JP2004131457A - 透明性基剤及びそれを配合した化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】透明性が高く、色調をクリアーに発色させ(発色性)、唇への染料、色素の染着を防ぎ、唇に刺激を与えず(安全性)、仕上がりの質感(艶感)、使用感(使用性)、形状保持性(折れ強度、曲がり等)、経時安定性(油のにじみ、粉ふき等)に優れた透明性基剤及びそれを配合した化粧料の提供。
【解決手段】1)ヒドロキシステアリン酸(特に12−ヒドロキシステアリン酸)及び/又はデキストリン脂肪酸エステル2)ポリエーテル変性シリコーン及び/又は長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノシロキサン3)常温で液状の油性成分とを配合してなり、好ましくは更にロジン酸多価アルコールエステル及び/又はその誘導体、ノニオン界面活性剤、多価アルコール、多価アルコール溶解油剤などを含有する化粧料。
【選択図】なし
【解決手段】1)ヒドロキシステアリン酸(特に12−ヒドロキシステアリン酸)及び/又はデキストリン脂肪酸エステル2)ポリエーテル変性シリコーン及び/又は長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノシロキサン3)常温で液状の油性成分とを配合してなり、好ましくは更にロジン酸多価アルコールエステル及び/又はその誘導体、ノニオン界面活性剤、多価アルコール、多価アルコール溶解油剤などを含有する化粧料。
【選択図】なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は(1)ヒドロキシステアリン酸(特に12−ヒドロキシステアリン酸)及び/又はデキストリン脂肪酸エステルと(2)ポリエーテル変性シリコーン及び/又は長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン3)常温で液状の油性成分、に更に好ましくはロジン酸多価アルコールエステル及び/又はロジン酸多価アルコールエステル誘導体、油性成分が屈折率1.40〜1.60の油分を含有する、透明性が高く、色々の形状が透けて見え、色調をクリアーに発色させ(発色性)、唇への染料の染着を防ぎ(安全性)、仕上がるの質感(艶感)、伸び、つきが良く、べたつきが少ないみずみずしい使用感(使用性)形状保持性(折れ強度、曲がり)、経時安定性(油のにじみ、粉ふき)に優れた透明基剤及びそれを配合した化粧料に関する.
本発明の透明性基剤の用途はリップクリーム、リップグロス、リップカラーグロスヘアチック、フレグランススチック等の化粧料のみにとどまらず、薬用スチックなど消炎沈痛剤、制汗剤、肌アレ防止剤、消毒剤、カユミ止め剤等の医薬品基剤.
クレヨンなどの文具基剤など広く用いられるものである.
【0002】
【従来の技術】
従来、化粧品分野に於いて油性の固形化粧料は化粧料用油分にポリワックス、セレシン、キャンデリラワックス、蜜蝋、カルナバロウのようなワックスを加熱溶解し所望の形に充填、成形して来た.この方法で得られる油性固形化粧料は外観が不透明であり、安全性で透明性に優れた化粧料は未だ得られていなかった.又口紅類は永い年月の間研究開発と改良が加えられているが、色素が人体に及ぼす弊害の除去(保健衛生上の立場)とカラフルな色彩が幾種類も完成され、年代にマッチした化粧効果をあげる(化粧効果の面)ことが大切である
近年、口紅、リップクリーム、ヘアー化粧品等において、外観の美しさ(見た目の美しさ)、を強調したり、発色性(色の鮮やかさ)、透明性(色調の透明感)、ずみずしい艶、光沢、輝き、ラメのある仕上がり効果(実使用効果)、柔らかく、しっとり感があり、しっとり感の持続性があり、べとつかない、伸び、つきの良い(使用性)、唇が荒れないもの、唇が乾燥しない(安全性)、ものが求められるようになり、ビジュアル特性、実使用効果、から、透明性に優れた発色性、艶、光沢使用性、安全性、安定性、形状保持性の高い透明油性基剤の開発が望まれていた.
これは、清潔、ピュア、軽さ、フレッシュさ、天然志向、若さの追求の現れである
【0003】
透明化粧料の先行技術には、いくつかの問題点があり、下記に述べる
1)透明性:透明性が温度、経時によりなくなる傾向にある.
2)発色性:発色性に乏しく色がつかない、鮮明度に欠ける.
3)非染着性:染料により染着し唇が荒れるなどがある.
4)色調巾:水溶性染料の安定化配合が難しい.
5)強 度:使用中に折れたり曲がったりし形状保持が難しい.
6)使用性:伸びが重く、べたつき、使い心地がよくない.
7)仕上がり効果:みずみずしい艶のある使用感と艶のある仕上がり感に欠ける.
8)保湿性:水溶性保湿剤の安定化配合が難しい(トリートメント効果)
9)耐温度性:保存温度経時安定性(発汗、油にじみ等)に欠ける. 等であり優れた透明性、みずみずしい艶、鮮やかな発色性、染料が染着しない安全性、使用性、保存安定性、形状保持性(折れ強度)の良いものの開発が望まれる.
特に3)の非染着性、4)の色調巾に関しては従来の技術にない全く新しい発明であり比較すべき従来の技術はない.
透明に発色させるには染料を配合することは必須であるが、染料による染着により皮膚、粘膜にトラブル(荒れる、乾燥する、アレルギー、黒ずみ等)を招くこともあり、弱い方は使用をさける必要があった、又水溶性染料の配合技術も必要である
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
係る状況下、本発明の目的とするところは優れた透明性、発色性、美的外観を有し塗布時に、伸び、つき、使用感(べたつきがなくが良く)、みずみずしい艶を付与しその持続性にに優れ、色素が唇に染着することない(安全性、安心感)、保存安定性、充填・成形性の良い、優れた透明性、発色性、形状保持性、安全性、安定性色調巾が広く、非染着性に優れた透明油性化粧料を提供することにある.
特に、クリアーな透明感のある発色が期待される透明性基剤は、必ず着色剤として染料(油溶性染料、水溶性染料)を使い、その染料による唇への染着を防ぐことと(安全性)、ゲル構造(透明)による形状保持(折れ強度、曲がり)の難しさ、と使用性(伸び、つき、持続性)、経時安定性を同時に満足させることが最大の課題である.
【0005】
【発明が解決するための手段】
上記課題は次の成分(1)、(2)、及び(3)の(1)ヒドロキシステアリン酸(特に12ヒドロキシステアリン酸)及び/又はデキストリン脂肪酸エステル(2)ポリエーテル変性シリコーン及び/又は長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、(3)常温で液状の油性成分を含有することにより、更に好ましくはロジン酸多価アルコールエステル及び/又はロジン酸多価アルコールエステル誘導体を含有すること、油性成分が屈折率 1.40〜1.60からなる油分を配合することにより達成される.
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明に係わるデキストリン脂肪酸エステルはデンプンの加水分解であるデキストリンと高級脂肪酸とのエステル化合物であり液状油のゲル化剤、ゾル化剤として良く知られている.ゲル化剤としてのデキストリンと飽和脂肪酸のエステルの中では安定性等の面よりパルミチン酸デキストリンが好ましい.デキストリンとしては平均重合度10〜50のもので、高級飽和脂肪酸が炭素数12〜22の物が好ましく、脂肪酸の置換度はデキストリンのグルコース単位当たり1.0以上の物が好ましい.例えば、千葉製粉社よりレオパールKL、レオパールKEとして市販されている.
ゾル化剤としてはデキストリンと脂肪酸とのエステル化合物であって、デキストリン平均糖重合度が3〜150であり、脂肪酸が炭素数8〜22の直鎖脂肪酸と、炭素数4〜26の分枝脂肪酸、炭素数6〜30の不飽和脂肪酸、炭素数6以下の直鎖飽和脂肪酸の一種又は二種以上とからなり、グルコース単位当たりの脂肪酸の置換度が1.0〜3.0であることを特徴とし、デキストリン脂肪酸エステルの脂肪酸組成において直鎖脂肪酸と、分枝脂肪酸、不飽和脂肪酸、炭素数6以下の脂肪酸の一種又は二種以上とのモル比が50対50から99対1の範囲である.特徴としてはチキソトロピー性等に優れ、保湿性、乳化性、付着性、分散性に優れ、組成物は保存安定性、使用性に優れた特性を示す. 例えば、代表的エステル化合物として、千葉製粉社よりレオパールTTとして市販されている.
レオパールTTはパルミチン酸/2−エチルヘキサン酸デキストリンで反応モル比パルミチン酸:2−エチルヘキサン酸=85:15、付加モル数 2.1のエステルである. 通常透明性基剤中に1.0〜45.0重量%使用される.
油性成分の性質によりレオパールKLとレオパールTTを併用すると優れた透明基剤を作ることが出来る.使用範囲は1.0〜45.0%好ましくは2.0〜35.0%1.0%以下では賦型出来ず45.0%以上では硬くて伸びが悪く好ましくない.
本発明に用いるヒドロキシステアリン酸は主としてリシノール酸に水素添加したもので、12位の炭素に不せい水酸基を有する飽和脂肪酸である、12−ヒドロキシステアリン酸(融点、76.6〜76.9℃)であり、透明性基剤の固形化剤であって、そのゲルは膜薄で粘着感(ベタツキ感)、ワックス感(伸びの重さ)が少なく、発色性、伸展性、付着性、洗浄性に優れ、広い温度範囲にわたって硬度変化が少ないその他、本発明において用いられるヒドロキシステアリン酸は2−ヒドロキシステアリン酸、3−ヒドロキシステアリン酸、4−ヒドロキシステアリン酸、5−ヒドロキシステアリン酸、6−ヒドロキシステアリン酸、7−ヒドロキシステアリン酸、8−ヒドロキシステアリン酸、9−ヒドロキシステアリン酸、10−ヒドロキシステアリン酸、11−ヒドロキシステアリン酸、13−ヒドロキシステアリン酸、14−ヒドロキシステアリン酸、15−ヒドロキシステアリン酸、16−ヒドロキシステアリン酸、17−ヒドロキシステアリン酸、18−ヒドロキシステアリン酸、等であるヒドロキシステアリン酸の使用量は目的物の剤型、透明性、形状保持性、使用性、、機能性などにより異なるが、通常透明性基剤中に1.0〜45.0重量%程度が好ましく、更に好ましくは2.0〜25.0重量%である.ヒドロキシステアリン酸が1%以下と少ないと賦型出来ず、45%以上多くなると透明性が劣るため好ましくない
その他、本発明においては、炭素数が9〜34であるアルキル基を有するヒドロキシカルボン酸が好適に使用されるが、その中でも炭素数が14〜20であるアルキル基を有するヒドロキシカルボン酸が好ましい.
本発明に使用されるポリエーテル変性シリコーン、長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンは下記の通り.1.0〜99.0重量%使用.ポリエーテル変性シリコーンとしては主なものはポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体(信越シリコーンKF6017、KF6016、KF6015、KF945A、KF6008、KF352A等、東レ・ダウコーニングシリコーンSH3773C、SH3772C、SH3775C、SH3775M、SS2805等).直鎖型ポリエーテル変性シリコーン(FZ2207)、 ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体(信越シリコーン KF6012、 東レ・ダウコーニングシリコーンSH3748、SH3749)長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンとして主なものはアルキルポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン(ゴールドシュミット社アビルEM−90、アビルWE−09、アビルB9806、DC5200等)分岐型ポリエーテル変性シリコーン(信越シリコーンKF6026、KF6028)両末端型ポリエーテル変性シリコーン、片末端型ポリエーテル変性シリコーン、両末端・側鎖型ポリエーテル変性シリコーン、ブランチ型ポリエーテル変性シリコーンもこれに含、
上記の主な成分以外でも全てのポリエーテル変性シリコーン及び長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン共変性変性オルガノポリシロキサンがこれ含まれる.又上記シリコーン変性物に限ることなく、HLBが1.0〜8.0でヒドロキシステアリン酸及び油性成分に親和性があるものはすべて含まれる.
ポリエーテル変性シリコーンは発色性、非染着性(安全性)、感触改良、温度安定性、形状保持性、耐油性、無転移性付与のために使用される
使用範囲は0.5〜98.0重量%が好ましく、更に好ましくは1.0〜25%で0.5%以下では染料の染着を防ぐことは出来難い、
常温で液状の油性成分としての屈折率が1.40〜1.60の油分の代表成分としては流動パラフィン、α−オレフィンオリゴマー、スクワレン、スクワラン、植物スクアラン、合成スクアラン、流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、ポリブデン等の炭化水素油、
ホホバ油、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、イソプロピルミリステート等 エステル油
ヒマシ油、小麦胚芽油、ミンク油、マカデミアンナッツ油、アボガド油、ゴマ油、ベニバナ油、グレープシード油、コーン油、ひまわり油、エゴマ油、馬油、エミュ油オリーブ油、メドフォーム油、月見草油、ピーチカーネル油、等のトリグリセライドオクチルドデカノール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、等の高級アルコール、オクチルドデカノール、液状ラノリン、等ラノリン誘導体メチルフェニルポリシロキサン(KF56、SH556、SF557、SF558)シリコーン誘導体、グリセリルウンデシルジメチコン、等
合成油として
ポリグリセリン脂肪酸エステル(テトライソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、モノイソステアリン酸ポリグルセリル)、
トリメチロールプロパントリイソステアレート(高級アルコール工業(株)KAK TT1)、(2−ヘキシルデカン酸/セバシン酸)ジグリセリルオリゴエステル(日清製油サラコスDGS16)、リンゴ酸ジイソステアリル(日清製油、コスモール222)トリ(水素添加ロジンイソステアリン酸)グリセリル、
ダイマージオールと炭素数4〜34ダイマーエステル、例えば日本精化(株)のモノカルボン酸又はジカルボン酸とのエステル、即ち
ダイマー酸ジエステル(PI−DA=ダイマージリノール酸イソステアリル/フィトステリル)、ダイマージオールダイマー酸エステル(DD−DA5=ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル(5)、DD−DA7=ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル(7))、ダイマージオールジエステル(DD−DHR=ジ水添ロジンダイマージリノレイル、DD−IS=イソステアリン酸ダイマージオール)、ダイマージオールモノエステル(DD−MIS=モノイソステアリン酸ダイマージオール)、等である.
東亜合成のダイマージオール=ペスポールHP−1000等
油性成分は、透明性、発色性、艶(光沢性)、使用感、形状保持性(折れ強度)、温度安定性等の目的で使用され、1.0〜98.0重量%の範囲で使用される。好ましくは、10.0〜90.0重量%使用される
ロジン酸多価アルコールエステル及び/又はロジン酸多価アルコールエステル誘導体としては(水素添加物、非添加物を含む)ロジン、水添ロジン、重合ロジンの主成分である樹脂酸を多価アルコール類でエステル化したものである.
構成する多価アルコール類としては、グリセリン、ペンタエリスリット、ジペンタエリスリット、トリメチロールプロパン、等があり市販品としては、アビエチン酸グリセリンエステルとして荒川化学工業のエステルガムAAG、ロジン酸ペンタエリスリットとしては荒川化学工業のエステルガムHP、ロジン酸多価アルコールエステル誘導体としては日清製油のジペンタエリトリット脂肪酸エステル(コスモール168AR)がある. 樹脂酸の多価アルコールエステルは屈折率の広い範囲の液体油剤を透明化することが出来る一方透明度向上及び経時不透明化防止、艶・光沢性、発色性、色彩効果(色味)、皮膜形成性、形状保持(折れ強度)、温度安定性、付与を目的に使用される.
使用範囲は0.5〜60.0重量%であり好ましくは1.0〜50.0重量%である多価アルコール溶解油剤としてプロピレングリコール脂肪酸エステル(ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、等)、ネオペンチルグリコール脂肪酸エステル(ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール ジカプリル酸ネオペンチルグリコール、等)ブチレングリコール脂肪酸エステル、ヘキシレングリコール脂肪酸エステル、多価アルコールとしてジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール400、1.3ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、等
染料としてはコチニール、ラッカイン酸、クチナシ、カカオ、ベニバナ、キャベツ、トウガラシ、クロロフィル、パプリカ、シコニン、β−カロチン、ビタミンB2酪酸エステル、等の天然色素
赤色106号、赤色2号、赤色102号、黄色4号、黄色5号、青色1号、赤色3号 赤色104号、赤色105号、等の食用合成色素
赤色227号、赤色230−1号、橙色205号、黄色202−1、黄色203号 緑色201号、緑色204号、青色205号、褐色201号、等酸性染料
赤色215号、赤色218号、赤色223号、赤色225号、橙色201号、黄色204号、緑色202号、紫色201号、等油性染料、赤色213号の塩染染料
赤色226号、青201号、青204号建染染料
ノニオン界面活性剤としては、HLB=1〜12のものが良く、好ましくは
ソルビタン脂肪酸エステル(トリオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン等)、ポリグリセリン脂肪酸エステル(ジイソステアリン酸ジグりセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸デカグリセリル、イソステアリン酸ポリグリセリル−4、等)、グリコール脂肪酸エステル、ヘキシレングリコール脂肪酸エステル、等の不飽和脂肪酸、側鎖脂肪酸のエステル。
コレステロール類としてラノステロール、コレステロール、フィトステロール等染料溶解剤としてジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ペラルゴン酸プロピレングリコール、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ペラルゴン酸ネオペンチルグリコール、等カプリル酸グリコールエステル、ペラルゴン酸グリコールエステル、カプリン酸グリコールエステル、2−エチルヘキサン酸グリコールエステルがある
屈折率が1.40〜1.60の粉体としてアクリル微粒子粉体、架橋ポリメタクリル酸メチル、炭酸カルシウム、無水珪酸及びシリル化無水ケイ酸、ナイロンパウダー、トウモロコシ澱粉、シルクパウダー、等で綜研化学のMP1600、MP2200、が代表的原料である.
ラメ剤、光輝性顔料
光輝性顔料(雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、アルミニウム粉、等)
雲母、合成雲母、
美容剤、薬剤
抗炎症剤(グリチルリチン酸及び誘導体、グリチルリチン酸ステアリル)
美白剤(アルブチン、コウジ酸、アスコルビン酸、アゼライン酸、エラグ酸、ルシノール、グルタチオン及び各誘導体等ジパルミチン酸アスコルビル)
ビタミン(ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンE、及び誘導体、ジカプリル酸ピリドキシン、酢酸d1−α−トコフェロール、ビタミンAパルミテート、
紫外線吸収剤(エスカロール557、パルソール1789、パルソールA、ジパラメトキシケイヒ酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル等)
薬剤(メントール、カンファー)
育毛・養毛剤(パントテニールアルコール)
有機性顔料、無機性顔料
有機顔料(赤色201号、赤色202号、赤色226、赤色227号、赤色228号、赤色230号−2、赤色204号、赤色205号、等)
無機顔料(ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、マイカ、酸化チタン、酸化亜鉛、群青、硫酸バリウム、タルク、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素、セリサイト、セラミックスパウダー、等)
高分子粉体(シルクパウダー、ナイロンパウダー、ポリエチレン末、ポリスチレン結晶セルローズ、アクリルパウダー、エポキシパウダー、ベンゾグアナミン、等)、
その他、保湿剤、アルコール、水、香料、
下記に製剤化に必要な試験結果を示す
次の表2に透明性基剤に使用するポリエーテル変性シリコーンと長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノシロキサンの特性について示す.
表4、表5に染料溶解試験の結果を示す
透明スチックの製法
透明スチックの製法
染料溶解剤(界面活性剤−多価アルコール−セチルジメチコンコポリオール)に染料を均一に加熱透明溶解した後、残りの液体油分と12ヒドロキシステアリン酸を加えて、80〜90℃に加熱溶解した後、酸化防止剤、香料、薬剤、美容剤、紫外線吸収剤などを加えて、ミキサーで均一に溶解し脱法した後、所定の容器、金型に流し込み冷却・固化する。
【0007】
【発明の効果】
本発明は新規な透明基剤と新規な美容法を開発することにあり、即ち、
外観の審美性(透明性、発色性、艶、質感、色調巾広く、成形技術により外観のデザインの広がりによる魅力性)、使用性(伸び軽く、べたつかず、使い心地が良い、形状保持性・折れ強度に優れる、紅筆で取れ易くしっかり唇に塗布が可能等)、機能性(非染着性、色移り・色落ち少なく、膜薄で艶・発色が良く、色調巾広げコントロールすることが出来るので、組合せ使用により、又他の口紅との併用により、より個性的な表現が出来る等)、仕上がり効果、つけている感じがしない,クリアーな色調の発色、ラメ・光輝顔料を引き立てる、色彩効果、みずみずしい艶のある仕上がり、保湿性・潤いを与える、保護効果に優れる)、安定性(透明性が経時低下することなく、経時安定性、耐温度性)、安全性(染料による染着によるトラブル、荒れる、乾燥する、アレルギー、くろずみ等を招くことが少ない)に優れた透明基剤を開発することが出来た.
【発明の属する技術分野】
本発明は(1)ヒドロキシステアリン酸(特に12−ヒドロキシステアリン酸)及び/又はデキストリン脂肪酸エステルと(2)ポリエーテル変性シリコーン及び/又は長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン3)常温で液状の油性成分、に更に好ましくはロジン酸多価アルコールエステル及び/又はロジン酸多価アルコールエステル誘導体、油性成分が屈折率1.40〜1.60の油分を含有する、透明性が高く、色々の形状が透けて見え、色調をクリアーに発色させ(発色性)、唇への染料の染着を防ぎ(安全性)、仕上がるの質感(艶感)、伸び、つきが良く、べたつきが少ないみずみずしい使用感(使用性)形状保持性(折れ強度、曲がり)、経時安定性(油のにじみ、粉ふき)に優れた透明基剤及びそれを配合した化粧料に関する.
本発明の透明性基剤の用途はリップクリーム、リップグロス、リップカラーグロスヘアチック、フレグランススチック等の化粧料のみにとどまらず、薬用スチックなど消炎沈痛剤、制汗剤、肌アレ防止剤、消毒剤、カユミ止め剤等の医薬品基剤.
クレヨンなどの文具基剤など広く用いられるものである.
【0002】
【従来の技術】
従来、化粧品分野に於いて油性の固形化粧料は化粧料用油分にポリワックス、セレシン、キャンデリラワックス、蜜蝋、カルナバロウのようなワックスを加熱溶解し所望の形に充填、成形して来た.この方法で得られる油性固形化粧料は外観が不透明であり、安全性で透明性に優れた化粧料は未だ得られていなかった.又口紅類は永い年月の間研究開発と改良が加えられているが、色素が人体に及ぼす弊害の除去(保健衛生上の立場)とカラフルな色彩が幾種類も完成され、年代にマッチした化粧効果をあげる(化粧効果の面)ことが大切である
近年、口紅、リップクリーム、ヘアー化粧品等において、外観の美しさ(見た目の美しさ)、を強調したり、発色性(色の鮮やかさ)、透明性(色調の透明感)、ずみずしい艶、光沢、輝き、ラメのある仕上がり効果(実使用効果)、柔らかく、しっとり感があり、しっとり感の持続性があり、べとつかない、伸び、つきの良い(使用性)、唇が荒れないもの、唇が乾燥しない(安全性)、ものが求められるようになり、ビジュアル特性、実使用効果、から、透明性に優れた発色性、艶、光沢使用性、安全性、安定性、形状保持性の高い透明油性基剤の開発が望まれていた.
これは、清潔、ピュア、軽さ、フレッシュさ、天然志向、若さの追求の現れである
【0003】
透明化粧料の先行技術には、いくつかの問題点があり、下記に述べる
1)透明性:透明性が温度、経時によりなくなる傾向にある.
2)発色性:発色性に乏しく色がつかない、鮮明度に欠ける.
3)非染着性:染料により染着し唇が荒れるなどがある.
4)色調巾:水溶性染料の安定化配合が難しい.
5)強 度:使用中に折れたり曲がったりし形状保持が難しい.
6)使用性:伸びが重く、べたつき、使い心地がよくない.
7)仕上がり効果:みずみずしい艶のある使用感と艶のある仕上がり感に欠ける.
8)保湿性:水溶性保湿剤の安定化配合が難しい(トリートメント効果)
9)耐温度性:保存温度経時安定性(発汗、油にじみ等)に欠ける. 等であり優れた透明性、みずみずしい艶、鮮やかな発色性、染料が染着しない安全性、使用性、保存安定性、形状保持性(折れ強度)の良いものの開発が望まれる.
特に3)の非染着性、4)の色調巾に関しては従来の技術にない全く新しい発明であり比較すべき従来の技術はない.
透明に発色させるには染料を配合することは必須であるが、染料による染着により皮膚、粘膜にトラブル(荒れる、乾燥する、アレルギー、黒ずみ等)を招くこともあり、弱い方は使用をさける必要があった、又水溶性染料の配合技術も必要である
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
係る状況下、本発明の目的とするところは優れた透明性、発色性、美的外観を有し塗布時に、伸び、つき、使用感(べたつきがなくが良く)、みずみずしい艶を付与しその持続性にに優れ、色素が唇に染着することない(安全性、安心感)、保存安定性、充填・成形性の良い、優れた透明性、発色性、形状保持性、安全性、安定性色調巾が広く、非染着性に優れた透明油性化粧料を提供することにある.
特に、クリアーな透明感のある発色が期待される透明性基剤は、必ず着色剤として染料(油溶性染料、水溶性染料)を使い、その染料による唇への染着を防ぐことと(安全性)、ゲル構造(透明)による形状保持(折れ強度、曲がり)の難しさ、と使用性(伸び、つき、持続性)、経時安定性を同時に満足させることが最大の課題である.
【0005】
【発明が解決するための手段】
上記課題は次の成分(1)、(2)、及び(3)の(1)ヒドロキシステアリン酸(特に12ヒドロキシステアリン酸)及び/又はデキストリン脂肪酸エステル(2)ポリエーテル変性シリコーン及び/又は長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、(3)常温で液状の油性成分を含有することにより、更に好ましくはロジン酸多価アルコールエステル及び/又はロジン酸多価アルコールエステル誘導体を含有すること、油性成分が屈折率 1.40〜1.60からなる油分を配合することにより達成される.
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明に係わるデキストリン脂肪酸エステルはデンプンの加水分解であるデキストリンと高級脂肪酸とのエステル化合物であり液状油のゲル化剤、ゾル化剤として良く知られている.ゲル化剤としてのデキストリンと飽和脂肪酸のエステルの中では安定性等の面よりパルミチン酸デキストリンが好ましい.デキストリンとしては平均重合度10〜50のもので、高級飽和脂肪酸が炭素数12〜22の物が好ましく、脂肪酸の置換度はデキストリンのグルコース単位当たり1.0以上の物が好ましい.例えば、千葉製粉社よりレオパールKL、レオパールKEとして市販されている.
ゾル化剤としてはデキストリンと脂肪酸とのエステル化合物であって、デキストリン平均糖重合度が3〜150であり、脂肪酸が炭素数8〜22の直鎖脂肪酸と、炭素数4〜26の分枝脂肪酸、炭素数6〜30の不飽和脂肪酸、炭素数6以下の直鎖飽和脂肪酸の一種又は二種以上とからなり、グルコース単位当たりの脂肪酸の置換度が1.0〜3.0であることを特徴とし、デキストリン脂肪酸エステルの脂肪酸組成において直鎖脂肪酸と、分枝脂肪酸、不飽和脂肪酸、炭素数6以下の脂肪酸の一種又は二種以上とのモル比が50対50から99対1の範囲である.特徴としてはチキソトロピー性等に優れ、保湿性、乳化性、付着性、分散性に優れ、組成物は保存安定性、使用性に優れた特性を示す. 例えば、代表的エステル化合物として、千葉製粉社よりレオパールTTとして市販されている.
レオパールTTはパルミチン酸/2−エチルヘキサン酸デキストリンで反応モル比パルミチン酸:2−エチルヘキサン酸=85:15、付加モル数 2.1のエステルである. 通常透明性基剤中に1.0〜45.0重量%使用される.
油性成分の性質によりレオパールKLとレオパールTTを併用すると優れた透明基剤を作ることが出来る.使用範囲は1.0〜45.0%好ましくは2.0〜35.0%1.0%以下では賦型出来ず45.0%以上では硬くて伸びが悪く好ましくない.
本発明に用いるヒドロキシステアリン酸は主としてリシノール酸に水素添加したもので、12位の炭素に不せい水酸基を有する飽和脂肪酸である、12−ヒドロキシステアリン酸(融点、76.6〜76.9℃)であり、透明性基剤の固形化剤であって、そのゲルは膜薄で粘着感(ベタツキ感)、ワックス感(伸びの重さ)が少なく、発色性、伸展性、付着性、洗浄性に優れ、広い温度範囲にわたって硬度変化が少ないその他、本発明において用いられるヒドロキシステアリン酸は2−ヒドロキシステアリン酸、3−ヒドロキシステアリン酸、4−ヒドロキシステアリン酸、5−ヒドロキシステアリン酸、6−ヒドロキシステアリン酸、7−ヒドロキシステアリン酸、8−ヒドロキシステアリン酸、9−ヒドロキシステアリン酸、10−ヒドロキシステアリン酸、11−ヒドロキシステアリン酸、13−ヒドロキシステアリン酸、14−ヒドロキシステアリン酸、15−ヒドロキシステアリン酸、16−ヒドロキシステアリン酸、17−ヒドロキシステアリン酸、18−ヒドロキシステアリン酸、等であるヒドロキシステアリン酸の使用量は目的物の剤型、透明性、形状保持性、使用性、、機能性などにより異なるが、通常透明性基剤中に1.0〜45.0重量%程度が好ましく、更に好ましくは2.0〜25.0重量%である.ヒドロキシステアリン酸が1%以下と少ないと賦型出来ず、45%以上多くなると透明性が劣るため好ましくない
その他、本発明においては、炭素数が9〜34であるアルキル基を有するヒドロキシカルボン酸が好適に使用されるが、その中でも炭素数が14〜20であるアルキル基を有するヒドロキシカルボン酸が好ましい.
本発明に使用されるポリエーテル変性シリコーン、長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンは下記の通り.1.0〜99.0重量%使用.ポリエーテル変性シリコーンとしては主なものはポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体(信越シリコーンKF6017、KF6016、KF6015、KF945A、KF6008、KF352A等、東レ・ダウコーニングシリコーンSH3773C、SH3772C、SH3775C、SH3775M、SS2805等).直鎖型ポリエーテル変性シリコーン(FZ2207)、 ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体(信越シリコーン KF6012、 東レ・ダウコーニングシリコーンSH3748、SH3749)長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサンとして主なものはアルキルポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン(ゴールドシュミット社アビルEM−90、アビルWE−09、アビルB9806、DC5200等)分岐型ポリエーテル変性シリコーン(信越シリコーンKF6026、KF6028)両末端型ポリエーテル変性シリコーン、片末端型ポリエーテル変性シリコーン、両末端・側鎖型ポリエーテル変性シリコーン、ブランチ型ポリエーテル変性シリコーンもこれに含、
上記の主な成分以外でも全てのポリエーテル変性シリコーン及び長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン共変性変性オルガノポリシロキサンがこれ含まれる.又上記シリコーン変性物に限ることなく、HLBが1.0〜8.0でヒドロキシステアリン酸及び油性成分に親和性があるものはすべて含まれる.
ポリエーテル変性シリコーンは発色性、非染着性(安全性)、感触改良、温度安定性、形状保持性、耐油性、無転移性付与のために使用される
使用範囲は0.5〜98.0重量%が好ましく、更に好ましくは1.0〜25%で0.5%以下では染料の染着を防ぐことは出来難い、
常温で液状の油性成分としての屈折率が1.40〜1.60の油分の代表成分としては流動パラフィン、α−オレフィンオリゴマー、スクワレン、スクワラン、植物スクアラン、合成スクアラン、流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、ポリブデン等の炭化水素油、
ホホバ油、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、イソプロピルミリステート等 エステル油
ヒマシ油、小麦胚芽油、ミンク油、マカデミアンナッツ油、アボガド油、ゴマ油、ベニバナ油、グレープシード油、コーン油、ひまわり油、エゴマ油、馬油、エミュ油オリーブ油、メドフォーム油、月見草油、ピーチカーネル油、等のトリグリセライドオクチルドデカノール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、等の高級アルコール、オクチルドデカノール、液状ラノリン、等ラノリン誘導体メチルフェニルポリシロキサン(KF56、SH556、SF557、SF558)シリコーン誘導体、グリセリルウンデシルジメチコン、等
合成油として
ポリグリセリン脂肪酸エステル(テトライソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、モノイソステアリン酸ポリグルセリル)、
トリメチロールプロパントリイソステアレート(高級アルコール工業(株)KAK TT1)、(2−ヘキシルデカン酸/セバシン酸)ジグリセリルオリゴエステル(日清製油サラコスDGS16)、リンゴ酸ジイソステアリル(日清製油、コスモール222)トリ(水素添加ロジンイソステアリン酸)グリセリル、
ダイマージオールと炭素数4〜34ダイマーエステル、例えば日本精化(株)のモノカルボン酸又はジカルボン酸とのエステル、即ち
ダイマー酸ジエステル(PI−DA=ダイマージリノール酸イソステアリル/フィトステリル)、ダイマージオールダイマー酸エステル(DD−DA5=ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル(5)、DD−DA7=ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル(7))、ダイマージオールジエステル(DD−DHR=ジ水添ロジンダイマージリノレイル、DD−IS=イソステアリン酸ダイマージオール)、ダイマージオールモノエステル(DD−MIS=モノイソステアリン酸ダイマージオール)、等である.
東亜合成のダイマージオール=ペスポールHP−1000等
油性成分は、透明性、発色性、艶(光沢性)、使用感、形状保持性(折れ強度)、温度安定性等の目的で使用され、1.0〜98.0重量%の範囲で使用される。好ましくは、10.0〜90.0重量%使用される
ロジン酸多価アルコールエステル及び/又はロジン酸多価アルコールエステル誘導体としては(水素添加物、非添加物を含む)ロジン、水添ロジン、重合ロジンの主成分である樹脂酸を多価アルコール類でエステル化したものである.
構成する多価アルコール類としては、グリセリン、ペンタエリスリット、ジペンタエリスリット、トリメチロールプロパン、等があり市販品としては、アビエチン酸グリセリンエステルとして荒川化学工業のエステルガムAAG、ロジン酸ペンタエリスリットとしては荒川化学工業のエステルガムHP、ロジン酸多価アルコールエステル誘導体としては日清製油のジペンタエリトリット脂肪酸エステル(コスモール168AR)がある. 樹脂酸の多価アルコールエステルは屈折率の広い範囲の液体油剤を透明化することが出来る一方透明度向上及び経時不透明化防止、艶・光沢性、発色性、色彩効果(色味)、皮膜形成性、形状保持(折れ強度)、温度安定性、付与を目的に使用される.
使用範囲は0.5〜60.0重量%であり好ましくは1.0〜50.0重量%である多価アルコール溶解油剤としてプロピレングリコール脂肪酸エステル(ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、等)、ネオペンチルグリコール脂肪酸エステル(ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール ジカプリル酸ネオペンチルグリコール、等)ブチレングリコール脂肪酸エステル、ヘキシレングリコール脂肪酸エステル、多価アルコールとしてジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール400、1.3ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、等
染料としてはコチニール、ラッカイン酸、クチナシ、カカオ、ベニバナ、キャベツ、トウガラシ、クロロフィル、パプリカ、シコニン、β−カロチン、ビタミンB2酪酸エステル、等の天然色素
赤色106号、赤色2号、赤色102号、黄色4号、黄色5号、青色1号、赤色3号 赤色104号、赤色105号、等の食用合成色素
赤色227号、赤色230−1号、橙色205号、黄色202−1、黄色203号 緑色201号、緑色204号、青色205号、褐色201号、等酸性染料
赤色215号、赤色218号、赤色223号、赤色225号、橙色201号、黄色204号、緑色202号、紫色201号、等油性染料、赤色213号の塩染染料
赤色226号、青201号、青204号建染染料
ノニオン界面活性剤としては、HLB=1〜12のものが良く、好ましくは
ソルビタン脂肪酸エステル(トリオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン等)、ポリグリセリン脂肪酸エステル(ジイソステアリン酸ジグりセリル、モノイソステアリン酸ジグリセリル、モノイソステアリン酸デカグリセリル、イソステアリン酸ポリグリセリル−4、等)、グリコール脂肪酸エステル、ヘキシレングリコール脂肪酸エステル、等の不飽和脂肪酸、側鎖脂肪酸のエステル。
コレステロール類としてラノステロール、コレステロール、フィトステロール等染料溶解剤としてジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ペラルゴン酸プロピレングリコール、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ペラルゴン酸ネオペンチルグリコール、等カプリル酸グリコールエステル、ペラルゴン酸グリコールエステル、カプリン酸グリコールエステル、2−エチルヘキサン酸グリコールエステルがある
屈折率が1.40〜1.60の粉体としてアクリル微粒子粉体、架橋ポリメタクリル酸メチル、炭酸カルシウム、無水珪酸及びシリル化無水ケイ酸、ナイロンパウダー、トウモロコシ澱粉、シルクパウダー、等で綜研化学のMP1600、MP2200、が代表的原料である.
ラメ剤、光輝性顔料
光輝性顔料(雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、アルミニウム粉、等)
雲母、合成雲母、
美容剤、薬剤
抗炎症剤(グリチルリチン酸及び誘導体、グリチルリチン酸ステアリル)
美白剤(アルブチン、コウジ酸、アスコルビン酸、アゼライン酸、エラグ酸、ルシノール、グルタチオン及び各誘導体等ジパルミチン酸アスコルビル)
ビタミン(ビタミンA、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンE、及び誘導体、ジカプリル酸ピリドキシン、酢酸d1−α−トコフェロール、ビタミンAパルミテート、
紫外線吸収剤(エスカロール557、パルソール1789、パルソールA、ジパラメトキシケイヒ酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル等)
薬剤(メントール、カンファー)
育毛・養毛剤(パントテニールアルコール)
有機性顔料、無機性顔料
有機顔料(赤色201号、赤色202号、赤色226、赤色227号、赤色228号、赤色230号−2、赤色204号、赤色205号、等)
無機顔料(ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、マイカ、酸化チタン、酸化亜鉛、群青、硫酸バリウム、タルク、ヒドロキシアパタイト、窒化ホウ素、セリサイト、セラミックスパウダー、等)
高分子粉体(シルクパウダー、ナイロンパウダー、ポリエチレン末、ポリスチレン結晶セルローズ、アクリルパウダー、エポキシパウダー、ベンゾグアナミン、等)、
その他、保湿剤、アルコール、水、香料、
下記に製剤化に必要な試験結果を示す
次の表2に透明性基剤に使用するポリエーテル変性シリコーンと長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノシロキサンの特性について示す.
表4、表5に染料溶解試験の結果を示す
透明スチックの製法
透明スチックの製法
染料溶解剤(界面活性剤−多価アルコール−セチルジメチコンコポリオール)に染料を均一に加熱透明溶解した後、残りの液体油分と12ヒドロキシステアリン酸を加えて、80〜90℃に加熱溶解した後、酸化防止剤、香料、薬剤、美容剤、紫外線吸収剤などを加えて、ミキサーで均一に溶解し脱法した後、所定の容器、金型に流し込み冷却・固化する。
【0007】
【発明の効果】
本発明は新規な透明基剤と新規な美容法を開発することにあり、即ち、
外観の審美性(透明性、発色性、艶、質感、色調巾広く、成形技術により外観のデザインの広がりによる魅力性)、使用性(伸び軽く、べたつかず、使い心地が良い、形状保持性・折れ強度に優れる、紅筆で取れ易くしっかり唇に塗布が可能等)、機能性(非染着性、色移り・色落ち少なく、膜薄で艶・発色が良く、色調巾広げコントロールすることが出来るので、組合せ使用により、又他の口紅との併用により、より個性的な表現が出来る等)、仕上がり効果、つけている感じがしない,クリアーな色調の発色、ラメ・光輝顔料を引き立てる、色彩効果、みずみずしい艶のある仕上がり、保湿性・潤いを与える、保護効果に優れる)、安定性(透明性が経時低下することなく、経時安定性、耐温度性)、安全性(染料による染着によるトラブル、荒れる、乾燥する、アレルギー、くろずみ等を招くことが少ない)に優れた透明基剤を開発することが出来た.
Claims (13)
- 次の成分(1)、(2)、及び(3)
(1)ヒドロキシステアリン酸(特に12−ヒドロキシステアリン酸)及び/又はデキストリン脂肪酸エステル
(2)ポリエーテル変性シリコーン及び/又は長鎖アルキル含有ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン
(3)常温で液状の油性成分
を含有する透明基剤及びそれを配合した化粧料 - 請求項1にロジン酸多価アルコールエステル及び/又はロジン酸多価アルコールエステル誘導体を含有するゲル組成物であることを特徴とする艷効果、温度安定性に優れた透明基剤及びそれを配合した化粧料
- 前記常温で液状の油性成分の屈折率が1.40〜1.60であることを特徴とする請求項1又は2記載透明性基剤及びそれを配合した化粧料.
- 請求項1又は2に多価アルコール溶解油剤(特にグリコール脂肪酸エステル)、を含有するゲル組成物であることを特徴とする官能特性、色彩効果、保湿性に優れた透明基剤及びそれを配合した化粧料
- 請求項1又は2に多価アルコール(特にジプロピレングリコール)を含有するゲル組成物であることを特徴とする色彩効果、使用性、保湿効果に優れた透明基剤及びそれを配合した化粧料
- 請求項1又は2に染料(特に生理機能有する天然色素、安全性に優れた合成染料)を含有するゲル組成物であることを特徴とする色彩効果に優れた透明基剤及びそれを配合した化粧料
- 請求項1又は2にHLB=1〜12のノニオン界面活性剤(特にポリグリセリン脂肪酸エステル及び/又はソルビタン脂肪酸エステル)を含有するゲル組成物であることを特徴とする発色性、使用性に優れた透明基剤及びそれを配合した化粧料
- 請求項1又は2に屈折率が1.40〜1.60の粉体(特にアクリル微粒子粉体、架橋ポリメタクリル酸メチルなど)を含有するゲル組成物であることを特徴とする、使用性、色彩効果に優れた透明基剤及びそれを配合した化粧料
- 請求項1又は2に染料溶解油剤を含有するゲル組成物であることを特徴とする発色性に優れた透明基剤及びそれを配合した化粧料
- 請求項1又は2にコレステロール類(特にラノステロール)及びコレステロールエステル類を含有するゲル組成物であることを特徴とする使用性、温度安定性、に優れた透明基剤及びそれを配合した化粧料
- 請求項1又は2にラメ剤、光輝性顔料を含有するゲル組成物であることを特徴とする光輝性に優れた透明性基剤及びそれを配合した化粧料
- 請求項1又は2に美容剤、美容薬剤を含有する美容効果に優れた透明基剤及びそれ配合した化粧料
- 請求項1又は2に有機顔料、無機顔料を含有するゲル組成物であることを特徴とする光沢性、クリアーな色彩効果に優れた化粧料
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2002
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