子が、制限なく使用できる。
【0022】
上記した無機充填剤の平均粒子径は、0.1〜10μmであることが好ましい。無機充填剤の平均粒子径が上記範囲にある時、分散性もよく、延伸時に連通孔の形成が容易である上に、製膜時のフィルム破れ等が発生しにくく生産性よく製造可能である。
【0023】
さらには、該無機充填剤が上記平均粒子径を満足する炭酸カルシウムであることが特に好ましい。
【0024】
本発明に係る多孔質フィルムは、耐候性および耐光性を向上させるために、酸化チタンおよび分子量1500〜4500でかつピペリジン環が第3級アミンであるヒンダードアミン系光安定剤を配合する事が最大の特徴である。かかる組み合わせの中で一つでも添加剤が未添加または所定量以下の場合、十分な耐候性および耐光性は得られない。
【0025】
一般に知られているように酸化チタンはラジカル反応を誘発する光を反射して軽減する。同じ耐光剤の有機系の光吸収剤のようにフィラーと相互作用したり、樹脂内を移動することが無いため、多孔質フィルムの耐光剤としては最適である。これに組み合わせたヒンダードアミン系光安定剤は、軽減された光によるラジカル反応および酸素による酸化反応をクエンチする。ここで、ヒンダードアミン系光安定剤が、そのピペリジン環がリン系安定剤の分解物や無機充填剤の表面処理用の脂肪酸などの酸による失活の少ない第3級アミンであることと、表面ブリードアウトし難い高分子量アミンであることにより本発明において優れた耐候性および耐光性を発言すると考えられる。
【0026】
本発明において、酸化チタンはポリエチレン系樹脂100重量部に対し、0.5〜20重量部、好適には1〜5重量部が配合される。この配合割合が0.5重量部未満では、得られる多孔質フィルムの光隠蔽性、紫外線吸収性が十分発現せず、耐候性および耐光性の改善効果が得られない。また20重量部より多い場合は、得られる多孔質フィルムの耐候性および耐光性の改善効果が平衡状態となってコストパフォーマンスが低下する上、フィルムの生産性や強度が低下するため好ましくない。
【0027】
本発明で使用される酸化チタンは、ルチル型あるいはアナターゼ型の結晶構造を有する酸化チタンが制限なく使用できる。これらの中で、得られる多孔質フィルムの光隠蔽性、紫外線吸収性等の理由から、ルチル型結晶構造を有する平均粒子径0.01〜0.5μmのものが好適である。
【0028】
また、本発明で使用される酸化チタンは、シリカおよび/またはアルミナで表面処理された酸化チタンを使用することが好適である。シリカおよび/またはアルミナで表面処理された酸化チタンは、接触するポリエチレン系樹脂を光励起により劣化させることが無く、本発明の多孔質フィルムの耐候性や耐光性をより向上させることができる。表面処理された酸化チタンとしては、得られる多孔質フィルム中への分散性、酸化チタンの安定性等の理由から、酸化チタン100重量部に対して2〜20重量部、好ましくは4〜20重量部のシリカおよび/またはアルミナで被覆したものが好適である。特にシリカとアルミナの複合体により4〜10重量部被覆したルチル型酸化チタンを用いた場合が、最も耐候性および耐光性の向上効果が得られる。かかる表面処理酸化チタンは例えばタイオキサイド社などからすでに市販されている。
【0029】
さらに本発明の酸化チタンのポリエチレン系樹脂への分散性を高める目的で、高級脂肪酸および/または高級脂肪酸金属塩を添加することができる。添加量は、酸化チタン100重量部に対して2〜20重量部、好ましくは4〜20重量部被覆したものが好適であり、添加量が以上の範囲である時、良好な分散性を示す。
【0030】
本発明において、ヒンダードアミン系光安定剤の配合割合はポリエチレン系樹脂100重量部に対して0.2〜5重量部、好ましくは1〜3重量部である。この配合割合が0.2重量部未満では、耐候性および耐光性の改善効果が得られず、また5重量部より多い場合は耐候性および耐光性の改善効果が平衡状態となり、かつコストアップとなり実用上好ましくない。
【0031】
本発明に使用されるヒンダードアミン系光安定剤は、分子量1500〜4500であり、かつピペリジン環が第3級アミンのものである。分子量が1500未満では、成形後のフィルム表面への移行が避けられないため、得られる多孔質フィルムの長期間の耐候性および耐光性が保証されず、分子量が4500を超えるものは入手が困難である。また、ピペリジン環が第2級アミンのものは、原料組成物中に含まれる酸性物質、例えばリン系酸化防止剤の加水分解物や脂肪酸等との相互作用が避けられないため、得られる多孔質フィルムが経時的に変色し商品価値が低下する。かかる理由から、長期間の耐候性および耐光性と耐変色性を満足するために、ヒンダードアミン系光安定剤は、分子量が1500〜4500であり、かつピペリジン環が第3級アミンである必要がある。
【0032】
本発明に使用されるヒンダードアミン系光安定剤としては、N−Meタイプ、N−Rタイプ等のアミンを使用することができる。N−Meタイプとしては、N,N’,N’’,N’’’−テトラキス−(4,6−ビス−(ブチル−(N−メチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)−トリアジン−2−イル)−4,7−ジアザデカン−1,10−ジアミン、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸と1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジノールとβ,β,β’,β’,テトラメチル−3,9−(2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン)ジエタノールとの縮合物等が挙げられ、N−Rタイプとしては、コハク酸ジメチルと4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジンエタノールとの重合物等が挙げられる。また、これらは単独もしくは2種以上混合して使用できる。特に、A)N,N’,N’’,N’’’−テトラキス−(4,6−ビス−(ブチル−(N−メチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)−トリアジン−2−イル)−4,7−ジアザデカン−1,10−ジアミンとB)コハク酸ジメチルと4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジンエタノールの重合物の混合物が、高い耐候性および耐光性の改善効果が得られるので好ましい。この場合両ヒンダードアミン系光安定剤の併用割合は重量比(A/B)で2/8〜8/2程度が好ましい。
【0033】
本発明のポリエチレン系多孔質フィルムは、本発明の目的を阻害しない範囲で、さらに石油樹脂など他の熱可塑性樹脂、顔料、安定剤、界面活性剤、可塑剤、オイル、その他添加剤を必要に応じて適時添加する事ができる。なかでも押出成形時の熱安定剤として、ヒンダードフェノール系熱安定剤とリン系熱安定剤の配合が好適である。
【0034】
ヒンダードフェノール系熱安定剤としては、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、テトラキス[メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)トリオン、3,3’3”,5,5’5”−ヘキサ−t−ブチル−a,a’a”−(メシチレン−2,4,6−トリイル)トリ−p−クレゾール、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,6−ジ−t−ブチル−4−(4,6−ビス(オクチルチオ)−1,3,5−トリアジン−2−イルアミノ)フェノール、トリス(3,4−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート等が挙げられ、本発明のポリエチレン系樹脂100重量部に対して0.01〜2重量部配合するのが好適である。
【0035】
リン系熱安定剤としては、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、ビス[2,4−ビス(1,1−ジメチルエチル)−6−メチルフェニル]エチルホスファイト等のホスファイト系、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)[1,1−ビフェニル]−4,4’−ジイルビスホスホナイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンホスホナイト等のホスホナイト系が挙げられ、本発明のポリエチレン系樹脂100重量部に対して0.01〜2重量部配合するのが好適である。
【0036】
一般的に、多孔質フィルムの耐候性および耐光性はその厚みに依存するところが大きく、厚みが厚いほど耐候性に優れるが、本発明によれば酸化チタンおよびヒンダードアミン系光安定剤を添加することにより、熱や紫外線等の樹脂劣化因子を効率的に長期間に渡って抑制するため、得られる多孔質フィルムの耐候性および耐光性を保持できる。特に、厚みが10〜100μmであるとき、厚みによる耐候性および耐光性の改善効果が大きいだけでなく、コストパフォーマンスに優れ、フィルムの引裂強度に優れた多孔質フィルムを得ることができるため好ましい。さらに好ましくは、厚さ20〜50μmのとき上記のバランスが優れている。
【0037】
次に上記ポリエチレン系多孔質フィルムを製造する一般的な方法について説明する。
【0038】
本発明の樹脂組成物を構成する各成分及び必要により配合する添加剤等の混合及び造粒方法は特に限定されず、公知の方法が採用できる。例えば通常のヘンシェルミキサー、スーパーミキサー、タンブラーミキサー等で混合した後、一般に高混練タイプの2軸押出機、タンデム型混練機等でストランドカット、ホットカット、アンダーウォーターカットなどの方法で混練、ペレット化する。
【0039】
上記のペレット化した組成物を押出機の先端に装着したサーキュラダイ又はTダイでフィルム状に成形し、1軸もしくは2軸延伸法等の公知の方法で多孔質フィルムとする。T−ダイ法を用いる場合の冷却方法は、特に限定されず、ニップロール法やエアナイフ法及びエアチャンバー法等公知の方法が採用できる。
【0040】
上記の製膜されたシートは、ロール延伸法またはテンター延伸法等の公知の方法により、常温以上、樹脂の軟化点未満の温度範囲で、少なくとも1軸方向に延伸することにより、規定した多孔質フィルムを得ることができる。延伸倍率は、特に制限されることはないが、延伸倍率1.1〜2.0倍である時、気体透過度と機械物性がバランスした多孔質フィルムを得ることができる。また、延伸は一段延伸でも多段延伸でもよく、必要に応じて延伸後に熱処理を行っても良い。該多孔質フィルムと通気性補強材を熱融着により積層する際の生産性を勘案すると、熱処理を行いフィルムの熱収縮率を緩和した方が好ましい。
【0041】
本発明の多孔質フィルムは、通気性補強材と積層することにより、建材用途、農業用途、廃棄物処理用途等の耐候性や耐光性を必要とする透湿防水シート等に好適に使用できる。
【0042】
通気性補強材としては、特に制限されることなく、例えば、不織布、織布、割布、メッシュ、ネット、フィルト、紙、布等を使用することができる。また、通気性補強材の材質は、特に制限されることなくポリオレフィン系、ポリエステル系、ナイロン系のものを使用することができるが、本発明の多孔質フィルムと積層する際に熱融着法により容易に積層できることを勘案すると、表面層として130℃以下の融点ピークを持つポリエチレン系樹脂を含有しているものが好ましい。
【0043】
積層シートの製法としては、特に制限されることなく、公知の方法を用いることができ、熱ラミ、ドライラミ、ウェットラミなどの方法で貼り合わせて得ることができる。いずれの方法によっても、良好な層間接着強度を得ることができる。なかでも、作業性、経済性を勘案すると、本発明の多孔質フィルムと通気性補強材とを熱融着によって接着する方法が好ましい。熱融着法は、多孔質フィルムと通気性補強材を巻出機より巻出して、それぞれを積層した状態で電気加熱、誘電加熱、熱媒循環加熱等で加熱されたドラムロールとシリコンゴムロール間でニップして熱融着して巻取る方法が一般的である。熱融着の温度は、原料組成物の融点未満であることが好ましい。
【0044】
また、積層シートにより長期の耐候性および耐光性を付与するためには、通気性補強材にヒンダードアミン系光安定剤、紫外線吸収剤、または両者の混合物を適量添加して、耐候性および耐光性を付与することがより好ましい。
【0045】
不織布製造用の原料樹脂に配合できる紫外線吸収剤は、ベンゾトリアゾール系、べンゾフェノン系またはベンゾエート系紫外線吸収剤から選ばれる。ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−べンゾトリアゾール、2−(3,5−ジーtーブチル−2−ヒドロキシフェニル)べンゾトリアゾール、2−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキン−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾールなどが挙げられる。
【0046】
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキンベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、p−t−ブチルフェニルサリシレート−2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフエニル)ベンゾトリアゾールなどが挙げられる。ベンゾエノン系紫外線吸収剤としては、2,4−ジ−t−ブチルフェニル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエートなどが挙げられる。中でも、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノンが好適である。
【0047】
配合できるヒンダードアミン系光安定剤としては、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)[3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドリキシフェニル]メチル]ブチルマロネート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート及びメチル1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルセバケートの混合物、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、N,N’,N’’,N’’’−テトラキス−(4,6−ビス−(ブチル−(N−メチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)−トリアジン−2−イル)−4,7−ジアザデカン−1,10−ジアミン、ポリ[{6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}]、ポリ[(6−モノフォリノ1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル){(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}]、コハク酸ジメチルと4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジンエタノールとの重合物、ジブチルアミン・1,3,5−トリアジン・N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル−1,6−ヘキサメチレンジアミンとN−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブチルアミンとの重縮合物、1,2,3,4−ブタンテトラカルボン酸と1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジノールとβ,β,β’,β’,テトラメチル−3,9−(2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン)ジエタノールとの縮合物、ポリメチルプロピル−3−オキシ−[4(2,2,6,6−テトラメチル)ピペリジニル]シロキサン等が挙げられる。中でも、ポリ[{6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}]、コハク酸ジメチルと4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジンエタノールとの重合物、N,N’,N’’,N’’’−テトラキス−(4,6−ビス−(ブチル−(N−メチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)−トリアジン−2−イル)−4,7−ジアザデカン−1,10−ジアミンが好適である。
【0048】
通気性補強材の原料樹脂への紫外線吸収剤の配合量は、原料樹脂100重量部に対して0.01〜5重量部、ヒンダードアミン系光安定剤は0.01〜5重量部の範囲とするのが好ましい。配合量がこの範囲にある時、ブリードアウトによる外観不良もなく、かつ良好な耐光性を発現する。
【0049】
通気性補強材は、防水(はっ水)加工されていてもよく、防水加工する際に使用できる防水剤(はっ水剤)としては、不溶性アルミニウム石鹸、パラフィン、蝋、メチル水素ポリシロキサン、末端水酸基含有ジメチルポリシロキサンなどの他、高分子鎖に対してペンダント鎖の末端にトリフルオロメチルを有する高分子化合物や、フルオロメチルを疎水基とする界面活性剤などが挙げられる。これらは、単独でも2種類以上の混合物であってもよい。
【0050】
【発明の効果】
本発明のポリエチレン系多孔質フィルムは、従来の防水透湿性に加えて、高い耐候性および耐光性をも兼ね備えている。
【0051】
従って、このような性質を有する多孔質フィルム及びその積層シートは、特にハウスラップ、ルーフィング等の建材用途、農業用マルチシート等の農業用途、および堆肥被覆シート等の廃棄物処理用途等に好適に使用することができる。
【0052】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を示すが、本発明はこれらの実施例に制限されるものではない。
【0053】
実施例及び比較例で用いた、ポリエチレン系樹脂、無機充填剤、酸化チタン、ヒンダードアミン系光安定剤、紫外線吸収剤を表1に示す。
【0054】
尚、実施例及び比較例に記載した物性値は以下に示す方法によって測定したものである。
【0055】
1)厚さ
JIS K 6734法に準じてダイヤルゲージにて測定した。
【0056】
2)透湿度
JIS Z 0208に準じて測定した。
測定温度40℃、湿度90%の条件下で測定した。
【0057】
3)引張伸度
JIS K 7127に準じて、試験片幅25mm、引張速度200mm/minの条件で測定した。
【0058】
4)耐候性および耐光性
耐候性および耐光性の評価は、屋外1年間曝露に相当する紫外線量を照射する耐候促進試験を行った後の多孔質フィルムのMD方向における引張伸度の値により評価した。
【0059】
まず、JIS A 1415に準拠して耐候性試験を行った。耐候促進装置としてサンシャインカーボンアーク灯を使用したサンシャインウェザーメーター(機種名 S80 スガ試験機(株)製放射照度255W/m2<300〜700nm>)を用いた。耐候性試験は、上記耐候促進装置により、ブラックパネル温度63℃、18/120分間水噴霧の条件下で紫外線部(300〜400nm)の全照射強度が264MJ/m2となるように紫外線を照射して行った。
【0060】
上記耐候促進試験を行った後、JIS K 7127に準じて、試験片幅25mm、引張速度200mm/minの条件で、耐侯促進試験後多孔質フィルムのMD方向における引張伸度を測定した。引張伸度の測定はn=5で行い、その平均値が100%以上であれば、耐候性および耐光性が良好であると評価した。
【0061】
5)色差
JIS Z 8729に準拠し、色彩色差計(MINOLTA製、装置名:CR−300)を使用してL*a*b*表色系で示されるb*値を測定した。測定は、成膜直後の多孔質フィルムと2ヶ月経過後の多孔質フィルムについてn=10で行い、その平均値から変化量Δb*値(2ヶ月経過後のb*値−成膜直後のb*値)を算出し、フィルムの変色度合の指標とした。
【0062】
実施例1
表2に示す、線状低密度ポリエチレン(出光石油化学製、商品名:LLDPE0234CL)90重量部および低密度ポリエチレン(三井石油化学製、商品名:ミラソン16P)10重量部からなるポリエチレン系樹脂100重量部に対して、炭酸カルシウム(同和カルファイン製、商品名:LAC2000)125重量部、酸化チタン(タイオキサイド製、商品名:R−TC30)2.0重量部、ヒンダードアミン系光安定剤(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製、商品名:Tinuvin622LD)1.5重量部を添加した配合に、さらにポリエチレン系樹脂100重量部に対して、熱安定剤としてヒンダードフェノール系熱安定剤(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製、商品名:IRGANOX3114)0.2重量部とリン系熱安定剤(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製、商品名:IRGAFOS168)0.3重量部とを添加した配合で、造粒、フィルム成形、ラミネーションを行った。
【0063】
造粒はベント付φ30mm二軸押出機を用いて、シリンダー温度180℃でストランド状に押出し、水槽で冷却後に5mm程度にカット・乾燥してペレットとした。次に、上記ペレットをφ30mmTダイ成膜機にてフィルム成形した。この時の、リップクリアランス=1.0mm、ダイ温度=230℃、エアギャップ=120mm、引取速度=20m/min、キャストロール温度=20℃であった。さらに、60℃に設定したロール延伸機で一軸延伸し、次いで80℃に設定した熱セットロールでインラインアニーリングした。
【0064】
得られた多孔質フィルムのフィルム厚み、透湿度、耐侯促進試験後の引張伸度、フィルム変色度合の評価を行った。結果を表2に示した。得られた多孔質フィルムは、5000g/m2以上の良好な透湿度を有していた。また、耐候促進試験後のMD方向における引張伸度は100%以上の高い伸度を保持しており、2ヶ月経過後のフィルムの変色もほとんどなかった。
【0065】
実施例2〜7
組成物の配合を表2に示す配合に変えた以外は、実施例1と同様に行った。結果を表2に示した。得られた多孔質フィルムは、いずれも5000g/m2・24Hr以上の良好な透湿度を有していた。また、耐侯促進試験後のMD方向におけるフィルム引張伸度は100%以上の高い伸度を保持しており、2ヶ月経過後のフィルムの変色もほとんどなかった。
【0066】
表面処理された酸化チタンを添加した系(実施例1、2、3、4、5、7)においては、特に耐変色性が優れていた。
【0067】
比較例1〜5
組成物の配合を表3に示す配合に変えた以外は、実施例1と同様に行った。
【0068】
各配合の評価の結果、いずれの配合においても5000g/m2以上の良好な透湿度を有していた。ところが、ヒンダードアミンを無添加とした系(比較例1)、酸化チタンを無添加とした系(比較例2)、ヒンダードアミンとして分子量737のヒンダードアミンを用いた系(比較例5)、ヒンダードアミン系光安定剤とベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤を併用した系(比較例6)では、耐候促進試験後のMD方向の引張伸度は著しく低下し、ヒンダードアミンとして第2級アミンを用いた系(比較例3、4)は、耐侯促進試験後のMD方向の引張伸度は100%維持しているものの、2ヶ月経過後のフィルムの変色が著しく、商品価値が大きく低下するものであった。
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】
【表3】
Claims (3)
- フィルムを少なくとも一軸方向に延伸して多孔化した多孔質フィルムであって、
a)ポリエチレン系樹脂 100重量部
b)無機充填剤 50〜200重量部
c)酸化チタン 0.5〜20重量部
d)ヒンダードアミン系光安定剤 0.2〜5重量部
からなり、ヒンダードアミン系光安定剤が分子量1500〜4500であり、かつヒンダードアミン系光安定剤のピペリジン環が第3級アミンであることを特徴とするポリエチレン系多孔質フィルム。 - 請求項1記載の多孔質フィルムであって、酸化チタンがシリカおよび/またはアルミナで表面処理されていることを特徴とするポリエチレン系多孔質フィルム。
- 請求項1記載のポリエチレン系多孔質フィルムの少なくとも片側に通気性補強材を積層してなる積層シート。
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